JP2001296831A - 画像再生方法 - Google Patents

画像再生方法

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JP2001296831A
JP2001296831A JP2000112547A JP2000112547A JP2001296831A JP 2001296831 A JP2001296831 A JP 2001296831A JP 2000112547 A JP2000112547 A JP 2000112547A JP 2000112547 A JP2000112547 A JP 2000112547A JP 2001296831 A JP2001296831 A JP 2001296831A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い表示品位で画像を表示することが可能な
画像再生方法を提供する。 【解決手段】 複数の画素を有する表示装置8で画像を
再生するに際し、平均信号レベル演算回路1にて、各画
素毎の情報を表す画素信号を含む画像信号g0 における
全ての画素信号のレベルの平均を平均入力輝度信号レベ
ルGとして演算する。次に、入力信号−出力輝度特性設
定回路2にて、画素信号のレベルに対する画素の輝度の
変化を表す入力信号−出力輝度特性を、平均入力輝度信
号レベルGに応じて設定し、信号補正部4にて、設定さ
れた入力信号−出力輝度特性を満たすように画像信号g
0 を補正する。また、最大出力輝度調整回路3にて、平
均入力輝度信号レベルGに応じて表示装置8の画素の最
大出力輝度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置を用いて
画像を再生する画像再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像表示装置において、入力
画像信号に対応したガンマ補正や輝度補正が行われてい
る。ガンマ補正とは、画像表示装置の入力信号−出力輝
度特性(入力信号の変化に対する出力輝度の変化;ガン
マ特性と呼ばれる)を補正するものである。このような
補正により、出力画像の輝度や色味(色度)、コントラ
スト比を調整することで、入力原画像にほぼ等しい画像
を表示することが可能となる。また、入力原画像に対し
てコントラスト比を調整した画像を表示するなどして表
示品位を自由に調整することも可能となる。
【0003】液晶表示装置に関するガンマ補正技術とし
て、特開平10−126648号公報には、入力アナロ
グ画像信号をAD(アナログ−ディジタル)変換器でデ
ィジタル信号に変換したうえでガンマ補正するガンマ補
正回路において、入力アナログ画像信号をAD変換器の
間口(アナログ入力電圧範囲)に対応して選択された増
幅度で増幅した後にAD変換器でディジタル信号に変換
し、次いで、増幅度の選択情報と関連して定められたガ
ンマ補正特性によってガンマ補正を行うガンマ補正回路
が開示されている。この構成では、少ないビット数の変
換処理でガンマ補正を広帯域でかつ高精度に行うことが
でき、ガンマ補正を広帯域でかつ高精度に行うために必
要な回路のコストを低くすることが可能である。
【0004】また、特開平5−64037号公報には、
輝度計で測定した透過率特性に基づき、入力電圧−出力
輝度特性を表す関数を線形化するように液晶表示装置に
適応したガンマ補正曲線を求め、得られたガンマ補正曲
線を用いてR(赤)G(緑)B(青)各色の信号に対し
て適正なガンマ補正処理を行うガンマ補正回路が開示さ
れている。
【0005】さらに、CRT(陰極線管)表示装置に関
するガンマ補正技術として、特開平5−145942号
公報には、CRT表示装置のRGB各色のガンマ特性を
測定し、この測定したガンマ特性を用いて、RGB信号
の各レベルの輝度比が一定になるように色補正を行うと
ともにガンマ補正を行うことが開示されている。
【0006】また、液晶ディスプレイ用カラー光源の輝
度補正技術として、特開平1−158416号公報(特
公平7−109456号公報)には、低輝度時にRGB
各色の比視感度が低下することによってカラーバランス
が崩れて見えることを防止するために、RGB各色用発
光素子群の輝度レベルを共通に調整する第1の輝度調整
手段と、第1の輝度調整手段によって調整された輝度レ
ベルに応じて、緑色用発光素子群、赤色用発光素子群、
および青色用発光素子群の間での輝度レベルのバランス
を調整する第2の輝度調整手段とを設けることが開示さ
れている。
【0007】従来より、CRT表示装置には、通常、逆
ガンマ補正された画像信号が入力されるようになってい
る。逆ガンマ補正とは、原画像の光強度と画像表示装置
の各画素の輝度とを比例させるために、画像表示装置の
入力信号−出力輝度特性(ガンマ特性)を表す非線形関
数の逆関数を用いて画像信号を補正するものである。C
RT表示装置のガンマ特性を表す非線形関数は、指数関
数で近似表現することができ、ガンマ値と呼ばれる指数
値は、通常、約2.2程度である。したがって、CRT
表示装置には、通常、CRT表示装置のガンマ値が2.
2であるとして、逆ガンマ補正された画像信号が入力さ
れる。
【0008】一般に市販されている製造メーカの異なる
2種のCRT表示装置DおよびEにおける平均入力輝度
信号レベル(入力画像信号の画面全体での平均輝度信号
レベル)Gに対するガンマ値γ(G)および最大出力輝
度imax (G)の変化を測定した結果を図10に示す。
なお、図10に示す曲線のうち、γDと示す曲線が一方
のCRT表示装置Dのガンマ値γ(G)を表す曲線、γ
Eと示す曲線が他方のCRT表示装置Eのガンマ値γ
(G)を表す曲線、imax Dと示す曲線がCRT表示装
置Dの最大出力輝度imax (G)を表す曲線、imax
と示す曲線がCRT表示装置Eの最大出力輝度i
max (G)を表す曲線である。また、平均入力輝度信号
レベルGは、最大値を100%として表した相対値であ
り、最大出力輝度は最大値が1となるように規格化した
値である。
【0009】図10で示される測定データから、平均入
力輝度信号レベルGがある一定の範囲内である大部分の
入力画像では、最大出力輝度imax (G)およびガンマ
値γ(G)はほぼ一定であるが、その範囲を外れるよう
な平均入力輝度信号レベルGを持つ入力画像では、最大
出力輝度imax (G)が低減するという特徴が読み取れ
る。
【0010】図10によれば、平均入力輝度信号レベル
Gが約60%であるときには、実際に測定されたガンマ
値γ(G)も約2.2となっている。したがって、この
ときには、CRT表示装置は、入力された画像信号を線
形化処理した画像、つまり逆ガンマ補正される前の原画
像(撮影画像)を忠実に再生している。
【0011】しかしながら、平均入力輝度信号レベルG
が約60%より低いときや、約60%より高いときにお
いては、CRT表示装置の画像出力のガンマ値γ(G)
が2.2を示さないため、線形化処理が完全でなく、原
画像(撮影画像)に忠実な表示が得られない。
【0012】ところが、本願発明者等の検討によれば、
このような表示特性であれば、平均入力輝度信号レベル
が低いときに、図12に示すように、暗部の出力輝度が
相対的に持ち上げられた入力信号−出力輝度特性となる
ので、暗部の視認性が向上するという表示上の利点が得
られることが分かった。
【0013】また、本願発明者等の検討によれば、この
ような表示特性であれば、平均入力輝度信号レベルが高
い場合には、図13に示すように、明部の出力輝度が相
対的に下げられた入力信号−出力輝度特性となり、か
つ、画面全体の出力輝度が相対的に低下するため、明る
い部分において、白つぶれがなく、また、まぶしさを感
じることもなく、視認性が向上することが分かった。
【0014】CRT表示装置のこのような表示特性によ
って、表示における画像の視認性が向上しているという
ことは一般に認識されていない。なお、必ずしも全ての
CRT表示装置がこのような表示特性を示すものではな
いが、一般的なCRT表示装置では、CRT表示装置に
特有の駆動電流の増加によるCRTの焼損を防止する目
的で表示輝度の増加に伴う駆動電流の増加を制限する回
路(自動輝度制限回路)が設けられているため、このよ
うな表示特性を示すのが普通である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】一方、バックライト等
の発光素子と液晶パネル等の光スイッチング素子とで構
成されているような表示装置、例えば液晶表示装置で
は、画像信号を表示装置で再生する際、表示画像の最大
輝度は発光素子の出力で概ね決定され、入力信号−出力
輝度特性は概ね光スイッチング素子の特性で決定され
る。表示画像の最大輝度と入力信号−出力輝度特性と
は、互いに独立した特性である。そして、このような表
示装置では、液晶表示装置の場合の測定結果を示す図1
1から明らかなように、表示画像における最大出力輝度
max (G)と、入力信号−出力輝度特性を表す非線形
関数を指数関数で近似表現した場合の指数値(ガンマ
値)γ(G)とが、入力画像の平均入力輝度信号レベル
G(背景部の入力輝度信号レベルHにほぼ等しい)によ
らず一定である。
【0016】ここで、前述の民生用CRT表示装置の表
示特性(輝度特性)と、このような液晶表示装置の表示
特性(輝度特性)とを本願発明者が主観的に比較したと
ころ、画質の自然さの点においては、CRT表示装置の
ような表示特性(輝度特性)を有している方がやや望ま
しいことが分かった。
【0017】図11は、液晶表示装置において、液晶表
示装置内の信号処理回路により、入力画像信号の逆ガン
マ補正と、液晶の電圧−光学変換特性の補正(線形特性
からのずれの補正)とを行った結果得られた入力信号−
出力輝度特性を示している。
【0018】図11に示す入力信号−出力輝度特性を持
つ液晶表示装置に対してTV放送局から送信される画像
信号等の逆ガンマ補正された画像信号が入力された場
合、液晶表示装置の表示面における再生画像の出力輝度
特性は、図14に示すようになる。
【0019】この出力輝度特性では、規格化輝度信号レ
ベルが0.4以上の輝度が高い部分で、規格化輝度が線
形特性よりもかなり高くなっている。この出力輝度特性
では、画像を視認した際に全体が白く浮いたような印象
を強く与える画像が得られ、入力画像を正しく再生でき
ない。
【0020】また、図11で示されるような再生画像の
出力輝度特性であると、平均輝度が高い画像を表示する
場合に、全体的に輝度が高くなってしまう。そのため、
観視者にとって、画面全体がまぶしく感じられ、明るい
部分の微小な輝度差が十分に認識できなくなり、見かけ
上、白つぶれを起こしたような印象を受ける。また、逆
に、平均輝度が低く暗い画像を表示する場合、暗部は、
ほぼ線形特性で再生されるものの、全体的に暗いために
暗部の視認性が十分でない印象を観視者に与える。
【0021】これに対し、CRT表示装置においては、
平均輝度が低いときの最大出力輝度が比較的高いので、
暗部の視認性が比較的良く感じられる。また、平均輝度
が高い全体的に明るい画像を表示する場合には、最大出
力輝度が相対的に低くなるため、まぶしさが抑えられ、
全体的に見易さの向上がやや見られる。
【0022】このような表示特性による視認性や白浮き
等の色調の不具合は、CRT表示装置、液晶ディスプレ
イやプラズマディスプレイ等のフラットディスプレイ装
置、投射型表示装置において顕著に見られる。
【0023】ところで、前記従来のガンマ補正技術は、
表示装置のガンマ特性が画像の種類によって変化しない
ことを前提としており、どのような画像に対しても同じ
設定値(ガンマ値)で補正を行うようになっている。そ
のため、上述したような液晶表示装置における視認性の
不足を改善することはできない。
【0024】また、前記従来の輝度補正技術は、カラー
光源の出力調整に係るものであり、液晶ディスプレイに
入力される画像信号のレベルについては、何ら考慮され
ていない。したがって、この技術でも、上述したような
液晶表示装置における視認性の不足を改善することはで
きない。
【0025】本来、表示画像が入力信号から忠実に再生
されるためには少なくとも表示装置の画像表示面でほぼ
線形な入力信号−出力輝度特性を示す必要がある。ま
た、観視者にとって自然な映像を実現するためには、画
像再生の輝度特性や色調特性のような入出力特性を任意
に調整できる構成とすることが考えられるが、そのよう
な構成にすると、画像表示装置の信号処理回路の構成が
複雑化する、コストが増大する等の問題を生じる。
【0026】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、高い表示品位で画像を再生す
ることが可能な画像再生方法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の画像再生方法
は、上記の課題を解決するために、各画素毎の情報を表
す画素信号を含む画像信号に基づいて複数の画素を有す
る表示装置で画像を再生する画像再生方法において、全
ての画素信号のレベルの平均を平均信号レベルとして演
算した後、画素信号のレベルに対する画素の輝度の変化
を表す入力信号−出力輝度特性を、上記平均信号レベル
に応じて設定し、次いで、設定された入力信号−出力輝
度特性を満たすように画像を再生することを特徴として
いる。
【0028】上記方法によれば、例えば、平均信号レベ
ルに係わらず入力信号−出力輝度特性が一定であるよう
な表示装置(液晶表示装置等)を用いても、平均信号レ
ベルの上昇に応じて入力信号−出力輝度特性を指数関数
で近似表現した場合の指数値(ガンマ値)を小さくする
ことができるので、全体的に暗い画像(平均輝度が低い
画像)における暗部の視認性に優れ、かつ、全体的に明
るい画像(平均輝度が高い画像)における白つぶれや眩
しさを防止して明部の視認性に優れた画像を再生するこ
とが可能となる。したがって、上記方法によれば、表示
装置の入力信号−出力輝度特性が平均信号レベルに応じ
て変化するか否かにかかわらず、高い表示品位で画像を
再生することが可能となる。
【0029】また、上記画像再生方法の好ましい形態
は、さらに、上記平均信号レベルに応じて表示装置の画
素の最大出力輝度が変化するように画像を再生する方法
である。
【0030】上記方法によれば、例えば、入力平均信号
レベルに係わらず最大出力輝度が一定であるような表示
装置(液晶表示装置等)を用いても、画像表示装置の平
均信号レベルの上昇に応じて表示装置の最大出力輝度を
低くすることができるので、全体的に明るい画像を再生
するときの画面のまぶしさを軽減するとともに直視の際
の網膜漂白化現象による一時的な盲目化を防止すること
が可能となる。したがって、上記方法によれば、表示装
置の種類によらず、高い表示品位で画像を再生すること
が可能となる。
【0031】また、本発明の画像表示装置は、上記の課
題を解決するために、各画素毎の情報を表す画素信号を
含む画像信号に基づいて複数の画素を有する表示装置で
画像を再生する画像再生方法において、全ての画素信号
のレベルの平均を平均信号レベルとして演算した後、上
記平均信号レベルに応じて表示装置の画素の最大出力輝
度が変化するように画像を再生することを特徴としてい
る。
【0032】上記方法によれば、例えば、入力平均信号
レベルに係わらず最大出力輝度が一定であるような表示
装置(液晶表示装置等)を用いても、画像表示装置の平
均信号レベルの上昇に応じて表示装置の最大出力輝度を
低くすることができるので、全体的に明るい画像を再生
するときの画面のまぶしさを軽減するとともに直視の際
の網膜漂白化現象による一時的な盲目化を防止すること
が可能となる。したがって、上記方法によれば、表示装
置の平均信号レベル−最大出力輝度特性によらず、高い
表示品位で画像を再生することができる。
【0033】なお、上記各画像再生方法における平均信
号レベルに応じた最大出力輝度値および/または入力信
号−出力輝度特性の設定は、任意の設定が可能である。
【0034】上記平均信号レベルの演算は、単位期間内
における全ての画素信号のレベルの平均を演算すること
により行うことが好ましい。上記単位期間は、1フレー
ムのような1つの画像を構成する期間全体であってもよ
いし、1フィールドあるいは数フィールドにわたる期間
等のような1つの画像を構成する期間の一部であっても
よい。また、上記平均信号レベルの演算は、適当なサン
プリング周期で全画素信号の瞬間的な電圧レベルをサン
プリングし、サンプリングされた各電圧レベルの平均を
演算することにより行ってもよい。
【0035】上記各画像再生方法では、入力信号−出力
輝度特性を指数関数で近似表現した場合の指数値が、平
均信号レベルの上昇に伴ってより大きい値となるように
画像を再生することが望ましい。これにより、全体的に
明るい画像(平均輝度が高い画像)を再生するときの画
面のまぶしさを軽減することができるとともに、直視の
際の網膜漂白化現象による一時的な盲目化を防止するこ
とができる。したがって、上記方法によれば、全体的に
明るい画像を視認性に優れた画像として再生することが
できる。
【0036】また、上記各画像再生方法では、最大出力
輝度が、上記平均信号レベルが上昇するにしたがってよ
り小さくなるように画像を再生することが望ましい。こ
れにより、全体的に暗い画像(平均輝度が低い画像)に
おける暗部の視認性を向上させるとともに、全体的に明
るい画像(平均輝度が高い画像)における白つぶれや眩
しさを防止して明部の視認性を向上させることができ
る。したがって、全体的に暗い画像も全体的に明るい画
像も視認性に優れた画像として再生することができる。
【0037】上記各画像再生方法において、画像の再生
に用いられる画像信号は、各画素毎の輝度情報を表す輝
度信号からなる白黒映像信号であってもよく、各画素毎
の輝度情報を表す輝度信号と各画素毎の色度情報を表す
色度信号とからなるカラー映像信号であってもよく、三
原色あるいはそれより多くの原色の各色成分信号を含む
カラー映像信号であってもよい。
【0038】入力される画像信号が各画素毎の輝度情報
を表す輝度信号を含む場合、上記平均信号レベルの演算
は、全ての輝度信号のレベルの平均を演算することによ
り行うことが望ましい。これにより、簡素な構成の画像
表示装置で画像を再生することができる。
【0039】すなわち、標準的な画像再生方法では、画
像信号として、輝度信号と色差信号とからなる形態のカ
ラー映像信号が使用される。この場合、カラー映像信号
を構成する信号のうち、表示装置の入力信号−出力輝度
特性や最大出力輝度に影響を与えるのは、輝度信号であ
る。そのため、上記平均信号レベルの演算を、輝度信号
および色差信号の両方の平均を演算することにより行う
よりも、輝度信号だけを利用して平均信号レベルを演算
する方が、処理される信号の数が減る分、簡素な構成の
画像表示装置で画像を再生することができる。
【0040】また、入力画像信号が三原色(例えば、R
GB)、あるいはそれより多くの原色の各色成分信号を
含むカラー映像信号である場合、上記平均信号レベルの
演算は、色成分信号から輝度値に相当する値のレベルの
平均を演算することにより行うことが望ましい。輝度値
に相当する値のレベルの平均を演算する方法としては、
変換式により全ての色の色成分信号から輝度に相当する
値を算出した後、算出された値を平均する方法であって
もよいし、全ての色の色成分信号を平均した後、得られ
た平均値を変換式により輝度に相当する平均値に変換す
る方法であってもよい。また、輝度信号のレベルの平均
を演算する方法として、全ての色の色成分信号を利用せ
ず、一部の色の色成分信号のみを用いて平均信号レベル
を演算する方法を採用してもよい。この場合にも、前述
した全ての色の色成分信号成分を利用する場合と同様
に、輝度に相当する値への変換と平均値の演算との順序
は任意である。
【0041】さらに、このような各色成分信号を含むカ
ラー映像信号が入力される場合、上記平均信号レベルの
演算は、輝度値に相当する値のレベルの平均を算出する
ものでなくともよく、各色成分信号の少なくとも1つの
レベルの平均を平均信号レベルとして演算するものであ
ってもよい。すなわち、例えば、RGBの三原色信号が
画像信号として入力される場合、G信号のみを取り出し
てG信号のレベルの平均値を平均信号レベルとして算出
してもよいし、各色成分信号毎のレベルの平均値を平均
信号レベルとして算出してもよい。
【0042】入力される画像信号が各画素毎の輝度情報
を表す輝度信号を含む場合、輝度信号のレベルに対する
画素の輝度の変化を表す入力輝度信号−出力輝度特性を
上記平均信号レベルに応じて設定し、設定された入力輝
度信号−出力輝度特性を満たすように輝度信号を補正す
ることが好ましい。
【0043】また、入力される画像信号が、三原色(例
えば、RGB)あるいはそれより多くの原色の各色成分
信号を含む場合、各色成分信号の少なくとも1つのレベ
ルに対する画素の輝度の変化を表す入力信号−出力輝度
特性を上記平均信号レベルに応じて設定し、設定された
入力信号−出力輝度特性を満たすように各色成分信号の
少なくとも1つを補正することが好ましい。
【0044】入力信号−出力輝度特性の設定は、計算式
を用いて平均信号レベルから入力信号−出力輝度特性を
表すパラメータを演算するようにしてもよい。また、入
力信号−出力輝度特性の設定は、平均信号レベルと入力
信号−出力輝度特性とを対応付けるルックアップテーブ
ルをメモリ等の記憶装置に記憶させておき、このルック
アップテーブルを参照して入力信号−出力輝度特性を設
定するようにしてもよい。上記のルックアップテーブル
は、予め様々な入力信号−出力輝度特性の測定し、得ら
れた測定結果に基づいて作成すればよい。
【0045】入力信号−出力輝度特性パラメータを用い
た演算処理により画像信号を補正する場合、入力信号−
出力輝度特性パラメータを用いた演算処理により、入力
信号−出力輝度特性に対応した入出力特性で画素信号を
変換した後、表示部(表示装置)の入力信号−出力輝度
特性における線形特性からのずれを補正することが望ま
しい。
【0046】上記構成によれば、2回目の補正の入出力
特性と表示装置の入力信号−出力輝度特性とを合わせた
ものが、線形特性となる。そのため、1回目の補正は、
入力信号−出力輝度特性パラメータのみを用いた単純な
演算処理を行うだけでよく、演算が簡単になる。
【0047】これに対し、2回目の補正を行わない場
合、入力信号−出力輝度特性パラメータと、表示部の入
力信号−出力輝度特性パラメータとの両方を用いて画像
信号を補正する必要があり、演算が複雑になる。
【0048】なお、2回目の補正は、画素信号を表示装
置の入力信号−出力輝度特性を表す関数の逆関数を用い
て画素信号を変換するようにすればよい。ただし、異な
る複数の種類の表示装置で表示を行う場合、表示装置の
種類が特定されないので、表示装置の入力信号−出力輝
度特性が様々な特性に変化する可能性がある。そのた
め、この場合、予め各種の表示装置の入力信号−出力輝
度特性を表示装置の種類に対応付けてRAM等の記憶装
置あるいはハードディスク等の記憶媒体に記憶させてお
き、この記憶内容を参照することで表示装置の入力信号
−出力輝度特性の逆特性の入出力特性で画像信号を補正
することが好ましい。
【0049】上記表示装置は、発光素子と、発光素子か
らの光を各画素毎に制御するための光スイッチング素子
とを備えていればよい。したがって、表示装置は、発光
素子の機能を兼ね備える発光型の光スイッチング素子
(発光型表示素子)、例えば、CRT、発光ダイオー
ド、プラズマディスプレイパネル(PDP)、FED(F
ield Emission Display)等を備える構成であってもよ
く、発光素子と、自らは発光しないで発光素子からの光
を制御または変調する非発光型の光スイッチング素子
(非発光型表示素子)、例えば液晶表示素子等とを備え
る構成であってもよい。
【0050】上記表示装置が、例えば透過型液晶表示装
置等のように、発光素子と非発光型の光スイッチング素
子とを備え、これらが互いに独立に制御され得る構成で
ある場合、最大出力輝度を演算し、演算結果を発光素子
に出力することが好ましい。また、最大出力輝度の演算
は、規格化した形の最大出力輝度を演算した後、その演
算結果と外部から与えられた輝度基準値とに基づいて最
大出力輝度を演算することにより行うことが望ましい。
【0051】一方、上記表示装置が、光スイッチング素
子の機能を兼ね備える発光素子、すなわち発光型の光ス
イッチング素子を備える構成である場合、最大出力輝度
を演算するとともに、設定された入力信号−出力輝度特
性に従って補正された画像信号を最大出力輝度の演算結
果に基づいて変換処理し、変換処理された画像信号を発
光型の光スイッチング素子へ出力することが望ましい。
【0052】上記各演算処理は、回路によってハードウ
ェアで実現することが望ましいが、ソフトウェアで実現
してもかまわない。すなわち、上記各演算処理は、各演
算部の演算処理を記述したコンピュータプログラムを記
憶するRAM等の記憶手段と、該コンピュータプログラ
ムを実行するCPU(Central Processing Unit) とによ
って実現してもよい。
【0053】次に、本願発明者等が本発明をなした課程
を、図6ないし図9に基づいて詳細に説明する。
【0054】図6および図7は、種々の表示装置が、入
力された画像信号に対してどのような表示特性を示すか
を模式的に示した図である。図6および図7は、3つの
互いに異なる表示特性を持つ表示装置30A〜30Cに
対して、それぞれ画像信号S1およびS5を入力した様
子を示している。
【0055】図6においては、一般的なTV放送におけ
るような逆ガンマ補正された画像信号S1が入力されて
いる。したがって、画像信号S1の入力レベル(原画像
の光強度)に対する出力レベル(画像信号の電圧レベ
ル)の変化を表す曲線C1の傾きは、入力レベルの増加
にしたがって減少する。このような画像信号S1が入力
される理由は、概ね、曲線C2で示すようなガンマ特
性、すなわち、入力レベル(画像信号の電圧レベル)に
対する出力レベル(輝度)の変化を表す曲線C2の傾き
が入力レベルの増加にしたがって増加する表示特性を有
するCRT表示装置30Aで画像が再生されることが前
提であり、この傾きの変化を打ち消すように逆ガンマ補
正を行っているからである。そのため、表示装置が、図
6のCRT表示装置30Aのようなガンマ特性を持って
いれば、CRT表示装置30Aから出力(表示)される
画像S2の出力レベル(輝度)は、曲線C5で示すよう
に入力レベル(原画像の光強度)に対して線形になる。
【0056】一般的に、表示装置は、画像信号源(原画
像)からの入力(光強度)に対して様々な入出力特性
(表示特性)を持っている。このため、CRT表示装置
30Aにおいてほぼ忠実に再生される入力画像が、他の
表示装置、例えば、曲線C3で表されるような入出力特
性を持つ表示装置30Bや、曲線C4で表されるような
入出力特性を持つ表示装置30Cにおいては、曲線C6
およびC7で示すように、原画像からの入力レベルに対
して非線形の出力レベルを持つ画像S3およびS4が出
力され、原画像が忠実に再生されないといったことが生
じている。
【0057】また、図7の曲線C8で示されるような入
力レベル(原画像の光強度)に対する出力レベル(画像
信号の電圧レベル)の変化が線形である画像信号S5が
入力される場合、例えば、コンピュータ等で作成された
画像データが直接入力される場合には、入力された画像
信号S5に対して補正を行わなければ、画像信号S5
は、表示装置30A〜30Cにおいて、曲線C9〜C1
1で示すような表示装置30A〜30Cの入出力特性に
応じた特性を持つ画像に変換されて出力される。そのた
め、表示装置30A〜30Cでは、曲線C12〜C14
で示すように、原画像からの入力レベルに対して非線形
の出力レベルを持つS6〜S8が出力される。したがっ
て、表示装置30A〜30Cの表示画面上では、原画像
(入力画像)が正しく再生されないことが分かる。
【0058】このような表示装置(表示デバイス)の入
出力特性について、より詳しく述べる。
【0059】CRT表示装置のような表示装置において
は、一般的に、入力信号電圧−出力輝度変換特性をガン
マ(γ) 特性と呼び、次の式(1)のように表す。
【0060】
【数1】
【0061】ここで、Iは出力輝度、Vは入力信号電
圧、指数値γは、ガンマ値と呼ばれる非線形パラメータ
である。また、a およびbはオフセット定数である。
【0062】入力信号が、米国映画テレビ技術者協会
(SMTPE)のテレビ規格であるSMPTE規格17
0Mまたは240M、もしくは、旧来の方式であった電
波法/CCIR(国際無線通信諮問委員会)勧告624
/RS170Aにおいて規定される輝度−信号電圧変換
式によって逆ガンマ補正された通常のTV画像信号であ
る場合について考える。このTV画像信号は、γ=2.
2のCRT表示装置に入力することを想定して逆ガンマ
補正されたものであるので、CRT表示装置で表示すれ
ば、一定条件においては特別な処理を施すことなく原画
像がほぼ線形化されて出力される。入力信号電圧は、入
力輝度信号レベルと概ね比例関係にあるので逆ガンマ処
理された入力輝度信号レベルgに対して、簡単化のため
式(1)においてa=b=0とし、gが最大値の時に得
られる最大輝度(最大出力輝度)i max を用いて式
(1)を書き換えると、次の式(2)のように表現でき
る。
【0063】
【数2】
【0064】このようにおくことで、入力と出力の関係
を表示装置の制約を取り払って信号処理の部分で考える
ことができる。ここでは、概念を説明するため、式
(1)の定数項を省略して考えているが、式(1)をそ
のまま用いて、CRT表示装置の特性をより詳細に記述
してもよい。これにより、以下に述べる式の精度がさら
に向上する。
【0065】CRT表示装置を例にとると、平均入力輝
度信号レベルGに応じてその系での最大出力輝度imax
が構造上決定されている。そのため、式(2)における
最大輝度imax を平均入力輝度信号レベルGの関数i
max (G)として書き改めると、Iは、gおよびGの関
数となり、次の式(3)のように表記することができ
る。
【0066】
【数3】
【0067】ここで、平均入力輝度信号レベルGは、表
示装置の各画素P(x,y)に対応して入力される輝度
信号のレベルgxyの平均値であり次式として表現でき
る。
【0068】
【数4】
【0069】なお、画素P(x,y)は、i行(i≧
2)×j列(j≧2)のマトリックス状に配列された複
数画素のうちのx行目(1≦x≦i)y列目(1≦y≦
j)の画素を表すものとする。
【0070】しかしながら、一般のCRT表示装置にお
いて、図8および図9で示されるように平均入力輝度信
号レベルGに対する最大出力輝度imax およびガンマ値
γのの変化を調べたところ、図10で示されるように、
最大出力輝度imax だけでなく、ガンマ値γも平均入力
輝度信号レベルGの変化に伴って変化する。そのため、
最大出力輝度imax と同様に、ガンマ値γも、平均入力
輝度信号レベルGの関数として書き換える必要がある。
【0071】つまり、図8の特性を元にすれば、式
(3)は次の式(5)のように書き改めることができ
る。
【0072】
【数5】
【0073】式(5)によれば、平均入力輝度信号レベ
ルGに応じた最大出力輝度imax (G)およびガンマ値
γ(G)を設定すれば、入力輝度信号に対してCRT表
示装置以外の表示装置を用いてCRT表示装置と同様の
入出力特性で表示を行うことや、より再現性の良い入出
力特性で画像再生を行うことができることが分かる。
【0074】そこで、任意の表示装置の規格化された入
力信号−出力輝度特性を表す関数Dを、規格化された入
力輝度信号レベルginput および規格化された出力輝度
レベルgoutputを用いて定義すると、 goutput=D(ginput )・・・・・(6) の関係となる。
【0075】ここで、信号レベルや特性を規格化した理
由は、表示装置の種類によって入力される信号や出力さ
れる信号の精度が異なっている場合や、表示装置の種類
によって出力輝度のスケールが異なる場合が想定される
からである。すなわち、表示装置の調整によって、例え
ば、入力信号が8ビットであり出力信号が10ビットで
ある場合や、入力信号が8ビットであり出力信号が6ビ
ットである場合、出力輝度のスケールが、ある設定値に
おいては10であったものが別の設定値においては20
になる場合等が起こりうるからである。
【0076】実際の信号処理においては、ginput 、g
output、およびimax の値を予め0〜1の範囲内の値と
なるように規格化しておけば、最終的な信号形態への変
換は、演算結果を信号の最大表現数(nビットのディジ
タル信号であれば、最大表現数2n −1)に乗じれば良
いので、計算を容易に行うことができる。
【0077】以上のことから、最適な表示出力を得るた
めには、入力画像信号に対して種々の画像信号の補正が
必要となることが分かった。
【0078】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の画像再
生方法の実施の一形態について、図1に基づいて説明す
れば以下の通りである。
【0079】本実施形態の画像再生方法に用いる画像表
示装置は、図1に示すように、画像を表示するための複
数の画素(図示しない)を有する表示装置8と画像信号
補正装置7とを備え、各画素毎の情報を表す画素信号を
含む画像信号g0 (輝度信号レベルg0 )が画像信号補
正装置7を介して表示装置8に入力されるようになって
いる。
【0080】画像信号補正装置7は、全ての画素信号の
レベルの平均を平均入力輝度信号レベルGとして演算す
る平均信号レベル演算回路1と、画素信号のレベルに対
する画素の輝度の変化を表す入力信号−出力輝度特性
を、平均入力輝度信号レベルGに応じて設定する入力信
号−出力輝度特性設定回路2と、平均入力輝度信号レベ
ルGに応じて表示装置8の画素の最大出力輝度を調整す
る最大出力輝度調整回路3と、設定された入力信号−出
力輝度特性を満たすように画像信号g0 を補正する信号
補正部4とを備えている。
【0081】信号補正部4は、設定された入力信号−出
力輝度特性に等しい入出力特性で画像信号g0 を補正す
るγ(G)補正回路5と、表示装置8の入出力特性(入
力信号−出力輝度特性)に対して逆特性の入出力特性で
さらに画像信号g1 を補正する逆特性補正回路6とを備
えている。
【0082】次に、上記画像表示装置を用いた本発明の
画像再生方法について説明する。
【0083】まず、平均信号レベル演算回路1にて、逆
ガンマ補正された入力画像信号g0の輝度信号レベルg
0 から平均入力輝度信号レベルGを演算する。
【0084】次いで、入力信号−出力輝度特性設定回路
2にて、画像表示装置の入力信号−出力輝度特性を指数
関数で近似表現した場合の指数値(ガンマ値)γ(G)
を平均入力輝度信号レベルGから演算する。具体的に
は、画像表示装置の入力信号−出力輝度特性を指数関数
で近似表現した場合の指数値(ガンマ値)γ(G)を、
例えば前記の図10の曲線γDのように、平均入力輝度
信号レベルGが高くなるにつれて大きくなるように設定
する。
【0085】さらに、信号補正部4にて、画像表示装置
の入力信号−出力輝度特性を指数関数で近似表現した場
合の指数値(ガンマ値)がその設定値γ(G)に一致す
るように入力画像信号g0 を補正し、補正後の画像信号
0 を表示装置8へ出力する。具体的には、まず、γ
(G)補正回路5にて、設定値γ(G)を指数値とする
指数関数を用いて、画像信号g0 の輝度信号レベルg0
から画像信号g1 の輝度信号レベルg1 を算出し、輝度
信号レベルg1 を持つ画像信号g1 を生成する。次い
で、逆特性補正回路6にて、表示装置8の入力信号−出
力輝度特性を表す関数の逆関数を用いて、画像信号g1
の輝度信号レベルg1 から画像信号gout の輝度信号レ
ベルgout を算出し、輝度信号レベルgout を持つ画像
信号gout を表示装置8へ出力する。
【0086】また、最大出力輝度調整回路3にて、平均
入力輝度信号レベルGに応じて表示装置8の画素の最大
出力輝度を調整する。具体的には、平均入力輝度信号レ
ベルGから表示装置8の最大出力輝度imax (G)を演
算し、この演算結果を最大出力輝度iout として表示装
置8へ出力する。最大出力輝度imax (G)の演算は、
例えば前記の図10の曲線imax Dのように、平均入力
輝度信号レベルGが高くなるにつれて最大出力輝度i
max (G)が小さくなるような演算とする。
【0087】この場合、表示装置8の表示素子に入力さ
れる画像信号gout の輝度信号レベルgout および表示
装置8の最大出力輝度iout は、次の式(7)および式
(8)で表現することができる。
【0088】
【数6】
【0089】また、最終的な表示装置8の出力輝度I
は、次の式(9)のように表現することができる。
【0090】
【数7】
【0091】なお、gout は前記の式(6)のginput
に対応する規格化された入力輝度信号レベルを表し、D
-1()は、表示装置8の規格化された出力輝度レベルg
d (前記の式(6)のgoutputに対応する)を表す関数
D(gout )の逆関数である。
【0092】このように、本発明の画像再生方法では、
逆ガンマ補正された画像信号g0 における平均入力輝度
信号レベルGを参照値としてガンマ値γ(G)と最大出
力輝度imax (G)とを設定することによって、表示装
置8の種類によらず再現性の良い高品位の画像が表示可
能となる。
【0093】なお、前述の式(2)〜(9)において
は、入力画像信号の輝度信号に対しての処理を示した
が、実際の画像表示装置においては、輝度信号を表示素
子駆動用の駆動電圧v1 に変換する処理、および最大出
力輝度iout を表示装置8の発光素子の駆動電圧v2
変換する処理が、一般的に含まれている。
【0094】このため、式(9)は、次の式(10)の
ようにも表現できる。
【0095】
【数8】
【0096】ここで、式中のVは、輝度信号電圧の平均
入力電圧値を示す。
【0097】また、輝度信号レベルgout から表示装置
8の表示素子の駆動電圧v1 への変換、および最大出力
輝度iout から表示装置8の発光素子の駆動電圧v2
の変換は、線形関数V1 およびV2 を用いて、次の式
(11A)および(11B)のように表現できる。
【0098】 v1 =V1 (gout )・・・(11A) v2 =V2 (iout )・・・(11B) なお、式(10)や式(11A)、(11B)は、表示
装置8の動作形態が電圧値の変化によって駆動される形
態である場合のものであるが、表示装置8の動作形態が
他の信号、例えば、熱、光、圧力、振動、音波等の信号
によって駆動される形成である場合でも、式(10)や
式(11A)、(11B)と同様の式が成り立つ。
【0099】また、図1は、表示装置8が、互いに独立
に制御され得る表示素子および発光素子を備える場合の
画像表示装置の構成を示している。この場合、式(7)
により得られる画像信号gout (輝度信号レベル
out )および式(8)により得られる最大出力輝度i
out を、それぞれ表示素子および発光素子に入力すれぱ
よい。
【0100】なお、表示装置8が、発光素子の機能を兼
ね備えたスイッチング素子、すなわち、いわゆる発光型
表示素子(自発光型スイッチング素子)を備える場合に
おいては、最大出力輝度iout の調整は、画像信号の信
号処理によって行う必要がある。
【0101】したがって、逆特性補正回路6にて表示装
置8の入力信号−出力輝度特性の逆特性の補正を行う前
の画像信号g1 に対して最大出力輝度iout を乗じるよ
うにすればよい。すなわち、この場合、画像信号補正装
置7から出力される画像信号gout の輝度信号レベルg
out は、次の式(12)で表される。
【0102】
【数9】
【0103】また、最終的な出力輝度Iは、次の式(1
3)で表現することができる。なお、信号の表現形態
は、前述と同様である。
【0104】
【数10】
【0105】ここでは、テレビ放送用の画像等の逆ガン
マ補正された画像信号g0 が入力された場合の画像信号
の処理の概略について説明した。そのため、この場合に
は、特に前処理を行う必要がなかったが、例えば、コン
ピュータ等の画像信号を生成可能な装置から直接線形化
された画像信号が入力される場合には、逆ガンマ補正を
施してから、上記処理を行えばよい。
【0106】また、上述した画像信号の処理について
は、アナログ信号系及びデジタル信号系でも同様に行う
ことができるが、デジタル信号系で行う方が数値の演算
によって容易に行うことができ、パラメータの変更も容
易である。デジタル信号系で、アナログ信号が入力され
る場合には、アナログ信号をデジタル信号に変換してか
ら前述の処理を行えばよい。この処理におけるデジタル
データの階調表現ビット数としては少なくとも8ビット
以上であれば精度良く処理が可能であるが、精度があま
り必要でない場合や、構成をより簡略にする場合には表
現ビット数を8ビットよりも小さくして処理を行っても
よい。
【0107】上記の処理は、表示装置8は、例えば透過
型液晶表示装置等のようなスイッチング素子と発光素子
とが独立したものであってもよいし、FED(Field Emi
ssion Display)やPDPのように発光素子がスイッチン
グ素子と一体化しているものであっても、同様に適用が
でき、容易に表示品位を設定することが可能となる。
【0108】上記の処理において、画像表示装置の輝度
パラメータであるガンマ値γ(G)と最大出力輝度i
max (G)とは、自由な設定が可能である。そのため、
ガンマ値γ(G)および最大出力輝度imax (G)の種
々の設定パターンを記憶装置に記憶させておき、この記
憶内容を必要に応じて読み出すようにすれば、異なる表
示装置8を用いても、映像表示品位を統一することが容
易となる。
【0109】また、上記の画像信号補正装置7による信
号処理において、入力画像信号が輝度信号g0 と色差信
号とからなる場合には、出力輝度信号gout の信号レベ
ルg out が入力輝度信号g0 の信号レベルg0 のα(0
≦α≦1)倍であるとすると、色差信号に対しても同様
の係数αを乗じ、得られた色差信号を出力すればよい。
【0110】また、上記の画像信号補正装置7による信
号処理において、入力画像信号が、各色成分信号からな
り、各色成分信号の組み合わせにより輝度が表現されて
いる場合にも、上述した演算により得られた出力輝度信
号gout の信号レベルgoutが入力輝度信号g0 の信号
レベルg0 のβ(0≦β≦1)倍となったとすると、各
色成分信号をβ倍した結果を出力信号として出力すれば
よい。
【0111】また、上記の処理においては、入力された
画像信号の線形化された輝度信号を基準にした処理につ
いて示したが、R・G・B三原色、あるいはより多原色
の各色成分信号に対して独立に処理を行うように設定す
ることもできる。その場合は、式中の輝度信号レベルを
各色成分信号レベルに変更してそれぞれの処理をするだ
けで良い。この方法を用いた場合には、輝度信号のみに
よる補正を行う場合よりも高精度な補正が可能である一
方、独立パラメータの個数が増加し、パラメータを記憶
する記憶装置や演算処理回路等の装置コストが高くな
る。そのため、装置コストよりも精度の向上を優先する
場合にこの方法を適用すればよい。
【0112】〔実施の形態2〕次に、実施の形態1で説
明した実施の形態の好ましい形態を図2および図3に基
づいて説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態
1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0113】本実施形態の画像再生方法に用いる画像表
示装置は、図2に示すように、画像信号補正装置7’
と、発光素子と表示素子(スイッチング素子)とが独立
に制御され得る表示装置8とを備えている。
【0114】表示装置8は、図示しない複数の画素を有
する液晶パネル等の非発光型の表示素子16と、画像信
号補正装置7から出力された画像信号gout を表示駆動
用の信号(駆動信号)Sout に変換する液晶駆動回路等
の表示素子駆動形態変換回路15と、バックライト等の
発光素子18と、画像信号補正装置7から出力された最
大出力輝度iout を発光素子18の入力に応じた形態の
信号Iout に変換する発光素子駆動形態変換回路17、
例えば、最大出力輝度iout に対応した電圧を発生させ
る可変電圧源とを備えている。
【0115】画像信号補正装置7’は、実施の形態1と
同様の平均信号レベル演算回路1、入力信号−出力輝度
特性設定回路2、最大出力輝度調整回路3、および信号
補正部4に加えて、スイッチ9、逆ガンマ補正回路1
0、および遅延回路11を備えている。
【0116】スイッチ9は、逆ガンマ補正回路10から
の画像信号g0 と外部から入力された逆ガンマ補正され
た画像信号g0 とのいずれかを選択的に遅延回路11お
よび平均信号レベル演算回路1の両方へ出力するもので
ある。また、逆ガンマ補正回路10は、逆外部から入力
された線形補正された画像信号g0 ’を逆ガンマ補正
し、補正後の画像信号g0 をスイッチ9に出力するもの
である。
【0117】また、遅延回路11は、画像信号g0 が入
力信号−出力輝度特性設定回路2に出力されるタイミン
グと、画像表示装置の入力信号−出力輝度特性の設定パ
ラメータであるガンマ値γ(G)が信号補正部4に出力
されるタイミングとが同期するように、平均信号レベル
演算回路1における平均入力輝度信号レベルGの演算お
よび入力信号−出力輝度特性設定回路2におけるガンマ
値γ(G)の演算に要する時間だけ画像信号g0 を遅延
させるものである。
【0118】本実施形態の最大出力輝度調整回路3は、
平均入力輝度信号レベルGに基づいて、規格化された最
大出力輝度の設定値Imax を演算する最大出力輝度設定
回路12と、規格化された最大出力輝度の設定値Imax
と外部から与えられた輝度基準値αとに基づいて最大出
力輝度imax を演算し、演算結果を表示装置8の発光素
子駆動形態変換回路17に出力する輝度出力制御回路1
3とを備えている。
【0119】なお、図2では、逆ガンマ補正された画像
信号g0 と、線形補正された入力画像信号g0 ’との両
方を示しているが、これらは、必ずしも同時に入力され
るものではない。また、ここでは、説明の便宜上、逆ガ
ンマ補正された画像信号と、線形補正された入力画像信
号g0 ’をさらに逆ガンマ補正した画像信号とを、同じ
符号g0 で示すが、これらが同一の信号であることを示
すものではない。
【0120】また、本実施形態では、逆ガンマ補正され
た画像信号g0 および線形補正された画像信号(原画像
信号)g0 ’のいずれが入力されても対応可能な構成と
しているが、いずれか一方の画像信号の入力にのみ対応
する構成とすることも可能である。例えば、スイッチ9
および逆ガンマ補正回路10を省き、逆ガンマ補正され
た画像信号g0 の入力にのみ対応する構成としてもよ
い。
【0121】次に、上記画像表示装置を用いた画像再生
方法を図2および図3に基づいて説明する。なお、ここ
では、輝度信号レベルg0 ,g1 ,gout 、平均入力輝
度信号レベルG、最大出力輝度(照明輝度調整レベル)
max (G),iout 、および輝度基準値(外部輝度調
整レベル)αは、全て0〜1の値となるように規格化さ
れているものとする。
【0122】表示装置8の入力端(信号入力ポート)に
入力された画像信号g0 は、線形処理された画像信号g
0 ’である場合と、CRT表示装置向けに逆ガンマ補正
された画像信号g0 である場合とがあり得る。そのた
め、まず、線形処理された画像信号g0 ’が入力された
場合には、逆ガンマ補正回路10にて、逆ガンマ補正を
行う。一方、予め逆ガンマ補正された画像信号g0 が入
力された場合には、逆ガンマ補正を行わない。
【0123】次に、平均信号レベル演算回路1にて、逆
ガンマ補正された画像信号g0 に対して一定信号量分の
画像信号における画素信号レベルの平均AVE
(g0 xy)(=f1 (g0 ))を平均入力輝度信号レベ
ルGとして演算する。平均化される一定信号量分の画像
信号g0 は、1フィールドの画像分の画像信号g0 でも
良いし、適当な間隔でサンプリングした画素信号の電圧
値であってもよい。さらには、入力された画像信号g0
が輝度−色差信号(YPbPrあるいはYCbCr)で
ある場合は、輝度信号Yの平均信号レベルを演算すれば
よい。また、入力された画像信号g0 が三原色信号(R
GB)である場合には、三原色信号(RGB)の平均信
号レベルを演算してもよく、三原色信号(RGB)を輝
度信号Yに変換してから輝度信号Yの平均信号レベルを
演算してもよい。
【0124】次に、入力信号−出力輝度特性設定回路2
にて、平均入力輝度信号レベルGに応じて、入力信号−
出力輝度特性パラメータであるガンマ値γ(G)(=f
2 (G))を設定する。また、最大出力輝度調整回路3
にて平均入力輝度信号レベルGに対応する最大出力輝度
max (G)(=iout )を設定する。具体的には、ま
ず、最大出力輝度設定回路12にて、平均入力輝度信号
レベルGに基づいて、規格化された最大出力輝度の設定
値Imax (G)を演算する。次いで、輝度出力制御回路
13にて、規格化された最大出力輝度の設定値Imax
外部から与えられた輝度基準値αとを乗算し、得られた
値α・Imax を最大出力輝度imax (G)として発光素
子駆動形態変換回路17に出力する。
【0125】その後、γ(G)補正回路5にて、設定ガ
ンマ値γ(G)を指数値とする以下の式(14)で表さ
れる指数関数を用いて、画像信号g0 の輝度信号レベル
0から画像信号g1 の輝度信号レベルg1 を算出す
る。
【0126】
【数11】
【0127】このとき、入力画像信号g0 は、γ(G)
補正回路5へ供給される前に、平均信号レベル演算回路
1における平均入力輝度信号レベルGの演算および入力
信号−出力輝度特性設定回路2におけるガンマ値γ
(G)の演算に要する時間だけ遅延され、平均入力輝度
信号レベルGが同時刻の入力画像信号g0 に反映するよ
うに図られている。
【0128】次いで、逆特性補正回路6にて、表示装置
8の入力信号−出力輝度特性を表す関数の逆関数gout
=D-1(g1 )を用いて、画像信号g1 の輝度信号レベ
ルg 1 から画像信号gout の輝度信号レベルgout を算
出し、輝度信号レベルgoutを持つ画像信号gout を表
示素子駆動形態変換回路15へ出力する。
【0129】その後、画像信号gout は、表示素子駆動
形態変換回路15にて表示素子16の入力形態の信号S
out へと変換される。具体的には、例えば、図3に示す
ように、関数v1 =V1 (gout ) を用いて表示素子1
6に対応した駆動電圧レベルv1 (=Sout )に変換さ
れる。この際、最大輝度値gout がデータとして表示素
子駆動形態変換回路15に入力されるとすると、表示素
子駆動形態変換回路15では、最大輝度値gout のデー
タをnビットのディジタル信号(0〜2n −1)に変換
した後、nビットのディジタル信号を駆動電圧レベルv
1 (=Sout )に変換する。
【0130】一方、最大輝度値iout は、発光素子駆動
形態変換回路17にて発光素子18の駆動形態に対応し
た信号Iout に変換される。具体的には、例えば、図3
に示すように、関数v2 =V2 (iout ) を用いて表示
素子16に対応した駆動電圧レベルv2 (=Iout )に
変換される。この際、最大輝度値iout がデータとして
発光素子駆動形態変換回路17に入力されるとすると、
発光素子駆動形態変換回路17では、最大輝度値iout
のデータをnビットのディジタル信号(0〜2 n −1)
に変換した後、nビットのディジタル信号を駆動電圧レ
ベルv2 (=I out )に変換する。
【0131】本実施形態では、このような画像信号処理
を行うことで、表示素子16と発光素子18とが独立に
制御可能な表示装置8であれば、どのような輝度特性
(平均入力輝度信号レベル−ガンマ値特性および平均入
力輝度信号レベル−最大出力輝度特性)を持つ表示装置
8を用いても、最適な輝度特性を持つ画像表示装置を実
現することが可能となり、品質の高い表示を行うことが
できる。
【0132】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図4および図5に基づいて説明すれば、以下の
通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1ま
たは2にて示した各部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0133】本実施形態の画像再生方法に用いる画像表
示装置は、図4に示すように、画像信号補正装置27
と、表示素子(スイッチング素子)自体が発光素子とし
て機能する表示装置28とを備えている。
【0134】表示装置28は、図示しない複数の画素を
有するCRT等の発光型表示素子23と、画像信号補正
装置27から出力された画像信号gout ’を表示駆動用
の信号(駆動信号)Sout ’に変換する発光型表示素子
駆動形態変換回路22とを備えている。
【0135】画像信号補正装置27は、実施の形態2の
画像信号補正装置7におけるγ(G)補正回路5と逆特
性補正回路6との間に、信号変換回路21が挿入され、
輝度出力制御回路13の出力が信号変換回路21に供給
されるようになっている以外は、実施の形態2の画像信
号補正装置7と同様である。
【0136】信号変換回路21は、γ(G)補正回路5
から出力された画像信号g1 の信号レベルg1 と最大出
力輝度i1 (=Imax (G))とを乗算し、得られた画
像信号g2 を逆特性補正回路6へ出力するものである。
【0137】次に、上記画像表示装置を用いた画像再生
方法を図4および図5に基づいて説明する。なお、ここ
では、輝度信号レベルg0 ,g1 ,g2 ,gout ’、平
均入力輝度信号レベルG、最大出力輝度(照明輝度調整
レベル)Imax (G),i1、および輝度基準値(外部
輝度調整レベル)αは、全て0〜1の値となるように規
格化されているものとする。
【0138】まず、入力画像信号g0 から適正な最大出
力輝度i1 (=Imax (G))およびガンマ値γ(G)
を算出し、γ(G)補正回路5にて入力画像信号g0
画像信号g1 に補正するまでの各工程は、実施の形態2
と同様である。
【0139】ただし、最大出力輝度調整回路3では、こ
の画像表示装置で予め設定されている、表示装置28で
出力可能な最大出力輝度レベルを100%として、平均
入力輝度信号レベルGに応じて最大出力輝度i
max (G)を変更する。
【0140】ここで、表示装置28で出力可能な最大出
力輝度レベルをY100 とし、平均入力輝度信号レベルG
の入力画像に対する最大出力輝度imax (G)とY100
との比率をαとおくと、次式が成り立つ。
【0141】 α=Imax (G)/Y100 ・・・(15) ここで、次式のように設定しておけばよい。
【0142】 Y100 =Imax (G100 )・・・(16) 本実施形態の画像再生方法では、これらの各工程の後
に、信号変換回路21にて、γ(G)補正回路5から出
力された画像信号g1 の信号レベルg1 と最大出力輝度
1 (=Imax (G))とを乗算する。すなわち、画像
信号g1 に最大出力輝度i1 を乗じ、次式により、画像
信号g2 を求める。
【0143】g2 =i1 ・g1 ・・・(17) このように、画像信号(輝度信号)g1 に最大出力輝度
1 を乗算する信号変換を行っているのは、表示装置2
8の最大出力輝度が発光型表示素子23の入力信号レベ
ルに依存するためである。
【0144】その後は、得られた画像信号g2 を逆特性
補正回路6へ出力し、逆特性補正回路6にて、表示装置
28の入力信号−出力輝度特性を表す関数の逆関数g
out ’=D-1(g2 )を用いて、画像信号g2 の輝度信
号レベルg2 から画像信号gou t ’の輝度信号レベルg
out ’を算出する。
【0145】さらに、輝度信号レベルgout ’を持つ画
像信号gout ’が、発光型表示素子駆動形態変換回路2
2へ出力され、発光型表示素子駆動形態変換回路22に
て表示装置28に対応した入力形態の信号Sout ’へと
変換される。具体的には、例えば、図5に示すように、
関数v3 =V3 (gout ’) を用いて発光型表示素子2
3に対応した駆動電圧レベルv3 (=Sout ’)に変換
される。この際、最大輝度値gout ’がデータとして発
光型表示素子駆動形態変換回路22に入力されるとする
と、発光型表示素子駆動形態変換回路22では、最大輝
度値gout ’のデータをnビットのディジタル信号(0
〜2n −1)、例えば、8ビットのディジタル信号(0
〜255)に変換した後、nビットのディジタル信号を
駆動電圧レベルv3 (=Sout ’)に変換する。
【0146】本実施形態では、このような画像信号処理
を行うことで、どのような輝度特性(平均入力輝度信号
レベル−ガンマ値特性および平均入力輝度信号レベル−
最大出力輝度特性)を持つ発光型表示素子を備える表示
装置28を用いても、最適な輝度特性を持つ画像表示装
置を実現することが可能となり、品質の高い表示を行う
ことができる。
【0147】なお、以上の各実施の形態では、平均入力
輝度信号レベルに応じて、画像表示装置の入力信号−出
力輝度特性と表示部の画素の最大出力輝度との両方を調
整することで、品質の高い表示を得ていたが、平均入力
輝度信号レベルに応じて、画像表示装置の入力信号−出
力輝度特性と表示部の画素の最大出力輝度との一方だけ
を調整しても、ある程度品質の高い表示を得ることが可
能である。
【0148】
【実施例】〔実施例1〕まず、高品位のCRT表示装置
である市販のHDTV(高品位テレビ)を用いて、平均
入力輝度信号レベル(全画面での入力輝度信号の平均
値)と、入力輝度信号データおよび最大出力輝度との関
係を測定した。
【0149】測定には、1920×1035ピクセルサ
イズのフレーム画像の中央に150×150ピクセルサ
イズのボックスを設けた画像を用い、ボックスの入力輝
度信号レベルB(最大値を100%として表した相対
値)と、背景部(ボックス以外の部分)の入力輝度信号
レベルH(最大値を100%として表した相対値)とを
変化させ、ボックスの出力輝度を色彩輝度計により測定
した。また、入力輝度信号には、線形化されたデータを
用いた。
【0150】測定の結果、背景部の入力輝度信号レベル
Hを固定してボックスの入力輝度信号レベルBを変化さ
せた場合の各ボックスの出力輝度は、図8に示す通りで
あった。また、背景部の入力輝度信号レベルHを固定し
て画面の平均入力輝度信号レベルGに対するボックスの
出力輝度をプロットすると、図9に示す通りであった。
【0151】この場合、ボックスの面積は、全画面の面
積の1.13%であり、十分に小さい。そのため、背景
部の入力輝度信号レベルHは、画像全体の平均入力輝度
信号レベルGに等しいとみなしても、差し支えない。
【0152】そこで、本実施例では、前記の実施の形態
1の方法において、CRT表示装置D(またはE)の表
示特性と同様な表示(再生)をするために、設定パラメ
ータ、すなわち最大出力輝度imax (G)およびガンマ
値γ(G)の設定値を、平均入力輝度信号レベルGに対
応して図10に示す曲線imax D(またはimax E)お
よび曲線γD(またはγE)のように変化させた。これ
により、CRT表示装置以外の表示装置、例えば、液晶
表示装置を用いて、CRT表示装置D(またはE)と同
様の、平均入力輝度信号レベル−最大出力輝度特性(平
均入力輝度信号レベルGに対する最大出力輝度i
max (G)の変化)および平均入力輝度信号レベル−ガ
ンマ値特性(平均入力輝度信号レベルGに対するガンマ
値γ(G)の変化)を有する画像表示装置が実現でき
る。
【0153】そして、この画像表示装置では、図8〜図
10の結果から、平均入力輝度信号レベルGが低い場合
に、ガンマ値γ(G)が増加され暗部の出力輝度が相対
的に増加されることによって暗部の視認性が向上するこ
とが期待される。また、平均入力輝度信号レベルGが高
い場合には、ガンマ値γ(G)が減少され明部の出力輝
度が相対的に減少されることによって、明部の視認性が
向上することが期待される。さらに、平均入力輝度信号
レベルGが高い場合には、最大出力輝度imax(G)が
減少され画面のまぶしさが抑えられることによって、視
認性が増すことも期待される。
【0154】次に、一般的な液晶表示装置の入力信号−
出力輝度特性を、CRT表示装置と同様な手法で測定し
た。ただし、ここでは、液晶表示装置として、NTSC
(全米テレビシステム委員会)方式表示用の液晶表示装
置を用いたので、HDTVとの表示画素数等の違いを考
慮して、ボックスの面積を画面全体の面積の約1%にな
るように設定した。得られた測定結果を、最大値を基準
に規格化して図11に示す。なお、図11に示す入力信
号−出力輝度特性は、液晶表示装置において、液晶表示
装置内の信号処理回路により、入力画像信号の逆ガンマ
補正と、液晶の電圧−光学変換特性の補正(線形特性か
らのずれの補正)とを行った結果得られた入力信号−出
力輝度特性を示している。この液晶表示装置の入力信号
−出力輝度特性は、平均入力輝度信号レベルG(=背景
部の入力輝度信号レベルH)によらずほぼ一定であっ
た。
【0155】図11の特性は、CRT表示装置に対して
用いられるような非線形な指数関数で近似表現すると輝
度の高い部分で誤差が大きくなったため、6次多項式に
よって近似表現し、処理を行った。
【0156】これらの入力信号−出力輝度特性をシミュ
レータにより図3に示される信号処理を通して液晶表示
装置に適用した。平均入力輝度信号レベルGがほぼ0%
である場合の液晶表示装置の入力信号−出力輝度特性を
図12に、平均入力輝度信号レベルGが75%程度であ
る場合の液晶表示装置の入力信号−出力輝度特性を図1
3に示した。
【0157】この処理形態では、図11で示される液晶
表示装置の入力信号−出力輝度特性は、式(9)で示さ
れる信号処理を通して線形特性に変換されるように処理
される。そのため、実質的には図10で示される入力信
号−出力輝度特性が液晶表示装置にて実現されている。
【0158】実際の画像で評価した結果、前述の期待さ
れる効果が得られた。また、図10に対応するデータを
異なる表示装置で測定しておき、得られた測定データを
記憶装置等に記憶させておけば、図1で示されるような
処理を経て任意の表示装置において画像を再現すること
が可能になる。
【0159】〔比較例1〕実施例1で用いた液晶表示装
置に対して、本発明に係る画像再生方法を適用せず、入
力画像信号をそのまま液晶表示装置へ入力した場合の表
示特性を図14に示した。逆ガンマ補正された画像信号
が入力されるとすると、液晶表示装置での表示結果(出
力輝度)が入力レベル(原画像の光強度)に対して線形
特性を示せば、原画像(撮像された画像等)を忠実に再
生したことになる。図14の表示特性においては、40
%以上の輝度が高い部分で、相対的にレベルが増加して
いるため、霞のかかったような白っぽい画像として認知
される可能性が高い。
【0160】また、実際の画像で評価した結果、入力信
号−出力輝度特性が線形である画像と比較して全体的に
白っぽい表示として視認された。また、そのために、画
像の色調はやや色があせたように感じられ、画像の質感
はみずみずしさが損なわれているように感じられた。
【0161】
【発明の効果】本発明の画像再生方法は、以上のよう
に、全ての画素信号のレベルの平均を平均信号レベルと
して演算した後、画素信号のレベルに対する画素の輝度
の変化を表す入力信号−出力輝度特性を、上記平均信号
レベルに応じて設定し、次いで、設定された入力信号−
出力輝度特性を満たすように画像を再生する方法であ
る。
【0162】上記方法によれば、例えば、平均信号レベ
ルに係わらず入力信号−出力輝度特性が一定であるよう
な表示装置(液晶表示装置等)を用いても、全体的に暗
い画像における暗部の視認性に優れ、かつ、全体的に明
るい画像における明部の視認性に優れた画像を再生する
ことが可能となる。したがって、上記方法は、表示装置
の入力信号−出力輝度特性が平均信号レベルに応じて変
化するか否かにかかわらず、高い表示品位で画像を再生
することが可能な画像再生方法を提供することができる
という効果を奏する。
【0163】また、上記画像再生方法の好ましい形態
は、さらに、上記平均信号レベルに応じて表示装置の画
素の最大出力輝度が変化するように画像を再生する方法
である。
【0164】上記方法によれば、例えば、入力平均信号
レベルに係わらず最大出力輝度が一定であるような表示
装置(液晶表示装置等)を用いても、全体的に明るい画
像を再生するときの画面のまぶしさを軽減するとともに
直視の際の網膜漂白化現象による一時的な盲目化を防止
することが可能となる。したがって、上記方法は、表示
装置の種類によらず高い表示品位で画像を再生すること
が可能な画像再生方法を提供することができるという効
果を奏する。
【0165】また、本発明の画像表示装置は、上記の課
題を解決するために、全ての画素信号のレベルの平均を
平均信号レベルとして演算した後、上記平均信号レベル
に応じて表示装置の画素の最大出力輝度が変化するよう
に画像を再生する方法である。
【0166】上記方法によれば、例えば、入力平均信号
レベルに係わらず最大出力輝度が一定であるような表示
装置(液晶表示装置等)を用いても、全体的に明るい画
像を再生するときの画面のまぶしさを軽減するとともに
直視の際の網膜漂白化現象による一時的な盲目化を防止
することが可能となる。したがって、上記方法は、表示
装置の平均信号レベル−最大出力輝度特性によらず高い
表示品位で画像を再生することが可能な画像再生方法を
提供することができるという効果を奏する。
【0167】上記各画像再生方法では、入力信号−出力
輝度特性を指数関数で近似表現した場合の指数値が、平
均信号レベルの上昇に伴ってより大きい値となるように
画像を再生することが望ましい。これにより、全体的に
明るい画像(平均輝度が高い画像)を再生するときの画
面のまぶしさを軽減することができるとともに、直視の
際の網膜漂白化現象による一時的な盲目化を防止するこ
とができる。したがって、上記方法は、全体的に明るい
画像を視認性に優れた画像として再生することができる
という効果を奏する。
【0168】また、上記各画像再生方法では、最大出力
輝度が、上記平均信号レベルが上昇するにしたがってよ
り小さくなるように画像を再生することが望ましい。こ
れにより、全体的に暗い画像(平均輝度が低い画像)に
おける暗部の視認性を向上させるとともに、全体的に明
るい画像(平均輝度が高い画像)における白つぶれや眩
しさを防止して明部の視認性を向上させることができ
る。したがって、上記方法は、全体的に暗い画像も全体
的に明るいい画像も視認性に優れた画像として再生する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像再生方法に用いら
れる画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像再生方法のより好ましい形態の画像再
生方法に用いられる画像表示装置であって、独立に制御
される表示素子および発光素子を表示部に備える画像表
示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す画像表示装置における画像再生方法
の流れを模式的に示すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施の形態の画像再生方法に用い
られる画像表示装置であって、発光型表示素子を表示部
に備える画像表示装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図4に示す画像表示装置における画像再生方法
の流れを模式的に示すブロック図である。
【図6】逆ガンマ補正された画像信号が種々の表示装置
を通して出力されたときの入力信号−出力輝度特性の変
化を表示装置の入出力特性とともに模式的に表す説明図
である。
【図7】線形処理された画像信号が種々の表示装置を通
して出力されたときの入力信号−出力輝度特性の変化を
表示装置の入出力特性とともに模式的に表す説明図であ
る。
【図8】CRT表示装置の背景部の入力輝度信号レベル
が一定である場合における、ボックスの入力輝度信号レ
ベルに対するボックスの出力輝度の変化を示すグラフで
ある。
【図9】CRT表示装置の平均入力輝度信号レベルに対
するボックスの出力輝度の変化を示すグラフである。
【図10】CRT表示装置における、平均入力輝度信号
レベルに対する、規格化された最大出力輝度およびガン
マ値の変化を示すグラフである。
【図11】液晶表示装置の背景部の入力輝度信号レベル
が一定である場合における、ボックスの入力輝度信号レ
ベルに対するボックスの出力輝度の変化を示すグラフで
ある。
【図12】平均入力輝度信号レベルが0%であるときの
液晶表示装置の入力信号−出力輝度特性を示すグラフで
ある。
【図13】平均入力輝度信号レベルが75%である時の
液晶表示装置の入力信号−出力輝度特性を示すグラフで
ある。
【図14】本発明を適用しなかった場合の液晶表示装置
の入力信号−出力輝度特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 平均信号レベル演算回路 2 入力信号−出力輝度特性設定回路 3 最大出力輝度調整回路 4 信号補正部 5 γ(G)補正回路 6 逆特性補正回路 7 画像信号補正装置 7’ 画像信号補正装置 8 表示装置 9 スイッチ 10 逆ガンマ補正回路 11 遅延回路 12 最大出力輝度設定回路 13 輝度出力制御回路 15 表示素子駆動形態変換回路 16 表示素子 17 発光素子駆動形態変換回路 18 発光素子 21 信号変換回路 22 発光型表示素子駆動形態変換回路 23 発光型表示素子 27 画像信号補正装置 28 表示装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NC03 NC21 NC24 NC50 ND06 ND07 ND08 ND54 ND58 NE06 5C006 AA01 AC21 AF46 BB11 BC16 FA54 FA56 5C058 AA01 AA06 AA11 BA05 BA07 BA13 BB25 5C080 AA10 BB05 DD01 EE29 GG09 JJ02 JJ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各画素毎の情報を表す画素信号を含む画像
    信号に基づいて複数の画素を有する表示装置で画像を再
    生する画像再生方法において、 全ての画素信号のレベルの平均を平均信号レベルとして
    演算した後、画素信号のレベルに対する画素の輝度の変
    化を表す入力信号−出力輝度特性を、上記平均信号レベ
    ルに応じて設定し、次いで、設定された入力信号−出力
    輝度特性を満たすように画像を再生することを特徴とす
    る画像再生方法。
  2. 【請求項2】さらに、上記平均信号レベルに応じて表示
    装置の画素の最大出力輝度が変化するように画像を再生
    することを特徴とする請求項1記載の画像再生方法。
  3. 【請求項3】各画素毎の情報を表す画素信号を含む画像
    信号に基づいて複数の画素を有する表示装置で画像を再
    生する画像再生方法において、 全ての画素信号のレベルの平均を平均信号レベルとして
    演算した後、上記平均信号レベルに応じて表示装置の画
    素の最大出力輝度が変化するように画像を再生すること
    を特徴とする画像再生方法。
  4. 【請求項4】入力信号−出力輝度特性を指数関数で近似
    表現した場合の指数値が、平均信号レベルの上昇に伴っ
    てより大きい値となるように画像を再生することを特徴
    とする請求項1または2記載の画像再生方法。
  5. 【請求項5】最大出力輝度が、上記平均信号レベルが上
    昇するにしたがってより小さくなるように画像を再生す
    ることを特徴とする請求項2または3記載の画像再生方
    法。
  6. 【請求項6】入力信号−出力輝度特性を指数関数で近似
    表現した場合の指数値が、平均信号レベルの上昇に伴っ
    てより大きくなり、かつ、最大出力輝度が、上記平均信
    号レベルが上昇するにしたがってより小さくなるように
    画像を再生することを特徴とする請求項2記載の画像再
    生方法。
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