JPH10164360A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH10164360A
JPH10164360A JP8337722A JP33772296A JPH10164360A JP H10164360 A JPH10164360 A JP H10164360A JP 8337722 A JP8337722 A JP 8337722A JP 33772296 A JP33772296 A JP 33772296A JP H10164360 A JPH10164360 A JP H10164360A
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JP
Japan
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correction data
image
distortion correction
shading
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JP8337722A
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English (en)
Inventor
Toshio Seto
敏男 瀬戸
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿画像を読み取って得られた原画信号に対
して、原稿画像を読み取る際の条件に応じて最適なシェ
ーディング補正を行うことができる画像読取装置を提供
すること。 【解決手段】 毎回読取モードと、1回読取モードとの
いずれかの読取モードを原稿画像の読み取り速度に応じ
て選択する補正データ読取モード選択手段と、原稿画像
の読み取り開始時において、前記補正データ読取モード
選択手段が毎回読取モードを選択している場合は当該原
稿画像の読み取り開始前にシェーディング歪補正データ
を新たに読み取って記憶する一方、前記補正データ読取
モード選択手段が1回読取モードを選択している場合
は、予め読み取って記憶しているシェーディング歪補正
データをそのまま用いる補正データ記憶手段とを備えた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に関
し、特に、原稿画像をイメージセンサで読み取って得た
原画信号の各画素毎の信号レベルを、原稿画像の読み取
り開始前に基準白画像を読み取って記憶していたシェー
ディング歪補正データで補正して感度補正された画信号
を得る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置等において原稿
を読み取るために備えられた画像読取装置では、副走査
される原稿を主走査方向に配置されたラインイメージセ
ンサにより1主走査ラインずつ読み取ることで、原稿全
体についての原画信号を得ている。
【0003】しかし、その原画信号は、前記ラインイメ
ージセンサの主走査方向における読取光学系の特性に起
因する光学的歪や、前記ラインイメージセンサを構成す
る各画素(受光素子)の感度のばらつきに起因する電気
的歪を含んでいる。
【0004】前記光学的な歪は、シェーディング補正板
等を読取光学系に介在させることで、ある程度補正可能
であるが、その補正の精度は十分ではなく、前記電気的
歪についても精度よく補正することはできない。
【0005】そのため、原稿画像の読み取りが行われる
毎に、当該原稿画像の読取開始前に、白基準板等を読み
取ることで得られる基準白画像の画信号をシェーディン
グ歪補正データとして記憶しておき、実際の原稿画像読
み取りの際に得られる主走査ライン毎の原画信号を、各
画素毎に前記シェーディング歪補正データにより補正す
ることにより、前記原画信号を構成する各画素の信号レ
ベルを、基準白画像に対してそれら各画素が出力した信
号レベルに対しての相対的なレベルとして読み取ること
で正規化し、基準白画像に対する各画素毎の受光量のば
らつきや、各画素毎の感度のばらつきが、読み取った原
稿画像から得られる画信号に与える影響を相殺してい
る。このような、シェーディング歪補正データにより原
画信号を補正する技術は、電気的シェーディング補正と
呼ばれている。
【0006】このような電気的シェーディング補正は、
読み取った原稿画像から得られる原画信号の各画素毎の
光学的・電気的な感度のばらつきを補正することについ
ては、非常に有効な技術である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基準白
画像を得るための白基準板としては、通常はラインイメ
ージセンサの読み取り位置(スキャンライン)の背面の
原稿押え板が利用される。そのため、理想的にはいかな
る場合においても均一な白さを維持している必要がある
白基準板(原稿押さえ板)が、原稿の汚れや鉛筆粉等の
付着により汚れてくる。
【0008】そのため、白基準板(原稿押さえ板)の汚
れのために、シェーディング歪補正データが、均一な白
さの基準白画像に基づくものではなくなってしまう。し
たがって、そのような、不均一な白画像に基づくシェー
ディング補正データを用いて、原稿画像を読み取って得
られた原画信号に対して電気的シェーディング補正によ
り感度補正を行うと、補正後の画信号において、副走査
方向に黒ずじや白すじが発生してしまうという問題点が
あった。
【0009】そのような黒すじや白すじの発生を防止す
る技術としては、本願発明の発明者により提案された、
特開昭60−263574号公報に見られる技術のよう
に、シェーデイング補正データの特定画素について値
の、隣接画素の値との差が一定値を超えると、その特定
画素の値を隣接画素の値に置き換えることで、シェーデ
イング記憶時の白基準板の汚れの影響を回避するものが
ある。
【0010】しかし、この技術によっても、白基準板全
体が汚れていたり、密着型イメージセンサのように、イ
メージセンサを構成する各画素(各受光素子)の入力感
度のばらつきが大きい場合は、白基準板の汚れに対して
有効に対処できない問題点があった。
【0011】また、前記電気的シェーディング補正にお
いては、シェーディング歪補正データを、毎回の原稿画
像の読み取り開始前に、無条件に読み取り直すため、原
稿の読み取りの高速化がシェーディング歪補正データの
読み取りに要する時間により制限されてしまうという問
題点があった。
【0012】また、前記電気的シェーディング補正にお
いては、読み取る原稿がハーフトーン画像か2値文字画
像か等の画質を考慮することなく、シェーディング歪補
正データを、毎回の原稿画像の読み取り開始前に、無条
件に読み取り直すため、必ずしも、前記電気的シェーデ
ィング補正が、原稿画像を読み取って得られた原画信号
を感度補正して得られた画信号の画質の向上に寄与しな
いという問題点があった。
【0013】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、原稿画像を読み取って得られた原画信号に対し
て、原稿画像を読み取る際の条件に応じて最適なシェー
ディング補正を行うことができる画像読取装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の画像読取装置は、原稿画像をイメー
ジセンサで読み取って得た原画信号の各画素毎の信号レ
ベルを、原稿画像の読み取り開始前に基準白画像を読み
取って記憶していたシェーディング歪補正データで補正
することにより感度補正された画信号を得る画像読取装
置において、原稿画像の読み取りが行われる毎に当該読
み取りの開始前にシェーディング歪補正データを新たに
読み取って記憶する毎回読取モードと、予め読み取った
シェーディング歪補正データを毎回の原稿画像の読み取
りの際にそのまま使用する1回読取モードとのいずれか
の読取モードを原稿画像の読み取り速度に応じて選択す
る補正データ読取モード選択手段と、原稿画像の読み取
り開始時において、前記補正データ読取モード選択手段
が毎回読取モードを選択している場合は当該原稿画像の
読み取り開始前にシェーディング歪補正データを新たに
読み取って記憶する一方、前記補正データ読取モード選
択手段が1回読取モードを選択している場合は、新たな
シェーディング歪補正データを読み取らずに、予め読み
取って記憶しているシェーディング歪補正データをその
まま当該原稿画像の読み取りのためのシェーディング歪
補正データとして用いる補正データ記憶手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の画像読取装置は、原稿画像
をイメージセンサで読み取って得た原画信号の各画素毎
の信号レベルを、原稿画像の読み取り開始前に基準白画
像を読み取って記憶していたシェーディング歪補正デー
タで補正することにより感度補正された画信号を得る画
像読取装置において、原稿画像の読み取りが行われる毎
に当該読み取りの開始前にシェーディング歪補正データ
を新たに読み取って記憶する毎回読取モードと、予め読
み取ったシェーディング歪補正データを毎回の原稿画像
の読み取りの際にそのまま使用する1回読取モードとの
いずれかの読取モードを原稿画像の読取画質がハーフト
ーンか否かに応じて選択する補データ読取モード選択手
段と、原稿画像の読み取り開始時において、前記補正デ
ータ読取モード選択手段が毎回読取モードを選択してい
る場合は当該原稿画像の読み取り開始前にシェーディン
グ歪補正データを新たに読み取って記憶する一方、前記
補正データ読取モード選択手段が1回読取モードを選択
している場合は、新たなシェーディング歪補正データを
読み取らずに、予め読み取って記憶しているシェーディ
ング歪補正データをそのまま当該原稿画像の読み取りの
ためのシェーディング歪補正データとして用いる補正デ
ータ記憶手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の画像読取装置は、請求項1
または2のいずれかの記載の画像読取装置において、前
記補正データ記憶手段が予め読み取って記憶している前
記1回読取モードのためのシェーディング歪補正データ
と、前記毎回読み取りモードに対応して読み取られるシ
ェーディング歪補正データとを各画素毎に比較し、その
差分値が所定の設定値よりも大きい特異画素があるか否
かを検出する特異画素検出手段と、その特異画素検出手
段が前記特異画素があることを検出した場合は前記基準
白画像を読み取るための白基準板の清掃を促すメッセー
ジを表示するメッセージ表示手段とを更に備える一方、
前記補正データ読取モード選択手段は、前記特異画素検
出手段が前記特異画素があることを検出した場合は前記
原稿画像の読み取り速度や読取画質にかかわらず前記読
取モードとして1回読取モードを選択することを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施の形態に係る画像読取装置について詳細に説
明する。
【0018】画像読取装置においてシェーディング補正
を実現する技術としては、すでにいくつかの技術が知ら
れているが、原稿画像を読み取って得られた原画信号を
アナログビデオ波形の状態で補正するものと、アナログ
ビデオ波形をA/D変換器にによりアナログ/ディジタ
ル変換する際に基準となる参照電圧を変化させるもの
と、A/D変換後に得られた多値デジタル画情報に対し
て補正演算を行うものとの3つに大別できる。
【0019】本発明は、それらのいずれの技術に対して
も適用可能なものであるが、以下説明する実施の形態に
おいては、本発明を、アナログビデオ波形をA/D変換
器にによりアナログ/ディジタル変換する際に基準とな
る参照電圧を変化させるものに適用した場合を例に説明
する。
【0020】本発明に係る画像読取装置の構成を説明す
る前に、比較のために、図1に示す、毎回の原稿画像読
み取り開始前に無条件にシェーディング歪補正データを
読み取る構成の画像読取装置の一部構成としての波形整
形回路について説明する。
【0021】同図において、ラインイメージセンサ13
が出力するアナログ画信号AVは、増幅器21により増
幅されてピークホールド回路22及びA/D変換器23
に入力される。
【0022】毎回の原稿画像読み取り開始前に行われ
る、基準白画像(図示しない白基準板)の読み取り時
は、図示しない制御部から出力される制御信号CSの論
理レベルがHにされて、切換器24が図示するように接
続されて、ピークホールド回路22の出力であるピーク
信号APが切換器24を介してA/D変換器23に参照
電圧として入力されると共に、ラインメモリ制御回路2
5が書込み許可状態にされる。
【0023】したがって、ラインイメージセンサ13か
ら出力されるアナログ画信号AVは、そのピーク値AP
を参照電圧として、A/D変換器23によって画素毎に
デジタル画信号DVに変換される。その変換されたデジ
タル画信号DVは、画素毎のタイミングに同期したクロ
ック信号CPに同期してラッチ回路30にラッチされ、
ラインメモリ制御回路25に入力される。
【0024】ラインメモリ制御回路25は、制御信号C
Sにより、書込み許可状態であるため、ラッチ回路30
からの各画素毎の画信号を、シェーディングRAM31
に対して順次カウントアップされるアドレスを与えつ
つ、記録すべきデータとして出力する。これにより、シ
ェーディングRAM31には、1主走査ライン分のシェ
ーディング歪補正データが記憶される。
【0025】このようにして、シェーディング歪補正デ
ータがシェーディングRAM31に記憶された後、実際
の原稿画像の読み取り時には、制御信号CSの論理レベ
ルがLにされることにより、切換器24がD/A変換器
26から出力されるアナログ信号DRをA/D変換器2
3の参照電圧として入力する接続に切り換えられる。
【0026】D/A変換器26には、クロック信号CP
に同期してラインメモリ制御回路25によりシェーディ
ングRAM31から画素単位で読み出されるシェーディ
ング歪補正データが、D/A変換すべきデジタル信号と
して入力される。
【0027】したがって、A/D変換器23に入力され
る画素単位のアナログ画信号は、各画素に対応する基準
白画像レベルに対する相対的なレベルの信号としてA/
D変換されることにより、正規化されて、読取光学系
や、ラインイメージセンサ13の画素(受光素子)毎の
感度のばらつきに基づくシェーディング歪は補正され、
A/D変換器23から出力されるシェーディング補正さ
れたデジタル画信号DVは、後段の2値化回路や擬似中
間調処理回路等による更なる処理のために出力される。
【0028】このように、図1に示す波形整形回路で
は、毎回の原稿画像の読み取り開始前に基準白画像を新
たに読み取り直してシェーディング歪補正データをシェ
ーディングRAM31に記憶するが、図2に示すよう
に、シェーディング歪補正データを装置の組立時等に収
集してシェーディングROM32に書き込んでROM化
することで、毎回の原稿画像の読み取り開始前に基準白
画像を新たに読み取り直してシェーディング歪補正デー
タを収集しないで、シェーディングROM32に書き込
まれた固定的なシェーディング歪補正データを毎回使用
する回路構成とされる場合もある。
【0029】その場合は、図2を図1と比較して分かる
ように、毎回のシェーディング歪補正データの読み取り
のための構成であるラッチ回路30は省かれ、ラインメ
モリ制御回路25は、出力許可信号として入力されるク
ロック信号CPに同期してシェーディングROM32か
ら固定的なシェーディング歪補正データを読み出してD
/A変換器26に出力する。
【0030】図1に示す毎回の原稿画像読み取り開始前
に無条件にシェーディング歪補正データを読み取り直す
構成では、シェーディングRAM31の記憶内容は、原
稿画像読み取りが行われる毎に波形整形回路内での制御
により自動的に読みだされ、または、書き替えられるの
みで、回路外からシェーディングRAM31の記憶内容
を読出したり、逆にシェーディングRAM31にデータ
を書き込むことはできず、シェーディングRAM31の
記憶内容は随時書き替えられ、図2に示すシェーディン
グROM32を用いた構成のように、固定的なシェーデ
ィング歪補正データによりシェーディング補正を行うこ
とは、そのままではできない。
【0031】そこで、図3に示す本発明に係る構成で
は、シェーディングRAM31の記憶内容の読出しと書
込みを、波形整形回路外から可能とする。
【0032】図3に示す構成は、図1に示した波形整形
回路を構成の一部として含む画像読取装置としてのファ
クシミリ装置であり、図3において、図1に示した波形
整形回路と同一構成については同一符号を付し詳細な説
明は省略する。
【0033】図3において、制御信号CSは、I/Oポ
ート47から出力され、デジタル画信号DVは、I/O
ポート47に入力される。また、ラインメモリ制御回路
25とI/Oポート47との間には制御バスが設けら
れ、CPU40は、システムバス48を介してI/Oポ
ート47を操作することにより、ラインメモリ制御回路
25と制御信号のやり取りを行うと共に、デジタル画信
号DVの取り込みや、制御信号CSの出力を行うと共
に、システムバス48に収容された装置各部を制御す
る。
【0034】ここで、システムバス48に収容された構
成要素について説明する。
【0035】先ず、CPU40は、前述したように装置
各部を制御するマイクロコンピュータである。システム
ROM41は、CPU40により随時読み出される読出
し専用メモリであり、各種制御手順や、制御のためのデ
ータテーブルが格納されているものである。システムR
AM42は、CPU40の作業領域として使用されると
共に、書き替え可能なデータが格納されるものであり、
電池Eによりバックアップされて、装置電源がオフの状
態でもその記憶内容を保持し続ける。
【0036】操作部43は、テンキー、送信開始キー等
の基本的なキーの他に各種設定キー等のその他のキーを
備えており、ユーザによる操作入力を受け入れるための
ものである。表示部44は、装置の動作状態を表示した
り、ユーザに知らせたいメッセージを表示したりするた
めのものである。モデム45は、I/Oポート47を介
して入力されるラインイメージセンサ13で読み取られ
シェーディング補正されたデジタル画信号DVをCPU
40が2値化処理や擬似中間調処理して得られた画情報
や、G3ファクシミリプロトコル等の所定のプロトコル
に基づく制御信号を変調して網制御部46に渡す一方、
網制御から渡された受信画情報や制御信号を復調するも
のである。網制御部46は、回線の接続制御を行うもの
であり、モデム45から渡された変調信号を回線に送出
する一方、回線から受信した変調信号をモデム45に渡
す。受信した画情報は、図示しないプロッタにより記録
出力される。システムバス48は、CPU40、システ
ムROM41、システムRAM42、操作部43、表示
部44、モデム45、網制御46及びI/Oポート47
が相互間で信号をやりとりするためのものである。
【0037】以上のように構成される、本実施形態に係
る画像読取装置としての図3に示すファクシミリ装置に
おいて行われる原稿画像の読み取り処理についての第1
実施形態及び第2実施形態の手順について、それぞれ図
4及び図5に示す。
【0038】それら第1及び第2実施形態の読み取り処
理手順について説明する前に、それらの処理手順に先だ
って行われる処理について説明する。
【0039】図3に示すファクシミリ装置は、原稿画像
の読み取りが行われる毎に、当該読み取り開始前にシェ
ーディング歪補正データを新たに読み取ってシェーディ
ングRAM31に記憶するモード(毎回読取モード)
と、予め読み取ったシェーディング歪補正データを毎回
の原稿画像の読み取りの際にそのまま使用するモード
(1回読取モード)との2つのシェーディング歪補正デ
ータの読取モードを備えている。
【0040】原稿画像読み取りの際に、毎回読取モード
または1回読取モードのいずれを選択するかの判断は、
後述する図4及び図5にそれぞれ示す第1及び第2実施
形態の読み取り処理手順において、所定の原稿画像の読
み取り条件に応じて行われる。
【0041】毎回読取モードの場合は、図1に示した波
形整形回路と同様に、原稿画像の読み取りがある毎に、
シェーディング歪補正データを取り直せばよいが、1回
読取モードの場合は、予め読み取った1回読取モード用
のシェーディング歪補正データを、後の原稿読み取り時
に使用するために、たとえ装置電源がオフの状態であっ
ても保持しておく必要が有り、また、原稿画像読取時に
は、シェーディングRAM31に格納された状態でなく
てはならない。
【0042】一方シェーディングRAM31は、毎回読
取モード用のシェーディング歪補正データが格納される
ためにも使用される。したがって、1回読取モード用の
シェーディング歪補正データは、シェーディングRAM
31とは別の記憶領域に記憶しておき、必要に応じてシ
ェーディングRAM31にコピーしなければならい。
【0043】そこで、1回読取モード用のシェーディン
グ歪補正データは、生産行程や、サービスマンによるメ
ンテナンス時等の、白基準板が清浄な状態の時に、操作
部43からの1回読取モード用のシェーディング歪補正
データの記憶のための特定のキー操作に応じて、システ
ムRAM42に記憶される。具体的には、CPU40が
ラインメモリ制御回路25に指示を与え、基準白画像を
読み取って得られたシェーディング歪補正データを、毎
回読取モード時と同様に、シェーディングRAM31に
記憶させる。次に、CPU40は、ラインメモリ制御回
路25にシェーディングRAM31からのシェーディン
グ歪補正データの読出しを指示し、読み出されたシェー
ディング歪補正データをI/Oポート47及びシステム
バス48を介して電池Eによりバックアップされたシス
テムRAM42に転送し、格納する。これにより、シェ
ーディングRAM31の内容が書き替えられても、1回
読取モード用のシェーディング歪補正データは、システ
ムRAM42に退避させられて保持される。
【0044】システムRAM42に格納された1回読取
モード用のシェーディング歪補正データは、後述するよ
うに、図4及び図5にそれぞれ示す第1及び第2実施形
態の読み取り処理手順において、必要に応じてシェーデ
ィングRAM31にコピーされる。
【0045】図4に示す第1実施形態の読み取り処理手
順について説明する。
【0046】同図において、CPU40は、図示しない
原稿検出センサからの入力を監視することにより、読み
取るべき原稿がセットされるのを監視する(判断101
のNoループ)。原稿がセットされると(判断101の
Yes)、原稿の読取モードが高速か否か(低速か)を
判断する(判断102)。
【0047】この読取モードの高速/低速の判断は、ユ
ーザによる操作部43からの入力により設定された送信
解像度により判断される。具体的には、送信解像度が、
ファクシミリ通信におけるの標準的な解像度である、主
走査8画素/mm・副走査3.85本/mmである場合
を「高速」と判断し、主走査8画素/mm・副走査7.
7本/mmや、主走査8画素/mm・副走査15.4本
/mm等の高解像度である場合を「低速」と判断する。
【0048】これは、ファクシミリ通信においては、送
信解像度が主走査8画素/mm・副走査3.85本/m
mの標準解像度では、画像の品質よりも、読取時間の短
縮が要求されるため、最近では、読取速度を上げて、例
えばA4サイズの原稿を1秒以下で読み取る様な高速読
取モードが実用化されはじめており、このような高速読
み取りでは読み取り前に毎回シェーデイング歪補正デー
タの収集を行うと、毎ページで数百ミリ秒の時間を消費
するため、それ以上の読取速度の高速化にとって障壁と
なっていたことを考慮してのことである。
【0049】さて、判断102において、読取モードが
高速であった場合(判断102のYes)は、シェーデ
ィング歪補正データの収集に関しては、前述の1回読取
モードとなり、CPU40は、予め読み取ってシステム
RAM42に格納していた1回読取モード用のシェーデ
ィング歪補正データをシェーディングRAM31にコピ
ーする(処理103)。このコピー動作は、新たにシェ
ーディング歪補正データを採り直すよりもずっと高速で
ある。
【0050】そして、図示しない原稿搬送機構により原
稿をフィードして(処理104)、従来と同様にライン
イメージセンサ13により原稿画像を読も取りシェーデ
ィングRAM31のシェーディング歪補正データにより
シェーディング補正されたデジタル画信号DVを得る動
作である原稿読取動作を行う(処理105)。そして、
1ページの原稿を排紙し(処理106)、読み取るべき
次のページがある場合(判断107のYes)は、処理
104からの動作を繰り返し、読み取るべき次のページ
がない場合(判断107のNo)は、読取を終了する。
この場合、処理103のコピーは、読み取る原稿のペー
ジ数によらず、1回のみ行われるため、高速な読取が可
能となる。
【0051】この場合、原稿を読み取る毎にシェーディ
ング歪補正データを収集する場合と比較して、ラインイ
メージセンサ13の各画素(受光素子)が受光する光量
に、光源の強度分布の経時変化による大きなうねりが生
じる問題があるが、高速読取/低解像度モードでは、そ
れようなうねりは目立たない利点がある。また、密着型
イメージセンサのように、各画素(受光素子)毎の感度
のばらつきが大きいイメージセンサを、ラインイメージ
センサ13として使用した場合や、基準白画像を読み取
るための白基準板の汚れが短期間でひどくなりがちな環
境に装置が置かれた場合でも、読み取った画像の品質を
確保できる。
【0052】一方、判断102において、読取モードが
高速でない(低速である)場合(判断102のNo)
は、シェーディング歪補正データの収集に関しては、前
述の毎回読取モードとなり、CPU40は、図示しない
原稿搬送機構により原稿をフィードして(処理10
8)、ラインメモリ制御回路25に指示して図1に示し
た波形整形回路と同様に、白基準板をラインイメージセ
ンサ13により読み取って得られたアナログ画信号AV
を、ピークホールド回路22からのピーク信号APを基
準電圧とするA/D変換器23によりA/D変換して得
られたデータDWをシェーディング歪補正データとして
シェーディングRAM31に記憶する動作である、シェ
ーディング歪補正データ記憶動作を行う(処理10
9)。
【0053】そして、従来と同様にラインイメージセン
サ13により原稿画像を読み取りシェーディングRAM
31のシェーディング歪補正データによりシェーディン
グ補正されたデジタル画信号DVを得る動作である原稿
読取動作を行う(処理110)。そして、1ページの原
稿を排紙し(処理111)、読み取るべき次のページが
ある場合(判断112のYes)は、処理108からの
動作を繰り返し、読み取るべき次のページがない場合
(判断112のNo)は、読取を終了する。この場合、
処理109のシェーディング歪補正データ記憶動作は、
読み取る各ページの原稿毎に行われるため、低速/高解
像度の読取時には、精密なシェーディング補正が行わ
れ、均質性の高い画像読取が可能となる。
【0054】なお、解像度に応じての読取モードの高速
/低速の判断は、任意に設定可能であり、ユーザによる
操作部43からの入力により、随時設定変更可能な構成
とすることも可能である。
【0055】次に、図5に示す第2実施形態の読み取り
処理手順について説明する。
【0056】同図において、CPU40は、図示しない
原稿検出センサからの入力を監視することにより、読み
取るべき原稿がセットされるのを監視する(判断201
のNoループ)。原稿がセットされると(判断201の
Yes)、読取画質はハーフトーンか否か(2値の文字
モードか)を判断する(判断202)。
【0057】この読取画質のハーフトーン/2値の文字
モードの判断は、ユーザによる操作部43からの入力に
より設定された読取画質により判断される。具体的に
は、送信すべき原稿画像が、写真等のハーフトーン画像
である場合は、読取画質は、ハーフトーンに設定され、
文字画像である場合は、読取画質は、2値の文字モード
に設定されるため、その設定状態をチェックすること
で、読取画質を判断できる。
【0058】さて、判断202において、読取画質が2
値の文字モードであった場合(判断202のNo)は、
シェーディング歪補正データの収集に関しては、前述の
1回読取モードとなり、CPU40は、予め読み取って
システムRAM42に格納していた1回読取モード用の
シェーディング歪補正データをシェーディングRAM3
1にコピーする(処理203)。
【0059】そして、図示しない原稿搬送機構により原
稿をフィードして(処理204)、従来と同様にライン
イメージセンサ13により原稿画像を読み取りシェーデ
ィングRAM31のシェーディング歪補正データにより
シェーディング補正されたデジタル画信号DVを得る動
作である原稿読取動作を行う(処理205)。そして、
1ページの原稿を排紙し(処理206)、読み取るべき
次のページがある場合(判断207のYes)は、処理
204からの動作を繰り返し、読み取るべき次のページ
がない場合(判断207のNo)は、読取を終了する。
この場合、各ページの原稿読取の際のシェーディング歪
補正データは、白基準板が清浄であるときに予め収集さ
れたものであるため、2値画像では目立ちがちな白基準
板の汚れに起因するスジが生じにくく、また、原稿の読
取毎に歪補正データを収集し直さないことにより生じ得
る、読取光学系や、受光素子の特性の経時変化による読
み取り濃度のゆらぎは、2値化されずに目立たない。
【0060】一方、判断202において、読取画質がハ
ーフトーンであった場合(判断202のYes)は、シ
ェーディング歪補正データの収集に関しては、前述の毎
回読取モードとなり、CPU40は、図示しない原稿搬
送機構により原稿をフィードして(処理208)、ライ
ンメモリ制御回路25に指示して図1に示した波形整形
回路と同様に、白基準板をラインイメージセンサ13に
より読み取って得られたアナログ画信号AVを、ピーク
ホールド回路22からのピーク信号APを基準電圧とす
るA/D変換器23によりA/D変換して得られたデー
タDWをシェーディング歪補正データとしてシェーディ
ングRAM31に記憶する動作である、シェーディング
歪補正データ記憶動作を行う(処理209)。
【0061】そして、従来と同様にラインイメージセン
サ13により原稿画像を読み取りシェーディングRAM
31のシェーディング歪補正データによりシェーディン
グ補正されたデジタル画信号DVを得る動作である原稿
読取動作を行う(処理210)。そして、1ページの原
稿を排紙し(処理211)、読み取るべき次のページが
ある場合(判断212のYes)は、処理208からの
動作を繰り返し、読み取るべき次のページがない場合
(判断212のNo)は、読取を終了する。この場合、
処理209のシェーディング歪補正データ記憶動作は、
読み取る各ページの原稿毎に行われるため、ハーフトー
ン画像での読み取り濃度のムラは、極力抑えられ、均質
なハーフトーン画像を得ることができる。また、シェー
ディング歪補正データの収集を原稿の読み取り毎にやり
直すことにより、白基準板の汚れに起因するスジが発生
しやすくなるが、ハーフトーン画像においては、たとえ
スジか発生しても、2値の文字画像における場合に比較
してずっと目立たないため問題はない。
【0062】次に、本発明の実施の形態に係る画像読取
装置としてのファクシミリ装置の図3に示したものとは
別の構成について図6に示す。
【0063】図6に示す構成のうち、図3に示したもの
の構成と異なるのは、減算器33、定数発生器34及び
コンパレータ35を備えた点であり、それ以外の構成に
ついては、図3と同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0064】図6において、減算器33は、前記毎回読
取モード時においてラッチ回路30からの出力信号DW
として出力されるシェーディング歪補正データと、シス
テムRAM42からコピーされ、シェーディングRAM
31に格納された前記1回読取モード用のシェーディン
グ歪補正データとを各画素毎に減算して、その減算結果
の値をコンパレータ35の入力端子Bに出力するもので
ある。なお、減算器33は、入力される2つの値のうち
の大きいほうの値から小さいほうの値を減算した結果を
出力する。定数発生器34は、所定の正の設定値をコン
パレータ35の入力端子Aに出力するものである。コン
パレータ35は、入力端子A及びBに入力される値を各
画素毎に比較し、入力端子Bの値が、入力端子Aの値よ
りも大きいことを検出した場合は、その検出結果がI/
Oポート47を介してCPU40に通知される。
【0065】ここで、入力端子Bの値が、入力端子Aの
値よりも大きい画素は、白基準板が清浄な状態において
1回読取モード用に読み取られた、当該画素についての
シェーディング歪補正データと、毎回読取モード時の当
該画素についてのシェーディング歪補正データとの間に
一定量以上の差が生じてしまった、特異画素であること
を示している。つまり、白基準板の当該特異画素に対応
する位置に汚れが付着したことを示している。
【0066】そこで、CPU40は、コンパレータ35
から特異画素の検出を通知されると、表示部44に、白
基準板の清掃を促すガイダンスを表示すると共に、原稿
読取時には、1回読取モードのシェーディング補正を行
う。具体的には、図4に示した第1実施形態の読取処理
手順では、判断102の結果にかかわらず、処理103
以降の処理を行い、図5に示した第2実施形態の読取処
理手順では、判断202の結果にかかわらず、処理20
3以降の処理を行う。これにより、常に最適なシェーデ
ィング補正を自動的に行うことができる。
【0067】なお、以上説明した実施の形態において
は、本発明をファクシミリ装置に適用する場合を例にと
った説明したが、本発明は、それに限らず、スキャナ装
置や、ディジタル複写機等のその他の画像読取装置に対
しても同様に適用可能なものである。
【0068】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、前記補正
データ読取モード選択手段により、原稿画像の読み取り
速度に応じて、原稿画像の読み取りが行われる毎に当該
読み取りの開始前にシェーディング歪補正データを新た
に読み取って記憶する毎回読取モード、または、予め読
み取ったシェーディング歪補正データを毎回の原稿画像
の読み取りの際にそのまま使用する1回読取モードのい
ずれかに選択された読取モードに応じて、前記補正デー
タ記憶手段は、原稿画像の読み取り開始時において、前
記補正データ読取モード選択手段が毎回読取モードを選
択している場合は当該原稿画像の読み取り開始前にシェ
ーディング歪補正データを新たに読み取って記憶する一
方、前記補正データ読取モード選択手段が1回読取モー
ドを選択している場合は、新たなシェーディング歪補正
データを読み取らずに、予め読み取って記憶しているシ
ェーディング歪補正データをそのまま当該原稿画像の読
み取りのためのシェーディング歪補正データとして用い
るため、原稿画像を読み取って得られた原画信号に対し
て、原稿画像を読み取る際の条件としての原稿画像の読
み取り速度に応じて最適なシェーディング補正を行うこ
とができる。つまり、原稿画像の読み取り速度が比較的
高速の場合は、前記補正データ読取モード選択手段は読
取モードとして1回読取モードを選択し、比較的低速の
場合は、毎回読取モードを選択することで、読み取り速
度を高速化でき、また、高速読み取り時には、シェーデ
ィング歪の影響がでにくいため、前記1回読取モードで
も画質は維持できる。
【0069】請求項2に係る発明によれば、前記補正デ
ータ読取モード選択手段は、原稿画像を読み取る際の条
件としての原稿画像の読取画質がハーフトーンか否かに
応じて、原稿画像の読み取りが行われる毎に当該読み取
りの開始前にシェーディング歪補正データを新たに読み
取って記憶する毎回読取モード、または、予め読み取っ
たシェーディング歪補正データを毎回の原稿画像の読み
取りの際にそのまま使用する1回読取モードのいずれか
に読取モードを選択する。したがって、読取画質が、全
体的な濃度ムラは目立つが局所的なスジは目立ちにくい
ハーフトーンか、全体的な濃度ムラは2値化により目立
たないが、局所的なスジは目立ちやすい2値の文字画像
かに応じて、それぞれ毎回読取モードまたは1回読取モ
ードを選択することで、ハーフトーン及び2値の文字画
像のそれぞれについて最適なシェーディング補正を自動
的に行えるという効果を得る。
【0070】請求項3に係る発明によれば、前記補正デ
ータ記憶手段が予め読み取って記憶している前記1回読
取モードのためのシェーディング歪補正データと、前記
毎回読み取りモードに対応して読み取られるシェーディ
ング歪補正データとを各画素毎に比較し、その差分値が
所定の設定値よりも大きい特異画素があるか否かを検出
する前記特異画素検出手段が、前記特異画素があること
を検出した場合は、前記メッセージ表示手段は、前記基
準白画像を読み取るための白基準板の清掃を促すメッセ
ージを表示する一方、前記読取モード選択手段は、前記
特異画素検出手段が前記特異画素があることを検出した
場合は、前記原稿画像の読み取り速度や読取画質にかか
わらず、前記読取モードとして1回読取モードを選択す
るため、前記白基準板が汚れて毎回読取モードでは支障
をきたす場合には、1回読取モードが自動的に選択さ
れ、常に最適なシェーディング補正を自動的に行えると
いう効果を得る。また、前記白基準板の清掃を促すメッ
セージを表示することで、ユーザに対して白基準板が汚
れていることを認識させ、適切な処理を促すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】毎回の原稿画像読み取り開始前に無条件にシェ
ーディング歪補正データを読み取る構成の、画像読取装
置の一部構成としての波形整形回路のブロック構成を示
す図である。
【図2】シェーディングROMに書き込まれた固定的な
シェーディング歪補正データを毎回の原稿画像読取時に
使用する波形整形回路のブロック構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像読取装置として
のファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態の画像読取処理手順につ
いて示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態の画像読取処理手順につ
いて示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像読取装置として
のファクシミリ装置の図3とは別のブロック構成を示す
図である。
【符号の説明】
13 ラインイメージセンサ 21 増幅器 22 ピークホールド回路 23 アナログ/デジタル変換器 24 切換器 25 ラインメモリ制御回路 26 デジタル/アナログ変換器 30 ラッチ回路 31 シェーディングRAM 32 シェーディングROM 33 減算器 34 定数発生器 35 コンパレータ 40 CPU 41 システムROM 42 システムRAM 43 操作部 44 表示部 45 モデム 46 網制御部 47 I/Oポート 48 システムバス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像をイメージセンサで読み取って
    得た原画信号の各画素毎の信号レベルを、原稿画像の読
    み取り開始前に基準白画像を読み取って記憶していたシ
    ェーディング歪補正データで補正することにより感度補
    正された画信号を得る画像読取装置において、 原稿画像の読み取りが行われる毎に当該読み取りの開始
    前にシェーディング歪補正データを新たに読み取って記
    憶する毎回読取モードと、予め読み取ったシェーディン
    グ歪補正データを毎回の原稿画像の読み取りの際にその
    まま使用する1回読取モードとのいずれかの読取モード
    を原稿画像の読み取り速度に応じて選択する補正データ
    読取モード選択手段と、原稿画像の読み取り開始時にお
    いて、前記補正データ読取モード選択手段が毎回読取モ
    ードを選択している場合は当該原稿画像の読み取り開始
    前にシェーディング歪補正データを新たに読み取って記
    憶する一方、前記補正データ読取モード選択手段が1回
    読取モードを選択している場合は、新たなシェーディン
    グ歪補正データを読み取らずに、予め読み取って記憶し
    ているシェーディング歪補正データをそのまま当該原稿
    画像の読み取りのためのシェーディング歪補正データと
    して用いる補正データ記憶手段とを備えたことを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像をイメージセンサで読み取って
    得た原画信号の各画素毎の信号レベルを、原稿画像の読
    み取り開始前に基準白画像を読み取って記憶していたシ
    ェーディング歪補正データで補正することにより感度補
    正された画信号を得る画像読取装置において、 原稿画像の読み取りが行われる毎に当該読み取りの開始
    前にシェーディング歪補正データを新たに読み取って記
    憶する毎回読取モードと、予め読み取ったシェーディン
    グ歪補正データを毎回の原稿画像の読み取りの際にその
    まま使用する1回読取モードとのいずれかの読取モード
    を原稿画像の読取画質がハーフトーンか否かに応じて選
    択する補データ読取モード選択手段と、原稿画像の読み
    取り開始時において、前記補正データ読取モード選択手
    段が毎回読取モードを選択している場合は当該原稿画像
    の読み取り開始前にシェーディング歪補正データを新た
    に読み取って記憶する一方、前記補正データ読取モード
    選択手段が1回読取モードを選択している場合は、新た
    なシェーディング歪補正データを読み取らずに、予め読
    み取って記憶しているシェーディング歪補正データをそ
    のまま当該原稿画像の読み取りのためのシェーディング
    歪補正データとして用いる補正データ記憶手段とを備え
    たことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記補正データ記憶手段が予め読み取っ
    て記憶している前記1回読取モードのためのシェーディ
    ング歪補正データと、前記毎回読み取りモードに対応し
    て読み取られるシェーディング歪補正データとを各画素
    毎に比較し、その差分値が所定の設定値よりも大きい特
    異画素があるか否かを検出する特異画素検出手段と、そ
    の特異画素検出手段が前記特異画素があることを検出し
    た場合は前記基準白画像を読み取るための白基準板の清
    掃を促すメッセージを表示するメッセージ表示手段とを
    更に備える一方、前記補正データ読取モード選択手段
    は、前記特異画素検出手段が前記特異画素があることを
    検出した場合は前記原稿画像の読み取り速度や読取画質
    にかかわらず前記読取モードとして1回読取モードを選
    択することを特徴とする請求項1または2のいずれかの
    記載の画像読取装置。
JP8337722A 1996-12-04 1996-12-04 画像読取装置 Pending JPH10164360A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010035136A (ja) * 2008-07-02 2010-02-12 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2141904B1 (en) * 2008-07-02 2018-12-19 Ricoh Company, Ltd. Image reading device, image forming apparatus, and image reading method

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