JPH10152156A - 合成樹脂キャップとその製造方法および合成樹脂キャップの洗浄用孔またはスリットの形成方法とその形成装置 - Google Patents
合成樹脂キャップとその製造方法および合成樹脂キャップの洗浄用孔またはスリットの形成方法とその形成装置Info
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- JPH10152156A JPH10152156A JP8327674A JP32767496A JPH10152156A JP H10152156 A JPH10152156 A JP H10152156A JP 8327674 A JP8327674 A JP 8327674A JP 32767496 A JP32767496 A JP 32767496A JP H10152156 A JPH10152156 A JP H10152156A
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Abstract
栓時の係止抵抗を極力大きくし、開栓の際には確実にブ
リッジが破断する様にすると共に、キャッピング後に充
填時のオーバーフローした内容液の付着物を洗い流せる
様にした合成樹脂キャップとその製造方法および合成樹
脂キャップの洗浄用孔またはスリットの形成方法とその
形成装置を提供する。 【解決手段】 天板2と、その外周部から垂下するスカ
ート壁3とよりなるキャップ本体1と、前記スカート壁
3の下部に破断可能なブリッジ5を介して連結されたT
Eバンド6と、そのTEバンド6の内面に形成された連
続蛇腹状係止部材7とよりなるキャップにあって、キャ
ップ本体1のスカート壁3上部に、円周方向に間隔をお
いて複数個の洗浄用孔(またはスリット)8を設けると
共に、連続蛇腹状係止部材7とTEバンド6との連結折
曲部に、円周方向に間隔をおいて、複数の小孔9または
スリットを設けている。
Description
ープルーフキャップとその製造方法および合成樹脂キャ
ップの洗浄用孔またはスリットの形成方法とその形成装
置の技術分野に属する。
口からオーバーフローして、壜口外周面に糖分を含む液
体が付着し、この付着物が黴の発生の原因となったり、
キャップの開栓トルクを高める等の原因となるため、こ
れを防止するために充填後キャッピングしてから、キャ
ップの上から洗浄水、又は熱水をシャワーリングして、
キャップの洗浄用孔を通じて壜口外周面に導き、壜口に
付着した糖分を含む液体を洗い落とすようにしたキャッ
プがすでに提案されている。
には、金属製の壜口洗浄用小孔付キャップが、また、実
公平4−54119号公報には、合成樹脂製の側壁部と
金属製の天板部とで構成されるピルファープルーフキャ
ップが、そして、特開平7−41023号公報には、プ
ラスチック成形品よりなるピルファープルーフキャップ
がそれぞれ提案されている。また、特開平6−3451
06号公報には、キャップ成形後に回転刃により、機械
的に円周方向に間隔をおいて形成された複数のスリット
を持つ合成樹脂製ピルファープルーフキャップの製造方
法が提案されている。
は、金属製キャップであるため、開栓時に破断部により
怪我をしやすい等の欠点を有している。
E(タンパーエビデンス)バンドを有する合成樹脂製ピ
ルファープルーフキャップの天板周縁部又は周壁部上面
に又はその両方に洗浄用孔を設け、ピルファープルーフ
バンド部の内側に、そのバンド部下端に連結する基部か
ら斜め上向きに設けたフィンの不連続部分から洗浄液を
排出させるようにしている。しかし、そのようなフィン
においては、開栓時にフィンの基部が肉薄のため撓み易
くすっぽ抜ける等の欠点を有しており、このすっぽ抜け
を防止するためにフィンの基部を肉厚にするとキャッピ
ングの際に壜口に対する通過抵抗が大きくなり、キャッ
プ本体とTEバンドを連結しているブリッジが破断しや
すくなるという欠点を有している。また、このような場
合には、そのフィンを連続的に形成することが考えられ
るが、フィンを連続状とした場合には、洗浄液の排水性
に難点が生じる。
によりスムーズなキャッピング柱と充分な抜け止め力が
得られるが、キャッピング後、壜口洗浄目的でシャワー
リングした場合、キャップ本体下部の破断可能領域から
侵入した洗浄水が蛇腹係止部に溜まり汚染して、食品衛
生上不衛生になる可能性がある。
15参照)の上部にカッターb等により後加工で洗浄用
孔cを形成する場合には、バリdが発生しやすく、特
に、中栓eと組み合わせて使用する場合には、ホットパ
ック後のちょっとしたいたずら目的の開栓操作によっ
て、ブリッジが破断される前に、そのバリdによって中
栓eが持ち上げられてしまうことがあり、このようなと
きには、気密性が損なわれているにもかかわらず、それ
を外部から確認することができないという不具合が生じ
ることが懸念される。
ーフキャップにおけるTEバンドを分離させる破断領域
を形成するためのスリットを後加工でキャップ下部に形
成する製造技術が記載されているのみであり、充填時に
壜口に付着した物質を洗い流すための洗浄用孔またはス
リットを別途能率よく形成するための製造技術の開発が
望まれる。
キャッピング時の通過抵抗を極力小さく、開栓時の係止
抵抗を極力大きくし、開栓の際には確実にブリッジが破
断する様にすると共に、キャッピング後に充填時のオー
バーフローした内容液の付着物を洗い流せる様にした合
成樹脂キャップとその製造方法および洗浄用液体の流入
孔またはスリットを有する合成樹脂キャップを能率よく
製造する方法をおよび装置を提供することを目的として
いる。
解決するための手段を以下のように構成している。すな
わち、請求項1に記載の発明では、天板とその外周部か
ら垂下するスカート壁とよりなるキャップ本体と、前記
スカート壁下部に破断可能なブリッジを介して連結され
たTEバンドと、そのTEバンドの内面に形成された上
窄まり状の連続蛇腹状係止部材とよりなる合成樹脂キャ
ップであって、前記連続蛇腹状係止部材と前記TEバン
ドとの連結折曲部に、円周方向に間隔をおいて、複数の
小孔またはスリットを設けたことを特徴としている。
載の前記キャップ本体のスカート壁上部に、円周方向に
間隔をおいて複数個の洗浄用孔またはスリットを設けた
ことを特徴としている。
用の小孔またはスリットを形成する位置、それぞれの大
きさ、個数は、特に限定は無く、キャップのサイズ、流
入及び排出の状況を見て、適宜設定することができる。
また、洗浄流体のキャップ内への導入は、スカート壁下
端にある破断可能なブリッジ間の間隙を利用して行うこ
とが出来るが、更に、スカート壁上部の所定域に設ける
ことにより、流入量を増量すれば、更に洗浄効果は増大
する。
から垂下するスカート壁の内面には、壜口の外周に形成
された雄螺子溝と螺合する雌螺子溝が形成され、前記ス
カート壁の下部に破断可能なブリッジを介してTEバン
ドが連結され、壜口のビードに係止させるための上窄ま
りで連続蛇腹状の係止部材が前記TEバンドの内側に形
成されてなるキャップ本体を壜口シール用の中栓と組み
合わせて使用するキャップであって、前記スカート壁上
部に薄肉部を形成し、その薄肉部に円周方向に所定の間
隔をおいて複数個の洗浄用孔を形成してなることを特徴
としている。
載の前記洗浄用孔がスリットであることを特徴としてい
る。
から垂下するスカート壁の内面には、壜口の外周に形成
された雄螺子溝と螺合する雌螺子溝が形成され、前記ス
カート壁の下部に破断可能なブリッジを介してTEバン
ドが連結され、そのTEバンドの内側に上窄まりで連続
蛇腹状の係止部材が形成されてなるキャップ本体を成形
し、その後前記スカート壁の上部に洗浄用孔を形成する
合成樹脂キャップの製造方法にあって、上記成形におい
て、予め洗浄用孔を形成するスカート壁上部に薄肉部を
形成しておき、その後にその薄肉部に円周方向に所定の
間隔をおいて複数個の洗浄用孔を形成することを特徴と
している。キャップ本体の成形は通常のインジェクショ
ン成形又はコンプレッション成形のいずれであってもよ
い。
載の前記洗浄用孔をカッティング手段で形成することを
特徴としている。
載の前記洗浄用孔をレーザー加工手段により形成するこ
とを特徴としている。
載の前記洗浄用孔を放電加工手段により形成することを
特徴としている。
し請求項8のいずれかに記載の前記洗浄用孔がスリット
であることを特徴としている。
ために必要な上下方向の幅を円周方向に形成すればよ
く、又は洗浄用孔形成位置から上部にかけて同一の薄肉
に形成してもよい。その薄肉部の厚みは0.1〜0.5
mm程度、更に好ましくは0.3mm程度であれば、バ
リの発生を効果的に抑制することができる。
体を内側から支持して所定の円軌道上を公転させつつ自
転させると共に、そのキャップ本体に外部から回転強制
力を作用させ、そのスカート壁をカッターに押し当て
て、そのスカート壁に洗浄用孔またはスリットを形成す
ることを特徴としている。
に記載の前記カッターを加熱して洗浄用孔またはスリッ
トを形成することを特徴としている。
体を内側から支持して所定の円軌道上を公転させつつ自
転させるスピンドルと、前記キャップ本体の外周面に摺
接し、前記キャップ本体を強制的に回転させるためのロ
ーレット溝を有するガイド部材と、回転中の前記キャッ
プ本体のスカート壁に当接して洗浄用孔またはスリット
を形成するためのカッティング手段とを具備してなるこ
とを特徴としている。
に記載の前記カッティング手段が加熱装置を有すること
を特徴としている。
ト壁をカッティング手段に押し当てることにより、その
スカート壁に洗浄用孔またはスリットを容易に形成する
ことができる。そのカッティング手段を加熱することに
より、洗浄用孔またはスリットの形成がより一層容易と
なる。
とその製造方法および合成樹脂キャップの洗浄用孔また
はスリットの形成方法と形成装置の好ましい実施形態を
図面に基づいて詳細に説明する。
ン成形法によって形成された合成樹脂キャップ(ピルフ
ァープルーフキャップ)Cを示し、これらの図におい
て、符号1はキャップ本体、2は天板、3はその天板2
の外周部から垂下されるスカート壁、31はスカート壁
の外周に形成されたローレット溝、4はそのスカート壁
3の内周に刻設された雌螺子溝、41は雌螺子溝4に交
叉するように形成された縦溝、5はそのスカート壁3の
下部内面に形成された破断可能なブリッジ、6はそのブ
リッジ5を介してスカート壁3の下部に連結されたTE
バンド(タンパーエビデンスバンド)であり、上述のブ
リッジ5は、所定間隔おきに複数個設けられ、その間に
間隙が形成されている。
蛇腹状係止部材であり、TEバンド6の下端から内側斜
め上方に向けて折曲され、連続した上窄まりの蛇腹状に
形成される。8はスカート壁3の上部に、円周方向に適
宜な間隔をおいて穿孔されたスリット状の洗浄用孔(ベ
ントホール)、9はTEバンド6の下端の連続蛇腹状係
止部材7との折曲部に形成された洗浄液排出用の小孔で
ある。
で、壜口10の上端に外周縁が載接する天板111と、
その天板111の周縁部から下方に垂下して壜口10の
内周面に密接する中足112とよりなる。12はキャッ
プ本体1の雌螺子溝4を螺合させるために壜口10の外
周に形成された雄螺子溝、121は雄螺子溝12に交叉
するように形成された縦溝、13はTEバンド6の内面
に形成された連続蛇腹状係止部材7を係止させるための
ビードである。
連続蛇腹状係止部材7が柔軟性を有しているため、閉栓
時に壜口10のビード13を容易に乗り越え、閉栓後に
は復元してビード13の下部に係止するためブリッジ5
の破断も防がれ、装着性が良好であり、また、開栓時に
は、ビード13に対して上窄まり状の連続蛇腹状係止部
材7が確実に係止してブリッジ5を必ず破断することが
でき、悪戯防止によるちょい回しによって、ブリッジ5
が切れる前に気密性が損われるという危険性が完全に防
がれる。なお、TEバンド6の連続折曲部61に形成す
る小孔9は、TEバンド6の充分な抜け止め強度を確保
できる程度に円周方向に所定の間隔をおいて設けられる
ことが好ましく、本例では4個形成している。
が付着した状態(図5参照)で中栓11が閉じられるこ
とがあり、その場合においても、洗浄過程にて洗浄液を
キャップに噴射させると、図6に示すように、上部の洗
浄用孔8,…と各ブリッジ5,…間の間隙からキャップ
C内に洗浄液が充填され、壜口10に付着した内容液1
5がその洗浄液によって洗い流され、縦溝41から下方
に流下し、下部の小孔9から外部に排出される。従っ
て、どのキャップにおいてもキャップ内が一様に清潔に
なり黴の発生が防止され、また、外観もきれいになる。
の小孔9,…はスリットであってもよいことはいうまで
もない。また、上部の洗浄用孔8,…を設けない場合に
も、各ブリッジ5,…間の間隙から洗浄液を内部に導入
して充分な洗浄効果を得ることができるが、洗浄用孔
8,…を設けることにより一層洗浄効果が良好となるの
である。
る実施形態の断面を示し、これらの図において、14は
スカート壁3の上部に形成された薄肉部であり、その薄
肉部14は、キャップ本体1の成形段階にて予め形成す
ることができ、厚さ0.1〜0.5mm程度が好まし
く、更には、0.3mm程度が好ましい。この程度の厚
さであると、キャップ本体の成形後にカッター42によ
って洗浄用孔8の後加工をおこなっても、図15におい
てdで示す様な大きなバリが発生することはなく、ま
た、レーザー加工手段や放電加工手段によっても容易に
洗浄用孔8を形成することができる。
介して上窄まりの連続蛇腹状係止部材7は、閉栓時には
通過抵抗少なく容易にビード13を乗り越えることがで
き、かつ、壜口10のビード13の全周に下方から安定
に掛止し、開栓時にはビード13に確実に掛止してブリ
ッジ5,…を必ず破断することができる。
なバリが形成されていないので、中栓11が不用意に持
ち上げられることがなく、ちょい回し等の悪戯によって
気密性が喪失してしまうような不具合の発生がなく、ブ
リッジ5,…が破断されても中栓11による気密性は保
持される。
C内に内容液が溢れていても洗浄用孔8,…およびブリ
ッジ5,5間のスリット51,…から内部に洗浄液を導
入してキャップC内を洗浄し、排出用小孔9から排出さ
れて黴の発生が防止される。
ップCの形成方法を実施するための装置を示し、これら
の図において、符号22はキャップ本体1の内側を支持
して所定の円軌道上を公転させつつ自転するスピンドル
であり、そのスピンドル22の一端に固定された小ギヤ
23が、径大な固定ギヤ24に噛み合っており、そのス
ピンドル22の他端に形成されたヘッド部25には、キ
ャップ本体1の天板2の内面に当接する3つのボール2
6,…が案内孔27内に嵌装されてスプリング28,…
によって外方に付勢された状態に支持され(図9参
照)、かつ、そのヘッド部25の先端外周にはスリーブ
29が回動自在に被嵌支持されている。
プ突出し用のロッド30が遊転自在に嵌挿されており
(図10参照)、そのロッド30の基部に設けられたカ
ムフォロワー31が、円筒状の支持体32の外周に設け
られたカム溝33(図13参照)に摺接案内され、キャ
ップ突出位置444にてそのロッド30によってキャッ
プCが外方へ突き出されるようにしている。なお、その
突出位置444には、排出用ブローノズル445が設け
られており(図14参照)、ロッド30の突き出し動作
と同期させてエアーを吹き出させ、キャップCを確実に
突き出させるようにしている。
隔でハブ34に回動自在に支持されており(図10参
照)、そのハブ34の支軸35の一端に固定されたプー
リ(またはスプロケット)36には、図示は省略する
が、ベルト又はチェーンによる巻掛伝動機構を介して駆
動力源が伝動連結されており、そのハブ34の回動動作
により、前述のように、各スピンドル22、…が固定ギ
ヤ24のまわりを公転しつつ自転するようになってい
る。なお、37はスピンドル22をハブ34に回転自在
に支持するベアリング、38はハブ34の支軸35を回
転自在に支持するベアリングで、支持体32に支持され
ている。
てキャップCを内側から支持し、そのスカート壁3をガ
イド部材41のローレット溝41aに押し当てて、キャ
ップCに予め形成されているローレット溝6との噛み合
いによって強制的にキャップCを自転させつつ、そのガ
イド部材41と一体的に設けているカッター42,43
によって、スカート壁3の上部に洗浄用孔8,…を形成
する(図12参照)と共に、その下部に形成されている
破断可能なブリッジ7間にスリット71,…を同時に形
成することができる。なお、上述の洗浄用孔8はスリッ
ト状であってもよい。
2のヘッド部25とローレット溝41aとに挟まれて強
制的に自転させられる際に、ヘッド部25の先端外周に
遊転自在に設けたスリーブ29によって、ヘッド部25
の径大な部分との周速差を吸収することができ、キャッ
プCとヘッド部25との間のスベリをなくし、スピンド
ル22のローレット溝41aへの押し付け力によってキ
ャップCを安定に保持し、両カッター42,43により
精度よくカッティング作業をおこなうことができる。
図14参照)、断面が略コ字状をなし、斜め下方に向け
て形成される搬入路441から固定ギヤ24のまわりに
形成される旋回路442を経て斜め下方に向かう排出路
443に連なるように形成され、その搬入路441はス
ピンドル22のヘッド部25に対してキャップCを斜め
上方から被嵌させるような傾斜角度に形成され(図10
参照)、また、排出路443はキャップ突出位置444
にて突き出されたキャップCをそのまま斜め下方に排出
させることができるように形成される。このような円環
状に搬送ルート44を形成したので、装置全体をコンパ
クトなものとすることができる。
3は(図11参照)、扇形状に形成され、断熱材24,
44,45およびヒータ46,47と共に両ブラケット
48,49間にボルト50締結により挟持一体化されて
旋回路442の内側の所定位置に固定される。洗浄用孔
8(図7,図12参照)を形成するためのカッター42
は8本の刃421,…を有し、スリット51を形成する
ためのカッター43は一枚刃431を有しており、両カ
ッター42,43共に、ヒータ46,47によって加熱
されているため薄肉部14を形成したことと相まって、
良好な切削性が得られ、バリの発生を抑制することがで
きる。なお、上述のスリット51,…を形成するために
は、キャップCに予めブリッジ5となる部分を内側に向
けて突出させるような成形を施しておき、その部分を外
側から一枚刃のカッター43で切り込むことにより、ブ
リッジ5,5間にスリット51,…を形成するか又は前
述の特開平6−345106号公報に開示された方法で
スリットを形成することができる。
説明すると、まず、搬入路441から搬入されたキャッ
プCは、旋回路442に導入される時点で、スピンドル
22のヘッド部25に被嵌支持され、旋回路442に沿
って公転しつつ自転し、ガイド部材41のローレット溝
41aに至るとそのローレット溝41aにキャップCの
ローレット溝31が噛み合い強制的に自転されつつ公転
する。この間に、2つのカッター42,43によって洗
浄用孔8,…とスリット51,…が同時に形成され、キ
ャップ突出位置444にて、ロッド30によってキャッ
プCが排出路443に向けて突き出される。なお、水抜
き用の小孔(またはスリット)9は予め成形段階で形成
されるものである。
ング作業がおこなわれる間には、キャップCはスピンド
ル22のヘッド部25とローレット溝41aとの間に挟
み付けられ、かつスリーブ29によって、キャップCの
内周面での周速差が吸収されるためキャップCの支持は
安定しており、2つのカッティングを効率よくおこなう
ことができる。
求項2に記載の発明によれば、破断可能なブリッジを介
してスカート壁の下部に連結されるTEバンドの内面に
上窄まり状の連続蛇腹状係止部材を形成し、その連続蛇
腹状係止部材とTEバンドとの連結折曲部に、円周方向
に間隔をおいて、複数の小孔またはスリットを設けたの
で、内容物を充填後キャッピングした後、洗浄流体をシ
ャワーリングした時に、洗浄流体がブリッジ間の間隙を
通じて流入し、蛇腹状係止部の開孔又はスリットを通り
排出され、内部がきれいに洗浄される。
壁上部に洗浄用孔を設けると洗浄流体がこの孔を通じて
流入し、更に、ブリッジ間の間隙から流入する洗浄流体
と共に洗浄効果を更に高めた後、蛇腹状係止部の開孔又
はスリットを経て排出され、より一層きれいな洗浄が可
能となる。
れば、天板の外周面から垂下するスカート壁の下部に破
断可能なブリッジを介してTEバンドが連結され、壜口
のビードに係止させるための上窄まり状の連続蛇腹状の
係止部材が前記TEバンドの内側に形成されてなるキャ
ップ本体を壜口シール用の中栓と組み合わせて使用する
キャップの前記スカート壁上部に薄肉部を形成し、その
薄肉部に円周方向に間隔をおいて複数個の洗浄用孔を形
成するので、閉栓時には、連続蛇腹状の係止部材がビー
ドを容易に乗り越えて閉栓動作が容易であり、開栓時に
は係止部材がビードに確実に係止して必ずブリッジが破
断すると共に、キャッピング後にキャップ内をきれいに
洗浄することができる。また、洗浄用孔をスカート壁の
上部に形成した薄肉部に形成するので、大きなバリの発
生をなくすことができ、ちょい回し等の悪戯によって不
用意に中栓が持ち上げられ、気密がもれるような不具合
の発生を回避することができる。
によれば、キャップを内側から支持して所定の円軌道上
を公転させつつ自転させると共に、そのキャップに外部
から回転強制分力を作用させ、そのスカート壁をカッタ
ーに押し当てて、そのスカート壁に洗浄用孔またはスリ
ットを形成するので、洗浄用孔またはスリットを広いス
ペースを要することなく能率よく形成することができ
る。
閉栓状態の縦断面図である。
ある。
部分断面図である。
程の要部横断平面図である。
程におけるキャップとスピンドルの対応関係を示す説明
図である。
視図である。
ある。
一例を示すキャップの断面図である。
ート壁、4…雌螺子溝、5…ブリッジ、6…TEバン
ド、61…連続折曲部、7…連続蛇腹状係止部材、8…
洗浄用孔またはスリット、9…小孔またはスリット、1
0…壜口、11…中栓、12…雄螺子溝、13…ビー
ド、14…薄肉部、22…スピンドル、41…ガイド部
材、41a…ローレット溝、42,43…カッター。
Claims (13)
- 【請求項1】 天板とその外周部から垂下するスカート
壁とよりなるキャップ本体と、前記スカート壁下部に破
断可能なブリッジを介して連結されたTEバンドと、そ
のTEバンドの内面に形成された上窄まり状の連続蛇腹
状係止部材とよりなる合成樹脂キャップであって、前記
連続蛇腹状係止部材と前記TEバンドとの連結折曲部
に、円周方向に間隔をおいて、複数の小孔またはスリッ
トを設けたことを特徴とする合成樹脂キャップ。 - 【請求項2】 前記キャップ本体のスカート壁上部に、
円周方向に間隔をおいて複数個の洗浄用孔またはスリッ
トを設けたことを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂
キャップ。 - 【請求項3】 天板の外周部から垂下するスカート壁の
内面には、壜口の外周に形成された雄螺子溝と螺合する
雌螺子溝が形成され、前記スカート壁の下部に破断可能
なブリッジを介してTEバンドが連結され、壜口のビー
ドに係止させるための上窄まりで連続蛇腹状の係止部材
が前記TEバンドの内側に形成されてなるキャップ本体
を壜口シール用の中栓と組み合わせて使用するキャップ
であって、前記スカート壁上部に薄肉部を形成し、その
薄肉部に円周方向に所定の間隔をおいて複数個の洗浄用
孔を形成してなることを特徴とする合成樹脂キャップ。 - 【請求項4】 前記洗浄用孔がスリットであることを特
徴とする請求項3に記載の合成樹脂キャップ。 - 【請求項5】 天板の外周部から垂下するスカート壁の
内面には、壜口の外周に形成された雄螺子溝と螺合する
雌螺子溝が形成され、前記スカート壁の下部に破断可能
なブリッジを介してTEバンドが連結され、そのTEバ
ンドの内側に上窄まりで連続蛇腹状の係止部材が形成さ
れてなるキャップ本体を成形し、その後前記スカート壁
の上部に洗浄用孔を形成する合成樹脂キャップの製造方
法であって、上記予め成形において、洗浄用孔を形成す
るスカート壁上部に薄肉部を形成しておき、その後にそ
の薄肉部に円周方向に所定の間隔をおいて複数個の洗浄
用孔を形成することを特徴とする合成樹脂キャップの製
造方法。 - 【請求項6】 前記洗浄用孔をカッティング手段で形成
することを特徴とする請求項5に記載の合成樹脂キャッ
プの製造方法。 - 【請求項7】 前記洗浄用孔をレーザー加工手段により
形成することを特徴とする請求項5に記載の合成樹脂キ
ャップの製造方法。 - 【請求項8】 前記洗浄用孔を放電加工手段により形成
することを特徴とする請求項5に記載の合成樹脂キャッ
プの製造方法。 - 【請求項9】 前記洗浄用孔がスリットであることを特
徴とする請求項5ないし請求項8のいずれかに記載の合
成樹脂キャップの製造方法。 - 【請求項10】 キャップ本体を内側から支持して所定
の円軌道上を公転させつつ自転させると共に、そのキャ
ップ本体に外部から回転強制力を作用させ、そのスカー
ト壁をカッターに押し当てて、そのスカート壁に洗浄用
孔またはスリットを形成することを特徴とする合成樹脂
キャップの洗浄用孔またはスリットの形成方法。 - 【請求項11】 前記カッターを加熱して洗浄用孔また
はスリットを形成すことを特徴とする請求項10に記載
の合成樹脂キャップの洗浄用孔またはスリットの形成方
法。 - 【請求項12】 キャップ本体を内側から支持して所定
の円軌道上を公転させつつ自転させるスピンドルと、前
記キャップ本体の外周面に摺接し、前記キャップ本体を
強制的に回転させるためのローレット溝を有するガイド
部材と、回転中の前記キャップ本体のスカート壁に当接
して洗浄用孔またはスリットを形成するためのカッティ
ング手段とを具備してなることを特徴とする合成樹脂キ
ャップの洗浄用孔またはスリットの形成装置。 - 【請求項13】 前記カッティング手段が加熱装置を有
することを特徴とす請求項12に記載の合成樹脂キャッ
プの洗浄用孔またはスリットの形成装置。
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