JPH10124097A - 音声記録再生装置 - Google Patents

音声記録再生装置

Info

Publication number
JPH10124097A
JPH10124097A JP8278337A JP27833796A JPH10124097A JP H10124097 A JPH10124097 A JP H10124097A JP 8278337 A JP8278337 A JP 8278337A JP 27833796 A JP27833796 A JP 27833796A JP H10124097 A JPH10124097 A JP H10124097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
encoding
speech
coding
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8278337A
Other languages
English (en)
Inventor
秀享 ▲高▼橋
Hideyuki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP8278337A priority Critical patent/JPH10124097A/ja
Publication of JPH10124097A publication Critical patent/JPH10124097A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化処理における演算量を増加させること
なく良好な音質が得られる音声記録再生装置を提供す
る。 【解決手段】 入力信号を符号化/復号化する符号/復
号化部5において、音声/非音声判別部17で入力信号
を音声信号と非音声信号とに判別し、非音声符号化部2
0で非音声信号を符号化したデータを平滑化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声記録再生装
置、詳しくは、音声信号にデジタル情報圧縮処理を施し
て記録、再生する音声記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロホン等によって得られた
音声信号をデジタル信号に変換して、例えば半導体メモ
リに記録しておき、再生時において、該半導体メモリか
らこの音声信号を読み出してアナログ信号に変換し、ス
ピーカ等により音声として出力する、いわゆるデジタル
レコーダと呼ばれているデジタル情報記録再生装置が開
発されている。また、特開昭63−259700号公報
には、上述したようなデジタル情報記録再生装置が開示
されている。
【0003】上述したデジタル情報記録再生装置等の記
憶再生装置においては、半導体メモリに記録されるデー
タ量を節約するために、デジタル化された音声信号に対
して高能率な符号化を施すことによって発生するデータ
量をできるだけ少なくする技術手段が提案されている。
特に近年では、デジタル信号処理技術の発展によりさま
ざまな音声符号化技術が開発され、録音可能時間が飛躍
的に延びるようになっている。また、非音声区間や無声
区間においては、より高能率な符号化を行う、可変レー
ト符号化が多く提案されている。
【0004】この高能率な符号化方式としては、符号励
起線形予測符号化方式(CELP:Code Exci
ted Linear Predictive Cod
ing)に代表される分析合成型音声符号化方式、AD
PCMのような波形符号型圧縮方式等の符号化方式が知
られるところにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような可変レート符号化は、非音声区間や無声区間に
おいては、より符号化ビットレートが低下するために良
好な音質を得ることができず、特に背景雑音などが混入
すると急激に音質が劣化してしまうという問題点があっ
た。また、上述したような音声符号化技術手段は、演算
量が多いという問題がある。
【0006】また、上記音声記録再生装置をより安価に
提供するために、符号化処理および復号化処理は、固定
小数点DSP(Digital Signal Pro
cessor)により実現されるが、現状では符号化で
DSPの演算能力を使い切ってしまうことが多く、符号
化性能向上のためにこれ以上処理を付加すると実時間処
理が達成できない、といった不具合が生じていた。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、符号化処理における演算量を増加させること
なく良好な音質が得られる音声記録再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1の音声記録再生装置は、入力信号を音
声信号と非音声信号とに判別する判別手段と、上記入力
信号を符号化する符号化手段と、上記非音声信号を符号
化したデータを平滑化する符号化データ平滑化手段と、
を具備する。
【0009】上記の目的を達成するために本発明の第2
の音声記録再生装置は、デジタル化した入力信号を一定
の長さに分割したフレームを単位として該入力信号を音
声信号と非音声信号とに判別する判別手段と、非音声音
源推定部を有し、上記入力信号を符号化する線形予測符
号化手段と、上記非音声音源推定部からの信号のゲイン
情報と線形予測パラメータ情報との少なくとも一方を平
滑化する符号化データ平滑化手段と、を具備する。
【0010】上記の目的を達成するために本発明の第3
の音声記録再生装置は、上記第1または第2の音声記録
再生装置において、上記符号化データ平滑化手段は非音
声フレームが一定の数以上連続した場合のみ非音声信号
を符号化したデータを平滑化することを特徴とする。
【0011】上記第1の音声記録再生装置は、判別手段
で、入力信号を音声信号と非音声信号とに判別し、符号
化手段で上記入力信号を符号化する。また、符号化デー
タ平滑化手段で上記非音声信号を符号化したデータを平
滑化する。
【0012】上記第2の音声記録再生装置は、判別手段
で、デジタル化した入力信号を一定の長さに分割したフ
レームを単位として該入力信号を音声信号と非音声信号
とに判別し、線形予測符号化手段で上記入力信号を符号
化する。また、符号化データ平滑化手段で、上記線形予
測符号化手段内の非音声音源推定部からの信号のゲイン
情報と線形予測パラメータ情報との少なくとも一方を平
滑化する。
【0013】上記第3の音声記録再生装置は、上記第1
または第2の音声記録再生装置において、上記符号化デ
ータ平滑化手段は非音声フレームが一定の数以上連続し
た場合のみ非音声信号を符号化したデータを平滑化す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施形態である音声記
録再生装置の全体構成を示すブロック図である。
【0016】同図において、マイクロホン1はマイクア
ンプ2、ローパスフィルタ3、さらにA/D変換器4を
介して符号化/復号化部5の一端に接続されている。こ
の符号/復号化部5の他端はメモリ制御部6を介して音
声メモリ7に接続されている。
【0017】また、スピーカ8はパワーアンプ9とロー
パスフィルタ10とを介してD/A変換器11に接続さ
れ、このD/A変換器11は符号/復号化部5の一端に
接続されている。
【0018】さらに、各部の動作を制御するシステム制
御部12は、符号/復号化部5と、メモリ制御部6と、
音声メモリ7の他に録音、再生、停止等の操作スイッチ
からなる操作入力部13と、アドレスカウンタ14と、
表示部15とに接続されている。
【0019】図2は、上記符号/復号化部5における符
号化部の構成を示すブロック図である。
【0020】この符号/復号化部5は、デジタル化した
入力信号を一定の長さに分割したフレームを単位として
該入力信号を音声信号と非音声信号とに判別する判別手
段(音声/非音声判別部17)、音声音源推定部(マル
チパルス符号化部19)および非音声音源推定部(非音
声符号化部20)を有し、上記入力信号を符号化する線
形予測符号化手段としての役目を果たす。
【0021】同図2において、フレームエネルギー計算
部16は音声/非音声判別手段としての音声/非音声判
別部17を介して符号化選択手段としての符号化選択切
換スイッチ18の入力端子cに接続されている。この符
号化切換スイッチ18の第1出力端子aはマルチパルス
符号化部19に接続されており、第2出力端子bは非音
声符号化部20に接続されている。
【0022】上記マルチパルス符号化部19の構成は、
例えば特公平4−25560号公報に詳細に記載されて
いるので、ここではその説明を省略する。
【0023】図3は、上記非音声符号化部20の構成を
示すブロック図である。
【0024】この非音声符号化部20は、符号化データ
平滑化手段としての役目を果たすものであり、同図3に
おいて、線形予測分析部21はエネルギー計算部22を
介してゲイン計算部24に接続されるとともに、マルチ
プレクサ25に接続されている。また、ランダム信号発
生部23はゲイン計算部24に接続されている。このゲ
イン計算部24はマルチプレクサ25に接続されてい
る。
【0025】図4は、上記符号/復号化部5における復
号化部の構成を示すブロック図である。
【0026】同図において、音声/非音声判別部26は
復号化切換スイッチ27の入力端子cに接続され、この
復号化切換スイッチ27の第1出力端子aはマルチパル
ス復号化部28に接続されており、第2出力端子bは非
音声復号化部29に接続されている。
【0027】図5は、上記非音声復号化部29の構成を
示すブロック図である。ただし、上記図3,図4に示す
構成図中、同じ構成要素に同じ符号を付与してある。
【0028】同図において、デマルチプレクサ30はゲ
イン乗算部31および線形予測合成部32に接続されて
いる。また、ランダム信号発生部23はゲイン乗算部3
1を介して線形予測合成部32に接続されている。
【0029】次に、上述した構成をなす音声記録再生装
置の録音、再生動作を説明する。
【0030】図1において、操作者が操作入力部13を
介して録音操作を行ったとき、マイク1から入力された
音声アナログ信号がマイクアンプ2で増幅され、ローパ
スフィルタ3によって音声信号成分のうち不要な高域成
分が遮断される。ローパスフィルタ3からの出力信号は
A/D変換器4によってデジタル信号に変換される。こ
のとき、システム制御部12は、符号/復号化部5にお
ける符号化部を選択して動作させ、A/D変換器4から
のデジタル信号に対して符号化を施す。そして、この符
号化によって得られた符号化データはメモリ制御部6を
介して音声メモリ7に格納される。
【0031】また、操作者が上記操作入力部13を介し
て再生操作を行ったとき、音声メモリ7から符号化デー
タが読み出され、メモリ制御部6を介して符号/復号化
部5に供給される。このとき、システム制御部12は、
符号/復号化部5における復号化部を選択して動作さ
せ、符号化データに対して符号化を行い、復号化データ
が作成される。この復号化データはデジタル信号なの
で、D/A変換器11においてこの復号化データはアナ
ログ信号に変換される。さらにローパスフィルタ10に
おいてD/A変換器11より出力されるアナログ信号に
含まれる周波数成分のうち不要な高域成分が遮断され
る。そして、パワーアンプ9によってローパスフィルタ
10から出力されたアナログ信号が増幅されて、スピー
カ8より再生信号が出力される。
【0032】上記一連の動作時において、上記メモリ制
御部6は音声メモリ7と符号/復号化部5との間の信号
の入出力動作を制御する。また、アドレスカウンタ14
は、システム制御部12から与えられるアドレスデータ
に従ってカウント動作を行い、音声メモリ7に対してア
ドレス指定を行う。
【0033】次に、上記符号/復号化部5における符号
化部の符号化動作を図6に示すフローチャートを参照し
て説明する。
【0034】上記システム制御部12に制御されて符号
/復号化部5において符号化処理動作が開始されると、
まず、入力される信号が音声信号であるか非音声信号で
あるかを判定するためのノイズカウンタNoiseCntの初期
化が行われ、NoiseCnt=0とされる(ステップS1)。こ
の後、上記符号/復号化部5の符号化部でフレーム音声
が読み込まれると(ステップS2)、フレームエネルギ
ー計算部16(図2参照)においてフレームエネルギー
Eng が計算される。
【0035】この後、上記音声/非音声判別部17(図
2参照)において、該フレームエネルギーEng を所定の
しきい値NoiseLevと比較し(ステップS4)、該しきい
値NoiseLevより大きい場合は上記ノイズカウンタNoiseC
ntを再びNoiseCnt=0として(ステップS5)、ステップ
S7に移行する。また、上記フレームエネルギーEngが
しきい値NoiseLevより小さい場合は上記ノイズカウンタ
NoiseCntをインクリメントして(ステップS6)、ステ
ップS7に移行する。
【0036】このステップS7においては、上記音声/
非音声判別部17により上記ノイズカウンタNoiseCntが
“2”より大きいか否かが判定され、ここでNoiseCnt≦
2のときは入力された信号が音声信号であるとして、音
声信号判定フラグSP=1とされる(ステップS8)。
この後、符号化切換スイッチ18は、上記音声信号判定
フラグSP=1に基づいてマルチパルス符号化部19を
選択し、該マルチパルス符号化部19においてマルチパ
ルス符号化が行われる(ステップS9)。
【0037】一方、上記ステップS7において、NoiseC
nt>2と判定されると、入力された信号は非音声信号で
あるとして、音声信号判定フラグSP=0とされる(ス
テップS11)。そして、符号化切換スイッチ18は、
上記音声信号判定フラグSP=0に基づいて非音声符号
化部20を選択し、該非音声符号化部20において非音
声符号化が行われる(ステップS12)。
【0038】ここで、図3を参照して非音声符号化につ
いて説明する。
【0039】線形予測分析部21は、フレーム単位で入
力された信号に対して線形予測分析を行い、得られた線
形予測パラメータをマルチプレクサ25に送出すると共
に、線形予測残差信号をエネルギー計算部22に送出す
る。このエネルギー計算部22は、入力された線形予測
残差信号のエネルギーErを次式1にしたがって計算
し、ゲイン計算部24に送出する。
【0040】
【式1】 ここで、r(n)はサンプルnにおける線形予測残差信号、
Nはフレーム長を示す。
【0041】また、ランダム信号発生部23は、非音声
音源信号としてのランダム信号を発生させて、ゲイン計
算部24に送出する。ゲイン計算部24は、上記ランダ
ム信号発生部23で作成された非音声音源信号としての
ランダム信号rand(n) のゲインを計算する。該ゲイン
は、以下のように決定する。
【0042】まず、複数のゲイン候補値geと該ランダム
信号rand(n) のエネルギーとの乗算値と、該線形予測残
差信号のエネルギーErとの誤差eer を最小とするゲイ
ン候補値geの値を求める。すなわち、以下に示す式2で
求められる誤差eer を最小とするゲイン候補値geの値を
求める。
【0043】
【式2】 この式2は、換言すると、発生する音源信号のエネルギ
ーを線形予測残差信号のエネルギーとが等しくなるよう
なランダム信号のゲインを探索するものである。そし
て、誤差eer を最小とするゲイン候補値geの値をgとし
てマルチプレクサ25に送出する。
【0044】このマルチプレクサ25は、受信した線形
予測パラメータとgとをまとめて、符号化データとして
出力する。
【0045】図6に戻って、上記ステップS9またはス
テップS12の後、上記音声信号判定フラグSPおおび
各符号化データが音声メモリ7に記録され(ステップS
10)、上記ステップS2に戻る。
【0046】次に、符号化データ平滑化に関する動作を
図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0047】なお、本実施形態においては、上述したマ
ルチパルス符号化は1フレームあたり191bitで、非音声
符号化は1フレームあたり81bit で、音声信号判定フラ
グSPは1フレームあたり1bitで符号化されるものとす
る。
【0048】まず、現在のフレーム数を示すカウンタCn
t 、音声信号判定フラグPrev_SPの初期化が行われ(ス
テップS13)、それぞれCnt =0、Prev_SP=1とする。
この後、上記音声メモリ7から上記音声信号判定フラグ
SPにあたる1ビットデータの値が読み出される(ステ
ップS14)。そして、該1ビットデータの値が音声信
号判定フラグSP=1であるか否かを判定する(ステッ
プS15)。
【0049】このステップS15において、音声信号判
定フラグSP=1でない場合は、音声メモリ7から31bi
t 分読み出し(ステップS18)、このフレームのゲイ
ンgを量子化してG[Cnt ]=gとして記憶する(ステ
ップS19)。この後、上記カウンタCnt をインクリメ
ントし(ステップS20)、さらに音声信号判定フラグ
Prev_SP=0として(ステップS21)、上記ステップ
S14に戻る。
【0050】上記ステップS15において、音声信号判
定フラグSP=1である場合は、音声メモリ7を191bit
分スキップし(ステップS16)、音声信号判定フラグ
Prev_SPが“0”であるか否かを判定する(ステップS
30)。該音声信号判定フラグPrev_SP=0でない場合
は、上記ステップS14に戻り、Prev_SP=0になるま
で待機する。
【0051】上記ステップS30において、Prev_SP=
0になると、上記量子化されたゲインG[i],{i=0,1,
…,Cnt}を平滑化して、音声メモリ7に書き直す(ステ
ップS17)。この後、上記Cnt Prev_SPを再び初期化
して(ステップS31)、上記ステップS14に戻る。
【0052】本実施形態においては、非音声フレームの
前後各10フレームのゲインGの平均値をそのフレーム
の平滑化後のゲインG′とする。そして移動平均を各フ
レーム毎に順次計算をしてそれぞれ平滑化後のゲイン
G′として前のゲインGを置き換えていくようにしてい
る。
【0053】また、このほかにも、ゲインGの最大値を
所定値a以下にする。すなわち、 G[i]=G[i]・・・G<a G[i]=a ・・・G>a となるようにしても良いし、あるいは、非音声フレーム
のゲインGの連続区間にわたる平均を求め、各ゲインG
と置き換えるようにしても良い。
【0054】また、上述した平滑化を施すタイミング
は、録音終了後、再生前であるなら如何なるときでも可
能だが、本実施形態においては、所定のタイミングとし
て録音終了後に自動的に平滑化が行われるように設定し
ている。なお、このタイミング以外でも、所定のタイミ
ングとして、 (1) 再生開始に先立ち、平滑化がされていない場合
には、平滑化が自動的に起動する。 (2) 予め設定された時間に起動する。 (3) オートパワーオフ(自動電源終了)時に自動的
に実行する。 (4) 使用者が意識的に起動する。 等の場合が考えられる。
【0055】また、平滑化が2回にわたって実施される
のを防止するために、平滑化が行われたか否かを示すフ
ラグを設け、平滑化が行われていない場合にだけ平滑化
を実施するようにすると効率が向上する。
【0056】さらに、記録される音声データに不整合部
分を発生させないように、平滑化が行われている際に
は、当該音声記録再生装置における操作部等のキー、ス
イッチ等をロックするような機構を設けることで、不整
合部分の発生および誤動作を防止することができる。
【0057】このように、上記非音声符号化部20によ
る符号化データ平滑化手段によって、非音声区間におけ
るゲインパラメータが平滑化されるために前後のフレー
ムとの連続性がよくなり、聴感的に自然な再生音が得ら
れるようになる。また、上記符号化データ平滑化手段に
よる符号化データ平滑化処理は、記録媒体に記録された
符号化データに対して行うので、符号化時の演算量を増
加させることなく、音質を向上させることができる。
【0058】また、本実施形態においては、上記した符
号化データ平滑化手段においてはゲインパラメータのみ
を平滑化するようにしたが、同様に非音声区間における
スペクトルパラメータを平滑化することも可能である。
【0059】次に、上記符号/復号化部5における復号
化部の復号化動作を図8に示すフローチャートを参照し
て説明する。
【0060】上記システム制御部12(図1参照)に制
御されて符号/復号化部5において復号化処理動作が開
始されると、まず、音声/非音声判別部26(図4参
照)において、上記音声メモリ7から1ビットデータの
値が読み出され(ステップS22)、該1ビットデータ
の値が音声信号判定フラグSP=1であるか否かが判定
される(ステップS23)。
【0061】このステップS23において、音声信号判
定フラグSP=1でない場合は、音声メモリ7から31bi
t 分読み出し(ステップS27)、復号化切換スイッチ
27で非音声復号化部29が選択され、該非音声復号化
部29において非音声復号化処理が行われる(ステップ
S28)。
【0062】図5において、デマルチプレクサ30は、
符号化データを線形予測パラメータとゲインに分離し
て、それぞれを線形予測合成部32、ゲイン乗算部31
に送出する。ランダム信号発生部23は、フレーム長に
等しいランダム信号を発生し、ゲイン乗算部31は、該
ランダム信号を、受信したゲインの値で増幅する。そし
て、線形予測合成部32は該増幅されたランダム信号を
線形予測合成して出力する。
【0063】一方、このステップS23において、音声
信号判定フラグSP=1である場合は、音声メモリ7か
ら191bit 分読み出し(ステップS24)、復号化切換
スイッチ27でマルチパルス復号部28が選択され、該
マルチパルス復号化部28でマルチパルス復号化処理が
なされる(ステップS25)。
【0064】この後、符号/復号化部5における復号化
部からの出力はD/A変換器11に対して送出され(ス
テップS26)、上記ステップS22に戻る。
【0065】また、本実施形態においては、音声区間に
おける符号化/復号化処理はマルチパルス方式を用いた
が、CELP方式などの方式を使うことも当然可能であ
る。
【0066】[付記]以上詳述した如き本発明の実施形態
によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、 (1) 入力信号を音声信号と非音声信号とに判別する
判別手段と、上記入力信号を符号化する符号化手段と、
上記非音声信号を符号化したデータを平滑化する符号化
データ平滑化手段と、を具備したことを特徴とする音声
記録再生装置。
【0067】(2) デジタル化した入力信号を一定の
長さに分割したフレームを単位として該入力信号を音声
信号と非音声信号とに判別する判別手段と、非音声音源
推定部を有し、上記入力信号を符号化する線形予測符号
化手段と、上記非音声音源推定部からの信号のゲイン情
報と線形予測パラメータ情報との少なくとも一方を平滑
化する符号化データ平滑化手段と、を具備したことを特
徴とする音声記録再生装置。
【0068】(3) 上記符号化データ平滑化手段は非
音声フレームが一定の数以上連続した場合のみ非音声信
号を符号化したデータを平滑化することを特徴とする
(1)または(2)に記載の音声記録再生装置。
【0069】(4) 上記符号化手段は、音声音源推定
部と非音声音源推定部とを有し、音声信号が入力された
際は、線形予測パラメータと上記音声音源推定部より得
られた音声音源推定パラメータとを符号化し、非音声信
号が入力された際は、線形予測パラメータと上記非音声
音源推定部より得られた音源信号をあらわすランダム信
号のゲインを符号化することを特徴とする(1)、
(2)または(3)に記載の音声記録再生装置。
【0070】(5) デジタル化した入力信号を一定の
長さに分割したフレームを単位に、入力信号を音声信号
と非音声信号とに判別する判別手段と、音声音源推定部
と非音声音源推定部を有し、音声信号が入力された場合
は線形予測パラメータと該音声音源推定部より得られた
音声音源推定パラメータを符号化し、非音声信号が入力
された場合は線形予測パラメータと該非音声音源推定部
より得られた音源信号をあらわすランダム信号のゲイン
を符号化する線形予測符号化手段と、判別結果と符号化
されたデータを記録媒体に記録する記録手段と、記録媒
体から判別結果と符号化されたデータを読取る読取り手
段と、読み出した判別結果にもとづき、音声信号と非音
声信号をそれぞれ復号化する復号化手段と、非音声信号
のフレームが予め定められた数以上連続した場合は、そ
の連続フレームにおける線形予測パラメータとゲインの
両方もしくはもどらか一方を平滑化する符号化データ平
滑化手段と、を有することを特徴とする音声記録再生装
置。
【0071】(6) 上記符号化データ平滑化手段は、
所定のタイミングで非音声フレームを平滑化することを
特徴とする、(1),(2),(3),(4)または
(5)に記載の音声記録再生装置。
【0072】(7) 上記符号化データ平滑化手段は、
平滑化が未実施の場合のみ平滑化を実施することを特徴
とする、(1),(2),(3),(4),(5)また
は(6)に記載の音声記録再生装置。
【0073】(8) 上記非音声信号を符号化したデー
タを平滑化中は、操作入力ができないことを特徴とす
る、(1),(2),(3),(4),(5),(6)
または(7)に記載の音声記録再生装置。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、符
号化処理における演算量を増加させることなく良好な音
質が得られる音声記録再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である音声記録再生装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施形態の音声記録再生装置において、符
号/復号化部における符号化部の構成を示すブロック図
である。
【図3】上記実施形態の音声記録再生装置において、図
2に示す符号化部における非音声符号化部の構成を示す
ブロック図である。
【図4】上記実施形態の音声記録再生装置において、符
号/復号化部における復号化部の構成を示すブロック図
である。
【図5】上記実施形態の音声記録再生装置において、図
4に示す復号化部における非音声復号化部の構成を示す
ブロック図である。
【図6】上記実施形態の音声記録再生装置において、符
号/復号化部における符号化部の符号化処理動作を示し
たフローチャートである。
【図7】上記実施形態の音声記録再生装置において、符
号/復号化部における符号化部の非音声部平滑化処理動
作を示したフローチャートである。
【図8】上記実施形態の音声記録再生装置において、符
号/復号化部における復号化部の復号化処理動作を示し
たフローチャートである。
【符号の説明】
1…マイクロホン 2…マイクアンプ 3…ローパスフィルタ 4…A/D変換器 5…符号/復号化部 6…メモリ制御部 7…音声メモリ 8…スピーカ 9…パワーアンプ 10…ローパスフィルタ 11…D/A変換器 12…システム制御部 13…操作入力部 16…フレームエネルギー計算部 17…音声/非音声判別部 18…符号化切換スイッチ 19…マルチパルス符号化部 20…非音声符号化部 26…音声/非音声判別部 27…復号化切換スイッチ 28…マルチパルス復号化部 29…非音声復号化部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を音声信号と非音声信号とに判
    別する判別手段と、 上記入力信号を符号化する符号化手段と、 上記非音声信号を符号化したデータを平滑化する符号化
    データ平滑化手段と、 を具備したことを特徴とする音声記録再生装置。
  2. 【請求項2】 デジタル化した入力信号を一定の長さに
    分割したフレームを単位として該入力信号を音声信号と
    非音声信号とに判別する判別手段と、 非音声音源推定部を有し、上記入力信号を符号化する線
    形予測符号化手段と、 上記非音声音源推定部からの信号のゲイン情報と線形予
    測パラメータ情報との少なくとも一方を平滑化する符号
    化データ平滑化手段と、 を具備したことを特徴とする音声記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記符号化データ平滑化手段は非音声フ
    レームが一定の数以上連続した場合のみ非音声信号を符
    号化したデータを平滑化することを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の音声記録再生装置。
JP8278337A 1996-10-21 1996-10-21 音声記録再生装置 Withdrawn JPH10124097A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8278337A JPH10124097A (ja) 1996-10-21 1996-10-21 音声記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8278337A JPH10124097A (ja) 1996-10-21 1996-10-21 音声記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10124097A true JPH10124097A (ja) 1998-05-15

Family

ID=17595934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8278337A Withdrawn JPH10124097A (ja) 1996-10-21 1996-10-21 音声記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10124097A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000064055A1 (fr) * 1999-04-20 2000-10-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de codage de signaux vocaux
US7050968B1 (en) 1999-07-28 2006-05-23 Nec Corporation Speech signal decoding method and apparatus using decoded information smoothed to produce reconstructed speech signal of enhanced quality
JP2008058983A (ja) * 2000-08-21 2008-03-13 Conexant Systems Inc 音声コーディングにおける雑音のロバストな分類のための方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000064055A1 (fr) * 1999-04-20 2000-10-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de codage de signaux vocaux
US6484139B2 (en) 1999-04-20 2002-11-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Voice frequency-band encoder having separate quantizing units for voice and non-voice encoding
US7050968B1 (en) 1999-07-28 2006-05-23 Nec Corporation Speech signal decoding method and apparatus using decoded information smoothed to produce reconstructed speech signal of enhanced quality
US7426465B2 (en) 1999-07-28 2008-09-16 Nec Corporation Speech signal decoding method and apparatus using decoded information smoothed to produce reconstructed speech signal to enhanced quality
US7693711B2 (en) 1999-07-28 2010-04-06 Nec Corporation Speech signal decoding method and apparatus
JP2008058983A (ja) * 2000-08-21 2008-03-13 Conexant Systems Inc 音声コーディングにおける雑音のロバストな分類のための方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4132109B2 (ja) 音声信号の再生方法及び装置、並びに音声復号化方法及び装置、並びに音声合成方法及び装置
JP4550289B2 (ja) Celp符号変換
JP4851578B2 (ja) 減少レート、可変レートの音声分析合成を実行する方法及び装置
KR100882771B1 (ko) 부호화 음향 신호를 지각적으로 개선 강화시키는 방법 및장치
JP3259759B2 (ja) 音声信号伝送方法及び音声符号復号化システム
JP3478209B2 (ja) 音声信号復号方法及び装置と音声信号符号化復号方法及び装置と記録媒体
JP2000267699A (ja) 音響信号符号化方法および装置、そのプログラム記録媒体、および音響信号復号装置
JPH10149199A (ja) 音声符号化方法、音声復号化方法、音声符号化装置、音声復号化装置、電話装置、ピッチ変換方法及び媒体
JPH1097295A (ja) 音響信号符号化方法及び復号化方法
JP3784583B2 (ja) 音声蓄積装置
US6173265B1 (en) Voice recording and/or reproducing method and apparatus for reducing a deterioration of a voice signal due to a change over from one coding device to another coding device
JPH1083200A (ja) 符号化,復号化方法及び符号化,復号化装置
JPH10124097A (ja) 音声記録再生装置
JP3417362B2 (ja) 音声信号復号方法及び音声信号符号化復号方法
JP3050978B2 (ja) 音声符号化方法
JPH10116097A (ja) 音声再生装置
JP3496618B2 (ja) 複数レートで動作する無音声符号化を含む音声符号化・復号装置及び方法
JP2968109B2 (ja) コード励振線形予測符号化器及び復号化器
JP2001147700A (ja) 音声信号の後処理方法および装置並びにプログラムを記録した記録媒体
JP4826580B2 (ja) 音声信号の再生方法及び装置
JP3607774B2 (ja) 音声符号化装置
JP3350340B2 (ja) 音声符号化方法および音声復号化方法
JPH10161700A (ja) 音声記録再生装置
JPH075900A (ja) 音声記録装置
JPH06208398A (ja) 音源波形生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040106