JPH10141226A - 密閉式圧縮機 - Google Patents
密閉式圧縮機Info
- Publication number
- JPH10141226A JPH10141226A JP30005496A JP30005496A JPH10141226A JP H10141226 A JPH10141226 A JP H10141226A JP 30005496 A JP30005496 A JP 30005496A JP 30005496 A JP30005496 A JP 30005496A JP H10141226 A JPH10141226 A JP H10141226A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator
- compressor
- ammonia
- ammonia refrigerant
- refrigerant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アンモニア冷媒を使用する圧縮機の従来技術に
は、固定子の冷却問題およびキャンによる内部構造の複
雑・大型化。あるいは、開放型ではシャフトシールから
の漏れなどが問題となる。 【解決手段】固定子の巻線1をアルミニウム製エナメル
線にし、耐アンモニアコーティング2とすることによ
り、アンモニア冷媒5と固定子6を接触可能とする。
は、固定子の冷却問題およびキャンによる内部構造の複
雑・大型化。あるいは、開放型ではシャフトシールから
の漏れなどが問題となる。 【解決手段】固定子の巻線1をアルミニウム製エナメル
線にし、耐アンモニアコーティング2とすることによ
り、アンモニア冷媒5と固定子6を接触可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密閉式圧縮機に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】アンモニア冷媒の対応可能な圧縮機タイ
プは、開放形タイプとキャンドタイプとがある。
プは、開放形タイプとキャンドタイプとがある。
【0003】開放形は従来技術は最も一般的であり、圧
縮機とモータがシャフトで連結されているため、モータ
が直接アンモニア冷媒と接触することはない。しかし、
そのシャフトは高速回転するためシール部からアンモニ
ア冷媒および冷凍機油が漏れることは回避できない。ま
た、構造的にも圧縮機とモータが別置となり大型化す
る。
縮機とモータがシャフトで連結されているため、モータ
が直接アンモニア冷媒と接触することはない。しかし、
そのシャフトは高速回転するためシール部からアンモニ
ア冷媒および冷凍機油が漏れることは回避できない。ま
た、構造的にも圧縮機とモータが別置となり大型化す
る。
【0004】キャンドタイプは、本発明に近い従来技術
として、冷凍Vol.69 No.799(1994年5月号
97頁)に記載されているが、モータの固定子(ステー
タ)はキャンと呼ぶ壁により回転子(ロータ)と隔てら
れており、アンモニア冷媒と接触しない構造となってい
る。また、モータの冷却および騒音対策は水を使用して
おり、水冷ジャケットで覆う構造となっているため構造
が複雑である。
として、冷凍Vol.69 No.799(1994年5月号
97頁)に記載されているが、モータの固定子(ステー
タ)はキャンと呼ぶ壁により回転子(ロータ)と隔てら
れており、アンモニア冷媒と接触しない構造となってい
る。また、モータの冷却および騒音対策は水を使用して
おり、水冷ジャケットで覆う構造となっているため構造
が複雑である。
【0005】なお、従来のフロン22冷媒を使用する半
密閉式圧縮機の回転子(ステータ)には、エナメル銅線
を巻線材質とするのが一般的であり、そのままではアン
モニア冷媒には使用できなかった。
密閉式圧縮機の回転子(ステータ)には、エナメル銅線
を巻線材質とするのが一般的であり、そのままではアン
モニア冷媒には使用できなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術である開放形
あるいはキャンドルタイプのモータは、直接アンモニア
冷媒と接触する事はできない。そのために、開放形では
大型構造となり、キャンドルタイプでは構造が複雑化と
なっていた。
あるいはキャンドルタイプのモータは、直接アンモニア
冷媒と接触する事はできない。そのために、開放形では
大型構造となり、キャンドルタイプでは構造が複雑化と
なっていた。
【0007】これらの問題を解決するために、圧縮機に
モータを内蔵した構造で、しかもキャンを使用せず直接
アンモニア冷媒を接触させて冷却する構造の圧縮機を開
発することにより、シンプルな構造で小型・軽量かつア
ンモニア冷媒の漏れから回避することが可能となる。
モータを内蔵した構造で、しかもキャンを使用せず直接
アンモニア冷媒を接触させて冷却する構造の圧縮機を開
発することにより、シンプルな構造で小型・軽量かつア
ンモニア冷媒の漏れから回避することが可能となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】アンモニア冷媒に接触し
ても劣化せず、アンモニアに耐えることが可能なアルミ
ニウム製エナメル線を固定子(ステータ)の巻線に採用
する事により、開放形のようなモータ別置とする必要が
なくなり、またキャンドルタイプのキャンを廃止するこ
とができる。
ても劣化せず、アンモニアに耐えることが可能なアルミ
ニウム製エナメル線を固定子(ステータ)の巻線に採用
する事により、開放形のようなモータ別置とする必要が
なくなり、またキャンドルタイプのキャンを廃止するこ
とができる。
【0009】アルミニウム製エナメル線を採用した固定
子(ステータ)を使用することにより、開放形では回避
することができなかったシャフトシールからのアンモニ
ア冷媒および冷凍機油の漏れもなくなり、高信頼性を確
保することができる。
子(ステータ)を使用することにより、開放形では回避
することができなかったシャフトシールからのアンモニ
ア冷媒および冷凍機油の漏れもなくなり、高信頼性を確
保することができる。
【0010】また、キャンドルタイプでは固定子(ステ
ータ)と回転子(ロータ)を隔てる役割をしているキャ
ンが不要となるばかりでなく、アンモニア冷媒の循環に
よりモータ冷却が可能となるため、水冷ジャケットも不
要となり、構造が極めて簡素化される。
ータ)と回転子(ロータ)を隔てる役割をしているキャ
ンが不要となるばかりでなく、アンモニア冷媒の循環に
よりモータ冷却が可能となるため、水冷ジャケットも不
要となり、構造が極めて簡素化される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアルミニウム製エ
ナメル線を採用した固定子(ステータ)の構造を図1に
示す。
ナメル線を採用した固定子(ステータ)の構造を図1に
示す。
【0012】図2には、固定子(ステータ)を内蔵した
圧縮機として、スクリュー圧縮機の内部構造を示す。
圧縮機として、スクリュー圧縮機の内部構造を示す。
【0013】また、従来技術である開放形圧縮機の内部
構造を図3に、キャンドタイプ圧縮機の内部構造を図4
に示す。
構造を図3に、キャンドタイプ圧縮機の内部構造を図4
に示す。
【0014】従来の固定子(ステータ)の巻線1はフロ
ン22冷媒を使用する場はエナメル銅線を用いていた
が、この巻線自体をアルミニウム製とし、かつ耐アンモ
ニア用コーティング2を施すことにより高信頼性を確保
する。
ン22冷媒を使用する場はエナメル銅線を用いていた
が、この巻線自体をアルミニウム製とし、かつ耐アンモ
ニア用コーティング2を施すことにより高信頼性を確保
する。
【0015】半密閉式あるいは全密閉式スクリュー圧縮
機3の吸入部4から吸入されたアンモニア冷媒5は、モ
ータである固定子(ステータ)6と、回転子(ロータ)
7により、スクリューロータ8を回転させ、スクリュー
ロータ8により圧縮された冷媒ガスは、吐出部9より吐
出される。この際、吸入部4から吸入されたアンモニア
冷媒は、低圧・低温であるため固定子(ステータ)の巻
線1を冷却し、温度の上昇・過熱を抑制する。構造的に
は極めてシンプルである。
機3の吸入部4から吸入されたアンモニア冷媒5は、モ
ータである固定子(ステータ)6と、回転子(ロータ)
7により、スクリューロータ8を回転させ、スクリュー
ロータ8により圧縮された冷媒ガスは、吐出部9より吐
出される。この際、吸入部4から吸入されたアンモニア
冷媒は、低圧・低温であるため固定子(ステータ)の巻
線1を冷却し、温度の上昇・過熱を抑制する。構造的に
は極めてシンプルである。
【0016】図3の開放形圧縮機10の場合、スクリュ
ーロータ8と固定子(ステータ)6および回転子(ロー
タ)7は別置となっており、動力の伝達はシャフト11
により行われているため、シャフトシール部からの漏れ
を回避することができなかった。
ーロータ8と固定子(ステータ)6および回転子(ロー
タ)7は別置となっており、動力の伝達はシャフト11
により行われているため、シャフトシール部からの漏れ
を回避することができなかった。
【0017】図4のキャンドタイプ圧縮機12は、その
吸入部4から吸入されたアンモニア冷媒5は、固定子
(ステータ)6とはキャン13により隔てられているた
めに、それらが接触することはない。そのため、固定子
(ステータ)6の冷却方法として、水冷ジャケット14
を用いて常時通水しなければならない。
吸入部4から吸入されたアンモニア冷媒5は、固定子
(ステータ)6とはキャン13により隔てられているた
めに、それらが接触することはない。そのため、固定子
(ステータ)6の冷却方法として、水冷ジャケット14
を用いて常時通水しなければならない。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、開放形圧縮機では回避
することができなかった、シャフトシールからのアンモ
ニア冷媒および冷凍機油の漏れが皆無となり、保守の容
易化と共に高信頼性を確保することが可能となる。
することができなかった、シャフトシールからのアンモ
ニア冷媒および冷凍機油の漏れが皆無となり、保守の容
易化と共に高信頼性を確保することが可能となる。
【0019】また、キャンドタイプ圧縮機では固定子
(ステータ)の冷却に必要となる水冷ジャケットが不要
となり、構造的にはかなりシンプルでかつ小型・軽量化
を図ることが可能となる。また、キャンを使用している
ためモータの効率も悪いが、本発明の圧縮機では約20
%のモータ効率向上が考えられる。
(ステータ)の冷却に必要となる水冷ジャケットが不要
となり、構造的にはかなりシンプルでかつ小型・軽量化
を図ることが可能となる。また、キャンを使用している
ためモータの効率も悪いが、本発明の圧縮機では約20
%のモータ効率向上が考えられる。
【図1】本発明によるアルミニウム製エナメル線を採用
した固定子の説明図。
した固定子の説明図。
【図2】固定子を内蔵した半密閉式および全密閉式スク
リュー圧縮機の内部構造の説明図。
リュー圧縮機の内部構造の説明図。
【図3】従来技術である開放形圧縮機の内部構造の説明
図。
図。
【図4】従来技術であるキャンドルタイプの圧縮機内部
構造の説明図。
構造の説明図。
1…固定子巻線、2…コーティング、3…スクリュー圧
縮機、4…吸入部、5…アンモニア冷媒、6…固定子、
7…回転子、8…スクリューロータ、9…吐出部。
縮機、4…吸入部、5…アンモニア冷媒、6…固定子、
7…回転子、8…スクリューロータ、9…吐出部。
Claims (1)
- 【請求項1】アルミニウム製モータを内蔵したことを特
徴とする密閉式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30005496A JPH10141226A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 密閉式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30005496A JPH10141226A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 密閉式圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10141226A true JPH10141226A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17880154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30005496A Pending JPH10141226A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 密閉式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10141226A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6349558B1 (en) * | 1999-09-17 | 2002-02-26 | Hitachi, Ltd. | Ammonia refrigerator |
US6634182B2 (en) | 1999-09-17 | 2003-10-21 | Hitachi, Ltd. | Ammonia refrigerator |
JP2010223145A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Hitachi Appliances Inc | スクリュー圧縮機 |
US10670310B2 (en) | 2013-01-28 | 2020-06-02 | Regal Beloit America, Inc. | Motor for use in refrigerant environment |
CN112735692A (zh) * | 2020-11-24 | 2021-04-30 | 南通市百威电气有限公司 | 一种uv铝线漆包线生产装置及工艺 |
-
1996
- 1996-11-12 JP JP30005496A patent/JPH10141226A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6349558B1 (en) * | 1999-09-17 | 2002-02-26 | Hitachi, Ltd. | Ammonia refrigerator |
US6634182B2 (en) | 1999-09-17 | 2003-10-21 | Hitachi, Ltd. | Ammonia refrigerator |
JP2010223145A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Hitachi Appliances Inc | スクリュー圧縮機 |
US10670310B2 (en) | 2013-01-28 | 2020-06-02 | Regal Beloit America, Inc. | Motor for use in refrigerant environment |
CN112735692A (zh) * | 2020-11-24 | 2021-04-30 | 南通市百威电气有限公司 | 一种uv铝线漆包线生产装置及工艺 |
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