JPH10120933A - 食品用カロチノイド系色素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水性食品 - Google Patents
食品用カロチノイド系色素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水性食品Info
- Publication number
- JPH10120933A JPH10120933A JP8298191A JP29819196A JPH10120933A JP H10120933 A JPH10120933 A JP H10120933A JP 8298191 A JP8298191 A JP 8298191A JP 29819196 A JP29819196 A JP 29819196A JP H10120933 A JPH10120933 A JP H10120933A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- food
- carotenoid
- fatty acid
- acid ester
- pigment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、飲料を始めとする水性食品の透明か
つ安定な着色を可能にする食品用カロチノイド系色素可
溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水
性食品を明らかにすることを目的とする。 【解決手段】食品用カロチノイド系色素とポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの組成物が微粒子化され、その可視部
の極大吸収波長での吸光度が1のとき、660nmにお
ける透過率が99%以上であることを特徴とする食品用
カロチノイド系色素可溶化液製剤である。
つ安定な着色を可能にする食品用カロチノイド系色素可
溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水
性食品を明らかにすることを目的とする。 【解決手段】食品用カロチノイド系色素とポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの組成物が微粒子化され、その可視部
の極大吸収波長での吸光度が1のとき、660nmにお
ける透過率が99%以上であることを特徴とする食品用
カロチノイド系色素可溶化液製剤である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品用カロチノイ
ド系色素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を
使用した水性食品に関する。詳しくは、水性食品を透明
かつ安定に着色する食品用カロチノイド系色素可溶化液
製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水性食品
に関する。
ド系色素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を
使用した水性食品に関する。詳しくは、水性食品を透明
かつ安定に着色する食品用カロチノイド系色素可溶化液
製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水性食品
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、食品の製造において食品の着色は
不可欠である。種々の食品の中でも特に、水性食品の着
色に利用されている黄〜赤橙色の天然色素としてはベニ
バナ黄、クチナシ黄、アナトー、β−カロチン、コチニ
ールなどが挙げられる。しかしながら、飲料、ゼリー、
かき氷用シロップなど酸性域で、しかも透明性を有する
着色が可能な色素は、これらのなかでベニバナ黄、コチ
ニールの2種類しかない。
不可欠である。種々の食品の中でも特に、水性食品の着
色に利用されている黄〜赤橙色の天然色素としてはベニ
バナ黄、クチナシ黄、アナトー、β−カロチン、コチニ
ールなどが挙げられる。しかしながら、飲料、ゼリー、
かき氷用シロップなど酸性域で、しかも透明性を有する
着色が可能な色素は、これらのなかでベニバナ黄、コチ
ニールの2種類しかない。
【0003】本発明の食品用カロチノイド系色素可溶化
液製剤は、このような水性食品を透明かつ安定に着色す
るために利用される。
液製剤は、このような水性食品を透明かつ安定に着色す
るために利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】油溶性カロチノイド系
色素は、その物性のため食品における用途が限られてい
た。ところが最近では、乳化技術の進歩と相まって水分
散性の製品が多く市販されるようになってきた。例え
ば、粉末(特開昭57−205453)、乳化液(特公
昭60−43107、特公昭62−61076)などの
製剤が挙げられる。しかしながら、いずれも水に溶解し
たとき均一に分散はするが、透明には溶解しない。ま
た、これらは水溶液中では球状ミセル(通常直径0.3
μm以上)として存在しているために、例えば飲料など
を着色する場合、SAIB(シュークローズドアセテー
トイソブチレート)などの比重調整剤を必要としてき
た。すなわち、現在市販されている水分散性の色素製剤
は飲料を始めとする水性の食品を透明かつ安定に着色で
きない。
色素は、その物性のため食品における用途が限られてい
た。ところが最近では、乳化技術の進歩と相まって水分
散性の製品が多く市販されるようになってきた。例え
ば、粉末(特開昭57−205453)、乳化液(特公
昭60−43107、特公昭62−61076)などの
製剤が挙げられる。しかしながら、いずれも水に溶解し
たとき均一に分散はするが、透明には溶解しない。ま
た、これらは水溶液中では球状ミセル(通常直径0.3
μm以上)として存在しているために、例えば飲料など
を着色する場合、SAIB(シュークローズドアセテー
トイソブチレート)などの比重調整剤を必要としてき
た。すなわち、現在市販されている水分散性の色素製剤
は飲料を始めとする水性の食品を透明かつ安定に着色で
きない。
【0005】本発明は、飲料を始めとする水性食品の透
明かつ安定な着色を可能にする食品用カロチノイド系色
素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用し
た水性食品を明らかにすることを目的とする。
明かつ安定な着色を可能にする食品用カロチノイド系色
素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用し
た水性食品を明らかにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、
(1)食品用カロチノイド系色素とポリグリセリン脂肪
酸エステルの組成物が微粒子化され、その可視部の極大
吸収波長での吸光度が1のとき、660nmにおける透
過率が99%以上であることを特徴とする食品用カロチ
ノイド系色素可溶化液製剤、(2)ポリグリセリン脂肪
酸エステルがデカグリセリン脂肪酸エステルを5重量%
以上含有する請求項1記載の食品用カロチノイド系色素
可溶化液製剤、(3)食品用カロチノイド系色素とポリ
グリセリン脂肪酸エステルの組成物に高圧ホモジナイザ
ーを作用させることを特徴とする食品用カロチノイド系
色素可溶化液製剤の製造法、(4)ポリグリセリン脂肪
酸エステルがデカグリセリン脂肪酸エステルを5重量%
以上含有する請求項3記載の食品用カロチノイド系色素
可溶化液製剤の製造法、(5)食品用カロチノイド系色
素とポリグリセリン脂肪酸エステルの組成物が微粒子化
され、その可視部の極大吸収波長での吸光度が1のと
き、660nmにおける透過率が99%以上である食品
用カロチノイド系色素可溶化液製剤を含有することを特
徴とする水性食品、によって解決される。
(1)食品用カロチノイド系色素とポリグリセリン脂肪
酸エステルの組成物が微粒子化され、その可視部の極大
吸収波長での吸光度が1のとき、660nmにおける透
過率が99%以上であることを特徴とする食品用カロチ
ノイド系色素可溶化液製剤、(2)ポリグリセリン脂肪
酸エステルがデカグリセリン脂肪酸エステルを5重量%
以上含有する請求項1記載の食品用カロチノイド系色素
可溶化液製剤、(3)食品用カロチノイド系色素とポリ
グリセリン脂肪酸エステルの組成物に高圧ホモジナイザ
ーを作用させることを特徴とする食品用カロチノイド系
色素可溶化液製剤の製造法、(4)ポリグリセリン脂肪
酸エステルがデカグリセリン脂肪酸エステルを5重量%
以上含有する請求項3記載の食品用カロチノイド系色素
可溶化液製剤の製造法、(5)食品用カロチノイド系色
素とポリグリセリン脂肪酸エステルの組成物が微粒子化
され、その可視部の極大吸収波長での吸光度が1のと
き、660nmにおける透過率が99%以上である食品
用カロチノイド系色素可溶化液製剤を含有することを特
徴とする水性食品、によって解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる食品用カロチ
ノイド系色素としては、トウガラシ色素、マリーゴール
ド色素、β−カロチン色素等の公知のいずれのものであ
ってもよい。
ノイド系色素としては、トウガラシ色素、マリーゴール
ド色素、β−カロチン色素等の公知のいずれのものであ
ってもよい。
【0008】本発明者は、まず、飲料を始めとする水性
食品を透明に着色するために必要な色素可溶化液製剤の
品質を、その色素製剤水溶液の可視部における極大吸収
波長での吸光度が1のとき、660nmにおける透過率
を95%以上と設定し、これを指標に市販の乳化剤をス
クリーニングした。その結果、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルが可溶化能が優れていることが判明した。ここで
いうポリグリセリン脂肪酸エステルとは、グルセリンの
重合度が2以上の、好ましくは重合度が10のポリオー
ルに脂肪酸が一個以上付加し、さらに脂肪酸の鎖長がC
16以上、好ましくはC18以上のものを意味する。ま
た付加する脂肪酸は不飽和でも飽和でもよい。
食品を透明に着色するために必要な色素可溶化液製剤の
品質を、その色素製剤水溶液の可視部における極大吸収
波長での吸光度が1のとき、660nmにおける透過率
を95%以上と設定し、これを指標に市販の乳化剤をス
クリーニングした。その結果、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルが可溶化能が優れていることが判明した。ここで
いうポリグリセリン脂肪酸エステルとは、グルセリンの
重合度が2以上の、好ましくは重合度が10のポリオー
ルに脂肪酸が一個以上付加し、さらに脂肪酸の鎖長がC
16以上、好ましくはC18以上のものを意味する。ま
た付加する脂肪酸は不飽和でも飽和でもよい。
【0009】次いでエステルを用いて最適な添加量並び
に可溶化条件を検討した。その結果、ポリグリセリン脂
肪酸エステルの最適な添加量は2〜30重量%、好まし
くは5〜20重量%であること、可溶化条件は、800
kgf/cm2以上の加圧下において1パス以上、好ま
しくは1000kgf/cm2〜2000kgf/cm
2の加圧下において1パス以上の処理がよいことが判明
した。
に可溶化条件を検討した。その結果、ポリグリセリン脂
肪酸エステルの最適な添加量は2〜30重量%、好まし
くは5〜20重量%であること、可溶化条件は、800
kgf/cm2以上の加圧下において1パス以上、好ま
しくは1000kgf/cm2〜2000kgf/cm
2の加圧下において1パス以上の処理がよいことが判明
した。
【0010】本発明において、食品用カロチノイド系色
素とポリグリセリン脂肪酸エステルの組成物を微粒子化
処理するのに最も好ましい手段は、高圧ホモジナイザー
を用いることである。ここで使用される高圧ホモジナイ
ザーとは、試料を高圧に、具体的には少なくとも800
kgf/cm2以上加圧可能で、この高圧状態の試料を
狭い間隙より高速に射出、あるいは2方向より対向衝突
させることにより微粒子化可能なものを指す。またここ
で言う1パスとは、ホモジナイザーのインタラクション
チャンバー内を試料が1回通過することを意味する。
素とポリグリセリン脂肪酸エステルの組成物を微粒子化
処理するのに最も好ましい手段は、高圧ホモジナイザー
を用いることである。ここで使用される高圧ホモジナイ
ザーとは、試料を高圧に、具体的には少なくとも800
kgf/cm2以上加圧可能で、この高圧状態の試料を
狭い間隙より高速に射出、あるいは2方向より対向衝突
させることにより微粒子化可能なものを指す。またここ
で言う1パスとは、ホモジナイザーのインタラクション
チャンバー内を試料が1回通過することを意味する。
【0011】このようにして製造した本発明に係る食品
用カロチノイド系色素可溶化液製剤の水溶液は、その極
大吸収波長での吸光度が1のとき、660nmにおける
透過率が99%以上となる。
用カロチノイド系色素可溶化液製剤の水溶液は、その極
大吸収波長での吸光度が1のとき、660nmにおける
透過率が99%以上となる。
【0012】
【実施例】以下実施例を用いて本発明を詳細に説明す
る。尚、「部」とは特に断りのない限り「重量部」を表
わす。また「%」は特に断りのない限り「重量%」を表
わす。
る。尚、「部」とは特に断りのない限り「重量部」を表
わす。また「%」は特に断りのない限り「重量%」を表
わす。
【0013】比較例1 まず、ポリグリセリン脂肪酸モノエステル(理研ビタミ
ン社製、ポエムJ、n=10モノエステル含量8%)1
0部、D−ソルビトール(サンエイ糖化社製、ソルビッ
トS)70部、トコフェロール(理研ビタミン社製、E
オイル800)1部及び水9部からなる混合物を攪拌式
乳化機(エム・テクニック社製)で攪拌して均一に混合
した。次いで、カロチノイド系の油溶性色素(トウガラ
シ色素あるいはマリーゴールド色素)10部をこれに加
え、さらに10000r.p.m.で1分間攪拌し、可
溶化に用いる可溶化試料とした。
ン社製、ポエムJ、n=10モノエステル含量8%)1
0部、D−ソルビトール(サンエイ糖化社製、ソルビッ
トS)70部、トコフェロール(理研ビタミン社製、E
オイル800)1部及び水9部からなる混合物を攪拌式
乳化機(エム・テクニック社製)で攪拌して均一に混合
した。次いで、カロチノイド系の油溶性色素(トウガラ
シ色素あるいはマリーゴールド色素)10部をこれに加
え、さらに10000r.p.m.で1分間攪拌し、可
溶化に用いる可溶化試料とした。
【0014】β−カロチンについては、攪拌混合前に加
温溶解する以外はすべて、他の色素と同様の処理をした
ものを試料とした。
温溶解する以外はすべて、他の色素と同様の処理をした
ものを試料とした。
【0015】実施例1 比較例1で調製したそれぞれの試料を、高圧ホモジナイ
ザー(APVラニー社製)で1000kgf/cm2の
加圧下で5パス処理し、この結果生成した試料をそれぞ
れA1(トウガラシ色素)、B1(マリーゴールド色
素)及びC1(β−カロチン色素)とした。
ザー(APVラニー社製)で1000kgf/cm2の
加圧下で5パス処理し、この結果生成した試料をそれぞ
れA1(トウガラシ色素)、B1(マリーゴールド色
素)及びC1(β−カロチン色素)とした。
【0016】比較例2 比較例1の攪拌時間1分間を30分間に変更する以外は
すべて同じ条件で処理し、生成した試料をそれぞれA2
(トウガラシ色素)、B2(マリーゴールド色素)及び
C2(β−カロチン色素)とした。
すべて同じ条件で処理し、生成した試料をそれぞれA2
(トウガラシ色素)、B2(マリーゴールド色素)及び
C2(β−カロチン色素)とした。
【0017】比較例3 水系の組成を、D−ソルビトール80部、トコフェロー
ル1部及び水9部とする以外はすべて比較例1と同じ方
法で可溶化試料を調製した。さらにこれを実施例1と同
条件で高圧ホモジナイザー処理し、この結果生成した試
料をそれぞれA3(トウガラシ色素)、B3(マリーゴ
ールド色素)及びC3(β−カロチン色素)とした。
ル1部及び水9部とする以外はすべて比較例1と同じ方
法で可溶化試料を調製した。さらにこれを実施例1と同
条件で高圧ホモジナイザー処理し、この結果生成した試
料をそれぞれA3(トウガラシ色素)、B3(マリーゴ
ールド色素)及びC3(β−カロチン色素)とした。
【0018】比較例4 比較例1でポリグリセリン脂肪酸モノエステルの代わり
にキラヤサポニン(丸善製薬社製、キラヤニンC−10
0)を用いる以外はすべて同条件で試料を調製した。さ
らに、これを実施例1と同条件で高圧ホモジナイザー処
理し、この結果生成した試料をそれぞれA4(トウガラ
シ色素)、B4(マリーゴールド色素)及びC4(β−
カロチン色素)とした。
にキラヤサポニン(丸善製薬社製、キラヤニンC−10
0)を用いる以外はすべて同条件で試料を調製した。さ
らに、これを実施例1と同条件で高圧ホモジナイザー処
理し、この結果生成した試料をそれぞれA4(トウガラ
シ色素)、B4(マリーゴールド色素)及びC4(β−
カロチン色素)とした。
【0019】試料A1〜A4、B1〜B4及びC1〜C
4について、それぞれ可視部の極大吸収波長における吸
光度を1の水溶液とした後、660nmにおける透過率
を測定した。結果を表1に示す。
4について、それぞれ可視部の極大吸収波長における吸
光度を1の水溶液とした後、660nmにおける透過率
を測定した。結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】この結果から、高圧ホモジナイザー処理の
みでは透過率は上がらず、透過率を上げるためにはポリ
グリセリン脂肪酸エステル存在下、高圧ホモジナイザー
処理が必要であることが明らかになった。一方、ポリグ
リセリン脂肪酸エステルをキラヤサポニンに代えても透
過率は低かった。
みでは透過率は上がらず、透過率を上げるためにはポリ
グリセリン脂肪酸エステル存在下、高圧ホモジナイザー
処理が必要であることが明らかになった。一方、ポリグ
リセリン脂肪酸エステルをキラヤサポニンに代えても透
過率は低かった。
【0022】透過率の値は、具体的にはA1とA2、B
1とB2あるいはC1とC2とでは、それぞれ10倍前
後の透明度の差があることを意味する。
1とB2あるいはC1とC2とでは、それぞれ10倍前
後の透明度の差があることを意味する。
【0023】実施例3 飲料の着色について実験した。下記処方で模擬飲料を調
製した後、それぞれ300ml容量の飲料用ガラス瓶に
300mlずつ分注し、80℃で30分間加熱した。冷
却後、室温中に放置し、経時的に透明性およびリング発
生を観察した。その結果を表3に示す。リング発生は可
溶化状態が壊れたことを意味する。
製した後、それぞれ300ml容量の飲料用ガラス瓶に
300mlずつ分注し、80℃で30分間加熱した。冷
却後、室温中に放置し、経時的に透明性およびリング発
生を観察した。その結果を表3に示す。リング発生は可
溶化状態が壊れたことを意味する。
【0024】使用した色素試料は、A1、A2、B1、
B2及びC1、C2である。
B2及びC1、C2である。
【0025】処方 異性化糖(Brix75.5%):16.00% クエン酸 : 0.30% アスコルビン酸 : 0.10% 色素試料 : 0.02% 水 :83.58% pH2.5 計 100.00%
【0026】
【表3】
【0027】この結果より、本発明の可溶化液製剤はS
AIBの酸性飲料中においても非常に安定なことが明ら
かである。
AIBの酸性飲料中においても非常に安定なことが明ら
かである。
【0028】実施例4 ゼリーの着色について実験した。下記処方にてゼリーを
調製した後、目視で透明性を評価した。結果を表4に示
す。
調製した後、目視で透明性を評価した。結果を表4に示
す。
【0029】使用した色素試料は、A1、A2、B1、
B2及びC1、C2である。
B2及びC1、C2である。
【0030】処方 ゲルメイト(大日本製薬株式会社): 0.90% 液糖 :13.00% 砂糖 : 3.00% クエン酸 : 0.12% クエン酸ナトリウム : 0.09% 色素製剤 : 0.02% 水 :82.87% pH4.0 計 100.00%
【0031】
【表4】
【0032】この結果より、本発明の可溶化液製剤はゼ
リーを透明に着色可能なことが判明した。
リーを透明に着色可能なことが判明した。
【0033】
1.本発明の食品用カロチノイド系色素可溶化液製剤
は、極めて透明度が高く、水溶液中において安定であ
る。
は、極めて透明度が高く、水溶液中において安定であ
る。
【0034】2.本発明の食品用カロチノイド系色素可
溶化液製剤を用いれば、飲料、ゼリー、冷菓など水性食
品を比重調整剤なしで透明かつ安定に着色できる。
溶化液製剤を用いれば、飲料、ゼリー、冷菓など水性食
品を比重調整剤なしで透明かつ安定に着色できる。
【0035】3.比重調整剤を用いるまでもなく、透明
かつ安定に着色された飲料、ゼリー、冷菓など水性食品
を提供できる。
かつ安定に着色された飲料、ゼリー、冷菓など水性食品
を提供できる。
Claims (5)
- 【請求項1】食品用カロチノイド系色素とポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの組成物が微粒子化され、その可視部
の極大吸収波長での吸光度が1のとき、660nmにお
ける透過率が99%以上であることを特徴とする食品用
カロチノイド系色素可溶化液製剤。 - 【請求項2】ポリグリセリン脂肪酸エステルがデカグリ
セリン脂肪酸エステルを5重量%以上含有する請求項1
記載の食品用カロチノイド系色素可溶化液製剤。 - 【請求項3】食品用カロチノイド系色素とポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの組成物に高圧ホモジナイザーを作用
させることを特徴とする食品用カロチノイド系色素可溶
化液製剤の製造法。 - 【請求項4】ポリグリセリン脂肪酸エステルがデカグリ
セリン脂肪酸エステルを5重量%以上含有する請求項3
記載の食品用カロチノイド系色素可溶化液製剤の製造
法。 - 【請求項5】食品用カロチノイド系色素とポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの組成物が微粒子化され、その可視部
の極大吸収波長での吸光度が1のとき、660nmにお
ける透過率が99%以上である食品用カロチノイド系色
素可溶化液製剤を含有することを特徴とする水性食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8298191A JPH10120933A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 食品用カロチノイド系色素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水性食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8298191A JPH10120933A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 食品用カロチノイド系色素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水性食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120933A true JPH10120933A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17856402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8298191A Withdrawn JPH10120933A (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 食品用カロチノイド系色素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水性食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10120933A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0848913A2 (de) * | 1996-12-20 | 1998-06-24 | Basf Aktiengesellschaft | Verwendung von Carotinoid-Solubilisaten zum Färben von Lebensmitteln und pharmazeutischen Zubereitungen |
JP2007277471A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Taisho Technos Co Ltd | アナトー色素製剤 |
JP2008143841A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Taiyo Kagaku Co Ltd | 高結晶性物質含有組成物 |
JP2009189335A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Sanei Gen Ffi Inc | カロテノイド色素含有乳化組成物及びその製造方法 |
WO2010084789A1 (ja) | 2009-01-20 | 2010-07-29 | 富士フイルム株式会社 | エマルション組成物、該エマルション組成物を含む食品及び化粧品 |
WO2011145659A1 (ja) | 2010-05-18 | 2011-11-24 | 富士フイルム株式会社 | カロチノイド含有組成物及びその製造方法 |
WO2013073620A1 (ja) | 2011-11-18 | 2013-05-23 | 富士フイルム株式会社 | カロチノイド含有組成物及びその製造方法 |
WO2014051115A1 (ja) | 2012-09-28 | 2014-04-03 | 富士フイルム株式会社 | カロチノイド含有水中油型エマルション組成物 |
US9345250B2 (en) | 2006-09-20 | 2016-05-24 | Tsuji Oil Mill Co., Ltd. | Method for preparing solubilized composition containing oil-soluble substance |
WO2021230353A1 (ja) * | 2020-05-15 | 2021-11-18 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | パプリカ乳化色素製剤及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-10-22 JP JP8298191A patent/JPH10120933A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0848913A3 (de) * | 1996-12-20 | 1999-01-13 | Basf Aktiengesellschaft | Verwendung von Carotinoid-Solubilisaten zum Färben von Lebensmitteln und pharmazeutischen Zubereitungen |
US6287615B1 (en) | 1996-12-20 | 2001-09-11 | Basf Aktiengesellschaft | Use of solubilized carotenoid preparations for coloring food preparations |
EP0848913A2 (de) * | 1996-12-20 | 1998-06-24 | Basf Aktiengesellschaft | Verwendung von Carotinoid-Solubilisaten zum Färben von Lebensmitteln und pharmazeutischen Zubereitungen |
JP2007277471A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Taisho Technos Co Ltd | アナトー色素製剤 |
US9345250B2 (en) | 2006-09-20 | 2016-05-24 | Tsuji Oil Mill Co., Ltd. | Method for preparing solubilized composition containing oil-soluble substance |
JP2008143841A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Taiyo Kagaku Co Ltd | 高結晶性物質含有組成物 |
JP2009189335A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Sanei Gen Ffi Inc | カロテノイド色素含有乳化組成物及びその製造方法 |
WO2010084789A1 (ja) | 2009-01-20 | 2010-07-29 | 富士フイルム株式会社 | エマルション組成物、該エマルション組成物を含む食品及び化粧品 |
WO2011145659A1 (ja) | 2010-05-18 | 2011-11-24 | 富士フイルム株式会社 | カロチノイド含有組成物及びその製造方法 |
WO2013073620A1 (ja) | 2011-11-18 | 2013-05-23 | 富士フイルム株式会社 | カロチノイド含有組成物及びその製造方法 |
US9993010B2 (en) | 2011-11-18 | 2018-06-12 | Fujifilm Corporation | Carotenoid-containing composition and method for producing same |
WO2014051115A1 (ja) | 2012-09-28 | 2014-04-03 | 富士フイルム株式会社 | カロチノイド含有水中油型エマルション組成物 |
WO2021230353A1 (ja) * | 2020-05-15 | 2021-11-18 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | パプリカ乳化色素製剤及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3176934B2 (ja) | 疎水性天然色素を含む水分散性配合物、その製造方法および使用 | |
US3998753A (en) | Water dispersible carotenoid preparations and processes thereof | |
EP0660676A1 (en) | NEW COMPOSITIONS. | |
JP2005506841A (ja) | 食品類に使用する細かに分散したカロチノイド懸濁液及びその調製方法 | |
JP6543191B2 (ja) | 色相制御したβ−カロテン調合物 | |
KR102049488B1 (ko) | 카로테노이드 색소의 용기로의 부착 방지 방법 | |
EA034301B1 (ru) | Прозрачные жидкие каротиноидные композиции и прозрачные напитки, содержащие их | |
JPH09157159A (ja) | カロチノイド含有組成物 | |
JPH10120933A (ja) | 食品用カロチノイド系色素可溶化液製剤及びその製造法並びにその製剤を使用した水性食品 | |
JP2005075817A (ja) | O/w型エマルジョン及びその製法、並びにそれからなる皮膚外用剤 | |
JPH1160980A (ja) | 水分散性カロテノイド色素製剤 | |
US20050037115A1 (en) | Carotenoid nanodispersions for use in water-based systems and a process for their preparation | |
JP2008280257A (ja) | エマルション組成物及びポリフェノール化合物の凝集防止方法 | |
Krahl et al. | Ice cream | |
JP6078043B2 (ja) | リコペン結晶の水分散性組成物 | |
JPS62106837A (ja) | 乳化組成物 | |
JPH0790188A (ja) | 赤色着色料の製造方法 | |
JPH08120187A (ja) | カロチノイド含有水性組成物及びカロチノイド含有飲料 | |
WO2002102902A1 (en) | Carotenoid dye emulsion preparation | |
JPH11209642A (ja) | アナトー色素製剤及びその製造方法 | |
JP3516737B2 (ja) | 異臭のない安定なカロチノイド製剤の製造法 | |
JPS62244370A (ja) | 水−油型乳化着色液 | |
JP2000342219A (ja) | 色素退色防止剤及びそれを含有する食品 | |
JP5519143B2 (ja) | カロテノイド系色素の安定化方法 | |
JP2018177751A (ja) | 水中油型乳化組成物、皮膚外用剤及び皮膚外用剤の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040106 |