JPH10138563A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10138563A
JPH10138563A JP21450297A JP21450297A JPH10138563A JP H10138563 A JPH10138563 A JP H10138563A JP 21450297 A JP21450297 A JP 21450297A JP 21450297 A JP21450297 A JP 21450297A JP H10138563 A JPH10138563 A JP H10138563A
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image
exposure
color
optical system
unit
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JP21450297A
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレイ状の発光素子と結像素子とからなる露
光光学系によって像露光を行う画像形成装置で、チップ
の位置精度による筋ムラや光量ムラが生じるのを防止す
る。 【解決手段】 画像形成装置は、画像データが記録単位
に対して隣接する複数の発光素子を対応させて点灯制御
する手段を有していて、露光光学系の最大光量の0.5
における解像幅は、発光単位の書き込み密度より広く、
記録単位より狭い露光光学系とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像形成体の近傍に
LED、FLやELヘッド等のライン状の像露光手段と
現像手段とを配置して、像形成体上にトナー像を形成す
る電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタ等の画像形成装置は、電
子写真プロセスによる作像原理をもとに、その像露光手
段としてレーザ光による走査を行う書き込み方式を取り
入れて実現させたものである。
【0003】レーザ光による走査方法としては、大別し
てレーザ発光素子から発光するレーザ光をコリメータレ
ンズを通して平行ビームとし回転するポリゴンミラーに
よって反射して走査ビームとし、この走査ビームをf−
θレンズやシリンドリカルレンズを通して走査方向と直
交方向に移動(副走査)する像形成体上に像露光を行い
潜像を形成する方法と、アレイ状のLED等の発光素子
とセルフォックスレンズ(商品名)等の結像素子とから
なり、アレイとは直交方向に移動(副走査)する像形成
体上に像露光を行い潜像を形成する方法がある。アレイ
状の発光素子を用いる像露光手段は、可動部分がなくコ
ンパクトであることから複数の像露光手段を像形成体の
近傍に設け、Y,M,C,K等の多色カラーに対応した
像露光を行うカラー画像形成装置に多く用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】FL,ELやLEDを
直線状に配列したアレイ状露光光学系に関したものであ
る。
【0005】特にLEDアレイを用い、多値変調によっ
て画像形成を行うと、アレイ内の各チップ(発光単位)
の配列誤差等から筋ムラや光量ムラが生じ、また像形成
体の近傍に複数のLEDアレイを設けて、像形成体上に
多色のトナー像を重ね合わすときは、各LEDアレイ間
での位置合わせが極めて困難である。
【0006】本発明は、上記アレイのチップ組立時や上
記アレイ間に生じる位置精度ムラや発光ムラを減らし
て、ムラのない多値潜像を形成するようにした画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体の
近傍にアレイ状の発光素子と結像素子とからなる露光光
学系を設け、回転する前記像形成体上に像露光を行う画
像形成装置において、画像データが1つの記録単位に対
して隣接する複数の発光素子を対応させて点灯制御する
手段を有していて、前記露光光学系の最大光量の0.5
における解像幅は、発光単位より広く、記録単位より狭
いことを特徴とする画像形成装置により達成される。
【0008】なお、上記の画像形成装置は、複数の露光
光学系を有し、画像データを主走査方向及び/又は副走
査方向にシフトする手段を有する画像形成装置に適用す
ることが好ましい実施態様であって、本実施態様によっ
て色ムラや光量ムラのない優れたカラー画像が得られ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】LEDを直線状に配列したLED
アレイは等価回路として図12に示す構成となってい
て、各LED発光素子(発光単位)の前面にはセルフォ
ックレンズ(商品名)が設けられ、像形成体上に結像す
る露光光学系について、本発明にあっては最大光量の
0.5における解像幅は発光単位より広く、濃度パター
ン法によって形成される記録単位より狭い特性を有して
いる。ここで最大光量の0.5とは、1箇のLEDを発
光させた時の光量分布において、その分布中での最大光
量を1とした時、光量が0.5になる光量での光の広が
りを言う。
【0010】濃度パターン法は図1(a)に示すよう
に、オリジナルの1画素に対してm×nのしきい値マト
リックスを対応させ、複数の面積パターンで表わすもの
で、しきい値マトリックスを空間周波数特性が大別し
て、中心を核に順次太っていくように構成し、空間周波
数がなるべく低周波数になるようにしたドット集中型、
ドットがなるべく分散するように構成し、空間周波数が
高周波になるようにしたドット分散型の2種類に分類さ
れる。この2つの型を4×4のマトリックスで構成した
ときの出力例を示したのが図1(b)である。
【0011】本発明による像形成体上への像露光は、発
光単位について最大光量の0.5における解像幅は発光
単位より広く、図2(a)に示す状態となっている。こ
のことにより、発光単位での位置ズレ補正や光量補正を
行っても画質上目立たないものとなる。また濃度パター
ン法による記録単位については最大光量の0.5におけ
る解像幅は記録単位より狭くなっている。これにより、
記録単位であるドットは鮮明に記録されることになる。
図2(b)はこの状態を示している。
【0012】上記の条件を、高密度のLEDアレイに適
用することによって、記録単位と微細な発光単位での位
置ズレ調整や光量補正を行うことができるので記録単位
としてみると位置精度ムラや発生ムラを減らしてムラの
ない多値潜像が形成されることとなる。
【0013】図2(c)は2400dpiのLEDアレ
イを用い、4×4のマトリックスによって600dpi
相当の鮮明な多値潜像が形成される状態を示している。
【0014】次に上記の像露光手段を複数用いてカラー
画像形成を行うカラー画像形成装置の実施例について、
その構成を図3及び図4によって説明する。
【0015】10はドラム状の像形成体即ち感光体ドラ
ムで、光学ガラスもしくは透明アクリル樹脂等の透明部
材によって形成される円筒状の基体の外周に透明導電
層,有機感光層(OPC)を塗布したものである。
【0016】前記感光体ドラム10は一方の端部のフラ
ンジ10Aが後述するカートリッジ30の備えるガイド
ピン30Pによって軸受支持され、他方の端部のフラン
ジ10Bが装置本体の基板40の備える複数のガイドロ
ーラ40Rに外嵌して外周の歯車10Gを駆動歯車40
Gに噛合し、その動力により前記の透明導電層を接地し
た状態で時計方向に回転される。
【0017】11はスコロトロン帯電器(以下単に帯電
器という)で感光体ドラム10の前述した有機感光体層
に対し所定の電位に保持されたグリッドと放電ワイヤに
よるコロナ放電とによって帯電作用を行い、感光体ドラ
ム10に対し一様な電位を与える。
【0018】12は感光体ドラム10の軸方向に配列し
たLEDアレイと結像素子であるセルフオックレンズ
(商品名)とから構成される露光光学系で、別体の画像
読み取り装置によって読み取られた各色の画像信号がメ
モリより順次取り出されて前記の各露光光学系12にそ
れぞれ電気信号として入力される。
【0019】前記の各露光光学系12は何れも装置本体
の基板40に対しガイドピン40P1を案内として固定
した円柱状又は角柱状の支持部材20に取り付けられて
前記感光体ドラム10の基体内部に収容される。
【0020】13Yないし13Kはイエロー(Y),マ
ゼンタ(M),シアン(C)及びK(黒色)の各現像剤
を収容する現像器で、それぞれ感光体ドラム10の周面
に対し所定の間隙を保って同方向に回転する現像スリー
ブ130を備えている。
【0021】前記の各現像器は、前述した帯電器11に
よる帯電,露光光学系12による像露光によって形成さ
れる感光体ドラム10上の静電潜像を現像バイアス電圧
の印加により非接触の状態で反転現像する。
【0022】次に本装置におけるカラー画像形成装置の
プロセスについて説明する。
【0023】原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り
装置において、撮像素子により読み取られた画像或いは
コンピュータで編集された画像を、Y,M,C及びKの
各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納され
る。
【0024】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
タの始動により前記の駆動歯車40Gが回動して感光体
ドラム10を時計方向へと回転し、同時に帯電器11
(Y)の帯電作用により感光体ドラム10に電位の付与
が開始される。
【0025】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、前記の露光光学系12(Y)において第1の色信号
即ちイエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号によ
る露光が開始されドラムの回転走査によってその表面の
感光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する静
電潜像を形成する。
【0026】前記の潜像は現像器13(Y)により現像
スリーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光
体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が
形成される。
【0027】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に更に帯電器11(M)の帯電作
用により電位を付与され、露光光学系12(M)の第2
の色信号即ちマゼンタ(M)の画像信号に対応する電気
信号による露光が行われ、現像器13(M)による非接
触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナー像
の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合わせて形
成していく。
【0028】同様のプロセスにより帯電器11(C)、
露光光学系12(C)及び現像器13(C)によって更
に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が、
また帯電器11(K)、露光光学系12(K)及び現像
器13(K)によって第4の色信号に対応する黒色
(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体
ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのトナー
像が形成される。
【0029】これ等各露光光学系による感光体ドラム1
0の有機感光層に対する露光はドラムの内部より前述し
た透明の基体を通して行われる。従って第2,第3及び
第4の色信号に対応する画像の露光は何れも先に形成さ
れたトナー像の影響をほとんど受けることなく行われ、
第1の色信号に対応する画像とほぼ同等の静電潜像を形
成することが可能となる。なお各露光光学系12の発熱
による感光体ドラム10内の温度の安定化及び温度上昇
の防止は、支持部材20に熱伝導性の良好な材料を用
い、低温の場合はヒータ201Aを用い、高温の場合は
ヒートパイプ202Aを介して外部に放熱する等の措置
を講ずることにより支障のない程度迄抑制することがで
きる。また各現像器による現像作用に際しては、それぞ
れ現像スリーブに対し直流或いは更に交流を加えた現像
バイアスが印加され、現像器の収容する一成分或いは二
成分現像剤によるジャンピング現像が行われて、透明導
電層を接地する感光体ドラム10に対して非接触の反転
現像が行われるようになっている。
【0030】かくして感光体ドラム10の周面上に形成
されたカラーのトナー像は転写器14Aにおいて給紙カ
セット15より搬送されタイミングローラ16の駆動に
よって同期して給紙される転写紙に転写される。
【0031】トナー像の転写を受けた転写紙は、除電器
14Bにおいては帯電の除去を受けてドラム周面より分
離し、定着装置17においてトナーを溶着したのち排紙
ローラ18を介して装置上部のトレイ上に排出される。
【0032】上記の複数の像露光手段を使用して、一回
転以内で画像を形成して一括転写する方式のカラー画像
形成装置においては、各色ごとに使用される像露光手段
が異なるので、像露光手段の、傾き、曲がり、取り付け
位置のずれ等が原因となって、色のずれや滲みが生じ
る。色のずれや滲みは視認され易い(0.03mm程
度)ので実用上問題となり、配設される各LEDアレイ
の間に直線性や方向性が不揃いであると重ね合わせるト
ナー像にズレが生じて形成される画像にいわゆる色ズレ
或いは色の滲みを発生し、カラー画質を著しく損なう結
果となる。次に各LEDアレイを主走査方向に区分して
露光タイミングを制御することによりその直線性や方向
性を矯正し、色ズレや色の滲みを解消する技術手段と制
御方法について説明する。
【0033】既に説明した如く、LEDを直線状に配列
したLEDアレイは等価回路として図12に示す構成と
なっているが、LEDアレイを像露光手段として使用す
る場合、通常画像データの転送と像露光のタイミングは
図10(a)に示す如くLEDアレイ全域にわたって同
時に行われるのが普通であるが回路の応答時間を稼ぐ目
的からLEDアレイを図10(b)或いは(c)に示す
ように幾つかのユニットに区分して画像データの転送を
分割して行う例もある。しかしその場合にも露光のタイ
ミングはLEDアレイ全域に対して同時に行われるか或
いは各ユニット毎に分割して行われたとしてもタイミン
グが全く同一であるために、LEDアレイのもつ傾きや
曲がりはそのま画像の傾きや曲がりとして表れている。
【0034】これに対し本実施の形成においては図11
に示す如く画像データをLEDアレイの各ユニット毎に
分割して転送すると共に、各ユニットの露光タイミング
を主走査方向の上流側からその傾きや曲がりの程度や方
向に対応して制御することにより、取り付けられたLE
Dアレイのもつ傾きや曲がりを矯正した画像を得ること
を可能としている。
【0035】図5は本実施の形態の像露光制御部の回路
構成を示すブロック図である。外部から入力された画像
情報や画像読み取り装置によって読み取られた画像情報
は、画像処理が行われたのちY,M,C,K各色の画像
データとして制御部201に入力される。またROM
(1)203にはモノクロ及び多色の像露光プログラム
が記録されていて、モード切替選択釦211によってモ
ノクロモードが選択されたときは、選択された単色の像
露光プログラムが制御部201に出力され、カラーモー
ドが選択されたときは、Y,M,C,K各色についての
像露光プログラムが制御部201に出力される。
【0036】本実施の形態においては、後に説明する露
光光学系12の基準となるLEDアレイ(LS)と、他
のLEDアレイ(L)例えばイエロー(Y)の露光光学
系12(Y)のLEDアレイ(LY)とを重ね合わせた
ときの各ユニットのずれ量をROM(2)204に書き
入れて記憶するようにしたもので、基準となるLEDア
レイ(LS)としては、黒色(K)のLEDアレイ(L
K)が好ましく用いられる。
【0037】各LEDアレイ(L)は図6に示すよう
に、感光体ドラム10の移動方向と直交する方向に直線
状をなして配設され、かつ複数(図5には4分割で示し
ている)、例えば17のユニット(LU)に分割されて
いて、LEDアレイ(L)の各ユニット(LU)を左側
から順次LU1,LU2,・・・LU17と名付ける。
基準となるLEDアレイ(LS)に対する例えばイエロ
ー(Y)のLEDアレイ(LY)の各ユニットのずれ量
は、露光タイミングの基準点となる例えば中央のLU9
を重ね合わせ、対応する各ユニット(LU1Sに対する
LU1Y,LU2Sに対するLU2Y,・・・)のずれ
量LLU(LLU1Y,LLU2Y・・・)としてRO
M(2)204に書き入れられる。
【0038】このずれ量は、該カラー画像形成装置の組
立・調整時には容易に測定可能であって、かかるずれ量
を組立時にROM(2)204に書き入れることで、L
EDアレイ(L)の組立時における取り付け調整は殆ど
必要としないこととなり、調整時間は大幅に減縮され
る。
【0039】ROM(2)204に書き込まれた各露光
手段のユニットずれ量(Kを基準) LLU1Y,LLU2Y,・・・LLU17Y LLU1M,LLU2M,・・・LLU17M LLU1C,LLU2C,・・・LLU17C はカラー画像形成に当たって制御部201に出力され
る。
【0040】本実施の形態のカラー画像形成装置では、
画像形成に当たって帯電状態にある感光体ドラム10上
に先ずイエロー(Y)の像露光が行われる。
【0041】205Yは画像データバッファ部であっ
て、1行分の画像データはユニット毎に分割された形で
一旦画像データバッファ部205Yに移動する。
【0042】206Yは露光タイム制御回路で、像露光
プログラムによってLEDアレイ(LY)の露光開始の
タイミング指示が各ユニット露光タイム補正回路208
(LU1Y,LU2Y,・・・)に出力される。
【0043】207Yはユニット露光タイム補正制御回
路で、ROM(2)204から呼び出されたLEDアレ
イ(LY)の各ユニットのずれ量(LLU1Y,LLU
2Y,・・・LLU17Y)に基づいて各ユニットの補
正露光時間が算出される。感光体ドラム10の周面上で
の移動速度がPmm/secであるとき、各ユニット
(LU1Y,LU2Y,・・・LU17Y)の露光制御
時間は、LLUnY/Psec(n:1〜17)であっ
て、ずれ量が感光体ドラム10の移動方向に対して上流
側はLLUnY/Psecだけ早く、下流側はLLUn
Y/Psecだけ遅く露光するよう算出された露光補正
時間は、各ユニットのユニット露光タイム補正回路20
8(LU1Y,LU2Y・・・LU17Y)に出力され
る。
【0044】ユニット露光タイム補正回路208(LU
1Y,LU2Y・・・LU17Y)では、露光タイム制
御回路206から出力された露光開始のタイミングにL
LUnY/Psecだけ補正された形で出力され、LE
Dアレイ(LY)の各ユニットは上記の補正された露光
開始タイミングによって画像データの像露光が行われ
る。
【0045】本実施の形態ではイエロー(Y)の像露光
ののち、マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の順
で像露光がなされるが黒(K)のLEDアレイ(LK)
を像露光タイミング補正の基準としているので、黒
(K)の像露光制御部(K)については、像露光のタイ
ミング補正を必要としない。
【0046】本実施の形態の画像形成における制御方法
は、異なる2つ以上の像露光手段によって像形成体上に
トナー像を重ね合わせるようにしたカラー画像形成にお
いて極めて有効で、単色の場合にはその効果は認められ
ない。従ってモノクロモードにおいては本実施の形態に
よるユニット毎の露光タイミングの制御は、上記の説明
したカラー画像形成装置において解除可能とすると共
に、自動的に解除することが行われる。
【0047】以上説明した本実施の形態による装置と制
御は、トナー像を重ね合わせる場合のずれ量をなくす上
で卓越した効果を有しているが、説明を容易にするため
前記装置によるイエロー(Y)及びシアン(C)の2色
のトナーを重ねて緑色の線状の画像を形成する場合につ
いて、露光光学系12(Y)のLEDアレイ(LY)に
対する露光光学系12(C)のLEDアレイ(LC)の
露光タイミングの制御について説明する。
【0048】前記のLEDアレイ(LY)とLEDアレ
イ(LC)は、図7(a)に示す如く感光体ドラム10
の移動方向の所定の間隔を置いた位置で、ドラム10の
移動方向の直交する方向に対し直線状をなし、かつ相反
する方向の角度θ1及びθ2に傾斜しているとする。
【0049】各LEDアレイは直線方向に複数(一般に
は4個以上本実施例では17個)の露光ユニットに区分
されていて、LEDアレイ(LY)については中央の露
光ユニットを露光タイミングの基準点PYとして各露光
ユニットが同じタイミングで像露光を行い、一方LED
アレイ(LC)については中央の露光ユニットを前記の
LEDアレイ(LY)に対する露光タイミングの基準点
PCとした上で、予め設けた像露光プログラムにより合
致するよう露光制御が行われるが、それ以外の各露光ユ
ニットの像露光を対応するLEDアレイ(LY)の各露
光ユニットの像露光に対してタイミングを予め入力され
たずれ量に基づいて先行もしくは遅延させることによっ
て図7(b)に示す如く緑色(Y+C)のトナー像の輪
郭が微小な鋸歯状を呈するよう露光タイミングが制御さ
れる。
【0050】例えば各露光ユニットが12.5mmの長
さに区分されていて各LEDアレイの角度θ1及びθ2
がそれぞれ1分以内とすると、感光体ドラム10の周面
上に形成される太さ0.1mm、長さ100mmの線形
画像は、前述した鋸歯状の輪郭部に僅かに4μm程度の
視認の不可能なイエロー(Y)或いはシアン(C)のみ
の単色の領域を混在するのみで、大部分に2色(Y+
C)の合致した緑色の画像領域を形成することが可能と
なり、実用上充分な色ずれの認められない高画質のカラ
ー画像を得ることが出来る。
【0051】更に前述したLEDアレイの各露光ユニッ
ト個々の露光タイミングの制御は、図8(a)に示すよ
うな直線状でないLEDアレイの露光タイミングの調整
にも利用することも出来る。
【0052】図8(a)に示すLEDアレイ(LY)は
感光体ドラム10の移動方向の直交する方向に対し直線
状に角度θ傾斜し、一方LEDアレイ(LC)はドラム
10の移動方向に対し曲率Rの円弧状に湾曲したLED
アレイである。
【0053】前記のLEDアレイ(LY)とLEDアレ
イ(LC)を前述した角度θ及び曲率Rの大きさに応じ
て複数の露光ユニットに区分し、先の例同様中央の露光
ユニットをそれぞれのタイミング制御の基準点PL及び
PCとした上でLEDアレイ(LC)側の各露光ユニッ
トの露光タイミングを対応するLEDアレイ(LY)側
の露光ユニットの像露光に対してタイミングを予め入力
されたずれ量に基づいて先行もしくは遅延させることに
よって単色の領域を視認不可能の大きさに抑えることが
出来る。
【0054】因に本実施の形態の制御方法によらない
で、図9(a)に示す如く従来行われていたように前記
のLEDアレイ(LY)及びLEDアレイ(LC)を複
数の露光ユニットに区分することなく、それぞれの中央
の基準点PY及びPCによって一体で露光タイミングを
制御した場合には、LEDアレイの傾斜による色ズレが
顕著に表れ、LEDアレイの傾斜の角度θ1及びθ2を
先の例同様1分とした時図9(b)に示すように太さ
0.1mm長さ100mmの画像に生ずるイエロー
(Y)及びシアン(C)のみの単色の領域は画像の両端
部において30μmとなって明らかに色ずれが視認さ
れ、画像のカラー画像が大きく損なわれる。
【0055】上記の実施の形態で説明した複数のLED
アレイ間での直線性の補正は、例えば図3のカラー画像
形成装置で、工場出荷時やオーバーホール時に行われ
る。しかし画像形成に当たってはかかる本発明の露光光
学系の露光特性と実施の態様で説明した複数のLEDア
レイ間での直線性の補正だけでは不充分で、複数のLE
Dアレイ間での対応する発光単位又は記録単位での主走
査方向の像露光位置の合致、及び副走査方向の像露光位
置の合致がなされることが必要である。この主走査方向
及び副走査方向のズレ補正は、電源をONしたスタンバ
イの時点や所定の枚数プリントがなされた時点や環境条
件(温度)が基準の条件から大きく移動した時点等にお
いて行われる。
【0056】次に画像データを主走査方向及び/又は副
走査方向にシフトすることによってなされる複数のLE
Dアレイ間での主走査方向及び/又は副走査方向のズレ
の補正について説明する。
【0057】本実施の形態では感光体ドラム10の内側
で現像器13(K)の下流でクリーニング装置19に至
る間で支持部材20にレジスト検知手段RSを設け、感
光体ドラム10の周面に形成したレジストパターンの検
出を行って露光光学系12(Y),12(M),12
(C),12(K)の間でのレジスト調整を行うように
したものである。図13はレジスト検知手段RSの断面
図を示し、図14はレジスト調整に関しての回路ブロッ
ク図を示している。図13において、RS1はCCD等
の撮像素子で、ラインタイプ又はエリアタイプの撮像素
子RS1は感光体ドラム10の軸に平行に取り付けられ
ていて、撮像素子RS1の前面には結像レンズRS2が
設けられ、感光体ドラム10の周面に形成されたレジス
トパターン像が撮像素子RS1上に結像するよう構成さ
れている。RS3はレジストパターン像を内側より照明
するようにした発光素子で、検知光としては感光体ドラ
ム10の基体を透過する赤外光が好ましく用いられ、ま
た撮像素子RS1も赤外光への感度を十分有しているも
のが用いられる。なお本実施の形態では発光素子RS3
は感光体ドラム10の内側から照射し、反射光をもって
レジスト検知を行っているが、感光体ドラム10の外側
で撮像素子RS1に対向した位置に発光素子RS3を設
け、透過光をもってレジスト検知を行うことも可能であ
る。検知光は感光体ドラムに対し、70%以上の透過性
を有することが検知性能上好ましい。又この検知光に対
しトナー像の乱れや感光体の光疲労防止のために光感度
を有しないことが好ましい。
【0058】レジスト調整を行うときは、図14の制御
部251はROM252から予め記憶されているレジス
トパターンプログラムを呼び出して露光光学系12によ
って感光体ドラム10上にレジストパターンを形成し、
現像処理がなされたのちレジスト検知手段RSによって
レジスト検知がなされ、制御部251によって画像の位
置ずれ補正が行われる。図15はレジストパターンの1
例を示したもので、例えば画像として最も強調される黒
色(K)を基準とし、黒色(K)に対するイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各々の主走査
方向及び副走査方向のずれ量が容易に検知され得るよう
にしたレジストパターンを形成する。黒色(K)に対す
るイエロー(Y)のずれ量は、主走査方向のライン状の
黒ライン(LK)に対して、段階的に1ライン宛数ブロ
ックにずらしたイエローライン(LY)を記録し、両者
の端部と交差位置を検知することで主走査方向と副走査
方向のずれ量が撮像素子RS1によって容易に検知され
る。感光体の回転方向に対し端部の位置ずれが主走査方
向のずれを表す。主走査方向のずれは画像データ出力を
ずらすことにより位置合わせを行う。次に副走査方向の
位置合わせについて記す。図15(a)は黒色(K)に
対してイエロー(Y)のずれ量がない完全な重なり状態
でのレジストパターンを示し、図15(b)はイエロー
(Y)のプラス方向へのずれとずれ量を、図15(c)
はイエロー(Y)のマイナス方向へのずれとずれ量を示
している。制御部251は、撮像素子RS1によって検
知した各色についてのずれ方向とずれ量に基づいてずれ
補正量を演算してRAM・253に記録し、画像形成に
当たっては各露光光学系12(Y),12(M),12
(C)に対する出力タイミングを前記のずれ方向とずれ
量をキャンセルするようシフトしてレジスト補正を行
う。
【0059】以上説明した本発明による露光光学系を用
い、LEDアレイの直線性の補正がなされた画像形成装
置について、レジスト検知手段を設け、必要に応じレジ
スト補正を行うことによって常に鮮明で再現性に優れた
画像が形成される。
【0060】又、本願発明における露光光学系としてL
EDに限らず、FLやELを用いた露光光学系に対して
も同様に適用しうる。
【0061】
【発明の効果】本発明によるときは、多値変調を行うL
EDアレイを用いた画像形成装置にあっても、発光単位
毎に位置補正や光量補正が可能となり、LEDアレイの
チップ精度による筋ムラや光量ムラの発生が阻止され
て、記録単位としては位置ずれがなく、光量ムラのない
多値潜像が形成されることとなった。
【0062】特に複数のLEDアレイを感光体ドラムの
近傍に設けてカラー画像を形成する画像形成装置に本発
明を適用し、画像のデータを主走査方向及び/又は副走
査方向にシフトする手段を設けることによって、高精度
の位置合わせが行われた多階調の鮮鋭なカラー画像が得
られることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】濃度パターン法の説明図。
【図2】本発明による露光光学系の露光特性を示す説明
図。
【図3】本発明の画像形成装置の一例を示す断面構成
図。
【図4】本発明の画像形成装置の一例を示す要部断面
図。
【図5】本実施の形態の像露光制御部の回路構成を示す
ブロック図。
【図6】LEDアレイのずれ量の関係を示す説明図。
【図7】本実施の形態による露光タイミングの制御によ
る結果を示す説明図(その一)。
【図8】本実施の形態による露光タイミングの制御によ
る結果を示す説明図(その二)。
【図9】従来の露光タイミングの制御による結果を示す
説明図。
【図10】従来の露光タイミングの制御システムを示す
説明図。
【図11】本実施の形態による露光タイミングの制御シ
ステムを示す説明図。
【図12】LEDアレイの等価回路図。
【図13】レジスト検知手段の断面図。
【図14】レジスト補正の回路ブロック図。
【図15】レジストパターンの一例を示す説明図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14A 転写器 14B 除電器 15 給紙カセット 16 タイミングローラ 17 定着装置 18 排紙ローラ 19 クリーニング装置 201,251 制御部 203,204,252 ROM 205 画像データバッファ部 206 露光タイム制御回路 207 ユニット露光タイム補正制御回路 208 ユニット露光タイム補正回路 RS レジスト検知手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体の近傍にアレイ状の発光素子と
    結像素子とからなる露光光学系を設け、回転する前記像
    形成体上に像露光を行う画像形成装置において、画像デ
    ータが1つの記録単位に対して隣接する複数の発光素子
    を対応させて点灯制御する手段を有していて、前記露光
    光学系の最大光量の0.5における解像幅は、発光単位
    より広く、記録単位より狭いことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 複数の露光光学系を有し、画像データを
    主走査方向及び/又は副走査方向にシフトする手段を有
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
JP21450297A 1996-09-10 1997-08-08 画像形成装置 Pending JPH10138563A (ja)

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JP21450297A JPH10138563A (ja) 1996-09-10 1997-08-08 画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

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JP23897796 1996-09-10
JP8-238977 1996-09-10
JP21450297A JPH10138563A (ja) 1996-09-10 1997-08-08 画像形成装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012323A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP2012181376A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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