JP3034324B2 - 材料加工方法 - Google Patents

材料加工方法

Info

Publication number
JP3034324B2
JP3034324B2 JP3073350A JP7335091A JP3034324B2 JP 3034324 B2 JP3034324 B2 JP 3034324B2 JP 3073350 A JP3073350 A JP 3073350A JP 7335091 A JP7335091 A JP 7335091A JP 3034324 B2 JP3034324 B2 JP 3034324B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drill
drilling
spindle
tool
axis direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3073350A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04310304A (ja
Inventor
利久 佃
信寛 森
孝直 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP3073350A priority Critical patent/JP3034324B2/ja
Publication of JPH04310304A publication Critical patent/JPH04310304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3034324B2 publication Critical patent/JP3034324B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling And Boring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワークに多種類の異
径穴を明けるようにした材料加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば鉄骨建築部材用ワークのウ
ェブ面に異径穴を行なう場合には、継手穴とウェッブ異
径穴とに分けてワークを一方向へ位置決め移動されると
共に2回通して穴明機で穴明け加工を行なっていた。し
かも、工具交換はその都度作業者が行なっていたのであ
る。
【0003】上記の穴明け加工では工具交換装置を備え
ておらずワークの一方向位置決め移動方式で行なってい
たため、生産性の能率が低い。また、鉄骨建築部材のウ
ェブ面の異径穴加工に対しては非能率であった。
【0004】上述した問題を改善するため、穴明け機に
工具交換装置を備えるようにして、鉄骨建築部材用ワー
クのウェブ面に異径穴加工を行なうようになってきた
が、以前としてワークは一方向位置決め移動方式を採用
して行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したご
とく穴明け機に工具交換装置を備えるようにして工具交
換を作業者が行なわず自動で行な得るようにしたが、ワ
ークは一方向位置決め移動方式を採用しているがため
に、多種類の異径穴加工を行なう場合には、工具交換の
回数が多く、生産能率が余り向上しないという問題があ
った。
【0006】この発明の目的は、上記問題を改善するた
め、工具交換装置を備えた穴明け機に装着されている工
具を工具交換装置の別の工具と交換しながら、ワークに
多種類の異径穴を明ける場合に、工具交換の回数を減ら
して穴明け加工の生産能率の向上を図った材料加工方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述のごとき問題に鑑み
て、本発明は、汎用ドリルを備えた第1のスピンドル
と、交換用ドリルを着脱交換自在に備えた第2のスピン
ドルとを個別に駆動自在に備え、かつ上記第2のスピン
ドルに対して交換用ドリルを自動的に着脱交換自在の工
具交換装置を備えた穴明け機によってワークに複数の穴
明け加工を行う材料加工方法であって、前記ワークの前
進時には前記汎用ドリル及び第2のスピンドルに予め装
着された交換用ドリルによって穴明け加工を行い、前記
汎用ドリルによって穴明け加工が行われている間に、工
具交換装置によって第2のスピンドルに対する工具交換
を行い、前記ワークの後退時には交換された後の交換用
ドリルによってワークに穴明け加工を行う材料加工方法
である。
【0008】
【0009】
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明するが、まず穴明け機としてはH形鋼、溝形鋼、山形
鋼などの形鋼に穴明け加工を行なう工具交換装置を備え
た形鋼穴明け機を例にとり、工具交換装置を備えた形鋼
穴明け機の構成を概略的に説明する。
【0011】図10にはH鋼自動穴明け加工ラインが示
されている。図10において、このH型自動穴明け加工
ラインのほぼ中央部には形鋼穴明け機1が配置されてい
ると共に、この形鋼穴明け機1の右側には、ワークとし
ての形鋼Wを形鋼穴明け機1へ搬入するフリー方式の搬
入コンベア3が配置されていると共に、形鋼穴明け機1
の左側には加工された形鋼Wを搬出するドライブ方式の
搬出用コンベア5が配置されている。前記搬入コンベア
3の図10において上側には加工すべき形鋼Wを給材し
ておく給材サプライヤー7が配置されていると共に、前
記搬出コンベアの図10において下側には加工された製
品を他の場所へ搬出するために一時に貯留しておく搬出
用サプライヤー9が配置されている。
【0012】前記形鋼穴明け機1には、搬入コンベア3
に載せられた形鋼Wを把持してX軸方向(図10におい
て左右方向)へ移動せしめる自走式キャレッジ装置11
が備えられていると共に、形鋼穴明け機1における左側
の下側には、形鋼穴明け機1を自動制御するNC制御装
置13が配置されている。
【0013】したがって、形鋼Wは給材サプライヤー7
から搬入コンベア3上に載せられ、形鋼Wの先端側を自
走式キャレッジ装置11で把持して形鋼穴明け機1へN
C制御装置13の制御のもとに搬送し、穴明け加工を行
なった後、搬出コンベア5で搬出され、一時的に搬出用
サプライヤー9に貯留されることになる。
【0014】次に、工具交換装置を備えた形鋼穴明け機
1はすでに公知であるから概略的に説明する。
【0015】図7、図8および図9を参照するに、形鋼
穴明け機1は、例えばH形鋼、溝形鋼、山形鋼などの形
鋼Wに上方向、左右方向の3方向から穴明け加工を行な
うものである。形鋼穴明機1における箱形状のベース1
5上の左右両側の後部(図8において上部)には門型形
状のコラム17が立設されている。このコラム17はサ
イドコラム17R,17Lと、このサイドコラム17
R,17Lの上部に左右方向(以下、Y軸方向とい
う。)へ延伸された上部フレーム17Uとで構成されて
いる。
【0016】この上部フレーム17UにはY軸方向へ延
伸された平行なガイドレール19が設けられており、こ
のガイドレール19にはガイドされてY軸方向へ移動す
る移動部材21が設けられている。前記上部フレーム1
7Uの右側寄り前側には駆動モータ23を備えたギアボ
ックス25が取付けられており、駆動モータ23に連動
連結したボールねじ27がY軸方向へ延伸して回転自在
に支承されている。
【0017】このボールねじ27にはナット部材29が
螺合されており、このナット部材29の前側には一体的
に工具ヘッドとしての上ドリルヘッド31が設けられて
いる。
【0018】上記構成により、駆動モータ23を駆動さ
せるとボールねじ27が回転しナット部材29を介して
上ドリルヘッド31がY軸方向に移動されることにな
る。なお、上ドリルヘッド31がY軸方向へ移動される
際、ガイドレール19にガイドされて移動部材21が移
動されて上ドリルヘッド31がスムーズに移動される。
【0019】前記上ドリルヘッド31の下部には上下方
向(以下、Z軸方向という。)へ移動自在で回転自在な
スピンドル33A,33B,33Cが装着されており、
各スピンドル33A,33B,33Cには工具としての
ドリル35A,35B,35Cが装着されている。上ド
リルヘッド31の上部には前記スピンドル33A,33
B,33Cを図示省略の流体シリンダにより上下動させ
ると共に、回転させる駆動モータ37が取付けられてい
る。
【0020】上記構成により、駆動モータ37を駆動さ
せると、スピンドル33A,33B,33Cが回転され
ると共に図示省略の流体シリンダにより上下動される。
したがって、スピンドル33A,33B,33Cに装着
されているドリル35A,35B,35Cが上下動され
ると共に回転されるから形鋼Wが穴明け加工されること
となる。
【0021】前記上ドリルヘッド31には複数の交換用
ドリルを備えた工具交換装置としての工具支持装置39
が設けられている。この工具支持装置39はX軸方向、
Z軸方向へ移動自在かつ回転自在となっており、前記ス
ピンドル33Cに装着されているドリル35Cと必要に
応じて交換されるようになっている。
【0022】前記ベース15の右側上における前部およ
び後部には固定バイス41が固定的に立設されている。
また、前記ベース15の右側から左側における前部およ
び後部にはガイドレール43がY軸方向へ延伸して設け
られており、このガイドレール43には複数の移動部材
がガイドされるべく設けられている。しかも、この移動
部材上にはY軸方向へ移動自在なスライドベース45が
取付けられている。
【0023】このスライドベース45の右側における前
部および後部には、前記固定バイス41と対応した可動
バイス47が一体的に立設されている。この可動バイス
47と前記固定バイス41とでバイス装置を構成し、し
かも、固定バイス41と可動バイス47の同じ高さ位置
には回転自在なローラ49が支承されている。このロー
ラ49上に形鋼Wのフランジ下面が乗り、さらに前後方
向(以下、X軸方向という。)の前部、後部に設けられ
た形鋼Wのワーク搬送装置51に回転自在に支承された
ローラ53に載せられて図7において上側から下側へ向
けて形鋼Wは送材されるのである。また、前後の可動バ
イス47との間に中間ローラを備えた中間可動バイスが
設けられている。
【0024】形鋼Wはワーク搬送装置51のローラ53
上に載置されると共に、形鋼Wの一側端を前記固定バイ
ス41に当接させて位置決め固定されると共に、スライ
ドベース45を図示省略の駆動装置によりガイドレール
43に移動部材を介して図7において左方から右方へ移
動せしめることによって形鋼Wがクランプされることに
なる。
【0025】前記固定バイス41、可動バイス47のう
ちの前側における内側には図7に示すごとく形鋼Wのフ
ランジを上方から押さえるフランジ押え55が設けられ
ており、このフランジ押え55で形鋼Wのフランジを押
さえることによって、形鋼Wが上方へ浮くのを防止して
いる。
【0026】前記ベース15上の右側および前記スライ
ドベース45上にはX軸方向へ延伸した平行な複数のガ
イドレール57R,57Lが設けられており、このガイ
ドレール57R,57Lにはガイド部材を介してガイド
ポスト59R,59Lが上下方向へ延伸して取付けられ
ている。このガイドポスト59R,59Lの下部にはナ
ット部材61R,61Lが一体的に設けられており、こ
のナット部材61R,61LにはX軸方向へ延伸した回
転自在なボールねじ62R,62Lが支承されている。
【0027】上記構成により、図示省略の駆動装置によ
りボールねじ62R,62Lを回転させると、ナット部
材61R,61Lを介して、移動部材がガイドレール5
7R,57LにガイドされてX軸方向へ移動されるか
ら、ガイドポスト59R,59LがX軸方向へ移動され
ることとなる。
【0028】前記ガイドポスト59R,59Lには上下
方向へ延伸した複数のガイドレール63R,63Lが設
けられており、このガイドレール63R,63Lには移
動部材を介してナット部材65R,65Lが設けられて
いる。このナット部材65R,65Lには回転自在なボ
ールねじ67R,67Lが螺合されており、このボール
ねじ67R,67Lの上部には上下動用駆動モータ69
R,69Lが連動連結されている。
【0029】上記構成により、上下動用駆動モータ69
R,69Lを駆動させると、ボールねじ67R,67L
が回転されて、移動部材がガイドレール63R,63L
にガイドされて、ナット部材65R,65Lが上下動さ
れることになる。
【0030】また、ナット部材65R,65Lには工具
ヘッドとしての右ドリルヘッド71R,左ドリルヘッド
71Lが一体的に設けられている。したがって、右ドリ
ルヘッド71RはX軸方向およびZ軸方向に移動され、
また、左ドリルヘッド71LはX軸方向、Y軸方向およ
びZ軸方向へ移動されることになる。
【0031】前記右ドリルヘッド71R、左ドリルヘッ
ド71Lの先端には複数のスピンドル73R,75R;
73L,75Lが回転自在に支承されており、このスピ
ンドル73R,75R;73L,75Lの先端には工具
としてのドリル77R,79R;77L,79Lが装着
されている。前記右ドリルヘッド71R,左ドリルヘッ
ド71Lの後部には、スピンドル73R,75R;73
L,75Lを回転させるための駆動モータ81R,81
Lが取付けられていると共に、スピンドル73R,75
R;73L,75Lに送りを与えるための流体シリンダ
83R,83Lが取付けられている。
【0032】前記右ドリルヘッド71R,左ドリルヘッ
ド71Lの上部にはドリル77Rと79R,77Lと7
9Lのピッチを変更するためのドリルピッチ変更用駆動
モータ85R,85Lが設けられている。
【0033】したがって、固定バイス41と可動バイス
47でクランプされた形鋼Wは、上ドリルヘッド31の
スピンドル33A,33B,33Cの先端に装着された
ドリル35A,35B,35Cで上方から穴明け加工さ
れると共に、右ドリルヘッド71R,左ドリルヘッド7
1Lのスピンドル73R,75R;73L,75Lの先
端に装着されたドリル77R,79R;77L,79L
で左右両方から穴明け加工されることになる。
【0034】図7および図8に示されているように、門
型形状のコラム17の後側(図7において上側)におけ
るワーク搬送装置51の一側例えば右側には形鋼Wを送
材する前記自走式キャレッジ装置11が設けられてい
る。すなわち、ベース87上には複数のフレーム89を
介して支持テーブル91が設けられており、この支持テ
ーブル91上には駆動モータ93を備えたキャレッジ9
5がX軸方向へ移動自在に取付けられている。
【0035】前記キャレッジ95上には上下方向へ延伸
したガイドポスト97が立設されており、このガイドポ
スト97の前後にはガイドレール99が上下方向へ延伸
して設けられている。このガイドレール99には移動部
材を介して上下方向へ移動自在なフレーム101が取付
けられている。またガイドポスト97の上部にはフレー
ム101を上下動させる駆動モータ103が取付けられ
ている。
【0036】前記フレーム101には形鋼Wをクランプ
するX軸方向へ延伸したワーククランプ105が設けら
れており、また、フレーム101の後端(図7において
上端)には回転自在なタテローラ107が支承されてい
る。このタテローラ107と対応したワーク搬送装置5
1の他側例えば左側の位置にはタテローラ109を先端
に備えたY軸方向へ移動可能な流体シリンダ111が設
けられている。
【0037】上記構成により駆動モータ93を駆動させ
るとキャレッジ95がX軸方向に移動されると共に、キ
ャレッジ95に立設されたガイドポスト97の上部に取
付けられた駆動モータ103を駆動させると、ガイドレ
ール99に案内されて、移動部材、フレーム101を介
してワーククランプ105が上下動されることになる。
【0038】したがって、ワーク搬送装置51のローラ
53上に載置された形鋼Wは大きさに応じてワーククラ
ンプ105が上下動してクランプされ、さらに流体シリ
ンダ111を図7において右方へ移動させて形鋼Wをタ
テローラ107と109で把持し、図7において下側へ
送材されることとなる。
【0039】前記ベース15の上面にはU字形状の穴1
13が形成されていると共に、ベース15内には穴明け
加工によって発生した切粉を除去するためのチップコン
ベア115が備えられている。したがって、形鋼Wに穴
明け加工が行なわれて、その際発生した切粉はU字形状
の穴113からベース15内に落される。ベース15内
に落された切粉はチップコンベア115によって外部へ
排出されることになる。
【0040】前記ガイドレール43にガイドされてY軸
方向へ移動されるスライドベース45の内側にはウェブ
支持装置117を備えたY軸方向へ移動自在なベース1
19が前記ガイドレール43上に設けられている。した
がってウェブ支持装置117によって固定バイス41と
可動バイス47とでクランプされた形鋼Wに上ドリルヘ
ッド31のスピンドル33A,33B,33Cに装着さ
れたドリル35A,35B,35Cで穴明け加工を行な
う際に、このドリル35A,35B,35Cの対応した
形鋼Wのウェブ下面を支持してウェブが撓むの防止して
いる。
【0041】固定バイス41と可動バイス47とでクラ
ンプされた形鋼Wのウェブ下面にマーキングを行なう下
部マーキング装置121が例えば前記ベース119上に
設けられたウェブ支持装置117の前側(図8において
下側)に設けられており、形鋼Wを反転させないで、形
鋼Wの下面にマーキングを行なうことができる。
【0042】前記固定バイス41、可動バイス47のバ
イス装置には形鋼Wのフランジ下面高さあるいはウェブ
下面までの高さを検出する検出装置123がY軸方向へ
移動自在に設けられている。この検出装置123でフラ
ンジ下面あるいはウェブ下面までの高さを検出すること
によってフランジの中心までの高さあるいはウェブ中心
までの高さを実際に計測することができる。
【0043】前記上ドリルヘッド31には複数の交換用
ドリルを備えた工具支持装置39が設けられている。よ
り詳細には、図5および図6に示されているように、上
ドリルヘッド31はスピンドル33A,33Bを上下動
および回転させる第1上ドリルヘッド31Aと、交換用
スピンドルとしてのスピンドル33Cを上下動および回
転させる第2上ドリルヘッド31Bとで構成されてい
る。
【0044】前記上ドリルヘッド31B内には上下動用
シリンダ125が備えられていて、この上下動用シリン
ダ125に装着されたピストンロッド127が前記スピ
ンドル33Cに連結されている。
【0045】上記構成により、上下動用シリンダ125
を作動させると、ピストンロッド127が上下動される
ことにより、スピンドル33Cが上下動されることにな
る。したがって、スピンドル33Cの先端に装着された
ドリル35Cが上下動されることとなる。
【0046】前記第2上ドリルヘッド31Bは図9に示
されているように前記ナット部材29に取付けられてお
り、またナット部材29には図5に示されているように
工具支持装置39の支持ベース129が一体化されてい
る。この支持ベース129の下端にはX軸方向へ長孔1
31が形成されている。
【0047】前記支持ベース129にはサドル133が
取付けられており、このサドル133の下部には支持プ
レート135が設けられている。この支持プレート13
5にはインデック用駆動モータ137がモータベース1
39を介して取付けられている。このモータベース13
9の右側部にはピストンロッド141の先端が固定され
ている。このピストンロッド141を装着した流体シリ
ンダ143は前記支持ベース129に取付けられてい
る。
【0048】前記サドル133の下部にはピストンロッ
ド145の上端が一体化されており、このピストンロッ
ド145を装着した流体シリンダ147がボデイ149
に内蔵されている。このボデイ149の外周部にはギア
151が嵌合されていると共に、ボデイ149の下部に
はインデックステーブル153が同様に嵌合されてい
る。
【0049】前記インデックス用駆動モータ137の出
力軸にはスプライン用ギア155が嵌合されており、こ
のギア155には前記ギア151が噛合されている。前
記インデックステーブル153の外周部には図6に示さ
れているように、複数例えば10個の交換用ドリル15
7を装着したスピンドル159がクランパー161によ
りクランプされた状態で保持されている。
【0050】上記構成により、インデックス用駆動モー
タ137を駆動させると、出力軸を介してギア155が
回転される。ギア155にはギア151が噛合されてい
るから、ギア155が回転されると、ギア151、ボデ
イ149を介してインデックステーブル153が回転さ
れて交換用ドリル157がインデックスされる。
【0051】また、流体シリンダ143を作動させる
と、ピストンロッド141を介して支持プレート135
がX軸方向に移動される。而して、ボデイ149を介し
てインデックステーブル153がX軸方向へ移動される
ことになる。さらに、流体シリンダ147の下部シリン
ダ室に流体を供給すると、ボデイ149が下降するた
め、インデックステーブル153が下降する。流体シリ
ンダ147の上部シリンダ室に流体を供給すると、ボデ
イ149が上昇するため、インデックステーブル153
が上昇することになる。而して、インデックステーブル
153はX軸方向およびZ軸方向へ移動されると共に回
転されることとなる。
【0052】次に、第2ドリルヘッド31Bの先端にド
リル35Cを備えたスピンドル33Cと、工具支持装置
39におけるインデックステーブル153の外周部に交
換用ドリル157を備えたスピンドル159とを交換す
る作用について説明する。
【0053】図5において、の動作でスピンドル33
Cを上昇せしめる。(図5の状態)。の動作でインデ
ックステーブル153が左方へ移動し、クランパー16
1でスピンドル33Cをクランプする。の動作でイン
デックステーブル153を下方へ下げてスピンドル33
Cを抜く。
【0054】次に、の動作でインデックステーブル1
53を回転させて予め選択された交換用ドリル157を
備えたスピンドル159をインデックスして位置決めす
る。の動作でインデックステーブル153を上昇せし
めてスピンドル159を第2ドリルヘッド31Bに差し
込む。の動作でインデックステーブル153を右方へ
移動させると、クランパー161はスピンドル159か
ら外れる。
【0055】さらに、の動作で第2ドリルヘッド31
Bに差し込まれたスピンドル159を下降させると共
に、の動作で第2ドリルヘッド31B自体を下降させ
て、第1ドリル31Aのドリル35A,35Bの先端よ
りも、前記ドリル157の先端を下降させる。而して、
この状態にて、ドリル157により穴明け加工が行なわ
れる。
【0056】このように、第1上ドリルヘッド31Aに
おけるスピンドル33A,33Bの先端に装着されてい
るドリル35A,35Bで形鋼Wのウエブ部に第1ドリ
ルヘッド19AをY軸方向に移動させながら逐次穴明け
加工が行なわれている。その間に、例えば交換用ドリル
157で次の穴明け加工を行なうべく予め決められてい
る場合、工具支持装置39のインデックステーブル15
3にセットされているドリル157と第2ドリルヘッド
31Bに装着されているドリル35Cとを前述した動作
要領で自動変換をしておく。
【0057】そして、ドリル35A,35Bでの穴明け
加工が終了したら、一旦機械を停止させ、ドリル157
の先端をドリル35A,35Bの先端より下降せしめて
から、ドリル157による穴明け加工を行なうことがで
きる。
【0058】したがって、ドリル35Cとドリル157
との自動交換は従来のような予め決められた交換位置に
戻すことなく、その場合で行なわれるから、従来の交換
時間よりも短時間で行なうことができる。
【0059】また、上ドリルヘッド31には非交換用ド
リル35A,35B(汎用ドリル)と交換用ドリル35
C,157を装着する第1上ドリルヘッド31A,第2
上ドリルヘッド31Bを備えているため、形鋼穴明機1
をほとんど停止することなく種々の形状の穴明け加工を
行なうことができる。
【0060】前記NC制御装置13は図4に示されてい
るようにCPU163を備えており、このCPU163
には形鋼Wの材質、形状、形鋼Wに穴明けするための多
種類な異径穴など種々なデータを入力するためキーボー
ドなどからなる入力装置165が接続れていると共に、
種々の形状やデータを表示するための表示装置167が
接続されている。
【0061】また、前記CPU163には形鋼Wの各形
状に基づき多種類の異径穴を明けるための加工パータン
がファイルされている加工パターン・ファイル169が
接続されている。この加工パターン・ファイル169に
ファイルされている加工パターンに基づき形鋼Wの前進
時および後退時に多種類の異径穴を同一径ごとに複数組
にグルーピングする編集用機能部171が前記CPU1
63に接続されている。この編集用機能部171で編集
され同一径ごとに穴明けする加工プログラムが記憶され
る加工プログラム・メモリ173が前記CPU163に
接続されている。
【0062】また、前記CPU163には、自走式キャ
レッジ装置11、上ドリルヘッド31をY軸方向へ移動
せしめる駆動モータ(Y軸)23、上ドリルヘッド31
にスピンド33A,33B,33Cを介してドリル35
A,35B,35Cを回転せしめるための移転用駆動モ
ータ37や上下動せしめる流体シリンダおよび工具交換
を行なうための工具支持装置39がインタフェースを介
して接続されている。
【0063】上記NC制御装置13によりドリル径別ソ
ーティングを図2、図3に示されたフローチャートで説
明すると、図2ではステップS1で全データをワーク座
標系に展開し、ステップS2でドリル径別ソーティング
処理を行ない、ステップS3で全軸ソーティング処理を
行なった後、ステップS4で全データを機械座標系に変
換処理される。
【0064】また、図3ではステップS5において、ツ
ールチェンジヘッドで加工する切断マーク、またはツー
ルチェンヘッドで加工するジョイント穴があるかどうか
の判断が行なわれる。切断マークあるいはジョイント穴
がない場合には、ステップS6で現在ツールチェンジヘ
ッドに装着されているドリル径d1 と同じ径dh のツー
ルチェンジヘッド加工データがあるかどうかの判断が行
なわれる。このステップS6でドリルd1 と同じ径dh
のツールチェンジヘッド加工ヘッドがあれば、ステップ
S7に、なければステップS8にそれぞれ進む。
【0065】ステップS7ではドリル径d1 =dh を第
1ソート挿入径に挿入し、ステップS8では、d1 =d
h (ツールチェンジヘッド加工のうち任意の1つのドリ
ル径)を第1挿入径に挿入する。次いでステップS9に
進み、ツールチェンジヘッド加工データのうち、「切断
マーク以外」且つ「ジョイント穴以外」さらに「穴径が
d1 以外」のものを、ドリル径別にピックアップし、第
2ソート以後に割付ける。
【0066】前記ステップS5で切断マークまたはジョ
イント穴があると判断された場合にはステップS10で
1 =0を挿入してステップS9に進むことになる。
【0067】例えば、図1に示されているような形鋼W
のウェッブ面における両側にφ24の穴を各6ケ、ウェ
ッブ面の上部にφ17.5の穴10ケを、ウェッブ面の
下部にφ36の穴4ケを異径穴明け加工する場合には同
一径のφ24の穴12ケとφ17.5の10ケを形鋼W
の前進時用にグルーピングし、形鋼Wの後退時用にφ3
6の穴4ケをグルーピングする。
【0068】そして、上ドリルヘッド31のスピンドル
33A,33Bに装着されているドリル35A,35B
がφ24用のものとし、ドリル35Cに工具支持装置3
9によりφ17.5のものと交換して装着する。次い
で、自走式キャレッジ装置11を図1においてX軸方向
の左方向へ前進させながら、上ドリルヘッド31をY軸
方向へ移動せしめて、ドリル35A,35Bによりφ2
4からなる穴6ケの穴明け加工を行なう。このφ24の
穴6ケの穴明け加工を行なった後、形鋼Wを前進させて
いて、ドリル35Cで順次φ17.5の穴8ケの穴明け
を行なう。さらに、形鋼Wを前進させると共に、上ドリ
ルヘッド31をY軸方向へ移動せしめて、ドリル35
A,35Bでφ24の穴6ケの穴明け加工を行なって形
鋼Wの前進を終了させる。
【0069】そして、ドリル35Cに装着されているφ
17.5用のドリルは工具支持装置39に装着されてい
るφ36用のドリルと自動的に交換されているから、形
鋼Wを自走式キャレッジ装置11により後退(図1にお
いて右方向へ)せしめて、ドリル35Cで順次φ36の
穴4ケの穴明け加工を行なうようにしたものである。す
なわち、ドリルの交換は2回で済むことになる。なお、
ドリル35Cに予め17.5φ用のドリルが装着されて
いる場合には、ドリルの交換はφ17.5用のドリルか
らφ36用のドリルへ1回交換すればよいことになる。
【0070】従来の形鋼Wの一方向位置決め移動方式で
行なうと、少なくとも7回のドリルの交換を行なわなけ
ればならないものである。したがって、このように予め
形鋼Wに多種類の異径穴を同一径ごとに複数組にグルー
ピングすると共に、形鋼Wを前進と後退の2方向位置決
め移動せしめることによって、ドリルの交換回数を減ら
すことができるので、生産能率の向上を図ることができ
る。
【0071】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜の変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。本実施例では形鋼穴
明け機1を用いて、形鋼Wのウェブ面に工具としてドリ
ルを使用して穴明け加工を行なう例で説明したが、穴明
け機は形鋼穴明け機に、ワークは形鋼に限定されるもの
ではない。
【0072】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに本発明は、汎用ドリル(35A,3
5B)を備えた第1のスピンドル(33A,33B)
と、交換用ドリル(35C)を着脱交換自在に備えた第
2のスピンドル(33C)とを個別に駆動自在に備え、
かつ上記第2のスピンドル(33C)に対して交換用ド
リル(35C)を自動的に着脱交換自在の工具交換装置
を備えた穴明け機によってワークに複数の穴明け加工を
行う材料加工方法であって、前記ワークの前進時には前
記汎用ドリル(35A,35B)及び第2のスピンドル
(33C)に予め装着された交換用ドリル(35C)に
よって穴明け加工を行い、前記汎用ドリル(35A,3
5B)によって穴明け加工が行われている間に、工具交
換装置によって第2のスピンドル(33C)に対する工
具交換を行い、前記ワークの後退時には交換された後の
交換用ドリルによってワークに穴明け加工を行う材料加
工方法である。したがって本発明によれば、ワークの前
進時には汎用ドリル35A,35B及び第2のスピンド
ル33Cに予め装着してある交換用ドリル35Cによっ
て穴明け加工が行われ、そして、上記汎用ドリルによっ
て穴明け加工が行われている間に第2のスピンドル33
Cに対する工具交換が行われ、前記ワークの後退時には
交換されたドリルによって穴明け加工が行われるもので
あって、工具交換が能率よく行われ得ると共に、加工す
べき穴径が種々ある場合に、能率の良い穴明け加工を行
い得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の材料加工方法の一実施例を示す形鋼
に穴明け加工の動作説明図である。
【図2】ドリル径別ソーティングの座標変換を説明する
フローチャートである。
【図3】ドリル径別ソーティングのフローチャートであ
る。
【図4】この形鋼穴明け機でこの発明を実施するための
NC制御装置の構成ブロック図である。
【図5】図9におけるV矢視部の拡大詳細図である。
【図6】図5におけるVI−VIに沿った矢視図である。
【図7】この発明の方法を実施する一実施例の形鋼穴明
け機の正面図である。
【図8】図7における平面図である。
【図9】図7における右側面図である。
【図10】形鋼自動穴明け加工ラインを示した平面該略
図である。
【符号の説明】
1 形鋼穴明け機 11 自走式キャレッジ装置 13 NC制御装置 31 上ドリルヘッド 33A,33B,33C スピンドル 35A,35B,35C ドリル(工具) 39 工具支持装置(工具交換装置) 41 固定バイス 47 可動バイス 51 ワーク搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 39/16 B23B 35/00 B23B 41/00 B23B 39/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汎用ドリル(35A,35B)を備えた
    第1のスピンドル(33A,33B)と、交換用ドリル
    (35C)を着脱交換自在に備えた第2のスピンドル
    (33C)とを個別に駆動自在に備え、かつ上記第2の
    スピンドル(33C)に対して交換用ドリル(35C)
    を自動的に着脱交換自在の工具交換装置を備えた穴明け
    機によってワークに複数の穴明け加工を行う材料加工方
    法であって、前記ワークの前進時には前記汎用ドリル
    (35A,35B)及び第2のスピンドル(33C)に
    予め装着された交換用ドリル(35C)によって穴明け
    加工を行い、前記汎用ドリル(35A,35B)によっ
    て穴明け加工が行われている間に、工具交換装置によっ
    て第2のスピンドル(33C)に対する工具交換を行
    い、前記ワークの後退時には交換された後の交換用ドリ
    ルによってワークに穴明け加工を行うことを特徴とする
    材料加工方法。
JP3073350A 1991-04-05 1991-04-05 材料加工方法 Expired - Fee Related JP3034324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3073350A JP3034324B2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 材料加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3073350A JP3034324B2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 材料加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04310304A JPH04310304A (ja) 1992-11-02
JP3034324B2 true JP3034324B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=13515632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3073350A Expired - Fee Related JP3034324B2 (ja) 1991-04-05 1991-04-05 材料加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3034324B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103737053A (zh) * 2013-12-20 2014-04-23 柳州正菱集团有限公司 一种汽车刹车调整臂铸件16mm孔径扩钻加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04310304A (ja) 1992-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6228007B1 (en) Machine tool for processing crankshafts
CN107243661B (zh) 一种轴用全自动方孔机的钻孔装置
US4454645A (en) Multiple station drilling apparatus
US5025539A (en) Drilling and milling machine
US4655652A (en) Method of multiple station drilling
KR200393854Y1 (ko) 시앤씨선반의 공작물 공급 및 인출장치
KR20080108200A (ko) 조각과 절단 및 브이컷 겸용 가공기
KR100890644B1 (ko) 브이컷 가공이 가능한 다목적 조각기
JP3164863B2 (ja) 形鋼の穴明け・切断装置
JP2004255515A (ja) 横中ぐりマシニングセンタ
JP4315741B2 (ja) 倒立旋盤
KR100910590B1 (ko) 양방향 이동이 가능한 다목적 조각기
JP3034324B2 (ja) 材料加工方法
KR20080108196A (ko) 정밀절삭유니트가 구비되는 다목적 조각기
KR20220169109A (ko) 5축 로봇아암을 이용한 cnc선반 가공시스템
JP3058432B2 (ja) 形鋼穴明機
CN214263962U (zh) 一种可调节的数控钻孔装置
JP2866709B2 (ja) 複数個加工方法およびその装置
CN219152328U (zh) 一种可换刀的钢模板钻孔装置
KR100633571B1 (ko) 머시닝 센터의 가공장치
CN220806234U (zh) 用于首饰行业的双五轴cnc车铣复合加工设备
CN221390007U (zh) 一种用于龙门铣床的上料台
CN215241975U (zh) 柱式多功能机床
JP4071329B2 (ja) 穴明け加工装置およびその穴明け加工方法
JPH0197542A (ja) パレット交換方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees