JPH10154694A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH10154694A
JPH10154694A JP31157196A JP31157196A JPH10154694A JP H10154694 A JPH10154694 A JP H10154694A JP 31157196 A JP31157196 A JP 31157196A JP 31157196 A JP31157196 A JP 31157196A JP H10154694 A JPH10154694 A JP H10154694A
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resist
integrated circuit
circuit device
semiconductor integrated
wiring
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JP31157196A
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Hideo Aoki
英雄 青木
Yoshikazu Ohira
義和 大平
Toshihiro Sekiguchi
敏宏 関口
Keizo Kawakita
惠三 川北
Yoshitaka Tadaki
▲芳▼▲隆▼ 只木
Takeshi Matsui
剛 松井
Minoru Otsuka
実 大塚
Michio Nishimura
美智夫 西村
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Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストの再生工程を経た後の半導体集積回
路装置の配線のショート不良を低減し、歩留まりと信頼
性を向上する。 【解決手段】 半導体基板1上に、下層窒化チタン膜3
a、シリコンおよび銅が添加されたアルミニウム膜3
b、上層窒化チタン膜3cからなる配線3が形成された
半導体集積回路装置の、配線3をパターニングするため
のレジストに欠陥が存在する場合、これを全面的に除去
して再度レジストを形成するレジスト再生工程におい
て、先の欠陥を有するレジストの全面的な除去を、シン
ナーを用いたレジストの溶解除去工程、枚葉式プラズマ
アッシング装置による200℃、4分以下のプラズマ処
理工程、さらに第四級アンモニア塩・フッ素化合物・水
溶性有機溶剤・酸・界面活性剤・水の6液からなる洗浄
液による洗浄工程により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術に関し、特に、窒化チタン膜をその表面層
に有し、少なくともシリコンまたは銅が添加されたアル
ミニウム薄膜をパターニングするフォトリソグラフィ工
程におけるレジストの再生工程に適用して有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の製造工程において
ゲート電極加工あるいは配線加工等にフォトリソグラフ
ィ技術が用いられることは周知のとおりである。このフ
ォトリソグラフィ工程で重要な部材であるフォトレジス
トは、露光と現像によりパターニングされ、その下地に
形成された薄膜のエッチングマスクとして使用された後
には除去されることとなる。
【0003】フォトレジストの除去方法としては、たと
えば、昭和59年11月30日、株式会社オーム社発
行、「LSIハンドブック」、p257に記載されたい
るようにO2 プラズマで灰化(アッシング)する方法、
あるいは強い酸化溶剤中で酸化除去する方法が知られて
いる。後者の酸化除去法は、危険な薬品を用いるため、
O2 プラズマによるアッシング法が一般的である。
【0004】アッシング装置としては、平成7年9月8
日、プレスジャーナル発行、「月刊Semiconductor Worl
d増刊号 ‘96最新半導体プロセス技術」、p65〜
p69に記載されているように、バッチ式であり、一度
に25〜50枚のウェハを処理することができるため処
理能力に優れ、装置の構成も比較的単純なバレル型が広
く用いられている。
【0005】ところで、フォトリソグラフィ工程の途中
で、パターニングされたフォトレジストを全面的に除去
する必要が生じる場合がある。すなわち、レジストパタ
ーンのずれが設計許容範囲以上であることを、その下層
を加工する前に検出された場合等には、ずれの生じたレ
ジストを全面的に除去し、再度レジストパターンを形成
するレジスト再生工程を経る必要がある。レジスト再生
工程を経ることにより、工程数は増加するものの、パタ
ーニングのずれによるウェハ単位での不良発生を防止す
ることができるためである。このようなレジスト再生工
程でのレジストの除去方法は、前記同様に、バレル型の
アッシング装置を用いてアッシングを行い、必要に応じ
て水洗を行うというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本発明者ら
は、上記のレジスト再生工程において、レジスト再生後
の配線パターンにショート不良が発生するという問題が
あることを認識し、さらに本発明者らは、その原因究明
のための実験検討を行った結果、以下のような要因によ
り配線パターンのショート不良が発生することが判明し
た。本発明は、そのような不良発生要因に関する知見に
基づいて為されたものである。
【0007】すなわち、配線を構成する材料は、一般的
にアルミニウムを主成分とする金属からなり、これにシ
リコンまたは銅あるいはその双方が添加されたものであ
る。これらの添加物は、アルミニウムを半導体集積回路
装置用の配線として用いる場合にエレクトロマイグレー
ション等の不良を抑制し、半導体集積回路装置の信頼性
を向上する為には不可欠な材料である。
【0008】ところが、配線材料である不純物が添加さ
れたアルミニウム薄膜上にレジストパターンを形成し、
このレジストパターンに許容限度以上の合わせずれ、あ
るいは欠陥が存在する場合には、レジストパターンの全
部を一旦除去し、再度レジストパターンを形成する。こ
のレジストパターンの除去は、先に説明したバレル型の
アッシング装置により為されるが、バレル型のアッシン
グ装置では、処理温度が140℃〜180℃であり、処
理時間は40〜60分を要していたため、基板が加熱さ
れ、アルミニウム薄膜中のシリコンまたは銅等の不純物
が偏析することが判明した。このようなシリコンまたは
銅が偏析した領域は、アルミニウムに比べてエッチレー
トが低いため、その後に行われる再生後のレジストパタ
ーンによる配線加工時にエッチマスクとして作用してし
まい、局所的にエッチングされない領域が形成されてし
まう。
【0009】この間の状況を図8〜図11を用いて説明
する。図8〜図11は、発明者らが検討したレジスト再
生の際に生ずる問題点を説明するためのものであり、第
1回目のレジストの形成から配線のパターニングまでを
工程順に示した要部断面図である。
【0010】図8に示すように、シリコン酸化膜101
上に形成され配線102をパターニングするためにレジ
ストパターン103を形成する。シリコン酸化膜101
は、たとえば半導体集積回路装置の配線下層間絶縁膜で
あり、通常はその下に半導体基板上に形成された半導体
集積回路素子があるが、ここでは省略している。配線1
02は、シリコン酸化膜101と接する窒化チタン膜1
02aと、アルミニウム膜102bと、最表面の窒化チ
タン膜102cとの3層構造となっている。アルミニウ
ム膜102bには、シリコンおよび銅が添加されてい
る。
【0011】通常はこの後に配線102をパターニング
して次工程に進むが、レジストパターン103にずれが
存在する場合や欠陥が確認された場合には、レジストパ
ターン103を全部除去し、再度レジストパターンが形
成される。
【0012】そこで、図9に示すように、O2 プラズマ
104によってレジストパターン103を灰化(アッシ
ング)し除去する。この際、 O2 プラズマ104はバ
レル型のアッシング装置により発生され、処理時間が4
0〜60分と長く、また、処理温度は140℃〜180
℃であるため、アルミニウム膜102b内にシリコンま
たは銅の析出物105が発生する。析出物105は大き
いものでは約1μmに達するものもある。
【0013】このような析出物105を有する配線10
2に、図10に示すように再度レジストを塗布してレジ
ストパターン106を形成し、レジストパターン106
をマスクとして配線102のエッチングを実施する。
【0014】すると、析出物105のエッチレートは配
線102よりも遅いため、図11に示すように、本来エ
ッチングされるべき領域で析出物105がマスクとな
り、配線102の一部がエッチング残り107として残
存する。このような、エッチング残り107が配線ショ
ートの原因となっているものである。
【0015】さらに図9において、レジストパターン1
03を除去するためのO2 プラズマ104に窒化チタン
膜102cが暴露される結果、窒化チタン膜102cの
表面が酸化され、酸化膜108が形成されることとな
る。このような酸化膜108の存在によりエッチングが
不均一となり、図11に示すようにエッチング残り10
9が形成される。このようなエッチング残り109も配
線ショートの原因となる。
【0016】本発明の目的は、レジスト再生工程を経た
後の配線パターニングにおいても、エッチング残りを発
生せず、半導体集積回路装置の歩留まりおよび信頼性を
向上することにある。
【0017】本発明の他の目的は、レジスト再生の工程
において、配線の主構成材料であるアルミニウムにシリ
コンや銅の偏析を生じない半導体集積回路装置の製造技
術を提供することにある。
【0018】本発明のさらに他の目的は、レジスト再生
の工程において、配線の最表面である窒化チタン膜の表
面に酸化膜を残存させない半導体集積回路装置の製造技
術を提供することにある。
【0019】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0021】(1)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、少なくともシリコンまたは銅を含有するアルミ
ニウム薄膜のパターニングに使用する第1のフォトレジ
ストを全面的に除去し、前記アルミニウム薄膜上に再度
第2のフォトレジストを塗布するレジスト再生工程を含
む半導体集積回路装置の製造方法であって、第1のフォ
トレジストを除去する工程は、(a)シンナーによる第
1のフォトレジストの溶解工程と、(b)プラズマ処理
による第1のフォトレジストの灰化工程とを含むもので
ある。
【0022】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、除去すべき第1のフォトレジストをシンナー
により溶解するため、ほとんどのレジストは基板の温度
を上昇させることなく除去することができる。このシン
ナーによっても除去できないレジストとして、電子線が
照射されたレジストが存在するが、このような残存レジ
ストは、続いて行われるプラズマ処理による灰化により
完全に除去することができる。この際のプラズマ処理
は、残存したわずかのレジストを除去するのみであるか
ら、基板の温度を上げることなく、十分にレジストを除
去することができる。つまり本発明の製造方法では、基
板の温度を上昇させることなく、電子線照射されたレジ
ストを含めて完全に除去することができる。そのため、
配線として使用されるアルミニウム薄膜中にシリコンま
たは銅の偏析による析出物が生じず、レジスト再生工程
を経た後であってもアルミニウム薄膜をエッチング残り
なくパターニングすることができる。結果として、半導
体集積回路装置の配線間のショート不良を防止して、半
導体集積回路装置の歩留まりと信頼性を向上することが
できる。
【0023】なお、シンナーでの処理温度は25℃〜3
0℃を例示することができる。また、シンナーとして
は、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト(PGMEA)または乳酸エチルを例示することがで
きる。
【0024】また、本発明の製造方法では、プラズマ処
理による灰化工程が短時間で済むため、アルミニウムま
たはアルミニウム薄膜上に形成される酸化膜の膜厚を薄
くすることができる。その結果、その後に行われる配線
のパターニング工程において、エッチングの均一性を向
上し、エッチング残り等のエッチングむらを防止するこ
とができる。
【0025】なお、灰化工程の処理温度を200℃以
下、処理時間を240秒以下とすることができる。ま
た、プラズマはマイクロ波プラズマを例示することがで
きる。マイクロ波プラズマはプラズマ密度が高いため、
処理速度を向上すると共に、プラズマ電位が比較的低い
ため、イオンの衝撃を低減し、半導体集積回路装置の信
頼性を向上することができる。
【0026】(2)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(1)記載の半導体集積回路装置の製造方
法であって、アルミニウム薄膜は、その最上層に窒化チ
タン層を有し、第1のフォトレジストを除去する工程
は、前記(a)および(b)工程に加えて、洗浄溶液を
用いて窒化チタン層上に形成された酸化層を除去する洗
浄工程を含むものである。
【0027】このような半導体集積回路装置の製造方法
によれば、アルミニウム薄膜の最上層に窒化チタン膜を
有し、その窒化チタン膜上に形成された酸化層を洗浄溶
液により除去するため、後に行われるアルミニウム薄膜
のパターニング工程において、エッチングが均一に行わ
れ、エッチング残りの発生を防止することができる。そ
の結果、半導体集積回路装置の配線間のショート不良を
防止して、半導体集積回路装置の歩留まりと信頼性を向
上することができる。
【0028】なお、洗浄溶液は、少なくとも第四級アン
モニア塩、フッ素化合物および水溶性有機溶剤を含むも
のとすることができる。
【0029】さらに、洗浄溶液には、酸、界面活性材お
よび水を含めることができる。
【0030】(3)本発明の半導体集積回路装置は、少
なくともシリコンもしくは銅の一方またはその両方が添
加されたアルミニウムを材料とする配線層を有する半導
体集積回路装置であって、アルミニウム層には、熱工程
を経ることによって形成されるシリコンまたは銅の偏析
による析出物が存在しないことを特徴とするものであ
る。
【0031】このような半導体集積回路装置によれば、
配線層にシリコンまたは銅の偏析による析出物が存在し
ないため、配線層のパターニングの際に、エッチング残
りが生じず、そのようなエッチング残りに起因する配線
間のショート不良を防止して、半導体集積回路装置の歩
留まりと信頼性を向上することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0033】(実施の形態)図1は、本発明の一実施の
形態である半導体集積回路装置の一例を示した要部断面
図である。
【0034】本実施の形態の半導体集積回路装置は、半
導体基板1上に半導体集積回路素子が形成され、その半
導体集積回路素子を覆う配線下層間絶縁膜2と、その配
線下層間絶縁膜2上に形成された配線3とを有するもの
である。半導体集積回路素子については、公知のMOS
FET、バイポーラトランジスタ等の集積回路素子とす
ることができるので詳細は省略する。
【0035】配線下層間絶縁膜2は、公知のシリコン酸
化膜とすることができ、配線3は、下層窒化チタン膜3
a、アルミニウム膜3b、上層窒化チタン膜3cの3層
構成となっている。
【0036】アルミニウム膜3bには、シリコンおよび
銅が不純物として添加され、アルミニウムに対する組成
は、シリコンが3〜0.1重量%、銅が5〜0.1重量%の
範囲とすることができる。好適には、シリコンを1重量
%、銅を0.5重量%とすることができる。また、アルミ
ニウム膜3bの抵抗率は、たとえば3.2〜3.3μΩ・c
mを例示することができる。
【0037】また、本実施の形態の半導体集積回路装置
は、レジスト再生工程を経て形成されたものである。そ
のため、一般的なレジスト再生のためのレジスト除去プ
ロセスでは、温度が高く処理時間が長くなるため、アル
ミニウム膜3bにはシリコンまたは銅が偏析し、析出物
を形成するが、本実施の形態の半導体集積回路装置で
は、析出物が形成されていない。そのため、配線3のパ
ターニング工程において、析出物に起因するエッチング
残りが発生せず、配線3間のショート不良を防止し、半
導体集積回路装置の歩留まりと信頼性の向上を図ること
ができる。
【0038】次に、本実施の形態の半導体集積回路装置
の製造方法を図2〜図6を用いて説明する。
【0039】図2〜図6は、本実施の形態の半導体集積
回路装置の製造方法の一例を工程順に示した要部断面図
である。
【0040】まず、半導体基板1上に、公知の製造方法
を用いて半導体集積回路素子を形成する。半導体集積回
路素子としてはMOSFET、バイポーラトランジスタ
等を例示することができる。
【0041】次に、半導体集積回路素子を覆う配線下層
間絶縁膜2を形成し接続孔を開口して、その上層に配線
3となる窒化チタン膜4a、アルミニウム膜4b、窒化
チタン膜4cを順次積層する。さらに、窒化チタン膜4
c上に、公知のフォトリソグラフィ技術を用いてレジス
トパターン5を形成する(図2)。
【0042】窒化チタン膜4a,4cおよびアルミニウ
ム膜4bは公知のスパッタ法を用いて堆積することがで
きる。また、アルミニウム膜4bには前記の不純物であ
るシリコンおよび銅が添加されている。このシリコンお
よび銅は、シリコン基板上での配線として用いるアルミ
ニウムには不可欠の添加物であり、エレクトロマイグレ
ーションを抑制する有効な方策であることは周知であ
る。
【0043】次に、レジストパターン5に不良、たとえ
ばパターンずれ、あるいはパターン欠陥が存在する場
合、そのまま工程を続けて、配線3を形成しても、マス
クであるレジストパターン5に不良が存在する以上良品
を作ることができない。
【0044】そこで、レジストパターン5を除去する必
要が生じる。除去の方法は、以下のとおりである。
【0045】まず、シンナーによりレジストパターン5
を除去する(図3)。シンナーによるレジスト除去の方
法は、シンナーをウェハに滴下し、レジストを塗布する
ような要領で行うことができる。また、シンナーによる
化学的な処理は、25〜30℃というほぼ室温で行われ
るため、アルミニウム膜4bに含有されるシリコンまた
は銅が偏析して析出されることはない。
【0046】ここで、大多数のレジストパターン5は除
去されるが、除去されないで残るレジストパターン6も
存在する。これは、検査用等で使用された走査型反射電
子顕微鏡等の電子線が照射された部分で、レジストが電
子線で変質し、シンナーでは溶解しなくなったものであ
る。なお、シンナーとしては、ペグミアまたは乳酸エチ
ルを例示することができる。
【0047】次に、枚葉式のマイクロ波プラズマ装置を
用いて170℃で200秒のO2 アッシングを行ない電
子線が照射されたレジストパターン6を除去する(図
4)。この工程で、レジストの全てが除去される。ただ
し、先のシンナーによる除去工程で、大多数のレジスト
が除去されているため、本工程で除去すべきレジストパ
ターン6は非常に量の少ないものであり、わずかのプラ
ズマ処理で、十分にレジスト除去ができるものである。
したがって、半導体基板1の温度はほとんど上昇せず、
アルミニウム膜4bに含有されるシリコンまたは銅が偏
析して析出されることはない。また、窒化チタン膜4c
上に形成される窒化チタンの酸化膜7も薄い膜厚のもの
となる。なお、マイクロ波プラズマ装置は、枚葉式のア
ッシング装置であり、処理圧力は1.0Torr、酸素ガ
ス流量は400sccm、マイクロ波電流は300mA
を例示することができる。
【0048】次に、第四級アンモニア塩・フッ素化合物
・水溶性有機溶剤・酸・界面活性剤・水の6液からなる
混合液により、窒化チタン膜4cの酸化膜7と灰化され
たレジストのカスを洗浄除去する(図5)。これによ
り、後に説明する配線3のパターニングの際のエッチン
グを均一に行うことができる。なお、混合液の混合比
は、フッ素化合物:酸:第四級アンモニア塩:水溶性有
機溶剤:界面活性剤:水=8:1:5:40:0.1:4
5.9を例示することができる。また、洗浄処理温度は2
0〜25℃、処理時間は30〜180秒とすることがで
きるが、好適には処理温度を23℃、処理時間を60秒
とすることができる。
【0049】次に、公知のフォトリソグラフィ技術を用
いて、2回目の配線のレジストパターン8を形成し(図
6)、さらに、レジストパターン8をマスクにして、窒
化チタン膜4c、シリコンおよび銅が添加されたアルミ
ニウム膜4b、窒化チタン膜4aをエッチングし、下層
窒化チタン膜3a、アルミニウム膜3b、上層窒化チタ
ン膜3cからなる配線3を形成して、図1に示す半導体
集積回路装置がほぼ完成する。
【0050】このような半導体集積回路装置およびその
製造方法によれば、レジスト再生の工程を経ても、除去
すべきレジストを、まずシンナーにより溶解し、さらに
枚葉式のアッシング装置で灰化するため、半導体基板1
を加熱することなくレジストパターン5を完全に除去す
ることができる。その結果、アルミニウム膜4bに、シ
リコンまたは銅の析出物が形成されることなく、後に行
われる2度目のレジストパターン8による配線3のパタ
ーニングにおいて、析出物に起因するエッチング残りが
発生せず、配線3のショート不良を防止して、半導体集
積回路装置の歩留まりおよび信頼性の向上を図ることが
できる。
【0051】また、アッシング処理の前に、シンナーに
よる溶解処理を施しているため、アッシング処理のため
の時間が短くすることができ、そのため、窒化チタン膜
4cの酸化膜7の膜厚を薄くすることができる。その結
果、その後に施される洗浄工程のプロセスマージンを増
加して、確実に酸化膜7を除去することができ、後に行
われる2度目のレジストパターン8による配線3のパタ
ーニングにおいて、酸化膜7に起因するエッチング残り
が発生せず、配線3のショート不良を防止して、半導体
集積回路装置の歩留まりおよび信頼性の向上を図ること
ができる。
【0052】なお、上記の効果を図7を用いて説明す
る。図7は、レジストパターン8により配線3を形成し
た後の残渣状況を示した相関図であり、アッシング時間
およびアッシング温度を変数として示したものである。
×は残渣が見られた条件を、○は残渣が見られなかった
条件を示す。
【0053】図7に示すとおり、残渣なしの場合は枚葉
式の処理装置の場合に限られ、アッシング温度が200
℃以下、かつ、アッシング時間が4分以下の場合に限ら
れる。すなわち、本実施の形態におけるレジスト除去工
程、つまり、シンナーによる溶解除去工程により、アッ
シング時間を短縮した工程においてのみ残渣のない配線
3のパターニングが実現できる。
【0054】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0055】たとえば、本実施の形態では、レジストの
再生を一回行った場合の例を示したが、2回以上のレジ
スト再生を行ってもよい。少なくとも4回のレジスト再
生を行っても、析出物が形成されないことは、本発明者
らによって確認されている。
【0056】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0057】(1)レジスト再生工程を経た後の配線パ
ターニングにおいても、エッチング残りを発生せず、半
導体集積回路装置の歩留まりおよび信頼性を向上するこ
とができる。
【0058】(2)レジスト再生の工程において、配線
の主構成材料であるアルミニウムにシリコンや銅の偏析
を生じない半導体集積回路装置の製造技術を提供するこ
とができる。
【0059】(3)レジスト再生の工程において、配線
の最表面である窒化チタン膜の表面に酸化膜を残存させ
ない半導体集積回路装置の製造技術を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の一例を示した要部断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法の一例を工程順に示した要部断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法の一例を工程順に示した要部断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法の一例を工程順に示した要部断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法の一例を工程順に示した要部断面図であ
る。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法の一例を工程順に示した要部断面図であ
る。
【図7】レジストパターンにより配線を形成した後の残
渣状況を示した相関図であり、アッシング時間およびア
ッシング温度を変数として示したものである。
【図8】発明者らが検討したレジスト再生の際に生ずる
問題点を説明するためのものであり、第1回目のレジス
トの形成から配線のパターニングまでを工程順に示した
要部断面図である。
【図9】発明者らが検討したレジスト再生の際に生ずる
問題点を説明するためのものであり、第1回目のレジス
トの形成から配線のパターニングまでを工程順に示した
要部断面図である。
【図10】発明者らが検討したレジスト再生の際に生ず
る問題点を説明するためのものであり、第1回目のレジ
ストの形成から配線のパターニングまでを工程順に示し
た要部断面図である。
【図11】発明者らが検討したレジスト再生の際に生ず
る問題点を説明するためのものであり、第1回目のレジ
ストの形成から配線のパターニングまでを工程順に示し
た要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 配線下層間絶縁膜 3 配線 3a 下層窒化チタン膜 3b アルミニウム膜 3c 上層窒化チタン膜 4a 窒化チタン膜 4b アルミニウム膜 4c 窒化チタン膜 5 レジストパターン 6 レジストパターン 7 酸化膜 8 レジストパターン 101 シリコン酸化膜 102 配線 102a 窒化チタン膜 102b アルミニウム膜 102c 窒化チタン膜 103 レジストパターン 104 O2 プラズマ 105 析出物 106 レジストパターン 107 エッチング残り 108 酸化膜 109 エッチング残り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大平 義和 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 関口 敏宏 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 川北 惠三 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 只木 ▲芳▼▲隆▼ 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 松井 剛 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 大塚 実 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 西村 美智夫 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともシリコンまたは銅を含有する
    アルミニウム薄膜のパターニングに使用する第1のフォ
    トレジストを全面的に除去し、前記アルミニウム薄膜上
    に再度第2のフォトレジストを塗布するレジスト再生工
    程を含む半導体集積回路装置の製造方法であって、 前記第1のフォトレジストを除去する工程は、(a)シ
    ンナーによる前記第1のフォトレジストの溶解工程と、
    (b)プラズマ処理による前記第1のフォトレジストの
    灰化工程とを含むことを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記灰化工程は、200℃以下の温度
    で、かつ、240秒以下の時間で行われることを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置の製造方法であって、 前記アルミニウム薄膜は、その最上層に窒化チタン層を
    有し、 前記第1のフォトレジストを除去する工程は、前記
    (a)および(b)工程に加えて、洗浄溶液を用いて前
    記窒化チタン層上に形成された酸化層を除去する洗浄工
    程を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、 前記洗浄溶液には、少なくとも第四級アンモニア塩、フ
    ッ素化合物および水溶性有機溶剤が含まれていることを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、 前記洗浄溶液には、第四級アンモニア塩、フッ素化合物
    および水溶性有機溶剤に加えて、さらに、酸、界面活性
    材および水が含まれていることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 少なくともシリコンもしくは銅の一方ま
    たはその両方が添加されたアルミニウムを材料とする配
    線層を有する半導体集積回路装置であって、 前記アルミニウム材料からなる配線層には、熱工程を経
    ることによって形成されるシリコンまたは銅の偏析によ
    る析出物が存在しないことを特徴とする半導体集積回路
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7510967B2 (en) 2006-05-29 2009-03-31 Nec Electronics Corporation Method for manufacturing semiconductor device

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