JPH10141323A - 油圧シリンダ - Google Patents

油圧シリンダ

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JPH10141323A
JPH10141323A JP29417696A JP29417696A JPH10141323A JP H10141323 A JPH10141323 A JP H10141323A JP 29417696 A JP29417696 A JP 29417696A JP 29417696 A JP29417696 A JP 29417696A JP H10141323 A JPH10141323 A JP H10141323A
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JP
Japan
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slider
pressure oil
tube
piston
oil supply
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Application number
JP29417696A
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English (en)
Inventor
Shoji Ofuji
昭二 大藤
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Yuasa Koki Co Ltd
Original Assignee
Yuasa Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1スライダーおよび第2スライダーが同時に
伸縮する際に、キャビテーションによる騒音の発生を防
止する。 【解決手段】固定シリンダ10内に軸心方向へのスライ
ド可能に配置された中空筒状の第1スライダー20が固
定シリンダ10に対して進出方向および退入方向にそれ
ぞれスライド可能に設けられている。固定シリンダ10
内に圧油が供給および排出されると、予め固定シリンダ
10内に充填された圧油が、第1スライダー20に設け
られた圧油給排孔23を通って第1スライダー20内に
供給および排出されるようになっている。そして、圧油
給排孔23を通過する圧油は、圧油給排孔23の内部に
内方に突出するように設けられた段部23aによって構
成されたオリフィス23cによって絞られるようになっ
ている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧シリンダに関
し、特に、家庭用のエレベーターの昇降駆動装置として
好適に使用される油圧シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】低層住宅、中層住宅等においては、油圧
シリンダによって昇降されるエレベーターが採用される
ようになっており、特に、特開平5−330762号公
報に開示されているような等速単動型のテレスコシリン
ダが多用されている。
【0003】図4に、等速単動型のテレスコシリンダの
一例を示す。このテレスコシリンダは、固定シリンダ5
1内に中空円筒状の第1スライダー52がスライド可能
に配置されるとともに、第1スライダー52内に第2ス
ライダー53がスライド可能に配置されている。さら
に、第2スライダー53内に第3スライダー54がスラ
イド可能に配置されている。第1スライダー52は、固
定シリンダ51内に圧油が供給されることにより、固定
シリンダ51内から進出する方向にスライドするように
なっており、また、第1スライダー52が固定シリンダ
51内を進出方向にスライドすることによって、固定シ
リンダ51内に予め充填された圧油が、第1スライダー
52の周面に設けられた圧油給排孔52aを通って、第
1スライダー52内に供給されるようになっている。そ
して、このようにして第1スライダー52内に圧油が供
給されると、第1スライダー52内に配置された第2ス
ライダー53が第1スライダー52に対して進出方向に
スライドするようになっている。
【0004】このようにして、固定シリンダ51内の第
1スライダー52が伸長すると同時に、第1スライダー
52内の第2スライダー53が等速で伸長し、さらに、
第3スライダー53が等速で伸長することにより、第3
スライダー54の先端部に取り付けられたエレベーター
本体が上昇する。
【0005】第2スライダー53が第1シリンダ52内
を進出方向にスライドすることによって、第1シリンダ
52内に予め充填された圧油が、第2スライダー53の
周面に設けられた圧油給排孔53aを通って、第2スラ
イダー53内に供給されるようになっている。そして、
このようにして第2スライダー53内に圧油が供給され
ると、第2スライダー53内に配置された第3スライダ
ー54が第2スライダー53に対して進出方向にスライ
ドするようになっている。
【0006】反対に、第1スライダー52、第2スライ
ダー53、および第3スライダー54がそれぞれ伸長し
た状態で、固定シリンダ51内の圧油が排出されると、
第1スライダー52が退入方向にスライドするととも
に、第1スライダー52内の圧油が圧油給排孔52aを
通って固定シリンダ51内に流入して排出される。さら
に、第2スライダー53が退入方向にスライドするとと
もに、第2スライダー53内の圧油が圧油給排孔53a
を通って第1スライダー52内に流入して排出される。
これにより、第3スライダー54、第2スライダー53
および第1スライダー52が、同時に、等速で収縮され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1スライダー52お
よび第2スライダー53の周面にそれぞれ設けられた各
圧油給排孔52aおよび53aは、通常、一定の内径に
なっている。このために、各圧油給排孔52aおよび5
3aを圧油が通過する際に、その流速が大きくなるおそ
れがある。特に、第3スライダー54、第2スライダー
53、および第1スライダー52をそれぞれ収縮状態と
する場合には、エレベーター本体等の重量が第1スライ
ダー52および第2スライダー53に加わるために、各
圧油給排孔52aおよび53aを通過する圧油の流速が
速くなり、キャビテーションが発生しやすく、従って、
キャビテーションの発生によって、騒音が発生するおそ
れがある。
【0008】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、第1スライダーおよび第2スライ
ダーが同時に伸縮する際に、キャビテーションによる騒
音の発生を防止することができる油圧シリンダを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の油圧シリンダ
は、固定シリンダ内に軸心方向へのスライド可能に配置
された中空筒状の第1スライダーと、この第1スライダ
ー内に軸心方向へのスライド可能に配置された第2スラ
イダーとを有しており、固定シリンダ内に圧油が供給お
よび排出されることによって、第1スライダーが固定シ
リンダに対して進出方向および退入方向にそれぞれスラ
イドするとともに、予め固定シリンダ内に充填された圧
油が、第1スライダーに設けられた圧油給排孔を通って
第1スライダー内に供給および排出されるようになった
油圧シリンダであって、前記圧油給排孔を通過する圧油
がオリフィスによって絞られるようになっていることを
特徴とする。
【0010】前記オリフィスは、圧油給排孔の内部に内
方に突出するように設けられた段部によって構成されて
いる。
【0011】前記オリフィスは、圧油給排孔の一方の端
面開口部の一部を閉鎖することによって構成されてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の油圧シリンダの実施の形
態の一例を示す一部破断正面図である。この油圧シリン
ダは、例えば、家庭用のエレベータの昇降駆動装置とし
て使用される等速単動形テレスコシリンダであり、鉛直
状態に配置される中空円筒状の固定シリンダ10と、固
定シリンダ10内に同軸状態でスライド可能に配置され
た中空円筒状の第1スライダー20と、第1スライダー
20内に同軸状態でスライド可能に配置された中空円筒
状の第2スライダー30と、第2スライダー30内に同
軸状態でスライド可能に配置された円柱状の第3スライ
ダー40とを有している。
【0014】第1スライダー20は、その上端部が固定
シリンダ10の上端面から上方に進出可能になってお
り、また、第2スライダー30も、その上端部が第1ス
ライダー20の上端面から上方に進出可能になってい
る。第2スライダー30内に配置された第3スライダー
40も、その上端部が第2スライダー30の上端から上
方に進出可能になっている。
【0015】固定シリンダ10には、上端面が開放され
た状態で鉛直状態に配置された固定チューブ本体11が
設けられており、この固定チューブ本体11の底部12
に、固定チューブ本体11内に圧油を供給するとともに
固定チューブ本体11内の圧油を排出する圧油ポート1
3が設けられている。
【0016】固定シリンダ10の固定チューブ本体11
内に設けられた第1スライダー20には、固定シリンダ
10の固定チューブ本体11と同心状態で嵌合された第
1チューブ21が設けられており、この第1チューブ2
1の下端部に第1ピストン22が取り付けられている。
第1チューブ21の上端部は、固定チューブ本体11の
上方に突出した状態になっており、第1ピストン22が
固定チューブ本体11内を上方にスライドすることによ
って、第1チューブ21が固定チューブ本体11から進
出するとともに、第1ピストン22が固定チューブ本体
11内を下方にスライドすることによって、第1チュー
ブ21が固定チューブ本体11内に退入するようになっ
ている。第1チューブ21における固定シリンダ10か
ら上方に突出した部分は、固定シリンダ10の固定チュ
ーブ本体11の開放された上端面の内周面にシール状態
で支持されている。
【0017】固定チューブ本体11内には、その内部に
配置された第1ピストン22が最も下降した状態で、そ
の第1ピストン22よりも上方の空間内に、予め圧油が
充填されて封入されている。
【0018】第1ピストン22は、固定チューブ本体1
1の内周面に液密状態で圧接されてスライドする円柱状
のピストン本体部22aと、このピストン本体部22a
から上方に向かって円筒状に突出する円筒部22bとを
有しており、円筒部22b内に、第1チューブ21の下
端部が挿入されている。本実施の形態では、第1チュー
ブ21の下端面は、ピストン本体部22aの上端面より
も若干上方に位置している。
【0019】第1チューブ21の下方に位置する第1ピ
ストン22における円筒部22bの下端部には、円筒部
22b内に挿入された第1チューブ21の下方の円筒部
22bの内部と外部とを連通するように、円筒部22b
を水平方向に貫通する複数の圧油給排孔23が周方向に
適当な間隔をあけて設けられている。
【0020】図2は、その圧油給排孔23を拡大して示
す断面図である。各圧油給排孔23における軸心方向の
中央部には、全周にわたって内方に突出する段部23a
がそれぞれ設けられており、この段部23aの内部が、
オリフィス23cになっている。各オリフィス23c
は、各圧油給排孔23のそれぞれの端部とは同心状態で
設けられており、段部23aは、各圧油給排孔23にお
ける段部23aを除く各端部内周面とは、各端面側にな
るにつれて順次内径が大きくなったテーパー面23bを
介してそれぞれ連続している。
【0021】図1に示すように、ピストン本体部22a
の軸心部には、圧力補償用のチェック弁24が設けられ
ている。このチェック弁24は、ピストン本体部22a
の軸心部を上下方向に貫通する貫通孔22c内に上下方
向へのスライド可能に弁体24cが配置されている。弁
体24cは、圧縮バネ24eによって下方に付勢された
状態になっており、弁体24c全体が、圧縮バネ24e
によって下方に付勢された状態では、貫通孔22cを閉
鎖した状態になる。そして、弁体24cが、圧縮バネ2
4eの付勢力に抗して上方にスライドされると、貫通孔
22cがピストン本体部22aの下側と上側とを連通し
た状態になる。
【0022】第1スライダー20の第1チューブ21内
に設けられた第2スライダー30も、第1スライダー2
0と同様の構成になっており、第1スライダー20の第
1チューブ21と同心状態で嵌合された第2チューブ3
1と、この第2チューブ31の下端部に設けられた第2
ピストン32とを有している。そして、第2チューブ3
1の上端部が第1チューブ21の上端面から上方に突出
した状態になっており、第2ピストン32が第1チュー
ブ21内を上方にスライドすることによって、第2チュ
ーブ31が第1チューブ21から進出するとともに、第
2ピストン32が第1チューブ21内を下方にスライド
することによって、第2チューブ32が第1チューブ2
1内に退入するようになっている。第1チューブ21か
ら上方に突出した第2チューブ31部分は、第1スライ
ダー20における第1チューブ21の上端面の内周面に
シール状態で支持されている。
【0023】第1チューブ21内には、その内部に配置
された第2ピストン32が最も下降した状態で、その第
2ピストン32よりも上方の空間内に予め圧油が充填さ
れて封入されている。
【0024】第2ピストン32における円筒部32bの
下端部には、円筒部32b内に挿入された第2チューブ
31の下方の円筒部22bの内部と外部とを連通するよ
うに水平方向に貫通する複数の圧油給排孔33が周方向
に適当な間隔をあけて設けられている。各圧油給排孔3
3も、第1ピストン22に設けられた各圧油給排孔23
と同様の構成になっており、図2に示すように、軸心方
向の中央部に、全周にわたって内方に突出する段部33
aがそれぞれ設けられて、その内部がオリフィス33c
になっている。各段部33aは、各圧油給排孔33にお
ける段部33aを除く各端部内周面とは、テーパー面3
3bを介してそれぞれ連続している。
【0025】また、第2ピストン32におけるピストン
本体部32aの軸心部には、圧力補償用のチェック弁3
4が設けられている。このチェック弁34は、第1ピス
トン22のピストン本体部22aに設けられたチェック
弁24と同様の構成になっている。
【0026】第2スライダー30の第2チューブ31内
には、第3スライダー40が設けられている。この第3
スライダー40は、第2スライダー30の第2チューブ
31と同心状態で嵌合されたスライドロッド41と、こ
のスライドロッド41の下端部に設けられた第3ピスト
ン42とを有している。スライドロッド41の上端部
は、第2チューブ31の上端面から上方に突出した状態
になっており、その上端部にエレベータ本体が取り付け
られるようになっている。そして、第3ピストン42が
第2チューブ31内を上方にスライドすることによっ
て、スライドロッド41が第2チューブ31から進出す
るとともに、第3ピストン42が第2チューブ31内を
下方にスライドすることによって、スライドロッド41
がおよび第2チューブ31内に退入するようになってい
る。第2チューブ31から上方に突出したスライドロッ
ド41部分は、第2スライダー30における第2チュー
ブ31の上端面の内周面にシール状態で支持されてい
る。
【0027】このような構成の油圧シリンダは、次のよ
うに動作する。固定シリンダ10の底部12に設けられ
た圧油ポート13を介して、固定チューブ本体11内に
圧油が供給されると、固定チューブ本体11内に配置さ
れた第1スライダー20の第1ピストン22が上方にス
ライドする。これにより、第1ピストン22に下端部が
取り付けられた第1チューブ21が上方にスライドし、
固定チューブ本体11から上方に進出する。
【0028】このとき、固定チューブ本体11の内部に
おける第1ピストン22の上方に封入された圧油が、固
定チューブ本体11内の第1ピストン22の上昇によ
り、第1ピストン22の円筒部22bに設けられた各圧
油給排孔23を通って、第1チューブ21内に流入す
る。これにより、第1チューブ21内に配置された第2
スライダー30の第2ピストン32が上方にスライド
し、第2ピストン32に下端部が取り付けられた第2チ
ューブ31が上方にスライドして、第1チューブ21か
ら上方に伸長する。
【0029】このように、第2ピストン32が上昇する
と、第1チューブ21の内部における第2ピストン32
の上方に封入された圧油が、第2ピストン32の円筒部
32bに設けられた各圧油給排孔33を通って、第2チ
ューブ31内に流入する。これにより、第2チューブ3
1内に配置された第3スライダー40の第3ピストン4
2が上方にスライドし、第3ピストン42に下端部が取
り付けられたスライドロッド41が上方にスライドし
て、第2チューブ31から上方に伸長する。
【0030】このように、固定シリンダ10の下部内に
圧油が供給されることにより、第1スライダー20、第
2スライダー30および第4スライダー40が、同時
に、上方に伸長される。その結果、第4スライダー40
の上端部に取り付けられたエレベーター本体が等速にて
円滑に上昇される。
【0031】反対に、固定シリンダ10の底部12に設
けられた圧油ポート13を介して、固定チューブ本体1
1の下部内の圧油が排出されると、固定チューブ本体1
1内に配置された第1スライダー20の第1ピストン2
2が下方にスライドする。これにより、第1ピストン2
2に下端部が取り付けられた第1チューブ21が下方に
スライドし、第1チューブ21は固定チューブ本体11
内に退入する。
【0032】このとき、固定チューブ本体11の内部に
おける第1ピストン22の上方の空間が負圧になり、第
1チューブ21内に封入された圧油が、第1ピストン2
2の円筒部22bに設けられた各圧油給排孔23を通っ
て、固定チューブ本体11の上部に流入する。これによ
り、第1チューブ21内に配置された第2スライダー3
0の第2ピストン32が下方にスライドし、第2ピスト
ン32に下端部が取り付けられた第2チューブ31が下
方にスライドして、第1チューブ21内に退入する。
【0033】このように、第2ピストン32が下降する
と、第1チューブ21の内部における第2ピストン32
の上方の空間が負圧になり、第3スライダー40の下部
に供給された圧油が、第2ピストン32の円筒部32b
に設けられた各圧油給排孔33を通って、第2チューブ
31内に流入する。これにより、第2チューブ31内に
配置された第3スライダー40の第3ピストン42が下
方にスライドし、第4ピストン32に下端部が取り付け
られたスライドロッド41が下方にスライドして、第2
チューブ31内に退入する。
【0034】いずれの場合においても、第1ピストン2
2に設けられた各圧油給排孔23および第2ピストン3
2に設けられた各圧油給排孔33には、軸方向の中央部
に設けられた段部23aおよび33aによってオリフィ
スが形成されているために、各圧油給排孔23および3
3を通過する圧油は、それぞれのオリフィスによって絞
られた状態になる。その結果、第3スライダー40の第
3ピストン42、第2スライダー30の第2ピストン3
2が減速状態になり、円滑に上昇および下降する。しか
も、各圧油給排孔23および33を通過する圧油内にキ
ャビテーションの発生が抑制されて、騒音が発生するお
それもない。
【0035】固定シリンダ10の固定チューブ本体1
1、第1スライダー20の第1チューブ21および第2
スライダー30の第2チューブ31は、それぞれの上端
面が液密状態にシールされているが、第1チューブ2
1、第2チューブ31およびスライドロッド41が、そ
れぞれ上端面から進出および退入することにより、固定
チューブ本体11、第1チューブ21、第2チューブ3
1それぞれの上部内に封入された圧油の一部が外部にリ
ークするおそれがある。このように、圧油の一部がリー
クすると、スライドロッド41、第2チューブ31およ
び第1チューブ21が、それぞれ退入した状態になって
も、第2チューブ31、第1チューブ21、固定チュー
ブ本体11内に、シール部からエアーがそれぞれ吸い込
まれるおそれがある。このように、第2チューブ31、
第1チューブ21、および固定チューブ本体11内にエ
アーが吸い込まれた状態になると、第3スライダー4
0、第2スライダー30および第1スライダー20が、
それぞれ、動作不良を起こすおそれがある。
【0036】この場合、第1ピストン22を強制的に下
降させると、第1チューブ21の内部が負圧になり、弁
体24c全体が圧縮バネ24eの付勢力に抗して上方に
スライドされる。これにより、ピストン本体部22aに
設けられた貫通孔22cが開放された状態になり、固定
チューブ本体11の下端部内の圧油が貫通孔22cを通
って第1チューブ24内に流入する。そして、第1チュ
ーブ24内の圧油が、第1ピストン22に設けられた各
圧油給排孔23を通って、固定チューブ本体11の上部
内に供給される。
【0037】同様に、第1チューブ21内に配置された
第2ピストン32も強制的に下降されることにより、第
1チューブ21内の圧油が第2ピストン32に設けられ
たチェック弁34を通って第2チューブ32内に供給さ
れ、第2チューブ32内の圧油が第2ピストン32に設
けられた各圧油給排孔33を通って、第1チューブ21
の上部内に供給される。
【0038】このようにして、外部にリークした圧油を
補充するように、第2チューブ32、第1チューブ2
2、および固定チューブ本体11内に圧油が供給される
ことになり、第3スライダー40、第2スライダー30
および第1スライダー20が、それぞれ動作不良を起こ
すおそれがない。
【0039】図3は、本発明の油圧シリンダの実施の形
態の他の例を示す一部破断正面図である。この油圧シリ
ンダでは、図1に示す油圧シリンダとは、第1スライダ
ー20の第1ピストン22に設けられた各圧油給排孔2
3の構成のみが相違していること以外は同様の構成にな
っている。
【0040】第1ピストン22における円筒部22bの
下端部には、複数の圧油給排孔23が周方向に適当な間
隔をあけて設けられている。各圧油給排孔23は、それ
ぞれ、軸方向に一定の内径を有している。そして、各圧
油給排孔23の円筒部22b内に位置する端面開口部
は、円筒部22b内に挿入された第1チューブ21の下
端部によって、上部が覆われた状態になっている。従っ
て、各圧油給排孔23の端面開口部は、第1チューブ2
1の下端部によって覆われて、それぞれ、オリフィス2
3cが形成されている。
【0041】第2スライダー30の第2ピストン32に
設けられた各圧油給排孔33も、同様に、内径がそれぞ
れ一定になっており、円筒部32b内に位置する端面開
口部の上部が第2チューブ31の下端部によってそれぞ
れ覆われて、オリフィスになっている。
【0042】このように、第1ピストン22および第2
ピストン32に設けられた各圧油給排孔23および33
にそれぞれオリフィスが設けられていることにより、各
圧油給排孔23および33を通過する圧油が脈動するこ
とがなく、従って、第1ピストン23および第2ピスト
ン33が下降する際に円滑に減速され、キャビテーショ
ンの発生による騒音の発生が抑制される。
【0043】また、各圧油給排孔23および33は、オ
リフィス23cおよび33cを形成するために、その内
周面を特別に加工する必要がなく、第1チューブ21お
よび第2チューブ31の下端部が各圧油給排孔23およ
び33の端面開口部を覆うように、第1ピストン22の
円筒部22bおよび第2ピストン32の円筒部32b内
にそれぞれ挿入すればよいために、容易に製造すること
ができる。
【0044】本実施の形態の油圧シリンダの他の構成
は、図1に示す油圧シリンダの構成と同様になっている
ために、図3に、図1に示す油圧シリンダの構成部分と
同符号を付して説明を省略する。
【0045】
【発明の効果】本発明の油圧シリンダは、このように、
第1スライダーおよび第2スライダーが同時に伸縮する
際に、第1スライダーに設けられた圧油給排孔を通過す
る圧油がオリフィスによって絞られるようになっている
ために、キャビテーションの発生が抑制されて騒音の発
生が著しく低減される。また、オリフィスを、圧油給排
孔の一方の端面開口部の一部を閉鎖するように構成する
ことによって、容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧シリンダの実施の形態の一例を示
す一部破断正面図である。
【図2】その第1ピストンに設けられた圧油給排孔の断
面図である。
【図3】本発明の油圧シリンダの実施の形態の他の例を
示す一部破断正面図である。
【図4】従来の等速単動型のテレスコシリンダの一例を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 固定シリンダ 11 固定チューブ本体 12 底部 13 圧油ポート 20 第1スライダー 21 第1チューブ 22 第1ピストン 22a ピストン本体部 22b 円筒部 22c 貫通孔 23 圧油給排孔 23a 段部 23c オリフィス 24 チェック弁 24c 弁体 24e 圧縮バネ 30 第2スライダー 31 第2チューブ 32 第2ピストン 32a ピストン本体部 32b 円筒部 32c 貫通孔 33 圧油給排孔 33a 段部 33c オリフィス 34 チェック弁 40 第3スライダー 41 スライドロッド 42 第3ピストン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定シリンダ内に軸心方向へのスライド
    可能に配置された中空筒状の第1スライダーと、この第
    1スライダー内に軸心方向へのスライド可能に配置され
    た第2スライダーとを有しており、固定シリンダ内に圧
    油が供給および排出されることによって、第1スライダ
    ーが固定シリンダに対して進出方向および退入方向にそ
    れぞれスライドするとともに、予め固定シリンダ内に充
    填された圧油が、第1スライダーに設けられた圧油給排
    孔を通って第1スライダー内に供給および排出されるよ
    うになった油圧シリンダであって、 前記圧油給排孔を通過する圧油がオリフィスによって絞
    られるようになっていることを特徴とする油圧シリン
    ダ。
  2. 【請求項2】 前記オリフィスは、圧油給排孔の内部に
    内方に突出するように設けられた段部によって構成され
    ている請求項1に記載の油圧シリンダ。
  3. 【請求項3】 前記オリフィスは、圧油給排孔の一方の
    端面開口部の一部を閉鎖することによって構成されてい
    る請求項1に記載の油圧シリンダ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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