JPH10158186A - 消炎鎮痛貼付剤 - Google Patents

消炎鎮痛貼付剤

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Publication number
JPH10158186A
JPH10158186A JP8319144A JP31914496A JPH10158186A JP H10158186 A JPH10158186 A JP H10158186A JP 8319144 A JP8319144 A JP 8319144A JP 31914496 A JP31914496 A JP 31914496A JP H10158186 A JPH10158186 A JP H10158186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iris
patch
weight
component
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP8319144A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Tanaka
重男 田中
Kazuo Yamazaki
和夫 山崎
Yoshiko Yoshino
佳子 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全で十分な有効性を持つ外用剤を提供す
る。 【構成】 (a)インドメタシン及び(b)イリス根抽
出液及びそのエキスからなる群より選ばれる1種または
2種を配合した消炎鎮痛貼付剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、打撲、捻挫、関節痛、
肩こり、腰痛などの消炎鎮痛に用いられる貼付剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インドメタシンは1-(p-クロロヘ゛ンソ゛イル)-5-メ
トキシ-2-メチルイント゛ール-3-酢酸の化学名を有する非ステロイド
系消炎鎮痛剤である。インドメタシンは優れた消炎鎮痛
効果を有するものの、経口投与では胃腸障害など副作用
が認められている。これら副作用の軽減を図るため、従
来より消炎鎮痛軟膏や水性パップ剤等の外用剤の検討が
なされている。一方、イリス根は芳香成分を含み、ヨー
ロッパ等で香水の原料として用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、十分
な有効性を持つ消炎鎮痛外用剤を開発することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
進めた結果、インドメタシンとイリス根抽出液及び/又
はそのエキスとを併用して経皮投与すれば、それぞれを
単独で用いるよりも優れた鎮痛作用を発揮することを見
出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、(a)
インドメタシン及び(b)イリス根抽出液及びそのエキ
スからなる群より選ばれる1種または2種を配合した消
炎鎮痛貼付剤である。
【0005】本発明におけるイリス根は、アヤメ科(Iri
daceae)アヤメ属(Iris属)の植物であるムラサキイリス
(I.germancia Lam.)、ニオイイリス(I.florentia L.)、
及びシボリイリス(I.pallida L.)またはその他の同属植
物の根茎からの抽出物(水、水・アルコール等の混液、
アルコール)、またはその抽出物を用いて製したエキス
(乾燥エキスまたは軟エキス)を用いることができる。
インドメタシンは貼付剤中に0.01〜5.0重量%配合
する事が好適であり,好ましくは0.2〜2.0重量%で
ある。また、使用するイリス根抽出物またはエキスの配
合割合としては、原生薬換算でインドメタシン1重量部
に対して、0.001〜10重量部である。イリス根エ
キスの配合量が10重量部より多くなると製剤の着色や
皮膚刺激が発現するため好ましくない。また、0.00
1重量部未満では有効な作用が認められないため望まし
くない。
【0006】本発明の消炎鎮痛貼付剤においては、粘着
剤、充填剤、可塑剤、保湿剤、賦形剤、界面活性剤、防
腐剤、溶解補助剤、吸収促進剤、架橋剤、pH調整剤、
安定化剤等、通常外用剤として用いられる成分を本発明
の効果が損なわれない範囲で配合することができる。
【0007】粘着剤としては、ポリアクリル酸、ポリア
クリル酸ナトリウム、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマ
ー、ヒドロキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム、キサンタンガム等の水溶性高分子化合物、天然ゴ
ム、水添ロジン、SBR(スチレンブタジエンゴム)、
SIS(スチレンイソプレンブロック共重合体ゴム)ポ
リイソブチレンゴム、ポリイソプレンゴム等の合成ゴ
ム、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等ア
クリル系粘着剤、シリコーンゴム及びレジン等のシリコ
ーン粘着剤等が使用できる。
【0008】また、充填剤としては無水ケイ酸、酸化チ
タン、ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、カオリンなどが
挙げられる。可塑剤としては、ミリスチン酸、ラウリン
酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸イソプロピ
ル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル等
の脂肪酸エステル、ラノリン、流動パラフィン、ポリブ
チレン等が使用される。架橋剤としては、水酸化アルミ
ニウム、アルミニウムグリシネート、ジヒドロキシアル
ミニウムアセテート、ケイ酸アルミン酸マグネシウム等
が使用される。
【0009】保湿剤としては、グリセリン、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール、マクロゴール、ソル
ビトール、乳酸ナトリウム等が使用される。賦形剤とし
ては、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、無水ケイ酸等が使用される。界面活性剤としては、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(例えば
ポリソルベート80、ポリソルベート60など)、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレングリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
アルキルエーテル、ポリオキシエチレングリコールエー
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル等が挙げられる。
【0010】防腐剤としてはパラオキシ安息香酸エステ
ル類(例えばパラオキシ安息香酸メチルなど)などが挙
げられる。pH調整剤としてはクエン酸、リンゴ酸、酒
石酸、乳酸等が挙げられる。安定化剤としては、ジブチ
ルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシア
ニソール、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(ED
TA−2Na)、亜硫酸ナトリウム等が配合できる。
【0011】更に上記成分に加えて、サリチル酸メチ
ル、サリチル酸グリコール等のサリチル酸エステル類、
トウガラシ末、トウガラシエキス、ノニル酸ワニリルア
ミド、各種佐薬としてカンフル、メントール、ハッカ
油、酢酸トコフェロール、アズレン、グリチルレチン酸
等が配合できる。
【0012】
【発明の効果】本発明により得られた消炎鎮痛貼付剤に
より、対象疾患である打撲、捻挫、筋肉痛、肩こり及び
腰痛に対して優れた鎮痛作用を有する貼付剤を提供でき
るようになった。
【0013】
【実施例】以下、実施例、比較例及び試験例を挙げて、
本発明を更に詳細に説明する。 (実施例1)ポリアクリル酸6.0重量部及びポリアク
リル酸ナトリウム5.0重量部に無水ケイ酸0.5重量部
を加えた後、プロピレングリコール7.0重量部を加え
て均一に分散し、EDTA−2Na0.03重量部を予
め溶解した精製水65重量部に加えて均一に溶解した。
これにポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート
0.3重量部を加熱溶解した後、イリス根エキス2.0重
量部、インドメタシン1.0重量部、アルミニウムグリ
シネート0.3重量部を均一に分散した液を加えて均一
に混合し、貼付剤膏体とした。この膏体を不織布に均一
の厚さに塗布した後、ライナーを貼り合わせて裁断し、
貼付剤とした。
【0014】(実施例2)天然ゴム30.0重量部、ポ
リイソブチレン30.0重量部、ポリブチレン10.0重
量部、酸化チタン6.0重量部、水添ロジン35.0重量
部、ラノリン4.0重量部を均一に混合した。別に、B
HT3.0重量部を加熱溶解した後、イリス根エキス8.
5重量部、インドメタシン8.5重量部を均一に分散し
た液を加えて、混合し貼付剤膏体とした。この膏体を布
に均一の厚さに塗布した後、ライナーを貼り合わせて裁
断し、硬膏剤とした。
【0015】(比較例1)実施例1の処方からイリス根
エキスを除いた他は実施例1と同様にして貼付剤を製造
した。 (比較例2)実施例1の処方からインドメタシンを除い
た他は実施例1と同様にして貼付剤を製造した。 (比較例3)実施例2の処方からイリス根エキスを除い
た他は実施例2と同様にして硬膏剤を製造した。これら
実施例及び比較例で製造した製剤の処方を表1及び表2
に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】(試験例)実施例及び比較例で製造した製
剤の圧刺激試験を実施し、製剤の鎮痛作用を検討した。
試験方法はWister系雄性ラット(120〜150g)を1
群6匹として用いた。ラット左後足蹠皮下に20%イー
スト懸濁液0.1mlを投与した。起炎剤注射前及び注
射3時間後にanalgesy meter(Ugo basile社製)を用いて
もがき様反応を指標として頭痛閾値を測定した。この時
の痛みの閾値が各群間でほぼ同じになるようにグルーピ
ングを行った。グルーピング後すぐに、2.5cm×3.5
cmに予め切断した被験物質を投与し、伸縮性包帯で固定
した。被験物質投与3、5時間後に痛みの閾値を測定し
た。起炎剤注射後の疼痛閾値から下記に示す計算方法に
て、疼痛閾値の上昇率を求めた。
【0019】
【数1】
【0020】結果を表3及び表4に示す。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)インドメタシン及び(b)イリス
    根抽出液及びそのエキスからなる群より選ばれる1種ま
    たは2種を配合した消炎鎮痛貼付剤。
JP8319144A 1996-11-29 1996-11-29 消炎鎮痛貼付剤 Pending JPH10158186A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007018210A1 (ja) * 2005-08-10 2007-02-15 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. 皮膚刺激を低減した貼付剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007018210A1 (ja) * 2005-08-10 2007-02-15 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. 皮膚刺激を低減した貼付剤
JP2007045738A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 皮膚刺激を低減した貼付剤

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