JPH10123477A - 液晶プロジェクタ - Google Patents

液晶プロジェクタ

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JPH10123477A
JPH10123477A JP8280951A JP28095196A JPH10123477A JP H10123477 A JPH10123477 A JP H10123477A JP 8280951 A JP8280951 A JP 8280951A JP 28095196 A JP28095196 A JP 28095196A JP H10123477 A JPH10123477 A JP H10123477A
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JP
Japan
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liquid crystal
color
signal
crystal panel
circuit
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JP8280951A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yoneda
俊之 米田
Toyomi Oshige
豊実 大重
Hiroshi Mitsuda
博志 満田
Teruo Miyamoto
照雄 宮本
Tomoyuki Kanda
智幸 神田
Yasuto Nai
康人 名井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度用液晶パネルとカラー用液晶パネルとの
透過光量の差に起因して、再生画像の彩度が入力される
色信号の彩度より低下する。 【解決手段】 3色の色信号R、G、Bから白色成分信
号Wを作成する白色成分信号演算回路10、色信号R、
G、Bから白色成分信号Wをそれぞれ減算して色駆動信
号RD、GD、BDとして出力する減算回路11、1
2、13、および白色成分信号Wに、(カラー用液晶パ
ネルの透過光量)/(輝度用液晶パネルの透過光量)に
相当する値を乗算して輝度駆動信号YDとして出力する
乗算回路14を備えている。 【効果】 再生画像の白色成分とカラー成分との比率が
色信号R、G、Bのそれと同一となり、再生の忠実度が
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、輝度用液晶パネ
ルとカラー用液晶パネルとを備え、両パネルを透過した
光を合成して投射する液晶プロジェクタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図21、22は例えば特開平03−29
6030号公報に記載された、この種従来の液晶プロジ
ェクタを示す構成図で、図21は光学系の全体構成を示
し、図22は両液晶パネルの構成、特にその画素の分布
状態を示す。図において、1はメタルハライドランプ等
の光源用のランプ、2はリフレクター、3はランプ1か
らの光をP波とS波とに分離する分離用偏光ビームスプ
リッタ、4および5は反射ミラー、6は輝度用液晶パネ
ルで、輝度用信号Yによりその開度が駆動制御される。
7はカラー用液晶パネルで、図22(2)に示すよう
に、R、G、B3原色の画素が一様に分布しており、カ
ラー用信号R−Y/G−Y/B−Yにより各色の画素毎
にその開度が駆動制御される。8は両パネル6、7を透
過した光LYおよびLR、LG、LBを合成する合成用
偏光ビームスプリッタ、9は投写レンズである。
【0003】次に動作について説明する。ランプ1で発
生した光は、リフレクター2により反射され前面に照射
され、分離用偏光ビームスプリッタ3に入射する。分離
用偏光ビームスプリッタ3に入射した光は、ここでP波
とS波とに分離され、S波は反射ミラー4で反射されて
輝度用液晶パネル6に入射する。P波は反射ミラー5で
反射されてカラー用液晶パネル7に入射する。両パネル
6、7を透過した光は、合成用偏光ビームスプリッタ8
で合成され、投写レンズ9を経て図示しないスクリーン
に照射される。
【0004】一方、信号処理系では、再生すべき映像信
号であるR、G、B3色の色信号から白色成分信号を作
成してこの信号Yにより輝度用液晶パネル6を駆動制御
する。輝度用液晶パネル6では、この信号Yの大きさに
より、各画素の開度が変化し、その透過光LYの強度が
制御される。また、元の色信号から信号Yを差し引いた
信号R−Y/G−Y/B−Yによりカラー用液晶パネル
7を駆動制御する。カラー用液晶パネル7では、これら
3つの信号R−Y/G−Y/B−Yにより、R、G、B
の各画素の開度が変化し、それぞれの透過光LR、L
G、LBの強度が制御される。以上のように、駆動制御
される両パネル6、7を透過した光LYとLR、LG、
LBとを合成してスクリーンに照射することにより、元
の映像信号に応じた画像をスクリーン上に再生すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の液晶プロジェク
タは以上のように輝度用液晶パネルとカラー用液晶パネ
ルとの透過光を合成して再生画像を得る構成である。こ
れにおいては、液晶パネル自体のもつ透過色度特性や透
過光量の相違に起因して種々の問題点が発生する。
【0006】即ち、輝度用液晶パネルに対してカラー用
液晶パネルは各色に応じたカラーフィルタを備えている
ことから、液晶自体を同一材料で構成すると、パネルと
しての透過光量は後者が前者より劣る。この結果、スク
リーンに照射される白色成分とカラー成分との照度比が
元の映像信号における両成分の比率と異なり、再生の忠
実度が低下する。
【0007】また、このカラー用液晶パネルの透過光量
が低いことが、そのまま再生画像の明るさ低下に結びつ
き、液晶プロジェクタとしての機能向上を阻害する要因
となる。更に、ランプ光源の色度特性とも関連して、液
晶パネルの透過色度特性が同パネルの開度の大小に影響
され、白色の色度がパネルの開度、従って明るさによっ
て変化し、その分再生画質が低下するという欠点があっ
た。
【0008】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、輝度用とカラー用との両パネル
の透過光量の差にかかわらず、元の映像信号における白
色成分とカラー成分との比率を同一に保つ高忠実度の再
生画像が得られる液晶プロジェクタを得ることを目的と
する。また、この発明は、再生画像の明るさを強調する
ことができる液晶プロジェクタを得ることを目的とす
る。更に、この発明は、パネルの開度やランプの種別に
よって白色色度が変化しない液晶プロジェクタを得るこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る液晶プロ
ジェクタは、3色の色信号から白色成分信号を作成する
白色成分信号演算回路、上記3色の色信号から上記白色
成分信号をそれぞれ減算して3色の色駆動信号として出
力する減算回路、および上記白色成分信号に1より小さ
い所定の定数を乗算して輝度駆動信号として出力する乗
算回路を備えたものである。
【0010】また、請求項2に係る液晶プロジェクタ
は、請求項1において、その所定の定数を、両パネルを
全開に駆動したときの、(カラー用液晶パネルの透過光
量)/(輝度用液晶パネルの透過光量)に相当する値と
したものである。
【0011】請求項3に係る液晶プロジェクタは、3色
の色信号から白色成分信号を作成する白色成分信号演算
回路、上記3色の色信号から上記白色成分信号をそれぞ
れ減算して3色の色駆動信号として出力する減算回路、
上記3色の色信号の合成色が白色か否かを検出する白色
検出回路、および上記白色が検出されないときは上記白
色成分信号に1より小さい所定の第1の定数を乗算して
輝度駆動信号として出力し、上記白色が検出されたとき
は上記白色成分信号に上記第1の定数より大きい所定の
第2の定数を乗算して上記輝度駆動信号として出力する
切換乗算回路を備えたものである。
【0012】また、請求項4に係る液晶プロジェクタ
は、請求項3において、その第1の定数を、両パネルを
全開に駆動したときの、(カラー用液晶パネルの透過光
量)/(輝度用液晶パネルの透過光量)に相当する値と
したものである。
【0013】また、請求項5に係る液晶プロジェクタ
は、請求項3または4において、その第2の定数を1と
したものである。
【0014】また、請求項6に係る液晶プロジェクタ
は、請求項3または4において、その第2の定数を、白
色成分信号が増大するにつれて増大する値としたもので
ある。
【0015】請求項7に係る液晶プロジェクタは、3色
の色信号から白色成分信号を作成する白色成分信号演算
回路、上記3色の色信号からそれぞれ上記白色成分信号
を減算して出力する減算回路、上記白色成分信号のゲイ
ンを変換して出力する第1のゲイン変換回路、この第1
のゲイン変換回路の出力信号が所定の上限レベル以下の
ときはそのまま輝度駆動信号として出力し、上記第1の
ゲイン変換回路の出力信号が上記上限レベルを越えたと
きは上記上限レベルの信号を上記輝度駆動信号として出
力するとともに上記上限レベルを越えた分をオーバフロ
ー信号として出力するクリップ回路、上記オーバフロー
信号のゲインを変換して出力する第2のゲイン変換回
路、および上記減算回路の3色の出力信号に上記第2の
ゲイン変換回路の出力信号をそれぞれ加算して3色の色
駆動信号として出力する加算回路を備えたものである。
【0016】また、請求項8に係る液晶プロジェクタ
は、請求項7において、その第1のゲイン変換回路を、
白色成分信号に1より大きい所定の第3の定数を乗算し
て出力する乗算回路およびこの乗算回路の出力信号を任
意のレベルに降圧して出力する降圧回路で構成したもの
である。
【0017】また、請求項9に係る液晶プロジェクタ
は、請求項8において、その第3の定数を、両パネルを
全開に駆動したときの、((カラー用液晶パネルの透過
光量)/(輝度用液晶パネルの透過光量))+1に相当
する値としたものである。
【0018】また、請求項10に係る液晶プロジェクタ
は、請求項8または9において、その第2のゲイン変換
回路を、オーバフロー信号に以下の定数を乗算して出力
する乗算回路で構成したものであり、上記定数は、両パ
ネルを全開に駆動したときの、(輝度用液晶パネルの透
過光量)/(カラー用液晶パネルの透過光量)に相当す
る値とする。
【0019】また、請求項11に係る液晶プロジェクタ
は、請求項7ないし10のいずれかにおいて、その白色
成分信号演算回路と第1のゲイン変換回路との間に切換
回路を挿入するとともに、3色の色信号の合成色が白色
か否かを検出する白色検出回路を備え、上記白色が検出
されたときのみ白色成分信号を第1のゲイン変換回路に
入力し、上記白色が検出されないときは白色成分信号に
1より小さい所定の第4の定数を乗算したものを直接輝
度駆動信号として出力するようにしたものである。
【0020】また、請求項12に係る液晶プロジェクタ
は、請求項11において、その第4の定数を、両パネル
を全開に駆動したときの、(カラー用液晶パネルの透過
光量)/(輝度用液晶パネルの透過光量)に相当する値
としたものである。
【0021】請求項13に係る液晶プロジェクタは、3
色の色信号から白色成分信号を作成し輝度駆動信号とし
て出力する白色成分信号演算回路、上記3色の色信号か
ら上記白色成分信号をそれぞれ減算して出力する減算回
路、およびこの減算回路の出力信号のゲインを変換して
3色の色駆動信号として出力するゲイン変換回路を備え
たものである。
【0022】また、請求項14に係る液晶プロジェクタ
は、請求項13において、そのゲイン変換回路を、入力
信号の上昇に対して以下の勾配で出力信号が上昇する変
換特性を有するゲイン変換部、およびこのゲイン変換部
からの出力信号を所定の上限レベルで制限する上限制限
部で構成したものであり、上記勾配は、両パネルを全開
に駆動したときの、(輝度用液晶パネルの透過光量)/
(カラー用液晶パネルの透過光量)に相当する値とす
る。
【0023】また、請求項15に係る液晶プロジェクタ
は、請求項14において、そのゲイン変換部の上限レベ
ル以下での変換特性領域において、その比較的高レベル
部分における(出力/入力)勾配を、請求項14に記載
する値より低く設定したものである。
【0024】また、請求項16に係る液晶プロジェクタ
は、請求項13において、そのゲイン変換回路は、入力
信号が0から所定の値までの比較的低レベル部分では上
記入力信号の上昇に対して出力信号が以下の勾配で上昇
する変換特性を有し、上記入力信号が上記所定の値から
入力最大値までの比較的高レベル部分では上記入力信号
の上昇に対して出力信号が以下の勾配より低い勾配で上
昇しパネル全開レベルに達する変換特性を有するものと
したもので、上記勾配は、両パネルを全開に駆動したと
きの、(輝度用液晶パネルの透過光量)/(カラー用液
晶パネルの透過光量)に相当する値とする。
【0025】請求項17に係る液晶プロジェクタは、3
色の色信号から白色成分信号を作成し輝度駆動信号とし
て出力する白色成分信号演算回路、上記3色の色信号か
ら上記白色成分信号をそれぞれ減算して出力する減算回
路、上記白色成分信号を入力し、R、G、B3色個別の
変換特性でゲイン変換して出力する白色色度変換回路、
および上記減算回路の出力信号と上記白色色度変換回路
の出力信号とをR、G、B各色毎に加算して3色の色駆
動信号として出力する加算回路を備えたものである。
【0026】また、請求項18に係る液晶プロジェクタ
は、請求項17において、その白色色度変換回路は、液
晶パネルにおける駆動信号の強度変化に伴う白色透過光
の色度変化を抑制するように、その変換特性を設定した
ものである。
【0027】また、請求項19に係る液晶プロジェクタ
は、請求項18において、その白色色度変換回路は、
R、G2色については出力信号が常に零となり、B色に
ついては入力信号の増大とともに出力信号が増大するよ
うゲイン変換を行うものである。
【0028】また、請求項20に係る液晶プロジェクタ
は、請求項17において、その白色色度変換回路は、光
源または液晶パネルの種別により異なる白色透過光の色
度を、所望の白色色度に一致させるように、その変換特
性を設定したものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1における
液晶プロジェクタの特にその信号処理系の構成を示す回
路図である。なお、光学系の構成は従来技術における図
21、22と同一であるので、説明は省略する。図1に
おいて、10は入力された3色の色信号R、G、Bから
白色成分信号Wを作成する白色成分信号演算回路であ
る。白色成分信号演算回路10は、通例、入力された色
信号R、G、Bの中から最小レベルのものを検出し、こ
れを白色成分信号Wとして出力する。11、12、13
は色信号R、G、Bから白色成分信号Wをそれぞれ減算
してカラー用液晶パネル7に供給する3色の色駆動信号
RD、GD、BDとして出力する減算回路、14は白色
成分信号Wに所定の定数を乗算して輝度用液晶パネル6
に供給する輝度駆動信号YDとして出力する乗算回路で
ある。この乗算回路14の定数としては、両パネル6、
7を全開に駆動したときの、(カラー用液晶パネル7の
透過光量)/(輝度用液晶パネル6の透過光量)に相当
する値、従って、この定数は1より小さい値となり、こ
こでは一つの実例として0.5に設定している。
【0030】なお、上式の透過光量の比は、両パネル
6、7自体の透過率の差に起因するものだけではなく、
両パネルの光路上に存在する他の光学部品の透過(反
射)率の差に起因するものも含めた値とする。また、こ
こで扱う各信号R、G、B、YD、RD、GD、BD
は、いずれもパネル6、7の全開(開度100%)駆動
に相当する値をその最大値として変動するものである。
【0031】次に動作を図2を参照して説明する。図2
は、液晶プロジェクタへの入力信号である色信号R、
G、Bおよび液晶プロジェクタを構成する各演算手段に
より作成された白色成分信号W、輝度駆動信号YD、色
駆動信号RD、GD、BD、更に両パネル6、7を透過
し合成用偏光ビームスプリッタ8によって合成された
光、パネル透過合成光の各レベルを、従来の場合と比較
して示す図である。
【0032】先ず、同図(1)に示す従来の場合につい
て説明すると、図の左端欄に示す、色信号R、G、Bが
入力されると、白色成分信号演算回路10はその内の最
小レベルの信号、ここでは、色信号Bのレベルの白色成
分信号Wを出力する。そして、この白色成分信号Wをそ
のまま輝度駆動信号YDとして出力する。また、減算回
路11、12、13は、各色信号R、G、Bからそれぞ
れ白色成分信号Wを減算した値(白色成分信号Wの欄の
上部に点線で示した値が相当する)をそのまま色駆動信
号RD、GD、BDとして出力する。
【0033】次に、両液晶パネル6、7は前述したよう
に、その透過光量に差があり、実例として、カラー用液
晶パネル7の透過光量は輝度用液晶パネル6のそれの1
/2となる。従って、図2の右端欄に示すように、輝度
用液晶パネル6の透過光LYは輝度駆動信号YDのレベ
ルに対応した値(ここでは、1:1の同一の大きさで表
現している)になるのに対し、カラー用液晶パネル7の
透過光LR、LG、LBは色駆動信号RD、GD、BD
の各1/2倍となり、両者を加えたパネル透過合成光に
おける白色成分(LY)とカラー成分(LR、LG、L
B)との比率が元の色信号R、G、Bにおける両成分の
比率と異なったものとなる。即ち、再生画像は、カラー
成分が減少した彩度の低いものとなる。
【0034】これに対し、図2(2)に示す本願発明
(図1)の場合においては、乗算回路14を設けること
により、白色成分信号Wを0.5倍したものを輝度駆動
信号YDとして輝度用液晶パネル6に供給するので、図
2(2)右端欄に示すように、全体として明るさは低下
するが、パネル透過合成光における白色成分(LY)と
カラー成分(LR、LG、LB)との比率は元の色信号
R、G、Bにおける両成分の比率と同一となり、特に彩
度を忠実に再現した再生画像が得られる訳である。
【0035】なお、図1の乗算回路14では、その定数
を、両パネルを全開に駆動したときの、(カラー用液晶
パネル7の透過光量)/(輝度用液晶パネル6の透過光
量)に相当する値、実例として0.5に設定したが、1
より小さい範囲で上記値より大きい値、例えば0.6〜
0.7程度に設定してもよい。この場合、再生画像にお
ける明るさの確保と彩度の忠実再生という2者の要求を
適当な割合でバランスさせることができる。
【0036】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2における液晶プロジェクタの信号処理系の構成を示
す回路図である。なお、図1と同一の部分については同
一の符号を付すことにより、個々の説明は省略する。先
の実施の形態1では、彩度忠実再生を達成するため、再
生画像の明るさが低下するという不利益があったが、こ
の実施の形態2においては、無彩色(白、灰色、黒とい
った色をもたない)の色信号が入力されたときに限っ
て、再生画像の明るさを増大させ白色に対するコントラ
ストを増大させ白色文字などの解明化の向上を図ってい
る。
【0037】図3において、15は色信号R、G、Bの
合成色が白色(無彩色)か否かを検出する白色検出回路
で、ここでは減算回路11、12、13の各出力信号R
D、GD、BDが共に零か否かを判定(実際は、極低い
しきい値を設定しそのしきい値未満か否かを判定する)
し、共に零のときに信号SWを出力する。16および1
7は第1および第2の乗算器、18は白色成分信号演算
回路10と輝度用液晶パネル6との間に第1と第2の乗
算器16、17のいずれを挿入するかの切換を行う切換
器で、白色検出回路15からの出力信号によって切換操
作がなされる。そして、両乗算器16、17および切換
器18により切換乗算回路19を構成する。
【0038】なお、第1の乗算器16の定数(第1の定
数)としては、両パネル6、7を全開に駆動したとき
の、(カラー用液晶パネル7の透過光量)/(輝度用液
晶パネル6の透過光量)に相当する値、ここでは0.5
に設定している。また、第2の乗算器17の定数(第2
の定数)としては1.0に設定している。
【0039】次に動作を図4を参照して説明する。図4
は図2と同じ要領で、各信号およびパネル透過合成光の
各レベルを、従来の場合と比較して示す図である。先
ず、図4(1−1)は従来で入力された色信号が有彩色
光を形成する場合、即ち、色信号R、G、Bの各レベル
に差がある場合である。この場合は、図2(1)で説明
したと全く同様に、パネル透過合成光における白色成分
(LY)とカラー成分(LR、LG、LB)との比率
が、元の色信号R、G、Bにおける両成分の比率と異な
ったものになり、再生画像の彩度が低下するという不具
合がある。図4(1−2)は、同じく従来で、入力され
た色信号が無彩色光を形成する場合、即ち色信号R、
G、Bの各レベルに差がない場合である。この場合は、
色駆動信号RD、GD、BDがいずれも零となるので、
上述した白色成分/カラー成分の比率変化が問題になる
ことはなく、色信号R、G、Bの白色成分信号Wに応じ
た透過光LYが得られる。
【0040】次に、図4(2−1)は本願発明(図3)
で有彩色光となる色信号R、G、Bが入力された場合で
ある。この場合、減算回路11、12、13の出力信号
の内、信号RD、GDは零でないので、白色検出回路1
5は白色検出信号SWを出力せず、従って、切換器18
は第1の乗算器16を選択する位置に操作されている。
この結果、図2(2)で説明したと全く同様に、白色成
分信号演算回路10からの白色成分信号Wが第1の乗算
器16により1/2倍され、輝度駆動信号YDとして輝
度用液晶パネル6に供給されるので、両パネル6、7の
透過光量の差による影響が矯正され、パネル透過合成光
における白色成分(LY)とカラー成分(LR、LG、
LB)との比率が色信号R、G、Bにおける両成分の比
率と同一となり、彩度の忠実な再生が可能となる。
【0041】図4(2−2)は、本願発明で無彩色光と
なる色信号R、G、Bが入力された場合である。この場
合、減算回路11、12、13の出力信号RD、GD、
BDはいずれを零となるので、白色検出回路15はこれ
を検出して信号SWを出力する。これに伴い、切換器1
8が動作して、第1の乗算器16に替わって第2の乗算
器17を選択する。この結果、図4(1−2)で説明し
たと同様に、色信号R、G、Bの白色成分信号Wに応じ
た透過光LYが得られる。
【0042】以上のように、実施の形態2の液晶プロジ
ェクタにおいては、入力された色信号R、G、Bが有彩
色光の場合はその白色成分/カラー成分の比率を変える
ことなく、彩度を忠実に再現した再生画像を得ることが
できるとともに、入力信号が無彩色光の場合は輝度用液
晶パネル6の透過光能力を100%活かして明るくコン
トラストを増大した再生画像を得ることが可能となる訳
である。
【0043】なお、図3の白色検出回路15は減算回路
11、12、13の出力信号を入力し、これら信号が共
に零か否かを判定することにより白色検出を行うように
しているが、これとは異なり、色信号R、G、Bを直接
入力し、これら信号のレベルが相互に同一か否かを判定
することにより白色検出を行う方式のものとしてもよ
い。
【0044】また、図3の第1の乗算器16では、その
定数(第1の定数)を、両パネルを全開に駆動したとき
の、(カラー用液晶パネル7の透過光量)/(輝度用液
晶パネル6の透過光量)に相当する値、実例として0.
5に設定したが、第2の乗算器17の定数(第2の定
数)より小さい範囲で上記値より大きい値、例えば、
0.6〜0.7程度に設定し、有彩色の再生画像におけ
る明るさの確保と彩度の忠実再生という2者の要求を適
当な割合でバランスさせるようにしてもよい。また、図
3の第2の乗算器17では、その定数(第2の定数)を
1.0に設定したが、上述した有彩色の再生画像の信号
処理量とのバランスを考慮し、第1の定数より大きい範
囲で1.0以外の数値に設定してもよい。勿論、液晶パ
ネルの種別によっても透過光量は異なるので、上記実数
は、これら液晶パネルの種別も考慮に入れて設定する必
要がある。
【0045】図5(1)は図3の回路の変形例を示す。
図3と異なるところは、第2の乗算器17aである。即
ち、図3では、第2の乗算器17の第2の定数としては
入力信号である白色成分信号Wの大きさにかかわらず常
に1.0一定としたが、ここでは、この第2の定数が、
白色成分信号Wが増大するにつれて増大する値としてい
る。図5(2)により更に詳細に説明すると、勾配1.
0一定の点線の直線17が図3の第2の乗算器17の変
換特性に相当するのに対し、図5の第2の乗算器17a
の変換特性17aは、第1の乗算器16の勾配(第1の
定数)である0.5からスタートして次第にその勾配を
増大する、図中実線で示す特性としている。
【0046】以上の図5の構成を採用することにより、
上述した定数切換に基づく視覚上の不自然さが緩和され
る。即ち、人間の視覚特性として、比較的明度が低い範
囲で切換乗算回路19の切換を行うと、彩度有(白色検
出無)の部分が、周囲の彩度無(白色検出有)の部分に
比較して不自然に暗く見える。そこで、この図5の回路
は、明度の低い(白色成分信号Wの低い)領域では切換
による定数の差を小さくし、明度が増大するにつれてそ
の差を増大させることで、上述した視覚上の不自然さを
緩和している訳である。
【0047】実施の形態3.ところで、液晶プロジェク
タにおいては、その使用環境、例えば、画像再生現場の
明るさやユーザの好みなどに適合させるため、再生画像
の白色の明るさを任意に調整したいという要請がある。
この場合、輝度駆動信号YDのレベルを調整してやれば
よいが、輝度用液晶パネル6はそもそもランプ1からの
光量の50%を入射光として開度制御を行うものである
ので、それ以上の明るさ増大の要請には応えられない。
この発明の実施の形態3の液晶プロジェクタは、カラー
用液晶パネル7の透過光を有効に利用することにより上
記の要請を満足させたもので、図6はその信号処理系の
構成を示す回路図である。なお、図1と同一の部分につ
いては同一の符号を付すことにより個々の説明は省略す
る。
【0048】図において、20は白色成分信号Wを所定
の定数で乗算して出力する乗算回路、21は乗算回路2
0の出力信号を任意のレベルに降圧して出力する降圧回
路で、ここではボリウム(可変抵抗)が使用されてい
る。そして、乗算回路20と降圧回路21とで第1のゲ
イン変換回路22を構成する。なお、乗算回路20の定
数(第3の定数)としては、両パネル6、7を全開に駆
動したときの((カラー用液晶パネル7の透過光量)/
(輝度用液晶パネル6の透過光量))+1に相当する
値、ここでは1.5に設定している。また、降圧回路2
1は任意のレベルに降圧可能であるが、後述する動作の
説明の便宜上、入力に対して1/3に降圧するときをゲ
イン調整位置、2/3に降圧するときを同位置、降
圧しない(3/3に降圧)ときを同位置とする。
【0049】23はリミッタで、第1のゲイン変換回路
22の出力W1=K・W(Kは乗算回路20の第3の定
数と降圧回路21のゲイン調整位置とで決まる定数)を
輝度駆動信号の最大値YDmax(開度100%に相当す
る)以下の範囲で輝度駆動信号YDとして出力する。2
4はリミッタ23の入力と出力との差を演算しオーバフ
ロー信号Y1として出力する減算回路で、リミッタ23
と減算回路24とでクリップ回路25を構成する。26
は第2のゲイン変換回路で、減算回路24の出力に、以
下の定数を乗算しブースト信号C1として出力する。こ
こで、第2のゲイン変換回路26の定数としては、両パ
ネル6、7を全開に駆動したときの、(輝度用液晶パネ
ル6の透過光量)/(カラー用液晶パネル7の透過光
量)に相当する値、具体例としてここでは2.0に設定
している。
【0050】27、28、29は減算回路11、12、
13の出力信号R1、G1、B1にそれぞれ第2のゲイ
ン変換回路26からのブースト信号C1を加算し色駆動
信号RD、GD、BDとして出力する加算回路である。
【0051】次に動作について説明する。先ず、図7は
図6の第1のゲイン変換回路22およびクリップ回路2
5の部分の入力−出力特性を示すもので、横軸が第1の
ゲイン変換回路22への入力信号W、縦軸がクリップ回
路25からの出力信号YDである。はユーザが所
望の明るさを得るため調整するボリウム(降圧回路2
1)のゲイン調整位置を示す。第1のゲイン変換回路2
2の出力/入力=W1/W=Kがそれぞれ0.5、1.
0、1.5の場合に対応する。
【0052】次に図7および図8を参照して各ゲイン調
整位置における各信号およびパネル透過合成光の
状態について説明する。先ず、ゲイン調整位置の場
合、即ち、明るさを比較的抑えた場合である。今、入力
された色信号R、G、Bから白色成分信号演算回路10
によって作成された白色成分信号WのレベルがWp(図
のSmaxは入力信号の上限値)とすると、第1のゲイン
変換回路22により、これがW1=K・Wp=0.5W
pにゲイン変換され、この場合は、リミッタ23のリミ
ッタに制限されることなく、そのレベルがそのまま輝度
駆動信号YDとなって輝度用液晶パネル6に供給され
る。従って、減算回路24の出力Y1=0で、減算回路
11、12、13からの出力R1、G1、B1がそのま
まのレベルで色駆動信号RD、GD、BDとなってカラ
ー用液晶パネル7に供給される。この結果、動作として
は図2(2)で既述したと全く同様の内容となり、明る
さは比較的低いが、元の色信号R、G、Bと同一の白色
成分/カラー成分比率をもつ再生画像が得られる。
【0053】次に、ゲイン調整位置をにした場合であ
るが、ここでも白色成分信号Wのレベルをと同じWp
としているので、図7から判るように、リミッタ23の
リミット動作はない。従って、動作モードとしてはの
場合と同様で、輝度駆動信号YDがのときの2倍にゲ
イン変換されている分、透過光LYが倍増し、調整した
通り、白色成分が比較的明るい再生画像が得られる。
【0054】次に、ゲイン調整位置をにした場合の動
作について説明する。この場合、第1のゲイン変換回路
22は入力された白色成分信号WのレベルWpを1.5
倍にゲイン変換し信号W1として出力する(図7の点線
の延長部分を含むK=1.5の特性が相当する)。リミ
ッタ23では、入力された信号W1が自己の制限値YD
maxを越えるので、出力をYD=YDmaxにとどめる。こ
の結果、減算回路24が、図7のP点のレベルとYD
maxとの差のレベルを有するオーバフロー信号Y1を出
力する。図8の輝度駆動信号では、斜線のハッチングを
施した部分がこのオーバフロー信号Y1に相当する。
【0055】このオーバフロー信号Y1は第2のゲイン
変換回路26により2倍にゲイン変換されブースト信号
C1として出力される。ここで、両信号内に要求される
条件は次の通りである。即ち、信号Y1を輝度用液晶パ
ネル6に供給したときに得られる透過光量と同量の透過
光量をカラー用液晶パネル7で得るために、カラー用液
晶パネル7のR、G、B全画素に対して共通に供給する
信号レベルがC1である。従って、前述した通り、第2
のゲイン変換回路26の変換定数としては、両パネル
6、7の透過光量比に相当する値、2.0に設定してい
る訳である。
【0056】そして、このブースト信号C1は、加算回
路27、28、29により減算回路11、12、13か
らの出力信号R1、G1、B1にそれぞれ加算され、加
算された出力が色駆動信号RD、GD、BDとしてカラ
ー用液晶パネル7に供給される。図8の色駆動信号で
は、点線斜線のハッチングを施した部分がこのブースト
信号C1に相当する。
【0057】従って、図8の右端欄に示すように、パネ
ル透過合成光の内、輝度用液晶パネル6の透過光は、制
限された最大値YDmaxを供給したときの透過光LYに
とどまるが、この最大値を越えるオーバフロー分をカラ
ー用液晶パネル7側で補償し(図の点線斜線のハッチン
グを施した透過光LCが相当する)、合成光の実質白色
成分LWは、ユーザがゲイン調整位置で意図した明る
さを100%実現するものとなる。
【0058】なお、図6の第1のゲイン変換回路22お
よび第2のゲイン変換回路26で設定した定数は、上記
で説明した値に限定されるものではなく、先の実施の形
態1、2で説明したと同様、一定の範囲で適宜変更し得
るものである。
【0059】図9は図6の回路の変形例を示す。図3、
図6と同一の部分には同一の符号を付している。図6と
異なるところは、白色検出回路15、第1の乗算器16
および切換器18a、18bを設けている。切換器18
a、18bは連動の切換器で、白色検出回路15が白色
検出信号SWを出力したときは、図6で説明した第1の
ゲイン変換回路22およびクリップ回路25の回路を選
択し、白色検出回路15が白色検出信号SWを出力しな
いときは、図3で説明した第1の乗算器16の回路を選
択するよう動作する。
【0060】従って、この図9の回路を採用した場合
は、有彩色の部分については入力色信号による彩度を変
更することなく忠実な再生色を実現し、白色部分のみユ
ーザの要求に応じた任意の明るさの再生画像を得ること
ができる。例えば、背景画面に影響を与えることなく、
白地のタイトル文字のみの明るさを好みに応じて調節し
たいという要請に応えることができる。
【0061】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4における液晶プロジェクタの信号処理系の構成を
示す回路図である。なお、図1と同一の部分については
同一の符号を付すことにより、個々の説明は省略する。
この実施の形態4は、輝度用液晶パネル6の透過光量に
比較してカラー用液晶パネル7の透過光量が低いため
に、そのままでは元の色信号R、G、Bによる画像に対
して再生画像の彩度が低下するという不具合を、色駆動
信号の処理系に工夫を施すことにより、改善したもので
ある。
【0062】図において、30、31、32はそれぞれ
減算回路11、12、13の出力側に挿入されたゲイン
変換回路で、色信号Rに係るゲイン変換回路30で例示
すると、図11に示すような入力−出力特性が得られる
ように、入力信号R1の上昇に対して所定の勾配で出力
信号が上昇する変換特性を有するゲイン変換部、および
このゲイン変換部からの出力信号を所定の上限レベルR
maxで制限する上限制限部を備えている。図中、Smax
は入力信号の上限値である。ここで、上記した所定の勾
配としては、両パネル6、7を全開に駆動したときの、
(輝度用液晶パネル6の透過光量)/(カラー用液晶パ
ネル7の透過光量)に相当する値、具体例としてはK=
2.0に設定している。
【0063】次に動作を図11、図13を参照して説明
する。図13は入力される色信号R、G、Bの条件を変
えた場合の各信号およびパネル透過合成光のレベルを示
すものである。もっとも、同図(1)は比較のためゲイ
ン変換回路がない従来の場合を示したもので、それ自体
の説明は省略する。図13(2−1)は、色信号R、
G、Bが、明度、彩度が共に、比較的中程度に相当する
場合である。減算回路11により、色信号Rから白色成
分信号Wを減算して出力された信号R1は、図11に示
すR1pのレベルにあるものとすると、ゲイン変換回路
30は入力された信号R1(=R1p)を、K=2.0
の勾配をもつ変換特性で変換、即ち、2.0倍にゲイン
変換し、上限制限にかかることなくそのレベルのまま出
力し色駆動信号RDとしてカラー用液晶パネル7に供給
する。
【0064】この結果、図13(2−1)の色駆動信号
に示すように、信号RDのレベルが従来(同図(1))
の場合の2.0倍に拡大され、最終のパネル透過合成光
に占める透過光LRも従来の2.0倍となって、元の色
信号R、G、Bの白色成分/カラー成分比率と同一比率
の再生画像が得られる。換言すると、カラー用液晶パネ
ル7の透過光量が輝度用液晶パネル6のそれより低いた
めに再生画像の彩度が低下するという不具合が解消され
ることになる。
【0065】次に図13(2−2)は、色信号R、G、
Bの明度が(2−1)より増大した場合で、その分白色
成分信号Wのレベルは増大するが、減算回路11から出
力される信号R1のレベルは(2−1)の場合と変わら
ない(R1=R1p)。従って、図11に示すゲイン変
換回路30の動作点に変わりはなく、同図右端欄に示す
ように、元信号に忠実な彩度を有するパネル透過合成光
が得られる訳である。
【0066】次に、図13(2−3)は、(2−2)よ
り色信号R、G、Bの彩度が上昇した場合の動作を示
す。この場合、色信号Rのレベルは(2−2)の場合と
差はないが、白色成分信号Wのレベルが低下するので、
その分減算回路11の出力である信号R1のレベルが増
大してR1=R1qとなり、ゲイン変換回路30の動作
点が上限制限領域内となる(図11)。この結果、図1
3(2−3)の色駆動信号に示すように、この制限値に
抑えられた色駆動信号RD=RDmaxがカラー用液晶パ
ネル7に供給され、パネル透過合成光は透過光LR成分
のみが若干カットされたものとなる。
【0067】なお、以上の図13(2−3)で説明した
信号RDのカットに基づく再生画像の品質低下を緩和す
る対策として検討されたものが図12である。即ち、ゲ
イン変換回路30のゲイン変換特性の傾斜部分を、異な
る勾配(同図ではK=2.0とK=0.5)部分を有す
る折線状にしたものである。図から判る通り、先に説明
したR1=R1qのレベルにおいても、上限値RDmax
に達しないので、再生特性の線形性においては多少劣る
が、全体として、再生画像の品質低下を緩和することが
できる。
【0068】色信号R、G、B自体を人工的に作成する
のではなく、テレビ放送の映像信号などのように、ビデ
オカメラを経て作成された信号は、一般的にその彩度
は、比較的低いので、テレビ信号等を扱う限り、図13
(2−3)で示す上限制限領域に至る動作タイミングは
ほとんどないと言える。従って、両パネル6、7の透過
光量の差に起因する再生画像の彩度の低下を解消すると
の本実施の形態4に係る発明は、映像信号を扱う多枝の
分野で有効にその効果を発揮するものである。
【0069】なお、ゲイン変換回路の変換特性を、例え
ば図14に示すように、入力信号がその上限値Smax
達したときに出力がその上限値RDmaxとなるような折
線特性に設定すれば、再生特性の線形性は若干悪化する
が、信号RDのカットに基づく再生画像の品質低下は確
実に防止することができる。
【0070】実施の形態5.図15はこの発明の実施の
形態5における液晶プロジェクタの信号処理系の構成を
示す回路図である。なお、図1と同一の部分については
同一の符号を付すことにより、個々の説明は省略する。
この実施の形態5は、液晶パネル自体が有する透過白色
色度特性や光源のもつ白色色度特性を起因する再生画像
の品質低下の解消を図らんとするものである。
【0071】図15において、33、34、35は白色
成分信号演算回路10からの白色成分信号Wを入力信号
としてR、G、B3色個別の変換特性でゲイン変換しブ
ースト信号YR、YG、YBとして出力する白色色度変
換回路、36、37、38は減算回路11、12、13
の出力信号R1、G1、B1にそれぞれ白色色度変換回
路33、34、35からのブースト信号YR、YG、Y
Bを加算し色駆動信号RD、GD、BDとして出力する
加算回路である。
【0072】次に動作を図16を参照して説明する。な
お、具体例については後述するが、ここでは、各白色色
度変換回路の変換特性が、図15に示すように、白色色
度変換回路33、34は常に出力が零となり、白色色度
変換回路35のみ入力信号の増大とともに出力信号が増
大する特性であるとして説明する。図16は、入力され
る色信号R、G、Bの明度(明るさ)が変化した場合の
動作を従来の場合(白色色度変換回路を設けない場合)
と比較して説明するものである。
【0073】同図(1−1)(1−2)は、従来のそれ
ぞれ明度小、明度大の場合で、いずれも色信号R、G、
Bのすべてを白色成分信号Wが占め、白色色度変換回路
はないので、パネル透過合成光は輝度用液晶パネル6か
らの透過光LYのみとなり、カラー用液晶パネル7から
の透過光LR、LG、LBはいずれも零となる。従っ
て、輝度用液晶パネル6自体の透過白色色度特性として
たとえば図17の色度図に示すように、駆動制御される
その開度が大となるにつれていわゆる色温度が下がるよ
うな傾向を有している場合(一般の液晶パネルが該当す
る)、再生画像の白色の明るさによってその色相がず
れ、画像品質として好ましくない。
【0074】これに対し、図15に示す白色色度変換回
路を設けた場合は、図16(2−1)(2−2)に示す
ように、入力される色信号R、G、Bは白色成分信号W
で占められているにもかかわらず、色Bの色駆動信号B
Dが作成され、パネル透過合成光にカラー用液晶パネル
7からの透過光LBが加わる。そして、この透過光LB
は白色成分信号Wの大きさ、即ち、色信号R、G、Bの
明度が増大するとともに増大し、全体として輝度用液晶
パネル6自体の白色色度の開度によるずれを補償する。
【0075】図18は、輝度用液晶パネル6の開度を変
化させた場合の透過白色色度特性(図17)をもとに上
記した開度によるずれを補償するべく求められた白色色
度変換回路35のゲイン変換特性である。なお、図19
は、白色色度変換回路を設けたこの発明の実施の形態5
を適用した場合の効果を定量的に示したもので、図中点
□および点△は、それぞれ白色色度変換回路による調整
無および有(いずれも開度100%)の場合を示す。即
ち、白色色度変換回路による調整を行うことにより、開
度の増大に伴う白色色温度の低下がほぼ解消されている
ことが判る。
【0076】図20は、同じ図15の発明を、光源のも
つ白色色度特性に起因する再生画像の品質低下を解消す
る目的に適用した場合の概要を説明するものである。即
ち、光源を構成するランプの種別によって、白色色度
(色温度)が異なる。同図はこの様子を色度図上に表し
たもので、図中点□はメタルハライドランプ、点○はハ
ロゲンランプで、いずれも開度100%に駆動制御され
た液晶パネルを透過した光について示している。この場
合も、図15の白色色度変換回路33、34、35の各
ゲイン変換特性を適宜設定することにより、液晶パネル
の開度の如何にかかわらず、図中点△で示す、望しい白
色色度(色温度)を得ることができる。
【0077】なお、以上の各実施の形態では、カラー用
液晶パネル7を図22(2)に示す1枚のパネルで構成
する液晶プロジェクタに適用した場合について説明した
が、本願発明は、カラー成分の光路を更に3つに分離
し、その各々に、R、G、B専用のカラー用液晶パネル
を設け、それぞれ色駆動信号RD、GD、BDにより駆
動制御する方式の液晶プロジェクタにも同様に適用する
ことができ、同等の効果を奏する。
【0078】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る液晶プロ
ジェクタにおいては、3色の色信号から白色成分信号を
作成する白色成分信号演算回路、上記3色の色信号から
上記白色成分信号をそれぞれ減算して3色の色駆動信号
として出力する減算回路、および上記白色成分信号に1
より小さい所定の定数を乗算して輝度駆動信号として出
力する乗算回路を備えたので、両液晶パネルの透過光量
の差に起因する再生画像における彩度の低下が抑制され
る。
【0079】また、請求項2に係る液晶プロジェクタに
おいては、所定の定数を、両パネルを全開に駆動したと
きの、(カラー用液晶パネルの透過光量)/(輝度用液
晶パネルの透過光量)に相当する値としたので、両液晶
パネルの透過光量の差にかかわらず、入力される色信号
と同一の彩度の再生画像が得られる。
【0080】請求項3に係る液晶プロジェクタにおいて
は、3色の色信号から白色成分信号を作成する白色成分
信号演算回路、上記3色の色信号から上記白色成分信号
をそれぞれ減算して3色の色駆動信号として出力する減
算回路、上記3色の色信号の合成色が白色か否かを検出
する白色検出回路、および上記白色が検出されないとき
は上記白色成分信号に1より小さい所定の第1の定数を
乗算して輝度駆動信号として出力し、上記白色が検出さ
れたときは上記白色成分信号に上記第1の定数より大き
い所定の第2の定数を乗算して上記輝度駆動信号として
出力する切換乗算回路を備えたので、入力される色信号
が有彩色の場合は両液晶パネルの透過光量の差に起因す
る再生画像における彩度の低下が抑制され、入力される
色信号が無彩色(白色)の場合はその再生画像の明るさ
が増大する。
【0081】また、請求項4に係る液晶プロジェクタに
おいては、第1の定数を、両パネルを全開に駆動したと
きの、(カラー用液晶パネルの透過光量)/(輝度用液
晶パネルの透過光量)に相当する値としたので、両液晶
パネルの透過光量の差にかかわらず、入力される色信号
と同一の彩度の再生画像が得られる。
【0082】また、請求項5に係る液晶プロジェクタに
おいては、第2の定数を1としたので、輝度用液晶パネ
ルの透過光量を有効に活かした明るい再生画像が得られ
る。
【0083】また、請求項6に係る液晶プロジェクタに
おいては、第2の定数を、白色成分信号が増大するにつ
れて増大する値としたので、定数切換に基づく視覚上の
不自然さが緩和される。
【0084】請求項7に係る液晶プロジェクタにおいて
は、3色の色信号から白色成分信号を作成する白色成分
信号演算回路、上記3色の色信号からそれぞれ上記白色
成分信号を減算して出力する減算回路、上記白色成分信
号のゲインを変換して出力する第1のゲイン変換回路、
この第1のゲイン変換回路の出力信号が所定の上限レベ
ル以下のときはそのまま輝度駆動信号として出力し、上
記第1のゲイン変換回路の出力信号が上記上限レベルを
越えたときは上記上限レベルの信号を上記輝度駆動信号
として出力するとともに上記上限レベルを越えた分をオ
ーバフロー信号として出力するクリップ回路、上記オー
バフロー信号のゲインを変換して出力する第2のゲイン
変換回路、および上記減算回路の3色の出力信号に上記
第2のゲイン変換回路の出力信号をそれぞれ加算して3
色の色駆動信号として出力する加算回路を備えたので、
輝度用液晶パネルまたは必要に応じてカラー用液晶パネ
ルをも使用することにより所望した明るさの再生画像を
得ることができる。
【0085】また、請求項8に係る液晶プロジェクタに
おいては、第1のゲイン変換回路を、白色成分信号に1
より大きい所定の第3の定数を乗算して出力する乗算回
路およびこの乗算回路の出力信号を任意のレベルに降圧
して出力する降圧回路で構成したので、所望の明るさを
得るための調整が容易となる。
【0086】また、請求項9に係る液晶プロジェクタに
おいては、第3の定数を、両パネルを全開に駆動したと
きの、((カラー用液晶パネルの透過光量)/(輝度用
液晶パネルの透過光量))+1に相当する値としたの
で、両液晶パネルの透過光量の差に適合した明るさの調
整が可能となる。
【0087】また、請求項10に係る液晶プロジェクタ
においては、第2のゲイン変換回路を、オーバフロー信
号に以下の定数を乗算して出力する乗算回路で構成し、
その定数は、両パネルを全開に駆動したときの、(輝度
用液晶パネルの透過光量)/(カラー用液晶パネルの透
過光量)に相当する値としたので、カラー用液晶パネル
による明るさの補充が、調整した所望の明るさに対応し
た正確なレベルでなされる。
【0088】また、請求項11に係る液晶プロジェクタ
においては、白色成分信号演算回路と第1のゲイン変換
回路との間に切換回路を挿入するとともに、3色の色信
号の合成色が白色か否かを検出する白色検出回路を備
え、上記白色が検出されたときのみ白色成分信号を第1
のゲイン変換回路に入力し、上記白色が検出されないと
きは白色成分信号に1より小さい所定の第4の定数を乗
算したものを直接輝度駆動信号として出力するようにし
たので、無彩色の白色部分についてのみ所望した明るさ
の再生画像を得ることができる。
【0089】また、請求項12に係る液晶プロジェクタ
においては、第4の定数を、両パネルを全開に駆動した
ときの、(カラー用液晶パネルの透過光量)/(輝度用
液晶パネルの透過光量)に相当する値としたので、有彩
色部分について、入力信号と同一の彩度の再生画像が得
られる。
【0090】請求項13に係る液晶プロジェクタにおい
ては、3色の色信号から白色成分信号を作成し輝度駆動
信号として出力する白色成分信号演算回路、上記3色の
色信号から上記白色成分信号をそれぞれ減算して出力す
る減算回路、およびこの減算回路の出力信号のゲインを
変換して3色の色駆動信号として出力するゲイン変換回
路を備えたので、再生画像における彩度の増強、調整が
可能となる。
【0091】また、請求項14に係る液晶プロジェクタ
においては、ゲイン変換回路を、入力信号の上昇に対し
て出力信号が以下の勾配で上昇する変換特性を有するゲ
イン変換部、およびこのゲイン変換部からの出力信号を
所定の上限レベルで制限する上限制限部で構成し、その
勾配は、両パネルを全開に駆動したときの、(輝度用液
晶パネルの透過光量)/(カラー用液晶パネルの透過光
量)に相当する値としたので、両液晶パネルの透過光量
の差に起因する再生画像における彩度の低下を、明るさ
を抑えることなく解消することができる。
【0092】また、請求項15に係る液晶プロジェクタ
においては、ゲイン変換部の上限レベル以下での変換特
性領域において、その比較的高レベル部分における(出
力/入力)勾配を低く設定したので、彩度増強時の色駆
動信号の飽和現象に基づく画質の低下を緩和することが
できる。
【0093】また、請求項16に係る液晶プロジェクタ
においては、ゲイン変換回路は、入力信号が0から所定
の値までの比較的低レベル部分では上記入力信号の上昇
に対して出力信号が以下の勾配で上昇する変換特性を有
し、上記入力信号が上記所定の値から入力最大値までの
比較的高レベル部分では上記入力信号の上昇に対して出
力信号が以下の勾配より低い勾配で上昇しパネル全開レ
ベルに達する変換特性を有するものとし、上記勾配は、
両パネルを全開に駆動したときの、(輝度用液晶パネル
の透過光量)/(カラー用液晶パネルの透過光量)に相
当する値としたので、彩度増強時の色駆動信号の飽和現
象を防止することができる。
【0094】請求項17に係る液晶プロジェクタにおい
ては、3色の色信号から白色成分信号を作成し輝度駆動
信号として出力する白色成分信号演算回路、上記3色の
色信号から上記白色成分信号をそれぞれ減算して出力す
る減算回路、上記白色成分信号を入力し、R、G、B3
色個別の変換特性でゲイン変換して出力する白色色度変
換回路、および上記減算回路の出力信号と上記白色色度
変換回路の出力信号とをR、G、B各色毎に加算して3
色の色駆動信号として出力する加算回路を備えたので、
白色色度の任意の補正が可能となる。
【0095】また、請求項18に係る液晶プロジェクタ
においては、白色色度変換回路は、液晶パネルにおける
駆動信号の強度変化に伴う白色透過光の色度変化を抑制
するように、その変換特性を設定したので、液晶パネル
の開度の如何にかかわらず、常に所望の白色色度をもつ
再生画像が得られる。
【0096】また、請求項19に係る液晶プロジェクタ
においては、白色色度変換回路は、R、G2色について
は出力信号が常に零となり、B色については入力信号の
増大とともに出力信号が増大するようゲイン変換を行う
ので、液晶パネルの開度による白色色度のずれを補償す
るためのゲイン変換特性が容易に得られる。
【0097】また、請求項20に係る液晶プロジェクタ
においては、白色色度変換回路は、光源または液晶パネ
ルの種別により異なる白色透過光の色度を、所望の白色
色度に一致させるように、その変換特性を設定したの
で、光源または液晶パネルの種別にかかわらず、常に所
望の白色色度を有する良質の再生画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における液晶プロジ
ェクタの信号処理系の構成を示す回路図である。
【図2】 図1の回路による液晶プロジェクタの動作を
説明する図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における液晶プロジ
ェクタの信号処理系の構成を示す回路図である。
【図4】 図3の回路による液晶プロジェクタの動作を
説明する図である。
【図5】 実施の形態2の変形例を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における液晶プロジ
ェクタの信号処理系の構成を示す回路図である。
【図7】 図6の回路による液晶プロジェクタの動作を
説明する図である。
【図8】 図6の回路による液晶プロジェクタの動作を
説明する図である。
【図9】 実施の形態3の変形例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態4における液晶プロ
ジェクタの信号処理系の構成を示す回路図である。
【図11】 図10の回路による液晶プロジェクタの動
作を説明する図である。
【図12】 図10の回路による液晶プロジェクタの動
作を説明する図である。
【図13】 図10の回路による液晶プロジェクタの動
作を説明する図である。
【図14】 図10の回路による液晶プロジェクタの動
作を説明する図である。
【図15】 この発明の実施の形態5における液晶プロ
ジェクタの信号処理系の構成を示す回路図である。
【図16】 図15の回路による液晶プロジェクタの動
作を説明する図である。
【図17】 液晶パネルの開度を変化させたときの透過
光の白色色度の変化を示す図である。
【図18】 図15の白色色度変換回路35のゲイン変
換特性の詳細を示す図である。
【図19】 図15の回路による液晶プロジェクタの効
果を説明する図である。
【図20】 図15の回路による液晶プロジェクタを、
ランプの白色色度差を補償する目的に適用した場合の効
果を説明する図である。
【図21】 従来の液晶プロジェクタを示す構成図であ
る。
【図22】 輝度用液晶パネル6とカラー用液晶パネル
7の構成、特にその画素の分布状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ランプ、6 輝度用液晶パネル、7 カラー用液晶
パネル、10 白色成分信号演算回路、11,12,1
3 減算回路、14 乗算回路、15 白色検出回路、
16 第1の乗算器、17,17a 第2の乗算器、1
8,18a,18b 切換器、19 切換乗算回路、2
0 乗算回路、21 降圧回路、22 第1のゲイン変
換回路、23 リミッタ、24 減算回路、25 クリ
ップ回路、26 第2のゲイン変換回路、27,28,
29 加算回路、30,31,32 ゲイン変換回路、
33,34,35 白色色度変換回路、36,37,3
8 加算回路、R、G、B 色信号、W 白色成分信
号、YD 輝度駆動信号、RD,GD,BD 色駆動信
号、LY 輝度透過光、LR,LG,LB 色透過光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 照雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 神田 智幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 名井 康人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を分離し、その一方の光路
    上に輝度用液晶パネルを、他方の光路上にカラー用液晶
    パネルをそれぞれ備え、R、G、B3色の色信号を基に
    上記輝度用液晶パネルを駆動する輝度駆動信号と上記カ
    ラー用液晶パネルを駆動するR、G、B3色の色駆動信
    号とを作成し、上記両パネルを透過した光を合成して投
    射する液晶プロジェクタにおいて、 上記3色の色信号から白色成分信号を作成する白色成分
    信号演算回路、上記3色の色信号から上記白色成分信号
    をそれぞれ減算して上記3色の色駆動信号として出力す
    る減算回路、および上記白色成分信号に1より小さい所
    定の定数を乗算して上記輝度駆動信号として出力する乗
    算回路を備えたことを特徴とする液晶プロジェクタ。
  2. 【請求項2】 所定の定数を、両パネルを全開に駆動し
    たときの、(カラー用液晶パネルの透過光量)/(輝度
    用液晶パネルの透過光量)に相当する値としたことを特
    徴とする請求項1記載の液晶プロジェクタ。
  3. 【請求項3】 光源からの光を分離し、その一方の光路
    上に輝度用液晶パネルを、他方の光路上にカラー用液晶
    パネルをそれぞれ備え、R、G、B3色の色信号を基に
    上記輝度用液晶パネルを駆動する輝度駆動信号と上記カ
    ラー用液晶パネルを駆動するR、G、B3色の色駆動信
    号とを作成し、上記両パネルを透過した光を合成して投
    射する液晶プロジェクタにおいて、 上記3色の色信号から白色成分信号を作成する白色成分
    信号演算回路、上記3色の色信号から上記白色成分信号
    をそれぞれ減算して上記3色の色駆動信号として出力す
    る減算回路、上記3色の色信号の合成色が白色か否かを
    検出する白色検出回路、および上記白色が検出されない
    ときは上記白色成分信号に1より小さい所定の第1の定
    数を乗算して上記輝度駆動信号として出力し、上記白色
    が検出されたときは上記白色成分信号に上記第1の定数
    より大きい所定の第2の定数を乗算して上記輝度駆動信
    号として出力する切換乗算回路を備えたことを特徴とす
    る液晶プロジェクタ。
  4. 【請求項4】 第1の定数を、両パネルを全開に駆動し
    たときの、(カラー用液晶パネルの透過光量)/(輝度
    用液晶パネルの透過光量)に相当する値としたことを特
    徴とする請求項3記載の液晶プロジェクタ。
  5. 【請求項5】 第2の定数を1としたことを特徴とする
    請求項3または4記載の液晶プロジェクタ。
  6. 【請求項6】 第2の定数を、白色成分信号が増大する
    につれて増大する値としたことを特徴とする請求項3ま
    たは4記載の液晶プロジェクタ。
  7. 【請求項7】 光源からの光を分離し、その一方の光路
    上に輝度用液晶パネルを、他方の光路上にカラー用液晶
    パネルをそれぞれ備え、R、G、B3色の色信号を基に
    上記輝度用液晶パネルを駆動する輝度駆動信号と上記カ
    ラー用液晶パネルを駆動するR、G、B3色の色駆動信
    号とを作成し、上記両パネルを透過した光を合成して投
    射する液晶プロジェクタにおいて、 上記3色の色信号から白色成分信号を作成する白色成分
    信号演算回路、上記3色の色信号からそれぞれ上記白色
    成分信号を減算して出力する減算回路、上記白色成分信
    号のゲインを変換して出力する第1のゲイン変換回路、
    この第1のゲイン変換回路の出力信号が所定の上限レベ
    ル以下のときはそのまま上記輝度駆動信号として出力
    し、上記第1のゲイン変換回路の出力信号が上記上限レ
    ベルを越えたときは上記上限レベルの信号を上記輝度駆
    動信号として出力するとともに上記上限レベルを越えた
    分をオーバフロー信号として出力するクリップ回路、上
    記オーバフロー信号のゲインを変換して出力する第2の
    ゲイン変換回路、および上記減算回路の3色の出力信号
    に上記第2のゲイン変換回路の出力信号をそれぞれ加算
    して上記3色の色駆動信号として出力する加算回路を備
    えたことを特徴とする液晶プロジェクタ。
  8. 【請求項8】 第1のゲイン変換回路を、白色成分信号
    に1より大きい所定の第3の定数を乗算して出力する乗
    算回路およびこの乗算回路の出力信号を任意のレベルに
    降圧して出力する降圧回路で構成したことを特徴とする
    請求項7記載の液晶プロジェクタ。
  9. 【請求項9】 第3の定数を、両パネルを全開に駆動し
    たときの、((カラー用液晶パネルの透過光量)/(輝
    度用液晶パネルの透過光量))+1に相当する値とした
    ことを特徴とする請求項8記載の液晶プロジェクタ。
  10. 【請求項10】 第2のゲイン変換回路を、オーバフロ
    ー信号に以下の定数を乗算して出力する乗算回路で構成
    したことを特徴とする請求項8または9記載の液晶プロ
    ジェクタ。定数は、両パネルを全開に駆動したときの、
    (輝度用液晶パネルの透過光量)/(カラー用液晶パネ
    ルの透過光量)に相当する値とする。
  11. 【請求項11】 白色成分信号演算回路と第1のゲイン
    変換回路との間に切換回路を挿入するとともに、3色の
    色信号の合成色が白色か否かを検出する白色検出回路を
    備え、上記白色が検出されたときのみ白色成分信号を第
    1のゲイン変換回路に入力し、上記白色が検出されない
    ときは白色成分信号に1より小さい所定の第4の定数を
    乗算したものを直接輝度駆動信号として出力するように
    したことを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに
    記載の液晶プロジェクタ。
  12. 【請求項12】 第4の定数を、両パネルを全開に駆動
    したときの、(カラー用液晶パネルの透過光量)/(輝
    度用液晶パネルの透過光量)に相当する値としたことを
    特徴とする請求項11記載の液晶プロジェクタ。
  13. 【請求項13】 光源からの光を分離し、その一方の光
    路上に輝度用液晶パネルを、他方の光路上にカラー用液
    晶パネルをそれぞれ備え、R、G、B3色の色信号を基
    に上記輝度用液晶パネルを駆動する輝度駆動信号と上記
    カラー用液晶パネルを駆動するR、G、B3色の色駆動
    信号とを作成し、上記両パネルを透過した光を合成して
    投射する液晶プロジェクタにおいて、 上記3色の色信号から白色成分信号を作成し上記輝度駆
    動信号として出力する白色成分信号演算回路、上記3色
    の色信号から上記白色成分信号をそれぞれ減算して出力
    する減算回路、およびこの減算回路の出力信号のゲイン
    を変換して上記3色の色駆動信号として出力するゲイン
    変換回路を備えたことを特徴とする液晶プロジェクタ。
  14. 【請求項14】 ゲイン変換回路を、入力信号の上昇に
    対して出力信号が以下の勾配で上昇する変換特性を有す
    るゲイン変換部、およびこのゲイン変換部からの出力信
    号を所定の上限レベルで制限する上限制限部で構成した
    ことを特徴とする請求項13記載の液晶プロジェクタ。
    勾配は、両パネルを全開に駆動したときの、(輝度用液
    晶パネルの透過光量)/(カラー用液晶パネルの透過光
    量)に相当する値とする。
  15. 【請求項15】 ゲイン変換部の上限レベル以下での変
    換特性領域において、その比較的高レベル部分における
    (出力/入力)勾配を、請求項14に記載する値より低
    く設定したことを特徴とする請求項14記載の液晶プロ
    ジェクタ。
  16. 【請求項16】 ゲイン変換回路は、入力信号が0から
    所定の値までの比較的低レベル部分では上記入力信号の
    上昇に対して出力信号が以下の勾配で上昇する変換特性
    を有し、上記入力信号が上記所定の値から入力最大値ま
    での比較的高レベル部分では上記入力信号の上昇に対し
    て出力信号が以下の勾配より低い勾配で上昇しパネル全
    開レベルに達する変換特性を有するものとしたことを特
    徴とする請求項13記載の液晶プロジェクタ。勾配は、
    両パネルを全開に駆動したときの、(輝度用液晶パネル
    の透過光量)/(カラー用液晶パネルの透過光量)に相
    当する値とする。
  17. 【請求項17】 光源からの光を分離し、その一方の光
    路上に輝度用液晶パネルを、他方の光路上にカラー用液
    晶パネルをそれぞれ備え、R、G、B3色の色信号を基
    に上記輝度用液晶パネルを駆動する輝度駆動信号と上記
    カラー用液晶パネルを駆動するR、G、B3色の色駆動
    信号とを作成し、上記両パネルを透過した光を合成して
    投射する液晶プロジェクタにおいて、 上記3色の色信号から白色成分信号を作成し上記輝度駆
    動信号として出力する白色成分信号演算回路、上記3色
    の色信号から上記白色成分信号をそれぞれ減算して出力
    する減算回路、上記白色成分信号を入力し、R、G、B
    3色個別の変換特性でゲイン変換して出力する白色色度
    変換回路、および上記減算回路の出力信号と上記白色色
    度変換回路の出力信号とをR、G、B各色毎に加算して
    上記3色の色駆動信号として出力する加算回路を備えた
    ことを特徴とする液晶プロジェクタ。
  18. 【請求項18】 白色色度変換回路は、液晶パネルにお
    ける駆動信号の強度変化に伴う白色透過光の色度変化を
    抑制するように、その変換特性を設定したものであるこ
    とを特徴とする請求項17記載の液晶プロジェクタ。
  19. 【請求項19】 白色色度変換回路は、R、G2色につ
    いては出力信号が常に零となり、B色については入力信
    号の増大とともに出力信号が増大するようゲイン変換を
    行うものとしたことを特徴とする請求項18記載の液晶
    プロジェクタ。
  20. 【請求項20】 白色色度変換回路は、光源または液晶
    パネルの種別により異なる白色透過光の色度を、所望の
    白色色度に一致させるように、その変換特性を設定した
    ものであることを特徴とする請求項17記載の液晶プロ
    ジェクタ。
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