JPH10169932A - シャフト炉酸素吹き込み装置 - Google Patents

シャフト炉酸素吹き込み装置

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JPH10169932A
JPH10169932A JP34673696A JP34673696A JPH10169932A JP H10169932 A JPH10169932 A JP H10169932A JP 34673696 A JP34673696 A JP 34673696A JP 34673696 A JP34673696 A JP 34673696A JP H10169932 A JPH10169932 A JP H10169932A
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JP
Japan
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lance
oxygen
shaft furnace
frame
advance
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Withdrawn
Application number
JP34673696A
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English (en)
Inventor
Kengo Murayama
健吾 村山
Eiji Kondo
栄治 近藤
Koichi Motoyama
浩一 本山
Shunji Yamauchi
俊次 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャフト炉における酸素吹き込み作業を安
全、容易かつ迅速に行うことができるシャフト炉酸素吹
き込み装置を提供する。 【解決手段】 シャフト炉10の前方をなす床面12上
に、シャフト炉10の出滓口11の軸線の延長上に進退
自在に酸素ランス21が配設され、酸素ランス21が長
尺のランス支持フレーム16にランス進退機構を介して
出滓口11に向けて進退自在に配設され、ランス進退機
構には、酸素ランス21の基部を酸素ホース22の終端
部に着脱自在に連結する瞬間クランプ機構20が取付け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種シャフト炉、
特に、混合収集ごみ、分別収集ごみ、粗大ごみなどの都
市ごみ及び下水スラッジ、ゴム、タイヤ、貝殻等の廃棄
物、又は、廃油、スラッジ、金属屑などの処理に用いる
廃棄物溶融処理設備において好適に用いることができる
シャフト炉酸素吹き込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、廃棄物溶融処理設備にお
いては、図12に示すように、図示しない出滓口開口装
置によって廃棄物溶融炉100の出滓口101を開口し
た後、出滓を行い、出滓終了前には、防熱装備をした作
業者102が出滓口101の正面に立って、長尺の酸素
ランス103を手で操作しながら廃棄物溶融炉100の
出滓口101内に入れ、炉底104に残るスラグの排出
を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したシャ
フト炉酸素吹き込み装置は未だ以下の解決すべき課題を
有していた。即ち、このような酸素吹き込み作業は作業
負担が大きく、また、安全性にも十分配慮して作業を行
わねばならず、煩雑な作業となっていた。なお、高炉の
出銑口においては、酸素開孔機を用いて開孔作業が行わ
れているが、かかる酸素開孔機は非常に高価であり経済
的でなく、また、廃棄物溶融炉100のスラグ排出作業
のように、酸素ランス103を前後進させながら炉底1
04に残るスラグの排出を行う作業には適さないもので
ある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、上記したシャフト炉における酸素吹き込み
作業を安全、容易かつ迅速に行うことができるシャフト
炉酸素吹き込み装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のシャフト炉酸素吹き込み装置は、シャフト炉の前
方をなす床面上で、前記シャフト炉の出滓口の軸線の延
長上に進退自在に配設される長尺の酸素ランスを支持す
る長尺のランス支持フレームと、前記ランス支持フレー
ムに固定状態に取付けられ、前記酸素ランスを前記出滓
口に向けて進退するランス進退機構と、前記ランス進退
機構に取付けられ、前記酸素ランスの基部を酸素ホース
の終端部に着脱自在に連結する瞬間クランプ機構とを具
備する。
【0006】請求項2記載のシャフト炉酸素吹き込み装
置は、請求項1記載のシャフト炉酸素吹き込み装置にお
いて、前記瞬間クランプ機構は、内部にブロック摺動空
間が形成されると共に上面及び一端面が開口され、か
つ、前記ランス進退機構によって前記出滓口に向けて進
退される箱状枠と、前記ブロック摺動空間内に摺動自在
に配設され、内部に設けられた貫通孔の一端にホース連
結部が形成されると共に他端にカップリングが取付けら
れ、かつ、ホース側上面にフックが取付けられている摺
動ブロックと、前記ブロック摺動空間の出滓口側に配設
され、前記箱状枠の出滓口側端壁に設けられた長溝を通
して前記ブロック摺動空間内に進入する前記酸素ランス
の端部に連結され、外径を前記酸素ランスの外径より大
きくすると共に前記カップリングの内径と等しくしたス
リーブと、基部が前記箱状枠の上部に前後方向に揺動自
在に枢支されるトグルバーと、前記トグルバーの基部よ
り離隔した個所に基部が枢支され、先部が前記摺動ブロ
ックの前記フックに着脱自在に係合されるトグルリンク
とからなり、トグルバーの前方回転によって前記摺動ブ
ロックが前方に移動し、前記スリーブに前記カップリン
グが嵌入されると共に、嵌入状態が保持される。
【0007】請求項3記載のシャフト炉酸素吹き込み装
置は、請求項1又は2記載のシャフト炉酸素吹き込み装
置において、前記ランス進退機構は、前記酸素ランスの
前記出滓口への進出動作に要するトルクが設定トルクを
越える場合は、該設定トルク以上のトルクが前記酸素ラ
ンスに伝達されるのを防止することができるトルク制限
装置を具備する。
【0008】請求項4記載のシャフト炉酸素吹き込み装
置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシャフト炉
酸素吹き込み装置において、前記ランス支持フレーム
は、その先部に、前記出滓口からの輻射熱による前記酸
素ランスの変形を補正できるランス矯正機能を有するラ
ンス支持ガイド機構を具備する。請求項5記載のシャフ
ト炉酸素吹き込み装置は、請求項1〜4のいずれか1項
に記載のシャフト炉酸素吹き込み装置において、前記ラ
ンス進退機構は、前記ランス支持フレームに前後方向に
移動自在に取付けられたトロリー機枠を具備し、該トロ
リー機枠に前記瞬間クランプ機構が取付けられ、かつ、
前記ランス支持フレームの中間部には前記酸素ランスを
案内支持するランス中間支持ガイド機構が取付けられ、
該ランス中間支持ガイド機構は、前記トロリー機枠の進
出移動に連動して、ランス支持位置からトロリー衝突回
避位置まで移動可能としている。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、図1を参照して、本発明の一
実施の形態に係るシャフト炉酸素吹き込み装置Aの全体
構成について説明する。
【0010】図1に示すように、本実施の形態に用いる
シャフト炉酸素吹き込み装置Aは、シャフト炉の一例で
ある廃棄物溶融処理設備に用いる廃棄物溶融炉10の出
滓口11の前方をなす床面12上に配設されている。床
面12の上方をなす建屋構築ビーム13の下面には、出
滓口11の軸線と水平面上で直交する方向に伸延する走
行レール14が取付けられており、走行レール14には
横行台車15の走行車輪15aが転動自在に載置されて
いる。この横行台車15には、出滓口11の軸線と同一
方向に伸延する長尺のランス支持フレーム16が吊支ビ
ーム17を介して水平状態に吊支されている。ランス支
持フレーム16は、図2及び図3に示すように、平行間
隔を開けて伸延する一対のチャンネル18から構成され
ている。
【0011】ランス支持フレーム16には、ランス進退
機構の一部を構成するトロリー機枠19が進退自在に取
付けられおり、トロリー機枠19には瞬間クランプ機構
20が取付けられている。図1に示すように、ランス支
持フレーム16の直下には、ランス支持フレーム16と
略等しい長さを有する長尺の酸素ランス21が水平状態
に配設されており、その基部は瞬間クランプ機構20に
よって酸素ホース22の終端部に連通連結されている。
酸素ランス21の先部は、出滓口11からの輻射熱等に
よる酸素ランス21の変形を矯正できるランス矯正機能
を有するランス支持ガイド機構66によってランス支持
フレーム16に支持されている。また、酸素ランス21
の中間部は、トロリー機枠19との衝突回避機能を有す
るランス中間支持ガイド機構67、68によってランス
支持フレーム16に支持されている。
【0012】次に、上記した基本構成を有するシャフト
炉酸素吹き込み装置Aの各部の構成について詳細に説明
する。 (ランス進退機構)まず、ランス進退機構の構成につい
て、図1〜図5を参照して説明する。図1及び図3に示
すように、ランス支持フレーム16の両端では、チャン
ネル18間に回転自在にスプロケット24、25が架設
されている。そして、スプロケット24、25間には長
尺の駆動チェン26が架設されている。図1及び図4に
示すように、ランス支持フレーム16の中央部には、一
対のテンションスプロケット27、28が軸線方向に間
隔をあけてチャンネル18の上部に取付けられた軸受2
9間に架設された回転軸29aに固着されている。ま
た、ランス支持フレーム16の中央部であって、テンシ
ョンスプロケット27、28の間をなすチャンネル18
上には支持脚30、31が立設されており、支持脚3
0、31に取付けられた軸受32間に架設されている回
転軸33には自由回転スプロケット34が回転自在に取
付けられている。
【0013】そして、上述した駆動チェン26の上部走
行部分の一部が、まず、テンションスプロケット27に
巻回され、次に自由回転スプロケット34に巻回され、
最後にテンションスプロケット28に巻回されることに
なる。一方、図4に示すように、自由回転スプロケット
34は、回転軸33に固着状態に取付けられた固定ホイ
ル35と共にトルク制限装置の一例としてのトルクリミ
ッター36を形成している。図4に示すように、回転軸
33には、さらに、第2の駆動側スプロケット37が取
付けられており、この第2の駆動側スプロケット37
は、図1に示すように、ランス支持フレーム16の中央
部の上面に支持脚38を介して固着された回転モータ3
9の出力軸に固着された第1の駆動側スプロケット40
と駆動チェン41によって連動連結されている。
【0014】また、図1、図3及び図4に示すように、
ランス支持フレーム16の下面にはトロリー機枠19が
配設されており、このトロリー機枠19は、上部水平部
材42と、その両端から垂設した短尺垂直部材43及び
長尺垂直部材44と、長尺垂直部材44の下端に基端が
連結された下部水平部材45とからなる一部切欠の矩形
枠構造を有している。短尺垂直部材43と長尺垂直部材
44にはそれぞれ車輪取付板46の下部が固着されてお
り、その上部には、ランス支持フレーム16を構成する
チャンネル18内を走行可能な走行輪47が取付けられ
ている。また、図3及び図5に示すように、トロリー機
枠19の上部水平部材42の上面に取付けられたアタッ
チメント金具48には駆動チェン26の両端が連結され
ている。
【0015】従って、回転モータ39の正逆回転によっ
て、駆動チェン26を往復移動させることができ、この
往復移動によって、駆動チェン26に連結されているト
ロリー機枠19もランス支持フレーム16に沿って前後
方向に往復移動、即ち、進退することができる。また、
前述したように、自由回転スプロケット34と固定ホイ
ル35とによってトルク制限装置の一例としてのトルク
リミッター36が形成されているので、例えば、酸素ラ
ンス21を出滓口11へ向けて前進した際、酸素ランス
21が廃棄物溶融炉10の壁面に誤って衝突した場合で
あっても、トルクリミッター36によって設定トルク以
上のトルクは酸素ランス21に伝達されないので、酸素
ランス21の破損を確実に防止することができ、また、
回転モータ39の焼損事故も防止できる。
【0016】(瞬間クランプ機構20)次に、上記した
トロリー機枠19に取付けられる瞬間クランプ機構20
について、図5及び図6を参照して説明する。図5に示
すように、箱状枠49がトロリー機枠19の下部水平部
材45に固着されている。図6に示すように、箱状枠4
9の内部にはブロック摺動空間50が形成されており、
ブロック摺動空間50の上面及び一端面は開口されてい
る。ブロック摺動空間50内には摺動ブロック51が摺
動自在に配設されており、摺動ブロック51には長手方
向に伸延する貫通孔52が設けられている。この貫通孔
52の後端には酸素ホース22の終端部を連結するため
のホース連結部53が形成されており、一方、貫通孔5
2の前端には、図示しないパッキンを内蔵するカップリ
ング54が取付けられている。また、摺動ブロック51
のホース側上面にはフック55が取付けられている。
【0017】ブロック摺動空間50の出滓口側にはスリ
ーブ56が配設されており、このスリーブ56は、箱状
枠49の出滓口側端壁57に設けられた長溝58を通し
てブロック摺動空間50内に進入する酸素ランス21の
端部に螺着によって連結されている。スリーブ56の外
径は酸素ランス21の外径より大きく、一方、カップリ
ング54の内径と等しく設定されている。箱状枠49の
上部にはトグルバー取付板59が固着されており、トグ
ルバー取付板59には枢軸60によってトグルバー61
の基部が前後方向に揺動に枢支されている。
【0018】トグルバー61の基部より離隔した個所に
U字状のトグルリンク62の直線部63の基部が枢支さ
れており、その先部64は摺動ブロック51のフック5
5に着脱自在に係合されている。また、トグルバー61
の基部にはトグルクランプ機能を強化するため、皿バネ
65が取付けられている。かかる構成によって、トグル
バー61の前方回転によって摺動ブロック51が前方に
移動し、スリーブ56にカップリング54が嵌入・圧着
されると共に、嵌入・圧着状態が保持されることにな
り、シール性も確実になる。
【0019】(ランス支持ガイド機構66)次に、酸素
ランス21の先部を支持するランス支持ガイド機構66
について、図1及び図7〜図10を参照して説明する。
図1に示すように、ランス支持ガイド機構66は、酸素
ランス21の先部の左、右方向の変形を矯正できる第1
のランス支持ガイド機構69と、酸素ランス21の先部
の上下方向の変形を矯正することができる第2のランス
支持ガイド機構70とからなる。
【0020】まず、図1、図7及び図8を参照して、第
1のランス支持ガイド機構69の構成について説明す
る。図1及び図7に示すように、ランス支持フレーム1
6の先部には矩形箱状枠71が取付けられている。図7
及び図8に示すように、矩形箱状枠71の前部に架設さ
れた横架ビーム72の中央部には、一対の左右対称のダ
イス取付アーム73、74の基部が枢軸75によって枢
支されている。これらのダイス取付アーム73、74の
先部には、それぞれ、対向する面に酸素ランス21の左
右半部を嵌入支持可能な半円形支持面76a、77aを
有する左、右ダイス76、77が取付けられている。ま
た、左、右ダイス76、77には、矩形箱状枠71の前
部に左右対称に配設されたダイス開閉アーム78、79
の先部が連結されている。一方、ダイス開閉アーム7
8、79の基部は、共に、枢軸80によって、基部をラ
ンス支持フレーム16に枢支連結されている作動シリン
ダ81の伸縮ロッド82の先部に枢支されている。
【0021】かかる構成によって、出滓作業時には、
左、右ダイス76、77間に酸素ランス21を摺動自在
にかつ横変形を矯正しながら支持することができると共
に、出滓作業後、酸素ランス21を引き抜くときは、左
右に拡開させて、酸素ランス21の引抜き作業を容易に
行うことができる。
【0022】次に、図1、図9及び図10を参照して、
第2のランス支持ガイド機構70の構成について説明す
る。図1及び図9に示すように、矩形箱状枠71の前方
下部に架設された横架ビーム83の中央部には、上面に
酸素ランス21の下半部を嵌入支持可能な半円形支持面
84を有する固定ダイス85が取付けられている。一
方、固定ダイス85上には、下面に酸素ランス21の上
半部を嵌入支持可能な半円形支持面86を有する移動ダ
イス87が配設されており、この移動ダイス87は、基
部がランス支持フレーム16に連結支持されている昇降
シリンダ88の先部に枢軸89によって連結されてい
る。また、固定ダイス85に対する移動ダイス87の昇
降は昇降ガイド軸89aによって案内されている。
【0023】かかる構成によって、出滓作業時には、固
定ダイス85と移動ダイス87間に酸素ランス21を摺
動自在にかつ縦変形を矯正しながら支持することができ
ると共に、出滓作業後、酸素ランス21に付着した溶融
物に散水することによって固化されたガラス質のスラグ
をこさぎとることができる。
【0024】(ランス中間支持ガイド機構67、68)
次に、トロリー機枠19との衝突を回避しながら酸素ラ
ンス21の中間部を支持することができるランス中間支
持ガイド機構67、68について、図1及び図11を参
照して説明する。なお、ランス中間支持ガイド機構6
7、68は同一の構成を有するので、ランス中間支持ガ
イド機構67の構成について説明する。図1に示すよう
に、ランス中間支持ガイド機構67、68は、ランス支
持フレーム16の中間部に、軸線方向に間隔をあけて配
設されている。
【0025】図11に示すように、ランス支持フレーム
16の中間部の下方であって、酸素ランス21の軸線上
には、それぞれ対向面に酸素ランス21の上半部と下半
部とを嵌入支持する半円形支持面90、91を有する
上、下案内ブロック92、93が配設されている。上、
下案内ブロック92、93は上、下方向に対称に回転自
在なブロック取付アーム94、95の先部に取付けられ
ており、ブロック取付けアーム94、95の基部は、枢
軸96a、96bによって、上部がランス支持フレーム
16に固着された垂直フレーム97の下部に枢支連結さ
れている。さらに、枢軸96a、96bには一対の連動
ギア97a、97bがそれぞれ固着されると共に相互に
噛合されている。
【0026】また、一方のブロック取付アーム95は外
方伸延部95aを有しており、外方伸延部95aの先部
は、垂直フレーム97に沿って取付けられたアーム拡開
シリンダ98の伸縮ロッドに枢軸99によって枢支され
ている。かかる構成によって、酸素ランス21の進退動
作において、トロリー機枠19がランス中間支持ガイド
機構67に近接してきた場合は、上、下案内ブロック9
2、93を、アーム拡開シリンダ98を作動することに
よって、実線で示す酸素ランス支持位置から、仮想線で
示すトロリー衝突回避位置までブロック取付アーム9
4、95を移動することができるので、トロリー機枠1
9がランス中間支持ガイド機構67に衝突するのを防止
することができる。
【0027】次に、上記した構成を有するシャフト炉酸
素吹き込み装置Aによる酸素吹き込み作業について説明
する。酸素ランス21の軸線を出滓口11の軸線と一致
させた後、ランス進退機構を作動して酸素ランス21を
出滓口11を通して廃棄物溶融炉10内に自動的に挿入
し、往復動させながら酸素を吹き込むことによって、炉
底23に残るスラグの排出を行うことができる。従っ
て、酸素吹き込み作業を容易に行うことができる。
【0028】また、かかる酸素吹き込み作業によって酸
素ランス21は溶損するので交換する必要があるが、瞬
間クランプ機構20によって酸素ランス21の基部を酸
素ホース22の終端部から瞬間的に離脱することができ
ると共に新しい酸素ランス21を酸素ホース22の終端
部に瞬間的に連結することができるので、酸素吹き込み
作業を迅速かつ確実に行うことができる。
【0029】さらに、本実施の形態では、以下の作用、
効果も期待できる。 トルクリミッター36によって設定トルク以上のトル
クは酸素ランス21に伝達されないので、酸素ランス2
1の破損を確実に防止することができ、また、回転モー
タ39の焼損事故も防止できる。 出滓作業時には、第1及び第2のランス支持ガイド機
構69、70によって、酸素ランス21の先部が出滓口
11からの輻射熱によって変形しても摺動自在にかつ横
及び縦変形を矯正しながら支持することができるので、
廃棄物溶融炉10からのスラグ排出作業を円滑に行うこ
とができる。 酸素ランス21の進退動作において、トロリー機枠1
9がランス中間支持ガイド機構67、68に近接してき
た場合は、アーム拡開シリンダ98を作動することによ
って、ランス中間支持ガイド機構67、68を酸素ラン
ス支持位置からトロリー衝突回避位置まで移動させるこ
とができるので、トロリー機枠19がランス中間支持ガ
イド機構67、68に衝突するのを防止することができ
る。
【0030】
【発明の効果】請求項1〜5記載のシャフト炉酸素吹き
込み装置においては、シャフト炉の前方をなす床面上
に、シャフト炉の出滓口の軸線の延長上に進退自在に酸
素ランスが配設され、酸素ランスが長尺のランス支持フ
レームにランス進退機構を介して出滓口に向けて進退自
在に配設され、ランス進退機構には、酸素ランスの基部
を酸素ホースの終端部に着脱自在に連結する瞬間クラン
プ機構が取付けられている。
【0031】従って、酸素ランスの軸線を出滓口の軸線
と一致させた後、ランス進退機構を作動して酸素ランス
を出滓口を通して廃棄物溶融炉内に自動的に挿入し、往
復動させながら酸素を吹き込むことによって、炉底に残
るスラグの排出を行うことができる。従って、酸素吹き
込み作業を容易に行うことができる。また、酸素吹き込
み作業によって酸素ランスが溶損した際、瞬間クランプ
機構によって酸素ランスの基部を酸素ホースの終端部か
ら瞬間的に離脱することができると共に新しい酸素ラン
スを酸素ホースの終端部に瞬間的に連結することができ
るので、酸素吹き込み作業を迅速かつ確実に行うことが
できる。
【0032】請求項2記載のシャフト炉酸素吹き込み装
置においては、瞬間クランプ機構は、箱状枠内に形成さ
れたブロック摺動空間内に摺動ブロックが摺動自在に配
設され、摺動ブロックの内部に設けられた貫通孔の一端
にホース連結部が形成されると共に他端にカップリング
が取付けられ、摺動ブロックのホース側上面にフックが
取付けられ、かつ、ブロック摺動空間の出滓口側にスリ
ーブが配設され、このスリーブが箱状枠の出滓口側端壁
に設けられた長溝を通してブロック摺動空間内に進入さ
れる酸素ランスの端部に連結されると共に、その外径が
酸素ランスの外径より大きく、一方、カップリングの内
径と等しく設定され、さらに、トグルバーの基部が箱状
枠の上部に前後方向に揺動自在に枢支されると共に、ト
グルバーの基部より離隔した個所にトグルリンクの基部
が枢支され、その先部が摺動ブロックのフックに着脱自
在に係合されている。
【0033】従って、トグルバーの前方回転によって摺
動ブロックが前方に移動して、スリーブにカップリング
が嵌入することによってワンタッチで酸素ランスを酸素
ホースに連通連結することができると共に、トグルバー
の後方回転によって摺動ブロックが後方に移動して、ス
リーブからカップリングが離脱することによってワンタ
ッチで酸素ランスと酸素ホースの連通連結を解除するこ
とができる。
【0034】請求項3記載のシャフト炉酸素吹き込み装
置においては、ランス進退機構は、酸素ランスの出滓口
への進出動作に要するトルクが設定トルクを越える場合
は、設定トルク以上のトルクが前記酸素ランスに伝達さ
れるのを防止することができるトルク制限装置を具備す
る。従って、設定トルク以上のトルクは酸素ランスに伝
達されないので、酸素ランスの破損を確実に防止するこ
とができ、また、回転モータの焼損事故も防止できる。
【0035】請求項4記載のシャフト炉酸素吹き込み装
置においては、ランス支持フレームの先部に、出滓口か
らの輻射熱による酸素ランスの変形を補正できるランス
矯正機能を有するランス支持ガイド機構が取付けられて
いる。従って、酸素ランスの先部が出滓口からの輻射熱
によって変形しても摺動自在にかつ横及び縦変形を矯正
しながら支持することができるので、シャフト炉からの
スラグ排出作業を円滑に行うことができる。
【0036】請求項5記載のシャフト炉酸素吹き込み装
置においては、酸素ランスの進退動作において、トロリ
ー機枠がランス中間支持ガイド機構に近接してきた場合
は、ランス中間支持ガイド機構を、酸素ランス支持位置
からトロリー衝突回避位置まで移動することができるの
で、トロリー機枠がランス中間支持ガイド機構に衝突す
るのを防止することができ、酸素ランスの進退を円滑に
行うことができると共に、トロリー機枠やランス中間支
持ガイド機構が破損するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るシャフト炉酸素吹
き込み装置の全体構成を示す側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図1のI−I線による矢視断面図である。
【図4】図1のII−II線による矢視断面図である。
【図5】トロリー機枠と瞬間クランプ機構との関係を示
す斜視図である。
【図6】瞬間クランプ機構の構成を示す斜視図である。
【図7】図1のIII −III 線による矢視断面図である。
【図8】第1のランス支持ガイド機構の要部説明図であ
る。
【図9】図1のIV−IV線による矢視断面図である。
【図10】第2のランス支持ガイド機構の要部説明図で
ある。
【図11】ランス中間支持ガイド機構の拡大側面図であ
る。
【図12】従来の酸素ランスによるスラグ排出作業の説
明図である。
【符号の説明】
A シャフト炉酸素吹き込み装置 10 廃棄物溶
融炉 11 出滓口 12 床面 13 建屋構築ビーム 14 走行レー
ル 15 横行台車 15a 走行車
輪 16 ランス支持フレーム 17 吊支ビー
ム 18 チャンネル 19 トロリー
機枠 20 瞬間クランプ機構 21 酸素ラン
ス 22 酸素ホース 23 炉底 24 スプロケット 25 スプロケ
ット 26 駆動チェン 27 テンショ
ンスプロケット 28 テンションスプロケット 29 軸受 29a 回転軸 30 支持脚 31 支持脚 32 軸受 33 回転軸 34 自由回転
スプロケット 35 固定ホイル 36 トルクリ
ミッター 37 第2の駆動側スプロケット 38 支持脚 39 回転モータ 40 第1の駆
動側スプロケット 41 駆動チェン 42 上部水平
部材 43 短尺垂直部材 44 長尺垂直
部材 45 下部水平部材 46 車輪取付
板 47 走行輪 48 アタッチ
メント金具 49 箱状枠 50 ブロック
摺動空間 51 摺動ブロック 52 貫通孔 53 ホース連結部 54 カップリ
ング 55 フック 56 スリーブ 57 出滓口側端壁 58 長溝 59 トグルバー取付板 60 枢軸 61 トグルバー 62 トグルリ
ンク 63 直線部 64 先部 65 皿バネ 66 ランス支
持ガイド機構 67 ランス中間支持ガイド機構 68 ランス中
間支持ガイド機構 69 第1のランス支持ガイド機構 70 第2のラ
ンス支持ガイド機構 71 矩形箱状枠 72 横架ビー
ム 73 ダイス取付アーム 74 ダイス取
付アーム 75 枢軸 76 左ダイス 76a 半円形支持面 77 右ダイス 77a 半円形支持面 78 ダイス開
閉アーム 79 ダイス開閉アーム 80 枢軸 81 作動シリンダ 82 伸縮ロッ
ド 83 横架ビーム 84 半円形支
持面 85 固定ダイス 86 半円形支
持面 87 移動ダイス 88 昇降シリ
ンダ 89 枢軸 89a 昇降ガ
イド軸 90 半円形支持面 91 半円形支
持面 92 上案内ブロック 93 下案内ブ
ロック 94 ブロック取付アーム 95 ブロック
取付アーム 95a 外方伸延部 96a 枢軸 96b 枢軸 97 垂直フレ
ーム 97a 連動ギア 97b 連動ギ
ア 98 アーム拡開シリンダ 99 枢軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本山 浩一 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地59 日鐵プラント設計株式会社内 (72)発明者 山内 俊次 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地59 日鐵プラント設計株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト炉の前方をなす床面上で、前記
    シャフト炉の出滓口の軸線の延長上に進退自在に配設さ
    れる長尺の酸素ランスを支持する長尺のランス支持フレ
    ームと、 前記ランス支持フレームに固定状態に取付けられ、前記
    酸素ランスを前記出滓口に向けて進退するランス進退機
    構と、 前記ランス進退機構に取付けられ、前記酸素ランスの基
    部を酸素ホースの終端部に着脱自在に連結する瞬間クラ
    ンプ機構とを具備するシャフト炉酸素吹き込み装置。
  2. 【請求項2】 前記瞬間クランプ機構は、内部にブロッ
    ク摺動空間が形成されると共に上面及び一端面が開口さ
    れ、かつ、前記ランス進退機構によって前記出滓口に向
    けて進退される箱状枠と、 前記ブロック摺動空間内に摺動自在に配設され、内部に
    設けられた貫通孔の一端にホース連結部が形成されると
    共に他端にカップリングが取付けられ、かつ、ホース側
    上面にフックが取付けられている摺動ブロックと、 前記ブロック摺動空間の出滓口側に配設され、前記箱状
    枠の出滓口側端壁に設けられた長溝を通して前記ブロッ
    ク摺動空間内に進入する前記酸素ランスの端部に連結さ
    れ、外径を前記酸素ランスの外径より大きくすると共に
    前記カップリングの内径と等しくしたスリーブと、 基部が前記箱状枠の上部に前後方向に揺動自在に枢支さ
    れるトグルバーと、 前記トグルバーの基部より離隔した個所に基部が枢支さ
    れ、先部が前記摺動ブロックの前記フックに着脱自在に
    係合されるトグルリンクとからなり、 トグルバーの前方回転によって前記摺動ブロックが前方
    に移動し、前記スリーブに前記カップリングが嵌入され
    ると共に、嵌入状態が保持されることを特徴とする請求
    項1記載のシャフト炉酸素吹き込み装置。
  3. 【請求項3】 前記ランス進退機構は、前記酸素ランス
    の前記出滓口への進出動作に要するトルクが設定トルク
    を越える場合は、該設定トルク以上のトルクが前記酸素
    ランスに伝達されるのを防止することができるトルク制
    限装置を具備することを特徴とする請求項1又は2記載
    のシャフト炉酸素吹き込み装置。
  4. 【請求項4】 前記ランス支持フレームは、その先部
    に、前記出滓口からの輻射熱による前記酸素ランスの変
    形を補正できるランス矯正機能を有するランス支持ガイ
    ド機構を具備することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載のシャフト炉酸素吹き込み装置。
  5. 【請求項5】 前記ランス進退機構は、前記ランス支持
    フレームに前後方向に移動自在に取付けられたトロリー
    機枠を具備し、該トロリー機枠に前記瞬間クランプ機構
    が取付けられ、かつ、前記ランス支持フレームの中間部
    には前記酸素ランスを案内支持するランス中間支持ガイ
    ド機構が取付けられ、該ランス中間支持ガイド機構は、
    前記トロリー機枠の進出移動に連動して、ランス支持位
    置からトロリー衝突回避位置まで移動可能としたことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシャフ
    ト炉酸素吹き込み装置。
JP34673696A 1996-12-09 1996-12-09 シャフト炉酸素吹き込み装置 Withdrawn JPH10169932A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205652A (ja) * 2015-04-16 2016-12-08 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 溶融炉の酸素洗浄装置及び溶融炉の酸素洗浄方法

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JP2016205652A (ja) * 2015-04-16 2016-12-08 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 溶融炉の酸素洗浄装置及び溶融炉の酸素洗浄方法

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