JPH10165862A - 帯電防止性塗装用マスキングフィルム - Google Patents

帯電防止性塗装用マスキングフィルム

Info

Publication number
JPH10165862A
JPH10165862A JP8340519A JP34051996A JPH10165862A JP H10165862 A JPH10165862 A JP H10165862A JP 8340519 A JP8340519 A JP 8340519A JP 34051996 A JP34051996 A JP 34051996A JP H10165862 A JPH10165862 A JP H10165862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
longitudinal direction
tubular film
masking
tubular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8340519A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoshino
孝 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHINO KASEI KK
Original Assignee
YOSHINO KASEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOSHINO KASEI KK filed Critical YOSHINO KASEI KK
Priority to JP8340519A priority Critical patent/JPH10165862A/ja
Publication of JPH10165862A publication Critical patent/JPH10165862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造時の静電気の発生により連続製造を中止す
ることなく製造でき、フィルム同士がくっついたり、フ
ィルムが対象物に吸着したりすることがなく、作業性に
優れた帯電防止性塗装用マスキングフィルム、その製法
および該フィルムを製造するためのチューブラーフィル
ムの提供。 【解決手段】帯電防止剤を配合したポリオレフィン系樹
脂組成物からインフレーション法により製造したチュー
ブラーフィルム(内外面の一方または両方にコロナ放電
処理しても良い)を切り開き、その端縁部に粘着テープ
を貼合した帯電防止性塗装用マスキングフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯電防止性塗装用マ
スキングフィルムに関する。より詳しくは本発明は、帯
電防止性塗装用マスキングフィルムおよびその製法、並
びに該マスキングフィルムを製造するためのチューブラ
ーフィルムに関するものである。本発明の帯電防止性塗
装用マスキングフィルムは、建築物、道路、飛行場、運
動場、床、壁、自動車、船舶、飛行機、車両、機械、事
務用品、スポーツ用品、アミューズメント用品、レジャ
ー用品、各種ディスプレイ、玩具、木工品、家庭用品等
の塗装に幅広く利用される。
【0002】
【従来の技術】各種建築物、道路、運動場、駐車場、自
動車、車両、各種物品等には美観を与えるためや、マー
ク、規則、説明を表示するために種々の塗装が施され
る。この場合、塗装部分と非塗装部分を容易に分割する
ため、非塗装部分に紙、合成紙、不織布、プラスチック
フィルム等を被覆し、その表面に塗料が直接付着した
り、塗装部分より塗料が移動して付着しても非塗装部分
には直接接触せず、紙、合成紙、不織布、プラスチック
フィルム等の表面で受け取り、非塗装部分を塗料から遮
蔽・保護する。この機能を果たす上記紙等のフィルムを
塗装用マスキングフィルムと呼称している。
【0003】塗装用マスキングフィルムは被塗装物の形
状、塗装面積、使用する塗料の性能、塗料の焼付温度、
乾燥温度等によって、各種タイプがある。本発明におい
て提供しようとする塗装用マスキングフィルムは塗装面
積や非塗装面積(即ちマスキング面積)が比較的大きな
塗装用を意図している。このようなマスキングフィルム
は全面が非塗装部(マスキング部)に接着また仮着する
機能を有する必要はないが、通常、塗装対象物に該フィ
ルムを貼合するための粘着テープがその粘着剤層の一部
を未貼合のまま残してフィルムの1つの端縁部に貼合さ
れるか、または該端縁部に粘着剤層を形成し、そして商
品形態を小型化するためにフィルムはその長手方向に平
行に折りたたまれている。
【0004】このようなタイプの塗装用マスキングフィ
ルムは数多く提案されており、例えば以下のものを挙げ
ることができる: ・特定量の無機フィラーを配合したポリプロピレンから
インフレーション法、Tダイ法等によりフィルムを連続
成形すると共に、該フィルムを粘着剤塗布装置内に導入
することにより上記フィルムの片面の少なくとも両端縁
に粘着剤層を連続形成することからなる通気性を備えた
マスキングフィルムの製造法(特開昭61−24879
3号公報)。 ・合成樹脂製シートを多重に折りたたみ巻回してなる建
造物塗装用マスキングフィルムにおいて、上記シートの
下端縁部に彩色標識を付した標識付きマスキングフィル
ム(実開昭63−122667号公報)。 ・所要部に貼着保持する粘着部の縁部に沿って設けたマ
スキングフィルムであって、前記粘着部に該粘着部形成
縁部に平行な張力をかけて貼る際に粘着部縁部が背面側
(表面側)に反るように形成した塗装用マスキングフィ
ルム(実開昭57−35869号公報)。 ・粘着テープの厚さと折りたたまれたフィルムの厚さと
をほぼ同一となるようにし、かつ折りたたまれた部分が
粘着テープに重ならないように位置されている塗装用マ
スキングフィルム(実開昭48−94850号公報)。 ・フィルムの少なくとも非被覆面がコロナ放電処理され
て40〜60dyn/cmのぬれ張力が付与され、かつ
該フィルムの幅方向の少なくとも一端のコロナ放電処理
面に粘着テープの粘着剤層の一部がコロナ放電処理面と
重なるように粘着テープが積層された塗装用マスキング
フィルム(特公平7−114990号公報)。 ・ポリオレフィンと無機質充填剤からなる横裂性長尺フ
ィルムに粘着テープを貼合し、該粘着テープに重ならな
いようにフィルムを折りたたみ、それを巻回してなるフ
ィルムロールを、フィルム引出部にカッターを有する箱
に収納したフィルムセット(実公昭56−38117号
公報)。 ・デンプン質および自動酸化促進剤を特定量配合したポ
リエチレンからなる生分解性塗装用マスキングフィルム
(特公平7−106330号公報)。
【0005】また、本発明者は、インフレーション法に
より製造したチューブラーフィルムの内面にコロナ放電
処理を施して、それを折りたたみ、切り開いて粘着テー
プを貼合することにより、製造性が格段に改善され、か
つ、粘着テープの粘着剤側にフィルムを折りたたむこと
なく作業性にすぐれた塗装用マスキングフィルムおよび
その製法を開発した(特許第2514899号公報)。
上記したように、塗装用マスキングフィルムは各種のタ
イプのものがあるが、現在最も多く製造販売されている
のは、ポリオレフィン系樹脂を主たる原料とし、インフ
レーション法にて薄いチューブラーフィルムを製造し、
これを切り開き、折りたたみ、フィルムの一端縁に粘着
テープを貼合し、ロール状に巻いたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリオ
レフィンの薄いフィルムは高速で製造される際に、ダ
イ、マンドレル、ロール等と接触し、静電気を帯びるこ
とが多い。また、塗装用マスキングフィルムは、塗料を
吸着し、液だれを防止したり、塗料が乾燥したときフィ
ルムから剥離し、周囲の環境を汚さないようにするた
め、チューブラーフィルムの外面および内面の少なくと
も一方にコロナ放電処理を行うことがあり、これによっ
てもポリオレフィンの薄いフィルムは強く静電気を帯び
ることがある。上記のように、チューブラーフィルムな
いしは平坦フィルムが帯電すると、マスキングフィルム
の製造工程において、チューブラーフィルム同士がくっ
ついたり、まとわりつくことがあり、製造を中断した
り、また不良品になったりする弊害がある。
【0007】特に製品形態をコンパクトにするために、
チューブラーフィルムないしは平坦フィルムを幾重にも
折りたたむ作業を行う場合、該フィルムが帯電している
と、この作業が困難となる。また、できあがった製品が
帯電していると、埃を吸着し、塗装時に塗装面を汚した
り、ロールを巻き戻し、折りたたまれたフィルムを展開
させるとき、フィルム同士がくっつき、展開作業がスム
ースに進行せず、作業能率が低下したり、また、塗装現
場の養生作業において、対象物にフィルムが静電気によ
り吸着し、養生作業が困難になったりすることがある。
従って、本発明は静電気を帯びにくい、ないしは帯びな
い、すなわち帯電防止性の塗装用マスキングフィルムお
よびその製法、そして該マスキングフィルムを製造する
ためのチューブラーフィルムの提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、帯
電防止剤を配合したポリオレフィン系樹脂組成物からな
るチューブラーフィルムを長手方向にほぼ平行に折りた
たむ工程、該チューブラーフィルムの1ヶ所に長手方向
に切れ目を入れる工程、切れ目を入れたフィルムの長手
方向に向かって左または右の部分をフィルムの端部にて
長手方向を回転軸として回転させてチューブラーフィル
ムの内面を露出させる工程、露出させたチューブラーフ
ィルム内面の端縁部の長手方向に粘着テープをその粘着
剤層の一部が重なるように貼合する工程、粘着テープが
貼合されたフィルムをロール巻きする工程からなること
を特徴とする帯電防止性塗装用マスキングフィルムの製
造方法に関する。
【0009】本発明はまた、帯電防止剤を配合したポリ
オレフィン系樹脂組成物からなるチューブラーフィルム
の1ヶ所に長手方向に切れ目を入れる工程、切れ目を入
れたフィルムの長手方向に向かって左または右の部分を
フィルムの端部にて長手方向を回転軸として回転させて
チューブラーフィルムの内面を露出させる工程、露出さ
せたチューブラーフィルム内面の端縁部の長手方向に粘
着テープをその粘着剤層の一部が重なるように貼合する
工程からなることを特徴とする帯電防止性塗装用マスキ
ングフィルムの製造方法に関する。
【0010】本発明においてポリオレフィン系樹脂とし
ては、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高圧
法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度エチレン−α−オ
レフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレ
ン、ポリ−4−メチルペンテン−1共重合体等が挙げら
れる。特に、本発明において、強度、横切れ性、取扱い
性、加工性、耐熱性等に優れることから高密度ポリエチ
レンが好ましい。
【0011】本発明における帯電防止剤として、陰イオ
ン系帯電防止剤、陽イオン系帯電防止剤、非イオン系帯
電防止剤および両性イオン系帯電防止剤等が挙げられ
る。
【0012】陰イオン系帯電防止剤としては、硫酸化
油、セッケン、硫酸化エステル油、硫酸化アミド油、オ
レフィンの硫酸エステル塩類、脂肪アルコール硫酸エス
テル塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、コハク酸エステルスルホン酸塩お
よびリン酸エステル塩等がある。
【0013】陽イオン系帯電防止剤としては、第1級ア
ミン塩、第3級アミン、第4級アンモニウム化合物およ
びピリジン誘導体等がある。
【0014】非イオン系帯電防止剤としては、グリセリ
ン脂肪酸エステル、例えばグリセリンモノラウレート、
グリセリンモノミリスチレート、グレセリンモノパルミ
テート、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノ
ベヘネートまたはグリセリンモノオレエート等;ジグリ
セリン脂肪酸エステル、例えばジグリセリンモノラウレ
ート、ジグリセリンモノミリスチレート、ジグリセリン
モノパルミテート、ジグリセリンモノステアレート、ジ
グリセリンモノベヘネートまたはジグリセリンモノオレ
エート等;ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、クエン
酸モノ(ジまたはトリ)ステアリルエステル、ペンタエ
リトリトール脂肪酸エステル、トリメチロールプロパン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリプロ
ピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン−ポリオキ
シエチレンブロックポリマー、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール;N,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)脂肪族アミン、例えばN,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)ラウリルアミン、N,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)ミリスチルアミン、N,N
−ビス(2−ヒドロキシエチル)パルミチルアミン、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミ
ンまたはN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)オレイ
ルアミン等;N,N−ビス(2−ヒドロキシイソプロピ
ル)脂肪族アミン、例えばN,N−ビス(2−ヒドロキ
シイソプロピル)ラウリルアミン、N,N−ビス(2−
ヒドロキシイソプロピル)ミリスチルアミン、N,N−
ビス(2−ヒドロキシイソプロピル)パルミチルアミ
ン、N,N−ビス(2−ヒドロキシイソプロピル)ステ
アリルアミンまたはN,N−ビス(2−ヒドロキシイソ
プロピル)オレイルアミン等;N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)脂肪酸アミド、例えばN,N−ビス(2
−ヒドロキシエチル)ラウリルアミド、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)ミリスチルアミド、N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)パルミチルアミド、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミド、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ベヘニルアミド
またはN,N−ビス(2−ヒドロキシイソプロピル)オ
レイルアミド;N,N−ビス(2−ヒドロキシイソプロ
ピル)脂肪酸アミド、例えばN,N−ビス(2−ヒドロ
キシイソプロピル)ラウリルアミド、N,N−ビス(2
−ヒドロキシイソプロピル)ミリスチルアミド、N,N
−ビス(2−ヒドロキシイソプロピル)パルミチルアミ
ド、N,N−ビス(2−ヒドロキシイソプロピル)ステ
アリルアミドまたはN,N−ビス(2−ヒドロキシイソ
プロピル)オレイルアミド等、または上記のN,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)脂肪族アミンと脂肪酸、例
えばラウリン酸またはステアリン酸等とのモノまたはジ
エステルを例示できる。特に、グリセリン脂肪酸モノエ
ステル、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)脂肪族
アミンまたはN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)脂
肪族アミンの脂肪酸モノエステルが好ましい。
【0015】両性イオン系帯電防止剤としては、カルボ
ン酸誘導体およびイミダゾリン誘導体等がある。
【0016】帯電防止剤の配合量は、所望するマスキン
グフィルムに応じて適宜選択されるが、ポリオレフィン
系樹脂100重量部に対して0.05〜5重量部が好ま
しい。これは、0.05重量部未満であると帯電防止効
果が発現しないことがあり、また5重量部を越えても効
果が飽和し、コストアップとなり望ましくない場合があ
ったり、帯電防止剤がフィルム表面にブリードし、折り
たたまれたフィルムの展開に支障を来す場合があること
による。
【0017】本発明におけるチューブラーフィルムは、
通常インフレーション法により製造されるが、これはサ
ーキュラーダイからポリオレフィン系樹脂組成物をその
溶融温度以上で押出し、チューブラーフィルム内部に空
気を入れ、空冷または水冷する慣用の方法により行われ
る。上記操作の条件は適宜選択されるが、得られるチュ
ーブラーフィルムは厚さが5ないし50μmであること
が好ましい。これは5μm未満であると、フィルム強度
が低くなり、フィルムの腰がなくなったり、取り扱い性
が悪化したりすることがあり、そして50μmを越える
と経済性がなくなり、また製品をコンパクトに折りたた
むことが困難になったりするためである。
【0018】本発明の帯電防止性塗装用マスキングフィ
ルムの製造方法は、上記したように、 ・帯電防止剤を配合したポリオレフィン系樹脂組成物か
らなるチューブラーフィルムを長手方向にほぼ平行に折
りたたむ工程(工程A)、 ・該チューブラーフィルムの1ヶ所に長手方向に切れ目
を入れる工程(工程B)、 ・切れ目を入れたフィルムの長手方向に向かって左また
は右の部分をフィルムの端部にて長手方向を回転軸とし
て回転させてチューブラーフィルムの内面を露出させる
工程(工程C)、 ・内面を露出させたチューブラーフィルム内面の端縁部
の長手方向に粘着テープをその粘着層の一部が重なるよ
うに貼合する工程(工程D)、および ・粘着テープが貼合されたフィルムをロール巻きする工
程(工程E)からなる。
【0019】上記工程Aにおけるフィルムの折りたたみ
は、マスキングフィルムの幅を小さくし、工程Eと共
に、製品のコンパクト化を図るもので、ガゼット折り、
多重折りまたはそれらの組合せ等、その様式は問わな
い。また、上記折りたたみは、工程Dで貼合される粘着
テープの粘着剤層側と同一面にならない(いわゆる外折
りタイプとする)ことが好ましい。同一面になると、粘
着テープを塗装面に貼りつける際、マスキングフィルム
の一部を粘着テープと共に塗装面に貼りつけてしまい、
折り返し部分の引き伸ばしができなくなることがある。
【0020】上記工程Bでは、チューブラーフィルムを
長手方向に順次搬送中、該フィルムの1ヶ所に、薄刃金
属カッター、レーザー光線、ヒートスポット等を当て、
該フィルムの長手方向に切れ目を入れる。
【0021】上記工程Cでは、チューブラーフィルムの
内面を露出させる。これは、工程Bで切れ目を入れたフ
ィルムの長手方向(進行方向)に向かって左または右の
部分をフィルムの端部にて長手方向を回転軸として、約
90〜約270度、好ましくは約180度回転させるこ
とにより行われ得る。
【0022】上記工程Dでは、工程Cで内面を露出させ
たチューブラーフィルム内面の端縁部の長手方向に粘着
テープをその粘着層の一部が重なるように粘着テープを
貼合する。好ましくは、内面が露出されたフィルムの端
部から1〜10mmの幅の表面に幅3〜20mmの粘着
テープを、該粘着テープの端部に幅2〜19mmの未貼
合部分を残し、それ以外の部分をフィルム内面に重ねて
貼合する。
【0023】上記工程Eにおいて粘着テープ貼合フィル
ムをロール状にするには、該フィルムをその長手方向に
沿って芯材に該フィルムを巻きつけることにより行われ
得る。芯材としては、管状体、例えば紙管、プラスチッ
ク管、金属管または木管等、同様の材質からなる充実筒
状体(例えば棒体のような充実円筒体)等が挙げられ
る。コストや性能面から紙管が好ましい。また、製造上
や使用上に差支えなければ、ロール状にするために芯材
を用いることなく、粘着テープ貼合フィルムそのものを
巻回してもよい。
【0024】本発明の帯電防止性塗装用マスキングフィ
ルムが製造され得るならば、上記工程A〜Eの順序は何
ら限定されることがなく、例えば以下の順序:工程A−
B−C−D−E、B−A−C−D−E、B−C−A−D
−EまたはB−C−D−A−Eで行うことができる。さ
らに、本発明は上記工程AおよびEを欠く、すなわち折
りたたみとロール巻きが行われない塗装用マスキングフ
ィルムの製造方法を包含する。
【0025】本発明の上記帯電防止性塗装用マスキング
フィルムの製造方法の一つの好ましい態様において、チ
ューブラーフィルムとして、その内面および外面のいず
れか一方または両方にコロナ放電処理が施され、処理面
の濡れ張力が40dyn/cm以上であるものが使用さ
れる。
【0026】チューブラーフィルムにコロナ放電処理を
施すことにより、塗料がマスキングフィルムにかかった
とき、液だれを起こすことなく、またマスキングフィル
ム表面で乾燥した塗料が剥離せず、環境を汚染すること
がないという、塗装用マスキングフィルムフィルムとし
て望ましい性質が特に向上する利点がある。なお、コロ
ナ放電処理は、上記利点を得るために、処理面の濡れ張
力が40dyn/cm以上となるように行われる必要が
ある。コロナ放電処理による濡れ張力の上限は特にない
が、高すぎると表面が劣化し、マスキングフィルムとし
ての性能に問題を生じるため、60dyn/cm未満で
あることが望ましい。チューブラーフィルムへのコロナ
放電処理は、内面のみ(その一部のみを含む)、外面の
み(その一部のみを含む)、内面と外面の両方、内面全
面と外面の一部、外面全面と内面の一部、内面の一部と
外面の一部のように、塗装用マスキングフィルムの用途
に応じて行われる。内面のみへの処理を行ったチューブ
ラーフィルムが製造性やコスト等の点で特に望ましい。
【0027】チューブラーフィルムの外面へのコロナ放
電処理は、例えば走行状態のチューブラーフィルムの内
面を密着させ(チューブラーフィルムを扁平化し)、高
電圧電流を印加した少なくとも一対の電極をフィルムと
の間隙を1〜7mmとして、気体の存在下にコロナ放電
を行うことによりなされる。また、チューブラーフィル
ムの内面へのコロナ放電処理は、例えば、気体(例えば
空気、窒素ガス、アルゴンガス、キセノンガス、炭酸ガ
ス等)が封入された走行状態の該チューブラーフィルム
の内面を密着させずに1〜7mmの間隙を設け、フィル
ム間に気体が存在する状態で、フィルム外表面に高電圧
電流を印加した少なくとも一対の電極を接触させ、フィ
ルム内面間にコロナ放電処理を行うことによりなされ
る。より詳細な記載は、例えば特公昭61−24412
号公報にある。
【0028】本発明の帯電防止性塗装用マスキングフィ
ルムの製造方法の好ましい別の態様において、チューブ
ラーフィルムの原料であるポリオレフィン系樹脂組成物
には生分解性(微生物分解性)樹脂、光分解性樹脂、生
分解性(微生物分解性)付与剤、光分解性付与剤および
無機フィラーからなる群から選択される少なくとも1種
がさらに配合されている。
【0029】本発明において生分解性樹脂としては、ポ
リカプロラクトン、脂肪族ポリエステル、例えばポリ乳
酸、ポリグリコール酸またはポリヒドロキシブチレート
等、脂肪族共重合ポリエステル、ポリウレタン樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエーテ
ル、例えばポリエチレングリコールまたはポリプロピレ
ングリコール等が挙げられ、そして光分解性樹脂として
は、エチレン−一酸化炭素共重合体、ポリケトン、例え
ばビニルケトン共重合体等が挙げられる。生分解性樹脂
および/または光分解性樹脂が配合される場合、その配
合量は特に限定されないが、ポリオレフィン系樹脂10
0重量部に対して約100重量部までであることが好ま
しい。これは、それ以上配合しても、配合されるそれぞ
れの樹脂による性能向上がないか、少なく、経済的でな
いことによる。
【0030】また、生分解性付与剤としては、グルコー
ス、ガラクトース、マンノース、フルクトース等の単糖
類、マルトース、ラクトース、スクロース等の二糖類、
デンプン、デキストリン、セルロース、イヌリン、アガ
ロース、フルクタン等の多糖類、キチン、キトサン、ア
ミカシン、シソマクシン等のアミノ糖、アルドース、ケ
トース、ヘプトース等の還元糖、デトリトール、ペンチ
トール等の糖アルコール等を挙げることができる。入手
しやすく、価格も安いデンプンおよびその誘導体が、そ
れらを含むフィルムが製造しやすく、フィルムの性能が
高く、しかも生分解性が良好であるという点で好まし
い。デンプンおよびその誘導体としては、例えばトウモ
ロコシ、ジャガイモ、米、甘薯、小麦等から得られるデ
ンプンの他、該デンプンにスチレン等の重合性モノマー
をグラフトしたもの、シリコン等を被覆したもの、また
はグルコース等の糖類、糖蜜、カゼイン糖を主成分とし
て含有し、かつ生物が好んで摂取する有機物質で修飾さ
れたデンプン変性物等のデンプン誘導体を挙げることが
できる。
【0031】生分解性付与剤の配合量は、得られるフィ
ルムが生分解性を有するものであれば、特に制限され
ず、用いる生分解性付与剤の種類やフィルムの用途等に
より、広範囲に変化するが、通常ポリオレフィン系樹脂
との組成物100重量%中、生分解性付与剤が1〜80
重量%、好ましくは5〜70重量%となるように配合す
る。特に、デンプンまたはその誘導体が生分解性付与剤
として配合される場合、その配合量は樹脂組成物100
重量%に対し、5〜70重量%、好ましくは6〜50重
量%、特に7〜20重量%である。デンプンまたはその
誘導体は5重量%以上であれば、その量の増加に従い生
分解性が増大し、70重量%を越えるとポリオレフィン
系樹脂の物性低下が著しく、フィルムとしての実用に適
当でなくなる場合がある。
【0032】また、光分解性付与剤、一般に感光性試薬
とも呼称される添加剤、例えばカルボニル基を有する光
増感剤(ベンゾフェノン,アセトフェノン,アントラキ
ノン等)または金属化合物(有機酸の金属塩等)等を配
合することにより、生分解性に加え、光分解性を付与
し、廃棄後のフィルムの分解を促進させることもでき
る。光分解性付与剤を含むならば、フィルムが廃棄され
た土中または水中に該フィルムを分解する微生物が少な
い場合でも、また、該土中または水中から廃棄フィルム
が地上または水上に出てしまった場合でも、フィルムの
分解は速やかに進行する。このため、本発明の好ましい
態様において、チューブラーフィルムまたはフィルム
は、生分解性付与剤の他に光分解性付与剤を配合した樹
脂組成物から製造される。
【0033】光分解性付与剤の具体例として以下のもの
を挙げることができる:鉄ジエチルジチオカルバメー
ト、マンガンジエチルジチオカルバメート、亜鉛ジブチ
ルジチオカルバメート、亜鉛ジイソプロピルジチオホス
フェート、1,4−ベンゾキノン、ベンジリデンフタラ
イド、β−〔シアノベンジリデン〕フタライド、N−o
−フェニル−3−ベンジリデンフタロイミジン、アント
ラキノンおよびその誘導体、ベンゾフェノンおよびその
誘導体、ベンゾトリアゾールおよびその誘導体、1,2
−ジベンゾイルエチレン、ジベンゾイルベンゼン、ジト
ルイルベンゼン、インダンジオン、インダノン、クマラ
ノン、脂肪酸金属塩(例;酢酸コバルト,酢酸ニッケ
ル,ラウリル酸ニッケル,ステアリン銅,ステアリン酸
第二鉄,ステアリン酸亜鉛等)、鉄アセチルラクトネー
ト、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノ
ン等から選択される1種または2種以上の組合せ。
【0034】光分解性付与剤の配合量は、意図する光分
解性により異なるが、通常、ポリオレフィン系樹脂との
組成物100重量%中、光分解性付与剤が0.2〜10
重量%、好ましくは0.5〜10重量%となるように配
合する。
【0035】本発明において、無機フィラーは塗料吸着
性を有するものであれば、いかなるものであってよい
が、価格、物性、色相等の点から炭酸カルシウム、タル
ク、亜硫酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、クレイ、ケイ酸カルシウム、ハイドロタル
サイト、シリカまたはゼオライト等が望ましく、特に炭
酸カルシウムが好ましい。また、無機フィラーの表面は
極性を帯びており、無極性の高密度ポリエチレン等のポ
リオレフィン系樹脂とは親和性が悪いため、該無機フィ
ラーを高級脂肪酸またはその金属塩、シランカップリン
グ剤、チタンカップリング剤、アルミニム系カップリン
グ剤等で表面処理することは、上記樹脂との親和性を高
め、均一な品質のフィルムを得るために寄与するので好
ましい。
【0036】なお、本発明における無機フィラーは平均
粒子径1.0〜20μm、特に2〜5μmであることが
好ましい。ここで、平均粒子径は各粒子にその粒子数を
乗じた値を粒子合計数で除した値であり、これが1.0
μm未満であると粒子どうしが凝集し均一にフィルム中
に分散し難く、また、フィルムの通気性や塗料の吸着性
に悪影響を及ぼすことがあり、20μmを越えると、フ
ィルムの好ましい厚さの上限である50μm以下のフィ
ルムを製造が困難となることがある。
【0037】無機フィラーはポリオレフィン系樹脂10
0重量部に対して50重量部まで配合することが好まし
い。これは、50重量部を越えるとフィルムの製膜が困
難となることがあることによる。
【0038】また、本発明におけるポリオレフィン系樹
脂組成物には、上記したような生分解性樹脂、光分解性
樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤および無機フィ
ラーの他、自動酸化剤、酸化油または金属塩、金属酸化
物もしくは金属水酸化物等を添加することにより、フィ
ルムの土中や水中での分解をさらに促進することができ
る。これらのその他の添加剤の配合量は本発明の目的を
損なわない範囲で行われることはいうまでもない。自動
酸化剤としてはオレイン酸またはそのエステル等の炭素
−炭素二重結合を有するポリオレフィン系樹脂の酸化分
解を促進させる物質、酸化油としては動物油(牛脂,豚
脂,乳脂等)や植物油(ナタネ油,コーン油,ヒマワリ
油,ベニバナ油等)を酸化させたもの、そして金属塩、
金属酸化物または金属水酸化物としては、ナトリウム、
カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニ
ウム、マンガンまたは鉄等の無機酸塩(硫酸塩,塩酸
塩,炭酸塩等)もしくは有機酸塩(カルボン酸塩等)
や、酸化物、水酸化物等を挙げることができる。
【0039】さらに本発明は以下のような帯電防止性塗
装用マスキングフィルム自体に関する: ・帯電防止剤を配合したポリオレフィン系樹脂組成物か
らなるチューブラーフィルムを長手方向に切り開いたフ
ィルム内面の端縁部に粘着テープがその粘着剤層の一部
が重なるように貼合され、該粘着テープが貼合されたフ
ィルム以外の少なくとも一部が長手方向にほぼ平行に折
りたたまれており、そして上記フィルムを長手方向に沿
ってロール状に巻回してなる帯電防止性塗装用マスキン
グフィルム。 ・帯電防止剤を配合したポリオレフィン系樹脂組成物か
らなるチューブラーフィルムを長手方向に切り開いたフ
ィルム内面の端縁部に粘着テープがその粘着剤層の一部
が重なるように貼合されてなる帯電防止性塗装用マスキ
ングフィルム。 ・帯電防止剤を配合したポリオレフィン系樹脂組成物か
らなるフィルムの端縁部に粘着テープがその粘着剤層の
一部が重なるように貼合されてなる帯電防止性塗装用マ
スキングフィルム。 ・チューブラーフィルムが、その内面および外面のいず
れか一方または両方にコロナ放電処理が施され処理面の
濡れ張力が40dyn/cm以上であるか、またはフィ
ルムがその少なくとも一方の面にコロナ放電処理が施さ
れ処理面の濡れ張力が40dyn/cm以上である上記
いずれかの帯電防止性塗装用マスキングフィルム。 ・ポリオレフィン系樹脂組成物に生分解性樹脂、光分解
性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤および無機フ
ィラー粉末からなる群から選択される少なくとも1種が
さらに配合されている上記いずれかの帯電防止性塗装用
マスキングフィルム。
【0040】本発明はまた、上記本発明の帯電防止性塗
装用マスキングフィルムを製造するための以下のような
チューブラーフィルムに関する。 ・帯電防止剤を配合したポリオレフィン系樹脂組成物か
ら製造された、帯電防止性塗装用マスキングフィルムを
製造するためのチューブラーフィルム。 ・ロール体の形態にある上記チューブラーフィルム。 ・内面および外面のいずれか一方または両方にコロナ放
電処理が施され、処理面の濡れ張力が40dyn/cm
以上である上記いずれかのチューブラーフィルム。 ・ポリオレフィン系樹脂組成物に生分解性樹脂、光分解
性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤および無機フ
ィラー粉末からなる群から選択される少なくとも1種が
さらに配合されている上記いずれかのチューブラーフィ
ルム。
【0041】上記本発明の帯電防止性塗装用マスキング
フィルムおよびそれを製造するためのチューブラーフィ
ルムにおける、各原料成分や数値等、そしてそれらの好
ましい態様等は、上記帯電防止性塗装用マスキングフィ
ルムの製造方法に対して説明したものがそのまま当ては
まる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明のチューブラーフィルムは
適当な長さに折り重ねたり、特に紙管等の管状体にロー
ル巻きにすることにより、容易に、一般に原反と呼称さ
れる商品形態とすることができる。上記チューブラーフ
ィルムから得られる本発明の帯電防止性塗装用マスキン
グフィルムは、例えば建築、道路、飛行場、運動場、
床、壁、自動車、船舶、飛行機、車輛、機械、事務用
品、スポーツ用品、アミューズメント用品、レジャー用
品、各種ディスプレイ、玩具、木工品、家庭用品等の塗
装の際に好適に使用される。折りたたんだ後、紙管等の
管状体に巻きつけてロール体とされた本発明の帯電防止
性塗装用マスキングフィルムは、より一層のコンパクト
化および使用性の向上が図られ、実際の使用の際に巻き
戻し、展開する場合、フィルム同士がくっついたり、対
象物にまとわりつくことがない。しかも、フィルムが埃
を吸着することがないので、そのような埃により塗装面
を汚すことがない。また、本発明の帯電防止性塗装用マ
スキングフィルムの製造の際にも、フィルム同士がくっ
ついたりせず、連続作業を中断する必要がなく効率良い
操作を行うことができ、しかも埃を吸着することによる
品質低下を起こすことがない。
【0043】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明をより詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0044】実施例1 密度0.955g/ml、メルトインデックス0.08
g/10分の高密度ポリエチレンと帯電防止剤との樹脂
組成物(該高密度ポリエチレン100重量部、グリセリ
ンモノステアレート0.03重量部およびステアリルジ
エタノールアミド0.03重量部からなるマスターバッ
チ)を190℃でダイより押出し、ブロー比4.2、巻
取速度50m/分の条件で空冷インフレーション法によ
り、厚さ10μm、折り径25cmのチューブラーフィ
ルムを得た。このチューブラーフィルムのほぼ中央部
(扁平フィルムとしては折り径25cmであるから、フ
ィルムの左端から10cmの箇所)に、薄いカミソリ刃
で長手方向に平行に1ヶ所切れ目を入れ、次いで扁平フ
ィルムの左端長手方向を回転軸として前記切れ目から左
方に存在する扁平フィルムの上側のフィルム片を180
度回転させ該フィルム片の内面を露出させた。そのフィ
ルム片の露出内面の左端の幅5mm上にフィルムの長手
方向に沿って幅15mmの粘着テープを、その粘着剤層
の一部(幅5mm)が露出されたフィルム内面と対向す
るように貼りつけた。一方、粘着テープを貼合した部分
以外の扁平フィルムは粘着テープの粘着剤層の面とは反
対の面側にガゼット折りと二重折りを繰り返し多重に折
りたたみ、これを長さ12cmの紙管に直径10cmに
ロール巻きし、ロール形状の塗装用マスキングフィルム
とした。図1に得られた塗装用マスキングフィルム1の
端部を引き出したときの斜視図を示す。図中、2がフィ
ルム、3が粘着テープ、そして4が紙管であり、a、b
およびcはそれぞれチューブラーフィルムの内面に由来
する面、チューブラーフィルムの外面に由来する面およ
び粘着剤層である。
【0045】上のようにして得られたマスキングフィル
ムの評価を行った。まず、上記の製造工程において静電
気による事故は10日間全く発生しなかった。また、製
品(ロール形状の塗装用マスキングフィルム)をロール
巻きから1mの長さにほどき、切断し、折りたたみ部分
を展開し、塗装対象物に貼りつける作業において、フィ
ルム同士がくっつくことも、該対象物にフィルムが吸着
することもなく、円滑に養生作業を行うことができた。
【0046】比較例1 実施例1において帯電防止剤を使用しなかった以外は、
実施例1と同様の操作を繰り返した。製造工程において
静電気発生により10日間に5回運転を中止しなければ
ならなかった。また、製品の折りたたみ部分を展開する
とき、フィルム同士がくっついてしまい、円滑に作業を
行うことができなかった。さらに、塗装現場の養生作業
において、対象物にフィルムが吸着し、養生作業が甚だ
困難だった。また、製品自体も埃を吸着し、商品価値が
低下するばかりでなく、吸着された埃により塗装面を汚
染した。しかも、実際に塗料を吹きつけたところ、液だ
れ現象や乾燥塗料の飛散が認められた。
【0047】実施例2 密度0.922g/ml、メルトインデックス2.5g
/10分の高圧法低密度ポリエチレン100重量部、帯
電防止剤(ジグリセリンモノミリスチレート0.05重
量部およびN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)パル
ミチルアミド0.05重量部が上記高圧法低密度ポリエ
チレンに配合されたマスターバッチの形態にある)0.
06重量部および炭酸カルシウム(ステアリン酸カルシ
ウムで表面処理された平均粒子径1.5μmのもの)2
0重量部からなる樹脂組成物を210℃でダイ(直径7
5mmφ,ダイギャップ1.2mm)より押出し(15
kg/時間)、ブロー比2.9、巻取速度35m/分の
条件で空冷インフレーション法により、厚さ30μm、
折り径30cmのチューブラーフィルムを得た。次に、
得られたチューブラーフィルムの内面間隙2mm、フィ
ルム内部封入ガスを空気とし、フィルム内面コロナ放電
処理機を用いてフィルム内面の濡れ張力が48dyn/
cmとなるようにコロナ放電処理し、次に長手方向に平
行にガゼット折りにし、次いで、このチューブラーフィ
ルムのほぼ中央部に、薄いカミソリ刃で長手方向に平行
に切れ目を入れ、次いで扁平フィルムの左端長手方向を
回転軸として前記切れ目から左方に存在する扁平フィル
ムの上側のフィルム片を約90度回転させ該フィルム片
の内面を露出させた(露出内面と折りたたまれた多重部
分とは同一面にある)。そのフィルム片の露出内面の左
端の幅5mm上にフィルムの長手方向に沿って幅15m
mの粘着テープを、その粘着剤層の一部(幅5mm)が
露出されたフィルム内面と対向するように貼りつけた。
これを長さ8cmの紙管に直径5cmにロール巻きし、
ロール形状の塗装用マスキングフィルムとした。
【0048】上のようにして得られたマスキングフィル
ムの評価を行った。まず、上記の製造工程において静電
気による事故は10日間全く発生しなかった。また、製
品(ロール形状の塗装用マスキングフィルム)をロール
巻きから1mの長さにほどき、切断し、折りたたみ部分
を展開し、塗装対象物に貼りつける作業において、フィ
ルム同士がくっつくことも、該対象物にフィルムが吸着
することもなく、円滑に養生作業を行うことができた。
また、実際に塗料を塗布したところ、塗料の液だれ現象
はなく、乾燥した塗料は飛散することなく堅固に付着し
ていた。
【0049】比較例2 実施例2において帯電防止剤を使用しなかった以外は、
実施例2と同様の操作を繰り返した。製造工程において
静電気発生により10日間に8回運転を中止しなければ
ならなかった。また、製品の折りたたみ部分を展開する
とき、フィルム同士がくっついてしまい、円滑に作業を
行うことができなかった。さらに、塗装現場の養生作業
において、対象物にフィルムが吸着し、養生作業が甚だ
困難だった。また、製品自体が埃を吸着し、商品価値が
低下するばかりでなく、吸着された埃により塗装面を汚
染した。
【0050】実施例3 密度0.932g/ml、メルトインデックス0.8g
/10分のエチレン−オクテン−1共重合体100重量
部、シランカップリング剤で表面処理した変性トウモロ
コシデンプン粒20重量部、鉄ジエチルジチオカルバメ
ート1重量部、ジグリセリンモノラウレート0.8重量
部およびオレイルジエタノールアミド0.05重量部か
らなる樹脂組成物を空冷インフレーション押出機に供給
し、220℃でダイ(直径65mmφ,ダイギャップ
1.5mm)より押出し(18kg/時間)、ブロー比
3.3、巻取速度45m/分の条件で、厚さ45μm、
折り径20cmのチューブラーフィルムを得た。次に、
得られたチューブラーフィルムを長手方向に順次搬送
中、フィルムの外面に45dyn/cmの濡れ張力にな
るようにコロナ放電処理し、該チューブラーフィルムを
扁平にした場合に、その左端より2cmの箇所に薄いカ
ミソリ刃で長手方向に平行に切れ目を入れ、該切れ目よ
り右側のフィルム部分を長手方向に平行に二重折りを2
回行い、次いで扁平フィルムの左端長手方向を回転軸と
して前記切れ目から左方に存在する扁平フィルムの上側
のフィルム片を135度回転させ該フィルム片の内面を
露出させた。上記のように露出させた側のフィルム片の
左端の幅5mm上にフィルムの長手方向に沿って幅15
mmの粘着テープを貼りつけた。これを長さ10cmの
紙管に直径10cmにロール巻きし、ロール形状の塗装
用マスキングフィルムとした。なお、該マスキングフィ
ルムにおいて、折りたたまれた多重フィルム部分は粘着
テープの粘着剤層とは別の面側にあり、コロナ放電処理
面はマスキングフィルム表面となるように形成されてい
る。
【0051】上のようにして得られたマスキングフィル
ムの評価を行った。まず、上記の製造工程において静電
気による事故は10日間全く発生しなかった。また、製
品(ロール形状の塗装用マスキングフィルム)をロール
巻きから1mの長さにほどき、切断し、折りたたみ部分
を展開し、塗装対象物に貼りつける作業において、フィ
ルム同士がくっつくことも、該対象物にフィルムが吸着
することもなく、円滑に養生作業を行うことができた。
また、実際に塗料を塗布したところ、塗料の液だれ現象
はなく、乾燥した塗料は飛散することなく堅固に付着し
ていた。このマスキングフィルムは生分解性および光分
解性を有し、使用後、廃棄することにより速やかに分解
された。
【0052】比較例3 実施例3において帯電防止剤(ジグリセリンモノラウレ
ートおよびオレイルジエタノールアミド)を使用しなか
った以外は、実施例3と同様の操作を繰り返した。製造
工程において静電気発生により10日間に7回運転を中
止しなければならなかった。また、製品の折りたたみ部
分を展開するとき、フィルム同士がくっついてしまい、
円滑に作業を行うことができなかった。さらに、塗装現
場の養生作業において、対象物にフィルムが吸着し、養
生作業が甚だ困難だった。また、製品自体が埃を吸着
し、商品価値が低下するばかりでなく、吸着された埃に
より塗装面を汚染した。
【0053】実施例4 密度0.930g/ml、メルトインデックス2.5g
/10分、エチルアクリレート含有量15重量%のエチ
レン−エチルアクリレート共重合体55重量部、光分解
性樹脂(密度0.925g/ml,メルトインデックス
3.5g/10分,一酸化炭素含有量1%のエチレン−
一酸化炭素共重合体)45重量部、酢酸コバルト0.1
重量部、グリセリンモノカプリン酸エステル0.07重
量部およびラウリルジエタノールアミド0.05重量部
からなる樹脂組成物を空冷インフレーション押出機に供
給し、205℃でダイ(直径75mmφ,ダイギャップ
1.2mm)より押出し(16kg/時間)、ブロー比
3.8、巻取速度60m/分の条件で、厚さ20μm、
折り径25cmのチューブラーフィルムを得た。次に、
得られたチューブラーフィルムを長手方向に順次搬送
中、フィルムの内外面に45dyn/cmの濡れ張力に
なるようにコロナ放電処理し、該チューブラーフィルム
を扁平にした場合に、その左端より1cmの箇所に薄い
カミソリ刃で長手方向に平行に切れ目を入れ、次いで扁
平フィルムの左端長手方向を回転軸として前記切れ目か
ら左方に存在する扁平フィルムの上側のフィルム片を1
80度回転させ該フィルム片の内面を露出させ、前記切
れ目より右側のフィルム部分を長手方向に平行に二重折
りを3回行った(露出内面と折りたたまれた多重部分と
は同一面にある)。そのフィルム片の露出内面の左端の
幅5mm上にフィルムの長手方向に沿って幅15mmの
粘着テープをその粘着剤層の一部(幅5mm)が露出さ
れた内面と対向するように貼りつけた。これを長さ8c
mの紙管に直径6cmにロール巻きし、ロール形状の塗
装用マスキングフィルムとした。
【0054】上のようにして得られたマスキングフィル
ムの評価を行った。まず、上記の製造工程において静電
気による事故は10日間全く発生しなかった。また、製
品(ロール形状の塗装用マスキングフィルム)をロール
巻きから1mの長さにほどき、切断し、折りたたみ部分
を展開し、塗装対象物に貼りつける作業において、フィ
ルム同士がくっつくことも、該対象物にフィルムが吸着
することもなく、円滑に養生作業を行うことができた。
また、実際に塗料を塗布したところ、塗料の液だれ現象
はなく、乾燥した塗料は飛散することなく堅固に付着し
ていた。このマスキングフィルムは光分解性を有し、使
用後、廃棄することにより速やかに分解された。
【0055】比較例4 実施例4において帯電防止剤(グリセリンモノカプリン
酸エステルおよびラウリルジエタノール)を使用しなか
った以外は、実施例4と同様の操作を繰り返した。製造
工程において静電気発生により10日間に6回運転を中
止しなければならなかった。また、製品の折りたたみ部
分を展開するとき、フィルム同士がくっついてしまい、
円滑に作業を行うことができなかった。さらに、塗装現
場の養生作業において、対象物にフィルムが吸着し、養
生作業が甚だ困難だった。また、製品自体が埃を吸着
し、商品価値が低下するばかりでなく、吸着された埃に
より塗装面を汚染した。
【0056】これまでの実施例においては、チューブラ
ーフィルムの製造から連続して塗装用マスキングフィル
ムの製造が行われているが、チューブラーフィルムを扁
平にし、それを長手方向に平行に折りたたみ、次に長手
方向に沿ってロール巻きにすることによりチューブラー
フィルムのロール体が製造でき、また、チューブラーフ
ィルムは長手方向に平行に、もしくは垂直に、またはそ
の両方向に順次折りたたんでそれ自体を製品とすること
ができる。図2にはチューブラーフィルムの横断面図を
示す。図中、2’は帯電防止剤を配合したポリオレフィ
ン系樹脂からなるチューブラーフィルムであり、2点鎖
線のdは粘着テープを貼合するために切り開く際の切れ
目の位置の一例を示す。このようなチューブラーフィル
ムはそのままロール体としても良いが、この段階でコン
パクト化のために長手方向に平行に折りたたんでロール
体とすることもできる。図3は折りたたんだ後に紙管4
に巻回したロール体5を示すものである。ここでの折り
たたみはチューブラーフィルムを両側からガゼット折り
したものである。
【0057】
【発明の効果】塗装用マスキングフィルムはコストと品
質が重要視されるので、価格が安く、極薄フィルムにイ
ンフレーション加工が可能なポリオレフィン系樹脂を原
料とし、インフレーション法により30〜120m/分
の高速で形成されたチューブラーフィルムから現在ほと
んど製造されている。しかし、ポリオレフィン系樹脂は
導電性が低いか、全くないので、静電気を帯び、製造工
程中、フィルム同士がくっつき、連続運転を中止しなけ
ればならないことがあり、製造の能率の低下や製造コス
トの上昇の一因となっていた。また、塗装用マスキング
フィルムは、保管、輸送、養生作業時の使い勝手を考慮
し、通常、極く薄いフィルムを幾重にも折りたたみ、さ
らにロール巻きして製品形態とされているが、これを巻
き戻し、そして展開する時、フィルム同士がまとわりつ
き、養生部への展開作業、貼着作業が円滑に行われず、
また、塗装現場の養生作業において、対象物にフィルム
が静電気により吸着することによっても、作業性の著し
い低下を引き起こしていた。さらに、埃等を吸着しやす
いことにより、品質低下を起こしたり、製品の美観を損
ねる問題もあった。
【0058】本発明は、当業界でこれまで報告されたこ
とのない、塗装用マスキングフィルムの原料用の樹脂組
成物への帯電防止剤の配合により、上記の従来の問題が
解決されることを初めて見出したものである。本発明に
より、当業界において懸案事項となっていた静電気によ
る製造工程中の問題および製品使用時における問題が一
挙に解決できた。さらに、本発明の塗装用マスキングフ
ィルムは埃を吸着せず、品質低下を起こすことがなく、
製品の美観を損ねる問題もない。
【0059】また、本発明の帯電防止性塗装用マスキン
グフィルムは、チューブラーフィルムにコロナ放電処理
を施すことにより、塗料が密着しやすく、流動せず、乾
燥後の塗料が剥離しない等、マスキングフィルムとして
必要とされる品質を特に高めることができる。さらに、
ポリオレフィン系樹脂原料に生分解性樹脂、光分解性樹
脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤および/または無
機フィラーを配合することにより、塗料付着性が高まり
マスキングフィルムとして良好であることに加え、使用
後、廃棄した場合に、微生物や光等によるフィルムの分
解が速やかに行われ、環境にやさしい物性のフィルムと
することが可能である。
【0060】本発明の帯電防止性塗装用マスキングフィ
ルムの製造方法によれば、上記のような静電気に起因す
る問題が解消され、作業性に優れたマスキングフィルム
を、製造工程中、連続運転を中止することなく、高い効
率で、しかも低コストで製造することができる。また、
本発明の上記製造方法は従来の製造ラインをそのまま利
用できるという利点もある。さらに、本発明のチューブ
ラーフィルムは、切り開いてその一端に粘着テープを貼
付するという簡単な操作だけで、対象物に貼着する際に
フィルムが該対象物に付着したり、フィルム同士がくっ
つき、折りたたまれたフィルム部分が展開されない等の
作業上の問題を確実に防止できる塗装用マスキングフィ
ルムとすることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で得られたロール形状にある
帯電防止性塗装用マスキングフィルムの斜視図である。
【図2】本発明の別の実施例で得られた帯電防止性塗装
用マスキングフィルムを製造するためのチューブラーフ
ィルムの横断面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例で得られた帯電防止
性塗装用マスキングフィルムを製造するための、ロール
形状にあるチューブラーフィルムの斜視図である。
【符号の説明】
1 帯電防止性塗装用マスキングフィルム 2 フィルム 2’チューブラーフィルム 3 粘着テープ 4 芯材(紙管) 5 チューブラーフィルムロール体 a チューブラーフィルム内面に由来する面 b チューブラーフィルム外面に由来する面 c 粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電防止剤を配合したポリオレフィン系
    樹脂組成物からなるチューブラーフィルムを長手方向に
    ほぼ平行に折りたたむ工程、該チューブラーフィルムの
    1ヶ所に長手方向に切れ目を入れる工程、切れ目を入れ
    たフィルムの長手方向に向かって左または右の部分をフ
    ィルムの端部にて長手方向を回転軸として回転させてチ
    ューブラーフィルムの内面を露出させる工程、露出させ
    たチューブラーフィルム内面の端縁部の長手方向に粘着
    テープをその粘着剤層の一部が重なるように貼合する工
    程、粘着テープが貼合されたフィルムをロール巻きする
    工程からなることを特徴とする帯電防止性塗装用マスキ
    ングフィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 帯電防止剤を配合したポリオレフィン系
    樹脂組成物からなるチューブラーフィルムの1ヶ所に長
    手方向に切れ目を入れる工程、切れ目を入れたフィルム
    の長手方向に向かって左または右の部分をフィルムの端
    部にて長手方向を回転軸として回転させてチューブラー
    フィルムの内面を露出させる工程、露出させたチューブ
    ラーフィルム内面の端縁部の長手方向に粘着テープをそ
    の粘着剤層の一部が重なるように貼合する工程からなる
    ことを特徴とする帯電防止性塗装用マスキングフィルム
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 チューブラーフィルムとして、その内面
    および外面のいずれか一方または両方にコロナ放電処理
    が施され、処理面の濡れ張力が40dyn/cm以上で
    あるものを使用する請求項1または2記載の帯電防止性
    塗装用マスキングフィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系樹脂組成物に生分解性
    樹脂、光分解性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤
    および無機フィラーからなる群から選択される少なくと
    も1種がさらに配合されている請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の帯電防止性塗装用マスキングフィルム
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 帯電防止剤を配合したポリオレフィン系
    樹脂組成物からなるチューブラーフィルムを長手方向に
    切り開いたフィルム内面の端縁部に粘着テープがその粘
    着剤層の一部が重なるように貼合され、該粘着テープが
    貼合されたフィルム以外の少なくとも一部が長手方向に
    ほぼ平行に折りたたまれており、そして上記フィルムを
    長手方向に沿ってロール状に巻回してなる帯電防止性塗
    装用マスキングフィルム。
  6. 【請求項6】 帯電防止剤を配合したポリオレフィン系
    樹脂組成物からなるチューブラーフィルムを長手方向に
    切り開いたフィルム内面の端縁部に粘着テープがその粘
    着剤層の一部が重なるように貼合されてなる帯電防止性
    塗装用マスキングフィルム。
  7. 【請求項7】 帯電防止剤を配合したポリオレフィン系
    樹脂組成物からなるフィルムの端縁部に粘着テープがそ
    の粘着剤層の一部が重なるように貼合されてなる帯電防
    止性塗装用マスキングフィルム。
  8. 【請求項8】 内面および外面のいずれか一方または両
    方にコロナ放電処理が施され処理面の濡れ張力が40d
    yn/cm以上であるチューブラーフィルム、または少
    なくとも一方の面にコロナ放電処理が施され処理面の濡
    れ張力が40dyn/cm以上であるフィルムが使用さ
    れる請求項5ないし7のいずれか1項に記載の帯電防止
    性塗装用マスキングフィルム。
  9. 【請求項9】 ポリオレフィン系樹脂組成物に生分解性
    樹脂、光分解性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤
    および無機フィラーからなる群から選択される少なくと
    も1種がさらに配合されている請求項5ないし8のいず
    れか1項に記載の帯電防止性塗装用マスキングフィル
    ム。
  10. 【請求項10】 帯電防止剤を配合したポリオレフィン
    系樹脂組成物から製造された、帯電防止性塗装用マスキ
    ングフィルムを製造するためのチューブラーフィルム。
  11. 【請求項11】 ロール体の形態にある請求項10記載
    のチューブラーフィルム。
  12. 【請求項12】 内面および外面のいずれか一方または
    両方にコロナ放電処理が施され、処理面の濡れ張力が4
    0dyn/cm以上である請求項10または11記載の
    チューブラーフィルム。
  13. 【請求項13】 ポリオレフィン系樹脂組成物に生分解
    性樹脂、光分解性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与
    剤および無機フィラーからなる群から選択される少なく
    とも1種がさらに配合されている請求項10ないし12
    のいずれか1項に記載のチューブラーフィルム。
JP8340519A 1996-12-05 1996-12-05 帯電防止性塗装用マスキングフィルム Pending JPH10165862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8340519A JPH10165862A (ja) 1996-12-05 1996-12-05 帯電防止性塗装用マスキングフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8340519A JPH10165862A (ja) 1996-12-05 1996-12-05 帯電防止性塗装用マスキングフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10165862A true JPH10165862A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18337764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8340519A Pending JPH10165862A (ja) 1996-12-05 1996-12-05 帯電防止性塗装用マスキングフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10165862A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013249436A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Denki Kagaku Kogyo Kk マスカーテープ
JP2020508922A (ja) * 2017-02-17 2020-03-26 エムティーアイ・マスキング・イノベーションズ・インコーポレーテッド 航空機構成要素をマスクするためのフィルムおよび同フィルムを展開する方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013249436A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Denki Kagaku Kogyo Kk マスカーテープ
JP2020508922A (ja) * 2017-02-17 2020-03-26 エムティーアイ・マスキング・イノベーションズ・インコーポレーテッド 航空機構成要素をマスクするためのフィルムおよび同フィルムを展開する方法
US11684940B2 (en) 2017-02-17 2023-06-27 Adhetec Canada Inc. Film for masking aircraft components and method of positioning same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60012381T2 (de) Aliphatische Polyesterabmischung und daraus erhaltener verstreckter Film
JP3025874B2 (ja) 機能性ポリオレフィン系フィルム
DE4123127C2 (de) Mehrschichtenverbundfolie mit verbesserter Gasbarrierewirkung
AU669984B2 (en) Separable foamed thermoplastic resin laminate sheet, process for producing the same, and formings produced therefrom
JP2000302956A (ja) 脂肪族ポリエステル組成物及び該組成物から得られる延伸フィルム
JP2514899B2 (ja) チュ―ブラ―フィルム内面をコロナ放電処理したフィルムを使用することを特徴とする塗装用マスキングフィルムロ―ル体
JP4807481B2 (ja) 識別表示を有する粘着シートまたはテープ
JP2000140724A (ja) 識別表示を有する塗装用マスキングフィルム
JPH10165862A (ja) 帯電防止性塗装用マスキングフィルム
JP2673667B2 (ja) 塗装用マスキングフィルムロール体およびその製造方法
JP2890256B2 (ja) 機能性ポリオレフィン系チューブラーフィルム
JP2000191874A (ja) 樹脂組成物の製造方法
DE3835083A1 (de) Geschaeumte polypropylenharz-folie fuer die warmverformung und verfahren zu ihrer herstellung
JP2899794B2 (ja) 生分解性塗装用マスキングフィルム
JP2929279B2 (ja) ノンスリップ性養生用マスキングフィルム
JP4229440B2 (ja) 熱可塑性樹脂系積層フィルムの製造方法及び熱可塑性樹脂系積層フィルム
JP2732243B2 (ja) 塗装用マスキングフィルム
JP3025506U (ja) 塗装用マスキングフィルムを製造するためのチューブラーフィルム
JP2004339398A (ja) ラミネート用ポリオレフィン系フィルム、それを用いた積層フィルムおよび包装袋
JP2001226504A (ja) 防曇性フィルムの製造方法
JPH04368845A (ja) 積層体の製造方法
JP2004307769A5 (ja)
DE10130049A1 (de) Klebeband insbesondere zu Verpackungszwecken
JP2610226B2 (ja) 塗装用マスキングフィルム
JP2010180315A (ja) 乳酸系軟質フィルム