JPH10141986A - 航法支援装置 - Google Patents

航法支援装置

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JPH10141986A
JPH10141986A JP8300716A JP30071696A JPH10141986A JP H10141986 A JPH10141986 A JP H10141986A JP 8300716 A JP8300716 A JP 8300716A JP 30071696 A JP30071696 A JP 30071696A JP H10141986 A JPH10141986 A JP H10141986A
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JP
Japan
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data
signal
dummy
navigation
circuit
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JP8300716A
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English (en)
Inventor
Toru Tashiro
亨 田代
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Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Original Assignee
Yokogawa Denshikiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置故障に対する信頼性が高く、しかも装置
検査等を簡易に行うことができる航法支援装置を得るこ
と。 【解決手段】 本発明は、艦艇の位置を測定するGPS
受信機33、オメガ受信機34およびデッカ受信機37
等の各種測定装置と、上記各測定装置の測定結果や、各
種作戦情報を表示する対勢盤32と、信号処理装置42
内の各部を制御する制御部45と、上記各測定装置より
得られる測定データに代えて、ダミーデータを設定する
統合操作部48とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掃海艇等の艦艇の
航行および武器システムの支援に用いられる航法支援装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、艦艇の航行には、自艦の位置
を計測する、GPS(Global Positioning System)、
デッカ方式の位置測定装置、オメガ方式の位置測定装置
等の測位装置や、船速を測定する電磁ログおよび音波ロ
グ等の船速計測装置や、方位を測定するジャイロ等が用
いられている。
【0003】また、艦艇においては、上述した各装置か
ら得られる航海情報(自艦位置、船速、方位等)が、単
に航行支援に用いられるだけでなく、武器システムの運
用時の作戦情報としても用いられている。ここで、上記
武器システムとは、例えば、掃海艇においては、海中に
仕掛けられた機雷の位置を確認し、この機雷を撤去する
機能を有するシステムをいう。
【0004】また、近年、省力化を目的として、上述し
た各装置から得られる各航海情報を1つの装置で統合的
に確認することができる航法支援装置が開発されてい
る。図8は、上述した従来の航法支援装置の構成を示す
ブロック図である。この図において、1は、GPS受信
機であり、複数の人工衛星より送信される電波を受信
し、受信電波より自艦位置を求め、これをGPS位置信
号Spgとして出力する。このGPS方式は、後述するオ
メガおよびデッカ方式等の他の位置測定方式に比して最
も測定精度が高いという特徴を有している。
【0005】2は、オメガ受信機であり、オメガ方式に
より受信される信号から自艦位置を求め、これをオメガ
位置信号Spoとして出力する。ここでオメガ方式とは、
10〜14kHz帯の超長波の電波を用いた双曲線式長
距離航行方式をいい、地球上に設けられた8局のオメガ
局より送信される電波を用いて自艦位置を測定する方式
をいう。このオメガ方式は、地球全域をカバーすること
ができるという利点を有しているものの、位置測定精度
が後述するデッカ方式に比して悪いという欠点を有して
いる。
【0006】3は、デッカ受信機であり、デッカ方式に
より受信される信号から自艦位置を求め、これをデッカ
位置信号Spdとして出力する。ここでデッカ方式とは、
地上に設置されたデッカ局より送信される70〜130
kHz帯の電波を受信することにより自艦位置を測定す
る方式をいい、主に中距離用航行支援用として用いられ
る位置測定方式をいう。このデッカ方式は、上述したオ
メガ方式に比して位置測定精度が高いという利点を有し
ているものの、デッカ局の設置数が少ないことや、使用
電波の伝搬距離が短い等の理由により、カバー範囲が狭
いという欠点を有している。
【0007】4は、船底に設けられた電磁ログセンサで
あり、海水に対する艦艇の速度(以下、対水速度と称す
る)を検出し、検出結果を電磁ログ信号として出力す
る。5は、増幅器であり、電磁ログセンサ4より入力さ
れる電磁ログ信号を増幅する。6は、A/D(アナログ
/ディジタル)変換器であり、増幅器5により増幅され
た電磁ログ信号をディジタル信号に変換する。
【0008】7は、速度変換器であり、A/D変換器6
の出力信号から、対水速度における絶対値(大きさ)お
よび方向を示す対水速度ベクトルを求め、これを対水速
度信号Svmとして出力する。8は、上記対水速度信号S
vmに対応する対水速度を表示する対水速度指示器であ
る。上述した電磁ログセンサ4、増幅器5、A/D変換
器6、速度変換器7および対水速度指示器8から、電磁
ログが構成されている。
【0009】9は、船底に設けられた音波ログセンサで
あり、超音波のドップラ効果を利用して、海底に対する
艦艇の速度(以下、対地速度)を検出する。この音波ロ
グセンサ9は、海底に対して3方向に超音波を送信し、
海底に反射された超音波を受信することにより、対地速
度を検出し、検出結果を音波ログ信号として出力する。
10は、傾斜測定器であり、艦艇の傾きを測定し、これ
を傾斜信号として出力する。この傾斜測定器10の測定
結果は、音波ログセンサ9より送信される超音波の放射
角度の調整に用いられる。
【0010】11は、増幅器であり、音波ログセンサ9
より出力される音波ログ信号、および傾斜測定器10よ
り出力される傾斜信号を増幅する。12は、A/D変換
器であり、増幅器11の出力信号をディジタル信号に変
換し、これを対地速度信号Svsとして出力する。上述し
た音波ログセンサ9、傾斜測定器10、増幅器11およ
びA/D変換器12から音波ログが構成されている。
【0011】13は、艦艇が向いている方向(方位)を
検出するジャイロであり、検出結果をジャイロ信号とし
て出力する。14は、増幅器であり、ジャイロ13より
出力されるジャイロ信号を増幅して、これを方位信号S
djとして出力する。15は、配電盤であり、上記方位信
号Sdjを、方位指示器16および後述するI/Oコント
ローラ20へ各々配電する。方位指示器16は、入力さ
れる方位信号Sdjに対応する方位を表示する。上述した
ジャイロ13、増幅器14、配電盤15および方位指示
器16から方位測定装置が構成されている。
【0012】17は、風向風速センサであり、艦艇の周
囲を吹く風の風向および風速を検出する。18は、増幅
器であり、上記風向風速センサ17の検出信号を増幅し
て、これを風向風速信号Swとして出力する。19は、
風向風速指示器であり、入力される風向風速信号Swに
対応する風速風向を表示する。以下、上述したGPS受
信機1、オメガ受信機2、・・・、風向風速センサ17等
の各測定装置により測定される各種測定結果(自艦位
置、対水速度、対地速度、方位および風向風速)を総称
して航海情報と称する。
【0013】I/O(Input/Output)コントローラ2
0は、方位信号Sdjおよび風向風速信号Swの入出力を
制御する。21は、制御装置であり、装置各部を制御す
る。この制御装置21は、制御装置21内の各部を制御
するCPU(中央処理装置)、上記CPUと外部接続装
置とのインターフェイスをとるインターフェイス回路、
直流電源装置等を有している。この制御装置21の動作
の詳細については後述する。
【0014】22は、作戦指令室に設けられた対勢盤で
あり、作戦行動に必要な海図情報や、各測定装置より得
られる航海情報を表示する。すなわち、作戦指令官は、
上記対勢盤22に表示される情報に基づいて、各種作戦
の指令を行う。23は、機雷回収作業(掃海、掃討)等
を行う武器システムである。この武器システム23は、
I/Oコントローラ20および制御装置21より入力さ
れる各測定信号により機雷位置を求め、この情報に基づ
いて掃海、掃討を実行する。24は、信号処理装置であ
り、上述したI/Oコントローラ20および制御装置2
1から構成されており、作戦指令室に設置されている。
【0015】上記構成において、まず、ジャイロ13よ
り出力されたジャイロ信号は、増幅器14および配電盤
15を経て、方位信号SdjとしてI/Oコントローラ2
0および方位指示器16へ各々入力される。また、風向
風速センサ17より出力された検出信号は、増幅器18
を経て風向風速信号SwとしてI/Oコントローラ20
および風向風速指示器19へ各々入力される。これによ
り、I/Oコントローラ20は、上記方位信号Sdjおよ
び風向風速信号Swを制御装置21へ各々出力する。ま
た、方位指示器16には方位が、風向風速指示器19に
は風向風速が各々指示される。
【0016】また、制御装置21には、GPS位置信号
Spg、オメガ位置信号Spo、デッカ位置信号Spd、対水
速度信号Svmおよび対地速度信号Svsの各信号が入力さ
れる。制御装置21は、上述した各信号からGPS位置
データ、オメガ方式によるオメガ位置データ、デッカ方
式によるデッカ位置データ、対水速度データ、対地速度
データ、方位データおよび風向風速データ(以下、総称
して航海データと称する)をもとめ、これらを対勢盤2
2および武器システム23へ各々出力する。これによ
り、対勢盤22には、航海データより得られる航海情報
(GPS位置、オメガ位置等)が表示される。また、武
器システム23は、入力された航海データを用いて、掃
海、掃討作業等を実行する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の航法
支援装置は、純粋な航海支援用のみならず、武器システ
ム23への航法データの供給用や、武器システム23で
用いられる航海データの収集用として用いられているこ
とから、一般船舶に比して高い信頼性が要求される。し
かしながら、従来の航法支援装置においては、ジャイロ
13等の測定装置が故障すると、その航海データ(ジャ
イロ13の場合、方位データ)が欠落し、当該航海デー
タの重要度によっては、艦艇が航行不能となるばかりで
なく、武器システム23をも機能しなくなるという欠点
があった。また、従来の航法支援装置においては、信号
処理装置24の検査を行う場合、ジャイロ13等の測定
装置を全て信号処理装置24へ接続しなければならず、
非常に面倒であるという問題があった。本発明は、この
ような背景のもとになされたもので、装置故障に対する
信頼性が高く、しかも装置検査等を簡易に行うことがで
きる航法支援装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、艦艇の航行および武器システムの運用に必要な航海
データを収集する航海データ収集手段を有する航法支援
装置において、前記航海データに対応する疑似的なダミ
ーデータを設定するダミーデータ設定手段と、前記航海
データまたは前記ダミーデータのいずれかを選択する選
択手段と、前記選択手段により選択されたデータを用い
て、前記艦艇の航行制御および武器システムの制御を行
う制御手段とを具備することを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の航法支援装置において、前記ダミーデータ設定手段
は、タッチパネルを有しており、オペレータは、前記タ
ッチパネルを押圧することにより前記ダミーデータの設
定を行うことを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明は、艦艇の航行およ
び武器システムの運用に必要な複数の航海データを各々
収集する複数の航海データ収集手段を有する航法支援装
置において、前記複数の航海データ収集手段が収集すべ
き各航海データに対応する疑似的なダミーデータを各々
設定する第1のダミーデータ設定手段と、前記航海デー
タまたはこれに対応する、前記第1のダミーデータ設定
手段により設定された前記ダミーデータのいずれかを選
択する第1の選択手段と、前記複数の航海データ収集手
段が収集すべき複数の航海データのうち一部の航海デー
タに対応する疑似的なダミーデータを各々設定する第2
のダミーデータ設定手段と、前記航海データまたはこれ
に対応する、前記第2のダミーデータ設定手段により設
定された前記ダミーデータのいずれかを選択する第2の
選択手段と、前記第1または第2の選択手段のいずれか
により選択されたデータを用いて、前記艦艇の航行制御
および武器システムの制御を行う制御手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0021】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の航法支援装置において、前記第1および第2のダミー
データ設定手段は、各々タッチパネルを有しており、オ
ペレータは、前記第1または第2のダミーデータ設定手
段のいずれかを用いて、前記タッチパネルを押圧するこ
とにより前記ダミーデータの設定を行うことを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる航法支援装置の構成を示すブロック図である。この
図において、30は、図示しないレーダ室に設けられた
信号表示器であり、上記レーダ室と後述する作戦指令室
との間で意志伝達を行うための表示器であり、作戦指令
室の指令官からの指令内容が表示される。31は、艦内
各所に設けられたプラズマディスプレイからなる航海信
号表示器であり、航海情報(方位、自艦位置、対水速
度、対地速度、風向風速等)を表示する。
【0023】32は、作戦指令室に設置された対勢盤で
あり、航海情報の他、作戦に必要な作戦情報を表示する
表示部や、この表示部の表示内容を選択する選択装置等
を有している。また、この対勢盤32には、装置各部の
異常をブザー等で報知するアラーム報知装置、および後
述するデータ選択処理に用いられるデータ選択装置が設
けられている。指令官、その他作戦要員は、上記対勢盤
32に表示される情報に基づいて作戦の指令/遂行を行
う。
【0024】33は、自艦位置を測定するGPS受信機
であり、測定結果をGPS位置信号Spgとして出力す
る。34は、自艦位置をオメガ方式により測定するオメ
ガ受信機であり、測定結果をオメガ位置信号Spoとして
出力する。35は、機雷探知機であり、海中に仕掛けら
れた機雷の位置を探知し、探知結果を機雷位置信号Sk
として出力する。36は、水中位置監視装置であり、遠
隔操作により上記機雷を撤去する機雷処分機の位置を測
定し、測定結果を水中位置信号Ssとして出力する。3
7は、デッカ方式により自艦位置を測定するデッカ受信
機であり、測定結果をデッカ位置信号Spdとして出力す
る。
【0025】38は、サイドスキャンソナーであり、広
範囲に亙って、艦艇直下近傍の海底の起伏状態、底質の
分布、すなわち海底の状態を、超音波を利用して測定す
る。このサイドスキャンソナー38には、演算、表示に
必要な航海情報Scが制御部45より入力される。39
は、音響測深儀であり、超音波を利用して、艦艇から海
底までの水深を測定し、測定結果を水深信号Sdとして
出力する。40は第1レーダであり、比較的狭い範囲に
亙って艦艇周囲の船舶、障害物等を探知する近距離用の
レーダであり、探知結果を第1レーダ画像信号Sr1とし
て出力する。41は、第2レーダであり広範囲に亙って
艦艇周囲の船舶、障害物等を探知する遠距離用のレーダ
であり、探知結果を第2レーダ画像信号Sr2(シンクロ
信号)として出力する。
【0026】42は、信号処理装置であり、制御部4
5、統合操作部48、直流電源装置49から構成されて
おり、上述した対勢盤32と同様にして作戦指令室に設
置されている。制御部45は装置各部を制御する。この
制御部45の詳細な構成および動作については後述す
る。統合操作部48は、上述した各測定装置(GPS受
信機33等)の測定結果等を表示するLCD(液晶ディ
スプレイ)や、ダミーデータの設定に用いられるタッチ
パネル等を有している。ここで、ダミーデータとは、各
種測定装置(GPS受信機33等)の故障時や装置の検
査時において、測定値に代えて用いられる疑似データを
いう。なお、このダミーデータの詳細については、後述
する。
【0027】ここで、上記制御部45および統合操作部
48の構成を図2に示す。この図に示す制御部45にお
いて、52は、CPUであり、制御部45内の装置各部
を制御する。このCPU52の動作の詳細については、
後述する。53は、I/F(インターフェイス)回路で
あり、GPS受信機33、オメガ受信機34より入力さ
れるGPS位置信号Spg、オメガ位置信号Spを、各々
CPU52で扱えるレベルの信号に変換する。以後、上
述したGPS位置信号Spg、オメガ位置信号Spoに対応
する、上記I/F回路53の出力をGPS位置データ、
オメガ位置データと各々称する。
【0028】54は、PIO(Parallel Input Outpu
t)・I/F回路であり、I/F回路53の出力データ
(シリアルデータ)をパラレルデータに変換する。ま
た、このPIO・I/F回路54は、CPU52と、信
号表示器30および後述するアラーム表示器61との間
のインターフェースをとる。
【0029】55は、I/F回路であり、機雷探知機3
5より入力される機雷位置信号Sk、水中位置監視装置
36より入力される水中位置信号Ss、および後述する
I/F回路205より入力される設定信号Sset1を、C
PU52で扱えるレベルの信号に各々変換する。以後、
上述した機雷位置信号Sk、水中位置信号Ssおよび設定
信号Sset1に対応する、I/F回路55の出力を、機雷
位置データ、水中位置データ、設定データと各々称す
る。
【0030】56は、I/F回路であり、CPU52と
対勢盤32および航海信号表示器31との間のインター
フェースをとる。また、I/F回路56は、航海情報S
cをサイドスキャンソナー38へ出力し、また、後述す
る信号処理部67(図1参照)より入力される方位信号
Sdj、音響測深儀39より入力される水深信号Sd、第
1レーダ40より入力される第1レーダ画像信号Sr1、
デッカ受信機37より入力されるデッカ位置信号Spd
を、各々CPU52で扱えるレベルの信号に変換する。
【0031】以後、上述した方位信号Sdj、水深信号S
d、第1レーダ画像信号Sr1およびデッカ位置信号Spd
に対応する、I/F回路56の出力を、各々方位デー
タ、水深データ、第1レーダ画像データおよびデッカ位
置データと各々称する。57は、I/F回路であり、C
PU52と統合操作部48との間のインターフェイスを
とる。このI/F回路57からは、各測定装置(GPS
受信機33等)の測定結果を表す表示信号SH1が出力さ
れる。
【0032】58は、S/D(Synchronizing Signal/
Digital)コンバータであり、第2レーダ41より入力
される第2レーダ画像信号Sr2(シンクロ信号)をディ
ジタル信号に変換する。以後、上記S/Dコンパータ5
8の出力を、第2レーダ画像データと称する。59は、
LAN(Local Area Network)・I/F回路であり、L
AN通信のインターフェイスをとる回路であり、後述す
るLAN・I/F回路78(図3参照)とケーブルCを
介して接続されている。60はメモリである。B1は制
御部45の各部を接続するバスである。アラーム表示器
61は、制御部45内各部の異常状態、およびGPS受
信機33等の異常状態を表示する。
【0033】また、統合操作部48において、200
は、I/F回路である。201は、LCD(液晶ディス
プレイ)であり、I/F回路57より入力される表示信
号SH1に応じた各種測定結果等を表示する。202は、
統合操作部48の各部を制御するCPUである。203
は、LCD201上に貼着されたタッチパネルであり、
各種入力・設定をする入力装置である。
【0034】ここで、上述したLCD201の表示画面
の一例を図4に示す。このLCD201には、タッチパ
ネル203が全面に亙って貼着されており、オペレータ
は、同図において有効である感圧領域a〜iうち当該感
圧領域を押圧することにより、各種入力・設定作業を行
う。この図4に示す表示画面の内容については、後述す
る。
【0035】図2において、I/F回路205は、タッ
チパネル203に対するオペレータの押圧操作により設
定される後述する設定情報(ダミーデータ等)を設定信
号Sset1として、制御部45のI/F回路55へ出力す
る。直流電源装置49は、装置各部へ直流電源を供給す
る。
【0036】次に、図1に示す信号処理装置76および
その接続装置について説明する。この図において、62
は、音波ログセンサであり、ドップラ効果を利用して海
底に対する艦艇の対地速度を検出し、検出結果を音波ロ
グ信号Sosとして出力する。信号処理部63は、音波ロ
グセンサ62より入力される上記音波ログ信号Sosから
対地速度を求め、これを対地速度信号Svsとして後述す
る制御部73へ出力する。上記音波ログセンサ62およ
び信号処理部63から音波ログが構成されている。
【0037】64は、電磁ログセンサであり、海水に対
する艦艇の対水速度を検出し、検出結果を電磁ログ信号
Somとして出力する。65は、信号処理部であり、電磁
ログセンサ64より入力される上記電磁ログ信号Somか
ら対水速度を求め、これを対水速度信号Svmとして、制
御部73、GPS受信機33、第1レーダ40および第
2レーダ41へ各々出力する。上記電磁ログセンサ64
および信号処理部65から電磁ログが構成されている。
【0038】66は、ジャイロであり、艦艇の方位角、
ピッチ角、ロール角(以下、これら3つの角を総称して
単に方位と称する)を検出し、検出結果をジャイロ信号
Sojとして出力する。信号処理部67は、ジャイロ66
より入力される上記ジャイロ信号Sojから方位を求め、
これを方位信号Sdjとして、増幅器68、制御部73へ
各々出力する。
【0039】増幅器68は、上記方位信号Sdjを増幅
し、これを方位指示器69、GPS受信機33、機雷探
知機35、水中位置監視装置36、第1レーダ40およ
び第2レーダ41へ各々出力する。方位指示器69は、
増幅器68で増幅された方位信号Sdjに応じた方位を表
示する。上述したジャイロ66、信号処理部67、増幅
器68および方位指示器69から方位測定装置が構成さ
れている。
【0040】70は、艦艇の周囲を吹く風の風向および
風速を検出する風向風速センサであり、検出結果を風向
検出信号Sodおよび風速検出信号Sovとして各々出力す
る。71は、信号処理部であり、上記風向検出信号Sod
および風速検出信号Sovから風向および風速を求め、こ
れを風向信号Swd(シンクロ信号)および風速信号Swv
として風向風速指示器72および制御部73へ各々出力
する。風向風速指示器72は、風向信号Swdおよび風速
信号Swvに対応する風向および風速を表示する。上述し
た風向風速センサ70、信号処理部71および風向風速
指示器72から風向風速測定装置が構成されている。制
御部73は装置各部を制御し、この制御部73の詳細な
構成および動作については、後述する。
【0041】74は、統合操作部であり、上述した各測
定装置(音波ログセンサ62等)の測定結果等を表示す
るLCD(液晶ディスプレイ)や、ダミーデータの設定
に用いられるタッチパネル等を有している。以上説明し
たように、信号処理部76は、信号処理部63、65、
67ならびに71、増幅器68、制御部73、統合操作
部74および直流電源装置75から構成されている。
【0042】ここで、信号処理装置76の制御部73お
よび統合操作部74の構成を図3に示す。この図に示す
制御部73において、77は、CPUであり、制御部7
3内の装置各部を制御する。このCPU77の動作の詳
細については後述する。LAN・I/F回路78は、図
2に示す制御部45のLAN・I/F回路59にケーブ
ルCを介して接続されている。79は、I/F回路であ
り、信号処理部63より入力される対地速度信号Svsお
よび後述するI/F回路105より入力される設定信号
Sset2をCPU77で扱えるレベルの信号に各々変換す
る。以後、上述した対地速度信号Svsおよび設定信号S
set2に対応する、上記I/F回路79の出力を対地速度
データおよび設定データと各々称する。
【0043】80は、I/F回路であり、信号処理部6
5、67より入力される対水速度信号Svmおよび方位信
号SdjをCPU77で扱えるレベルの信号に変換する。
以後、上記対水速度信号Svmおよび方位信号Sdjに対応
する、I/F回路80の出力を対水速度データおよび方
位データと各々称する。
【0044】81は、S/Dコンバータであり、信号処
理部71より入力される風向信号Swd(シンクロ信号)
をディジタル信号に変換する。以後、上記風向信号Swd
に対応する、S/Dコンバータ81の出力を風向データ
と称する。82は、A/Dコンバータであり、信号処理
部71より入力される風速信号Swvをディジタル信号に
変換する。以後、上記風速信号Swvに対応する、A/D
コンバータ82の出力を風速データと称する。83はメ
モリである。84はPIO・I/F回路である。85
は、アラーム表示器であり、信号処理装置76内の異常
を表示する。B2は、制御部73の各部を接続するバス
である。86は、I/F回路であり、各測定装置(音波
ログ等)の測定結果を表す表示信号SH2を出力する。
【0045】また、統合操作部74は、制御部73のC
PU77で演算用に用いられる各種パラメータの設定
や、対地速度データ、対水速度データ、方位データ、風
向データおよび風速データの代わりに用いられるダミー
データの設定・入力に用いられる。ここで、統合操作部
74において設定できるダミーデータ、被代替データ、
および該代替データの生成に必要な測定装置の出力信号
を以下に示す。 <統合操作部74において設定可能なダミーデータ> (ダミーデータ) (被代替データ) (出力信号) ・ダミー音波ログデータ 対地データ 音波ログ信号Sos [ダミー対地速度データ] ・ダミー電磁ログデータ 対水速度データ 電磁ログ信号Som [ダミー対水速度データ] ・ダミージャイロデータ 方位データ ジャイロ信号Soj [ダミー方位データ] ・タ゛ミー風向/風速検出テ゛ータ 風向/風速テ゛ータ 風向/風速検出信号Sod/Sov [ダミー風向風速データ]
【0046】また、統合操作部74の基本的な構成は、
図2に示す統合操作部48の各部と同一である。すなわ
ち、図3に示す統合操作部74において、100はI/
F回路である。101は、LCD(液晶ディスプレイ)
であり、I/F回路100へ入力される表示信号SH2に
応じた内容を表示する。102はCPUである。103
は、LCD101上に設けられたタッチパネルであり、
ダミーデータの設定時において入力装置として用いら
れ、オペレータは、LCD101の画面上の当該感圧領
域を押圧することにより、ダミーデータの設定・入力操
作を行う。
【0047】I/F回路105は、タッチパネル103
の操作によりオペレータにより設定される設定情報(ダ
ミーデータ等)を設定信号Sset2として、制御部73の
I/F回路79へ出力する。直流電源装置75は、装置
各部へ直流電源を供給する。直流電源装置75は、装置
各部へ直流電源を供給する。
【0048】一方、前述した図2に示す統合操作部48
は、上述した統合操作部74が設定可能なダミーデータ
に加えて、信号処理装置42に接続されている測定装置
(GPS受信機33等)の測定結果に代えて用いられる
ダミーデータの設定が可能である。ここで、統合操作部
48において設定できるダミーデータ、被代替データ、
および該代替データの生成に必要な測定装置の出力信号
を以下に示す。 <統合操作部48において設定可能なダミーデータ> (ダミーデータ) (被代替データ) (出力信号) ・ダミー位置データ GPS位置データ GPS位置信号Spg ・同上 オメガ位置データ オメガ位置信号Spo ・同上 デッカ位置データ デッカ位置信号Spd ・同上 第1の推測位置テ゛ータ(後述する) ・同上 第2の推測位置テ゛ータ(後述する) ・同上 第1レータ゛画像テ゛ータ 第1レータ゛画像信号Sr1 ・同上 第2レータ゛画像テ゛ータ 第2レータ゛画像信号Sr2 ・ダミージャイロデータ 方位データ ジャイロ信号Soj [ダミー方位データ] ・ダミー音波ログデータ 対地速度データ 音波ログ信号Sos [ダミー対地速度データ] ・同上 演算対地速度テ゛ータ(後述する) ・ダミー電磁ログデータ 対水速度データ 電磁ログ信号Som [ダミー対水速度データ] ・タ゛ミー風向/風速検出テ゛ータ 風向/風速テ゛ータ 風向/風速検出信号Sod/Sov [ダミー風向風速データ] ・ダミー水深データ 水深データ 水深信号Sd ・ダミー機雷位置データ 機雷位置データ 機雷位置信号Sk ・ダミー水中位置データ 水中位置データ 水中位置信号Ss ・ダミー目標位置データ 第1レータ゛画像テ゛ータ 第1レータ゛画像信号Sr1 ・同上 第2レータ゛画像テ゛ータ 第2レータ゛画像信号Sr2
【0049】すなわち、信号処理部76の統合操作部7
4(図3参照)は、信号処理部76の測定装置(音波ロ
グセンサ等)の出力信号のバックアップ用のダミーデー
タを設定することができる。これに対して、信号処理部
42の統合操作部48(図2参照)は、信号処理部42
および76の双方に接続されている接続測定装置(GP
S受信機33、音波ログ等)の出力信号に対応するダミ
ーデータを設定をすることができる。
【0050】<動作の概要>次に、上述した一実施形態
による航法支援装置の動作の概要を図5〜7を参照して
説明する。図5は、一実施形態による航法支援装置の動
作の概要を示す概念図であり、図6および7は、図5に
示す概念図の詳細を示す図である。まず、図5におい
て、基本的には、対勢盤32および武器システムには、
同図に示す位置データ、方位データ、対地速度データ、
・・・、目標位置データ(以下、総称して航海データと称
する)が入力され、対勢盤32の表示部(図示略)に
は、上記航海データに応じた航海情報が表示される。一
方、武器システムにおいては、上記航海データが作戦指
令情報として用いられる。
【0051】また、図5において、対勢盤32および武
器システムへ入力される航海データは、実際に測定装置
で測定された航海データ(実測データ)、ダミーデータ
のいずれか選択されたものである。例えば、図5におい
て、位置データは、位置データ選択処理S1において、
複数の実測データ(GPS位置データ、オメガ位置デー
タ等)、ダミーデータの中からオペレータにより選択さ
れたデータである。
【0052】すなわち、上記位置データは、図6の位置
データ選択処理S1に示すように、GPS位置データ、
オメガ位置データ、デッカ位置データ、第1ならびに第
2の推測位置データ、第1ならびに第2のレーダ画像デ
ータ、およびダミー位置データの中から選択された1つ
のデータである。ここで、第1の位置推測データは、対
地速度データ、方位データ、GPS位置データ(GPS
データ、オメガ位置データ、またはデッカ位置データ)
を用いて演算される位置データである。また、第2の位
置推測データは、対水速度データ、方位データ、GPS
位置データ(オメガ位置データ、オメガ位置データ、ま
たはデッカ位置データ)を用いて演算される位置データ
である。
【0053】また、上記位置データの選択は、オペレー
タが対勢盤32に設けられた選択装置を操作することに
よりなされる。一方、ダミー位置データの設定は、統合
操作部48よりなされる。すなわち、位置データは、8
つのデータのうち1つが選択されたものである。
【0054】以下同様にして、方位データ選択処理S2
においては、方位データとして、方位データ(実測)お
よびダミー方位データのうちいずれか1つが選択され、
対地速度データ選択処理S3においては、対地速度デー
タ(実測)、演算対地速度データ、およびダミー対地速
度データのうちいずれか1つが選択される。上記演算対
地速度データは、GPS位置データと方位データとから
演算により求められるデータである。
【0055】また、対水速度データ選択処理S4におい
ては、対水速度データとして、対水速度データ(実測)
またはダミー対水速度データのいずれかが選択される。
また、図7に示す風向風速データ選択処理S5において
は、風向/風速データとして、風向/風速データ(実
測)またはダミー風向風速データのいずれかが選択さ
れ、水深データ選択処理S6においては、水深データと
して、水深データ(実測)またはダミー水深データのい
ずれかが選択される。
【0056】また、機雷位置データ選択処理S7におい
ては、機雷位置データとして、機雷位置データ(実測)
またはダミー機雷位置データのいずれかが選択され、水
中位置データ選択処理S8においては、水中位置データ
として、水中位置データ(実測)またはダミー水中位置
データのいずれかが選択される。
【0057】また、目標位置データ選択処理S9におい
ては、目標位置データとして、第1レーダ画像データ、
第2レーダ画像データ、またはダミー目標位置データの
うちいずれか1つが選択される。上記目標位置データと
は、第1レーダ40(図1参照)等により探索された目
標物体(例えば、敵艦艇)の位置を表すデータである。
【0058】<通常時における動作>次に、上述した一
実施形態による航法支援装置の通常時における動作を説
明する。図6および7において、オペレータは、対勢盤
32および武器システムで用いる航海データを、対勢盤
32の選択装置および統合操作部48を操作して選択す
る。すなわち、図6に示す位置データ選択処理S1にお
いて、今、オペレータは、対勢盤32の選択装置を操作
して、例えば、位置データとしてGPS位置データを選
択する。次に、オペレータは、統合操作部48を操作し
て、方位データ選択処理S2から図7に示す目標位置デ
ータ選択処理S9までの処理を順次実行する。
【0059】ここで、図6に示す方位データ選択処理S
2を例にとり、統合操作部48を用いた具体的な選択手
順について説明する。まず、オペレータにより、図4に
示すLCD201の感圧領域a(「メニュー」表示)が
押圧されると、方位データ選択処理S2用の画面、すな
わち、同図に示す<<ジャイロコンパスデータ>>の画
面が表示される。また、図2に示す統合操作部48のタ
ッチパネル203からは、上記<<ジャイロコンパスデ
ータ>>画面が開かれた旨を表す、設定信号Sset1が、
I/F回路204、205、および制御部45のI/F
回路55ならびにバスB1を介して、CPU52へ出力
される。これにより、上記CPU52は、方位データ選
択処理S2がなされることを認識する。
【0060】次に、オペレータは、方位データ(実測)
を選択すべく、図4に示す感圧領域d(「入力」表示)
に続いて、感圧領域c(「実行」表示)を押圧する。こ
れにより、図2に示すCPU202からは、方位データ
(実測)が選択された旨を表す設定信号Sset1が制御部
45のCPU52へ出力され、上記CPU52は、方位
データ(実測)が選択されたこと認識する。
【0061】次に、オペレータは、図4に示す感圧領域
b(「次画面」表示)を押圧して、次画面(図6:対地
速度データ選択処理S3用)を表示させ、上述した方位
データ選択処理S2と同様にして、対地速度データを選
択した後、図7に示す目標位置データ選択処理S9ま
で、および位置データ選択処理S1の処理を順次実行す
る。
【0062】そして、今、上記選択処理(S1〜S9)
により次のデータ(全て実測)が選択されたものとす
る。 (選択処理) (被選択データ:図6、7参照) 位置データ選択処理S1 → GPS位置データ(実測) 方位データ選択処理S2 → 方位データ(実測) 対地速度データ選択処理S3 → 対地速度データ(実測) 対水速度データ選択処理S4 → 対水速度データ(実測) 風向/風速データ選択処理S5 → 風向/風速データ(実測) 水深データ選択処理S6 → 水深データ(実測) 機雷位置データ選択処理S7 → 機雷位置データ(実測) 水中位置データ選択処理S8 → 水中位置データ(実測) 目標位置データ選択処理S9 → 第1レーダ画像データ(実測)
【0063】そして、上述した選択状態において、図2
に示すGPS受信機33からは、自艦位置(GPS方
式)を表すGPS位置信号SpgがI/F回路53へ出力
され、I/F回路53からは、GPS位置データがPI
O・I/F回路54へ出力される。続いて、上記GPS
位置データは、PIO・I/F回路54によりパラレル
データに変換される。また、オメガ受信機34からは、
自艦位置(オメガ方式)を表すオメガ位置信号SpoがI
/F回路53へ出力され、I/F回路53からはオメガ
位置データが出力される。
【0064】また、機雷探知機35からは、機雷位置を
表す機雷位置信号SkがI/F回路55へ出力され、I
/F回路55からは機雷位置データが出力される。ま
た、水中位置監視装置36からは、機雷処分機の位置を
表す水中位置信号SsがI/F回路55へ出力され、I
/F回路55からは水中位置データが出力される。
【0065】また、デッカ受信機37からは、艦艇位置
を表すデッカ位置信号SpdがI/F回路56へ出力さ
れ、I/F回路56からはデッカ位置データが出力され
る。
【0066】また、音響測深儀39からは、艦艇と海底
との距離(深さ)を表す水深信号SdがI/F回路56
へ出力され、I/F回路56からは水深データが出力さ
れる。また、第1レーダ40からは、第1レーダ画像信
号Sr1がI/F回路56へ出力され、このI/F回路5
6からは、第1レーダ画像データが出力される。また、
第2レーダ41からは、第2レーダ画像信号Sr2がS/
Dコンバータ58へ出力され、このS/Dコンバータ5
8は、上記第2レーダ画像信号Sr2をディジタル信号に
変換して、これを第2レーダ画像データとして出力す
る。また、CPU52は、上述したGPS位置データ、
オメガ位置データ等の各データをメモリ60に書き込
む。
【0067】一方、図3において、音波ログセンサ62
からは、対地速度に対応する音波ログ信号Sosが信号処
理部63へ出力される。これにより、信号処理部63
は、上記音波ログ信号Sosから対地速度を求め、これを
対地速度信号SvsとしてI/F回路79へ出力する。こ
れにより、I/F回路79からは、対地速度データが出
力される。
【0068】また、電磁ログセンサ64からは、対水速
度に対応する電磁ログ信号Somが信号処理部65へ出力
される。これにより、信号処理部65は、上記電磁ログ
信号Somから対水速度を求め、これを対水速度信号Svm
としてI/F回路80、図2に示すGPS受信機33、
第1レーダ40および第2レーダ41へ各々出力する。
これにより、上記I/F回路80からは、対水速度デー
タが出力される。
【0069】また、ジャイロ66からは、艦艇の方位に
対応するジャイロ信号Sojが信号処理部67へ出力され
る。これにより、信号処理部67は、上記ジャイロ信号
Sojから方位を求め、これを方位信号Sdjとして、I/
F回路80、図2に示すI/F回路56、および増幅器
68へ各々出力する。これにより、I/F回路80から
は、方位データが出力される。
【0070】また、図3に示す増幅器68は、信号処理
部67より入力された方位信号Sdjを増幅して、これを
方位指示器69、図2に示すGPS受信機33、機雷探
知機35、水中位置監視装置36、第1レーダ40およ
び第2レーダ41へ各々出力する。これにより、方位指
示器69には、艦艇の方位が指示される。
【0071】また、風向風速センサ70からは、風向検
出信号Sodおよび風速検出信号Sovが信号処理部71へ
出力され、信号処理部71は、上記風向検出信号Sodか
ら風向を求め、これを風向信号SwdとしてS/Dコンバ
ータ81および風向風速指示器72へ、また、上記風速
検出信号Sovから風速を求め、これを風速信号Swvとし
てA/Dコンバータ82および風向風速指示器72へ各
々出力する。
【0072】これにより、風向風速指示器72には、現
在の風向および風速が指示される。また、S/Dコンバ
ータ81からは、風向データが出力され、A/Dコンバ
ータ82からは、風速データが出力される。
【0073】また、制御部73のCPU77は、上述し
た対地速度データ、対水速度データ、方位データ、風向
データおよび風速データを、LAN・I/F回路78、
ケーブルCを介して、図2に示す制御部45のLAN・
I/F回路59へ出力する。これにより、制御部45の
CPU52は、LAN・I/F回路59を介して、上述
した対地速度データ等の各データを読み込み、これらを
バスB1を介してメモリ60に書き込む。
【0074】次に、CPU52は、メモリ60に記憶さ
れている各種データのうち、例えば、方位データ、位置
データおよび対水速度データをI/F回路56を介し
て、航海信号表示器31へ出力する。これにより、航海
信号表示器31には、現在の艦艇の方位、位置、対水速
度が表示される。
【0075】また、CPU52は、メモリ60に記憶さ
れている各種データのうち、前述したオペレータの選択
処理により選択されたデータをI/F回路56を介して
対勢盤32および武器システム(図示略)へ出力する。
これにより、対勢盤32には、自艦位置としてGPS位
置(実測)、自艦の方位(実測)、対地速度(実測)、
対水速度(実測)、風向/風速(実測)、水深(実
測)、機雷位置(実測)、および目標位置(実測)が各
々が表示される。そして、指令官は、対勢盤32の表示
を見ながら作戦を立て、これを遂行する。一方、武器シ
ステムは、上記データを用いて、掃海、掃討作業を実行
する。
【0076】<故障時におけるバックアップ動作>次
に、上述した一実施形態による航法支援装置において、
装置各部が故障した場合のバックアップ動作について説
明する。
【0077】はじめに、一例として、図3に示すジャイ
ロ66が故障した場合の動作を説明する。今、何等かの
原因によりジャイロ66が故障したとすると、ジャイロ
66からは、ジャイロ信号Sojが出力されず、したがっ
て、信号処理部67からは、方位信号SdjがI/F回路
79へ出力されない。すなわち、I/F回路80から
は、方位データが出力されない。
【0078】これにより、制御部73のCPU77は、
ジャイロ66が故障したと判断して、PIO・I/F回
路84を介して、アラーム表示器85に「ジャイロ異
常」なるアラームを表示するとともに、信号処理装置7
6またはその接続装置において異常が発生していること
を表すアラーム信号をLAN・I/F回路78、ケーブ
ルCを介して、図2に示すLAN・I/F回路59へ出
力する。
【0079】これにより、制御部45のCPU52は、
入力されたアラーム信号をバスB1、I/F回路56、
対勢盤32へ出力する。これにより、対勢盤32には、
信号処理装置42または76(図3参照)で故障が発生
したことを示す「信号処理装置異常」なる表示がなされ
る。また、これと同時に対勢盤32の図示しないブサー
が鳴動する。これにより、対勢盤32の周囲のオペレー
タ(指令官、作戦要員等)は、信号処理装置42または
信号処理装置76のいずれか(今の場合、信号処理装置
76)で異常が発生したことを知る。
【0080】次に、オペレータは、信号処理装置42の
アラーム表示器61(図2参照)および信号処理装置7
6のアラーム表示器85(図3参照)を目視確認して、
異常箇所の特定を行う。今の場合、アラーム表示器85
に「ジャイロ異常」なるアラームが表示されているの
で、オペレータは、図3に示すジャイロ66が故障して
いると判断して、図6に示す方位選択処理S2を実行し
てダミージャイロデータ(ダミー方位データ)によるバ
ックアップ処理を行う。
【0081】すなわち、オペレータは、前述した動作と
同様にして、図4に示す統合操作部48の感圧領域a
(「メニュー」表示)を押圧して、同図に示す<<ジャ
イロコンパスデータ>>画面を表示した後、感圧領域g
(「テンキー」表示)を押圧して、[ダミーデータ]の
欄の方位角(表示領域j)、ピッチ角(表示領域k)、
ロール角(表示領域l)としてダミーの数値(ダミージ
ャイロデータ)を設定する。上記数値としては、ジャイ
ロ66の故障前の実測値、または予想値が用いられる。
また、上記数値は、予め設定してもよい。
【0082】次に、オペレータは、図4に示す[ダミー
データ]の「データ」の欄の感圧領域h(「有効」表
示)を押圧する。これにより、図2に示す統合操作部4
8のCPU202は、設定されたダミージャイロデータ
が有効であると認識する。なお、一度設定されたジャイ
ロデータを無効とする場合には、オペレータは、図4に
示す感圧領域i(「無効」表示)を押圧すればよい。
【0083】次に、オペレータは、図4に示す[入力信
号切換]の「切り換えSW」の欄の感圧領域e(「ダミ
ー」表示)を押圧する。これにより、図2に示す統合操
作部48のCPU202は、設定されたダミージャイロ
データを設定信号Sset1として、I/F回路205、お
よび制御部45のI/F回路55へ出力する。
【0084】これにより、I/F回路55からは、設定
信号Sset1に対応したダミージャイロデータが、バスB
1を介してCPU52へ出力され、CPU52は、上記
ダミーデータをLAN・I/F回路59およびケーブル
Cを介して、図3に示すLAN・I/F回路78へ出力
する。
【0085】これにより、図3に示す制御部73のCP
U77は、入力されたダミージャイロデータをバスB
2、I/F回路80を介して信号処理部67へダミージ
ャイロ信号SDojとして出力する。これにより、信号処
理部67は、入力されたダミージャイロ信号SDojを用
いて方位を求め、これをダミー方位信号SDdjとしてI
/F回路80へ出力する。これにより、I/F回路80
からは上記ダミー方位信号SDdjに対応するダミー方位
データが出力され、CPU77は、このダミー方位デー
タをLAN・I/F回路78、ケーブルCを介して、図
2に示すLAN・I/F回路59へ出力する。
【0086】これにより、図2に示す制御部45のCP
U52は、入力された上記ダミー方位データを、バスB
1、I/F回路55を介して、対勢盤32および武器シ
ステム(図示略)へ出力する。これにより、対勢盤32
には、ダミー方位データに対応する方位(ダミー)が表
示され、ジャイロ66(図3参照)の故障による方位デ
ータの欠落がバックアップされる。すなわち、艦艇の航
行および武器システムの運用が正常になされる。
【0087】なお、上述した一実施形態による航法支援
装置においては、ダミージャイロデータ(ダミー方位デ
ータ)によるバックアップ処理の一例について説明した
が、図6、7に示す位置データ、対地速度データ、対水
速度データ、風向/風速データ、水深データ、機雷位置
データ、水中位置データ、目標位置データも同様にし
て、バックアップが可能である。
【0088】また、上述した一実施形態による航法支援
装置においては、信号処理部42の統合操作部48を用
いたバックアップ処理について説明したが、前述したよ
うに信号処理部76の統合操作部74を用いても一部の
データについてバックアップ処理が可能である。すなわ
ち、上記統合操作部74を用いた場合には、図6に示す
ダミージャイロデータ(ダミー方位データ)、ダミー音
波ログデータ(ダミー対地速度データ)、ダミー電磁ロ
グデータ(ダミー対水速度データ)およびダミー風向/
風速検出データ(ダミー風向/風速データ)によるバッ
クアップが可能である。
【0089】さらに、上述した一実施形態による航法支
援装置においては、航海情報の測定装置(GPS受信機
33等)の故障時にダミーデータによるバックアップを
行う例について説明したが、装置の検査時において、実
測値に代えてダミーデータを用いてもよい。この場合に
は、装置の検査時に測定装置(GPS受信機33等)が
不要となるため、簡易に検査を行うことができる。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、航海データ収集手段の
故障に対して、航海データに代えて、疑似的なダミーデ
ータを用いることができるため、機器故障に対する装置
の信頼性が向上するという効果が得られる。また、本発
明によれば、装置の検査等においてダミーデータを用い
ることにより、航海データ収集手段が不要となるため、
簡易に検査等を行うことができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による航法支援装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示す制御部45および統合操作部48の
構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す制御部73および統合操作部74の
構成を示すブロック図である。
【図4】図2に示す統合操作部48のLCD201およ
びその表示内容を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による航法支援装置の動作
の概要を示す概念図である。
【図6】図5に示す「位置データ選択処理S1」から
「対水速度データ選択処理S4」までの各選択処理の詳
細を示す図である。
【図7】図5に示す「風向/風速データ選択処理S5」
から「目標位置データ選択処理S9」までの各処理の詳
細を示す図である。
【図8】従来の航法支援装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
32 対勢盤 33 GPS受信機 34 オメガ受信機 35 機雷探知機 36 水中位置監視装置 37 デッカ受信機 39 音響測深儀 40 第1レーダ 41 第2レーダ 42 信号処理装置 45 制御部 48 統合操作部 62 音波ログセンサ 64 電磁ログセンサ 66 ジャイロ 70 風向風速センサ 73 制御部 74 統合操作部 76 信号処理装置 103、203 タッチパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G01S 5/10 G01S 5/10 D E 5/14 5/14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 艦艇の航行および武器システムの運用に
    必要な航海データを収集する航海データ収集手段を有す
    る航法支援装置において、 前記航海データに対応する疑似的なダミーデータを設定
    するダミーデータ設定手段と、 前記航海データまたは前記ダミーデータのいずれかを選
    択する選択手段と、 前記選択手段により選択されたデータを用いて、前記艦
    艇の航行制御および武器システムの制御を行う制御手段
    と、 を具備することを特徴とする航法支援装置。
  2. 【請求項2】 前記ダミーデータ設定手段は、タッチパ
    ネルを有しており、 オペレータは、前記タッチパネルを押圧することにより
    前記ダミーデータの設定を行うこと、 を特徴とする請求項1に記載の航法支援装置。
  3. 【請求項3】 艦艇の航行および武器システムの運用に
    必要な複数の航海データを各々収集する複数の航海デー
    タ収集手段を有する航法支援装置において、 前記複数の航海データ収集手段が収集すべき各航海デー
    タに対応する疑似的なダミーデータを各々設定する第1
    のダミーデータ設定手段と、 前記航海データまたはこれに対応する、前記第1のダミ
    ーデータ設定手段により設定された前記ダミーデータの
    いずれかを選択する第1の選択手段と、 前記複数の航海データ収集手段が収集すべき複数の航海
    データのうち一部の航海データに対応する疑似的なダミ
    ーデータを各々設定する第2のダミーデータ設定手段
    と、 前記航海データまたはこれに対応する、前記第2のダミ
    ーデータ設定手段により設定された前記ダミーデータの
    いずれかを選択する第2の選択手段と、 前記第1または第2の選択手段のいずれかにより選択さ
    れたデータを用いて、 前記艦艇の航行制御および武器システムの制御を行う制
    御手段と、 を具備することを特徴とする航法支援装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のダミーデータ設定
    手段は、各々タッチパネルを有しており、オペレータ
    は、前記第1または第2のダミーデータ設定手段のいず
    れかを用いて、前記タッチパネルを押圧することにより
    前記ダミーデータの設定を行うこと、 を特徴とする請求項3に記載の航法支援装置。
JP8300716A 1996-11-12 1996-11-12 航法支援装置 Withdrawn JPH10141986A (ja)

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