JPH10131726A - 電磁駆動バルブ駆動回路 - Google Patents

電磁駆動バルブ駆動回路

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JPH10131726A
JPH10131726A JP8301219A JP30121996A JPH10131726A JP H10131726 A JPH10131726 A JP H10131726A JP 8301219 A JP8301219 A JP 8301219A JP 30121996 A JP30121996 A JP 30121996A JP H10131726 A JPH10131726 A JP H10131726A
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JP
Japan
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driving
current
valve
capacitor
drive coil
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Application number
JP8301219A
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English (en)
Inventor
Takaharu Kishishita
敬治 岸下
Takafumi Fukada
隆文 深田
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン等のバルブを電磁力で駆動する電磁
駆動バルブ駆動回路を、エネルギー回生効率が良好なも
のとし、電源であるバッテリや発電機の容量を大にしな
くともよいようにすること。 【解決手段】 電磁駆動バルブ駆動回路のスイッチング
部Sを、それぞれダイオード(25〜28)が逆並列に
接続されたスイッチング素子(21〜24)をブリッジ
接続し、その交流端子を駆動コイル7の両端に接続し、
直流端子を電源側(コンデンサ3やバッテリ1)に接続
して構成する。スイッチング制御は、制御回路20によ
って行う。駆動コイル7に駆動電流が流されると永久磁
石8が移動し、バルブ10の開閉がなされる。駆動電流
が遮断されて永久磁石8が慣性移動している際、スイッ
チング部Sを昇圧型スイッチングレギュレータとして動
作させ、コンデンサ3への回生充電を行う。昇圧して回
生するので、昇圧しない場合に比し回生効率が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気バ
ルブ,吸気バルブ等のバルブを、電磁力で駆動する電磁
駆動バルブ駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの排気バルブ,吸気バルブ等の
バルブの中には、電磁力で駆動されるタイプのもの(電
磁駆動バルブ)がある。この種のバルブでは、例えば、
バルブステムに永久磁石を取り付け、この永久磁石に対
して駆動コイルによる電磁力を作用させることにより、
バルブを上昇または下降(あるいは進出または後退)さ
せている。駆動コイルへの付勢電流は、電磁駆動バルブ
駆動回路より供給される。
【0003】図8は、そのような従来の電磁駆動バルブ
駆動回路を示す図である。図8において、1はバッテ
リ、2はダイオード、3はコンデンサ、4は制御回路、
5はスイッチング素子、6はダイオード、7は駆動コイ
ル、8は永久磁石、9はバルブステム、10はバルブ、
Vは電磁駆動バルブ、Sはスイッチング部である。電磁
駆動バルブVは、バルブ10とバルブステム9と永久磁
石8を具えており、永久磁石8はバルブステム9に固着
されている。
【0004】駆動コイル7は、永久磁石8に対して作用
する電磁力を発生するためのコイルである。バッテリ
1,ダイオード2,スイッチング素子5および駆動コイ
ル7は、この順に直列に接続されている。駆動コイル7
への付勢電流は、バッテリ1よりこの直列回路を経て供
給される(実線の矢印参照)。制御回路4は、スイッチ
ング素子5のオン,オフを制御する回路である。
【0005】コンデンサ3は、バッテリ1とダイオード
2との直列回路に対して並列に接続される。従って、コ
ンデンサ3は、バッテリ1により充電され、バッテリ電
圧と略等しい電圧(厳密に言えば、バッテリ1の電圧よ
りダイオード2の順電圧降下だけ低い電圧)となってい
る。ダイオード6は、スイッチング素子5の導通方向に
対して逆方向の向きにして、スイッチング素子5に並列
に接続される。スイッチング素子5とダイオード6と
で、スイッチング部Sを構成している。コンデンサ3お
よびダイオード6は、駆動コイル7の付勢時以外の時に
駆動コイル7に生ぜしめられたエネルギーを、回収(回
生)するためのものである。
【0006】次に、動作を説明する。制御回路4からの
制御信号でスイッチング素子5がオンされると、バッテ
リ1より実線矢印のように駆動コイル7に電流が流れ
る。駆動コイル7の巻回方向は、この電流が流れた時、
駆動コイル7内に永久磁石8を吸引する磁極を発生する
ような向きとされている。例えば、永久磁石8の磁極
が、図示する如く上部がS極,下部がN極である場合、
駆動コイル7の下部にN極,上部にS極が発生するよう
な巻回方向とされている。永久磁石8が吸引されて上昇
することにより、それと一体に連結されているバルブ1
0も上昇する。
【0007】スイッチング素子5がオフされ、上昇した
永久磁石8が重力および図示しない復帰スプリングによ
り下降する際には、駆動コイル7内から永久磁石8が下
降するのを引き留める磁極が生ずるよう、駆動コイル7
に起電力が誘起される。即ち、上昇時とは逆に、駆動コ
イル7の上部にN極,下部にS極を生ぜしめるような電
流が流れる起電力が誘起される。
【0008】その誘導起電力が、コンデンサ3の電圧
(厳密に言えば、コンデンサ3の電圧とダイオード6の
順電圧降下との和の電圧)より大であれば、点線矢印で
示すように、ダイオード6を通りコンデンサ3を充電す
る電流が流れる。この充電によりコンデンサ3に蓄えら
れたエネルギーは、永久磁石8が下降する際に放出する
エネルギーの一部を回収したエネルギーということにな
る。このエネルギーは、次回に駆動コイル7を付勢する
際に利用される。
【0009】なお、電磁駆動バルブないしは電磁駆動バ
ルブ駆動回路に関する従来の文献としては、実開昭59−
52111 号公報,実開昭63−150011号公報,実開昭64−36
510号公報,実開平3−28705 号公報,実開平4−14527
5号公報,特開昭61−43208号公報,特開昭61−58909 号
公報,特開昭61−98914 号公報等がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)しかしながら、前記した従来の電磁駆動バル
ブ駆動回路には、次のような問題点があった。第1の問
題点は、エネルギーの回生効率が悪いという点である。
第2の問題点は、バルブの上昇位置および下降位置の制
御がきめ細かく行えないという点である。
【0011】(問題点の説明)まず第1の問題点につい
て説明する。図8で点線矢印のようにエネルギー回生電
流が流れるのは、駆動コイル7の誘導起電力がコンデン
サ3の電圧(充電当初の電圧はバッテリ電圧に略等しい
電圧)を越えている期間だけであり、また流れる電流の
大きさも、超過している電圧分に応じた電流である。し
かしながら、誘導起電力は、上記のように超過すること
はない場合もあるし、超過したとしても超過している期
間は、通常短い。そのため、コンデンサ3にエネルギー
が回生される効率は、良くなかった。
【0012】回生エネルギーが少ないと、駆動に要する
電力は全てバッテリより供給する必要があるが、その電
力は比較的大きい。例えば、27Vの電圧系の場合、駆
動には40〜50A程度の電流が必要とされるから、1
KW程度の電力を必要とする。この電力の需要をまかな
うためには、バッテリや発電機を容量大のものに変更し
なければならず、コストアップを招く。
【0013】次に第2の問題点について説明する。スイ
ッチング素子5をオンする場合、単に所定期間だけオン
するという制御が行われていたので、永久磁石8が上昇
される位置(従ってバルブ10が上昇される位置)は、
常に所定位置であり、この位置を少し上あるいは少し下
というように、適宜制御するということは出来なかっ
た。本発明は、以上のような問題点を解決するため、エ
ネルギーの回生効率を向上させると共に、駆動位置を制
御できるようにすることを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、バルブステムに固着された永久磁石に
作用してバルブを駆動する駆動コイルと、直流電源と、
該直流電源と順方向に接続された第1のダイオードを介
して接続され、前記駆動コイルへの電流をオンオフ制御
するスイッチング部と、該スイッチング部のスイッチン
グ素子を制御する制御回路と、前記直流電源と順方向の
ダイオードの直列接続体に対して並列接続されたコンデ
ンサとを具えた電磁駆動バルブ駆動回路において、前記
スイッチング部の構成を、それぞれダイオードが逆並列
に接続された第1,第2,第3,第4のスイッチング素
子をブリッジ接続し、該ブリッジ接続の交流端子は前記
駆動コイルに接続し、直流端子は前記コンデンサに接続
して、前記駆動コイルへいずれの方向からも電流を流し
得る構成とすると共に、前記駆動コイルへの駆動電流を
遮断した後における前記永久磁石の慣性移動により前記
駆動コイルに誘起される起電力と、前記駆動コイルの漏
れインダクタンスとを利用し、前記スイッチング部を昇
圧型スイッチングレギュレータとなるよう制御して昇圧
電圧を発生させ、前記コンデンサへ回生充電することと
した。
【0015】また、駆動コイルへの駆動電流を制御する
ことにより、バルブの移動位置を制御するようにしても
よい。
【0016】(解決する動作の概要)バルブに固着され
た永久磁石が慣性移動している際に、電磁駆動バルブ駆
動回路のスイッチング部を、昇圧型スイッチングレギュ
レータとして動作するよう制御する。すると、その昇圧
電圧は、ダイオードを介してバッテリと並列接続されて
いるコンデンサの電圧より大となる期間が長くなり、該
昇圧電圧による充電が長く行われる。これにより、昇圧
をしていなかった従来例に比し、エネルギー回生効率が
向上する。また、駆動コイルに駆動電流を流す際、スイ
ッチング部のスイッチング素子をオンオフ制御すること
により、移動位置を制御することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明にかかわる電
磁駆動バルブ駆動回路を示す図である。符号は図8のも
のに対応し、20は制御回路、21,22,23,24
はスイッチング素子、25,26,27,28はダイオ
ード、29はリフト位置センサである。
【0018】スイッチング素子21,22,23,24
はブリッジ接続とされ、その交流端子は駆動コイル7の
両端に接続され、直流端子はコンデンサ3の両端に接続
される。なお、スイッチング素子21,22,23,2
4には、それぞれダイオード25,26,27,28が
逆並列に接続される。
【0019】具体的に言えば、スイッチング素子21,
22は、その導通方向をバッテリ1からの電流を流す方
向として、スイッチング素子21→駆動コイル7→スイ
ッチング素子22の順に直列接続し、その直列接続体が
回生用のコンデンサ3に対して並列に接続される。そし
て、スイッチング素子21,22に対しては、それぞれ
ダイオード25,26が逆並列に接続される。
【0020】スイッチング素子23は、その導通方向
が、スイッチング素子21とコンデンサ3との接続点か
ら、駆動コイル7とスイッチング素子22との接続点に
向かう方向となるよう、両接続点間に接続される。ま
た、スイッチング素子24は、その導通方向が、スイッ
チング素子21と駆動コイル7との接続点から、コンデ
ンサ3とスイッチング素子22との接続点に向かう方向
となるよう、両接続点間に接続される。そして、スイッ
チング素子23,24に対しては、それぞれダイオード
27,28が逆並列に接続される。
【0021】制御回路20は、スイッチング素子21〜
24への制御信号を生成する回路であり、A,B,C,
Dは、制御信号の対応関係を示すために付した符号であ
る。リフト位置センサ29は、電磁駆動バルブVの移動
位置を検出するためのセンサであり、その検出信号は制
御回路20へ入力され、バルブ10の上昇位置制御,下
降位置制御をするために利用される。例えば、制御回路
20に予め設定しておいた設定位置と比較し、その所定
位置まで上昇(あるいは下降)するような制御信号を生
成するのに利用される。
【0022】次に、動作を説明する。図7は、バルブの
位置とスイッチング素子のスイッチング状況との関係を
示す図である。図7(a)は、バルブの位置の変化を示
しており、時間t1 からt5までの間に、バルブが下降
位置→上昇位置→下降位置へと変化したとしている。電
磁駆動バルブは、次の4種類の動作過程を経て動作する
ので、各過程毎に説明する。
【0023】上昇駆動過程(図7のT1 の期間)…バ
ルブを上昇させる電磁力を発生する電流を、駆動コイル
7に流している過程 慣性上昇過程(図7のT2 の期間)…駆動コイル7へ
の電流はオフされているが、上昇駆動の慣性により、バ
ルブは上昇している過程 下降駆動過程(図7のT3 の期間)…バルブを下降さ
せる電磁力を発生する電流を、駆動コイル7に流してい
る過程 慣性下降過程(図7のT4 の期間)…駆動コイル7へ
の電流はオフされているが、下降駆動の慣性により、バ
ルブは下降している過程
【0024】(1)上昇駆動過程(図7のT1 の期間) 図3は、上昇駆動時の回路状態を示す図である。符号
は、図1のものに対応している。この時には、 スイッチング素子21,22がオン スイッチング素子23,24がオフ とされる。
【0025】バッテリ1またはコンデンサ3より、点線
矢印のように、バッテリ1→ダイオード2→スイッチン
グ素子21→駆動コイル7→スイッチング素子22→バ
ッテリ1へと電流が流れる。この電流をI1 とする。も
し、コンデンサ3がバッテリ1の電圧より高い電圧に充
電されている場合は、コンデンサ3が点線矢印の経路で
放電する。バッテリ電圧より低下すると、バッテリ1か
ら電流が流れ始める。駆動コイル7にこの電流I1 が流
れると、永久磁石8を吸引して上昇させる磁極(例、下
部にN極,上部にS極)を生ずる。そのため、永久磁石
8(従って、それと一体に連結されているバルブ10)
は、上昇駆動される。
【0026】電流I1 の大きさは、スイッチング素子2
1または22をオンオフ制御することにより、制御する
ことが出来る。図7では、図7(b),(c)の期間T
1 の波形を見れば分かるように、ここではスイッチング
素子21の方をオンオフ制御している場合を示している
(スイッチング素子22の方は、オンのままにしてい
る)。電流I1 の大きさを変えれば吸引力も変わるか
ら、上昇駆動力も変化し、到達する上昇位置も変化させ
ることが出来る。従って、必要に応じて上昇位置の制御
をすることが可能となる。
【0027】(2)慣性上昇過程(図7のT2 の期間) 図4は、慣性上昇時の回路状態を示す図である。符号
は、図1のものに対応している。この時には、点線矢印
の電流I2 を流す過程(以下「慣性上昇第1過程」と言
う)と、点線矢印の電流I3 を流す過程(以下「慣性上
昇第2過程」と言う)とを交互に繰り返すよう、スイッ
チング制御する。
【0028】即ち、まず電流I2 を流すため(慣性上昇
第1過程)、 スイッチング素子21,23はオフ スイッチング素子22はオンのままでもよいし、オフと
してもよい スイッチング素子24はオン とする。次に、電流I3 を流すため(慣性上昇第2過
程)、 全てのスイッチング素子をオフ とする。これらの過程を、例えば、数十KHz程度の周
波数で繰り返す。
【0029】(慣性上昇第1過程)上昇駆動のための電
流がオフされた後の駆動コイル7内を、永久磁石8が慣
性により上昇移動すると、その移動により駆動コイル7
に起電力が誘起される。その起電力の極性は、永久磁石
8の移動を妨げる磁極を生ぜしめる電流を流そうとする
極性である。スイッチング素子24をオンすると、前記
起電力により、駆動コイル7→スイッチング素子24→
ダイオード26→駆動コイル7という経路で、電流I2
が流れる。駆動コイル7は漏れインダクタンスを有して
いるので、電流I2 が流れると、その漏れインダクタン
スにエネルギーが蓄積される。
【0030】(慣性上昇第2過程)その後、スイッチン
グ素子24をオフすると、起電力に該蓄積エネルギーが
重畳されて昇圧電圧が発生する。この電圧がコンデンサ
3の電圧より大となっている期間だけ、駆動コイル7→
ダイオード25→コンデンサ3→駆動コイル7という経
路で、電流I3 が流れる。
【0031】昇圧電圧となっているので、コンデンサ3
の電圧より大となっている期間は、昇圧などされていな
い図8の従来例の場合に比べて長いものとなる。電流I
3 によりコンデンサ3に蓄積されるエネルギーが回生エ
ネルギーであるから、回生エネルギーは従来例より多く
なる。即ち、回生効率を向上させることが出来る。図7
(e)で、T2 の期間にスイッチング素子24のオン,
オフが何回か繰り返されているのは、前記した昇圧,回
生の動作を何回か繰り返していることを示している。
【0032】図2は、昇圧動作を更に詳しく説明する図
である。符号は図1のものに対応しており、7Aは駆動
コイル7に誘起される起電力、7Bは駆動コイル7の漏
れインダクタンス、24Aはスイッチング素子24を簡
略に表したものである。この図は、図4の電流I2 ,I
3 に関連した部分を抽出して簡略に描いたものである
が、回路構成から直ちに分かるように、この回路は、昇
圧型スイッチングレギュレータの回路となっている。
【0033】スイッチング素子24Aをオンして電流I
2 を流すと、漏れインダクタンス7Bにエネルギーが蓄
積される。スイッチング素子24Aをオフすると、起電
力7Aと蓄積エネルギーとの重畳により電圧が昇圧さ
れ、コンデンサ3の電圧より大の期間だけ電流I3 が流
れ、コンデンサ3にエネルギーが回生される。なお、ス
イッチング素子24Aのオンとオフとの期間の割合を変
えることにより、コンデンサ3への出力電圧を制御出来
る。
【0034】(3)下降駆動過程(図7のT3 の期間) 図5は、下降駆動時の回路状態を示す図である。符号
は、図1のものに対応している。この時には、 スイッチング素子21,22がオフ スイッチング素子23,24がオン とされる。つまり、図3の場合とは逆のスイッチング状
況にする。
【0035】バッテリ1またはコンデンサ3より、点線
矢印のように、バッテリ1(コンデンサ3)→スイッチ
ング素子23→駆動コイル7→スイッチング素子24→
バッテリ1(コンデンサ3)へと電流が流れる。この電
流をI4 とする。電流I4 の向きは上昇駆動過程の時の
電流I1 とは逆向きであるから、駆動コイル7に電流I
4 が流れると、駆動コイル7内に上昇して来ていた永久
磁石8に対して、下降させる電磁力が発生する。即ち、
下降駆動される。
【0036】電流I4 の大きさは、スイッチング素子2
3または24をオンオフ制御することにより、制御する
ことが出来る。図7では、図7(d),(e)の期間T
3 の波形を見れば分かるように、スイッチング素子23
の方をオンオフ制御している場合を示している(スイッ
チング素子24の方は、オンのままにしている)。電流
4 の大きさを変えれば下降駆動力も変化し、到達する
下降位置も変化させることが出来る。従って、必要に応
じて下降位置の制御をすることが可能となる。
【0037】(4)慣性下降過程(図7のT4 の期間) 図6は、慣性下降時の回路状態を示す図である。符号
は、図1のものに対応している。この時には、点線矢印
の電流I5 を流す過程(以下「慣性下降第1過程」と言
う)と、点線矢印の電流I6 を流す過程(以下「慣性下
降第2過程」と言う)とを交互に繰り返すよう、スイッ
チング制御する。
【0038】即ち、まず電流I5 を流すため(慣性下降
第1過程)、 スイッチング素子21,23,24はオフ スイッチング素子22はオン とする。次に、電流I6 を流すため(慣性下降第2過
程)、 全てのスイッチング素子をオフ とする。これらの過程を、例えば、数十KHz程度の周
波数で繰り返す。
【0039】(慣性下降第1過程)下降駆動のための電
流がオフされた後の駆動コイル7内を、永久磁石8が慣
性により下降移動すると、その移動により駆動コイル7
に起電力が誘起される。その起電力の極性は、永久磁石
8の移動を妨げる磁極を生ぜしめる電流を流そうとする
極性である。スイッチング素子22をオンすると、前記
起電力により、駆動コイル7→スイッチング素子22→
ダイオード28→駆動コイル7という経路で電流I5
流れる。駆動コイル7は漏れインダクタンスを有してい
るので、電流I5 が流れると、その漏れインダクタンス
にエネルギーが蓄積される。
【0040】(慣性下降第2過程)その後、スイッチン
グ素子22をオフすると、起電力に該蓄積エネルギーが
重畳されて昇圧電圧が発生する。この電圧がコンデンサ
3の電圧より大となっている期間だけ、駆動コイル7→
ダイオード27→コンデンサ3→駆動コイル7という経
路で、電流I6 が流れる。
【0041】昇圧電圧となっているので、コンデンサ3
の電圧より大となっている期間は、昇圧などされていな
い図8の従来例の場合に比べて長いものとなる。電流I
6 によりコンデンサ3に蓄積されるエネルギーが回生エ
ネルギーであるから、回生エネルギーは従来例より多く
なる。即ち、回生効率を向上させることが出来る。図7
(c)で、T4 の期間にスイッチング素子22のオン,
オフが何回か繰り返されているのは、前記した昇圧,回
生の動作を何回か繰り返していることを示している。
【0042】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の電磁駆動バル
ブ駆動回路によれば、次のような効果を奏する。 (請求項1の効果)バルブに固着された永久磁石が慣性
移動している際に、電磁駆動バルブ駆動回路のスイッチ
ング部を、昇圧型スイッチングレギュレータとして動作
するよう制御することが出来るので、駆動コイルに誘起
される起電力は昇圧され、昇圧などされなかった従来例
に比し、エネルギー回生効率が向上する。
【0043】そのため、実質的に必要とされる電力は少
なくて済み、バッテリや発電機の容量を、それほど大に
する必要がなくなる(因みに、前記した27Vの電圧系
の例では、従来は1KW程度の電力を必要としていた
が、本発明によれば、0.2〜0.3KW程度で済
む)。
【0044】(請求項2の効果)請求項1の効果の他、
駆動コイルに駆動電流を流す際、スイッチング部のスイ
ッチング素子をオンオフ制御することにより、移動位置
を適宜制御することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかわる電磁駆動バルブ駆動回路を
示す図
【図2】 昇圧動作を説明する図
【図3】 上昇駆動時の回路状態を示す図
【図4】 上昇駆動後のエネルギー回生時における回路
状態を示す図
【図5】 下降駆動時の回路状態を示す図
【図6】 下降駆動後のエネルギー回生時における回路
状態を示す図
【図7】 バルブの位置とスイッチング素子のスイッチ
ング状況との関係を示す図
【図8】 従来の電磁駆動バルブ駆動回路を示す図
【符号の説明】
1…バッテリ、2…ダイオード、3…コンデンサ、4…
制御回路、5…スイッチング素子、6…ダイオード、7
…駆動コイル、7A…起電力、7B…漏れインダクタン
ス、8…永久磁石、9…バルブステム、10…バルブ、
20…制御回路、21,22,23,24,24A…ス
イッチング素子、25,26,27,28…ダイオー
ド、29…リフト位置センサ、S…スイッチング部、V
…電磁駆動バルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブステムに固着された永久磁石に作
    用してバルブを駆動する駆動コイルと、直流電源と、該
    直流電源と順方向に接続された第1のダイオードを介し
    て接続され、前記駆動コイルへの電流をオンオフ制御す
    るスイッチング部と、該スイッチング部のスイッチング
    素子を制御する制御回路と、前記直流電源と順方向のダ
    イオードの直列接続体に対して並列接続されたコンデン
    サとを具えた電磁駆動バルブ駆動回路において、前記ス
    イッチング部の構成を、それぞれダイオードが逆並列に
    接続された第1,第2,第3,第4のスイッチング素子
    をブリッジ接続し、該ブリッジ接続の交流端子は前記駆
    動コイルに接続し、直流端子は前記コンデンサに接続し
    て、前記駆動コイルへいずれの方向からも電流を流し得
    る構成とすると共に、前記駆動コイルへの駆動電流を遮
    断した後における前記永久磁石の慣性移動により前記駆
    動コイルに誘起される起電力と、前記駆動コイルの漏れ
    インダクタンスとを利用し、前記スイッチング部を昇圧
    型スイッチングレギュレータとなるよう制御して昇圧電
    圧を発生させ、前記コンデンサへ回生充電することを特
    徴とする電磁駆動バルブ駆動回路。
  2. 【請求項2】 駆動コイルへの駆動電流を制御すること
    により、バルブの移動位置を制御することを特徴とする
    請求項1記載の電磁駆動バルブ駆動回路。
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