JPH10139029A - 合成樹脂製の超薄肉中空容器 - Google Patents
合成樹脂製の超薄肉中空容器Info
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- JPH10139029A JPH10139029A JP31288096A JP31288096A JPH10139029A JP H10139029 A JPH10139029 A JP H10139029A JP 31288096 A JP31288096 A JP 31288096A JP 31288096 A JP31288096 A JP 31288096A JP H10139029 A JPH10139029 A JP H10139029A
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- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
- B65D1/0261—Bottom construction
- B65D1/0276—Bottom construction having a continuous contact surface, e.g. Champagne-type bottom
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレー
ト等の熱可塑性樹脂からなる２軸延伸成形中空容器に於
いて、容器の壁厚が超薄肉に形成され、且つ、落下衝撃
に対しても強い構造をして、リサイクルが容易で安定し
た自立性を有するワンピース型の中空容器。 【解決手段】 熱可塑性合成樹脂を２軸延伸ブロー成形
により口頸部５、肩部４、胴部２及び底部３とからなる
壜状に形成した中空容器に於いて、前記底部壁３を内側
へ湾曲した球面状に形成すると共に着底部３ａのみを肉
厚に形成して、着底部を除いた肩部、胴部及び底部を２
軸延伸せしめて超薄肉に形成すると共に、底部外周壁に
内側へ凹溝状をしたリブ３ｃを形成して、落下衝撃力を
分散吸収するようにした自立型の中空容器に構成する。
ト等の熱可塑性樹脂からなる２軸延伸成形中空容器に於
いて、容器の壁厚が超薄肉に形成され、且つ、落下衝撃
に対しても強い構造をして、リサイクルが容易で安定し
た自立性を有するワンピース型の中空容器。 【解決手段】 熱可塑性合成樹脂を２軸延伸ブロー成形
により口頸部５、肩部４、胴部２及び底部３とからなる
壜状に形成した中空容器に於いて、前記底部壁３を内側
へ湾曲した球面状に形成すると共に着底部３ａのみを肉
厚に形成して、着底部を除いた肩部、胴部及び底部を２
軸延伸せしめて超薄肉に形成すると共に、底部外周壁に
内側へ凹溝状をしたリブ３ｃを形成して、落下衝撃力を
分散吸収するようにした自立型の中空容器に構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性合成樹脂
を２軸延伸ブロー成形した容器壁が超薄肉の中空容器に
係わり、更に詳しくは、ポリプロピレンやポリエチレン
テレフタレート等の熱可塑性樹脂を２軸延伸ブロー成形
して、底部が落下衝撃に対して強い構造を有する円筒状
をした超薄肉の中空容器に関するものである。
を２軸延伸ブロー成形した容器壁が超薄肉の中空容器に
係わり、更に詳しくは、ポリプロピレンやポリエチレン
テレフタレート等の熱可塑性樹脂を２軸延伸ブロー成形
して、底部が落下衝撃に対して強い構造を有する円筒状
をした超薄肉の中空容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート樹脂（ＰＥ
Ｔ樹脂）を２軸延伸ブロー成形して得られた中空容器
は、軽量で透明性に優れ、他の樹脂製の容器に比べて強
度も大きく、また、耐熱性もあって、経時変化も少な
く、食品衛生上からも安全であるから、サイダーやコー
ラその他の炭酸ガスを含む飲料用容器、ジュースその他
の液体食品容器として広く採用されているのは周知の事
実である。そして、上記の飲料用容器は通常円筒形をし
た自立可能な壜形容器に成形されたものであるが、飲料
溶液を充填した後の種々の環境条件により内溶液に含ま
れる炭酸ガスの内圧により膨張して変形し、特に底部が
変形し易くて、そのままでは容器を安定して自立させる
ことができなくなるという問題がある。
Ｔ樹脂）を２軸延伸ブロー成形して得られた中空容器
は、軽量で透明性に優れ、他の樹脂製の容器に比べて強
度も大きく、また、耐熱性もあって、経時変化も少な
く、食品衛生上からも安全であるから、サイダーやコー
ラその他の炭酸ガスを含む飲料用容器、ジュースその他
の液体食品容器として広く採用されているのは周知の事
実である。そして、上記の飲料用容器は通常円筒形をし
た自立可能な壜形容器に成形されたものであるが、飲料
溶液を充填した後の種々の環境条件により内溶液に含ま
れる炭酸ガスの内圧により膨張して変形し、特に底部が
変形し易くて、そのままでは容器を安定して自立させる
ことができなくなるという問題がある。
【０００３】そこで、このような容器の変形を防止する
ために、従来の容器は胴壁が内圧に耐え得る肉厚に成形
されていたが、近年の容器の大量使用につれて容器の胴
壁の肉厚を薄くしたコストの低減が図られるようになっ
た。ところで、円筒形をした容器は、その力学的な構造
上から胴部壁は薄くしてもある程度の耐圧性を持たせる
ことができるが、底部は薄くなれば荷重や落下衝撃に耐
えられなくなる恐れがあるので、肉厚が薄い容器を形成
するには耐圧性を持った底部構造にしなければならな
い。
ために、従来の容器は胴壁が内圧に耐え得る肉厚に成形
されていたが、近年の容器の大量使用につれて容器の胴
壁の肉厚を薄くしたコストの低減が図られるようになっ
た。ところで、円筒形をした容器は、その力学的な構造
上から胴部壁は薄くしてもある程度の耐圧性を持たせる
ことができるが、底部は薄くなれば荷重や落下衝撃に耐
えられなくなる恐れがあるので、肉厚が薄い容器を形成
するには耐圧性を持った底部構造にしなければならな
い。
【０００４】そして、このような容器の底部を強化する
には、実開昭５９−１１８７２９号及び実開昭６２−３
３５２９号公報等に示すように、容器の底部を外側へ半
球状に膨出させる方法や特開昭５１−５３５６６号公報
及び実開昭５８−７３７１０号公報等に示すように、容
器の底部をシャンパン用壜のように内側へ上げ底状に凹
ませる方法が従来から多用されている。前者のように、
容器の底部を半球状に膨出させた構造にしたものは、強
度的には最も優れた構造であるから容器壁を肉薄に形成
することができるが、そのままの状態では自立させるこ
とができないので、実開昭５９−１１８７２９号公報や
実開昭６２−３３５２９号公報に記載するように、容器
本体とは別体に成形したベースカップを本体の底部に装
着する方法が用いられている。
には、実開昭５９−１１８７２９号及び実開昭６２−３
３５２９号公報等に示すように、容器の底部を外側へ半
球状に膨出させる方法や特開昭５１−５３５６６号公報
及び実開昭５８−７３７１０号公報等に示すように、容
器の底部をシャンパン用壜のように内側へ上げ底状に凹
ませる方法が従来から多用されている。前者のように、
容器の底部を半球状に膨出させた構造にしたものは、強
度的には最も優れた構造であるから容器壁を肉薄に形成
することができるが、そのままの状態では自立させるこ
とができないので、実開昭５９−１１８７２９号公報や
実開昭６２−３３５２９号公報に記載するように、容器
本体とは別体に成形したベースカップを本体の底部に装
着する方法が用いられている。
【０００５】しかし、ベースカップを容器本体の底部に
装着した壜体は、底部も充分に延伸成形されているの
で、内部からの圧力に対して高い耐圧性を発揮すること
ができる利点はあるが、ベースカップは容器本体とは別
体に別部材として成形すると共に、容器本体にベースカ
ップを装着するための専用の作業工程を必要とするので
コスト高となる欠点がある。そして、上記のベースカッ
プは容器本体とは異なる合成樹脂材料で成形したのが一
般的にであるから、最近求められている省資源化やリサ
イクル化等の面からいささか問題があり、また、このよ
うにベースカップを装着するのは大型の容器には適して
いるが、小型の容器にとっては背丈が高くなるので不向
きである。
装着した壜体は、底部も充分に延伸成形されているの
で、内部からの圧力に対して高い耐圧性を発揮すること
ができる利点はあるが、ベースカップは容器本体とは別
体に別部材として成形すると共に、容器本体にベースカ
ップを装着するための専用の作業工程を必要とするので
コスト高となる欠点がある。そして、上記のベースカッ
プは容器本体とは異なる合成樹脂材料で成形したのが一
般的にであるから、最近求められている省資源化やリサ
イクル化等の面からいささか問題があり、また、このよ
うにベースカップを装着するのは大型の容器には適して
いるが、小型の容器にとっては背丈が高くなるので不向
きである。
【０００６】また、後者のように、容器の底部をシャン
パン用壜のように内側へ上げ底状に湾曲させた構造にし
たものは、底部に環状の着底部が形成されているので容
器は自立させることはできて、小型の容器にも適用する
ことは可能である。しかし、その実体は図２に見るよう
に、容器の胴部２に比べて底部壁には充分な延伸操作が
施されずに、底壁中心部３ｂは肉厚に形成されるので強
度的に劣ったものとなり、反対に衝撃を受け易い環状の
着底部３ａが肉薄に成形されて強度が最も弱い形になる
ので、耐圧性を持たせるために容器壁全体をベースカッ
プ容器よりも肉厚に形成したり、胴部２の下部から底部
３の着座部３ａかけての壁面に縦方向の補強リブを多数
条形成する手段が取られているが、補強リブを形成する
には手間がかかるし、また、リブのために意匠性を損な
う欠点があった。
パン用壜のように内側へ上げ底状に湾曲させた構造にし
たものは、底部に環状の着底部が形成されているので容
器は自立させることはできて、小型の容器にも適用する
ことは可能である。しかし、その実体は図２に見るよう
に、容器の胴部２に比べて底部壁には充分な延伸操作が
施されずに、底壁中心部３ｂは肉厚に形成されるので強
度的に劣ったものとなり、反対に衝撃を受け易い環状の
着底部３ａが肉薄に成形されて強度が最も弱い形になる
ので、耐圧性を持たせるために容器壁全体をベースカッ
プ容器よりも肉厚に形成したり、胴部２の下部から底部
３の着座部３ａかけての壁面に縦方向の補強リブを多数
条形成する手段が取られているが、補強リブを形成する
には手間がかかるし、また、リブのために意匠性を損な
う欠点があった。
【０００７】そこで、近年になって上記のように底部ベ
ースカップを装着する代わりに、特公昭６４−１０３２
９号公報や特開平５−２５４５２９号公報に記載するよ
うに、曲面状に形成した容器本体の底部に脚部を一体に
膨出成形して自立性を持たせた耐圧容器、所謂ワンピー
スボトルが採用されるようになってきた。しかしなが
ら、このような形状に脚部を形成した容器の底壁は、容
器の上部壁及び胴部壁に比べて２軸延伸操作が不充分で
肉厚となり、充分に２軸延伸された前記壁部に比較して
変形し易く、内容物を充填して密封した後の加熱殺菌や
移送その他の外的環境の変化に起因した底部が膨出変形
するロッカーボトムや底部に亀裂を生ずる現象が発生し
易いという欠点があり、また、このような構造は大型の
容器には適用できるが、小型の容器には不向きである。
ースカップを装着する代わりに、特公昭６４−１０３２
９号公報や特開平５−２５４５２９号公報に記載するよ
うに、曲面状に形成した容器本体の底部に脚部を一体に
膨出成形して自立性を持たせた耐圧容器、所謂ワンピー
スボトルが採用されるようになってきた。しかしなが
ら、このような形状に脚部を形成した容器の底壁は、容
器の上部壁及び胴部壁に比べて２軸延伸操作が不充分で
肉厚となり、充分に２軸延伸された前記壁部に比較して
変形し易く、内容物を充填して密封した後の加熱殺菌や
移送その他の外的環境の変化に起因した底部が膨出変形
するロッカーボトムや底部に亀裂を生ずる現象が発生し
易いという欠点があり、また、このような構造は大型の
容器には適用できるが、小型の容器には不向きである。
【０００８】そこで、前記したシャンパン用壜のように
容器の底部を内側へ上げ底状に湾曲せしめて自立可能に
した中空容器に於いて、容器の着底部分のみを肉厚に形
成して、内側に湾曲せしめた底壁部は胴部と同じように
延伸操作を施すことにより、底部にも胴部と同じ程度の
耐圧強度を付与することが可能となり、小型の容器にも
適用することができることを見出して、出願人は先に実
開昭５８−７３７１０号として提案している。即ち、パ
リソンの加熱温度と容器壁の延伸度の相対関係を予め求
めておき、胴部２等の他部を規定に延伸するため規定温
度に加熱する時、容器底部３の着座部３ａの温度を、延
伸後にその部分の肉厚が底部３の中心部及び上縁部の略
４倍程度の肉厚となる低延伸度の温度に制御することに
より、図３に示すように、Ｒ形状に容器の底部３を２軸
延伸して、底部の着座部３ａの肉厚のみを胴部２や底部
３、肩部４の壁厚よりも充分に肉厚になるようにパリソ
ンを２軸延伸ブロー成形した強い耐圧底を有する中空容
器１を得ることができる。
容器の底部を内側へ上げ底状に湾曲せしめて自立可能に
した中空容器に於いて、容器の着底部分のみを肉厚に形
成して、内側に湾曲せしめた底壁部は胴部と同じように
延伸操作を施すことにより、底部にも胴部と同じ程度の
耐圧強度を付与することが可能となり、小型の容器にも
適用することができることを見出して、出願人は先に実
開昭５８−７３７１０号として提案している。即ち、パ
リソンの加熱温度と容器壁の延伸度の相対関係を予め求
めておき、胴部２等の他部を規定に延伸するため規定温
度に加熱する時、容器底部３の着座部３ａの温度を、延
伸後にその部分の肉厚が底部３の中心部及び上縁部の略
４倍程度の肉厚となる低延伸度の温度に制御することに
より、図３に示すように、Ｒ形状に容器の底部３を２軸
延伸して、底部の着座部３ａの肉厚のみを胴部２や底部
３、肩部４の壁厚よりも充分に肉厚になるようにパリソ
ンを２軸延伸ブロー成形した強い耐圧底を有する中空容
器１を得ることができる。
【０００９】しかし、上記のようにして２軸延伸成形を
行って得られる中空容器は、その壁厚を従来のものに比
べて薄くすることは可能であるが、壁厚を薄くするにも
底部の強度上から自ずから限界があり、また、壁厚を薄
くした容器は落下衝撃を受けた場合に、底部以外の胴部
や肩部が破裂するなどして、落下衝撃に対しての強度が
弱いという欠点があって、超薄肉容器を形成するに当た
ってはその解決策が求められていた。
行って得られる中空容器は、その壁厚を従来のものに比
べて薄くすることは可能であるが、壁厚を薄くするにも
底部の強度上から自ずから限界があり、また、壁厚を薄
くした容器は落下衝撃を受けた場合に、底部以外の胴部
や肩部が破裂するなどして、落下衝撃に対しての強度が
弱いという欠点があって、超薄肉容器を形成するに当た
ってはその解決策が求められていた。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリプロピ
レンやポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂か
らなるパリソンまたはプリフォームを２軸延伸ブロー成
形したワンピースボトル型の自立可能な中空容器に於い
て、容器の壁厚を超薄肉に形成すると共に、容器壁を落
下衝撃に対しても強い構造にして、容器の底部が丈夫で
ロッカーボトムや亀裂が発生することもなく、安定した
自立性を有し、低コストで、リサイクルが容易な容器を
提供する。
レンやポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂か
らなるパリソンまたはプリフォームを２軸延伸ブロー成
形したワンピースボトル型の自立可能な中空容器に於い
て、容器の壁厚を超薄肉に形成すると共に、容器壁を落
下衝撃に対しても強い構造にして、容器の底部が丈夫で
ロッカーボトムや亀裂が発生することもなく、安定した
自立性を有し、低コストで、リサイクルが容易な容器を
提供する。
【００１１】
【課題を解決するための手段】熱可塑性合成樹脂を２軸
延伸ブロー成形により口頸部、肩部、胴部及び底部とか
らなる壜状をした中空容器を成形して、前記底部壁を内
側へ湾曲した球面状に形成すると共に着底部を肉厚に形
成して、着底部を除いた肩部、胴部及び底部を２軸延伸
せしめて超薄肉に形成すると共に底部外側面に内側へ凹
溝をしたリブを形成して、耐落下衝撃性に優れた自立型
の中空容器を構成する。
延伸ブロー成形により口頸部、肩部、胴部及び底部とか
らなる壜状をした中空容器を成形して、前記底部壁を内
側へ湾曲した球面状に形成すると共に着底部を肉厚に形
成して、着底部を除いた肩部、胴部及び底部を２軸延伸
せしめて超薄肉に形成すると共に底部外側面に内側へ凹
溝をしたリブを形成して、耐落下衝撃性に優れた自立型
の中空容器を構成する。
【００１２】
【発明の実施の形態】本願発明は、容器の底部の中央部
３ｂを内側へ上げ底状に湾曲せしめてシャンパン用壜の
ように自立可能な中空容器１をブロー成形するに際し
て、図２に示した従来のように、容器の胴部２に比べて
底部３が充分に延伸されずに、底部の中心部３ｂが肉厚
に形成されないようにするために、図３に示すように、
予め最終成形品に対応させて成形したパリソンまたはプ
リフォームの加熱温度を制御して、底部の着座部３ａの
みを他部よりも肉厚に成形して、図１に示すように、肩
部４、胴部２及び底部３の壁厚が超薄肉となるように充
分に２軸延伸すると共に、底部３の外周面に凹溝状の補
強リブ３ｃを形成して、容器が落下した場合の衝撃力を
吸収するようにすると共に自立性可能な中空容器１にブ
ロー成形する。
３ｂを内側へ上げ底状に湾曲せしめてシャンパン用壜の
ように自立可能な中空容器１をブロー成形するに際し
て、図２に示した従来のように、容器の胴部２に比べて
底部３が充分に延伸されずに、底部の中心部３ｂが肉厚
に形成されないようにするために、図３に示すように、
予め最終成形品に対応させて成形したパリソンまたはプ
リフォームの加熱温度を制御して、底部の着座部３ａの
みを他部よりも肉厚に成形して、図１に示すように、肩
部４、胴部２及び底部３の壁厚が超薄肉となるように充
分に２軸延伸すると共に、底部３の外周面に凹溝状の補
強リブ３ｃを形成して、容器が落下した場合の衝撃力を
吸収するようにすると共に自立性可能な中空容器１にブ
ロー成形する。
【００１３】
【実施例】本発明は、ポリプロピレンまたはポリエチレ
ンテレフタレート（ＰＥＴ）樹脂を射出成形により概略
試験管状をした所定形状のプリフォームに予め成形し
て、該プリフォームを延伸成形が可能な温度に加熱して
から、ブロー成形用金型内にセットした後型締めして、
プリフォームを縦方向に延伸操作をすると共にブロー成
形して膨出形成せしめて２軸延伸成形を行って、図１に
示すように内側へ湾曲せしめた底部壁にも胴部と同じよ
に充分な延伸操作が施された薄肉構造をした耐落下衝撃
性を有する自立可能な中空容器に成形する。
ンテレフタレート（ＰＥＴ）樹脂を射出成形により概略
試験管状をした所定形状のプリフォームに予め成形し
て、該プリフォームを延伸成形が可能な温度に加熱して
から、ブロー成形用金型内にセットした後型締めして、
プリフォームを縦方向に延伸操作をすると共にブロー成
形して膨出形成せしめて２軸延伸成形を行って、図１に
示すように内側へ湾曲せしめた底部壁にも胴部と同じよ
に充分な延伸操作が施された薄肉構造をした耐落下衝撃
性を有する自立可能な中空容器に成形する。
【００１４】即ち、口頸部５、肩部４、胴部２及び底部
３とからなる壜状をした中空容器１を成形するに際し
て、前記底部３は中央壁部３ｃを内側へ球面状に湾曲せ
しめて形成すると共に着底部分３ａを肉厚に形成して、
前記着底部分３ａを除いた肩部４、胴部２及び底部３を
２軸延伸せしめて、壁厚が超薄肉になるようにブロー成
形すると同時に底部３の外側面に内側へ凹溝状をしたリ
ブ３ｃを複数条形成して自立可能な中空容器１となす。
３とからなる壜状をした中空容器１を成形するに際し
て、前記底部３は中央壁部３ｃを内側へ球面状に湾曲せ
しめて形成すると共に着底部分３ａを肉厚に形成して、
前記着底部分３ａを除いた肩部４、胴部２及び底部３を
２軸延伸せしめて、壁厚が超薄肉になるようにブロー成
形すると同時に底部３の外側面に内側へ凹溝状をしたリ
ブ３ｃを複数条形成して自立可能な中空容器１となす。
【００１５】上記のような構成をした本発明の容器１
は、着底部分３ａを除いて底部３にも胴部４と同様に２
軸延伸成形を施して強度をあげたので、壁厚全体をこれ
までよりも超薄肉に形成することができて、また、底部
３の外側面には凹状リブ３ｃを複数条形成したことによ
り、容器を落下させても衝撃力はリブ部分の伸縮作用と
内側への力分散ｆとの二つの相乗効果により吸収され
て、容器壁に直接作用する衝撃力が緩和されるので、容
器が破裂することもない。特に、ポリプロピレン樹脂を
用いて成形した本願発明の中空容器は、延伸強度が大き
くて、丈夫にできるので、容器壁を従来のものに比べて
非常に薄くすることが可能となり、廃棄時には簡単に押
し潰すことができる。
は、着底部分３ａを除いて底部３にも胴部４と同様に２
軸延伸成形を施して強度をあげたので、壁厚全体をこれ
までよりも超薄肉に形成することができて、また、底部
３の外側面には凹状リブ３ｃを複数条形成したことによ
り、容器を落下させても衝撃力はリブ部分の伸縮作用と
内側への力分散ｆとの二つの相乗効果により吸収され
て、容器壁に直接作用する衝撃力が緩和されるので、容
器が破裂することもない。特に、ポリプロピレン樹脂を
用いて成形した本願発明の中空容器は、延伸強度が大き
くて、丈夫にできるので、容器壁を従来のものに比べて
非常に薄くすることが可能となり、廃棄時には簡単に押
し潰すことができる。
【００１６】以上述べたように本願発明は、中空容器の
底部を内側へ上げ底状に湾曲せしめた底壁周縁部の着座
部のみをやや肉厚に形成した以外は、容器壁全般に充分
な延伸操作を施して肉厚を薄くしたものであるから、従
来の中空容器に比べて容器壁の強度は増大されており、
また、底部外周壁にのみ円周方向の凹状補強リブを設け
て落下衝撃力を分散吸収する構造をしたものであるか
ら、小型の中空容器にも適したものである。従って、本
願発明の構造をした容器壁は薄くて柔軟性があるので、
空になった容器を廃棄する際に容器を容易に押し潰すこ
とができる。
底部を内側へ上げ底状に湾曲せしめた底壁周縁部の着座
部のみをやや肉厚に形成した以外は、容器壁全般に充分
な延伸操作を施して肉厚を薄くしたものであるから、従
来の中空容器に比べて容器壁の強度は増大されており、
また、底部外周壁にのみ円周方向の凹状補強リブを設け
て落下衝撃力を分散吸収する構造をしたものであるか
ら、小型の中空容器にも適したものである。従って、本
願発明の構造をした容器壁は薄くて柔軟性があるので、
空になった容器を廃棄する際に容器を容易に押し潰すこ
とができる。
【００１７】
【発明の効果】本発明は、以上述べたような構成にした
ことにより、容器の着底部を除いて、底部の壁厚を胴部
の壁厚と同じ程度に薄くすることができて、また、落下
衝撃に対しても強度を維持することがかのうである。本
発明は、小型の容器を成形することも可能であり、単一
の樹脂材料を用いて成形したワンピースボトルであるか
ら、製造コストをベースカップ方式に比べて低く押さえ
ることができ、また、原料資源のリサクルが容易であ
る。
ことにより、容器の着底部を除いて、底部の壁厚を胴部
の壁厚と同じ程度に薄くすることができて、また、落下
衝撃に対しても強度を維持することがかのうである。本
発明は、小型の容器を成形することも可能であり、単一
の樹脂材料を用いて成形したワンピースボトルであるか
ら、製造コストをベースカップ方式に比べて低く押さえ
ることができ、また、原料資源のリサクルが容易であ
る。
【図１】本発明の中空容器全体を示す側面図である。
【図２】従来の中空容器全体を示す側面図である。
【図３】本発明の先行技術を示す側面図である。
１ 中空容器 ２ 容器の胴部 ３ 容器の底部 ３ａ 着底部 ３ｂ 中央底壁部 ３ｃ 補強リブ ４ 容器の肩部 ５ 容器の口頸部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成８年１２月２６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 １】
【図 ２】
【図 ３】
Claims (3)
- 【請求項１】 熱可塑性合成樹脂を２軸延伸ブロー成形
により口頸部、肩部、胴部及び底部とからなる円筒状に
成形した中空容器であって、前記底部壁を内側へ湾曲し
た球面状に形成した底部周縁の着底部のみを肉厚に形成
すると共に、該着底部以外の肩部、胴部及び底部の容器
壁を２軸延伸せしめて超薄肉に形成してなり、且つ、前
記底部壁の外周面には凹溝状をした補強リブを形成して
なることを特徴とする自立可能な合成樹脂製の超薄肉中
空容器。 - 【請求項２】 前記中空容器は、ポリプロピレン樹脂を
２軸延伸ブロー成形してなることを特徴とする請求項１
に記載した自立可能な合成樹脂製の超薄肉中空容器。 - 【請求項３】 前記底部壁の外周面には補強リブが複数
条形成されてなることを特徴とする請求項１または２に
記載する自立可能な合成樹脂製の超薄肉中空容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31288096A JPH10139029A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 合成樹脂製の超薄肉中空容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31288096A JPH10139029A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 合成樹脂製の超薄肉中空容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10139029A true JPH10139029A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=18034560
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31288096A Pending JPH10139029A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 合成樹脂製の超薄肉中空容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10139029A (ja) |
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-
1996
- 1996-11-08 JP JP31288096A patent/JPH10139029A/ja active Pending
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040113 |