JPH10132042A - 電子制御式無段変速機の油圧制御回路 - Google Patents

電子制御式無段変速機の油圧制御回路

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JPH10132042A
JPH10132042A JP30711996A JP30711996A JPH10132042A JP H10132042 A JPH10132042 A JP H10132042A JP 30711996 A JP30711996 A JP 30711996A JP 30711996 A JP30711996 A JP 30711996A JP H10132042 A JPH10132042 A JP H10132042A
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JP
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valve
pressure
passage
pilot
pump
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JP30711996A
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English (en)
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Koji Ichihashi
孝司 市橋
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】エネルギーロスを極力抑えることができる電子
制御式無段変速機の油圧制御回路を提供する。 【解決手段】第1ポンプ部1aの吐出路3aをセカンダ
リプーリの油圧シリンダ室に接続するとともに、前記第
1ポンプ部の吐出路と第2ポンプ部1bの吐出路3bを
第2ポンプ部側からのみの圧油の流れを許すチェック弁
2を介して合流路7により接続し、前記合流路と第1ポ
ンプ部の吐出路の接続部からプライマリ制御弁9に到る
供給通路8には、油圧パイロットリリーフ弁4を有する
第1分岐通路20を接続し、前記合流路には、油圧パイ
ロットアンロード弁5を有する第2分岐通路23を接続
し、さらに前記第1分岐通路には絞りと電磁比例リリー
フ弁6を有する主パイロット通路21を接続する。前記
電磁比例リリーフ弁の開弁側を前記主パイロット通路
に、電磁部をセカンダリ圧およびプライマリ圧制御用の
電子制御ユニット77に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子制御式無段変速
機の油圧制御回路とりわけオイルポンプから吐出される
オイルによるエネルギーロスを抑えるためのこの種の油
圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のベルト式無段変速機において
は、入力側のプライマリプーリにプライマリ圧をかけ、
出力側のセカンダリプーリにセカンダリ圧をかけて両プ
ーリに掛け渡したベルトに押し付け力を付与するように
している。この場合、セカンダリ圧は伝動トルクに対し
てベルトスリップが生じない範囲でかつ充分な押し付け
力を与えるように制御し、プライマリ圧はベルトを移行
して所定の変速比を得ることが可能な押し付け力に制御
することが必要である。かかるセカンダリ圧やプライマ
リ圧の制御に関し、トルク伝達に必要なオイルポンプ吐
出圧(セカンダリ圧力)をリリーフ弁からなるセカンダリ
制御弁で調圧し、そのセカンダリ圧力をセカンダリプー
リに導くことによりベルトをクランプすると同時に、セ
カンダリ圧を減圧弁からなるプライマリ制御弁で減圧し
てプライマリ圧を作り、それをセカンダリプーリよりも
受圧面積の大きいシリンダを持つプライマリプーリに導
いて変速制御することは従来公知である。さらに運転条
件や走行条件に対し最適となるようにセカンダリ圧やプ
ライマリ圧を電子的にアクティブに制御するようにした
油圧制御回路や装置は、特開平3−181662号公報
や特開平3−181663号公報および特開平5−30
6755号公報等により公知である これら先行技術によれば、電子制御系で目標セカンダリ
圧やプライマリ圧を算出し、その目標圧に応じて印加ソ
レノイド電流を出力することによってセカンダリ圧やプ
ライマリ圧を目標値と同一になるように最適に制御する
ことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術においては、セカンダリ圧を作り出す手段として単一
のオイルポンプを使用し、その吐出油を単一のリリーフ
弁のリリーフ作用によって流量制御して所定のセカンダ
リ圧を創成し、トルク伝達に必要以上の余剰油をタンク
に戻すようにしていた。これは、400rpmといった
低回転から6000rpmを越える高回転までのエンジ
ン回転数に対応するように車両用の無段変速機の油圧制
御を行なうためであるが、伝達トルクは低回転時には大
きなものが必要なためオイル供給量は多量が必要である
のに対して、高速回転時には伝達トルクは小さくてもよ
いからオイル給油量は少なくてよいわけである。ところ
が、オイルポンプはその駆動系がエンジンの主軸に連結
され、これに連動している。したがって、低回転時には
必要油量を満たしうる流量がリリーフ弁から制御ライン
に供給されるが、高速回転時には油量が少なくてよいに
もかかわらず、オイルポンプからリリーフ弁に多量に供
給され、オーバー分の多量の圧油がリリーフ弁から排出
される。このため、エネルギーロスが非常に大きく、こ
れによりオイルポンプ駆動トルクが増大して燃費を悪化
させるとともに、エネルギーロスは熱に変換されるため
油温の上昇を招き、これにより制御回路構成部品の耐久
性の低下、圧力制御の不安定化、油の劣化と寿命の短縮
等の不具合を生じさせていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のような問
題点を解消するために創案されたもので、その目的とす
るところは、低速回転時には変速制御に必要な油量をセ
カンダリ制御弁としてのリリーフ弁に供給して制御し、
必要油量の少ない高速回転時には自動的に余剰量をアン
ロードし、もってエネルギーロスを極力抑えることがで
きる電子制御式無段変速機の油圧制御回路を提供するこ
とにある。
【0005】この目的を達成するため本発明は、オイル
ポンプから吐出された圧油をトルク伝達に必要なセカン
ダリ圧力に調圧してセカンダリプーリに導くとともにセ
カンダリ圧をプライマリ制御弁で減圧してプライマリ圧
を作りそれをプライマリプーリに導いて変速制御するた
めの電子制御式無段変速機の油圧制御回路において、オ
イルポンプとして第1ポンプ部と第2ポンプ部を有する
2連式オイルポンプを用い、第1ポンプ部の吐出路をセ
ンダリプーリの油圧シリンダ室に接続するとともに、前
記第1ポンプ部の吐出路と第2ポンプ部の吐出路を第2
ポンプ部側からのみの圧油の流れを許すチェック弁を介
して合流路により接続し、前記合流路と第1ポンプ部の
吐出路の接続部にはプライマリ制御弁に対する供給通路
を接続し、前記供給通路には、油圧パイロットリリーフ
弁を有し端末がタンクに到る第1分岐通路を接続し、前
記合流路には、油圧パイロットアンロード弁を有し端末
がタンクに到る第2分岐通路を接続し、さらに前記第1
分岐通路には絞りと電磁比例リリーフ弁を有し端末がタ
ンクに到る主パイロット通路を接続し、前記油圧パイロ
ットリリーフ弁と油圧パイロットアンロード弁の閉弁側
を絞りよりも下流の主パイロット通路にそれぞれ接続す
るとともに、開弁側を第1分岐通路にそれぞれ接続し、
前記電磁比例リリーフ弁の開弁側を前記主パイロット通
路に、電磁部をセカンダリ圧およびプライマリ圧制御用
の電子制御ユニットに接続している構成としたものであ
る。(請求項1)
【0006】また、本発明は、オイルポンプから吐出さ
れた圧油をトルク伝達に必要なセカンダリ圧力に調圧し
てセカンダリプーリに導くとともにセカンダリ圧をプラ
イマリ制御弁で減圧してプライマリ圧を作りそれをプラ
イマリプーリに導いて変速制御するための電子制御式無
段変速機の油圧制御回路において、オイルポンプとして
第1ポンプ部と第2ポンプ部を有する2連式オイルポン
プを用い、第1ポンプ部の吐出路をセンダリプーリの油
圧シリンダ室に接続するとともに、前記第1ポンプ部の
吐出路と第2ポンプ部の吐出路を第2ポンプ部側からの
みの圧油の流れを許すチェック弁を介して合流路により
接続し、前記合流路と第1ポンプ部の吐出路の接続部に
はプライマリ制御弁に対する供給通路を接続し、前記供
給通路には、油圧パイロットリリーフ弁を有し端末がタ
ンクに到る第1分岐通路を接続し、前記合流路には、油
圧パイロットアンロード弁を有し端末がタンクに到る第
2分岐通路を接続し、さらに前記第1分岐通路には絞り
と電磁比例減圧弁を有する主パイロット通路を接続し、
前記油圧パイロットリリーフ弁と油圧パイロットアンロ
ード弁の開弁側を第1分岐通路又は主パイロツト通路に
接続するとともに、油圧パイロットリリーフ弁と油圧パ
イロットアンロード弁の閉弁側を前記電磁比例減圧弁の
2次側通路とそれぞれ接続し、前記電磁比例減圧弁の電
磁部をセカンダリ圧およびプライマリ圧制御用の電子制
御ユニットに接続している構成としたものである。(請
求項2)
【0007】前記請求項1の構成によれば、油圧パイロ
ットリリーフ弁と油圧パイロットアンロード弁が電磁比
例リリーフ弁で油圧パイロット制御されるため、必要油
量の多い低速回転時には第1ポンプ部と第2ポンプ部の
両吐出油量をセカンダリ圧創成用に供することができ、
必要油量の少ない高速回転時には、第2ポンプ部の吐出
油量を油圧パイロットアンロード弁により自動的にアン
ロードさせ、第1ポンプ部の吐出油量だけをセカンダリ
圧創成用に供することができる。さらに、電磁比例リリ
ーフ弁によりアンロード圧力をリリーフ弁に同調させる
ことができるため、目標セカンダリ圧の変動に自在に対
応することができる。請求項2の構成によれば、電磁比
例減圧弁を用いて減圧方式としているため、精度がより
向上し、エネルギーロスをより減少させることができ
る。
【0008】また、本発明の他の目的は、上記特徴を車
載に適した小型な回路構成部品でもって実現することが
できる電子制御式無段変速機の油圧制御回路を提供する
ことにある。この目的を達成するため本発明は、2連式
オイルポンプが単一の吸込み口と相互に独立した2つの
吐出口を有する単一ギヤポンプからなっている構成とし
たものである。(請求項3) この構成によれば、単一のポンプ構造で足りるためポン
プが大型化せず、リリーフ弁も小型なもので足りるた
め、車載に適したコンパクトなものとすることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面に
基いて説明する。図1は本発明による電子制御式無段変
速機の油圧制御回路の第1態様を示しており、aはエン
ジン、bはトルクコンバータ装置、cは前後進切換え装
置、dはベルト式の無段変速機、eはディファレンシャ
ル装置である。トルクコンバータ装置b、前後進切換え
装置cおよびディファレンシャル装置eの詳細は説明を
省略する。40はクランク軸、41はタービン軸、42
はプライマリ軸、43はセカンダリ軸である。前記無段
変速機dは、プライマリプーリ45とセカンダリプーリ
46から構成されている。すなわち、プライマリプーリ
45は、固定プーリ半体45aを有するプライマリ軸4
2と、油圧シリンダ室45cを有する可動プーリ半体4
5bによってプーリ間隔が可変となっており、セカンダ
リプーリ46は、固定プーリ半体46aを有するセカン
ダリ軸43と、油圧シリンダ室46cを有する可動プー
リ半体46bからなっており、プライマリプーリ45と
セカンダリプーリ46間にエンドレスの駆動ベルト49
が装着されている。前記プライマリ用の油圧シリンダ4
5cはセカンダリ用の油圧シリンダ46cよりも受圧面
積が大きく設定されており、このプライマリ圧により駆
動ベルト49のピッチ円直径を変えて無段変速するよう
になっている。
【0010】次に前記無段変速制御用の油圧制御系は、
第1ポンプ部1aと第2ポンプ部1bを有する2連式オ
イルポンプ1と、チェック弁2と、油圧パイロットリリ
ーフ弁4と、油圧パイロットアンロード弁5と、これら
両弁を制御する電磁比例リリーフ弁6およびプライマリ
制御弁9とを備え、これらにより車速およびアクセル踏
み込みに応じたスロットル開度およびエンジン回転数に
より制御された油圧が油圧シリンダ45c,46cに供
給されて無段変速を行なうようになっている。
【0011】2連式オイルポンプ1は、無段変速制御用
の油圧源として図示しないトルクコンバータに隣接して
配され、そのポンプ駆動軸がエンジンEのクランク軸に
直結されている。前記第1ポンプ部1aと第2ポンプ部
1bは、ハウジングを含めて個別の外接式ギヤポンプか
らなっていて共通駆動軸により駆動されるようになつて
いてもよい。しかし、より好適には、図2ないし図4に
示すような特殊な単一のポンプが用いられる。すなわ
ち、この2連式オイルポンプ1は、ハウジンク10の両
端に油密に結合された端板11,12間に駆動軸13と
被動軸14とを平行に配し、それら駆動軸13と被動軸
14にそれそれ2組のギヤ15a,15b,15a,1
5bを軸方向で間隔をおいて固定し、それら駆動軸13
と被動軸14の対をなすギヤ15a,15a、15b,
15b同士を噛み合わせている。そして、対のギヤの両
側をそれぞれリング状のブッシュ16,16より遮蔽す
るとともに駆動軸13と被動軸14を支持させ、かつ、
2組のギヤ15a,15b,15a,15bの間には非
回転の仕切りプレート17を設け、この仕切りプレート
17により第1ポンプ部としてのポンプ室1aと,第2
ポンプとしてのポンプ室1bを左右1対画成している。
【0012】前記ハウシング10の一側部とりわけ左右
のギヤのかみ合い領域に対応する部分には、図2のよう
に前記仕切りプレート17の幅よりも大きく左右1対の
ポンプ室1a,1bに通じうるような大きさの吸込み口
18が設けられており、この吸込み口18と180度対
称位置のハンジング部分には、図3のように左右1対の
ポンプ室1a,1bに各別に通じる吐出口19a,19
bが設けられている。この2連式オイルポンプ1によれ
ば、第1ポンプ部と第2ポンプ部を有しながら単一ハウ
ジングと単一の駆動軸、被動軸で足りるためコンパクト
な構造とすることができる。前記吸込み口18はフィル
タFを介してタンク(オイルパン)Tに連絡されてい
る。そして第1ポンプ部1aの吐出口19aがこれに接
続された吐出路(以下第1吐出路という)3aを介して
セカンダリプーリ46の油圧シリンダ室46cに連通し
ている。一方、前記第2ポンプ部1bの吐出口19bに
は吐出路(以下第2吐出路という)3bが接続されてお
り、該第2吐出路3bは合流路7によって前記第1吐出
路3aと接続され、しかも合流路7には第2吐出路3b
からのみの油の流れを許容し第1吐出路3aから第2吐
出路3bへの油の流れを阻止するようにチェック弁2が
接続されている。そして、前記合流路7と第1吐出路3
aとの接続点には供給通路8が接続され、該供給通路8
はプライマリ制御弁9の後述するポンプ圧室に接続され
ている。
【0013】前記供給通路8には第1分岐路20が接続
されており、該第1分岐路20の途中には油圧パイロッ
トリリーフ弁4が接続され、そのドレーン側がタンクT
に到っている。そして、前記第1分岐路20には前記油
圧パイロットリリーフ弁4の接続位置よりも上流位置に
主パイロット通路21が接続されており、該主パイロッ
ト通路21には絞り210が設けられるとともにそれよ
りも下流に電磁比例リリーフ弁6が接続され、該電磁比
例リリーフ弁6のドレーン側がタンクTに到っている。
一方、前記合流路7と第2吐出路3bの接続部位には第
2分岐路23が接続されており、該第2分岐路23の途
中には油圧パイロットアンロード弁5が接続され、その
ドレーン側がタンクTに到っている。この例では第2分
岐路23のドレーン側が前記第1分岐路20に接続され
ているが、独立してタンクTに到っていてもよいとはも
ちろんである。
【0014】前記油圧パイロットリリーフ弁4はバルブ
ボデイとスプールとリターンスプリング400を有し、
リターンスプリング400と対向する開弁側のパイロツ
ト室には第1分岐路20に接続したパイロット通路40
1が接続され、リターンスプリング400と同方向にあ
る閉弁側のパイロット室には絞り210よりも下流の主
パイロット通路21と接続したパイロット通路402が
接続されている。前記油圧パイロットアンロード弁5も
バルブボデイとスプールとリターンスプリング500を
有し、リターンスプリング500と対向する開弁側のパ
イロット室には第1分岐路20(あるいは供給通路8)
から分岐したパイロット通路501が接続され、リター
ンスプリング500と同方向にある閉弁側のパイロット
室には絞り210よりも下流の主パイロット通路21と
接続したパイロット通路502が接続されている。前記
油圧パイロットリリーフ弁4のリターンスプリング40
0と油圧パイロットアンロード弁5のリターンスプリン
グ500は、後者のばね定数が前者のばね力よりも適度
に弱く(400>500)設定されており、第1分岐路
20からのパイロツト圧が作用したときに同調して動く
ようになっている。
【0015】前記電磁比例リリーフ弁6は、たとえば後
述するプライマリ制御弁9における電磁比例パイロット
バルブの電磁比例パイロットバルブと同様な構成の直動
型電磁比例リリーフ弁で構成されており、開弁側のパイ
ロット室には主パイロット通路21から分岐したパイロ
ット通路601が接続されている。そして電磁比例リリ
ーフ弁6の比例ソレノイドには目標セカンダリ圧やプラ
イマリ圧を算出し、その目標圧に応じて印加ソレノイド
電流を出力する電子制御ユニット77が電気的に接続さ
れている。
【0016】プライマリ制御弁9はこの実施例では電磁
油圧パイロット式比例制御弁としているが、必ずしもこ
れに限定されるものではなく、デューティ比信号による
圧力制御弁であってもよい。この実施例において、プラ
イマリ制御弁9は、メインバルブMと電磁比例パイロッ
トバルブNを直列状に結合して構成されている。このプ
ライマリ制御弁9はセカンダリ圧を元圧とするパイロッ
ト圧を用いてプライマリ圧を制御する圧力帰還型のもの
であり、ハウジング9aのスプール穴には左側から右側
に、第2パイロット圧室900、低圧室901、シリン
ダ圧室902、ポンプ圧室903および第1パイロット
圧室904が順次設けられており、シリンダ圧室902
のシリンダポートは油路48によりプライマリプーリ4
5の油圧シリンダ室45cに接続されている。
【0017】前記シリンダ圧室902はオリフィスを有
する縦穴によって第2パイロット圧室900に通じてい
る。ポンプ圧室903のポンプポートは前記合流路7と
第1吐出路3aの接続位置から伸びる供給通路8が接続
されている。そして、ポンプポートはオリフィスとフィ
ルタが内蔵された右隣の第1パイロット圧室904に通
じており、低圧室901はタンクTに通じている。一
方、スプール9bは4つのランドを有しているが、この
実施例では左端ランド90の外径が他の3つのランドよ
りも径が小さくなっており、その左端ランド90の受圧
室とプラグ9cの凹部間にリターンスプリング9dが介
装され、それによってスプール9bは右端ランド91が
仕切部材9eに当接するように位置決めされる。
【0018】このノーマル位置で、左端ランド90の右
側受圧面は低圧室901に位置し、また、右の中間ラン
ドはポンプ圧室903とシリンダ圧室902間の連通を
遮断している。左側の中間ランドはノーマル位置でシリ
ンダ圧室902に位置し、スプール9bが左方に移動し
たときに、シリンダ圧室902と低圧室901の連通を
遮断する。電磁比例パイロットバルブNは、コアとその
外周の比例ソレノイド92とを有し、コアの中心にはア
ーマチュアが摺動自在に配されている。比例ソレノイド
92は目標セカンダリ圧やプライマリ圧を算出し、その
目標圧に応じて印加ソレノイド電流を出力する電子制御
ユニット77に接続されている。
【0019】図2は本発明の第2態様を示していてい
る。その基本的な構成は油圧ポンプ1を含めて第1態様
と略同様であるが、油圧パイロットリリーフ弁4と油圧
パイロットアンロード弁5の制御手段として電磁比例減
圧弁6’を用いている点で異なっている。詳述すると、
供給通路8には第1分岐路20が接続されており、該第
1分岐路20の途中には油圧パイロットリリーフ弁4が
接続され、そのドレーン側がタンクTに到っている。一
方、前記合流路7と第2吐出路3bの接続部位には第2
分岐路23が接続されており、該第2分岐路23の途中
には油圧パイロットアンロード弁5が接続され、そのド
レーン側がタンクTに到っている。そして、前記第1分
岐路20には前記油圧パイロットリリーフ弁4の接続位
置よりも上流位置に主パイロット通路21が接続されて
おり、該主パイロット通路21には絞り210が設けら
れるとともにそれよりも下流に電磁比例減圧弁6’が接
続されている。
【0020】電磁比例減圧弁6’は、たとえば3ポート
2位置切換弁形式の直動型電磁比例弁からなっており、
前記絞り210の下流の主パイロット通路21が接続さ
れるポンプポートPと、2次側ポートAと、ポンプポー
トPと同側のドレーンポートDRとを有し、図示するノ
ーマル状態で、ドレーンポートDRと2次側ポートAが
通じ、ソレノイドに電流を印加することにより位置が切
り替わり、2次側ポートAとポンプポートPと接続され
るようになっている。そして、2次側ポートAに接続さ
れている2次側通路60にはノーマル位置側(比例ソレ
ノイドと対向する側)のパイロット室に通じるパイロッ
ト通路601が接続されている。前記比例ソレノイドに
は目標セカンダリ圧やプライマリ圧を算出し、その目標
圧に応じて印加ソレノイド電流を出力する電子制御ユニ
ット77が電気的に接続されている。
【0021】前記油圧パイロットリリーフ弁4はバルブ
ボデイとスプールとリターンスプリング400を有し、
リターンスプリング400と対向する開弁側のパイロツ
ト室には第1分岐通路20に接続したパイロット通路4
01が接続され、リターンスプリング400と同方向に
ある閉弁側のパイロット室には、前記電磁比例減圧弁
6’の2次側通路60に接続されたパイロット通路40
2が接続されている。前記油圧パイロットアンロード弁
5もバルブボデイとスプールとリターンスプリング50
0を有し、リターンスプリング500と対向する開弁側
のパイロット室には、第1分岐通路20(あるいは主パ
イロット通路21でもよい)から分岐したパイロット通
路501が接続され、リターンスプリング500と同方
向にある閉弁側のパイロット室には、前記電磁比例減圧
弁6’の2次側通路60に接続されたパイロット通路5
02が接続されている。前記油圧パイロットリリーフ弁
4と油圧パイロットアンロード弁5のリターンスプリン
グ400,500のばね定数は、第1態様と同様に、油
圧パイロットアンロード弁5のばね定数が油圧パイロッ
トリリーフ弁4のそれよりも適度に弱く設定されてお
り、第1分岐通路20(または主パイロット通路21)
からのパイロット圧が作用したときに同調して動くよう
になっている。その他の回路構成は第1態様と同じであ
るから、同じ部分について同符号を付し、説明は省略す
る。
【0022】
【実施例の作用】次に本発明の実施例の作用を説明す
る。走行開始時には、2連式オイルポンプ1はエンジン
主軸の回転により駆動軸が回転され、それにより第1ポ
ンプ部1aと第2ポンプ部1bに配されている2対のギ
ヤ15a,15a、15b,15bがかみ合い回転す
る。それにより単一の共通吸込み口18からタンクTの
油が第1,第2のポンプ部1a,1bにおいて加圧さ
れ、それぞれ対応する左右の吐出口19a,19bから
吐出される。第1ポンプ部1aの吐出口19aから吐出
された圧油は、第1吐出路3aを通ってセカンダリプー
リ46の油圧シリンダ室46cに送られるが、第1ポン
プ部1aの第1吐出路3aはチェック弁2よりも下流の
位置で合流路7により第2ポンプ部1bの第2吐出路3
bと接続されているため、セカンダリプーリ46の油圧
シリンダ室46cには第1ポンプ部1aと第2ポンプ部
1bの双方の吐出圧油が合流して送りこまれる。また、
合流路7と第1吐出路3aとの接続位置から下流は供給
通路8となつているため、プライマリ制御弁9のポンプ
圧室903には常態において第1ポンプ部1aと第2ポ
ンプ部1bの双方の吐出圧油が合流して送り込まれる。
【0023】第1態様においては、供給通路8を通った
圧油は第1分岐路20を通って油圧パイロットリリーフ
弁4に導かれ、また前記第2ポンプ部1bの吐出口19
bに吐出された圧油は合流路7から分岐した第2分岐路
23を通って油圧パイロツトアンロード弁5に導かれ
る。同時に、前記供給通路8を通った圧油は第1分岐路
20に接続されている主パイロット通路21に送られ、
この主パイロツト通路21で絞り210により流量を絞
られて電磁比例リリーフ弁6または電磁比例減圧弁6’
に導かれる。そして、前記供給通路8を通った圧油はパ
イロット通路401,501を介して油圧パイロットリ
リーフ弁4と油圧パイロツトアンロード弁5の開弁側に
それぞれ作用する。また、第1態様においては、絞り2
10を経て主パイロット通路21を通ったパイロツト圧
油はパイロット通路402,502を介して油圧パイロ
ットリリーフ弁4と油圧パイロツトアンロード弁5の閉
弁側にそれぞれ作用するとともに、パイロット通路60
1を介して電磁比例リリーフ弁6の開弁側に作用する。
第1態様では油圧パイロットリリーフ弁4と油圧パイロ
ットアンロード弁5においては、開弁側に作用する圧力
と、閉弁側に作用する絞り後圧力+リターンスプリング
力によってバランスがとられるため閉弁状態に保たれて
いる。このため第1ポンプ部1aと第2ポンプ部1bか
ら供給された圧油は排出されない。
【0024】第2態様においては、第1分岐路20を通
ったパイロット圧がパイロット通路401を介して油圧
パイロットリリーフ弁4の開弁側に作用し、第1分岐路
20から主パイロット通路21を通ったパイロット圧油
が油圧パイロットアンロード弁5の開弁側に作用する。
しかし、ノーマル状態において電磁比例減圧弁6’がA
−DR接続状態にあるため、絞り210を経たパイロッ
ト圧油は2次側通路60に流れず、したがって、油圧パ
イロットリリーフ弁4と油圧パイロットアンロード弁5
の閉弁側にはパイロット圧は作用しない。すなわち、電
子制御ユニット77から電磁比例減圧弁6’の比例ソレ
ノイドに電流を供給しない状態では圧が立たない。この
第2態様では油圧パイロットリリーフ弁4と油圧パイロ
ットアンロード弁5においては、開弁側に作用する圧力
とリターンスプリング力によってバランスがとられるた
め閉弁状態に保たれている。このため第1ポンプ部1a
と第2ポンプ部1bから供給された圧油は排出されな
い。一方、プライマリ制御弁9では、シリンダ室902
と低圧室901とが連通しているが、上記のようにエン
ジンの始動でポンプ圧室903’に供給通路8から圧油
が送られてもプライマリ圧は生じず、創成されたセカン
ダリ圧のすべてがセカンダリプーリ46の油圧シリンダ
室46cに供給され、プーリ押圧力とベルト張力が高く
なるため、駆動ベルト49のプライマリプーリ45に対
するセカンダリプーリ46の巻き付け系は最も大きくさ
れ、変速比最大の低速段とされる。
【0025】前記電子制御ユニット77においては、単
位トルクあたりのセカンダリ圧が設定され、それに基い
て所定の印加電流値が算定される。発進時のアクセル踏
み込み時には目標セカンダリ圧は高く設定され、それに
呼応した電流値が電磁比例リリーフ弁6又は電磁比例減
圧弁6’の比例ソレノイドに印加され、回路からのドレ
ン量を減ずるように制御される。そして、変速が開始さ
れて単位トルクあたりの必要セカンダリが減じ目標セカ
ンダリ圧が低く設定されると、これに基いて電流値が電
磁比例リリーフ弁6又は電磁比例減圧弁6’の比例ソレ
ノイドに印加され、回路からのドレン量を増してセカン
ダリ圧は低く制御される。ところで、エンジンの回転数
が高くなると、それに呼応してオイルポンプの回転数も
高くなる。従来では回転数に応じた多量の圧油がセカン
ダリプーリ46の油圧シリンダ室46cとプライマリ制
御弁9に送りこまれるのを、単一のリリーフ弁(セカン
ダリ制御弁)の電磁部へのソレノイド電流の印加程度に
よりリリーフ弁を比例的に開弁して多量のドレーンとし
てタンクに戻していたのであるが、本発明では、目標セ
カンダリ圧に応じて電磁比例リリーフ弁6又は電磁比例
減圧弁6’の比例ソレノイドにソレノイド電流を印加す
れば、油圧パイロットリリーフ弁4と油圧パイロツトア
ンロード弁5が同調制御されるため、セカンダリ圧力を
創成する油量が減少されるように自動制御される。ここ
で、同調制御とは圧力流量オーバーライド特性が変えら
れること、すなわち、図6のように、油圧パイロットリ
リーフ弁4のリターンスプリング400と油圧パイロッ
トアンロード弁5のリターンスプリング500により、
エンジンの低回転・低流量時には油圧パイロットリリー
フ弁4のセット力が油圧パイロットアンロード弁5のセ
ット力よりも低くされ、エンジン高回転による高流量時
には油圧パイロットリリーフ弁4のセット力が油圧パイ
ロットアンロード弁5のセット力よりも高くなるように
されることである。
【0026】前記のようにエンジンの回転数の増加に対
応して目標変速比が変更され、目標セカンダリ圧が低く
設定され、それに呼応したソレノド電流値が電磁比例リ
リーフ弁6又は電磁比例減圧弁6’の比例ソレノイドに
印加される。第1態様においては、電磁比例リリーフ弁
6がパイロット通路601のパイロット圧により開弁
し、主パイロット通路21の設定圧がリニアに低下す
る。これにより油圧パイロットリリーフ弁4と油圧パイ
ロツトアンロード弁5の閉弁方向に作用しているパイロ
ツト圧が同調してともに低下する。電磁比例減圧弁6’
の場合には、スプールが移動されることによりA−P接
続へと切り替えられ、これにより2次側通路60に接続
されているパイロット通路402,502からのパイロ
ットリリーフ弁4と油圧パイロツトアンロード弁5の閉
弁側のパイロット室にパイロット圧油が送りこまれ、開
弁方向の作用力が同調してともに低下する。前記のよう
に第1ポンプ部1aおよび第2ポンプ部1bからの圧油
は合流して流れており、それらの高圧がパイロット通路
401,501から油圧パイロットリリーフ弁4と油圧
パイロットアンロード弁5の開弁側パイロツト室に同等
の力で作用している。しかし、油圧パイロットリリーフ
弁4と油圧パイロツトアンロード弁5の各リターンスプ
リング400,500は前記のようばね定数に差異があ
るため、低回転低流量時には油圧パイロットアンロード
弁5のセット圧力が油圧パイロットリリーフ弁4のセッ
ト圧力よりも相対的に高くなっている。
【0027】このため、低回転低流量時には、油圧パイ
ロットリリーフ弁4が働き、ポンプポートとドレンポー
トが連通する。これにより第1ポンプ部1aと第2ポン
プ部1bから吐出されて供給通路8に送られた圧油は全
量がリリーフされ、セカンダリ圧創成用の油として第1
吐出路3aを通ってセカンダリプーリ46の油圧シリン
ダ室46cに供給される。
【0028】この状態からエンジン回転数が増加して、
高回転大流量状態になると、油圧パイロットリリーフ弁
4のセット圧力が油圧パイロットアンロード弁5のセッ
ト圧力よりも相対的に高くなる。そのため、このときに
は油圧パイロットアンロード弁5が働き、ポンプポート
とドレンポートが連通する。これにより第2ポンプ部1
bから第2吐出路3bに吐出された圧油はその全量が第
2分岐路23を経てタンクTに戻される。チェック弁2
は第1ポンプ1aから吐出された圧油が合流路7から第
2分岐路23へ流れるのを阻止している。したがって、
第1ポンプ部1aから吐出された油量だけが、セカンダ
リ圧創成用の油として第1吐出路3aを通ってセカンダ
リプーリ46の油圧シリンダ室46cに送られ、また、
供給通路8を経てプライマリ制御弁9に送られる。そし
て、この状態からエンジン回転数が低下すると、それに
対応するように目標セカンダリ圧が高く設定され、それ
に呼応したソレノド電流値が電磁比例リリーフ弁6また
は電磁比例減圧弁6’の比例ソレノイドに印加される
と、電磁比例リリーフ弁6の場合には、パイロット通路
601からのパイロット圧に勝る押圧を受けて開度を減
じ、それにより主パイロット通路21の圧力が高くな
る。電磁比例減圧弁6’の場合には、印加電流の減少に
よりリターンスプリングの付勢力でスプールが移動さ
れ、P−A接続の開孔面積が絞られ、再びA−DR接続
状態に戻される。その結果、油圧パイロットリリーフ弁
4と油圧パイロツトアンロード弁5の開弁設定圧は同調
関係を保ちながら変化し、再び第2ポンプ部1bから吐
出される圧油が第2吐出路3bから合流路7に流れ第1
ポンプ部1aの吐出量と合流し、油圧パイロットリリー
フ弁4のセツト圧力に応じてセカンダリプーリ46の油
圧シリンダ室46cとプライマリ制御弁9に供給され
る。
【0029】したがつて、本発明によれば、所定のエン
ジン回転数すなわちセカンダリ圧に達すると自動的に一
方のポンプの吐出油量だけ制御ラインに供給し、他方の
ポンプの吐出油量をアンロードしてしまうため、固定容
量のオイルポンプを使用しているにもかかわらずポンプ
容量の実質的な半減によりリリーフ作用によるエネルギ
ーロスが少なくなるのである。このことから、車輌の燃
費向上に加えて、エネルギーロスによる油温の上昇を抑
制することができるため、圧力の安定した制御が可能に
なるとともに、回路を構成する各部品の耐久性も向上
し、かつまた油の劣化が防止され、その寿命の延長を図
ることができる。
【0030】また、伝達トルクを決める目標セカンダリ
圧が運転者の操作により変化するためリリーフ圧力は一
定でなく、そのリリーフ設定圧の変化にアンロード圧も
追従して同調変化させることが必要であるが、本発明に
おいては、電磁比例リリーフ弁6又は電磁比例減圧弁
6’を用いて油圧パイロットリリーフ弁4と油圧パイロ
ツトアンロード弁5の閉弁側に働くパイロツト圧を同調
させるため、目標セカンダリ圧の変化に的確に対応する
ことができ、ソレノイド電流値に即した精度のよいセカ
ンダリ圧制御を行うことができる。また、本発明におい
て、2連式オイルポンプ1として、第1ポンプ部1aと
第2ポンプ1bを、2対のギヤ15a,15a,15
b,15bと単一の共通吸込み口18と2つの吐出口1
9a,19bを持つ形式のものを使用した場合には、オ
イルポンプを簡単で小型なものにすることができる。
【0031】なお、プライマリ制御については、発進時
に目標変速比が最大変速比よりも大きい場合には、目標
プライマリ圧が低いレベルに設定され、これに呼応した
大きいソレノイド電流値が比例ソレノイドに印加され、
それによりパイロツト圧室8の圧力が低下してスプール
9bが右行して排油が増すためプライマリ圧は最低に制
御される。そして運転条件によつて目標変速比が小さく
なると、目標プライマリ圧が徐々に高いレベルに設定さ
れ、ソレノイト電流値は減少するため、パイロツト圧室
904の圧力が高くなり、スプール9bは左行してシリ
ンダ室902の開度を広げる。これにより油圧シリンダ
室45cへの給油量が増し、プライマリ圧が高くなるた
めプーリ間隔が狭まり、駆動ベルト49はプライマリプ
ーリ45の半径方向外側に移動し、変速比の小さい高速
段にシフトアップする。目標変速比が最小変速比に達す
ると、ソレノイド電流値は最も低くなり、油圧パイロツ
ト室904の圧力は最大になり、プライマリ圧は最高に
上昇する。また、車速の低下により目標変速比が増大す
ると、ソレノイド電流値は高く成り、目標プライマリ圧
が低いレベルに設定され、これにともないプライマリ圧
は多く減圧され、駆動ベルト49は再びセカンダリプー
リの大径側へと移行する。
【0032】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、第1ポンプ部1aと第2ポンプ部1bを有する
2連式オイルポンプ1と油圧パイロットリリーフ弁4と
油圧パイロツトアンロード弁5を使用し、第1ポンプ部
1aの吐出路3aがセンダリプーリのシリンダ室に接続
されるとともに、前記吐出路3aと第2ポンプ部1bの
吐出路3bが第2ポンプ部側からのみの圧油の流れを許
すチェック弁2を有する合流路7により接続され、供給
通路8には油圧パイロットリリーフ弁4を有し端末がタ
ンクに到る第1分岐通路20を接続し、前記合流路7に
は油圧パイロットアンロード弁5を有し端末がタンクに
到る第2分岐通路23を接続し、さらに前記第1分岐通
路20には絞りと電磁比例リリーフ弁6を有し端末がタ
ンクに到る主パイロット通路21を接続し、前記油圧パ
イロットリリーフ弁4と油圧パイロットアンロード弁5
の閉弁側をそれぞれ絞りよりも下流の主パイロット通路
21に、開弁側をそれぞれ第1分岐通路20に接続し、
前記電磁比例リリーフ弁6の開弁側を前記主パイロット
通路21に、電磁部をセカンダリ圧およびプライマリ圧
制御用の電子制御ユニット77に接続しているため、電
磁比例リリーフ弁6に対する印加電流により油圧パイロ
ットリリーフ弁4と油圧パイロットアンロード弁5は所
定の設定圧関係を維持しながら同調作動し、アンロード
圧力がリリーフ弁の設定圧に同調する。したがつて、エ
ンジン回転数が増加したときに、第2ポンプ部1bから
吐出された圧油は開弁したアンロード弁により自動的に
タンクに戻され、第1ポンプ部1aから吐出された量の
圧油だけがライン圧として働くことになり、このように
2連式固定容量ポンプをライン圧の程度に応じて両方使
用したり片方だけ使用して変速制御に必要な圧力ないし
流量を越える圧油をセカンダリ圧として供給しないた
め、高速回転時のエネルギーのロスと油温の上昇を抑制
し、また燃費の向上を実現することができるというすぐ
れた効果が得られる。
【0033】請求項2によれば、供給通路8には、油圧
パイロットリリーフ弁を有し端末がタンクに到る第1分
岐通路20を接続し、合流路7には、油圧パイロットア
ンロード弁5を有し端末がタンクに到る第2分岐通路2
3を接続し、さらに前記第1分岐通路20には絞り21
0と電磁比例減圧弁6’を有する主パイロット通路21
を接続し、前記油圧パイロットリリーフ弁4と油圧パイ
ロットアンロード弁5の開弁側を第1分岐通路20又は
主パイロツト通路21に接続するとともに、油圧パイロ
ットリリーフ弁4と油圧パイロットアンロード弁5の閉
弁側を前記電磁比例減圧弁6の2次側通路60とそれぞ
れ接続しているため、請求項1の効果に加えて精度がよ
り高くなるとともに、エネルギーロスを更に減少するこ
とができるというすぐれた効果が得られる。また請求項
3によれば、2連式オイルポンプとして特に、単一の吸
込み口と相互に独立した2つの吐出口を有しているた
め、第1ポンプと第2ポンプを有しながら非常に小型な
単一ポンプ構造のものとなり、したがつて、前記効果を
車載に適した安価かつコンパクトなもので実現すること
ができるというすぐれた効果が得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子制御式無段変速機の油圧制御
回路の一実施態様を示す説明図である。
【図2】本発明の第2態様を示す説明図である。
【図3】本発明で使用する2連式オイルポンプの一例を
示す部分切欠斜視図である。
【図4】同じくその断面図である。
【図5】同じく図4のX−X線に沿う断面図である。
【図6】本発明における油圧パイロットリリーフ弁と油
圧パイロットアンロード弁の圧力−流量特性を示す線図
である。
【符号の説明】
1 2連式オイルポンプ 1a 第1ポンプ部 1b 第2ポンプ部 2 チェック弁 3a 第1ポンプ部の吐出路(第1吐出路) 3b 第2ポンプ部の吐出路(第2吐出路) 4 油圧パイロットリリーフ弁 5 油圧パイロットアンロード弁 6 電磁比例リリーフ弁 6’電磁比例減圧弁 7 合流路 8 供給通路 9 プライマリ制御弁 18 吸込み口 19a,19b 吐出口 20 第1分岐路 21 主パイロット通路 23 第2分岐通路 401,402,501,502,601 パイロット
通路 400,500 リターンスプリング 77 電子制御ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルポンプから吐出された圧油をトルク
    伝達に必要なセカンダリ圧力に調圧してセカンダリプー
    リに導くとともにセカンダリ圧をプライマリ制御弁で減
    圧してプライマリ圧を作りそれをプライマリプーリに導
    いて変速制御するための電子制御式無段変速機の油圧制
    御回路において、 オイルポンプとして第1ポンプ部と第2ポンプ部を有す
    る2連式オイルポンプを用い、第1ポンプ部の吐出路を
    センダリプーリの油圧シリンダ室に接続するとともに、
    前記第1ポンプ部の吐出路と第2ポンプ部の吐出路を第
    2ポンプ部側からのみの圧油の流れを許すチェック弁を
    介して合流路により接続し、前記合流路と第1ポンプ部
    の吐出路の接続部にはプライマリ制御弁に対する供給通
    路を接続し、 前記供給通路には、油圧パイロットリリーフ弁を有し端
    末がタンクに到る第1分岐通路を接続し、前記合流路に
    は、油圧パイロットアンロード弁を有し端末がタンクに
    到る第2分岐通路を接続し、さらに前記第1分岐通路に
    は絞りと電磁比例リリーフ弁を有し端末がタンクに到る
    主パイロット通路を接続し、前記油圧パイロットリリー
    フ弁と油圧パイロットアンロード弁の閉弁側を絞りより
    も下流の主パイロット通路にそれぞれ接続するととも
    に、開弁側を第1分岐通路にそれぞれ接続し、 前記電磁比例リリーフ弁の開弁側を前記主パイロット通
    路に、電磁部をセカンダリ圧およびプライマリ圧制御用
    の電子制御ユニットに接続していることを特徴とする電
    子制御式無段変速機の油圧制御回路。
  2. 【請求項2】オイルポンプから吐出された圧油をトルク
    伝達に必要なセカンダリ圧力に調圧してセカンダリプー
    リに導くとともにセカンダリ圧をプライマリ制御弁で減
    圧してプライマリ圧を作りそれをプライマリプーリに導
    いて変速制御するための電子制御式無段変速機の油圧制
    御回路において、 オイルポンプとして第1ポンプ部と第2ポンプ部を有す
    る2連式オイルポンプを用い、第1ポンプ部の吐出路を
    センダリプーリの油圧シリンダ室に接続するとともに、
    前記第1ポンプ部の吐出路と第2ポンプ部の吐出路を第
    2ポンプ部側からのみの圧油の流れを許すチェック弁を
    介して合流路により接続し、前記合流路と第1ポンプ部
    の吐出路の接続部にはプライマリ制御弁に対する供給通
    路を接続し、 前記供給通路には、油圧パイロットリリーフ弁を有し端
    末がタンクに到る第1分岐通路を接続し、前記合流路に
    は、油圧パイロットアンロード弁を有し端末がタンクに
    到る第2分岐通路を接続し、さらに前記第1分岐通路に
    は絞りと電磁比例減圧弁を有する主パイロット通路を接
    続し、 前記油圧パイロットリリーフ弁と油圧パイロットアンロ
    ード弁の開弁側を第1分岐通路又は主パイロツト通路に
    接続するとともに、油圧パイロットリリーフ弁と油圧パ
    イロットアンロード弁の閉弁側を前記電磁比例減圧弁の
    2次側通路とそれぞれ接続し、 前記電磁比例減圧弁の電磁部をセカンダリ圧およびプラ
    イマリ圧制御用の電子制御ユニットに接続していること
    を特徴とする電子制御式無段変速機の油圧制御回路。
  3. 【請求項3】2連式オイルポンプが単一の吸込み口と相
    互に独立した2つの吐出口を有する単一ギヤポンプから
    なっている請求項1または請求項2に記載の電子制御式
    無段変速機の油圧制御回路。
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