JP2001332881A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2001332881A
JP2001332881A JP2000153380A JP2000153380A JP2001332881A JP 2001332881 A JP2001332881 A JP 2001332881A JP 2000153380 A JP2000153380 A JP 2000153380A JP 2000153380 A JP2000153380 A JP 2000153380A JP 2001332881 A JP2001332881 A JP 2001332881A
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heat
housing
heat sink
keyboard
unit
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JP2000153380A
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Hiroyuki Mizuguchi
浩之 水口
Kohei Wada
光平 和田
Takumi Komura
拓未 小村
So Kotegawa
創 小手川
Motoki Tomita
元樹 富田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、ヒンジ金具を利用してヒート
シンクとキーボードユニットとを熱的に接続することが
でき、発熱体の放熱効果を十分に確保しつつ、放熱経路
の構造を簡略化してコストを軽減できる電子機器を得る
ことにある。 【解決手段】ポータブルコンピュータ1のような電子機
器は、キーボード装着口10が開口された筐体4と;キー
ボード装着口に設置されたキーボードユニット13と;筐
体の内部に収容され、半導体パッケージ36に熱的に接続
されるとともに、キーボードユニットの下方に位置され
たヒートシンク40と;筐体にヒンジ金具31を介して回動
可能に支持されたディスプレイユニット3と;を備えて
いる。ヒンジ金具は、筐体の内部においてヒートシンク
とキーボードユニットとの間に介在される熱中継部51を
一体に有している。この熱中継部は、ヒートシンクおよ
びキーボードユニットの双方に熱的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポータブルコンピ
ュータや移動体情報機器のうような電子機器に係り、特
にその筐体の内部に収容された発熱体の放熱を促進させ
るための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブルコンピュータのような電子機
器は、文字、音声および画像のような多用のマルチメデ
ィア情報を処理するためのMPU(Micro Processing Unit)
を装備している。この種のMPUは、情報の処理速度の高
速化や多機能化に伴って消費電力が増加の一途を辿り、
動作中の発熱量もこれに比例して急速に増加する傾向に
ある。
【0003】そのため、MPUの安定した動作を保証する
ためには、MPUの放熱性を高める必要があり、それ故、
ヒートシンクのような様々な放熱・冷却手段が必要不可
欠な存在となる。
【0004】従来のポータブルコンピュータにおいて、
MPUが実装された回路基板上にヒートシンクを設置し、
このヒートシンクとMPUとを熱的に接続するとともに、
このヒートシンクに伝えられたMPUの熱をキーボードユ
ニットを介して外気中に放出するようにしたものが知ら
れている。この従来のポータブルコンピュータでは、ヒ
ートシンクの上面がキーボードユニットの裏面の補強板
と向かい合っており、これらヒートシンクと補強板との
間に熱伝導性を有する中継プレートが介在されている。
【0005】このため、MPUからヒートシンクに伝えら
れた熱は、中継プレートを介してキーボードユニットの
補強板に逃され、この補強板が一種の放熱板として機能
するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
構成によると、ヒートシンクの熱を補強板に伝える中継
プレートは、ヒートシンクとは独立した専用の別部品で
あるため、MPUの放熱経路を構成するために必要な部品
点数が多くなる。
【0007】しかも、中継プレートをヒートシンクと補
強板との間の所定位置に保持するための格別な構成を必
要とするので、ヒートシンクや中継プレートの形状が複
雑化したり、これらヒートシンクや中継プレートを固定
するねじの本数が増える虞があり得る。この結果、MPU
の放熱経路のコストが高くなり、これが電子機器の低価
格化を妨げる一つの要因となるといった不具合がある。
【0008】本発明はこのような事情にもとづいてなさ
れたもので、ヒンジ金具を利用してヒートシンクとキー
ボードユニットとを熱的に接続することができ、発熱体
の放熱効果を十分に確保しつつ、放熱経路の構造を簡略
化してコストを軽減できるとともに、筐体を薄くコンパ
クトに形成できる電子機器の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る電子機器は、キーボード装着口が開口
された筐体と;この筐体のキーボード装着口に設置され
たキーボードユニットと;上記筐体の内部に収容され、
発熱体に熱的に接続されるとともに、上記キーボードユ
ニットの下方に位置されたヒートシンクと;上記筐体に
ヒンジ金具を介して回動可能に支持されたディスプレイ
ユニットと;を具備している。そして、上記ヒンジ金具
は、上記筐体の内部において上記ヒートシンクと上記キ
ーボードユニットとの間に介在される熱中継部を一体に
有し、この熱中継部は、上記ヒートシンクおよび上記キ
ーボードユニットの双方に熱的に接続されていることを
特徴としている。
【0010】このような構成によると、ヒンジ金具の熱
中継部は、ヒートシンクとキーボードユニットとの間に
介在されて、これら両者を熱的に接続しているので、ヒ
ートシンクに伝えられた発熱体の熱は、ヒンジ金具の熱
中継部を通じてキーボードユニットに逃され、ここから
外気中に放出される。
【0011】しかも、熱中継部は、ヒンジ金具の一部で
あるから、このヒンジ金具がヒートシンクに伝えられた
熱をキーボードユニットに逃す放熱経路を構成すること
になる。このため、ヒートシンクの熱をキーボードユニ
ットに逃す専用の中継プレートを省略できるとともに、
この中継プレートを位置決めしたり固定するための構成
が不要となり、その分、電子機器の部品点数を削減する
ことができる。
【0012】その上、ヒートシンクの周囲に中継プレー
トを固定するスペースを確保する必要もなくなるので、
このヒートシンクの周囲から無駄なスペースを排除する
ことができ、筐体の薄形化を図ることができる。
【0013】また、ヒンジ金具は、筐体とディスプレイ
ユニットとを連結しているので、熱中継部に伝えられた
熱の一部は、ヒンジ金具を経由してディスプレイユニッ
トに逃される。このため、発熱体の放熱範囲を拡大する
ことができ、キーボードユニットやディスプレイユニッ
トを利用して発熱体の熱を効率良く放出することができ
る。
【0014】また、上記目的を達成するため、本発明に
係る電子機器は、ディスプレイユニットと;キーボード
装着口が開口された筐体と;この筐体のキーボード装着
口に設置されたキーボードユニットと;上記筐体の内部
に収容され、発熱体が実装された上面を有する回路基板
と;この回路基板の上面に設置され、上記発熱体に熱的
に接続されるとともに、上記キーボードユニットの下方
に位置されたヒートシンクと;上記筐体の後端部に固定
された第1のブラケットと、上記ディスプレイユニット
に固定された第2のブラケットと、これら第1および第
2のブラケットに跨るヒンジ軸とを含み、上記筐体と上
記ディスプレイユニットとを回動可能に連結するヒンジ
金具と;を具備している。そして、上記ヒンジ金具の第
1のブラケットは、上記キーボードユニットと上記ヒー
トシンクとの間を通して上記筐体の前方に延びる熱中継
部を有し、この熱中継部は、上記キーボードユニットお
よび上記ヒートシンクの双方に熱的に接続されているこ
とを特徴としている。
【0015】このような構成において、筐体に固定され
た第1のブラケットは、ヒートシンクとキーボードユニ
ットとを熱的に接続する熱中継部を有するので、ヒート
シンクに伝えられた発熱体の熱は、熱中継部を通じてキ
ーボードユニットに逃され、ここから外気中に放出され
る。
【0016】また、熱中継部は、ヒンジ金具の第1のブ
ラケットの一部であるから、熱中継部に伝えられた熱の
一部は、ここから第1のブラケット、ヒンジ軸および第
2のブラケットを通じてディスプレイユニットに逃され
る。このため、発熱体の放熱範囲を拡大することがで
き、キーボードユニットばかりでなくディスプレイユニ
ットを利用して発熱体の熱を効率良く放出することがで
きる。
【0017】それとともに、ヒンジ金具の熱中継部は、
ヒートシンクに伝えられた発熱体の熱をキーボードユニ
ットに積極的に逃す放熱経路を構成するので、従来の如
き伝熱専用の中継プレートを省略できるとともに、この
中継プレートを位置決めしたり固定するための構成が不
要となり、その分、電子機器の部品点数を削減すること
ができる。
【0018】加えて、ヒートシンクの周囲に中継プレー
トを固定するスペースを確保する必要もなくなるので、
ヒートシンクの周囲から無駄なスペースを排除すること
ができ、筐体の薄形化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態をポータ
ブルコンピュータに適用した図面にもとづいて説明す
る。
【0020】図1および図2は、電子機器としてのポー
タブルコンピュータ1を開示している。ポータブルコン
ピュータ1は、コンピュータ本体2と、このコンピュー
タ本体2に支持されたディスプレイユニット3とを備え
ている。
【0021】コンピュータ本体2は、箱状の筐体4を有
している。筐体4は、底壁5aを含むロアハウジング5
と、上壁6aを含むアッパハウジング6とで構成され、
これらハウジング5,6は互いに連結されている。筐体
4の前端部には、バッテリ取り付け部7が形成されてい
る。バッテリ取り付け部7は、筐体4の幅方向に沿って
延びており、このバッテリ取り付け部7にバッテリ8が
取り付けられている。
【0022】アッパハウジング6は、その上壁6aに開
口されたキーボード装着口10を有している。キーボー
ド装着口10は、上壁6aの略全面に亙るような大きさ
を有する矩形状をなしており、このキーボード装着口1
0の開口縁部には、内向きに張り出す支持壁11が形成
されている。
【0023】図2および図5に示すように、キーボード
装着口10には、キーボードユニット13が設置されて
いる。キーボードユニット13は、合成樹脂製のベース
プレート14と、多数のキートップ15と、ベースプレ
ート14を補強する補強板16とを備えている。
【0024】ベースプレート14は、キーボード装着口
10にきっちりと嵌まり込むような大きさを有し、この
ベースプレート14の上面にキートップ15が六列に並
べて配置されている。補強板16は、アルミニウム合金
のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成されてい
る。補強板16は、ベースプレート14の下面を全面的
に覆っており、この補強板16の外周縁部が上記支持壁
11に引っ掛かっている。このため、キーボードユニッ
ト13の補強板16は、キーボード装着口10を通じて
筐体4の内部に露出されている。
【0025】図3に示すように、筐体4のアッパハウジ
ング6は、中空の筒状をなす一対の支持部18a,18
bを有している。支持部18a,18bは、アッパハウ
ジング6の後端部において、このアッパハウジング6の
幅方向に互いに離間して配置されており、これら支持部
18a,18bの間にCCDカメラ19が取り外し可能に
支持されている。CCDカメラ19は、筐体4の幅方向に
沿う中央部において、上記キーボードユニット13の後
方に位置されている。
【0026】図2や図5に示すように、筐体4の内部に
は、第1および第2の回路基板21,22が収容されて
いる。第1の回路基板21は、ロアハウジング5の底壁
5aと平行に配置にされている。第2の回路基板22
は、一対のスタッキングコネクタ23を介して第1の回
路基板21に電気的に接続されている。この第2の回路
基板22は、筐体4の幅方向に沿う中央よりも右側に偏
った位置において、第1の回路基板21の上方に位置さ
れている。そして、第2の回路基板22は、第1の回路
基板21と平行に配置されているとともに、その上面が
上記キーボードユニット13の補強板16と向かい合っ
ている。
【0027】ディスプレイユニット3は、ディスプレイ
ハウジング25と、このディスプレイハウジング25の
内部に収容された液晶表示装置26とを備えている。デ
ィスプレイハウジング25は、前面に表示用の開口部2
7を有する偏平な箱状をなしている。液晶表示装置26
は、文字や画像のような情報を表示する表示画面28を
有し、この表示画面28は、ディスプレイハウジング2
5の開口部27を通じて外方に露出されている。
【0028】ディスプレイハウジング25は、その一端
部から突出する一対の脚部29a,29bを有してい
る。脚部29a,29bは、ディスプレイハウジング2
5の幅方向に互いに離間して配置されており、これら脚
部29a,29bの間に支持部18a,18bが介在さ
れている。
【0029】ディスプレイユニット3は、図3や図4の
(A)に示すようなヒンジ金具31を介して筐体4の後
端部に回動可能に連結されている。ヒンジ金具31は、
第1のブラケット32、第2のブラケット33およびヒ
ンジ軸34を備えている。これら各構成要素32〜34
は、例えばアルミニウム合金のような熱伝導性に優れた
金属材料にて構成されている。
【0030】第1のブラケット32は、第2の回路基板
22と共にロアハウジング5の底壁5aにねじ止めされ
ている。この第1のブラケット32は、筐体4の後端部
に位置されているとともに、アッパハウジング6の右側
の支持部18bによって覆われている。第2のブラケッ
ト33は、ディスプレイハウジング25の内部に収容さ
れている。この第2のブラケット33は、ディスプレイ
ハウジング25の内面にねじ止めされているとともに、
その一端がディスプレイハウジング25の右側の脚部2
9bに導かれている。
【0031】ヒンジ軸34は、第1のブラケット32と
第2のブラケット33との間に跨っており、上記筐体4
やディスプレイユニット3の幅方向に沿って水平に配置
されている。ヒンジ軸34の一端部は、第1のブラケッ
ト32に回動可能に連結されている。このヒンジ軸34
と第1のブラケット32との連結部分には、例えば波形
座金を用いた摩擦式のブレーキ機構35が組み込まれて
おり、このブレーキ機構35の存在によりヒンジ軸34
の自由な回動が制限されている。また、ヒンジ軸34の
他端は、第2のブラケット33の一端に固定されてい
る。
【0032】このため、ディスプレイユニット3は、ヒ
ンジ軸34を支点として、キーボードユニット13を覆
うように倒される閉じ位置と、キーボードユニット13
や表示画面28を露出させる開き位置とに亙って回動可
能に上記筐体4に支持されている。
【0033】図5の(A)に示すように、第2の回路基
板22の上面には、発熱体としての半導体パッケージ3
6と、動作中に発熱を伴う他の回路部品37とが実装さ
れている。これら半導体パッケージ36と回路部品37
とは、ヒンジ金具31の第1のブラケット32の前方に
おいて、筐体4の幅方向に並べて配置されている。半導
体パッケージ36は、ポータブルコンピュータ1の中枢
となるMPU(Micro Processing Unit)を構成するものであ
り、この半導体パッケージ36の発熱量は、冷却を必要
とする程に大きなものとなっている。
【0034】筐体4の内部には、半導体パッケージ36
や回路部品37の放熱を促進させるヒートシンク40が
収容されている。ヒートシンク40は、第2の回路基板
22の上面に設置されている。このヒートシンク40
は、例えばアルミニウム合金あるいはマグネシウム合金
のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成されてい
る。
【0035】ヒートシンク40は、半導体パッケージ3
6や回路部品37を覆う受熱部41と、この受熱部41
に連なるファンケース42とを備えている。受熱部41
は、第2の回路基板22とキーボードユニット13の補
強板16との間に介在される平坦な板状をなしている。
受熱部41は、図5の(B)に最も良く示されるよう
に、キーボードユニット13の補強板16に接すること
なく筐体4の内部に収められており、それ故、受熱部4
1と補強板16との間には、隙間43が形成されてい
る。
【0036】受熱部41は、下向きに張り出す凸部45
を有している。この凸部45の先端面と半導体パッケー
ジ36との間には、伝熱シート46が介在されている。
伝熱シート46は、熱伝導性を有するゴム状弾性体にて
構成されており、この伝熱シート46を介して半導体パ
ッケージ36と受熱部41とが熱的に接続されている。
【0037】また、受熱部41は、第2の回路基板22
の上面と向かい合っている。これら受熱部41と第2の
回路基板22との間には、導風通路47が形成されてお
り、この導風通路47上に半導体パッケージ36や回路
部品37が位置されている。
【0038】ファンケース42は、筐体4の内部におい
て半導体パッケージ36の前方に位置されている。ファ
ンケース42は、導風通路47に連なっており、このフ
ァンケース42の内部には、電動式の遠心ファン(図示
せず)が収容されている。ファンケース42は、その側
面に排気出口48を有している。この排気出口48は、
筐体4の右側面に開口された排気口49に連なってい
る。このため、遠心ファンが駆動されると、導風通路4
7に筐体4の内部の空気が吸い込まれ、この空気は冷却
風となって半導体パッケージ36や回路部品37の周囲
を流れた後、排気出口48から排気口49を通じて筐体
4の外方に放出されるようになっている。
【0039】図4の(A)に示すように、上記ヒンジ金
具31の第1のブラケット32は、熱中継部51を一体
に有している。熱中継部51は、筐体4の奥行き方向に
延びる帯状をなしており、上記ヒートシンク40に対応
した位置においてキーボード装着口10に露出されてい
る。そのため、ヒンジ金具31の熱中継部51は、キー
ボードユニット13の補強板16とヒートシンク40の
受熱部41との間に介在されている。
【0040】ヒートシンク40の受熱部41は、キーボ
ードユニット13と向かい合う上面に溝部52を有して
いる。溝部52は、半導体パッケージ36と回路部品3
7との間を通して筐体4の奥行き方向に延びている。溝
部52の底面52aは、受熱部41の上面よりも一段低
い位置にあり、この溝部52にヒンジ金具31の熱中継
部51が導かれている。
【0041】熱中継部51と溝部52の底面52aとの
間には、伝熱シート53が介在されている。伝熱シート
53は、熱伝導性を有するゴム状弾性体にて構成されて
おり、この伝熱シート53を介して熱中継部51とヒー
トシンク40の受熱部41とが熱的に接続されている。
【0042】また、図5の(B)に見られるように、熱
中継部51の上面は、ヒートシンク40の受熱部41の
上面よりも上方に張り出している。熱中継部51の上面
は、キーボードユニット13の補強板16の下面に直に
接しており、これら熱中継部51と補強板16との接触
部分は、筐体4の奥行き方向に沿って延びている。その
ため、熱中継部51は、補強板16と受熱部41との間
で挟み込まれており、この受熱部41と補強板16との
双方に熱的に接続されている。
【0043】このような構成のポータブルコンピュータ
1によると、筐体4とディスプレイユニット3とを連結
するヒンジ金具31は、ヒートシンク40の受熱部41
とキーボードユニット13の補強板16との間を通って
筐体4の奥行き方向に延びる熱中継部51を有し、この
熱中継部51が受熱部41および補強板16の双方に熱
的に接続されている。
【0044】そのため、ポータブルコンピュータ1の使
用中に半導体パッケージ36が発熱すると、この半導体
パッケージ36の熱は、伝熱シート46を通じてヒート
シンク40の受熱部41に伝えられるとともに、ここか
ら熱中継部51を介してキーボードユニット13の補強
板16に逃される。そして、ポータブルコンピュータ1
の使用中においては、ディスプレイユニット3が開き位
置に回動されて、キーボードユニット13が筐体4の外
方に露出されているので、補強板16に伝えられた半導
体パッケージ36の熱は、ベースプレート14やキート
ップ15から外気中に放出される。
【0045】また、熱中継部51は、ヒンジ金具31の
第1のブラケット32と一体化されているので、熱中継
部51に伝えられた熱の一部は、第1のブラケット32
からヒンジ軸34を介して第2のブラケット33に伝わ
るとともに、この第2のブラケット33を通じてディス
プレイハウジング25に逃され、ここから外気への拡散
による自然空冷により放出される。
【0046】このため、半導体パッケージ36の放熱範
囲を拡大することができ、キーボードユニット13とデ
ィスプレイハウジング25とを利用して半導体パッケー
ジ36の放熱性を高めることができる。
【0047】しかも、上記構成によると、ヒートシンク
40の受熱部41とキーボードユニット13の補強板1
6とを熱的に接続する熱中継部51は、ヒンジ金具31
の一部であるから、このヒンジ金具31が受熱部41の
熱を補強板16に積極的に逃す放熱経路を構成すること
になる。
【0048】したがって、受熱部41と補強板16との
間に隙間43が存在する場合に、受熱部41の熱を補強
板16に伝える専用の中継プレートを省略できるととも
に、この中継プレートの位置を規定したり、ヒートシン
ク40あるいは筐体4に固定するための構成を不要とす
ることができる。よって、半導体パッケージ36の放熱
経路の構成を簡略化することができ、その分、部品点数
が少なくなってポータブルコンピュータ1のコストを低
減することができる。
【0049】それとともに、熱伝達用の専用の中継プレ
ートおよびその取り付け構造が不要となるから、ヒート
シンク40の受熱部41の周囲から無駄なスペースを排
除することができ、筐体4の薄形化を図ることができ
る。特に、上記構成では、受熱部41の上面に熱中継部
51を通す溝部52が形成されているので、熱中継部5
1が受熱部41の上方に大きく張り出すことはなく、こ
の点でも筐体4の薄形化に寄与するといった利点があ
る。
【0050】なお、上記実施の形態では、ヒンジ金具の
熱中継部とヒートシンクとを伝熱シートを介して熱的に
接続したが、この伝熱シートの代わりに熱伝導性を有す
るグリースを用いても良い。
【0051】また、発熱体にしても半導体パッケージに
限らず、その他の回路部品であっても良い。
【0052】さらに、本発明に係る電子機器は、ポータ
ブルコンピュータに限らず、その他の携帯形の情報端末
機器であっても同様に実施可能である。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ヒンジ金
具がヒートシンクの熱をキーボードユニットに積極的に
逃す放熱経路を構成するので、ヒートシンクとキーボー
ドユニットとの間に隙間が生じていても、ヒートシンク
の熱をキーボードユニットに伝える専用の中継プレート
を省略できるとともに、この中継プレートを位置決めし
たり固定するための構成を不要とすることができる。し
たがって、筐体内の放熱経路の構成を簡略化することが
でき、その分、部品点数が少なくなって電子機器のコス
トを低減することができる。
【0054】それとともに、熱伝達用の専用の中継プレ
ートおよびその取り付け構造が不要となるから、ヒート
シンクの周囲から無駄なスペースを排除することがで
き、筐体の薄形化を図る上で好都合となる。
【0055】また、ヒートシンクに伝えられた熱の一部
は、ヒンジ金具を通じてディスプレイユニットに逃さ
れ、ここから外気への拡散による自然空冷により放出さ
れるので、発熱体の放熱範囲を拡大することができる。
このため、キーボードユニットとディスプレイユニット
の双方から発熱体の熱を放出することができ、発熱体の
放熱性を十分に確保できるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るポータブルコンピュ
ータの斜視図。
【図2】キーボードユニットと筐体の内部に収められた
ヒートシンクとの位置関係を示すポータブルコンピュー
タの斜視図。
【図3】ヒンジ金具の熱中継部とキーボート装着口との
位置関係を示すアッパハウジングの斜視図。
【図4】(A)は、回路基板上に固定されたヒートシン
クとヒンジ金具の熱中継部との位置関係を示す斜視図。
(B)は、ヒートシンクの斜視図。
【図5】(A)は、回路基板上に固定されたヒートシン
ク、キーボードユニットおよびヒンジ金具の熱中継部と
の位置関係を示すポータブルコンピュータの断面図。
(B)は、ヒンジ金具の熱中継部とキーボードユニット
の補強板との接触部分を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
3…ディスプレイユニット 4…筐体 10…キーボード装着口 13…キーボードユニット 22…回路基板(第2の回路基板) 31…ヒンジ金具 32…第1のブラケット 33…第2のブラケット 34…ヒンジ軸 36…発熱体(半導体パッケージ) 40…ヒートシンク 51…熱中継部
フロントページの続き (72)発明者 小村 拓未 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 デジタルメディアエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 小手川 創 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 デジタルメディアエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 富田 元樹 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 デジタルメディアエンジニアリング株式会 社内 Fターム(参考) 4E360 AA02 AB04 AB05 AB12 AB17 AB20 AB42 BB02 EA13 EA14 EC14 ED04 ED16 ED23 ED27 GA02 GA24 GA52 GA53 GB46 GC02 5E322 AA11 AB06 AB11 BA01 BA05 BB03 FA04 FA05 FA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーボード装着口が開口された筐体と;
    この筐体のキーボード装着口に設置されたキーボードユ
    ニットと;上記筐体の内部に収容され、発熱体に熱的に
    接続されるとともに、上記キーボードユニットの下方に
    位置されたヒートシンクと;上記筐体にヒンジ金具を介
    して回動可能に支持されたディスプレイユニットと;を
    具備し、 上記ヒンジ金具は、上記筐体の内部において上記ヒート
    シンクと上記キーボードユニットとの間に介在される熱
    中継部を一体に有し、この熱中継部は、上記ヒートシン
    クおよび上記キーボードユニットの双方に熱的に接続さ
    れていることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記キーボー
    ドユニットは、上記筐体の内部に露出される金属製の補
    強板を有し、この補強板に上記ヒンジ金具の熱中継部が
    熱的に接続されていることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記発熱体
    は、回路基板上に実装されているとともに、上記ヒート
    シンクは、上記発熱体を覆うように上記回路基板上に固
    定され、このヒートシンクの上面と上記キーボードユニ
    ットの補強板との間に隙間が存在することを特徴とする
    電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記ヒンジ金
    具の熱中継部は、キーボードユニットの奥行き方向に延
    びる帯状をなすとともに、上記ヒートシンクは、その上
    面に上記熱中継部が通る溝部を有していることを特徴と
    する電子機器。
  5. 【請求項5】 ディスプレイユニットと;キーボード装
    着口が開口された筐体と;この筐体のキーボード装着口
    に設置されたキーボードユニットと;上記筐体の内部に
    収容され、発熱体が実装された上面を有する回路基板
    と;この回路基板の上面に設置され、上記発熱体に熱的
    に接続されるとともに、上記キーボードユニットの下方
    に位置されたヒートシンクと;上記筐体の後端部に固定
    された第1のブラケットと、上記ディスプレイユニット
    に固定された第2のブラケットと、これら第1および第
    2のブラケットに跨るヒンジ軸とを含み、上記筐体と上
    記ディスプレイユニットとを回動可能に連結するヒンジ
    金具と;を具備し、 上記ヒンジ金具の第1のブラケットは、上記キーボード
    ユニットと上記ヒートシンクとの間を通して上記筐体の
    前方に延びる熱中継部を有し、この熱中継部は、上記キ
    ーボードユニットおよび上記ヒートシンクの双方に熱的
    に接続されていることを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、上記ヒートシ
    ンクは、上記キーボードユニットと向かい合う上面に溝
    部を有し、この溝部に上記第1のブラケットの熱中継部
    が導かれているとともに、この熱中継部と溝部との間に
    熱伝導性を有する伝熱シート又はグリースが充填されて
    いることを特徴とする電子機器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010009387A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Fujitsu Ltd 組立体および電子機器
JP2011138554A (ja) * 2011-04-06 2011-07-14 Toshiba Corp 電子機器
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CN114077314A (zh) * 2020-08-19 2022-02-22 苹果公司 输入设备中的计算机

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