JPH10138702A - タイヤとリムとの組立体 - Google Patents

タイヤとリムとの組立体

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JPH10138702A
JPH10138702A JP8302858A JP30285896A JPH10138702A JP H10138702 A JPH10138702 A JP H10138702A JP 8302858 A JP8302858 A JP 8302858A JP 30285896 A JP30285896 A JP 30285896A JP H10138702 A JPH10138702 A JP H10138702A
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JP
Japan
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tire
rim
well
sealing material
band
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Application number
JP8302858A
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English (en)
Inventor
Yasuo Igarashi
康雄 五十嵐
Kunihiko Nakano
邦彦 中野
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業性よくかつ確実に充填空気の漏れを防止で
きる。 【解決手段】スポークリム3は、タイヤ軸方向にのびる
1対の環状のビードシート4と、この1対のビードシー
ト4のタイヤ軸方向内端間に設けられ半径方向内方に凹
む環状のウエル6とを有し、かつ前記ウエル6に設けら
れた多数の取着孔10に、スポーク11の外端を取付け
る取着部12が配されるとともに、前記ウエル6に、こ
のウエル6の略全周に亘って周方向にのびる弾性材から
なるシール材13を配し、しかもこのシール材13の半
径方向外側に、シール材13をウエル6に締付けてリム
3に押圧する非伸張性の環状のバンド14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポークの取着部
が取付けられる取着孔をウエル内で作業性よくシールで
き、この取着孔からの空気漏れを確実に防止しうるタイ
ヤとリムとの組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車、自転車等に多用されるスポ
ークリムを、耐パンク性、軽量化などの観点からチュー
ブレスタイヤに採用する場合、スポークの取着部が取付
けられるスポークリムの取着孔からの空気漏れを防ぐ従
来の技術として、例えば以下に挙げるものがある。
【0003】特開昭60−38201号公報(従来例1
という)は、図10に示すように、リムr1に形成した
取付孔内に挿通されるワイヤスポークs1の外端部に、
Oリング等のシール部材c1を配設して該取付孔を気密
にシールすることを提案している。
【0004】又実開昭59−45103号公報(従来例
2という)は、図11に示すように、リムr2のウエル
w2内側にスポーク取着用フランジf2を設け、ウエル
w2にはスポーク取着孔を設けないホイールを示してい
る。
【0005】さらに特開昭64−67401号公報(従
来例3という)は、図12に示すように、リムr3のウ
エルw3に取付けられたスポークs3の取着部を覆っ
て、熱収縮性のシートa3を配し、該シートa3を熱収
縮させて取着孔からの空気漏れを防ぐ技術を示してい
る。
【0006】又実開昭62−43002号公報(従来例
4という)は、図13に示すように、リムr4のウエル
w4にスポークs4の外端部を取付けたのち、ウエルw
4上面にゴムシール材a4を装着してスポーク取付部を
シールすることを提案している。
【0007】特開昭62−227801号公報(従来例
5という)は、図14に示すように、内側端に突起a5
を有するビード座とリムウエルw5とを有するリムr5
の前記突起a5、a5間に環状シール材c5とテープ材
t5とを配することを示している。
【0008】又実開昭61−110401号公報(従来
例6という)は、図15に示すように、リムr6のウエ
ルw6に、内側から順にクッション材c6a、遮蔽部材
a6、シーリング材c6bを設けることを提案してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例1は、ワイヤスポークs1のリムへの取付部を1本
毎にシールするものであるため、ワイヤスポークs1を
リムr1に取付ける作業に時間がかかり、かつ取付けミ
ス等により空気漏れが発生しやすいという問題点があ
る。
【0010】又前記従来例2は、リムr2がスポーク取
着用フランジf2を具える異形であり、通常のスポーク
リムを使用できない他、リムコストの上昇を招きがちで
ある。
【0011】さらに前記従来例3は、シートa3を熱収
縮させる工程に手間を要し、例えば熱付与装置を準備す
る必要がある他、シートa3の再利用が不可能であるこ
とも、コスト等の面から問題となっている。
【0012】又前記従来例4は、ゴムシール材a4とリ
ムr4のウエルw4との嵌合力が不足しやすく、空気漏
れを発生させやすいという問題点がある。
【0013】前記従来例5は、環状シール材c5とリム
ウエルw5との嵌合力が不足しやすく、空気漏れを生じ
やすい他、リムr5に突起a5を設けているため、通常
のスポークリムを使用できないという問題点がある。
【0014】又前記従来例6は、シーリング材c6bの
塗布作業に時間がかかって作業性を低下させており、か
つシーリング材c6bは再利用できず、コストの上昇を
招くとともに、遮蔽部材a6は段部、溝によって位置決
めされているため、締付け力が不足しがちになり、仮に
シーリング材c6bを無くすとシールを確実に達成でき
ないという問題点がある。
【0015】本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑み
案出されたものであって、コストの上昇を招くことな
く、作業性よくかつ確実に空気漏れを防ぎうるタイヤと
リムとの組立体の提供を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気入りタイ
ヤとこの空気入りタイヤが装着されるスポークリムとか
らなるタイヤとリムとの組立体であって、前記スポーク
リムは、タイヤ軸を含む断面において、タイヤ軸方向に
のびかつタイヤの各ビードベース面が着座する1対の環
状のビードシートと、各ビードシートのタイヤ軸方向外
端から半径方向外方にのびるリムフランジと、前記1対
のビードシートのタイヤ軸方向内端間に設けられ半径方
向内方に凹む環状のウエルとを有し、かつ前記ウエルに
設けられた多数の取着孔に、スポークの外端を取付ける
取着部が配されるとともに、前記ウエルに、このウエル
の略全周に亘って周方向にのびる弾性材からなるシール
材を配し、しかもこのシール材の半径方向外側に、シー
ル材をウエルに締付けてリムに押圧することによりタイ
ヤとリムとがなすタイヤ内腔への充填空気が前記取着孔
から漏れるのを防止する非伸張性の環状のバンドを設け
る一方、前記バンドは、その周方向長さを調整しうる長
さ調整部を具えることを特徴としている。
【0017】なお前記ウエルは、ビードシートのタイヤ
軸方向内端で半径方向内方にのびる側部の内方端に、前
記取着孔が設けられる底部が形成され、かつ前記シール
材は、前記取着部を覆って周方向にのびる環状体であ
り、かつ該シール材は、底部を覆う基部に、両側の各側
部の少なくとも一部を覆うはみ出し部を有し、しかも前
記バンドは、前記基部を押圧する主部に、両側のはみ出
し部の少なくとも一部を押圧する翼部を具えることが、
ウエルの底部からスポークの取着部が突出している場合
でも、確実に取着孔をシールしうる点で望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例を
図面に基づき説明する。図1〜5において本発明のタイ
ヤとリムとの組立体1は、空気入りタイヤ2(以下タイ
ヤ2という)とこのタイヤ2が装着されるスポークリム
3(以下リム3という)とからなる。
【0019】前記リム3は、タイヤ軸を含む断面におい
て、略タイヤ軸方向にのびかつタイヤ2の各ビードベー
ス面2a、2aが着座する1対の環状のビードシート
4、4と、各ビードシート4、4のタイヤ軸方向外端か
ら半径方向外方にのびかつタイヤ2の各ビード部2b、
2bの外側面に当接する1対のリムフランジ5、5と、
前記1対のビードシート4、4のタイヤ軸方向内端間に
設けられかつ半径方向内方に凹む環状のウエル6とを一
体に有する。
【0020】又前記ウエル6は、ビードシート4のタイ
ヤ軸方向内端で夫々半径方向内方にかつ内側に向かって
ウエル巾を小さくする向きに傾いてのびる1対の側部
7、7と、この1対の側部7、7の内方端をつないで形
成される底部9とからなる。
【0021】ウエル6の前記底部9には、その周方向に
適宜の間隔を隔てて多数の取着孔10…が設けられる。
【0022】この取着孔10には、スポーク11の外端
部が挿通されるとともに、該取着孔10に遊嵌できかつ
外端にフランジ状の取着部12を具えるスポークニップ
ル21を前記外端部に螺締することにより、スポーク1
1の外端は、取着孔10上に配された前記取着部12に
よって該取着孔10に取付けられる。
【0023】又前記ウエル6には、前記取着部12…を
覆って該ウエル6の全周に亘って周方向にのびる環状体
からなるシール材13が配されるとともに、このシール
材13の半径方向外側には、非伸張性のバンド14が設
けられる。
【0024】シール材13は、低弾性の材料、例えば天
然ゴム、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエン
ゴム(SBR)等の配合ゴム、ウレタン等のエラストマ
から形成できる。特に空気透過性の低いハロゲン化ブチ
ル等のブチル系ゴム、又はそれと同等以下の空気透過性
の低い材質が好ましい。
【0025】又シール材13は、そのJISA硬度を5
0度以上かつ90度以下とするのが良い。これは50度
よりも小さいと、バンド14による締付け時にシール材
13に損傷が発生しやすく、逆に90度を越えると、柔
軟性に欠け、十分なシール性が得られにくいからであ
る。
【0026】さらにシール材13の厚さは、0.5mm以
上かつ3.0mm以下とするのが好ましい。0.5mmより
も薄いと、前記取着部12とバンド14との間でシール
材13に損傷が発生しやすく、逆に3.0mmを越えて厚
くしても、重量が増加するだけでシール性の目立った向
上は見られない。
【0027】又前記シール材13は、図1、図3に示す
ように、ウエル6の前記底部9に密着してこの底部9を
覆う基部15に、両側の前記各側部7、7の少なくとも
一部を覆う1対のはみ出し部16、16を有する。
【0028】なおシール材13は、リム3の外側からウ
エル6の周りに嵌め込み可能な程度に伸張しうる。
【0029】前記バンド14は、前記シール材13の基
部15を押圧しうる主部17に、両側の前記はみ出し部
16、16の少なくとも一部を押圧する1対の翼部1
9、19を具える非伸張性の環状体であり、好ましく
は、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属、短繊維強
化プラスチック等のプラスチック、又はこれらの組合せ
体によって形成される。なおバンド14をバネ鋼を用い
て形成することが、その弾性力により、シール材13の
締付けの時の作業性を高めうる点で好ましい。
【0030】又前記バンド14は、その周方向長さを調
整しうる長さ調整部20を具える。長さ調整部20は、
図4、図5に示すように、互いに接合されることにより
環状のバンド14を形成する両端部に夫々設けられる係
止部23と被係止部24とからなる。
【0031】前記係止部23は、一方の前記端部に他方
の端部を挿入しうる挿入孔26を形成する上片27、下
片29と、この上片29の切起こしにより設けられた1
対の立片30、30間に回動可能に架け渡されかつ該立
片30、30間においてウォームギヤ31を固着したギ
ヤ軸体32と、このギヤ軸体32に突設されたネジ軸3
2Aに座金、皿バネを介して螺着することにより該ギヤ
軸体32をロックするロックナット33とを具えるとと
もに、菊ナット、板片の折曲げ等の適宜の固定用手段に
よって、前記ウォームギヤ31を廻り止めしている。
【0032】又前記被係止部24は、他方の端部かつ前
記主部17に間隔を隔てて穿設される複数の孔35…か
らなり、該他方の端部を前記挿入孔26に挿入して孔3
5…にウォームギヤ31を係止させ、かつ前記ギヤ軸体
32を六角レンチ等の工具を用いて回転させることによ
り、バンド14の周方向長さを作業性よく容易に調整で
きる。
【0033】なお前記係止部23の下片29先端をテー
パ加工することが、係止部23と被係止部24との接合
が開始する接合開始部における段差の発生を抑え、シー
ル性を確実に確保しうる観点から好ましい。
【0034】又前記接合開始部の半径方向内側部分に、
バンド14の横断面方向にのびる弾性体からなる補助シ
ール体を設けることにより、シール性を高めることも出
来る。この補助シール体は、バンド14に接着剤等を用
いて固着してもよく、又前記シール材13に接着剤等を
用いて固着してもよく、さらにはシール材13の一部を
厚くすることにより補助シール体を形成することも出来
る。
【0035】なお長さ調整部20は、図4、図5に示さ
れるものに限定されず、例えば図6に示すように、一方
の端部に設けた孔明け立上げ部36、36に、他方の端
部上面からゴム等の弾性材37、37を介して突出する
ネジ軸39、39を挿入しかつ廻り止め用の菊ナット等
のナット金具40、40で固定するようにしたものな
ど、種々のものを採用できる。
【0036】このようなバンド14の周方向長さを前記
長さ調整部20を用いて短くすることによって、前記シ
ール材13をウエル6に締付けてリム3に押圧すること
により、タイヤ2とリム3とがなすタイヤ内腔Sへの充
填空気が前記取着孔10…から漏れるのを、作業性よく
かつ確実に防止できる。
【0037】又前記シール材13、バンド14は、再使
用が可能であり、コストの上昇を抑えうるとともに、シ
ール材13の前記はみ出し部16、16の少なくとも一
部を前記翼部19、19によって押圧することにより、
前記取着部12が底部9から突出している場合でも、確
実に前記取着孔10…をシールできる。
【0038】なお図2に示すように、ウエル6の底部9
に取付けられるバルブ42としては、JATMA10−
18に定められるJS430等のクランプインバルブを
好適に採用できる。
【0039】前記シール材13の基部15及びバンド1
4の主部17には、前記バルブ42の内側先端部を通す
バルブ用孔43、44が設けられており、バルブ42を
リム3外側に配されたナット金具45で締付けることに
より、バルブ42先端に設けたナット部46内側に配さ
れるパッキンゴム41によって前記バルブ用孔43、4
4をシールする。
【0040】図7〜8に本発明の実施の他の形態を示
す。本実施形態においてバンド14は、その両端部を重
ね合わせることによって環状体となるとともに、この重
なる部分で半径方向外方に配置される上重なり部49に
は、バルブ42が挿通される上孔50と、そのバンド1
4端部側に設けられかつバンド14端部(上重なり部4
9端部)に向かって徐々に半径方向内側に傾斜する上傾
斜部51とが形成され、かつ重なる部分で半径方向内方
に配置される下重なり部52には、バルブ42が挿通さ
れかつバンド14の長さ方向にのびる長孔53と、その
バンド14端部側とは反対の側に設けられかつバンド1
4端部(下重なり部52端部)から離れる方向に徐々に
半径方向内側に傾斜する下傾斜部54とが形成され、こ
の上孔50、長孔53、上傾斜部51及び下傾斜部54
によって、前記長さ調整部20を形成している。
【0041】又シール材13は、少なくともバンド14
と前記ウエル6の前記側部7、7との間において周方向
に連続して、例えば該バンド14に接着剤等を用いて固
着されている。
【0042】然して、図9に示すように、ウエル6の前
記底部9にその周方向にのびる長孔として設けられたウ
エル孔55と、前記長孔53と、上孔50とにバルブ4
2を挿通し、かつナット金具56を締付けることによ
り、ウエル孔55と長孔53とに沿ってバルブ42が周
方向に動き、前記上傾斜部51を下傾斜部54上で周方
向に滑らせて移動させ、これによってバンド14の周方
向長さが短縮し、前記シール材13をウエル6の各側部
7、7に押圧する。
【0043】従って、前記シール材13は、ウエル6の
全周に亘って周方向にのび前記取着孔10を確実にシー
ルしうる。なお前記ナット金具56の締付けにより半径
方向に重ね合わせて配置された前記上傾斜部51、下傾
斜部54による凸部57は、図7に示すように、前記側
部7、7間でシール材13を介して配置されるバンド1
4と前記底部9との間に形成される空間59に格納され
る。又前記バルブ42とバンド14との間には、例えば
前記上孔50に嵌着されて空気漏れを防ぐゴム等の弾性
体からなるバルブシール体60が配される。
【0044】なお前記シール材13を、バンド14の半
径方向外面にも併せて配設してもよく、バルブ42の締
付けにより前記下傾斜部54を周方向に移動させるよう
にすることも出来る。このとき、前記ウエル孔55を必
ずしも長孔とする必要はない。
【0045】図7〜図8に示す実施形態によれば、バル
ブ42を締付けるだけで、前記取着孔10…をシールで
き、作業性を向上しうる。
【0046】
【実施例】タイヤサイズ140/80−17の空気入り
タイヤを、リムサイズが17×MT3.50のリムに装
着し、ブチル配合のゴム(JISA硬度60度)からな
りかつ厚さが1.5mmのシール材と、バネ鋼からなりか
つ厚さが0.5mmのバンドとを用いて本発明品(実施例
品)を試作するとともに、この実施例品に、内圧が2.
25kgf/cm2 となるまで空気を充填し、下記のテスト
を行った。なお空気入りタイヤは、ナイロンコードをタ
イヤ周方向に対して30度で傾斜させた2枚のカーカス
プライからなるカーカスを具える(コードはプライ間で
交差する向きに配される)。
【0047】 実車耐久テスト 400cc自動二輪車の後輪に前記実施例品を装着し、
前輪には以下に記載するタイヤを装着して、乾燥舗装路
10000kmとダート路面500kmとを走行させた。
【0048】前輪:タイヤサイズ120/80−17、
リムサイズ17×MT3.00、内圧2.25kmf/cm
2 でチューブを有するとともに、タイヤはコードをタイ
ヤ周方向に対して30度で傾斜させた2枚のカーカスプ
ライからなるカーカスを具える。なおシール材、バンド
は設けていない。
【0049】テストの後、実施例品の内圧低下、シール
材、バンドの損傷を調べたが、内圧低下、損傷共にな
く、各部材の再利用は可能であった。
【0050】 ドラム耐久テスト 前記実施例品をドラム上で荷重325kg、速度65km/
hの条件で走行させ、以下のテストを行った。 −1 1000km毎に内圧を調べる。 −2 タイヤに外観目視可能な損傷が発生するまで走
行させ、その後にバンド、シール材の損傷を調べる。
【0051】−1のテストでは、内圧低下は一切認め
られなかった。又−2のテストでは、21000km走
行で、タイヤのセパレーションが発生した。バンドにつ
いては、一切損傷無し。又シール材については、スポー
クの取着部当接面に擦れ傷が発生していたが、その最大
深さは0.2mm程度であり、再利用が可能な状況であっ
た。
【0052】
【発明の効果】叙上の如く本発明のタイヤとリムとの組
立体は、スポークリムのウエルに、周方向にのびる弾性
材からなるシール材を配し、かつこのシール材の半径方
向外側に、該シール材をウエルに締付けてリムに押圧す
る非伸張性の環状のバンドを設け、しかもこのバンドに
周方向長さを調整しうる長さ調整部を設けたため、この
長さ調整部によるバンドの締付けに伴うシール材のリム
への押圧によって、作業性を低下させることなく、充填
空気の取着孔からの漏れを確実に防止しうるとともに、
シール材、バンドの再利用を可能とし、コストの上昇を
抑制しうる。
【0053】又請求項2の発明において、前記バンド
が、ウエルの両側の各側部を覆うシール材のはみ出し部
を押圧する翼部を具えるときには、ウエルの底部からス
ポークの取着部が突出している場合等であっても、シー
ル材を損傷させることなく十分なシール性を得ることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すタイヤ軸を含
む断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例をバルブと共に示す
断面図である。
【図3】シール材を例示する斜視図である。
【図4】バンドの長さ調整部を例示する部分斜視図であ
る。
【図5】その断面図である。
【図6】長さ調整部の他の例を示す部分斜視図である。
【図7】本発明の実施の他の形態を示す断面図である。
【図8】その部分分解斜視図である。
【図9】その周方向断面図である。
【図10】従来の技術を説明するための断面図である。
【図11】従来の技術を説明するための断面図である。
【図12】従来の技術を説明するための断面図である。
【図13】従来の技術を説明するための断面図である。
【図14】従来の技術を説明するための断面図である。
【図15】従来の技術を説明するための断面図である。
【符号の説明】
2 空気入りタイヤ 2a ビードベース面 3 スポークリム 4 ビードシート 5 リムフランジ 6 ウエル 7 側部 9 底部 10 取着孔 11 スポーク 12 取着部 13 シール材 14 バンド 15 基部 16 はみ出し部 17 主部 19 翼部 20 長さ調整部 S タイヤ内腔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気入りタイヤとこの空気入りタイヤが装
    着されるスポークリムとからなるタイヤとリムとの組立
    体であって、 前記スポークリムは、タイヤ軸を含む断面において、タ
    イヤ軸方向にのびかつタイヤの各ビードベース面が着座
    する1対の環状のビードシートと、各ビードシートのタ
    イヤ軸方向外端から半径方向外方にのびるリムフランジ
    と、前記1対のビードシートのタイヤ軸方向内端間に設
    けられ半径方向内方に凹む環状のウエルとを有し、かつ
    前記ウエルに設けられた多数の取着孔に、スポークの外
    端を取付ける取着部が配されるとともに、 前記ウエルに、このウエルの略全周に亘って周方向にの
    びる弾性材からなるシール材を配し、しかもこのシール
    材の半径方向外側に、シール材をウエルに締付けてリム
    に押圧することによりタイヤとリムとがなすタイヤ内腔
    への充填空気が前記取着孔から漏れるのを防止する非伸
    張性の環状のバンドを設ける一方、 前記バンドは、その周方向長さを調整しうる長さ調整部
    を具えることを特徴とするタイヤとリムとの組立体。
  2. 【請求項2】前記ウエルは、ビードシートのタイヤ軸方
    向内端で半径方向内方にのびる側部の内方端に、前記取
    着孔が設けられる底部が形成され、かつ前記シール材
    は、前記取着部を覆って周方向にのびる環状体であり、
    かつ該シール材は、底部を覆う基部に、両側の各側部の
    少なくとも一部を覆うはみ出し部を有し、しかも前記バ
    ンドは、前記基部を押圧する主部に、両側のはみ出し部
    の少なくとも一部を押圧する翼部を具えることを特徴と
    する請求項1記載のタイヤとリムとの組立体。
JP8302858A 1996-11-14 1996-11-14 タイヤとリムとの組立体 Pending JPH10138702A (ja)

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