JPH10150395A - スイッチ回路およびスイッチならびに無線装置 - Google Patents

スイッチ回路およびスイッチならびに無線装置

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JPH10150395A
JPH10150395A JP8309336A JP30933696A JPH10150395A JP H10150395 A JPH10150395 A JP H10150395A JP 8309336 A JP8309336 A JP 8309336A JP 30933696 A JP30933696 A JP 30933696A JP H10150395 A JPH10150395 A JP H10150395A
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JP
Japan
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terminal
electrode
transmission
fet
signal
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Application number
JP8309336A
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English (en)
Inventor
Bunji Yasumura
文次 安村
Toru Fujioka
徹 藤岡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイバーシチ用スイッチの2信号伝達系統の
信号通過特性の同等化と小型化。 【解決手段】 2組の単極双投スイッチを一つの半導体
チップに組み込む。双投端子のうちの一つを当該2組の
単極双投スイッチで互いに共用する。前記共用した端子
上を通る直線を軸として、2組の単極双投スイッチを線
対称に配置する。 【効果】 半導体チップに集積化し、外部に他のスイッ
チや分岐用の伝送線路が不要となり実装面積が小型化さ
れる。2組の単極双投スイッチを半導体装置製造技術に
よって半導体チップ上に線対称に配置形成するため、ス
イッチ内の2つの信号伝達系統の信号通過特性が同等に
なり、どちらの信号伝達系統で送受信を行っても同様の
制御で同等に受信信号、送信信号が伝送できるため、ダ
イバーシチの効果を損ねることなくダイバーシチ用スイ
ッチを実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割マルチプル
アクセス(TDMA)方式における高周波信号の伝達経
路を切り替えるスイッチ回路およびスイッチならびに無
線装置に関し、特にダイバーシチ無線装置におけるダイ
バーシチ用スイッチに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】無線装置において、フェージング環境下
においても安定した無線特性を確保するために、ダイバ
ーシチ方式が用いられている。これは、指向特性が等し
い2個のアンテナをある間隔(一般には1/2波長以
上)だけ離して設置し、フェージングによる受信レベル
の時間的変動特性が個々のアンテナで違うことを利用し
て、個々のアンテナの受信レベルの強いものを選択する
ことで受信特性の劣化を軽減するものである。
【0003】このダイバーシチの効果は受信時のみなら
ず送信時にも得ることができ、受信時に選択したアンテ
ナを送信時にも用いることでよい結果が得られ、対向す
る無線機が受信ダイバーシチを行っていない場合には特
に効果がある。
【0004】このようなダイバーシチ方式を用いた無線
装置のアンテナと受信部、アンテナと送信部の接続は、
合計3個の単極双投(Single-Pole-Double-Throw:以下
SPDTと称する)スイッチを用いて切り替えている。
【0005】単極双投スイッチ(SPDTスイッチ)に
ついては、電子情報通信学会発行「電子情報通信学会技
報MW83−118」、P71〜P78に記載されてい
る。この文献には、代表的なSPDTスイッチとして、
低電圧動作,低消費電力でかつ高集積化に優れたGaA
sFET(電界効果トランジスタ)で構成されたSPD
Tスイッチについて記載されている。
【0006】前記SPDTスイッチの動作原理を説明す
る。
【0007】SPDTスイッチは、図8に示すように、
アンテナ端子ANT,受信端子RX,送信端子TXの三
つの信号端子と、VC1,VC2の二つの制御端子があ
る。ANTはアンテナに接続され、RXは受信部(受信
機)に接続され、TXは送信部(送信機)に接続され
る。
【0008】前記受信端子RXとアンテナ端子ANTと
の間に電界効果トランジスタ2(FET2)がドレイ
ン,ソースを介して組み込まれ、前記アンテナ端子AN
Tと送信端子TXとの間にFET3がドレイン,ソース
を介して組み込まれている。また、制御端子VC1,V
C2は、FET2,FET3のゲート配線に接続されて
いる。
【0009】前記受信端子RX側には、ソース,ドレイ
ンの一方がグランドGに接地されたFET1のソースま
たはドレインが接続されている。このFET1のゲート
電極は前記FET3のゲート配線に接続されている。
【0010】また、前記送信端子TX側には、ソース,
ドレインの一方がグランドGに接地されたFET4のソ
ースまたはドレインが接続されている。このFET4の
ゲート電極は前記FET2のゲート配線に接続されてい
る。
【0011】なお、前記FET1,FET2,FET
3,FET4の各ゲート電極側には負荷抵抗Rが設けら
れている。
【0012】このようなSPDTスイッチにおいては、
制御バイアスとして二つの制御端子VC1,VC2に相
補的に0Vバイアス、またはFETのしきい電圧以下の
負バイアスVconが印加される。VC1に0V、VC
2にVconVを加えるとANTとRXが接続され、逆
にVC1にVconV、VC2に0Vを加えるとANT
とTXが接続される。
【0013】図9はアンテナが2本、送信部が1つ、受
信部が二つあるダイバーシチ移動無線装置において、3
個のSPDTスイッチを用いて構成した従来例である。
図9において、1は第1アンテナ、2は第2アンテナ、
3,4は時間で送信モードと受信モードを切り替えるS
PDTスイッチ、5は送信時に第1・第2アンテナ1,
2を切り替えるSPDTスイッチ、7は送信部、6は第
1受信部、8は第2受信部である。
【0014】第1・第2アンテナで受信された高周波信
号は、それぞれSPDTスイッチ3,4によって接続さ
れた第1・第2受信部6,8によって強度が比較され
る。送信時においては送信部7がSPDTスイッチ5お
よびSPDTスイッチ3,4によって、第1アンテナ1
または第2アンテナ2のいずれかに接続されて送信が行
われる。
【0015】なお、説明の便宜上、第1アンテナ1と第
1受信部6、第1アンテナ1と送信部7の接続を切り替
える系統を信号伝達系統1と呼び、第2アンテナ2と第
2受信部8、第2アンテナ2と送信部7の接続を切り替
える系統を信号伝達系統2と呼ぶことにする。
【0016】一方、特願平6−203190号(特開平
8−70245号)公報には、SPDTスイッチを含め
た低歪スイッチについて記載されている。この文献に
は、コントロール電圧を低くし、且つ挿入損失の小さな
スイッチを実現するために、送信信号通過用のFETや
受信信号通過用のFETを複数ゲート構成にしたり、あ
るいはカスケード接続構成にし、寄生容量の比を制御す
る構成が採用されている。
【0017】また、この文献には、送信信号通過用のF
ETや受信信号通過用のFETに並列にインダクタを接
続し、各インダクタをそれぞれのFETのOFF時のド
レイン,ソース間寄生容量と通過周波数に於いて共振す
るように選ぶことにより、OFF時のアイソレーション
特性を向上させる構成についても記載されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来のダイバーシチ用
スイッチは、合計3個のSPDTスイッチを使用するこ
とから、実装面積が大きくなる。また、部品点数が多い
ことから生産コストが高くなる。
【0019】従来のダイバーシチ用スイッチを組み込ん
だダイバーシチ移動無線装置においては、送信部7から
の出力信号が第1アンテナ1または第2アンテナ2に伝
達されるまでに2個のSPDTスイッチを通るため損失
が大きく、その損失分だけ送信部7の出力を大きくする
必要があり、消費電力が増大するという問題がある。
【0020】一方、本発明者は、部品点数の削減によっ
て小型化,低コスト化を図るとともに、ダイバーシチ移
動無線装置の低消費電力化が達成できるダイバーシチ用
スイッチとして、これは未だ公知とされたものではない
が、図10に示す構造のものを開発した。
【0021】すなわち、図10に示すダイバーシチ用ス
イッチは、送信信号の損失を低減するため、合計2個の
SPDTスイッチで図9に示す3個のSPDTスイッチ
による構成のダイバーシチ用スイッチの機能を実現す
る。
【0022】SPDTスイッチ3,4として、図8の従
来のSPDTスイッチを用いるとすると、A1,A2は
ANTに対応し、RE1,RE2はRXに対応し、T
1,T2はTXに対応する。送信部7からの出力用伝送
線路9は途中の分岐点Tbで分岐され、伝送線路10,
11によってSPDTスイッチ3,4のT1,T2にそ
れぞれ接続されている。
【0023】伝送線路10,11の長さは、高周波信号
の波長をλとすると、λ/4に選ばれる。
【0024】しかし、このようなSPDTスイッチで
は、以下のような不具合を生じることが本発明者によっ
てあきらかにされた。
【0025】(1)単体のSPDTスイッチを基板に実
装する構造となることから、たとえば、高周波信号の周
波数を仮に2GHz とし、これらの回路を実装する基板
の比誘電率を4とすると、波長は7.5cmとなり、2
cm弱の線路を2本設ける必要があり、実装面積が大き
くなる。
【0026】(2)伝送線路の分岐点Tbから各SPD
Tスイッチの送信端までの伝送線路10,11を同一長
さにかつ短く設けることは、SPDTスイッチの実装上
の点から難しい。
【0027】(3)ダイバーシチ方式では、受信信号を
比較し、受信信号の強い方の信号伝達系統を送信時に選
択する。そのため、二つの信号伝達系統において、その
性能が同等であることが望ましい。仮に信号伝達系統1
の信号損失が信号伝達系統2のそれより劣っているとす
ると、受信時においては、両アンテナの受信信号強度が
等しくても、第1受信部6に比べ第2受信部8の信号強
度が常に低くなり、正しく強度比較ができず、ダイバー
シチ方式の効果が得られない。
【0028】すなわち、これは従来のダイバーシチ用ス
イッチについても言えることであるが、合計2個あるい
は3個のSPDTスイッチによるダイバーシチ用スイッ
チの構成では、実装する基板上の伝送線路の加工精度、
SPDTスイッチ実装の位置合せ精度によって、スイッ
チ間を結ぶ伝送線路の長さが変化しやすく、同一にする
ことが困難になり、インダクタンスに差が生じるため、
二つの信号伝達系統の信号通過特性、特にリターンロス
や挿入損失に偏差が生じ易い。
【0029】また、同品種のSPDTスイッチによって
ダイバーシチ用スイッチ回路を構成しても、SPDTス
イッチの製品ばらつきがあり、二つの信号伝達系統の信
号通過特性に偏差が生じ易い。例えば、最小0.7d
B、最大1.2dBの挿入損失を保証しているSPDT
スイッチを2個用いてダイバーシチ用スイッチ回路を構
成した場合、二つの信号伝達系統の間で最大0.5dB
もの挿入損失偏差が生じる。
【0030】このように信号伝達系統によって損失分が
異なる場合、送信時においては、アンテナからの出力電
圧を一定にするため、その損失分の差だけ信号伝達系統
によって送信部の出力を変化させる必要があり、送信制
御が複雑になる。
【0031】本発明の目的は、二つの信号伝達系統の信
号通過特性が同等になるスイッチ回路およびスイッチな
らびに無線装置を提供することにある。
【0032】本発明の他の目的は、集積回路化されたス
イッチ回路およびスイッチを提供することにある。
【0033】本発明の他の目的は、消費電力の低減が達
成できるスイッチおよび無線装置を提供することにあ
る。
【0034】本発明の他の目的は、小型化,低コスト化
が達成できるスイッチ回路およびスイッチならびに無線
装置を提供することにある。
【0035】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0036】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0037】(1)第1アンテナ端子,第1受信端子お
よび送信端子を有する信号伝達系統1と、第2アンテナ
端子,第2受信端子および送信端子を有する信号伝達系
統2と、送信端子を有する接地回路を備え、前記信号伝
達系統1,信号伝達系統2および接地回路の送信端子は
同一の共用送信端子となるスイッチ回路であり、前記信
号伝達系統1は、ゲート電極が所定の制御端子に接続さ
れソース電極またはドレイン電極のいずれか一方の電極
が前記第1受信端子に接続され他方の電極が前記第1ア
ンテナ端子に接続される受信信号通過用の電界効果トラ
ンジスタ(FET)と、ゲート電極が所定の制御端子に
接続されソース電極またはドレイン電極のいずれか一方
の電極が前記第1アンテナ端子に接続され他方の電極が
前記共用送信端子に接続される送信信号通過用のFET
と、ゲート電極が前記送信信号通過用のFETのゲート
電極に接続されソース電極またはドレイン電極のいずれ
か一方の電極が前記第1受信端子に接続され他方の電極
が接地端子に接続される接地用のFETとで構成され、
前記信号伝達系統2は、ゲート電極が所定の制御端子に
接続されソース電極またはドレイン電極のいずれか一方
の電極が前記第2受信端子に接続され他方の電極が前記
第2アンテナ端子に接続される受信信号通過用のFET
と、ゲート電極が所定の制御端子に接続されソース電極
またはドレイン電極のいずれか一方の電極が前記第2ア
ンテナ端子に接続され他方の電極が前記共用送信端子に
接続される送信信号通過用のFETと、ゲート電極が前
記送信信号通過用のFETのゲート電極に接続されソー
ス電極またはドレイン電極のいずれか一方の電極が前記
第2受信端子に接続され他方の電極が接地端子に接続さ
れる接地用のFETとで構成され、前記接地回路はゲー
ト電極が所定の制御端子に接続されソース電極またはド
レイン電極のいずれか一方の電極が前記共用送信端子接
続され他方の電極が接地端子に接続される接地用のFE
Tによって構成されている。
【0038】前記受信信号通過用のFET,送信信号通
過用のFETおよび前記共用送信端子に接続される接地
用のFETは、それぞれ二つ以上の複数のゲート電極を
もつFETで構成されているとともに、前記FETにお
いてソース電極とソース電極に近いゲート電極との間に
は容量が設けられ、ドレイン電極とドレイン電極に近い
ゲート電極との間には容量が設けられ、少なくとも前記
受信信号通過用のFETおよび送信信号通過用のFET
のソース電極とドレイン電極間に並列にインダクタが設
けられている。
【0039】前記スイッチ回路は半導体チップにモノリ
シックに形成されている。前記半導体チップにおいて、
前記共用送信端子を通る所定の線に対して前記二つの信
号伝達系統が線対称に配置されている。
【0040】前記半導体チップは封止体内に封止されて
いるとともに、前記封止体にはその内外に亘って延在す
るリードが複数設けられ、かつ前記半導体チップの電極
端子と前記複数のリードは接続手段によって電気的に接
続されスイッチを構成している。
【0041】また、前記スイッチは二つのアンテナ,二
つの受信部および一つの送信部に接続されて無線装置
(ダイバーシチ無線装置)を構成している。
【0042】(2)第1アンテナ端子,第1受信端子お
よび送信端子を有する信号伝達系統1と、第2アンテナ
端子,第2受信端子および送信端子を有する信号伝達系
統2とを備え、前記信号伝達系統1および信号伝達系統
2の送信端子は同一の共用送信端子となるスイッチ回路
であり、前記信号伝達系統1は、ゲート電極が所定の制
御端子に接続されソース電極またはドレイン電極のいず
れか一方の電極が前記第1受信端子に接続され他方の電
極が前記第1アンテナ端子に接続される受信信号通過用
の電界効果トランジスタ(FET)と、ゲート電極が所
定の制御端子に接続されソース電極またはドレイン電極
のいずれか一方の電極が前記第1アンテナ端子に接続さ
れ他方の電極が前記共用送信端子に接続される送信信号
通過用のFETと、ゲート電極が前記送信信号通過用の
FETのゲート電極に接続されソース電極またはドレイ
ン電極のいずれか一方の電極が前記第1受信端子に接続
され他方の電極が接地端子に接続される接地用のFET
と、ゲート電極が前記受信信号通過用のFETのゲート
電極に接続されソース電極またはドレイン電極のいずれ
か一方の電極が前記共用送信端子に接続され他方の電極
が接地端子に接続される接地用のFETとで構成され、
前記信号伝達系統2は、ゲート電極が所定の制御端子に
接続されソース電極またはドレイン電極のいずれか一方
の電極が前記第2受信端子に接続され他方の電極が前記
第2アンテナ端子に接続される受信信号通過用のFET
と、ゲート電極が所定の制御端子に接続されソース電極
またはドレイン電極のいずれか一方の電極が前記第2ア
ンテナ端子に接続され他方の電極が前記共用送信端子に
接続される送信信号通過用のFETと、ゲート電極が前
記送信信号通過用のFETのゲート電極に接続されソー
ス電極またはドレイン電極のいずれか一方の電極が前記
第2受信端子に接続され他方の電極が接地端子に接続さ
れる接地用のFETと、ゲート電極が前記受信信号通過
用のFETのゲート電極に接続されソース電極またはド
レイン電極のいずれか一方の電極が前記共用送信端子に
接続され他方の電極が接地端子に接続される接地用のF
ETとで構成されている。
【0043】(3)前記手段(1)または手段(2)の
構成において、前記受信信号通過用のFETおよび送信
信号通過用のFETはカスコード接続した二つのFET
で構成されている。
【0044】前記(1)の手段によれば、(a)ダイバ
ーシチ用スイッチは2個のSPDTスイッチを使用する
ことから、部品点数の低減により、小型化が図れるとと
もに、製造コストの低減が達成できる。
【0045】すなわち、従来のダイバーシチ用スイッチ
は単体のSPDTスイッチを3個基板に実装する構造と
なるため大型になるとともに、部品点数が多くかつ実装
等の組み立て作業コストも高くなり、高コストになる。
【0046】これに対して、本発明の場合は、前記2個
のSPDTスイッチを始として他の回路も単一のシリコ
ン基板にモノリシックに形成し、半導体チップの周辺に
それぞれ所定の電極端子を配設した構造になっているこ
とから、ダイバーシチ用スイッチ回路が小型かつ安価に
なる。また、この半導体チップを組み込み且つ封止した
半導体装置であるダイバーシチ用スイッチもより小型か
つ安価になる。さらに、前記ダイバーシチ用スイッチを
組み込んだダイバーシチ無線装置も小型となる。この結
果、ダイバーシチ移動無線装置の小型・低廉化も図れ、
取扱いも便利となる。
【0047】また、ダイバーシチ用スイッチ回路におい
てもSPDTスイッチ回路部分が二つとなる構成から、
回路の単純化,小型化も達成される。
【0048】(b)ダイバーシチ移動無線装置におい
て、出力信号は送信部から第1アンテナまたは第2アン
テナに至る間に配設された単一のSPDTスイッチ回路
を通るだけであり、従来のように2個のSPDTスイッ
チを通ることがなく、損失が小さくなり、送信部の出力
を大きくする必要もなくなる。したがって、ダイバーシ
チ無線において、送信部出力の低減化が達成できるダイ
バーシチ用スイッチ回路およびダイバーシチ用スイッチ
ともなる。
【0049】(c)ダイバーシチ用スイッチ回路を単一
の半導体チップに組み込む構造となることから、伝送線
路を短くできる。特に送信端子から2つのSPDTスイ
ッチ回路(実際にはFET)の端子(FETのドレイン
又はソース)までの伝送線路は一部共用化でき短縮され
る。したがって、ダイバーシチ用スイッチ回路,ダイバ
ーシチ用スイッチおよびダイバーシチ移動無線装置での
伝送線路の短縮化が図れ、伝送損失の低下が達成でき
る。
【0050】(d)半導体チップにおける2つの信号伝
達系統の配線パターンを対称に配設したことから、2つ
の信号伝達系統の信号通過特性性能が同じになり、正確
なダイバーシチの効果が得られる。
【0051】すなわち、従来のダイバーシチ用スイッチ
は3個の単体SPDTスイッチを組み合わせる構成にな
っていることから、SPDTスイッチを実装する基板上
の伝送線路の加工精度、SPDTスイッチ実装の位置合
せ精度によって、スイッチ間を結ぶ伝送線路の長さが変
化しやすく、同一にすることが困難になり、インダクタ
ンスに差が生じるため、二つの信号伝達系統の信号通過
特性、特にリターンロスや挿入損失に偏差が生じ易くな
るが、本発明の場合は二つのSPDTスイッチ回路を単
一の半導体チップにモノリシックに形成していることか
ら、二つの信号伝達系統の信号通過特性性能を同じにす
ることができる。
【0052】(e)二つの信号伝達系統の信号通過特性
が同じになることから、ダイバーシチ移動無線装置にお
ける送信制御が容易になる。すなわち、二つの信号伝達
系統の信号通過特性に偏差(挿入損失偏差)が生じる
と、送信時においては、アンテナからの出力電圧を一定
にするため、その損失分の差だけ信号伝達系統によって
送信部の出力を変化させる必要があり、送信制御が複雑
になるが、本発明の場合は二つの信号伝達系統の信号通
過特性が同じとなるため送信制御を簡素化できるように
なる。
【0053】(f)受信信号通過用のFETおよび送信
信号通過用のFETにおいて、ドレイン電極に近いゲー
ト電極とドレイン間に容量を入れることでドレイン電極
に近いゲート電極に発生するAC信号振幅を増加させ、
信号が負に振れた場合にFETがオンすることを防止
し、ソース電極に近いゲート電極とソース間に容量を入
れることでソース電極に近いゲート電極に発生するAC
信号振幅を減少させ、信号が正に振れた場合にFETが
オンすることを防止し、耐信号電圧特性の向上を図って
いる。前記接地回路のFETにも容量が入れられ、耐信
号電圧特性の向上が図られている。
【0054】(g)受信信号通過用のFETおよび送信
信号通過用のFETに並列にインダクタを接続し、各イ
ンダクタをそれぞれのFETのオフ時のドレイン、ソー
ス間寄生容量と通過周波数において共振するように選ぶ
ことにより、オフ時のアイソレーション特性を向上させ
ている。
【0055】前記(2)の手段によれば、前記手段
(1)の場合と同様に前記(a)〜(e)の効果を奏す
る。
【0056】前記(3)の手段によれば、前記受信信号
通過用のFETおよび送信信号通過用のFETをカスコ
ード接続した二つのFETで構成しても、前記手段
(1)の場合と同様に前記(a)〜(g)の効果を奏す
る。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、発明の実施の形態を
説明するための全図において、同一機能を有するものは
同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0058】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
であるダイバーシチ用スイッチを構成した半導体チップ
を示す平面図、図2は半導体チップの表面に形成された
デュアルゲートFETのパターン例を示す模式的平面
図、図3は本実施形態1のダイバーシチ用スイッチ回路
図である。
【0059】本実施形態1のダイバーシチ移動無線装置
は図6に示すような概略構成になっている。ダイバーシ
チ用スイッチは、二つのSPDTスイッチ(回路)と伝
送線路9、10、11を、図1に示すように、一つの半
導体チップ50にモノリシックに集積化し、二つのアン
テナ端子A1,A2と、二つの受信端子RE1,RE2
と、一つの送信端子(共用送信端子)TCを持つFET
構成のスイッチとする。これにより、外部に他のスイッ
チや分岐用の伝送線路が不要となり実装面積を小さくで
きる。
【0060】また、半導体チップ50の表層部分に形成
する二つの信号伝達系統(信号伝達系統1・2)の送信
端子とアンテナ端子間、アンテナ端子と受信端子間の回
路構成およびチップレイアウトを、送信端子TC上を通
る直線Mを軸として線対称に配置する。これにより、伝
送線路10と伝送線路11、伝送線路12と伝送線路1
3、伝送線路14と伝送線路15がそれぞれ同一構造で
同一の長さになる。
【0061】また、前記伝送線路10と伝送線路14の
間に接続されたFETと、伝送線路11と伝送線路15
の間に接続されたFETが同一構造のFETとなり、伝
送線路12と14の間に接続されたFETと、伝送線路
13と15の間に接続されたFETが同一構造のFET
となる。そのため、信号が通過する送信端子とアンテナ
端子間、アンテナ端子と受信端子間が同一構造になり、
ダイバーシチ用スイッチの二つの信号伝達系統の信号通
過特性を同等にすることができる。
【0062】また、前記アンテナ端子A1は第1アンテ
ナ1に接続され、アンテナ端子A2は第2アンテナ2に
接続され、受信端子RE1は第1受信部6に接続され、
受信端子RE2は第2受信部8に接続され、共用送信端
子TCは送信部7に接続され、さらには他の端子が図示
しない制御端装置等に接続されることによってダイバー
シチ移動無線装置が構成される。
【0063】図6のダイバーシチ用スイッチは回路およ
び半導体チップを意味するとともに、半導体装置構造の
ダイバーシチ用スイッチをも意味している。
【0064】半導体チップ50は所定の封止体に封止さ
れて半導体装置51とされ、半導体装置51の形態とな
ったダイバーシチ用スイッチはダイバーシチ移動無線装
置に組み込まれる。
【0065】半導体装置51の形態となったダイバーシ
チ用スイッチは、図4および図5に示すように、外観的
には、たとえば、樹脂製の封止体(パッケージ)52の
両側から複数の外部電極端子としてのリード53を突出
させた形状になっている。リード53は、たとえば、片
側7本ずつの合計14本となっている。また、前記リー
ド53は、表面実装ができるガルウィング型となってい
る。
【0066】前記封止体52内には金属製の支持板54
が封止され、この支持板54の上面中央には前記半導体
チップ50が固定されている。前記支持板54はその両
側からそれぞれ二本ずつリード53が突出している。こ
れらのリード53は接地用リード(グランドリード)を
構成している。
【0067】また、前記半導体チップ50の電極と、封
止体52内のリード53の先端部分は導電性のワイヤ5
5で接続されている。半導体チップ50の接地端子と前
記支持板54は導電性のワイヤ55で接続されている。
【0068】つぎに、ダイバーシチ用スイッチ回路およ
びその回路が組み込まれた半導体チップ50について説
明する。
【0069】本実施形態1の回路構成を図3に示す。共
用送信端子TC上を通る直線Mを対称軸として、送信側
の接地回路60を除いて回路構成は対称である。すなわ
ち、前記直線Mの左側が信号伝達系統1となり、右側が
信号伝達系統2となる。また、この回路を組み込んだ半
導体チップ50は、図1に示すように、接地回路60を
除いてパターンは対称になる。
【0070】各記号の下1桁目の数字は信号伝達系統を
表わし、左側の信号伝達系統を1、右側の信号伝達系統
を2で表わす。下2桁目の数字が同一であればそのFE
Tは同一の作用,構造であることを示している。例えば
FET11は信号伝達系統1中のFET1であり、FE
T12は信号伝達系統2中のFET1であることを示
し、同一のFET(この場合は接地用のFET)である
ことを表わす。
【0071】本実施形態1では、信号伝達系統1と信号
伝達系統2において、対称位置にある各FETが同一構
造であるため、信号通過特性が同等になり、対称位置に
ある各FETを接続する伝送線路が同一の長さで同一構
造となるため、インダクタンスに差が生じない。そのた
め、2つの信号伝達系統の信号通過特性、特にリターン
ロスや挿入損失に偏差が生じないことを特長とする。
【0072】前述した図10のダイバーシチ用スイッチ
回路において、たとえば、最小0.7dB、最大1.2
dBの挿入損失を保証している同品種の単体SPDTス
イッチを2個用いた場合、二つの信号伝達系統の間で挿
入損失は最大0.5dBの偏差を生じる。しかし、本実
施形態1では面積的には高々2平方mm程度の単一の半
導体チップ上にダイバーシチ用の2つの信号伝達系統が
集積されているため、伝送線路のばらつきは高々2平方
mmの面内ばらつきの影響しか受けないため、2つの信
号伝達系統の信号通過特性に偏差はほとんど生じない。
【0073】また、前記図10のダイバーシチ用スイッ
チ回路において、SPDTスイッチ3,4に5.0×
6.3mmの8ピンパッケージを用い、2cm弱の長さ
の伝送線路2本で接続すると、実装面積は2〜4平方c
m程度になるが、本実施形態1では、パッケージは5.
2×5.5mm(14ピンパッケージ)となり、実装面
積は大幅に縮小できる。
【0074】また、この場合、2つの信号伝達系統間の
挿入損失、アイソレーションの偏差はそれぞれ5%以内
であった。このうち挿入損失の偏差の最大値は0.05
dBであり、測定精度を考慮するとほとんど偏差がない
ものと言える。
【0075】つぎに、ダイバーシチ用スイッチ回路につ
いて説明する。この回路は図1に示すように、半導体チ
ップ50にモノリシックに構成されている。
【0076】本実施形態1のダイバーシチ用スイッチ回
路は、図3に示すように、大別して第1アンテナ端子A
1,第1受信端子RE1および送信端子を有する信号伝
達系統1と、第2アンテナ端子A2,第2受信端子RE
2および送信端子を有する信号伝達系統2と、送信端子
を有する接地回路(送信側の接地回路60)を備え、前
記信号伝達系統1,信号伝達系統2および送信側の接地
回路60の送信端子は同一の共用送信端子TCとなるス
イッチ回路である。
【0077】前記信号伝達系統1は、ゲート電極が所定
の制御端子VC11に接続され、ソース電極またはドレ
イン電極のいずれか一方の電極が前記第1受信端子RE
1に接続され、他方の電極が前記第1アンテナ端子A1
に接続される受信信号通過用の電界効果トランジスタ
(FET21)を有する。
【0078】また、ゲート電極が所定の制御端子VC2
1に接続され、ソース電極またはドレイン電極のいずれ
か一方の電極が前記第1アンテナ端子A1に接続され、
他方の電極が前記共用送信端子TCに接続される送信信
号通過用のFET31を有する。
【0079】また、ゲート電極が前記送信信号通過用の
FET31のゲート電極に接続され、ソース電極または
ドレイン電極のいずれか一方の電極が前記第1受信端子
RE1に接続され、他方の電極が接地端子G1に接続さ
れる接地用のFET11を有する。
【0080】前記信号伝達系統2は、ゲート電極が所定
の制御端子VC12に接続され、ソース電極またはドレ
イン電極のいずれか一方の電極が前記第2受信端子RE
2に接続され、他方の電極が前記第2アンテナ端子A2
に接続される受信信号通過用のFET22を有する。
【0081】また、ゲート電極が所定の制御端子VC2
2に接続され、ソース電極またはドレイン電極のいずれ
か一方の電極が前記第2アンテナ端子A2に接続され、
他方の電極が前記共用送信端子TCに接続される送信信
号通過用のFET32を有する。
【0082】また、ゲート電極が前記送信信号通過用の
FET32のゲート電極に接続され、ソース電極または
ドレイン電極のいずれか一方の電極が前記第2受信端子
RE2に接続され、他方の電極が接地端子G2に接続さ
れる接地用のFET12を有する。
【0083】前記送信側の接地回路60は、ゲート電極
が所定の制御端子VC3に接続され、ソース電極または
ドレイン電極のいずれか一方の電極が前記共用送信端子
TCに接続され、他方の電極が接地端子G3に接続され
る接地用のFET4によって構成されている。なお、接
地端子G3は、図1に示す半導体チップ50の場合には
複数設けることから、たとえば、2つの接地端子G3
1,G32として表示してある。
【0084】前記受信信号通過用のFET21,FET
22、送信信号通過用のFET31,FET32および
前記共用送信端子TCに接続される接地用のFET4
は、それぞれ二つ以上の複数のゲート電極をもつFE
T、この実施形態ではデュアルゲートのFETで構成さ
れている。
【0085】デュアルゲートFETを用い、各ゲートに
対して信号電圧を分割することによって、低電圧動作で
高線形性を持つダイバーシチ用スイッチを実現する。
【0086】デュアルゲートFETはシングルゲートF
ETに比べ、動作層の抵抗とゲート間寄生抵抗が余分に
付加され、オン時の直列寄生抵抗が増加し、挿入損失の
増加を招く。このため本実施形態1では、耐電圧性に大
きく寄与しないFET11、FET12はシングルゲー
トを用いている。FET11,FET12は、耐電圧性
を向上させたFETを用いてもよい。
【0087】図2は半導体チップ50の表面に形成され
たデュアルゲートFETのパターン例を示すものであ
る。図2において、61は第1ゲート、62は第2ゲー
ト、63はソース電極、64はドレイン電極である。
【0088】また、各FETのゲート配線部分には、そ
れぞれ負荷抵抗R1〜R12が設けられている。
【0089】一方、前記受信信号通過用のFET21,
FET22および送信信号通過用のFET31,FET
32ならびに送信側の接地用のFET4において、第1
ゲート(ソース側ゲート)とソース間、第2ゲートとド
レイン間に容量C1〜C10が設けられ、耐信号電圧特
性の向上を図っている。
【0090】第2ゲートとドレイン間に容量を設けるこ
とで第2ゲートに発生するAC信号振幅を増加させ、信
号が負に振れた場合にFETがオンすることを防止し、
第1ゲート(ソース側ゲート)とソース間に容量を設け
ることで第1ゲートに発生するAC信号振幅を減少さ
せ、信号が正に振れた場合にFETがオンすることを防
止し、耐信号電圧特性の向上を図っている。
【0091】なお、本実施形態1の場合はデュアルゲー
トFETを用いているが、さらに多くのゲート電極を有
するFETを用いる場合は、ソース電極とソース電極に
近いゲート電極との間と、ドレイン電極とドレイン電極
に近いゲート電極との間にそれぞれ容量を設けるように
すれば良い。
【0092】他方、本実施形態1では受信,送信それぞ
れの信号が通過する受信信号通過用のFET21,2
2、送信信号通過用のFET31,FET32に並列に
インダクタL11,L21,L12,L22を接続し
た。各インダクタをそれぞれのFETのオフ時のドレイ
ン・ソース間寄生容量と通過周波数において共振するよ
うに選ぶことにより、オフ時のアイソレーション特性を
向上させている。
【0093】つぎに、本実施形態1のダイバーシチ用ス
イッチの動作原理を図3を用いて説明する。
【0094】信号伝達系統1のアンテナ端子A1からF
ET21を通過して、受信端子RE1に信号を受信する
には、制御端子VC11に0Vを加え、制御端子VC2
1にVconVを加え、それ以外の3つの制御端子には
0VまたはVconVを印加する。信号伝達系統2を使
用しないため、制御端子VC12,VC22,VC3は
0V,VconVのどちらでもよいが、信号伝達系統2
の不要信号の混入を防ぐため制御端子VC12と制御端
子VC22はVconVが望ましく、制御端子VC3は
0Vが望ましい。
【0095】信号伝達系統2のアンテナ端子A2からF
ET22を通過して、受信端子RE2に信号を受信する
には、制御端子VC12に0Vを加え、制御端子VC2
2にVconVを加え、それ以外の3つの制御端子には
0VまたはVconVを印加する。信号伝達系統1を使
用しないため、制御端子VC11,VC21,VC3は
0V,VconVのどちらでもよいが、信号伝達系統1
の不要信号の混入を防ぐため制御端子VC11と制御端
子VC21はVconVが望ましく、制御端子VC3は
0Vが望ましい。
【0096】もちろん、端子A1と端子RE1、端子A
2と端子RE2を同時に接続することができ、その場合
には端子VC11と端子VC12に0Vを加え、制御端
子VC21と制御端子VC22にVconVを加え、制
御端子VC3は0VまたはVconVを印加する。共用
送信端子TCからの不要信号の混入を防ぐためには、制
御端子VC3は0Vが望ましい。
【0097】信号伝達系統1の共用送信端子TCからF
ET31を通過して、アンテナ端子A1に信号を送信す
るには、制御端子VC21に0Vを加え、制御端子VC
11、制御端子VC22にはVconVを加え、制御端
子VC12には0VまたはVconVを印加する。受信
端子RE2からの不要信号の混入を防ぐためには、制御
端子VC12をVconVとすることが望ましい。
【0098】信号伝達系統2の共用送信端子TCからF
ET32を通過して、アンテナ端子A2に信号を送信す
るには、制御端子VC22に0Vを加え、制御端子VC
12、制御端子VC21にはVconVを加え、制御端
子VC11には0VまたはVconVを印加する。受信
端子RE1からの不要信号の混入を防ぐためには、制御
端子VC11をVconVとすることが望ましい。
【0099】FET11,FET12およびFET4
は、それぞれ受信,送信端の接地用FETであり、受信
時には送信端の接地用FETのオン抵抗で終端され、送
信時には受信端の接地用FETのオン抵抗で終端され
る。これらを設けない場合、端子が開放となり、入力波
が全反射するので無線装置にとって不都合を生ずる場合
があるので、これらのFETを接続している。これらの
FETおよび接続に用いられる伝送線路は、スイッチの
信号通過特性、特にリターンロスや挿入損失に影響を与
えるのでこの部分の回路構成およびチップレイアウトも
端子TC上を通る直線Mを軸として、線対称とする必要
がある。
【0100】また、一般に無線装置では送信信号が中か
ら大電力であり、FETで構成したスイッチでは、線形
性を維持できる送信電力が主にFETの耐信号電圧性で
制限される。
【0101】本実施形態1の場合、共用送信端子TCと
アンテナ端子A2が接続され、共用送信端子TCから大
信号が送信されている際、信号伝達系統2を構成してい
るFET22とFET4のドレイン(またはソース)端
に大電圧が加わるのは明らかであるが、さらに信号伝達
系統1を構成しているFET31のドレイン(またはソ
ース)端にも大電圧が加わる。これは2つのSPDTス
イッチを接続し、ダイバーシチ用スイッチとしたことに
よって発生した点である。
【0102】共用送信端子TCとアンテナ端子A1が接
続されている際にも同様にFET21、FET4および
FET32のドレイン(またはソース)端にも大電圧が
加わる。このため本実施形態1では、FET21,FE
T31,FET22,FET32,FET4にデュアル
ゲートFETを用い、各ゲートに対して信号電圧を分割
することによって、低電圧動作で高線形性を持つダイバ
ーシチ用スイッチを実現している。
【0103】デュアルゲートFETはシングルゲートF
ETに比べ、動作層の抵抗とゲート間寄生抵抗が余分に
付加され、オン時の直列寄生抵抗が増加し、挿入損失の
増加を招く。このため本実施形態1では、耐信号電圧性
に大きく寄与しないFET11、FET12はシングル
ゲートを用いている。もちろん、耐信号電圧性を向上さ
せたFETをもちいてもよい。
【0104】また、信号電圧を分割する方法として、本
実施形態1ではデュアルゲートFETを用いているが、
二つ以上の複数のゲート電極を持つFETや複数のFE
Tをカスコード接続したFETに置き換えても有効であ
る。
【0105】本実施形態1のダイバーシチ用スイッチ回
路,ダイバーシチ用スイッチおよびダイバーシチ無線装
置は以下の効果を奏する。
【0106】(1)従来のダイバーシチ用スイッチは単
体のSPDTスイッチを3個基板に実装する構造となる
が、本実施形態1のダイバーシチ用スイッチは2個のS
PDTスイッチを使用することから、部品点数の低減に
より、小型化が図れるとともに、製造コストの低減が達
成できる。
【0107】特に本実施形態1の場合は、前記2個のS
PDTスイッチを始として他の回路を単一のシリコン基
板にモノリシックに形成し、半導体チップの周辺にそれ
ぞれ所定の電極端子を配設した構造になっていることか
ら、ダイバーシチ用スイッチ回路が小型かつ安価にな
る。また、この半導体チップを組み込んだ半導体装置で
あるダイバーシチ用スイッチもより小型かつ安価にな
る。さらに、前記ダイバーシチ用スイッチを組み込んだ
ダイバーシチ無線装置も小型となる。この結果、ダイバ
ーシチ移動無線装置の小型・低廉化が図れ、取扱いも便
利となる。
【0108】(2)信号伝達系統1および信号伝達系統
2の送信側の接地用のFETを一つにまとめた構造にな
っていることから、チップ面積縮小化が図れる。
【0109】(3)従来のダイバーシチ移動無線装置で
は、送信部からの出力信号は第1アンテナまたは第2ア
ンテナに伝達されるまでに2個のSPDTスイッチを通
るため損失が大きく、その損失分だけ送信部の出力を大
きくする必要があったが、本実施形態1のダイバーシチ
移動無線装置の場合は、モノリシックに形成されたSP
DTスイッチの1つとなり、送信損失の低下が図れるた
め送信部の出力を大きくする必要がなく、消費電力の低
減を図ることができる。
【0110】(4)ダイバーシチ用スイッチ回路を単一
の半導体チップに対称に組み込む構造となることから、
半導体チップ内の受動素子および能動素子間の伝送線路
の長さ,形状が二つの信号伝達系統間で等しくなるた
め、インダクタンス成分の偏差が生じ難く、信号通過特
性の偏差もほとんど無くなる。
【0111】すなわち、従来のダイバーシチ用スイッチ
は3個の単体SPDTスイッチを組み合わせる構成にな
っていることから、SPDTスイッチを実装する基板上
の伝送線路の加工精度、SPDTスイッチ実装の位置合
せ精度によって、スイッチ間を結ぶ伝送線路の長さが変
化しやすく、同一にすることが困難になり、インダクタ
ンスに差が生じるため、二つの信号伝達系統の信号通過
特性、特にリターンロスや挿入損失に偏差が生じ易くな
るが、本実施形態1の場合は二つのSPDTスイッチ回
路を単一の半導体チップに対称に組み込んでいることか
ら、二つの信号伝達系統の信号通過特性性能を同じにす
ることができる。
【0112】これにより、正確なダイバーシチの効果が
得られる。
【0113】(5)ダイバーシチ用スイッチ回路を単一
の半導体チップにモノリシックに組み込んだ結果、伝送
線路も短くできる。特に送信端子から2つのSPDTス
イッチ回路(実際にはFET)の端子(FETのドレイ
ン又はソース)までの伝送線路は一部共用化でき短縮さ
れる。
【0114】(6)二つの信号伝達系統の信号通過特性
に偏差(挿入損失偏差)が生じると、送信時において
は、アンテナからの出力電圧を一定にするため、その損
失分の差だけ信号伝達系統によって送信部の出力を変化
させる必要があり、送信制御が複雑になるが、本実施形
態1のダイバーシチ移動無線装置によれば、送信制御が
容易(簡素)になる。
【0115】(7)受信信号通過用のFETおよび送信
信号通過用のFETにおいて、ドレイン電極に近いゲー
ト電極とドレイン間に容量を入れることでドレイン電極
に近いゲート電極に発生するAC信号振幅を増加させ、
信号が負に振れた場合にFETがオンすることを防止
し、ソース電極に近いゲート電極とソース間に容量を入
れることでソース電極に近いゲート電極に発生するAC
信号振幅を減少させ、信号が正に振れた場合にFETが
オンすることを防止し、耐信号電圧特性の向上を図って
いる。前記接地回路のFETにも容量が入れられ、耐信
号電圧特性の向上が図られている。
【0116】(8)受信信号通過用のFETおよび送信
信号通過用のFETに並列にインダクタを接続し、各イ
ンダクタをそれぞれのFETのオフ時のドレイン、ソー
ス間寄生容量と通過周波数において共振するように選ぶ
ことにより、オフ時のアイソレーション特性を向上させ
ている。
【0117】(9)ダイバーシチ用スイッチを14ピン
パッケージ(5.2×5.5mm)に組み立て試作した
ところ、2つの信号伝達系統間の挿入損失、アイソレー
ションの偏差はそれぞれ5%以内であった。このうち挿
入損失の偏差の最大値は0.05dBであり、測定精度
を考慮するとほとんど偏差がないものと言える。
【0118】(10)レイアウトの影響を両信号伝達系
統で同等に見積ることができるのでスイッチの設計も簡
便になる。
【0119】(実施形態2)図7は本発明の実施形態2
であるスイッチ回路図である。前記実施形態1では、送
信側の接地回路60を信号伝達系統1および信号伝達系
統2で共用させる構成であるが、本実施形態2の場合
は、送信側の接地回路60を除き、代わりに信号伝達系
統1および信号伝達系統2にそれぞれ独立した送信側の
接地回路を設けた例である。
【0120】すなわち、信号伝達系統1においては、ゲ
ート電極が前記受信信号通過用のFET21のゲート電
極に接続され、ソース電極またはドレイン電極のいずれ
か一方の電極が前記共用送信端子TCに接続され、他方
の電極が接地端子G6に接続される接地用のFET41
を設け、信号伝達系統2においては、ゲート電極が前記
受信信号通過用のFET22のゲート電極に接続され、
ソース電極またはドレイン電極のいずれか一方の電極が
前記共用送信端子TCに接続され、他方の電極が接地端
子G7に接続される接地用のFET42を設けたもので
ある。
【0121】本実施形態2では、受信信号通過用のFE
T21,FET22および送信信号通過用のFET3
1,FET32ならびに接地用のFET41,FET4
2は、デュアルゲートFETである。しかし、前記実施
形態1のように、耐信号電圧特性の向上のための容量や
オフ時のアイソレーション特性向上のためのインダクタ
は設けてない。
【0122】その他の回路部分は前記実施形態1と同様
である。
【0123】また、前記図10のダイバーシチ用スイッ
チ回路において、SPDTスイッチ3,4に5.0×
6.3mmの8ピンパッケージを用い、2cm弱の長さ
の伝送線路2本で接続すると、実装面積は2〜4平方c
m程度になるが、本実施形態1では、そのスイッチの2
倍の大きさの10.0×6.3mmの16ピンパッケー
ジを用いても実装面積は高々1平方cmになり、1/4
から1/2に縮小できる。
【0124】つぎに、本実施形態2のダイバーシチ用ス
イッチの動作原理を説明する。
【0125】信号伝達系統1のアンテナ端子A1からF
ET21を通過して、受信端子RE1に信号を受信する
には、制御端子VC11に0Vを加え、制御端子VC2
1にVconVを加え、それ以外の2つの制御端子には
0VまたはVconVを印加する(VconVが望まし
い)。
【0126】信号伝達系統2のアンテナ端子A2からF
ET22を通過して、受信端子RE2に信号を受信する
には、制御端子VC12に0Vを加え、制御端子VC2
2にVconVを加え、それ以外の2つの制御端子には
0VまたはVconVを印加する(VconVが望まし
い)。もちろん、アンテナ端子A1と受信端子RE1、
アンテナ端子A2と受信端子RE2を同時に接続するこ
とができ、その場合には制御端子VC11と制御端子V
C12に0Vを加え、残りの2つの制御端子にVcon
Vを印加する。
【0127】信号伝達系統1の共用送信端子TCからF
ET31を通過して、アンテナ端子A1に信号を送信す
るには、制御端子VC21に0Vを加え、それ以外の制
御端子にはVconVを加える。
【0128】信号伝達系統2の共用送信端子TCからF
ET32を通過して、アンテナ端子A2に信号を送信す
るには、制御端子VC22に0Vを加え、それ以外の制
御端子にはVconVを加える。
【0129】本実施形態2の場合は、信号伝達系統1と
信号伝達系統2の接地用のFETを別々にしてあること
から、若干接地用のFETのための面積が前記実施形態
1よりは大きくなる嫌いがある。
【0130】すなわち、本実施形態2では、信号伝達系
統1の受信時にはFET41によって送信端子を接地
し、信号伝達系統2の受信時にはFET42によって送
信端子を接地している。しかし、受信時に送信端子を接
地する機能としてFET41とFET42は重複してい
る。そこで、前記実施形態1の場合には、送信端子を接
地するFETを一つにまとめたことからチップ面積縮小
化が図れる。
【0131】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0132】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0133】(1)本発明のダイバーシチ用スイッチ
は、従来のように単体のSPDTスイッチを組み込むこ
となく、SPDTスイッチ回路を始として他の回路も単
体の半導体チップにモノリシックに組み込んであるた
め、外部に他のスイッチや分岐用の伝送線路が不要とな
り、部品点数の低減が図れるとともに、小型化が達成で
きる。
【0134】(2)ダイバーシチ用スイッチ(回路)
は、SPDTスイッチの数が従来の三つから二つと少な
くなっていることから、回路の簡素化および回路面積の
縮小化が達成できる。
【0135】(3)封止体内にダイバーシチ用スイッチ
回路が構成された半導体チップを組み込んだ半導体装置
(ダイバーシチ用スイッチ)も小型になる。
【0136】(4)したがって、前記半導体装置を組み
込んだダイバーシチ移動無線装置も小型となる。この結
果、ダイバーシチ移動無線装置の小型・低廉化が図れ、
取扱いも便利となる。
【0137】(5)ダイバーシチ用スイッチ回路のモノ
リシック化によって、伝送線路の短縮が図れる。
【0138】(6)ダイバーシチ用スイッチにおける二
つの信号伝達系統は、単体の半導体チップに対称に形成
されていることから、二つの信号伝達系統の伝送線路構
造は同じとなり、両者の信号通過特性の偏差がほとんど
なくなり、優れたダイバーシチ効果を得ることができ
る。
【0139】(7)前記(6)により、二つの信号伝達
系統の信号通過特性に偏差(挿入損失偏差)が生じない
ことから、二つの信号伝達系統の出力電圧を一定にする
ための制御も不要になり、ダイバーシチ移動無線装置に
おける送信制御回路が簡素にできる。
【0140】(8)従来のダイバーシチ移動無線装置で
は、送信部からの出力信号は第1アンテナまたは第2ア
ンテナに伝達されるまでに2個のSPDTスイッチを通
るため損失が大きく、その損失分だけ送信部の出力を大
きくする必要があったが、本発明のダイバーシチ移動無
線装置の場合は、SPDTスイッチは1つであり、送信
損失の低下が図れるため送信部の出力を大きくする必要
がなく、消費電力の低減を図ることができる。
【0141】(9)信号伝達系統1および信号伝達系統
2の送信側の接地用のFETを一つにまとめた構造にな
っていることから、チップ面積縮小化がさらに図れる。
【0142】(10)受信・送信信号通過用および接地
用のFETのドレイン又はソースの一方の電極と第1ゲ
ート間および他の電極と第2ゲート間に容量を設けられ
ていることから、耐信号電圧特性が向上が図れる。
【0143】(11)受信・送信信号通過用のFETに
並列にインダクタを接続し、各インダクタをそれぞれの
FETのオフ時のドレイン、ソース間寄生容量と通過周
波数において共振するように選んであることから、オフ
時のアイソレーション特性の向上が図れる。
【0144】(12)上記(1)〜(11)により、ダ
イバーシチ効果が高い信頼性の高いダイバーシチ用スイ
ッチ回路,ダイバーシチ用スイッチおよびダイバーシチ
移動無線装置(ダイバーシチ無線装置)を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1であるスイッチ回路を構成
した半導体チップを示す平面図である。
【図2】本実施形態1の半導体チップの表面に形成され
たデュアルゲートFETのパターン例を示す模式的平面
図である。
【図3】本実施形態1のスイッチ回路図である。
【図4】本実施形態1であるスイッチを示す平面図であ
る。
【図5】本実施形態1であるスイッチを示す断面図であ
る。
【図6】本実施形態1のスイッチを組み込んだ無線装置
のブロック図である。
【図7】本発明の実施形態2であるスイッチ回路図であ
る。
【図8】従来のSPDTスイッチを示す回路図である。
【図9】従来のダイバーシチ用スイッチを組み込んだ無
線装置のブロック図である。
【図10】本発明者の開発によるダイバーシチ用スイッ
チを組み込んだ無線装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…第1アンテナ、2…第2アンテナ、3,4,5…S
PDTスイッチ(単極双投スイッチ)、6…第1受信
部、7…送信部、8…第2受信部、9…出力用伝送線
路、10,11,12,13,14,15…伝送線路、
50…半導体チップ、51…半導体装置、52…封止
体、53…リード、54…支持板、55…ワイヤ、60
…送信側の接地回路、61…第1ゲート、62…第2ゲ
ート、63…ソース電極、64…ドレイン電極、AN
T,A1,A2…アンテナ端子、C1〜C10…容量、
FET1,FET2,FET3,FET4,FET1
1,FET12,FET21,FET22,FET3
1,FET32,FET41,FET42…電界効果ト
ランジスタ、L11,L21,L12,L22…インダ
クタ、RX,RE1,RE2…受信端子、R1〜R12
…抵抗、TX,T1,T2,TC…送信端子、VC1,
VC2,VC3,VC11,VC12,VC21,VC
22…制御端子。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1アンテナ端子,第1受信端子および
    送信端子を有する信号伝達系統1と、第2アンテナ端
    子,第2受信端子および送信端子を有する信号伝達系統
    2とを備え、前記信号伝達系統1および信号伝達系統2
    の送信端子は同一の共用送信端子となるスイッチ回路で
    あり、 前記信号伝達系統1は、ゲート電極が所定の制御端子に
    接続されソース電極またはドレイン電極のいずれか一方
    の電極が前記第1受信端子に接続され他方の電極が前記
    第1アンテナ端子に接続される受信信号通過用の電界効
    果トランジスタ(FET)と、ゲート電極が所定の制御
    端子に接続されソース電極またはドレイン電極のいずれ
    か一方の電極が前記第1アンテナ端子に接続され他方の
    電極が前記共用送信端子に接続される送信信号通過用の
    FETと、ゲート電極が前記送信信号通過用のFETの
    ゲート電極に接続されソース電極またはドレイン電極の
    いずれか一方の電極が前記第1受信端子に接続され他方
    の電極が接地端子に接続される接地用のFETと、ゲー
    ト電極が前記受信信号通過用のFETのゲート電極に接
    続されソース電極またはドレイン電極のいずれか一方の
    電極が前記共用送信端子に接続され他方の電極が接地端
    子に接続される接地用のFETとで構成され、 前記信号伝達系統2は、ゲート電極が所定の制御端子に
    接続されソース電極またはドレイン電極のいずれか一方
    の電極が前記第2受信端子に接続され他方の電極が前記
    第2アンテナ端子に接続される受信信号通過用のFET
    と、ゲート電極が所定の制御端子に接続されソース電極
    またはドレイン電極のいずれか一方の電極が前記第2ア
    ンテナ端子に接続され他方の電極が前記共用送信端子に
    接続される送信信号通過用のFETと、ゲート電極が前
    記送信信号通過用のFETのゲート電極に接続されソー
    ス電極またはドレイン電極のいずれか一方の電極が前記
    第2受信端子に接続され他方の電極が接地端子に接続さ
    れる接地用のFETと、ゲート電極が前記受信信号通過
    用のFETのゲート電極に接続されソース電極またはド
    レイン電極のいずれか一方の電極が前記共用送信端子に
    接続され他方の電極が接地端子に接続される接地用のF
    ETとで構成されていることを特徴とするスイッチ回
    路。
  2. 【請求項2】 第1アンテナ端子,第1受信端子および
    送信端子を有する信号伝達系統1と、第2アンテナ端
    子,第2受信端子および送信端子を有する信号伝達系統
    2と、送信端子を有する接地回路を備え、前記信号伝達
    系統1,信号伝達系統2および接地回路の送信端子は同
    一の共用送信端子となるスイッチ回路であり、 前記信号伝達系統1は、ゲート電極が所定の制御端子に
    接続されソース電極またはドレイン電極のいずれか一方
    の電極が前記第1受信端子に接続され他方の電極が前記
    第1アンテナ端子に接続される受信信号通過用の電界効
    果トランジスタ(FET)と、ゲート電極が所定の制御
    端子に接続されソース電極またはドレイン電極のいずれ
    か一方の電極が前記第1アンテナ端子に接続され他方の
    電極が前記共用送信端子に接続される送信信号通過用の
    FETと、ゲート電極が前記送信信号通過用のFETの
    ゲート電極に接続されソース電極またはドレイン電極の
    いずれか一方の電極が前記第1受信端子に接続され他方
    の電極が接地端子に接続される接地用のFETとで構成
    され、 前記信号伝達系統2は、ゲート電極が所定の制御端子に
    接続されソース電極またはドレイン電極のいずれか一方
    の電極が前記第2受信端子に接続され他方の電極が前記
    第2アンテナ端子に接続される受信信号通過用のFET
    と、ゲート電極が所定の制御端子に接続されソース電極
    またはドレイン電極のいずれか一方の電極が前記第2ア
    ンテナ端子に接続され他方の電極が前記共用送信端子に
    接続される送信信号通過用のFETと、ゲート電極が前
    記送信信号通過用のFETのゲート電極に接続されソー
    ス電極またはドレイン電極のいずれか一方の電極が前記
    第2受信端子に接続され他方の電極が接地端子に接続さ
    れる接地用のFETとで構成され、 前記接地回路はゲート電極が所定の制御端子に接続され
    ソース電極またはドレイン電極のいずれか一方の電極が
    前記共用送信端子に接続され他方の電極が接地端子に接
    続される接地用のFETによって構成されていることを
    特徴とするスイッチ回路。
  3. 【請求項3】 前記受信信号通過用のFET,送信信号
    通過用のFETおよび前記共用送信端子に接続される接
    地用のFETは、それぞれ二つ以上の複数のゲート電極
    をもつFETで構成されているとともに、前記FETに
    おいてソース電極とソース電極に近いゲート電極との間
    には容量が設けられ、ドレイン電極とドレイン電極に近
    いゲート電極との間には容量が設けられ、少なくとも前
    記受信信号通過用のFETおよび送信信号通過用のFE
    Tのソース電極とドレイン電極間に並列にインダクタが
    設けられていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のスイッチ回路。
  4. 【請求項4】 前記受信信号通過用のFETおよび送信
    信号通過用のFETはカスコード接続した二つのFET
    で構成されていることを特徴とする請求項2または請求
    項3に記載のスイッチ回路。
  5. 【請求項5】 前記スイッチ回路は半導体チップにモノ
    リシックに形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれか1項に記載のスイッチ回路。
  6. 【請求項6】 前記半導体チップにおいて、前記共用送
    信端子を通る所定の線に対して前記二つの信号伝達系統
    が線対称に配置されていることを特徴とする請求項5に
    記載のスイッチ回路。
  7. 【請求項7】 前記請求項5または請求項6記載の半導
    体チップを封止体内に封止するとともに、前記封止体に
    その内外に亘って延在するリードを複数設け、かつ前記
    半導体チップの電極端子と前記複数のリードを接続手段
    によって電気的に接続してなることを特徴とするスイッ
    チ。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項7記載のスイッ
    チ回路に接続される二つのアンテナ,二つの受信部およ
    び一つの送信部を有することを特徴とする無線装置。
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