JPH10158965A - 芯材の被覆方法および装置 - Google Patents
芯材の被覆方法および装置Info
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- JPH10158965A JPH10158965A JP31179996A JP31179996A JPH10158965A JP H10158965 A JPH10158965 A JP H10158965A JP 31179996 A JP31179996 A JP 31179996A JP 31179996 A JP31179996 A JP 31179996A JP H10158965 A JPH10158965 A JP H10158965A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一定長に寸断された芯材の外周面を、線状材
からなるスリーブ状紐体で、効率よく連続的に被覆する
方法および装置を提供する。 【解決手段】 複数本の編組用線状材Ｗを供給してスリ
ーブ状紐体Ｂを形成する製紐機５、編組用線状材群Ｗに
よってスリーブ状紐体Ｂの形成が開始される編組口中へ
芯材Ｃを供給する芯材供給手段、及びスリーブ状紐体Ｂ
で被覆された芯材Ｃを連続的に引き取る引取手段６を含
む製紐機を使用して、少なくとも前記のスリーブ状紐体
の編組口を開口させる中空絞り部材４と、該中空絞り部
材４によって上方へ末広がり状に開口させられたスリー
ブ状紐体Ｂの編組口へ一定長の芯材群Ｃのそれぞれを間
欠的に供給するための供給手段とを設けた芯材の被覆方
法とその装置である。
からなるスリーブ状紐体で、効率よく連続的に被覆する
方法および装置を提供する。 【解決手段】 複数本の編組用線状材Ｗを供給してスリ
ーブ状紐体Ｂを形成する製紐機５、編組用線状材群Ｗに
よってスリーブ状紐体Ｂの形成が開始される編組口中へ
芯材Ｃを供給する芯材供給手段、及びスリーブ状紐体Ｂ
で被覆された芯材Ｃを連続的に引き取る引取手段６を含
む製紐機を使用して、少なくとも前記のスリーブ状紐体
の編組口を開口させる中空絞り部材４と、該中空絞り部
材４によって上方へ末広がり状に開口させられたスリー
ブ状紐体Ｂの編組口へ一定長の芯材群Ｃのそれぞれを間
欠的に供給するための供給手段とを設けた芯材の被覆方
法とその装置である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯材の外周面を線
状材で製紐したスリーブ状紐体で被覆する方法と装置に
関し、更に詳しくは、線状材群でスリーブ状紐体を製紐
し、一定の長さに切断された芯材群のそれぞれの外周面
を該スリーブ状紐体で被覆する方法と装置に関する。
状材で製紐したスリーブ状紐体で被覆する方法と装置に
関し、更に詳しくは、線状材群でスリーブ状紐体を製紐
し、一定の長さに切断された芯材群のそれぞれの外周面
を該スリーブ状紐体で被覆する方法と装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、連続した長尺の芯材に対し
て、製紐機を用いてその外周面を繊維で編まれたスリー
ブ状紐体によって被覆する方法が、例えば、特開昭５４
ー１２０７６７号公報、特開昭５６ー７３１５１号公
報、特開昭５７ー５９５５号公報、特開昭６１ー２５２
１５６号公報、特開平０７ー７３７３６号公報等におい
て、開示されている。
て、製紐機を用いてその外周面を繊維で編まれたスリー
ブ状紐体によって被覆する方法が、例えば、特開昭５４
ー１２０７６７号公報、特開昭５６ー７３１５１号公
報、特開昭５７ー５９５５号公報、特開昭６１ー２５２
１５６号公報、特開平０７ー７３７３６号公報等におい
て、開示されている。
【０００３】これらに示された芯材の外周面を被覆する
方法においては、芯材が連続した長尺な形態で製紐する
技術が示されているのみである。また、芯材は、下から
上方向、または水平方向へローラーで引取られて移動す
るようになされている。しかしながら、上記の公知の方
法においては、連続した芯材を製紐機に供給し、該芯材
の周りを連続して供給された線状材からなるスリーブ状
紐体で被覆することが提案されているだけである。した
がって、ある特定の有限の長さを有する芯材群を連続的
に供給し、該芯材群のそれぞれの外周面をスリーブ状紐
体で被覆することはできない、という問題を有してい
る。
方法においては、芯材が連続した長尺な形態で製紐する
技術が示されているのみである。また、芯材は、下から
上方向、または水平方向へローラーで引取られて移動す
るようになされている。しかしながら、上記の公知の方
法においては、連続した芯材を製紐機に供給し、該芯材
の周りを連続して供給された線状材からなるスリーブ状
紐体で被覆することが提案されているだけである。した
がって、ある特定の有限の長さを有する芯材群を連続的
に供給し、該芯材群のそれぞれの外周面をスリーブ状紐
体で被覆することはできない、という問題を有してい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな課題を解決するためになされたもので、一定の長さ
を有する芯材群のそれぞれの外周面をスリーブ状紐体で
連続的かつ効率的に被覆することのできる芯材の被覆方
法と装置を提供することを目的とする。
うな課題を解決するためになされたもので、一定の長さ
を有する芯材群のそれぞれの外周面をスリーブ状紐体で
連続的かつ効率的に被覆することのできる芯材の被覆方
法と装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】ここに、上記の目的を達
成するための本発明の方法として、（請求項１） 複数
本の連続した編組用線状材群によってスリーブ状紐体の
形成が開始される編組口へ芯材を供給し、該芯材の周り
を該スリーブ状紐体で被覆する方法において、前記の編
組口を中空絞り部材で上方へ末広がり状に開口させ、該
開口へ一定長の芯材群のそれぞれを間欠的に供給し、該
一定長の芯材群のそれぞれの外周面にスリーブ状紐体を
被覆することを特徴とする芯材の被覆方法、及び（請求
項２） 一定長の芯材群のそれぞれをスリーブ状紐体の
製組紐速度に同調させて、編組口へ芯材を自然落下によ
り間欠的に供給する請求項１記載の芯材の被覆方法が提
供される。
成するための本発明の方法として、（請求項１） 複数
本の連続した編組用線状材群によってスリーブ状紐体の
形成が開始される編組口へ芯材を供給し、該芯材の周り
を該スリーブ状紐体で被覆する方法において、前記の編
組口を中空絞り部材で上方へ末広がり状に開口させ、該
開口へ一定長の芯材群のそれぞれを間欠的に供給し、該
一定長の芯材群のそれぞれの外周面にスリーブ状紐体を
被覆することを特徴とする芯材の被覆方法、及び（請求
項２） 一定長の芯材群のそれぞれをスリーブ状紐体の
製組紐速度に同調させて、編組口へ芯材を自然落下によ
り間欠的に供給する請求項１記載の芯材の被覆方法が提
供される。
【０００６】さらに、本発明の装置として、（請求項
３） 複数本の編組用線状材を供給してスリーブ状紐体
を形成する製紐機、編組用線状材群によってスリーブ状
紐体の形成が開始される編組口中へ芯材を供給する芯材
供給手段、及びスリーブ状紐体で被覆された芯材を連続
的に引き取る引取手段を含む製紐機において、少なくと
も前記のスリーブ状紐体の編組口を上方へ末広がり状に
開口させる中空絞り部材と、該中空絞り部材によって開
口させられたスリーブ状紐体の編組口へ一定長の芯材群
のそれぞれを間欠的に供給するための供給手段とを設け
たことを特徴とする芯材の被覆装置、（請求項４） 前
記の中空絞り部材がスリーブ状紐体の編組口を上方へ末
広がり状に開口させる前記の中空絞り部材がスリーブ状
紐体の編組口を上方へ末広がり状に開口させる棒状部材
であって、該棒状部材の長手方向にはスリーブ状紐体が
被覆された芯材が挿通する中空部が形成されている請求
項３記載の芯材の被覆装置、（請求項５） 前記の芯材
供給手段が、少なくとも一定長の芯材群を長手方向に並
列させて収納するホッパーと、該ホッパーから供給され
る一定長の芯材を収容する溝が外周軸方向に付設された
溝付きローラーとからなる請求項３又は請求項４記載の
芯材の被覆装置が提供される。
３） 複数本の編組用線状材を供給してスリーブ状紐体
を形成する製紐機、編組用線状材群によってスリーブ状
紐体の形成が開始される編組口中へ芯材を供給する芯材
供給手段、及びスリーブ状紐体で被覆された芯材を連続
的に引き取る引取手段を含む製紐機において、少なくと
も前記のスリーブ状紐体の編組口を上方へ末広がり状に
開口させる中空絞り部材と、該中空絞り部材によって開
口させられたスリーブ状紐体の編組口へ一定長の芯材群
のそれぞれを間欠的に供給するための供給手段とを設け
たことを特徴とする芯材の被覆装置、（請求項４） 前
記の中空絞り部材がスリーブ状紐体の編組口を上方へ末
広がり状に開口させる前記の中空絞り部材がスリーブ状
紐体の編組口を上方へ末広がり状に開口させる棒状部材
であって、該棒状部材の長手方向にはスリーブ状紐体が
被覆された芯材が挿通する中空部が形成されている請求
項３記載の芯材の被覆装置、（請求項５） 前記の芯材
供給手段が、少なくとも一定長の芯材群を長手方向に並
列させて収納するホッパーと、該ホッパーから供給され
る一定長の芯材を収容する溝が外周軸方向に付設された
溝付きローラーとからなる請求項３又は請求項４記載の
芯材の被覆装置が提供される。
【０００７】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図１は、芯
材群のそれぞれの外周面をスリーブ状紐体で被覆する方
法と装置を説明するための斜視図である。
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図１は、芯
材群のそれぞれの外周面をスリーブ状紐体で被覆する方
法と装置を説明するための斜視図である。
【０００８】該図において、Ｗは複数本の編組用線状材
群、Ｂは複数本の編組用線状材群によって形成されたス
リーブ状紐体、Ｃは一定長の芯材群、及びＧはスリーブ
状紐体で被覆された芯材をそれぞれ示す。また、１は一
定長の芯材群Ｃを長手方向に並列させて収納するホッパ
ー、２は該ホッパーから供給される芯材Ｃを一本づつ収
容する溝２ａが外周軸方向に設けられた溝付きローラ
ー、３は芯材の案内部材、４は中空絞り部材、５は公知
の製紐機、及び６は引取手段を、それぞれ示す。
群、Ｂは複数本の編組用線状材群によって形成されたス
リーブ状紐体、Ｃは一定長の芯材群、及びＧはスリーブ
状紐体で被覆された芯材をそれぞれ示す。また、１は一
定長の芯材群Ｃを長手方向に並列させて収納するホッパ
ー、２は該ホッパーから供給される芯材Ｃを一本づつ収
容する溝２ａが外周軸方向に設けられた溝付きローラ
ー、３は芯材の案内部材、４は中空絞り部材、５は公知
の製紐機、及び６は引取手段を、それぞれ示す。
【０００９】なお、公知の製紐機５（詳細な機構と部品
に関しては、図１中での記載を省略してある。）として
は、例えば特開昭５７−５９５５号公報に記載のような
丸打製紐機等が好適に使用されるため、その詳細な説明
は省略する。また、該公知の製紐機５では、編組用線状
材Ｂがスリーブ状紐体Ｂを形成させるために、複数本供
給されるが、この位置も一点鎖線で略記してあることを
付け加えておく。
に関しては、図１中での記載を省略してある。）として
は、例えば特開昭５７−５９５５号公報に記載のような
丸打製紐機等が好適に使用されるため、その詳細な説明
は省略する。また、該公知の製紐機５では、編組用線状
材Ｂがスリーブ状紐体Ｂを形成させるために、複数本供
給されるが、この位置も一点鎖線で略記してあることを
付け加えておく。
【００１０】図１に例示された本発明の芯材の被覆装置
において、本発明の芯材の被覆方法と装置について以下
に具体的に説明する。
において、本発明の芯材の被覆方法と装置について以下
に具体的に説明する。
【００１１】本発明の方法と装置に使用する製紐機５に
おいては、必要打ち数の線状材群Ｗを巻いた複数のボビ
ンから線状材群Ｗは、糸導ガイド群（図示せず）を介し
て中空絞り部材４（棒状部材）の中空部へとその上端か
ら導入される。このように、線状材群Ｗが中空の棒状部
材４の上端から導入されることによって、供給される線
状材群Ｗは棒状部材４の上端位置で絞られ、上方へ末広
がり状に開口した編組口が形成されることとなる。この
ようにして、該スリーブ状紐体Ｂの形成が開始される編
組口は棒状部材４の上端の一定位置に常に上方に向かっ
て末広がり状に形成され、該スリーブ状紐体Ｂは、常に
上方へ末広がり状に開口した状態に維持される。
おいては、必要打ち数の線状材群Ｗを巻いた複数のボビ
ンから線状材群Ｗは、糸導ガイド群（図示せず）を介し
て中空絞り部材４（棒状部材）の中空部へとその上端か
ら導入される。このように、線状材群Ｗが中空の棒状部
材４の上端から導入されることによって、供給される線
状材群Ｗは棒状部材４の上端位置で絞られ、上方へ末広
がり状に開口した編組口が形成されることとなる。この
ようにして、該スリーブ状紐体Ｂの形成が開始される編
組口は棒状部材４の上端の一定位置に常に上方に向かっ
て末広がり状に形成され、該スリーブ状紐体Ｂは、常に
上方へ末広がり状に開口した状態に維持される。
【００１２】このとき、同時に一定長の芯材群Ｃがホッ
パー１から製紐速度に合わせて、スリーブ状紐体Ｂが上
方へ末広がり状に開口した編組口へと間欠的に供給され
るが、この供給方法と供給手段について以下に詳細に説
明する。
パー１から製紐速度に合わせて、スリーブ状紐体Ｂが上
方へ末広がり状に開口した編組口へと間欠的に供給され
るが、この供給方法と供給手段について以下に詳細に説
明する。
【００１３】すなわち、ホッパー１内に長手方向に並列
に整列して収納された一定長の芯材群Ｃは、該ホッパー
１の下端部に接するようにして回転する溝付きローラー
２上へと供給される。ここで、芯材群Ｃが供給される溝
付きローラー２上には、その外周軸方向に芯材Ｃを一本
だけ収納する溝２ａが設けられている。このため、溝付
きローラー２の回転に伴って、溝２ａが丁度ホッパー１
の下方に達すると、ホッパー１から該溝２ａに芯材Ｃが
収納される。しかしながら、ホッパー１の下端に接する
ようにして回転するローラー２の溝２ａがホッパー１の
下端に来ない場合には、芯材Ｃはローラー２の溝２ａに
収納されることはない。このようにして、溝２ａに収納
された芯材Ｃは、ローラー２の回転に伴い、溝２ａから
その自重によって落下し、案内部材３へと受け渡され
る。そして、該案内部材３上を摺動した芯材Ｃは、最終
的に上方へ末広がり状に開口した編組口へと自動的に供
給されるのである。
に整列して収納された一定長の芯材群Ｃは、該ホッパー
１の下端部に接するようにして回転する溝付きローラー
２上へと供給される。ここで、芯材群Ｃが供給される溝
付きローラー２上には、その外周軸方向に芯材Ｃを一本
だけ収納する溝２ａが設けられている。このため、溝付
きローラー２の回転に伴って、溝２ａが丁度ホッパー１
の下方に達すると、ホッパー１から該溝２ａに芯材Ｃが
収納される。しかしながら、ホッパー１の下端に接する
ようにして回転するローラー２の溝２ａがホッパー１の
下端に来ない場合には、芯材Ｃはローラー２の溝２ａに
収納されることはない。このようにして、溝２ａに収納
された芯材Ｃは、ローラー２の回転に伴い、溝２ａから
その自重によって落下し、案内部材３へと受け渡され
る。そして、該案内部材３上を摺動した芯材Ｃは、最終
的に上方へ末広がり状に開口した編組口へと自動的に供
給されるのである。
【００１４】以上の説明から明らかなごとく、中空絞り
部材４によって上方へ末広がり状に開口させられたスリ
ーブ状紐体Ｂの編組口へ一定長の芯材群Ｃのそれぞれを
間欠的に自然落下によって供給するための本発明の供給
手段としては、図１の実施態様ではホッパー１、溝付き
ローラー２、及び案内部材を含んで構成されるのであ
る。そして、本発明の実施の態様においては、上記の構
成を採ることで、従来の方法や装置と異なり、上方から
芯材を自然落下により、上方へ末広がり状に開口した編
組口へ自動的に供給されるため、連続物でない、有限の
一定長の芯材であっても容易にスリーブ状紐体で被覆す
ることが可能となるのである。
部材４によって上方へ末広がり状に開口させられたスリ
ーブ状紐体Ｂの編組口へ一定長の芯材群Ｃのそれぞれを
間欠的に自然落下によって供給するための本発明の供給
手段としては、図１の実施態様ではホッパー１、溝付き
ローラー２、及び案内部材を含んで構成されるのであ
る。そして、本発明の実施の態様においては、上記の構
成を採ることで、従来の方法や装置と異なり、上方から
芯材を自然落下により、上方へ末広がり状に開口した編
組口へ自動的に供給されるため、連続物でない、有限の
一定長の芯材であっても容易にスリーブ状紐体で被覆す
ることが可能となるのである。
【００１５】なお、本発明においては、芯材群Ｃをそれ
ぞれを供給する手段としては、ホッパー１、溝付きロー
ラー２、及び案内部材を含んだ構成に限定されることは
なく、例えば、無端のベルトコンベア上に芯材群Ｃを載
置し、該心材群Ｃを一本づつ前記の上方に開口する編組
口へ供給するようにしてもよい。この場合、肝要なこと
は芯材を上方へ末広がり状に開口する編組口へ確実に供
給できる供給手段であれば良いことである。
ぞれを供給する手段としては、ホッパー１、溝付きロー
ラー２、及び案内部材を含んだ構成に限定されることは
なく、例えば、無端のベルトコンベア上に芯材群Ｃを載
置し、該心材群Ｃを一本づつ前記の上方に開口する編組
口へ供給するようにしてもよい。この場合、肝要なこと
は芯材を上方へ末広がり状に開口する編組口へ確実に供
給できる供給手段であれば良いことである。
【００１６】続いて芯材Ｃは、編組口から線状材群Ｗで
製紐されつつあるスリーブ状紐体Ｂの内部へ挿入、捕捉
され製紐速度に同調して徐々に中空絞り部材４の中で引
き揃えられながら下方進行し、これによって、芯材群Ｃ
のそれぞれの外周面はスリーブ状紐体Ｂで被覆されるこ
ととなる。このように、芯材Ｃの供給は、先行する芯材
の外周面への被覆の進行に合わせて、任意のタイミング
で心材群Ｃのそれぞれを一本づつコントロールしながら
供給可能なようになされている。
製紐されつつあるスリーブ状紐体Ｂの内部へ挿入、捕捉
され製紐速度に同調して徐々に中空絞り部材４の中で引
き揃えられながら下方進行し、これによって、芯材群Ｃ
のそれぞれの外周面はスリーブ状紐体Ｂで被覆されるこ
ととなる。このように、芯材Ｃの供給は、先行する芯材
の外周面への被覆の進行に合わせて、任意のタイミング
で心材群Ｃのそれぞれを一本づつコントロールしながら
供給可能なようになされている。
【００１７】なお、本発明においては、中空絞り部材４
の中空内壁面に接触しながらスリーブ状紐体Ｂで被覆さ
れた心材群Ｃが通過することで、芯材群Ｃと該心材群Ｃ
を被覆するスリーブ状紐体Ｂが引き揃えられることが肝
要である。このため、中空絞り部材４の中空内壁面はス
リーブ状紐体Ｂが接触しながら通過しても、引っ掛かり
がないように摩擦係数が小さな滑らかな面で形成するこ
とが好ましい、ことは言うまでもない。
の中空内壁面に接触しながらスリーブ状紐体Ｂで被覆さ
れた心材群Ｃが通過することで、芯材群Ｃと該心材群Ｃ
を被覆するスリーブ状紐体Ｂが引き揃えられることが肝
要である。このため、中空絞り部材４の中空内壁面はス
リーブ状紐体Ｂが接触しながら通過しても、引っ掛かり
がないように摩擦係数が小さな滑らかな面で形成するこ
とが好ましい、ことは言うまでもない。
【００１８】図１に示した本発明の実施の態様では、ス
リーブ状紐体Ｂで被覆された芯材群Ｃを連続的に引き取
る引取手段６は、１対の押圧ローラーと回転数制御が可
能な駆動装置（図示せず）とからなり、スリーブ状紐体
Ｂで被覆された芯材群Ｃは，該一対の押圧ローラーで挟
持されて下方向に引取られる。なお、図１では１対の押
圧ローラーは、簡略化して一箇所にだけ設けた例を示し
てあるが、スリーブ状紐体の進行方向に複数箇所設ける
方がスリーブ製紐時にスリーブ状紐体に付与する張力を
各ローラーに分散して負担させ、かつ張力の調整を容易
かつ安定化させる上で好ましい。
リーブ状紐体Ｂで被覆された芯材群Ｃを連続的に引き取
る引取手段６は、１対の押圧ローラーと回転数制御が可
能な駆動装置（図示せず）とからなり、スリーブ状紐体
Ｂで被覆された芯材群Ｃは，該一対の押圧ローラーで挟
持されて下方向に引取られる。なお、図１では１対の押
圧ローラーは、簡略化して一箇所にだけ設けた例を示し
てあるが、スリーブ状紐体の進行方向に複数箇所設ける
方がスリーブ製紐時にスリーブ状紐体に付与する張力を
各ローラーに分散して負担させ、かつ張力の調整を容易
かつ安定化させる上で好ましい。
【００１９】なお、芯材群Ｃを被覆したスリーブ状紐体
を引取った後の製品Ｇの処理は、収納箱に該製品Ｇを自
然落下させてもよいし、巻取り機で巻取ったり、あるい
は種々の次工程の装置（例えば自動切断機、接着剤処理
機、カラー処理機、熱処理機）へ連続的に供給してもよ
い。
を引取った後の製品Ｇの処理は、収納箱に該製品Ｇを自
然落下させてもよいし、巻取り機で巻取ったり、あるい
は種々の次工程の装置（例えば自動切断機、接着剤処理
機、カラー処理機、熱処理機）へ連続的に供給してもよ
い。
【００２０】以上に述べた本発明の実施の態様から明ら
かなように、本発明によると、一定長に寸断された芯
材であっても、その外周面をスリーブ状紐体で連続的に
被覆することができ、従来の連続した芯材への被覆と
同様に一定長に寸断された芯材であっても、量産性に優
れ、かつ安価な生産が可能になり、一定長に寸断され
た芯材であっても、芯材の供給を芯材自体の自重を利用
するという簡単な機構によって自動供給ができ、そし
て、芯材の供給、取扱いにあたって強い張力の付与を
必要としないため、脆弱な芯材にも線状材による被覆が
可能である、という諸効果が得られるのである。
かなように、本発明によると、一定長に寸断された芯
材であっても、その外周面をスリーブ状紐体で連続的に
被覆することができ、従来の連続した芯材への被覆と
同様に一定長に寸断された芯材であっても、量産性に優
れ、かつ安価な生産が可能になり、一定長に寸断され
た芯材であっても、芯材の供給を芯材自体の自重を利用
するという簡単な機構によって自動供給ができ、そし
て、芯材の供給、取扱いにあたって強い張力の付与を
必要としないため、脆弱な芯材にも線状材による被覆が
可能である、という諸効果が得られるのである。
【００２１】
【実施例】以下、芯材Ｃとして外径φ６.５ｍｍ×長さ
７０ｍｍのポリカーボネイト製の中実丸棒を使用し、線
状材としてナイロン６×繊維径φ０.１８ｍｍの黒色原
着モノフィラメントを使用した。製紐機で４８打のスリ
ーブ状紐体の目数２９／インチ、製紐速度１２ｍ／時
間、及び芯材群の供給間隔１０ｍｍの条件で、内部に１
０ｍｍピッチでポリカーボネイト製芯材を適度な締付け
力で包含した連続したスリーブ状紐体を得た。なお、芯
材両端の角部全周にはスリーブ状紐体の目面を安定化さ
せ、引っ掛かりによる乱れを防止するため半径１ｍｍの
丸みを予め付けておくのが好ましい。
７０ｍｍのポリカーボネイト製の中実丸棒を使用し、線
状材としてナイロン６×繊維径φ０.１８ｍｍの黒色原
着モノフィラメントを使用した。製紐機で４８打のスリ
ーブ状紐体の目数２９／インチ、製紐速度１２ｍ／時
間、及び芯材群の供給間隔１０ｍｍの条件で、内部に１
０ｍｍピッチでポリカーボネイト製芯材を適度な締付け
力で包含した連続したスリーブ状紐体を得た。なお、芯
材両端の角部全周にはスリーブ状紐体の目面を安定化さ
せ、引っ掛かりによる乱れを防止するため半径１ｍｍの
丸みを予め付けておくのが好ましい。
【００２２】この連続したスリーブ状紐体を、芯材が被
覆されていないスリーブ状紐体部分の中間部で各々切断
し、得られた真直な芯材の両端部のナイロン６製のスリ
ーブの部分を溶融し、芯材の端面に密着処理すると、外
周面がナイロン６のモノフィラメントからなる網目状ス
リーブで被覆された全体が黒色のポリカボネイト製の、
剛性と耐熱性に優れ、かつ外観美に優れた棒状体が得ら
れる。
覆されていないスリーブ状紐体部分の中間部で各々切断
し、得られた真直な芯材の両端部のナイロン６製のスリ
ーブの部分を溶融し、芯材の端面に密着処理すると、外
周面がナイロン６のモノフィラメントからなる網目状ス
リーブで被覆された全体が黒色のポリカボネイト製の、
剛性と耐熱性に優れ、かつ外観美に優れた棒状体が得ら
れる。
【００２３】
【発明の効果】本発明の芯材の外周面をスリーブ状紐体
で被覆する方法および装置は、以上に説明したように下
記のような格別顕著な効果を奏する。
で被覆する方法および装置は、以上に説明したように下
記のような格別顕著な効果を奏する。
【００２４】 一定長に寸断された芯材であっても、
その外周面をスリーブ状紐体で連続的に被覆することが
できる。
その外周面をスリーブ状紐体で連続的に被覆することが
できる。
【００２５】 従来の連続した芯材への被覆と同様に
一定長に寸断された芯材であっても、量産性に優れ、か
つ安価な生産が可能になった。
一定長に寸断された芯材であっても、量産性に優れ、か
つ安価な生産が可能になった。
【００２６】 一定長に寸断された芯材であっても、
芯材の供給を芯材自体の自重を利用するという簡単な機
構によって自動供給ができる。
芯材の供給を芯材自体の自重を利用するという簡単な機
構によって自動供給ができる。
【００２７】 芯材の供給、取扱いにあたって強い張
力の付与を必要としないため、脆弱な芯材にも線状材に
よる被覆が可能である。
力の付与を必要としないため、脆弱な芯材にも線状材に
よる被覆が可能である。
【図１】本発明の芯材の被覆装置を例示した斜視図であ
る。
る。
１ ホッパー ２ 溝付きローラー ２ａ 溝 ３ 案内部材 ４ 中空絞り部材 ５ 製紐機 ６ 引取手段 Ｃ 芯材 Ｂ スリーブ状紐体 Ｗ 線状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小長谷 邦行 静岡県富士市神谷593番地 株式会社小長 谷製紐所内
Claims (5)
- 【請求項１】 複数本の連続した編組用線状材群によっ
てスリーブ状紐体の形成が開始される編組口へ芯材を供
給し、該芯材の周りを該スリーブ状紐体で被覆する方法
において、 前記の編組口を中空絞り部材で上方へ末広がり状に開口
させ、該開口へ一定長の芯材群のそれぞれを間欠的に供
給し、該一定長の芯材群のそれぞれの外周面にスリーブ
状紐体を被覆することを特徴とする芯材の被覆方法。 - 【請求項２】 一定長の芯材群のそれぞれをスリーブ状
紐体の製組紐速度に同調させて、編組口へ芯材を自然落
下により間欠的に供給する請求項１記載の芯材の被覆方
法。 - 【請求項３】 複数本の編組用線状材を供給してスリー
ブ状紐体を形成する製紐機、編組用線状材群によってス
リーブ状紐体の形成が開始される編組口中へ芯材を供給
する芯材供給手段、及びスリーブ状紐体で被覆された芯
材を連続的に引き取る引取手段を含む製紐機において、 少なくとも前記のスリーブ状紐体の編組口を上方へ末広
がり状に開口させる中空絞り部材と、該中空絞り部材に
よって上方へ末広がり状に開口させられたスリーブ状紐
体の編組口へ一定長の芯材群のそれぞれを間欠的に供給
するための供給手段とを設けたことを特徴とする芯材の
被覆装置。 - 【請求項４】 前記の中空絞り部材がスリーブ状紐体の
編組口を上方へ末広がり状に開口させる棒状部材であっ
て、該棒状部材の長手方向にはスリーブ状紐体が被覆さ
れた芯材が挿通する中空部が形成されている請求項３記
載の芯材の被覆装置。 - 【請求項５】 前記の芯材供給手段が、少なくとも一定
長の芯材群を長手方向に並列させて収納するホッパー
と、該ホッパーから供給される一定長の芯材を収容する
溝が外周軸方向に付設された溝付きローラーとからなる
請求項３又は請求項４記載の芯材の被覆装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31179996A JPH10158965A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 芯材の被覆方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31179996A JPH10158965A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 芯材の被覆方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10158965A true JPH10158965A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18021585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31179996A Pending JPH10158965A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 芯材の被覆方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10158965A (ja) |
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-11-22 JP JP31179996A patent/JPH10158965A/ja active Pending
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