JPH10124189A - 発熱する回路素子を有する携帯形機器 - Google Patents

発熱する回路素子を有する携帯形機器

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JPH10124189A
JPH10124189A JP8282512A JP28251296A JPH10124189A JP H10124189 A JPH10124189 A JP H10124189A JP 8282512 A JP8282512 A JP 8282512A JP 28251296 A JP28251296 A JP 28251296A JP H10124189 A JPH10124189 A JP H10124189A
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keyboard
heat sink
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、回路素子の熱を筐体の外方に効率良
く排出できるとともに、オペレータに熱影響を及ぼすこ
ともない携帯形機器を得ることにある。 【解決手段】携帯形機器は、外方に露出された上壁4eを
有する筐体2 と;筐体の上壁に配置されたキーボード13
と;筐体の後部に支持され、上壁の一部を覆うように、
この上壁に向けて延びる張り出し部を有するディスプレ
イユニット3 と;筐体の内部に収容され、動作中に発熱
するTCP76と;筐体の内部に収容され、TCPの熱を
受けるとともに、この熱を放出するための金属製のヒー
トシンク85と;を備えている。上記ヒートシンクは、上
壁のうち、ディスプレイユニットの張り出し部によって
覆われる部分に露出される放熱部102 を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動作中に発熱する
回路素子を備えたポータブルコンピュータのような携帯
形機器に係り、特にその回路素子の放熱を促進させるた
めの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブック形あるいはノート形のポー
タブルコンピュータの性能は飛躍的に進歩し、特にコン
ピュータに搭載されるCPUについては、その処理速度
が一段と高速化する傾向にある。この種のCPUは、回
路基板に実装されており、この回路基板を介してコンピ
ュータの筐体に収容されている。
【0003】ところで、CPUの処理速度が高まるにつ
れ、このCPUの消費電力が大きくなり、その分、CP
Uの発熱量も多くなる。そのため、発熱量の大きなCP
Uを上記筐体に収容するに当たっては、この筐体の内部
でのCPUの放熱性能を高めることが必要となってく
る。
【0004】CPUの放熱を促進させるための方式とし
て、従来、CPUが実装された回路基板に、熱伝導性に
優れる金属製のヒートシンクを取り付けたものが知られ
ている。このヒートシンクは、CPUの熱が伝えられる
放熱パネルを有している。放熱パネルは、上記回路基板
と略平行をなして筐体の内部に収容されており、この放
熱パネルには、多数の放熱用のフィンが形成されてい
る。そのため、CPUからヒートシンクに伝えられた熱
は、このヒートシンクの放熱パネルを通じて筐体の内部
に自然放熱されるようになっている。
【0005】また、特に発熱量の大きなCPUが搭載さ
れたコンピュータでは、上記ヒートシンクに隣接した位
置に電動ファンが配置されている。電動ファンは、上記
CPUの雰囲気温度が予め規定された値に達した時に作
動されるようになっている。そのため、電動ファンが作
動されると、筐体の内部が排気されるとともに、上記ヒ
ートシンクの周囲に冷却風が導かれ、このヒートシンク
に伝えられたCPUの熱が筐体の外方に排出されるよう
になっている。
【0006】そして、この従来の放熱方式では、ヒート
シンクが筐体の内部に収容されているため、主に放熱パ
ネルの大きさや形状ならびに放熱フィンの数を変化させ
ることでCPUの放熱性能を高め、CPUの処理速度の
高速化に対応している。また、電動ファンを併用した放
熱方式の場合には、ファンの送風量を増大させること
で、ヒートシンクの放熱性能を高めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近のポー
タブルコンピュータは、市場からの要求に伴って筐体の
コンパクト化が押し進められている。そのため、筐体の
内部の実装スペースは益々狭くなる傾向にあり、それ
故、ヒートシンクの設置スペースに制約が生じ、ヒート
シンクにしても現行以上に大型化することができなくな
る。
【0008】これに対し、CPUは、その処理速度のさ
らなる高速化が要求されているため、発熱量がより大き
くなる傾向にあり、ヒートシンクによる放熱効果も飽和
状態に近づきつつあるのが現状である。そのため、上記
従来の構成では、現行以上にCPUの発熱量が増大した
場合に、CPUの放熱が不十分なものとなる虞があり、
このCPUの放熱性をより一層高めるための構成が要望
されている。
【0009】なお、CPUのクロック周波数を下げれ
ば、CPUの温度上昇に対処することが可能となる。し
かしながら、このクロック周波数の低下は、コンピュー
タの性能の低下を招き、近年のコンピュータをより高性
能化したいといった要請に逆行することになる。
【0010】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、その目的は、回路素子の熱を筐体の外方
に効率良く排出することができ、しかも、筐体の小型化
にも無理なく対応できるとともに、オペレータに熱影響
を及ぼすこともない携帯形機器を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された携帯形機器は、外方に露出さ
れた上壁を有する箱状の筐体と;この筐体の上壁に配置
され、マニュアル操作により情報を入力するための入力
手段と;上記入力手段の後方において上記筐体に支持さ
れ、この筐体の上壁の一部を覆うように、この上壁に向
けて延びる張り出し部を有するディスプレイユニット
と;上記筐体の内部に収容され、動作中に発熱する回路
素子と;上記筐体の内部に収容され、上記回路素子の熱
を受けるとともに、この熱を放出するための金属製のヒ
ートシンクと;を備えている。そして、上記ヒートシン
クは、上記上壁のうち、上記ディスプレイユニットの張
り出し部によって覆われる部分に露出される放熱部を有
している。
【0012】このような構成において、回路素子が発熱
すると、この回路素子の熱は、ヒートシンクに伝えられ
る。このヒートシンクの放熱部は、筐体の外方に露出さ
れているので、ヒートシンクに伝えられた熱は、筐体の
外部の大気中に直接放熱されることになる。そのため、
ヒートシンクの熱を筐体の内部に自然放熱している従来
の機器に比べて、ヒートシンクの放熱効率を高めること
ができる。また、ヒートシンクの放熱部は、筐体の外方
に露出されているため、この筐体の内部に放熱部を収容
する広いスペースを確保する必要はなく、その分、筐体
を薄くコンパクトに形成することができる。しかも、放
熱部は、ディスプレイユニットの張り出し部によって覆
われるので、このディスプレイユニットが放熱部のガー
ドとして機能する。そのため、オペレータが入力手段を
操作する際に、指先が上記放熱部に触れることはなく、
オペレータへの熱影響を少なく抑えることができる。
【0013】請求項2によれば、上記請求項1の記載に
おいて、放熱部が露出された上壁とディスプレイユニッ
トの張り出し部との間には、外気が流通する隙間が形成
されている。
【0014】この構成によると、放熱部は、隙間を流れ
る外気と接触するので、放熱部の放熱性がより良好とな
る。また、隙間内を流れる外気が断熱層として機能し、
ディスプレイユニットに対する放熱部の熱影響を少なく
抑えることができる。
【0015】請求項3によれば、上記請求項2に記載さ
れた上壁のうち、上記ディスプレイユニットの張り出し
部によって覆われる部分は、上記筐体の幅方向に間隔を
存して配置された複数の放熱孔を有し、また、ヒートシ
ンクの放熱部は、上記放熱孔に挿入された複数の放熱突
起を備えている。
【0016】この構成によると、放熱部に伝えられた回
路素子の熱は、筐体の幅方向に間隔を存した複数箇所か
ら外方に放熱されることになり、上壁の局部的な温度上
昇を防止することができる。
【0017】請求項4によると、上記請求項3に記載さ
れた回路素子は、回路基板に実装され、また、筐体は、
上記回路基板が支持された底壁を有するロアハウジング
と、このロアハウジングに連結され、上壁を有するアッ
パハウジングと、を備えており、このアッパハウジング
は、合成樹脂材料にて構成されているとともに、上記ロ
アハウジングは、合成樹脂材料よりも熱伝導性に優れた
金属材料にて構成されている。
【0018】この構成によると、回路素子が発熱した場
合に、この回路素子の熱は、回路基板を介して筐体のロ
アハウジングに逃がされる。このロアハウジングは、熱
伝導性に優れた金属製であるから、回路基板から伝えら
れる熱は、ロアハウジングの全体に亘って広く拡散され
る。そして、ロアハウジングの金属部分が直接外方に露
出されているため、このロアハウジング自体の放熱性が
良好となり、筐体の内部に熱溜まりが生じ難くなる。ま
た、入力手段を操作する際に、オペレータが触れ易いア
ッパハウジングは、合成樹脂製であるため、ロアハウジ
ングに比べて熱が伝わり難く、このアッパハウジングの
温度上昇が抑えられる。そのため、筐体に回路素子の熱
を逃がすようにしたにも拘らず、オペレータへの熱影響
を少なく抑えることができる。
【0019】請求項5によれば、上記請求項4に記載さ
れたヒートシンクは、回路基板に支持されるとともに、
回路素子の熱を受けるコールドプレートと;アッパハウ
ジングに支持され、放熱突起を有する熱拡散プレート
と;に分割されており、この熱拡散プレートは、ロアハ
ウジングとアッパハウジングとを連結した時に、コール
ドプレートに接触される。
【0020】この構成によると、発熱する回路素子およ
びこの回路素子の熱を受けるコールドプレートは、共通
の回路基板に支持されているので、回路素子とコールド
プレートとを精度良く位置合わせすることができる。そ
れとともに、アッパハウジングの外方に露出される放熱
突起は、このアッパハウジングに支持されるために、放
熱突起とアッパハウジングとの位置合わせを精度良く行
なえ、これら放熱突起をアッパハウジングの外方に確実
に露出させることができる。しかも、ロアハウジングと
アッパハウジングとを連結した時点で、放熱突起を有す
る熱拡散プレートにコールドプレートが接するので、回
路素子から放熱突起に至る経路上に、熱伝達を妨げるよ
うな隙間が生じることはない。したがって、回路素子の
熱を確実に放熱突起に導いて、筐体の外方に放出するこ
とができる。
【0021】請求項6によれば、上記請求項1に記載さ
れた筐体の上壁は、キーボード装着口を有している。ま
た、入力手段は、上記キーボード装着口に装着されたキ
ーボードであり、このキーボードは、多数のキーを有す
るとともに、上記キーボード装着口に嵌合された合成樹
脂製のキーボードパネルと、このキーボードパネルの下
面を覆う金属製の補強板と、を有し、この補強板にヒー
トシンクが接している。
【0022】この構成によると、回路素子の熱は、ヒー
トシンクからキーボードの補強板に伝えられ、この補強
板からキーボードパネルおよび筐体の上壁に拡散され
る。そのため、筐体の内部に回路素子の熱が籠り難くな
り、筐体の温度上昇を防止することができる。
【0023】請求項7によれば、上記請求項6に記載さ
れた筐体は、キーボード装着口に配置された金属製のシ
ールド板を有し、このシールド板は、ヒートシンクより
も大きな平面形状を有するとともに、上記ヒートシンク
と上記補強板との間で挾み込まれている。
【0024】この構成によると、ヒートシンクに伝えら
れた回路素子の熱は、シールド板を介して補強板に伝え
られる。このシールド板は、ヒートシンクよりも大きな
平面形状を有するため、ヒートシンクの熱を補強板の広
い範囲に亘って拡散させることができ、補強板が局部的
に加熱されることはない。そのため、ヒートシンクの熱
をキーボード全体に効率良く拡散させることができ、回
路素子の放熱性を高めることができる。
【0025】上記目的を達成するため、請求項8に記載
された携帯形機器は、外方に露出された上壁を有する箱
状の筐体と;この筐体の上壁に配置されたキーボード
と;このキーボードおよび上記上壁を上方から覆う閉じ
位置と、上記キーボードの後方において起立される開き
位置とに亘って回動可能に上記筐体に支持され、少なく
とも開き位置に回動された時に、上記上壁の一部を覆う
ように、この上壁に向けて延びる張り出し部を有するデ
ィスプレイユニットと;上記筐体の内部に収容され、動
作中に発熱する回路素子が実装された回路基板と;上記
回路基板に支持され、上記回路素子の熱を受けるととも
に、この熱を放出するための金属製のヒートシンクと;
を備えている。そして、上記筐体は、上記回路基板を支
持する金属製のロアハウジングと、このロアハウジング
に連結され、上記上壁を有する合成樹脂製のアッパハウ
ジングとに分割されており、上記ヒートシンクは、上記
上壁のうち、上記ディスプレイユニットの張り出し部に
よって覆われる部分に露出される放熱部を有している。
【0026】このような構成において、回路素子が発熱
すると、この回路素子の熱は、ヒートシンクに伝えられ
る。このヒートシンクの放熱部は、アッパハウジングの
外方に露出されているので、ヒートシンクに伝えられた
熱は、筐体の外方の大気中に直接放熱されることにな
る。そのため、ヒートシンクの熱を筐体の内部に自然放
熱している従来のものに比べて、ヒートシンクの放熱効
率を高めることができる。それとともに、回路素子は、
回路基板に実装されているので、回路素子の熱の一部
は、回路基板を介して筐体のロアハウジングに逃がされ
る。このロアハウジングは、熱伝導性に優れた金属製で
あるから、回路基板からの熱は、ロアハウジングの全体
に亘って広く拡散され、筐体の内部に熱溜まりが生じ難
くなる。また、ヒートシンクの放熱部は、筐体の外方に
露出されているため、この筐体の内側に放熱部を収容す
る広いスペースを確保する必要はなく、その分、筐体を
薄くコンパクトに形成することができる。しかも、放熱
部は、ディスプレイユニットの張り出し部によって覆わ
れるので、このディスプレイユニットが放熱部のガード
として機能する。そのため、オペレータがキーボードを
操作する際に、指先が上記放熱部に触れるこはない。加
えて、キーボードを操作する際に、オペレータが触れ易
いアッパハウジングは、合成樹脂製であるから、ロアハ
ウジングに比べて熱が伝わり難く、このアッパハウジン
グの温度上昇が抑えられる。したがって、キーボードの
操作時にオペレータが熱い思いをすることはない。
【0027】上記目的を達成するため、請求項9に記載
された携帯形機器は、外方に露出された上壁を有する箱
状の筐体と;この筐体の上壁に配置され、マニュアル操
作により情報を入力するための入力手段と;上記筐体に
支持され、上記入力手段の後方に位置されたディスプレ
イユニットと;上記筐体の内部に収容され、動作中に発
熱する回路素子と;上記筐体の内部に収容され、上記回
路素子の熱を受けるとともに、この熱を放出するための
金属製のヒートシンクと;を備えている。そして、上記
筐体は、合成樹脂材料よりも熱伝導性に優れた金属材料
にて構成され、この筐体のうち、少なくとも上記上壁の
外面は、断熱性を有する表面層で被覆されている。この
構成によれば、回路素子が発熱すると、この回路素子の
熱はヒートシンクを介して筐体の内部に自然放熱され、
筐体に逃がされる。この場合、筐体は、熱伝導性に優れ
た金属製であるから、ヒートシンクから放出された熱
は、筐体に効率良く伝わり、この筐体全体に亘って広く
拡散される。そして、筐体の金属部分が直接外方に露出
されているため、筐体自体の放熱性が良好となり、筐体
の内部に熱溜まりが生じることはない。そのため、回路
素子の放熱効果を最大限に高めることができる。また、
ヒートシンクから筐体への熱伝導が効率良く行なわれる
ので、この筐体自体が一種のヒートシンクとして機能す
ることになり、この筐体の内部に収容される本来のヒー
トシンクを無理に大型化する必要はない。そのため、筐
体の内側にヒートシンクを収める広いスペースを確保す
る必要はなく、その分、筐体を薄くコンパクトに形成す
ることができる。しかも、入力手段をマミュアル操作す
る際に、オペレータの手が触れ易い上壁の外面は、断熱
性の表面層で覆われているので、上壁の外面の温度上昇
が抑えられる。したがって、金属製の筐体を利用して回
路素子の放熱を行なう構成でありながら、オペレータへ
の熱影響を少なく抑えることができる。
【0028】請求項10によれば、上記請求項9に記載
された回路素子は、回路基板に実装され、この回路基板
は、筐体の内面に支持されている。この構成によると、
回路素子が発熱した場合に、この回路素子の熱は、回路
基板を介して筐体に逃がされる。この筐体は、熱伝導性
に優れた金属製であるから、回路基板からの熱は、筐体
全体に亘って広く拡散され、筐体の内部に熱溜まりが生
じ難くなる。
【0029】請求項11によれば、上記請求項9に記載
されたディスプレイユニットは、上記筐体の上壁の一部
を覆うように、この上壁に向けて延びる張り出し部を有
し、この張り出し部と上壁との間には、外気が流通する
隙間が形成されているとともに、ヒートシンクは、上記
上壁のうち、上記ディスプレイユニットの張り出し部に
よって覆われる部分に露出される放熱部を有している。
【0030】この構成によると、ヒートシンクの放熱部
は、筐体の外方に露出されているので、ヒートシンクに
伝えられた熱は、筐体の外部の大気中に直接放熱される
ことになり、ヒートシンクの放熱効率をより一層高める
ことができる。しかも、放熱部は、ディスプレイユニッ
トの張り出し部によって覆われるので、このディスプレ
イユニットが放熱部のガードとして機能する。そのた
め、オペレータが入力手段を操作する際に、指先が上記
放熱部に触れるこはなく、オペレータへの熱影響を少な
く抑えることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態
を、図1ないし図10にもとづいて説明する。図1は、
スーツのポケットに収容し得るような大きさを有する超
小型のポータブルコンピュータ1を示している。このコ
ンピュータ1は、偏平な箱形の筐体2と、この筐体2に
支持されたディスプレイユニット3とを備えている。
【0032】筐体2は、平坦な底壁4aと、この底壁4
aに連なる一対の側壁4b,4c、後壁4dおよび上壁
4eとを有している。上壁4eは、底壁4aと略平行に
配置されており、この上壁4eの前部は、平坦なアーム
レスト5となっている。アームレスト5は、筐体2の幅
方向に沿って延びている。
【0033】図3および図4に示すように、筐体2は、
上記底壁4aと、この底壁4aに連なる周壁7aとを含
むロアハウジング7と、上記上壁4eと、この上壁4e
に連なる周壁8aとを含むアッパハウジング8とに分割
されている。これらハウジング7,8の周壁7a,8a
は、互いに連続されており、これら周壁7a,8aによ
り、上記筐体2の側壁4b,4cおよび後壁4dが構成
されている。
【0034】ロアハウジング7は、マグネシウム合金の
ような熱伝導性を有する金属材料にて構成されている。
本実施の形態におけるロアハウジング7は、金属ダイカ
スト成型法とプラスティック射出成型法とを合体した、
いわゆるハイブリット成型法によって製造されている。
【0035】アッパハウジング8は、ABS樹脂のよう
な合成樹脂材料にて構成されている。そのため、ロアハ
ウジング7とアッパハウジング8とでは、金属製のロア
ハウジング7の方が熱伝導性に優れている。
【0036】上記アッパハウジング8は、ロアハウジン
グ7に取り外し可能に連結されている。すなわち、図3
の(B)に示すように、ロアハウジング7の周壁7aお
よびアッパハウジング8の周壁8aは、互いに重なり合
う縁部を有している。ロアハウジング7の周壁7aの縁
部には、複数の第1の嵌合爪9が一体に形成されてい
る。これら第1の嵌合爪9は、周壁7aの周方向に間隔
を存して配置されている。
【0037】アッパハウジング8の周壁8aの縁部に
は、複数の第2の嵌合爪10が一体に形成されている。
第2の嵌合爪10は、周壁8aの周方向に間隔を存して
配置されている。これら第2の嵌合爪10を含むアッパ
ハウジング8の周壁8aは、合成樹脂製であるため、ロ
アハウジング7の周壁7aに接離する方向に弾性変形が
可能となっている。
【0038】このため、ロアハウジング7とアッパハウ
ジング8とを突き合わせると、第1および第2の嵌合爪
9,10に対応した部分において周壁8aが弾性変形
し、これら第1および第2の嵌合爪9,10が互いに嵌
合し合うようになっている。この嵌合により、ロアハウ
ジング7とアッパハウジング8とが結合され、箱状の筐
体2が構成される。
【0039】図2に示すように、アッパハウジング8の
上壁4eには、キーボード装着部11が形成されてい
る。キーボード装着部11は、上壁4eのうち上記アー
ムレスト5を除いた部分の略全面に亘るような大きさを
有する凹所にて構成されている。このキーボード装着部
11の底部には、筐体2の内部に連なる開口部11aが
形成されている。
【0040】キーボード装着部11には、情報の入力手
段としてのキーボード13が装着されている。キーボー
ド13は、合成樹脂製のキーボードパネル14と、この
キーボードパネル14の上面に支持された多数のキー1
5とを有している。キーボードパネル14は、キーボー
ド装着部11に嵌合し得るような大きさを有する長方形
板状をなしている。
【0041】図3の(A)や図6に示すように、キーボ
ードパネル14の下面には、補強板16が取り付けられ
ている。補強板16は、アルミニウム合金のような熱伝
導性に優れた金属材料にて構成され、キーボードパネル
14の下面全面を覆っている。
【0042】キーボード13は、キーボードパネル14
および補強板16の前縁部をキーボード装着部11の内
面に係止させ、かつ、このキーボードパネル14および
補強板15の後縁部をキーボード装着部11の内面にね
じ止めすることで、アッパハウジング8に取り外し可能
に支持されている。
【0043】キーボード装着部11の後端部には、カバ
ー18が取り外し可能に支持されている。カバー18
は、アッパハウジング8の幅方向に延びる細長い棒状を
なしている。このカバー18は、キーボード13の後端
部とキーボード装着部11との間の隙間を埋めるととも
に、このキーボード13をアッパハウジング8に固定す
るねじを覆い隠している。
【0044】キーボード装着部11の底部には、金属製
のシールド板20が取り付けられている。シールド板2
0は、キー15の操作に伴うスイッチングノイズが筐体
2の内部に漏洩するのを防止するためのもので、上記キ
ーボード装着部11の開口部11a内に位置されてい
る。そしてシールド板20は、キーボード13の補強板
16に重ね合わされている。
【0045】図1や図4示すように、アッパハウジング
8の上壁4eは、一対のディスプレイ支持部21a,2
1bを有している。ディスプレイ支持部21a,21b
は、キーボード13の後方において、筐体2の幅方向に
離間して配置されており、これらディスプレイ支持部2
1a,21bに上記ディスプレイユニット3が支持され
ている。
【0046】ディスプレイユニット3は、偏平な箱状を
なすハウジング23と、このハウジング23に収容され
たカラー液晶ディスプレイ24とを備えている。ハウジ
ング23の一端部には、筐体2の幅方向に延びる張り出
し部25が形成されている。張り出し部25は、ディス
プレイ支持部21a,21bの間に介在されており、こ
の張り出し部25は、筐体2の上壁4eの後端部を覆う
ように、この上壁4eに向けて延びている。
【0047】張り出し部25の一端部は、ヒンジ装置2
6を介して筐体2に支持されている。ヒンジ装置26
は、ヒンジ軸27と、このヒンジ軸27の一端に回動可
能に連結された第1のブラケット28と、ヒンジ軸27
の他端に固定された第2のブラケット29とを備えてい
る。ヒンジ軸27は、一方のディスプレイ支持部21a
と張り出し部25との間に跨がって水平に配置されてい
る。第1のブラケット28は、アッパハウジング8の内
部に収容され、このアッパハウジング8およびロアハウ
ジング7にねじ止めされている。第2のブラケット29
は、ディスプレイユニット3のハウジング23の内部に
収容され、このハウジング23にねじ止めされている。
【0048】そのため、ディスプレイユニット3は、ヒ
ンジ軸27を支点として、上記アームレスト5やキーボ
ード13を上方から覆い隠す閉じ位置と、キーボード1
3の後方において起立する開き位置とに亘って回動可能
に筐体2に支持されている。
【0049】図3の(A)に示すように、ディスプレイ
ユニット3のハウジング23は、上記カラー液晶ディス
プレイ24を支持するLCDカバー31と、このLCD
カバー31と協働してカラー液晶ディスプレイ24を覆
うLCDマスク32とを備えている。
【0050】LCDカバー31は、マグネシウム合金の
ような熱伝導性を有する金属材料にて構成されている。
そして、本実施の形態におけるLCDカバー31は、上
記ロアハウジング7と同様のハイブリッド成型法によっ
て製造されている。
【0051】LCDマスク32は、ABS樹脂のような
合成樹脂材料にて構成されている。このLCDマスク3
2は、LCDカバー31に取り外し可能に連結されてい
る。すなわち、図3の(C)に示すように、LCDカバ
ー31およびLCDマスク32は、互いに重なり合う外
周縁部を有している。LCDカバー31の外周縁部に
は、複数の第1の嵌合爪33が一体に形成されている。
これら第1の嵌合爪33は、LCDカバー31の周方向
に間隔を存して配置されている。
【0052】LCDマスク32の外周縁部には、複数の
第2の嵌合爪34が一体に形成されている。第2の嵌合
爪34は、LCDマスク32の周方向に間隔を存して配
置されており、これら第2の嵌合爪34を含むLCDマ
スク32は、合成樹脂製であるため弾性変形が可能とな
っている。
【0053】このため、LCDカバー31とLCDマス
ク32とを突き合わせると、第1および第2の嵌合爪3
3,34に対応した部分においてLCDマスク32の外
周縁部が弾性変形し、これら第1および第2の嵌合爪3
3,34が互いに嵌合し合うようになっている。そし
て、この嵌合により、LCDカバー31とLCDマスク
32とが結合され、箱状のハウジング23が構成され
る。
【0054】図1に示すように、筐体2は、バッテリ収
容部37を備えている。バッテリ収容部37は、上記ア
ームレスト5の下方に位置し、このバッテリ収容部37
にはバッテリパック38が取り外し可能に収容されてい
る。バッテリパック38は、コンピュータ1を商用交流
電源が得られない場所で使用する際に、その駆動用電源
として機能するものであり、コンピュータ1に標準装備
されている。
【0055】図3ないし図5に示すように、筐体2の内
部には、回路基板40が収容されている。回路基板40
は、ロアハウジング7の底壁4aにねじ41を介して固
定されている。この回路基板40は、上記キーボード1
3の下方において、底壁4aと略平行に配置されてい
る。この回路基板40の上面40aおよび下面40bに
は、DRAMのような各種の回路部品42が実装されて
いる。
【0056】また、回路基板40の下面40bの前端中
央部には、バッテリコネクタ43が配置されている。バ
ッテリコネクタ43は、上記バッテリ収容部37に露出
されており、このバッテリコネクタ43に上記バッテリ
パック38が取り外し可能に接続されるようになってい
る。
【0057】筐体2の内部には、カード収容部50が形
成されている。カード収容部50は、PCMCIA(Pe
rsonal Computer Memory Card International Associat
ion)カードのような拡張カード(図示せず)を収容す
るためのものである。このカード収容部50は、上記回
路基板40の下面40bとロアハウジング7の底壁4a
との間に形成され、上記筐体2の右側に位置されてい
る。
【0058】カード収容部50は、拡張カードを出し入
れするためのカードスロット51を備えている。カード
スロット51は、筐体2の右側の側壁4cに開口されて
いる。カード収容部50には、多数のピン端子を有する
カードコネクタ53が配置されている。カードコネクタ
53は、回路基板40の下面40bに支持され、上記カ
ードスロット51と向かい合っている。
【0059】図5から明らかなように、カード収容部5
0は、カードスロット51を通じて筐体2の外方に開放
されている。そのため、本実施の形態のコンピュータ1
は、拡張カードを使用しない時に、カードスロット51
を塞ぐ閉塞部材61を装備している。閉塞部材61は、
拡張カードに類似した形状を有し、上記カード収容部5
0に挿入されている。そして、閉塞部材61をカード収
容部50に挿入した状態では、閉塞部材61の端面61
aがカードスロット51に臨んでおり、このことによ
り、カードスロット51が閉塞されている。
【0060】図3や図5に示すように、回路基板40の
上面40aには、CPUを構成する回路素子としてのT
CP(Tape Carrier Package)76が実装されている。
このTCP76は、コンピュータ1の処理速度の高速化
に対応して、動作中の消費電力が大きくなっており、そ
れに伴いTCP76の発熱量も非常に大きなものとなっ
ている。
【0061】図6および図7に示すように、TCP76
は、柔軟な樹脂フィルムからなるキャリア77と、この
キャリア77の中央部に支持され、動作中に発熱するI
Cチップ78とを有している。キャリア77は、四つの
角部を有する四角形状をなしており、このキャリア77
には、銅箔からなる多数のリード79が形成されてい
る。
【0062】リード79は、第1の端部79aと第2の
端部79bとを有している。リード79の第1の端部7
9aは、ICチップ78のバンプに半田付けされてい
る。これらリード79とICチップ78の半田付け部分
は、ポッティング樹脂80によって覆われている。リー
ド79の第2の端部79bは、キャリア78の縁部から
外方に導出されている。
【0063】TCP76は、リード79とICチップ7
8との半田付け部分を回路基板40とは反対側に向け
た、いわゆるフェースアップの姿勢で回路基板40の上
面40aに実装されている。そして、回路基板40の上
面40aには、多数のパッド81が配置されており、こ
れらパッド81にリード79の第2の端部79bが半田
付けされている。
【0064】回路基板40の上面40aには、合成樹脂
製のリードカバー82が配置されている。リードカバー
82は、リード79の第2の端部79bとパッド81と
の半田付け部分を覆って保護するためのものである。こ
のリードカバー82は、粘着テープ84を介して回路基
板40の上面40aに固定されている。このリードカバ
ー82の中央部には、通孔83が開口されており、この
通孔83を通じて上記ICチップ78が回路基板40の
上方に露出されている。
【0065】図2や図5に示すように、筐体2の内部に
は、TCP76の実装部分に対応してヒートシンク85
が配置されている。本実施の形態におけるヒートシンク
85は、コールドプレート86と、このコールドプレー
ト86に連なる熱拡散プレート87とに分割されてい
る。
【0066】コールドプレート86は、アルミニウム合
金あるいは銅系合金材料のような熱伝導性に優れた金属
材料にて構成され、上記シールド板20の下方に位置さ
れている。そして、このシールド板20は、コールドプ
レート86よりも大きな平面形状を有している。
【0067】コールドプレート86は、上記TCP76
と向かい合う受熱部88と、この受熱部88の周囲から
回路基板40の上面40aに沿って広がる延長部89と
を一体に備えている。図2や図6に示すように、受熱部
88は、上記リードカバー82と略同じ大きさを有する
四角形状をなしている。この受熱部88の下面には、回
路基板40に向けて突出する凸部91が形成されてい
る。この凸部91の先端は、ICチップ78に対応した
大きさを有する平坦な受熱面92となっている。受熱面
92は、熱伝導性を有するゴム状の弾性体93を介して
ICチップ78に接している。
【0068】そのため、ICチップ78が発熱すると、
このICチップ78の熱は、弾性体93を介してコール
ドプレート86の受熱部88に逃がされるようになって
いる。また、受熱部88は、一対のねじ孔94a,94
bを有している。ねじ孔94a,94bは、受熱部88
の対角位置に配置されており、上記凸部91から外れて
いる。
【0069】図8に示すように、コールドプレート86
の延長部89は、受熱部88から回路基板40の前方、
左側方および右側方に向けて延びている。延長部89
は、回路基板40と略平行をなしており、この延長部8
9の上面には、複数の放熱フィン95が一体に形成され
ている。放熱フィン95の先端は、上記シールド板20
の下面に接している。そして、コールドプレート86
は、その延長部89の左端部および右端部を夫々ねじ9
6を介して回路基板40に固定することで、この回路基
板40の上面40aに保持されている。
【0070】そのため、上記TCP76と上記コールド
プレート86とは、共に回路基板40の上面40aに保
持されており、これらTCP76とコールドプレート8
6との位置合わせが精度良くなされている。
【0071】上記ヒートシンク85の熱拡散プレート8
7は、上記キーボード13とコールドプレート86との
間に位置されている。熱拡散プレート87は、アルミニ
ウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成さ
れている。この熱拡散プレート87は、伝熱部101
と、この伝熱部101に連なる放熱部102とを一体に
備えている。
【0072】伝熱部101は、コールドプレート86の
受熱部88に対応した大きさを有する四角形状をなして
いる。この伝熱部101は、一対の挿通孔103a,1
03bを有し、これら挿通孔103a,103bは、コ
ールドプレート86のねじ孔94a,94bに夫々連な
っている。
【0073】放熱部102は、筐体2の幅方向に延びる
帯状をなしている。放熱部102は、その上面に複数の
放熱突起104を一体に有している。放熱突起104
は、筐体2の奥行き方向に延びる板状をなしており、こ
れら放熱突起104は、筐体2の幅方向に間隔を存して
配置されている。
【0074】このような熱拡散プレート87は、上記キ
ーボード装着部11に臨む上壁4eの下面に図示しない
粘着テープを介して固定されている。この固定により、
伝熱部101がキーボード装着部11の開口部11aの
内側に位置されるとともに、放熱部102がキーボード
装着部11の後方に位置されている。
【0075】伝熱部101は、上記シールド板20の下
方に位置されている。このシールド板20は、伝熱部1
01と向かい合う部分に開口部106を有し、この開口
部106の開口周縁には、一対の舌片107a,107
bが形成されている。舌片107a,107bは、上記
挿通孔103a,103bに対応した位置において、伝
熱部101の上面に重ねられている。
【0076】図9に示すように、伝熱部101は、上記
アッパハウジング8をロアハウジング7に連結した時
に、上記受熱部88の上面に重ねられるようになってい
る。この伝熱部101の挿通孔103a,103bに
は、ねじ108が挿通されており、このねじ108は、
コールドプレート86のねじ孔94a,94bにねじ込
まれている。このねじ込みにより、伝熱部101の下面
が受熱部88の上面に隙間なく押し付けられ、受熱部8
8から放熱部102に至る熱伝達経路が構成されるよう
になっている。
【0077】なお、ねじ108は、上記シールド板20
の舌片107a,107bを熱拡散プレート87の伝熱
部101に共締めしている。図2ないし図4に示すよう
に、上記アッパハウジング8の上壁4eは、上記ヒート
シンク85の放熱部102と向かい合う後端部109を
有している。上壁4eの後端部109は、上記キーボー
ド13の後方であり、かつ、ディスプレイ支持部21
a,21bの間に位置されており、上記ディスプレイユ
ニット3が閉じ位置又は開き位置のいずれの位置に回動
されている状態においても、その張り出し部25によっ
て覆い隠されている。そして、この上壁4eの後端部1
09は、ディスプレイユニット3の回動方向に沿うよう
に円弧状に湾曲された凹面となっている。
【0078】図3の(A)、図4および図10に示すよ
うに、上壁4eの後端部109には、複数の放熱孔11
0が開口されている。放熱孔110は、アッパハウジン
グ8の奥行き方向に延びるスリット状をなしている。こ
れら放熱孔110は、上記ディスプレイ支持部21a,
21bの間において、アッパハウジング8の幅方向に間
隔を存して配置されている。放熱孔110は、上記ディ
スプレイユニット3が閉じ位置又は開き位置のいずれの
位置に回動されている状態においても、そのハウジング
23の張り出し部25と向かい合っている。そして、放
熱孔110が開口された上壁4eの後端部109と張り
出し部25との間には、所定の隙間111が形成されて
おり、この隙間111を外気が流通するようになってい
る。
【0079】放熱部102の放熱突起104は、上記放
熱孔110に挿入されている。放熱突起104の先端
は、円弧状に凹むように湾曲されているとともに、上記
放熱孔110を介して上記隙間111に露出されてい
る。そして、これら放熱突起104の先端は、上記ディ
スプレイユニット3の張り出し部25によって上方から
覆われている。
【0080】このような構成において、コンピュータ1
が動作すると、TCP76の電力消費に伴いICチップ
78が発熱する。このICチップ78は、ヒートシンク
85を構成するコールドプレート86の受熱部88に弾
性体93を介して接しているので、ICチップ78の熱
の多くは、受熱部88に伝えられる。
【0081】この場合、コールドプレート86は、受熱
部88から回路基板40の上面40aに沿うように拡張
された延長部89を備えているので、受熱部88に伝え
られた熱は、延長部89に拡散される。この延長部89
は、多数の放熱フィン95を有するので、コールドプレ
ート86と空気との接触面積が多くなる。この結果、コ
ールドプレート86に伝えられたICチップ78の熱
は、回路基板40上の広い範囲から筐体2の内部に自然
空冷による放熱により拡散される。
【0082】また、コールドプレート86の受熱部88
は、熱拡散プレート87の伝熱部101に接しているの
で、受熱部88に伝えられたICチップ78の熱は、伝
熱部101を経て放熱部102に伝えられる。この放熱
部102は、複数の放熱突起104を有するとともに、
これら放熱突起104は、アッパハウジング8の放熱孔
110を通じて筐体2とディスプレイユニット3との間
の隙間111に露出されている。そのため、放熱突起1
04は、隙間111を流れる外気に直接さらされること
になり、放熱部102に伝えられたICチップ78の熱
を筐体2の外方に放出することができる。
【0083】したがって、ICチップ78の熱を筐体2
の内部に自然放熱するだけのものに比べて、TCP76
の放熱効果を最大限に高めることができる。その上、熱
拡散プレート87の放熱突起104は、アッパハウジン
グ8の幅方向に間隔を存して配置されているので、放熱
部102に伝えられたICチップ78の熱は、アッパハ
ウジング8の幅方向に間隔を存した複数箇所から筐体2
の外方に放出されることになり、上壁4eの後端部10
9の局部的な温度上昇を防止することができるまた、上
記構成の場合、上壁4eと張り出し部25との間の隙間
111を流れる外気が断熱層として機能するため、ディ
スプレイユニット3に対する放熱突起104の熱影響を
少なく抑えることができる。
【0084】さらに、上記構成によると、コールドプレ
ート86の冷却フィン95は、シールド板20を介して
キーボード13の補強板16に重ね合わされているの
で、このコールドプレート86に伝えられたICチップ
78の熱は、シールド板20を経て補強板16に逃がさ
れる。このシールド板20は、コールドプレート86よ
りも大きな平面形状を有するため、コールドプレート8
6の熱を補強板16の広い範囲に亘って拡散させること
ができ、この補強板16が局部的に加熱されることはな
い。
【0085】そのため、コールドプレート86に伝えら
れた熱を、キーボード13に効率良く逃がすことがで
き、TCP76の放熱性能を高めることができる。さら
に、TCP76は、回路基板40に実装されているとと
もに、この回路基板40は、筐体2のロアハウジング7
にねじ止めされているので、TCP76の熱の一部は、
回路基板40を介してロアハウジング7に逃がされる。
この場合、ロアハウジング7は、合成樹脂材料に比べて
熱伝導性に優れた金属製であり、この金属部分が筐体2
の外方に直接露出されているため、ロアハウジング7の
放熱性が良好となる。この結果、筐体2の内部にTCP
76の熱が籠り難くなり、TCP76や回路基板40の
雰囲気温度を低く抑えることができる。
【0086】加えて、熱拡散プレート87の放熱突起1
04は、アッアハウジング8の放熱孔110を貫通して
筐体2の外方に露出されているため、筐体2の内側に数
多くの放熱突起104を収容する広いスペースを確保す
る必要はない。このため、筐体2を薄くコンパクトに形
成することができ、コンピュータ1の小形化に寄与す
る。
【0087】しかも、上記ヒートシンク85の放熱突起
104は、上壁4eの後端部109において、ディスプ
レイユニット3の張り出し部25の下側に入り込み、こ
の張り出し部25によって覆われているので、ディスプ
レイユニット3が放熱突起104のガードとして機能す
ることになる。そのため、オペレータが指先でキーボー
ド13を操作する際に、指先が放熱突起104に触れる
虞はなく、オペレータに対する熱影響を少なく抑えるこ
とができる。
【0088】それとともに、キーボード13を操作する
際に、オペレータの手が触れ易いアッパハウジング8
は、金属に比べて熱が伝わり難い合成樹脂製であるか
ら、ロアハウジング7にTCP76の熱を積極的に逃が
すようにしたにも拘らず、アッパハウジング8の温度上
昇を抑えることができる。したがって、キーボード13
の操作時にオペレータが熱い思いをすることはなく、キ
ーボード13の操作性が損なわれずに済む。
【0089】なお、本発明は、上記第1の実施の形態に
特定されるものではなく、図11に本発明の第2の実施
の形態を示す。この第2の実施の形態は、主に筐体2に
関する事項が上記第1の実施の形態と相違しており、そ
れ以外の構成は上記第1の実施の形態と同様である。そ
のため、第2の実施の形態において、上記第1の実施の
形態と同一の構成部分については同一の参照符号を付し
て、その説明を省略する。
【0090】図11の(A)に示すように、筐体2のア
ッパハウジング120は、ロアハウジング7と同様にマ
グネシウム合金のような熱伝導性を有する金属材料にて
構成されている。そのため、本実施の形態においては、
筐体2全体が放熱性に優れた金属製となっている。
【0091】また、このアッパハウジング120のう
ち、オペレータの手が触れやすい部分、具体的には、キ
ーボード13を操作する際に手を載せるアームレスト5
あるいは上壁4eにおけるキーボード装着部11の周囲
は、断熱性を有する表面層121によって被覆されてい
る。この表面層121は、弾性を有し、かつ手触りの良
い合成樹脂材料にて構成されている。
【0092】このような構成によれば、筐体2全体が熱
伝導性に優れた金属材料にて構成され、この金属部分の
多くが外方に露出されているため、筐体2の放熱性が良
好となる。この結果、ヒートシンク85からの自然放熱
による熱伝達や回路基板40を介して筐体2に逃がされ
るTCP76の熱を、この筐体2の外方に効率良く放出
することができ、この筐体2の内部にTCP76の熱が
籠り難くなる。
【0093】また、ヒートシンク85から筐体2への熱
伝達が良好に行なわれるために、筐体2自体が一種のヒ
ートシンクとしての機能を兼ねることになり、回路基板
40上の本来のヒートシンク85を無理に大型化する必
要はない。したがって、筐体2の内側にヒートシンク8
5を収める広いスペースを確保する必要はなく、この筐
体2を薄くコンパクトに形成することができる。
【0094】しかも、筐体2のうち、アームレスト5の
ようにオペレータの手が触れ易い部分は、断熱性を有す
る表面層121によって覆われているから、アームレス
ト5の温度上昇が抑えられる。したがって、筐体2全体
を金属製として、この筐体2の放熱効果を高めるように
したにも拘らず、キーボード13を操作する際に、オペ
レータが熱い思いをすることはなく、オペレータに対す
る熱影響を少なく抑えることができる。
【0095】なお、上記実施の形態においては、発熱す
る回路素子としてTCPを例に掲げて説明したが、この
回路素子はTCPに制約されるものではなく、その他の
LSIパッケージであっても同様に実施可能である。
【0096】
【発明の効果】請求項1および請求項8に記載された発
明によれば、ヒートシンクの放熱部は、筐体の外方に露
出されているので、このヒートシンクに伝えられた回路
素子の熱は、筐体の外部の大気中に直接放熱されること
になる。そのため、ヒートシンクの熱を筐体の内部に自
然放熱している従来の機器に比べて、ヒートシンクの放
熱効率を高めることができ、回路素子の過熱を防止でき
る。また、筐体の内部にヒートシンクの放熱部を収容す
る広いスペースを確保する必要はなく、その分、筐体を
薄くコンパクトに形成することができる。しかも、放熱
部は、ディスプレイユニットの張り出し部によって覆わ
れているので、このディスプレイユニットが放熱部のガ
ードとして機能することになる。そのため、オペレータ
が入力手段を操作する際に、放熱部に指先が触れる虞は
なく、オペレータへの熱影響を少なく抑えることができ
る。
【0097】また、請求項8によると、回路素子の熱の
一部は、回路基板を介して熱伝導性に優れた金属製のロ
アハウジングに逃がされるので、回路素子からの熱は、
ロアハウジングの全体に亘って広く拡散され、ここから
外方に放出される。そのため、筐体の内部に熱溜まりが
生じ難くなり、回路素子の放熱性能をより高めることが
できる。
【0098】請求項9に記載された発明によれば、ヒー
トシンクからの熱を受ける筐体は、熱伝導性に優れた金
属製であるから、ヒートシンクから放出された熱は、筐
体に効率良く伝わり、この筐体全体に亘って広く拡散さ
れる。そのため、筐体の内部に熱溜まりが生じることは
なく、回路素子の放熱効果を最大限に高めることができ
る。また、ヒートシンクから筐体への熱伝導が効率良く
行なわれるので、この筐体自体が一種のヒートシンクと
して機能することになり、この筐体の内部に収容される
本来のヒートシンクを無理に大型化する必要はない。そ
のため、筐体の内側にヒートシンクを収める広いスペー
スを確保する必要はなく、筐体を薄くコンパクトに形成
することができる。しかも、入力手段をマミュアル操作
する際に、オペレータの手が触れ易い上壁の外面は、断
熱性の表面層で覆われているので、上壁の外面の温度上
昇が抑えられる。したがって、金属製の筐体を利用して
回路素子の放熱を行なう構成でありながら、オペレータ
への熱影響を少なく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るポータブルコ
ンピュータの斜視図。
【図2】回路基板上のTCPとヒートシンクおよびキー
ボードとの位置関係を分解して示す斜視図。
【図3】(A)は、ポータブルコンピュータの断面図。
(B)は、筐体のロアハウジングとアッパハウジングと
の連結部分の断面図。(C)ディスプレイユニットのL
CDカバーとLCDマスクとの連結部分の断面図。
【図4】図3の(A)のA−A線に沿う断面図。
【図5】図3の(A)のB−B線に沿う断面図。
【図6】回路基板に実装されたTCPとヒートシンクと
の位置関係を示す断面図。
【図7】回路基板に実装されたTCPとリードカバーと
の関係を示す斜視図。
【図8】筐体のロアハウジングに、コールドプレートを
有する回路基板を組み込んだ状態を示す斜視図。
【図9】ヒートシンクの熱拡散プレートとコールドプレ
ートとの関係を示す斜視図。
【図10】キーボードを有する筐体の平面図。
【図11】(A)は、筐体を一部断面で示すポータブル
コンピュータの側面図。(B)は、図11の(C)部を
拡大して示す断面図。
【符号の説明】
2…筐体 3…ディスプレイユニット 4e…上壁 7…ロアハウジング 8…アッパハウジング 13…入力手段(キーボード) 25…張り出し部 40…回路基板 76…回路素子(TCP) 85…ヒートシンク 102…放熱部 121…表面層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外方に露出された上壁を有する箱状の筐
    体と;この筐体の上壁に配置され、マニュアル操作によ
    り情報を入力するための入力手段と;この入力手段の後
    方において上記筐体に支持され、この筐体の上壁の一部
    を覆うように、この上壁に向けて延びる張り出し部を有
    するディスプレイユニットと;上記筐体の内部に収容さ
    れ、動作中に発熱する回路素子と;上記筐体の内部に収
    容され、上記回路素子の熱を受けるとともに、この熱を
    放出するための金属製のヒートシンクと;を備えてお
    り、 上記ヒートシンクは、上記上壁のうち、上記ディスプレ
    イユニットの張り出し部によって覆われる部分に露出さ
    れる放熱部を有していることを特徴とする携帯形機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記放熱部が
    露出された上壁と上記ディスプレイユニットの張り出し
    部との間には、外気が流通する隙間が形成されているこ
    とを特徴とする携帯形機器。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記上壁のう
    ち、上記ディスプレイユニットの張り出し部によって覆
    われる部分は、上記筐体の幅方向に間隔を存して配置さ
    れた複数の放熱孔を有し、また、上記ヒートシンクの放
    熱部は、上記放熱孔に挿入された複数の放熱突起を備え
    ていることを特徴とする携帯形機器。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記回路素子
    は、回路基板に実装され、また、上記筐体は、上記回路
    基板が支持された底壁を有するロアハウジングと、この
    ロアハウジングに連結され、上記上壁を有するアッパハ
    ウジングと、を備えており、上記アッパハウジングは、
    合成樹脂材料にて構成されているとともに、上記ロアハ
    ウジングは、上記合成樹脂材料よりも熱伝導性に優れた
    金属材料にて構成されていることを特徴とする携帯形機
    器。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、上記ヒートシ
    ンクは、上記回路基板に支持され、上記回路素子の熱を
    受けるコールドプレートと;上記アッパハウジングに支
    持され、上記放熱突起を有する熱拡散プレートと;に分
    割されており、この熱拡散プレートは、上記ロアハウジ
    ングと上記アッパハウジングとを連結した時に、上記コ
    ールドプレートに接することを特徴とする携帯形機器。
  6. 【請求項6】 請求項1の記載において、上記筐体の上
    壁は、キーボード装着口を有し、また、上記入力手段
    は、上記キーボード装着口に装着されたキーボードであ
    り、このキーボードは、多数のキーを有するとともに、
    上記キーボード装着口に嵌合された合成樹脂製のキーボ
    ードパネルと、このキーボードパネルの下面を覆う金属
    製の補強板と、を有し、この補強板に上記ヒートシンク
    が接していることを特徴とする携帯形機器。
  7. 【請求項7】 請求項6の記載において、上記筐体は、
    上記キーボード装着口に配置された金属製のシールド板
    を有し、このシールド板は、上記ヒートシンクよりも大
    きな平面形状を有するとともに、上記ヒートシンクと上
    記補強板との間で挾み込まれていることを特徴とする携
    帯形機器。
  8. 【請求項8】 外方に露出された上壁を有する箱状の筐
    体と;この筐体の上壁に配置されたキーボードと;この
    キーボードおよび上記上壁を上方から覆う閉じ位置と、
    上記キーボードの後方において起立する開き位置とに亘
    って回動可能に上記筐体に支持され、少なくとも開き位
    置に回動された時に、上記上壁の一部を覆うように、こ
    の上壁に向けて延びる張り出し部を有するディスプレイ
    ユニットと;上記筐体の内部に収容され、動作中に発熱
    する回路素子が実装された回路基板と;上記回路基板に
    支持され、上記回路素子の熱を受けるとともに、この熱
    を放出するための金属製のヒートシンクと;を備えてい
    る携帯形機器において、 上記筐体は、上記回路基板を支持する金属製のロアハウ
    ジングと、このロアハウジングに連結され、上記上壁を
    有する合成樹脂製のアッパハウジングとに分割され、 また、上記ヒートシンクは、上記上壁のうち、上記ディ
    スプレイユニットの張り出し部によって覆われる部分に
    露出される放熱部を有していることを特徴とする携帯形
    機器。
  9. 【請求項9】 外方に露出された上壁を有する箱状の筐
    体と;この筐体の上壁に配置され、マニュアル操作によ
    り情報を入力するための入力手段と;上記筐体に支持さ
    れ、上記入力手段の後方に位置されたディスプレイユニ
    ットと;上記筐体の内部に収容され、動作中に発熱する
    回路素子と;上記筐体の内部に収容され、上記回路素子
    の熱を受けるとともに、この熱を放出するための金属製
    のヒートシンクと;を備えており、 上記筐体は、合成樹脂材料よりも熱伝導性に優れた金属
    材料にて構成され、この筐体のうち、少なくとも上記上
    壁の外面は、断熱性を有する表面層で被覆されているこ
    とを特徴とする携帯形機器。
  10. 【請求項10】 請求項9の記載において、上記回路素
    子は、回路基板に実装され、この回路基板は、上記筐体
    の内面に支持されていることを特徴とする携帯形機器。
  11. 【請求項11】 請求項9の記載において、上記ディス
    プレイユニットは、上記筐体の上壁の一部を覆うよう
    に、この上壁に向けて延びる張り出し部を有し、この張
    り出し部と上壁との間には、外気が流通する隙間が形成
    されているとともに、上記ヒートシンクは、上記上壁の
    うち、上記ディスプレイユニットの張り出し部によって
    覆われる部分に露出される放熱部を有していることを特
    徴とする携帯形機器。
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