JPH10122843A - X線透過投影寸法測定器 - Google Patents

X線透過投影寸法測定器

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JPH10122843A
JPH10122843A JP28215196A JP28215196A JPH10122843A JP H10122843 A JPH10122843 A JP H10122843A JP 28215196 A JP28215196 A JP 28215196A JP 28215196 A JP28215196 A JP 28215196A JP H10122843 A JPH10122843 A JP H10122843A
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rays
ray
parallel
measured
scanning
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JP28215196A
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Yoshiaki Horikawa
嘉明 堀川
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広視野にわたって十分な平行度の平行X線が
得られ、被測定物の内部形状をも含む形状および寸法
を、十分な測定性能で、高精度、かつ効率よく測定でき
るX線透過投影寸法測定器を提供する。 【解決手段】 点光源とみなせるX線発生装置11と、こ
のX線発生装置11からの発散X線を平行X線12に変換し
て被測定物13に投射する多層膜光学系14と、被測定物13
からの透過X線を検出するX線検出器16とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械部品等の被測定
物の形状や寸法を測定するX線透過投影寸法測定器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】機械部品の外形形状あるいは寸法を測定
する形状測定器として、例えば、マイクロメータ等の接
触式測定器や、被測定物の影をスクリーン上に投影して
マーカで追跡し、その軌跡をポイント毎に計算機に入力
して形状および寸法を測定する投影測定器等の光学式測
定器が知られている。また、内部形状をも測定するもの
として、図4(a)に示すように、点状X線光源1から
発生するX線の発散光を被測定物2に投射し、その拡大
透視像をCCD等の画像検出器3で受光して、その画像
信号に基づいて被測定物2の外形および内部空洞の形状
を測定するようにした拡大投影測定器や、医療用のX線
CTの技術を応用した工業用のX線CTも開発されてい
る。
【0003】しかしながら、マイクロメータ等の接触式
測定器は、限られた部位の寸法しか測定できず、測定効
率も低いという問題がある。これに対して、投影測定器
等の光学式測定器は、寸法だけでなく形状をも測定でき
るが、厚さの厚い被測定物に対しては、被測定物の半影
による誤差が生じるという問題がある。また、可視光を
用いるため、寸法の測定精度が低いという問題もある。
さらに、図4(a)に示したように、点状X線光源1を
用いる拡大投影測定器は、内部形状をも測定できるが、
発散光を利用するため、厚さの厚い被測定物の場合に
は、寸法測定ができないという問題がある。例えば、図
4(a)において、被測定物2の上面2aと下面2bと
は同じ大きさであるが、その投影像は、図4(b)にそ
れぞれ符号2a′,2b′で示すようになり、点状X線
光源1からの距離によって大きく違ってくる。さらに、
実用化されている工業用のX線CTは、寸法測定ができ
るほどの解像力が得られていないのが実情である。
【0004】以上のことから、機械部品等の被測定物の
内部形状をも含む寸法を、高精度かつ効率良く測定でき
る測定器の開発が望まれている。このような要求に応え
るものとして、本願人は、特開平8−145649号公
報において、点光源とみなせるX線発生装置からの発散
X線をベンディング結晶を用いて平行X線に変換して被
測定物に投射し、その被測定物からの透過X線を検出手
段で検出して、その出力に基づいて被測定物の内部形状
をも含む寸法を測定するようにした形状測定器を既に提
案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した本願人の提案
に係る形状測定器によれば、被測定物の内部形状をも含
む寸法を、高精度かつ効率良く測定できる利点がある。
しかしながら、本発明者による種々の実験、検討によれ
ば、かかる形状測定器においては、X線発生装置からの
発散X線をベンディング結晶を用いて平行X線に変換し
て、被測定物に投射するようにしているため、広視野に
わたって十分な平行度の平行X線が得られにくく、これ
がため必ずしも十分な測定性能が得られないという改良
すべき点があることが判明した。
【0006】この発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、広視野にわたって十分な平行
度の平行X線が得られ、したがって被測定物の内部形状
をも含む形状および寸法を、十分な測定性能で、高精
度、かつ効率よく測定し得るよう適切に構成したX線透
過投影寸法測定器を提供しようとするものである。
【0007】さらに、この発明の第2の目的は、ベンデ
ィング結晶を用いる場合でも、被測定物の内部形状をも
含む形状および寸法を、十分な測定性能で、高精度、か
つ効率よく測定し得るよう適切に構成したX線透過投影
寸法測定器を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、この発明のX線透過投影寸法測定器は、点光源
とみなせるX線発生装置と、このX線発生装置からの発
散X線を平行X線に変換して被測定物に投射する多層膜
光学系と、前記被測定物からの透過X線を検出するX線
検出器とを有することを特徴とするものである。
【0009】上記第2の目的を達成するため、この発明
のX線透過投影寸法測定器は、点光源とみなせるX線発
生装置と、このX線発生装置からの発散X線を平行な走
査用X線に変換して被測定物に投射するX線光学系と、
前記被測定物からの透過X線を検出するX線検出器と、
前記X線光学系からの走査用X線と前記被測定物とを相
対的に変位させる走査機構とを有することを特徴とする
ものである。
【0010】前記X線光学系は、多層膜光学系をもって
構成するのが、収差のない良質の平行な走査用X線を得
る点で好ましい。
【0011】さらに、前記多層膜光学系は、複数の多層
膜反射鏡をもって構成するのが、正弦条件が満たされ、
その結果、軸外性能のよい光学系となって、X線光源か
らの発散X線を平行度の良好な走査用X線に変換し得る
点で好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1実施形態
を示すものである。このX線透過投影寸法測定器は、点
光源とみなせるX線光源11と、このX線光源11から
の発散X線を広視野の平行X線12に変換して被測定物
13に投射する多層膜光学系14と、被測定物13を平
行X線12の中に位置するように保持すると共に、その
方向および位置を任意に変換する高精度位置合わせ機構
15と、被測定物13を透過したX線を検出するX線撮
像素子16と、装置全体の制御およびデータ処理を行う
コンピュータ17とを有する。なお、上記の他に、安全
のために被曝防止用のシールドなども有するが、本発明
の本質ではないので図示を省略している。
【0013】X線光源11は、多層膜光学系14での平
行X線の平行度を良好に保つために、高輝度微小フォー
カス光源や回転体陰極型光源、あるいはレーザプラズマ
光源をもって構成する。また、多層膜光学系14は、高
精度基板と多層膜とを組合わせた斜入射多層膜鏡をもっ
て構成する。ここで、多層膜は、波長0.02nm(6
0keV)のX線を使用する場合には、斜入射角を0.
2度とすると、約3.4nmの周期で形成する。このよ
うにして、多層膜を、例えばWおよびSiの材料で60
0層に形成すれば、約40%の反射率を得ることができ
る。また、この斜入射多層膜鏡は、回転放物面形状に形
成して、その焦点にX線光源11を配置し、これにより
X線光源11から発生される発散X線を広視野の平行X
線12に変換するようにする。
【0014】高精度位置合わせ機構15は、平行光束1
2に対して被測定物13の方向および位置を任意に調整
可能な、例えば五軸のゴニオメータを用いて構成し、こ
の高精度位置合わせ機構15に保持された被測定物13
を透過するX線の透過投影像を、X線撮像素子16上に
投影するようにする。X線撮像素子16は、例えば、1
0μm×10μm程度の画素を二次元的に配列した画素
センサの表面にシンチレータを塗布してなる積層型の固
体撮像素子をもって構成し、その出力をコンピュータ1
7に取り込んで被測定物13の寸法を計測するようにす
る。
【0015】この実施形態によれば、X線光源11から
の発散X線を、回転放物面形状の斜入射多層膜鏡よりな
る多層膜反射鏡14により平行X線12に変換するする
ようにしたので、広視野に亘って平行度の十分な平行X
線12を得ることができ、これにより被測定物13の寸
法を0.01mm程度の精度で計測することができる。
したがって、例えば、高精度位置合わせ機構15により
平行光束12に対する被測定物13の方向および位置を
調整して、被測定物13を直交する3方向からそれぞれ
測定して、三角法に基づく設計図面に相当する正面、側
面および平面に対応する測定データを得ると共に、コン
ピュータ17に予め被測定物13に対応する設計図面の
CADデータを格納しておくことにより、測定データと
CADデータとの比較に基づいて、被測定物13の合否
等の判定を即座に行うことができると共に、測定データ
による図面と、CADデータによる設計図面とを図示し
ないモニタ上に重ねて表示して、加工不良等の判定を行
うこともできる。
【0016】図2は、この発明の第2実施形態を示すも
のである。このX線透過投影寸法測定器は、点光源とみ
なせるX線光源21と、このX線光源21からの発散X
線をシート状の平行な走査用X線22に変換して被測定
物23に投射するX線光学系24と、被測定物23を保
持すると共に、その方向および位置を任意に変換する高
精度位置合わせ機構25と、被測定物23を透過したX
線を検出するX線撮像素子26と、被測定物23を走査
用X線22に対して走査する走査機構27と、装置全体
の制御およびデータ処理を行うコンピュータ28とを有
する。なお、安全のための被曝防止用のシールド等につ
いては、第1実施形態と同様に図示を省略している。
【0017】X線光源21は、X線光学系24での走査
用X線の平行度を良好に保つために、第1実施形態と同
様に、高輝度微小フォーカス光源や回転体陰極型光源、
あるいはレーザプラズマ光源をもって構成する。また、
X線光学系24は、高精度基板と多層膜とを組合わせた
二枚の斜入射多層膜鏡24a,24bをもって構成す
る。ここで、多層膜は、波長0.015nm(80ke
V)のX線を使用する場合には、斜入射角を0.2度と
すると、約2.15nmの周期で形成する。このように
して、多層膜を、例えばNiおよびCの材料で500層
に形成すれば、約35%の反射率を得ることができる。
また、一枚目の斜入射多層膜鏡24aは、少なくとも利
用する部分を回転双曲面形状とし、二枚目の斜入射多層
膜鏡24bは、少なくとも利用する部分を回転放物面形
状として、一枚目の斜入射多層膜鏡24aの回転双曲面
の一方の焦点にX線光源21を配置し、他方の焦点に二
枚目の斜入射多層膜鏡24bの回転放物面の焦点を配置
する。このようにして、X線光源21から発生される発
散X線を、例えば、幅15mm、厚さ0.5mm程度の
シート状の平行な走査用X線22に変換する。
【0018】なお、X線光源21からの発散X線を、シ
ート状の平行な走査用X線22に変換するX線光学系2
4は、原理的には、従来例で説明したベンディング結晶
を用いて構成することもできる。また、一枚の斜入射多
層膜鏡をもって構成することもできる。しかしながら、
一枚の鏡では、X線光源21として、たとえ高輝度微小
フォーカス光源を用いても、わずかな面積を有すること
から、正弦条件を満たせず、これがためX線光源21の
うちX線光学系の光軸上にない部分からのX線によって
収差が発生して、平行X線22の平行度が劣化すること
になる。そこで、この実施形態では、X線光学系24
を、正弦条件を満足できる上述した二枚の斜入射多層膜
鏡24a,24bをもって構成する。このようにすれ
ば、X線光源21からの発散X線から、平行度の良好な
シート状の走査用X線22を容易に得ることが可能とな
る。
【0019】高精度位置合わせ機構25は、シート状の
走査用X線22に対して被測定物23の方向および位置
を任意に調整可能な、例えば五軸のゴニオメータを用い
て構成し、この高精度位置合わせ機構25に保持された
被測定物23を透過するX線の透過投影像を、X線撮像
素子26上に投影するようにする。X線撮像素子26
は、例えば、10μm×10μm程度の画素を、走査用
X線22の形状に合わせて二次元的に配列した画素セン
サの表面にシンチレータを塗布してなる積層型の固体撮
像素子をもって構成し、その出力をコンピュータ28に
取り込んで被測定物23の寸法を計測するようにする。
【0020】また、高精度位置合わせ機構25は、走査
機構27によりシート状の平行な走査用X線22を横切
る方向に移動させ、これにより被測定物23を走査用X
線22によって走査するようにする。このようにして、
厚さ0.5mmのシート状の走査用X線22で、それよ
りも大きな範囲の透過投影像、具体的には、走査機構2
7により高精度位置合わせ機構25を介して被測定物2
3を、シート状の平行な走査用X線22を横切る方向に
15mm程度移動させて、15mm×15mm程度の大
きさの透過投影像を得るようにする。
【0021】この実施形態によれば、X線光源21から
の発散X線を、X線光学系24によりシート状の平行な
走査用X線22に変換し、この走査用X線22により被
測定物23を走査するようにしたので、走査用X線22
として平行度の十分なものを容易に得ることができ、こ
れにより被測定物23の寸法を0.01mm程度の精度
で計測することができる。したがって、例えば、高精度
位置合わせ機構25により走査用X線22に対する被測
定物23の方向および位置を調整して、走査機構27に
より被測定物23を直交する3方向からそれぞれ走査し
て、三角法に基づく設計図面に相当する正面、側面およ
び平面に対応する測定データを得ると共に、コンピュー
タ28に予め被測定物23に対応する設計図面のCAD
データを格納しておくことにより、第1実施形態と同様
に、測定データとCADデータとの比較に基づいて、被
測定物23の合否等の判定を即座に行うことができると
共に、測定データによる図面と、CADデータによる設
計図面とを図示しないモニタ上に重ねて表示して、加工
不良等の判定を行うこともできる。また、コンピュータ
28により、CADデータに従って必要な測定、例えば
必要な図面に相当する透過投影像を測定するように各部
の動作を制御するようにすれば、被測定物23の自動検
査を行うこともできる。
【0022】図3は、この発明の第3実施形態を示すも
のである。この実施形態では、図2に示した第2実施形
態において、X線撮像素子26に代えて、イメージング
プレート31を用い、このイメージングプレート31を
高精度位置合わせ機構25と一体に、走査機構27によ
りシート状の平行な走査用X線22を横切る方向に移動
させ、これにより被測定物23およびイメージングプレ
ート31を走査用X線22によって走査して、被測定物
23の透過投影像をイメージングプレート31に記録す
るようにする。イメージングプレート31は、輝尽性物
質よりなる一種の画像記録板で、X線で記録した像を可
視光または赤外光等のレーザ光を照射することによっ
て、記録されたX線に応じた発光を生じるように構成す
る。
【0023】この実施形態では、半導体レーザ32およ
びガルバノミラー33とを用い、半導体レーザ32から
のレーザ光34をガルバノミラー33を経てイメージン
グプレート31に照射すると共に、イメージングプレー
ト31に照射されるレーザ光34をガルバノミラー33
により、走査機構27による走査方向と直交する方向に
変位させて、イメージングプレート31をレーザ光34
で二次元走査する。また、レーザ光34の照射によって
イメージングプレート31から発生する記録されたX線
に応じた発光35は、X線撮像素子36で受光し、その
出力をコンピュータ28に取り込んで、画像を形成する
ようにする。その他の構成は、第2実施形態と同様であ
るので、図2に示すものと同一作用をなすものには同一
符号を付して、その説明を省略する。
【0024】この実施形態によれば、被測定物23およ
びイメージングプレート31を走査機構27により一体
に移動させながら、被測定物23を平行度の十分なシー
ト状の走査用X線22で走査して、その透過投影像をイ
メージングプレート31に記録すると共に、イメージン
グプレート31をレーザ光34によって、走査用X線2
2による被測定物23の走査方向と直交する方向(走査
用X線22の幅方向)に走査して、その発光35をX線
撮像素子36で受光し、その出力に基づいてコンピュー
タ28において被測定物23の画像を形成するようにし
たので、上述した実施形態におけると同様に、被測定物
23の寸法を高精度で計測することができる。
【0025】同様に、例えば、高精度位置合わせ機構2
5により走査用X線22に対する被測定物23の方向お
よび位置を調整して、走査機構27により被測定物23
を直交する3方向からそれぞれ走査すると共に、各方向
の走査に同期してレーザ光34によりイメージングプレ
ート31を走査すれば、三角法に基づく設計図面に相当
する正面、側面および平面に対応する測定データを得る
ことができる。したがって、コンピュータ28に予め被
測定物23に対応する設計図面のCADデータを格納し
ておけば、測定データとCADデータとの比較に基づい
て、被測定物23の合否等の判定を即座に行うことがで
きると共に、測定データによる図面と、CADデータに
よる設計図面とを図示しないモニタ上に重ねて表示し
て、加工不良等の判定を行うこともできる。また、コン
ピュータ28により、CADデータに従って必要な測
定、例えば必要な図面に相当する透過投影像を測定する
ように各部の動作を制御するようにすれば、被測定物2
3の自動検査を行うこともできる。
【0026】なお、この発明は、上述した実施形態にの
み限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可
能である。例えば、第1,第2実施形態では、X線撮像
素子16,26の画素寸法を10μm×10μmとした
が、画素寸法、画素ピッチがより小さいX線撮像素子を
用いて、より高精度の寸法計測を行うようにすることも
できる。例えば、1μm×1μmの画素寸法、画素ピッ
チのX線撮像素子を用いれば、0.001程度の精度で
寸法測定することができる。また、第2,第3実施形態
では、シート状の平行な走査用X線22を用いたが、被
測定物23にX線が円形のスポット状に投射されるよう
に、断面円形の平行な走査用X線を用い、被測定物23
を二次元的に移動させて、その透過投影像を得るように
することもできる。さらに、第1実施形態において、多
層膜光学系14を、第2,第3実施形態と同様に、複数
枚の多層膜反射鏡をもって構成することもできる。
【0027】付記項 1.請求項1,2,3,4のいずれか記載のX線透過投
影寸法測定器において、前記被測定物に対するX線投影
方向を任意に調整し得るように、前記被測定物を保持す
る手段を有することを特徴とするX線透過投影寸法測定
器。 2.請求項1,2,3,4,付記項1のいずれか記載の
X線透過投影寸法測定器において、前記被測定物の平面
図、正面図および側面図に相当する直交する3方向での
測定データと、前記被測定物のCADデータとを比較す
る手段を有することを特徴とするX線透過投影寸法測定
器。 3 請求項1,2,3,4,付記項1,2のいずれか記
載のX線透過投影寸法測定器において、前記X線検出器
を、積層型の固体撮像素子をもって構成したことを特徴
とするX線透過投影寸法測定器。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、X線発生
装置からの発散X線を多層膜光学系により平行X線に変
換するようにしたので、広視野にわたって平行度の十分
な平行X線を得ることができる。したがって、被測定物
の内部形状をも含む形状および寸法を、十分な測定性能
で、高精度、かつ効率よく測定することができる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、X線発生装
置からの発散X線をX線光学系により平行な走査用X線
に変換して被測定物を走査するようにしたので、被測定
物に投射する走査用X線の断面積を小さくできる。した
がって、ベンディング結晶を用いても、平行度の十分な
走査用X線を得ることができるので、被測定物の内部形
状をも含む形状および寸法を、十分な測定性能で、高精
度、かつ効率よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す図である。
【図2】同じく、第2実施形態を示す図である。
【図3】同じく、第3実施形態を示す図である。
【図4】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
11,21 X線光源 12 平行X線 13,23 被測定物 14 多層膜光学系 15,25 高精度位置合わせ機構 16,26,36 X線撮像素子 17,28 コンピュータ 22 走査用X線 24 X線光学系 24a,24b 斜入射多層膜鏡 27 走査機構 31 イメージングプレート 32 半導体レーザ 33 ガルバノミラー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】X線光源11は、多層膜光学系14での平
行X線の平行度を良好に保つために、高輝度微小フォー
カス光源や回転対陰極型光源、あるいはレーザプラズマ
光源をもって構成する。また、多層膜光学系14は、高
精度基板と多層膜とを組合わせた斜入射多層膜鏡をもっ
て構成する。ここで、多層膜は、波長0.02nm(6
0keV)のX線を使用する場合には、斜入射角を0.
2度とすると、約3.4nmの周期で形成する。このよ
うにして、多層膜を、例えばWおよびSiの材料で60
0層に形成すれば、約40%の反射率を得ることができ
る。また、この斜入射多層膜鏡は、回転放物面形状に形
成して、その焦点にX線光源11を配置し、これにより
X線光源11から発生される発散X線を広視野の平行X
線12に変換するようにする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】X線光源21は、X線光学系24での走査
用X線の平行度を良好に保つために、第1実施形態と同
様に、高輝度微小フォーカス光源や回転対陰極型光源、
あるいはレーザプラズマ光源をもって構成する。また、
X線光学系24は、高精度基板と多層膜とを組合わせた
二枚の斜入射多層膜鏡24a,24bをもって構成す
る。ここで、多層膜は、波長0.015nm(80ke
V)のX線を使用する場合には、斜入射角を0.2度と
すると、約2.15nmの周期で形成する。このように
して、多層膜を、例えばNiおよびCの材料で500層
に形成すれば、約35%の反射率を得ることができる。
また、一枚目の斜入射多層膜鏡24aは、少なくとも利
用する部分を回転双曲面形状とし、二枚目の斜入射多層
膜鏡24bは、少なくとも利用する部分を回転放物面形
状として、一枚目の斜入射多層膜鏡24aの回転双曲面
の一方の焦点にX線光源21を配置し、他方の焦点に二
枚目の斜入射多層膜鏡24bの回転放物面の焦点を配置
する。このようにして、X線光源21から発生される発
散X線を、例えば、幅15mm、厚さ0.5mm程度の
シート状の平行な走査用X線22に変換する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】なお、X線光源21からの発散X線を、シ
ート状の平行な走査用X線22に変換するX線光学系2
4は、原理的には、従来例で説明したベンディング結晶
を用いて構成することもできる。また、一枚の斜入射多
層膜鏡をもって構成することもできる。しかしながら、
一枚の鏡では正弦条件を満たせず、X線光源21とし
て、たとえ高輝度微小フォーカス光源を用いても、わず
かな面積を有することから、X線光源21のうちX線光
学系の光軸上にない部分からのX線によって収差が発生
して、平行X線22の平行度が劣化することになる。そ
こで、この実施形態では、X線光学系24を、正弦条件
を満足できる上述した二枚の斜入射多層膜鏡24a,2
4bをもって構成する。このようにすれば、X線光源2
1からの発散X線から、平行度の良好なシート状の走査
用X線22を容易に得ることが可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図3は、この発明の第3実施形態を示すも
のである。この実施形態では、図2に示した第2実施形
態において、X線撮像素子26に代えて、イメージング
プレート31を用い、このイメージングプレート31を
高精度位置合わせ機構25と一体に、走査機構27によ
りシート状の平行な走査用X線22を横切る方向に移動
させ、これにより被測定物23およびイメージングプレ
ート31を走査用X線22によって走査して、被測定物
23の透過投影像をイメージングプレート31に記録す
るようにする。イメージングプレート31は、輝尽性物
質よりなる一種の画像記録板で、X線で記録した像を可
視光または赤外光等のレーザ光を照射することによっ
て、記録されたX線に応じた発光を生じる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】この実施形態では、半導体レーザ32およ
びガルバノミラー33とを用い、半導体レーザ32から
のレーザ光34をガルバノミラー33を経てイメージン
グプレート31に照射すると共に、イメージングプレー
ト31に照射されるレーザ光34をガルバノミラー33
により、走査機構27による走査方向と直交する方向に
変位させて、イメージングプレート31をレーザ光34
で二次元走査する。また、レーザ光34の照射によって
イメージングプレート31から発生する記録されたX線
に応じた発光35は、光検出器36で受光し、その出力
をコンピュータ28に取り込んで、画像を形成するよう
にする。その他の構成は、第2実施形態と同様であるの
で、図2に示すものと同一作用をなすものには同一符号
を付して、その説明を省略する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この実施形態によれば、被測定物23およ
びイメージングプレート31を走査機構27により一体
に移動させながら、被測定物23を平行度の十分なシー
ト状の走査用X線22で走査して、その透過投影像をイ
メージングプレート31に記録すると共に、イメージン
グプレート31をレーザ光34によって、走査用X線2
2による被測定物23の走査方向と直交する方向(走査
用X線22の幅方向)に走査して、その発光35を光検
出器36で受光し、その出力に基づいてコンピュータ2
8において被測定物23の画像を形成するようにしたの
で、上述した実施形態におけると同様に、被測定物23
の寸法を高精度で計測することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 11,21 X線光源 12 平行X線 13,23 被測定物 14 多層膜光学系 15,25 高精度位置合わせ機構 16,26 X線撮像素子 17,28 コンピュータ 22 走査用X線 24 X線光学系 24a,24b 斜入射多層膜鏡 27 走査機構 31 イメージングプレート 32 半導体レーザ 33 ガルバノミラー 36 光検出器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点光源とみなせるX線発生装置と、この
    X線発生装置からの発散X線を平行X線に変換して被測
    定物に投射する多層膜光学系と、前記被測定物からの透
    過X線を検出するX線検出器とを有することを特徴とす
    るX線透過投影寸法測定器。
  2. 【請求項2】 点光源とみなせるX線発生装置と、この
    X線発生装置からの発散X線を平行な走査用X線に変換
    して被測定物に投射するX線光学系と、前記被測定物か
    らの透過X線を検出するX線検出器と、前記X線光学系
    からの走査用X線と前記被測定物とを相対的に変位させ
    る走査機構とを有することを特徴とするX線透過投影寸
    法測定器。
  3. 【請求項3】 前記X線光学系を、多層膜光学系をもっ
    て構成したことを特徴とする請求項2記載のX線透過投
    影寸法測定器。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載のX線透過投影寸
    法測定器において、 前記多層膜光学系は、複数の多層膜反射鏡を有すること
    を特徴とするX線透過投影寸法測定器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109416A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Hitachi Ltd 組立品の検査方法及び検査システム
CN110686624A (zh) * 2018-07-04 2020-01-14 国立大学法人东京大学 利用由x射线ct装置获得的投影像的尺寸测定方法

Cited By (3)

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US11561091B2 (en) 2018-07-04 2023-01-24 The University Of Tokyo Dimension measurement method using projection image obtained by X-ray CT apparatus

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