JPH10152696A - 界面活性剤組成物 - Google Patents

界面活性剤組成物

Info

Publication number
JPH10152696A
JPH10152696A JP8314600A JP31460096A JPH10152696A JP H10152696 A JPH10152696 A JP H10152696A JP 8314600 A JP8314600 A JP 8314600A JP 31460096 A JP31460096 A JP 31460096A JP H10152696 A JPH10152696 A JP H10152696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
eox
composition
formula
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8314600A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Ishii
保夫 石井
Hiroki Sawada
広樹 沢田
Atsuto Mori
厚人 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP8314600A priority Critical patent/JPH10152696A/ja
Publication of JPH10152696A publication Critical patent/JPH10152696A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高洗浄性でハンドリング性が優れるとともに
製品粘度を容易に一定に保つことができ、引火などの危
険性や臭気の少ない界面活性剤組成物の提供。 【解決手段】 平均分子量1000以下の化合物(1) 及び水
を、特定の割合で含有し、かつ25℃における粘度が1000
cp以下である界面活性剤組成物。 RO-(EOx1/POy1)-(EOx2/POy2)-H (1) 〔式中、R は炭素数10〜15のアルキル基等、 EO はオキ
シエチレン基、POはオキシプロピレン基、x1は1以上、
x2は0以上で、、x1とx2の和は7.5 以上、y1は0以上で
x1より小さい数、y2は0以上、y1とy2の和は0.5〜4.5
である。尚、(EOxi/POyi)はEO xiモルとPO yiモルがラ
ンダム状に付加していること、(EOx1/POy1)-(EOx2/PO
y2)は(EOx1/POy1) と(EOx2/POy2) がブロック状に付加
していることを示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、界面活性剤組成物
に関し、さらに詳しくは家庭用及び産業用洗浄剤として
有用な、特定の非イオン性界面活性剤を界面活性剤成分
として含有する、高洗浄力を有し、ハンドリング性に優
れ、引火性や臭気等の少ない界面活性剤組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用及び工業用の洗浄剤は製造
時及び輸送時の省エネルギー、省資源化及び廃容器削減
の観点から、より高濃度での配合が必要となってきてい
る。このような界面活性剤組成物中には、非イオン性界
面活性剤が洗浄力に優れているため主基剤として使用さ
れている。しかしながら、洗浄剤中の非イオン性界面活
性剤の含有量を増やしていくと、配合濃度のわずかな違
いで洗浄剤配合物の粘度が急に増減するため、配合物の
性状を一定とするために非常に高精度の計量が必要であ
ったり、配合物の保存中に粘度が安定しにくいと言った
問題がある。
【0003】非イオン性界面活性剤を洗浄剤中に高濃度
に含有させる技術としては、エタノールやイソプロパノ
ールなど低級アルコール溶剤を多量に添加する技術(米
国特許第3,953,380 号)、特定のポリオキシアルキレン
アルキルエーテルを使用する技術(特開平8−6053
2号)、特定のポリオキシアルキレンアルキルエーテル
に特定の溶剤を添加する技術(特開平8−157867
号)などが提案されている。
【0004】しかしながら、低級アルコール溶剤を多量
に添加する方法では配合物の引火の危険性が高まり臭気
を生じるという問題があり、特開平8−60532号に
記載の方法では粘度が高く必ずしも満足がいかない。ま
た、特定の溶剤を用いる方法(特開平8−157867
号)も、洗浄に寄与しない成分を多量に加える必要があ
り、結果的にコストアップになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高洗
浄性でハンドリング性が優れるとともに製品粘度を容易
に一定に保つことができ、引火などの危険性や臭気の少
ない界面活性剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、特定の付加形態を持つポリオキシアルキレン型非
イオン性界面活性剤と水とを特定の配合割合で含有する
界面活性剤組成物が上記課題を解決しうることを見出
し、本発明を完成するに到った。
【0007】即ち、本発明は、下記一般式(1) で表され
る平均分子量1000以下の化合物及び水を含有し、組成物
中の式(1) で表される化合物の含有量と水の含有量とが
下記式(2) 及び(3) を満足し、組成物中の炭素数2〜3
のアルコールの含有量が、水含有量の10重量%以下であ
り、かつ25℃における粘度が1000cp以下であることを特
徴とする界面活性剤組成物を提供するものである。
【0008】RO-(EOx1/POy1)-(EOx2/POy2)-H (1) 〔式中、R は炭素数10〜15の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基又はアルケニル基を示し、 EO はオキシエチレン基、
POはオキシプロピレン基を示す。x1及びx2はエチレンオ
キサイドの平均付加モル数を示し、x1は1以上、x2は0
以上の数で、x1とx2の和は7.5 以上である。y1及びy2
プロピレンオキサイドの平均付加モル数を示し、y1は0
以上でx1より小さい数、y2は0以上の数で、y1とy2の和
は0.5〜4.5である。尚、(EOxi/POyi) はエチレンオキサ
イドxiモルとプロピレンオキサイドyi モルがランダム
状に付加していることを示し、(EOx1/POy1)-(EOx2/PO
y2) は(EOx1/POy1) と(EOx2/POy2) がブロック状に付加
していることを示す。〕 50≦C≦90 (2) C≧〔10(n−y)−38〕 (3) 〔上記式(2) 及び(3) 中、Cは式
【0009】
【数2】
【0010】(Waは組成物中の一般式(1) で表される
化合物の含有量(wt%)、Wbは組成物中の水の含有量
(wt%)を示す。)で表される値を示し、n は一般式
(1) における Rで示されるアルキル基又はアルケニル基
の炭素数、y はy1+y2(y1及びy2は前記の意味を示す)
を示す。〕
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0012】本発明に用いられる、一般式(1) で表され
る平均分子量1000以下の化合物は、一般式(4) R−OH (4) (式中、R は前記の意味を示す。)で表されるアルコー
ルに、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを
特定の付加形態で付加することにより得ることができ
る。
【0013】一般式(4) で表されるアルコールとして
は、炭素数10〜15の飽和もしくは不飽和の1級もしくは
2級の直鎖又は分枝鎖のアルコールが挙げられ、具体的
な例としては、デシルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ミリスチルアルコール等の直鎖アルコール(花王
(株)製、商品名「カルコール1095」、「カルコール20
98」及び「カルコール4098」等)、炭素数10〜15の範囲
で混合された混合アルコール(花王(株)製、商品名
「カルコール2474」等)、オキソ法やチーグラー法を用
いて合成された分枝を有する炭素数10〜15のアルコール
(協和発酵(株)製、商品名「オキソコール1213」、
「デカノール」及び「トリデカノール」、三菱化学
(株)製、商品名「ドバノール23」、「ドバノール25」
及び「ダイヤドール 115H」、シェル化学(株)製、商
品名「ネオドール23」、「ネオドール25」及び「ネオド
ール1」等)等が挙げられる。
【0014】このアルコールの平均の炭素数、即ち、一
般式(1) におけるR の炭素数は10〜15であり、12〜14が
好ましい。R の炭素数が10未満、あるいは15を超えると
洗浄力が低下し好ましくない。
【0015】また、これらのアルコールにアルキレンオ
キサイドを付加する方法としては、公知のアルコキシル
化方法を用いて、触媒の存在下アルキレンオキサイドを
逐次付加する方法が挙げられる。このアルコキシル化に
用いられる触媒は酸触媒であっても塩基触媒であっても
いずれでも良く、また、特開平7−227540号に記
載のMgO−ZnO、MgO−SnO、MgO−TiO
2 、MgO−SbO等の狭いアルキレンオキサイド付加
分布(narrow range) を与える触媒、特開平1−164
437号に記載の同様のMg系触媒のような選択的に狭
いアルキレンオキサイド付加分布を与える触媒を用いて
も合成できる。
【0016】本発明におけるアルキレンオキサイドの付
加形態は一般式(1) で表されるが、より具体的には、上
記一般式(4) で表されるアルコールにエチレンオキサイ
ドを付加した後にプロピレンオキサイドを付加した、式
(1−1) R-O-EOx1-POy2-H (1−1) (一般式(1) において、y2が0でなく、y1=x2=0のも
の)で表されるブロック付加体、一般式(4) で表される
アルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドをランダムで付加した、式(1−2) R-O-(EOx1/POy1)-H (1−2) (一般式(1) において、y1が0でなく、x2=y2=0のも
の)で表されるランダム付加体、ランダム付加体と単一
のアルキレンオキサイドのブロック付加を組み合わせ
た、下記式(1−3) 〜(1−5) R-O-(EOx1/POy1)-POy2-H (1−3) (一般式(1) において、y1及びy2が0でなく、x2=0の
もの) R-O-(EOx1/POy1)-EOx2-H (1−4) (一般式(1) において、y1及びx2が0でなく、y2=0の
もの) R-O-EOx1-(EOx2/POy2)-H (1−5) (一般式(1) において、x2及びy2が0でなく、y1=0の
もの)で表される化合物、エチレンオキサイドとプロピ
レンオキサイドの混合比の異なるランダム付加を組み合
わせた、式(1−6) R-O-(EOx1/POy1)-(EOx2/POy2)-H (1−6) (一般式(1) において、y1, x2, y2がともに0でないも
の)で表される化合物が例示される。
【0017】本発明の一般式(1) で表される化合物
は、、x1>y1を満たす必要がある。x1≦y1すなわち、RO
に直結するオキシアルキレン基のPO比率がEO比率より高
い時には、組成物の粘度が高くなり、ハンドリング性が
低下する。
【0018】一般式(1) で表される化合物のエチレンオ
キサイドの全付加モル数(x1+x2)は 7.5以上であり、
x1+x2が8から12のとき特に洗浄性に優れているために
好ましい。x1+x2が 7.5未満では洗浄力が大幅に低下す
る。
【0019】一般式(1)で表される化合物のプロピレン
オキサイドの全付加モル数(y1+y2)は 0.5モル以上 4.
5モル以下である。y1+y2が 0.5モル未満では粘度、及
び粘度の濃度依存性(粘度変化率)が大きく、y1+y2
4.5を超えると洗浄力が低下する。プロピレンオキサイ
ドの全付加モル数は、 1.5≦(y1+y2)≦4.0 のとき、粘
度挙動と洗浄力が特に優れ好ましい。
【0020】一般式(1) で表される化合物の平均分子量
は1000以下であることが必要であり、850 以下が好まし
い。平均分子量が1000を超えると洗浄力が低下したり、
配合物の粘度が高くなる。
【0021】本発明の界面活性剤組成物中には、上記の
一般式(1) で表される化合物中のRで示される基及び/
又はオキシアルキレン基の付加モル数の異なるものの混
合物を含有していても良く、これらの数平均値が本発明
の範囲内であれば良い。
【0022】本発明の界面活性剤組成物中の式(1) で表
される化合物の含有量と水の含有量とは上記式(2) 及び
(3) を満足する必要がある。Cの値が50未満であると、
組成物の粘度の濃度依存性(粘度変化率)が大きくなり
易く、高濃度化のメリットも小さい。Cの値は65以上が
好ましい。また、Cの値が90を超えると、組成物の粘度
の濃度依存性が高く、界面活性剤組成物の低温安定性が
悪く、沈殿物が析出する。さらにCの値が上記式(3) を
満たさないものは、組成物の粘度が高くなる。Cの値
は、下記式(3')を満足することがより好ましい。
【0023】C≧〔10(n−y)−35〕 (3') (式中、C,n 及びy は前記の意味を示す。) 本発明の組成物中の炭素数2〜3のアルコールの含有量
は、水の含有量に対し10重量%以下、好ましくは8重量
%以下である。炭素数2〜3のアルコールの含有量が10
重量%より多いと引火点が 100℃を下まわり危険性が大
きくなる。
【0024】本発明の界面活性剤組成物の粘度は、25℃
で1000cp以下であることが必要である。1000cpを超える
場合、高粘度対応型のポンプが必要であったり、ハンド
リングが困難である。特に好ましくは300cp 以下であ
る。
【0025】本発明の界面活性剤組成物は、本発明の効
果を損なわない限りにおいて他の非イオン活性剤や、ア
ニオン活性剤、カチオン活性剤、両性活性剤、キレート
剤、殺菌剤等を含有することができ、さらに製造する界
面活性剤組成物の特性を微調整するために増粘剤や減粘
剤等の粘度調整剤を添加しても良い。
【0026】本発明の界面活性剤組成物に配合される他
の非イオン活性剤の例としては、アミンオキサイド類
や、上記一般式(1) で表される化合物以外のポリアルキ
レングリコールアルキルエーテル類などが挙げられ、、
アニオン活性剤としては、アルカンスルホン酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、α−ス
ルホ脂肪酸塩、高級脂肪酸塩などが挙げられ、カチオン
活性剤としては、脂肪族アミン塩類、第四級アンモニウ
ム塩類等が挙げられ、両性活性剤としては、ベタイン
類、スルホベタイン類、アミノ酸塩類などが挙げられ
る。またキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸
ソーダ、ニトリロ三酢酸ソーダ、ポリアクリル酸ナトリ
ウムなどが挙げられ、殺菌剤としては、塩化ベンザルコ
ニウムなどが挙げられる。
【0027】特に本発明の界面活性剤組成物において、
アニオン活性剤の添加は洗浄力を向上させるために好ま
しい。アニオン活性剤は、一般式(1) で表される化合物
/アニオン活性剤=50/50〜99/1(重量比)の割合で
添加することが好ましいが、上記重量比が70/30〜95/
5のとき、より低粘度で高い洗浄性が得られるので好ま
しい。
【0028】
【実施例】次に、非イオン活性剤の合成例及び本発明の
界面活性剤組成物の実施例をもって本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0029】尚、非イオン活性剤の平均分子量は以下の
方法で測定した。即ち、合成した非イオン活性剤の水酸
基価を JIS K 0070 に従って中和滴定法で求め、得られ
た水酸基価から次の式に従って平均分子量を求めた。
【0030】
【数3】
【0031】合成例1 式 C12H25-O-(EO)10-(PO)4-H で表される化合物の合成 エチレンオキサイド用とプロピレンオキサイド用の2つ
の計量槽のついた5リットルの回転攪拌式オートクレー
ブ中に、ラウリルアルコール(商品名カルコール2098、
花王(株)製)を 500g、水酸化カリウムを 3.0g仕込
み、窒素置換を行った後、 110℃に昇温し、40Torrで1
時間脱水を行った。次に 150℃に昇温し、エチレンオキ
サイドを 3.5kg/cm2の圧力で1184gオートクレーブ中に
導入し、圧力が低下して一定になるまで反応させた。次
に反応物の温度を 120℃に冷却してプロピレンオキサイ
ド624 gをオートクレーブ中に3.5kg/cm2 の圧力で導入
し、圧力が低下し一定になるまで反応させた。反応終了
後、冷却して、生成物を抜き出し、目的の化合物(平均
分子量858 )約 2.3kgを得た。
【0032】合成例2 式 C12H25-O-(EO10/PO4)-H で表される化合物の合成 合成例1と同量のラウリルアルコールと水酸化カリウム
を仕込み、合成例1と同じ手順で昇温脱水を行った後、
エチレンオキサイド1184gとプロピレンオキサイド 624
gを事前に計量槽で混合して得たアルキレンオキサイド
混合物を 135℃、3.5kg/cm2 の圧力でオートクレーブ中
に導入した。圧力が低下し一定になるまで反応を行い、
反応終了後、冷却して、生成物を抜き出し、目的の化合
物(平均分子量858 )約 2.3kgを得た。
【0033】合成例3 式 C12H25-O-(EO)10-(PO)2-H で表される化合物の合成 プロピレンオキサイドの添加量を 312gとする以外は合
成例1と全く同様にして、目的の化合物(平均分子量74
2 )約2kgを得た。
【0034】合成例4 式 C12H25-O-(EO10/PO2)-H で表される化合物の合成 プロピレンオキサイドの添加量を 312gとする以外は合
成例2と全く同様にして、目的の化合物(平均分子量74
2 )約2kgを得た。
【0035】合成例5 式 C12H25-O-(EO6/PO2)-(EO)5-H で表される化合物の
合成 エチレンオキサイド用とプロピレンオキサイド用の2つ
の計量槽のついた5リットルの回転攪拌式オートクレー
ブ中に、ラウリルアルコール(商品名カルコール2098、
花王(株)製)を 500g、水酸化カリウムを 3.0g仕込
み、窒素置換を行った後、 110℃に昇温し、40Torrで1
時間脱水を行った。次にエチレンオキサイド 710g、プ
ロピレンオキサイド 312gからなる混合物を 135℃、
3.5kg/cm2の圧力でオートクレーブ中に導入し、圧力が
低下し一定になるまで反応を行った。続いてエチレンオ
キサイド 592gを 150℃、3.5kg/cm2 の圧力でオートク
レーブ中に導入し、圧力が低下し一定になるまで反応を
行った。反応終了後、冷却して生成物を抜き出し、目的
の化合物(平均分子量786 )約 2.1kgを得た。
【0036】合成例6 式 C12-14H25-29-O-(EO10/PO2)-H で表される化合物の
合成 合成例4のラウリルアルコール 500gの代わりにラウリ
ルアルコールとミリスチルアルコール混合物(商品名カ
ルコール2474、花王(株)製、水酸基価 289)522 gを
用い、目的の化合物(平均分子量756 )約2kgを得た。
【0037】合成例7 式 C12-13H25-27-O-(EO10/PO2)-H で表される化合物の
合成 合成例4のラウリルアルコール 500gの代わりに炭素数
12〜13のオキソアルコール(商品名ドバノール23、三菱
化学(株)製、水酸基価283) 533gを用い、目的の化合
物(平均分子量749 )約2kgを得た。
【0038】合成例8 式 C12H25-O-(PO)4-(EO)10-H で表される化合物(比較
化合物)の合成 プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの添加、反
応の順を逆にする以外は合成例1と全く同じ方法で、目
的の化合物(平均分子量858 )約 2.3kgを得た。
【0039】合成例9 式 C12H25-O-(EO15/PO4)-H で表される化合物(比較化
合物)の合成 合成例2のエチレンオキサイド添加量を1775gとする以
外は合成例2と全く同様にして、目的の化合物(平均分
子量1078)約 2.9kgを得た。
【0040】合成例10 式 C12H25-O-(EO)7-(PO)2-Hで表される化合物(比較化
合物)の合成 合成例3のエチレンオキサイド添加量を 829gとする以
外は合成例3と全く同様にして、目的の化合物(平均分
子量610 )約 1.6kgを得た。
【0041】合成例11 式 C12H25-O-(EO10/PO6)-H で表される化合物(比較化
合物)の合成 合成例2のプロピレンオキサイド添加量を 936gとする
以外は合成例2と全く同様にして、目的の化合物(平均
分子量974 )約 2.6kgを得た。
【0042】実施例1〜7及び比較例1〜9 表1に示す非イオン活性剤及び水を、表1に示す割合で
配合して界面活性剤組成物を調製した。得られた界面活
性剤組成物のハンドリング性、粘度安定性及び洗浄性を
下記の方法により評価した。結果を表1に示す。
【0043】<ハンドリング性及び粘度安定性の評価方
法>E型粘度計(東機産業(株)製:VISCONIC-EMD) を
用いて、25℃における各界面活性剤組成物の粘度を測定
した。ハンドリング性の評価基準は、粘度300cp 以下の
ものを◎、300 cpを超え1000cp以下のものを○、1000cp
を超えたものを×とした。
【0044】また、次の式に従って粘度変化率Δηを定
義し、これにより粘度の濃度依存性(粘度安定性)を下
記基準で評価した。
【0045】
【数4】
【0046】(式中、η1 は濃度C%での25℃での粘
度、η2 は濃度(C+1)%での25℃での粘度を示す。
Cは前記の意味を示す。) 粘度安定性の評価基準は、3以下のものを◎、3を超え
5以下のものを○、5を越えるものを×とした。
【0047】<洗浄性の評価方法> (1) 皮脂汚れ汚染布の作成 10×10cm木綿布に2gの下記組成よりなるモデル皮脂汚
れを均一に塗布して皮脂汚れ汚染布(人工汚染布)を作
成した。
【0048】*モデル皮脂汚れ組成 綿実油 60重量% オレイン酸 10重量% パルミチン酸 10重量% 液体及び固体パラフィン 10重量% (2) 洗浄条件及び評価方法 評価用洗剤水溶液1リットルに10×10cmの皮脂汚れ汚染
布(人工汚染布)を5枚入れ、ターゴトメーターにて10
0rpmで次の条件で洗浄した。洗浄条件は次の通りであ
る。
【0049】*洗浄条件 洗浄時間 10分 洗浄剤濃度(界面活性剤有効分として)0.03重量% 水の硬度 4°DH 水温 20℃ すすぎ 水道水にて5分間 洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の 550nmに
おける反射率を自記色彩計(日本電色(株)製Z-300
A)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求めた
(表には5枚の測定平均洗浄率を示す。)。
【0050】
【数5】
【0051】
【表1】
【0052】表1から明らかなように、本発明の界面活
性剤組成物(実施例1〜7)は、ハンドリング性、粘度
安定性の両者において優れている。一方、本発明の範囲
外のC値のもの(比較例1〜3)、本発明の範囲外の粘
度のもの(比較例4)、本発明の範囲外の非イオン活性
剤(比較例5,6)はハンドリング性又は粘度安定性に
問題があった。
【0053】また、本発明の界面活性剤組成物(実施例
1〜7)はいずれも高い洗浄率を与えるが、本発明の範
囲外の非イオン性界面活性剤を使用した比較例7〜9は
洗浄性が低かった。
【0054】実施例8〜9及び比較例10〜12 表2に示す非イオン活性剤及び水を、表2に示す割合で
配合して界面活性剤組成物を調製した。得られた界面活
性剤組成物について、実施例1と同様の方法でハンドリ
ング性及び粘度安定性を評価し、下記の方法により引火
性を評価した。結果を表2に示す。
【0055】<引火性の評価方法>タグ密閉式引火点測
定装置により、引火性を測定した(測定温度;室温〜95
℃)。引火が起こり引火点の測定が可能であった組成物
は、引火の危険性が高いと判断した。
【0056】
【表2】
【0057】表2から明らかなように、本発明の界面活
性剤組成物はハンドリング性、粘度安定性、耐引火性に
おいて優れているのに対し、比較例10〜12の界面活
性剤組成物は耐引火性又はハンドリング性(粘度)が劣
っていた。
【0058】実施例10〜15及び比較例13〜14 表3に示す組成のアニオン配合界面活性剤組成物につい
て、実施例1と同様の方法でハンドリング性、粘度安定
性及び洗浄性を評価した。結果を表4に示す。
【0059】
【表3】
【0060】注) *1:ラテムルPS(花王(株)製) *2:KSソープ(花王(株)製) *3:R基組成 C12H25/C14H25 =70/30(モル比) *4:エマール0(花王(株)製) *5:ネオペレックスF-65 (花王(株)製)
【0061】
【表4】
【0062】
【発明の効果】本発明の界面活性剤組成物は高洗浄力を
有し、高濃度領域でのハンドリング性に優れ製品の性状
を一定に保つことができ、溶剤の添加量が少なくても良
いので引火などの危険性や臭いが少ない。また配合上特
殊な操作を要せず、容易に各種洗浄補助成分と混合可能
であり、台所用洗剤や住居用洗剤、浴室用洗剤、衣料用
洗剤などに好適である他、工業用用途の繊維精練剤、重
合用乳化剤、金属脱脂剤、電子部品等の洗浄剤、分散
剤、可溶化剤としても使用できる非常に有用な界面活性
剤組成物である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) で表される平均分子量10
    00以下の化合物及び水を含有し、組成物中の式(1) で表
    される化合物の含有量と水の含有量とが下記式(2) 及び
    (3) を満足し、組成物中の炭素数2〜3のアルコールの
    含有量が、水含有量の10重量%以下であり、かつ25℃に
    おける粘度が1000cp以下であることを特徴とする界面活
    性剤組成物。 RO-(EOx1/POy1)-(EOx2/POy2)-H (1) 〔式中、R は炭素数10〜15の直鎖又は分岐鎖のアルキル
    基又はアルケニル基を示し、 EO はオキシエチレン基、
    POはオキシプロピレン基を示す。x1及びx2はエチレンオ
    キサイドの平均付加モル数を示し、x1は1以上、x2は0
    以上の数で、x1とx2の和は7.5 以上である。y1及びy2
    プロピレンオキサイドの平均付加モル数を示し、y1は0
    以上でx1より小さい数、y2は0以上の数で、y1とy2の和
    は0.5〜4.5である。尚、(EOxi/POyi) はエチレンオキサ
    イドxiモルとプロピレンオキサイドyi モルがランダム
    状に付加していることを示し、(EOx1/POy1)-(EOx2/PO
    y2) は(EOx1/POy1) と(EOx2/POy2) がブロック状に付加
    していることを示す。〕 50≦C≦90 (2) C≧〔10(n−y)−38〕 (3) 〔上記式(2) 及び(3) 中、Cは式 【数1】 (Waは組成物中の一般式(1) で表される化合物の含有
    量(wt%)、Wbは組成物中の水の含有量(wt%)を示
    す。)で表される値を示し、n は一般式(1) における R
    で示されるアルキル基又はアルケニル基の炭素数、y は
    y1+y2(y1及びy2は前記の意味を示す)を示す。〕
  2. 【請求項2】 Cの値が、下記式(3')を満足する請求項
    1記載の界面活性剤組成物。 C≧〔10(n−y)−35〕 (3') (式中、C,n 及びy は前記の意味を示す。)
  3. 【請求項3】 一般式(1) において、y1とy2の和が1.5
    〜4.0 である請求項1又は2記載の界面活性剤組成物。
  4. 【請求項4】 アニオン活性剤を、一般式(1) で表され
    る化合物/アニオン活性剤=50/50〜99/1(重量比)
    となる割合で含有する請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の界面活性剤組成物。
JP8314600A 1996-11-26 1996-11-26 界面活性剤組成物 Pending JPH10152696A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8314600A JPH10152696A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 界面活性剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8314600A JPH10152696A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 界面活性剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10152696A true JPH10152696A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18055256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8314600A Pending JPH10152696A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 界面活性剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10152696A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047655A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
WO2011096553A1 (ja) * 2010-02-08 2011-08-11 花王株式会社 繊維用精練剤組成物
JP2016106079A (ja) * 2011-07-14 2016-06-16 松本油脂製薬株式会社 アルキレンオキサイド付加物およびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047655A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
WO2011096553A1 (ja) * 2010-02-08 2011-08-11 花王株式会社 繊維用精練剤組成物
JP2011162901A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Kao Corp 繊維用精練剤組成物
JP2016106079A (ja) * 2011-07-14 2016-06-16 松本油脂製薬株式会社 アルキレンオキサイド付加物およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3865785B2 (ja) 界面活性剤組成物
JP4335277B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP5319111B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2010168554A (ja) 界面活性剤組成物
JP3187846B2 (ja) 界面活性剤組成物
WO1998024867A1 (fr) Composition tensio-active
JP2004091686A (ja) 非イオン界面活性剤組成物
US20040235703A1 (en) Aqueous based solvent free cleaner compositions containing two nonionic surfactants
JP5283251B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2009143980A (ja) 界面活性剤組成物
JP2015203101A (ja) 液体洗浄剤
JPH10152696A (ja) 界面活性剤組成物
JP3730752B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2003336092A (ja) 濃縮型液体洗浄剤組成物
CN1309814C (zh) 磷酸烷基酯的链烷醇胺盐的组合物
WO2009084729A1 (ja) 衣料用洗剤組成物
JP5270148B2 (ja) 衣料用洗剤組成物
CN1284846C (zh) 包含具有降低刺激性质的烷基多苷表面活性剂的基于季铵化合物的水基清洗和消毒组合物
JP5495641B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP4361052B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JPS63292000A (ja) 安定な液状洗剤組成物
JPH07303825A (ja) 非イオン界面活性剤
EP0882784B1 (en) Surfactant composition
JP6967939B2 (ja) 液体洗浄剤
JP3410928B2 (ja) 住居用液体洗浄剤組成物