JPH10161390A - 帯電部材及び帯電装置 - Google Patents

帯電部材及び帯電装置

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JPH10161390A
JPH10161390A JP32540896A JP32540896A JPH10161390A JP H10161390 A JPH10161390 A JP H10161390A JP 32540896 A JP32540896 A JP 32540896A JP 32540896 A JP32540896 A JP 32540896A JP H10161390 A JPH10161390 A JP H10161390A
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JP
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charging member
crown
electrostatic charging
charging
layer
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JP32540896A
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Inventor
Hiroshi Koyama
浩 小山
Seiji Tsuru
誠司 都留
Toshio Takamori
俊夫 高森
Hiroshi Inoue
宏 井上
Hiroyoshi Suzuki
啓義 鈴木
Naoki Fuei
直喜 笛井
Hiroyuki Osada
弘行 長田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラウン量の不足による帯電部材の長手方向
の帯電ムラによる画像欠陥を、コストアップすることな
く解決できる帯電部材及び該帯電部材を有する帯電装置
を提供する。 【解決手段】 弾性体からなる層弾性層に、シームレス
チューブを1層または複数層被覆してなるクラウン形状
の帯電部材において、前記弾性体がクラウン形状であ
り、前記シームレスチューブがストレート形状であっ
て、予め付与する前記弾性体のクラウン量が、前記シー
ムレスチューブ被覆後の前記帯電部材として必要なクラ
ウン量よりも大きい帯電部材及び該帯電部材を有する帯
電装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に電子写真画像
形成装置に用いられる帯電部材及び該帯電部材を有する
帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機、同プリンタ及び静電記
録装置等の電子写真画像形成装置は、像担持体を帯電す
る一次帯電手段、像担持体上の現像剤を被印刷物上に引
き寄せる転写手段等というような、被帯電物を均一に帯
電する手段を含んでいる。
【0003】その際用いられる帯電法として、従来のコ
ロナ帯電法よりもオゾン発生量が大幅に少ない接触式帯
電法が検討され一部において実用化されている。
【0004】図1に接触式帯電部材の一例の断面図を、
図2に弾性体の一例の断面図を示す。また、図3に接触
式帯電装置を用いた画像形成装置(複写機)の概略構成
図を示す。
【0005】帯電部材2は、電源3より直流電圧あるい
は直流電圧と交流電圧の重畳電圧等の振動電圧を印加す
る導電性剛体である芯金2a、弾力性を付与する導電性
弾性層2bからなり、必要に応じて帯電部材の抵抗を制
御する抵抗制御層2cや被帯電体と接触する表面層であ
る被覆層2d等が弾性層2bの外側に設けられる。該帯
電部材2は、押圧手段(不図示)により所定の当接力を
もって被帯電体1に当接している。図3の画像形成装置
において、帯電部材2と被帯電体1はそれぞれ矢印の方
向に回転し、電源3により印加される電圧により帯電部
材2が当接する被帯電体の感光層1bが帯電し、それは
露光工程4及び現像工程5を経て感光層1b上の画像と
なり、転写工程6において被印刷物7上に転写された画
像を形成する。8は感光層1bの清掃工程を示す。1a
は導電性支持体である。
【0006】接触式帯電法とは、電圧を印加した帯電部
材2を被帯電体1に当接させて被帯電体1を帯電させる
ものであるため、帯電領域に渡り帯電部材2と被帯電体
1を均一に当接させることが重要である。
【0007】また、帯電部材2はドラム形状やベルト形
状の面移動する被帯電体1に接触しているため、帯電部
材2が固定されていると、当接部で摩耗や傷が発生する
恐れがある。この問題を解決するには、帯電部材2を円
柱状や円筒状のローラー形状とし、回転自在として被帯
電体1に従動させることが一般的である。
【0008】ここで、被帯電体1に帯電部材2を当接さ
せる押圧力は、その当接線上または当接帯上に均一にか
けることが理想であるが、上記の述べたとおり帯電部材
2が回転自在であるため、該当接線または該当接帯の両
端にのみ押圧力をかけ、その中央部には押圧力をかけら
れない場合が多い。
【0009】上記のように両端のみに押圧力をかける場
合、帯電部材2のたわみにより中央部の当接力が両端部
よりも弱くなり、中央部と両端部では帯電量が異なって
しまい、帯電部材2の長手方向の帯電ムラによる画像欠
陥が発生するという欠点がある。そこで、たわみ量に相
当する分だけ、帯電部材の中央部の径11を端部の径1
2より太くするという所謂クラウン形状が検討され一部
において実施されている。
【0010】回転自在の帯電部材2の構成は、芯金2
a、帯電部材2に弾性を与える弾性層2b、弾性層2b
から可塑剤などがブリードアウトすることを防止するし
み出し防止層、電極層あるいは帯電部材2の電気特性を
支配する抵抗制御層2c、及び感光体等の被帯電体1に
傷や汚染を与えないために設けられた表面層2dといっ
た機能分離された各層を必要に応じ複数用いることが一
般的である。
【0011】前記弾性層2bの製造方法としては、未加
硫ゴムを金型内で加硫する方法、加硫缶内で発泡加硫さ
せる方法等が知られている。
【0012】前記しみ出し防止層、電極層あるいは抵抗
制御層2c、及び表面層2dの製造方法としては、ディ
ップコート法及びロールコート法等塗工液を用いる方法
が一般的である。
【0013】しかしながら、塗工液をコートする方法は
乾燥が必要なため、乾燥炉の設備投資、乾燥工程追加に
よる工数アップ等の理由により、コストが高いという問
題があった。
【0014】また、帯電部材2への要求が高まるにつ
れ、積層する数が多くなる傾向にある。コート数を増や
す場合、層の数だけ乾燥工程が必要となるので、そのコ
ストアップが大きな問題となっている。
【0015】そこで最近では、シームレスチューブを弾
性体2bに被覆するだけで得られる、乾燥不要の帯電部
材2が検討されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような弾性体2bにシームレスチューブを1層若しくは
複数被覆してなる帯電部材2をクラウン形状とするに
は、以下のような問題がある。
【0017】チューブ被覆タイプの帯電部材2をクラウ
ン形状とする方法において、弾性体2bをクラウン形状
とし、シームレスチューブをストレート形状とする場
合、チューブ被覆タイプの帯電部材2ではシームレスチ
ューブの被覆により弾性体2bが圧縮されるため、弾性
体2bをクラウン形状とすると端部と中央部で圧縮率が
異なり、弾性体に付与したクラウン形状が保たれず、被
覆後のクラウン量は弾性体に付与したクラウン量よりも
小さくなってしまうという問題がある。なお、ここでい
うクラウン量とは、中央部の直径から端部の直径を引き
算した結果を言う。
【0018】本発明の目的は、上記のようなクラウン量
の不足による帯電部材の長手方向の帯電ムラによる画像
欠陥を、コストアップすることなく解決できる帯電部材
及び帯電装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、弾性体
からなる層弾性層に、シームレスチューブを1層または
複数層被覆してなるクラウン形状の帯電部材において、
前記弾性体がクラウン形状であり、前記シームレスチュ
ーブがストレート形状であって、予め付与する前記弾性
体のクラウン量が、前記シームレスチューブ被覆後の前
記帯電部材として必要なクラウン量よりも大きいことを
特徴とする帯電部材である。
【0020】また、本発明は、帯電部材に電圧を印加し
て被帯電体を帯電する帯電装置において、上記帯電部材
を有する帯電装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】発明者は、先に述べた帯電部材2
の長手方向の帯電ムラが、帯電部材2を被帯電体1に当
接させる押圧力が両端荷重であるために発生する帯電部
材2のたわみに起因することに着目し、たわみ量に相当
する分だけ、帯電部材2の中央部の径11を端部の径1
2より太くするという所謂クラウン形状をシームレスチ
ューブ被覆タイプの帯電部材2に導入することを考案
し、検討した。
【0022】帯電部材2に付与するクラウン量は、帯電
部材2の長さ、硬度及び押圧力にもよるが、概略は帯電
部材2の長さの千分の1前後である。ここでいうクラウ
ン量とは、中央部の直径から端部の直径を引き算した結
果を言う。一例として、A4サイズのページプリンター
の場合、帯電部材2の長さが200〜250mm程度な
ので、帯電部材2として必要なクラウン量13は数百μ
m程度となることが一般的である。
【0023】シームレスチューブ被覆タイプの帯電部材
2をクラウン形状とする方法は大きく2つに分かれる。
1番目は、弾性体2bをストレート形状とし、被覆する
シームレスチューブの肉厚を長手方向の端部より中央部
で厚くするという方法である。2番目は、本発明にあた
る弾性体2bをクラウン形状とし、被覆するシームレス
チューブはストレート形状であるという方法である。
【0024】シームレスチューブは、一般に押出成形で
製造される。押出成形は連続成形であるため、肉厚を連
続的に精度良く変更することが困難である。従って、1
番目のチューブの肉厚を調節する方法は、押出成形では
事実上不可能である。また、抵抗制御層2cに用いるシ
ームレスチューブは、抵抗に肉厚依存性があるので、端
部と中央部で数百μmも肉厚を調節してしまうと、端部
と中央部で大幅に抵抗が異なってしまうという問題も生
じる。
【0025】これに対し、第2の方法では、弾性体2b
をクラウン形状とするので、シームレスチューブはスト
レート形状のままで良く、押出成形により製造すること
が可能である。弾性体2bをクラウン形状にする方法と
しては、金型を予めクラウン形状にしておく、研磨によ
りクラウン形状を形成する等の方法がある。ここで、弾
性体2bに付与するクラウン量を、帯電部材として所望
するクラウン量よりも大きくしておけば、シームレスチ
ューブ被覆によって、端部と中央部が個々の圧縮率によ
って圧縮され、結果的に帯電部材2として所望するクラ
ウン形状が得られる。
【0026】本発明に適用できる帯電部材2のうち、芯
金2a上に設ける弾性体2bとしては、シリコーンゴム
に導電性カーボンを分散させた導電性弾性体等を用いる
ことができる。導電性弾性体は、イソプレンゴム、スチ
レンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレ
ンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、フ
ッソゴム、エチレンプロピレンゴム及びエピクロルヒド
リンゴム等の、ゴム類及び熱可塑性エラストマーに、グ
ラファイト、金属微粉末及び金属酸化物等の導電性物質
を適量添加して作成してもよい。
【0027】該弾性体2bは、インジェクション成形機
を用い、クラウン形状の金型内で成形と同時に加硫して
作成することができる。その他の方法として、発泡剤を
添加して加硫缶内で加硫と同時に発泡させてなるスポン
ジ状に成形したり、熱可塑性エラストマーをチューブ状
に押し出して芯金2aに圧入して作成し、研磨によりク
ラウン形状に成形してもよい。
【0028】該弾性体からなる弾性層2bの上に、必要
に応じ、シームレスチューブよりなる抵抗制御層2cや
表面層2dを設ける。シームレスチューブは、被覆方法
により熱収縮性チューブと非熱収縮性チューブとに大別
されるが本発明はそのいずれにも適用できる。
【0029】熱収縮性チューブを用いる場合は、被覆さ
れる物の最大外径より大きい内径に熱収縮チューブを作
成し、その内側に被覆される物を挿入し熱を加え、チュ
ーブを収縮させて被覆される物と一体化する。
【0030】非熱収縮性チューブを用いる場合は、熱可
塑性スチレンエラストマー、熱可塑性ウレタンエラスト
マー、熱可塑性オレフィンエラストマー、熱可塑性アミ
ド系エラストマー及び熱可塑性ポリエステル・エラスト
マー等の熱可塑性エラストマーチューブ及びそれらのポ
リマーアロイをベースレジンとし、使用する目的に応じ
導電剤等の添加剤を配合する。こうして得られた配合物
を押出し成形により、被覆される物の最小外径よりも小
さい内径のチューブに押出し成形し、非熱収縮性チュー
ブを得る。該チューブを前記被覆される物に被覆する際
には、エア等を該チューブの内側に吹き込み、被覆され
る物の最大外径よりも大きい内径となるまで該チューブ
を膨らませつつ、被覆される物を挿入しエア圧等の拡幅
手段を遮断すると、該チューブが持つ弾性により初期内
径に戻ろうとし、該チューブと前記被覆される物は密着
し、一体化する。
【0031】こうして得られた、クラウン形状の弾性体
2bにストレート形状のシームレスチューブを被覆した
帯電部材2は、チューブ被覆後もクラウン形状を有する
が、必ずしも弾性体2bに付与したクラウン形状とチュ
ーブ被覆後のクラウン量と一致するとは限らず、被覆す
るチューブの硬度や被覆方法にもよるが、弾性体2bに
付与したクラウン量よりも小さくなるため、帯電部材2
として所望するクラウン量よりも大きめのクラウン量を
予め弾性体2bに付与しておく必要がある。 [実施例]効果の詳細を以下の実施例を用いて説明す
る。なお、実施例は接触式の帯電ローラーを用いて説明
しているが、本発明は本実施例に限定されるものではな
い。 [実施例1](弾性体の作成)導電性カーボンを分散さ
せたEPDMゴムに、加硫剤と発泡剤を2本ロールで配
合し、押出し成形にてチューブ状に成形した。このチュ
ーブ状成形物を加硫缶内で発泡させたところ、長さ24
0mm、内径5mm、外径15mmのスポンジチューブ
が得られた。
【0032】(芯金と弾性体の接着)前記スポンジチュ
ーブの内側に、接着剤を塗布した長さ240mm、外径
6mmの芯金を挿入し、熱オーブン内で芯金と弾性体を
接着し弾性層を形成した。
【0033】(弾性層の長さの調整)突っ切りにより、
芯金の両端が10mmづつ残るように、スポンジ弾性層
を長さ220mmに調整した。
【0034】(弾性層のクラウンの作成)この芯金付き
弾性層を研磨により、端部外径10.70mm、中央部
外径11.35mmに仕上げ、クラウン付き弾性層を作
成した。弾性層のクラウン量は650μmである。
【0035】(抵抗制御層の作成)導電性カーボンを分
散させた熱可塑性ウレタンエラストマーを押出し成形に
より、内径10.2mm、厚み400μmのシームレス
チューブに成形し抵抗制御層となるシームレスチューブ
を得た。
【0036】(表面層の作成)導電性カーボンを分散さ
せた熱可塑性スチレンエラストマーを押出し成形によ
り、内径10.5mm、厚み250μmのシームレスチ
ューブに成形し表面層となるシームレスチューブを得
た。
【0037】(抵抗制御層と表面層の被覆)上記抵抗制
御層の内径をエアーで拡幅し、前記弾性層をその内側に
挿入し、エアーを遮断して、弾性層に抵抗制御層を被覆
した。同様に、表面層も抵抗制御層上に被覆した。
【0038】以上のようにして3層構成の帯電部材を作
成し、その外径を測定したところ、端部で11.75m
m、中央部で11.95mmとなり、そのクラウン量は
200μmであった。
【0039】この接触式帯電部材を感光体に当接させ、
芯金両端部に500gづつの押圧力をかけてなる接触式
帯電装置を得た。
【0040】この接触式帯電装置を画像形成装置に組み
込み画像評価を行なったところ、画像は帯電領域全長に
渡り良好であった。更に、画像評価を続行したところ、
A4サイズ1万枚を印刷しても、その画像に劣化は見ら
れず大変良好であった。
【0041】[実施例2] (弾性体の作成)実施例1に同じ。
【0042】(芯金と弾性体の接着)実施例1に同じ。
【0043】(弾性層の長さの調整)実施例1に同じ。
【0044】(弾性層のクラウンの作成)この芯金付き
弾性層を研磨により、端部外径11.10mm、中央部
外径11.35mmに仕上げ、クラウン付き弾性層を作
成した。弾性層のクラウン量は250μmである。
【0045】(抵抗制御層の作成)実施例1に同じ。
【0046】(表面層の作成)実施例1に同じ。
【0047】(抵抗制御層と表面層の被覆)実施例1に
同じ。
【0048】以上のようにして3層構成の帯電部材を作
成し、その外径を測定したところ、端部で11.85m
m、中央部で11.95mmとなり、そのクラウン量は
100μmであった。
【0049】この接触式帯電部材を感光体に当接させ、
芯金両端部に500gづつの押圧力をかけてなる接触式
帯電装置を得た。
【0050】この接触式帯電装置を画像形成装置に組み
込み画像評価を行なったところ、画像は帯電領域全長に
渡り良好であった。更に、画像評価を続行したところ、
A4サイズ8千枚を経過したころから帯電不良による軽
微な画像不良が低温(15℃)低湿(10%RH)環境
で発生した。帯電部材を観察したところ、帯電部材の中
央部にのみ現像剤が堆積していた。実用上は問題ないも
ののクラウン量が不足気味で合ったことが原因である。
【0051】[比較例1] (弾性体の作成)実施例1に同じ。
【0052】(芯金と弾性体の接着)実施例1に同じ。
【0053】(弾性層の長さの調整)実施例1に同じ。
【0054】(弾性層のクラウンの作成)この芯金付き
弾性層を研磨により、端部外径11.25mm、中央部
外径11.35mmに仕上げ、クラウン付き弾性層を作
成した。弾性層のクラウン量は100μmである。
【0055】(抵抗制御層の作成)実施例1に同じ。
【0056】(表面層の作成)実施例1に同じ。
【0057】(抵抗制御層と表面層の被覆)実施例1に
同じ。
【0058】以上のようにして3層構成の帯電部材を作
成し、その外径を測定したところ、端部で11.92m
m、中央部で11.95mmとなり、そのクラウン量は
30μmであった。
【0059】この接触式帯電部材を感光体に当接させ、
芯金両端部に500gづつの押圧力をかけてなる接触式
帯電装置を得た。
【0060】この接触式帯電装置を画像形成装置に組み
込み画像評価を行なったところ、画像は帯電領域全長に
渡り良好であった。更に画像評価を続行したところ、A
4サイズ2千枚を経過したころから帯電不良による軽微
な画像不良が低温(15℃)低湿(10%RH)環境で
発生し、5千枚経過時点では画像不良が顕著となり評価
続行を断念した。帯電部材を観察したところ、帯電部材
の中央部に激しく現像剤が堆積していた。実用に供せな
いレベルである。
【0061】[比較例2] (弾性体の作成)実施例1に同じ。
【0062】(芯金と弾性体の接着)実施例1に同じ。
【0063】(弾性層の長さの調整)実施例1に同じ。
【0064】(弾性層のクラウンの作成)この芯金付き
弾性層を研磨により、端部外径、中央部外径、共に1
1.35mmに仕上げ、クラウンなしのストレート弾性
層を作成した。
【0065】(抵抗制御層の作成)実施例1に同じ。
【0066】(表面層の作成)実施例1に同じ。
【0067】(抵抗制御層と表面層の被覆)実施例1に
同じ。
【0068】以上のようにして3層構成の帯電部材を作
成し、その外径を測定したところ、端部、中央部、共に
11.95mmとなり、帯電部材としてもストレート形
状となった。
【0069】この接触式帯電部材を感光体に当接させ、
芯金両端部に500gづつの押圧力をかけてなる接触式
帯電装置を得た。
【0070】この接触式帯電装置を画像形成装置に組み
込み画像評価を行なったところ、初期より帯電不良によ
る画像不良が常温常湿環境でも発生したため、ただちに
帯電部材と感光体の当接状況を観察したところ、帯電部
材の中央部が約30mmに渡り浮いており、正常に帯電
していないことが判明した。
【0071】以上より、実施例に示す構成の帯電部材と
してのクラウン量は、実施例2の100μm以上必要
で、好ましくは実施例1の200μm必要であることが
明らかである。また、チューブ被覆タイプの帯電部材で
は、比較例1に示す如く、帯電部材として最低限必要な
100μmのクラウン量を弾性層に付与しても、チュー
ブ被覆後は30μm程度のクラウン量に圧縮され、クラ
ウン不足を原因とする画像不良を招く原因となることが
明らかとなった。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、弾性体からなる層
弾性層に、シームレスチューブを1層または複数層被覆
してなるクラウン形状の帯電部材において、前記弾性体
がクラウン形状であり、前記シームレスチューブがスト
レート形状であって、予め付与する前記弾性体のクラウ
ン量が、前記シームレスチューブ被覆後の前記帯電部材
として必要なクラウン量よりも大きくしておくことによ
り、帯電部材として所望するクラウン量を付与すること
が可能になり、帯電部材の長手方向の帯電ムラによる画
像欠陥を、コストアップすることなく安価に解決でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接触式帯電部材の一例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明に帯電部材の弾性層の一例を示す断面図
である。
【図3】本発明における接触式帯電装置を用いた画像形
成装置の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 被帯電体(像担持体) 1a 導電性支持体 1b 感光層 2 帯電部材 2a 剛体(芯金) 2b 弾性体(弾性層) 2c 抵抗制御層 2d 被覆層 3 電源 4 露光工程 5 現像工程 6 転写工程 7 被印刷物 8 清掃工程 11 帯電部材の中央部外径 12 帯電部材の端部外径 21 弾性体の中央部外径 22 弾性体の端部外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 啓義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 笛井 直喜 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 長田 弘行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体からなる層弾性層に、シームレス
    チューブを1層または複数層被覆してなるクラウン形状
    の帯電部材において、前記弾性体がクラウン形状であ
    り、前記シームレスチューブがストレート形状であっ
    て、予め付与する前記弾性体のクラウン量が、前記シー
    ムレスチューブ被覆後の前記帯電部材として必要なクラ
    ウン量よりも大きいことを特徴とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 前記シームレスチューブが熱可塑性エラ
    ストマーチューブであることを特徴とする請求項1に記
    載の帯電部材。
  3. 【請求項3】 帯電部材に電圧を印加して被帯電体を帯
    電する帯電装置において、前記帯電部材が請求項1また
    は2記載の帯電部材であることを特徴とする帯電装置。
JP32540896A 1996-12-05 1996-12-05 帯電部材及び帯電装置 Pending JPH10161390A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014232287A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 信越ポリマー株式会社 弾性ローラの製造方法
US10488778B2 (en) 2017-10-30 2019-11-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Charging roller with curved roller surface

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