JPH10161A - 火気分散金枠焼き鍋 - Google Patents

火気分散金枠焼き鍋

Info

Publication number
JPH10161A
JPH10161A JP15680696A JP15680696A JPH10161A JP H10161 A JPH10161 A JP H10161A JP 15680696 A JP15680696 A JP 15680696A JP 15680696 A JP15680696 A JP 15680696A JP H10161 A JPH10161 A JP H10161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting plate
metal frame
flame
gas
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15680696A
Other languages
English (en)
Inventor
Reiji Jinno
礼次 神農
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP15680696A priority Critical patent/JPH10161A/ja
Publication of JPH10161A publication Critical patent/JPH10161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平面での均一な加熱と、良好な燃焼効率を
実現し、部品点数も少なく、洗浄や清掃を容易に行える
火気分散金枠焼き鍋を提供する。 【解決手段】 本体筐体1上に載置板2を嵌め込み、こ
の上に第2囲い壁7を載せ、第2囲い壁7内に空気遮蔽
体8及び各傾斜板11,11を配設し、格子12及び金
網13を載せる。各バーナー21,22の炎は、水平方
向に噴出し、載置板2の開口部2aの範囲に達してか
ら、垂直方向へと立ち昇る。この炎の熱気は、開口部2
aを介して上昇し、各傾斜板11,11の縁47に達す
る。各傾斜板11,11の各孔44や各長溝45及び各
短溝46からの熱気の上昇、各傾斜板11,11の上端
の間からの熱気の上昇、及び各傾斜板11,11の縁4
7と載置板2の各隙間54からの熱気の上昇等によっ
て、格子12付近の水平面での均一な加熱を実現してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、焼き鳥や魚等の
調理品を均一に焼くための火気分散金枠焼き鍋に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、焼き鳥や魚等の調理品を焼くと
きには、ガスレンジを用いることが多く、従来より、例
えば図19に示す様なものを用いていた。このガスレン
ジは、枠体101の内側に、複数組のバーナー102と
山形金具103を並設し、この枠体101上に格子10
4を載せたものである。各バーナー102は、ガスを通
すパイプに複数の小孔102aを形成してなり、これら
の小孔102aからガスを上方に噴出させ、これらの小
孔102a毎に、ガスの炎を垂直方向に燃え立たせる。
また、各山形金具103は、ガスの炎の熱を分散し、格
子104上の調理品が略均一に加熱される様にする。ま
た、加熱調理に際しては、格子104上の調理品から油
が落ちるので、各山形金具103は、この油を遮って、
この油が各バーナー102に直接掛かって燃え上がらな
い様にする役目も果たす。
【0003】図20は、従来のガスレンジの他の例を示
している。ここでも、枠体111の内側に、複数組のバ
ーナー112と半円筒ガラス113を並設し、この枠体
111上に格子114を載せている。各バーナー112
は、その上側に平面部分112aを有し、この平面部分
112aの略全体からガスを噴出する。また、各半円筒
ガラス113は、透明であるから、各バーナー112の
ガスの炎の遠赤外線を上方へと通す。これにより、格子
114の水平面での均一な加熱を可能にする。また、各
半円筒ガラス113は、格子114上の調理品からの油
を遮って、この油が各バーナー112に掛からない様に
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図19
に示すガスレンジでは、山形金具103の内側の空気の
流れが悪く、このために山形金具103によって被われ
たバーナー102へと十分に空気が循環せず、ガスの不
完全燃焼が発生した。この場合は、加熱調理を行い難か
ったり、加熱調理に時間を費やすばかりでなく、燃焼効
率が悪いので、多量のガスを無駄に使った。
【0005】この様な欠点を解消するために、例えば山
形金具103の頂上付近に複数の小孔を開けて、山形金
具103の内側での空気の流れを速やかにしたものが提
案されている。しかしながら、このものは、山形金具1
03の頂上付近にガスの炎の先が集中するので、この山
形金具103の頂上付近が過熱して、この山形金具10
3の消耗が早かった。
【0006】また、図20に示すガスレンジにおいて
は、半円筒ガラス113が加熱されるので、この半円筒
ガラス113に調理品の油や水分が落下したときには、
この半円筒ガラス113が割れることもあり、この半円
筒ガラス113を頻繁に交換せねばならなかった。しか
も、図19のものと同様に、バーナー112を半円筒ガ
ラス113によって被うので、バーナー112近傍の空
気の流れが悪く、燃焼効率の低下を招いた。
【0007】さらに、両者のガスレンジのいずれの場合
も、燃焼効率が悪く、多量のガスを無駄に使うので、多
くの無駄な熱も発生して、ガスレンジからの放射熱が大
きく、調理人に大きな負担を与えた。
【0008】また、両者のガスレンジのいずれの場合
も、各バーナーを増加させる程、格子付近の水平面での
加熱が均一になるので、各バーナーを減少させることは
できず、また各バーナーと同数の山形金具や半円筒ガラ
スを必要とするから、部品点数が多くなり、洗浄や清掃
に手間と時間を要した。
【0009】さらに、両者のガスレンジのいずれの場合
も、格子付近の水平面で、部分的な焼け焦げを生じ易い
ので、この焼け焦げる部分に合わせて、バーナーの火を
弱めねばならず、また弱め過ぎると、調理品に生焼けの
部分を生じ、これらの点が火力の調整範囲を狭める原因
となった。
【0010】このため、格子や焼き網を上下に昇降さ
せ、バーナーの火と調理品間の距離を調整し、これを火
力の調整の代わりとするものがある。この場合は、バー
ナーの火と調理品間の距離を十分に保てば、火力を強め
て、調理品を一様に焼くことができる。
【0011】しかしながら、バーナーの火と調理品間の
距離を離せば離す程、無駄な熱が多くなって、燃焼効率
が低下した。また、調理品を焼く位置を高くすると、調
理を行い難いと言う欠点があった。
【0012】そこで、この発明の課題は、水平面での均
一な加熱と、良好な燃焼効率を実現し、部品点数も少な
く、洗浄や清掃を容易に行える火気分散金枠焼き鍋を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の火気分散金枠焼き鍋においては、上下を
開放した矩形の囲い壁と、この囲い壁の内側に配置され
た一対の傾斜板とを備え、各傾斜板は、散在して形成さ
れた複数の孔、及び下方に折れ曲がった縁を有してお
り、これらの傾斜板の縁を下方に配して、これらの傾斜
板を傾斜させ、これらの傾斜板の上端を相互に離間させ
て、これらの傾斜板を支持している。
【0014】各傾斜板の上端の間の下方には、空気の上
昇を制限する空気遮蔽体を設けても良い。
【0015】この様な構成の火気分散金枠焼き鍋をガス
レンジに載せて用いる。このガスレンジは、開口部を有
する載置板と、この載置板の下方であって、この載置板
の開口部から外れる部位に配置され、水平方向にガスを
噴出して、このガスの炎を載置板の開口部で垂直方向に
上昇させるバーナーとを備えるものであって、この火気
分散金枠焼き鍋の囲い壁によって載置板の開口部を略囲
み、バーナーのガスの炎を載置板の開口部を介して各傾
斜板の縁の部位へと上昇させる。
【0016】こうしてガスの炎を各傾斜板の縁の部位へ
と上昇させると、この炎の熱気は、各傾斜板の縁の部位
で受け止められ、これらの傾斜板に沿って徐々に流れつ
つ、これらの傾斜板の各孔から上昇し、これらの傾斜板
の上端に達して、これらの傾斜板の上端の間からも上昇
する。
【0017】すなわち、各傾斜板によってガスの火気が
分散される。この結果、囲い壁の内側においては、各傾
斜板上方の水平面で均一な加熱がなされる。
【0018】また、空気遮蔽体は、各傾斜板の上端の間
からの空気の上昇、つまり冷気の上昇を制限して、熱気
の温度の下降を防止する。
【0019】さらに、囲い壁と載置板間に隙間を形成
し、空気を該隙間を通じて該囲い壁の内側に流入させて
も良い。この隙間からの空気は、囲い壁の内面に沿って
上昇する。これに伴い、この囲い壁の内面に沿った熱気
の流れが発生し、この囲い壁の隅々まで、均一に加熱さ
れる。
【0020】この囲い壁の内面に沿った熱気の流れは、
強くなる傾向にあるので、この囲い壁の内面に突出部を
設け、この突出部によって空気の流れを乱すのが良い。
【0021】また、ガスレンジの載置板の開口部には、
火気分散金枠焼き鍋の囲い枠と隣合うコンロ部の囲い枠
を配し、この載置板の下方には、このコンロ部の囲い枠
の内側にガスの炎を上げるコンロを設けても構わない。
この場合、火気分散金枠焼き鍋とコンロが並ぶので、調
理作業を効率的に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0023】図1乃至図4は、この発明の火気分散金枠
焼き鍋の一実施形態を適用したガスレンジを示してい
る。図1は側面図、図2は平面図、図3は断面図、図4
は分解図である。
【0024】これらの図から明らかな様に、このガスレ
ンジは、本体筐体1、載置板2、コンロ部3、及び火気
分散金枠焼き鍋4を備えている。コンロ部3は、第1囲
い壁5及びコンロ枠6からなる。また、火気分散金枠焼
き鍋4は、第2囲い壁7、空気遮蔽体8、一対の傾斜板
11,11、格子12及び金網13からなる。
【0025】図5(a),(b)に示す様に本体筐体1
は、引出し14を有している。この引出し14は、水を
貯め置くものであり、この引出し14の上方で加熱され
る調理品からの水分や油を受ける。この引出し14の水
に中性洗剤を予め滴下しておけば、調理品からの油が引
出し14内の水に浮かず、この水に溶けるので、この油
への引火を防止することができる。
【0026】また、本体筐体1内には、相互に連結され
た各ガス管15〜18を配している。これらのうちの2
本のガス管15,16を各コンロ19,19に接続し、
他の1本のガス管17を一対のバーナー21,22に接
続し、これらのバーナー21,22をガス管18を介し
て相互に連結している。さらに、各ガス管15,16,
17を外側のガス管23に接続しており、このガス管2
3の各コック24,25,26,27を開閉して、各ガ
ス管15,16,17へとガスを供給する。
【0027】図6(a),(b)に示す様に載置板2
は、その中央に矩形の開口部2aを有している。
【0028】図7(a),(b)に示す様にコンロ部3
の第1囲い壁5は、矩形の枠であって、各側板31、各
端板32からなり、各側板31の内側に4つの係止片3
3を固定している。各端板32は、図8に示す様に各側
板31よりも僅かに高く、各側板31よりも下方に突出
する段差部32aを有する。また、各端板32は、その
下端に凸部32bを有する。
【0029】図9(a),(b)に示す様にコンロ枠6
は、2つのコンロ領域34,35を有している。
【0030】図10(a),(b)に示す様に火気分散
金枠焼き鍋4の第2囲い壁7も、矩形の枠であって、各
側板36、各端板37からなり、各側板37の内側に4
つの係止片38を固定している。各端板37は、各段差
部37a、及び各凸部37bを有する。
【0031】また、この第2囲い壁7においては、各端
板37の内壁に支持枠41を突設し、この支持枠41に
各ガイド枠42,43を固定している。
【0032】図11(a),(b)に示す様に空気遮蔽
体8は、矩形の金属板をその中央で折り曲げて、山形に
成形したものである。
【0033】図12(a),(b)に示す様に各傾斜板
11,11は、数ミリの厚さの鉄板を加工したものであ
る。これらの傾斜板11,11には、複数の孔44を分
散して形成し、それぞれの上端には、複数の長溝45及
び複数の短溝46を交互に形成している。また、1つの
縁47を折り曲げ、この縁47に複数の短溝48を形成
している。さらに、各傾斜板11,11の両端付近に
は、各段差部49を形成している。
【0034】図13(a),(b)に示す様に格子12
は、複数本の鉄棒を溶接して形成される。この格子12
の対向する2辺12aには、2本の鉄棒を並設してお
り、この部分に幅を持たせている。
【0035】図4から明らかな様に、本体筐体1上に載
置板2を嵌め込み、この載置板2上に第1囲い壁5を載
せ、この第1囲い壁5の上側にコンロ枠5を嵌め込ん
で、コンロ部3を形成する。また、第2載置板2上に第
2囲い壁7を載せ、この第2囲い壁7内に空気遮蔽体8
及び各傾斜板11,11を配設し、この第2囲い壁7の
上側に格子12を嵌め込み、この格子12に金網13を
嵌め込んで、火気分散金枠焼き鍋4を形成する。
【0036】この状態では、載置板2の開口部2aの範
囲に各コンロ19,19とガス管18のみが配置され、
他の各ガス管15〜17や各バーナー21,22が開口
部2aの範囲から外れる。各バーナー21,22は、開
口部2aを介して相互に対向する。
【0037】第1囲い壁5は、各端板32の下端の凸部
32bを載置板2の開口部2aに嵌め込んで、この載置
板2上で位置決めされる。同様に、第2囲い壁7の各端
板37の凸部37bを載置板2の開口部2aに嵌め込ん
で、この第2囲い壁7を位置決めする。
【0038】第1及び第2囲い壁5,7を密接させて並
べたときには、これらの囲い壁5,7の長さが載置板2
の開口部2aの両縁間よりも短くなるので、これらの囲
い壁5,7と載置板2の開口部2aの両縁間には、それ
ぞれの隙間51(図3に示す)が形成される。これらの
隙間51を通じて、各コンロ19,19や各バーナー2
1,22への着火を行う。
【0039】また、第1囲い壁5を載置板2上に載置し
た状態では、この第1囲い壁5の各端板32の段差部3
2aが載置板2に当接し、この第1囲い壁5の各側板3
1が載置板2から浮き上がり、各側板31と載置板2間
に僅かの隙間52(図3に示す)が形成される。同様
に、第2囲い壁7の各端板37の段差部37aも載置板
2に当接し、この第2囲い壁7の各側板36と載置板2
間に僅かの隙間53(図3に示す)が形成される。
【0040】コンロ部3においては、コンロ枠6を第1
囲い壁5の各係止辺33に引っ掛けて、この第1囲い壁
5に固定する。このコンロ枠6の各コンロ領域34,3
5は、各コンロ19,19の上方に位置決めされる。
【0041】火気分散金枠焼き鍋4においては、空気遮
蔽体8の両端を第2囲い壁7の内側の各支持枠41に載
せて、これらの支持枠41間に架け渡す。
【0042】各傾斜板11,11のうちの一方は、各支
持枠41のガイド枠42に載り、他方は、各支持枠41
のガイド枠43に載る。このとき、各傾斜板11,11
の縁47と載置板2間には、僅かの各隙間54(図14
に示す)が開く。
【0043】格子12は、第2囲い壁7の上側に嵌め込
まれると、この第2囲い壁7の各係止片38に引っ掛か
って固定される。
【0044】さて、この様な構成において、ガスをガス
管23を通じて各ガス管15〜18,23へと送り出
し、第1及び第2囲い壁5,7と載置板2の開口部2a
の両縁間の隙間51を通じて、各コンロ19,19及び
各バーナー21,22から噴出したガスに着火する。
【0045】なお、ガス管23の各コック24〜27を
選択的に開閉することにより、各コンロ19,19及び
各バーナー21,22を選択的に着火することができ
る。
【0046】各コンロ19,19は、その上側に多数の
小孔を有しており、これらの小孔からガスが噴出して燃
焼し、炎が垂直方向に立ち昇る。これらのコンロ19,
19の炎は、コンロ枠6の各コンロ領域34,35に達
し、これらのコンロ領域34,35に置かれた鍋やフラ
イパンを加熱する。
【0047】また、各バーナー21,22は、それらの
側壁に多数の小孔を有しており、これらの小孔からガス
が水平方向に噴出して燃焼する。このため、これらの小
孔の炎は、水平方向から垂直方向へと曲がって立ち昇
る。
【0048】図14及び図15は、各バーナー21,2
2に係わる部位、つまり火気分散金枠焼き鍋4の断面を
示しており、図16は、格子12を除去した状態で、こ
の火気分散金枠焼き鍋4を上方から見て示している。
【0049】図14からも明らかな様に各バーナー2
1,22の炎は、水平方向に噴出し、載置板2の開口部
2aの範囲に達してから、垂直方向へと立ち昇る。この
ため、各バーナー21,22の炎の熱気は、開口部2a
を介して上昇し、各傾斜板11,11の縁47の部位に
達する。そして、これらの熱気は、各傾斜板11,11
を加熱しつつ、これらの傾斜板11,11に沿って流
れ、これらの傾斜板11,11の各孔44や各長溝45
及び短溝46を通じて上昇し、これらの傾斜板11,1
1の上端に達して、これらの傾斜板11,11間からも
上昇する。
【0050】また、この熱気は、各傾斜板11,11の
縁47と載置板2間の各隙間54を通り、ここからも上
昇する。これらの傾斜板11,11の縁47の各短溝4
8は、それぞれの隙間54から漏れ出す熱気の量を調節
するために形成されたものである。
【0051】各隙間54を介しての熱気の上昇に伴い、
第2囲い壁7と載置板2間の隙間53を通じて空気が流
れ込み、この第2囲い壁7の内面に沿って空気が上昇す
る。そして、これらの熱気と空気が相互に干渉し、この
結果として、第2囲い壁7の上端付近では、第2囲い壁
7の内面に沿った熱気の流れが発生し、第2囲い壁7の
隅々まで熱気が行き渡る。この第2囲い壁7の内面に沿
って上昇する熱気は、そのままでは非常に強い。このた
め、格子12の各辺12aに2本の鉄棒を並設して、こ
の第2囲い壁7の内面に沿って突出部を形成し、これら
の辺12aの各鉄棒によって熱気の流れを乱して緩和し
ている。
【0052】さらに、各傾斜板11,11は、加熱され
つつ、放熱している。これらの傾斜板11,12の放熱
は、一部に集中することなく、格子12付近の水平面を
均一に加熱する。
【0053】空気遮蔽体8は、この空気遮蔽体8の下方
から各傾斜板11,11間への空気の流れを遮蔽してい
る。これにより、各傾斜板11,11間から上昇する熱
気に空気が混入して、この熱気の温度が低下することを
防止している。
【0054】すなわち、この火気分散金枠焼き鍋4にお
いては、各傾斜板11,11の各孔44や各長溝45及
び各短溝46からの熱気の上昇、これらの傾斜板11,
11の上端の間からの熱気の上昇、これらの傾斜板1
1,11の縁47と載置板2の各隙間54からの熱気の
上昇、格子12の各辺12aの各鉄棒による熱気の流れ
の緩和、及び各傾斜板11,11の放熱によって、格子
12付近の水平面での均一な加熱を実現している。
【0055】特に、各傾斜板11,11の縁47に近い
1列目の各孔44からの熱気の上昇、各傾斜板11,1
1の上端に近い2列目の各孔44と各長溝45及び各短
溝46からの熱気の上昇、各傾斜板11,11の上端の
間からの熱気の上昇、及び各傾斜板11,11の縁47
と載置板2の各隙間54からの熱気の上昇、つまり各傾
斜板11,11毎に4箇所、合計7箇所からの熱気の上
昇と言う火気の分散によって、格子12付近の水平面で
の均一な加熱が効果的に行われている。
【0056】この様な火気の分散は、各傾斜板11,1
1の各孔44や各長溝45及び各短溝46の数、大きさ
及び位置、各傾斜板11,11の上端の間の広さ、各傾
斜板11,11の縁47と載置板2の隙間51の広さ、
各傾斜板11,11の縁47の各短溝48の本数等を適
宜に設定すれば、各傾斜板11,11毎に4箇所、合計
7箇所からの熱気の上昇を略均等に行うことができ、こ
れにより理想的な水平面での均一な加熱を実現すること
ができる。
【0057】この結果、格子12に焼き鳥や魚等の調理
品を載せれば、むら焼けや、部分的な焼け焦げを生じる
ことなく、この調理品を均一に焼くことができる。
【0058】しかも、むら焼けや、部分的な焼け焦げを
生じないから、これらの点が原因となって、火力調整が
制約されることはなく、各コック24〜27の開閉程度
を変更するだけで、自在な火力調整を行うことができ
る。この火気分散金枠焼き鍋4と従来のガスレンジを比
較すると、むら焼けや、部分的な焼け焦げを生じさせな
いと言う前提条件の基で、この火気分散金枠焼き鍋4の
方が数倍の広い範囲で火力調整を行うことができる。
【0059】さらに、むら焼けや、部分的な焼け焦げを
生じ難ければ、煙を発生させない範囲であっても、火力
を十分に強くすることができ、これにより効率的かつ迅
速な調理が可能となる。また、煙が発生しなければ、調
理場を汚さずに済む。
【0060】また、各バーナー21,22の上方を被う
ものはなく、これらのバーナー21,22の下方と、こ
れらのバーナー21,22の炎が立ち昇る部位を開放し
ているので、空気が速やかに流れて、非常に良好な燃焼
効率が達成される。
【0061】したがって、必要最小限のガスによって、
加熱調理を行うことになる。このことは、燃料の節約ば
かりでなく、無駄な熱の発生を抑えて、この火気分散金
枠焼き鍋4からの放射熱を小さくし、調理人の負担を軽
くすると言う利点をもたらす。
【0062】また、コンロ部3及び火気分散金枠焼き鍋
4を並べた構成であるから、調理スペースを節約するこ
とができ、また調理人の移動も最小限度で済み、調理作
業の効率の向上を望める。例えば、火気分散金枠焼き鍋
4によって焼くを行いながら、コンロ部3によって炒め
ると煮るを行っても、それぞれの調理の進行具合を容易
に把握することができ、これらの調理品に直ぐに手が届
く。
【0063】一方、調理品から油が落下しても、この油
は、各傾斜板11,11から載置板2へと流れ、更に載
置板2の開口部2aから引出し14へと流れ落ちるの
で、各バーナー21,22が汚れたり、この油に引火す
ることがない。
【0064】さらに、調理品の加熱の途中であって、各
バーナー21,22が点火していても、水を第1及び第
2囲い壁5,7の内側や、載置板2に流して、コンロ部
3や火気分散金枠焼き鍋4を洗うことができる。洗浄水
は、先の調理品の油と同様に、載置板2→引出し14へ
と流れ落ちたり、第1及び第2囲い壁5,7と載置板2
の隙間52,53を通じて引出し14へと流れ落ちるの
で、各バーナー21,22に掛かることはない。
【0065】また、引出し11に多量の油が落ちたり、
あるいは引出し11内の水位が上がったときには、この
引出し11を開いて、この引出し11内のものを廃棄し
てから、この引出し11を本体筐体1に再び配置すれば
良い。
【0066】この様な調理の途中でのコンロ部3や火気
分散金枠焼き鍋4の洗浄、及び引出し11内のものの廃
棄によって、多量の調理品を迅速かつ連続的に調理する
ことができる。
【0067】すなわち、この実施形態では、従来のガス
レンジでは到底成し得ることができない調理を可能にす
る。
【0068】さらに、調理を終了すれば、図4に示す様
にコンロ部3や火気分散金枠焼き鍋4の各部品を分解し
て洗浄することができ、これらの部品点数が少ないの
で、その作業も容易である。
【0069】図17は、図1〜図4の載置板2の半分の
長さである載置板61を示している。この載置板61
は、図1〜図4の本体筐体1上に嵌め込むことができ、
その上にコンロ部3又は火気分散金枠焼き鍋4を載せる
ことができる。
【0070】あるいは、この本体筐体1の半分の長さの
本体筐体を準備すれば、図1〜図4のガスレンジの半分
のものを構成することができる。
【0071】図18は、傾斜板の変形例を示している。
この傾斜板64は、各傾斜板11,11と同様に数ミリ
の厚さの鉄板を加工したものであり、複数の短溝65と
長溝66を交互に形成し、1つの縁67を折り曲げ、こ
の縁67に複数の短溝68を形成してなる。
【0072】傾斜板64の各短溝65と各長溝66は、
この傾斜板64に沿って流れる熱気を分散して上昇させ
る役目を果たす。
【0073】この傾斜板64は、幅が狭い火気分散金枠
焼き鍋、例えば図16に示す火気分散金枠焼き鍋4の1
/2の幅のものに用いられる。
【0074】この様な載置板61、半分の長さの本体筐
体、あるいは傾斜板64は、複数の部品から適宜のもの
を選択して、所望のガスレンジを組み立てると言うシス
テム化のために提供される。勿論、このシステムのため
に、他の多様な部品も提供される。
【0075】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものでなく、様々な変形が可能である。例えば、傾
斜板の形状、及び孔の個数や位置を適宜に変更しても構
わない。また、傾斜板の枚数を増減させたり、傾斜板の
角度を変更しても良い。
【0076】
【効果】以上説明したように、本発明の火気分散金枠焼
き鍋によれば、バーナーのガスの炎を各傾斜板の縁の部
位へと立ち昇らせ、この炎の熱気を該各傾斜板の縁の部
位で受け止める。この熱気は、各傾斜板に沿って徐々に
流れつつ、これらの傾斜板の各孔から上昇し、これらの
傾斜板の上端に達して、これらの上端の間からも上昇す
る。また、この熱気は、各傾斜板の縁と載置板の隙間を
通じても上昇する。この結果、囲い壁の内側において
は、各傾斜板上方の水平面で均一な加熱がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の火気分散金枠焼き鍋の一実施形態を
適用したガスレンジ示す側面図
【図2】図1のガスレンジを示す平面図
【図3】図1のガスレンジを示す断面図
【図4】図1のガスレンジを示す分解斜視図
【図5】図5(a)は図1のガスレンジにおける本体筐
体を示す平面図、図5(b)は同本体筐体を示す側面図
【図6】図6(a)は図1のガスレンジにおける載置板
を示す平面図、図6(b)は同載置板を示す側面図
【図7】図7(a)は図1のガスレンジにおけるコンロ
部の第1囲い壁を示す平面図、図7(b)は同第1囲い
壁を示す側面図
【図8】図7の第1囲い壁を部分的に拡大して示す斜視
【図9】図9(a)は図1の火気分散金枠焼き鍋におけ
るコンロ枠を示す平面図、図9(b)は同コンロ枠を示
す側面図
【図10】図10(a)は図1のガスレンジにおける火
気分散金枠焼き鍋の第2囲い壁を示す平面図、図10
(b)は同第2囲い壁を示す側面図
【図11】図11(a)は図1の火気分散金枠焼き鍋に
おける空気遮蔽体を示す平面図、図11(b)は同空気
遮蔽体を示す側面図
【図12】図12(a)は図1の火気分散金枠焼き鍋に
おける傾斜板を示す平面図、図12(b)は同傾斜板を
示す側面図
【図13】図13(a)は図1の火気分散金枠焼き鍋に
おける格子を示す平面図、図13(b)は同格子を示す
側面図
【図14】図1の火気分散金枠焼き鍋を傾斜板と直交す
る方向に破断して示す断面図
【図15】図1の火気分散金枠焼き鍋を傾斜板に沿う方
向に破断して示す断面図
【図16】図1の火気分散金枠焼き鍋を示す平面図
【図17】図17(a)は図1のガスレンジにおける載
置板の変形例を示す平面図、図17(b)は同変形例を
示す側面図
【図18】図18(a)は図1の火気分散金枠焼き鍋に
おける各傾斜板の変形例を示す平面図、図18(b)は
同変形例を示す側面図
【図19】従来のガスレンジの一例を示す斜視図
【図20】従来のガスレンジの他の例を示す斜視図
【符号の説明】
1 本体筐体 2 載置板 3 コンロ部 4 火気分散金枠焼き鍋 5 第1囲い壁 6 コンロ枠 7 第2囲い壁 8 空気遮蔽体 11 傾斜板 12 格子 13 金網 14 引出し 15〜18,23 ガス管 19 コンロ 21,22 バーナー 24〜27 コック 31,36 側板 33,38 係止片 32,37 端板 41 支持枠 42,43 ガイド枠

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下を開放した矩形の囲い壁と、この囲
    い壁の内側に配置された一対の傾斜板とを備え、 各傾斜板は、散在して形成された複数の孔、及び下方に
    折れ曲がった縁を有しており、これらの傾斜板の縁を下
    方に配して、これらの傾斜板を傾斜させ、これらの傾斜
    板の上端を相互に離間させて、これらの傾斜板を支持し
    た火気分散金枠焼き鍋。
  2. 【請求項2】 各傾斜板の上端の間の下方には、空気の
    上昇を制限する空気遮蔽体を設けた請求項1に記載の火
    気分散金枠焼き鍋。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の火気分散金枠焼き鍋を
    ガスレンジに載せて用い、 このガスレンジは、開口部を有する載置板と、この載置
    板の下方であって、この載置板の開口部から外れる部位
    に配置され、水平方向にガスを噴出して、このガスの炎
    を載置板の開口部で垂直方向に上昇させるバーナーとを
    備え、 この火気分散金枠焼き鍋の囲い壁によって載置板の開口
    部を略囲み、バーナーのガスの炎を載置板の開口部を介
    して各傾斜板の縁の部位へと上昇させる請求項1又は2
    に記載の火気分散金枠焼き鍋。
  4. 【請求項4】 囲い壁と載置板間に隙間を形成し、空気
    を該隙間を通じて該囲い壁の内側に流入させる請求項3
    に記載の火気分散金枠焼き鍋。
  5. 【請求項5】 囲い壁の内面には、この囲い壁と載置板
    間の隙間から流入し、この囲い壁の内面に沿って上昇す
    る空気の流れを乱す突出部を設けた請求項4に記載の火
    気分散金枠焼き鍋。
  6. 【請求項6】 ガスレンジの載置板の開口部には、火気
    分散金枠焼き鍋の囲い枠と隣合うコンロ部の囲い枠を配
    し、 この載置板の下方には、このコンロ部の囲い枠の内側に
    ガスの炎を上げるコンロを設けた請求項3に記載の火気
    分散金枠焼き鍋。
JP15680696A 1996-06-18 1996-06-18 火気分散金枠焼き鍋 Pending JPH10161A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15680696A JPH10161A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 火気分散金枠焼き鍋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15680696A JPH10161A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 火気分散金枠焼き鍋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10161A true JPH10161A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15635739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15680696A Pending JPH10161A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 火気分散金枠焼き鍋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10161A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001258752A (ja) * 2000-03-17 2001-09-25 Anrakutei Co Ltd ロースターのトッププレートユニットおよびロースター
JP2012157305A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Kajiwara Kitchen Supply Inc 食材焼き器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001258752A (ja) * 2000-03-17 2001-09-25 Anrakutei Co Ltd ロースターのトッププレートユニットおよびロースター
JP2012157305A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Kajiwara Kitchen Supply Inc 食材焼き器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5617778A (en) Gas Barbecue Assembly
US6257130B1 (en) Ducted smoker for barbecue grill
US20120266856A1 (en) Heat and Grease Deflector for a Barbecue Grill
US5445066A (en) Cooking appliance having a cooking plate provided with openings
US7117866B2 (en) Multi-faceted grill
CA3217476A1 (en) Cooking station and griddle with understructure and method thereof
KR101993792B1 (ko) 열순환 및 냄새 제거 기능을 갖는 조리용기
US20040173199A1 (en) Salaman grill
JP5896979B2 (ja) グリル皿及び加熱調理器
JPH10161A (ja) 火気分散金枠焼き鍋
JP4929259B2 (ja) グリル
KR200459206Y1 (ko) 가스레인지의 그릴
JP2001324153A (ja) トッププレート温度上昇防止構造
JP7274254B2 (ja) 焼物器
JP3492575B2 (ja) グリル
KR100380899B1 (ko) 그릴
KR19980076132A (ko) 화기분산금속틀 구이남비
KR100208330B1 (ko) 그릴조리부를 갖는 가스렌지
CN113227659B (zh) 烤箱
JPH1078227A (ja) ガスグリル
JP3836943B2 (ja) グリル
JP3780393B2 (ja) グリル
JPH09201292A (ja) ガスグリル
JP2024022099A (ja) グリル
JPH10253073A (ja) ガスグリル