JPH10145779A - フィールド検出装置およびフィールド検出方法、画像符号化装置および画像符号化方法、並びに記録媒体および記録方法 - Google Patents

フィールド検出装置およびフィールド検出方法、画像符号化装置および画像符号化方法、並びに記録媒体および記録方法

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JPH10145779A
JPH10145779A JP29354396A JP29354396A JPH10145779A JP H10145779 A JPH10145779 A JP H10145779A JP 29354396 A JP29354396 A JP 29354396A JP 29354396 A JP29354396 A JP 29354396A JP H10145779 A JPH10145779 A JP H10145779A
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Takashi Kojima
尚 小嶋
Motoki Kato
元樹 加藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−3プルダウンされた画像から、2フィー
ルド前と同一の画像が繰り返されている繰り返しフィー
ルドを、精度良く検出する。 【解決手段】 2−3プルダウンされた画像を対象に、
入力されたフィールドと、その2フィールド先のフィー
ルドとの差分値を算出し、その差分値に基づいて、繰り
返しフィールドB(1),D(2),・・・を検出する
場合において、繰り返しフィールドの検出周期が安定し
ているときは、注目フィールドについての差分値(注目
フィールドと、その2フィールド先のフィールドとの差
分値)だけに基づいて、繰り返しフィールドが検出され
る。一方、繰り返しフィールドの検出周期が不安定な場
合は、注目フィールドの他、それより先のフィールドに
ついての差分値にも基づいて、繰り返しフィールドが検
出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィールド検出装
置およびフィールド検出方法、画像符号化装置および画
像符号化方法、並びに記録媒体および記録方法に関す
る。特に、例えば、映画のフィルムなどを2−3プルダ
ウンすることにより得られる画像信号などから、同一の
フィールドを削除して符号化し、光ディスクや、磁気デ
ィスク、磁気テープなどの記録媒体に記録したり、ま
た、伝送路を介して伝送したりする場合に用いて好適な
フィールド検出装置およびフィールド検出方法、画像符
号化装置および画像符号化方法、並びに記録媒体および
記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、劇場などで放映される映画は、
フィルムにとられた連続した写真であるから、これを、
例えば、テレビジョン放送の番組などとして放送した
り、あるいは、ビデオパッケージにして販売などするた
めには、テレビジョン放送用の電気信号である画像信号
(ビデオ信号)に変換しなければならない。即ち、光学
的に映し出されるフィルム上の画像を電気的にとり込
み、画像の表示レートの変換その他の処理を行わなけれ
ばならない。このような技術は、一般に、テレシネと呼
ばれる。
【0003】通常、画像信号とフィルムとでは、1秒あ
たりに表示される画像の枚数が異なる。即ち、現在、多
くの映画フィルムでは、1秒間に24枚の画像が表示さ
れるのに対して、例えば、NTSC方式に準拠した画像
信号では、1秒間に29.97枚の画像が表示される。
従って、テレシネでは、このような表示フレームレート
の変換が、その主な処理の1つとして行われる。上述の
ようなフレームレートの変換の例としては、2−3プル
ダウンと呼ばれる技術が広く用いられている。
【0004】ここで、動画像はフレームと呼ばれる、連
続した画像の集まりである。フレームは、図26に示す
ように、フィールドと呼ばれる単位に分けることができ
る。例えば、フレームの奇数ラインの画素を集めたもの
はトップフィールドと、また偶数ラインの画素を集めた
ものはボトムフィールドと呼ばれる。
【0005】また、フレームは、プログレッシブピクチ
ャと呼ばれるものと、インターレースピクチャと呼ばれ
るものとの2種類がある。プログレッシブピクチャとイ
ンターレースピクチャとでは、画像がサンプルされた時
刻が異なる。即ち、図27に示すように、プログレッシ
ブピクチャでは、トップフィールドとボトムフィールド
とのサンプル時刻が同一であり(図27(A))、イン
ターレースピクチャでは、1フレーム内の偶数ラインと
奇数ラインとでサンプル時刻がずれており、その結果、
トップフィールドとボトムフィールドとのサンプル時刻
が異なる(図27(B))。
【0006】従って、映画のフィルムはプログレッシブ
ピクチャであり、画像信号はインターレースピクチャで
ある。
【0007】2−3プルダウンでは、4フレーム分のフ
ィルムが、5フレーム分の画像信号に変換される。即
ち、2−3プルダウンでは、まず最初に、フィルムのフ
レームが、図26に示したように、トップフィールドと
ボトムフィールドに分割される。そして、そのトップフ
ィールドとボトムフィールドとが、画像信号のフィール
ドに、適宜割り当てられる。
【0008】具体的には、例えば、フィルムの4フレー
ムを、時系列に、A,B,C,Dと表し、また、例え
ば、フレームAを分割して得られるトップフィールドを
A(1)と、ボトムフィールドをA(2)というように
表すとすると、2−3プルダウンでは、例えば、図28
に示すように、トップフィールドA(1)とボトムフィ
ールドA(2)とで、最初のフレームが構成され、トッ
プフィールドB(1)とボトムフィールドB(2)と
で、2番目のフレームが構成される。さらに、トップフ
ィールドB(1)とボトムフィールドC(2)とで、3
番目のフレームが構成され、トップフィールドC(1)
とボトムフィールドD(2)とで、4番目のフレームが
構成される。そして、トップフィールドD(1)とボト
ムフィールドD(2)とで、5番目のフレームが構成さ
れる。
【0009】2−3プルダウンでは、以上のように、フ
ィールドB(1)が、2番目のフレームのトップフィー
ルドと、その2フィールド先のトップフィールド(3番
目のフレームのトップフィールド)との両方に割り当て
られるとともに、フィールドD(2)が、4番目のフレ
ームのボトムフィールドと、その2フィールド先のボト
ムフィールド(5番目のフレームのボトムフィールド)
との両方に割り当てられることで、フィルムが、4フレ
ーム単位で、5フレーム単位の画像信号に変換されてい
く。
【0010】従って、2−3プルダウンされた画像信号
(フィルムが2−3プルダウンされることにより得られ
る画像信号)は、2フィールド前と同一のフィールド
が、5フィールドごとに現れるものとなる。
【0011】ここで、以下、適宜、上述のような2−3
プルダウンされた画像信号などにおいて、あるフィール
ドの2フィールド先に現れる、そのフィールドと同一の
(画像の)フィールドを、繰り返しフィールドという。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、2−
3プルダウンされた画像信号を、MPEG(Moving Pic
ture Experts Group)方式等に準処して符号化する場合
に、繰り返しフィールドを取り除き、プログレッシブピ
クチャを構成してから符号化を行うことが提案されてい
る。繰り返しフィールドは、その2フィールド前と同一
の画像であるから、それを削除することで冗長度を低減
し、符号化効率を向上させることができる。
【0013】繰り返しフィールドを削除するには、ま
ず、2−3プルダウンされた画像信号から、その繰り返
しフィールドを検出することが必要である。
【0014】そこで、本件出願人は、2−3プルダウン
された画像信号から繰り返しフィールドを検出するため
の技術について、例えば、特願平7−352640号と
して、先に出願している。
【0015】ここで、先に提案した繰り返しフィールド
の検出方法について、簡単に説明する。
【0016】繰り返しフィールドの検出にあたっては、
まず、いま注目しているフィールド(以下、適宜、注目
フィールドという)と、その2フィールド先のフィール
ド(時間的に2フィールドだけ後行するフィールド(未
来のフィールド))との差分が演算され、その差分値
と、所定の閾値とが比較される。
【0017】例えば、注目フィールドが、図28に示し
た最初のフレームのトップフィールドA(1)である場
合、その2フィールド先は、2番目のフレームのトップ
フィールドB(1)であるから、これらの差分値は、所
定の閾値以上となる。一方、注目フィールドが、2番目
のフレームのトップフィールドB(1)である場合、そ
の2フィールド先は、3番目のフレームのトップフィー
ルドB(1)であるから、これらの差分値は、理想的に
は0となり、所定の閾値以下となる。
【0018】このように、差分値と、所定の閾値との比
較の結果、差分値が所定の閾値以下であれば、注目フィ
ールドの2フィールド先のフィールドが、繰り返しフィ
ールドとして検出される。
【0019】上述したように、2−3プルダウンされた
画像信号においては、基本的に、繰り返しフィールドは
5フィールドごとに現れるため、一度、繰り返しフィー
ルドを検出すると、その後は、注目フィールドから5フ
ィールド先のフィールドが、新たに注目フィールドとさ
れる。そして、その注目フィールドについての差分値が
所定の閾値と比較され、その差分値が所定の閾値以下で
あれば、上述したように、注目フィールドの2フィール
ド先のフィールドが、繰り返しフィールドとされる。
【0020】ところで、2−3プルダウンされた画像信
号が、例えば編集などされた場合には、繰り返しフィー
ルドが、5フィールドごとに現れないことがある。この
場合、繰り返しフィールドの検出後、注目フィールドか
ら5フィールド先のフィールドを、新たに注目フィール
ドとしても、その新たな注目フィールドについての差分
値は、所定の閾値以下にならない。従って、そのまま5
フィールド先のフィールドを注目フィールドとしても、
繰り返しフィールドを検出することは困難となる。
【0021】そこで、5フィールド先のフィールドを注
目フィールドとした場合において、その注目フィールド
についての差分値が所定の閾値以下でないときは、次の
フィールド(1フィールド先のフィールド)を新たに注
目フィールドとして、その注目フィールドについての差
分値が、所定の閾値と比較される。そして、差分値が所
定の閾値以下となるフィールドが出現するまで、順次、
次のフィールドを新たな注目フィールドとする処理(以
下、適宜、順次処理という)を繰り返す。
【0022】一方、差分値が所定の閾値以下となる注目
フィールドが出現した場合において、その注目フィール
ドが、前回検出された繰り返しフィールドから奇数のフ
ィールド数だけ先のものであるときは、注目フィールド
の2フィールド先のフィールドを繰り返しフィールドと
して検出し、再び、5フィールド先のフィールドを注目
フィールドとする処理(以下、適宜、周期的処理とい
う)に移行する。
【0023】但し、差分値が所定の閾値以下となる注目
フィールドが出現した場合であっても、その注目フィー
ルドが、前回検出された繰り返しフィールドから偶数の
フィールド数だけ先のものであるときは、順次処理を繰
り返す。
【0024】図29は、第5フレームと第6フレームと
の間で編集が行われ、これにより、第0乃至第5フレー
ムまでと、第6フレーム以降とで、繰り返しフィールド
の出現パターンが変化している画像信号(2−3プルダ
ウンされた画像信号)を示している。
【0025】この場合、上述の繰り返しフィールドの検
出方法によれば、まず、順次処理によって、第2フレー
ムにおけるトップフィールドB(1)が繰り返しフィー
ルドとして検出される。その後、周期的処理に移行し、
第4フレームのボトムフィールドD(2)が繰り返しフ
ィールドとして検出されるが、その5フィールド先の第
7フレームにおけるトップフィールドG(1)は、繰り
返しフィールドではないため検出されない。従って、順
次処理に移行し、これにより、第8フレームにおけるト
ップフィールドG(1)が繰り返しフィールドとして検
出される。そして、周期的処理に移行し、その5フィー
ルド先の第10フレームにおけるボトムフィールドI
(2)が繰り返しフィールドとして検出され、以下、同
様に、5フィールドごとに、繰り返しフィールドが検出
されていく。
【0026】ところで、図29に示した場合において、
例えば、第6フレーム以降の画像として、第0乃至第5
フレームにおける画像に比較して、静止部分の多いもの
が連続することがある。この場合、第6フレーム以降の
各フィールドについての差分値は、ほぼ0となり、即
ち、所定の閾値以下となり、その結果、第4フレームに
おけるボトムフィールドD(2)(繰り返しフィール
ド)の5フィールド先の第7フレームにおけるトップフ
ィールドG(1)が、繰り返しフィールドではないのに
も拘らず、繰り返しフィールドとして、誤検出される。
【0027】従って、この場合、符号化に際し、第7フ
レームにおけるトップフィールドG(1)が、その2フ
ィールド前の第6フレームにおけるトップフィールドF
(1)を繰り返した、そのフィールドと同一のものであ
るとして削除されることになる。
【0028】静止画に近い画像が連続する場合、以上の
ような誤検出が5フィールドごとに繰り返され、繰り返
しフィールドでないフィールドが削除される。従って、
これを、デコードした場合、画像の動きが不自然にな
る。
【0029】また、2−3プルダウンされた画像信号に
は、例えば、ノイズを除去するためや、動きを滑らかに
見せるためなどに、いわゆる時間フィルタによるフィル
タリングが施される場合がある。この場合、そのフィル
タリングによって、繰り返しフィールドと、その2フィ
ールド前のフィールド(2フィールドだけ時間的に先行
するフィールド(過去のフィールド))との差分が大き
くなり、その結果、繰り返しフィールドとなっているフ
ィールドが、繰り返しフィールドとしてが検出されない
ことがある。この場合、繰り返しフィールドは削除され
ずに符号化されるため、符号化効率が劣化することとな
る。
【0030】さらに、上述の繰り返しフィールド検出方
法では、周期的処理によって、5フィールドごとに繰り
返しフィールドが検出されている場合において、ある時
に、5フィールド先に繰り返しフィールドが検出されな
くなると、次に、順次処理によって、繰り返しフィール
ドを検出することができるようになるのは、最も良い場
合で、最後に検出された繰り返しフィールドから7フィ
ールド以上先のフィールドからであり、悪い場合には、
13フィールド以上も先のフィールドからになることが
あった。
【0031】即ち、図30は、第4フレームと第5フレ
ームとの間で編集が行われ、これにより、第0乃至第4
フレームまでと、第5フレーム以降とで、繰り返しフィ
ールドの出現パターンが変化している画像信号(2−3
プルダウンされた画像信号)を示している。
【0032】この場合、第4フレームにおけるボトムフ
ィールドD(2)が繰り返しフィールドとなっており、
その後は、第6フレームにおけるトップフィールドF
(1)が繰り返しフィールドとなっているが、上述の繰
り返しフィールド検出方法によれば、第4フレームにお
けるボトムフィールドD(2)が繰り返しフィールドと
して検出された後は、その5フィールド先の第7フレー
ムにおけるトップフィールドG(1)を繰り返しフィー
ルドの候補として処理が行われるため、第6フレームに
おけるトップフィールドF(1)は、繰り返しフィール
ドとして検出されない。
【0033】さらに、この場合、第4フレームにおける
ボトムフィールドD(2)(繰り返しフィールド)の5
フィールド先の第7フレームにおけるトップフィールド
G(1)は、繰り返しフィールドではないため、その後
は、順次処理に移行するが、その順次処理により、繰り
返しフィールドとして最初に検出されるのは、第11フ
レームにおけるトップフィールドJ(1)となる。
【0034】即ち、順次処理に移行した後、最初に現れ
る繰り返しフィールドは、第8フレームにおけるボトム
フィールドH(2)であるが、これは、最後に検出され
た第4フレームにおけるボトムフィールドD(2)から
偶数の8フィールド先であるため、繰り返しフィールド
としては検出されず、その結果、順次処理に以降後、最
初に検出されるのは、第4フレームにおけるボトムフィ
ールドD(2)から奇数の13フィールド先にある第1
1フレームにおけるトップフィールドJ(1)となる。
【0035】従って、この場合、第6フレームにおける
トップフィールドF(1)と、第8フレームにおけるボ
トムフィールドH(2)は、冗長なデータであるにも拘
らず符号化されることになり、これにより、符号化効率
が低下する。
【0036】そこで、周期的処理を行わず、順次処理の
みを行う方法があるが、これでは、上述したように、静
止画に近い画像が連続すると、繰り返しフィールドでな
いフィールドが誤検出されて削除されることになる。
【0037】一方、繰り返しフィールドの検出後、上述
したように、その繰り返しフィールドを取り除き、プロ
グレッシブピクチャを構成することが、必ずしも適切で
ない場合がある。
【0038】即ち、上述の場合においては、例えば、図
30において、繰り返しフィールドである第2フレーム
におけるトップフィールドB(1)が削除され、その1
フィールド前と2フィールド前の2つのフィールド(第
1フレームにおけるボトムフィールドB(2)と、第1
フレームにおけるトップフィールドB(1))からプロ
グレッシブピクチャが構成され、これが符号化される。
【0039】しかしながら、繰り返しフィールドと、そ
の2フィールド前のフィールドとは、基本的には、同一
の画像であるが、例えば、上述したように、時間フィル
タによるフィルタリングがなされることなどによって、
多少の違いが生じている場合がある。
【0040】従って、繰り返しフィールドを削除し、そ
の1フィールド前と2フィールド前の2つのフィールド
からプログレッシブピクチャを構成するのではなく、繰
り返しフィールドの2フィールド前のフィールドを削除
し、繰り返しフィールドとその1フィールド前のフィー
ルドからプログレッシブピクチャを構成した方が、符号
化効率を向上させることができる場合がある。
【0041】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、2−3プルダウンされた画像信号などか
ら、繰り返しフィールドの検出を精度良く行うことがで
きるようにするとともに、その符号化を効率良くするこ
とができるようにするものである。
【0042】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のフィー
ルド検出装置は、入力されたフィールドについて、その
2フィールド先のフィールドとの差分値を算出する差分
値算出手段と、差分値算出手段が出力する差分値に基づ
いて、繰り返しフィールドを検出する繰り返しフィール
ド検出手段とを備え、繰り返しフィールド検出手段によ
る繰り返しフィールドの検出周期が安定している場合と
不安定な場合とで、繰り返しフィールドの検出のための
検出条件を変更することを特徴とする。
【0043】請求項11に記載のフィールド検出方法
は、入力されたフィールドについて、その2フィールド
先のフィールドとの差分値を算出し、その差分値に基づ
いて、繰り返しフィールドを検出する場合において、繰
り返しフィールドの検出周期が安定している場合と不安
定な場合とで、繰り返しフィールドの検出のための検出
条件を変更することを特徴とする。
【0044】請求項12に記載の画像符号化装置は、2
フィールド前と同一のフィールドが繰り返されている繰
り返しフィールドを検出する繰り返しフィールド検出手
段と、繰り返しフィールドまたはその2フィールド前の
フィールドのうちのいずれか一方を選択する選択手段
と、選択手段により選択されたフィールドと、繰り返し
フィールドの1フィールド前のフィールドとを1フレー
ムとして符号化する符号化手段とを備えることを特徴と
する。
【0045】請求項15に記載の画像符号化方法は、2
フィールド前と同一のフィールドが繰り返されている繰
り返しフィールドを検出し、繰り返しフィールドまたは
その2フィールド前のフィールドのうちのいずれか一方
を選択し、その選択されたフィールドと、繰り返しフィ
ールドの1フィールド前のフィールドとを1フレームと
して符号化することを特徴とする。
【0046】請求項16に記載の記録媒体は、2フィー
ルド前と同一のフィールドが繰り返されている繰り返し
フィールドを検出し、繰り返しフィールドまたはその2
フィールド前のフィールドのうちのいずれか一方を選択
し、その選択されたフィールドと、繰り返しフィールド
の1フィールド前のフィールドとを1フレームとするこ
とにより得られた画像信号が記録されていることを特徴
とする。
【0047】請求項17に記載の記録方法は、2フィー
ルド前と同一のフィールドが繰り返されている繰り返し
フィールドを検出し、繰り返しフィールドまたはその2
フィールド前のフィールドのうちのいずれか一方を選択
し、その選択されたフィールドと、繰り返しフィールド
の1フィールド前のフィールドとを1フレームとするこ
とにより得られた画像信号を記録することを特徴とす
る。
【0048】請求項1に記載のフィールド検出装置にお
いては、差分値算出手段は、入力されたフィールドにつ
いて、その2フィールド先のフィールドとの差分値を算
出し、繰り返しフィールド検出手段は、差分値算出手段
が出力する差分値に基づいて、繰り返しフィールドを検
出するようになされている。この場合において、繰り返
しフィールド検出手段による繰り返しフィールドの検出
周期が安定しているときと不安定なときとで、繰り返し
フィールドの検出のための検出条件を変更するようにな
されている。
【0049】請求項11に記載のフィールド検出方法に
おいては、入力されたフィールドについて、その2フィ
ールド先のフィールドとの差分値を算出し、その差分値
に基づいて、繰り返しフィールドを検出する場合におい
て、繰り返しフィールドの検出周期が安定している場合
と不安定な場合とで、繰り返しフィールドの検出のため
の検出条件を変更するようになされている。
【0050】請求項12に記載の画像符号化装置におい
ては、繰り返しフィールド検出手段は、2フィールド前
と同一のフィールドが繰り返されている繰り返しフィー
ルドを検出し、選択手段は、繰り返しフィールドまたは
その2フィールド前のフィールドのうちのいずれか一方
を選択するようになされている。符号化手段は、選択手
段により選択されたフィールドと、繰り返しフィールド
の1フィールド前のフィールドとを1フレームとして符
号化するようになされている。
【0051】請求項15に記載の画像符号化方法におい
ては、2フィールド前と同一のフィールドが繰り返され
ている繰り返しフィールドを検出し、繰り返しフィール
ドまたはその2フィールド前のフィールドのうちのいず
れか一方を選択し、その選択されたフィールドと、繰り
返しフィールドの1フィールド前のフィールドとを1フ
レームとして符号化するようになされている。
【0052】請求項16に記載の記録媒体には、2フィ
ールド前と同一のフィールドが繰り返されている繰り返
しフィールドを検出し、繰り返しフィールドまたはその
2フィールド前のフィールドのうちのいずれか一方を選
択し、その選択されたフィールドと、繰り返しフィール
ドの1フィールド前のフィールドとを1フレームとする
ことにより得られた画像信号が記録されている。
【0053】請求項17に記載の記録方法においては、
2フィールド前と同一のフィールドが繰り返されている
繰り返しフィールドを検出し、繰り返しフィールドまた
はその2フィールド前のフィールドのうちのいずれか一
方を選択し、その選択されたフィールドと、繰り返しフ
ィールドの1フィールド前のフィールドとを1フレーム
とすることにより得られた画像信号を記録するようにな
されている。
【0054】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各
手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするた
めに、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但
し、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次
のようになる。
【0055】即ち、請求項1に記載のフィールド検出装
置は、画像信号から、2フィールド前と同一のフィール
ドが繰り返されている繰り返しフィールドを検出するフ
ィールド検出装置であって、入力されたフィールドにつ
いて、その2フィールド先のフィールドとの差分値を算
出する差分値算出手段(例えば、図2に示す演算器12
およびアキュームレータ13など)と、差分値算出手段
が出力する差分値に基づいて、繰り返しフィールドを検
出する繰り返しフィールド検出手段(例えば、図2に示
すパターン判別器17など)とを備え、繰り返しフィー
ルド検出手段による繰り返しフィールドの検出周期が安
定している場合と不安定な場合とで、繰り返しフィール
ドの検出のための検出条件を変更することを特徴とす
る。
【0056】請求項3に記載のフィールド検出装置は、
複数のフィールドについての差分値に基づいて、所定の
閾値を算出する閾値算出手段(例えば、図2に示すアキ
ュームレータ15など)をさらに備えることを特徴とす
る。
【0057】請求項5に記載のフィールド検出装置は、
シーンチェンジを検出するシーンチェンジ検出手段(例
えば、図2に示すシーンチェンジ検出器18など)をさ
らに備え、閾値算出手段が、複数のフィールドから、シ
ーンチェンジ検出手段によりシーンチェンジが検出され
たフィールドを除いたものについての差分値に基づい
て、所定の閾値を算出することを特徴とする。
【0058】請求項12に記載の画像符号化装置は、画
像信号を符号化する画像符号化装置であって、2フィー
ルド前と同一のフィールドが繰り返されている繰り返し
フィールドを検出する繰り返しフィールド検出手段(例
えば、図1に示すプルダウン検出回路1など)と、繰り
返しフィールドまたはその2フィールド前のフィールド
のうちのいずれか一方を選択する選択手段(例えば、図
1に示すフィールド/フレーム変換回路2など)と、選
択手段により選択されたフィールドと、繰り返しフィー
ルドの1フィールド前のフィールドとを1フレームとし
て符号化する符号化手段(例えば、図1に示すエンコー
ダ3など)とを備えることを特徴とする。
【0059】請求項13に記載の画像符号化装置は、繰
り返しフィールドの1フィールド前のフィールドと、2
フィールド前のフィールドとの差分である第1の差分値
を算出する第1の算出手段(例えば、図22に示す演算
器221など)と、繰り返しフィールドと、その1フィ
ールド前のフィールドとの差分である第2の差分値を算
出する第2の算出手段(例えば、図22に示す演算器2
2など)とをさらに備え、選択手段が、第1および第
2の差分値の大小関係に基づいて、繰り返しフィールド
またはその2フィールド前のフィールドのうちのいずれ
か一方を選択することを特徴とする。
【0060】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0061】図1は、本発明を適用した画像符号化装置
の一実施の形態の構成を示している。この画像符号化装
置には、2−3プルダウンされた画像信号が入力される
ようになされており、そこでは、その画像信号から繰り
返しフィールドが取り除かれ、効率的に符号化されるよ
うになされている。
【0062】即ち、プルダウン検出回路1には、例え
ば、映画のフィルムなどをテレシネすることにより得ら
れる、2−3プルダウンされた、2フィールドで1フレ
ームが構成される画像信号(以下、適宜、フィールド画
像信号という)が入力されるようになされている。な
お、このフィールド画像信号は、例えば、NTSC方式
やPAL方式などの所定の規格に準拠したものとなって
いる。
【0063】プルダウン検出回路1は、そこに入力され
るフィールド画像信号から、繰り返しフィールドを検出
し、その検出結果に対応する繰り返し情報を、フィール
ド画像信号とともに、フィールド/フレーム変換回路2
に供給する。
【0064】フィールド/フレーム変換回路2では、プ
ルダウン検出回路1からの繰り返し情報に基づいて、同
じくプルダウン検出回路1からのフィールド画像信号に
おける繰り返しフィールドが認識される。さらに、フィ
ールド/フレーム変換回路2では、認識した繰り返しフ
ィールドまたはその2フィールド前のフィールドのうち
のいずれか一方が選択され、その選択されたフィールド
と、繰り返しフィールドの1フィールド前のフィールド
とから1フレームの画像信号としてのプログレッシブピ
クチャ(以下、適宜、フレーム画像信号という)が構成
される。そして、フィールド/フレーム変換回路2は、
そのフレーム画像信号を、後述するプルダウン情報とと
もに、エンコーダ3に出力する。
【0065】エンコーダ3は、フィールド/フレーム変
換回路2からのフレーム画像信号を、例えばMPEG符
号化などし、同じくフィールド/フレーム変換回路2か
らのプルダウン情報、さらには、その他の必要な情報を
多重化する。その結果得られる符号化データは、例え
ば、光ディスクや、光磁気ディスク、磁気ディスク、磁
気テープ、光カード、相変化ディスク、その他でなる記
録媒体4に記録され、あるいは、また、衛星回線や、地
上回線、CATV(Cable Television)網、インターネ
ット、その他でなる伝送路5を介して伝送される。
【0066】図2は、図1のプルダウン検出回路1の構
成例を示している。
【0067】フィールド画像信号は、フィールドメモリ
群11に供給される。フィールドメモリ群11は、N+
3個(但し、Nは、0以上の整数)のフィールドメモリ
110乃至11N+2で構成されており、そこに供給される
フィールド画像信号は、まずフィールドメモリ11N+2
に記憶される。そして、その後、さらに、フィールド画
像信号が供給されると、フィールドメモリ11N+2に記
憶されていたフィールド画像信号は、フィールドメモリ
11N+1に転送され、フィールドメモリ11N+2には、新
たに供給されたフィールド画像信号が記憶される。
【0068】以下、同様にして、新たなフィールド画像
信号が供給されるごとに、フィールドメモリ11N+2
至111に記憶されていたフィールド画像信号は、それ
ぞれの後段のフィールドメモリ11N+1乃至110に順次
転送されていき、フィールドメモリ11N+2に、新たな
フィールド画像信号が記憶される。なお、フィールドメ
モリ110に記憶されたフィールド画像信号は、フィー
ルドメモリ群11に新たなフィールド画像信号が供給さ
れると、フィールド/フレーム変換回路2に転送され
る。
【0069】一方、演算器12は、フィールドメモリ1
Nに記憶されたフィールド画像信号と、フィールドメ
モリ11N+2に記憶されたフィールド画像信号とを読み
出し、それらの画素値の差分を演算し、アキュームレー
タ13に出力する。即ち、演算器12は、フィールドメ
モリ11Nに記憶されたフィールド画像信号を注目フィ
ールドとするとき、そのフィールド画像信号と、その2
フィールド先のフィールド画像信号との差分を演算す
る。
【0070】具体的には、フィールド画像信号の、例え
ば、最も左上の画素の座標を原点(0,0)とし、水平
または垂直方向をxまたはy軸とするxy座標系を考
え、座標(x,y)における、注目フィールドの画素値
をY(N)(x,y)と、その2フィールド先のフィー
ルドの画素値をY(N+2)(x,y)と、それぞれ表
すとき、演算器12は、次式を演算することにより、注
目フィールドについての差分値(ここでは、例えば、絶
対値差分)SAB(x,y)を算出する。
【0071】SAB(x,y)=|Y(N+2)(x,
y)−Y(N)(x,y)|
【0072】アキュームレータ13は、演算器12の出
力の、例えば総和を、フィールド単位で演算し、その演
算結果を、メモリ群14に出力する。
【0073】メモリ群14は、M+N+1個のメモリ1
-M,14-M+1,・・・,14-1,140,141,・・
・,14N-1,14N(Mは、0以上の整数)で構成さ
れ、アキュームレータ13の出力は、まず、メモリ14
Nに記憶される。
【0074】そして、その後、さらに、アキュームレー
タ13の演算結果が供給されると、メモリ14Nの記憶
値は、メモリ14N-1に転送され、メモリ14Nには、新
たに供給されたアキュームレータ13の出力が記憶され
る。以下、同様にして、アキュームレータ13から、新
たな演算結果が供給されるごとに、メモリ14N乃至1
-M+1の記憶値は、それぞれの後段のメモリ14N-1
至14-Mに順次転送されていき、メモリ11Nに、新た
な演算結果が記憶される。なお、メモリ11-Mに記憶さ
れた演算結果は、メモリ群14に新たな演算結果が供給
されると捨てられる。
【0075】メモリ14Nに新たな演算結果が記憶され
ると、アキュームレータ15は、メモリ14-M乃至14
Nの記憶値を読み出し、その平均値を算出する。この平
均値は、所定の閾値として、比較器群16を構成する比
較器160乃至16Nに供給される。
【0076】比較器160乃至16Nには、また、メモリ
140乃至14Nの記憶値もそれぞれ供給されるようにな
されており、比較器160乃至16Nは、メモリ140
至14Nの記憶値それぞれと、アキュームレータ15か
らの閾値とを比較し、その比較結果としての比較情報C
mp(0)乃至Cmp(N)を、パターン判別器17に
出力する。
【0077】パターン判別器17は、比較器160乃至
16Nそれぞれからの比較情報Cmp(0)乃至Cmp
(N)に基づいて、繰り返しフィールドを検出し、その
検出結果としての繰り返し情報を、フィールド/フレー
ム変換回路2に出力する。
【0078】次に、図3のフローチャートを参照して、
アキュームレータ13の動作について、さらに説明す
る。
【0079】アキュームレータ13では、まず最初に、
ステップS1において、変数Cに、初期値としての、例
えば0がセットされ、ステップS2に進み、フィールド
画像の画素のy座標を表す変数yに、初期値としての、
例えば0がセットされ、ステップS3に進む。
【0080】ステップS3では、フィールド画像の画素
のx座標を表す変数xに、初期値としての、例えば0が
セットされ、ステップS4に進み、変数Cに、演算器1
2から供給される差分値SAB(x,y)が加算され、
その加算結果が、変数Cに、新たにセットされる。
【0081】その後、ステップS5において、変数xが
1だけインクリメントされ、ステップS6に進み、変数
xが、フィールド画像信号の水平方向の画素数Wに等し
いかどうかが判定される。ステップS6において、変数
xがWに等しくないと判定された場合、ステップS4に
戻る。また、ステップS6において、変数xがWに等し
いと判定された場合、ステップS7に進み、変数yが1
だけインクリメントされる。
【0082】そして、ステップS8に進み、変数yが、
フィールド画像信号の垂直方向の画素数(ライン数)H
に等しいかどうかが判定される。ステップS8におい
て、変数yがHに等しくないと判定された場合、ステッ
プS3に戻る。また、ステップS8において、変数yが
Hに等しいと判定された場合、処理を終了する。
【0083】アキュームレータ13では、以上の処理
が、フィールドメモリ11N+2に、新たなフィールド画
像信号が記憶されるごとに行われ、これにより、注目フ
ィールドについて、その2フィールド先のフィールドと
の画素値の絶対値差分の総和Cが演算される。従って、
アキュームレータ13が出力する演算値Cは、注目フィ
ールドと、その2フィールド先のフィールドとの同一性
を表すものとなる(以下、適宜、演算値Cを、同一性情
報という)。即ち、注目フィールドと、その2フィール
ド先のフィールドとが類似するほど、同一性情報Cは小
さくなる(同一であれば、同一性情報Cは、理想的には
0となる)。
【0084】なお、同一性情報Cは、アキュームレータ
13に、その他、例えば、図4に示すフローチャートに
したがった処理を、フィールド単位で行わせることで求
めるようにすることも可能である。
【0085】即ち、この場合、ステップS11乃至S1
3において、図3のステップS1乃至S3における場合
とそれぞれ同様の処理が行われ、ステップS14に進
み、演算器12から供給される差分値SAB(x,y)
が、ある正の値αより大きいか否か(α以上か否か)が
判定される。ステップS14において、差分値SAB
(x,y)がαより大きいと判定された場合、ステップ
S15に進み、変数Cが1だけインクリメントされ、ス
テップS16に進む。また、ステップS14において、
差分値SAB(x,y)がα以下であると判定された場
合、ステップS15をスキップして、ステップS16に
進む。
【0086】そして、ステップS16乃至S19では、
図3のステップS5乃至S8における場合とそれぞれ同
様の処理が行われる。
【0087】従って、この場合、1フィールドにおい
て、差分値SAB(x,y)がαより大きい画素の数
が、同一性情報Cとなる。
【0088】次に、図5のフローチャートを参照して、
図2のアキュームレータ15の処理について、さらに説
明する。
【0089】アキュームレータ15では、まず最初に、
ステップS21において、メモリ14-M乃至14Nに記
憶された同一性情報Cの平均値を格納する変数AVE_
Cと、メモリ14-M乃至14Nの記憶値の総和を格納す
るTOTALとに、初期値としての、例えば0がセット
され、ステップS22に進み、変数iに、初期値として
の、例えば−M−1がセットされる。
【0090】そして、ステップS23において、変数i
が1だけインクリメントされ、ステップS24に進み、
変数TOTALに、同一性情報C(i)が加算され、そ
の加算結果が、変数TOTALに新たに記憶される。こ
こで、同一性情報C(i)とは、メモリ14iに記憶さ
れた同一性情報Cを表す。
【0091】その後、ステップS25に進み、変数iが
Nに等しいかどうかが判定される。ステップS25にお
いて、変数iがNに等しくないと判定された場合、ステ
ップS23に戻る。また、ステップS25において、変
数iがNに等しいと判定された場合、即ち、変数TOT
ALに、メモリ14-M乃至14Nの記憶値の総和が記憶
された場合、ステップS26に進み、変数TOTAL
が、メモリ14-M乃至14Nの個数であるM+N+1で
除算され、その除算結果、即ち、メモリ14-M乃至14
Nそれぞれに記憶された同一性情報C(−M)乃至C
(N)の平均値が、変数AVE_Cにセットされて、処
理を終了する。
【0092】アキュームレータ15では、以上の処理
が、メモリ14Nに、新たな同一性情報C(N)が記憶
されるごとに行われ、これにより、例えば、メモリ14
0に記憶された同一性情報C(0)に対応するフィール
ド(フィールドメモリ110に記憶されたフィールド画
像信号)を注目フィールドとするとき、その注目フィー
ルドについての同一性情報C(0)、注目フィールドか
らMフィールド前(過去)までのフィールドについての
同一性情報C(−1)乃至C(−M)、および注目フィ
ールドからNフィールド先(未来)までのフィールドに
ついての同一性情報C(1)乃至C(N)の平均値AV
E_Cが求められる。
【0093】以上のようにして、アキュームレータ15
で求められる平均値AVE_Cは、比較器160乃至1
Nに供給され、メモリ140乃至14Nに記憶された同
一性情報C(0)乃至C(N)との大小関係を比較する
所定の閾値として用いられる。
【0094】ここで、フィールドメモリ11iに記憶さ
れたフィールド画像信号についての同一性情報C(i)
が所定の閾値以下(未満)であることは、それより2フ
ィールド先のフィールド画像信号が繰り返しフィールド
である可能性が高いことを意味し、また、その逆に、フ
ィールドメモリ11iに記憶されたフィールド画像信号
についての同一性情報C(i)が所定の閾値より大きい
(以上である)ことは、それより2フィールド先のフィ
ールド画像信号が繰り返しフィールドでない可能性が高
いことを意味する。
【0095】一方、同一性情報C(i)の値は、一般
に、フィールド画像信号に、あまり動きがない場合は小
さくなり、また、動きがある場合は大きくなる。
【0096】従って、同一性情報C(i)を、固定の閾
値と比較し、その比較結果に基づいて、2フィールド先
のフィールド画像信号が繰り返しフィールドである可能
性が高いかどうかを判断することとすると、動きのない
フィールド画像信号に対しては、固定の閾値が大きす
ぎ、繰り返しフィールドでないフィールド画像信号が繰
り返しフィールドであると判断されることがある。ま
た、動きの大きなフィールド画像信号に対しては、固定
の閾値が小さすぎ、繰り返しフィールドであるフィール
ド画像信号が繰り返しフィールドでないと判断されるこ
とがある。
【0097】そこで、同一性情報C(i)を、固定の閾
値と比較するのではなく、その同一性情報C(i)に対
応するフィールド画像信号、およびその前または先のフ
ィールドのフィールド画像信号についての同一性情報C
の平均値AVE_Cと比較することで、上述のような誤
った判断を防止することができる(誤った判断を行う頻
度を大幅に低下させることができる)。
【0098】即ち、同一性情報Cの平均値AVE_C
は、注目フィールド付近のフィールド画像信号の動きに
連動して変化するから、動きのあまりないフィールド画
像信号が続くと、その値は小さくなり、また、動きの大
きいフィールド画像信号が続くと、その値は大きくな
る。このように閾値が、いわば適応的に変化する結果、
上述のような誤った判断が行われることを極力少なくす
ることができる。
【0099】ところで、例えば、図6に示すように、フ
ィールド画像信号に、シーンチェンジがあると、その直
前において、同一性情報C(i)の値が極端に大きくな
る。即ち、図6において、斜線を付していない部分を、
シーンチェンジ前のフィールドとするとともに、斜線を
付した部分を、シーンチェンジ後のフィールドとする
と、シーンチェンジ直前の第k+4フィールドについて
の同一性情報C(k+4)と、第k+5フィールドにつ
いての同一性情報C(k+5)とは、例えば、図7に示
すように、その前後のフィールドについての同一性情報
に比較して、極端に大きくなる。
【0100】従って、シーンチェンジがあると、同一性
情報Cの平均値(以下、適宜、平均同一性情報という)
AVE_Cは、極端にいえば、シーンチェンジ前後のフ
ィールド画像信号の動きに、まったく差がない場合であ
っても増加する。
【0101】しかしながら、フィールド画像信号の動き
の大きさに差がないのにも拘らず、閾値が増加してしま
っては、繰り返し画像であるかどうかの判断に誤りが生
じることとなり、好ましくない。
【0102】そこで、アキュームレータ15には、この
ようにシーンチェンジによって増加した同一性情報Cを
除いて、平均同一性情報AVE_Cを算出させるように
することができる。
【0103】即ち、この場合、図2において点線で示す
ように、シーンチェンジを検出するシーンチェンジ検出
器18を設けるようにする。
【0104】シーンチェンジ検出器18は、例えば、フ
ィールドメモリ群11を参照し、シーンチェンジが生じ
ているかどうかを検出するようになされている。
【0105】具体的には、シーンチェンジ検出回路18
は、フィールドメモリ11N+1にトップフィールドのフ
ィールド画像信号が記憶されるごとに、図8に示すフロ
ーチャートにしたがった処理を行う。
【0106】即ち、まず最初に、ステップS31におい
て、フィールドメモリ11N+1および11N+2からフィー
ルド画像信号が読み出され、これらが、注目フレームの
画像信号とされる。さらに、ステップS31では、フィ
ールドメモリ群11から、注目フレームより過去の幾つ
かのフレームを構成するフィールド画像信号が読み出さ
れ、ステップS32に進み、ステップS31で読み出さ
れたフレームそれぞれについての、例えば、輝度の平均
値が算出される。
【0107】そして、ステップS33において、注目フ
レームより過去の幾つかのフレームそれぞれについての
輝度の平均値の平均値(以下、適宜、過去平均値とい
う)が算出され、ステップS34に進み、注目フレーム
についての輝度の平均値と過去平均値との差分(差分絶
対値)が、所定の定数βより大きい(以上)か否かが判
定される。ステップS34において、注目フレームにつ
いての輝度の平均値と過去平均値との差分が所定の定数
βより大きいと判定された場合、即ち、注目フレーム
と、その1フレーム前との間でシーンチェンジがあった
場合、ステップS35に進み、シーンチェンジの有無を
表す変数SCDに、シーンチェンジが生じたことを表す
TRUEがセットされ、メモリ14Nと14N-1とに供給
されて、処理を終了する。
【0108】また、ステップS34において、注目フレ
ームについての輝度の平均値と過去平均値との差分が所
定の定数βより大きくないと判定された場合、即ち、注
目フレームと、その1フレーム前との間でシーンチェン
ジが生じていない場合、ステップS36に進み、変数S
CDに、シーンチェンジが生じていないことを表すFA
LUTがセットされ、メモリ14Nと14N-1とに供給さ
れて、処理を終了する。
【0109】以上のようにして、メモリ14Nと14N-1
に供給された変数SCDは、そこに記憶されている同一
性情報C(N)とC(N−1)とにそれぞれ対応付けて
記憶される。
【0110】ここで、同一性情報C(i)と対応付けて
記憶された変数SCDを、以下、適宜、シーンチェンジ
情報SCD(i)と記述する。
【0111】この場合、アキュームレータ15では、メ
モリ群14を参照しながら、図9に示すフローチャート
にしたがった処理が行われることで、平均同一性情報A
VE_Cが算出される。
【0112】即ち、まず最初に、ステップS41におい
て、図5のステップS21における場合と同様に、変数
AVE_CとTOTALとに、初期値としての0がセッ
トされるとともに、平均をとる同一性情報C(i)の数
をカウントする変数NUMに、初期値としての、例えば
0がセットされ、ステップS42に進み、変数iに、初
期値としての−M−1がセットされる。
【0113】そして、ステップS43において、変数i
が1だけインクリメントされ、ステップS44に進み、
シーンチェンジ情報SCD(i)がTRUEかどうかが
判定される。ステップS44において、シーンチェンジ
情報SCD(i)がTRUEでないと判定された場合、
即ち、同一性情報C(i)に対応するフィールド画像信
号が構成するフレームの直後にシーンチェンジが生じて
いない場合、ステップS45に進み、変数TOTAL
に、同一性情報C(i)が加算され、その加算結果が、
変数TOTALに新たに記憶される。さらに、ステップ
S45では、変数NUMが1だけインクリメントされ、
ステップS46に進む。
【0114】一方、ステップS44において、シーンチ
ェンジ情報SCD(i)がTRUEであると判定された
場合、即ち、同一性情報C(i)に対応するフィールド
画像信号が構成するフレームの直後にシーンチェンジが
生じている場合、ステップS45をスキップして、ステ
ップS46に進む。
【0115】従って、変数TOTALには、メモリ群1
4に記憶された同一性情報のうち、直後にシーンチェン
ジが生じているフレームを構成するフィールドを除いた
フィールドについてのものだけの総和がセットされ、ま
た、変数NUMには、そのような同一性情報の数がセッ
トされる。
【0116】ステップS46では、変数iがNに等しい
かどうかが判定される。ステップS46において、変数
iがNに等しくないと判定された場合、ステップS43
に戻る。また、ステップS46において、変数iがNに
等しいと判定された場合、ステップS47に進み、変数
TOTALが、変数NUMで除算され、その除算結果
が、変数AVE_Cにセットされて、処理を終了する。
【0117】アキュームレータ15では、以上の処理
が、メモリ14Nに、新たな同一性情報C(N)が記憶
されるごとに行われる。
【0118】なお、シーンチェンジの検出方法は、上述
した手法に限定されるものではない。即ち、シーンチェ
ンジは、例えば、メモリ群14に記憶された同一性情報
C(i)などを参照することにより検出するようにする
ことなども可能である。
【0119】次に、図10のフローチャートを参照し
て、図2の比較器160乃至16Nの処理について説明す
る。
【0120】比較器16iでは、メモリ14Nに、新たに
同一性情報C(N)が記憶されるごとに、図10のフロ
ーチャートにしたがった処理が行われ、これにより得ら
れる比較情報Cmp(i)が、パターン判別器17に供
給される。
【0121】即ち、比較器16iでは、まず最初に、メ
モリ14iから同一性情報C(i)が読み出され、ステ
ップS51において、その同一性情報C(i)が、アキ
ュームレータ15から供給される平均同一性情報AVE
_Cと比較される。そして、同一性情報C(i)が平均
同一性情報AVE_C以上の場合(より大きい場合)、
ステップS51からステップS52に進み、比較情報C
mp(i)に、フィールドメモリ11iに記憶されたフ
ィールドの2フィールド先のフィールド画像信号が繰り
返しフィールドである可能性が低い旨を示す、例えば1
がセットされ、処理を終了する。
【0122】また、同一性情報C(i)が平均同一性情
報AVE_C未満の場合(以下の場合)、ステップS5
1からステップS53に進み、比較情報Cmp(i)
に、フィールドメモリ11iに記憶されたフィールドの
2フィールド先のフィールド画像信号が繰り返しフィー
ルドである可能性が高い旨を示す、例えば0がセットさ
れ、処理を終了する。
【0123】次に、図2のパターン判別器17の処理に
ついて詳述するが、その前に、前段階の準備として、2
−3プルダウンされた画像信号におけるフィールドの配
置パターン(以下、適宜、プルダウンパターンという)
について説明する。
【0124】2−3プルダウンされた画像信号のプルダ
ウンパターンには、図11に示すようなフィールドの組
合せの4つのパターン1乃至4がある。
【0125】即ち、パターン1は、図11(A)に示す
ように、フィルムの1フレームのトップフィールドA
(1)とボトムフィールドA(2)とが、画像信号の1
フレームを構成するものである。パターン2は、図11
(B)に示すように、フィルムの1フレームのトップフ
ィールドB(1)とボトムフィールドB(2)とが、画
像信号の1フレームを構成し、さらに、フィルムのトッ
プフィールドB(1)が、画像信号の次のフレームのト
ップフィールドを構成するものである。パターン3は、
図11(C)に示すように、フィルムの1フレームのボ
トムフィールドC(2)が、画像信号の1フレームのボ
トムフィールドを構成し、フィルムのトップフィールド
C(1)が、画像信号の次のフレームのトップフィール
ドを構成するものである。パターン4は、図11(D)
に示すように、フィルムの1フレームのボトムフィール
ドD(2)が、画像信号の1フレームのボトムフィール
ドを構成し、フィルムのトップフィールドD(1)が、
画像信号の次のフレームのトップフィールドを構成し、
さらに、ボトムフィールドD(2)が、画像信号の次の
フレームのボトムフィールドを構成するものである。
【0126】2−3プルダウンされた画像信号のプルダ
ウンパターンは、例えば、MPEG2においてピクチャ
レイヤで規定されているフラグTFF(Top Field Firs
t)とRFF(Repeat First Field)との組合せで表現
することが可能である。
【0127】即ち、フラグTFFは、トップフィールド
とボトムフィールドのどちらが先に表示されるかを示す
もので、トップフィールドまたはボトムフィールドが先
に出力(表示)される場合、例えば、それぞれ1または
0とされる。従って、パターン1および2については、
フラグTFFは1とされ、パターン3および4について
は、フラグTFFは0とされる。
【0128】また、フラグRFFは、最初に表示された
フィールドが、2フィールド先において、再度繰り返し
表示されるかどうかを示すもので、繰り返し表示される
場合または表示されない場合は、例えば、それぞれ1ま
たは0とされる。従って、パターン1および3について
は、フラグRFFは0とされ、パターン2および4につ
いては、フラグRFFは1とされる。
【0129】以上から、パターン1乃至4は、フラグT
FFとRFFの組合せを(TFF,RFF)と記述する
とき、(1,0),(1,1),(0,0),(0,
1)でそれぞれ表現することができる。
【0130】以上のようなパターン1乃至4のプルダウ
ンパターンにおいては、あるパターンの次にとり得るパ
ターンが限定されている。
【0131】図12は、パターン1乃至4それぞれから
遷移し得る(パターン1乃至4それぞれの次にとり得
る)パターンを示している。
【0132】2−3プルダウンされた画像信号は、通
常、遷移1,2,3,4,1,・・・を繰り返し、その
結果、図13に示すように、パターン1,2,3,4を
1単位として繰り返し配置したものとなる。
【0133】図12に示したように、パターン1から
は、パターン2に遷移する遷移1の他、自己に遷移する
遷移5が、パターン2からは、パターン3に遷移する遷
移2の他、パターン4に遷移する遷移8が、パターン3
からは、パターン4に遷移する遷移3の他、自己に遷移
する遷移6が、パターン4からは、パターン1に遷移す
る遷移4の他、パターン2に遷移する遷移7が、それぞ
れ可能であるが、2−3プルダウンされた画像信号にお
いて、遷移5乃至8は、編集などがされることによって
生じる。
【0134】ここで、i+2番目のフィールドがi番目
のフィールドの繰り返しフィールドである場合、同一性
情報C(i)は、理想的には0になり、閾値(平均同一
性情報)AVE_C以下になる。従って、この場合、比
較情報Cmp(i)は0になる。また、i+2番目のフ
ィールドがi番目のフィールドの繰り返しフィールドで
ない場合は、同一性情報C(i)は、基本的には、閾値
AVE_Cより大きくなり、その結果、比較情報Cmp
(i)は1になる。
【0135】従って、基本的には、比較情報Cmp
(i)が0または1のいずれであるかという条件(検出
条件)を判定することで、i+2番目のフィールドが繰
り返しフィールドかどうかを検出することができる。
【0136】さらに、比較情報Cmp(i)は、上述し
たように、比較器16iにおいて用いられる閾値AVE
_Cを適応的に変化させて求められるものであるから、
この比較情報Cmp(i)だけでも、比較的精度良く、
繰り返しフィールドの検出が可能である。
【0137】しかしながら、比較情報Cmp(i)が誤
っていないという保証はない。
【0138】そこで、パターン判別器17は、比較器1
0乃至16Nから供給される複数の比較情報Cmp
(0)乃至Cmp(N)それぞれに基づいて、フィール
ドメモリ110に記憶されているフィールド画像が、パ
ターン1乃至4のうちのいずれのプルダウンパターンに
おけるものであるかを判定し、これにより、繰り返しフ
ィールドを検出することができるようにもなされてい
る。即ち、図11で説明したことから、繰り返しフィー
ルドを有するのは、パターン2と4であり、従って、パ
ターン判別器17は、フィールドメモリ110に記憶さ
れているフィールド画像が、パターン2または4の最初
のフィールドの画像であるかどうかを判定し、そうであ
れば、その2フィールド先、即ち、フィールドメモリ1
2に記憶されているフィールド画像を、繰り返しフィ
ールドとして検出する。
【0139】2−3プルダウンされた画像信号のプルダ
ウンパターンの判別(判定)は、例えば、次のようにし
て行うことができる。
【0140】即ち、図14は、2−3プルダウンされた
画像信号(フィールド)のシーケンス、比較情報Cmp
(i)、およびプルダウンパターンの理想的な関係を示
している。
【0141】なお、図14において、各フィールドはア
ルファベットで表してあり、また、同一の画像のフィー
ルドは、同一のアルファベットで表してある。さらに、
大文字または小文字のアルファベットは、トップフィー
ルドまたはボトムフィールドをそれぞれ表す。
【0142】例えば、いま、N=5として、連続する6
フィールド分の比較情報Cmp(0)乃至Cmp(5)
と、プルダウンパターンとの関係を考えてみる。
【0143】まず、図14にP1およびP2で示す範囲
に注目すると、その範囲における比較情報は、Cmp
(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=1,C
mp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp(5)=0
となっている。
【0144】2−3プルダウンされた画像信号におい
て、6つの比較情報Cmp(0)乃至Cmp(5)、即
ち、フィールドメモリ110に記憶されたフィールド画
像についての比較情報Cmp(0)と、それより5フィ
ールドまで先のフィールド画像信号(フィールドメモリ
111乃至115に記憶されているフィールド画像信号)
についての比較情報Cmp(1)乃至Cmp(5)が、
このようなシーケンスになるのは、図14に示すよう
に、比較情報Cmp(0)に対応するフィールド画像信
号が、パターン2またはパターン4のプルダウンパター
ンの最初のフィールドを構成する場合である。
【0145】そして、図14にP1で示す範囲において
は、比較情報Cmp(0)に対応するフィールド画像信
号B,G,・・・が、トップフィールドを構成し、ま
た、同図にP2で示す範囲においては、比較情報Cmp
(0)に対応するフィールド画像信号d,i,・・・
が、ボトムフィールドを構成している。
【0146】従って、図15の第1行に示すように、比
較情報が、Cmp(0)=0,Cmp(1)=1,Cm
p(2)=1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,
Cmp(5)=0となっている場合において、比較情報
Cmp(0)に対応するフィールド画像信号が、トップ
フィールドまたはボトムフィールドを構成しているとき
は、そのフィールド画像信号は、パターン2またはパタ
ーン4のプルダウンパターンの最初のフィールドをそれ
ぞれ構成すると判定することができる。
【0147】次に、図14にP3およびP4で示す範囲
に注目すると、その範囲における比較情報は、Cmp
(0)=1,Cmp(1)=1,Cmp(2)=0,C
mp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp(5)=1
となっている。
【0148】2−3プルダウンされた画像信号におい
て、6つの比較情報Cmp(0)乃至Cmp(5)が、
このようなシーケンスになるのは、図14に示すよう
に、比較情報Cmp(0)に対応するフィールド画像信
号が、パターン1またはパターン3のプルダウンパター
ンの最初のフィールドを構成する場合である。
【0149】そして、図14にP3で示す範囲において
は、比較情報Cmp(0)に対応するフィールド画像信
号A,F,・・・が、トップフィールドを構成し、ま
た、同図にP4で示す範囲においては、比較情報Cmp
(0)に対応するフィールド画像信号c,h,・・・
が、ボトムフィールドを構成している。
【0150】従って、図15の第2行に示すように、比
較情報が、Cmp(0)=1,Cmp(1)=1,Cm
p(2)=0,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,
Cmp(5)=1となっている場合において、比較情報
Cmp(0)に対応するフィールド画像信号が、トップ
フィールドまたはボトムフィールドを構成しているとき
は、そのフィールド画像信号は、パターン1またはパタ
ーン3のプルダウンパターンの最初のフィールドをそれ
ぞれ構成すると判定することができる。
【0151】以上のようにして、プルダウンパターンを
判定した後、比較情報Cmp(0)に対応するフィール
ド画像信号が、パターン2またはパターン4のプルダウ
ンパターンの最初のフィールドを構成している場合は、
上述したように、その2フィールド先が繰り返しフィー
ルドということになる。
【0152】このように、1つの比較情報Cmp(0)
が0か1かだけに基づいて、繰り返しフィールドを検出
するのではなく、複数の比較情報に基づいて、プルダウ
ンパターンを判定し、そのプルダウンパターンに基づい
て、繰り返しフィールドを検出するようにすることで、
繰り返しフィールドの誤検出を大幅に低減することが可
能となる。
【0153】即ち、上述の場合においては、6つの比較
情報Cmp(0)乃至Cmp(5)が所定のシーケンス
(ここでは、Cmp(0)=0,Cmp(1)=1,C
mp(2)=1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=
1,Cmp(5)=0)を構成している場合にだけ、繰
り返しフィールドが検出される。逆にいえば、6つの比
較情報Cmp(0)乃至Cmp(5)のうちの1つでも
誤っていれば、繰り返しフィールドは検出されない。
【0154】従って、この場合、1つの比較情報Cmp
(0)だけに基づいて、繰り返しフィールドを検出する
場合に比較して、繰り返しフィールドの検出のための検
出条件が、いわば厳しくなっているということができ、
その結果、繰り返しフィールドの誤検出を大幅に低減す
ることができる。
【0155】なお、基本的には、参照する比較情報の数
を多くすれば、繰り返しフィールドの検出のための検出
条件が厳しくなり、繰り返しフィールドの誤検出を少な
くすることができる。
【0156】以上のように、プルダウンパターンを判定
して、繰り返しフィールドの検出を行う場合の、図2の
パターン判別器17の動作について、図16のフローチ
ャートを参照して説明する。なお、ここでは、プルダウ
ン検出回路1に最初に入力されるフィールド画像信号
が、例えば、パターン1の最初のフィールド(トップフ
ィールド)を構成するものとする。
【0157】パターン判別器17では、まず最初に、ス
テップS61において、比較情報Cmp(0)乃至Cm
p(5)から、プルダウンパターンが、パターン1また
は2のうちのいずれであるかが判定される。ステップS
61において、プルダウンパターンがパターン1である
と判定された場合、即ち、図15の第2行に示したよう
に、比較情報が、Cmp(0)=1,Cmp(1)=
1,Cmp(2)=0,Cmp(3)=1,Cmp
(4)=1,Cmp(5)=1であり、かつ、フィール
ドメモリ110に記憶されているフィールド画像(注目
している画像)(以下、適宜、現フィールド画像とい
う)がトップフィールドである場合、ステップS62に
進み、図11に示したように、フラグTFFまたはRF
Fがそれぞれ1または0とされ、これが、繰り返し情報
として、フィールド/フレーム変換回路2に供給され
る。
【0158】そして、ステップS63に進み、パターン
判別器17は、フィールドメモリ群11から、パターン
1を構成する2つのフィールド画像信号(図11)が読
み出されるのを待って、即ち、フィールドメモリ110
およびフィールドメモリ111からフィールド画像信号
が読み出されるのを待って、ステップS61に戻る。
【0159】ここで、ステップS61の処理は、ステッ
プS61において、プルダウンパターンが1と判定され
た後、および後述するステップS66において、プルダ
ウンパターンが4と判定された後に行われる。
【0160】このように、ステップS61の処理は、パ
ターン1か4のプルダウンパターンが検出された後に行
われるが、パターン1または4の後に現れるプルダウン
パターンは、図12で説明したように、パターン1か2
である。従って、ステップS61では、プルダウンパタ
ーンが1または2のうちのいずれであるかを判定すれば
良く、パターン3および4については、考慮する必要が
ない。
【0161】一方、ステップS61において、プルダウ
ンパターンがパターン2であると判定された場合、即
ち、図15の第1行に示したように、比較情報が、Cm
p(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=1,
Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp(5)=
0であり、かつ、現フィールド画像がトップフィールド
である場合、ステップS64に進み、図11に示したよ
うに、フラグTFFおよびRFFがいずれも1とされ、
これが、繰り返し情報として、フィールド/フレーム変
換回路2に供給される。
【0162】そして、ステップS65に進み、パターン
判別器17は、フィールドメモリ群11から、パターン
2を構成する3つのフィールド画像信号(図11)が読
み出されるのを待って、即ち、フィールドメモリ110
乃至フィールドメモリ112からフィールド画像信号が
読み出されるのを待って、ステップS66に進む。
【0163】ステップS66では、比較情報Cmp
(0)乃至Cmp(5)から、プルダウンパターンが、
パターン3または4のうちのいずれであるかが判定され
る。ステップS66において、プルダウンパターンがパ
ターン3であると判定された場合、即ち、図15の第1
行に示したように、比較情報が、Cmp(0)=1,C
mp(1)=1,Cmp(2)=0,Cmp(3)=
1,Cmp(4)=1,Cmp(5)=1であり、か
つ、現フィールド画像がボトムフィールドである場合、
ステップS67に進み、図11に示したように、フラグ
TFFおよびRFFがいずれも0とされ、これが、繰り
返し情報として、フィールド/フレーム変換回路2に供
給される。
【0164】そして、ステップS68に進み、パターン
判別器17は、フィールドメモリ群11から、パターン
3を構成する2つのフィールド画像信号(図11)が読
み出されるのを待って、即ち、フィールドメモリ110
およびフィールドメモリ111からフィールド画像信号
が読み出されるのを待って、ステップS66に戻る。
【0165】ここで、ステップS66の処理は、ステッ
プS61において、プルダウンパターンが2と判定され
た後、およびステップS66において、プルダウンパタ
ーンが3と判定された後に行われる。
【0166】このように、ステップS66の処理は、パ
ターン2か3のプルダウンパターンが検出された後に行
われるが、パターン2または3の後に現れるプルダウン
パターンは、図12で説明したように、パターン3か4
である。従って、ステップS66では、プルダウンパタ
ーンが3または4のうちのいずれであるかを判定すれば
良く、パターン1および2については、考慮する必要が
ない。
【0167】一方、ステップS66において、プルダウ
ンパターンがパターン4であると判定された場合、即
ち、図15の第1行に示したように、比較情報が、Cm
p(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=1,
Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp(5)=
0であり、かつ、現フィールド画像がボトムフィールド
である場合、ステップS69に進み、図11に示したよ
うに、フラグTFFまたはRFFがそれぞれ0または1
とされ、これが、繰り返し情報として、フィールド/フ
レーム変換回路2に供給される。
【0168】そして、ステップS70に進み、パターン
判別器17は、フィールドメモリ群11から、パターン
4を構成する3つのフィールド画像信号(図11)が読
み出されるのを待って、即ち、フィールドメモリ110
乃至フィールドメモリ112からフィールド画像信号が
読み出されるのを待って、ステップS61に戻る。
【0169】上述したように、フラグRFFは、最初に
表示されたフィールドが、2フィールド先において、再
度繰り返し表示されるかどうかを示すものであり、従っ
て、RFFが1とされている場合が、繰り返しフィール
ドが検出された場合となる。
【0170】ところで、図16で説明したように、複数
の比較情報Cmp(0)乃至Cmp(5)に基づいて、
繰り返しフィールドの検出を行うことにより、その誤検
出を少なくすることができるが、繰り返しフィールドの
検出周期が安定している場合、即ち、2−3プルダウン
された画像信号については、プルダウンパターンが、パ
ターン1,2,3,4を1周期として繰り返されている
場合においても、検出条件を厳しくすると、複数の比較
情報Cmp(0)乃至Cmp(5)のうちの1つでも誤
っているときには、実際に繰り返しフィールドであるフ
ィールド画像信号が検出されないことになる。
【0171】従って、繰り返しフィールドの検出周期が
安定している場合には、検出条件を厳しくするよりも、
いわば緩くした方が良い。即ち、繰り返しフィールドの
検出周期が安定している場合は、例えば、1つの比較情
報Cmp(0)だけに基づいて、繰り返しフィールドの
検出を行った方が、繰り返しフィールドが、繰り返しフ
ィールドでないとして検出されないことを防止する(少
なくする)ことができる。
【0172】その一方、繰り返しフィールドの検出周期
が不安定な場合、即ち、2−3プルダウンされた画像信
号については、プルダウンパターンが、パターン1,
2,3,4,1,2,・・・というように周期的に繰り
返していない場合に、検出条件を緩くしたままだと、比
較情報Cmp(0)が、実際には1であるべきところを
0であると誤ると、繰り返しフィールドでないフィール
ドが繰り返しフィールドとして誤検出されることにな
る。
【0173】以上から、繰り返しフィールドの検出周期
が安定している場合は検出条件を緩くし、また、検出周
期が不安定な場合は検出条件を厳しくした方が、繰り返
しフィールドが検出されないこと、および繰り返しフィ
ールドでないフィールドが検出されることを、より少な
くすることができる。
【0174】そこで、このように、繰り返しフィールド
の検出周期が安定しているか、または不安定かによっ
て、検出条件を変更して、繰り返しフィールドの検出を
行う場合の、図2のパターン判別器17の処理につい
て、図17のフローチャートを参照して説明する。
【0175】なお、ここでも、例えば、パターン1の最
初のフィールド(トップフィールド)を構成するフィー
ルド画像信号が、プルダウン検出回路1に最初に入力さ
れるものとする。
【0176】従って、この場合、パターン判別器17で
は、まず最初に、ステップS81において、プルダウン
パターンがパターン1であると認識され、フラグTFF
またはRFFがそれぞれ1または0とされ、繰り返し情
報として、フィールド/フレーム変換回路2に供給され
て、ステップS82に進む。ステップS82では、パタ
ーン判別器17は、フィールドメモリ群11から、パタ
ーン1を構成する2つのフィールド画像信号が読み出さ
れるのを待って、即ち、フィールドメモリ110および
フィールドメモリ111からフィールド画像信号が読み
出されるのを待って、ステップS83に進み、比較情報
が、Cmp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp
(2)=1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,C
mp(5)=0であるかどうかが判定される。
【0177】ステップS83において、比較情報が、C
mp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=
1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp
(5)=0でないと判定された場合、ステップS81に
戻る。また、ステップS83において、比較情報が、C
mp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=
1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp
(5)=0であると判定された場合、即ち、現フィール
ドの2フィールド先と7フィールド先が繰り返しフィー
ルドで、現フィールドの3乃至6フィールド先が繰り返
しフィールドでない場合、ステップS84に進み、プル
ダウンパターンがパターン2であると認識され、フラグ
TFFおよびRFFがいずれも1とされて、繰り返し情
報として、フィールド/フレーム変換回路2に供給され
る。
【0178】そして、ステップS85に進み、パターン
判別器17は、フィールドメモリ群11から、パターン
2を構成する3つのフィールド画像信号が読み出される
のを待って、即ち、フィールドメモリ110乃至フィー
ルドメモリ112からフィールド画像信号が読み出され
るのを待って、ステップS86に進む。ステップS86
では、ステップS83における場合と同様に、比較情報
が、Cmp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp
(2)=1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,C
mp(5)=0であるかどうかが判定される。
【0179】ステップS86において、比較情報が、C
mp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=
1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp
(5)=0であると判定された場合、ステップS93に
進む。また、ステップS86において、比較情報が、C
mp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=
1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp
(5)=0でないと判定された場合、ステップS87に
進み、プルダウンパターンがパターン3であると認識さ
れ、フラグTFFおよびRFFがいずれも0とされて、
繰り返し情報として、フィールド/フレーム変換回路2
に供給される。
【0180】そして、ステップS88に進み、パターン
判別器17は、フィールドメモリ群11から、パターン
3を構成する2つのフィールド画像信号が読み出される
のを待って、ステップS89に進む。
【0181】ステップS89では、比較情報Cmp
(0)が0であるかどうかが判定される。ステップS8
9において、比較情報Cmp(0)が0であると判定さ
れた場合、ステップS93に進む。また、ステップS8
9において、比較情報Cmp(0)が0でないと判定さ
れた場合、ステップS90に進み、ステップS87にお
ける場合と同様に、プルダウンパターンがパターン3で
あると認識され、フラグTFFおよびRFFがいずれも
0とされて、繰り返し情報として、フィールド/フレー
ム変換回路2に供給される。
【0182】そして、ステップS91に進み、パターン
判別器17は、フィールドメモリ群11から、パターン
3を構成する2つのフィールド画像信号が読み出される
のを待って、ステップS92に進む。
【0183】ステップS92では、ステップS83にお
ける場合と同様に、比較情報が、Cmp(0)=0,C
mp(1)=1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=
1,Cmp(4)=1,Cmp(5)=0であるかどう
かが判定される。
【0184】ステップS92において、比較情報が、C
mp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=
1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp
(5)=0でないと判定された場合、ステップS90に
戻る。また、ステップS92において、比較情報が、C
mp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=
1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp
(5)=0であると判定された場合、ステップS93に
進み、プルダウンパターンがパターン4であると認識さ
れ、フラグTFFまたはRFFがそれぞれ0または1と
されて、繰り返し情報として、フィールド/フレーム変
換回路2に供給される。
【0185】そして、ステップS94に進み、パターン
判別器17は、フィールドメモリ群11から、パターン
4を構成する3つのフィールド画像信号が読み出される
のを待って、ステップS95に進む。
【0186】ステップS95では、再び、比較情報が、
Cmp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=
1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp
(5)=0であるかどうかが判定される。
【0187】ステップS95において、比較情報が、C
mp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=
1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp
(5)=0であると判定された場合、ステップS84に
戻る。また、ステップS95において、比較情報が、C
mp(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=
1,Cmp(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp
(5)=0でないと判定された場合、ステップS96に
進み、プルダウンパターンがパターン1であると認識さ
れ、フラグTFFまたはRFFがそれぞれ1または0と
されて、繰り返し情報として、フィールド/フレーム変
換回路2に供給される。
【0188】そして、ステップS97に進み、パターン
判別器17は、フィールドメモリ群11から、パターン
1を構成する2つのフィールド画像信号が読み出される
のを待って、ステップS98に進む。
【0189】ステップS98では、ステップS89にお
ける場合と同様に、比較情報Cmp(0)が0であるか
どうかが判定される。ステップS98において、比較情
報Cmp(0)が0であると判定された場合、ステップ
S84に戻る。また、ステップS98において、比較情
報Cmp(0)が0でないと判定された場合、ステップ
S81に戻る。
【0190】図17のフローチャートにおいては、2−
3プルダウンされた画像信号についての繰り返しフィー
ルドの検出周期が安定している場合、即ち、プルダウン
パターンがパターン1,2,3,4,1,・・・という
ようになっている場合、ステップS84,S85,S8
6,S87,S88,S89,S93,S94,S9
5,S96,S97,S98,S84,・・・のように
処理が繰り返される。
【0191】この場合、ステップS96において、プル
ダウンパターンがパターン1であると認識された後、ス
テップS98において、比較情報Cmp(0)を参照す
るだけで、その後のプルダウンパターンが判定されてい
る。そして、比較情報Cmp(0)が0であれば、その
後のプルダウンパターンがパターン2であると認識さ
れ、この場合、パターン2を構成する最初のフィールド
が繰り返しフィールドとして検出される。
【0192】従って、この場合、繰り返しフィールドを
検出するための検出条件は緩くなっている。
【0193】また、その後は、ステップS86におい
て、6つの比較情報Cmp(0)乃至Cmp(5)を参
照することにより、プルダウンパターンが判定されてい
る。即ち、この場合、Cmp(0)=0,Cmp(1)
=1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=1,Cmp
(4)=1,Cmp(5)=0であれば、プルダウンパ
ターンはパターン4と認識され(ステップS93)、そ
うでなければ、プルダウンパターン3と認識される(ス
テップS87)。
【0194】従って、繰り返しフィールドの検出周期が
安定している場合において、プルダウンパターンが、パ
ターン2から3への、いわば本来の遷移をしていると認
識されるためには、6つの比較情報が、Cmp(0)=
0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=1,Cmp
(3)=1,Cmp(4)=1,Cmp(5)=0とな
っていなければ良い(いずれか1つでも、上述の値と異
なっていれば良い)。
【0195】その一方、繰り返しフィールドの検出周期
が安定している場合において、プルダウンパターンが、
パターン2から3への本来の遷移ではなく、パターン2
から4への、いわば例外的な遷移をしていると認識され
るためには、6つの比較情報が、Cmp(0)=0,C
mp(1)=1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=
1,Cmp(4)=1,Cmp(5)=0でなければな
らない。
【0196】さらに、ステップS87において、プルダ
ウンパターンがパターン3であると認識された後、ステ
ップS89において、比較情報Cmp(0)を参照する
だけで、その後のプルダウンパターンが判定されてい
る。そして、比較情報Cmp(0)が0であれば、その
後のプルダウンパターンがパターン4であると認識さ
れ、この場合、パターン4を構成する最初のフィールド
が繰り返しフィールドとして検出される。
【0197】従って、この場合も、繰り返しフィールド
を検出するための検出条件は緩くなっている。
【0198】また、その後は、ステップS95におい
て、6つの比較情報Cmp(0)乃至Cmp(5)を参
照することにより、プルダウンパターンが判定されてい
る。即ち、この場合、Cmp(0)=0,Cmp(1)
=1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=1,Cmp
(4)=1,Cmp(5)=0であれば、プルダウンパ
ターンはパターン2と認識され(ステップS84)、そ
うでなければ、プルダウンパターン1と認識される(ス
テップS96)。
【0199】従って、繰り返しフィールドの検出周期が
安定している場合において、プルダウンパターンが、パ
ターン4から1への本来の遷移をしていると認識される
ためには、6つの比較情報が、Cmp(0)=0,Cm
p(1)=1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=1,
Cmp(4)=1,Cmp(5)=0となっていなけれ
ば良い(いずれか1つでも、上述の値と異なっていれば
良い)。
【0200】その一方、繰り返しフィールドの検出周期
が安定している場合において、プルダウンパターンが、
パターン4から1への本来の遷移ではなく、パターン4
から2への例外的な遷移をしていると認識されるために
は、6つの比較情報が、Cmp(0)=0,Cmp
(1)=1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=1,C
mp(4)=1,Cmp(5)=0でなければならな
い。
【0201】以上のように、繰り返しフィールドの検出
周期が安定している場合には、その検出条件は緩くなっ
ており、さらに、この場合、繰り返しフィールドの検出
周期が乱れるような、例外的な遷移が行われていると認
められるための条件は厳しくなっているので、繰り返し
フィールドでないフィールドの誤検出、および繰り返し
フィールドが検出されない場合を少なくすることができ
る。
【0202】また、図17のフローチャートにおいて
は、繰り返しフィールドが検出されるべきタイミングに
おいて検出されなかった場合、即ち、ステップS89ま
たはS98において、比較情報Cmp(0)が0でない
と判定された場合、2−3プルダウンされた画像信号に
ついての繰り返しフィールドの検出周期が不安定である
と認識される。
【0203】即ち、この場合、ステップS98におい
て、比較情報Cmp(0)が0でないと判定されると、
6つの比較情報が、Cmp(0)=0,Cmp(1)=
1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=1,Cmp
(4)=1,Cmp(5)=0となるまで、ステップS
81乃至S83の処理が繰り返され、その間、プルダウ
ンパターンはパターン1と認識され続ける。そして、6
つの比較情報が、Cmp(0)=0,Cmp(1)=
1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=1,Cmp
(4)=1,Cmp(5)=0となると、ステップS8
4において、プルダウンパターンがパターン2であると
認識され、この場合、パターン2を構成する最初のフィ
ールドが繰り返しフィールドとして検出される。
【0204】従って、繰り返しフィールドの検出周期が
不安定な状態となると、繰り返しフィールドを検出する
ための検出条件は厳しくなる。即ち、2−3プルダウン
された画像信号の本来的な遷移であるパターン1からパ
ターン2へ遷移していると認められるための条件は厳し
くなる。
【0205】また、この場合、その反対に、パターン1
から自己に遷移するという例外的な遷移が行われている
と認められるための条件は緩くなる。
【0206】ステップS89において、比較情報Cmp
(0)が0でないと判定された場合についても同様で、
この場合、6つの比較情報が、Cmp(0)=0,Cm
p(1)=1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=1,
Cmp(4)=1,Cmp(5)=0となるまで、ステ
ップS90乃至S92の処理が繰り返され、その間、プ
ルダウンパターンはパターン3と認識され続ける。そし
て、6つの比較情報が、Cmp(0)=0,Cmp
(1)=1,Cmp(2)=1,Cmp(3)=1,C
mp(4)=1,Cmp(5)=0となると、ステップ
S93において、プルダウンパターンがパターン4であ
ると認識され、この場合、パターン4を構成する最初の
フィールドが繰り返しフィールドとして検出される。
【0207】以上のように、繰り返しフィールドの検出
周期が不安定な場合には、その検出条件は厳しくなって
おり、さらに、この場合、例外的な遷移が行われている
と認められる条件は緩くなっているので、やはり、繰り
返しフィールドでないフィールドの誤検出、および繰り
返しフィールドが検出されない場合を少なくすることが
できる。
【0208】即ち、繰り返しフィールドの検出周期が安
定している場合と不安定な場合とで、その検出条件を厳
しくしたり、緩くしたりする(参照する比較情報の数を
変更する)ようにしたので、例えば、時間フィルタなど
の影響によって、通常ならば、繰り返しフィールドの検
出が困難な場合であっても、繰り返しフィールドの誤検
出を少なくすることができる。また、ビデオ上の編集な
どによって、繰り返しフィールドの出現周期が変化した
場合であっても、その変化に、即座に追従し、繰り返し
フィールドの誤検出を少なくすることができる。
【0209】さらに、繰り返しフィールドの検出周期が
不安定になった場合には、未来のフィールドについての
比較情報を含む、複数の比較情報を、常時用いて、プル
ダウンパターンを認識するようにしたので、例えば、編
集などにより、繰り返しフィールドの出現周期が変化し
た場合であっても、その変化後、即座に、繰り返しフィ
ールドを検出することが可能となる。
【0210】ところで、2−3プルダウンされた画像信
号は、上述したように、パターン1,2,3,4を1周
期とするプルダウンパターンの繰り返しにより構成され
るが、例えば、数フィールド単位の編集が連続して行わ
れることにより、あるいは、また、フィルムの1フレー
ム(2フィールド)が、常に、画像信号の3フィールド
に割り当てられるような変換が行われた画像信号が挿入
されることなどにより、図18に示すように、長期間に
わたって、パターン2と4とが交互に繰り返される場合
がある。
【0211】この場合、図17のフローチャートにした
がった処理では、ステップS98において、比較情報C
mp(0)が0でないと判定された後、ステップS81
乃至S83の処理が繰り返し行われるか、またはステッ
プS89において、比較情報Cmp(0)が0でないと
判定された後、ステップS90乃至S92の処理が繰り
返し行われことがあり、その結果、パターン1または3
が連続して現れているように誤認識されることになる。
【0212】そこで、図2のパターン判別器17には、
繰り返しフィールドの検出周期が長時間安定しない場合
(ステップS81乃至S83またはS90乃至S92の
処理が所定の回数だけ繰り返し行われた場合)、どのよ
うなプルダウンパターンの繰り返しになっているのかを
調べさせ、所定のプルダウンパターンの繰り返しが、あ
る頻度以上で出現するときには、そのようなプルダウン
パターンの繰り返しを検出するのに適するように、参照
する比較情報の数を変更(増加または減少)させるよう
にすることができる。
【0213】即ち、例えば、図18に示したように、パ
ターン2と4とが交互に繰り返されている場合には、比
較器群16が出力する比較情報Cmp(i)のシーケン
スは、図14と同様の図19に示すようになる。この場
合、例えば、図20に示すように、現フィールド画像に
ついての比較情報Cmp(0)、およびその1,2、ま
たは3フィールド先のフィールド画像信号それぞれにつ
いての比較情報Cmp(1),Cmp(2)、またはC
mp(3)の、合計で4つの比較情報が、Cmp(0)
=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=1,Cmp
(3)=0であり、かつ、現フィールド画像(注目フィ
ールド)が、トップフィールドまたはボトムフィールド
であれば、その現フィールド画像が、パターン2または
4を構成する最初のフィールドであると判定することが
できる。
【0214】そこで、パターン判別器17は、繰り返し
フィールドの検出周期が長時間安定しない場合、どのよ
うなプルダウンパターンの繰り返しになっているのかを
調べ、パターン2と4との繰り返しが、ある頻度以上で
出現するときには、参照する比較情報の数を6から4に
変更し(参照する比較情報を、Cmp(0)乃至Cmp
(5)から、Cmp(0)乃至Cmp(3)に変更
し)、例えば、図21に示すフローチャートにしたがっ
た処理を行う。
【0215】即ち、この場合、ステップS101乃至S
118において、基本的には、図17のステップS81
乃至S98における場合とそれぞれ同様の処理が行われ
る。但し、ステップS103,S106,S112、お
よびS115では、6つの比較情報Cmp(0)乃至C
mp(5)について判定を行うのではなく、4つの比較
情報Cmp(0)乃至Cmp(3)について、Cmp
(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=1,C
mp(3)=0であるかどうかが判定される。
【0216】いまの場合、5フィールドごとに繰り返し
フィールドが出現する画像信号、即ち、2−3プルダウ
ンされた画像信号を処理することを前提としており、従
って、パターン2と4とが交互に繰り返されるというの
は、繰り返しフィールドの検出周期が不安定な場合に相
当するので、図21においては、比較情報が、Cmp
(0)=0,Cmp(1)=1,Cmp(2)=1,C
mp(3)=0となっている場合に限り、パターン2と
4とが交互に繰り返されていると認識される(ステップ
S104,S105,S106,S113,S114,
S115,S104,・・・のように、処理が繰り返さ
れる)。即ち、パターン2から4、および4から2への
例外的な遷移をしていると認識されるためには、4つの
比較情報が、Cmp(0)=0,Cmp(1)=1,C
mp(2)=1,Cmp(3)=0でなければならな
い。
【0217】以上のようにすることで、2−3プルダウ
ンされた画像信号に、パターン2と4とが交互に繰り返
されるシーケンスが含まれている場合であっても、繰り
返しフィールドの検出が可能となる。
【0218】なお、4つの比較情報Cmp(0)乃至C
mp(3)を参照するように変更した後、パターン1や
パターン3を認識する頻度が、ある程度多くなった場合
には、パターン判別器17には、再び、6つの比較情報
Cmp(0)乃至Cmp(5)を参照させるようにする
とともに、図17のフローチャートにしたがった処理を
行わせるようにすることが可能である。
【0219】次に、図22は、図1のフィールド/フレ
ーム変換回路2の構成例を示している。
【0220】プルダウン検出回路1から出力されるフィ
ールド画像信号と、繰り返し情報は、フィールドメモリ
群21と、コントローラ23にそれぞれ供給される。
【0221】フィールドメモリ群21は、3つのフィー
ルドメモリ211乃至213で構成され、プルダウン検出
回路1からのフィールド画像信号を、プルダウンパター
ンを構成する単位で記憶する。
【0222】即ち、上述したように、プルダウンパター
ンがパターン1または3の場合、プルダウン検出回路1
(パターン判別部17)は、そのプルダウンパターンを
構成する2フィールド分のフィールド画像信号を、繰り
返し情報とともに出力する。この場合、フィールドメモ
リ群21では、そのプルダウンパターンを構成する最初
のフィールド(以下、適宜、フィールド1という)また
は2番目のフィールド(以下、適宜、フィールド2とい
う)が、例えば、フィールドメモリ211または212
それぞれ記憶される。
【0223】また、プルダウンパターンがパターン2ま
たは4の場合、プルダウン検出回路1は、そのプルダウ
ンパターンを構成する3フィールド分のフィールド画像
信号を、繰り返し情報とともに出力する。この場合、フ
ィールドメモリ群21では、そのプルダウンパターンを
構成する最初のフィールド(フィールド1)、2番目の
フィールド(フィールド2)、または3番目のフィール
ド(以下、適宜、フィールド3という)が、例えば、フ
ィールドメモリ211乃至213にそれぞれ記憶される。
【0224】コントローラ23は、繰り返し情報を参照
し、さらに、必要に応じて、演算器221および222
出力を参照して、セレクタ24を制御する。さらに、コ
ントローラ23は、繰り返し情報を、プルダウン情報と
して、エンコーダ3(図1)に出力する。
【0225】セレクタ24は、コントローラ23の制御
にしたがって、フィールドメモリ群21に記憶されたフ
ィールド画像信号を読み出し、例えば、トップフィール
ドを奇数ラインに、ボトムフィールドを偶数ラインに配
置することで、フレーム画像信号を構成して、エンコー
ダ3に出力する。
【0226】即ち、コントローラ23は、繰り返し情報
であるフラグTFFおよびRFFを参照し、フィールド
メモリ群21に記憶されたフィールド画像信号のプルダ
ウンパターンを判定する。そして、コントローラ23
は、フィールドメモリ群21に記憶されたフィールド画
像信号のプルダウンパターンがパターン1または3であ
る場合、セレクタ24に、フィールドメモリ群21から
フィールド1および2を読み出させる。セレクタ24で
は、フィールドメモリ群21から読み出されたフィール
ド1および2から、図23(A)または図23(C)に
示すように、フレーム画像信号が構成される。
【0227】また、コントローラ23は、フィールドメ
モリ群21に記憶されたフィールド画像信号のプルダウ
ンパターンがパターン2または4である場合、セレクタ
24に、フィールド1と3のうちのいずれか一方を選択
させ、その選択させたフィールドを、フィールド2とと
もに、フィールドメモリ群21から読み出させる。セレ
クタ24では、フィールドメモリ群21から読み出され
た2つのフィールド(フィールド1と3のうちの選択さ
れた方、およびフィールド2)から、図23(B)また
は図23(D)に示すように、フレーム画像信号が構成
される。
【0228】即ち、プルダウンパターンがパターン2ま
たは4であり、従って、フィールド3がフィールド1の
繰り返しフィールドである場合、通常は、繰り返しフィ
ールドであるフィールド3が削除され、つまり、フィー
ルド1と3のうちのフィールド1が常時選択され、これ
と、フィールド2とでフィールド画像信号が構成され
る。
【0229】しかしながら、時間フィルタの影響などに
より、フィールド1ではなく、フィールド3を選択し、
これと、フィールド2とで、フレーム画像信号を構成し
た方が、後段のエンコーダ3における符号化効率が良い
場合がある。
【0230】そこで、プルダウンパターンがパターン2
または4の場合、コントローラ23は、図24に示すよ
うに、演算器221または222に、フィールド1と2と
の画素値の差分値X(1)、またはフィールド2と3と
の画素値の差分値X(2)をそれぞれ演算させ、この差
分値X(1)およびX(2)に基づいて、フィールド1
と3のうちの、符号化効率が良くなる方を、セレクタ2
4に選択させる。
【0231】具体的には、コントローラ23は、プルダ
ウンパターンがパターン2または4の場合、図25に示
すフローチャートにしたがった処理を行う。
【0232】なお、座標(x,y)における、フィール
ド1乃至3の画素値を、それぞれY1(x,y)乃至Y
3(x,y)と表し、また、フィールド画像信号の水平
方向または垂直方向の画素数を、上述した場合と同様
に、それぞれWまたはHと表すこととする。
【0233】この場合、まず最初に、ステップS121
において、変数X(1)およびX(2)に、初期値とし
ての、例えば0がセットされ、ステップS122に進
み、y座標を表す変数yに、初期値としての、例えば0
がセットされ、ステップS123に進む。ステップS1
23では、x座標を表す変数xに、初期値としての、例
えば0がセットされ、ステップS124に進み、変数X
(1)およびX(2)が、例えば、次式にしたがって更
新される。
【0234】X(1)←X(1)+|Y1(x,y)−
Y2(x,y)| X(2)←X(2)+|Y2(x,y)−Y3(x,
y)|
【0235】なお、上式における絶対値を表す記号||
の中の値Y1(x,y)−Y2(x,y)、またはY2
(x,y)−Y3(x,y)は、演算器221または2
2においてそれぞれ演算され、コントローラ23に供
給されるようになされている。即ち、演算器221は、
フィールドメモリ211または212から、フィールド1
または2の画素値Y1(x,y)またはY2(x,y)
をそれぞれ読み出し、式Y1(x,y)−Y2(x,
y)を演算して、その演算結果を、コントローラ23に
出力するようになされている。演算器222も同様に、
フィールドメモリ212または223から、フィールド2
または3の画素値Y2(x,y)またはY3(x,y)
をそれぞれ読み出し、式Y2(x,y)−Y3(x,
y)を演算して、その演算結果を、コントローラ23に
出力するようになされている。
【0236】その後、ステップS125において、変数
xが1だけインクリメントされ、ステップS126に進
み、変数xが、画素数Wに等しいかどうかが判定され
る。ステップS126において、変数xがWに等しくな
いと判定された場合、ステップS124に戻る。また、
ステップS126において、変数xがWに等しいと判定
された場合、ステップS127に進み、変数yが1だけ
インクリメントされる。
【0237】そして、ステップS128に進み、変数y
が、画素数Hに等しいかどうかが判定される。ステップ
S128において、変数yがHに等しくないと判定され
た場合、ステップS123に戻る。また、ステップS1
28において、変数yがHに等しいと判定された場合、
ステップS129に進み、変数X(1)とX(2)との
大小関係が判定される。
【0238】ステップS129において、変数X(1)
がX(2)以下(未満)であると判定された場合、ステ
ップS130に進み、フィールド1と3のうちの、フィ
ールド3を削除し、フィールド1を選択するように、セ
レクタ24を制御し、処理を終了する。
【0239】また、ステップS129において、変数X
(1)がX(2)より大きい(以上である)と判定され
た場合、ステップS131に進み、フィールド1と3の
うちの、フィールド1を削除し、フィールド3を選択す
るように、セレクタ24を制御し、処理を終了する。
【0240】フィールド/フレーム変換回路2では、以
上のようにして、フィールド画像信号からフレーム画像
信号が構成され、プルダウン情報(フラグTFFおよび
RFF)とともに、後段のエンコーダ3(図1)に供給
される。
【0241】そして、エンコーダ3では、フィールド/
フレーム変換回路2からのフレーム画像信号がMPEG
符号化されて出力される。
【0242】以上のように、フィールド1と3のうちの
好ましい方を選択し、フレーム画像信号を構成するよう
にしたので、画像に含まれる冗長な情報量を減少させる
ことができ、符号化効率を高めることが可能となる。さ
らに、復号して得られる画像の画質を向上させることも
可能となる。
【0243】なお、エンコーダ3では、フィールド/フ
レーム変換回路2からのプルダウン情報、即ち、フラグ
TFFおよびRFFは、ピクチャレイヤに配置されて出
力される。復号側では、このフラグTFFおよびRFF
を参照することで、フレーム画像信号が、2−3プルダ
ウンされた画像信号に変換される。
【0244】以上、本発明を、2−3プルダウンされた
画像を処理する場合について説明したが、本発明は、そ
の他、2フィールド先に、同一のフィールドが現れるこ
とがある、あらゆる画像を処理する場合に適用可能であ
る。
【0245】なお、本実施の形態においては、現フィー
ルドの画像についての比較情報と、それより先のフィー
ルドの画像についての比較情報を用いて、プルダウンパ
ターンを判定するようにしたが、プルダウンパターンの
判定には、その他、現フィールドより前(過去)のフィ
ールドの画像についての比較情報をも用いるようにする
ことが可能である。
【0246】また、本実施の形態では、繰り返しフィー
ルドの検出周期が安定している場合に、1つの比較情報
Cmp(0)のみに基づいて繰り返しフィールドの検出
を行うようにしたが、繰り返しフィールドの検出は、複
数の比較情報に基づいて行うことも可能である。
【0247】
【発明の効果】請求項1に記載のフィールド検出装置お
よび請求項11に記載のフィールド検出方法によれば、
入力されたフィールドについて、その2フィールド先の
フィールドとの差分値を算出し、その差分値に基づい
て、繰り返しフィールドを検出する場合において、繰り
返しフィールドの検出周期が安定している場合と不安定
な場合とで、繰り返しフィールドの検出のための検出条
件が変更される。従って、繰り返しフィールドの検出を
精度良く行うことが可能となる。
【0248】請求項12に記載の画像符号化装置および
請求項15に記載の画像符号化方法によれば、2フィー
ルド前と同一のフィールドが繰り返されている繰り返し
フィールドが検出され、繰り返しフィールドまたはその
2フィールド前のフィールドのうちのいずれか一方が選
択される。そして、その選択されたフィールドと、繰り
返しフィールドの1フィールド前のフィールドとが1フ
レームとして符号化される。従って、符号化効率を向上
させることが可能となる。
【0249】請求項16に記載の記録媒体には、2フィ
ールド前と同一のフィールドが繰り返されている繰り返
しフィールドを検出し、繰り返しフィールドまたはその
2フィールド前のフィールドのうちのいずれか一方を選
択し、その選択されたフィールドと、繰り返しフィール
ドの1フィールド前のフィールドとを1フレームとする
ことにより得られた画像信号が記録されている。従っ
て、効率良く符号化された画像信号を記録することが可
能となり、その結果、記録媒体の容量を減らし、または
多くの画像を記憶することが可能となる。
【0250】請求項17に記載の記録方法によれば、2
フィールド前と同一のフィールドが繰り返されている繰
り返しフィールドを検出し、繰り返しフィールドまたは
その2フィールド前のフィールドのうちのいずれか一方
を選択し、その選択されたフィールドと、繰り返しフィ
ールドの1フィールド前のフィールドとを1フレームと
することにより得られた画像信号が記録される。従っ
て、効率良く符号化された画像信号を記録することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像符号化装置の一実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のプルダウン検出回路1の構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】図2のアキュームレータ13の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】図2のアキュームレータ13の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】図2のアキュームレータ15の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】画像にシーンチェンジがあった場合の様子を示
す図である。
【図7】画像にシーンチェンジがあった場合の同一性情
報C(i)を示す図である。
【図8】図2のシーンチェンジ検出器18の処理を説明
するためのフローチャートである。
【図9】図2のアキュームレータ15の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図10】図2の比較器iの処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図11】プルダウンパターンを説明するための図であ
る。
【図12】プルダウンパターンの遷移を説明するための
図である。
【図13】2−3プルダウンされた画像のプルダウンパ
ターンを示す図である。
【図14】2−3プルダウンされた画像信号(フィール
ド)のシーケンス、比較情報Cmp(i)、およびプル
ダウンパターンの関係を示す図である。
【図15】比較情報Cmp(0)乃至Cmp(5)と、
プルダウンパターンとの関係を示す図である。
【図16】図2のパターン判別器17の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図17】図2のパターン判別器17の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図18】特殊なプルダウンの繰り返しを示す図であ
る。
【図19】図18の画像信号のシーケンス、比較情報C
mp(i)、およびプルダウンパターンの関係を示す図
である。
【図20】比較情報Cmp(0)乃至Cmp(3)と、
プルダウンパターンとの関係を示す図である。
【図21】図2のパターン判別器17の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図22】図1のフィールド/フレーム変換回路2の構
成例を示すブロック図である。
【図23】図22のセレクタ24の処理を説明するため
の図である。
【図24】図22のコントローラ23の処理を説明する
ための図である。
【図25】図22のコントローラ23の処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図26】フレームとフィールドとの関係を示す図であ
る。
【図27】プログレッシブピクチャとインターレースピ
クチャとを説明するための図である。
【図28】2−3プルダウンを説明するための図であ
る。
【図29】2−3プルダウンされた画像信号が編集され
た状態を示す図である。
【図30】2−3プルダウンされた画像信号が編集され
た状態を示す図である。
【符号の説明】
1 プルダウン検出回路, 2 フィールド/フレーム
変換回路, 3 エンコーダ, 4 記録媒体, 5
伝送路, 11 フィールドメモリ群, 110乃至1
N+2 フィールドメモリ, 12 演算器, 13
アキュームレータ, 14 メモリ群, 14-M乃至1
N メモリ, 15 アキュームレータ, 16 比
較器群, 160乃至16N 比較器, 17 パターン
判別器,18 シーンチェンジ検出器, 21 フィー
ルドメモリ群, 211乃至213フィールドメモリ,
221,222 演算器, 23 コントローラ, 24
セレクタ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号から、2フィールド前と同一の
    フィールドが繰り返されている繰り返しフィールドを検
    出するフィールド検出装置であって、 入力されたフィールドについて、その2フィールド先の
    フィールドとの差分値を算出する差分値算出手段と、 前記差分値算出手段が出力する前記差分値に基づいて、
    前記繰り返しフィールドを検出する繰り返しフィールド
    検出手段とを備え、 前記繰り返しフィールド検出手段による前記繰り返しフ
    ィールドの検出周期が安定している場合と不安定な場合
    とで、前記繰り返しフィールドの検出のための検出条件
    を変更することを特徴とするフィールド検出装置。
  2. 【請求項2】 前記繰り返しフィールド検出手段は、前
    記差分値と所定の閾値との大小関係に基づいて、前記繰
    り返しフィールドを検出することを特徴とする請求項1
    に記載のフィールド検出装置。
  3. 【請求項3】 複数のフィールドについての前記差分値
    に基づいて、前記所定の閾値を算出する閾値算出手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項2に記載のフィー
    ルド検出装置。
  4. 【請求項4】 前記閾値算出手段は、複数のフィールド
    についての前記差分値の平均値を、前記所定の閾値とす
    ることを特徴とする請求項3に記載のフィールド検出装
    置。
  5. 【請求項5】 シーンチェンジを検出するシーンチェン
    ジ検出手段をさらに備え、 前記閾値算出手段は、前記複数のフィールドから、前記
    シーンチェンジ検出手段によりシーンチェンジが検出さ
    れたフィールドを除いたものについての前記差分値に基
    づいて、前記所定の閾値を算出することを特徴とする請
    求項3に記載のフィールド検出装置。
  6. 【請求項6】 前記繰り返しフィールド検出手段は、1
    以上のフィールドについての前記差分値に基づいて、前
    記繰り返しフィールドを検出することを特徴とする請求
    項1に記載のフィールド検出装置。
  7. 【請求項7】 前記繰り返しフィールド検出手段は、前
    記繰り返しフィールドを検出する場合において、前記繰
    り返しフィールドの検出周期が安定しているときは、所
    定の数のフィールドについての前記差分値を参照し、前
    記繰り返しフィールドの検出周期が不安定なときは、前
    記所定の数より多い数のフィールドについての前記差分
    値を参照することを特徴とする請求項6に記載のフィー
    ルド検出装置。
  8. 【請求項8】 前記繰り返しフィールド検出手段は、前
    記繰り返しフィールドの検出周期が安定している場合
    は、注目しているフィールドについての前記差分値が所
    定の閾値以下のときに、その2フィールド先のフィール
    ドを、前記繰り返しフィールドとして検出し、前記繰り
    返しフィールドの検出周期が不安定な場合は、注目して
    いるフィールドおよびその5フィールド先の2つのフィ
    ールドについての前記差分値がいずれも所定の閾値以下
    で、かつその1乃至4フィールド先の4つのフィールド
    についての前記差分値がいずれも所定の閾値以上のとき
    に、注目しているフィールドの2フィールド先のフィー
    ルドを、前記繰り返しフィールドとして検出することを
    特徴とする請求項7に記載のフィールド検出装置。
  9. 【請求項9】 前記繰り返しフィールド検出手段は、注
    目しているフィールドおよびその5フィールド先の2つ
    のフィールドについての前記差分値がいずれも所定の閾
    値以下のとき、注目しているフィールドの2フィールド
    先のフィールドを、前記繰り返しフィールドとして検出
    することを特徴とする請求項6に記載のフィールド検出
    装置。
  10. 【請求項10】 前記画像信号は、2−3プルダウンす
    ることにより得られたものであることを特徴とする請求
    項1に記載のフィールド検出装置。
  11. 【請求項11】 画像信号から、2フィールド前と同一
    のフィールドが繰り返されている繰り返しフィールドを
    検出するフィールド検出方法であって、 入力されたフィールドについて、その2フィールド先の
    フィールドとの差分値を算出し、その差分値に基づい
    て、前記繰り返しフィールドを検出する場合において、 前記繰り返しフィールドの検出周期が安定している場合
    と不安定な場合とで、前記繰り返しフィールドの検出の
    ための検出条件を変更することを特徴とするフィールド
    検出方法。
  12. 【請求項12】 画像信号を符号化する画像符号化装置
    であって、 2フィールド前と同一のフィールドが繰り返されている
    繰り返しフィールドを検出する繰り返しフィールド検出
    手段と、 前記繰り返しフィールドまたはその2フィールド前のフ
    ィールドのうちのいずれか一方を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択されたフィールドと、前記繰り
    返しフィールドの1フィールド前のフィールドとを1フ
    レームとして符号化する符号化手段とを備えることを特
    徴とする画像符号化装置。
  13. 【請求項13】 前記繰り返しフィールドの1フィール
    ド前のフィールドと、2フィールド前のフィールドとの
    差分である第1の差分値を算出する第1の算出手段と、 前記繰り返しフィールドと、その1フィールド前のフィ
    ールドとの差分である第2の差分値を算出する第2の算
    出手段とをさらに備え、 前記選択手段は、前記第1および第2の差分値の大小関
    係に基づいて、前記繰り返しフィールドまたはその2フ
    ィールド前のフィールドのうちのいずれか一方を選択す
    ることを特徴とする請求項12に記載の画像符号化装
    置。
  14. 【請求項14】 前記繰り返しフィールド検出手段は、
    前記繰り返しフィールドの検出周期が安定している場合
    と不安定な場合とで、前記繰り返しフィールドの検出の
    ための検出条件を変更することを特徴とする請求項12
    に記載の画像符号化装置。
  15. 【請求項15】 画像信号を符号化する画像符号化方法
    であって、 2フィールド前と同一のフィールドが繰り返されている
    繰り返しフィールドを検出し、 前記繰り返しフィールドまたはその2フィールド前のフ
    ィールドのうちのいずれか一方を選択し、 その選択されたフィールドと、前記繰り返しフィールド
    の1フィールド前のフィールドとを1フレームとして符
    号化することを特徴とする画像符号化方法。
  16. 【請求項16】 画像信号が記録された記録媒体であっ
    て、 2フィールド前と同一のフィールドが繰り返されている
    繰り返しフィールドを検出し、 前記繰り返しフィールドまたはその2フィールド前のフ
    ィールドのうちのいずれか一方を選択し、 その選択されたフィールドと、前記繰り返しフィールド
    の1フィールド前のフィールドとを1フレームとするこ
    とにより得られた画像信号が記録されていることを特徴
    とする記録媒体。
  17. 【請求項17】 画像信号を記録する記録方法であっ
    て、 2フィールド前と同一のフィールドが繰り返されている
    繰り返しフィールドを検出し、 前記繰り返しフィールドまたはその2フィールド前のフ
    ィールドのうちのいずれか一方を選択し、 その選択されたフィールドと、前記繰り返しフィールド
    の1フィールド前のフィールドとを1フレームとするこ
    とにより得られた画像信号を記録することを特徴とする
    記録方法。
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