JPH1015885A - 薄膜フィルムの製造方法 - Google Patents

薄膜フィルムの製造方法

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JPH1015885A
JPH1015885A JP17491396A JP17491396A JPH1015885A JP H1015885 A JPH1015885 A JP H1015885A JP 17491396 A JP17491396 A JP 17491396A JP 17491396 A JP17491396 A JP 17491396A JP H1015885 A JPH1015885 A JP H1015885A
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JP
Japan
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rubber tube
roller
thin film
type roller
sleeve
Prior art date
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Pending
Application number
JP17491396A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Ishino
勝彦 石野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅方向ランダムに生ずる反りに対しても変形
が修正されシワの発生を防止する。 【解決手段】 ゴムチューブ式ローラ36は、主に所定
圧の流体として例えば圧縮空気の封入により円筒状に膨
脹形成されるゴムチューブ38と、該ゴムチューブ38
の軸方向中央に延在する貫通孔40に挿通保持されるス
リーブ42と、スリーブ42に挿通される回転軸43と
で構成される。ゴムチューブ式ローラ36を用いること
により、磁気テープ4でゴムチューブ式ローラ36の外
周面は当初の位置から全体が沈み込み、磁気テープ4全
体がゴムチューブ式ローラ36の外周面に密着する。そ
の結果、変形されていないテープ部分と、変形している
テープ部分とで走行方向の引張ムラの発生が押えられ、
引張ムラによるシワの発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原反から引出され
た幅広の磁気テープなどの薄膜フィルムを長手方向に裁
断して複数の幅狭の薄膜フィルムを製造する際のシワの
発生を防止するようにした方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオテープまたはビデオテープ等
の磁気テープは、製造工程において幅広のフィルムの表
面に記録媒体となる塗料が塗布され加熱乾燥されたのち
原反に巻き取られる。巻き取られた磁気テープは、裁断
装置により長手方向に裁断されて複数の幅狭の磁気テー
プが形成される。すなわち図1に示すように、裁断装置
2は、幅広の磁気テープ4がロール状態に巻取られた原
反6と、該原反6より磁気テープ4を引出す一対のニッ
プローラ8と、該ニップローラ8と原反6との間にあっ
て引出される磁気テープ4に張力を与えるテンションロ
ーラ10と、該テンションローラ10の磁気テープ4走
行方向前後に配設され磁気テープ4を案内する一対のガ
イドローラ12、14と、一対のニップローラ8を通過
した磁気テープ4を長手方向に裁断して幅狭な磁気テー
プ16を形成する裁断ローラ18と、裁断された磁気テ
ープ16を交互に上下に分離して牽引すべく上下に配設
されたニップローラ20、22と、該ニップローラ2
0、22と裁断ローラ18との間に夫々配設されたガイ
ドローラ24、26と、裁断された磁気テープ16を巻
き取る上下の巻き取りローラ28、30とで構成されて
いる。
【0003】このような製造工程において、磁気テープ
は、均一な厚みに塗料が塗布されたのち加熱乾燥されて
原反に巻き付けられるが、加熱乾燥する工程で幅方向の
両側または中央に反りが生ずる。このような反りを修正
するために、従来より裁断工程において図4に示す逆ク
ラウンローラ32またはクラウンローラ34が用いられ
ており、例えば、図1に示す裁断装置1の一方のガイド
ローラ12およびテンションローラ10には逆クラウン
ローラ32を、また他方のガイドローラ14にはクラウ
ンローラ34を適宜配置して原反6より引出される磁気
テープ4の反りを走行中に修正する方法が採られてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】磁気テープ4に生ずる
反りは、幅方向の中央または両側の一定位置に形成する
ことが予測できれば、これらローラ32、34を予め所
定位置に配置することにより修正することができる。す
なわち、図5に示すように、磁気テープ4の幅方向中央
に反りCが生じている場合は、ニップローラ8の上流近
傍にクラウンローラ34を配置することにより、反りを
修正することができる。ところが、図6に示すように、
磁気テープ4の幅方向両側に反りSが生じている場合に
は、ニップローラ8の上流近傍にクラウンローラ34を
配置すると、引張ムラ(テンションムラ)により変形が
増長し、ニップローラ8でシワDが発生することとな
る。
【0005】このように磁気テープに生ずる反りは、幅
方向ランダムに発生するため予測が困難であり、従来の
逆クラウンローラ32およびクラウンローラ34の組合
せによる修正では効果が得られていなかった。そこで、
本発明の目的は、幅方向ランダムに生ずる反りに対して
も変形が修正されシワの発生を防止することができる薄
膜フィルムの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、原反に巻き付けられた幅広の薄膜フィルム
を、一対のガイドローラと、これらガイドローラの間に
配設されたテンションローラを掛装させたのち一対のニ
ップローラ間に挟持させ、前記テンションローラにより
薄膜フィルムの延在方向にテンション与えつつ前記ニッ
プローラの回転により前記原反から薄膜フィルムを引出
し、その後、長手方向に裁断して複数の幅狭の薄膜フィ
ルムを製造するに際して、前記一対のガイドローラのう
ちニップローラに近い側のガイドローラとして、ゴムか
らなり薄肉で中空円筒状に形成されたゴムチューブ式ロ
ーラを用い、前記薄膜フィルムがこのゴムチューブ式ロ
ーラを通過する際に、薄膜フィルムによりゴムチューブ
式ローラの外周面を変形させ薄膜フィルムの幅方向の全
域部分をゴムチューブ式ローラの外周面に密着させるよ
うにしたことを特徴とする。
【0007】本発明では、磁気テープ全体がゴムチュー
ブ式ローラの外周面に密着する。これにより、変形され
ていないテープ部分と、変形しているテープ部分とで走
行方向の引張ムラの発生が押えられ、変形されていない
テープ部分と変形しているテープ部分で発生する引張ム
ラによるシワの発生を防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を装置に
基づいて説明する。図2はゴムチューブ式ローラの断面
図であり、図3は磁気テープに生じた反りが修正される
状態を示す説明図である。図2において、36はゴムチ
ューブ式ローラを示し、ゴムチューブ式ローラ36は、
主に所定圧の流体として例えば圧縮空気の封入により円
筒状に膨脹形成されるゴムチューブ38と、該ゴムチュ
ーブ38の軸方向中央に延在する貫通孔40に挿通保持
されるスリーブ42と、スリーブ42に挿通される回転
軸43とで構成される。詳しくは、ゴムチューブ38
は、図1に示すガイドローラ14の直径と同径であっ
て、スリーブ42で保持される。
【0009】スリーブ42は、両側にフランジ状の押え
板44、46が設けられており、一方の押え板44はス
リーブ42と一体的に形成され、他方の押え板46はス
リーブ42に着脱可能となっている。すなわち、ゴムチ
ューブ38の貫通孔40にスリーブ42を挿通して一端
を一方の押え板44に当接し、スリーブ42の反対側に
他方の押え板46を差し込んで該スリーブ42外周に形
成されたねじにナット47を締着することにより、ゴム
チューブ38が軸方向に規制保持される。ここで、他方
の押え板46の側面にはゴムチューブ38に連通すべく
図示しない逆止弁を組込んだ圧縮空気の注入口48が設
けられている。ゴムチューブ38はゴム製で、注入口4
8から圧縮空気が供給されると円筒形状に膨脹形成され
る。次に、スリーブ42内の両端に軸受50、52を装
着し、該軸受50、52に回転軸43を挿通してゴムチ
ューブ38を回転可能に保持する。
【0010】このように構成されたゴムチューブ式ロー
ラ36は、図3に示すように原反6とニップローラ8と
の間に配設されるテンションローラ10の磁気テープ走
行方向前後に配設される一対のガイドローラ12、14
(図1参照)のうち、ニップローラ側近傍に配設される
一方のガイドローラ14に代えて用いられる。このゴム
チューブ式ローラ36を用いることにより、磁気テープ
4でゴムチューブ式ローラ36の外周面は図3に点線
(イ)で示す当初の位置から実線(ロ)で示すように全
体が沈み込み、磁気テープ4全体がゴムチューブ式ロー
ラの外周面に密着する。
【0011】その結果、変形されていないテープ部分
と、変形しているテープ部分とで走行方向の引張ムラ
(テンションムラ)の発生が押えられ、これにより、変
形されていないテープ部分と変形しているテープ部分で
発生する引張ムラによるシワの発生を防止できる。そし
て、ゴムチューブ38は、その長手方向全長にわたり均
一な円筒に形成されるので、磁気テープ4の幅方向にラ
ンダムに発生する反りCの位置関係が予測不能であって
もこれによって変形が増長されることもなく、シワの発
生を効果的に防止できる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、原反に巻
き付けられた幅広の薄膜フィルムを、一対のガイドロー
ラと、これらガイドローラの間に配設されたテンション
ローラを掛装させたのち一対のニップローラ間に挟持さ
せ、前記テンションローラにより薄膜フィルムの延在方
向にテンション与えつつ前記ニップローラの回転により
により前記原反から薄膜フィルムを引出し、その後、長
手方向に裁断して複数の幅狭の薄膜フィルムを製造する
に際して、前記一対のガイドローラのうちニップローラ
に近い側のガイドローラとして、ゴムからなり薄肉で中
空円筒状に形成されたゴムチューブ式ローラを用い、前
記薄膜フィルムがこのゴムチューブ式ローラを通過する
際に、薄膜フィルムによりゴムチューブ式ローラの外周
面を変形させ薄膜フィルムの幅方向の全域部分をゴムチ
ューブ式ローラの外周面に密着させるようにした。その
ため、磁気テープ全体がゴムチューブ式ローラの外周面
に密着し、変形されていないテープ部分と変形している
テープ部分で発生する引張ムラによるシワの発生を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】薄膜フィルムを裁断する裁断機概要の説明図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態を示すゴムチューブ式ロー
ラの断面図である。
【図3】本発明のゴムチューブ式ローラにより磁気テー
プに形成される反りが修正される状態を示す説明図であ
る。
【図4】(A)は従来、磁気テープの反りの修正に用い
られていた逆クラウンローラの斜視図、(B)はクラウ
ンローラの斜視図である。
【図5】磁気テープの幅方向中央に生じた反りをクラウ
ンローラを用いて修正している状態の説明図である。
【図6】磁気テープの幅方向両側に生じた反りをクラウ
ンローラを用いて修正している状態の説明図である。
【符号の説明】
2……裁断装置、4……薄膜フィルム(磁気テープ)、
6……原反、8……ニップローラ、10……テンション
ローラ、12、14……ガイドローラ、36、……ゴム
チューブ式ローラ、38……ゴムチューブ、40……貫
通孔、42……スリーブ、48……注入口、C、S……
反り部、D……シワ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原反に巻き付けられた幅広の薄膜フィル
    ムを、一対のガイドローラと、これらガイドローラの間
    に配設されたテンションローラを掛装させたのち一対の
    ニップローラ間に挟持させ、前記テンションローラによ
    り薄膜フィルムの延在方向にテンション与えつつ前記ニ
    ップローラの回転により前記原反から薄膜フィルムを引
    出し、その後、長手方向に裁断して複数の幅狭の薄膜フ
    ィルムを製造するに際して、 前記一対のガイドローラのうちニップローラに近い側の
    ガイドローラとして、ゴムからなり薄肉で中空円筒状に
    形成されたゴムチューブ式ローラを用い、 前記薄膜フィルムがこのゴムチューブ式ローラを通過す
    る際に、薄膜フィルムによりゴムチューブ式ローラの外
    周面を変形させ薄膜フィルムの幅方向の全域部分をゴム
    チューブ式ローラの外周面に密着させるようにした、 ことを特徴とする薄膜フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ゴムチューブ式ローラは、円筒状の
    スリーブと、このスリーブの外周部に配置された中空円
    筒状のゴムチューブと、前記スリーブの内部に挿通され
    た軸とで構成されている請求項1記載の薄膜フィルムの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記スリーブの長手方向両端には、それ
    ぞれゴムチューブの端面に当接するフランジが設けられ
    ている請求項2記載の薄膜フィルムの製造方法。
JP17491396A 1996-07-04 1996-07-04 薄膜フィルムの製造方法 Pending JPH1015885A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013213158A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Fujifilm Corp ポリマーフィルムの鹸化方法及び複合機能フィルムの製造方法
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