JPH10162889A - 樹脂製組立体の製造方法及び二重係止コネクタの製造方法 - Google Patents

樹脂製組立体の製造方法及び二重係止コネクタの製造方法

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JPH10162889A
JPH10162889A JP31654296A JP31654296A JPH10162889A JP H10162889 A JPH10162889 A JP H10162889A JP 31654296 A JP31654296 A JP 31654296A JP 31654296 A JP31654296 A JP 31654296A JP H10162889 A JPH10162889 A JP H10162889A
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祐至 畑岸
Teruhisa Norizuki
照久 法月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピン結合される樹脂成形品相互の組み立て作
業を不要にする共に、成形工程を短縮して生産コストを
低減することのできる樹脂製組立体の製造方法及び二重
係止コネクタの製造方法を提供すること。 【解決手段】 係合ピン21bを有した第1の成形品2
1の方が嵌合孔22cを有した第2の成形品22よりも
収縮率が大きくなるように、各成形品毎に成形に使用す
る樹脂材料を選定して、多色成形法により前記第1の成
形品と第2の成形品とを組み立てた状態に一体成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピン結合される樹
脂成形品相互の組み立て作業を不要にする共に、成形工
程を短縮して生産コストを低減することのできる樹脂製
組立体の製造方法及び二重係止コネクタの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気配線の接続に使用される樹脂
製のコネクタでは、樹脂製のハウジング内に挿入した接
続端子が抜け落ちることを防止するために、前記ハウジ
ング内に、挿入された接続端子に係合する弾性係止片
(ランス)を一体成形することが一般的に行なわれてい
る。しかし、車両の電気配線に使用するコネクタでは、
走行時の振動等にさらされるため、振動によって弾性係
止片による係合が外れることのないように、弾性係止片
による係合状態をロックする二重係止用部材を追加した
二重係止コネクタが普及している。
【0003】図7乃至図10は、従来の二重係止コネク
タの一例を示したものである。この二重係止コネクタ1
は、特開平5−226025号公報に示されたもので、
端子収容孔2に臨んで該端子収容孔2に挿入された接続
端子3を係止する弾性係止片(ランス)4を有する略箱
形のハウジング本体5と、弾性係止片4による係合状態
をロックするための二重係止用部材7と、該二重係止用
部材7をロック状態に移行可能にハウジング本体5に連
結するヒンジ帯8とを備えた構成で、合成樹脂の一体成
形品である。このヒンジ帯8は、可撓性に富む細い帯状
のものである。
【0004】前記ハウジング本体5には、二重係止用部
材7の先端の係止部7aが端子収容孔2内に突入し得る
ように、対応する外壁部に開口5aが装備されている。
この二重係止コネクタ1は、図9に示すように、二重係
止用部材7の係止部7aをハウジング本体5の開口5a
に仮固定した状態で、端子収容孔2へ接続端子3を装着
する。次いで、図10に示すように、各端子収容孔2毎
に装備されている弾性係止片4が挿入された接続端子3
に係合した後に、二重係止用部材7をさらにハウジング
本体5内に押し込んで、二重係止用部材7をハウジング
本体5に本固定する。本固定した状態では、二重係止用
部材7の係止部7aが、接続端子3の浮き上がりを押え
て、弾性係止片4による係止状態をロックする。
【0005】ところで、二重係止コネクタ1では、可撓
性を有したヒンジ帯8による連結によって、二重係止用
部材7はハウジング本体5と一体成形することができ、
また、図9に示した仮固定状態や図10に示した本固定
状態に自由に移行可能でもある。しかし、ヒンジ帯8
は、可撓性が高いゆえに、二重係止用部材7の移動方向
を規制する力が弱く、図9の仮固定状態や図10の本固
定状態に二重係止用部材7を移行させる際には、作業者
が手指による二重係止用部材7の移動操作力をうまく加
減しなければならず、組み立て作業性が悪いという問題
があった。また、図9の仮固定状態や図10の本固定状
態に二重係止用部材7を移行させる際には、二重係止用
部材7の所定方向及び所定位置に移動するように、移動
操作力を加減しなければならないため、組み立ての自動
化が困難であるという問題があった。
【0006】このような観点から、最近では、図11乃
至図13に示す二重係止コネクタ10が提案されてい
る。この二重係止コネクタ10は、特開平7−3122
55号公報に示されたもので、端子収容孔2を有する樹
脂製のハウジング本体11は、対向する左右の外壁面1
1aにこれらの外壁面11aの対向方向に突出した係合
ピン11bを装備した構成としている。また、図12に
示すように、端子収容孔2内の接続端子3を二重係止す
る樹脂製の二重係止用部材12は、係合ピン11bが嵌
合する嵌合孔12aが対向する左右の外壁部12bに装
備された構成となっており、係合ピン11bと嵌合孔1
2aとの嵌合によりハウジング本体11に回動可能に連
結されている。
【0007】このように、ハウジング本体11と二重係
止用部材12とをピン結合により連結すると、二重係止
用部材12をハウジング本体11に仮固定したり本固定
する時のハウジング本体11の移動方向(軌跡)が一定
に規制でき、二重係止用部材12を移動操作する際の操
作力に複雑な力加減が不要になる。従って、係合ピン1
1bによるハウジング本体11と二重係止用部材12の
連結が済んでいれば、その後の組み立て時の操作は極め
て容易で、作業者の負担を軽減することが可能になると
共に、組み立ての自動化も可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の二重
係止コネクタ10では、ハウジング本体11の係合ピン
11bを二重係止用部材12の嵌合孔12aに嵌合させ
る場合には、嵌合孔12a付近の外壁部12bを無理に
押し広げるような操作が必要で、該ハウジング本体11
と二重係止用部材12の組み立て自体に手間がかかると
いう問題があった。また、二重係止用部材12の外壁部
12bを無理に弾性変形させて、外壁部12b上の嵌合
孔12aに係合ピン11bを嵌合させなければならない
ため、係合ピン11bの突出長さを大きくできず、係合
ピン11bと嵌合孔12aとの嵌合が浅くなるため、成
形後の歪で外壁部12bに外方へ反りが生じている場合
には嵌合が外れ易くなり、ハウジング本体11と二重係
止用部材12の連結強度を高めることが難しいという問
題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解消
することにあり、樹脂製の成形品相互をピン結合した構
成をなす樹脂製組立体または二重係止コネクタの製造方
法であって、それぞれの成形品相互をピン結合によって
連結した組立状態で一体成形することができ、ピン結合
される樹脂成形品相互の組み立て作業を不要にする共
に、成形工程を短縮して生産コストを低減することので
きる樹脂製組立体の製造方法及び二重係止コネクタの製
造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記課題
は、対向する壁面にこれらの壁面の対向方向に突出した
係合ピンが装備された第1の成形品と、前記係合ピンが
嵌合する嵌合孔が対向する壁部に装備されて前記係合ピ
ンと嵌合孔との嵌合により前記第1の成形品に回動可能
または摺動可能に連結される第2の成形品とを具備して
なる樹脂製組立体の製造方法であって、第2の成形品よ
りも第1の成形品の方が収縮率が大きくなるように、各
成形品毎に成形に使用する樹脂材料を選定して、多色成
形法により前記第1の成形品と第2の成形品とを組み立
てた状態に一体成形することを特徴とする樹脂製組立体
の製造方法によって解決することができる。
【0011】また、上記課題は、接続端子が挿入される
端子収容孔に臨んで前記接続端子を係止する端子係止手
段が装備されると共に対向する外壁面にこれらの外壁面
の対向方向に突出した係合ピンが装備された構成を成す
樹脂製のハウジング本体と、前記係合ピンが嵌合する嵌
合孔が対向する壁部に装備されて前記係合ピンと嵌合孔
との嵌合により前記ハウジング本体に回動可能または摺
動可能に連結されて前記端子係止手段による係止状態を
ロックする樹脂製の二重係止用部材とを具備してなる二
重係止コネクタの製造方法であって、二重係止用部材よ
りもハウジング本体の方が収縮率が大きくなるように、
各成形品毎に成形に使用する樹脂材料を選定して、多色
成形法により前記ハウジング本体と二重係止用部材とを
組み立てた状態に一体成形することを特徴とする二重係
止コネクタの製造方法によって解決することができる。
【0012】前記樹脂製組立体または二重係止コネクタ
の製造方法によれば、ピン結合によって連結される樹脂
成形品相互を、互いにピン結合により連結した形態で多
色成形法により一体成形する。このとき、係合ピンを有
する側の樹脂成形品の方が大きく収縮するように、個々
の樹脂成形品に収縮率の異なる樹脂材料を使用するた
め、成形時に互いに接触状態となる係合ピンの外周面と
嵌合孔の内周面とが溶着してしまうことがない。従っ
て、ピン結合による成形品相互間の回動動作や摺動動作
に不都合が生じることがなく、成形工程を完了すれば、
ピン結合による成形品相互の連結を完了した組立状態の
樹脂製組立体または二重係止コネクタが得られる。
【0013】よって、ピン結合による成形品相互の連結
作業等の面倒な組み立て作業が不要になると共に、複数
の成形品を一度に成形できて成形工程を短縮することが
できるため、これらの樹脂製組立体または二重係止コネ
クタの生産コストを低減することができる。
【0014】また、係合ピンを嵌合孔に嵌合させるため
に一方の部材を無理に弾性変形させるような作業が不要
になるため、係合ピンの突出長さを大きくして、該係合
ピンと嵌合孔との嵌合を深くすることができ、ピン結合
による成形品相互の連結強度を高めることも可能にな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の樹脂製組立体及び
二重係止コネクタの製造方法の一実施形態を二重係止コ
ネクタの場合について図1乃至図6に基づいて詳細に説
明する。図1は本発明の二重係止コネクタの製造方法の
一実施形態である二重係止用部材の仮固定状態を示す側
面図、図2は本発明の二重係止コネクタの製造方法の一
実施形態である多色成形時の形態を示す斜視図、図3は
図1における二重係止用部材の本固定状態を示す側面
図、図4は図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【0016】また、図5及び図6は前述の一実施形態の
二重係止コネクタの製造に使用する成形金型の構成例を
示す要部断面図であり、図5は二重係止用部材を成形す
る際の金型構成の説明図、図6はハウジング本体を成形
する際の金型構成の説明図である。
【0017】先ず、一実施形態の二重係止コネクタの構
成を説明した後で、該二重係止コネクタ20の製造方法
を説明する。本実施形態の二重係止コネクタ20は、端
子収容孔2が上下に2段に装備された樹脂製のハウジン
グ本体21と、端子収容孔2内の接続端子を二重係止す
るハウジング本体21にピン結合された樹脂製の二重係
止用部材22とを備えている。
【0018】前記ハウジング本体21は、各端子収容孔
2内に該端子収容孔2に挿入される接続端子を係止する
図示されていない端子係止手段(ランス)が形成されて
いる。また、ハウジング本体21は、上下の端子収容孔
2に挿入された接続端子の後端部が露呈するように、上
下の壁面の一部が切除された形態になっており、その上
下の壁面の切除された各部分に二重係止用部材22が形
成されている。
【0019】また、該ハウジング本体21は、対向する
左右の外壁面21aに、これらの外壁面21aの対向方
向に突出した係合ピン21b,21cを備えている。こ
れらの係合ピン21b,21cは、上下の2つの二重係
止用部材22に対応して、外壁面21aの上縁側および
下縁側にそれぞれ形成されている。係合ピン21b,2
1c相互は、互いにハウジング本体21の前後方向に離
間して配設されている。ハウジング本体21の中央寄り
に位置している係合ピン21bは、二重係止用部材22
を回動可能にピン結合するためのものである。そして、
ハウジング本体21の端部寄りに位置している係合ピン
21cは、二重係止用部材22を二重ロック位置(本固
定位置)で固定するためのものである。
【0020】一方、図2に示すように二重係止用部材2
2は、ハウジング本体21の上下壁の切除された部分を
覆う天板部22aと、該天板部22aの両側に立設され
た互いに対向する左右の外壁部22bとを備えており、
天板部22aの内面側には、図示されていない二重係止
用の突起が形成されている。そして、図2及び図4に示
すように対向している左右の外壁部22bには、係合ピ
ン21bが嵌合する嵌合孔22cと、係合ピン21cが
嵌合する係合孔22dが形成されている。
【0021】前記二重係止用部材22は、係合ピン21
bと嵌合孔22cとの嵌合により、図2に矢印(M)で
示すように係合ピン21bを回動中心として回動可能に
ハウジング本体21に連結されている。また、図2に示
すように二重係止用部材22の左右の外壁部22bの先
端部には、ハウジング本体21の嵌合孔22cに当たる
仮係合用段差部22eが形成されている。この仮係合用
段差部22eは、図1に示すように二重係止用部材22
を閉じる方向に回動させた時に係合ピン21cと当接す
ることで、二重係止用部材22上の二重係止用の突起が
接続端子の挿入を妨げない位置に二重係止用部材22を
仮固定する。
【0022】図1に示した仮固定の状態で、さらに二重
係止用部材22を押圧すると、外壁部22bの先端側が
押し広げられて、図3に示すように係合ピン21cが係
合孔22dに嵌入した本固定状態にすることができる。
この図3に示した状態では、二重係止用部材22に形成
されている二重係止用突起が、端子収容孔2内における
接続端子の係止状態をロックしている。
【0023】上述した二重係止コネクタ20は、図2に
示すようにハウジング本体21に対して二重係止用部材
22をほぼ最大に開いた形態で多色成形法により一体成
形される。先ず、図5に示すような金型構成で、二重係
止用部材22を成形処理し、次いで、図6に示すように
一部の金型を交換してハウジング本体21を成形処理す
る。
【0024】二重係止用部材22の成形に使用される各
金型の内、二重係止用部材22の外壁部22bの外面
と、嵌合孔22cや係合孔22dを成形するための外側
面用金型30、31は、図に矢印(N),(O)で示す
ように、それぞれ側部外方に移動可能にされている。ま
た、二重係止用部材22の先端面及び内面を成形するた
めの先端側金型32は、図に矢印(P)で示すように、
先端側に移動可能にされている。また、二重係止用部材
22の後端面及び内面を成形するための後端側金型33
は、図に矢印(Q)で示すように、後端側に移動可能に
されている。
【0025】二重係止用部材22のための樹脂材の射出
が終わって、次にハウジング本体21のための樹脂材の
射出をする場合には、図6に示すように前述した外側面
用金型30、31が外側面用金型35、36に変更さ
れ、後端側金型33がハウジング用側部金型37、38
に変更される。
【0026】上述した二重係止用部材22とハウジング
本体21との連続成形の実施に際して、本実施形態では
二重係止用部材22よりもハウジング本体21の方が収
縮率が大きくなるように、各成形品毎に成形に使用する
樹脂材料を選定している。
【0027】従って、二重係止コネクタ20は、ピン結
合によって連結されるハウジング本体21と二重係止用
部材22とを互いにピン結合により連結した形態で多色
成形法により一体成形する。このとき、係合ピン21
b,21cを有するハウジング本体21の方が大きく収
縮するように、個々の樹脂成形品に収縮率の異なる樹脂
材料を使用するため、成形時に互いに接触状態となる係
合ピン21bの外周面と嵌合孔22cの内周面とが溶着
してしまうことがない。
【0028】よって、ピン結合による二重係止用部材2
2の回動動作に不都合が生じることがなく、成形工程を
完了すれば、ピン結合によるハウジング本体21と二重
係止用部材22との連結を完了した組立状態の二重係止
コネクタ20が得られる。
【0029】これにより、ピン結合によるハウジング本
体21と二重係止用部材22との連結作業等の面倒な組
み立て作業が不要になると共に、複数の成形品を一度に
成形できて成形工程を短縮することができるため、この
ような二重係止コネクタ20の生産コストを低減するこ
とができる。
【0030】また、係合ピン21bを嵌合孔22cに嵌
合させるために一方の部材を無理に弾性変形させるよう
な作業が不要になるため、係合ピン21bの突出長さを
大きくして、該係合ピン21bと嵌合孔22cとの嵌合
を深くすることができ、ピン結合によるハウジング本体
21と二重係止用部材22との間の連結強度を高めるこ
とも可能になる。
【0031】なお、前述のように係合ピンを有している
側の成形品に、嵌合孔を有している側の成形品よりも収
縮率の高い樹脂材料を使用して多色成形する製造方法
は、前述のような二重係止コネクタを製造する場合に限
らず、広く応用することができる。また、係合ピンと嵌
合孔との嵌合によって可能にされる成形品相互間の動作
は、前述した回動動作に限らない。例えば、嵌合孔が長
孔で、係合ピンと該嵌合孔との嵌合により、摺動可能に
連結する場合にも適用することができる。
【0032】即ち、一実施形態で使用した多色成形法に
よる製造方法は、対向する壁面にこれらの壁面の対向方
向に突出した係合ピンが形成された第1の成形品と、係
合ピンが嵌合する嵌合孔が対向する壁部に装備されて係
合ピンと嵌合孔との嵌合により第1の成形品に回動可能
または摺動可能に連結される第2の成形品とを具備して
なる樹脂製組立体の製造方法として広く活用することが
できる。その場合、第2の成形品よりも第1の成形品の
方が収縮率が大きくなるように、各成形品毎に成形に使
用する樹脂材料を選定して、多色成形法により第1の成
形品と第2の成形品とを組み立てた状態に一体成形する
ことで、前述の一実施形態と同様の作用効果をえること
ができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の樹脂製組立体の製造方法及び二
重係止コネクタの製造方法によれば、ピン結合によって
連結される樹脂成形品相互を、互いにピン結合により連
結した形態で多色成形法により一体成形するが、係合ピ
ンを有する方の樹脂成形品の方が大きく収縮するよう
に、個々の樹脂成形品に収縮率の異なる樹脂材料を使用
するため、成形時に互いに接触状態となる係合ピンの外
周面と嵌合孔の内周面とが溶着してしまうことがない。
【0034】従って、ピン結合による成形品相互間の回
動動作や摺動動作に不都合が生じることがなく、成形工
程を完了すれば、ピン結合による成形品相互の連結を完
了した組立状態の樹脂製組立体または二重係止コネクタ
が得られる。よって、ピン結合による成形品相互の連結
作業等の面倒な組み立て作業が不要になると共に、複数
の成形品を一度に成形できて成形工程を短縮することが
できるため、これらの樹脂製組立体または二重係止コネ
クタの生産コストを低減することができる。
【0035】また、係合ピンを嵌合孔に嵌合させるため
に一方の部材を無理に弾性変形させるような作業が不要
になるため、係合ピンの突出長さを大きくして、該係合
ピンと嵌合孔との嵌合を深くすることができ、ピン結合
による成形品相互の連結強度を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重係止コネクタの製造方法によ
り製造される二重係止コネクタの一実施形態の側面図
で、二重係止用部材の仮固定状態を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態の二重係止コネクタの多色
成形時の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る二重係止コネクタの製造方法によ
り製造される二重係止コネクタの一実施形態の側面図
で、二重係止用部材の本固定状態を示す側面図である。
【図4】図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【図5】本発明に係る二重係止コネクタの製造方法にお
いて、二重係止用部材を成形する際の金型構成の説明図
である。
【図6】本発明に係る二重係止コネクタの製造方法にお
いて、ハウジング本体を成形する際の金型構成の説明図
である。
【図7】従来の二重係止コネクタの斜視図である。
【図8】図7に示した二重係止コネクタの接続端子挿入
前の縦断面図である。
【図9】図7に示した二重係止コネクタの二重係止前の
仮固定状態を示す縦断面図である。
【図10】図7に示した二重係止コネクタの二重係止状
態を示す縦断面図である。
【図11】従来の二重係止コネクタの他の例の二重係止
前の仮固定状態を示す縦断面図である。
【図12】図11に示した従来の二重係止コネクタの二
重係止用部材の斜視図である。
【図13】図11に示した従来の二重係止コネクタの二
重係止前の仮固定状態を示す側面図である。
【符号の説明】
2 端子収容孔 20 二重係止コネクタ 21 ハウジング本体(第1の成形品) 21a 外壁面 21b,21c 係合ピン 22 二重係止用部材(第2の成形品) 22a 天板部 22b 外壁部 22c 嵌合孔 22d 係合孔 22e 仮係合用段差部 30,31 外側面用金型 32 先端側金型 33 後端側金型 35,36 外側面用金型 37,38 ハウジング用側部金型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する壁面にこれらの壁面の対向方向
    に突出した係合ピンが装備された第1の成形品と、前記
    係合ピンが嵌合する嵌合孔が対向する壁部に装備されて
    前記係合ピンと嵌合孔との嵌合により前記第1の成形品
    に回動可能または摺動可能に連結される第2の成形品と
    を具備してなる樹脂製組立体の製造方法であって、 第2の成形品よりも第1の成形品の方が収縮率が大きく
    なるように、各成形品毎に成形に使用する樹脂材料を選
    定して、多色成形法により前記第1の成形品と第2の成
    形品とを組み立てた状態に一体成形することを特徴とし
    た樹脂製組立体の製造方法。
  2. 【請求項2】 電線端部に接続された接続端子が挿入さ
    れる端子収容孔に臨んで前記接続端子を係止する端子係
    止手段が装備されると共に対向する外壁面にこれらの外
    壁面の対向方向に突出した係合ピンが装備された構成を
    成す樹脂製のハウジング本体と、前記係合ピンが嵌合す
    る嵌合孔が対向する壁部に装備されて前記係合ピンと嵌
    合孔との嵌合により前記ハウジング本体に回動可能また
    は摺動可能に連結されて前記端子係止手段による係止状
    態をロックする樹脂製の二重係止用部材とを具備してな
    る二重係止コネクタの製造方法の製造方法であって、 二重係止用部材よりもハウジング本体の方が収縮率が大
    きくなるように、各成形品毎に成形に使用する樹脂材料
    を選定して、多色成形法により前記ハウジング本体と二
    重係止用部材とを組み立てた状態に一体成形することを
    特徴とした二重係止コネクタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020511340A (ja) * 2017-03-21 2020-04-16 マグナ エクステリアーズ インコーポレイテッド 2つのヒンジのインモールドアセンブリ

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