JPH10129434A - トラクタ・トレーラの坂道発進制御装置 - Google Patents

トラクタ・トレーラの坂道発進制御装置

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JPH10129434A
JPH10129434A JP28412996A JP28412996A JPH10129434A JP H10129434 A JPH10129434 A JP H10129434A JP 28412996 A JP28412996 A JP 28412996A JP 28412996 A JP28412996 A JP 28412996A JP H10129434 A JPH10129434 A JP H10129434A
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JP
Japan
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trailer
tractor
brake
force
engine
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Application number
JP28412996A
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English (en)
Inventor
Minoru Arai
稔 新井
Naohito Kajikawa
梶川直仁
Takeshi Oe
武 大江
Takashi Kushiyama
孝 櫛山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK
Original Assignee
J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トレーラに高価なカップリングフォースセンサ
や制御装置を設けることなく、坂道発進を簡単にかつス
ムーズに行う。 【構成】エンジン回転数と車輪速とに基づいてエンジン
駆動力が駆動軸に伝達されていなく、かつ車体速度が減
少したとき、連結車両は上り坂での登坂走行であると判
断される。そして、車体速度の減少により路面勾配αが
算出されるとともに、この路面勾配αが所定値以上であ
るときで、かつエンジン駆動中で車両が停止したとき
は、トラクタおよびトレーラにそれぞれ自動的にブレー
キがかけられる。算出されたトレーラの質量Maに基づ
いて連結車両を下降させようとする下降力が算出される
とともに、エンジンの駆動力Fmが算出される。エンジ
ン駆動力Fmが下降力より大きくなると、トラクタおよ
びトレーラの各ブレーキがともに自動的に解除されて、
上り坂において連結車両は簡単にかつスムーズに発進す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタとトレー
ラとがカプラを介して連結される連結車両の坂道発進制
御の技術分野に属し、特にトレーラの突き上げ等によっ
てカプラに加えられるカップリングフォースを用いてブ
レーキ圧を制御するカップリングフォースコントロール
(以下、CFCとも表記する)を行うトラクタ・トレー
ラブレーキ制御を用いた、トラクタ・トレーラの坂道発
進制御装置の技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラクタにカプラを介してトレーラが連
結されるトラクタ・トレーラの連結車両においては、一
般にトラクタおよびトレーラともエアブレーキシステム
が採用されている。すなわち、エア圧によってトラクタ
およびトレーラの制動に必要なブレーキ圧が形成される
ようになっている。このブレーキ圧は、トレーラがトラ
クタと正確に同じ制動加速で減速されるように調整され
ることが望ましい。
【0003】そこで、従来、トラクタの制動力に関連し
てトレーラに供給されたブレーキ圧を調整することによ
り、トレーラの制動力をその都度適正な値に一定に保持
するようにしたトレーラブレーキ制御方法が、特開平5
ー310111号公報により提案されている。
【0004】この公報に開示されているトレーラブレー
キ制御方法は前述のCFCによるブレーキ制御方法であ
るが、その場合トレーラの突き上げ等によってカプラに
加えられるカップリングフォースが0かまたはわずかに
負の値すなわちトレーラのブレーキ力がトラクタのブレ
ーキ力よりわずかに大きくなるになるように設定されて
いる。このようにトレーラのブレーキ力を設定する理由
は、トレーラのブレーキ力がトラクタのブレーキ力より
小さく設定されると、トラクタ・トレーラの制動時にト
レーラがトラクタに対して突き上げて、いわゆるジャッ
クナイフ現象を起こすおそれがあり、このジャックナイ
フ現象を防止するためであるとともに、運転フィーリン
グにおいて、従来はトレーラのブレーキ力がトラクタの
ブレーキ力より大きく設定する方がよいとされているた
めである。
【0005】ところで、この公報に開示されているトレ
ーラブレーキ制御方法では、トレーラがカプラに加える
カップリングフォースを測定するために、カップリング
フォースセンサを用いている。しかしながら、カップリ
ングフォースセンサがきわめて高価であるため、前述の
トレーラブレーキ制御方法の実用化は比較的困難であっ
た。
【0006】そこで、このようなカップリングフォース
センサを用いることなく、カップリングフォースを算出
することにより知る方法が、特開平6ー323931号
公報において提案されている。この公報に開示されてい
るカップリングフォースの算出方法は、トラクタにおい
て鉛直方向(なお、以下の本発明の説明においては垂直
方向とも表記する)および前後方向の力のバランスをそ
れぞれ規定するとともに、これらの鉛直方向および前後
方向の力のバランスからカップリングフォースを算出し
ている。このカップリングフォースの算出方法によれ
ば、高価なカップリングフォースセンサを用いることな
く、安価にカップリングフォースを知ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
2つの公報に開示されているトレーラのブレーキ制御方
法では、トレーラのブレーキ力をトラクタのブレーキ力
より大きくなるように設定しているため、トレーラがや
やもするとオーバーブレーキになりがちである。トレー
ラがオーバーブレーキになると、トレーラがトラクタに
対して横振れする、いわゆるトレーラスイング現象を起
こしやすくなるおそれがあるという問題がある。
【0008】また、前述の特開平6ー323931号公
報に開示されているカップリングフォース算出方法で
は、その算出に必要なデータがトラクタのデータのみで
あるばかりでなく、これらのデータは検出値、測定値あ
るいは定数である。
【0009】しかしながら、一般にトレーラの使用頻度
はトラクタの使用頻度に比べて少なく、トレーラの寿命
は長い。このため、古い車種から新しい車種まで種々の
タイプのトレーラがトラクタに連結され、トラクタとト
レーラとの組合せは一定ではない。また、トレーラの積
載状態は空積状態から満積状態まで種々の状態がある。
したがって、種々の条件のトレーラがトラクタに連結さ
れることになり、カップリングフォース算出にあたって
は、トレーラのデータも加味することが、トレーラのブ
レーキ制御をより一層正確に行うことができ望ましい。
【0010】更に、前述のように種々の条件のトレーラ
がトラクタに連結されるため、トラクタブレーキおよび
トレーラブレーキにそれぞれ必要なブレーキ力も一定で
はなく、各トレーラの条件によってそれぞれブレーキ力
が異なる。そのうえ、坂路走行時には路面勾配によって
もブレーキ力が異なる。このように、トレーラの条件や
路面勾配が異なっても、トラクタおよびトレーラにそれ
ぞれより適切なブレーキがかけられるようにすることが
望まれる。
【0011】一方、坂路において一時的に停車する場
合、ブレーキペダルを踏み続けるとともに、サイドブレ
ーキをかけて連結車両をブレーキ作動状態に保持する必
要がある。このため、運転者の労力が増大するという問
題がある。更に、上り坂において発進する場合は、サイ
ドブレーキを解除しながらトラクタのアクセルペダルを
踏み込んで連結車両を発進させる必要がある。このた
め、発進操作が煩雑となってスムーズな発進が行われ難
いという問題がある。しかも、発進操作が煩雑となるこ
とから、エンジン回転数が不要に上昇して、クラッチの
摩耗が必要以上に増大したり、燃費が悪くなったりして
しまうという問題もある。
【0012】ところで、トラクタおよびトレーラのデー
タを知るためには、トラクタおよびトレーラに種々のセ
ンサや制御装置を設ける必要がある。しかし、トレーラ
にもセンサや制御装置を設けたのでは、コストが高くな
るばかりでなく、トラクタに比べて使用頻度の少ないト
レーラにこれらを設けることは経済的にきわめて無駄で
あり、しかも市場汎用性のないものとなってしまう。そ
こで、トレーラにこれらのセンサや制御装置をほとんど
設けることなく、坂道発進をスムーズに行うことができ
るようにすることが求められている。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的はトレーラに高価なカップリン
グフォースセンサや制御装置を設けることなく、坂道発
進を簡単にかつスムーズに行うことのできるトラクタ・
トレーラの坂道発進制御装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、カプラを介して互いに連結さ
れるトラクタとトレーラのそれぞれの各ブレーキ制御装
置であって、前記トラクタに設けられたブレーキバルブ
から出力されるエア圧により前記トレーラのブレーキが
作動制御されるようになっているブレーキ制御装置を用
いて、トラクタ・トレーラの坂道発進を制御するトラク
タ・トレーラの坂道発進制御装置において、トラクタに
搭載されているエンジンのエンジン駆動力がトラクタの
駆動軸に伝達されているか否かを判断するエンジン駆動
力伝達状態判断手段と、前記車輪速度から算出された車
体速度の変化を判断する車体速度変化判断手段と、前記
車体速度の変化に基づいて路面勾配を算出する路面勾配
演算手段と、前記路面勾配が予め設定された所定値以上
でかつエンジン駆動中での車両停止時に、前記トラクタ
および前記トレーラトレーラの各ブレーキを作動するブ
レーキ作動信号を出力するトラクタ・トレーラブレーキ
作動判断手段と、トレーラの質量を算出するトレーラ質
量演算手段と、前記路面勾配および前記トレーラ質量に
基づいてトラクタおよびトレーラを下降させようとする
連結車両の下降力を算出する連結車両下降力演算手段
と、前記エンジンの駆動力が前記連結車両の下降力より
大きいとき、前記トラクタおよび前記トレーラトレーラ
の各ブレーキの作動を解除するブレーキ作動解除信号を
出力するトラクタ・トレーラブレーキ作動解除判断手段
とを備えていることを特徴としている。
【0015】また請求項2の発明は、前記エンジン駆動
力伝達状態判断手段が、エンジン回転数とトラクタの車
輪速とに基づいて前記エンジン駆動力の前記駆動軸への
伝達を判断することを特徴としている。
【0016】
【作用】このような構成をした請求項1の発明の坂道発
進制御装置においては、エンジン駆動力伝達状態判断手
段により、エンジンの駆動力がトラクタの駆動輪の駆動
軸に伝達されているか否かが判断される。また、車輪速
度から車体速度が算出される。そして、エンジン駆動力
がトラクタの駆動軸に伝達されていないときであって、
車体速度が減少方向に変化したとき、トラクタおよびト
レーラは上り坂を登坂走行中であるとして、その上り坂
の路面勾配が算出される。そして、路面勾配が所定値以
上の上り坂において、トラクタ・トレーラの連結車両が
エンジン駆動状態で一時的に停車すると、トラクタおよ
びトレーラにそれぞれの各ブレーキが自動的にかけられ
るとともに、各ブレーキが作動状態に自動的に保持され
る。
【0017】更に、トレーラの質量が算出される。この
トレーラの質量は、例えばエンジン回転数、ガバナ角度
およびエンジントルクマップから推定されるエンジン駆
動力Fm、車輪速度から算出された車両加速度、および
既知のトラクタの質量から算出される。そして、算出さ
れた路面勾配とトレーラ質量とを用いて、トラクタ・ト
レーラの連結車両を下降させようとする下降力が算出さ
れるとともに、エンジンの駆動力がこの連結車両の下降
力より大きくなったとき、トラクタおよびトレーラの各
ブレーキが作動解除される。これにより、トラクタ・ト
レーラは上り坂を登坂開始する。このように、トラクタ
・トレーラは上り坂で停車したときには、トラクタおよ
びトレーラにブレーキが自動的にかけられかつブレーキ
作動状態に保持されるとともに、発進時にはトラクタお
よびトレーラのブレーキが自動的に解除されて、トラク
タ・トレーラはスムーズに発進することができるように
なる。
【0018】請求項2の発明においては、エンジン駆動
力伝達状態判断手段は、特にエンジン回転数とトラクタ
の車輪速とに基づいてエンジン駆動力がトラクタの駆動
軸に伝達されているか否かを判断する。すなわち、エン
ジン駆動力がトラクタの駆動軸に伝達されているとき
は、エンジン回転数と車輪速度とが互いに相関がある
が、エンジン駆動力がトラクタの駆動軸に伝達されてい
ないときは、エンジン回転数と車輪速度とはこの相関が
なくなることから、エンジン駆動力の駆動軸への伝達状
態が判断される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明にかかるトラクタ・
トレーラの速度制御装置の実施の形態の各例に用いられ
るトラクタ・トレーラエアブレーキシステムのトラクタ
側のエアブレーキ回路図である。
【0020】図1に示すように、トラクタ側のエアブレ
ーキシステム1は、ブレーキ操作を行うためのブレーキ
ペダル2と、トラクタ・トレーラのサービスブレーキの
ためのブレーキ作動指示圧の給排を制御するデュアルブ
レーキバルブ3と、エアを所定圧に貯溜するメインリザ
ーバ4と、それぞれメインリザーバ4に接続されてこの
メインリザーバ5からのエアを所定圧に貯溜する第1な
いし第4サブリザーバ5,6,7,8と、メインリザーバ
4にエアを送給する圧縮機9と、第1ないし第4サブリ
ザーバ5,6,7,8の回路のうち少なくとも1つのエア
圧が失陥したとき、他の正常な回路のエア圧を保護する
ためのプロテクションバルブ10と、それぞれ第1サブ
リザーバ5からのエアが供給されることにより左右前輪
にそれぞれブレーキをかけるためのブレーキ力を発生す
る左右前輪用パワーチャンバ11,12と、ブレーキバ
ルブ3からの第1サブリザーバ5のエアによるブレーキ
作動指示圧により左右前輪用パワーチャンバ11,12
に対するエアの給排を制御する前輪用リレーバルブ13
と、それぞれ左右前輪のロックを防止するために左右前
輪用パワーチャンバ11,12に供給されるエア圧を調
整するアンチロック(以下、ABSとも表記する)用モ
ジュレータ14,15と、それぞれブレーキバルブ3か
らの第2サブリザーバ6のエアが供給されることにより
左右後輪にそれぞれブレーキをかけるためのブレーキ力
を発生するスプリングブレーキ付きの左右後輪用スプリ
ングブレーキアクチュエータ16,17と、左右後輪用
スプリングブレーキアクチュエータ16,17に対する
エアの給排を制御する後輪用リレーバルブ18と、ブレ
ーキバルブ3を介することなく後輪用リレーバルブ18
に第2サブリザーバ6のエアによる入力信号に比例した
ブレーキ作動指示圧を供給する電磁比例弁19と、通常
時ブレーキバルブ3からの第2サブリザーバ6のエアに
よるブレーキ作動指示圧を後輪用リレーバルブ18に供
給し、必要時に電磁比例弁19からのブレーキ作動指示
圧を選択的に後輪用リレーバルブ18に供給制御する第
1切換弁20と、必要時に第1切換弁20を作動制御す
るために第2サブリザーバ6のエアによるパイロット圧
を第1切換弁20に供給制御する第1電磁切換弁21
と、それぞれ左右後輪のロックを防止するために左右後
輪用スプリングブレーキアクチュエータ16,17に供
給されるエア圧を調整するABS用モジュレータ22,
23と、トラクタの左右後輪用スプリングブレーキアク
チュエータ16,17のスプリングブレーキに対するス
プリングブレーキ作動解除指示圧を制御するとともにト
レーラのブレーキを手動で制御してトラクタおよびトレ
ーラの非常ブレーキ、駐車ブレーキを作動制御するハン
ドコントロールバルブ24と、ハンドコントロールバル
ブ24からのスプリングブレーキ作動解除指示圧により
左右後輪用スプリングブレーキアクチュエータ16,1
7のスプリングブレーキに対する第3サブリザーバ7か
らのエアの給排を制御するスプリングブレーキ用リレー
バルブ25と、トレーラのブレーキを作動するために第
3サブリザーバ7からのエアをトレーラサービスライン
Aに供給制御するハンドブレーキバルブ26と、ハンド
ブレーキバルブ26と第3サブリザーバ7との間のエア
通路27から分岐されて、トレーラのブレーキを作動す
るために第3サブリザーバ7からのエアをトレーラサー
ビスラインAに供給するための分岐エア通路28と、こ
の分岐エア通路28に配設され入力信号に比例したエア
圧を送給する第2電磁比例弁29と、必要時に第2電磁
比例弁29が出力したエア圧をトレーラサービスライン
Aに供給する第2電磁切換弁30と、ハンドブレーキバ
ルブ26からのエア圧および第2電磁切換弁30からの
エア圧のうち大きい方のエア圧を出力するダブルチェッ
クバルブ31と、トレーラのサービスブレーキのために
ブレーキバルブ3とダブルチェックバルブ31からの出
力圧のうち、大きい方の出力圧のエアを選択してトレー
ラサービスラインAに供給するとともに、トレーラの駐
車ブレーキのためにハンドコントロールバルブ24から
のエアをトレーラサービスラインAに供給し、更に第3
サブリザーバ7からのエアをトレーラサプライラインB
に供給するトレーラコントロールバルブ32と、ブレー
キバルブ3の第1出口D1とトレーラコントロールバルブ
32の第1指示圧口C1とを接続する通路33に、この通
路33の前輪用リレーバルブ13への分岐点よりトレー
ラコントロールバルブ32側に位置して配設された第2
切換弁34と、ブレーキバルブ3からのエア圧を検出し
てブレーキ作動を検知する第1圧力ピックアップ35
と、第2電磁切換弁30の出力するエア圧を検出する第
2圧力ピックアップ36と、後輪用リレーバルブ18の
出力するエア圧を検出する第3圧力ピックアップ37と
第1〜第3圧力ピックアップ35,36,37、前後左右
輪のABS用モジュレータ14,15,22,23、第1
および第2電磁比例弁19,29、第1および第2電磁
切換弁20,30がそれぞれ接続される電子制御装置
(以下、ECUとも表記する)38と、トレーラサービ
スラインA用トラクタ側カプラ39と、トレーラサプラ
イラインB用トラクタ側カプラ40とを備えている。
【0021】トレーラコントロールバルブ32は第1指
示圧口C1の指示圧と第2指示圧口C2の指示圧とのうち大
きい方の指示圧を選択し、選択した指示圧に対応した圧
力を第1出口D1から出力するようになっている。
【0022】なお、このトラクタのエアブレーキシステ
ム1には、車輪ロック時にロックが解消するようにこの
車輪のブレーキ圧を調整するABSシステムおよび駆動
輪の空転時に空転が解消するように駆動輪にブレーキを
かけるトラクションコントロール(以下、TRCシステ
ムとも表記する)を備えており、したがって図示しない
が、トラクタの車輪には車輪速度を検出する車輪速セン
サが設けられている。
【0023】図2は、図1に示すトラクタ・トレーラエ
アブレーキシステムのトレーラ側のエアブレーキ回路図
である。図2に示すように、トレーラ側のエアブレーキ
システム41は、トレーラサービスブレーキのためのエ
アを所定圧に貯溜するトレーラ用リザーバ42、トレー
ラ用リザーバ42のエアが供給されることにより左右前
側輪にそれぞれブレーキをかけるためのブレーキ力を発
生する左右前側輪用パワーチャンバ43,44、トレー
ラ用リザーバ42のエアが供給されることにより左右後
側輪にそれぞれブレーキをかけるためのブレーキ力を発
生する左右後側輪用パワーチャンバ45,46、トラク
タ側のブレーキバルブ3からトレーラサービスラインA
を通って供給されるブレーキ作動指示圧により左右前後
側輪用パワーチャンバ43,44,45,46に対するエ
アの給排を制御するトレーラ用リレーバルブ47、トレ
ーラサービスラインA用トラクタ側カプラ39と連結さ
れるトレーラサービスラインA用トレーラ側カプラ4
8、トレーラサプラインラインB用トラクタ側カプラ4
0と連結されるトレーラサプライラインB用トレーラ側
カプラ49を備えている。
【0024】このように構成されたトラクタ・トレーラ
のエアブレーキシステムにおいては、トラクタにトレー
ラが連結されるとき、トレーラサービスラインAのトラ
クタ側カプラ39にトレーラサービスラインAのトレー
ラ側カプラ48が連結されるとともに、トレーラサプラ
イラインBのトラクタ側カプラ40にトレーラサプライ
ラインBのトレーラ側カプラ49が連結される。そし
て、ハンドコントロールバルブ24が駐車ブレーキ解除
位置Iにされることにより、スプリングブレーキ作動解
除指示圧がスプリングブレーキ用リレーバルブ25に供
給され、第3サブリザーバ7のエアがスプリングブレー
キ用リレーバルブ25およびダブルチェックバルブ50
を通して各スプリングブレーキアクチュエータ16,1
7のスプリングブレーキ解放室16a,17aに供給さ
れる。これにより、トラクタのスプリングブレーキが解
放され、駐車ブレーキが解除する。
【0025】また、ハンドコントロールバルブ24から
のトレーラ駐車ブレーキ作動解除指示圧がトレーラコン
トロールバルブ32に供給されるので、トレーラコント
ロールバルブ32がトレーラの左右前後側輪用パワーチ
ャンバ43,44,45,46内のエアを排出し、トレー
ラの駐車ブレーキが解除する。
【0026】この状態でトラクタ・トレーラが走行し、
その走行中にサービスブレーキをかけるためにブレーキ
ペダル2が踏み込まれると、ブレーキバルブ3が切り換
えられ、第1および第2入口S1,S2がそれぞれ対応する
第1および第2出口D1,D2に接続される。これにより、
第1サブリザーバ5のエアが第1入口S1および第1出口
D1を通って前後輪用リレーバルブ13の指示圧口Cにブ
レーキ作動指示圧として供給される。このため、このリ
レーバルブ13の入口Sと出口Dとが連通し、リレーバル
ブ13の入口Sまで供給されている第1サブリザーバ5
のエアが出口D、ABS用モジュレータ14,15を通っ
て左右前輪用パワーチャンバ11,12に供給され、ト
ラクタの左右前輪のサービスブレーキがそれぞれかけら
れる。
【0027】また、第2サブリザーバ6のエアがブレー
キバルブ3の第2出口D2から出力される。このとき、第
2出口D2からのエア圧が第1圧力ピックアップ35によ
って検出され、ブレーキ作動検知信号がECU38に送
られる。ECU38は、後述するカップリングフォース
を用いたCFCによるブレーキ制御を行う。すなわち、
ECU38はこのカップリングフォースに基づいてトラ
クタに必要なブレーキ力をそれぞれ算定するとともに、
その算定結果に基づいて第1電磁比例弁19を制御す
る。その場合、このカップリングフォースはトレーラの
軸重に対応したものとなっている。これにより、第1電
磁比例弁19は第2サブリザーバ6のエア圧を制御して
算定したブレーキ力に応じたエア圧を出力する。更にE
CU38は、第1電磁切換弁21を位置IIに切り換え、
これにより第1切換弁20が切り換えられる。したがっ
て、リレーバルブ18の指示圧口Cが第1電磁比例弁の
出力側と接続し、第1電磁比例弁19が出力するエア圧
のエアがリレーバルブ18の指示圧口Cに供給される。
このため、このリレーバルブ18の入口Sと出口Dとが連
通し、リレーバルブ18の入口Sまで供給されている第
2サブリザーバ6のエアが出口D、ABS用モジュレー
タ22,23を通って左右後輪用スプリングブレーキア
クチュエータ16,17のサービスブレーキ室16b,1
7bに供給され、トラクタの左右後輪のサービスブレー
キがそれぞれかけられる。その場合、左右後輪用スプリ
ングブレーキアクチュエータ16,17は、カップリン
グフォースに応じたブレーキ力でトラクタ後輪にブレー
キをかける。
【0028】なお、第1電磁比例弁19、第1電磁切換
弁21あるいは第1圧力ピックアップ35が故障したと
きは、ブレーキバルブ3の第2出口D2からのエアが切換
弁20を通ってリレーバルブ18の指示圧口Cに供給さ
れるので、トラクタ後輪のサービスブレーキを確実にか
けることができる。
【0029】一方ECU38は、カップリングフォース
に基づいてトレーラに必要なブレーキ力を算定するとと
もに、その算定結果に基づいて第2電磁比例弁29を制
御する。その場合、このカップリングフォースはトレー
ラの軸重に対応したものとなっている。これにより、第
2電磁比例弁29は第3サブリザーバ7のエア圧を制御
して算定したブレーキ力に応じたエア圧を出力する。更
にECU38は、第2電磁切換弁30を位置IIに切り換
えて、第2電磁比例弁29が出力するエア圧のエアを、
ダブルチェックバルブ31を通してトレーラコントロー
ルバルブ32の第2指示圧口C2に供給する。このとき、
トレーラコントロールバルブ32の第2指示圧口C2に供
給されるエア圧が第2切換弁34に導入されるので、第
2切換弁34は第2位置IIに切り換えられ、トレーラコ
ントロールバルブ32の第1指示圧口C1が大気に連通さ
れる。
【0030】このため、通常ブレーキ作動時には第2指
示圧口C2のエア圧が第1指示圧口C1のそれより大きくな
り、トレーラコントロールバルブ32は、この第2指示
圧口C2のエア圧、すなわち第2電磁比例弁29で制御さ
れたトレーラの軸重に応じたエア圧に応じた圧力のエア
を常にトレーラ用リレーバルブ45の指示圧口Cに供給
するようになる。これにより、トレーラ用リレーバルブ
45の出力圧も常にトレーラの軸重に応じたエア圧とな
り、このエア圧のエアがトレーラの各パワーチャンバ4
3,44,45,46に供給され、トレーラの左右前後側
輪のサービスブレーキがそれぞれかけられる。
【0031】したがって、通常ブレーキ作動時、トレー
ラのブレーキは常に積載重量に応じた適正なブレーキ力
となる。第2電磁比例弁29で制御されたエア圧がブレ
ーキバルブ3からのエア圧より小さいときにも、トレー
ラコントロールバルブ32が第2電磁比例弁29で制御
されたエア圧に応じた圧力のエアをトレーラ用リレーバ
ルブ45に供給しているので、従来のエアブレーキシス
テムのようにトレーラのブレーキ力が必要以上に過大と
なることはない。
【0032】このようにして、通常ブレーキ作動時に、
トレーラはアンダーブレーキおよびオーバーブレーキに
なることはなく、ジャックナイフ現象およびスイング現
象の発生が抑制される。更にECU38は、第1圧力ピ
ックアップ35からのブレーキ作動信号により図示しな
いストップランプを点灯してブレーキ操作を表示し、後
続車に知らせる。
【0033】サービスブレーキの解除のためブレーキペ
ダル2を解放すると、ブレーキバルブ3の各出口D1,D2
が各入口S1,S2から遮断されかつ排気口Eと接続されるの
で、トラクタ側の前輪用リレーバルブ13の指示圧口C
に供給されているエアがブレーキバルブ3の排気口Eか
ら排気される。このため、リレーバルブ13が非作動と
なってその出口Dが入口Sから遮断されかつ排気口Eと接
続されるので、パワーチャンバ11,12に供給されて
いるエアがリレーバルブ13の排気口Eから排気され、
トラクタの前輪のサービスブレーキが解除する。また、
トラクタ側の後輪用リレーバルブ18の指示圧口Cに供
給されているエアがブレーキバルブ3の排気口Eから排
気される。このため、リレーバルブ18が非作動となっ
てその出口Dが入口Sから遮断されかつ排気口Eと接続さ
れるので、スプリングブレーキアクチュエータ16,1
7に供給されているエアがリレーバルブ18の排気口E
から排気され、トラクタの後輪のサービスブレーキが解
除する。
【0034】更に、第1圧力ピックアップ35からのブ
レーキ作動信号がなくなるので、ECU38は第2電磁
切換弁30を元の位置Iに切り換える。これにより、ト
レーラコントロールバルブ32の第2指示圧口C2に供給
されているエアが第2電磁切換弁30から大気中に排気
されるので、トレーラサービスラインAに供給されてい
るエアがトレーラコントロールバルブ32の排気口Eか
ら排気される。このため、トレーラ用リレーバルブ45
の出口Dが入口Sから遮断されかつ排気口Eと接続される
ので、パワーチャンバ43,44,45,46に供給され
ているエアがトレーラ用リレーバルブ47の排気口Eか
ら排気され、トレーラの各車輪のサービスブレーキが解
除する。
【0035】なお、ECU38は、トラクタの各車輪に
配設されている図示しない車輪速センサからの車輪速信
号に基づいてトラクタの車輪のロックを検知すると、そ
のロックしている車輪のABS用モジュレータ14,1
5,22,23を制御して車輪ロックが解消するようにパ
ワーチャンバ11,12またはブレーキアクチュエータ
16,17のエア圧を調整する。更にECU38は、ト
ラクタの駆動輪の車輪速センサからの車輪速信号に基づ
いてトラクタの駆動輪の空転を検知すると、第1電磁比
例弁19および第1電磁切換弁21を作動して、ブレー
キアクチュエータ16,17にエア圧を送給し、駆動輪
の空転が解消するように駆動輪にブレーキをかける。
【0036】このトラクタ・トレーラのエアブレーキシ
ステムでは、図3に示すようにトラクタおよびトレーラ
の各軸A1,A2,A3,A4におけるブレーキレシオZ1,
2,Z3,Z4が同じになるように、トレーラのブレーキ
を制御している。これらのブレーキレシオZ1,Z2,Z3,
4は、それぞれ各車輪の制動力F1,F2,F3,F4を軸重
1,W2,W3,W4で除算したもので定義される。このよ
うに各軸のブレーキレシオZ1,Z2,Z3,Z4を同じにす
ることにより、路面の粘着利用率を最大になるようにす
るとともに、トレーラの積載重量にかかわらず、ブレー
キの効きが一定となるようにしている。
【0037】次にトラクタおよびトレーラの各軸におけ
るブレーキレシオZ1,Z2,Z3,Z4が同じとなるような
トレーラのブレーキ制御方法の具体的な例について説明
する。
【0038】まず1つの例として、トラクタ前軸A1
ブレーキレシオZ1を目標ブレーキレシオと設定し、ト
ラクタ後軸A2およびトレーラの各軸A3,A4の各ブレー
キレシオZ2,Z3,Z4がこの目標ブレーキレシオと同じ
になるようにトラクタ後軸A2のブレーキ力およびトレ
ーラのブレーキ力を制御する。その場合、前述のように
トラクタ前軸A1の荷重は一定とする。カップリングフ
ォースFkの垂直成分Fkzがほとんど後軸A2にかかり、
前軸A1荷重がトラクタ単車時のそれとほとんど変わら
ないので、このようにトラクタ前軸A1の荷重を一定と
しても、特に支障はない。
【0039】ECU38は、後述するカップリングフォ
ースFkおよびブレーキレシオZを算出するとともに、
これらのカップリングフォースFkおよびブレーキレシ
オZにより、トラクタ後軸A2およびトレーラの各軸
3,A4の各ブレーキレシオZ2,Z3,Z4が目標ブレーキ
レシオであるトラクタ前軸A1のブレーキレシオZ1と同
じになるようなトラクタ後軸A2のブレーキ力およびト
レーラのブレーキ力を算出する。そして、ECU38は
電磁切換弁21,30を切り換えるとともに電磁比例弁
19,29を制御して、トラクタの後軸ブレーキおよび
トレーラのブレーキをそれぞれ算出した各ブレーキ力と
なるように制御する。その場合、ある軸のブレーキレシ
オが目標ブレーキレシオより小さいときは、その軸のブ
レーキ圧が増圧されてブレーキ力が増大するように、ま
たブレーキレシオが目標ブレーキレシオより大きいとき
は、その軸のブレーキ圧が減圧されてブレーキ力が減少
するように、それぞれブレーキ制御が行われる。これに
より、その軸のブレーキレシオが目標ブレーキレシオと
同じになるように補正される。
【0040】また、2つめの例として、セミトレーラの
ブレーキレシオZ3,Z4がカップリングフォース比Fkx
/Fkzとほぼ等しいと仮定することができることを用い
る。すなわちこの2つめの例は、カップリングフォース
比Fkx/Fkzとトラクタ後軸A2のブレーキレシオZ2
目標ブレーキレシオであるトラクタ前軸A1のブレーキ
レシオZ1と同じになるようにトラクタ後軸A2のブレー
キ力およびトレーラのブレーキ力を制御する。この場合
にも、トラクタ前軸A1の荷重は一定とする。そして、
ブレーキレシオが目標ブレーキレシオと異なるときは、
前述の例と同様のブレーキ制御が行われ、ブレーキレシ
オが目標ブレーキレシオと同じになるように補正され
る。
【0041】更に、3つめの例として、トレーラブレー
キレシオZ3,Z4が目標ブレーキレシオとして予め設定
された規定値になるようにトレーラのブレーキ力を制御
する。この規定値としては、例えば図9に示すブレーキ
圧PmとブレーキレシオZとの関係を用いる。この例に
おいても、前述の各例と同様にブレーキレシオが目標ブ
レーキレシオと異なるときはこれと同じになるように補
正される。
【0042】更に、更に4つめの例として、トレーラブ
レーキレシオZ3,Z4が目標ブレーキレシオであるトラ
クタの前軸A1のブレーキレシオZ1になるようにトレー
ラのブレーキ力を制御する。この例においても、前述の
各例と同様にブレーキレシオが目標ブレーキレシオと異
なるときはこれと同じになるように補正される。
【0043】更に、更に5つめの例として、カップリン
グフォース比Fkx/Fkzが、目標ブレーキレシオとして
予め設定されている規定値になるようにトレーラのブレ
ーキ力を制御する。この規定値としては、例えば図9に
示すブレーキ圧PmとブレーキレシオZとの関係を用い
る。この例においても、前述の各例と同様にブレーキレ
シオが目標ブレーキレシオと異なるときはこれと同じに
なるように補正される。
【0044】更に、6つめの例として、カップリングフ
ォース比Fkx/Fkzが目標ブレーキレシオであるトラク
タの前軸A1のブレーキレシオZ1になるようにトレーラ
のブレーキ力を制御する。この例においても、前述の各
例と同様にブレーキレシオが目標ブレーキレシオと異な
るときはこれと同じになるように補正される。
【0045】ところで、このようなCFCによるトレー
ラのブレーキ制御方法を行うためには、カップリングフ
ォースFk、カップリングフォース比Fkx/Fkzおよび
ブレーキレシオZを求める必要があるので、これらのカ
ップリングフォースFk、カップリングフォース比Fkx
/FkzおよびブレーキレシオZを求める方法について説
明する。その場合、前提条件として、(1) 図1に示すよ
うにトラクタのブレーキシステムにはABS・TRCが
配備されていること、したがってトラクタの各車輪には
車輪速センサが設けられていて車両加速度の測定が可能
であること、(2) トラクタの後輪はエアサスペンション
で支持されていること、(3) トラクタ単体の重量、トラ
クタの車軸荷重、およびトラクタの各寸法の諸データは
既知で一定であることがそれぞれ設定されている。
【0046】最初にカップリングフォースについて説明
すると、本発明では高価なカップリングフォースセンサ
を用いないで、トラクタおよびトレーラの各データを用
いてカップリングフォースを推定するようにしている。
カップリングフォースを推定するために必要なデータ
は、 (a) トラクタに関するデータ:質量、(後軸荷重)、
心に対するカプラ位置と車軸位置、 (b) トレーラに関するデータ:質量、重心に対するカプ
ラ位置と車軸位置、 (c) (車両加速度)であり、これらのデータのうち、下
線のデータは既知でかつ一定であり、またカッコ内のデ
ータは測定可能なデータである。したがって、(b)のト
レーラに関するデータを求めればよいことになるが、そ
の場合トレーラのデータを求めるセンサあるいは制御装
置等をトレーラに何等設けなく、これらのトレーラのデ
ータも推定するようにしている。
【0047】カップリングフォースの推定のための具体
的なデータは、表1に示すようになる。
【0048】
【表1】
【0049】図4は、カップリングフォースの推定方法
の一例を説明する図である。
【0050】図4に示すように、まずトレーラ質量Ma
を推定する。トレーラ質量Maの算出に必要なデータ
は、エンジン駆動力(エンジントルク)Fm、車両加速
度aおよびトラクタ質量Mzである。エンジン駆動力Fm
は、エンジン回転数、ガバナ角度およびエンジントルク
マップから推定できる。また車両加速度aは車輪速セン
サからの車輪速信号により求めることができる。そし
て、ECU8は、数式Fm=(Mz+Ma)×aからトレ
ーラの質量Maを算出する。これにより、トレーラ質量
aが推定でき、このトレーラ質量Maの推定は加速時毎
に行われ、メモリに記憶される。
【0051】次に、トレーラの重心位置に対するカプラ
位置および車軸位置を推定する。なお、以後図4および
図5においてトレーラ重心位置とあるのはトレーラの重
心位置に対するカプラ位置および車軸位置を意味するも
のとする。また、図4および図5においてトラクタ重心
位置とあるのはトラクタの重心位置に対するカプラ位置
および車軸位置を意味するものとする。
【0052】これらの各位置の推定は、前後方向および
垂直方向の力のつり合い式および重心での力のモーメン
トのつり合い式より行うようにしている。
【0053】まず、トレーラの前後方向重心位置に対す
るカプラ位置Xakおよび車軸位置Xaを推定する。その
ために、まず車両停止時に、トラクタのエアサスペンシ
ョン圧によりトラクタ後軸荷重F2を推定する。そし
て、このトラクタ後軸荷重F2と、前述推定したトレー
ラ質量Maと、既知のトラクタの質量Mzと、トラクタの
重心に対する既知のカプラ位置Xkおよび既知の車軸位
置X1とから、トレーラの前後方向の重心位置に対する
カプラ位置Xakおよび車軸位置Xaを推定する。
【0054】次に、トレーラの垂直方向重心位置に対す
るカプラ位置Zakおよび車軸位置Zaを推定する。その
ために、まず加速時に、トラクタのエアサスペンション
圧によりトラクタ後軸荷重F2を推定するとともに、車
輪速センサにより車両加速度aを推定する。そして、こ
のトラクタ後軸荷重F2と、前述推定したトレーラ質量
aと、既知のトラクタの質量Mzと、トラクタの重心に
対する既知のカプラ位置Zkおよび既知の車軸位置Z12
と、前述推定した車両加速度aとから、トレーラの垂直
方向の重心位置に対するカプラ位置Zakおよび車軸位置
aを推定する。このトレーラの垂直方向重心位置に対
するカプラ位置Zakおよび車軸位置Zaの推定は車両加
速時毎に行われ、メモリに記憶される。
【0055】次に、制動時に前後方向および垂直方向の
カップリングフォースFkを推定する。このカップリン
グフォースFkの推定は、前述の各データの推定結果を
用いて、前後方向および垂直方向の力のつり合い式およ
び重心での力のモーメントのつり合い式より行うように
している。具体的には、カップリングフォースの前後成
分Fkxおよび垂直成分Fkzを、それぞれ次の数式1およ
び2(特開平6ー323931号公報第10頁に記載さ
れている数式25)を用いて算出する。
【0056】
【数1】
【0057】
【数2】
【0058】このようにして、この例のカップリングフ
ォース推定方法によるカップリングフォースFkが推定
される。
【0059】図5は、ブレーキレシオの算出方法の一例
を説明する図である。図5に示すように、この例のブレ
ーキレシオ算出方法は、まず制動時にトラクタおよびト
レーラの制動力を算出する。トラクタの制動力Faは第
3圧力ピックアップ37により検出されるブレーキ圧よ
り推定され、またトレーラの制動力は、このトラクタの
制動力Fa、車輪速センサにより推定される車両減速度
a、トラクタ質量Mz、カップリングフォース算出方法
の一例で算出した図4のトレーラ質量およびカップリン
グフォースFkのデータから算出される。
【0060】次に、トラクタの前軸制動力および後軸制
動力を、算出したトラクタ制動力、カップリングフォー
スFkおよびトラクタ重心位置に対するカプラ位置Xk,
kおよび車軸位置X1,X2,Z12からそれぞれ算出す
る。なお、トラクタの前軸制動力および後軸制動力は一
定の比率で配分することにより求めてもよい。トラクタ
の制動力配分比率はほとんど変わらないので、配分比率
を一定にしても支障はない。また、ブレーキバルブ3の
各出力圧よりトラクタの前軸制動力および後軸制動力を
求めることもできる。
【0061】次に、図4で求めたトレーラ質量とトレー
ラ重心位置に対するカプラ位置Xak,Zakおよび車軸位
置Xa,Zaとにより、トレーラ軸荷重を算出する。更
に、エアサスペンション圧によりトラクタ後軸荷重F2
を算出するとともに、このトラクタ後軸荷重F2、トラ
クタ質量Mz、カップリングフォースFk、およびトラク
タ重心位置に対するカプラ位置Xk,Zkおよび車軸位置
1,X2,Z12からトラクタ前軸荷重F1を算出する。な
お、カップリングフォースFkの垂直成分Fkzがほとん
ど後軸にかかるので、トラクタ前軸荷重F1は既知の一
定としてもよい。
【0062】そして、最後にトラクタ制動力、トレーラ
制動力、トラクタの前軸および後軸の各制動力、トレー
ラ軸荷重、トラクタ前軸および後軸の各荷重とにより、
トラクタおよびトレーラの各軸のブレーキレシオを式
(制動力/軸荷重)より算出する。
【0063】ところで、本発明のトラクタ・トレーラの
坂道発進制御装置は、前述のようなCFCによるトラク
タおよびトレーラのブレーキ制御の一部を用いて、例え
ばトラクタ・トラクタが上り坂で停止した後、再び発進
する場合にトラクタ・トレーラの各ブレーキ作動自動的
に解除することにより、これら連結車両の坂道発進を滑
らかに行うようにしている。
【0064】図6ないし図8は、このような本発明のト
ラクタ・トレーラの坂道発進制御装置の実施の形態の一
例を示す図である。図6に示すようにトラクタおよびト
レーラの連結車両が路面勾配αの上り坂で停車している
ときは、連結車両には降坂させようとする力が働く。こ
の力は、トラクタの重量(Mz・g)とトレーラの重量
(Ma・g)の坂道方向の成分、すなわち(Ma+Mz)・
g・sinαで表される。そこで、本例の坂道発進制御
装置は、路面勾配αの上り坂で停車している連結車両が
発進する際、連結車両を登坂させようとする力であるエ
ンジンの駆動力が、この降坂させようとする力(Ma
z)・g・sinαより大きくなるまでは、トラクタお
よびトレーラにブレーキをかけたままに保持し、駆動力
が力(Ma+Mz)・g・sinαを超えたとき、このトラ
クタおよびトレーラの各ブレーキを解除するようにして
いる。
【0065】図7に示すように、この例の坂道発進制御
装置は、ECU38内に設けられた、車体速度を算出す
る車体速度演算手段51と、車体速度が変化したか否か
を判断する車体速度減少判断手段52と、エンジン駆動
力がトラクタの駆動輪の駆動軸に伝達されているか否か
を判断するエンジン駆動力伝達状態判断手段53と、路
面勾配αを算出する路面勾配演算手段54と、トラクタ
・トレーラの各ブレーキを作動させるか否かを判断する
トラクタ・トレーラブレーキ作動判断手段55と、トレ
ーラの質量Maを算出するトレーラ質量演算手段56
と、上り坂においてトラクタ・トレーラの連結車両を下
降させようとする力の演算手段57と、エンジンの駆動
力Fmを算出する駆動力演算手段58と、トラクタ・ト
レーラの各ブレーキの作動を解除させるか否かを判断す
るトラクタ・トレーラブレーキ作動解除判断手段59と
を備えている。
【0066】このように構成された本例の坂道発進制御
装置においては、図8に示すフローに従って坂道発進制
御が行われる。まず、ステップS1においてエンジン回
転数およびガバナ角度がそれぞれエンジン回転数検知手
段60およびガバナ角度検知手段61によって検出され
る。更に車輪速度が検出され、この車輪速はトラクタの
車輪に付設された車輪速センサ62によって検出された
トラクタの車輪速度である。次に、ステップS2におい
てエンジンの駆動力がトラクタの駆動軸に伝達されてい
る否かが判断される。この判断は、検出されたエンジン
回転数と車輪速とに基づいて、エンジン駆動力伝達状態
判断手段53によって行われる。すなわち、エンジン回
転数と車輪速との間には、エンジン駆動力が駆動軸に伝
達されているときは互いに相関関係があり、またエンジ
ン駆動力が駆動軸に伝達されていないときは互いに相関
関係がないことから、これらのエンジン回転数と車輪速
とにより、エンジン駆動力伝達状態が判断される。な
お、クラッチの切断を検知するクラッチスイッチやミッ
ションの状態を検知するニュートラルスイッチにより、
エンジン駆動力が駆動軸に伝達しているか否かを判断す
るようにしてもよい。
【0067】ステップS2においてエンジン駆動力が駆
動軸に伝達されていないと判断されると、ステップS3
において車輪速に基づいて車体速度が車体速度演算手段
51によって算出される。次に、ステップS4において
車体速度が減速したか否かが判断される。この車体速度
減少の判断は車体速度減少判断手段52によって行わ
れ、車体速度減少判断手段52は車体速度が減少したと
判断したとき、連結車両は上り坂での登坂走行であるこ
とを検知する。次いで、ステップS5において路面勾配
αが路面勾配演算手段54によって算出される。路面勾
配演算手段54は、車体速度の減少(すなわち減速度)
により、路面勾配αを次の数式3
【0068】
【数3】
【0069】から求める。
【0070】次に、ステップS6において、算出した路
面勾配αが予め設定された所定値以上であるか否かが判
断される。路面勾配αが所定値以上であると判断される
と、ステップS7においてエンジンが駆動しているか否
かが判断される。エンジンが駆動していると判断される
と、ステップS8において車両が停止しているか否かが
判断される。これらステップS6ないしS8の各判断は
トラクタ・トレーラブレーキ作動判断手段55によって
行われる。車両が停止していると判断されると、ステッ
プS9においてトラクタおよびトレーラの各ブレーキが
作動される。これらのトラクタおよびトレーラの各ブレ
ーキは、それぞれ第1および第2電磁比例弁19,29
と第1および第2電磁切換弁21,30とを作動するこ
とにより作動される。
【0071】次に、ステップS10においてトレーラの
質量Maがトレーラ質量演算手段56によって算出され
る。トレーラ質量演算手段56は前述の図4に示す方法
でトレーラの質量Maを算出する。次に、ステップS1
1において連結車両を下降させようとする力の演算手段
57により、連結車両を下降させようとする力(Ma
z)・g・sinαが算出される。次いで、ステップS
12においてエンジンの駆動力Fmが算出される。この
エンジン駆動力Fmは駆動力演算手段58によって、エ
ンジン回転数およびガバナ角度に基づいてエンジントル
クマップにより前述の図4に示す方法と同様に算出され
る。
【0072】次に、ステップS13においてエンジン駆
動力Fmが連結車両を下降させようとする力より大きい
か否かが判断される。エンジン駆動力Fmが連結車両を
下降させようとする力より大きくないと判断されると、
ステップS14においてトラクタ・トレーラの各ブレー
キは、それぞれ第1および第2電磁比例弁19,29と
第1および第2電磁切換弁21,30とを作動状態に保
持することにより作動状態に保持され、再びスタートに
戻る。ステップ13において、エンジン駆動力Fmが連
結車両を下降させようとする力より大きいと判断される
と、ステップS15においてトラクタ・トレーラの各ブ
レーキは作動解除される。これらのトラクタおよびトレ
ーラの各ブレーキは、それぞれ第1および第2電磁比例
弁19,29と第1および第2電磁切換弁21,30とを
作動解除することにより作動解除される。
【0073】このように本例のトラクタ・トレーラの坂
道発進制御装置によれば、所定路面勾配以上の上り坂の
途中で連結車両がエンジン駆動中で停止したときには、
トラクタおよびトレーラにはともに自動的にブレーキが
かけられるとともに、エンジン駆動力Fmが連結車両を
下降させようとする力より大きくなると、トラクタおよ
びトレーラのブレーキがともに自動的に解除されて、上
り坂において連結車両は停車状態からスムーズに発進す
るようになる。
【0074】また、車体速度、トレーラ質量Ma、路面
勾配αおよび連結車両を下降させようとする力をそれぞ
れ算出して求めているので、高価なカップリングフォー
スセンサやトレーラに各種のセンサおよび制御装置が不
要となり、坂道発進制御装置をより安価に形成すること
ができる。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のトラクタ・トレーラの坂道発進制御装置によれば、所
定値以上の路面勾配の上り坂の途中で連結車両がエンジ
ン駆動中で停止したときには、トラクタおよびトレーラ
にともに自動的にブレーキをかけるとともに、エンジン
駆動力が連結車両を下降させようとする力より大きくな
ると、トラクタおよびトレーラのブレーキがともに自動
的に解除するようにしているので、上り坂において連結
車両を簡単にかつスムーズに発進させることができる。
【0076】また、発進操作が簡単になることから不要
なエンジン回転数の上昇を防止できるので、クラッチの
摩耗を抑制できるとともに燃費を向上させることができ
る。
【0077】更に、車体速度、トレーラ質量、路面勾配
および連結車両を下降させようとする力をそれぞれ算出
して求めているので、高価なカップリングフォースセン
サやトレーラに各種のセンサおよび制御装置が不要とな
り、坂道発進制御装置をより安価に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるトラクタ・トレーラブレーキ
の坂道発進制御装置の実施の形態の一例に用いられるト
ラクタ・トレーラエアブレーキシステムのトラクタ側の
エアブレーキ回路図である。
【図2】 図1に示すトラクタ・トレーラエアブレーキ
システムのトレーラ側のエアブレーキ回路図である。
【図3】 トラクタおよびトレーラにおけるブレーキレ
シオおよびカップリングフォースについて説明する図で
ある。
【図4】 カップリングフォース推定方法の一例を示す
図である。
【図5】 ブレーキレシオ推定方法の一例を示す図であ
る。
【図6】 連結車両が上り坂で停車しているときこの連
結車両を下降させようとする下降力について説明する図
である。
【図7】 本発明にかかるトラクタ・トレーラの坂道発
進制御装置の実施の形態の一例を説明する図である。
【図8】 図7に示す例の坂道発進制御に用いられるフ
ローを示す図である。
【図9】 ブレーキ圧とブレーキレシオとの関係を示す
図である。
【符号の説明】
1…トラクタ側のエアブレーキシステム、2…ブレーキ
ペダル、3…デュアルブレーキバルブ、11,12…左
右前輪用パワーチャンバ、13…前輪用リレーバルブ、
14,15…ABS用モジュレータ、16,17…左右後
輪用スプリングブレーキアクチュエータ、19…第1電
磁比例弁、20…第1切換弁、21…第1電磁切換弁、
29…第2電磁比例弁、30…第2電磁切換弁、34…
第2切換弁、35…第1圧力ピックアップ、36…第2
圧力ピックアップ、37…第3圧力ピックアップ、38
…電子制御装置(ECU)、39…トレーラサービスラ
インA用トラクタ側カプラ、40…トレーラサプライラ
インB用トラクタ側カプラ、41…トレーラ側のエアブ
レーキシステム、43,44…左右前側輪用パワーチャ
ンバ、45,46…左右後側輪用パワーチャンバ、47
…トレーラ用リレーバルブ、51…車体速度演算手段、
52…車体速度減少判断手段、53…エンジン駆動力伝
達状態判断手段、54…路面勾配演算手段、55…トラ
クタ・トレーラブレーキ作動判断手段、56…トレーラ
質量演算手段、57…連結車両を下降させようとする力
の演算手段、58…駆動力演算手段、59…トラクタ・
トレーラブレーキ作動解除判断手段、60…エンジン回
転数検知手段、61…ガバナ角検出手段、62…車輪速
センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大江 武 埼玉県比企郡滑川町月輪1464番地−4 株 式会社ジェーケーシートラックブレーキシ ステムズ内 (72)発明者 櫛山 孝 埼玉県比企郡滑川町月輪1464番地−4 株 式会社ジェーケーシートラックブレーキシ ステムズ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カプラを介して互いに連結されるトラク
    タとトレーラのそれぞれの各ブレーキ制御装置であっ
    て、前記トラクタに設けられたブレーキバルブから出力
    されるエア圧により前記トレーラのブレーキが作動制御
    されるようになっているブレーキ制御装置を用いて、ト
    ラクタ・トレーラの坂道発進を制御するトラクタ・トレ
    ーラの坂道発進制御装置において、 トラクタに搭載されているエンジンのエンジン駆動力が
    トラクタの駆動軸に伝達されているか否かを判断するエ
    ンジン駆動力伝達状態判断手段と、前記車輪速度から算
    出された車体速度の変化を判断する車体速度変化判断手
    段と、前記車体速度の変化に基づいて路面勾配を算出す
    る路面勾配演算手段と、前記路面勾配が予め設定された
    所定値以上でかつエンジン駆動中での車両停止時に、前
    記トラクタおよび前記トレーラトレーラの各ブレーキを
    作動するブレーキ作動信号を出力するトラクタ・トレー
    ラブレーキ作動判断手段と、トレーラの質量を算出する
    トレーラ質量演算手段と、前記路面勾配および前記トレ
    ーラ質量に基づいてトラクタおよびトレーラを下降させ
    ようとする連結車両の下降力を算出する連結車両下降力
    演算手段と、前記エンジンの駆動力が前記連結車両の下
    降力より大きいとき、前記トラクタおよび前記トレーラ
    トレーラの各ブレーキの作動を解除するブレーキ作動解
    除信号を出力するトラクタ・トレーラブレーキ作動解除
    判断手段とを備えていることを特徴とするトラクタ・ト
    レーラの坂道発進制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジン駆動力伝達状態判断手段
    は、エンジン回転数とトラクタの車輪速とに基づいて前
    記エンジン駆動力の前記駆動軸への伝達を判断すること
    を特徴とする請求項1記載のトラクタ・トレーラの坂道
    発進制御装置。
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