JPH10139642A - 歯磨組成物 - Google Patents

歯磨組成物

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JPH10139642A
JPH10139642A JP31710596A JP31710596A JPH10139642A JP H10139642 A JPH10139642 A JP H10139642A JP 31710596 A JP31710596 A JP 31710596A JP 31710596 A JP31710596 A JP 31710596A JP H10139642 A JPH10139642 A JP H10139642A
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JP
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sodium
dentifrice composition
anionic surfactant
acid
composition
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JP31710596A
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Mizuya Yamamoto
瑞哉 山本
Ichiro Fukuda
一朗 福田
Daisuke Uno
大介 宇野
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 モノフルオロリン酸ナトリウムと、エー
テル化度0.7以下のカルボキシメチルセルロースナト
リウム、キサンタンガム並びに架橋型ポリアクリル酸及
びその塩から選ばれる粘結剤と、発泡剤とを含有する歯
磨組成物において、上記発泡剤がアニオン界面活性剤の
みからなると共に、アニオン界面活性剤がアルキロイル
サルコシン塩を含むことを特徴とする歯磨組成物。 【効果】 本発明の歯磨組成物は、モノフルオロリン酸
ナトリウムと、エーテル化度0.7以下のカルボキシメ
チルセルロースナトリウム、キサンタンガム並びに架橋
型ポリアクリル酸及びその塩のうちの1種又は2種以上
の粘結剤と、アニオン界面活性剤のみからなる発泡剤と
を含有する歯磨組成物にアルキロイルサルコシン塩を配
合したものであり、う蝕予防効果及び歯磨剤の口中での
分散性、使用感が良好であるのみならず低温保存下での
押し出しも改良できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、う蝕予防効果が高
く、歯磨剤の口中での分散性、使用感が良好で、しかも
低温保存での押し出し性が良好な歯磨組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、口腔用組成物にモノフルオロリン酸ナトリウムを配
合することが、特開昭47−10250号、同49−6
9848号公報に提案されている。
【0003】また、口腔用組成物に粘結剤としてエーテ
ル化度0.7以下のカルボキシメチルセルロースナトリ
ウム(特開昭57−209212号、同63−1125
09号公報)、キサンタンガム(特開昭47−2816
2号、同61−15826号公報)、架橋型ポリアクリ
ル酸及び/又はその塩(特開昭60−115514号、
同63−192711号公報)を配合し、口中分散性や
保型性を改良すること等が提案されている。
【0004】しかしながら、本発明者が、上記提案に基
づき、モノフルオロリン酸ナトリウムを含む歯磨組成物
の粘結剤としてエーテル化度が0.7以下のカルボキシ
メチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、又は架
橋型ポリアクリル酸もしくはその塩を使用し、アニオン
界面活性剤を配合した場合、これをチューブに充填し、
低温保存すると、歯磨組成物が固くなり、押し出し難く
なるということを知見した。
【0005】この場合、モノフルオロリン酸ナトリウム
が無配合のエーテル化度0.7以下のカルボキシメチル
セルロースナトリウム、キサンタンガム又は架橋型ポリ
アクリル酸/塩とアニオン界面活性剤を含む系では、こ
のような低温保存での押し出し性の問題は生じないが、
モノフルオロリン酸ナトリウム無配合では、歯質強化の
点で劣り、う蝕予防効果がない。
【0006】また、粘結剤の種類を変えることによって
低温保存での押し出し性を改良することはできる。しか
し、例えば通常最も一般的に用いられているエーテル化
度1.0付近のカルボキシメチルセルロースナトリウム
やアルギン酸ナトリウム等のみで作製した歯磨組成物で
は、口中の分散性の面で低下してしまい、問題解決には
ならない。
【0007】一方、発泡剤としてアニオン界面活性剤と
ノニオン界面活性剤を混合配合することにより、アニオ
ン界面活性剤単独配合歯磨剤の安定性を改善することは
公知の技術であり(特開昭48−56836号、同53
−66445号、同57−106606号、同59−1
01417号公報)、ノニオン界面活性剤の添加によっ
てもまた低温保存での押し出しは改善されるが、この方
法は、歯磨剤の使用感、使用中及び使用直後の後味を悪
化させ、歯磨剤の口中での使用感が良好にはならない。
【0008】従って、モノフルオロリン酸ナトリウム
と、エーテル化度が0.7以下のカルボキシメチルセル
ロースナトリウム、キサンタンガム又は架橋型ポリアク
リル酸もしくはその塩と、発泡剤としてノニオン界面活
性剤を配合せず、アニオン界面活性剤のみを配合した系
における低温保存での押し出し性を改良することが望ま
れる。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記要望に応えるため鋭意検討を行った結果、
モノフルオロリン酸ナトリウムと、エーテル化度0.7
以下のカルボキシメチルセルロースナトリウム、キサン
タンガム並びに架橋型ポリアクリル酸及びその塩から選
ばれる1種又は2種以上の粘結剤と、アニオン界面活性
剤のみからなる発泡剤とを含有する歯磨組成物におい
て、アニオン界面活性剤がアルキロイルサルコシン塩を
含有する場合、う蝕予防効果が高く、歯磨剤の口中での
分散性、使用感が良好かつ低温保存での押し出しが良好
な歯磨組成物が得られることを知見した。
【0010】従って、本発明は、モノフルオロリン酸ナ
トリウムと、エーテル化度0.7以下のカルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、キサンタンガム並びに架橋型
ポリアクリル酸及びその塩から選ばれる粘結剤と、発泡
剤とを含有する歯磨組成物において、上記発泡剤がアニ
オン界面活性剤のみからなると共に、アニオン界面活性
剤がアルキロイルサルコシン塩を含むことを特徴とする
歯磨組成物を提供する。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の歯磨組成物は、う蝕予防の有効成分として
モノフルオロリン酸ナトリウムを配合する。ここで、モ
ノフルオロリン酸ナトリウムの配合量は適宜選定される
が、う蝕予防の点から組成物全体の0.6〜1.5%
(重量%、以下同じ)であることが好ましく、より好ま
しくは0.7〜1.2%である。
【0012】本発明の歯磨組成物は、粘結剤として、エ
ーテル化度が0.7以下のカルボキシメチルセルロース
ナトリウム、キサンタンガム並びに架橋型ポリアクリル
酸及びその塩から選ばれる1種又は2種以上を配合す
る。
【0013】カルボキシメチルセルロースナトリウム
は、通常セルロースを原料に、苛性ソーダ処理後、モノ
クロル酢酸ナトリウムと反応させることによって生成さ
れるが、原料及び反応条件をコントロールすることによ
って、分子量(重合度)、エーテル化度(DS;Deg
ree of Substitution;理論的には
0〜3の範囲)の異なるグレードを作ることができる。
この場合、分子量(重合度により主に歯磨剤の粘度を調
整できるが、粘結剤として歯磨組成物の性質に特に重要
にかかわってくるのがエーテル化度である。
【0014】即ち、一般に歯磨組成物に配合した場合、
エーテル化度の高いカルボキシメチルセルロースナトリ
ウムほど、曳糸性があり、成型性が悪いが、歯磨組成物
の外観がより滑らかになり、しかも耐塩性が強く、経時
安定性が良好な傾向にある。これに対し、本発明におい
ては、口中分散性の点からエーテル化度が0.7以下、
好ましくは0.3〜0.6のものを使用するものであ
る。この場合、このカルボキシメチルセルロースナトリ
ウムとしては、1%水溶液の粘度(B型回転粘度計、2
0rpm、25℃)が10〜1000cps、更に好ま
しくは50〜300cpsのものが好適に用いられる。
【0015】また、架橋型ポリアクリル酸やそのナトリ
ウム塩等の塩としては、1%水溶液の粘度(B型回転粘
度計、20rpm、25℃)が10000cps以上、
更に好ましくは10000〜80000cpsのものが
好適に用いられる。
【0016】上述した粘結剤の配合量は0.05〜2.
0%、より好ましくは0.1〜1.5%が好適である。
【0017】なお、本発明においては、上記粘結剤に加
え、本発明の目的を損わない範囲でエーテル化度が0.
7を超えるカルボキシメチルセルロースナトリウム、カ
ラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチル
セルロース、メチルセルロース、モンモリロナイト、グ
アガム、ビーガム、トラヤガム、アラビアガム、ローカ
ストビーンガム、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、メトキシエチレンと無水マレイン
酸の共重合体、ラポナイト、増粘性シリカ等の他の粘結
剤の1種又は2種以上とも組み合わせて配合することが
できる。この場合、他の粘結剤は、本発明の必須粘結剤
を合わせた総粘結剤量の80%以下、特に60%以下の
配合量とすることが好ましい。
【0018】本発明の歯磨組成物は、発泡剤としてアニ
オン界面活性剤のみ、即ちショ糖脂肪酸エステル、脂肪
酸ジエタノールアミド、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン多価ア
ルコール脂肪酸部分エステル等のノニオン界面活性剤、
アミノ酸系、ベタイン系等の両イオン界面活性剤、第4
級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤を配合せず、
アニオン界面活性剤のみを配合する。
【0019】ここで、アニオン界面活性剤としては、ラ
ウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩のほか、アシ
ルタウレート、アシルグルタメート等のアシルアミノ
酸、アルキルスルホン酸塩、脂肪酸塩、α−オレフィン
スルホン酸塩などが挙げられ、これらの1種又は2種以
上を配合し得るが、本発明においては、これらのアニオ
ン界面活性剤に加えて又はその代わりにアルキロイルサ
ルコシン塩を配合するものである。
【0020】この場合、アルキロイルサルコシン塩とし
ては、アルキロイル基の炭素数が8〜20、より好まし
くは12〜16であり、またナトリウム等のアルカリ金
属塩、その他の水溶性塩のものが挙げられる。
【0021】アニオン界面活性剤の総配合量は歯磨組成
物の起泡量と相関があり、その量は歯磨組成物の商品コ
ンセプトの違いによって多様である。しかし、起泡量が
多すぎると口中で泡が多すぎるため、すぐ吐出せざるを
得なくなり、歯磨き行動に支障をきたす。一方、泡が少
なすぎると、歯磨組成物が口中で分散せず、うまく歯磨
きできない。従ってアニオン界面活性剤の総配合量は、
組成物全体の0.3〜3%、特に0.7〜2.5%が好
ましい。
【0022】また、アルキロイルサルコシン塩の配合量
は、上記アニオン界面活性剤の配合量中に含まれるが、
組成物全体の0.01〜0.5%、特に0.05〜0.
5%が好ましい。0.01%に満たない場合は低温押し
出しが改良されない場合があり、逆に0.5%を超える
と、口腔粘膜剥離を引き起こす場合がある。
【0023】本発明の歯磨組成物には、上記必須成分以
外に任意成分としてその他の成分、例えば、研磨剤、粘
稠剤、甘味剤、防腐剤、色素、pH調整剤、各種有効成
分、香料、溶剤等の成分を混合して製造することができ
る。
【0024】ここで、研磨剤としては沈降性シリカ、シ
リカゲル、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等
のシリカ系研磨剤、水酸化アルミニウム、リン酸水素カ
ルシウム2水塩及び無水塩、ピロリン酸カルシウム、メ
タリン酸ナトリウム、ハイドロキシアパタイト、重質及
び軽質炭酸カルシウム、ケイ酸ジルコニウム、アルミ
ナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、合成
樹脂系研磨剤等が好適に用いられる(配合量通常5〜6
0%、特に8〜50%)。
【0025】粘稠剤としてはグリセリン、ソルビット、
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシ
リット、マルチット、ラクチット等が用いられる(配合
量通常10〜80%、特に20〜60%)。更に、甘味
剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、
ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒ
ド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチ
ン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル、タ
ウマチン等、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エス
テル、安息香酸ナトリウム、低級脂肪酸モノグリセライ
ド、p−ヒドロキシベンゾイックアシド等、色素として
は青色1号、青色2号、青色201号、青色205号、
緑色3号、緑色201号、緑色202号、緑色204
号、黄色4号、黄色5号、黄色203号、赤色2号、赤
色213号、カラメル色素、二酸化チタン等、pH調整
剤としては正リン酸のアルカリ金属塩、クエン酸のアル
カリ金属塩等のようなpH緩衝作用を有する物質のほ
か、塩酸、水酸化ナトリウム等の酸及びアルカリ、各種
有効成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化第1錫、
フッ化カリウム、フッ化アンモニウム等のモノフルオロ
リン酸ナトリウム以外のフッ化物、アラントイン、アラ
ントインクロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオー
ル、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、グ
リチルリサン酸及びその塩類、酢酸及びニコチン酸トコ
フェロール、ゼオライト、ポリリン酸ナトリウム、ピロ
リン酸ナトリウム、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチ
ーム、α−ビサボロール、トリクロサン、イソプロピル
メチルフェノール、チモール、塩化セチルピリジニウ
ム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化
デカリニウム、塩酸及びグルコン酸クロロヘキシジン、
アズレン、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、エピ
ジヒドロコレステリン、アスコルビン酸及びその誘導
体、タウリン、塩化ナトリウム、デキストラナーゼ、ム
タナーゼ、アミラーゼ、溶菌酵素、乳酸アルミニウム、
塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ジヒドロコレスタ
ノール、トリクロロカルバニリド、ミカン科植物やキン
ポウゲ科植物抽出物のようなベルベリン含有植物抽出
物、トウキ軟エキス、オウバク、チョウジ、オウゴン、
ローズマリー、ベニバナ、カミツレなどの抽出物、イブ
プロフェン、トウガラシチンキ、ルチン又はその誘導
体、ヒドロキサム酸及びその誘導体、銅クロロフィリン
ナトリウム、重曹、クエン酸亜鉛等、香料としては、l
−メントール、カルボン、リモネン、アネトール等のテ
ルペン類又はその誘導体、溶剤としては水、エタノール
等が例示され、なおこれらの任意成分の配合量は、本発
明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0026】本発明の歯磨組成物は、容器として、アル
ミニウムラミネートチューブ、ガラス蒸着プラスチック
チューブ等のチューブの他、ディスペンサー、ボトル等
にも充填することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の歯磨組成物は、モノフルオロリ
ン酸ナトリウムと、エーテル化度0.7以下のカルボキ
シメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム並びに
架橋型ポリアクリル酸及びその塩のうちの1種又は2種
以上の粘結剤と、アニオン界面活性剤のみからなる発泡
剤とを含有する歯磨組成物にアルキロイルサルコシン塩
を配合したものであり、う蝕予防効果及び歯磨剤の口中
での分散性、使用感が良好であるのみならず低温保存下
での押し出しも改良できる。
【0028】
【実施例】以下、実験例及び実施例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0029】〔実験例〕歯磨剤の使用試験及び安定性試験 下記の共通組成に表1,2に示した成分を添加した歯磨
剤を作製し、これらの歯磨剤をラミネートチューブに充
填し、下記の使用試験(5名)及び保存安定性試験(−
5℃で1ヶ月保存後の押し出し易さ)を実施し、下記基
準で評価した。結果を表1,2に併記する。評価基準 う蝕予防効果 ○:う蝕予防効果あり ×:う蝕予防効果なし 口中分散性 5:非常によい 4:よい 3:普通 2:悪い 1:非常に悪い 使用感(使用直後の味) 5:非常によい 4:よい 3:普通 2:悪い 1:非常に悪い 低温押し出し易さ 5:指先で軽く押圧したとき、スムースに内容物が出る 4:指先で若干強い力を加える程度で内容物が出る 3:指先に力を加えて押圧したとき、内容物が出る 2:指先に強い力を加えて押圧しないと、内容物が出な
い 1:指先に非常に強い力を加えて押圧しないと、内容物
が出ない
【0030】共通組成 リン酸水素カルシウム2水塩 45.0% プロピレングリコール 5.0 70%ソルビット液 20.0 サッカリンナトリウム 0.1 安息香酸ナトリウム 0.3 香料 1.0精製水 バランス 計 100.0%
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1に示す通り、モノフルオロリン酸ナト
リウム無配合(比較品1)のとき、低温押し出し易さの
評価に問題は生じないが、う蝕予防効果がなく、本発明
の目的を達成し得ない。
【0034】また、エーテル化度0.7以下のカルボキ
シメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム並びに
架橋型ポリアクリル酸及びその塩を含有していない歯磨
剤(比較品2及び3)の場合もまた低温押し出しが固く
なる問題は生じないが、本組成物は口中分散性が悪化
し、同様に本発明の目的を達成し得ない。
【0035】更に、アニオン界面活性剤とノニオン界面
活性剤を混合配合することにより、アニオン界面活性剤
単独配合歯磨剤の安定性を改善することは当業者におい
て広く知られており、実際、ノニオン界面活性剤の添加
によってもまた、低温保存での押し出しが改善される
(比較品4及び5)。しかし、本組成物は歯磨剤使用後
に油っぽさが残存し、それによって使用直後の味が悪化
し、従って歯磨剤の口中での使用感が良好にはならず、
本発明の目的を達成し得ない。
【0036】一方、モノフルオロリン酸ナトリウムとエ
ーテル化度0.7以下のカルボキシメチルセルロースナ
トリウム、キサンタンガム並びに架橋型ポリアクリル酸
及びその塩のうち1種又は2種以上の粘結剤を含有する
歯磨組成物においてアニオン界面活性剤であるラウリル
硫酸ナトリウムのみからなる発泡剤を配合した歯磨剤
(比較品7〜10)は、いずれもう蝕予防効果、口中分
散性、使用直後の味が良好な歯磨組成物ではあるが、−
5℃,1ヶ月保存後の押し出し易さに問題が生じた。
【0037】これに対し、モノフルオロリン酸ナトリウ
ムとエーテル化度0.7以下のカルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、キサンタンガム並びに架橋型ポリアク
リル酸及びその塩のうち1種又は2種以上の粘結剤を含
有する歯磨組成物において、発泡剤としてアルキロイル
サルコシン塩を含有するアニオン界面活性剤のみを配合
した歯磨組成物(本発明品1〜6)は、いずれもう蝕予
防効果、口中分散性、使用直後の味及び低温押し出し易
さが良好な歯磨組成物であった。
【0038】以下、実施例を示す。 〔実施例1〕 リン酸水素カルシウム2水和物 45.0% 無水ケイ酸 2.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:0.7) 0.3 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:1.0) 0.7 カラギーナン 0.1 プロピレングリコール 3.0 60%ソルビット液 25.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 安息香酸ナトリウム 0.5 サッカリンナトリウム 0.2 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.73 トラネキサム酸 0.05 イソプロピルメチルフェノール 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 1.2 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.3 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0039】〔実施例2〕 リン酸水素カルシウム無水和物 20.0% リン酸水素カルシウム2水和物 20.0 シリカ 3.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:0.7) 0.4 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:1.0) 0.4 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:1.3) 0.3 プロピレングリコール 3.0 70%ソルビット液 25.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.2 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.6 フッ化ナトリウム 0.04 トリポリリン酸ナトリウム 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.8 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.4 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0040】〔実施例3〕 炭酸カルシウム 40.0% 火成性シリカ 2.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:1.0) 1.1 ポリアクリル酸ナトリウム 0.2 プロピレングリコール 3.0 グリセリン 30.0 パラオキシ安息香酸エチル 0.1 パラオキシ安息香酸プロピル 0.1 サッカリンナトリウム 0.2 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.76 酢酸トコフェロール 0.1 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 ピロリン酸ナトリウム 2.0 塩化ナトリウム 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.4 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.1 香料 0.8精製水 残 計 100.0%
【0041】〔実施例4〕 アルミノシリケート 10.0% ジルコノシリケート 10.0 火成性シリカ 2.0 二酸化チタン 0.5 キサンタンガム 0.8 アルギン酸ナトリウム 0.4 ポリエチレングリコール400 2.5 70%ソルビット液 35.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 ステビアエキス 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.73 トリクロサン 0.3 グリチルレチン酸 0.1 ピロリン酸ナトリウム 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 ミリストイルサルコシンナトリウム 0.3 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0042】〔実施例5〕 沈降性シリカ 15.0% シリカゲル 5.0 二酸化チタン 0.5 キサンタンガム 1.0 ポリアクリル酸ナトリウム 0.3 プロピレングリコール 3.0 ポリエチレングリコール4000 0.5 70%ソルビット液 20.0 グリセリン 20.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 アスパルテーム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.73 グルコン酸クロルヘキシジン 0.1 ニコチン酸トコフェロール 0.1 硫酸ナトリウム 0.5 青色1号 0.001 黄色4号 0.001 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 ミリストイルサルコシンナトリウム 0.3 香料 1.0精製水 残 計 100.0%
【0043】〔実施例6〕 水酸化アルミニウム 50.0% シリカゲル 2.0 酸化アルミナ 0.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:0.7) 0.4 カルボキシメチルセルロースナトリウム(DS:1.0) 0.4 アルギン酸ナトリウム 0.3 プロピレングリコール 3.0 60%ソルビット液 20.0 パラオキシ安息香酸エチル 0.1 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.73 炭酸水素ナトリウム 2.0 デキストラナーゼ 0.1 アラントインクロルヒドロキシアルミニウム 0.1 ヒノキチオール 0.1 緑色3号 0.001 ミリスチル硫酸ナトリウム 1.2 ラウロイルサルコシンナトリウム 0.3 香料 1.2精製水 残 計 100.0%

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノフルオロリン酸ナトリウムと、エー
    テル化度0.7以下のカルボキシメチルセルロースナト
    リウム、キサンタンガム並びに架橋型ポリアクリル酸及
    びその塩から選ばれる粘結剤と、発泡剤とを含有する歯
    磨組成物において、上記発泡剤がアニオン界面活性剤の
    みからなると共に、アニオン界面活性剤がアルキロイル
    サルコシン塩を含むことを特徴とする歯磨組成物。
JP31710596A 1996-11-13 1996-11-13 歯磨組成物 Pending JPH10139642A (ja)

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