JPH10171589A - 手書き文字入出力方法 - Google Patents

手書き文字入出力方法

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JPH10171589A
JPH10171589A JP32866496A JP32866496A JPH10171589A JP H10171589 A JPH10171589 A JP H10171589A JP 32866496 A JP32866496 A JP 32866496A JP 32866496 A JP32866496 A JP 32866496A JP H10171589 A JPH10171589 A JP H10171589A
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JP
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input
character
handwritten
handwritten character
result
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JP32866496A
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English (en)
Inventor
Hideki Sakao
秀樹 坂尾
Yasuharu Nanba
康晴 難波
Taminori Tomita
民則 冨田
Hirokazu Aoshima
弘和 青島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手書き文字の入力者の文字入力の手間を軽減
させることが可能な技術を提供する。 【解決手段】 入力された手書き文字を認識する手書き
文字入出力方法において、手書き文字を構成する複数の
ストロークデータの個々のストロークデータを入力し、
前記入力途中の手書き文字の入力済みストロークデータ
を使用して文字認識処理を行って最も確からしい文字認
識処理結果を暫定的に表示し、前記暫定的に表示された
複数の文字認識処理結果の内の特定の文字認識処理結果
を前記入力途中の手書き文字に等しい文字として確定す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手書き文字の入出
力を行う手書き文字入出力方法に関し、特に、ペン入力
インタフェースを持った情報処理装置における手書き文
字の入力と入力した手書き文字の文字認識処理結果の表
示及び文字認識処理結果の確定を行う手書き文字入出力
方法に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の情報処理装置では、特定の文字か
ら成るコマンドを入力して情報処理装置を操作したり、
任意の文字列を入力して文書処理を行う等、文字の入出
力を伴う処理が広く行われている。
【0003】前記従来の情報処理装置において文字の入
力を行う場合にはキーボードを使用することが多いが、
ペン入力インタフェース等を備え、手書き文字の入出力
を可能としたペンコンピュータや携帯情報端末等の情報
処理装置も知られており、ペン入力インタフェースを持
った情報処理装置は既に各社から製品として実現されて
いる。
【0004】前記手書き文字の入出力を行う手書き文字
入出力装置の代表的な例は、 日経エレクトロニクス1
991年4−15号、「手書き入力OS誕生、パソコン
の新市場を切り開く」115〜133頁に記載されてい
る。
【0005】前記従来の手書き文字入出力装置では、手
書き文字の入力領域と入力された手書き文字の文字認識
処理結果の出力領域とが明確に分けられたインタフェー
スを使用しており、手書き文字を入力領域に一文字入力
する毎に入力された一文字の手書き文字を認識して文字
認識処理結果を出力領域に表示している。
【0006】また、手書き文字の入力領域と文字認識処
理結果の出力領域の区別がないシステムとしては、画面
の好きな位置に直接手書き入力できる仮想枠を有し、該
仮想枠に好きな大きさで入力文字を書いて、仮想枠サイ
ズで文字認識できる情報処理装置が、特開平6−295
357号に記載されている。
【0007】その概要は、画面の上からペンで文字やイ
ラストが入力でき、アイコンなどの操作ができる座標入
力装置と、情報の処理をする為の中央処理装置と、情報
を記憶する為の記憶装置とを有する情報処理装置におい
て、画面の好きな位置に文字を入力できる様に、画面全
体に仮想の文字入力枠を表示する表示手段と、該表示手
段により表示された仮想の文字入力枠の大きさを自由に
選択して手書きで文字を入力する手段と、前記仮想の文
字入力枠の大きさを1文字として文字認識する認識手段
とから成り、該認識手段により認識された文字を前記仮
想の文字入力枠に1文字を表示するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
手書き文字入出力方法の実施装置では、手書き文字の入
力を行っているときに、入力途中の文字、単語または文
等が予測可能な場合があることに対する配慮がされてお
らず、文字、単語または文単位での入力が完了してから
文字認識処理を行って文字認識処理結果を表示してい
る。
【0009】従って、前記従来の手書き文字入出力方法
の実施装置では、手書き文字の入力を行っているときに
入力途中の文字を含む残りの文字列が推定可能な場合に
おいても総てのデータを入力する必要があるという問題
があった。
【0010】また、前記従来の手書き文字入出力方法の
実施装置において手書き文字を入力する場合には、手書
き文字を入力する位置と文字認識処理結果を表示する位
置とを一致させたい場合が多いということに対する配慮
がされておらず、手書き文字の入力位置と文字認識処理
結果の表示位置とが離れている為に、手書き文字の入力
作業と文書のレイアウト作業を並行して行い難いという
問題があった。
【0011】また、前記従来の手書き文字入出力方法の
実施装置では、手書き文字を入力する場合に入力者が入
力すべき漢字を忘れてしまうことがあるということに対
する配慮がされておらず、入力された手書き文字に対す
るかな漢字変換処理機能が用意されていないか、平仮名
として認識した文字列を選択した後、明示的にかな漢字
変換処理を行う必要があるという問題があった。
【0012】また、前記従来の手書き文字入出力方法の
実施装置では、入力した手書き文字を文字認識処理結果
に置き換えて同じ位置に表示する場合に、認識した文字
列に対してかな漢字変換処理を実行すると、変換後の文
字数が変化する場合があることに対する配慮がされてお
らず、変換後の文字の表示位置が変更されることがある
という問題があった。
【0013】本発明の目的は、手書き文字の入力者の文
字入力の手間を軽減させることが可能な技術を提供する
ことにある。
【0014】本発明の他の目的は、手書き文字の文字入
力完了前に入力途中の手書き文字の文字認識処理結果を
得ることが可能な技術を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、手書き入力した文の
文字認識処理後のイメージを反映させながら手書き文字
入力を行うことが可能な技術を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、明示的なかな漢字変
換処理を行うこと無く手書き入力する文の清書化の支援
を行うことが可能な技術を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、手書き文字の入力者
が意図した文字の配置イメージを損なうことなく文字認
識処理結果を表示することが可能な技術を提供すること
にある。
【0018】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明かにな
るであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願によって開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0020】(1)入力された手書き文字を認識する手
書き文字入出力方法において、手書き文字の入力途中に
随時文字認識処理を実行して文字認識処理結果を表示
し、入力途中の文字、単語または文を予測するものであ
る。
【0021】前記手書き文字入出力方法では、まず、手
書き文字の入力者が、ペンコンピュータや携帯情報端末
等の情報処理装置に備えられた透明タブレット及び入力
用ペンを用いて手書き文字を入力する。
【0022】次に、前記手書き文字入出力方法では、前
記入力された手書き文字のストロークデータをストロー
クバッファに格納すると共に、前記入力されたストロー
クデータを液晶表示装置等の表示装置に表示する。
【0023】また、前記手書き文字入出力方法では、前
記入力したストロークデータの入力位置や入力用ペンの
スイッチ等の情報を基に、一つの手書き文字の入力を続
けているのか或いは新たな手書き文字を入力し始めてい
るのかを判定する。
【0024】前記手書き文字入出力方法の文字認識手段
は、一つの手書き文字の入力を続けている場合には、入
力済みの手書き文字のストロークデータに新たに入力し
たストロークデータを追加し、入力済みの手書き文字の
ストロークデータと新たに入力したストロークデータを
合成したストロークデータを作成する。
【0025】次に、前記文字認識手段は、前記合成され
たストロークデータと文字認識辞書に格納されているデ
ータを比較して、入力途中の手書き文字に類似した文字
を文字認識処理結果として可能性の高いものから前記液
晶表示装置の画面上に表示する。
【0026】これによって、手書き文字の入力途中でも
それまでに入力されたストロークデータに対する文字認
識処理結果を得ることが可能となる。
【0027】また、一つの手書き文字の入力を続けてい
るのか或いは新たな手書き文字を入力し始めているのか
を判定した結果、新たな手書き文字を入力していると判
定された時は、それ以前に認識して前記液晶表示装置に
表示している文字認識処理結果を入力された手書き文字
に等しい文字として確定する。
【0028】前記の様に、前記手書き文字入出力方法で
は、手書き文字を構成する複数のストロークデータの入
力途中に随時文字認識処理を実行し、入力されたストロ
ークデータに対する文字認識処理結果を表示することに
より、入力途中の手書き文字のデータ入力の完了前に入
力途中の手書き文字に等しい文字認識処理結果を得るこ
とが可能となる。
【0029】また、前記手書き文字入出力方法では、入
力途中の手書き文字のデータ入力の完了前に入力途中の
手書き文字に等しい文字認識処理結果を取得した後、前
記取得した文字認識処理結果が示す文字以降の単語また
は文を予測して表示し、手書き文字として入力しようと
している単語または文が予測として表示されたときに手
書き文字の入力を終了して、前記取得した文字認識処理
結果が示す文字以降の手書き文字の入力操作を省略する
こととしても良い。
【0030】以上の様に、前記手書き文字入出力方法に
よれば、手書き文字の入力を行っているときに入力途中
の文字、入力途中の文字以降の単語または文を予測して
表示するので、手書き文字の入力者の文字入力の手間を
軽減させることが可能である。
【0031】(2)前記(1)に記載された手書き文字
入出力方法において、入力途中の手書き文字を構成する
1ストローク分のデータまたはストロークを構成する座
標データを取得する度に入力途中の手書き文字の文字認
識処理を実行するものである。
【0032】前記手書き文字入出力方法では、まず、手
書き文字の入力者が透明タブレット及び入力用ペンを用
いて入力したストロークデータをストロークバッファに
格納すると共に、前記入力されたストロークデータを液
晶表示装置等の表示装置に表示する。
【0033】次に、前記手書き文字入出力方法では、前
記透明タブレット及び入力用ペンにより1ストローク分
のデータまたはストロークを構成する座標データが得ら
れているかどうかを調べる。
【0034】すなわち、入力用ペンのペン先が透明タブ
レットに接触してオンとなってからペン先が透明タブレ
ットを離れてオフとなるまでの間に連続的に入力された
座標値を1ストローク分のデータとして取得したり、ま
た、入力用ペンのペン先が透明タブレットに接触中に入
力された座標値をストロークを構成する座標データとし
て取得しているかどうかを調べる。
【0035】前記手書き文字入出力方法では、手書き文
字を構成する1ストローク分のデータまたはストローク
を構成する座標データを検出すると、検出済みの手書き
文字のストロークデータに新たに検出したストロークデ
ータを追加し、前記追加により合成されたストロークデ
ータと文字認識辞書に格納されているデータを比較し
て、入力途中の手書き文字に類似した文字を文字認識処
理結果として、可能性の高いものから前記液晶表示装置
の画面上に表示する。
【0036】これによって、一つの手書き文字の入力途
中でも、一つのストロークが入力されたときに、それま
でに入力されたストロークデータに対する文字認識処理
結果を得ることが可能となる。
【0037】また、手書き文字を構成する複数のストロ
ークが入力用ペンのオン・オフを伴わずに続けて入力さ
れる場合には、ストロークの座標データが入力されたと
きに文字認識処理を行うことによって、それまでに入力
されたストロークデータに対する文字認識処理結果を得
ることが可能となる。
【0038】以上の様に、前記手書き文字入出力方法に
よれば、1ストローク入力毎または座標データ取得毎に
文字認識処理を実行するので、手書き文字の文字入力完
了前に入力途中の手書き文字の文字認識処理結果を得る
ことが可能である。
【0039】(3)前記(1)または(2)に記載され
た手書き文字入出力方法において、手書き文字の文字認
識処理結果の文字を手書き文字を入力した位置または隣
接する位置に表示するものである。
【0040】前記手書き文字入出力方法では、手書き文
字の入力途中に文字認識処理を行って得られた文字認識
処理結果を、入力途中の手書き文字と同じ位置に入力途
中の手書き文字とは異なる濃度又は色を用いて液晶表示
装置等の表示装置に重ねて表示する。
【0041】また、前記手書き文字入出力方法では、得
られた文字認識処理結果を前記液晶表示装置に表示され
た入力途中の手書き文字の上側または下側に平行に表示
しても良い。
【0042】前記の様に、得られた文字認識処理結果を
入力途中の手書き文字と同じ位置に入力途中の手書き文
字とは異なる濃度又は色を用いて重ねて表示したり、入
力途中の手書き文字の上側または下側に平行に表示する
ことにより、入力途中の手書き文字と文字認識処理結果
とが隣接した位置に表示されるので、入力途中の手書き
文字及び文字認識処理結果が見易くなる。
【0043】また、文字認識処理結果を入力途中の手書
き文字とは異なる濃度又は色を用いて重ねて表示した場
合には、文字認識処理結果と手書き文字とを表示する表
示領域が狭くて済むので、表示領域を節約することが可
能である。
【0044】以上の様に、前記手書き文字入出力方法に
よれば、手書き文字の入力位置と文字認識処理結果の表
示位置が隣接しているので、手書き入力した文の文字認
識処理後のイメージを反映させながら手書き文字入力を
行うことが可能である。
【0045】(4)入力された手書き文字を認識する手
書き文字入出力方法において、手書き入力され文字認識
処理を行った文字認識処理結果の文字列に対して自動的
にかな漢字変換処理を行うものである。
【0046】前記手書き文字入出力方法において、手書
き文字の入力者が入力した文字列に文字認識処理が行わ
れ、特定の文字認識処理結果を入力された手書き文字に
等しい文字として確定すると、前記確定した文字認識処
理結果に対してかな漢字変換処理を実施し、前記文字認
識処理結果中の平仮名等のかな漢字変換処理が必要な文
字列を漢字等の特定の文字列に置き換える。
【0047】以上の様に、前記手書き文字入出力方法に
よれば、手書き文字の文字認識処理結果に対して自動的
にかな漢字変換処理を実行するので、明示的なかな漢字
変換処理を行うこと無く手書き入力する文の清書化の支
援を行うことが可能である。
【0048】(5)前記(4)に記載された手書き文字
入出力方法において、手書き入力されたかな漢字変換処
理を必要とする文字列に対して単語または文の単位で変
換元の文字列が占有していた領域の範囲内に変換した結
果の文字列を均等に配置するものである。
【0049】前記手書き文字入出力方法において、かな
漢字変換処理によって変換の対象になった文字列は、変
換後に文字数が少なくなることがあり、変換後に文字数
が減少する場合にかな漢字変換処理を行った結果をその
まま文字列に反映させて表示すると、入力した文字列の
配置イメージとは異なるものになる。
【0050】そこで、前記手書き文字入出力方法では、
かな漢字変換処理の文字数の変化による文字列の配置イ
メージの変化を最小限に押さえる為に文字を均等に配置
して前記液晶表示装置に表示する。
【0051】すなわち、前記手書き文字入出力方法で
は、手書き文字として入力され前記液晶表示装置に表示
された文字列のうち、かな漢字変換処理を必要とした単
語が占めていた領域に、かな漢字変換処理を行った結果
を均等に割り付けて表示する。
【0052】また、前記手書き入出力方法では、かな漢
字変換処理を行ったかな漢字変換処理結果を含む文全体
を、手書き文字として入力された文字列が占めていた領
域と同じ範囲に均等に割り当てて、前記液晶表示装置へ
の表示を行っても良い。
【0053】以上の様に、前記手書き文字入出力方法に
よれば、かな漢字変換処理を必要とする文を入力した場
合に、かな漢字変換処理を行なった単語または文の単位
で変換元の文字列が占有していた領域の範囲内に変換し
た結果の文字列を均等に配置するので、手書き文字の入
力者が意図した文字の配置イメージを損なうことなく文
字認識処理結果を表示することが可能である。
【0054】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の手書き文字入出
力方法において、入力用ペンにより透明タブレットに入
力された入力途中の手書き文字を認識して文字認識処理
結果を暫定的に液晶表示装置に表示する一実施形態の手
書き文字入出力方法を実施する実施装置について説明す
る。
【0055】図1は、本実施形態の手書き文字入出力方
法を実施する実施装置の概略構成を示す図である。図1
において、1は透明タブレット、7は液晶表示装置、9
は入力用ペン、10は制御装置、101は演算装置、1
02は記憶装置、103は補助記憶装置である。
【0056】図1に示す様に、本実施形態の手書き文字
入出力方法を実施する実施装置は、透明タブレット1
と、液晶表示装置7と、入力用ペン9と、制御装置10
と、演算装置101と、記憶装置102と、補助記憶装
置103とを有している。
【0057】また、図1に示す様に、本実施形態の手書
き文字入出力方法を実施する実施装置では、入力用ペン
9により手書き文字の入力を行う透明タブレット1と、
前記入力された手書き文字や文字認識処理結果を表示す
る液晶表示装置7とを制御装置10に接続している。
【0058】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施
する実施装置では、液晶を用いた薄型の表示装置である
液晶表示装置7に透明タブレット1を重ねた形式になっ
ており、入力用ペン9を用いて入力されたデータを制御
装置10で処理し、その結果を液晶表示装置7に表示す
る。
【0059】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施
する実施装置の制御装置10には、入力用ペン9及び透
明タブレット1により入力された手書き文字が示すコマ
ンド等に従ってデータを処理する為の演算装置101、
演算装置101が処理したデータを格納する為の記憶装
置102、演算装置101での処理に必要なデータを格
納する為の補助記憶装置103が含まれている。
【0060】図2は、本実施形態の手書き文字入出力方
法を実施する実施装置の制御装置10の概略構成を示す
図である。図2において、2は文字認識手段、3は文字
認識辞書、4は文字バッファ、5はかな漢字変換手段、
6はかな漢字変換辞書、8はストロークバッファであ
る。
【0061】図2に示す様に、本実施形態の手書き文字
入出力方法を実施する実施装置の制御装置10は、文字
認識手段2と、文字認識辞書3と、文字バッファ4と、
かな漢字変換手段5と、かな漢字変換辞書6と、ストロ
ークバッファ8とを有している。
【0062】また、図2に示す様に、本実施形態の手書
き文字入出力方法を実施する実施装置の制御装置10で
は、文字認識辞書3、文字バッファ4及びストロークバ
ッファ8を文字認識手段2に接続し、また、文字バッフ
ァ4及びかな漢字変換辞書6をかな漢字変換手段5に接
続している。
【0063】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施
する実施装置では、透明タブレット1及び入力用ペン9
を用いて手書き文字を入力し、前記入力した手書き文字
を構成するデータをストロークデータとしてストローク
バッファ8に一時的に保存する。
【0064】前記入力された手書き文字のストロークデ
ータは、文字認識手段2で文字認識辞書3のデータと比
較されて文字認識処理が行なわれ、前記文字認識処理が
行なわれた文字認識処理結果は、複数の候補と共に文字
バッファ4に格納される。
【0065】また、文字バッファ4に格納された文字列
の内、かな漢字変換処理を必要とする文字列は、かな漢
字変換手段5でかな漢字変換辞書6を用いてかな漢字変
換処理が行なわれ、かな漢字変換処理結果が文字バッフ
ァ4に格納される。
【0066】文字バッファ4に格納された文字列の内、
文字認識処理結果が正しいと判断されたものが優先的に
液晶表示装置7に表示される。
【0067】図3は、本実施形態の手書き文字入出力方
法を実施する実施装置の処理手順を示すフローチャート
である。図3において、31はストロークデータ処理、
32は文字切り出し判定処理、33はストローク合成処
理、34は手書き文字認識処理、35は認識結果表示処
理、36は認識結果確定処理である。
【0068】図3に示す様に、本実施形態の手書き文字
入出力方法を実施する実施装置では、手書き文字を入力
して文字認識処理を行い、文字認識処理結果を液晶表示
装置7に表示した後に前記表示した文字認識処理結果の
内の特定の文字認識処理結果を入力された手書き文字に
等しい文字として確定する処理を表している。
【0069】図3(a)は、本実施形態の手書き文字入
出力方法を実施する実施装置に係る手書き文字入出力処
理の処理手順を示すフローチャートであり、図3(b)
は、従来の手書き文字入出力方法の手書き文字入出力処
理の処理手順を示すフローチャートである。
【0070】図3(a)に示す様に、本実施形態の手書
き文字入出力方法を実施する実施装置による手書き文字
入出力処理では、まず、ストロークデータ処理31で、
手書き文字の入力者が透明タブレット1及び入力用ペン
9を用いて入力したストロークデータをストロークバッ
ファ8に格納すると共に、前記入力されたストロークデ
ータを液晶表示装置7に表示する。
【0071】このとき、ストロークバッファ8に格納さ
れるストロークデータは、入力用ペン9のペン先が透明
タブレット1に接触してオンとなってからペン先が透明
タブレット1を離れてオフとなるまでの間に連続的に入
力された座標値を示す1ストローク分のデータである。
【0072】また、手書き文字を構成する複数のストロ
ークを入力用ペン9のオン・オフを伴うことなく連続的
に入力する場合には、ストロークバッファ8に格納され
るストロークデータを、入力用ペン9のペン先が透明タ
ブレット1に接触しているときに入力される座標値を示
す座標データとしても良い。
【0073】次に、文字切り出し判定処理32では、前
記入力したストロークデータの入力位置や入力用ペン9
のスイッチ等の情報を基に、一つの手書き文字の入力を
続けているのか或いは新たな手書き文字を入力し始めて
いるのかを判定する。
【0074】例えば、文字切り出し判定処理32では、
複数のストロークデータ間の入力時間の間隔や複数のス
トロークデータ間の距離が特定の値以上である場合や、
特定のペンジェスチャの入力または確定用のボタンを押
す動作が行われた場合に、一つの手書き文字の入力が終
了したものとして手書き文字の切り出しを行う。
【0075】文字切り出し判定処理32で一つの手書き
文字の入力を続けているのかどうかを判定した結果、一
つの手書き文字の入力を続けている場合には、ストロー
ク合成処理33に進む。
【0076】ストローク合成処理33では、入力済みの
手書き文字のストロークデータに新たに入力したストロ
ークデータを追加して、入力済みの手書き文字のストロ
ークデータと新たに入力したストロークデータとを合成
したストロークデータを作成し、手書き文字認識処理3
4に前記の様に合成したストロークデータを渡す。
【0077】手書き文字認識処理34では、受け取った
ストロークデータと文字認識辞書3に格納されているデ
ータを比較して、入力途中の手書き文字に類似した文字
を文字認識処理結果として提示する。
【0078】手書き文字認識処理34が提示した文字認
識処理結果は、認識結果表示処理35で、可能性の高い
ものから液晶表示装置7の画面上に表示される。
【0079】これによって、一つの手書き文字の入力途
中でもそれまでに入力されたストロークデータに対する
文字認識処理結果を得ることが可能となる。
【0080】文字切り出し判定処理32で一つの手書き
文字の入力を続けているのかどうかを判定した結果、文
字切り出し判定処理32で新たな手書き文字を入力して
いると判定された時は、認識結果確定処理36で、それ
以前に認識して液晶表示装置7に表示している文字認識
処理結果を入力された手書き文字に等しい文字として確
定する。
【0081】前記の様に、本実施形態の手書き文字入出
力方法を実施する実施装置では、手書き文字を構成する
複数のストロークデータの入力途中に随時文字認識処理
を実行し、入力されたストロークデータに対する文字認
識処理結果を液晶表示装置7に表示することにより、入
力途中の手書き文字のデータ入力の完了前に入力途中の
手書き文字に等しい文字認識処理結果を得ることが可能
となる。
【0082】一方、図3(b)に示す様に、従来の手書
き文字入出力方法の手書き文字入出力処理では、文字切
り出し判定処理32で、新たな手書き文字の入力が開始
されたことを確認した時点で初めて、それまでに入力さ
れたストロークデータを手書き文字認識処理34に渡
す。
【0083】この為、前記従来の手書き文字入出力方法
の手書き文字入出力処理では、一文字分のストロークデ
ータの入力が完了するまでは、手書き文字の認識を行う
ことは出来ない。
【0084】図4は、本実施形態の手書き文字入出力方
法を実施する実施装置のストローク1本を入力する度に
文字認識処理を実行する場合のタイムチャートの概要を
示す図である。図4において、41はストロークデータ
入力タイムテーブル、411〜416はストロークデー
タ入力時間、42は確定データ入力タイムテーブル、4
21は文字確定データ入力時間、43は文字認識処理実
行タイムテーブル、431〜435は文字認識処理時
間、44は認識結果表示タイムテーブル、441〜44
6は認識結果表示時間である。
【0085】図4に示す様に、本実施形態の手書き文字
入出力方法を実施する実施装置のストローク1本を入力
する度に文字認識処理を実行する場合のタイムチャート
は、ストロークデータ入力タイムテーブル41と、スト
ロークデータ入力時間411〜416と、確定データ入
力タイムテーブル42と、文字確定データ入力時間42
1と、文字認識処理実行タイムテーブル43と、文字認
識処理時間431〜435と、認識結果表示タイムテー
ブル44と、認識結果表示時間441〜446とを有し
ている。
【0086】また、図4に示す様に、本実施形態の手書
き文字入出力方法を実施する実施装置のストローク1本
を入力する度に文字認識処理を実行する場合のタイムチ
ャートでは、それぞれ、ストロークデータを入力する時
間を示すストロークデータ入力タイムテーブル41と、
文字確定のデータを入力する時間を示す確定データ入力
タイムテーブル42と、文字認識処理の実行時間を示す
文字認識処理実行タイムテーブル43と、文字認識処理
結果の表示時間を示す認識結果表示タイムテーブル44
とを表している。
【0087】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施
する実施装置において、手書き文字の入力者がストロー
クデータ入力時間411〜416にストロークデータの
入力を行うと、一画毎にストロークデータを追加してい
く形で文字認識処理時間431〜435に文字認識処理
が行われ、新しい文字認識処理結果が得られる度に認識
結果表示時間441〜445で、液晶表示装置7上の文
字認識処理結果の表示が置き換えられていく。
【0088】図4に示す様に、6画目のストロークデー
タを入力しているストロークデータ入力時間416に、
認識結果表示時間445で液晶表示装置7に表示を行っ
た5画目までに入力したストロークデータに対する文字
認識処理結果が、手書き文字の入力者の入力しようとし
ていた文字と一致した場合には、手書き文字の入力者は
その文字に対するストロークデータの入力を中断して、
次の手書き文字の入力を開始したり、文字確定データ入
力時間421で文字確定のボタンを押す等の処理を行っ
て文字確定の為のデータを発行することにより、認識結
果表示時間446で確定した文字を液晶表示装置7に表
示することが出来る。
【0089】この様にして、本実施形態の手書き文字入
出力方法を実施する実施装置では、一文字分のストロー
クデータの入力完了を待たずに、該当する文字が液晶表
示装置7に表示された時点で手書き文字の入力を終了す
ることが出来る。
【0090】図5は、本実施形態の手書き文字入出力方
法を実施する実施装置の入力途中の文字を予測して表示
する処理の一例を示す図である。図5において、501
〜506は文字入力ストローク、511〜516は入力
ストローク予測認識結果である。
【0091】図5に示す様に、本実施形態の手書き文字
入出力方法を実施する実施装置の入力途中の文字を予測
して表示する処理は、文字入力ストローク501〜50
6と、入力ストローク予測認識結果511〜516とを
有している。
【0092】また、図5に示す様に、本実施形態の手書
き文字入出力方法を実施する実施装置の入力途中の文字
を予測して表示する処理では、入力途中の手書き文字の
ストロークデータである文字入力ストローク501〜5
06を使用して文字認識処理を行って、入力途中の手書
き文字の文字認識処理結果である入力ストローク予測認
識結果511〜516を取得し、入力される手書き文字
を予測する処理を表している。
【0093】図5(a)の文字入力ストローク501〜
506は、透明タブレット1及び入力用ペン9によって
「所」という文字を入力するときに入力されるストロー
クデータを表わしている。
【0094】また、図5(b)の入力ストローク予測認
識結果511〜516は、図5(a)の文字入力ストロ
ーク501〜506の各時点で文字認識手段2が予測し
て認識した文字を表わしている。
【0095】すなわち、図5に示す様に、本実施形態の
手書き文字入出力方法を実施する実施装置において、文
字入力ストローク501が入力されると、入力ストロー
ク予測認識結果511として文字「−」が液晶表示装置
7に表示され、更に、文字入力ストローク502が入力
されると、入力ストローク予測認識結果512として文
字「ラ」が液晶表示装置7に表示される。
【0096】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施
する実施装置の透明タブレット1からは一文字分のデー
タが書き終わるのを待たずに、入力されたストロークデ
ータが文字認識手段2に随時送られてくる。
【0097】文字認識手段2では、透明タブレット1か
ら送られてきたデータに対して文字認識辞書3の中から
最も類似した文字を候補として出力する。
【0098】手書き文字の入力者は、文字認識手段2が
出力した文字が入力途中の手書き文字と異なる場合は、
文字入力ストローク501〜505の様に、更に手書き
文字を書き続け、ストロークデータの入力を続行する。
【0099】図5に示す様に、本実施形態の手書き文字
入出力方法を実施する実施装置では、手書き文字として
「所」を入力する7画めの文字入力ストローク506の
途中で、文字認識手段2が入力ストローク予測認識結果
516として「所」を予測した為、手書き文字の入力者
は、手書き文字「所」の入力を中断し、確定ボタンを押
したり、次の手書き文字の入力を開始する等の処理を行
って、文字認識手段2が予測して認識した文字が正しい
ことを伝え、文字認識処理結果を確定する。
【0100】前記の様に、本実施形態の手書き文字入出
力方法を実施する実施装置では、手書き文字を構成する
複数のストロークデータの入力途中に随時文字認識処理
を実行し、入力されたストロークデータに対する文字認
識処理結果を表示することにより、入力途中の手書き文
字のデータ入力の完了前に入力途中の手書き文字に等し
い文字認識処理結果を得ることが可能となる。
【0101】また、本実施形態の手書き文字入出力方法
を実施する実施装置では、入力途中の手書き文字のデー
タ入力の完了前に入力途中の手書き文字に等しい文字認
識処理結果を取得した後、前記取得した文字認識処理結
果が示す文字以降の単語または文を予測して表示し、手
書き文字として入力しようとしている単語または文が予
測として表示されたときに手書き文字の入力を終了し
て、前記取得した文字認識処理結果が示す文字以降の手
書き文字の入力操作を省略することとしても良い。
【0102】例えば、図5に示した入力ストローク予測
認識結果516である「所」を得る文字入力ストローク
501〜506の入力以前に、手書き文字の文字認識処
理結果として「現住」が得られている場合には、文字入
力ストローク501〜506を入力する前に、入力され
る単語の予測結果として「現住所」の文字列中の「所」
を表示し、文字「所」の入力操作を省略可能としても良
い。
【0103】更に、単語として「現住所」が確定した
後、入力される文を予測する場合には、入力される単語
の予測結果として「現住所です。」や「現住所であ
る。」等の文字列中の「です。」や「である。」を表示
して、更に入力操作の省略を可能としても良い。
【0104】図6は、本実施形態の手書き文字入出力方
法を実施する実施装置の手書き文字の入力とその文字認
識処理結果の表示位置の例を示す図である。
【0105】図6に示す様に、本実施形態の手書き文字
入出力方法を実施する実施装置の手書き文字の入力とそ
の文字認識処理結果の表示位置では、入力用ペン9によ
って透明タブレット1から入力された手書き文字と、前
記入力された手書き文字の文字認識処理結果との表示位
置の例を表しており、それぞれ「本籍および現住所」と
いう文字列の8文字目の「所」という文字を入力用ペン
9を用いて入力している途中の状態を表している。
【0106】図6(a)は、手書き文字を入力している
位置に文字認識処理結果を文字の色や濃度を変えて液晶
表示装置7に重ねて表示し、確定した文字は活字に置き
換えて液晶表示装置7に表示する様子を表している。
【0107】また、図6(b)は、文字を入力している
位置に平行に文字認識処理結果を液晶表示装置7に表示
する様子を表したもので、本実施形態の手書き文字入出
力方法を実施する実施装置では入力された手書き文字の
液晶表示装置7上の位置の上段に文字認識処理結果を表
示している。
【0108】図6(b)における実施形態では、図6
(a)の実施形態とは異なり入力した手書き文字と文字
認識処理結果による文字の両方を同時に液晶表示装置7
に表示しておくことが出来る。
【0109】前記の様に、本実施形態の手書き文字入出
力方法を実施する実施装置では、得られた文字認識処理
結果を入力途中の手書き文字と同じ位置に入力途中の手
書き文字とは異なる濃度又は色を用いて重ねて表示した
り、入力途中の手書き文字の上側または下側に平行に表
示することにより、入力途中の手書き文字と文字認識処
理結果とが隣接した位置に表示されるので、入力途中の
手書き文字及び文字認識処理結果が見易くなる。
【0110】また、本実施形態の手書き文字入出力方法
を実施する実施装置において、文字認識処理結果を入力
途中の手書き文字とは異なる濃度又は色を用いて重ねて
表示した場合には、文字認識処理結果と手書き文字とを
表示する表示領域が狭くて済むので、液晶表示装置7の
表示領域を節約することが可能である。
【0111】図7は、本実施形態の手書き文字入出力方
法を実施する実施装置の入力した手書き文字の文字列に
対するかな漢字変換処理の一例を示す図である。図7に
おいて、71は手書き文字入力文字列、72は文字認識
処理結果、73はかな漢字変換結果、74はかな漢字変
換部分均等割り付け結果、75はかな漢字変換文字列均
等割り付け結果、711はかな漢字変換対象文字列、7
41は均等割り付けかな漢字変換結果である。
【0112】図7に示す様に、本実施形態の手書き文字
入出力方法を実施する実施装置の入力した手書き文字の
文字列に対するかな漢字変換処理は、手書き文字入力文
字列71と、文字認識処理結果72と、かな漢字変換結
果73と、かな漢字変換部分均等割り付け結果74と、
かな漢字変換文字列均等割り付け結果75と、かな漢字
変換対象文字列711と、均等割り付けかな漢字変換結
果741とを有している。
【0113】また、図7に示す様に、本実施形態の手書
き文字入出力方法を実施する実施装置の入力した手書き
文字の文字列に対するかな漢字変換処理では、手書き入
力した文字列に対して自動的にかな漢字変換処理を実施
する場合の画面の変化を表しており、本実施形態の手書
き文字入出力方法を実施する実施装置では、入力した手
書き文字から成る文字列である手書き文字入力文字列7
1の液晶表示装置7上の位置の上段に、文字認識処理結
果72、かな漢字変換結果73、かな漢字変換部分均等
割り付け結果74またはかな漢字変換文字列均等割り付
け結果75を表示するものとして説明する。
【0114】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施
する実施装置において、手書き文字の入力者が手書きに
より入力した文字列である手書き文字入力文字列71に
は、図3(a)に示した様に文字認識処理が行われ、認
識結果確定処理36により確定した文字認識処理の結果
は、液晶表示装置7上の手書き文字入力文字列71の各
文字の上段に文字認識処理結果72として表示される。
【0115】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施
する実施装置では、認識結果確定処理36で文字認識処
理結果72が得られると、文字認識処理の結果として得
られた文字認識処理結果72に対して自動的に文節単位
でかな漢字変換処理を実施し、かな漢字変換処理が必要
な平仮名等の文字列はかな漢字変換結果73の様に漢字
等の文字列に置き換えられて液晶表示装置7に表示され
る。
【0116】かな漢字変換処理によって変換の対象にな
った文字列は、変換後に文字数が少なくなることがあ
り、変換後に文字数が減少する場合にかな漢字変換処理
を行った結果をそのまま文字列に反映させて液晶表示装
置7に表示すると、かな漢字変換結果73の様にその表
示結果は入力した文字列の配置イメージとは異なるもの
になる。
【0117】そこで、本実施形態の手書き文字入出力方
法を実施する実施装置では、文字数の変化による文字列
の配置イメージの変化を最小限に押さえる為に文字を均
等に配置して液晶表示装置7に表示する。
【0118】手書き文字として入力され液晶表示装置7
に表示された文字列のうち、かな漢字変換処理を必要と
した単語が占めていた領域であるかな漢字変換対象文字
列711に対してのみに、かな漢字変換処理を行った結
果を均等に割り付けた結果が均等割り付けかな漢字変換
結果741であり、文字認識処理を行った文字列全体の
液晶表示装置7への表示結果は、かな漢字変換部分均等
割り付け結果74の様になる。
【0119】また、かな漢字変換処理を行ったかな漢字
変換処理結果を含む文全体を、手書き文字として入力さ
れ液晶表示装置7に表示された文字列が占めていた領域
と同じ範囲に均等に割り当てた表示結果は、かな漢字変
換文字列均等割り付け結果75の様になる。
【0120】前記の均等割り付け処理は、手書き文字入
力文字列71の入力位置と文字認識処理結果72の表示
位置が同じ場合は更に効果的で、文字認識処理結果72
の液晶表示装置7への表示が別の手書き文字入力文字列
71を入力している途中で行われる様なときに、前に入
力した手書き文字入力文字列71の液晶表示装置7での
表示範囲が変更されることによって不自然な空白が挿入
されることを防ぐことが可能となる。
【0121】以上説明した様に、本実施形態の手書き文
字入出力方法を実施する実施装置によれば、手書き文字
の入力を行っているときに入力途中の文字、入力途中の
文字以降の単語または文を予測して表示するので、手書
き文字の入力者の文字入力の手間を軽減させることが可
能である。
【0122】また、本実施形態の手書き文字入出力方法
を実施する実施装置によれば、1ストローク入力毎また
は座標データ取得毎に文字認識処理を実行するので、手
書き文字の文字入力完了前に入力途中の手書き文字の文
字認識処理結果を得ることが可能である。
【0123】また、本実施形態の手書き文字入出力方法
を実施する実施装置によれば、手書き文字の入力位置と
文字認識処理結果の表示位置が隣接しているので、手書
き入力した文の文字認識処理後のイメージを反映させな
がら手書き文字入力を行うことが可能である。
【0124】また、本実施形態の手書き文字入出力方法
を実施する実施装置によれば、手書き文字の文字認識処
理結果に対して自動的にかな漢字変換処理を実行するの
で、明示的なかな漢字変換処理を行うこと無く手書き入
力する文の清書化の支援を行うことが可能である。
【0125】また、本実施形態の手書き文字入出力方法
を実施する実施装置によれば、かな漢字変換処理を必要
とする文を入力した場合に、かな漢字変換処理を行なっ
た単語または文の単位で変換元の文字列が占有していた
領域の範囲内に変換した結果の文字列を均等に配置する
ので、手書き文字の入力者が意図した文字の配置イメー
ジを損なうことなく文字認識処理結果を表示することが
可能である。
【0126】以上、本発明を前記実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能であることは勿論である。
【0127】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0128】(1)手書き文字の入力を行っているとき
に入力途中の文字、入力途中の文字以降の単語または文
を予測して表示するので、手書き文字の入力者の文字入
力の手間を軽減させることが可能である。
【0129】(2)1ストローク入力毎または座標デー
タ取得毎に文字認識処理を実行するので、手書き文字の
文字入力完了前に入力途中の手書き文字の文字認識処理
結果を得ることが可能である。
【0130】(3)手書き文字の入力位置と文字認識処
理結果の表示位置が隣接しているので、手書き入力した
文の文字認識処理後のイメージを反映させながら手書き
文字入力を行うことが可能である。
【0131】(4)手書き文字の文字認識処理結果に対
して自動的にかな漢字変換処理を実行するので、明示的
なかな漢字変換処理を行うこと無く手書き入力する文の
清書化の支援を行うことが可能である。
【0132】(5)かな漢字変換処理を必要とする文を
入力した場合に、かな漢字変換処理を行なった単語また
は文の単位で変換元の文字列が占有していた領域の範囲
内に変換した結果の文字列を均等に配置するので、手書
き文字の入力者が意図した文字の配置イメージを損なう
ことなく文字認識処理結果を表示することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施する
実施装置の概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施する
実施装置の制御装置10の概略構成を示す図である。
【図3】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施する
実施装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施する
実施装置のストローク1本を入力する度に文字認識処理
を実行する場合のタイムチャートの概要を示す図であ
る。
【図5】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施する
実施装置の入力途中の文字を予測して表示する処理の一
例を示す図である。
【図6】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施する
実施装置の手書き文字の入力とその文字認識処理結果の
表示位置の例を示す図である。
【図7】本実施形態の手書き文字入出力方法を実施する
実施装置の入力した手書き文字の文字列に対するかな漢
字変換処理の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…透明タブレット、7…液晶表示装置、9…入力用ペ
ン、10…制御装置、101…演算装置、102…記憶
装置、103…補助記憶装置、2…文字認識手段、3…
文字認識辞書、4…文字バッファ、5…かな漢字変換手
段、6…かな漢字変換辞書、8…ストロークバッファ、
31…ストロークデータ処理、32…文字切り出し判定
処理、33…ストローク合成処理、34…手書き文字認
識処理、35…認識結果表示処理、36…認識結果確定
処理、41…ストロークデータ入力タイムテーブル、4
11〜416…ストロークデータ入力時間、42…確定
データ入力タイムテーブル、421…文字確定データ入
力時間、43…文字認識処理実行タイムテーブル、43
1〜435…文字認識処理時間、44…認識結果表示タ
イムテーブル、441〜446…認識結果表示時間、5
01〜506…文字入力ストローク、511〜516…
入力ストローク予測認識結果、71…手書き文字入力文
字列、72…文字認識処理結果、73…かな漢字変換結
果、74…かな漢字変換部分均等割り付け結果、75…
かな漢字変換文字列均等割り付け結果、711…かな漢
字変換対象文字列、741…均等割り付けかな漢字変換
結果。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青島 弘和 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された手書き文字を認識する手書き
    文字入出力方法において、 手書き文字を構成する複数のストロークデータの個々の
    ストロークデータを入力し、前記入力途中の手書き文字
    の入力済みストロークデータを使用して文字認識処理を
    行って最も確からしい文字認識処理結果を暫定的に表示
    し、前記暫定的に表示された複数の文字認識処理結果の
    内の特定の文字認識処理結果を前記入力途中の手書き文
    字に等しい文字として確定することを特徴とする手書き
    文字入出力方法。
  2. 【請求項2】 入力途中の手書き文字の1ストローク分
    のデータまたはストロークを構成する座標データを取得
    する度にそれまでに入力したストロークデータに対して
    文字認識処理を行うことを特徴とする請求項1に記載さ
    れた手書き文字入出力方法。
  3. 【請求項3】 手書き文字の入力途中に得られた文字認
    識処理結果を入力途中の手書き文字の入力位置または隣
    接する位置に表示することを特徴とする請求項1または
    請求項2のいずれかに記載された手書き文字入出力方
    法。
  4. 【請求項4】 入力された手書き文字を認識する手書き
    文字入出力方法において、 入力された手書き文字の文字認識処理結果の文字列に対
    してかな漢字変換処理を行うことを特徴とする手書き文
    字入出力方法。
  5. 【請求項5】 前記文字認識処理結果の文字列に対して
    かな漢字変換処理を行ったときに、変換元の文字列と変
    換後の文字列の文字数に変化が生じた場合に、変換元の
    文字列が占有していた領域の範囲内に変換後の文字列を
    均等に割り付けることを特徴とする請求項4に記載され
    た手書き文字入出力方法。
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