JPH10124103A - 代替制御機能付きブリッジ装置及び制御代替方法 - Google Patents

代替制御機能付きブリッジ装置及び制御代替方法

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JPH10124103A
JPH10124103A JP8279442A JP27944296A JPH10124103A JP H10124103 A JPH10124103 A JP H10124103A JP 8279442 A JP8279442 A JP 8279442A JP 27944296 A JP27944296 A JP 27944296A JP H10124103 A JPH10124103 A JP H10124103A
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control
communication
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bridge device
alternative
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JP8279442A
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Shinya Sato
信也 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上位制御装置とブリッジ装置の間の通信が不
通となった場合においても、ローカルなループ制御を行
ってそれまでと同様に出力機器に対する制御を継続す
る。 【解決手段】 双方向デジタル通信を行うプロトコルに
従って通信することで、一の通信バス5に接続された制
御装置1からの制御出力により、他の通信バス6に接続
された制御対象4を制御する制御システムの一の通信バ
スと他の通信バスをつなぐブリッジ装置であって、制御
装置の制御を代替する制御演算手段8と、制御装置によ
り算出された制御出力と、制御演算手段により算出され
た制御出力との何れかを選択し制御対象に送信する制御
出力選択手段9と、制御装置との通信が異常なときに
は、制御演算手段からの制御出力を選択するように制御
出力選択手段に指令する選択指令手段2とを備えた代替
制御機能付きブリッジ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィールドバスシ
ステムにおいて二つのフィールドバス間をつなげる代替
制御機能付きブリッジ装置及び制御代替方法に係り、上
位制御装置との通信が不通になった場合に、その制御を
継続させるのに適した代替制御機能付きブリッジ装置及
び制御代替方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、計装制御システムにおける通信方
式として、従来の4〜20mAアナログ電流信号による
一方向通信に代わり、双方向ディジタル通信を用いるこ
とが提案されている。
【0003】この双方向ディジタル通信を行うシステム
はフィールドバスシステムと呼ばれるもので、現在その
仕様を統一するための規格化作業が行われている。フィ
ールドバスシステムの構成としては、いくつかのファン
クションブロックを持ったフィールド機器が同一フィー
ルドバス上にマルチドロッブ形式に接続され、さらにそ
れらフィールド機器の制御を行う制御装置、モニタをす
るためのオペレータコンソール、保守をするための保守
コンソールといった装置がフィールドバスに接続される
ものをあげることができる。
【0004】しかしながら、実際にはフィールド機器や
コンソール等の要件から、多くの場合、図5に示すよう
な構成を用いることが考えられる。図5はフィールドバ
スを用いた場合の監視制御システムの構成例を示すブロ
ック図である。
【0005】同図に示すように、センサやバルブ等の下
位制御機器であるフィールド機器3,4は、低速のフィ
ールドバスである下位通信バス6に接続されている。こ
の下位通信バス6は、ブリッジ装置52を介して高速の
フィールドバスである上位通信バス5に接続され、さら
にこの上位通信バス5に制御装置51やコンソール1
6,17が接続されている。
【0006】ここで、ブリッジ装置52は、上下の通信
バス5,6の橋渡しをする役目を有しており、また、図
示するように低速バスと高速バスの間だけでなく、特に
図示しないが同種のバス間をつなげる場合にも用いられ
る。
【0007】また、フィールドバスシステムでは、フィ
ールドバス上での分散制御が可能なようになっている。
そのため、従来分散形コントロールシステム(DCS、
監視制御システム)等の上位にある制御装置で行ってい
た制御機能を、制御ブロックを持つフィールド機器が果
たすことが可能である。つまり、フィールドバスに接続
されかつファンクションブロックとして制御ブロックを
持っている機器であれば、制御装置に限らず、フィール
ド機器3,4やブリッジ装置52等のどの機器でも制御
を行うことができる。
【0008】ただし現段階では、プロセッサの能力や消
費電力等の要件から、フィールド機器上で行うことがで
きる制御は比較的単純なものに限られる。そのため、高
度な制御を行うためには従来通り制御装置を利用するこ
とになる。
【0009】結果的に、フィールドバスシステムの形態
としては、図5に示すように下位通信バス6に接続され
たフィールド機器3,4と上位通信バス5に接続された
制御装置51をブリッジ装置52によってつなげるとい
うものが構築される。制御装置51とフィールド機器
3,4はブリッジ装置52を介してディジタル双方向通
信をすることにより高性能な制御ループを実行する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
フィールドバスを使用した監視制御システムにおいて
は、上位制御装置51に故障が発生した場合、あるいは
上位制御装置51との伝送を行う上位通信バス5に異常
が発生した場合には、ブリッジ装置52以下の下位通信
バス6およびフィールド機器3,4のすべてが正常であ
っても、フィールド機器3,4に送る制御出力値(以下
MV値)を制御できなくなる。
【0011】これはMV値の安全性が保証されないこと
を示しており、制御を再開する緊急介入が必要となる。
また、上位制御装置51との通信が正常に復帰した場
合、MV値が不連続になる可能性があり、制御を手動に
切り替え、MV値の調整をオペレータが監視しながら行
う必要がある。そのため、システム監視や、制御復帰の
ための人的負担が大きい。
【0012】さらに、制御装置52の交換等の保守作業
時にはその制御装置52に関連する部分の操業を停止せ
ざるを得ず、操業停止による損失を抑えることができな
い。本発明は、このような実情を考慮してなされたもの
で、上位制御装置とブリッジ装置の間の通信が不通とな
った場合においても、ローカルなループ制御を行ってそ
れまでと同様に出力機器に対する制御を継続することに
より、制御を安全な方向に継続することを可能とし、こ
れにより、オペレータの負担を軽減させプラントの運転
効率を向上させ、さらには制御の柔軟性を向上させる代
替制御機能付きブリッジ装置及び制御代替方法を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、双方向デジタル通信を
行うプロトコルに従って通信することで、一方の通信バ
スに接続された制御装置からの制御出力により、他方の
通信バスに接続された制御対象を制御する制御システム
における一方の通信バスと他方の通信バスをつなぐブリ
ッジ装置であって、制御装置の制御を代替する制御演算
手段と、制御装置により算出された制御出力と、制御演
算手段により算出された制御出力との何れか一方を選択
し制御対象に送信する制御出力選択手段と、制御装置と
の通信が異常なときには、制御演算手段からの制御出力
を選択するように制御出力選択手段に指令する選択指令
手段とを備えた代替制御機能付きブリッジ装置である。
【0014】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、制御装置における制御演算
方式と制御演算手段における制御演算方式が異なるとき
に、受信した制御装置の制御パラメータを制御演算手段
での制御演算方式に適合する制御パラメータに変換する
手段を備えた代替制御機能付きブリッジ装置である。
【0015】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は2に対応する発明において、選択指令手段によ
り制御演算手段の制御出力を選択するように指令があっ
たときに、当該制御演算手段による制御出力を予め指定
した時間のみ継続する代替制御機能付きブリッジ装置で
ある。
【0016】さらにまた、請求項4に対応する発明は、
請求項1〜3に対応する発明において、制御演算手段に
は、制御対象に出力される制御出力が入力されており、
制御出力の選択切替えがあったときには、制御対象に対
する制御出力が切替え前後で連続的に変化するようにし
た代替制御機能付きブリッジ装置である。
【0017】一方、請求項5に対応する発明は、請求項
1〜4に対応する発明において、制御装置との通信が正
常な時でも、外部からの切替え指令入力により制御出力
の選択を切り替え可能とした代替制御機能付きブリッジ
装置である。
【0018】また、請求項6に対応する発明は、双方向
デジタル通信を行うプロトコルに従って通信すること
で、一方の通信バスに接続された制御装置からの制御出
力により、他方の通信バスに接続された制御対象を制御
する制御システムにおける一方の通信バスと他方の通信
バスをつなぐブリッジ装置の制御代替方法において、制
御装置とブリッジ装置との通信が正常なときには、制御
装置により算出された制御出力を制御対象に送信し、制
御装置とブリッジ装置との通信が異常なときには、制御
装置の制御を代替するブリッジ装置内の制御演算手段か
らの制御出力を選択して制御対象に送信するブリッジ装
置の制御代替方法である。 (作用)したがって、まず、請求項1又は6に対応する
発明の代替制御機能付きブリッジ装置及び制御代替方法
においては、制御装置との通信が異常なときには、制御
演算手段からの制御出力を制御演算手段からの制御出力
に切り替えるようにしたので、制御装置もしくは一方の
通信バスに異常があるような場合でも、ローカルな制御
ループに移行して、制御を継続することができる。
【0019】また、請求項2に対応する発明の代替制御
機能付きブリッジ装置においては、請求項1に対応する
発明と同様に作用する他、制御装置とブリッジ内の制御
演算手段の制御演算方式が異なる場合には、制御装置の
制御パラメータをブリッジ内の制御演算手段の制御パラ
メータに変換するようにしたので、確実な制御継続を実
現することができる。
【0020】さらに、請求項3に対応する発明の代替制
御機能付きブリッジ装置においては、請求項1又は2に
対応する発明と同様に作用する他、制御演算手段による
代替制御を所定時間のみ継続するようにしたので、制御
対象や状況等に応じて適宜な制御継続を実現することが
できる。
【0021】さらにまた、請求項4に対応する発明の代
替制御機能付きブリッジ装置においては、請求項1〜3
に対応する発明と同様に作用する他、制御演算手段に、
制御対象に出力される制御出力が常時入力されているの
で、制御出力の選択切替えがあったときでも、制御対象
に対する制御出力が切替え前後で連続的に変化させるこ
とができ、バンプレスな切替えを行うことができる。
【0022】一方、請求項5に対応する発明の代替制御
機能付きブリッジ装置においては、請求項1〜4に対応
する発明と同様に作用する他、制御装置との通信が正常
な時でも、外部からの切替え指令入力により制御出力の
選択を切り替えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (発明の第1の実施の形態)図1は本発明の実施の第1
の形態に係る代替制御機能付きブリッジ装置を適用した
監視制御システムの全体構成例を示すブロック図であ
り、図5に示す従来装置と同一部分には同一符号を付し
て詳細説明を省略する。
【0024】この監視制御システムは、高速のフィール
ドバスである上位通信バス5に制御装置1やコンソール
16,17が接続され、低速のフィールドバスである下
位通信バス6にフィールド機器3,4が接続され、さら
に上位通信バス5と下位通信バス6とがブリッジ装置2
で接続されたフィールドバスシステムである。
【0025】この監視制御システムは、従来技術で説明
したフィールドバスシステムと同様な動作をする他、上
位制御装置1とブリッジ装置2の間の通信が不通等とな
った場合の制御代替機能を有しており、以下、その構成
について説明する。
【0026】図2は本実施の形態の代替制御機能付きブ
リッジ装置を適用した監視制御システムの主要構成部を
示すブロック図である。同図に示すように、制御装置1
には、ハイパーPID制御等の高度な制御を実行する高
性能制御ブロック7が設けられる他、高性能制御ブロッ
ク7で使用される制御パラメータが変更されると当該パ
ラメータをブリッジ装置2に伝送する図示しないパラメ
ータ送出手段が設けられている。
【0027】一方、ブリッジ装置2には、フィールド機
器のファンクションブロックとして、上記高性能制御ブ
ロック7の代替となる代替制御ブロック8と、入力値選
択ブロック9とが設けられる他、パラメータ算出や制御
切替えの判断等を行う図示しない処理部分が設けられて
いる。
【0028】代替制御ブロック8は、単なるPID制御
等の低度ではあるが処理負担の大きくない制御を実行す
る制御ブロックであり、上記パラメータ送出手段から受
信した制御パラメータが、このブロックの実行する制御
方式に適合した制御パラメータに変換されて入力されて
いる。つまり、両制御ブロック7,8で用いられる制御
方式が異なることから、代替制御ブロック8で用いられ
る制御パラメータは、制御装置1の有する高性能制御ブ
ロック7で用いられる制御パラメータを上記変換により
算出された値が使用される。
【0029】また、特に図示しないが、代替制御ブロッ
ク8には、高性能制御ブロック7から代替制御ブロック
8へのバンプレス切替を可能にするために、出力ブロッ
ク11からのバックカリキュレーション用パラメータの
入力手段が設けられている。これにより、制御切替え時
に代替制御ブロック8においてMV値は連続性が保たれ
るようになっている。
【0030】また、図2に示すように、入力フィールド
機器3に入力ブロック10、出力フィールド機器4に出
力ブロック11が設けられ、通常状態では制御ループ
は、入力フィールド機器3の入力ブロック10、制御装
置1の高性能制御ブロック7、出力フィールド機器4の
出力ブロック11で構成される。
【0031】一方、ブリッジ装置2の入力値選択ブロッ
ク9は、出力ブロック11に出力するMV値を切り替え
るようになっている。すなわち、制御装置1とブリッジ
装置2との通信が不通となった場合に、出力ブロック1
1へ送信するMV値を高性能制御ブロック7のMV値か
ら代替制御ブロック8のMV値へと切り替えるように構
成されている。この切替えにより、入力ブロック10、
代替制御ブロック8、出力ブロック11でローカルな制
御ループが構成され、出力フィールド機器4の制御が継
続される。
【0032】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係る代替制御機能付きブリッジ装置を適用し
た監視制御システムの動作について説明する。図3は本
実施の形態の代替制御機能付きブリッジ装置の動作を説
明する流れ図である。
【0033】ブリッジ装置2内における処理にあって
は、まず、故障診断が行われ、上位制御装置1との通信
が正常か否かが判定される(ST1)。すなわち、一定
時間上位制御装置1からデータが送られてこないこと、
あるいは送られてくるデータのステータスが不良が一定
時間連続することを検出する等の方法により上位制御装
置1との通信が正常か異常かが診断される。
【0034】故障診断の結果正常である場合(ST
1)、通信状態変化検出が行われる(ST2)。ここで
異常から正常へ回復した場合には、選択チャネルが変更
され(ST3)、代替制御ブロック8の停止が行われる
(ST4)。そしてステップST5に進む。
【0035】なお、選択チャネル変更(ST3)では、
入力値選択ブロック9での選択チャネルを制御装置1か
ら送られてくるMV値を選択するように設定する。一
方、代替制御ブロック停止(ST4)では、ブリッジ装
置2内部の制御ブロック8の演算を行わないようにす
る。以上の二つの処理は異常から正常に状態が変化した
場合にのみ行われるもので、正常状態が継続している場
合には行われない。
【0036】一方、ステップST2において、故障診断
の結果が正常である場合もしくはステップST4の処理
の後、さらにパラメータ伝送検出が行われる(ST
5)。このパラメータ伝送検出では、上位制御装置1で
制御パラメータが変更された場合に送られてくるパラメ
ータを正常に受信したかが検出される。パラメータを受
信した場合には、パラメータ算出処理(ST6)が行わ
れる。
【0037】パラメータ算出処理(ST6)では受信し
た上位制御装置1のパラメータから代替制御ブロック8
用の制御パラメータが算出され、ブリッジ内部に保存さ
れる。代替制御ブロック8による制御演算はこの算出さ
れたパラメータを用いて実行されることになる。
【0038】パラメータ算出後(ST6)、もしくはパ
ラメータ伝送が検出されなかった場合、ステップST1
に戻る。ステップST1において、故障診断の結果正常
でない場合、通信状態変化検出が行われる(ST7)。
正常から異常になった場合には、代替制御ブロック8に
よる処理が開始され(ST8)、選択チャネル変更が行
われ(ST9)、ステップST1に戻る。
【0039】ここで、代替制御ブロック開始(ST8)
では、ブリッジ装置2内部の制御ブロック8の演算を開
始する。選択チャネル変更(ST9)では、入力値選択
ブロック9での選択チャネルをブリッジ2内の代替制御
ブロック8から送られてくるMV値を選択するように設
定する。以上の二つの処理は正常から異常に状態が変化
した場合にのみ行われるもので、異常状態が継続してい
る場合には行われない。
【0040】一方、ステップST7で状態変化が検出さ
れず異常のままであれば、そのままステップST1に進
む。以上の処理動作によって、ブリッジ装置2と上位制
御装置1の通信が正常であれば、制御装置1の高性能制
御ブロック7により制御が実行され、また、代替制御に
備えてパラメータの算出が行われる。一方、通信が異常
になると、その制御がブリッジ装置2内の代替制御ブロ
ック8に切り替えられる。
【0041】上述したように、本発明の実施の形態に係
る代替制御機能付きブリッジ装置及び制御代替方法は、
上位制御装置1との通信ができなくなったときに、フィ
ールド機器4に対する制御出力を、制御演算を実行でき
る代替制御ブロック8からの出力に切り替えるようにし
たので、ブリッジ装置2とフィールド機器3,4でルー
プを形成しループ制御を継続することができる。
【0042】したがって、上位制御装置1との通信が不
通になった場合、従来のシステムではMV値は固定され
てしまうが、本発明によれば、制御を安全な方向に継続
することを可能とし、オペレータの負担を軽減させプラ
ントの運転効率を向上させ、さらには制御の柔軟性を向
上させることができる。
【0043】また、上位制御装置1との通信が正常なと
きに、その高性能制御ブロック用の制御パラメータが変
更されると、これを制御装置1からブリッジ装置2に送
信し、代替制御ブロック8の制御方式に適合するパラメ
ータに変換することで(図3、ST6)、代替制御ブロ
ック8は常に最新の制御パラメータを予め具備し、制御
切替えがあったときに、より適切な制御出力でもって制
御の継続を行うことができる。 (発明の第2の実施の形態)本実施形態の代替制御機能
付きブリッジ装置は、第1の実施の形態の場合と同様
に、上位制御装置との通信が不能となったときに、ブリ
ッジ装置内に設けられた制御演算部により制御を代替
し、制御ループを形成させるものである。
【0044】本実施形態の代替制御機能付きブリッジ装
置を適用する監視制御システムは図1、図2に示す第1
の実施形態のシステムと同様に構成されており、同図中
のブリッジ装置の詳細構成を図3に示す。
【0045】図3は本発明の第2の実施の形態に係る代
替制御機能付きブリッジ装置の構成例を示すブロック図
である。このブリッジ装置20には、上位通信制御部2
7と、制御パラメータ算出部28と、制御演算部29
と、上位通信監視部30と、ブリッジ装置制御部31
と、制御出力値選択部32と、下位通信制御部33とが
設けられている。
【0046】上位通信制御部27は、上位通信バス5と
のデータの送受信を行い、制御パラメータを受信したと
きには、制御パラメータ算出部28に入力し、MV値を
受信したときには制御出力値選択部32に入力する。
【0047】下位通信制御部33は、下位通信バス6と
のデータ送受信を行う。制御パラメータ算出部28は、
上位制御機器1から送出され上位通信制御部27で受信
された制御パラメータを、当該ブリッジ装置20の制御
演算部29で使用する形式の制御パラメータに変換す
る。すなわち、上位制御装置1が正常な時に、受信した
上位制御装置1の制御パラメータからブリッジ2内で必
要な制御パラメータを算出する。
【0048】一方、第1の実施形態で説明した図示しな
いパラメータ送出手段は、上位制御装置1との通信が正
常な場合には、上位制御装置1で用いられている制御パ
ラメータが更新される度に、それらの制御パラメータを
ブリッジ装置20に送信する。当該制御パラメータ算出
部28は、上記パラメータが更新されるたびに、代替制
御ブロック用のパラメータを算出する。これにより、上
位制御装置1での制御に近い制御を行うことを可能とす
る。
【0049】制御演算部29は、入力フィールド機器3
からの入力値と制御パラメータ算出部28で算出された
制御パラメータとに基づき、ブリッジ内の制御アルゴリ
ズムに従いMV値を算出し、制御出力値選択部32に入
力する。この部分は、第1の実施の形態でいえば代替制
御ブロック8に対応する。すなわちブリッジ機器におけ
る制御ブロックとしての機能をもつファンクションブロ
ックである。
【0050】制御出力選択部32は、上位制御装置1で
算出されたMV値とブリッシ装置2内の制御演算部29
で算出されたMV値のどちらかを出力フィールド機器4
へのMV値として選択する。この部分は、第1の実施の
形態でいえば入力値選択ブロック9に対応する。
【0051】また、制御演算部29には、制御のバンプ
レス切替を可能にするために、出力フィールド機器4か
らのバックカリキュレーション用パラメータの入力が行
われている。これにより、MV値選択切替時にも連続的
な制御が可能である。
【0052】上位通信監視部30は、上位通信バス5の
状態の監視をし、その状態をブリッジ装置制御部31に
通知する。ブリッジ装置制御部31は、制御パラメータ
算出部28、制御演算部29、上位通信監視部30、制
御出力値選択部32を統括し、上位通信監視部30から
上位制御装置との通信異常を通知されると、制御演算部
29に制御演算の開始を指令し、制御出力値選択部32
にMV値の切替えを指令する。また逆に、上位通信バス
5の通信異常が正常状態に復帰すると、制御出力値選択
部32にMV値の切替えを指令し、制御演算部29に制
御演算の停止を指令する。また、制御パラメータ受信時
にその変換演算を行うように制御パラメータ算出部28
に指令する。
【0053】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係る代替制御機能付きブリッジ装置は図3に
示す第1の実施形態の場合と同様に動作するが、その内
容を上記構成各部の動作に沿って説明する。
【0054】まず、上位通信制御部27により、上位制
御装置1から送られてくるMV値が制御出力値選択部3
2へ、制御パラメータが制御パラメータ算出部28へ送
られる。
【0055】次に、下位通信制御部33により、入力フ
ィールド機器3から送られてきた入力値が制御演算部2
9へ送られ、また制御出力値選択部32から送られてき
たMV値が出力フィールド機器4へ送られる。
【0056】また、制御パラメータ算出部28により、
上位制御装置1から送られてきた制御パラメータから、
ブリッジ装置20内の制御演算部29で用いられる制御
パラメータが算出され、その結果が制御演算部29に入
力される。
【0057】制御演算部29により、制御パラメータ算
出部28から送られてきた制御パラメータと、入力フィ
ールド機器3から送られてきた入力値から内部の制御ア
ルゴリズムに従いMV値が算出される。算出されたMV
値は制御出力値選択部32へ送られる。
【0058】上位通信監視部30により、上位通信バス
5から送られてくるデータの状態が監視され、上位通信
バス5の通信状態が正常であるか異常(不通)であるか
が判断されるとともに、その状態が継続しているのか、
回復あるいは異常発生であるのかが判断される。
【0059】制御出力値選択部32により、上位通信制
御部27から送られてきたMV値(上位制御機器1で算
出された値)と制御演算部29から送られてきたMV値
(ブリッジ機器20で算出された値)から出力フィール
ド機器4へ送るMV値が選択され、下位通信制御部33
に送られる。
【0060】ブリッジ装置制御部31によって、図3に
示すようなフローで各部の統括が行われる。まず図3に
示す故障診断(ST1)、通信状態変化検出(ST
2),(ST7)が上位通信監視部27により判断され
る。また、各々の状態に応じて制御演算部29の実行開
始(ST8)停止(ST4)がブリッジ装置制御部31
により制御され、また制御出力値選択部32でのMV値
選択の切替指令(ST3),(ST9)が行われる。ま
た、通信正常時に上位制御装置1から制御パラメータを
受信した場合には、ブリッジ装置20内で用いられる制
御パラメータの算出(ST6)が制御パラメータ算出部
28に対して指令される。
【0061】上述したように、本発明の実施の形態に係
る代替制御機能付きブリッジ装置及び制御代替方法は、
制御ブロックである制御演算部29を設け、制御出力値
選択部32により制御出力の選択を行い、さらに、この
選択をブリッジ装置制御部31により切り替えるように
したので、第1の実施の形態と同様な効果を奏すること
ができる。
【0062】また、制御パラメータ算出部28を設け、
上位制御装置1との通信が正常な場合には、上位制御装
置で用いられている制御パラメータが更新される度に、
それらの制御パラメータをブリッジ装置20で受信し、
代替制御ブロック用のパラメータを算出するようにした
ので、いつ制御の切替えがあっても上位制御装置1での
制御に近い制御を行うことができる。
【0063】さらに、代替制御ブロックとしての制御演
算部29では、出力フィールド機器からのバックカリキ
ュレーション用パラメータの入力を備えているので、M
V値選択切替時にもその前後で連続的に変化する制御出
力を行うことができ、バンプレス切替を行うことができ
る。
【0064】なお、本発明は上記各実施形態に記載した
内容に限定されるものではなく、例えば以下に述べるよ
うな変形例も考えられる。まず、上位制御装置との通信
が不通となった場合に、代替制御ブロックを利用した制
御を継続する時間を指定できるブリッジ装置、さらに、
指定時間代替制御を実行した後に、制御対象の安全な制
御値、すなわちフェールセーフ値に移行するようにした
ブリッジ装置である。例えば指定時間を所定時間とする
と、送信するMV値が、ある一定時間経過後フェールセ
ーフ値に移行し、また例えば指定時間を所定入力がある
までの時間とすると、オペレータが介入するまで代替制
御が継続されるようになる。さらに例えば、指定時間を
0とすると、すぐにフェールセーフ値に移行させること
が可能である。
【0065】次に、通信不通時に出力値を切り替えるだ
けでなく、正常時に保守コンソール等から手動でMV値
の選択切替を行えるブリッジ装置である。上位制御装置
の保守時等、意図的に制御演算を行う装置を切り替える
必要のある場合にも切替を行うことができ、ローカルな
制御ループをより一層有効に利用することができる。
【0066】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に
変形することが可能である。また、実施形態に記載した
手法は、コンピュータに実行させることができるプログ
ラムとして、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハー
ドディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD
等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布するこ
ともできる。
【0067】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、フ
ァンクションブロックとして代替制御ブロックと入力値
選択ブロックを設け、制御出力を切り替えられるように
したので、上位制御装置とブリッジ装置の間の通信が不
通となった場合においても、ローカルなループ制御を行
ってそれまでと同様に出力機器に対する制御を継続する
ことにより、制御を安全な方向に継続することを可能と
し、これにより、オペレータの負担を軽減させプラント
の運転効率を向上させ、さらには制御の柔軟性を向上さ
せる代替制御機能付きブリッジ装置及び制御代替方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る代替制御機能
付きブリッジ装置を適用した監視制御システムの全体構
成例を示すブロック図。
【図2】同実施の形態の代替制御機能付きブリッジ装置
を適用した監視制御システムの主要構成部を示すブロッ
ク図。
【図3】同実施の形態の代替制御機能付きブリッジ装置
の動作を説明する流れ図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る代替制御機能
付きブリッジ装置の構成例を示すブロック図。
【図5】フィールドバスシステムからなる監視制御シス
テムの例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…制御装置 2,20…ブリッジ装置 3,4…フィールド機器 5…上位通信バス 6…下位通信バス 7…高性能制御ブロック 8…代替制御ブロック 9…入力値選択ブロック 10…入力ブロック 11…出力ブロック 27…上位通信制御部 28…制御パラメータ算出部 29…制御演算部 30…上位通信監視部 31…ブリッジ装置制御部 32…制御出力値選択部 33…下位通信制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向デジタル通信を行うプロトコルに
    従って通信することで、一方の通信バスに接続された制
    御装置からの制御出力により、他方の通信バスに接続さ
    れた制御対象を制御する制御システムにおける前記一方
    の通信バスと前記他方の通信バスをつなぐブリッジ装置
    であって、 前記制御装置の制御を代替する制御演算手段と、 前記制御装置により算出された制御出力と、前記制御演
    算手段により算出された制御出力との何れか一方を選択
    し前記制御対象に送信する制御出力選択手段と、 前記制御装置との通信が異常なときには、前記制御演算
    手段からの制御出力を選択するように前記制御出力選択
    手段に指令する選択指令手段とを備えたことを特徴とす
    る代替制御機能付きブリッジ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置における制御演算方式と前
    記制御演算手段における制御演算方式が異なるときに、
    受信した前記制御装置の制御パラメータを前記制御演算
    手段での制御演算方式に適合する制御パラメータに変換
    する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の代替
    制御機能付きブリッジ装置。
  3. 【請求項3】 前記選択指令手段により前記制御演算手
    段の制御出力を選択するように指令があったときに、当
    該制御演算手段による制御出力を予め指定した時間のみ
    継続することを特徴とする請求項1又は2記載の代替制
    御機能付きブリッジ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御演算手段には、前記制御対象に
    出力される制御出力が入力されており、制御出力の選択
    切替えがあったときには、前記制御対象に対する制御出
    力が切替え前後で連続的に変化するようにしたことを特
    徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項記載の代替制
    御機能付きブリッジ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置との通信が正常な時でも、
    外部からの切替え指令入力により前記制御出力の選択を
    切り替え可能としたことを特徴とする請求項1乃至4の
    うち何れか1項記載の代替制御機能付きブリッジ装置。
  6. 【請求項6】 双方向デジタル通信を行うプロトコルに
    従って通信することで、一方の通信バスに接続された制
    御装置からの制御出力により、他方の通信バスに接続さ
    れた制御対象を制御する制御システムにおける前記一方
    の通信バスと前記他方の通信バスをつなぐブリッジ装置
    の制御代替方法において、 前記制御装置と前記ブリッジ装置との通信が正常なとき
    には、前記制御装置により算出された制御出力を前記制
    御対象に送信し、 前記制御装置と前記ブリッジ装置との通信が異常なとき
    には、前記制御装置の制御を代替する前記ブリッジ装置
    内の制御演算手段からの制御出力を選択して前記制御対
    象に送信することを特徴とするブリッジ装置の制御代替
    方法。
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