JPH1017336A - 紫外線熱線遮蔽防汚膜及びその製法 - Google Patents

紫外線熱線遮蔽防汚膜及びその製法

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JPH1017336A
JPH1017336A JP8167872A JP16787296A JPH1017336A JP H1017336 A JPH1017336 A JP H1017336A JP 8167872 A JP8167872 A JP 8167872A JP 16787296 A JP16787296 A JP 16787296A JP H1017336 A JPH1017336 A JP H1017336A
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film
tio
sio
composite oxide
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Takeshi Kondo
剛 近藤
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Central Glass Co Ltd
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    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニュ−トラル色系の2層膜で優れた紫外線遮
蔽性能と熱線遮蔽性能と防汚防臭防菌性並びに電波透過
性能等多機能化をし、耐摩耗性と耐薬品性をもたしめ、
建築用や自動車用窓材として有用な紫外線熱線遮蔽防汚
膜をを得る。 【解決手段】 基板表面に被膜した薄膜において、第1
層目として膜厚が50nm以上200nm 以下であるSiO2薄膜あ
るいはSiO2系複合酸化物薄膜を形成し、該第1層目上に
第2層目として、膜厚が 90nm 以上190nm 以下であるTi
O2薄膜あるいはTiO2系複合酸化物薄膜であって、かつ微
量のPt、Pd、RhあるいはIrを添加した薄膜を被覆形成し
た積層膜で成る紫外線熱線遮蔽防汚膜。及びその製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線遮蔽性能お
よび熱線反射性能、ならびに付着有機物−光分解による
防汚・脱臭・抗菌の性能を少なくとも有し、透過および
反射色調がニュ−トラル色系であって透明性が良好であ
り、耐久性に優れ、電波透過性も備える等、2層を基本
とした多機能積層膜からなる紫外線熱線遮蔽防汚膜及び
その製法に関する。
【0002】本発明は、各種基板、特に建築用ガラスは
もちろん自動車用ガラスとしても少なくとも単板で使用
できる等有用な紫外線熱線遮蔽防汚膜及びその製法を提
供するものである。
【0003】
【従来の技術】近年、各種基板、特に建築用ガラスや車
輌用ガラスにおいても、人的および物的さらに環境に優
しくかつ安全性が高くしかも居住性に優れるものが求め
られてきており、例えば人や物材等に対する日焼けなど
を防止し、生活空間における快適さを高め、ガラス等基
板の色調や透明感を損なうことなく、また金属膜のよう
に電波透過性を損なうことなく、耐摩耗性等耐久性があ
る紫外線および熱線遮蔽性能ならびに防汚性能を付与し
た薄膜が求められているものの、これら多機能を備えた
2層を基本とした積層膜を簡便に提供し、特に自動車用
ガラスにおいては使用されるまでに到っていない。
【0004】そのなかで、例えばゾルゲル溶液を用いた
酸化チタン系膜では、紫外線遮蔽、熱線反射、防汚など
の各機能を別々に発現する膜が知られている。防汚膜に
係わるものとしては例えば、特開昭63-100042 号公報に
は汚れ難いガラス物品が記載されており、微量のPt、Rh
ないしPdを添加した2酸化チタニウム薄膜が表面に形成
されたものが開示されている。またガラス表面に厚みが
約0.05μm の2酸化チタニウムを形成された熱線反射ガ
ラスの表面にPt、RhないしPdを微量コ−ティングしても
よいことが記載されている。
【0005】また例えば、特開昭63-5301 号公報には反
射鏡が記載されており、鏡面を有する反射鏡、例えば白
熱ランプ、ハロゲンランプ、水銀灯等の照明器具に使用
される高効率反射鏡であって、鏡面上の最上層に、透明
な光触媒層が形成されていることが開示されている。な
かでも光触媒層がTiO2、Fe2O3 、In2O3 およびWO3 から
なる群より選ばれた少なくとも1つであり、また光触媒
層に、Pt、Pd、RhおよびIrよりなる群から選ばれた少な
くとも1つの金属が担持されていることが記載されてい
る。また、光触媒層の膜厚としては例えば0.5 〜5 μm
程度であること、担持される金属の量は例えば光触媒層
に対して0.1 〜2 %の金属を担持させること、さらに鏡
面としては、例えば基材表面に直接に、あるいは有機塗
装膜等の下地層を介してAl、Ag等の光輝性金属膜を形成
されるものであることが開示されている。
【0006】紫外線遮蔽膜や熱線反射膜に係わるものと
しては例えば、特開平6-135746号公報には紫外線吸収ガ
ラスが記載されており、ゾルゲル溶液を用いた紫外線吸
収膜として酸化セリウムと酸化チタンを含んだ膜が開示
され、紫外線吸収膜と基板ガラスの間に中間層としてコ
ロイド状シリカを成分として含む被膜が形成されている
ことが記載されている。
【0007】また例えば、特開平2-75683 号公報には、
紫外線及び赤外線吸収剤及びその処理方法が記載されて
おり、0.01μm 〜1μm の白色または淡色系の金属酸化
物微粒子を高分子材料含有溶液中に分散せしめたガラス
用紫外線及び赤外線吸収剤が開示されている。なかでも
金属酸化物微粒子がZnO およびTiO2の1種または2種の
単体、またはこれらを含む化合物からなる、例えばZn2S
iO4 からなる紫外線吸収剤、金属酸化物微粒子がSiO2
TiO2、CeO2、ZrO2、Al2O3 等の中から選ばれた少なくと
も1種以上の単体、またはこれらを含む化合物からなる
赤外線吸収剤であることが記載されている。
【0008】また例えば、特開平4-182327号公報には、
表面処理ガラス及びその製造方法が記載されており、基
体上にZnO を含有した膜厚0.5 μm 以上の紫外線吸収膜
が設けられた表面処理ガラス、ならびに焼成によりZnO
になりうる原料を含む液体をガラス基板上に塗布し、こ
れを焼成すると同時に該ガラス基板に強化かつ/又は曲
げ加工を施す表面処理ガラスの製造方法が開示されてい
る。
【0009】なかでも、基体がNa+ を含有するガラス、
紫外線吸収膜のアンダ−コ−トあるいはオ−バ−コ−ト
膜として金属酸化物膜、例えばSiO2、SiO2/TiO2 、SiO2
/ZrO 2 、SiO2/B2O3 等を形成すること、前記表面処理ガ
ラスを用いた自動車用窓ガラス、ならびにコ−ト膜の組
成としてはZnO の超微粒子をシリコ−ン系の無機バイン
ダ−で保持した膜が厚膜組成として用いられることが開
示されている。
【0010】さらに例えば、本出願人が既に出願提案し
た特開平5-147978号公報では、ガラス上に紫外線吸収膜
を設け、外部被覆として酸化物被膜を有する紫外線吸収
ガラスを開示し、紫外線吸収膜が少なくとも酸化亜鉛を
含むこと、また外部被覆が少なくともシリコン、ジルコ
ニウムまたはチタンの1種以上の酸化物よりなるもので
あることを記載した。
【0011】さらに例えば、本出願人が既に出願提案し
た特開平5-163174号公報では、ガラスが強化および/ま
たは曲げ加工される車両用紫外線遮断ガラスにおいて、
ガラス上に紫外線吸収膜が少なくとも1層以上形成さ
れ、外部にシリコンを含有する層が形成されている車両
用紫外線遮断ガラスを開示し、シリコンを含有する層
は、少なくともCH3-Si結合を有する化合物および/また
はSi-N結合を有する化合物塗布して形成することを記載
した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述したような、例え
ば特開昭63-100042 号公報に記載の汚れ難いガラス物
品、あるいは特開昭63-5301 号公報に記載の反射鏡で
は、特に紫外線遮蔽性についての記載はなく、紫外線遮
蔽機能をするような膜構成でも全くない。
【0013】また例えば特開平6-135746号公報に記載の
紫外線吸収ガラスでは、赤外線遮蔽性能はなく、しかも
透過および反射色調がニュ−トラルではなく、さらに光
触媒機能を有しないので防汚・脱臭・抗菌の性能を有す
るものとは言えない。
【0014】また例えば特開平2-75683 号公報に記載の
紫外線及び赤外線吸収剤及びその処理方法では、紫外線
赤外線カット性能は優れているものの、光触媒機能を有
しないので防汚・脱臭・抗菌の性能を少なくとも有する
ものとは言えないものであり、酸やアルカリ等に対する
耐薬品性が劣り、屋外での使用には耐久性に問題があ
り、特に自動車用窓ガラスでは耐摩耗性も劣ることとな
って使用するまでには到らないものである。。
【0015】また例えば、特開平4-182327号公報に記載
の表面処理ガラス及びその製造方法では、赤外線カット
性能はなく、しかも光触媒機能を有しないので防汚・脱
臭・抗菌の性能を少なくとも有するものとは言えないも
のであり、また実施例からも明らかなように、紫外線吸
収能、耐摩耗性、耐酸性ならびに耐アルカリ性を満足す
るものはZnO 薄膜の膜厚が1.5 μm の場合アンダ−コ−
トとオ−バ−コ−トが必要であり、またはZnO 薄膜の膜
厚が2.5 μm の場合オ−バ−コ−トが必要である等、仮
にZnO の超微粒子をシリコ−ン系の無機バインダ−で保
持した膜を厚膜組成として用い、その上に屈折率の近い
SiO2/ZrO2を膜厚0.1 μm 程度の薄膜で単にオ−バ−コ
−トしたとしても、ト−タル膜厚が厚くなると実際の自
動車用窓ガラスの量産における熱曲げ強化工程では、曲
率の変化や微細クラックの発生が避けられず、ト−タル
膜厚を薄くすると紫外線吸収能の低下や干渉色調の発現
や耐摩耗性の低下等の問題が実質的に残るものである。
【0016】さらに、例えば本出願人が既に出願提案し
た特開平5-147978号公報に記載の紫外線吸収ガラスで
は、シリコン、ジルコニウムまたはチタンの保護膜を設
け、表面特性が機械的および化学的により改善したもの
の、先に述べた特開平4-182327号公報に記載のものと同
様に光触媒機能を有しないので防汚・脱臭・抗菌の性能
を少なくとも有するものとは言えないものであり、膜
厚、干渉色の問題、熱曲げ強化工程とのマッチングの問
題が不充分であり、自動車用窓ガラスとしてより厳しい
環境でのより長期的な使用に充分耐えうるものとは言い
難い。
【0017】またさらに、例えば本出願人が既に出願提
案した特開平5-163174号公報に記載の車両用紫外線遮断
ガラスでは、上記したと同様に光触媒機能を有しないの
で防汚・脱臭・抗菌の性能を少なくとも有するものとは
言えないものであり、またポリシラザンの利用等で保護
膜をより強力なものとし得たものの、コスト的には必ず
しも安価なものではなく、しかも最近の自動車用窓ガラ
スのニ−ズを量産において充分にクリアし得たものとは
言い難いところもあり、より厳しい環境でのより長期的
な使用に充分耐えうるものを安価に提供できるようにす
ることができればということで待たれるものであった。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
に鑑みてなしたものであり、特定した膜厚のSiO2薄膜あ
るいはSiO2系複合酸化物薄膜と、特定した膜厚の微量の
Pt、Pd、RhあるいはIrを添加したTiO2薄膜あるいはTiO2
系複合酸化物薄膜とを、少なくとも2層に積層して、熱
線遮蔽機能と紫外線遮蔽機能と光触媒機能の3機能を同
時に併せもち充分に満足する紫外線熱線遮蔽防汚膜、な
らびにその製法を提供することにより、熱線遮蔽性能と
紫外線遮蔽性能と防汚・脱臭・抗菌の性能とを発揮する
ことはもとより、電波透過性能等の機能特性を付与でき
て従来にない多機能化ができ、しかも透過および反射の
色調をニュ−トラル色系であって透視性の確保や反射性
とぎらつき感の防止をバランスよくもたらしめて違和感
のない、かつSiO2薄膜あるいはSiO2系複合酸化物薄膜が
パッシベ−ション膜として例えばガラスのNaイオンによ
るTiO2薄膜あるいはTiO2系複合酸化物薄膜の光触媒機能
の著しい低下を防ぐ等優れた品質を得るようにでき、各
種熱処理工程で焼成できる等簡便でかつ効率よく、さら
にガラスの大きさや形態に自由自在に対応でき、耐摩耗
性や耐薬品性に優れる等耐久性を発揮し、膜色調がニュ
−トラル色調であるのでガラス基板の色調をそのまま活
かし得ることができる等、建築用窓材はもちろん自動車
用窓材にも充分適用でき、最近のニーズに最適なものと
なる有用な紫外線熱線遮蔽防汚膜及びその製法を提供す
るものである。
【0019】すなわち、本発明は基板表面に被膜した薄
膜において、第1層目として膜厚が50nm以上200nm 以下
であるSiO2薄膜あるいはSiO2系複合酸化物薄膜を形成
し、該第1層目上に第2層目として、膜厚が 90nm 以上
190nm 以下であるTiO2薄膜あるいはTiO2系複合酸化物薄
膜であって、かつ微量のPt、Pd、RhあるいはIrを添加し
た薄膜を被覆形成した積層膜で成ることを特徴とする紫
外線熱線遮蔽防汚膜。
【0020】ならびに、前記SiO2系複合酸化物薄膜が、
SiO2-TiO2 あるいはSiO2-ZrO2 の薄膜であることを特徴
とする上述した紫外線熱線遮蔽防汚膜。また、前記TiO2
系複合酸化物薄膜が、TiO2-CeO2 あるいはTiO2-Fe2O3
の薄膜であることを特徴とする上述した紫外線熱線遮蔽
防汚膜。
【0021】さらに、前記微量のPt、Pd、RhあるいはIr
の添加量が、0.1 乃至5mol %であることを特徴とする
上述した紫外線熱線遮蔽防汚膜。また、ガラス基板表面
に、先ず第1層目としてSiO2薄膜あるいはSiO2系複合酸
化物薄膜用溶液を塗布し、常温〜200 ℃で0.5 〜60分間
乾燥した後、400 〜700℃で0.1 〜30分間焼成して、膜
厚が50nm以上200nm 以下となるようSiO2薄膜あるいはSi
O2系複合酸化物薄膜を成膜し、次いで該第1層目上に、
第2層目として微量のPt、Pd、RhあるいはIrの貴金属塩
類と安定化剤を添加し有機溶媒で調製したTiO2薄膜ある
いはTiO2系複合酸化物薄膜用溶液を塗布し、常温〜150
℃で0.5 〜30分間乾燥した後、400 〜750 ℃で0.1 〜60
分間加熱硬化して、膜厚が 90nm 以上190nm 以下である
TiO2薄膜あるいはTiO2系複合酸化物薄膜を被覆積層する
ことを特徴とする紫外線熱線遮蔽防汚膜の製法。
【0022】さらに、前記SiO2薄膜あるいはSiO2系複合
酸化物薄膜用溶液が、シリコンアルコキシド類溶液、シ
ラザン類溶液、あるいはこれらの両類系でなる複合酸化
物薄膜用溶液であることを特徴とする上述した紫外線熱
線遮蔽防汚膜の製法。
【0023】さらにまた、前記SiO2系複合酸化物薄膜
が、SiO2-TiO2 あるいはSiO2-ZrO2 の薄膜であることを
特徴とする上述した紫外線熱線遮蔽防汚膜の製法。さら
にまた、前記TiO2薄膜あるいはTiO2系複合酸化物薄膜用
溶液が、チタンのアルコキシド類または該類系溶液、あ
るいは該チタンのアルコキシド類または該類系溶液と鉄
またはセリウムまたはジルコニアのアルコキシド類、ア
セチルアセトナ−ト類、金属塩類または該類系との複合
酸化物薄膜用溶液であることを特徴とする上述した紫外
線熱線遮蔽防汚膜の製法。
【0024】またさらに、前記TiO2系複合酸化物薄膜
が、TiO2-CeO2 あるいはTiO2-Fe2O3の薄膜であることを
特徴とする上述した紫外線熱線遮蔽防汚膜の製法。また
さらに、前記溶液を塗布する方法としては、スピンコ−
ト法あるいはフロ−コ−ト法、ディップコ−ト法、また
はリバ−スコ−ト法、フレキソ印刷法あるいはこれらの
組み合わせで行うことを特徴とする上述した紫外線熱線
遮蔽防汚膜の製法。
【0025】さらにまた、前記塗膜の焼成を、前記ガラ
ス基板の熱曲げ処理または/および熱強化処理の工程で
同時に行うことを特徴とする上述した紫外線熱線遮蔽防
汚膜の製法をそれぞれ提供するものである
【0026】
【発明の実施の形態】ここで、前記したように、基板表
面に被膜した薄膜において、第1層目として膜厚が50nm
以上200nm 以下であるSiO2薄膜あるいはSiO2系複合酸化
物薄膜を形成し、該第1層目上に第2層目として、膜厚
が 90nm 以上190nm 以下であるTiO2薄膜あるいはTiO2
複合酸化物薄膜であって、かつ微量のPt、Pd、Rhあるい
はIrを添加した薄膜を被覆形成した積層膜で成ることを
特徴とする紫外線熱線遮蔽防汚膜を実施するにあたって
は次のようにする。
【0027】基板としては、特に限定する必要はないが
無機質の種々のガラスが好ましく、例えば自動車用なら
びに建築用ガラスに通常用いられているソーダライムシ
リケートガラスからなる普通板ガラス、所謂フロート板
ガラスなどであり、クリアをはじめグリ−ン、ブロンズ
等各種着色ガラスや各種機能性ガラス、強化ガラスやそ
れに類するガラスであって、合せガラスのほか複層ガラ
ス等、さらに平板あるいは曲げ板等各種板ガラス製品と
して使用できることは言うまでもない。また板厚として
は例えば約1.0mm 程度以上約12mm程度以下であり、建築
用としては約2.0mm 程度以上約10mm程度以下が好まし
く、自動車用としては約1.5mm 程度以上約6.0mm 程度以
下が好ましく、より好ましくは約2.0mm 程度以上約5.0m
m 程度以下のガラスである。
【0028】先ず、第1層目のSiO2薄膜あるいはSiO2
複合酸化物薄膜については、SiO2薄膜、SiO2-TiO2 薄膜
あるいはSiO2-ZrO2 薄膜等であり、シリコンアルコキシ
ド類のゾルゲル溶液、シラザン類等を例えばスプレ−
法、ゾルゲル法、スパッタ法等の既存の塗膜法で成膜す
る。例えばゾルゲル法におけるSiO2薄膜としてはメチル
トリメトキシシラン、テトラエトキシシランなどのアル
コキシシラン加水分解物溶液、コルコ−ト6P〔太陽物産
(株)製〕溶液、MS51SG1 〔三菱化学(株)製〕溶液等
が挙げられる。またSiO2-TiO2 薄膜あるいはSiO2-ZrO2
薄膜等のSiO2系複合酸化物薄膜としてはこれらアルコキ
シシラン加水分解物にアルコキシチタンアセチルアセト
ナ−ト、アルコキシジルコニウムアセトナ−トなどの遷
移元素化合物を加えた混合溶液などが挙げられる。
【0029】これらの膜厚としては、例えばガラスから
のNaイオンが第2層のTiO2薄膜あるいはTiO2系複合酸化
物薄膜に対する侵入防止の効果をうるには50nm以上が必
要であり、また200nm 以下でないと充分な膜強度が得ら
れない。好ましくは70nm以上150nm 以下程度である。
【0030】さらに、例えば屈折率としては特に限定し
ていないが、1.45〜1.52程度が好ましいものである。こ
の値は例えばアルコキシシラン加水分解物によるシリカ
膜の屈折率が1.45であって通常最低値であり、また1.52
を超えるとガラス(ソ−ダライムシリカ系)基板の1.56
との差が小さくなり光彩の低減が困難となる。
【0031】また、前記第1層目のSiO2薄膜あるいはSi
O2系複合酸化物薄膜の形成方法は、特に限定されない
が、例えばアルコキシシラン加水分解物溶液を通常用い
られている被膜形成法、ディップコ−ト法、スピンコ−
ト法スプレ−コ−ト、ロ−ルコ−トあるいはフロ−コ−
ト法、またはリバ−スコ−ト法、スクリ−ン印刷法、フ
レキソ印刷法あるいはこれらの組み合わせ等によってそ
のままガラス基板上に塗布して被膜にしてもよいし、ま
た他の被膜形成性バインダ、例えば金属アルコキシドや
金属キレ−ト化合物を含む塗布液中にアルコキシシラン
加水分解物溶液を分散させた塗布液をガラス基板上に塗
布して被膜にしてもよい。
【0032】また、酸化セリウム、酸化鉄、酸化チタン
はいずれも屈折率が高く、これらからなる紫外線熱線遮
蔽膜は単層膜では膜厚を1μm程度まで厚くしない限り
光の干渉による透過・反射の光彩は避けられないが、該
第1層目の膜にはシリカ単独もしくは酸化チタンや酸化
ジルコニウム等の高屈折率酸化物を添加して該膜の屈折
率を調節するようにし、かつその光学膜厚が50nm〜200n
m の範囲内となるように設計する。50nm未満で薄いと光
彩低減の効果がなく、200nm を超え厚いと膜強度が低下
してくる。
【0033】次いで、第2層目のTiO2薄膜あるいはTiO2
系複合酸化物薄膜については、紫外線吸収熱線反射膜で
あり、例えば酸化チタン、酸化チタンと酸化セリウム、
または酸化チタンと酸化鉄等を主成分とするものであ
り、有効な紫外線吸収特性および膜強度を具備させるた
めには、それぞれのモル比はCeO2/TiO2=0.3以上3.0 以
下、Fe2O3 /TiO2=0.1以上0.3 以下であることが好まし
い。この範囲外では、例えば成膜性や色調が悪化する恐
れがある。
【0034】これらの膜厚として90nm以上190nm 以下と
したのは、波長400 〜700nm の可視光線の1/4の0.9
〜1.1 倍の範囲内になるように設計すると光彩を低減す
るこよができる。好ましくは100nm 以上170nm 以下程度
である。
【0035】なお、熱線反射特性は第1層目の屈折率、
膜厚と、第2層目の屈折率、膜厚の組み合わせによって
変化するが熱線反射能を表す日射透過率はガラス基板の
みに比べて約7〜15%程度低減する。
【0036】また、前記微量のPt、Pd、RhあるいはIrな
どの担持用貴金属は、酸化チタン化合物の光触媒により
促進する酸化還元反応の水素移動を早める共触媒として
の働きにより酸化チタン化合物単独よりも光触媒能が向
上し、汚れなどの除去作用をより活発に行わせることが
できる。
【0037】担持させる貴金属の量としては特に限定す
るものではないが、例えば酸化チタン、酸化チタンと酸
化セリウム、または酸化チタンと酸化鉄等を主成分とす
る第2層膜に対して、0.1 〜2.0 %の貴金属を担持させ
ることが好ましい。担持量が0.1 %未満では担持効果が
充分に得られず、2.0 %を超えると膜の透明度が低下す
る恐れがある。
【0038】また、前記第2層目のTiO2薄膜あるいはTi
O2系複合酸化物薄膜用溶液としては、チタンのアルコキ
シド類または該類系溶液、あるいは該チタンのアルコキ
シド類または該類系溶液と鉄またはセリウムまたはジル
コニアのアルコキシド類、アセチルアセトナ−ト類、金
属塩類または該類系との複合酸化物薄膜用溶液である。
具体的には例えば、TiO2としてはTi(OPr1)4 、Ti(OPr1)
3Cl などのTiアルコキシド類。CeO2やFe2O3 としてはCe
(NO3)3、CeCl3 、Fe(NO3)3、FeCl3 などの金属塩類、Ce
(O2C4H9)3 、Fe(OC2H5)3などのアルコキシド類、Fe(C4H
8O2)3 などのアセチルアセトナ−ト化合物。貴金属とし
てはPtCl2(PhCN)2、H2PtCl4 、Pd(NO3)3、PdCl3 、RhCl
3 、Rh(NO3)3、Ir(OH)2Cl3などの貴金属塩類。希釈溶剤
としてはエタノ−ル、ブタノ−ル、イソプロパノ−ルな
どのアルコ−ル類、2-エトキシエタノ−ルなどのセロソ
ルブ類。アルコキシド化合物の安定化剤としては2,4-ペ
ンタンジオンなどのジオン類やジエタノ−ルアミン、ト
リエタノ−ルアミンなどのアミン類、グリコ−ル類など
が挙げられる。なお、固形分濃度としては約0.5 〜5.0
wt%程度、好ましくは1〜2 wt %程度である。
【0039】また、前記第2層目のTiO2薄膜あるいはTi
O2系複合酸化物薄膜の成膜法としては、特に限定される
ものではないが、生産性などの面からは例えばスピンコ
ート法あるいはディップコ−ト法、またリバ−スコ−ト
法、フレキソ印刷法であり、さらにはロールコート法、
ノズルコ−ト法、スプレーコ−ト法、スクリーン印刷法
などが適宜採用しうるものである。
【0040】またさらに、前記成膜の際における乾燥処
理として、乾燥温度が第1層目は常温〜200 ℃程度で乾
燥時間が0.5 〜60分間程度行うことがよく、より好まし
くは前記乾燥温度が50〜150 ℃程度で乾燥時間が 1〜30
分間程度行うことであり、第2層目は常温〜150 ℃程度
で乾燥時間が0.5 〜30分間程度行うことがよく、より好
ましくは前記乾燥温度が50〜130 ℃程度で乾燥時間が 1
〜25分間程度行うことであり、なかでも乾燥温度が100
℃前後で乾燥時間が 3〜20分間程度行うことがことに好
ましいものである。
【0041】また、前記成膜の際における焼成処理とし
て、焼成温度が第1層目は400 〜700 ℃程度で時間が0.
1 〜30分間程度行うことがよく、第2層目は400 〜750
℃程度で時間が0.1 〜60分間程度行うことがよい。さら
に前記ガラスの熱強化または/および熱曲げ加工時に同
時に行うことが効率よくでき好ましく、前記ガラスの熱
強化または/および熱曲げ加工は、温度が500 〜700 ℃
程度で時間が0.5 〜10分間程度行うことがより好まし
い。
【0042】前述したとおり、本発明の紫外線熱線遮蔽
防汚膜及びその製法は、特定した膜厚のSiO2薄膜あるい
はSiO2系複合酸化物薄膜と、該膜の上に特定した膜厚の
微量のPt、Pd、RhあるいはIrを添加したTiO2薄膜あるい
はTiO2系複合酸化物薄膜を被覆形成した積層膜である紫
外線熱線遮蔽防汚膜としたことにより、反射・透過色調
をニュ−トラル色系にして違和感のない紫外線熱線遮蔽
機能を有するとともに、第1層のSiO2薄膜あるいはSiO2
系複合酸化物薄膜が、ガラス基板のNaイオンが第2層の
微量のPt、Pd、RhあるいはIrを添加したTiO2薄膜あるい
はTiO2系複合酸化物薄膜中に拡散して形成されるNaxTiy
Ozによる光触媒能の著しい低下を防ぐパッシベ−ション
膜として作用し、これによりさらに効果的に、最上層で
ある第2層目に紫外線吸収能を有した高屈折率の光触媒
膜を形成した機能性膜において、雰囲気の浮遊物が汚れ
や悪臭として、またビ−ルスやバクテリアが病原菌とし
て付着しても光触媒の高い酸化還元反応力により分解除
去、殺菌されることになり、したがって表面に常に太陽
光や蛍光灯など紫外線を含んだ光が充分にあたるかぎり
表面は清潔な状態を保つことができる。
【0043】また、紫外線熱線遮蔽機能を有すること
で、環境や人に優しくなる格段の紫外線遮断等を有する
とともに、高い可視光線透過率を有するものとすること
ができ、加えてAM電波、FM電波TV電波帯等の放送におけ
る受信障害などの影響をなくすることができ、通常のフ
ロ−トガラス並の電波透過性能であることから、車輌用
のテレビ、ラジオ、携帯電話等のためのガラスアンテナ
の受信性能を低下させることなく、あるいはゴ−スト現
象等の電波障害を低減することができ、本来のガラスア
ンテナ性能を発揮させ、車輌内外での快適な環境を確保
することができることとなり、建築用窓材としてはもち
ろん、特に自動車用窓材、例えばフロントウインドー、
リヤウインドーあるいはサイドウインドーまたはサンル
ーフ等に充分適用でき、最近のニーズに最適なものとな
る有用な紫外線熱線遮蔽防汚膜を施したガラスを効率よ
く提供することができる。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0045】実施例1 大きさ約100mm ×100mm で厚み約2mmのソ−ダライムシ
リカ系ガラス板(フロ−トガラス板)を約1000rpm で回
転させながら、該表面にコルコ−ト6P(太陽物産)を約
1ml供給し被膜した。被膜後約100 ℃の乾燥炉で約20分
間程度乾燥し、続いて約500 ℃のマッフル炉で約5分間
程度焼成し成膜することで、膜厚が約110nm のシリカ膜
付きガラス板を得た。
【0046】次に、テトライソプロポキシチタン8.5gを
エタノ−ル(45ml)と2-エトキシエタノ−ル(45ml)の
混合溶剤に溶かし、さらに硝酸セリウム6水和物4.3gと
硝酸パラジウム92mgを加えて攪拌溶解し、TiO2-CeO2
コ−ティング溶液(溶液A)を得た。
【0047】次いで、約1000rpm で回転している上記シ
リカ膜付きガラス板の膜表面に、該溶液Aを約1ml供給
し、約2分程度でスピンコ−タ−被膜し、約100 ℃で約
15分間乾燥した後、雰囲気温度約720 ℃のマッフル炉に
約150 秒間程度入れ焼成し成膜し、上記SiO2膜表面上に
膜厚が約130nm のTiO2-CeO2 薄膜を得た。
【0048】得られたガラス基板/SiO2薄膜(約110nm
)/PdO 担持TiO2-CeO2 薄膜(約130nm )でなるガラ
ス板について、下記のような各項目を測定評価した。 〔光学特性〕:分光光度計(U 4000型、日立製作所製)
で波長340 〜1800nmの間の透過率を測定し、JIS Z 8722
及びJIS R 3106又はJIS Z 8701によって可視光透過率Tv
(%)(380〜780nm)、日射透過率Ts(340〜1800nm)ISO
9050によって紫外線透過率Tuv(%)(282.5〜377.5n
m)、刺激純度Pe(%)、色調等を求めた。 〔防汚性〕: 20wt%ステアリン酸エタノ−ル溶液を約
1000rpm で回転する積層膜表面(第2層表面:光触媒膜
面)にスピンコ−タ−で塗布し約50℃で乾燥して厚さ約
10μm のステアリン酸膜を成膜した。
【0049】これに500W高圧水銀ランプを10cm離して約
3時間照射した後、赤外分光光度計(日立製作所製、27
0-30型)で2700〜3000cm-1に現れるステアリン酸のC-H
伸縮振動スペクトルの吸収強度でステアリン酸の減少率
(%)を調べた。
【0050】該減少率(%)が大きいほど光触媒能は高
くなり、高防汚性である。 〔くもり度〕:ヘイズ値HをJIS K6714 に準拠して行い
求めた。建築用としては3%以下、自動車用としては1
%以下を合格とした。 〔耐摩耗性〕:JIS R 3212、JIS R 3221に準拠し、テー
バ−摩耗試験機(摩耗輪CS-10F、荷重500gf 、1000回回
転)。 〔耐薬品性〕:耐酸性:1N塩酸に室温(約25℃)下で
48時間浸漬。
【0051】耐アルカリ:1N苛性ソーダ水溶液に室温
(約25℃)下で48時間浸漬。各後において外観目視によ
る評価、光学特性ならびに膜強度の変化を調べ異常がな
いものを合格とした。 〔電気的特性〕:三菱油化製表面高抵抗計(HIRESTA HT
-210)によって測定。
【0052】(シート抵抗値)(M Ω/口)。10M Ω/
口以上合格。 〔電波透過性〕:KEC 法測定(電界シールド効果測定
器)によって、電波10〜1000 MHzの範囲の反射損失値
(dB)を通常の板厚3mm のクリアガラス(FL3t)単板品と
対比。その差の絶対値(△dB)が2dB以内を合格とし
た。
【0053】その結果、付着ステアリン酸の約77%が消
滅しており充分光触媒能を発揮し高防汚性能を有するも
のであって、可視光透過率Tvが約89%程度、紫外線透過
率Tuv が約12%程度、日射透過率Tsが約74%程度、D65
光源による反射色調がニュ−トラルで刺激純度Peが約1
0.2%程度等であり、反射によるギラツキもなく、防汚
性と熱線遮蔽性を有しかつ高可視光透過率で優れた紫外
線遮蔽性を有するものとすることができた。
【0054】さらに、ヘイズ値Hが約0.5 %程度とな
り、テーバー試験によるヘイズ値変化△Hが3.6 %程度
であり、しかも耐酸性ならびに耐アルカリ性試験後での
外観、紫外線透過率等の光学特性、膜強度における変化
は認められなかった。
【0055】しかもこれらの優れた機能に加えて、高い
表面抵抗率で通常の単板ガラス並み、例えば80MHz(FMラ
ジオ波帯) 、約520 〜1630KHz(AMラジオ波帯) 等特に通
常の単板ガラスと同等の電波透過性を示し、優れた居住
性をもちかつ環境に優しく安全性が高くしかもAM帯をは
じめ各種電波を快適に受信ができ、単板ガラスとして建
築用窓ガラス等で充分採用でき、また自動車用窓ガラス
にも使用可能である等期待に充分答えることができる紫
外線熱線遮蔽防汚膜であった。
【0056】なお、他に耐候性(例、サンシヤインウエ
ザーメーターで約3000時間:可視光透過率がほぼ変化が
ないこと)等の種々の特性をも評価したところ、いずれ
も合格するものであった。またなお多量の汚れやフッ素
樹脂などの安定な化合物が付着した場合には分解能力を
上回り汚れが取れない場合もある。
【0057】実施例2 実施例1と同様に、大きさ約100mm ×100mm で厚み約2
mmのソ−ダライムシリカ系ガラス板(フロ−トガラス
板)を約1000rpm で回転させながら、該表面にMS51SG1
(三菱化学)を約1ml供給し被膜した。被膜後約100 ℃
の乾燥炉で約20分間乾燥し、続いて約500 ℃のマッフル
炉で約5分間焼成し成膜することで、膜厚が約150nm の
シリカ膜付きガラス板を得た。
【0058】次に、テトラブトキシチタン10.2g をエタ
ノ−ル(45ml)と2-エトキシエタノ−ル(45ml)の混合
溶剤に溶かし、さらにトリブトキシセリウム・トルエン
溶液(0.85mol /kg)11.8g と塩化白金酸6水和物0.21
g を加えて攪拌溶解し、Pt-TiO2-CeO2系コ−ティング溶
液(溶液B)を得た。
【0059】次いで、約1000rpm で回転している上記シ
リカ膜付きガラス板の膜表面に、該溶液Bを約1ml供給
し、約2分程度でスピンコ−タ−被膜し、約100 ℃で約
15分間乾燥した後、雰囲気温度約720 ℃のマッフル炉に
約150 秒間程度入れ焼成し成膜し、上記SiO2膜表面上に
膜厚が約130nm のPtO 担持TiO2-CeO2 薄膜を得た。
【0060】得られたガラス基板/SiO2薄膜(約150nm)
/PtO 担持TiO2-CeO2 薄膜(約150nm )でなるガラス板
について、実施例1と同様にして各項目を測定評価し
た。ただし、防汚性のみ以下のようにした。 〔防汚性〕: ステアリン酸エタノ−ル溶液を約1000rp
m で回転する積層膜表面にスピンコ−タ−で塗膜し厚さ
約10μm のステアリン酸膜を成膜した後、紫外線ランプ
(Spectroline 社EN-280L/J;2mW/cm2 )で約60分間照射
した。これを赤外分光光度計(日立製作所製、270-30
型)で2700〜3000cm-1に現れるステアリン酸のC-H 伸縮
振動スぺクトルの吸収強度でステアリン酸の減少率を調
べた。
【0061】その結果、付着ステアリン酸の約85%が消
滅しており充分光触媒能を発揮し高防汚性能を有するも
のであって、可視光透過率Tvが約76%程度、紫外線透過
率Tuv が約11%程度、日射透過率Tsが約74%程度、D65
光源による反射色調がニュ−トラルで刺激純度Peが約11
%程度等であり、反射によるギラツキもなく、防汚性と
熱線遮蔽性を有しかつ高可視光透過率で優れた紫外線遮
蔽性を有するものとすることができた。
【0062】さらに、ヘイズ値Hが約0.5 %程度とな
り、テーバー試験によるヘイズ値変化△Hが3.9 %程度
であり、しかも耐酸性ならびに耐アルカリ性試験後での
外観、紫外線透過率等の光学特性、膜強度における変化
は認められなかった。
【0063】しかもこれらの優れた機能に加えて、高い
表面抵抗率で通常の単板ガラス並み、例えば80MHz(FMラ
ジオ波帯) 、約520 〜1630KHz(AMラジオ波帯) 等特に通
常の単板ガラスと同等の電波透過性を示し、優れた居住
性をもちかつ環境に優しく安全性が高くしかもAM帯をは
じめ各種電波を快適に受信ができ、単板ガラスとして建
築用窓ガラス等で充分採用でき、また自動車用窓ガラス
にも使用可能である等期待に充分答えることができる紫
外線熱線遮蔽防汚膜であった。
【0064】なお、前記耐候性等の種々の特性をも評価
したところ、いずれも合格するものであった。実施例3 実施例1と同様にして、膜厚が約110nm のシリカ膜付き
ガラス板を得た。
【0065】次に、硝酸第2鉄・9水塩2gをエタノ−ル
20g とn-ブタノ−ル80g の混合溶媒に溶解し、さらにテ
トライソプロポキシチタン9.3gを追加して溶解し、これ
に溶液の安定剤としてアセチルアセトン3.4gも加え、さ
らにcis-ビス(ベンゾニトリル)白金クロリド10mgをこ
の溶液に追加して室温下で約3時間攪拌溶解し、TiO2-F
e2O3系コ−ティング溶液(溶液C)を得た。
【0066】次いで、非被膜表面をマスキングした上記
膜厚110nm のシリカ膜付きガラス板を該溶液Cを張った
浸漬槽に浸漬し、その後引上速度約8mm/秒でシリカ膜
付きガラス板を引き上げ、約100 ℃で約15分間乾燥した
後、雰囲気温度約720 ℃のマッフル炉に約150 秒間程度
入れ焼成し成膜し、上記SiO2膜表面上に膜厚が約90nmの
Pt担持TiO2-Fe2O3薄膜を得た。
【0067】得られたガラス基板/SiO2薄膜(約110nm
)/Pt担持TiO2-Fe2O3薄膜(約90nm)でなるガラス板
について、実施例1と同様にして各項目を測定評価し
た。その結果、照射後付着ステアリン酸の約95%が消滅
しており充分光触媒能を発揮し高防汚性能を有するもの
であり、可視光透過率Tvが約76%程度、紫外線透過率Tu
v が約13%程度、日射透過率Tsが約75%程度、D65 光源
による反射色調がニュ−トラルで刺激純度Peが約4.7 %
程度であり、反射によるギラツキもなく、防汚性と熱線
遮蔽性を有しかつ高可視光透過率で優れた紫外線遮蔽性
を有するものとすることができた。
【0068】さらに、ヘイズ値Hが約0.5 %程度とな
り、テーバー試験によるヘイズ値変化△Hが4.6 %程度
であり、しかも耐酸性ならびに耐アルカリ性試験後での
外観、紫外線透過率等の光学特性、膜強度における変化
は認められなかった。
【0069】しかもこれら優れた機能に加えて、高い表
面抵抗率で通常の単板ガラス並み、例えば80MHz(FMラジ
オ波帯) 、約520 〜1630KHz(AMラジオ波帯) 等特に通常
の単板ガラスと同等の電波透過性を示し、優れた居住性
をもちかつ環境に優しく安全性が高くしかもAM帯をはじ
め各種電波を快適に受信ができ、単板ガラスとして建築
用窓ガラス等で充分採用でき、また自動車用窓ガラスに
も使用可能である等期待に充分答えることができる紫外
線熱線遮蔽防汚膜であった。
【0070】なお、前記耐候性等の種々の特性をも評価
したところ、いずれも合格するものであった。実施例4 前記した実施例1と同様にするなかで、コルコ−ト6P
〔太陽物産(株)製〕を50g にトリイソプロホキシチタ
ンアセチルアセトナ−トを0.3gを添加し、混合攪拌した
溶液1mlを実施例1と同様に成膜し、厚さ約 110nmのSi
O2-TiO2 膜を第1層目の膜として得た以外、他は実施例
1と同様にした。
【0071】得られたガラス基板/SiO2-TiO2 薄膜(約
110nm )/Pt担持TiO2-Fe2O3薄膜(約90nm)でなるガラ
ス板について、実施例1と同様にして各項目を測定評価
した。
【0072】その結果、照射後付着ステアリン酸の約77
%が消滅しており充分光触媒能を発揮し高防汚性能を有
するものであり、可視光透過率Tvが約82%程度、紫外線
透過率Tuv が約12%程度、日射透過率Tsが約74%程度、
D65 光源による反射色調がニュ−トラルで刺激純度Peが
約11.5%程度であり、反射によるギラツキもなく、防汚
性と熱線遮蔽性を有しかつ高可視光透過率で優れた紫外
線遮蔽性を有するものとすることができた。
【0073】さらに、ヘイズ値Hが約0.5 %程度とな
り、テーバー試験によるヘイズ値変化△Hが3.8 %程度
であり、しかも耐酸性ならびに耐アルカリ性試験後での
外観、紫外線透過率等の光学特性、膜強度における変化
は認められなかった。
【0074】しかもこれら優れた機能に加えて、高い表
面抵抗率で通常の単板ガラス並み、例えば80MHz(FMラジ
オ波帯) 、約520 〜1630KHz(AMラジオ波帯) 等特に通常
の単板ガラスと同等の電波透過性を示し、優れた居住性
をもちかつ環境に優しく安全性が高くしかもAM帯をはじ
め各種電波を快適に受信ができ、単板ガラスとして建築
用窓ガラス等で充分採用でき、また自動車用窓ガラスに
も使用可能である等期待に充分答えることができる紫外
線熱線遮蔽防汚膜であった。
【0075】なお、前記耐候性等の種々の特性をも評価
したところ、いずれも合格するものであった。
【0076】
【発明の効果】以上前述したように、本発明によれば、
主にNaイオンのパッシベ−ション膜および色調調整のた
めに特定した膜厚のSiO2薄膜あるいはSiO2系複合酸化物
薄膜を第1層目膜とし、該膜の上に第2層目膜として特
定した膜厚の微量のPt、Pd、RhあるいはIrを担持したTi
O2薄膜あるいはTiO2系複合酸化物薄膜を被覆形成した積
層膜としたことにより、環境や人に優しくなる格段の紫
外線熱線遮蔽性を各種ガラスに付与し、光触媒機能を高
めて油脂などの有機物汚染物質を分解除去するととも
に、2層膜構成により反射色調をニュ−トラル色系に調
整して外観を損なうようなこともなく、紫外線熱線遮蔽
性と防汚性を同時にバランスよく付与することができ、
各種放送における受信障害などの低減をすることがで
き、通常のフロ−トガラス並の電波透過性能でガラスア
ンテナの受信性能を低下させることもなく、またゴ−ス
ト現象等の電波障害を低減することができ、室内外、車
輌内外での快適な環境を確保することができ、ガラス基
板の色調をほぼ維持することができ、しかも耐摩耗性や
耐薬品性に優れる等、単板でも建築用窓材としてはもち
ろん、自動車用窓材等に充分適用できる有用な紫外線熱
線遮蔽防汚膜及びその製法を安価にかつ容易に提供する
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60J 1/00 B60J 1/00 H C03C 17/25 C03C 17/25 A 27/12 27/12 L E06B 5/18 E06B 5/18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に被膜した薄膜において、第1
    層目として膜厚が50nm以上200nm 以下であるSiO2薄膜あ
    るいはSiO2系複合酸化物薄膜を形成し、該第1層目上に
    第2層目として、膜厚が 90nm 以上190nm 以下であるTi
    O2薄膜あるいはTiO2系複合酸化物薄膜であって、かつ微
    量のPt、Pd、RhあるいはIrを添加した薄膜を被覆形成し
    た積層膜で成ることを特徴とする紫外線熱線遮蔽防汚
    膜。
  2. 【請求項2】 前記SiO2系複合酸化物薄膜が、SiO2-TiO
    2 あるいはSiO2-ZrO 2 の薄膜であることを特徴とする請
    求項1記載の紫外線熱線遮蔽防汚膜。
  3. 【請求項3】 前記TiO2系複合酸化物薄膜が、TiO2-CeO
    2 あるいはTiO2-Fe2O3系の薄膜であることを特徴とする
    請求項1乃至2記載の紫外線熱線遮蔽防汚膜。
  4. 【請求項4】 前記微量のPt、Pd、RhあるいはIrの添加
    量が、0.1 乃至5mol %であることを特徴とする請求項
    1記載の紫外線熱線遮蔽防汚膜。
  5. 【請求項5】 ガラス基板表面に、先ず第1層目として
    SiO2薄膜あるいはSiO2系複合酸化物薄膜用溶液を塗布
    し、常温〜200 ℃で0.5 〜60分間乾燥した後、400 〜70
    0 ℃で0.1 〜30分間焼成して、膜厚が50nm以上200nm 以
    下となるようSiO2薄膜あるいはSiO2系複合酸化物薄膜を
    成膜し、次いで該第1層目上に、第2層目として微量の
    Pt、Pd、RhあるいはIrの貴金属塩類と安定化剤を添加し
    有機溶媒で調製したTiO2薄膜あるいはTiO2系複合酸化物
    薄膜用溶液を塗布し、常温〜150℃で0.5 〜30分間乾燥
    した後、400 〜750 ℃で0.1 〜60分間加熱硬化して、膜
    厚が 90nm 以上190nm 以下であるTiO2薄膜あるいはTiO2
    系複合酸化物薄膜を被覆積層することを特徴とする紫外
    線熱線遮蔽防汚膜の製法。
  6. 【請求項6】 前記SiO2薄膜あるいはSiO2系複合酸化物
    薄膜用溶液が、シリコンアルコキシド類溶液、シラザン
    類溶液、あるいはこれらの両類系でなる複合酸化物薄膜
    用溶液であることを特徴とする請求項5記載の紫外線熱
    線遮蔽防汚膜の製法。
  7. 【請求項7】 前記SiO2系複合酸化物薄膜が、SiO2-TiO
    2 あるいはSiO2-ZrO 2 の薄膜であることを特徴とする請
    求項5乃至6記載の紫外線熱線遮蔽防汚膜の製法。
  8. 【請求項8】 前記TiO2薄膜あるいはTiO2系複合酸化物
    薄膜用溶液が、チタンのアルコキシド類または該類系溶
    液、あるいは該チタンのアルコキシド類または該類系溶
    液と鉄またはセリウムまたはジルコニアのアルコキシド
    類、アセチルアセトナ−ト類、金属塩類または該類系と
    の複合酸化物薄膜用溶液であることを特徴とする請求項
    5乃至7記載の紫外線熱線遮蔽防汚膜の製法。
  9. 【請求項9】 前記TiO2系複合酸化物薄膜が、TiO2-CeO
    2 あるいはTiO2-Fe2O3の薄膜であることを特徴とする請
    求項5乃至8記載の紫外線熱線遮蔽防汚膜の製法。
  10. 【請求項10】 前記溶液を塗布する方法としては、スピ
    ンコ−ト法あるいはフロ−コ−ト法、ディップコ−ト
    法、またはリバ−スコ−ト法、フレキソ印刷法、ロ−ル
    コ−トあるいはこれらの組み合わせで行うことを特徴と
    する請求項5乃至9記載の紫外線熱線遮蔽防汚膜の製
    法。
  11. 【請求項11】 前記塗膜の焼成を、前記ガラス基板の熱
    曲げ処理または/および熱強化処理の工程で同時に行う
    ことを特徴とする請求項5乃至10記載の紫外線熱線遮蔽
    防汚膜の製法。
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