JPH10131061A - 立体的転写捺染シート及びその製造法 - Google Patents
立体的転写捺染シート及びその製造法Info
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- JPH10131061A JPH10131061A JP8297212A JP29721296A JPH10131061A JP H10131061 A JPH10131061 A JP H10131061A JP 8297212 A JP8297212 A JP 8297212A JP 29721296 A JP29721296 A JP 29721296A JP H10131061 A JPH10131061 A JP H10131061A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一度の転写接着操作手段により被転写材上に
鮮明な立体的図柄模様を付与することが出来る立体的転
写捺染シート及びその製造法の提供。 【構成】 基層１上に離型層２を設けて基体シート３を
形成し、該基体シーと３上に顔料と高分子樹脂よりなる
囲み枠状の着色図柄模様枠層４を設け、更に着色図柄模
様枠層４の内側である基体シート３上に高分子樹脂より
なる透明厚膜図柄模様層５，５…を間隙部６，６…を有
して設け、又更に透明厚膜図柄模様層５，５…と間隙部
６，６…の上に光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光沢性
着色図柄模様層７を設け、且つまた光沢性着色図柄模様
層７の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔料と高分子
樹脂よりなる下地図柄模様層８を設け、また更に下地図
柄模様層８の全面に接着層９を設けたことを特徴として
いる。
鮮明な立体的図柄模様を付与することが出来る立体的転
写捺染シート及びその製造法の提供。 【構成】 基層１上に離型層２を設けて基体シート３を
形成し、該基体シーと３上に顔料と高分子樹脂よりなる
囲み枠状の着色図柄模様枠層４を設け、更に着色図柄模
様枠層４の内側である基体シート３上に高分子樹脂より
なる透明厚膜図柄模様層５，５…を間隙部６，６…を有
して設け、又更に透明厚膜図柄模様層５，５…と間隙部
６，６…の上に光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光沢性
着色図柄模様層７を設け、且つまた光沢性着色図柄模様
層７の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔料と高分子
樹脂よりなる下地図柄模様層８を設け、また更に下地図
柄模様層８の全面に接着層９を設けたことを特徴として
いる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、一度の転写接着操作
手段により被転写材上に鮮明な立体的図柄模様を付与す
ることが出来る立体的転写捺染シート及びその製造法に
関するものである。
手段により被転写材上に鮮明な立体的図柄模様を付与す
ることが出来る立体的転写捺染シート及びその製造法に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、転写捺染シートとしては、ラバー
転写マーク及びアンカーと呼ばれる平面的な転写捺染シ
ートが一般的に知られている。
転写マーク及びアンカーと呼ばれる平面的な転写捺染シ
ートが一般的に知られている。
【０００３】又転写捺染した図柄を立体的に見せるため
に、ラバー転写マークと高周波転写機及び金型を組み合
わせて押し型を付けてウエルダーと呼ばれるものに仕上
げるか、発泡剤を混入したラバー転写マークを用いて熱
転写による転写発泡加工を行うものは知られている。
に、ラバー転写マークと高周波転写機及び金型を組み合
わせて押し型を付けてウエルダーと呼ばれるものに仕上
げるか、発泡剤を混入したラバー転写マークを用いて熱
転写による転写発泡加工を行うものは知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、転写捺染
した図柄を立体的に見せるためには、ラバー転写マーク
と高周波転写機及び金型を組み合わせて押し型を付けて
ウエルダーと呼ばれるものに仕上げるものは、高周波転
写機及び金型が高価で取り扱いが難しい等の欠点があっ
た。
した図柄を立体的に見せるためには、ラバー転写マーク
と高周波転写機及び金型を組み合わせて押し型を付けて
ウエルダーと呼ばれるものに仕上げるものは、高周波転
写機及び金型が高価で取り扱いが難しい等の欠点があっ
た。
【０００５】又、発泡剤を混入したラバー転写マークを
用いて熱転写による転写発泡加工を行うものは、均一な
発泡力を全体的に施すことが極めて困難である等の欠点
があった。
用いて熱転写による転写発泡加工を行うものは、均一な
発泡力を全体的に施すことが極めて困難である等の欠点
があった。
【０００６】又、アンカーと呼ばれる平面的な転写捺染
シートは、シート自身が転写時の熱で溶融することによ
り、被転写材に浸透して着色するものであり、立体的に
形成できない等の欠点があった。
シートは、シート自身が転写時の熱で溶融することによ
り、被転写材に浸透して着色するものであり、立体的に
形成できない等の欠点があった。
【０００７】この発明は上記の問題点を解決したもの
で、転写捺染用の製品としいは平面的なシート形状のも
のとして供給するが、一度の転写捺染操作により、転写
捺染した転写捺染模様の内部に別の立体的模様が浮き出
るデザイン性に優れた立体的転写捺染模様を得ることが
でき、更に被転写材に転写捺染した転写捺染模様は接着
性、耐摩擦性、耐洗濯性、耐光性、耐熱性、耐候性等の
もろもろの堅牢度並びに生産性に優れた立体的転写捺染
シート及びその製造法を得ることを目的としたものであ
る。
で、転写捺染用の製品としいは平面的なシート形状のも
のとして供給するが、一度の転写捺染操作により、転写
捺染した転写捺染模様の内部に別の立体的模様が浮き出
るデザイン性に優れた立体的転写捺染模様を得ることが
でき、更に被転写材に転写捺染した転写捺染模様は接着
性、耐摩擦性、耐洗濯性、耐光性、耐熱性、耐候性等の
もろもろの堅牢度並びに生産性に優れた立体的転写捺染
シート及びその製造法を得ることを目的としたものであ
る。
【０００８】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ためにこの発明は、基層１上に離型層２を設けて基体シ
ート３を形成し、該基体シーと３上に顔料と高分子樹脂
よりなる囲み枠状の着色図柄模様枠層４を設け、更に着
色図柄模様枠層４の内側である基体シート３上に高分子
樹脂よりなる透明厚膜図柄模様層５，５…を間隙部６，
６…を有して設け、又更に透明厚膜図柄模様層５，５…
と間隙部６，６…の上に光沢性顔料と高分子樹脂よりな
る光沢性着色図柄模様層７を設け、且つまた光沢性着色
図柄模様層７の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔料
と高分子樹脂よりなる下地図柄模様層８を設け、また更
に下地図柄模様層８の全面に接着層９を設けたものであ
る。
ためにこの発明は、基層１上に離型層２を設けて基体シ
ート３を形成し、該基体シーと３上に顔料と高分子樹脂
よりなる囲み枠状の着色図柄模様枠層４を設け、更に着
色図柄模様枠層４の内側である基体シート３上に高分子
樹脂よりなる透明厚膜図柄模様層５，５…を間隙部６，
６…を有して設け、又更に透明厚膜図柄模様層５，５…
と間隙部６，６…の上に光沢性顔料と高分子樹脂よりな
る光沢性着色図柄模様層７を設け、且つまた光沢性着色
図柄模様層７の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔料
と高分子樹脂よりなる下地図柄模様層８を設け、また更
に下地図柄模様層８の全面に接着層９を設けたものであ
る。
【０００９】又その製造法は、基層１上に離型層２を設
けて基体シート３を形成する工程と、前記工程により形
成された基体シーと３上に顔料と高分子樹脂よりなる囲
み枠状の着色図柄模様枠層４を設ける工程と、前記工程
で形成された囲み枠状の着色図柄模様枠層４の内側であ
る基体シート３上に高分子樹脂よりなる透明厚膜図柄模
様層５，５…を間隙部６，６…を有して設ける工程と、
前記工程で形成された透明厚膜図柄模様層５，５…と間
隙部６，６…の上に光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光
沢性着色図柄模様層７を設ける工程と、前記工程で形成
された光沢性着色図柄模様層７の全面と着色図柄模様枠
層４の全面に顔料と高分子樹脂よりなる下地図柄模様層
８を設ける工程と、前記工程で形成された下地図柄模様
層８の全面に接着層９を設ける工程よりなるものであ
る。
けて基体シート３を形成する工程と、前記工程により形
成された基体シーと３上に顔料と高分子樹脂よりなる囲
み枠状の着色図柄模様枠層４を設ける工程と、前記工程
で形成された囲み枠状の着色図柄模様枠層４の内側であ
る基体シート３上に高分子樹脂よりなる透明厚膜図柄模
様層５，５…を間隙部６，６…を有して設ける工程と、
前記工程で形成された透明厚膜図柄模様層５，５…と間
隙部６，６…の上に光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光
沢性着色図柄模様層７を設ける工程と、前記工程で形成
された光沢性着色図柄模様層７の全面と着色図柄模様枠
層４の全面に顔料と高分子樹脂よりなる下地図柄模様層
８を設ける工程と、前記工程で形成された下地図柄模様
層８の全面に接着層９を設ける工程よりなるものであ
る。
【００１０】
【実施例】以下図面についてこの発明の実施例を説明す
ると、基層１上に離型層２を設けて基体シート３を形成
し、該基体シーと３上に顔料と高分子樹脂よりなる囲み
枠状の着色図柄模様枠層４を設け、更に着色図柄模様枠
層４の内側である基体シート３上に高分子樹脂よりなる
透明厚膜図柄模様層５，５…を間隙部６，６…を有して
設け、又更に透明厚膜図柄模様層５，５…と間隙部６，
６…の上に光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光沢性着色
図柄模様層７を設け、且つまた光沢性着色図柄模様層７
の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔料と高分子樹脂
よりなる下地図柄模様層８を設け、また更に下地図柄模
様層８の全面に接着層９を設けたものであり、更にその
製造法は、基層１上に離型層２を設けて基体シート３を
形成する工程と、前記工程により形成された基体シーと
３上に顔料と高分子樹脂よりなる囲み枠状の着色図柄模
様枠層４を設ける工程と、前記工程で形成された囲み枠
状の着色図柄模様枠層４の内側である基体シート３上に
高分子樹脂よりなる透明厚膜図柄模様層５，５…を間隙
部６，６…を有して設ける工程と、前記工程で形成され
た透明厚膜図柄模様層５，５…と間隙部６，６…の上に
光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光沢性着色図柄模様層
７を設ける工程と、前記工程で形成された光沢性着色図
柄模様層７の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔料と
高分子樹脂よりなる下地図柄模様層８を設ける工程と、
前記工程で形成された下地図柄模様層８の全面に接着層
９を設ける工程よりなるものである。
ると、基層１上に離型層２を設けて基体シート３を形成
し、該基体シーと３上に顔料と高分子樹脂よりなる囲み
枠状の着色図柄模様枠層４を設け、更に着色図柄模様枠
層４の内側である基体シート３上に高分子樹脂よりなる
透明厚膜図柄模様層５，５…を間隙部６，６…を有して
設け、又更に透明厚膜図柄模様層５，５…と間隙部６，
６…の上に光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光沢性着色
図柄模様層７を設け、且つまた光沢性着色図柄模様層７
の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔料と高分子樹脂
よりなる下地図柄模様層８を設け、また更に下地図柄模
様層８の全面に接着層９を設けたものであり、更にその
製造法は、基層１上に離型層２を設けて基体シート３を
形成する工程と、前記工程により形成された基体シーと
３上に顔料と高分子樹脂よりなる囲み枠状の着色図柄模
様枠層４を設ける工程と、前記工程で形成された囲み枠
状の着色図柄模様枠層４の内側である基体シート３上に
高分子樹脂よりなる透明厚膜図柄模様層５，５…を間隙
部６，６…を有して設ける工程と、前記工程で形成され
た透明厚膜図柄模様層５，５…と間隙部６，６…の上に
光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光沢性着色図柄模様層
７を設ける工程と、前記工程で形成された光沢性着色図
柄模様層７の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔料と
高分子樹脂よりなる下地図柄模様層８を設ける工程と、
前記工程で形成された下地図柄模様層８の全面に接着層
９を設ける工程よりなるものである。
【００１１】なお、基層１は、合成樹脂フィルム、合成
紙等の合成材料シート、上質紙、寸法安定紙等の天然材
料シート、セルロイド等の半合成材料シート、金属板等
の無機材料シートなどの薄板状のものを使用する。
紙等の合成材料シート、上質紙、寸法安定紙等の天然材
料シート、セルロイド等の半合成材料シート、金属板等
の無機材料シートなどの薄板状のものを使用する。
【００１２】離型層２の形成材料は、シリコン離型処理
剤、アクリル剥離処理剤、フッ素系離型処理剤などの各
種離型処理剤を使用する。
剤、アクリル剥離処理剤、フッ素系離型処理剤などの各
種離型処理剤を使用する。
【００１３】基体シート３の形状は、枚葉シート状、ロ
ールシート状、小片シート状などに形成したものを使用
する。
ールシート状、小片シート状などに形成したものを使用
する。
【００１４】囲み枠状の着色図柄模様枠層４の形成材料
は、各種顔料及びアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、エチレンビニル酢酸樹脂などの各種高
分子樹脂、もしくは各種顔料、各種高分子樹脂及び増粘
剤、可塑剤などの各種添加剤を配合したものを使用す
る。又囲み枠状の着色図柄模様枠層４を設けたことで模
様の輪郭を引きしめて図柄全体の模様をはっきりさせる
ものである。
は、各種顔料及びアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、エチレンビニル酢酸樹脂などの各種高
分子樹脂、もしくは各種顔料、各種高分子樹脂及び増粘
剤、可塑剤などの各種添加剤を配合したものを使用す
る。又囲み枠状の着色図柄模様枠層４を設けたことで模
様の輪郭を引きしめて図柄全体の模様をはっきりさせる
ものである。
【００１５】透明厚膜図柄模様層５の形成材料は、成膜
後透明となるアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、酢酸ビニル樹脂などの各種高分子樹脂、も
しくは成膜後透明となる各種高分子樹脂及各種高分子樹
脂の透明性を阻害しない増粘剤、可塑剤などの各種添加
剤を配合したものを使用する。
後透明となるアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、酢酸ビニル樹脂などの各種高分子樹脂、も
しくは成膜後透明となる各種高分子樹脂及各種高分子樹
脂の透明性を阻害しない増粘剤、可塑剤などの各種添加
剤を配合したものを使用する。
【００１６】透明厚膜図柄模様層５の厚みとしては、５
ミクロンから５ミリメートル厚のものが形成可能ではあ
るが、各層の積層加工及び立体感を発揮させる関係上、
５０ミクロンから１ミリメートルの厚みに形成すること
ことが望ましい。
ミクロンから５ミリメートル厚のものが形成可能ではあ
るが、各層の積層加工及び立体感を発揮させる関係上、
５０ミクロンから１ミリメートルの厚みに形成すること
ことが望ましい。
【００１７】光沢性着色図柄模様層７の形成材料は、パ
ール顔料、金属顔料などの光沢性を持つ各種顔料及びア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、酢
酸ビニル樹脂などの各種高分子樹脂、もしくは光沢性各
種顔料、各種高分子樹脂及び増粘剤、可塑剤などの各種
添加剤を配合したものを使用する。
ール顔料、金属顔料などの光沢性を持つ各種顔料及びア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、酢
酸ビニル樹脂などの各種高分子樹脂、もしくは光沢性各
種顔料、各種高分子樹脂及び増粘剤、可塑剤などの各種
添加剤を配合したものを使用する。
【００１８】光沢性着色図柄模様層７の形成材料に使用
する顔料として、パール顔料、金属顔料などの光沢性を
持つ顔料を使用することにより、間隙部６，６…を設け
て形成した透明厚膜図柄模様層５，５…との境界面に微
妙な光沢変化及び色調変化が発生し、立体感が強調さ
れ、容易に視認できるものである。
する顔料として、パール顔料、金属顔料などの光沢性を
持つ顔料を使用することにより、間隙部６，６…を設け
て形成した透明厚膜図柄模様層５，５…との境界面に微
妙な光沢変化及び色調変化が発生し、立体感が強調さ
れ、容易に視認できるものである。
【００１９】下地図柄模様層８は転写後上面に位置する
図柄模様が被転写材１０の色彩に邪魔されないようにす
ると共に図柄模様の色彩効果を助長したもので、その形
成材料は、各種顔料及びアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂などの各種高分
子樹脂、もしくは各種顔料、各種高分子樹脂及び増粘
剤、可塑剤などの各種添加剤を配合したものを使用す
る。
図柄模様が被転写材１０の色彩に邪魔されないようにす
ると共に図柄模様の色彩効果を助長したもので、その形
成材料は、各種顔料及びアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂などの各種高分
子樹脂、もしくは各種顔料、各種高分子樹脂及び増粘
剤、可塑剤などの各種添加剤を配合したものを使用す
る。
【００２０】下地図柄模様層８の形成材料に使用する各
種顔料としては、光沢性着色図柄模様層７にパール顔料
を用いる場合には白色顔料もしくは黒色顔料を用い、光
沢性着色図柄模様層７に金色金属顔料を用いる場合には
黄色顔料を用いるなどを行えば立体的模様部分の調色が
容易となるが、微妙な色調変化もしくは特殊効果を求め
るならば、補色顔料、蓄光顔料、感温顔料、感光顔料な
どを添加して調色するもである。
種顔料としては、光沢性着色図柄模様層７にパール顔料
を用いる場合には白色顔料もしくは黒色顔料を用い、光
沢性着色図柄模様層７に金色金属顔料を用いる場合には
黄色顔料を用いるなどを行えば立体的模様部分の調色が
容易となるが、微妙な色調変化もしくは特殊効果を求め
るならば、補色顔料、蓄光顔料、感温顔料、感光顔料な
どを添加して調色するもである。
【００２１】接着層９の形成材料は、一般的に接着剤と
して使用可能の熱可塑性接着剤、粘着性接着剤等の各種
接着剤の中より、下地図柄模様層８に接着し、なおかつ
被転写材１０に接着可能なものを使用する。
して使用可能の熱可塑性接着剤、粘着性接着剤等の各種
接着剤の中より、下地図柄模様層８に接着し、なおかつ
被転写材１０に接着可能なものを使用する。
【００２２】更に各層の形成は、スクリーン印刷、孔版
印刷、凹版印刷等の印刷加工手段、またはグラビアコー
ティング、ナイフコーティング、押し出し成形、噴霧塗
布等の各種塗布・積層加工手段によって立体的転写捺染
シート１１が形成され、被転写材１０の転写位置に応じ
て転写可能な形状に切断し、転写捺染シート片１２が形
成されるものである。
印刷、凹版印刷等の印刷加工手段、またはグラビアコー
ティング、ナイフコーティング、押し出し成形、噴霧塗
布等の各種塗布・積層加工手段によって立体的転写捺染
シート１１が形成され、被転写材１０の転写位置に応じ
て転写可能な形状に切断し、転写捺染シート片１２が形
成されるものである。
【００２３】被転写材１０としては、衣料品、靴、鞄、
文房具等の転写できるものであればよく、転写操作によ
って被転写材１０の表面に立体的な転写捺染図柄模様１
３が形成されるものである。
文房具等の転写できるものであればよく、転写操作によ
って被転写材１０の表面に立体的な転写捺染図柄模様１
３が形成されるものである。
【００２４】更に転写捺染シート片１２を形成する１例
並びに被転写材１０の表面に立体的な転写捺染図柄模様
１３を設ける手段を挙げれば下記の通りである。
並びに被転写材１０の表面に立体的な転写捺染図柄模様
１３を設ける手段を挙げれば下記の通りである。
【００２５】基層１にポリエステルフィルムシート、離
型層２用に溶剤型アクリル樹脂溶剤液を用意し、ポリエ
ステルフィルムシート上にグラビアコーターを用いて溶
剤型アクリル樹脂溶剤液を塗布して乾燥樹脂化処理を行
い、基体シート３を形成し、次に囲み枠状の着色図柄模
様枠層４用に黒色顔料及び水系ウレタン樹脂の水分散溶
液をスクリーン印刷用に粘度調整したインキとして用意
し、透明厚膜図柄模様層５用に成膜後透明となる水系ウ
レタン樹脂の水分散溶液をスクリーン印刷用に粘度調整
したインキとして用意し、光沢性着色図柄模様層７用に
パール顔料及び水系ウレタン樹脂の水分散溶液をスクリ
ーン印刷用に粘度調整したインキとして用意し、下地図
柄模様層８用に酸化チタン顔料及び水系ウレタン樹脂の
水分散溶液をスクリーン印刷用に粘度調整したインキと
して用意し、接着層９用に熱可塑性ポリウレタン樹脂の
水分散溶液に熱可塑性ナイロンホットメルトパウダーの
微粒粒度品を混合した水分散溶液をスクリーン印刷用に
粘度調整したインキとして用意し、更に基体シート３に
囲み枠状の着色図柄模様枠層４として黒色図柄模様枠
層、透明厚膜図柄模様層５として透明の厚膜図柄模様
層、光沢性着色図柄模様層７としてパール図柄模様層、
下地図柄模様層８として白色図柄模様層、接着層９とし
てホットメルトパウダ混合接着樹脂層の順にスクリーン
印刷して各層を設け、立体的転写捺染シート１１を形成
し、更に切断して転写捺染シート片１２を形成した。
型層２用に溶剤型アクリル樹脂溶剤液を用意し、ポリエ
ステルフィルムシート上にグラビアコーターを用いて溶
剤型アクリル樹脂溶剤液を塗布して乾燥樹脂化処理を行
い、基体シート３を形成し、次に囲み枠状の着色図柄模
様枠層４用に黒色顔料及び水系ウレタン樹脂の水分散溶
液をスクリーン印刷用に粘度調整したインキとして用意
し、透明厚膜図柄模様層５用に成膜後透明となる水系ウ
レタン樹脂の水分散溶液をスクリーン印刷用に粘度調整
したインキとして用意し、光沢性着色図柄模様層７用に
パール顔料及び水系ウレタン樹脂の水分散溶液をスクリ
ーン印刷用に粘度調整したインキとして用意し、下地図
柄模様層８用に酸化チタン顔料及び水系ウレタン樹脂の
水分散溶液をスクリーン印刷用に粘度調整したインキと
して用意し、接着層９用に熱可塑性ポリウレタン樹脂の
水分散溶液に熱可塑性ナイロンホットメルトパウダーの
微粒粒度品を混合した水分散溶液をスクリーン印刷用に
粘度調整したインキとして用意し、更に基体シート３に
囲み枠状の着色図柄模様枠層４として黒色図柄模様枠
層、透明厚膜図柄模様層５として透明の厚膜図柄模様
層、光沢性着色図柄模様層７としてパール図柄模様層、
下地図柄模様層８として白色図柄模様層、接着層９とし
てホットメルトパウダ混合接着樹脂層の順にスクリーン
印刷して各層を設け、立体的転写捺染シート１１を形成
し、更に切断して転写捺染シート片１２を形成した。
【００２６】熱転写機の転写下台上に置いた白色Ｔ／Ｃ
ニット（被転写材１０）の上に転写捺染シート片１２の
接着層９を当接させて設置し、１６０℃、圧力５００グ
ラム／ヘイホウセンチメートルで１５秒間ヒートプレス
を行い転写捺染シート片１２を白色Ｔ／Ｃニットに熱接
着した後、基体シート３を剥離除去し、立体的な転写捺
染図柄模様１３を形成した。
ニット（被転写材１０）の上に転写捺染シート片１２の
接着層９を当接させて設置し、１６０℃、圧力５００グ
ラム／ヘイホウセンチメートルで１５秒間ヒートプレス
を行い転写捺染シート片１２を白色Ｔ／Ｃニットに熱接
着した後、基体シート３を剥離除去し、立体的な転写捺
染図柄模様１３を形成した。
【００２７】転写捺染図柄模様１３をもつ白色Ｔ／Ｃニ
ット（被転写材１０）は、囲み枠状の着色図柄模様枠層
４が転写された黒色の囲み枠状の着色図柄模様枠１４、
囲み枠状の着色図柄模様枠１４内に立体的に透明厚膜図
柄模様層５が転写された透明厚膜図柄模様１５が浮き出
て見える光沢性着色図柄模様層７が転写されたパール図
柄模様の光沢性着色図柄模様１６が形成され、立体感を
はっきりと認識でき、更に洗濯するもその立体感が失わ
れることはなかった。
ット（被転写材１０）は、囲み枠状の着色図柄模様枠層
４が転写された黒色の囲み枠状の着色図柄模様枠１４、
囲み枠状の着色図柄模様枠１４内に立体的に透明厚膜図
柄模様層５が転写された透明厚膜図柄模様１５が浮き出
て見える光沢性着色図柄模様層７が転写されたパール図
柄模様の光沢性着色図柄模様１６が形成され、立体感を
はっきりと認識でき、更に洗濯するもその立体感が失わ
れることはなかった。
【００２８】
【発明の作用効果】この発明は以上のような構成であ
り、この様にして得られた立体的転写捺染シート１１を
被転写材１０に適用すると、転写捺染図柄模様１３の立
体感のある高度なデザイン表現を形成可能とし、発色
性、デザイン性、取扱性、転写加工性、被転写材１０へ
の接着性等に優れたものである。
り、この様にして得られた立体的転写捺染シート１１を
被転写材１０に適用すると、転写捺染図柄模様１３の立
体感のある高度なデザイン表現を形成可能とし、発色
性、デザイン性、取扱性、転写加工性、被転写材１０へ
の接着性等に優れたものである。
【００２９】又被転写材１０に簡単な一度の転写操作で
印捺することで立体的な転写捺染図柄模様１３を得るこ
とができるものである。
印捺することで立体的な転写捺染図柄模様１３を得るこ
とができるものである。
【００３０】又被転写材１０への転写後は、接着性、耐
摩擦性、耐洗濯性、耐光性等の諸堅牢度が極めて優れた
転写捺染図柄模様１３を得ることができるものである。
摩擦性、耐洗濯性、耐光性等の諸堅牢度が極めて優れた
転写捺染図柄模様１３を得ることができるものである。
【００３１】又従来の転写捺染シートに比し多彩なユー
ザーニーズに応え得る製品を簡単に提供可能とするもの
である等の幾多の産業的効果を奏するものである。
ザーニーズに応え得る製品を簡単に提供可能とするもの
である等の幾多の産業的効果を奏するものである。
【図１乃至図６】製作過程を示した説明断面図である。
【図７】被転写材に転写捺染シート片を当接する直前を
示した断面図である。
示した断面図である。
【図８】被転写材に転写捺染シート片を接着した状態を
示した断面図である。
示した断面図である。
【図９】剥離状態を示した断面図である。
【図１０】転写後の断面図である。
【図１１】一部切欠平面図である。
【図１２】転写時の平面図である。
【図１３】転写後の平面図である。
１ 基層 ２ 離型層 ３ 基体シート ４ 着色図柄模様枠層 ５ 透明厚膜図柄模様層 ６ 間隙部 ７ 光沢性着色図柄模様層 ８ 下地図柄模様層 ９ 接着層 １０ 被転写材 １１ 立体的転写捺染シート １２ 転写捺染シート片 １３ 転写捺染図柄模様 １４ 着色図柄模様枠 １５ 透明厚膜図柄模様 １６ 光沢性着色図柄模様
Claims (2)
- 【請求項１】 基層１上に離型層２を設けて基体シート
３を形成し、該基体シーと３上に顔料と高分子樹脂より
なる囲み枠状の着色図柄模様枠層４を設け、更に着色図
柄模様枠層４の内側である基体シート３上に高分子樹脂
よりなる透明厚膜図柄模様層５，５…を間隙部６，６…
を有して設け、又更に透明厚膜図柄模様層５，５…と間
隙部６，６…の上に光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光
沢性着色図柄模様層７を設け、且つまた光沢性着色図柄
模様層７の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔料と高
分子樹脂よりなる下地図柄模様層８を設け、また更に下
地図柄模様層８の全面に接着層９を設けたことを特徴と
する立体的転写捺染シート。 - 【請求項２】 基層１上に離型層２を設けて基体シート
３を形成する工程と、前記工程により形成された基体シ
ーと３上に顔料と高分子樹脂よりなる囲み枠状の着色図
柄模様枠層４を設ける工程と、前記工程で形成された囲
み枠状の着色図柄模様枠層４の内側である基体シート３
上に高分子樹脂よりなる透明厚膜図柄模様層５，５…を
間隙部６，６…を有して設ける工程と、前記工程で形成
された透明厚膜図柄模様層５，５…と間隙部６，６…の
上に光沢性顔料と高分子樹脂よりなる光沢性着色図柄模
様層７を設ける工程と、前記工程で形成された光沢性着
色図柄模様層７の全面と着色図柄模様枠層４の全面に顔
料と高分子樹脂よりなる下地図柄模様層８を設ける工程
と、前記工程で形成された下地図柄模様層８の全面に接
着層９を設ける工程よりなることを特徴とする立体的転
写捺染シートの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8297212A JPH10131061A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 立体的転写捺染シート及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8297212A JPH10131061A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 立体的転写捺染シート及びその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10131061A true JPH10131061A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17843634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8297212A Pending JPH10131061A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 立体的転写捺染シート及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10131061A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010055043A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-03-11 | Sony Corp | 立体画像表示装置およびその製造方法 |
| JP2017181779A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 大日本印刷株式会社 | 立体映像表示装置の製造方法、視差バリア部材付積層体および立体映像表示装置 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP8297212A patent/JPH10131061A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010055043A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-03-11 | Sony Corp | 立体画像表示装置およびその製造方法 |
| JP2017181779A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 大日本印刷株式会社 | 立体映像表示装置の製造方法、視差バリア部材付積層体および立体映像表示装置 |
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