JPH10130212A - ナフチル化合物、組成物およびその製法 - Google Patents

ナフチル化合物、組成物およびその製法

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JPH10130212A
JPH10130212A JP9289614A JP28961497A JPH10130212A JP H10130212 A JPH10130212 A JP H10130212A JP 9289614 A JP9289614 A JP 9289614A JP 28961497 A JP28961497 A JP 28961497A JP H10130212 A JPH10130212 A JP H10130212A
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George Joseph Cullinan
ジョージ・ジョゼフ・カリナン
Brian Stephen Muehl
ブライアン・スティーブン・ミュール
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Eli Lilly and Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨消失または骨吸収、特に骨粗鬆症、高脂質
血を含む心血管系の病理症状およびエストロゲン性癌を
阻害する化合物を提供する。 【解決手段】 式I: 【化1】 で示される化合物、例えば、R1は−OH、R2は−O
H、R3は2である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】骨粗鬆症は、さまざまな病因
から生じる一群の疾患をいい、単位体積当たりの骨の質
量の正味の損失によって特徴づけられる。骨質量のこの
損失とその結果生じる骨折の結果、構造上十分に体を支
えている骨格が崩壊する。最も一般的なタイプの骨粗鬆
症の一つは、閉経に関連するものである。大部分の女性
は、月経停止後3年から6年以内に骨の小柱の構成部分
において骨質量の約20%から約60%を損失する。こ
の急速な損失は、一般に骨の吸収および形成の増加に関
連するが、骨の吸収のサイクルがより支配的であり、そ
の結果は骨質量の正味の減少である。骨粗鬆症は閉経後
の女性にとっては一般的で深刻な病気である。
【0002】この病気に悩まされている女性は、米国だ
けでも2500万人といわれている。骨粗鬆症の病苦は
個人的なものではあるが、それが慢性化して、その後遺
症の看護のために広い範囲の長期間介護(入院および在
宅医療看護)を必要とする大きい経済的損失を引き起こ
すことにもなる。このことについては、年長の患者ほど
深刻である。さらに、骨粗鬆症は生命を脅かす状態であ
るとは一般的に考えられていないが、老人女性の20%
から30%の死亡率が股関節の骨折に関連する。この高
い死亡率のパーセントは、閉経後の骨粗鬆症に直接に関
連づけることができる。
【0003】閉経後の骨粗鬆症の影響を最も受けやすい
骨組織は小柱である。この組織はしばしば、海綿状ある
いは網状の骨を指し、とくに骨の末端の近く(関節の近
く)および脊柱の脊椎骨に集中している。小柱組織は、
他の小柱組織とたがいに相互連結する小さな骨状の組
織、ならびに骨の表面および中心幹を形成するより堅く
密な皮質性の組織によって特徴づけられる。小柱のこの
相互に連結した網状組織は、外部皮質性構造を側方から
支持し、構造全体にわたる生体力学的強度にとって非常
に重要なものである。閉経後の骨粗鬆症においては、骨
の不全および骨折をもたらすのは小柱の正味の吸収およ
び損失である。閉経後の女性における小柱の損失からみ
れば、最も一般的な骨折が、小柱の支持におおいに依存
する骨、たとえば、椎骨、大腿および前腕のような重量
を支える骨の頚に関連した骨折であるということは意外
なことではない。たしかに、股関節の骨折、コリーズ骨
折(Colles’ fractures)、および脊
柱の粉砕骨折などは、閉経後の骨粗鬆症の際立った特徴
である。
【0004】
【従来の技術】閉経後の骨粗鬆症の処置で、最も一般的
に用いられる方法は、エストロゲン置換療法である。治
療は通常はうまく行くが、この治療について患者の同意
が得られることは少ない。それは、主として、エストロ
ゲン療法がしばしば好ましくない副作用を生ずるからで
ある。これに加える処置の方法としては、例えば Fosam
ax(登録商標)(Merck & Co.社)のようなピスホスホ
ネート化合物の投与があろう。
【0005】閉経前の時期を通じて、大部分の女性は、
同年令の男性よりも心臓血管の病気の発生率が低い。し
かし、閉経後は、女性の心臓血管の病気の発生率は徐々
に増加して男性にみられる割合に近付く。この、女性に
おける心臓血管の病気の発生を保護する力が逓減する現
象は、エストロゲンの損失、とくに、血清脂質レベルを
調節するエストロゲンの能力の損失に関連している。血
清脂質を調節するエストロゲンの能力の性質はよく理解
されていないが、現在までのところ、エストロゲンが過
剰のコレステロールを除去する肝臓の低密度脂質(LD
L)レセプターを上方調節し得ることを示す証拠はあ
る。さらに、エストロゲンは、コレステロールの生合成
にある影響を及ぼし、心臓血管の健康にとって別の有益
な影響を及ぼしているようである。
【0006】エストロゲン置換療法を受けている閉経後
の女性において、血清脂質の濃度レベルが閉経前にみら
れた濃度に戻ることが文献に報告されている。したがっ
て、エストロゲンは、この状態のための合理的な処置で
あるように思われよう。しかし、エストロゲン置換療法
の副作用は、多くの女性にとっては受け入れられないも
のであり、したがって、この療法の使用が制限される。
この状態のための理想的な治療は、エストロゲンと同様
に血清脂質レベルを調節するが、副作用およびエストロ
ゲン療法に関連した危険性がまったくない薬剤による治
療であろう。
【0007】エストロゲン依存性病態としての癌は、女
性に多い病気ではあるが、男性にとっても少ないながら
重要な病気である。このタイプの癌細胞においては、原
発性腫瘍の現状維持およびそれらの増殖や他の場所への
転移などに際して、エストロゲンが、その根源となって
いる。エストロゲン依存性の癌で、最も一般的な病態は
乳癌と子宮癌である。これらの癌の現在の化学療法は、
タモキシフェンのような抗エスロトゲン化合物の使用に
おおいに依存している。タモキシフェンの使用は、効果
は認められるが、副作用も無いわけではなく、たとえ
ば、それらが有するエストロゲン・アゴニストの特性の
ために、子宮肥大や、潜在発癌性を引き起こすことがあ
る。本発明の化合物は、抗癌治療作用において同等ある
いはそれ以上の効力を示し、同時に、エストロゲン・ア
ゴニスト活性においては、より低い効力を表す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、本文中に述
べる症状を緩和できる新規薬剤が明らかに必要とされて
いるのに応えるために、ナフチル化合物、当化合物を含
む医薬組成物および上記化合物で上述の病状の活動を抑
制するための使用方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I):
【化2】 [式中、R1 は、−H、−OH、−O(C1 −C4 アル
キル)、−OCO(C1−C6 アルキル)、−O(CO)O
(C1 −C6 アルキル)、−OCOAr、−O(CO)OA
r、(Arは、フェニルまたは場合により置換されていて
もよいフェニルである)、または、−OSO2 (C2
6 アルキル)であり;R2 は、−H、−OH、−O
(C1 −C4 アルキル)、−OCO(C1 −C6アルキ
ル)、−O(CO)O(C1−C6アルキル)、−OCOA
r、−O(CO)OAr、(Arは、フェニルまたは場合に
より置換されていてもよいフェニルである)、−OSO2
(C2 −C6 アルキル)、−C1、または−Fであり;
3 は、1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、メチル
−1−ピロリジニル、ジメチル−1−ピロリジニル、4
−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、また
は、1−ヘキサメチレンイミノであり;nは、2、3、
あるいは、4である。]で示される化合物、または、そ
の薬学上許容し得る塩もしくは溶媒和物に関連するもの
である。
【0010】本発明は、さらに、式(I)の化合物を含
有する医薬製剤を、とくに骨粗鬆症にともなう骨損失、
骨吸収の抑制のため、そして、高脂質血症、エストロゲ
ン依存性癌などを含む心臓血管関連の病的状態の治療の
ために、提供する。
【0011】本明細書中の化合物の記載において使用さ
れる一般的な用語は、それらの通常の意味を有する。た
とえば、「C1 −C6 アルキル」は、炭素原子1〜6の
直鎖の、または、分枝した脂肪族鎖を意味し、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、n−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシル
などが含まれる。同様に、「−OC1 −C4 アルキル」
は、たとえば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、
イソプロポキシなど、酸素架橋を介して結合したC1
4 アルキル基を表わす。C1 −C4 アルコシキ基のう
ち、メトキシが非常に好ましい。
【0012】「置換されたフェニル」なる語は、C1
4 アルキル、−OC1 −C4 アルキル、ヒドロキシ、
ニトロ、クロロ、フルオロ、トリ(クロロまたはフルオ
ロ)メチルなどからなる群から選択される、1またはそ
れ以上の置換基を有するフェニル基を意味する。
【0013】「ヒドロキシ保護基」なる用語は、文献で
取り上げられる多くの機能性を考えて、化学反応過程で
ヒドロキシ機能を保護し、除去されてフェノールを形成
し得るものである。この基に含まれるのは、アシル、メ
シラート、トシラート、ベンジル、アルキルシリロキ
シ、C1 −C4 アルキル等である。それらの保護基の生
成、除去に関する反応については、標準的な文献に多く
述べられており、たとえば、「有機化学における保護
基」、Plenum Press,(London and New York, 1973); Gr
een, T.W.,「有機合成における基について」、Wiley,
(New York, 1981);「ペプチド結合」、Vol.I,Schrooder
and Lubke, Academic Press (London andNew York, 19
65) 等があげられる。好ましいヒドロキシ保護基を除去
させる方法は、特にメチルに関しては、後述の実施例で
要点を説明する通りである。
【0014】「離脱基」なる用語は、SN2反応を経て
アミノ機能によって置換され得る化学物を意味する。こ
の反応は既知であり、かかる基にはハロゲン、メシラー
ト、トシラート等が含まれる。好ましい離脱基はブロモ
である。
【0015】「阻害する」なる用語は、一般に受け入れ
られている意味を持ち、進行、重篤度を阻止し、予防
し、抑制し、緩和し、停止し、もしくは逆転し、また
は、結果として発生した症状または影響を改善すること
を包含する。
【0016】「溶媒和物」なる用語は、式Iの化合物な
どの溶質の1個以上の分子を溶媒の1以上の分子ととも
に含有する集合体を表わす。
【0017】式(I)の化合物は、ナフタレンの誘導体
であり、この化合物は、以下のように、米国化学会の R
ing Index にしたがって、命名および番号付けされてい
る。
【化3】
【0018】本発明の化合物は、アミン官能基の誘導体
として命名されている。したがって、式(I)の化合物
は、式中でR1 およびR2 をメトキシとし、R3 をピペ
リジニルとし、nを3とすると、1−[3−[3−[2−
(4−メトキシフェニル)−6−メトキシナフト−1−イ
ル]フェニルオキシ]プロピル]ピペリジンと命名され
る。
【0019】式(I)の化合物は、次のようなものを含
むが、これだけに限ってはいない。1−[2−[3−[2
−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシナフト−1−
イル]フェニルオキシ]ピペリジン;1−[2−[3−[2
−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキシナフト−
1−イル]フェニルオキシ]ピペリジン;1−[3−[3−
[2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシナフト−
1−イル]フェニルオキシ]プロピル]ピペリジン;1−
[3−[3−[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒド
ロキシナフト−1−イル]フェニルオキシ]プロピル]ピ
ペリジン;1−[4−[3−[2−(4−メトキシフェニ
ル)−6−メトキシナフト−1−イル]フェニルオキシ]
ブチル]ピペリジンなどである。
【0020】本発明の好ましい態様は、式中のnが3
で、R3がピペリジニルを有する化合物である。
【0021】本発明の化合物を製造するのに数種の合成
方法がある。一つの合成方法は、2−フェニル置換され
た−1−テトラロンの芳香族化で始まり、式(II)の化
合物が形成される。
【化4】 [式中、R1aおよびR2aは、それぞれ独立に−Hである
か、または、−O(C1−C4 アルキル)である。]式
(II)の好ましい化合物は、R1aとR2aが共にメトキシ
の化合物である。
【0022】式(III)中のテトラロンは、パラトルエ
ンスルホン酸のような強酸の存在下に、イソプロペニル
・アセテート中で還流して、それらのアセチル化エノー
ル異性体に変換される。中間体であるアセチル・エノー
ル誘導体は、続いて、ジクロロメタン中のDDQ(2,
3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノ
ン)によって、室温で酸化される。続いて、アセチルナ
フトールは、式(II)の化合物に加水分解される。式
(III)の化合物は、既知の方法で得られる。たとえ
ば、Lednicer 他、J.Med.Chem., 10, 78 (1967);米国
特許第2,274,213および第4,230,862参照のこと。これら
の開示は、参考として本明細書に合体される。
【化5】 [式中、R1aおよびR2aは、前記と同意義である。]
【0023】式(II)の化合物は、トリエチルアミンや
ピリジン等の酸補捉剤の存在下、トリフルオロスルホン
無水酸による処置で、トリフルオロメタンスルホンエス
テル(式IV)に変換される。
【化6】 [式中、R1aおよびR2aは、前記と同意義である。]
【0024】式(IV)の化合物は、それに続いて、m−
ベンジルオキシ−フェニルボロン酸でのパラジウム・カ
ップリング反応によって、式(V)の化合物に変換され
る。この反応において、式(IV)の化合物は、還流温度
でトルエンとEtOHとの溶媒混合物中で(PPh34
PdおよびNa2CO3の存在下で、m−ベンジルオキシ
−フェニルボロン酸によって処置される。
【化7】 [式中、R1aおよびR2aは、前記と同意義である。]
【0025】式(V)の化合物は、Pd(0)による触
媒水素添加を経るベンジルオキシ保護基の除去によっ
て、そのフェノール体(式VIとの化合物)に変換され
る。
【化8】 [式中、R1aおよびR2aは、前記と同意義である。]
【0026】式(VI)の化合物は、二つの別々の経路に
よって、式Iaの化合物に変換できる。第一の方法は、
DMFおよびメチルエチルケトン等の適切な溶剤中、K
2CO3、Cs2CO3等の強無機塩基の存在下にアミノア
ルキルハライド(式VIIの化合物)でフェノール水酸基
をO−アルキル化することである。この方法で式(I
a)の化合物またはその塩が直接に得られる。 X−(CH2n3 VII [式中、R3およびnは、前記と同じ意義を有し、X
は、クロロまたはブロモである。] 第二の経路は、K2CO3、Cs2CO3等の強無機塩基の
存在下にジ−ハロアルキル(式VIIIの化合物)と式(V
I)の化合物を反応せしめることからなり、式(IX)の
中間体ハロ化合物が形成される。
【化9】 [式中、R1a、R2aおよびnは、それぞれ前記と同じ意
義である。そしてXは、クロロまたはブロモである。] この反応経過の最終段階は、式(X)のアミンで式(I
X)の化合物のハロゲン(X)を置換して、式(Ia)
の化合物またはその塩を形成させることである。 HR3 X [式中、R3は、前記と同じ意義である。]
【化10】 [式中、R1a、R2a、R3およびnは、それぞれ前記と
同意義である。]
【0027】式(I)の化合物(式(Ia)の化合物を
含む)は、式(Ia)の化合物[式中R1およびR2は、
−O(C1−C4アルキル)で、メトキシが好ましい。]
から製造できる。式(Ia)のジ−メトキシ化合物の脱
メチル化はBBr3で0℃で処理することにより達成さ
れ、ジ−ヒドロキシ化合物が形成する。この反応を取り
扱うにあたり、塩基性の側鎖を切り取らないように注意
をするべきである。さらに、式(I)のエステルおよび
スルホン酸塩の誘導体は、既知の方法でジ−ヒドロキシ
化合物から抽出できる。たとえば、米国特許5,393、763
および5,482,949等を参照のこと。これらの開示は、参
考として本明細書に合体される。
【0028】式(I)の化合物の遊離塩基型は本発明の
方法において使用することができるが、薬学上許容し得
る塩の形態を製造して使用することが好ましい。「薬学
上許容し得る塩」なる用語は、無毒であることが知られ
ており、医薬分野の文献において一般的に使用されてい
る酸または塩基のいずれかの付加塩を意味する。薬学上
許容し得る塩は、一般にそれが由来する化合物と比較す
ると溶解度が増大しており、したがって液剤またはエマ
ルジョン剤として製剤化できることが多い。
【0029】本発明の製造方法に使用される化合物は、
主として、広範囲の有機および無機の酸との薬学的に許
容し得る酸付加塩を形成し、薬化学においてしばしば使
用される生理学的に許容し得る塩を含む。このような塩
もまた、本発明の一部を構成する。
【0030】このような塩の形成に使用される典型的な
無機酸には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、
硫酸、リン酸、次リン酸、などが含まれる。脂肪族のモ
ノおよびジカルボン酸、フェニル置換されたアルカン
酸、ヒドロキシアルカン酸およびヒドロキシアルカン二
酸、芳香族の酸、脂肪族および芳香族のスルホン酸など
の有機酸から誘導される塩もまた使用し得る。したがっ
て、このような薬学的に許容し得る塩には酢酸塩、フェ
ニル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、アス
コルビン酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、ジニト
ロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香
酸塩、メチル安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、
ナフタレン−2−安息香酸塩、臭化物、イソ酪酸塩、フ
ェニル酪酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、ブチン−1,4
−二酸塩、ヘキシン−1、4−二酸塩、カプロン酸塩、
カプリル酸塩、塩化物、ケイ皮酸塩、クエン酸塩、ギ酸
塩、フマル酸塩、グリコール酸塩、ヘプタン酸塩、馬尿
酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシ
マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシラー
ト、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ
酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、リン酸塩、リン酸
一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸
塩、プロピオル酸塩、プロピオン酸塩、フェニルプロピ
オン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸塩、コハク酸塩、
スベリン酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜硫酸
塩、重亜硫酸塩、スルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸
塩、p−ブロモフェニルスルホン酸塩、クロロベンゼン
スルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエ
タンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン−
1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、p
−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酒石
酸塩などが含まれる。好ましい塩は、塩酸塩である。
【0031】薬学的に許容し得る酸付加塩は、典型的に
は式(I)の化合物を等モルまたは過剰量の酸と反応さ
せることによって形成する。反応成分は、一般にジエチ
ルエーテルまたは酢酸エチルなどの相互溶媒中で混合す
る。塩は、普通、約1時間から10日以内に溶液から沈
殿し、濾過によって分離するか、または、慣用の方法に
よって溶媒を除去し得る。
【0032】さらに、本発明は、処置の必要な、ヒトを
含む哺乳類に投与するための、効果的な量の式(I)で
示される化合物と薬学上許容し得る希釈剤または担体と
を含有する薬学上許容し得る製剤を提供する。
【0033】本明細書中に使用される「効果的な量」な
る用語は、骨粗鬆症等で骨損失や骨吸収に悩み、そし
て、高脂肪血症を含む心臓血管関連の病理学上の状態に
苦しむヒトを含む哺乳類における病状をさらに抑制、軽
減、改善、処置、または阻止することができる本発明の
化合物の量を意味する。
【0034】エストロゲン依存の癌の場合には、「効果
的な量」なる用語は、ヒトを含む哺乳類における癌およ
び/またはその症状を軽減、改善、処置または抑制し、
癌の増殖を阻止することが可能な、本発明の化合物の量
を意味する。
【0035】「薬学上許容し得る製剤」とは、担体、希
釈剤、添加剤、および、塩が、活性成分(式(I)の化
合物)と適合しなければならず、その受容者に有害であ
ってはならないことを意味する。医薬製剤は、当技術分
野において知られている手法によって製造することがで
きる。たとえば、本発明の化合物は、一般的な添加剤、
希釈剤、または、担体とともに製剤化することができ、
錠剤、カプセル剤などに形成することができる。このよ
うな製剤に適当な賦形剤、希釈剤、および担体の例には
次のものが含まれる:澱粉、糖類、マンニトールおよび
ケイ酸誘導体などの賦形剤および展開剤、カルボキシメ
チルセルロースおよび他のセルロース誘導体、アルギン
酸塩、ゼラチン、およびポリビニル−ピロリドンなどの
結合剤、グリセリンなどの潤滑剤、寒天、炭酸カルシウ
ムおよび重炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、パラフィンな
どの溶出遅延剤、第四級アンモニウム化合物などの吸収
促進剤、セチルアルコール、グリセリンモノステアラー
トなどの界面活性剤、カオリンおよびベントナイトなど
の吸着担体、タルク、ステアリン酸カルシウムおよびス
テアリン酸マグネシウム、および固体のポリエチレング
リコールなどの滑沢剤などである。
【0036】最終的な剤形は、使用する添加剤によって
次のようなものであってよい:丸剤、錠剤、散剤、トロ
ーチ、シロップ剤、エアゾール、サシェ剤、カシェ剤、
エリキシル剤、懸濁剤、エマルジョン剤、軟膏、座剤、
滅菌注射用液剤、または、滅菌包装された散剤などであ
る。
【0037】さらに、本発明の化合物は、徐放性の剤形
の製剤によく適合する。製剤は、唯一または好ましくは
腸管の特定部分において、できるだけ一定期間活性成分
を放出するように構成することもできる。このような製
剤は、高分子物質またはワックス類から製造し得るコー
ティング、包剤、または保護マトリックスを含むもので
あろう。
【0038】本発明にしたがって、前記の病気を患って
いるヒトを含む哺乳類の症状および/または疾患を処
置、抑制または阻止するのに必要な式(I)の化合物の
具体的な投与量は、具体的な疾患、症状および重篤度に
依存するであろう。投与量、投与の経路、および投与の
頻度は、担当の医師により最もよく決定される。一般
に、受け入れられ、効果的である投与量は、10mg〜8
00mgであり、より典型的には、20mg〜200mgを1
日に1回〜3回であろう。このような投与を、それを必
要とする患者に、すくなくとも1カ月、通常6カ月ある
いはそれ以上の期間にわたって行なう。
【0039】本発明は、また、たとえば受胎調節無視に
起因するエストロゲン不足の病状、骨粗鬆症、心臓血管
の疾患、再狭窄、および高脂肪血症などを含む閉経後症
候群、それに、男性の前立腺癌のようなある種の癌、ア
クネ、多毛症、機能不全性子宮出血、月経不順、および
萎縮性膣炎を抑制するための方法であって、効果的な量
の式(I)の化合物および場合により効果的な量のプロ
ゲスチンを、処置を必要とする哺乳類に投与することを
含む方法を提供する。上記のような適用以外にも、エス
トロゲン不足の病状を処置するための数多くの適応症が
あるということは認識されよう。本発明では、病名を挙
げて特定はしないが、このような病気を意図し包含す
る。
【0040】以下の製剤は、説明を目的として記載する
ものであって、いかなる限定をも意図するものではな
い。このような製剤中の活性成分は、合計で製剤重量の
0.1%〜99.9%を構成する。「活性成分」なる用語
は、式(I)の化合物を意味する。
【0041】製剤例1 :ゼラチンカプセル 成 分 量(mg/カプセル) 活性成分 0.1−1000 デンプン(NF:米国国民医薬品集) 0−500 デンプン(流動性粉末) 0−500 シリコーン油 350センチストーク 0− 15 成分を混合し、No.45メッシュU.S.シーブに通
し、硬質ゼラチンカプセル中へ充填する。
【0042】製剤例2 :錠 剤 成 分 量(mg/錠 剤) 活性成分 2.5−1000 デンプン 10−50 セルロース(微結晶) 10−20 ポリビニルピロリドン(10%水溶液) 5 ナトリウムカルボキシメチルセルロース 5 ステアリン酸マグネシウム 1 タルク 1−5 活性成分、デンプンおよびセルロースをNo.45メッ
シュU.S.シーブに通し、十分に混合する。この粉末と
ポリビニルピロリドンの溶液を混合し、No.14メッ
シュU.S.シーブに通す。得られた顆粒を50〜60℃
で乾燥し、No.18メッシュU.S.シーブに通す。あ
らかじめNo.60メッシュU.S.シーブに通したナト
リウムカルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグ
ネシウム、およびタルクを上記顆粒に加え、十分に混合
する。得られた物質を錠剤形成機で圧縮して、錠剤を得
る。
【0043】製剤例3 :エアロゾル剤 成 分 量(重量%) 活性成分 0.25 エタノール 29.75 プロペラント22(クロロジフルオロメタン) 70.00 合 計 100.00 活性成分をエタノールと混合し、この混合物を一部のプ
ロペラント22に加え、−30℃に冷却して充填機に移
す。次いで、必要量をステンレススチールの容器に入れ
て、残りのプロペラントで希釈する。次に、バルブユニ
ットをこの容器に取り付ける。
【0044】製剤例4 :座 剤 成 分 量(mg) 活性成分 150 飽和脂肪酸グリセリド 3000 活性成分をNo.60メッシュU.S.シーブに通して、
あらかじめ融点にまで加熱した脂肪酸グリセリドに懸濁
する。この混合物を座剤用の型に入れ、冷却する。
【0045】製剤例5 :懸 濁 剤 成 分 量(mg/5mL) 活性成分 0.1−1000mg ナトリウムカルボキシメチルセルロース 50mg シロップ 1.25mL 安息香酸溶液(0.1M) 0.10mL 香 料 q.v. 着色料 q.v. 精製水を加えて5mLとする 合計 5mL 式(I)の化合物をNo.45メッシュU.S.シーブに
通して、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび
シロップと混合して、なめらかなペーストにする。安息
香酸溶液、香料、および着色料を水で希釈して加え、混
合物を十分に撹拌する。さらに、水を最終の容量まで加
えて製剤を得る。
【0046】
【発明の実施の形態】以下の製造例および実施例は、本
発明の実施をさらに説明するために記載するものであっ
て、本発明の範囲の限定として、いかなる解釈もされて
はならない。当業者は、本発明の精神と範囲から離れる
ことなく、さまざまな改変を加えることができるという
ことを認識するであろう。当明細書において、言及した
すべての出版物および特許出願は、本発明が関係する当
業者の水準を示すものである。
【0047】以下の実施例に使用したNMR(核磁気共
鳴)データは、GE製のNMR機(300メガヘルツ)
により得られたもので、特にことわりの表示がないかぎ
り、無水CDCl3を溶媒として用いた。13C NMRス
ペクトルのための界磁力は、ことわりなき限り75.5
ヘルツであった。
【0048】製造例A:2−(3−メトキシフェニル)エ
タノール LiAlH4 30g(790mmol)をDMF500ml中に
懸濁し、−70℃に冷却した。3−メトキシフェニル酢
酸131g(790mmol)をTHF600ml中に溶解
し、ゆっくりと1時間以上かけて反応物に加えた。1時
間後、反応物を0℃まで温度を上げ、MeOHを注意深
く加えながらクエンチした。クエンチした反応物に1N
HClを1L加えて撹拌した。数分後、さらに、5N
HCl300mlをエーテル600mlと共に加えた。反
応物を振動させて混合層を分離した。有機層を真空中で
蒸発によって減量した。水層を3回にわたってエーテル
で抽出し、すべてのエーテル抽出物を集めた。そのエー
テル抽出物を2回塩水で洗浄し、無水Na2SO4の濾過
により乾燥し、それを蒸発して、標題の化合物115g
が黄色の油状物として得られた。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=152(M)FD 元素分析:計算値:C、71.03;H、7.95 実測
値:C、70.84;H、7.75 C9122
【0049】製造例B:2−(3−メトキシフェニル)エ
チルブロマイド 2−(3−オキシフェニル)エタノール114.1g(7
50mmol)をベンゼン500ml中に溶解し、0℃に冷却
した。PBr3(375mmol)35.5mlを撹拌する反応
物にゆっくりと加え、それから、3時間窒素雰囲気下で
加熱還流した。反応物に水を加えてクエンチし、有機層
を分離した。水層を2回ベンゼンで洗浄し、すべてのベ
ンゼン抽出物を集め、2回塩水で洗浄しNa2SO4で乾
燥し、蒸発して、油状物が得られた。この油状物を留去
して、画分(115−124℃、@4mmHg)を取得し
た。標題の化合物131.7gが澄明な油状物として得
られた。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=214、216(M)FD 元素分析:計算値:C、50.26;H、5.16 実測
値:C、50.22;H、5.02 C911BrO
【0050】製造例C:2−(4−メトキシフェニル)−
4−(3−メトキシフェニル)酪酸 4−メトキシフェニル酢酸50.68g(305mmol)
をTHF1.4Lに溶解し、窒素雰囲気下で−70℃に
冷却した。これに、ヘキサン中のn−BuLi1.6M
(640.5mmol)400mlをゆっくりと加え、THF
400ml中の2−(3−メトキシフェニル)エチルブロマ
イド72.1g(335.5mmol)を、これもゆっくりと
加え、反応を1.5時間継続させた。反応物を室温に温
めた。そして、それを0.5N NaOH500mlでクエ
ンチし、50℃で1時間加熱し、また、室温に戻した。
反応混合物をエーテルで3回抽出し、水層を5N HC
l150mlで酸性化し、CHCl3で2回抽出した。CH
Cl3抽出物を2回塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、
溶媒留去して黄色の固体を得た。標題の化合物78.2
gが得られた。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=300(M)FD 元素分析:計算値:C、71.98;H、6.71 実測
値:C、71.04;H、6.77 C18204
【0051】製造例D:2−(4−メトキシフェニル)−
6−メトキシ−1−テトラロン 2−(4−メトキシフェニル)−4−(3−メトキシフェ
ニル)酪酸2.31g(7.7mmol)をCH2Cl230mlに
溶解し、0℃に冷却した。この溶液にトリフルオロ酢酸
3.4ml(23.1mmol)を加え、反応を30分間継続さ
せた。反応物をNaHCO3水溶液に注いでクエンチし
た。有機層を分離し、NaHCO3水溶液で2回、塩水で
2回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、それを溶媒留去して
固体物を得た。標題の化合物1.5gが黄褐色の非結晶
固体物として得られた。
【0052】製造例1:2−(4−メトキシフェニル)−
6−メトキシ−1−ナフトール 2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−1−テト
ラローン8.50g(30.14mmol)をイソプロペニル
アセテート50ml中に溶解し、パラ−トルエンスルホン
酸1gを加えた。反応混合物を窒素雰囲気下で6時間加
熱還流した。それから、室温に下げ、CH2Cl2200m
lを加えた。その反応混合物を0.2NNaOH200ml
の分液で4回、水200mlの分液で2回洗浄した。そし
て、得た溶液をNa2SO4で乾燥し、溶媒留去して、暗
色の固形体を得た。この固体をMeOH−THF(1:
1)(v/v)200ml中に溶解して、フェノールアセ
テートの中間体を取り出した。これにMeONaを多量に
加えた。橙色の沈殿物が形成されたが、それを濾過して
除去した。濾過生成物を5N HClによってpH4に酸
性化し、水200mlで希釈した。その溶液をEtOAcの
分液100mlで3回抽出し、有機層を集め、Na2SO4
で乾燥し、蒸発乾固した。最終生成物がEtPAcヘキサ
ンから結晶化されて、標題の化合物4.24gが白色の
固体物として得られた。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:M/e=280(M)FD 元素分析:計算値:C、77.12;H、5.75 実測
値:C、76.83;H、5.90 C18163
【0053】製造例2:2−(4−メトキシフェニル)−
6−メトキシ−1−ナフチル・トリフルオロメチル・ス
ルホネート 2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−1−ナフ
トール10.6g(38.0mmol)をCH2Cl21Lに溶
解し、0℃に冷却した。この溶液に、Et3N10.3ml
(76mmol)および無水トリフルオロメチルスルホニル
7.2ml(41.8mmol)を加え、反応混合物を室温で数
時間撹拌した。反応物を水に注いでクエンチした。有機
層を分離して、水で2回、塩水で2回洗浄し、Na2SO
4で乾燥した。その溶液の体積を留去およびCHCl3
出シリカゲルカラムクロマトグラフィとによって、減ら
した。所期の画分をtlcにより測定し、集め、蒸発乾固
した。標題の化合物6.4gを淡紅色の固体物として得
た。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=412(M)FD 元素分析:計算値:C、55.34;H、3.667 実
測値:C、55.15;H、3.76 C191535
【0054】製造例3:3−ベンジルオキシブロモベン
ゼン 3−ブロモフェノール40g(232mmol)をベンジル
クロライド29.6l(255mmol)および、無水DM
F500ml中のK2CO3128g(928mmol)と併せ
た。反応混合物を室温のもとで16時間強く撹拌した。
混合物を濾過し、留去して、ゴム状の固体物を得た。そ
の混合物を再び、EtOAc500ml中に溶解した。その
EtOAc溶液を水で3回、塩水で2回洗浄し、Na2SO
4で乾燥し、溶媒留去して白色の固体物を得た。標題の
化合物5.64gが得られた。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=261、263(M)FD 元素分析:計算値:C、59.34;H、4.21 実測
値:C、59.47;H、4.28 C1311BrO
【0055】製造例4:3−ベンジルオキシフェニルボ
ロン酸 3−ベンジルオキシブロモベンゼン20g(76mmol)
を無水THF200ml中に溶解し、窒素雰囲気下で−7
8℃に冷却した。溶液を撹拌しながら、1.6M n−B
uLi90ml(83.6mmol)をゆっくりと加えた。数分
後、トリプロピル・ホウ酸塩33.6ml(83.6mmol)
を加えて、それに続く4時間あまりで反応物を室温にゆ
っくりと温めた。そして、反応物を追加の1N HCl4
00mlでクエンチした。反応化合物をEtOAcで3回抽
出した。そのEtOAc溶液を塩水で2回洗浄し、Na2
4で乾燥し、蒸発乾固した。最終生成物をEtOAcか
ら結晶化した。標題の化合物10gを白色の固体物とし
て得た。 PMR:目的とする構造と一致した。
【0056】製造例5:1−(3−ベンジルオキシフェ
ニル)−2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシナ
フタレン 2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシ−1−ナフ
チル・トリフルオロメチル・スルホネート6.2g(1
5mmol)および3−ベンジルオキシフェニルボロン酸
4.8g(21mmol)をトルエン150ml、EtOH30
ml、および2NNa2CO330mlとの混合溶剤に溶解し
た。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)0.87g(0.75mmol)を加え、反応混合物を
1時間加熱還流した。追加のボロン酸0.5gを加え、
反応をさらに1時間継続させた。反応物を冷却して、E
tOAc500mlを加えた。反応混合物を0.1N NaO
H100mlで2回、塩水100mlで2回抽出し、Na2
4で乾燥して、蒸発乾固した。生成物を、EtOAcヘ
キサン(19:1)(v/v)で始まり、EtOAcヘキ
サン(9:1)(v/v)で終わる直線勾配で溶出する
シリカゲルカラム・クロマトグラフィに付した。標題の
化合物5.3gを白色の粉末として得た。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=446(M)FD 元素分析:計算値:C、83.38;H、5.87 実測
値:C、83.56;H、6.07 C31263
【0057】製造例6:1−(3−ヒドロキシフェニル)
−2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシナフタレ
ン 1−(3−ベンジルオキシフェニル)−2−(4−メトキ
シフェニル)−6−メトキシナフタレン5.11g(1
1.4mmol)、パラジウム(0)黒1.16g(10.8mm
ol)およびアンモニウム・蟻酸塩3.6g(57mmol)
をEtOH150ml、EtOAc30ml、および水6mlの
混合溶剤中に懸濁した。反応混合物を90分間加熱還流
し、セリート(celite)を通して熱いままで濾過した。
濾過物を蒸発によって減量し、EtOAc250ml を加
えた。EtOAc層を水で2回、塩水で1回洗浄し、Na2
SO4で乾燥して、蒸発乾固した。標題の化合物3.52
gを非結晶粉末として得た。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=356(M)FD 元素分析:計算値:C、80.88;H、5.66 実測
値:C、80.69;H、5.71 C2420
【0058】実施例1:1−[2−[3−[2−(4−メ
トキシフェニル)−6−メトキシナフト−1−イル]フェ
ニルオキシ]エチル]ピペリジン 1−(3−ヒドロキシフェニル)−2−(4−メトキシフ
ェニル)−6−メトキシナフタレン1.4g(3.9mmo
l)を、1−(2−クロロエチル)ピペリジン塩酸塩1g
(5.85mmol)およびK2CO32.7g(19.5mmo
l)と一緒に、DMF100ml中に溶解した。反応は1
6時間継続せしめた。反応混合物を濾過し、蒸発乾固し
た。残留物をEtOAc200mlに溶解し、水で抽出し
た。水層を分離して、EtOAcで4回抽出した。EtO
Acによる抽出物すべてを集め、水で2回、塩水で2回
洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒留去して褐色の油状
物を得た。標題の化合物1.7gが得られた。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=467(M+)FD 元素分析:計算値:C、79.63;H、7.11;N、
2.99 実測値:C、79.90;H、6.78;N、
3.04 C3133NO3
【0059】実施例2:1−[2−[3−[2−(4−メト
キシフェニル)−6−メトキシナフト−1−イル]フェニ
ルオキシ]エチル]ピペリジン塩酸塩 1−[2−[3−[2−(4−メトキシフェニル)−6−メ
トキシナフト−1−イル]フェニルオキシ]エチル]ピペ
リジン1.7g(3.6mmol)をEtOAc100ml中に溶
解し、HClガス飽和のEtOAc100mlを加えた。溶
媒を真空蒸発によって除去した。標題の化合物1.8g
が明黄色の非結晶粉末として得られた。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=467(M−Cl)FD 元素分析:計算値:C、73.87;H、6.80;N、
2.78 実測値:C、74.31;H、6.98;N、
2.25 C3133NO3−HCl
【0060】実施例3:1−[2−[3−[2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−6−ヒドロキシナフト−1−イル]
フェニルオキシ]エチル]ピペリジン 1−[2−[3−[2−(4−メトキシフェニル)−6−メ
トキシナフト−1−イル]フェニルオキシ]エチル]ピペ
リジン塩酸塩1.5g(3mmol)をCH2Cl2100ml中
に溶解し、これを0℃に冷却した。BBr30.7ml(7.
5mmol)を静かに加え、反応を24時間継続せしめた。
追加のBBr33mlを加えて、反応をさらに2時間続け
た。反応物を水のなかに注いでクエンチし、続いて、E
tOH−CHCl3(1:9)(v/v)で3回抽出し
た。有機抽出物を集め、塩水で2回洗浄し、Na2SO4
で乾燥し、蒸発乾固した。最終生成物を、CH2Cl2
始まり、CH2Cl2−MeOH(9:1)(v/v)で
終わる直線勾配で溶出するシリカゲルカラム・クロマト
グラフィにより、精製した。標題の化合物0.5gを白
色の非結晶粉末として得た。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=440(M+)FD
【0061】実施例4:1−[2−[3−[2−(4−ヒド
ロキシフェニル)−6−ヒドロキシナフト−1−イル]フ
ェニルオキシ]エチル]ピペリジン塩酸塩 実施例2で使用したのと同様の方法で、1−[2−[3−
[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキシナフ
ト−1−イル]フェニルオキシ]エチル]ピペリジン9.5
g(1.1mmol)を明黄色の非結晶粉末として標題の化
合物0.5gに変換した。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=439(M−HCl)FD
【0062】実施例5:1−[3−[3−[2−(4−メト
キシフェニル)−6−メトキシナフト−1−イル]フェニ
ルオキシ]プロピル]ピペリジン 実施例2で使用したのと同様の方法で、1−(3−ヒド
ロキシフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)−6−
メトキシナフタレン1.04g(2.9mmol)、1−(3−
クロロプロピル)ピペリジン塩酸塩0.86g(4.35m
mol)およびK2CO32g(14.4mmol)を、褐色の油
状物として単離した標題の化合物1.29gに変換し
た。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=481(M+)FD 元素分析:計算値:C、79.80;H、7.33;N、
2.91 実測値:C、80.01;H、7.52;N、
3.06 C3235NO3
【0063】実施例6:1−[3−[3−[2−(4−メト
キシフェニル)−6−メトキシナフト−1−イル]フェニ
ルオキシ]プロピル]ピペリジン塩酸塩 実施例2で使用したのと同様の方法で、1−[3−[3−
[2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシナフト−
1−イル]フェニルオキシ]プロピル]ピペリジン0.83
g(1.7mmol)を、白色の非結晶粉末として単離した
標題の0.88gの化合物に変換した。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=481(M−Cl)FD 元素分析:計算値:C、74.19;H、7.00;N、
2.70 実測値:C、73.91;H、6.72;N、
2.76 C3235NO3−HCl
【0064】実施例7:1−[3−[3−[2−(4−ヒド
ロキシフェニル)−6−ヒドロキシナフト−1−イル]フ
ェニルオキシ]プロピル]ピペリジン 実施例3で使用したのと同様の方法で、1−[3−[3−
[2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシナフト−
1−イル]フェニルオキシ]プロピル]ピペリジン塩酸塩
0.75g(1.45mmol)およびBBr30.34ml(3.
62mmol)を、明黄色の非結晶粉末として単離した標題
の化合物0.6gに変換した。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=454(M+)FD
【0065】実施例8:1−[3−[3−[2−(4−ヒド
ロキシフェニル)−6−ヒドロキシナフト−1−イル]フ
ェニルオキシ]プロピル]ピペリジン塩酸塩 実施例4で使用したのと同様の方法で、1−[3−[3−
[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキシナフ
ト−1−イル]フェニルオキシ]プロピル]ピペリジン0.
5g(1.1mmol)を、明黄色の非結晶粉末とし単離し
た標題の化合物1.38gに変換した。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=453(M−HCl)FD IR:目的とする構造と一致した。
【0066】実施例9:1−[3−(4−ブロモブチル)
フェニル]−2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキ
シナフタレン 1−(3−ヒドロキシフェニル)−2−(4−メトキシフ
ェニル)−6−メトキシナフタレン2.06g(6.0mmo
l)を2−ブタノン100ml中に溶解し、1、4−ジブ
ロモブタン14.3ml(120mmol)およびK2CO31.
9g(13.8mmol)を加えた。反応混合物を窒素雰囲
気下で3時間加熱還流した。その反応混合物を濾過し、
蒸発乾固した。最終生成物を、EtOACヘキサン
(1:19)(v/v)で始まり、EtOACヘキサン
(1:9)(v/v)で終わる直線勾配で溶出するシリ
カゲルカラム・クロマトグラフィにより、精製した。標
題の化合物2.6gが白色の非結晶粉末として得られ
た。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=490、492(M)FD 元素分析:計算値:C、66.44;H、5.54 実測
値:C、67.02;H、5.49 C2827BrO3
【0067】実施例10:1−[4−[3−[2−(4−メ
トキシフェニル)−6−メトキシナフト−1−イル]フェ
ニルオキシ]ブチル]ピペリジン 1−[3−(4−ブロモブチル)フェニル]−2−(4−メ
トキシフェニル)−6−メトキシナフタレン2.3g
(4.7mmol)をDMF100ml中に溶解し、ピペリジ
ン1.6ml(18.8mmol)およびK2CO32.6g(1
8.8mmol)を加えた。反応混合物を窒素雰囲気下で1
時間加熱還流した。その反応混合物を濾過し、蒸発し
て、油状物を得た。この油状物をEtOAc200ml中に
溶解し、水で抽出した。水層を分離して、EtOACで
3回抽出した。すべてのEtOAc抽出物を集め、塩水で
3回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、留去して固体物を得
た。標題の化合物2.32gが得られた。 PMR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=495(M)FD 元素分析:計算値:C、79.97;H、7.52;N、
2.83 実測値:C、79.99;H、7.64;N、
3.05 C3337NO3
【0068】実施例11:1−[4−[3−[2−(4−メ
トキシフェニル)−6−メトキシナフト−1−イル]フェ
ニルオキシ]ブチル]ピペリジン塩酸塩 実施例2で使用したのと同様の方法で、1−[4−[3−
[2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシナフト−
1−イル]フェニルオキシ]ブチル]ピペリジン1.8g
(3.6mmol)を、白色の非結晶粉末として単離した標
題の化合物1.91gに変換した。 PMR:目的とする構造と一致した。 IR:目的とする構造と一致した。 MS:m/e=496(M−Cl)FD
【0069】方法を説明する例においては、閉経後のモ
デルを使用して、循環脂質に対する種々の処置の効果を
測定した。75日齢の雌 Sprague Dawley ラット(体重
差、200〜 225g)を Charles River Laboratori
es (Portage, Michigan)から購入した。これらのラッ
トは、Charles River Laboratories において、両側の
卵巣の切除(OVX)か模擬的外科手術のいずれかを受
けた後、1週間たって出荷された。当方に到着してか
ら、3ないし4匹ずつ金網篭に入れ、餌(カルシウム含
有量は約0.5%)と水には随意に近付けるようにし
た。この状態を1週間続けた。室温は22.2°±1.7
℃、最低限相対湿度は40%に維持された。室内の光周
期は明期12時間、暗期12時間とした。
【0070】投薬処方計画による組織収集(Dosing Reg
imen Tissue Collection):1週間の順化期間後、すな
わち、OVX手術後2週間たって、テスト化合物による
投薬の日課を開始した。17α−エチニール・エストラ
ジオールまたはテスト化合物は、断りない限り、1%カ
ーボキシメチルセルロースに懸濁または20%シクロデ
キストリンに溶解して、経口投与した。この投薬日課を
4日間続けた。投薬処方計画に従って、ラットの体重を
測定し、ケタミン:キシラジン(2:1、v:v)混合
物で麻酔させ、心臓穿刺で採血した。その後、ラットを
二酸化炭素で窒息死させた。子宮を正中線切開で摘出
し、生の重量を測定した。
【0071】コレステロール分析:検査用血液を2時間
室温で凝固させた。3000rpmで10分間遠心分離に
よって血清を得た。Bhehringer Mannheim Diagnostics
(ベーリンガー・マンハイム診断器)を使用して、高
性能コレステロール検定により、血清コレステロールを
測定した。そのコレステロールをコレスト−4−エン−
3−オンおよび過酸化水素に酸化した。それから、過酸
化水素をペルオキシダーゼの存在下、フェノールおよび
4−アミノフェナゾーンと反応させると、p−キノン・
イミン染料が生成し、それは分光測光器で500nmに読
取れる。コレステロール濃度を標準カーブと対比して計
算した。
【0072】子宮好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)検
定:子宮を酵素分析の時まで4℃で保管した。子宮は、
0.005%のトリトン X−100を含むトリス緩衝
液(pH−8.0)50mMの50容量に均質化した。
0.01%過酸化水素およびO−フェニルエネジアミン
10mM(最終濃度)をトリス緩衝液に加えると、吸光
度が1分間450nmで増加するのを検知した。子宮中に
好酸球が存在することは、化合物のエストロゲン活性の
証拠である。15秒間隔の最高速度が反応カーブの初速
の直線部分において測定された。
【0073】化合物の購入元:17αエチル・エストラ
ジオールはSigma Chemical Co.,St.Louis, Missouri か
ら購入した。
【0074】血清コレステロールに対する式I化合物の
影響およびアゴニスト/非アゴニスト活性の測定:表1
に示すデータは、卵巣摘出ラット、17α−エチニルエ
ストラジオール(EE2;エストロゲン経口服用型)で
処置したラット、および、ある特定の本発明の化合物で
処理したラットの間の比較結果を表わすものである。E
2は、0.1mg/kg/日での経口投与の場合、血清コレ
ステロールの減少をもたらしてはいるが、子宮に対する
刺激作用も示しており、EE2処置の子宮重量は、卵巣
摘出したラットの子宮重量よりも実質的に重かった。エ
ストロゲンに対するこの子宮の感応は、当業者にはよく
認識されているものである。
【0075】本発明の化合物は、卵巣摘出した動物と比
較して、血清コレステロールを減少せしめたのみでな
く、子宮重量が試験した化合物大多数で最小限の増加か
ら僅かな減少であった。当業者に知られているエストロ
ゲン性化合物と比べ、子宮重量に有害な影響を与えるこ
となく、血清コレステロールを減少させるという利点
は、特筆すべきであり、望ましいものである。
【0076】以下のデータに示されているように、子宮
への好酸球浸潤の感応を測定することによりエストロゲ
ン性も評価した。本発明の化合物は、卵巣摘出ラットの
子宮の支質層に観察される好酸球の数を増加させること
なく、それに対して、エストラジオールは、相当量の、
予想どおりの、好酸球浸潤の増加をもたらした。
【0077】表1は、各処置群ごとの5ないし6匹のラ
ットの感応結果を示す。 表 I 化合物番号 投与量 子宮量 子宮好酸球 血清コレステ mg/kga 増加%b (Vmax)c ロ−ル減少%d EE2 e 0.1 128.8* 76* 66.7* 実施例 2 0.1 53.7* 21 24.6* 1.0 81.5* 90* 69.6* 10.0 108.3* 92* 78.5* 実施例 6 0.1 66.7* 38 43.5* 1.0 61.1* 36 56.5* 10.0 40.7 43* 50.7* a mg/kg PO b 卵巣摘出の対照に対する子宮重量増加のパーセンテージ c 好酸球ペルオキシダーゼ、Vmaximum d 卵巣摘出の対照に対する血清コレステロール減少のパーセンテージ e 17−α−エチニル−エストラジオ−ル * p<0.05
【0078】本発明化合物の利点の説明に加えて、前記
のデータは、式(I)の化合物がエストロゲン模倣物で
はないことを明らかに説明している。のみならず、毒物
学上有毒な影響は(たとえば生存数をみても)、どの処
置においても見出だせなかった。
【0079】骨粗鬆症試験手順:一般的処理法に従い、
ラットを35日間処置し(処置群につき6ラット)、3
6日目に二酸化炭素で窒息死せしめる。35日は骨密度
に最大低下をもたらすのに充分であり、ここに記載のよ
うに測定する。動物を殺したときに、子宮を摘出し、外
来組織を除き、完全な卵巣摘出に関連するエストロゲン
不足を確認するために、生の重量を測定する前に液体内
容物を除去する。子宮重量は卵巣摘出に対応して通常約
75%減少する。子宮を10%中性緩衝ホルマリン液に
入れ、つぎの組織学的検査に供する。
【0080】右大腿骨を切除し、遠位骨幹端における造
影解析プログラムにより指X線検査を行ない、解析す
る。これらの動物の脛骨の隣接点についても、質量測定
断層撮影法で調べる。
【0081】上記の方法に合わせて、20%ヒドロキシ
プロピル β−シクロデキストリン中の本発明化合物お
よびエチニルエストラジオール(EE2)を試験動物に
経口投与する。遠位大腿骨幹端および隣接脛骨のデータ
を無傷動物と卵巣摘出動物について比較する。結果は卵
巣摘出に比した保護%として示される。
【0082】試験動物の卵巣摘出は、無傷の担体処置対
照に比して、大腿骨の密度に顕著な減少を起こす。エチ
ニルエストラジオールの経口投与はこの損失を防ぐが、
この処置での子宮興奮の危険性が存在している。
【0083】エストロゲン依存性乳癌: MCF−7増殖検定試験の手順 MCF−7胸腺癌細胞(ATCC HTB 22)を1
0%(v/v)ウシ胎児血清(FBS)、L−グルタミ
ン(2mM)、ピルビン酸ナトリウム(1mM)、HEPE
S(10mM)、非必須アミノ酸およびウシインシュリン
(1μg/ml)を添加したMEM(最小必須培地、フェ
ノール−赤血球なし Sigma, St. Louis,Missouri)(保存
培地)中で保存する。検定10日前、MCF−7細胞
は、10%FBSの代わりに、10%のデキストリンコ
ート木炭ストリップ・ウシ胎児血清(DCC−FBS)
を添加した保存培地(分析培地)に移し、中に蓄えられ
ているエストロゲンをなくする。MCF−7細胞は10
mM HEPESおよび2mM EDTAを添加した細胞
分離培地(Ca/Mgを含まないHBSS(フェノール−
赤血球なし))を用いて保存フラスコから取り出す。 細
胞を検定培地で2回洗浄し、80,000細胞/mlに調
整する。約100μl(細胞数8,000)を平底マイク
ロカルチャーウエル(コスター(Costar)3596)に加
え、5%CO2のインキュベーター中、37℃で48時
間培養して、細胞を移植後に付着させ平衡させる。式
(I)の化合物または希釈剤対照としてのDMSOの連
続希釈を検定培地中で行い、50μlを3つのマイクロ
カルチャーに移した後、50μlの検定培地を加えて、
最終の体積を200μlにする。48時間培養した後、
マイクロカルチャーに三重水素を含むチミジン(1μC
i/ウエル)でパルスを4時間送る。培養は、−70℃
で24時間凍結し、解凍し、スケイトロン・セミオート
マティック・セル・ハーベスター(Skatron Semiautoma
tic Cell Harvester)を用いて、マイクロカルチャーを
回収することにより、終了する。試料をリキッドシンチ
レーションによって計測する。対照(DMSO)に対す
る試験薬物の50%の阻害濃度(IC50)を測定する。
【0084】DMBA−誘発性***腫瘍抑制:エストロ
ゲン依存性の***腫瘍をハーラン・インダストリーズ
(Harlan Industries,Indianapolis, Indiana)から購
入した雌性のSprague-Dawley ラットに発生させる。約
55日齢の時点で、ラットに7、12−ジメチルベンゾ
[2]アントラセン(DMBA)20mgを1回経口投与す
る。DMBA投与から約6週間後に、1週間毎に乳腺を
触診して腫瘍の出現を診る。1つまたはそれ以上の腫瘍
が現われたら、各腫瘍の最長と最短の直径をメートル法
のカリパスで測定して、測定値を記録し、実験のために
ラットを選択する。腫瘍の平均の大きさが試験群の間で
等しく分布するように、処置群および対照群の種々の腫
瘍の大きさを均一に分布させる。各実験の対照群と試験
群に使用されるラットは、5匹ないしは9匹である。式
(I)の化合物を、2%アラビアゴム中での腹腔内注射
投与か、または、経口投与のいずれかで投与する。経口
投与される化合物は、0.2mlのコーン油中に溶解させ
るか、または、懸濁させる。アラビアゴムおよびコーン
油の対照処置を含む各処置は、各ラットに毎日1回投与
することにより行なう。最初の腫瘍を測定し、試験用ラ
ットを選択した後、前記の方法によって1週間毎に腫瘍
を測定する。動物の処置および測定は3から5週間続
け、腫瘍の面積を測定する。各化合物および対照につい
て平均の腫瘍面積の変化を測定する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 309/64 C07C 309/64 C07D 295/08 C07D 295/08 Z (72)発明者 ブライアン・スティーブン・ミュール アメリカ合衆国46217インディアナ州イン ディアナポリス、カントリー・レイン940 番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの化合物、またはその薬学上許容し
    得る塩あるいは溶媒和物。 【化1】 (式中、R1は、−H、−OH、−O(C1−C4アルキ
    ル)、−OCO(C1−C6アルキル)、−O(CO)O(C
    1−C6アルキル)、−OCOAr、−O(CO)OAr(Ar
    はフェニル、または場合により置換されていてもよいフ
    ェニルである)、または−OSO2(C2−C6アルキル)
    であり、R2は、−H、−OH、−O(C1−C4アルキ
    ル)、−OCO(C1−C6アルキル)、−O(CO)O(C
    1−C6アルキル)、−OCOAr、−O(CO)OAr(Ar
    はフェニル、または場合により置換されていてもよいフ
    ェニルである)、−OSO2(C2−C6アルキル)、−C
    lまたは−Fであり、R3は、1−ピペリジニル、1−
    ピロリジニル、メチル−1−ピロリジニル、ジメチル−
    1−ピロリジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、
    ジエチルアミノまたは1−ヘキサメチレンイミノであ
    り、そしてnは、2、3または4である)
  2. 【請求項2】 R3がピペリジニルである請求項1の化
    合物。
  3. 【請求項3】 活性成分として請求項1の化合物を1以
    上の薬学上許容し得る賦形剤、担体または希釈剤ととも
    に含む、閉経期後の症状に対する医薬製剤。
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