JPH1016625A - 自動車用成形敷設材 - Google Patents
自動車用成形敷設材Info
- Publication number
- JPH1016625A JPH1016625A JP18893796A JP18893796A JPH1016625A JP H1016625 A JPH1016625 A JP H1016625A JP 18893796 A JP18893796 A JP 18893796A JP 18893796 A JP18893796 A JP 18893796A JP H1016625 A JPH1016625 A JP H1016625A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- thermoplastic resin
- layer
- surface layer
- intermediate layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
- Passenger Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車の室内パネル上に、敷設位置のパネル
に沿う形状に成形して敷設する内装材であって、防汚性
のある構成の提供。 【構成】 塩化ビニル樹脂シート製の表面層と、末端に
塩素基を有する熱可塑性樹脂繊維を含む不織布製の中間
層と、熱可塑性樹脂製の裏打ち層を一体的に融着して形
成した積層体を加熱、軟化させた上で所要の形状に絞り
成形してなる。
に沿う形状に成形して敷設する内装材であって、防汚性
のある構成の提供。 【構成】 塩化ビニル樹脂シート製の表面層と、末端に
塩素基を有する熱可塑性樹脂繊維を含む不織布製の中間
層と、熱可塑性樹脂製の裏打ち層を一体的に融着して形
成した積層体を加熱、軟化させた上で所要の形状に絞り
成形してなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の室内パ
ネル上に敷設する内装材として、敷設位置のパネルに沿
う形状に成形してなる成形敷設材に関する。
ネル上に敷設する内装材として、敷設位置のパネルに沿
う形状に成形してなる成形敷設材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車の室内装飾のためにボディ
パネル上に各種の内装材を敷設している。これらの内装
材は敷設位置パネルに沿うように成形する必要がある。
この成形のために、この種の内装材には部分的に、また
は全体として熱可塑性樹脂素材を用い、加熱処理によっ
て熱可塑性樹脂素材を軟化させた上で所要の形状を有し
たプレス成形型等で絞り成形し、冷却して成形形状を固
定している。先に出願人は特願平５−２６８２４７号に
おいて、特にタクシー等の乗員の乗降が頻繁で防汚性が
必要な内装材として、「シート押出機によって押し出さ
れ直後に表面に意匠を付与してなる塩化ビニル樹脂シー
トと、軟化状態にある塩化ビニル樹脂シートの裏面に毛
羽が入り込むことで積層された再生繊維を主体とし内部
に低融点熱可塑性繊維を含むニードルパンチ不織布の積
層物」を提案し、また特願平６−５１１８９号におい
て、その好ましい成形方法として、「熱可塑性樹脂から
なり、意匠模様を有する表装樹脂層と、元厚さに対して
１０％圧縮された際に発生する応力が０．１ＭＰａ未満
で、かつ元厚さに対して２０％圧縮された際に発生する
応力が０．５ＭＰａ未満である不織布層と、熱可塑性樹
脂を主体としてなる裏打ち層をこの順に積層してなる積
層シートを加熱して軟化させ、雌雄対の深い凹凸形状を
有する型間に配してしぼり成形することを特徴とするス
タンピング成形方法」を提案している。これらの出願に
おいて、塩化ビニル樹脂の表層と（ニードルパンチ）不
織布層の積層は表層が軟化状態にある間に毛羽立ちの多
い不織布を積層押圧して不織布の毛羽を表層樹脂中に入
り込ませて固化させることによって両層を一体化するも
のであった。この積層は、表層（裏面）の軟化状態に強
く依存しているので、表層の加熱度を十分に高められな
かったり、加熱度にばらつきがあると、積層強度が不足
する場合もあった。
パネル上に各種の内装材を敷設している。これらの内装
材は敷設位置パネルに沿うように成形する必要がある。
この成形のために、この種の内装材には部分的に、また
は全体として熱可塑性樹脂素材を用い、加熱処理によっ
て熱可塑性樹脂素材を軟化させた上で所要の形状を有し
たプレス成形型等で絞り成形し、冷却して成形形状を固
定している。先に出願人は特願平５−２６８２４７号に
おいて、特にタクシー等の乗員の乗降が頻繁で防汚性が
必要な内装材として、「シート押出機によって押し出さ
れ直後に表面に意匠を付与してなる塩化ビニル樹脂シー
トと、軟化状態にある塩化ビニル樹脂シートの裏面に毛
羽が入り込むことで積層された再生繊維を主体とし内部
に低融点熱可塑性繊維を含むニードルパンチ不織布の積
層物」を提案し、また特願平６−５１１８９号におい
て、その好ましい成形方法として、「熱可塑性樹脂から
なり、意匠模様を有する表装樹脂層と、元厚さに対して
１０％圧縮された際に発生する応力が０．１ＭＰａ未満
で、かつ元厚さに対して２０％圧縮された際に発生する
応力が０．５ＭＰａ未満である不織布層と、熱可塑性樹
脂を主体としてなる裏打ち層をこの順に積層してなる積
層シートを加熱して軟化させ、雌雄対の深い凹凸形状を
有する型間に配してしぼり成形することを特徴とするス
タンピング成形方法」を提案している。これらの出願に
おいて、塩化ビニル樹脂の表層と（ニードルパンチ）不
織布層の積層は表層が軟化状態にある間に毛羽立ちの多
い不織布を積層押圧して不織布の毛羽を表層樹脂中に入
り込ませて固化させることによって両層を一体化するも
のであった。この積層は、表層（裏面）の軟化状態に強
く依存しているので、表層の加熱度を十分に高められな
かったり、加熱度にばらつきがあると、積層強度が不足
する場合もあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の出願に
おける表層樹脂層と不織布の積層強度を向上させるもの
である。
おける表層樹脂層と不織布の積層強度を向上させるもの
である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】課題を解決する本発明の
手段は、塩化ビニル樹脂シート製の表面層と、末端に塩
素基を有する熱可塑性樹脂製繊維を５〜３０重量％含む
不織布製の中間層と、熱可塑性樹脂製の裏打ち層を一体
的に融着して形成した積層体を加熱、軟化させた上で、
所要の形状に絞り成形してなることを特徴とする自動車
用成形敷設材による。
手段は、塩化ビニル樹脂シート製の表面層と、末端に塩
素基を有する熱可塑性樹脂製繊維を５〜３０重量％含む
不織布製の中間層と、熱可塑性樹脂製の裏打ち層を一体
的に融着して形成した積層体を加熱、軟化させた上で、
所要の形状に絞り成形してなることを特徴とする自動車
用成形敷設材による。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、図面をもとに本発明の好適
の実施の形態を説明する。図１は、本発明による成形敷
設材１０を示す。塩化ビニル樹脂シート製の表面層１
１、末端に塩素基を有する熱可塑性樹脂製繊維を５〜３
０重量％含む不織布製の中間層１２と、熱可塑性樹脂製
の裏打ち層１３をこの順に積層、一体化してなり全体が
敷設位置に沿う形状に成形されている。表面層は敷設材
の外観を確保するとともに水、汚れの中間層への浸透を
防ぎ、中間層は敷設材の厚さ、成形性を確保し、裏打ち
層は成形形状の形状確保の作用をなす。表面層の塩化ビ
ニル樹脂は可塑剤を多く含む軟質のもの（硬度６０〜８
０）が好ましく、表面に絞模様を付与して意匠性を向上
させるのが好適である。目付量は１５０〜１２００ｇ／
ｍ2 が適当である（厚さ０．１〜０．８ｍｍ）。必要に
応じて表面に紋模様を付与してなる。不織布製中間層の
組成は 母材繊維１２ａ中に、末端に塩素基を有する熱
可塑性樹脂繊維１２ｂを５〜３０重量％、より好ましく
は１０〜２０重量％混繊し、ニードリングによって両繊
維を絡めて形成したニードルパンチ不織布が好ましい。
母材繊維１２ａとしては綿等の天然繊維や、熱可塑性樹
脂繊維の場合には比較的高融点の繊維が好ましく、繊維
径は２〜１０ｍｍ、繊維長は４２〜１２８ｍｍが適す
る。末端に塩素基を有する熱可塑性樹脂繊維としては、
塩化ビニリデン樹脂繊維が最も好ましく、たとえば帝人
（株）の商品名テビロン（融点１８５℃）、またアクリ
ロニトリル−塩化ビニル共重合樹脂繊維が適し、たとえ
ば鐘淵化学（株）の商品名カネカロン（軟化点１５０
℃）がある。またポリビニルアルコール−塩化ビニル共
重合樹脂繊維がある。この種の末端に塩素基を有する熱
可塑性樹脂繊維が不織布に含まれることにより、塩化ビ
ニル樹脂シート製の表面層に対する親和性が増すために
表面層と不織布製の中間層の接着性が改良される。繊維
径および繊維長は母材繊維に近いものが混繊しやすい。
母材繊維に対する末端に塩素基を有する熱可塑性樹脂繊
維の比率は５重量％未満では効果が不十分であり、３０
重量％を超えては中間層の耐熱性が落ちるため好ましく
ない。図２によって本発明の成形内装材の好適の製造方
法を説明する。不織布製の中間層を形成するため所定の
重量比で計量した繊維塊Ａ（母材繊維）と繊維塊Ｂ（末
端に塩素基を有する熱可塑性樹脂繊維）をコンベア１１
１で搬送し、混繊機１１２によって均一に混繊する。次
にカード機１１３にかけて繊維をひきそろえウェブＷを
形成する。形成したウェブにニードルパンチ機１１４に
よって密度１２５本／ｃｍ2 のニードリングをほどこし
て、ニードルパンチ不織布５２とする。ニードルパンチ
不織布の表面には毛羽が多く形成されることが好まし
い。次に不織布の表面に塩化ビニル樹脂シート５１の表
面層が積層される。表面層は裏面をヒーター１１５によ
って加熱軟化させた上で、押圧ロール１１７で不織布の
表面に押圧積層される。この際不織布表面の毛羽が加熱
によって軟化した表面層の裏面に入り込み固着され、ま
たこの毛羽の中に末端に塩素基を有する繊維が含まれる
ために親和力による接着性も発揮される。次に不織布製
の中間層の裏面に熱可塑性樹脂シート５３の裏打ちがほ
どこされる。これは公知の押出機１１６によって熱可塑
性樹脂（充填材等含む場合あり）を軟化状態のうちにシ
ート状に裏打ちし押圧ロール１１８で押圧し積層する。
最後に積層体をプレス成形型１１９によるプレス成形や
真空成形によって所要の形状に成形して成形敷設材５０
が得られる。
の実施の形態を説明する。図１は、本発明による成形敷
設材１０を示す。塩化ビニル樹脂シート製の表面層１
１、末端に塩素基を有する熱可塑性樹脂製繊維を５〜３
０重量％含む不織布製の中間層１２と、熱可塑性樹脂製
の裏打ち層１３をこの順に積層、一体化してなり全体が
敷設位置に沿う形状に成形されている。表面層は敷設材
の外観を確保するとともに水、汚れの中間層への浸透を
防ぎ、中間層は敷設材の厚さ、成形性を確保し、裏打ち
層は成形形状の形状確保の作用をなす。表面層の塩化ビ
ニル樹脂は可塑剤を多く含む軟質のもの（硬度６０〜８
０）が好ましく、表面に絞模様を付与して意匠性を向上
させるのが好適である。目付量は１５０〜１２００ｇ／
ｍ2 が適当である（厚さ０．１〜０．８ｍｍ）。必要に
応じて表面に紋模様を付与してなる。不織布製中間層の
組成は 母材繊維１２ａ中に、末端に塩素基を有する熱
可塑性樹脂繊維１２ｂを５〜３０重量％、より好ましく
は１０〜２０重量％混繊し、ニードリングによって両繊
維を絡めて形成したニードルパンチ不織布が好ましい。
母材繊維１２ａとしては綿等の天然繊維や、熱可塑性樹
脂繊維の場合には比較的高融点の繊維が好ましく、繊維
径は２〜１０ｍｍ、繊維長は４２〜１２８ｍｍが適す
る。末端に塩素基を有する熱可塑性樹脂繊維としては、
塩化ビニリデン樹脂繊維が最も好ましく、たとえば帝人
（株）の商品名テビロン（融点１８５℃）、またアクリ
ロニトリル−塩化ビニル共重合樹脂繊維が適し、たとえ
ば鐘淵化学（株）の商品名カネカロン（軟化点１５０
℃）がある。またポリビニルアルコール−塩化ビニル共
重合樹脂繊維がある。この種の末端に塩素基を有する熱
可塑性樹脂繊維が不織布に含まれることにより、塩化ビ
ニル樹脂シート製の表面層に対する親和性が増すために
表面層と不織布製の中間層の接着性が改良される。繊維
径および繊維長は母材繊維に近いものが混繊しやすい。
母材繊維に対する末端に塩素基を有する熱可塑性樹脂繊
維の比率は５重量％未満では効果が不十分であり、３０
重量％を超えては中間層の耐熱性が落ちるため好ましく
ない。図２によって本発明の成形内装材の好適の製造方
法を説明する。不織布製の中間層を形成するため所定の
重量比で計量した繊維塊Ａ（母材繊維）と繊維塊Ｂ（末
端に塩素基を有する熱可塑性樹脂繊維）をコンベア１１
１で搬送し、混繊機１１２によって均一に混繊する。次
にカード機１１３にかけて繊維をひきそろえウェブＷを
形成する。形成したウェブにニードルパンチ機１１４に
よって密度１２５本／ｃｍ2 のニードリングをほどこし
て、ニードルパンチ不織布５２とする。ニードルパンチ
不織布の表面には毛羽が多く形成されることが好まし
い。次に不織布の表面に塩化ビニル樹脂シート５１の表
面層が積層される。表面層は裏面をヒーター１１５によ
って加熱軟化させた上で、押圧ロール１１７で不織布の
表面に押圧積層される。この際不織布表面の毛羽が加熱
によって軟化した表面層の裏面に入り込み固着され、ま
たこの毛羽の中に末端に塩素基を有する繊維が含まれる
ために親和力による接着性も発揮される。次に不織布製
の中間層の裏面に熱可塑性樹脂シート５３の裏打ちがほ
どこされる。これは公知の押出機１１６によって熱可塑
性樹脂（充填材等含む場合あり）を軟化状態のうちにシ
ート状に裏打ちし押圧ロール１１８で押圧し積層する。
最後に積層体をプレス成形型１１９によるプレス成形や
真空成形によって所要の形状に成形して成形敷設材５０
が得られる。
【０００６】
【発明の効果】本発明によれば、末端に塩素基を有する
熱可塑性樹脂製繊維が表面層の塩化ビニル樹脂シートと
の親和性にすぐれ、敷設材の各層の融着が確実になされ
る。
熱可塑性樹脂製繊維が表面層の塩化ビニル樹脂シートと
の親和性にすぐれ、敷設材の各層の融着が確実になされ
る。
【図１】本発明の成形敷設材
【図２】成形敷設材の製造工程
１０・・・成形敷設材 １１・・・表面層（塩化ビニル樹脂シート） １２・・・中間層（末端に塩素基を有する繊維を含む不
織布） １２ａ・・・母材繊維 １２ｂ・・・末端に塩素基を有する繊維 １３・・・裏打ち層
織布） １２ａ・・・母材繊維 １２ｂ・・・末端に塩素基を有する繊維 １３・・・裏打ち層
Claims (1)
- 【請求項１】 塩化ビニル樹脂シート製の表面層と、末
端に塩素基を有する熱可塑性樹脂製繊維を５〜３０重量
％含む不織布製の中間層と、熱可塑性樹脂製の裏打ち層
を一体的に融着して形成した積層体を加熱、軟化させた
上で、所要の形状に絞り成形してなることを特徴とする
自動車用成形敷設材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18893796A JPH1016625A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 自動車用成形敷設材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18893796A JPH1016625A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 自動車用成形敷設材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1016625A true JPH1016625A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16232517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18893796A Pending JPH1016625A (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | 自動車用成形敷設材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1016625A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020006002A (ko) * | 2000-07-11 | 2002-01-18 | 시오미 마사나오 | 수지 성형 제품 및 이의 제조 방법과 장치 |
| KR20020061028A (ko) * | 2001-01-12 | 2002-07-22 | 한국펠저 주식회사 | 자동차용 일체형 바닥시트 및 그 제조장치 |
| EP1640207A1 (en) * | 2003-06-25 | 2006-03-29 | Hayashi Telempu Co., Ltd. | Formed mat |
| CN103879096A (zh) * | 2014-04-21 | 2014-06-25 | 爱谱诗（苏州）服装有限公司 | 一种弹力保暖面料 |
-
1996
- 1996-07-01 JP JP18893796A patent/JPH1016625A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020006002A (ko) * | 2000-07-11 | 2002-01-18 | 시오미 마사나오 | 수지 성형 제품 및 이의 제조 방법과 장치 |
| KR20020061028A (ko) * | 2001-01-12 | 2002-07-22 | 한국펠저 주식회사 | 자동차용 일체형 바닥시트 및 그 제조장치 |
| EP1640207A1 (en) * | 2003-06-25 | 2006-03-29 | Hayashi Telempu Co., Ltd. | Formed mat |
| EP1640207A4 (en) * | 2003-06-25 | 2007-08-01 | Hayashi Telempu Kk | MOLDED MAT |
| CN103879096A (zh) * | 2014-04-21 | 2014-06-25 | 爱谱诗（苏州）服装有限公司 | 一种弹力保暖面料 |
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