JPH10174593A - 酵母によるグリコール酸の生産方法 - Google Patents
酵母によるグリコール酸の生産方法Info
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- JPH10174593A JPH10174593A JP8337124A JP33712496A JPH10174593A JP H10174593 A JPH10174593 A JP H10174593A JP 8337124 A JP8337124 A JP 8337124A JP 33712496 A JP33712496 A JP 33712496A JP H10174593 A JPH10174593 A JP H10174593A
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- Japan
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- glycolic acid
- yeast
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高純度のグリコール酸を酵母を利用すること
により効率的に生産することができる方法を提供する。 【解決手段】 エチレングリコール含有培地に、ピシア
(Pichia)属、スポロボロマイセス(Sporobolomyces)
属、トルロプシス(Torulopsis)属、ロードトルラ(Rh
odotorula )属、クリベロマイセス(Kluyveromyces )
属の何れかに属する菌株を培養し、培地中からグリコー
ル酸を分離・採取する。この場合、菌株の培養を膜ろ過
装置2を備えた発酵槽1で行い、膜ろ過装置2で培地中
からグリコール酸を分離. 採取するとともに、培地中に
エチレングリコールを連続的に投入することにより、連
続ろ過生産が可能である。
により効率的に生産することができる方法を提供する。 【解決手段】 エチレングリコール含有培地に、ピシア
(Pichia)属、スポロボロマイセス(Sporobolomyces)
属、トルロプシス(Torulopsis)属、ロードトルラ(Rh
odotorula )属、クリベロマイセス(Kluyveromyces )
属の何れかに属する菌株を培養し、培地中からグリコー
ル酸を分離・採取する。この場合、菌株の培養を膜ろ過
装置2を備えた発酵槽1で行い、膜ろ過装置2で培地中
からグリコール酸を分離. 採取するとともに、培地中に
エチレングリコールを連続的に投入することにより、連
続ろ過生産が可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酵母によるグリコ
ール酸の生産方法に関するものである。
ール酸の生産方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、グリコール酸にしわ防止の効果が
あることが示され、化粧品の原料としての需要の伸びが
期待されている。従来、グリコール酸は化学合成法によ
り生産されていたのであるが、化学合成法で得られたグ
リコール酸には夾雑物としてホルムアルデヒド等の刺激
物質が残存し、化粧品に刺激性が残るという問題があっ
た。
あることが示され、化粧品の原料としての需要の伸びが
期待されている。従来、グリコール酸は化学合成法によ
り生産されていたのであるが、化学合成法で得られたグ
リコール酸には夾雑物としてホルムアルデヒド等の刺激
物質が残存し、化粧品に刺激性が残るという問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、化粧品の原料とするに適した高純度
のグリコール酸を、酵母を利用することにより効率的に
生産することができる酵母によるグリコール酸の生産方
法を提供するためになされたものである。
の問題点を解決し、化粧品の原料とするに適した高純度
のグリコール酸を、酵母を利用することにより効率的に
生産することができる酵母によるグリコール酸の生産方
法を提供するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第1の発明は、エチレングリコール含有培
地に、ピシア(Pichia)属、ロードトルラ(Rhodotorul
a )属、スポロボロマイセス(Sporobolomyces)属、ク
リベロマイセス(Kluyveromyces )属、トルロプシス
(Torulopsis)属に属する一つの酵母の菌株を培養し、
培地中からグリコール酸を分離・採取することを特徴と
するものである。また第2の発明は、エチレングリコー
ル含有培地にピシア・ナガニシイ(Pichia naganishii
)を培養し、培地中からグリコール酸を分離・採取す
ることを特徴とするものである。またこの場合に、酵母
の菌株の培養を膜ろ過装置を備えた発酵槽で行い、膜ろ
過装置で培地中からグリコール酸を分離・採取するとと
もに、培地中にエチレングリコールを連続的に投入し、
生産を繰り返す連続ろ過生産を行わせるようにすること
が好ましい。
めになされた第1の発明は、エチレングリコール含有培
地に、ピシア(Pichia)属、ロードトルラ(Rhodotorul
a )属、スポロボロマイセス(Sporobolomyces)属、ク
リベロマイセス(Kluyveromyces )属、トルロプシス
(Torulopsis)属に属する一つの酵母の菌株を培養し、
培地中からグリコール酸を分離・採取することを特徴と
するものである。また第2の発明は、エチレングリコー
ル含有培地にピシア・ナガニシイ(Pichia naganishii
)を培養し、培地中からグリコール酸を分離・採取す
ることを特徴とするものである。またこの場合に、酵母
の菌株の培養を膜ろ過装置を備えた発酵槽で行い、膜ろ
過装置で培地中からグリコール酸を分離・採取するとと
もに、培地中にエチレングリコールを連続的に投入し、
生産を繰り返す連続ろ過生産を行わせるようにすること
が好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、エチレングリコール
を出発物質として培地中に含有させ、酵母を利用してグ
リコール酸を生産させ、培地中から分離・採取する。培
地中のエチレングリコールの濃度は1〜20%が好まし
く、後記する実施例のように5〜10%程度が特に好まし
い。
を出発物質として培地中に含有させ、酵母を利用してグ
リコール酸を生産させ、培地中から分離・採取する。培
地中のエチレングリコールの濃度は1〜20%が好まし
く、後記する実施例のように5〜10%程度が特に好まし
い。
【0006】本発明では上記の目的で、ピシア(Pichi
a)属、ロードトルラ(Rhodotorula )属、クリベロマ
イセス(Kluyveromyces )属の何れかに属する一つの酵
母菌株を利用する。ピシア属の菌株としては、実施例に
用いたPichia naganishii(IFO 1670) の他に、Pichia p
olymorpha(IFO 0195) 、Pichia heedii(IFO10019)等を
利用できる。ロードトルラ属の菌株としては、Rhodotor
ula rubra(IFO 0889)、Rhodotorula glutinis(IFO 000
3)等を利用でき、トルロプシス属の菌株としては、Toru
lopsis nitratophila(IFO 10004)、Torulopsis candida
(IFO 0405)を、スポロボロマイセス属の菌株としては、
Sporobolomyces johnsonii(IFO6903)、Sporobolomyces
coralliformis(IFO 1032)を利用できる。さらにクリベ
ロマイセス属の菌株としては、Kluyveromyces lactis(A
TCC 12426)、Kluyveromyces thermotolerans(ATCC 1069
1)等を利用できる。
a)属、ロードトルラ(Rhodotorula )属、クリベロマ
イセス(Kluyveromyces )属の何れかに属する一つの酵
母菌株を利用する。ピシア属の菌株としては、実施例に
用いたPichia naganishii(IFO 1670) の他に、Pichia p
olymorpha(IFO 0195) 、Pichia heedii(IFO10019)等を
利用できる。ロードトルラ属の菌株としては、Rhodotor
ula rubra(IFO 0889)、Rhodotorula glutinis(IFO 000
3)等を利用でき、トルロプシス属の菌株としては、Toru
lopsis nitratophila(IFO 10004)、Torulopsis candida
(IFO 0405)を、スポロボロマイセス属の菌株としては、
Sporobolomyces johnsonii(IFO6903)、Sporobolomyces
coralliformis(IFO 1032)を利用できる。さらにクリベ
ロマイセス属の菌株としては、Kluyveromyces lactis(A
TCC 12426)、Kluyveromyces thermotolerans(ATCC 1069
1)等を利用できる。
【0007】以上に示した酵母の菌株はいずれもそれ自
体はすでに公知のものであり、記載された寄託番号によ
り公的寄託機関から容易に入手することができるもので
ある。これらのいずれかの属に属する菌株をエチレング
リコール含有培地で培養すれば、他の菌株を使用した場
合よりもグリコール酸を効率よく生産させることができ
る。なお、各属の酵母の特徴については、例えば次の文
献に記載されている。 Pichia naganishii(IFO 1670) J.Ferment.Technol. 5
2:1 (1974) Pichia heedii(IFO 10019) Int.J.Syst.Bacterio
l. 28:326 (1978)
体はすでに公知のものであり、記載された寄託番号によ
り公的寄託機関から容易に入手することができるもので
ある。これらのいずれかの属に属する菌株をエチレング
リコール含有培地で培養すれば、他の菌株を使用した場
合よりもグリコール酸を効率よく生産させることができ
る。なお、各属の酵母の特徴については、例えば次の文
献に記載されている。 Pichia naganishii(IFO 1670) J.Ferment.Technol. 5
2:1 (1974) Pichia heedii(IFO 10019) Int.J.Syst.Bacterio
l. 28:326 (1978)
【0008】また、図1に示す装置を使用することによ
って、グリコール酸の連続ろ過生産が可能となる。図1
において、1は発酵槽、2は発酵槽1に接続された膜ろ
過装置、3はエチレングリコールのタンク、4はイオン
交換カラム、5は溶出液のタンクである。発酵槽1の内
部の培地中では前記したいずれかの菌株の酵母が培養さ
れており、培地はポンプ6により膜ろ過装置2へ移送さ
れて培地と菌体とが分離され、菌体は発酵槽1へ戻され
る。その一方、タンク3からエチレングリコールが発酵
槽1へ連続的に投入される。なお、膜ろ過装置2で分離
されたグリコール酸を含む培地はイオン交換カラム4に
通液され、グリコール酸が分離・採取される。以下に本
発明の実施例を示す。
って、グリコール酸の連続ろ過生産が可能となる。図1
において、1は発酵槽、2は発酵槽1に接続された膜ろ
過装置、3はエチレングリコールのタンク、4はイオン
交換カラム、5は溶出液のタンクである。発酵槽1の内
部の培地中では前記したいずれかの菌株の酵母が培養さ
れており、培地はポンプ6により膜ろ過装置2へ移送さ
れて培地と菌体とが分離され、菌体は発酵槽1へ戻され
る。その一方、タンク3からエチレングリコールが発酵
槽1へ連続的に投入される。なお、膜ろ過装置2で分離
されたグリコール酸を含む培地はイオン交換カラム4に
通液され、グリコール酸が分離・採取される。以下に本
発明の実施例を示す。
【0009】
【実施例】〔実施例1〕 Nutrient broth(DIFCO) 0.8 %、プロピレン・グリコー
ル1%、pH7.0 の組成の培地300ml に、予め同斜面培地
で28℃、2日間培養して得られたPichia属に属する菌株
Pichia naganishii(IFO 1670) の種培養から一白金耳を
接種し、28℃、2日間振とう培養を行った。培養終了
後、遠心分離(8000rpm、20min)により菌体を集菌し、更
に生理食塩水にて洗浄した。得られた菌体に10%エチレ
ングリコールを含む250mM、リン酸バッファー(pH7.0)
を加えて50mlとし、30℃、30時間反応を行った。反応終
了後、遠心分離により菌体を除去し、その上清をHPL
Cにて下記条件にて分析した。その結果、35.3g/Lのグ
リコール酸を得た。 (分析条件) カラム:QAE−2SW(4.6×250 mm) 移動相:1/15M KPB(pH6.4) 検出 :UV210 nm 流速 :1ml/min
ル1%、pH7.0 の組成の培地300ml に、予め同斜面培地
で28℃、2日間培養して得られたPichia属に属する菌株
Pichia naganishii(IFO 1670) の種培養から一白金耳を
接種し、28℃、2日間振とう培養を行った。培養終了
後、遠心分離(8000rpm、20min)により菌体を集菌し、更
に生理食塩水にて洗浄した。得られた菌体に10%エチレ
ングリコールを含む250mM、リン酸バッファー(pH7.0)
を加えて50mlとし、30℃、30時間反応を行った。反応終
了後、遠心分離により菌体を除去し、その上清をHPL
Cにて下記条件にて分析した。その結果、35.3g/Lのグ
リコール酸を得た。 (分析条件) カラム:QAE−2SW(4.6×250 mm) 移動相:1/15M KPB(pH6.4) 検出 :UV210 nm 流速 :1ml/min
【0010】〔実施例2〕実施例1と同様の条件で、そ
の他の菌株についてもグリコール酸の生産を実施した。
その結果を表1に示す。 表1に示したように、本発明
によりピシア属、ロードトルラ属、サッカロマイセス
属、クリベロマイセス属の何れかに属する酵母の菌株を
用いれば、Hansenula 属やCandida 属の他の菌株を用い
た場合に比較してグリコール酸の生産性が良く、特にピ
シア属はグリコール酸の生産に向いていることが示され
た。
の他の菌株についてもグリコール酸の生産を実施した。
その結果を表1に示す。 表1に示したように、本発明
によりピシア属、ロードトルラ属、サッカロマイセス
属、クリベロマイセス属の何れかに属する酵母の菌株を
用いれば、Hansenula 属やCandida 属の他の菌株を用い
た場合に比較してグリコール酸の生産性が良く、特にピ
シア属はグリコール酸の生産に向いていることが示され
た。
【表1】
【0011】〔実施例3〕Nutrient broth(DIFCO) 0.8
%、エチレングリコール5%、pH7.0 の組成の培地3L
に、あらかじめ同培地100ml で28℃、2晩振とう培養し
て得られたPichianaganishii(IFO 1670) の種培養液を
接種し、28℃で0.5 M NaOH でpHを7.0 に調整しながら
40時間培養した。培養終了後、遠心分離により菌体を除
去し、その上清をHPLCにより分析したところ、グリ
コール酸濃度は、28.7g/Lであった。得られた上清は、
陰イオン交換カラム(Diaion PA308)にチャージし、洗浄
後、1M NaCl にて溶出し、グリコール酸溶液を回収
し、脱塩濃縮後、乾燥し、粉末グリコール酸68.8g を得
た。この物質がグリコール酸であることの同定は、H
PLCでの保持時間、赤外吸収スペクトル、核磁気
共鳴スペクトル、において標準のグリコール酸と良く一
致していたことから成された。得られた粉末グリコール
酸のホルムアルデヒド含量を測定したところ、全く検出
されなかった。
%、エチレングリコール5%、pH7.0 の組成の培地3L
に、あらかじめ同培地100ml で28℃、2晩振とう培養し
て得られたPichianaganishii(IFO 1670) の種培養液を
接種し、28℃で0.5 M NaOH でpHを7.0 に調整しながら
40時間培養した。培養終了後、遠心分離により菌体を除
去し、その上清をHPLCにより分析したところ、グリ
コール酸濃度は、28.7g/Lであった。得られた上清は、
陰イオン交換カラム(Diaion PA308)にチャージし、洗浄
後、1M NaCl にて溶出し、グリコール酸溶液を回収
し、脱塩濃縮後、乾燥し、粉末グリコール酸68.8g を得
た。この物質がグリコール酸であることの同定は、H
PLCでの保持時間、赤外吸収スペクトル、核磁気
共鳴スペクトル、において標準のグリコール酸と良く一
致していたことから成された。得られた粉末グリコール
酸のホルムアルデヒド含量を測定したところ、全く検出
されなかった。
【0012】〔実施例4〕膜ろ過装置を備えた発酵槽
(図1)を用いて、実施例3と同様にPichia naganishi
i(IFO 1670) をNutrient broth(DIFCO) 0.8 %、エチレ
ングリコール5%、pH7.0 の組成の培地にて、0.5 M N
aOH でpHを7.0 に調整しながら、28℃で40時間培養し
た。40時間後よりろ過を開始し、菌体はMF膜(Cefilt
0.2 μm :日本碍子製) にて系内にとどまり、生産され
たグリコール酸は、MF膜を通して系外に流出され、こ
れを直列に連結した陰イオン交換カラム(Diaion PA308)
にて吸着した。吸着されたグリコール酸は、洗浄後、1
M NaCl 水溶液で溶出され、回収された。一方、系内に
とどまった菌体を利用し、更にエチレングリコールを連
続的に投入する事により、27.4g/Lのグリコール酸を連
続的に生産することができた。
(図1)を用いて、実施例3と同様にPichia naganishi
i(IFO 1670) をNutrient broth(DIFCO) 0.8 %、エチレ
ングリコール5%、pH7.0 の組成の培地にて、0.5 M N
aOH でpHを7.0 に調整しながら、28℃で40時間培養し
た。40時間後よりろ過を開始し、菌体はMF膜(Cefilt
0.2 μm :日本碍子製) にて系内にとどまり、生産され
たグリコール酸は、MF膜を通して系外に流出され、こ
れを直列に連結した陰イオン交換カラム(Diaion PA308)
にて吸着した。吸着されたグリコール酸は、洗浄後、1
M NaCl 水溶液で溶出され、回収された。一方、系内に
とどまった菌体を利用し、更にエチレングリコールを連
続的に投入する事により、27.4g/Lのグリコール酸を連
続的に生産することができた。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の酵母に
よるグリコール酸の生産方法によれば、高純度のグリコ
ール酸を効率的に生産することができる。しかも、この
ようにして酵母により生産されたグリコール酸は従来の
化学合成法により生産されたグリコール酸とは異なり、
ホルムアルデヒド等の夾雑物が残存することがないの
で、化粧品の原料として使用しても刺激感がない利点が
ある。
よるグリコール酸の生産方法によれば、高純度のグリコ
ール酸を効率的に生産することができる。しかも、この
ようにして酵母により生産されたグリコール酸は従来の
化学合成法により生産されたグリコール酸とは異なり、
ホルムアルデヒド等の夾雑物が残存することがないの
で、化粧品の原料として使用しても刺激感がない利点が
ある。
【図1】連続ろ過生産装置を説明するブロック図であ
る。
る。
1 発酵槽、2 膜ろ過装置、3 エチレングリコール
のタンク、4 イオン交換カラム、5 溶出液のタン
ク、6 ポンプ
のタンク、4 イオン交換カラム、5 溶出液のタン
ク、6 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:84) (C12P 7/42 C12R 1:645) (C12P 7/42 C12R 1:88) (72)発明者 川瀬 三雄 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 川瀬 優治 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 犬飼 忠彦 愛知県名古屋市西区枇杷島4丁目9番24号
Claims (3)
- 【請求項1】 エチレングリコール含有培地に、ピシア
(Pichia)属、ロードトルラ(Rhodotorula )属、スポ
ロボロマイセス(Sporobolomyces)属、クリベロマイセ
ス(Kluyveromyces )属、トルロプシス(Torulopsis)
属に属する一つの酵母の菌株を培養し、培地中からグリ
コール酸を分離・採取することを特徴とする酵母による
グリコール酸の生産方法。 - 【請求項2】 エチレングリコール含有培地にピシア・
ナガニシイ(Pichia naganishii )を培養し、培地中か
らグリコール酸を分離・採取することを特徴とする酵母
によるグリコール酸の生産方法。 - 【請求項3】 酵母の菌株の培養を膜ろ過装置を備えた
発酵槽で行い、膜ろ過装置で培地中からグリコール酸を
分離・採取するとともに、培地中にエチレングリコール
を連続的に投入し、生産を繰り返す連続ろ過生産を行わ
せる請求項1記載の酵母によるグリコール酸の生産方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8337124A JPH10174593A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 酵母によるグリコール酸の生産方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8337124A JPH10174593A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 酵母によるグリコール酸の生産方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10174593A true JPH10174593A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18305674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8337124A Pending JPH10174593A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | 酵母によるグリコール酸の生産方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10174593A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005106005A1 (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Mitsui Chemicals, Inc. | ヒドロキシカルボン酸類の生産方法 |
WO2007129466A1 (ja) | 2006-05-09 | 2007-11-15 | Mitsui Chemicals, Inc. | 補酵素再生によるヒドロキシカルボン酸類の生産方法 |
US9133444B2 (en) | 2006-05-09 | 2015-09-15 | Mitsui Chemicals, Inc. | Method for producing hydroxycarboxylic acid by enhancing synthesis of coenzyme |
US9783809B2 (en) | 2011-10-04 | 2017-10-10 | Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy | Eukaryotic cell and method for producing glycolic acid |
US20220257499A1 (en) * | 2021-02-12 | 2022-08-18 | Chanel Parfums Beaute | Cosmetic composition comprising a yeast hydrolysate |
US11535873B2 (en) | 2017-09-07 | 2022-12-27 | The Governing Council Of The University Of Toronto | Production of glycolate from ethylene glycol and related microbial engineering |
-
1996
- 1996-12-17 JP JP8337124A patent/JPH10174593A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8728780B2 (en) | 2004-04-27 | 2014-05-20 | Mitsui Chemicals, Inc. | Process for producing hydroxycarboxylic acid |
WO2005106005A1 (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Mitsui Chemicals, Inc. | ヒドロキシカルボン酸類の生産方法 |
JPWO2005106005A1 (ja) * | 2004-04-27 | 2008-03-13 | 三井化学株式会社 | ヒドロキシカルボン酸類の生産方法 |
JP4523939B2 (ja) * | 2004-04-27 | 2010-08-11 | 三井化学株式会社 | ヒドロキシカルボン酸類の生産方法 |
US9133444B2 (en) | 2006-05-09 | 2015-09-15 | Mitsui Chemicals, Inc. | Method for producing hydroxycarboxylic acid by enhancing synthesis of coenzyme |
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US11535873B2 (en) | 2017-09-07 | 2022-12-27 | The Governing Council Of The University Of Toronto | Production of glycolate from ethylene glycol and related microbial engineering |
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KR20220115887A (ko) * | 2021-02-12 | 2022-08-19 | 샤넬 파르퓜 보트 | 효모 가수분해물을 포함하는 화장료 조성물 |
CN114917152A (zh) * | 2021-02-12 | 2022-08-19 | 香奈儿香水美妆品公司 | 包含酵母水解产物的化妆品组合物 |
JP2022123861A (ja) * | 2021-02-12 | 2022-08-24 | シャネル パフュームズ ビューテ | 酵母加水分解物を含む化粧品組成物 |
US11696887B2 (en) | 2021-02-12 | 2023-07-11 | Chanel Parfums Beaute | Cosmetic composition comprising a yeast hydrolysate |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050812 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051206 |