JPH10145450A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JPH10145450A
JPH10145450A JP8301650A JP30165096A JPH10145450A JP H10145450 A JPH10145450 A JP H10145450A JP 8301650 A JP8301650 A JP 8301650A JP 30165096 A JP30165096 A JP 30165096A JP H10145450 A JPH10145450 A JP H10145450A
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JP
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communication
terminal
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request signal
network
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JP8301650A
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Shigeto Kimura
成人 木村
Takaharu Ito
隆治 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易で高速処理可能なマルチメディアネットワ
ークを確立すること。 【解決手段】一つもしくは複数のドメインから構成され
各種端末が接続されたマルチメディアネットワーク(NW)
を有する通信システムにおいて、端末10が通信要求する
と通信相手指定情報と、発信端末のメディア種別を含む
通信要求信号をNWに送出する通信要求送出手段と、各ド
メインに存在する自ドメインの通信リソース状態を管理
制御する通信リソース管理制御手段と、ドメイン毎に存
在すると共に通信要求信号を受信すると自ドメインの通
信リソース状態に関する情報を通信リソース管理制御手
段に問合せ自ドメイン内の通信リソースに関する情報を
取得し当該取得した通信リソースに関する情報を通信要
求信号に重畳させて次の送付先ドメイン又は着信端末に
送出する情報送出手段と、着信端末の状態と通信要求信
号の内容をもとに通信で使用する通信リソースを決定す
る手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチメディアネ
ットワークにおける通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】マルチメディアネットワークにおいて
は、テキスト、画像(動画像、静止画)、音声などの各
種データを扱うことができる。このような異種メディア
が混在するマルチメディアネットワークにおける異種メ
ディア接続に関する従来の技術を図38を用いて説明す
る。
【0003】図38において、10Aはファクシミリ端
末(端末A)であり、FAX(ファクシミリ)情報の送
受信が可能である。また、10Bはパソコンなどのテキ
スト情報端末(端末B)であり、テキスト情報の処理が
可能である。11はネットワークであり、これら端末1
0A,10Bは当該ネットワーク11に接続されてい
る。ネットワーク11は、ネットワーク制御部12、F
AX−テキスト変換手段13、データベース14などを
備えている。
【0004】ネットワーク制御部12は、端末からの通
信要求を受け付け、ネットワーク11内に存在する通信
リソースの割り当てを行ない、通信路を設定するといっ
た機能を有する。
【0005】FAX−テキスト変換手段13は、FAX
情報をテキスト情報に、またテキスト情報をFAX情報
に変換する手段である。また、データベース14は、ネ
ットワーク11に存在する端末の通信に関する情報、お
よびネットワーク内に存在する通信リソースに関する情
報を蓄えているデータベースである。
【0006】このような構成において、今、Aなる端末
であるFAX端末10Aを使用しているユーザが、ネッ
トワーク11に接続されているBなる端末であるテキス
ト端末10Bに対してFAX信号を発信したとする。
【0007】するとFAX端末10Aからの通信要求が
ネットワーク11におけるネットワーク制御部12に受
け付けられる。FAX端末(端末A)10Aからの通信
要求を図39に示す。すなわち、ネットワーク制御部1
2にはAなる端末であるFAX端末10Aが発信端末で
あり、Bなる端末であるテキスト端末10Bが着信端末
であり、発信端末使用メディアはFAXであるといった
情報が通信要求として受け付けられる。
【0008】ネットワーク制御部12は、この通信要求
を見てデータベース14にBなる端末であるテキスト端
末10Bに関する情報を問い合わす。ネットワーク制御
部12からのこの問い合わせ対して、データベース14
は図40に示す如きの結果を返す。すなわち、テキスト
端末(端末B)の使用可能メディアはテキストという情
報である。
【0009】この返答結果からネットワーク制御部12
は、FAX端末(端末A)10Aとテキスト端末(端末
B)10Bとの間で通信を行なうには、“FAX−テキ
スト変換手段”を使用しなければならないことがわか
り、データベース14に対して、“FAX−テキスト変
換手段がネットワーク内に存在するか?”、また、存在
した場合、それが“どこにあるのか?”を尋ねる。する
と、データベース14はFAX−テキスト変換手段13
の存在とそのアドレスをネットワーク制御部12に通知
する。
【0010】通知を受けたネットワーク制御部12はF
AX端末(端末A)10Aとテキスト端末(端末B)1
0B間のルーティング上にFAX−テキスト変換手段1
3を置くように通信路を設定し、FAX端末(端末A)
10AからのFAX情報をこのFAX−テキスト変換手
段13に送ってFAX情報をテキスト情報に変換した後
に端末B(10B)へ送るようにする。
【0011】以上のようにして、異種メディアが混在す
るマルチメディアネットワークでの異種メディア間の通
信が可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチメディア
ネットワークは、発信端末の種別と受信端末の種別を調
べ、発信端末はどのような種類の情報を伝送しようとし
ているかを知り、その伝送しようとする情報を受信端末
に受信させるにはどのような変換を必要とするかを調べ
てその変換が可能な変換手段を指定し、その変換手段を
介して情報の変換を行ってから受信端末に伝送するよう
にしていた。そのため、次のような問題点が避けられな
い。
【0013】[問題点1] 従来例で説明した方法で
は、通信リソースの検索をデータベースを利用して行な
い、その結果をもとにして端末間のルーティングを決定
している。この方法では通信リソースを検索した後にル
ーティングを決定しているので実際のルーティング決定
に時間がかかる。
【0014】[問題点2] 従来例で説明した方法で
は、ネットワーク内に存在する通信リソースの管理を一
つのデータベースで集中管理しているので、このデータ
ベースが故障したときの影響が大きい。また、端末が構
成を変えるたびにネットワークのデータベースを更新し
ければならず、データベースの管理が繁雑である。
【0015】このような問題点を抱える他に、従来方式
ではネットワークが大きくなるにつれて、データベース
に掛かる負荷が大きくなり、データベースの性能が低下
するという問題点がある。
【0016】そこでこの発明の目的とするところは、デ
ータベースを不要とすると共に、ルーティング決定を短
時間で行うことができるようにしてマルチメディアネッ
トワークの運用を容易にした通信システムを提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、一つ、も
しくは複数のドメインから構成され各種端末が接続され
たマルチメディアネットワークを有する通信システムに
おいて、端末が通信要求すると通信相手指定情報と、発
信端末のメディア種別を含む通信要求信号をネットワー
クに送出する通信要求送出手段と、各ドメインに存在す
る、自ドメインの通信リソース状態を管理制御する通信
リソース管理制御手段と、ドメイン毎に存在すると共
に、前記通信要求信号を受信すると、自ドメインの通信
リソース状態に関する情報を前記通信リソース管理制御
手段に問い合わせ、自ドメイン内の通信リソースに関す
る情報を取得し、取得した自ドメイン内の通信リソース
に関する情報を前記通信要求信号に重畳させて、次の送
付先ドメインまたは、着信端末に送出する通信リソース
情報送出手段と、着信端末の状態と前記通信要求信号の
内容をもとに、通信で使用する通信リソースを決定する
通信リソース決定手段とを備える。
【0018】端末から通信要求が生じると、通信要求信
号送信手段が、通信要求時、通信相手指定情報と、発信
端末のメディア種別を含む通信要求信号を作成してネッ
トワークへ送信する。つまり、発信端末では通信相手指
定情報とともに通信で使用する通信リソースに関連する
情報を通信要求信号に重畳させてネットワークに送出す
る。ネットワーク側では通信リソース管理制御手段が、
各ドメインに存在する、自ドメインの通信リソース状態
を管理制御しており、また、通信リソース情報送出手段
があって、ネットワーク側ではこの通信リソース情報送
出手段は前記通信要求信号を受信すると、自ドメインの
通信リソース状態に関する情報を前記通信リソース管理
制御手段に問い合わせ、自ドメイン内の通信リソースに
関する情報を取得し、取得した自ドメイン内の通信リソ
ースに関する情報を前記通信要求信号に重畳させて、次
の送付先ドメインまたは、着信端末に送出する。そし
て、通信要求信号が着信端末に着信すると、通信リソー
ス決定手段は着信端末の状態と前記通信要求信号の内容
をもとに、通信で使用する通信リソースを決定し、発着
信端末間での通信に、この決定した通信リソースを使用
する。そのため、FAX端末とテキスト端末との間での
通信といったように、メディア種別の異なる端末間での
通信を実施できると共に、利用可能な通信リソースの情
報は通信要求を行う際に、その通信要求の伝送に供した
各ネットワークの通信リソース管理手段に予め持たせた
そのネットワークでの使用可能な通信リソース情報から
収集し、通信要求の信号中に付加してゆくようにするだ
けであり、データベースを使用しないので、その検索な
どが不要で、その分、時間が節約できることになり、ル
ーティング決定が短時間に行えるようになる。また、全
てのネットワークの通信リソースを蓄積するデータベー
スが不要であるから、構成変更に伴うデータベースのメ
ンテナンスが不要であり、また、データベース故障によ
るルーティング不能などを回避できるようになる。
【0019】すなわち、前記第1の課題に対しては、従
来例のような通信リソースの決定とルーティングの決定
を別々に行なうのではなく、通信リソースの検索とルー
ティングの決定を同時に行なうことが有効である。この
ために、本発明では発信端末には通信で使用する通信リ
ソースに関する情報を通信要求に重畳する通信要求送出
手段と、各ドメイン内に存在する通信リソースを管理、
制御する通信リソース管理制御手段と、前記通信要求送
出手段によりネットワークに送出された通信要求に対し
て、前記通信リソース管理制御手段から取得したドメイ
ン内の通信リソース情報を重畳し、次の通信要求送付先
ドメインもしくは着信端末に送出する通信リソース情報
送出手段と、着信端末の状態と前記通信要求信号の内容
を考慮し、通信で使用する通信リソースを決定する通信
リソース決定手段もしくは、着信端末の状態と通信要求
信号の内容とをユーザに表示することにより、ユーザが
通信で使用する通信リソースを決定することを可能にす
る通信リソース表示手段とを設けるようにした。
【0020】また、前記第2の課題に対しては、従来例
のような一極集中的なデータベースの使用を避けること
が有効である。本発明では、各ドメインで通信リソース
を管理、制御する通信リソース管理制御手段を設けるこ
とで、通信リソースの管理、制御を分散的に行なうよう
にした。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体例を図面を参
照して説明する。
【0022】(具体例1)ここでは、ある端末からある
端末へ、互いの扱うことができない情報、例えば、FA
X端末からのFAX情報を、テキスト情報しか扱えない
テキスト端末に送信するといった場合のように、そのま
までは互いの扱うことができない情報を他の端末が持つ
リソースを用いて変換して着信端末の扱える情報にして
引き渡すといったルーティング制御を行うことにより、
情報を授受できるようにするにあたり、自己のネットワ
ークでは利用可能なリソースの情報を収集して通信要求
信号に付加し次のネットワークに引き渡すといったこと
を行い、最終的に着信させるべき端末にその通信要求情
報から利用可能なリソースを知らせ、当該最終的に着信
させるべき端末自身に、今回の通信に利用すべきリソー
スを判断させてそれに基づくルーティングを行うように
制御するもので、その詳細を以下説明する。
【0023】図1に本具体例1の構成を示す。図1にお
いて10AはFAX情報を授受可能な端末である端末A
であり、10BはFAX情報とテキスト情報を授受可能
な端末である端末B、10Cは音声情報とテキスト情報
を授受可能な端末である端末C、10Dはテキスト情報
のみを授受可能な端末である端末Dである。
【0024】11AはゲートウェイAを、また、11B
はゲートウェイBを表し、また12AはネットワークA
を、12BはネットワークBを、そして、12Cはネッ
トワークCを表す。図1に示すように、ネットワーク1
2A,12Bはゲートウェイ11Aを介して、そして、
ネットワーク12Cは、ゲートウェイ11Bを介して接
続される。ゲートウェイはあるネットワーク上の接続端
末から、そのネットワーク上に接続されていない端末へ
の接続要求があったときにその要求を含め、通信情報を
授受する対象となるものであり、ネットワーク間の通信
情報の授受を担うものである。
【0025】図1においてはネットワークA 12Aに
は端末A 10Aが接続され、ゲートウェイA 11A
を介してネットワークB 12Bに接続されている。ま
た、ネットワークB 12Bには端末B 10Bが接続
され、ゲートウェイB 11Bを介してネットワークC
に接続されている。また、ネットワークCには端末C1
0Cと端末D 10Dが接続されている。
【0026】次に、各端末、各ゲートウェイの機能を図
で説明する。
【0027】<端末Aの構成>図2にFAX端末である
端末A 10Aの構成を示す。端末A 10Aは通信制
御手段20A、ユーザインタフェース処理手段21A、
通信要求送出手段22A、FAX処理手段23Aとから
構成されている。
【0028】これらのうち、通信制御手段20Aは、発
信要求、着信要求の処理を行うものであり、また、ユー
ザインタフェース処理手段21Aは、ユーザと端末との
間に立ち、ユーザからの要求、ユーザへの指示の処理を
行うものである。また、通信要求送出手段22Aは、通
信要求信号に通信相手指定情報と使用するメディアに関
する情報を重畳し、該通信要求信号を通信制御手段20
Aを介してネットワークに送出する手段である。FAX
処理手段23Aは、FAX情報の送受信を行う手段であ
る。
【0029】<端末Bの構成>図3にFAX情報とテキ
スト情報を扱えるFAX−テキスト端末である端末B1
0Bの構成を示す。端末B 10Bは通信制御手段20
BおよびFAX−テキスト変換手段24Bを具備してい
る。これらのうち、通信制御手段20Bは、発信要求、
着信要求の処理を行うための制御手段であり、FAX−
テキスト変換手段24Bは、FAX情報をテキスト情報
に、またテキスト情報をFAX情報に変換する手段であ
る。
【0030】<端末Cの構成>図4に音声情報とテキス
ト情報を授受可能な音声−テキスト端末である端末C1
0Cの構成を示す。端末C 10Cは通信制御手段20
C、音声−テキスト変換手段24Cを具備している。こ
れらのうち、通信制御手段20Cは、発信要求、着信要
求の処理を行うための制御手段であり、音声ーテキスト
変換手段24Cは、音声情報をテキスト情報に、またテ
キスト情報を音声情報に変換する手段である。
【0031】<端末Dの構成>図5にテキスト情報のみ
を授受可能なテキスト端末である端末D 10Dの構成
を示す。端末D 10Dは通信制御手段20D、テキス
ト処理手段23Dおよび通信リソース決定手段25Dを
具備している。これらのうち、通信制御手段20Dは、
発信要求、着信要求の処理を行うための制御手段であ
り、テキスト処理手段23Dは、テキスト情報の送受信
を行う手段であり、通信リソース決定手段25Dは、着
信端末の状態と発信端末から送出された通信要求信号の
内容を考慮して、通信で使用する通信リソースを決定す
る手段である。
【0032】<ゲートウェイAの構成>図6にゲートウ
ェイA 11Aの構成を示す。ゲートウェイA 11A
は通信制御手段30A、ルーティング処理手段31A、
通信リソース管理制御手段32Aおよび通信リソース情
報送出手段32Aを備える。
【0033】これらのうち、通信制御手段30Aは、発
信要求、着信要求の処理を行なう制御手段であり、通信
制御手段30Aが通信要求信号を受信した場合は、ルー
ティング処理手段31Aに通信要求信号を送り、次の通
信要求信号送信先を決定させる。通信リソース管理制御
手段32Aは、ネットワークA 12A、ネットワーク
B 12B内に存在する通信リソースを管理、制御する
手段である。
【0034】また、通信リソース情報送出手段33A
は、ネットワークA 12A、ネットワークB 12B
内に存在する通信リソースに関する情報を通信リソース
管理制御手段32Aから受け取り、この受け取った情報
を通信要求信号に重畳し、そして、この重畳したものを
通信制御手段30Aを介してネットワークヘ送出する手
段である。このときの送出先はルーティング処理手段3
1Aにより決定された次の通信要求信号送信先である。
【0035】<ゲートウェイBの構成>図7にゲートウ
ェイB 11Bの構成を示す。ゲートウェイB 11B
は通信制御手段30B、ルーティング処理手段31B、
通信リソース管理制御手段32Bおよび通信リソース情
報送出手段33Bを備える。これらのうち、通信制御手
段30Bは、発信要求、着信要求の処理を行う通信制御
手段30Bが通信要求信号を受信した場合は、ルーティ
ング処理手段31Bに通信要求信号を送り、次の通信要
求信号送信先を決定させるといった処理を行う。
【0036】通信リソース管理制御手段32Bは、ネッ
トワークB 12B、ネットワークC 12C内に存在
する通信リソースを管理、制御する手段である。また、
通信リソース情報送出手段33Bは、ネットワークB
12B、ネットワークC 12C内に存在する通信リソ
ースに関する情報を通信リソース管理制御手段32Bか
ら受け取り、受け取った情報を通信要求信号に重畳し
て、通信制御手段30Bを介してネットワークヘ送出す
る手段である。このときの送出先はルーティング処理手
段31Bにより決定された次の通信要求信号送信先であ
る。
【0037】次に図9のフローチャートを用いて、具体
例1の作用を説明する。ここではネットワークA 12
Aの接続端末である端末A(FAX端末) 10Aを使
用しているユーザが、FAX情報をネットワークC 1
2Cの接続端末である端末D(テキスト端末)10Dに
送ろうとする場合を例に説明する。なお、各ネットワー
クの端末は、同じネットワークに存在しない端末への通
信は、全てゲートウェイに送信することになっていると
する。
【0038】この場合、端末A 10Aから端末D 1
0Dに対するFAX情報送信の操作をする。すると端末
A 10Aは自己のユーザインタフェース処理手段21
Aを通して、端末D 10Dへの通信要求を出すことに
なる。すなわち、この通信要求は端末A 10Aにおけ
るユーザインタフェース処理手段21Aから端末A10
Aにおける通信要求送出手段22Aへ渡される。そし
て、端末D 10DへのFAX通信要求を受けた通信要
求送出手段22Aは、端末A 10Aの通信リソース情
報を先の通信要求信号に重畳し、通信制御手段20Aを
通じてゲートウェイA 11Aへ送出する(ステップS
1)。つまり、着信端末であるこの“端末D”が、発信
端末の接続されているネットワークA 10Aに接続さ
れていないことから、ネットワークA 10Aから該当
端末の存在しない旨の通知を受けとることにより、通信
制御手段20AはこのFAX通信要求をゲートウェイA
11Aへと送出することになる。
【0039】図8に、通信要求送出手段22Aから送出
された通信要求信号40を示す。図8に示すように、こ
の場合には通信要求送出手段22Aから送出された通信
要求信号40には発信端末が“端末A”、着信端末が
“端末D”、発信端末の要求するメディアが“FAX”
であることが示されており、この情報が通信リソースに
関連する情報である。
【0040】これらの情報を含んだ端末A 10Aから
の通信要求信号40を受信したゲートウェイA 11A
の通信制御手段30Aは、このデータが通信要求信号で
あることを認識し、この受信した通信要求信号40を通
信リソース情報送出手段33Aに送る。するとこの通信
要求信号40を受け取った通信リソース情報送出手段3
3Aは、まず通信リソース管理制御手段32Aにネット
ワークA 12A、ネットワークB 12Bの通信リソ
ースに関する情報の問い合わせをする。
【0041】通信リソース管理制御手段32Aは、図1
0、図11に示す如きの通信リソース管理テーブルを保
有している。
【0042】すなわち、図10はネットワークA 12
Aの通信リソース管理テーブルの例であり、図11は、
ネットワークB 12Bの通信リソース管理テーブルの
例であって、通信リソースの存在場所の情報を格納した
項目である“存在場所”、どのような通信リソースであ
るかの情報を格納した項目である“通信リソース”の情
報項目を持つテーブルである。
【0043】通信リソース管理制御手段32Aは、この
テーブルを参照し、通信リソース情報送出手段33Aの
問い合わせに答える。図10よりネットワークA 12
Aには利用可能な通信リソースが存在していないことが
わかり、図11よりネットワークB 12Bには利用可
能な通信リソースとして端末B 10Bの所有するFA
X−テキスト変換手段24Bがあることがわかる。従っ
て、通信リソース管理制御手段32Aは、この情報を問
い合わせ結果として通信リソース情報送出手段33Aに
返す。
【0044】通信リソース情報送出手段33Aでは、通
信リソース管理制御手段32Aから受け取った内容を通
信要求信号40に付加することにより新しい通信要求信
号41を得る(ステップS2)。受け取った問い合わせ
結果を重畳することにより得た新しい通信要求信号41
の内容を図12に示す。
【0045】図12に示すように、発信端末が端末A、
着信端末が端末D、要求メディアがFAXという内容の
通信要求信号40は、さらにネットワークAが通信リソ
ースなし、ネットワークBが端末BにFAX−テキスト
変換手段を持つといった内容が付加された新たな通信要
求信号41となる。
【0046】これが終わると次に、通信リソース情報送
出手段33Aは、ルーティング処理手段31Aに端末D
10D宛ての情報をどこへ向けて発信すれば良いかを
問い合わせる。ルーティング処理手段31Aは、図13
のルーティングテーブルを所有している。すなわち、図
13の例におけるルーティングテーブルは、宛先として
端末Cと端末Dがあり、端末Cの送信先としてはゲート
ウェイBであり、端末Dの送信先としてはゲートウェイ
Bであるという内容である。
【0047】そして、ルーティング処理手段31Aは上
記の問い合わせに関して、このルーティングテーブルを
参照し、情報の送信先を決定する。従って、図13のル
ーティングテーブルより端末D 10D宛ての通信要求
信号40は、ゲートウェイB11Bへ送信すれば良いこ
とがわかるので、ルーティング処理手段31Aは、この
問い合わせ結果として得られた情報、つまり、“端末D
10D宛ての通信要求信号40の送信先は、ゲートウ
ェイB 11B”という情報を送信先決定情報として通
信リソース情報送出手段33Aへ返す。
【0048】すると、送信先決定情報を受けた通信リソ
ース情報送出手段33Aは、通信制御手段30Aを通し
てゲートウェイB 11Bへ通信要求信号41を送信す
る(ステップS3)。
【0049】このようにしてゲートウェイA 11Aか
ら通信要求信号41を受信することとなったゲートウェ
イB 11Bでは当該ゲートウェイB 11Bの持つ通
信制御手段30Bが、このデータ(通信要求信号41)
が通信要求信号であることを認識し、この通信要求信号
41を通信リソース情報送出手段33Bに送る。
【0050】すると、この通信要求信号41を受け取っ
た通信リソース情報送出手段33Bは、まず通信リソー
ス管理制御手段32BにネットワークB 12B、ネッ
トワークC 12Cの通信リソースに関する情報を問い
合わせる。
【0051】ここで、通信リソース管理制御手段32B
は、図11、図14の通信リソース管理テーブルを保有
している。
【0052】図11は、ネットワークB 12Bの通信
リソース管理テーブルであり、図14は、ネットワーク
C 12Cの通信リソース管理テーブルである。通信リ
ソース管理テーブルは、存在場所がどこか、通信リソー
スは何であるかを保持させたものであり、例示した図1
1のテーブルには存在場所が“端末B”であり、通信リ
ソースは“FAX−テキスト変換手段”であることが示
されている。また、例示した図14の通信リソース管理
テーブルには存在場所が“端末C”であり、通信リソー
スは“音声−テキスト変換手段”であることが示されて
いる。通信リソース管理制御手段32Bは、このテーブ
ルを参照し、通信リソース情報送出手段33Bの問い合
わせに答える。
【0053】つまり、図11よりネットワークB 12
Bには端末B 10Bの所有するFAX−テキスト変換
手段24Bがあり、図14よりネットワークC 12C
には端末C 10Cの所有する音声−テキスト変換手段
24Cがあることがわかる。そして、この知ることとな
った情報を、問い合わせに対する回答として通信リソー
ス情報送出手段33Bに返す。
【0054】通信リソース情報送出手段33Bは、その
返された回答内容を通信要求信号41に付加することに
なるが、既にゲートウェイA 11Aによりネットワー
クB12Bの通信リソースに関する情報が通信要求信号
41に付加されているので、重複する無駄を省くため、
通信リソース情報送出手段33Bは、ここではネットワ
ークC 12Cの通信リソースに関する情報についての
みを通信要求信号41に新たに付加して新たな通信要求
信号42を得る(ステップS4)。
【0055】得られた新たなこの通信要求信号42の内
容を図15に示す。すなわち、発信端末は“端末A”、
着信端末は“端末D”、要求メディアは“FAX”、ネ
ットワークAには“通信リソースなし”、ネットワーク
Bには端末Bに通信リソースとして“FAX−テキスト
変換手段”を持つといった内容に、さらにネットワーク
Cには端末Cに通信リソースとして“音声−テキスト変
換手段”を持つ、といった内容が付加されたものとな
る。
【0056】この新たな通信要求信号42を得ると、次
に、通信リソース情報送出手段33Bは、ルーティング
処理手段31Bに端末D 10D宛ての情報をどこへ向
けて発信すればよいかを問い合わせる。ルーティング処
理手段31Bは、“端末D10DがネットワークC 1
2Cに接続されている”ことを知っているので、通信リ
ソース情報送出手段33Bに対して、端末D 10Dの
アドレスを通知する。端末D 10Dのアドレスの通知
を受けた通信リソース情報送出手段33Bは、通信制御
手段30Bを通し、端末A 10Aからの通信要求信号
42を端末D10Dへ向けて発信する(ステップS
5)。これはネットワークC 12Cに向けて行われる
が、ネットワークC 12Cに接続されている端末D
10DはネットワークC 12Cを介してこれを受け取
ることになる。
【0057】ゲートウェイB 11Bからの通信要求信
号42を受信した端末D 10Dの通信制御手段20D
は、このデータが通信要求信号であることを認識し、通
信要求信号42を通信リソース決定手段25Dに送信す
る。通信リソース決定手段25Dは、この通信要求信号
42より以下のことを知る。
【0058】[1] 発信端末は端末A(10A)で、
FAXを送信する。
【0059】[2] 着信端末は端末D(10D)であ
る。
【0060】[3] 端末Aからのデータはネットワー
クA 12A、ネットワークB 12B、ネットワーク
C 12Cを経て端末D 10Dへ着信する。
【0061】[4] ネットワークB 12Bには端末
B 10Bが所有するFAX−テキスト変換手段24B
が、またネットワークC 12Cには端末C 10Cが
所有する音声−テキスト変換手段24Cが存在する。
【0062】このようなことを通信要求信号42の内容
から知る一方で、最終的な着信端末となる端末D 10
Dにおいては、自己がテキスト処理手段23Dを所有し
ているので、テキスト情報を処理することが可能であ
る。
【0063】以上の情報から通信リソース決定手段25
Dは、ネットワークB 12B上の端末B 11Bにあ
るFAX−テキスト変換手段24Bを使用し、端末A
10AからのFAX情報をテキスト情報に変換すること
で端末A 10AからのFAX情報を端末D 10Dの
テキスト処理手段23Dで処理できると判断する(ステ
ップS6)。
【0064】そして、次に端末D 10Dの通信リソー
ス決定手段25Dは、端末A 10Aからの通信要求信
号42の返答として、端末B 10BのFAX−テキス
ト変換手段24Bを利用すれば通信が可能になる旨を端
末A 10Aに通知する(ステップS7)。
【0065】この通知はゲートウェイ11C,11Bを
介してネットワーク12Aに接続されている端末A 1
0Aへと渡され、この端末D 10Dからの通知を受け
た端末A 10Aは、ゲートウェイA 11Aに対し
て、端末A 10Aから端末D10D宛てのFAX情報
が到着した場合は、端末B 10BにあるFAX−テキ
スト変換手段24BでFAX情報をテキスト情報に変換
した後、そのテキスト情報をゲートウェイB 11Bに
送信するように依頼する。
【0066】これにより、ゲートウェイA 11Aは、
端末A 10Aから端末D 10D宛てのFAX情報が
到着した場合は、端末B 10BにあるFAX−テキス
ト変換手段24BでFAX情報をテキスト情報に変換し
た後、そのテキスト情報をゲートウェイB 11Bに送
信するように制御する。
【0067】このようにして端末A 10Aから端末D
10D宛てのFAX情報は、端末B 10BにあるF
AX−テキスト変換手段24Bでテキスト情報に変換
し、そのテキスト情報をゲートウェイB 11Bに送信
するようになる。そして、変換後のテキスト情報を受け
取ったゲートウェイB 11Bは、その情報の宛先が端
末D 10Dであることから、端末D 10Dへそのテ
キスト情報を送信する(ステップS8)。端末D 10
Dではそのテキスト情報をテキスト処理手段23Dで処
理して出力手段等に出力し、端末Dに提示する。
【0068】以上から、端末A 10AからのFAX情
報は、ルーティング上にある端末B10BのFAX−テ
キスト変換手段24Bにより、テキスト情報に変換さ
れ、端末D 10Dで処理可能な情報に変換された後、
端末D 10Dへ送信されることになり、FAX端末で
ある端末A 10Aとテキスト端末である端末D 10
Dとの間での通信が可能となる。
【0069】なお、この具体例1ではリソース決定手段
を着信端末に持たせた構成を示したが、この通信リソー
ス決定手段を発信端末側に置く構成とすることもでき
る。
【0070】具体的には、着信端末が得た通信要求信号
に対して、着信端末が自己の使用できるメディアの種別
に関する情報を重畳し、発信端末へ返送する。するとそ
の情報をもとに発信端末側の通信リソース決定手段が、
使用する通信リソースを決定し、その通信リソースを使
用できるように他の端末、ゲートウェイに依頼する。こ
のようにしても、基本的にはこの具体例1の考え方を踏
襲しつつ、異種メディア間の通信が可能となる。
【0071】以上、具体例1に示した発明は、ある端末
からある端末へ、互いの直接扱うことができない形態の
情報、例えば、FAX端末からのFAX情報を、テキス
ト情報しか扱えないテキスト端末に送信するといった場
合のように、そのままでは互いの扱うことができない情
報を他の端末が持つリソースを用いて変換して着信端末
の扱える情報にして引き渡すといったルーティング制御
を行うことにより、情報を授受できるようにするにあた
り、自己のネットワークで利用可能なリソースの情報を
管理する手段を設けてリソース情報を取得可能にし、通
信の要求が発生したときは、このリソース情報を管理手
段から取得することにより自己のネットワークで利用可
能なリソースの情報を収集し、通信要求信号に付加し次
のネットワークに引き渡すといったことを行い、最終的
に着信させるべき端末に、その通信要求情報から利用可
能なリソースを知らせ、当該最終的に着信させるべき端
末に利用すべきリソースを判断させてそれに基づくルー
ティングを行うように制御するものであり(あるいは通
信要求信号を受けた着信端末が、この信号から取得した
リソースの情報を発信端末に返すことにより、利用可能
なリソースを発信端末に知らせて当該発信端末に、利用
すべきリソースを判断させてそれに基づくルーティング
を行うように制御するものであり)、複数のネットワー
クを介して最終的な着信端末に接続するにあたり、それ
ぞれのネットワークでそれぞれの利用可能な通信リソー
スの情報を収集付加させて、発信端末もしくは着信端末
の側でどの通信リソースを利用するかを決め、それに従
ってルーティング制御して発信着信端末間で異種メディ
アを授受できるようにしたものである。利用可能な通信
リソースの情報は通信要求を行う際に、その通信要求の
伝送に供した各ネットワークの通信リソース管理手段に
予め持たせたそのネットワークでの使用可能な通信リソ
ース情報から収集し、通信要求の信号中に付加してゆく
ようにするだけであり、データベースを使用しないの
で、その検索などが不要で、その分、時間が節約できる
ことになり、ルーティング決定が短時間に行えるように
なる。また、全てのネットワークの通信リソースを蓄積
するデータベースが不要であるから、構成変更に伴うデ
ータベースのメンテナンスが不要であり、また、データ
ベース故障によるルーティング不能などを回避できるよ
うになる。
【0072】具体例1においては、通信リソース決定を
自動的に行う例を説明したが、これをユーザが手動で行
うようにすることもできる。その例を次に具体例2とし
て説明する。
【0073】(具体例2)本具体例では、具体例1で端
末D 10Dに通信リソース決定手段がなく、通信リソ
ース表示手段がある場合を説明する。各端末、ゲートウ
ェイの構成は端末Dを除いて具体例1と同じである。
【0074】端末D 10Dの構成を図16に示す。図
において、20Dは通信制御手段、21Dはユーザイン
タフェース処理手段、23Dはテキスト処理手段、26
Dは通信リソース表示手段である。これらのうち、通信
制御手段20Dは、発信要求、着信要求の処理を行うも
のであり、ユーザインタフェース処理手段21Dは、ユ
ーザと端末との間に立ち、ユーザからの要求、ユーザへ
の指示の処理を行うものである。
【0075】また、テキスト処理手段23Dは、テキス
ト情報の送受信を行う手段であり、通信リソース表示手
段26Dは、着信端末の状態と発信端末から送出された
通信要求信号の内容をユーザインタフェース処理手段2
1Dを介してユーザに表示し、通信リソースの選択をユ
ーザに指示して貰うための手段である。
【0076】具体例1では、通信リソースの選択を通信
リソース決定手段が自動的に行うようにしたものであっ
たが、本具体例では、これをユーザが指示するようにし
た、手動設定型のシステムである。そのために、端末D
にユーザが通信リソースの選択を指示することができる
仕組みを設けるようにしている。しかし、全ての端末に
その仕組みを持たせている訳ではなく、具体例1の場合
と同様に、発信端末を端末A 10Aとし、着信端末を
端末D 10Dとすれば、発信端末Aにおいては、基本
構成は図2の如きであるから、通信リソースの選択を行
う仕組みを持たない。また、ネットワーク12A,12
B,12C及びゲートウェイ11A,11B,11Cの
端末B 10B,端末C 10Cの構成と接続位置も変
わらない。
【0077】従って、発信端末をFAX端末である端末
A 10A、着信端末をテキスト端末である端末D 1
0DとしてFAX情報を送信する場合、本具体例でも、
具体例1のステップS5終了時点までの処理は具体例1
と変わらない。従って、ステップS5以降の処理を中心
に説明する。
【0078】ステップS4までの処理を経ることによ
り、図15に示す如きの内容の通信要求信号42が得ら
れ、ゲートウェイB 11Bの通信リソース情報送出手
段33Bから、この通信要求信号42がネットワークC
に送信され、そして、ネットワークCに接続されている
端末D 10Dにこれが受信されることになる。
【0079】ゲートウェイB 11Bからの通信要求信
号42を受信した端末D 10Dの通信制御手段20D
は、このデータが通信要求信号であることを認識し、通
信要求信号42を通信リソース表示手段26Dに送信す
る。通信リソース表示手段26Dは、この通信要求信号
42と端末D 10Dの状態から以下のことを知る。
【0080】[i] 発信端末は端末A 10Aで、F
AXを送信する。
【0081】[ii] 着信端末は端末D 10Dで、テ
キスト情報のみを処理できる。
【0082】[iii] 端末Aからのデータはネットワー
クA 12A、ネットワークB 12B、ネットワーク
C 12Cを経て端末D 10Dへ着信する。
【0083】[iv] ネットワークB 12Bには端末
B 10Bが所有するFAX−テキスト変換手段24B
が、またネットワークC 12Cには端末C 10Cが
所有する音声−テキスト変換手段24Cが存在する。
【0084】通信リソース表示手段26Dは、これらの
情報をユーザインタフェース処理手段21Dを介して端
末D 10Dのユーザに提示する。提示は、一般的には
ディスプレイ装置上への例えば文字表示やグラフィカル
な表示であり、また、音声表示や、プリンタ出力による
プリント表示であっても良い。
【0085】ユーザは、この表示内容から辿らせるべき
所望のルートを選択指定することになるが、このときユ
ーザは、具体例1と同様に端末B 11Bが所有するF
AX−テキスト変換手段24Bを使用して端末A 10
Aと通信することを選択することも可能であるし、そこ
までする必要がないと判断すれば端末A 10Aからの
通信要求を拒否することも選択できる。
【0086】数ある選択肢のうち、ユーザがどれを選択
したとしても、ユーザの判断を受けた通信リソース表示
手段26Dは、その結果を端末A 10Aに送信する。
【0087】すると端末A 10Aは自己の通信制御手
段20Aを介して自己のユーザインタフェース処理手段
21Aにこれを受け取る。そして、端末D 10Dから
の結果が通信要求の拒否であったならば、ユーザインタ
フェース処理手段21Aは、その旨を端末A 10Aの
ユーザに通知する。端末A 10Aのユーザはこの通知
により、相手が着信拒否したことを知ることができ、着
信しない理由を知ることができる。
【0088】もし、端末D 10Dのユーザが端末B
10Bの所有するFAX−テキスト変換手段24Bを使
用して通信を行うことを希望するなら、具体例1の場合
と同様の作用を経ることにより端末A 10Aは通信路
を設定し、端末A 10A端末D 10Dとの通信を可
能とする。
【0089】また、この具体例2では通信リソース表示
手段を着信端末に設けた構成を説明したが、この通信リ
ソース表示手段を発信端末側に置くようにすることも可
能である。具体的には、着信端末が得た通信要求信号に
対して、着信端末が自己の使用できるメディアの種別に
関する情報を重畳し、発信端末へ返送する。するとその
情報の内容を発信端末上にある通信リソース表示手段が
ユーザに表示し、使用する通信リソースを決定してもら
う。使用する通信リソースを決定した後は、具体例1と
同様である。
【0090】以上、具体例2に示した発明は、ある端末
からある端末へ、互いの直接扱うことができない形態の
情報、例えば、FAX端末からのFAX情報を、テキス
ト情報しか扱えないテキスト端末に送信するといった場
合のように、そのままでは互いの扱うことができない情
報を他の端末が持つリソースを用いて変換して着信端末
の扱える情報にして引き渡すといったルーティング制御
を行うことにより、情報を授受できるようにするにあた
り、自己のネットワークで利用可能なリソースの情報を
管理する手段を設けてリソース情報を取得可能にし、通
信の要求が発生したときは、このリソース情報を管理手
段から取得することにより自己のネットワークで利用可
能なリソースの情報を収集し、通信要求信号に付加し次
のネットワークに引き渡すといったことを行い、最終的
に着信させるべき端末に、その通信要求情報から利用可
能なリソースを知らせ、当該最終的に着信させるべき端
末に、利用可能なリソースの情報を提示させるように
し、ユーザに利用すべきリソースを選択させるように
し、その選択情報に基づいてルーティングを行うように
制御するものであり(あるいは通信要求信号を受けた着
信端末が、この信号から取得したリソースの情報を発信
端末に返すことにより、利用可能なリソースを発信端末
に知らせて当該発信端末に、利用可能なリソースの情報
を提示させるようにし、ユーザに利用すべきリソースを
選択させるようにし、その選択情報に基づいてルーティ
ングを行うように制御するものであり)、複数のネット
ワークを介して最終的な着信端末に接続するにあたり、
それぞれのネットワークでそれぞれの利用可能な通信リ
ソースの情報を収集付加させて、発信端末もしくは着信
端末の側でユーザに提示することにより、ユーザ自身が
どの通信リソースを利用するかを決め、それに従ってル
ーティング制御して発信着信端末間で異種メディアを授
受できるようにしたものである。利用可能な通信リソー
スの情報は通信要求を行う際に、その通信要求の伝送に
供した各ネットワークの通信リソース管理手段に予め持
たせたそのネットワークでの使用可能な通信リソース情
報から収集し、通信要求の信号中に付加してゆくように
するだけであり、データベースを使用しないので、その
検索などが不要で、その分、時間が節約できることにな
り、ルーティング決定が短時間に行えるようになる。ま
た、全てのネットワークの通信リソースを蓄積するデー
タベースが不要であるから、構成変更に伴うデータベー
スのメンテナンスが不要であり、また、データベース故
障によるルーティング不能などを回避できるようにな
る。また、手動により決定することから、最適ルーティ
ングを選択することが可能で、リソース資源の無駄な使
用を抑制できる。
【0091】以上の各具体例においては、迂回ルートの
無いかたちで複数のネットワークがリンクしており、従
って、送受信端末間において伝送する信号の辿ることが
できるルートが単純な場合での通信リソース決定の例を
説明した。
【0092】次に、迂回ルートが複数あるかたちで、複
数のネットワークがリンクしており、従って、送受信端
末間において伝送する信号の辿ることができるルートが
複数ある場合での通信リソース決定の例を具体例3とし
て説明する。
【0093】(具体例3)図17に本具体例3の構成を
示す。10Aは端末A、10Bは端末B、10Cは端末
C、10Dは端末Dである。また、11Aはゲートウェ
イA、11BはゲートウェイB、11Cはゲートウェイ
C、11DはゲートウェイDを表し、また12Aはネッ
トワークA、12BはネットワークB、12Cはネット
ワークC、12DはネットワークDを表す。
【0094】図17に示すように、ネットワークA 1
2Aは端末A 10A、ゲートウェイA 11A、およ
びゲートウェイC 11Cが接続されて構成され、ネッ
トワークB 12Bは端末B 10B、ゲートウェイA
11A、およびゲートウェイB 11Bが接続されて
構成され、ネットワークC 12Cは端末C 10C、
端末D 10D、ゲートウェイB 11B、およびゲー
トウェイC 11Cが接続されて構成され、ネットワー
クD 12DはゲートウェイC 11C、ゲートウェイ
D 11Dが接続されて構成されている。
【0095】従って、ネットワークA 12Aはゲート
ウェイA 11Aを介してネットワークB 12Bと接
続され、また、ネットワークB 12Bはゲートウェイ
B11Bを介してネットワークC 12Cと接続され、
ネットワークC 12CはゲートウェイD 11Dを介
してネットワークD 12Dと接続され、ネットワーク
D 12DはゲートウェイC 11Cを介してネットワ
ークA 12Aと接続されており、例えば端末A,D間
での通信のルートとしては、ネットワークAからネット
ワークB、そしてネットワークCに至るものと、ネット
ワークAからネットワークDを経てネットワークCに至
るものと2種類選択できる例を示している。
【0096】次に、具体例3での各端末、各ゲートウェ
イの機能および構成を具体的に説明する。 <端末Aの構成>図18に端末A 10Aの構成を示
す。端末A 10Aは通信制御手段20A、ユーザイン
タフェース処理手段21A、通信要求送出手段22A、
FAX処理手段23A、およびルーティング処理手段2
4Aを有している。
【0097】これらのうち、通信制御手段20Aは、発
信要求、着信要求の処理を行うものであり、また、ユー
ザインタフェース処理手段21Aは、ユーザと端末との
間に立ち、ユーザからの要求、ユーザへの指示の処理を
行うものである。また、通信要求送出手段22Aは、通
信要求信号に通信相手指定情報と使用するメディアに関
する情報を重畳し、該通信要求信号を通信制御手段20
Aを介してネットワークに送出する手段であり、FAX
処理手段23Aは、FAX情報の送受信を行う手段であ
る。ルーティング処理手段24Aは、ルーティングテー
ブルに従ってデータの送信先を決定する手段である。
【0098】<端末Bの構成>図19に端末B 10B
の構成を示す。図に示すように、この端末B 10B
は、通信制御手段20B、FAX−テキスト変換手段2
5Bを備えている。
【0099】これらのうち、通信制御手段20Bは、発
信要求、着信要求の処理を行うものであり、FAX−テ
キスト変換手段25Bは、FAX情報をテキスト情報
に、またテキスト情報をFAX情報に変換する手段であ
る。
【0100】<端末Cの構成>図20に端末C 10C
の構成を示す。図に示すように、端末C 10Cは通信
制御手段20C、音声−テキスト変換手段25Cを備え
ている。そして、これらのうち、通信制御手段20C
は、発信要求、着信要求の処理を行うものであり、音声
−テキスト変換手段25Cは、音声情報をテキスト情報
に、またテキスト情報を音声情報に変換するものであ
る。
【0101】<端末Dの構成>図21に端末D 10D
の構成を示す。図に示すように、端末D 10Dは、通
信制御手段20D、音声処理手段23D、通信リソース
決定手段26Dを備えている。
【0102】これらのうち、通信制御手段20Dは、発
信要求、着信要求の処理を行うものであり、また、音声
処理手段23Dは、音声情報の送受信を行うものであ
り、通信リソース決定手段26Dは、着信端末の状態と
発信端末から送出された通信要求信号の内容を考慮し
て、通信で使用する通信リソースを決定するものであ
る。
【0103】<ゲートウェイAの構成>図22にゲート
ウェイA 11Aの構成を示す。図に示すように、ゲー
トウェイA 11Aは、通信制御手段30A、ルーティ
ング処理手段31A、通信リソース管理制御手段32
A、通信リソース情報送出手段33Aを有する。
【0104】これらのうち、通信制御手段30Aは、発
信要求、着信要求の処理を行うものであって、当該通信
制御手段30Aが発信端末から送出された通信要求信号
を受信した場合は、ルーティング処理手段31Aに通信
要求信号を送り、次の通信要求信号送信先を決定させ
る。通信リソース管理制御手段32Aは、ネットワーク
A 12A、ネットワークB 12B内に存在する通信
リソースを管理、制御する手段である。また、通信リソ
ース情報送出手段33Aは、ネットワークA 12A、
ネットワークB 12B内に存在する通信リソースに関
する情報を通信リソース管理制御手段32Aから受け取
り、受け取った情報を通信要求信号に重畳して、通信制
御手段30Aを介してネットワークヘ送出する手段であ
る。このときの送出先はルーティング処理手段31Aに
より決定された次の通信要求信号送信先である。
【0105】<ゲートウェイBの構成>図23にゲート
ウェイB 11Bの構成を示す。図に示す如く、ゲート
ウェイB 11Bは通信制御手段30B、ルーティング
処理手段31B、通信リソース管理制御手段32B、お
よび通信リソース情報送出手段33Bを有する。
【0106】これらのうち、通信制御手段30Bは、発
信要求、着信要求の処理を行うものであって、当該通信
制御手段30Bは、発信端末から送出された通信要求信
号を受信した場合は、ルーティング処理手段31Bに通
信要求信号を送り、次の通信要求信号送信先を決定させ
るといった機能を有する。
【0107】通信リソース管理制御手段32Bは、ネッ
トワークB 12B、ネットワークC 12C内に存在
する通信リソースを管理、制御する手段である。また、
通信リソース情報送出手段33Bは、ネットワークB
12BおよびネットワークC12C内に存在する通信リ
ソースに関する情報を通信リソース管理制御手段32B
から受け取り、受け取った情報を通信要求信号に重畳し
て、通信制御手段30Bを介してネットワークヘ送出す
る手段である。このときの送出先はルーティング処理手
段31Bにより決定された次の通信要求信号送信先とし
てある。
【0108】<ゲートウェイCの構成>図24にゲート
ウェイC 11Cの構成を示す。図に示す如く、ゲート
ウェイC 11Cは、通信制御手段30C、ルーティン
グ処理手段31C、通信リソース管理制御手段32Cお
よび通信リソース情報送出手段33Cを有する。
【0109】これらのうち、通信制御手段30Cは、発
信要求、着信要求の処理を行なう物であって、当該通信
制御手段30Cは、発信端末から送出された通信要求信
号を受信した場合は、ルーティング処理手段31Cに通
信要求信号を送り、次の通信要求信号送信先を決定させ
るといった機能を有する。
【0110】通信リソース管理制御手段32Cは、ネッ
トワークA 12A、ネットワークD 12D内に存在
する通信リソースを管理、制御する手段である。また、
通信リソース情報送出手段33Cは、ネットワークA
12A、ネットワークD 12D内に存在する通信リソ
ースに関する情報を通信リソース管理制御手段32Cか
ら受け取り、受け取った情報を通信要求信号に重畳し
て、通信制御手段30Cを介してネットワークヘ送出す
る手段である。このときの送出先はルーティング処理手
段31Cにより決定された次の通信要求信号送信先とし
てある。
【0111】<ゲートウェイDの構成>図25にゲート
ウェイD 11Dの構成を示す。図に示す如く、ゲート
ウェイD 11Dは、通信制御手段30D、ルーティン
グ処理手段31D、通信リソース管理制御手段32D,
および通信リソース情報送出手段33Dを有する。
【0112】これらのうち、通信制御手段30Dは、発
信要求、着信要求の処理を行う。通信制御手段30Dが
発信端末から送出された通信要求信号を受信した場合
は、ルーティング処理手段31Dに通信要求信号を送
り、次の通信要求信号送信先を決定させる。
【0113】通信リソース管理制御手段32Dは、ネッ
トワークC 12C、ネットワークD 12D内に存在
する通信リソースを管理、制御する手段である。また、
通信リソース情報送出手段33Dは、ネットワークC
12C、ネットワークD 12D内に存在する通信リソ
ースに関する情報を通信リソース管理制御手段32Dか
ら受け取り、受け取った情報を通信要求信号に重畳し
て、通信制御手段30Dを介してネットワークヘ送出す
る手段である。このときの送出先はルーティング処理手
段31Dにより決定された次の通信要求信号送信先とし
てある。
【0114】図を参照して、具体例3の作用を説明す
る。FAX情報端末である端末A 10Aを使用してい
るユーザが、テキスト端末である端末D 10Dに対し
て、FAX情報を送ろうとする場合を例に考えてみる。
なお、各ネットワークの端末は、同じネットワークに存
在しない端末への通信は、全てゲートウェイに送信する
ことになっている。
【0115】この場合、端末A 10Aから、相手先端
末である端末D 10Dに対するFAX情報送信の操作
をする。すると端末A 10Aは自己のユーザインタフ
ェース処理手段21Aを通して、端末D 10Dへの
“通信要求”を出すことになる。
【0116】すなわち、この“通信要求”は端末A 1
0Aにおけるユーザインタフェース処理手段21Aから
端末A 10Aにおける通信要求送出手段22Aへ渡さ
れる。そして、端末D 10DへのFAX通信要求を受
けた当該通信要求送出手段22Aは、端末A 10Aの
通信リソース情報を先の通信要求信号に重畳する。重畳
された通信要求信号を図26に示す。すなわち、ネット
ワーク制御部12にはAなる端末であるFAX端末10
Aが発信端末であり、Dなる端末であるテキスト端末1
0Dが着信端末であり、発信端末が使用要求するメディ
アはFAXであるといった情報が通信要求として受け付
けられる。
【0117】次に、FAX端末10Aではその通信要求
送出手段22Aは、端末D 10D宛ての通信要求信号
40をどこへ送信すればよいかを自己のルーティング処
理手段24Aに問い合わせる。
【0118】問い合わせを受けたルーティング処理手段
24Aは、ルーティングテーブルを参照して送信先を決
定する。すなわち、ルーティングテーブルは例えば、図
27に示す如く、「“端末B”を宛先とする場合は、送
信先は“ゲートウェイA”」、「“端末C”と“端末
D”を宛先とする場合は、送信先は“ゲートウェイC”
と“ゲートウェイA”」、という具合に、宛先とその宛
先の場合の送信先を予め登録したテーブルである。
【0119】問い合わせを受けたルーティング処理手段
24Aは、このようなルーティングテーブルを参照して
送信先を決定する。その結果、図27のルーティングテ
ーブルから端末C 10C、端末D 10D宛ての信号
はゲートウェイA 11Aか、ゲートウェイC 11C
へ送信することがわかる。
【0120】ここで、図27に示したルーティングテー
ブル例においては、「ゲートウェイC 11C」が「ゲ
ートウェイA 11A」よりも先に記述されている。こ
のようにした理由は、「ゲートウェイA 11A」は代
替ルートとしてあり、“デフォルトでは「ゲートウェイ
C 11C」を選択すべきである”ことを表現したいが
ためである。よって、かかる理由から、ルーティング処
理手段24Aは、通信要求送出手段22Aに対して、こ
の場合、端末D 10Dへの通信要求をデフォルトの選
択ルートであるゲートウェイC 11Cに送出するよう
に指示する。
【0121】これを受けて通信要求送出手段22Aは通
信制御手段20Aを通してゲートウェイC 11Cに通
信要求信号40を送出する。
【0122】ゲートウェイC 11Cではその通信制御
手段30Cが、端末A 10Aからのこの通信要求信号
40を受信することになる。端末A 10Aからの通信
要求信号40を受信した当該通信制御手段30Cは、こ
の受信データが通信要求信号であることを認識し、当該
通信要求信号40を通信リソース情報送出手段33Cに
送る。
【0123】すると、当該通信要求信号40を受け取っ
た通信リソース情報送出手段33Cは、まず通信リソー
ス管理制御手段32Cに「ネットワークA 12A」、
「ネットワークD 12D」の通信リソースに関する情
報を問い合わせる。
【0124】ここで、ゲートウェイC 11Cの通信リ
ソース管理制御手段32Cは、図28、図29に示す如
きの通信リソース管理テーブルを保有している。
【0125】すなわち、図28は、ネットワークA 1
2Aの通信リソース管理テーブルであり、図29は、ネ
ットワークD 12Dの通信リソース管理テーブルであ
って、いずれも「存在場所」、「通信リソース」の情報
を保持するようにしたテーブルである。ゲートウェイC
11Cの通信リソース管理制御手段32Cは、このテ
ーブルを参照し、通信リソース情報送出手段33Cの問
い合わせに答える。
【0126】図28、図29より「ネットワークA 1
2A」、「ネットワークD 12D」には通信リソース
が存在していないことがわかる。従って、ゲートウェイ
C11Cの通信リソース管理制御手段32Cは、その旨
を通信リソース情報送出手段33Cに通知し、通信リソ
ース情報送出手段33Cは、その通知内容を通信要求信
号40に重畳する。重畳した通信要求信号41を図30
に示す。
【0127】すなわち、図30に示すように、「発信端
末が端末A」、「着信端末が端末D」、「要求メディア
がFAX」という内容の通信要求信号40は、さらに
「ネットワークAが通信リソースなし」、「ネットワー
クDが通信リソースなし」、といった内容が付加された
新たな通信要求信号41となる。このようにしてゲート
ウェイC 11Cにより、端末D 10D宛ての情報と
して当該新たな通信要求信号41が作成されたことにな
る。
【0128】当該新たな通信要求信号41を作成したゲ
ートウェイC 11Cの通信リソース情報送出手段33
Cは、次に、この通信要求信号41をどこに向けて送信
すべきかを問い合わせる。この問い合わせはルーティン
グ処理手段31Cに対して行う。
【0129】ゲートウェイC 11Cのルーティング処
理手段31Cは、図31に示す如きのルーティングテー
ブルを備えている。すなわち、この例の場合、「宛先と
しての端末Bは送信先は“ゲートウェイA”」であり、
「宛先としての端末Cおよび端末Dは“ゲートウェイ
D”」であり、といった内容であることを示している。
【0130】ゲートウェイC 11Cのルーティング処
理手段31Cは、当該図31のルーティングテーブルを
参照し、通信要求信号41の送信先を「ゲートウェイD
11Dである」と判断し、その結果を通信リソース情
報送出手段33Cに通知する。通知を受けた通信リソー
ス情報送出手段33Cは、通信制御手段30Cを介して
先の作成した通信要求信号41をゲートウェイD 11
Dに送信する。
【0131】ゲートウェイC 11Cからの通信要求信
号41を受信したゲートウェイD11Dの通信制御手段
30Dは、このデータが通信要求信号であることを認識
し、通信要求信号41を通信リソース情報送出手段33
Dに送る。通信要求信号41を受け取った通信リソース
情報送出手段33Dは、まず通信リソース管理制御手段
32Dに「ネットワークC 12C」、「ネットワーク
D 12D」の通信リソースに関する情報を問い合わせ
る。
【0132】この問い合わせに対して通信リソース管理
制御手段32Dは、自己の持つ通信リソース管理テーブ
ルを参照し、通信リソース情報送出手段33Dに答え
る。通信リソース管理制御手段32Dの保有する通信リ
ソース管理テーブル34は、図29に示す如きであっ
て、この例の場合、「存在場所」、「通信リソース」と
いう項目を有するテーブル構成となっており、その具体
的登録内容としては現状では、何も無いことが示されて
いる。
【0133】また、図32は、ネットワークC 12C
の通信リソース管理テーブルであり、項目は通信リソー
ス管理制御手段32Dのテーブルと同様であるが、その
具体的内容として存在場所としては端末C、そして、通
信リソースとしては音声−テキスト変換手段という内容
が登録されている。
【0134】通信リソース管理制御手段32Dは、上記
の図29のテーブルを参照し、通信リソース情報送出手
段33Dの問い合わせに答える。図29より、ネットワ
ークD 12Dには通信リソースが存在していないこと
がわかる。また、図32よりネットワークC 12Cに
は端末C 10Cの所有する音声−テキスト変換手段2
5Cがあることがわかり、通信リソース管理制御手段3
2Dはこれらの情報を通信リソース情報送出手段33D
に通知する。
【0135】通知を受けた通信リソース情報送出手段3
3Dは、既にゲートウェイC 11Cによりネットワー
クD 12Dの通信リソースに関する情報が通信要求信
号41に付加されているので、この通信要求信号41に
ネットワークC 12Cの通信リソースに関する情報の
みを重畳し、通信要求信号42を得る。当該重畳した通
信要求信号42を図33に示す。
【0136】また、同時に通信リソース情報送出手段3
3Dは、端末C 10Cが所有する通信リソースである
音声−テキスト変換手段25Cを予約するために、通信
リソース管理制御手段32Dに音声−テキスト変換手段
25Cの予約手続きをする。この予約は、当該通信リソ
ース情報送出手段33Dが通信リソースに関する情報を
通信要求信号に記載している間に、他の通信により通信
リソースが占有されてしまい、利用できなくなってしま
うことを未然に防ぐために行なわれる。
【0137】ゲートウェイD 11Dの通信リソース管
理制御手段32Dは、通信リソース情報送出手段33D
からの予約を受け付け、予約のキャンセルが入るまでは
予約を受けた通信リソースを他の通信に使用しないよう
に管理制御する。
【0138】ゲートウェイD 11Dの通信リソース情
報送出手段33Dは、次にルーティング処理手段31D
に端末D 10D宛ての情報をどこへ向けて発信すれば
良いかを問い合わせる。ルーティング処理手段31D
は、端末D 10DがネットワークC 11Cに接続さ
れていることを知っているので、通信リソース情報送出
手段33Dに対して、端末D 10Dのアドレスを通知
する。
【0139】端末D 10Dのアドレスの通知を受けた
ゲートウェイD 11Dの通信リソース情報送出手段3
3Dは、通信制御手段30Dを通し、端末A 10Aか
らの通信要求信号42を端末D 10Dへ向けて発信す
る。
【0140】ゲートウェイD 11Dからの通信要求信
号42を受信した端末D 10Dの通信制御手段20D
は、このデータが通信要求信号であることを認識し、通
信要求信号42を通信リソース決定手段26Dに送信す
る。通信リソース決定手段26Dは、この通信要求信号
42と端末D 10Dの状態から以下のことを知ること
ができる。
【0141】[I] 発信端末は端末A 10Aで、F
AXを送信する。
【0142】[II] 着信端末は端末D 10Dで、音
声信号を処理できる。
【0143】[III] 端末Aからのデータはネットワー
クA 12A、ネットワークD 12D、ネットワーク
C 12Cを経て端末D 10Dへ着信する。
【0144】[IV] ネットワークC 12Cには端末
C 10Cが所有する音声−テキスト変換手段25Cが
存在する。ネットワークA 12A、ネットワークD
12Dには通信リソースが存在しない。
【0145】以上のことから端末D 10Dの通信リソ
ース決定手段26Dは、今のルーティングではルーティ
ング上に“FAX”を“音声”に切り替える手段がない
ので端末A 10Aとは通信不可能であると判断し、端
末A 10Aに対して、NACK信号(否定応答信号)
を送信する。つまり、このルーティングでは通信ができ
ない旨を端末A 10Aに知らせるわけである。
【0146】また一方で、端末D 10Dの通信リソー
ス決定手段26Dは端末C 10Cの予約されている通
信リソースの予約キャンセルをするために、ゲートウェ
イD11Dに“予約キャンセル”の通知をする。この
“予約キャンセルの通知”を受けたゲートウェイD 1
1Dは、端末C 10Cの音声−テキスト変換手段25
Cの使用予約をキャンセルする。
【0147】また、端末D 10Dからの前記NACK
信号を受けた端末A 10Aでは、別のルートを探して
もらうべく、自己の持つルーティング処理手段24A
に、ルーティングの再実行指示をする。
【0148】これにより、ルーティング処理手段24A
はルーティングの再実行処理を行う。すなわち、前回に
おいては、端末D 10D宛てのデータをデフォルトの
選択ルートであるゲートウェイC 11Cに送信するよ
うに選択決定していたので、図27のルーティングテー
ブルよりルーティング処理手段24Aは通信要求信号4
0を“代替ルート”であるゲートウェイA 11Aに送
信するように通信要求送出手段22Aに指示する。
【0149】端末A 10Aからの通信要求信号40を
受信したゲートウェイA 11Aの通信制御手段30A
は、このデータが通信要求信号であることを認識し、通
信要求信号40を通信リソース情報送出手段33Aに送
る。通信要求信号40を受け取った通信リソース情報送
出手段33Aは、まず通信リソース管理制御手段32A
に「ネットワークA 12A」、「ネットワークB 1
2B」の通信リソースに関する情報を問い合わせる。通
信リソース管理制御手段32Aは、図28、図34の通
信リソース管理テーブルを保有している。
【0150】図28は、ネットワークA 12Aの通信
リソース管理テーブルであり、図34は、ネットワーク
B 12Bの通信リソース管理テーブルである。通信リ
ソース管理制御手段32Aは、このテーブルを参照し、
通信リソース情報送出手段33Aの問い合わせに答え
る。
【0151】図28よりネットワークA 12Aには通
信リソースが存在していないことがわかり、図34より
ネットワークB 12Bには端末B 10Bの所有する
FAX−テキスト変換手段25Bがあることがわかる。
通信リソース情報送出手段33Aは、その問い合わせ結
果の内容を通信要求信号40に重畳する。
【0152】重畳した通信要求信号43を図35に示
す。
【0153】すなわち、図35に示すように、「発信端
末が端末A」、「着信端末が端末D」、「要求メディア
がFAX」という内容の通信要求信号40は、さらに
「ネットワークAが通信リソースなし」、「ネットワー
クB(端末B)がFAX−テキスト変換手段(予約済
み)」、といった内容が付加された新たな通信要求信号
43となる。このようにして端末B 10B宛ての情報
として当該新たな通信要求信号43が作成されたことに
なる。
【0154】同時に通信リソース情報送出手段33A
は、通信リソース管理制御手段32Aに対して、端末B
10Bの所有する通信リソースであるFAX−テキス
ト変換手段25Bを予約するように指示する。この指示
を受けて通信リソース管理制御手段32Aは、端末B
10Bの所有する通信リソースであるFAX−テキスト
変換手段25Bを他の通信が使用しないように管理制御
する。
【0155】ゲートウェイA 11Aの通信リソース情
報送出手段33Aは、次にルーティング処理手段31A
に端末D 10D宛ての情報をどこへ向けて発信すれば
よいかを問い合わせる。ルーティング処理手段31A
は、図36のルーティングテーブルを所有しているの
で、当該問い合わせに対し、これを参照して、情報の送
信先を決定する。
【0156】図36のルーティングテーブルから、今回
の場合は、「ゲートウェイB 11B」が次の通信要求
信号43の送信先であることがわかる。従って、情報の
送信先の決定結果は「ゲートウェイB 11B」とす
る。
【0157】ゲートウェイA 11Aのルーティング処
理手段31Aは、この結果を通信リソース情報送出手段
33Aへ返す。当該結果を受けた通信リソース情報送出
手段33Aは、通信制御手段30Aを通してゲートウェ
イB 11Bへ通信要求信号43を送信する。
【0158】ゲートウェイA 11Aからの通信要求信
号43を受信したゲートウェイB11Bの通信制御手段
30Bは、このデータが通信要求信号であることを認識
する。そして、当該通信要求信号43を通信リソース情
報送出手段33Bに送る。通信要求信号43を受け取っ
た通信リソース情報送出手段33Bは、まず通信リソー
ス管理制御手段32Bに「ネットワークB 12B」、
「ネットワークC12C」の通信リソースに関する情報
を問い合わせる。
【0159】通信リソース管理制御手段32Bは、図3
2、図34に示す如きの通信リソース管理テーブルを保
有している。
【0160】図34は、ネットワークB 12B用の通
信リソース管理テーブルであり、図32は、ネットワー
クC 12C用の通信リソース管理テーブルであって、
図34には「存在場所」として“端末B”、「通信リソ
ース」として“FAX−テキスト変換手段”といった情
報が登録されており、図32には「存在場所」として
“端末C”、「通信リソース」として“音声−テキスト
変換手段”といった情報が登録されている。通信リソー
ス管理制御手段32Bは、このテーブルを参照し通信リ
ソース情報送出手段33Bの問い合わせに答える。
【0161】すなわち、図34より「“ネットワークB
12B”には端末B 10Bの所有する“FAX−テ
キスト変換手段25”B」があり、図32より「“ネッ
トワークC 12C”には端末C 10Cの所有する
“音声−テキスト変換手段25C”がある」ことがわか
るので、この情報を問い合わせ結果として通信リソース
情報送出手段33Aに返すわけである。
【0162】ゲートウェイA 11Aの通信リソース情
報送出手段33Aは、この返された情報の内容を通信要
求信号43に付加する。ただし、既に「ゲートウェイA
11AによりネットワークB 12Bの通信リソース
に関する情報」が通信要求信号43に付加されているの
で、当該通信リソース情報送出手段33Aは、「ネット
ワークC 12Cの通信リソースに関する情報」のみを
通信要求信号43に追加するかたちで付加することにな
る。
【0163】ネットワークC 12Cの通信リソースに
関する情報を重畳した通信要求信号44を図37に示
す。
【0164】すなわち、図37に示すように、「発信端
末が端末A」、「着信端末が端末D」、「要求メディア
がFAX」、「ネットワークAが通信リソースなし」、
「ネットワークDが通信リソースなし」、という内容の
通信要求信号43(図35参照)は、さらに「ネットワ
ークC(端末C)が音声−テキスト変換手段(予約済
み)」、といった内容が付加された新たな通信要求信号
44となる。このようにして端末D 10D宛ての情報
として当該新たな通信要求信号44が作成されたことに
なる。
【0165】同時に通信リソース情報送出手段33B
は、通信リソース管理制御手段32Bに対して、端末C
10Cの所有する通信リソースである音声−テキスト
変換手段25Cを予約するように指示する。これによ
り、通信リソース管理制御手段32Bは、端末C 10
Cの所有する通信リソースである音声−テキスト変換手
段25Cが他の通信に使用されないように管理制御す
る。
【0166】ネットワークB 12Bの通信リソース情
報送出手段33Bは、次に、ルーティング処理手段31
Bに端末D 10D宛ての情報をどこへ向けて発信すれ
ばよいかを問い合わせる。ルーティング処理手段31B
は、端末D 10DがネットワークC 11Cに接続さ
れていることを知っているので、通信リソース情報送出
手段33Bに対して、端末D 10Dのアドレスを通知
する。
【0167】端末D 10Dのアドレスの通知を受けた
通信リソース情報送出手段33Bは、通信制御手段30
Bを通し、端末A 10Aからの前記通信要求信号44
を、端末D 10Dへ向けて発信する。
【0168】こうして、ゲートウェイB 11Bは上述
の通信要求信号44を端末D 10Dへ向けて発信する
ことになる。
【0169】一方、ゲートウェイB 11Bからの通信
要求信号44を受信した端末D 10Dの通信制御手段
20Dは、このデータが通信要求信号であることを認識
し、通信要求信号44を通信リソース決定手段26Dに
送信する。端末D 10Dの通信リソース決定手段26
Dは、この通信要求信号44と端末D 10Dの状態よ
り、以下のことがわかる。
【0170】[1] 発信端末は端末A 10Aで、F
AXを送信する。
【0171】[2] 着信端末は端末D 10Dで、音
声情報が処理可能である。
【0172】[3] 端末Aからのデータはネットワー
クA 12A、ネットワークB12B、ネットワークC
12Cを経て端末D 10Dへ着信する。
【0173】[4] ネットワークB 12Bには端末
B 10Bが所有するFAX−テキスト変換手段25B
が、またネットワークC 12Cには端末C 10Cが
所有する音声−テキスト変換手段25Cが存在する。
【0174】以上の情報から、端末D 10Dの通信リ
ソース決定手段26Dは、ネットワークB 12B上の
端末B 11Bにある“FAX−テキスト変換手段25
B”を使用し、端末A 10AからのFAX情報をここ
でテキスト情報に変換したのち、ネットワークC 12
C上にある端末C 11Cにある“音声−テキスト変換
手段25C”を使用し、ここで該テキスト情報を音声情
報に変換すれば、端末A 10AからのFAX情報を端
末D 10Dの音声処理手段23Dで処理できると判断
する。
【0175】次に端末D 10Dの通信リソース決定手
段26Dは、端末A 10Aからの通信要求信号の返答
として、“端末B 10BのFAX−テキスト変換手段
25Bと端末C 10Cの音声−テキスト変換手段25
Cを利用すれば通信が可能になる”旨の情報を、端末A
10Aに通知する。
【0176】端末D 10Dからの当該通知を受けた端
末A 10Aは、ゲートウェイA11Aに対して、“端
末A 10Aから端末D 10DへののFAX情報が到
着した場合、端末B 10BにあるFAX−テキスト変
換手段25BでFAX情報をテキスト情報に変換した
後、そのテキスト情報をゲートウェイB 11Bに送信
する”ように依頼する。
【0177】また端末A 10Aは、ゲートウェイB
11Bに対して、“端末A 10Aから端末D 10D
へのテキスト情報が到着した場合、端末C 10Cにあ
る音声−テキスト変換手段25Cでテキスト情報を音声
情報に変換した後、その音声情報を端末D 10Dへ送
信する”ように依頼する。
【0178】以上より、端末A 10Aから端末D 1
0Dに宛てられたFAX情報は、ルーティング上に存在
する端末B 10BのFAX−テキスト変換手段25B
と音声−テキスト変換手段25Cにより、最終的に音声
情報に変換されて、端末D10Dへ送られる。このよう
にして、端末A 10A、端末D 10Dの通信が可能
になる。
【0179】以上、この具体例3に示した発明は、ある
端末からある端末へ、互いの直接扱うことができない形
態の情報、例えば、FAX端末からのFAX情報を、音
声情報しか扱えない音声端末に送信するといった場合の
ように、そのままでは互いの扱うことができない情報を
他の端末が持つリソースを用いて変換して着信端末の扱
える情報にして引き渡すといったルーティング制御を行
うことにより、情報を授受できるようにするにあたり、
複数のルートがある場合には、デフォルトで選択するル
ートと、代替ルートとしてのルートを登録しておき、ま
た、各ルートでの使用可能なメディア変換手段を登録す
ると共に、通信の要求が端末からあったときは、当該要
求があった端末と相手先端末の使用メディア種別を通信
要求信号に記録し、デフォルトで選択するルートに伝送
し、伝送されるルート途中では、そこでの使用可能なメ
ディア変換手段の情報を通信要求信号にさらに記録し
て、最終的に相手先端末に届け、当該相手先端末ではこ
の通信要求信号の内容から通信要求元との通信に必要な
メディアの変換の可否を判別し、不可の場合には、通信
を拒否することで、通信要求元では再度の別ルートでの
通信要求信号の送信を試み、伝送されるルート途中で
は、そこでの使用可能なメディア変換手段の情報を通信
要求信号にさらに記録して、最終的に相手先端末に届
け、当該相手先端末ではこの通信要求信号の内容から通
信要求元との通信に必要なメディアの変換の可否を判別
し、可能ならば通信ルートと、そのルート毎での使用す
るメディア変換手段を指定し、そのメディア変換手段の
使用の予約をして通信を開始するようにした。
【0180】このように、端末間通信を行うにあたり、
利用可能な通信リソースの情報は通信要求を行う際に、
その通信要求の伝送に供した各ネットワークの通信リソ
ース管理手段に予め持たせたそのネットワークでの使用
可能な通信リソース情報から収集し、通信要求の信号中
に付加してゆくようにするだけであり、データベースを
使用しないので、その検索などが不要で、その分、時間
が節約できることになり、ルーティング決定が短時間に
行えるようになる。また、全てのネットワークの通信リ
ソースを蓄積するデータベースが不要であるから、構成
変更に伴うデータベースのメンテナンスが不要であり、
また、データベース故障によるルーティング不能などを
回避できるようになる。
【0181】なお、種々の具体例を説明したが、ここで
の具体例は一例であり、種々変形して実施可能である。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一つ、もしくは複数のネットワークを介して異メディア
端末間での通信を行うにあたり、ネットワークは通信リ
ソースの探索とルーティングの決定をパラレルに行なう
ことができるので、従来よりもルーティングの決定が速
くなる他、通信リソースの決定に必要となるデータベー
スがローカルなものであり、従来のような全ネットワー
クでグローバルなものでないので、保守、管理などが従
来よりも繁雑でなくなるなどの効果が得られる通信シス
テムが構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1を説明するための通信システム構成図である。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1に関わる端末Aの構成図。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1に関わる端末Bの構成図。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1に関わる端末Cの構成図。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1に関わる端末Dの構成図。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1に関わるゲートウェイAの構成図。
【図7】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1に関わるゲートウェイBの構成図。
【図8】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1に関わる端末Aより送出される通信要求信号を
示す図。
【図9】本発明を説明するための図であって、本発明の
具体例1の作用を説明するためのフローチャート。
【図10】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例1に関わるゲートウェイAの保持するネットワ
ークAの通信リソース管理テーブルを示す図。
【図11】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例1に関わるゲートウェイA、ゲートウェイBの
保持するネットワークBの通信リソース管理テーブルを
示す図。
【図12】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例1に関わるゲートウェイAより送出される通信
要求信号を示す図。
【図13】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例1に関わるゲートウェイAの保持するルーティ
ングテーブルを示す図。
【図14】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例1に関わるゲートウェイBの保持するネットワ
ークCの通信リソース管理テーブルを示す図。
【図15】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例1に関わるゲートウェイBより送出される通信
要求信号を示す図。
【図16】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例2に関わる端末Dの構成図。
【図17】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わる通信システムの構成図。
【図18】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わる端末Aの構成図。
【図19】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わる端末Bの構成図。
【図20】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わる端末Cの構成図。
【図21】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わる端末Dの構成図。
【図22】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイAの構成図。
【図23】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイBの構成図。
【図24】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイCの構成図。
【図25】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイDの構成図。
【図26】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わる端末Aより送出される通信要求信
号。
【図27】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わる端末Aにおけるルーティング処理手
段24Aの保持するルーティングテーブルの例を示す
図。
【図28】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイA、ゲートウェイCの
保持するネットワークAの通信リソース管理テーブルの
例を示す図。
【図29】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイC、ゲートウェイDの
保持するネットワークDの通信リソース管理テーブルの
例を示す図。
【図30】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイCより送出される通信
要求信号例を示す図。
【図31】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイCの保持するルーティ
ングテーブル例を示す図。
【図32】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイB、ゲートウェイDが
保持するネットワークCの通信リソース管理テーブル例
を示す図。
【図33】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイDより送出される通信
要求信号例を示す図。
【図34】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイA、ゲートウェイBの
保持するネットワークBの通信リソース管理テーブルで
ある。
【図35】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイAより送出される通信
要求信号例を示す図。
【図36】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイAの保持するルーティ
ングテーブル例を示す図。
【図37】本発明を説明するための図であって、本発明
の具体例3に関わるゲートウェイBより送出される通信
要求信号例を示す図。
【図38】従来例を説明するための図であって、従来例
における通信システム構成図。
【図39】従来例を説明するための図であって、従来例
における端末Aから送出される通信要求信号例を示す
図。
【図40】従来例を説明するための図であって、従来例
におけるデータベースの返答例を示す図。
【符号の説明】
10A,10B,10C,10D…端末 11A,11B,11C,11D…ゲートウェイ 12A,12B,12C,12D…ネットワーク 20A,20B,20C,20D…通信制御手段 21A…ユーザインタフェース処理手段 22A…通信要求送出手段 23A…FAX処理手段 23D…テキスト処理手段 24A,31A,31B,31C,31D…ルーティン
グ処理手段 24B,24C,25B,25C…FAX−テキスト変
換手段 25D,26D…通信リソース決定手段 30A,30B,30C,30D…通信制御手段 32A,32B,32C,32D…通信リソース管理制
御手段 33A,33B,33C,33D…通信リソース情報送
出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つ、もしくは複数のドメインから構成さ
    れ各種端末が接続されたマルチメディアネットワークを
    有する通信システムにおいて、 端末が通信要求すると、通信相手指定情報と、発信端末
    のメディア種別を含む通信要求信号をネットワークに送
    出する通信要求送出手段と、 ネットワークに設けられ、各ドメインに存在する、自ド
    メインの通信リソース状態を管理制御する通信リソース
    管理制御手段と、 ドメイン毎に存在すると共に、前記通信要求信号を受信
    すると、自ドメインの通信リソース状態に関する情報を
    前記通信リソース管理制御手段に問い合わせ、自ドメイ
    ン内の通信リソースに関する情報を取得し、取得した自
    ドメイン内の通信リソースに関する情報を前記通信要求
    信号に重畳させて、次の送付先ドメインまたは、着信端
    末に送出する通信リソース情報送出手段と、 着信端末の状態と前記通信要求信号の内容をもとに、通
    信で使用する通信リソースを決定する通信リソース決定
    手段と、を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】一つ、もしくは複数のドメインから構成さ
    れ各種端末が接続されたマルチメディアネットワークを
    有する通信システムにおいて、 端末が通信要求すると、通信要求信号に対して通信相手
    指定情報とともに通信で使用する通信リソースに関する
    情報を重畳させてネットワークに送出する通信要求送出
    手段と、 各ドメインに存在する、自ドメインの通信リソース状態
    を管理制御する通信リソース管理制御手段と、 前記通信要求信号を受信すると、自ドメインの通信リソ
    ース状態に関する情報を前記通信リソース管理制御手段
    に問い合わせ、自ドメイン内の通信リソースに関する情
    報を取得し、取得した自ドメイン内の通信リソースに関
    する情報を前記通信要求信号に重畳させて、次の送付先
    ドメインまたは、着信端末に送出するドメイン毎に存在
    する通信リソース情報送出手段と、 着信端末の状態と前記通信要求信号の内容とをユーザに
    表示することにより、ユーザが通信で使用する通信リソ
    ースを決定することを可能にする通信リソース表示手段
    と、を備えることを特徴とする通信システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の通信システムにお
    いて、 前記通信リソース情報送出手段は、自ドメインの通信リ
    ソースに関する情報を通信要求信号に重畳すると同時
    に、前記通信リソース管理制御手段に対して、通信リソ
    ースの予約を行なう機能を備えたことを特徴とする通信
    システム。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の通信システムにお
    いて、 前記通信リソース決定手段には、発信端末から通信要求
    信号が送出され、着信端末へのルーティングの候補が選
    ばれた際に、通信で使用する通信リソースが確保できな
    かった場合、そのルーティングの候補を棄却する機能を
    備えると共に、発信端末には、当該発信端末から別のル
    ーティングの候補を探索すべく通信要求送出手段に指示
    する手段を設けることを特徴とする通信システム。
JP8301650A 1996-11-13 1996-11-13 通信システム Pending JPH10145450A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100358157B1 (ko) * 1999-12-24 2002-10-25 한국전자통신연구원 품질보장 망자원관리 장치 및 그 방법
JP2008503943A (ja) * 2004-09-30 2008-02-07 ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 リソース管理の実現方法

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