JPH10120832A - 水和チオ硫酸塩を含有する硫黄加硫性ゴム - Google Patents

水和チオ硫酸塩を含有する硫黄加硫性ゴム

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JPH10120832A
JPH10120832A JP9245313A JP24531397A JPH10120832A JP H10120832 A JPH10120832 A JP H10120832A JP 9245313 A JP9245313 A JP 9245313A JP 24531397 A JP24531397 A JP 24531397A JP H10120832 A JPH10120832 A JP H10120832A
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sulfur
bis
phr
vulcanizable rubber
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JP9245313A
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Sidocky Richard Michael D
リチャード・マイケル・ドシドッキー
Teddy Ben Cowling
テディー・ベン・カウリング
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最終ゴム加硫物に望ましくない性質を与える
ことなく、硫黄加硫性ゴム組成物の硬化速度を高める方
法を提供する。 【解決手段】 ポリイソプレンのような硫黄加硫性ゴ
ム、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミドのようなスルフェンアミド化合物およびチオ
硫酸ナトリウム・5水和物のような水和チオ硫酸塩を含
有する、酸化防止剤、その他の常用のゴム添加剤が加え
られた硫黄加硫性ゴム組成物を、加硫剤として硫黄を用
いて100〜200℃の温度に加熱すると、このゴム組
成物を水和チオ硫酸塩を含有しない場合に比較して有意
に速い速度で硬化させ、特に射出成型に適したゴム加硫
物を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫黄硬化性ゴム組
成物の加硫速度を高めることに関する。
【0002】
【従来の技術】“硬化速度”は、ゴムコンパウンドに架
橋が起こり、剛性(モジュラス)が発現する速度と定義
される。ゴムコンパウンドが加熱されると、それにつれ
てゴムコンパウンドの性質は軟質の可塑性材料から靭性
のある弾性材料へと変化する。この硬化中に、ゴムの長
い重合体鎖を結合する架橋が導入される。より多くの架
橋が導入されると、それにつれて重合体鎖はより強固に
結合されるようになり、そのコンパウンドの剛性、即ち
モジュラスが増加する。硬化速度は、一部は、ゴムコン
パウンドが硬化されなければならない時間、即ち“硬化
時間”を決定するので、加硫の1つの重要なパラメータ
ーである。加硫されたゴム物品の製造では、硬化時間を
短縮することでコストに有意の節約を実現することがで
きる。加硫速度を速めることで、最低限必要な加硫状態
を満足するのに必要とされる硬化時間を短縮することが
できる。上記のことを前提にして、ゴムの硬化時間を短
縮するために広範な研究が行われた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、加硫物に望ま
しくない性質を与えずに硬化速度を速める改良された方
法の必要が存在する。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明の概要 本発明は、硫黄加硫性ゴム中でのスルフェンアミド化合
物及び水和チオ硫酸塩の使用に関する。
【0005】発明の詳しい説明 本発明は、次の: (a)硫黄加硫性ゴム; (b)0.5から5phrの、一般式:
【化3】
【0006】[式中、R1 は水素、約1から10個の炭
素原子を有する非環式脂肪族基又は約5から10個の炭
素原子を有する環式脂肪族基であり、そしてR2は水
素、5から10個の炭素原子を有する環式脂肪族基又は
式:
【化4】
【0007】(式中、XはOまたはCH2 である。)で
示されるメルカプトベンゾチアゾリル基である。]を有
するスルフェンアミド化合物;および (c)0.05から10phrの水和チオ硫酸塩を含ん
で成る硫黄加硫性組成物を100から200℃までの範
囲の温度に加熱することによる、硫黄加硫性ゴム組成物
の加硫速度を高める方法を開示するものである。
【0008】本発明は、また、 (a)硫黄加硫性ゴム; (b)0.5から5phrの、一般式:
【化5】
【0009】[式中、R1 は水素、約1から10個の炭
素原子を有する非環式脂肪族基又は約5から10個の炭
素原子を有する環式脂肪族基であり、そしてR2は5か
ら10個の炭素原子を有する環式脂肪族基又は式:
【化6】
【0010】(式中、XはOまたはCH2 である。)で
示されるメルカプトベンゾチアゾリル基より成る群から
選ばれる。]を有するスルフェンアミド化合物;および (c)0.05から10phrの水和チオ硫酸塩を含ん
で成る硫黄加硫性ゴム組成物から成る硫黄加硫性組成物
を開示する。
【0011】本発明は、オレフィン系不飽和を含有する
硫黄加硫性のゴム即ちエラストマーを加硫するのに使用
することができる。“オレフィン系不飽和を含有する硫
黄加硫性のゴム即ちエラストマー”なる用語は、天然ゴ
ム並びにその各種素原料及び再生ゴム、更には各種合成
ゴムの両ゴムを包含するものである。本発明の説明にお
いて、“ゴム”及び“エラストマー”なる用語は、特に
断らない限りは、互換的に用いられる。“ゴム組成
物”、“混練ゴム”および“ゴムコンパウンド”という
用語は、“各種の構成成分および材料とブレンド若しく
は混合されているゴム”を指すものとして互換的に用い
られる。このような用語は、ゴムの混合またはゴムの混
練技術分野の当業者には周知である。代表的な合成重合
体は、ブタジエン並びにその同族体及び誘導体、例えば
メチルブタジエン、ジメチルブタジエン及びペンタジエ
ンの単独重合生成物、またブタジエン又はその同族体若
しくは誘導体と他の不飽和単量体とから形成されるもの
のような共重合体である。後者の単量体の中には、アセ
チレン類、例えばビニルアセチレン;オレフィン類、例
えばイソプレンと共重合してブチルゴムを形成するイソ
ブチレン;ビニル化合物、例えばアクリル酸、アクリロ
ニトリル(ブタジエンと重合してNBRを形成する)、
メタクリル酸、及びブタジエンと重合してSBRを形成
するスチレン;更にはビニルエステル類;並びに各種の
不飽和アルデヒド類、同ケトン類及びエーテル類、例え
ばアクロレイン、メチルイソプロペニルケトン及びビニ
ルエチルエーテルがある。合成ゴムの具体的例に、ネオ
プレン(ポリクロロプレン)、ポリブタジエン(シス−
1,4−ポリブタジエンを含む)、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、ポリイソプレン(シス−1,4−ポリイソ
プレンを含む)、ブチルゴム、スチレン−イソプレン共
重合体、スチレン−イソプレン−ブタジエン三元共重合
体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、メチ
ルメタクリレート−イソプレン共重合体、更にはエチレ
ン/プロピレン/ジエン単量体(EPDM)としても知
られるエチレン/プロピレン三元共重合体、特にエチレ
ン/プロピレン/ジシクロペンタジエン三元共重合体が
ある。上記ゴムの混合物も使用できる。好ましいゴム即
ちエラストマーはスチレン/ブタジエン共重合体、ポリ
ブタジエン、天然ゴム及びポリイソプレンである。
【0012】本明細書で使用される“phr”なる用語
は通常の用い方によるもので、“ゴム即ちエラストマー
100重量部当たりのそれぞれの材料の重量部数”を意
味する。
【0013】本発明の第一の必須成分は水和チオ硫酸塩
である。使用される水和チオ硫酸塩は色々なものである
ことができる。このような水和チオ硫酸塩の代表的な例
に、BaS23・H2O、K223・1.5H2O、C
aS23・6H2O、MgS23・6H2O、NiS23
・6H2O、CoS23・6H2O、SrS23・5H2
O、Na223・5H20、MnS23・5H23、L
223・3H2O及びCdS23・2H2Oがある。
この水和チオ硫酸塩はNa223・5H20が好まし
い。
【0014】本発明で使用される水和チオ硫酸塩は、ミ
ルによる、又はバンバリーミキサー中で等の任意、常用
の方法でゴムに加えることができる。水和チオ硫酸塩の
量はゴムのタイプ及び加硫性組成物中に存在する他の化
合物のタイプに依存して広い範囲で変えることができ
る。水和チオ硫酸塩の量は、一般的に言えば、約0.0
5から約10.0phrまでの範囲内で使用され、0.
1から約5phrまでの範囲が好ましい。
【0015】取り扱い易さから上記のチオ硫酸ナトリウ
ム・5水和物はそれ自体を用いてもよいし、或いは適当
な担体に付着させてもよい。本発明で使用することがで
きる担体の例に、シリカ、カーボンブラック、アルミ
ナ、多孔質珪藻土、シリカゲル及び珪酸カルシウムがあ
る。
【0016】前記のスルフェンアミド化合物が本発明の
第二の必須成分である。このスルフェンアミドは一般に
約0.5から約5phrの量で存在する。スルフェンア
ミドは約0.7から約2.0phrまでの範囲の量で存
在するのが好ましい。
【0017】本発明で使用できるスルフェンアミド化合
物の代表的な例に、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アジルスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾ
チアジルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル
−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−イソプロ
ピル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−t−
ブチルビス−(2−ベンゾチアジルスルフェン)アミ
ド、N−オキシジエチレン2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド及びN−ペンタメチレン 2−ベンゾチアゾ
ールスルフェンアミドがある。このスルフェンアミド化
合物はN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミド又はN−オキシジエチレン 2−ベンゾチア
ゾール−スルフェンアミドが好ましい。
【0018】本発明の硫黄加硫性ゴムの加工は硫黄加硫
剤の存在下で行われる。適した硫黄加硫剤の例に、元素
硫黄(フリー硫黄)、アミンジスルフィド、高分子ポリ
スルフィド又は硫黄−オレフィン付加体がある。硫黄加
硫剤は元素硫黄であるのが好ましい。この硫黄加硫剤は
0.5から8phrまでの範囲の量で使用することがで
き、1.5から5.0phrまでの範囲が好ましい。
【0019】この技術分野の当業者には容易に理解され
るように、本発明のゴム組成物は、各種の硫黄加硫性成
分ゴムを、例えば活性化剤及び遅延剤のような硬化助
剤、オイル、粘着性樹脂を含めて各種の樹脂及び可塑剤
のような加工用添加剤、充填材、顔料、脂肪酸、酸化亜
鉛、ワックス、酸化防止剤及びオゾン亀裂防止剤並びに
素練り促進剤のような一般に用いられているさまざまな
添加材料と混合する方法のような、ゴム混練技術分野で
一般に知られている方法によって混練される。この技術
分野の当業者に知られているように、上記の添加物は硫
黄加硫性材料および硫黄加硫材料(ゴム)の利用目的に
応じて選ばれ、そして普通常用の量で使用される。本発
明では、若し使用するなら、強化用タイプのカーボンブ
ラック(一種または複数種)の常用量が添加される。粘
着樹脂を使用するなら、その常用量は約0.5から約1
0phr、普通は約1から約5phrの範囲である。加
工助剤の常用量は約1から約50phrである。このよ
うな加工助剤としては、例えば芳香族系、ナフテン系お
よび/またはパラフィン系のプロセスオイルを挙げるこ
とができる。酸化防止剤の常用量は約1から約5phr
である。代表的な酸化防止剤は、例えばジフェニル‐p
‐フェニレンジアミン、および例えばヴァンデルビルト
のゴムハンドブック(Vanderbilt Rubb
er Handbook)、344−346頁(197
8年)に記載されているもののようなその他の酸化防止
剤であることができる。オゾン亀裂防止剤の常用量は約
1から5phrである。ステアリン酸を例として挙げる
ことができるが、脂肪酸を若し使用するなら、その常用
量は約0.5から約3phrである。酸化亜鉛の常用量
は約2から約5phrである。ワックスの常用量は約1
から約5phrである。マイクロクリスタリンワックス
がよく用いられる。素練り促進剤の常用量は約0.1か
ら約1phrである。代表的な素な練り促進剤は、例え
ばペンタクロロチオフェノールおよびジベンズアミドジ
フェニルジスルフィドであることができる。
【0020】本発明の1つの態様では、硫黄加硫性ゴム
組成物は次いで硫黄‐硬化、即ち加硫される。
【0021】本発明のこのゴム組成物の加硫は、一般に
約100から200℃までの範囲の常用温度で行われ
る。加硫は約110から180℃までの範囲の温度で行
われるのが好ましい。プレス成形機又は金型での加熱、
過熱スチーム若しくは熱風による加熱、又は塩浴中での
加熱のような通常の加硫法のいずれも用いることができ
る。
【0022】加硫に必要な時間および/または温度を調
節し、硬化物の性質を改善するために、前記スルフェン
アミドに加えて追加の促進剤も用いることができる。一
つの態様では、前記スルフェンアミドだけ、即ち一次促
進剤だけを用いてもよい。もう1つの態様では、あるス
ルフェンアミドと二次促進剤とを組み合わせて用いるこ
ともあり、この場合加硫を活性化し、加硫物の性質を改
善するために、二次促進剤の方がより少量で用いられる
(約0.05から約3phr)。これらの促進剤の組み
合わせは最終製品の性質に対して相乗効果を生むと期待
され、いずれかの促進剤を単独で用いて製造したものよ
り幾分良い性質を与える。さらに、標準の加工温度では
影響を受けないが、常用の加硫温度では満足な硬化をも
たらす遅効型促進剤も用いることができる。加硫遅延剤
が使用されることもある。本発明で使用することができ
る、前記スルフェンアミド以外の適したタイプの促進剤
は、アミン類、ジスルフィド類、グアニジン類、チオ尿
素類、チアゾール類、チウラム類、ジチオカルバメート
類およびザンテート類である。二次促進剤が用いられる
場合、その二次促進剤はグアニジン、ジチオカーバメー
トまたはチウラムの各化合物であるのが好ましい。
【0023】本発明のゴム組成物は硫黄含有有機ケイ素
化合物を含有していてもよい。
【0024】適した硫黄含有有機ケイ素化合物の例は、
式I:
【化7】 Z−Alk−Sn−Alk−Z (I)
【0025】で表されるものである。但し、上記の式に
おいて、
【0026】Zは、式:
【化8】
【0027】(式中、R1は1から4個の炭素原子を有
するアルキル基、シクロヘキシル基又はフェニル基であ
り、R2は1から8個の炭素原子を有するアルコキシ基
又は5から8個の炭素原子を有するシクロアルコキシ基
である。)より成る群から選ばれ、Alkは1から18
個の炭素原子を有する二価の炭化水素基であり、そして
nは2から8の整数である。
【0028】本発明に従って使用することができる硫黄
含有有機ケイ素化合物の具体的例を挙げると、次のとお
りである:3,3’−ビス(トリメトキシシリルプロピ
ル)ジスルフィド、3,3’−ビス(トリエトキシシリ
ルプロピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(トリ
エトキシシリルプロピル)オクタスルフィド、3,3’
−ビス(トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ド、2,2’−ビス(トリエトキシシリルエチル)テト
ラスルフィド、3,3’−ビス(トリメトキシシリルプ
ロピル)トリスルフィド、3,3’−ビス(トリエトキ
シシリルプロピル)トリスルフィド、3,3’−ビス
(トリブトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,
3’−ビス(トリメトキシシリルプロピル)ヘキサスル
フィド、3,3’−ビス(トリメトキシシリルプロピ
ル)オクタスルフィド、3,3’−ビス(トリオクトキ
シリルプロピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス
(トリヘキソキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,
3’−ビス(トリ−2”−エチルヘキソキシシリルプロ
ピル)トリスルフィド、3,3’−ビス(トリイソオク
トキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3,3’−
ビス(トリ−t−ブトキシシリルプロピル)ジスルフィ
ド、2,2’−ビス(メトキシジエトキシシリルエチ
ル)テトラスルフィド、2,2’−ビス(トリプロポキ
シシリルエチル)ペンタスルフィド、3,3’−ビス
(トリシクロヘキソキシシリルプロピル)テトラスルフ
ィド、3,3’−ビス(トリトリシクロペントキシシリ
ルプロピル)トリスルフィド、2,2’−ビス(トリ−
2”−メトキシシクロヘキソキシシリルエチル)テトラ
スルフィド、ビス(トリメトキシシリルメチル)テトラ
スルフィド、3−メトキシエトキシプロポキシシリル
3’−ジエトキシブトキシシリルプロピルテトラスルフ
ィド、2,2’−ビス(ジメチルメトキシシリルエチ
ル)ジスルフィド、2,2’−ビス(ジメチル・se
c.ブトキシシリルエチル)トリスルフィド、3,3’
−ビス(メチルブチルエトキシシリルプロピル)テトラ
スルフィド、3,3’−ビス(ジ−t−ブチルメトキシ
シリルプロピル)テトラスルフィド、2,2’−ビス
(フェニルメチルメトキシシリルエチル)トリスルフィ
ド、3,3’−ビス(ジフェニルイソプロポキシシリル
プロピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(ジフェ
ニルシクロヘキソキシシリルプロピル)ジスルフィド、
3,3’−ビス(ジメチルエチルメルカプトシリルプロ
ピル)テトラスルフィド、2,2’−ビス(メチルジメ
トキシシリルエチル)トリスルフィド、2,2’−ビス
(メチルエトキシプロポキシシリルエチル)テトラスル
フィド、3,3’−ビス(ジエチルメトキシシリルプロ
ピル)テトラスルフィド、3,3’−ビス(エチル・ジ
−sec.ブトキシシリルプロピル)ジスルフィド、
3,3’−ビス(プロピルジエトキシシリルプロピル)
ジスルフィド、3,3’−ビス(ブチルジメトキシシリ
ルプロピル)トリスルフィド、3,3’−ビス(フェニ
ルジメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−
フェニルエトキシブトキシ 3’−トリメトキシシリル
プロピルテトラスルフィド、4,4’−ビス(トリメト
キシシリルブチル)テトラスルフィド、6,6’−ビス
(トリエトキシシリルヘキシル)テトラスルフィド、1
2,12’−ビス(トリイソプロポキシシリルドデシ
ル)ジスルフィド、18,18’−ビス(トリメトキシ
シリルオクタデシル)テトラスルフィド、18,18’
−ビス(トリプロポキシシリルオクタデセニル)テトラ
スルフィド、4,4’−ビス(トリメトキシシリル−ブ
テン−2−イル)テトラスルフィド、4,4’−ビス
(トリメトキシシリルシクロヘキシレン)テトラスルフ
ィド、5,5’−ビス(ジメトキシメチルシリルペンチ
ル)トリスルフィド、3,3’−ビス(トリメトキシシ
リル−2−メチルプロピル)テトラスルフィド、3,
3’−ビス(ジメトキシフェニルシリル−2−メチルプ
ロピル)ジスルフィド。
【0029】好ましい硫黄含有有機ケイ素化合物は3,
3’−ビス(トリメトキシ又はトリエトキシシリルプロ
ピル)スルフィド類である。最も好ましい化合物は3,
3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスル
フィドである。従って、式Iに関し、Zは、式:
【化9】
【0030】(式中、R2は2から4個の炭素原子を有
するアルコキシ基であって、炭素原子数2個の場合が特
に好ましく;Alkは2から4個の炭素原子を有する二
価の炭化水素基であって、炭素原子数3個の場合が特に
好ましく;そしてnは3から5の整数であって、4が特
に好ましい。)であるのが好ましい。
【0031】硫黄含有有機ケイ素化合物のゴム組成物中
における量は、使用されるシリカのレベルに依存して変
わる。一般的に言えば、その量は0.5から50phr
までの範囲である。この量は1.5から8phrまでの
範囲が好ましい。硫黄含有有機ケイ素化合物とシリカと
の重量比は所望とされる性質に依存して変わる。一般的
に言えば、その重量比は1:100から1:5までの範
囲である。この重量比は1:20から1:10までの範
囲が好ましい。
【0032】硫黄含有有機化合物が存在するとき、本発
明のゴム組成物は、合理的な程度に大きいモジュラスと
摩耗抵抗性に寄与するのに十分な量のシリカとカーボン
ブラック(もし、使用されるなら)を含んでいるのがよ
い。このシリカ充填材は10から250phrまでの範
囲の量で加えることができる。シリカは15から80p
hrまでの範囲の量で存在するのが好ましい。カーボン
ブラックも存在する場合、その量は変えることができ
る。一般的に言えば、カーボンブラックの量は0から8
0phrまでの範囲で変わる。この量は0から40ph
rまでの範囲が好ましい。
【0033】本発明のゴム組成物がシリカとカーボンブ
ラックの両者を含有する場合、シリカとカーボンブラッ
クとの重量比は変えることができる。例えば、この重量
比は1:5程度の小さい比から30:1までであること
ができる。シリカとカーボンブラックとの重量比は1:
3から5:1までの範囲であるのが好ましい。シリカと
カーボンブラックとの合計量は前記のように約30ph
rほどの少量であってもよいが、約45から約90ph
rまでの範囲が好ましい。前記硫黄含有有機ケイ素化合
物はカーボンブラックと共に使用することができる、即
ちゴム組成物への添加に先立ってカーボンブラックと前
混合することができるを理解すべきであり、この場合そ
のカーボンブラックはゴム組成物の調合で前に述べたカ
ーボンブラック量に含められるべきである。本発明にお
いてシリカとしては、熱分解法シリカ系および沈降シリ
カ系ピグメント(シリカ)を含めて、ゴムの混練用途で
通常使用されるシリカ系ピグメントを用いることができ
るが、沈降シリカが好ましい。本発明で好ましく用いら
れるシリカ系ピグメントは、例えば可溶性ケイ酸塩、例
えばケイ酸ナトリウムの酸処理で得られるもののような
沈降シリカである。
【0034】このようなシリカは、例えば、窒素ガスを
用いて測定したBET表面積が、好ましくは約40から
約600m2/gまでの範囲、より普通には約50から
約300m2/gまでの範囲にあることを特徴とするこ
ともある。この表面積を測定するBET法は、米国化学
会誌Journal of the America
n Chemical Society)第60巻、3
04頁(1930年)に説明されている。
【0035】シリカはまた、一般的には、約100から
約400、より普通には約150から約300までの範
囲のジブチルフタレート(DBP)吸収値を有すること
を特徴とすることもできる。
【0036】シリカは、電子顕微鏡で測定して平均最大
粒径が、例えば0.01から0.05ミクロンまでの範
囲であると予想される。但し、このシリカ粒子の大きさ
は、それより小さい場合も、或いは多分それより大きい
場合もあり得る。
【0037】各種の市販シリカが本発明での使用に考慮
することができる。単に例として、限定することなく示
すと、PPGインダストリーズ社(PPG Indus
tries)からハイ−シル(Hi‐Sil)という商
標名で、210、243などの商品番号で市販されてい
るシリカ;ローン・プーラン社(Rhone‐Poul
enc)から、例えばZ1165MP及びZ165GR
という名称で市販されているシリカ;およびデグッサ社
(Degussa AG)から、例えばVN2およびV
N3などの名称で市販されているシリカなどがある。現
在のところは、PPGインダストリーズ社のハイ‐シル
・シリカが推奨される。本発明のゴム組成物はメチレン
供与体とメチレン受容体とを含むことができる。“メチ
レン供与体”という用語は、(レゾルシノール又はヒド
ロキシル基を含有するレゾルシノール均等物のような)
メチレン受容体と反応して、現場でその樹脂を生成し得
る化合物を意味するものとする。本発明で使用するのに
適したメチレン供与体の例に、ヘキサメチレンテトラミ
ン、ヘキサエトキシメチルメラミン、ヘキサメトキシメ
チルメラミン、ラウリルオキシメチルピリジニウムクロ
リド、エトキシメチルピリジニウムクロリド、ヒドロキ
シ基が全部若しくは一部エステル化されているトリオキ
サン・ヘキサメトキシメチルメラミン、およびパラホル
ムアルデヒドのようなホルムアルデヒドの重合体があ
る。さらに、メチレン供与体は次の一般式で示されるN
‐置換オキシメチルメラミンであることができる:
【化10】
【0038】ただし、上記の式においてXは1から8個
の炭素原子を有するアルキル基であり、R3、R4、R
5 、R6 及びR7 はそれぞれ独立に水素、1から8個の
炭素原子を有するアルキル基及び基‐CH2OXより成
る群から選ばれる。特定のメチレン供与体としては、ヘ
キサキス(メトキシメチル)メラミン、N,N’,N”
‐トリメチル/N,N’,N”‐トリメチロールメラミ
ン、ヘキサメチロールメラミン、N,N’,N”‐トリ
メチロールメラミン、N‐メチロールメラミン、N,
N’‐ジメチロールメラミン、N,N’,N”‐トリス
(メトキシメチル)メラミンおよびN,N’,N”‐ト
リブチル‐N,N’,N”‐トリメチロールメラミンが
挙げられる。これらのメラミンのN‐メチロール誘導体
は既知の方法で合成される。
【0039】ゴムの加工素材、即ちゴムストック中に存
在するメチレン供与体とメチレン受容体の量は変えるこ
とができる。存在するメチレン供与体とメチレン受容体
の量は、普通、各々約0.1phrから10.0phr
までの範囲である。好ましくは、このメチレン供与体と
メチレン受容体の量は各々約2.0phrから5.0p
hrまでの範囲である。
【0040】メチレン供与体とメチレン受容体との重量
比は変えることができる。一般的に言えば、この重量比
は約1:10から約10:1までの範囲である。その重
量比は約1:3から3:1までの範囲が好ましい。
【0041】本発明のゴムコンパウンドがタイヤで使用
するためのワイヤー被覆又はビード被覆として使用され
る場合、このコンパウンドは一般にワイヤー接着促進剤
として役立つ有機コバルト化合物を含有する。ゴムの金
属に対する接着を促進するこの技術分野で公知の有機コ
バルト化合物がいずれも使用できる。しかして、使用で
きる適した有機コバルト化合物には、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、オレイン酸、リノール酸等のような脂肪酸
のコバルト塩、6から30個の炭素原子を有する脂肪族
又は脂環式カルボン酸のコバルト塩、塩化コバルト、ナ
フテン酸コバルト、コバルトカルボキシレート、及びニ
ュー・ジャージー州(New Jersey)、トレン
トン(Trenton)のワイラフ アンド ローザー
社(Wyrough and Loser,Inc.)
からモノボンド(Monobond)Cなる名称で市販
される有機コバルト−ホウ素錯体がある。モノボンドC
は、構造式:
【化11】
【0042】(式中、R12は9から12個の炭素原子を
有するアルキル基である。)を有すると考えられる。
【0043】使用することができる有機コバルト化合物
の量は、選択される有機コバルト化合物の特定の性質
に、特にコンパウンド中に存在するコバルト金属の量に
依存する。コバルト金属の量は使用に適した有機コバル
ト化合物でかなり変わるので、使用される有機コバルト
化合物の量は、仕上げゴムストック組成物中の希望され
るコバルト金属の量にその基準を置いて定めるのが最も
適切かつ便利である。従って、そのストック組成物中に
存在する有機コバルト化合物は、そのゴムストック組成
物の総重量に基づいて約0.01から約0.35重量%
までのコバルト金属を与えるに足る量であるのがよく、
そして好ましい量はスキム(skim)ストック組成物
の総重量基準でコバルト金属として約0.03から約
0.2重量%までである。
【0044】本発明のゴム組成物の混合は、ゴム混合技
術分野の当業者に知られている方法によって行うことが
できる。例えば、これら各成分は、通常、少なくとも二
段階、即ち少なくとも一つの非硬化発現工程とそれに続
く硬化発現混合工程で混合される。硫黄加硫剤を含めて
最終硬化剤は、典型的には、“硬化発現”混合工程と普
通呼ばれる最終工程で混合され、この工程では、混合
は、通常、それに先行する非硬化発現混合工程(一工程
または複数工程)より低い混合温度(一つまたは複数)
であるある温度若しくは最終温度で行われる。ゴム、シ
リカと硫黄含有有機ケイ素化合物及びカーボンブラック
(若し、使用するなら)は一つまたはそれ以上の非硬化
発現混合工程で混合することができる。“非硬化発現”
および“硬化発現”混合工程という用語は、ゴム混合技
術分野の当業者には周知である。
【0045】本発明のゴム組成物は射出成形に特に適し
ている。
【0046】未加硫のエラストマーを射出成形法に付す
とき、エラストマーをして金型を満たさしめるに十分な
圧力でそのエラストマーを金型キャビティーに押し込む
ために、適当な装置で十分な圧力がえられる。加硫物品
を作るために、そのエラストマー組成物を金型内で硬化
条件、例えば昇温、昇圧条件に付す。
【0047】この射出成形プロセスの運転に当たって、
原料ストックのストリップは加熱されたシリンダーに供
給され、そこでそのストックは往復運動ラムか螺旋スク
リューのいずれかで圧力下にもたらされる。螺旋スクリ
ュー装置はそのストックを混練し、更には、金型に装填
されたときそれを加熱し、次いでラムのように前方に送
る運動をする。金型の装填中、そのラム又はラムスクリ
ューは加熱されたストックをシリンダーからノズルを通
して金型中のランナーへと、そしてスプルーを通して金
型キャビティーへと推し進める。ノズルは、次いで、硬
化が完了し、そして金型が空にされ、再閉鎖されるまで
取り外される。
【0048】射出成形プロセスでは、ゴムストックは金
型中のランナーとスプルーを通って長い距離を走行しな
ければならない。これらのランナーとスプルー中で、ゴ
ムコンパウンドは実質的な摩擦を引き起こす比較的高い
剪断力に付される。この内部摩擦はゴムコンパウンドの
温度を急上昇させる。そのコンパウンドが金型に達する
前にゴムの硬化が開始されることが非常にしばしば認め
られる。このような場合、硬化したゴムがランナー及び
スプルーを詰まらせ、その射出成形プロセスを中断させ
る。ゴムストックには高熱が発生するので、硫黄と促進
剤はより少量で使用しなければならない。硬化剤がより
少量であることに因り、そのコンパウンドは、従って、
より遅い速度で加硫されることになる。ゴムを射出成形
して成形物品を形成する目的には、従って、このような
射出成形の困難を克服することが望ましい。
【0049】前記の水和チオ硫酸塩を含有するゴム組成
物では、射出成形中に硬化が早期に起こることなく非常
に速い硬化速度が得られることが認められたので、この
ようなゴム組成物は特に有利である。この硫黄加硫性ゴ
ム組成物は、使用される装置とゴム中の各成分の割合に
依存して、色々な条件で射出成形することができる。例
えば、この硫黄加硫性組成物は10インチ(25.4c
m)/秒までの線速度で射出成形することができる。た
だし、当業者であれば理解できるように、このような線
速度は使用される装置のタイプに依存する。
【0050】水和チオ硫酸塩を含有する本発明の組成物
は射出成形に特に適しているが、この目的にその組成物
を使用する場合、その可塑度は一般にASTM No.
D1646に従って測定して50以下である。この材料
の可塑度は約40から50までの範囲が好ましく、約4
3から約47までの範囲が特に好ましい。しかし、この
組成物を射出成形以外の方法で加工する場合は、上記可
塑度に関する制限は特に重要とはならない。
【0051】本発明の硫黄加硫性組成物を100から2
00℃までの範囲の温度で加硫すると、このゴム組成物
は色々な目的に使用できるようになる。例えば、硫黄で
加硫されたそのゴム組成物はタイヤ、ベルト、ホース、
モーター取付台、ガスケット及び空気バネの形態を取る
ことができる。タイヤの場合、この硫黄加硫ゴム組成物
は種々のタイヤ構成部材に使用することができる。この
ようなタイヤは、この技術分野の当業者に知られ、容易
に明かになる種々の方法で組み立てられ、賦形され、成
形され、そして硬化させることができる。このゴム組成
物はタイヤのトレッドに使用するのが好ましい。当然認
められるように、そのタイヤは乗用車用タイヤ、航空機
用タイヤ、トラック用タイヤ等々であることができる。
このタイヤはトラック用タイヤであるのが好ましい。タ
イヤは、また、ラジアルタイヤでもバイアスタイヤでも
よいが、ラジアルタイヤの方が好ましい。
【0052】
【実施例】本発明は、次の実施例を参照することにより
更によく理解できるであろう。それらの実施例におい
て、特に断らない限りは、部およびパーセントは重量で
与えられる。
【0053】次の実施例は本発明を例証するために与え
られるものであって、本発明を限定するものではない。
【0054】硬化性を、温度150℃、周波数11ヘル
ツで作動するモンサント式(Monsant)振動板レ
オメーターを用いて測定した。振動板レオメーターの説
明は、ロバート O.オーム(Robert O.Oh
m)編・ヴァンデルビルトのゴムハンドブック[コネチ
カット州(Conn.)、ノーウォーク(Norwal
k)のR.T.ヴァンデルビルト社(R.T.Vand
erbilt Company,Inc.)、1990
年]、554‐557頁に見いだすことができる。この
硬化メーターとその曲線から読み取った標準化値の利用
は、ASTMD‐2084に明細に説明されている。振
動板レオメーターで得られた代表的な硬化曲線は、ヴァ
ンデルビルトのゴムハンドブックの1990年版、55
5頁に示されている。
【0055】混練ゴム試料には、このような振動板レオ
メーター中で一定振幅の振動剪断作用が加えられる。試
験されるゴムストック中に埋め込まれた振動板の、加硫
温度でそのローターを振動させるのに必要なトルクを測
定する。この硬化試験を用いて得られる値は、ゴムの変
化または混練処方の変化が非常に容易に検出されるの
で、非常に意義のあるものである。自明のように、速い
硬化速度を有するのが普通は有利である。
【0056】特に断らない限り、表1に示した調合物が
全ての実施例に使用された。各種添加剤は常用のゴム配
合技術を用いて配合され、その試料は、特に断らない限
りは、圧縮成形法で150℃において36分間加硫され
た。
【0057】
【表1】
【0058】1ジアリールフェニレンジアミン2 グッドイアー タイヤ アンド ラバー社(Good
yearTire & Rubber Co)からSB
R1712Cなる名称で入手できる乳化重合スチレン−
ブタジエンゴム3 N2994 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド
【0059】実施例I 本実施例では、得られる硬化加硫物の物理的性質を犠牲
にすることなく、硬化時間を有益に短縮するのに使用す
ることができる硬化活性化剤として、チオ硫酸ナトリウ
ム・5水和物が評価された。本実施例では、ゴム組成物
は表2の試料A、B、C、D及びEと名付けられるもの
であり、ここで試料Aは対照コンパウンドとしての役割
を果たすもので、チオ硫酸ナトリウム・5水和物を含有
せず、他方試料B、C、D及びEでは0.5phrから
5.0phrまでの色々な量のチオ硫酸ナトリウム・5
水和物がそれぞれ用いられている。データーは、対照試
料Aに対してチオ硫酸ナトリウム・5水和物を添加する
ことにより、硬化時間が、最終加硫物の物理的性質に有
意の影響を及ぼすことなく、実質的に短縮されたことを
説明している(0.5phrのチオ硫酸ナトリウム・5
水和物を有する試料Bでは27.9パーセントの硬化時
間の短縮が達成され;試料Cでは1.0phrのチオ硫
酸ナトリウム・5水和物で41.0パーセントの短縮
が;試料Dでは2.0phrのチオ硫酸ナトリウム・5
水和物で55.7パーセントの短縮が;そして試料Eで
は5.0phrのチオ硫酸ナトリウム・5水和物で6
0.7パーセントの短縮がそれぞれ達成された)。
【0060】
【表2】
【0061】実施例II 本実施例では、硬化時間を有益に短縮するのに使用する
ことができるチオ硫酸ナトリウム・5水和物が硬化活性
化剤としての無水のチオ硫酸ナトリウムと比較される。
本実施例では、ゴム組成物は表3の試料F、G及びHと
名付けられるものであり、ここで試料Hは対照コンパウ
ンドとしての役割を果たすもので、チオ硫酸ナトリウム
・5水和物を含有せず、試料Fはチオ硫酸ナトリウム・
5水和物を含有するものであり、そして試料Gは試料F
と比較するために等モル当量の無水チオ硫酸ナトリウム
を含有するものである。データーは、予想外にも、無水
チオ硫酸ナトリウムでは(試料F)、対照例(試料H)
と比較したとき、硬化時間は短縮されなかったのに対し
て、チオ硫酸ナトリウム・5水和物によれば(試料
F)、対照例に比較して硬化時間が実質的に短縮された
ことを示している。このことは、チオ硫酸ナトリウムの
水和塩が持つ独特の、自明でない性格を明らかにするも
のである。
【0062】
【表3】
【0063】実施例III 本実施例では、チオ硫酸ナトリウム・5水和物が種々の
スルフェンアミド型促進剤のための硬化活性化剤として
評価された。本実施例では、ゴム組成物は表4の試料
I、J、K、L、M、N、O、P、Q及びRと名付けら
れるものであり、ここで試料I、K、M、O及びQはチ
オ硫酸ナトリウム・5水和物を含有しないもので、対照
コンパウンドとしての役割を果たすものであり、他方試
料J、L、N、P及びRはチオ硫酸ナトリウム・5水和
物を0.50phrのレベルで含有するものである。表
4はチオ硫酸ナトリウム・5水和物の、スルフェンアミ
ド型促進剤と併用したときの硬化活性化力を説明するも
のである。0.5phrのチオ硫酸ナトリウム・5水和
物をCBSを含有する調合物に添加したとき(試料J対
試料I)、同量の同水和塩をTBBSを含有する調合物
に添加したとき(試料L対試料K)、同量の同水和塩を
DCBSを含有する調合物に添加したとき(試料N対試
料M)、及び同量の同水和塩をTBSIを含有する調合
物に添加したとき(試料P対試料O)、それぞれ29.
5パーセント、33.3パーセント、14.2パーセン
ト及び27.5パーセントの硬化時間の短縮が達成され
た。チオ硫酸ナトリウム・5水和物とMBTSとの併用
はt’c(90)硬化時間に何らの短縮ももたらさなか
った。このことは、硬化時間の短縮で有用であるために
は、スルフェンアミド促進剤が硬化系の一部として存在
すべきであることを示している。
【0064】
【表4】
【0065】CBS =N−シクロヘキシル−2−ベン
ゾチアゾールスルフェンアミド TBBS=N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾー
ルスルフェンアミド DCBS=N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチア
ゾールスルフェンアミド TBSI=N−tert−ブチル ビス−2(2−ベン
ゾチアゾールスルフェン)アミド;サントキュアー(S
antocureRTBSI MBTS=2,2’−ジチオビスベンゾチアゾール;
[アルタックス(Altax)]
【0066】実施例IV 本実施例では、チオ硫酸ナトリウム・5水和物の加硫活
性が評価される。試料Vは、硫黄又はCBSのようなス
ルフェンアミド促進剤が存在しないときの、表1の硫黄
硬化性ゴム組成物におけるチオ硫酸ナトリウム・5水和
物の加硫活性を例証している。データーによって分かる
ように、硫黄およびスルフェンアミド促進剤が存在しな
い状態では硬化は起こらない。同様に、試料Wが例証す
るように、チオ硫酸ナトリウム・5水和物とCBSのよ
うなスルフェンアミド促進剤を含むゴム組成物が硫黄の
非存在下で硬化されるときも、有用な加硫物を得ること
はできない。試料Wの硫黄加硫性ゴム組成物に硫黄を加
えて試料Yを調製すると、その試料には17.5分と言
う有用な硬化時間の短縮が認められる。また、試料Wの
硫黄加硫性ゴム組成物に硫黄を加えると、その加硫物に
有用な機械的性質が達成される、即ち300パーセント
伸び時のモジュラス、引張強さ、破断伸び、硬度及びパ
ーセント反発弾性に大きな改善がもたらされる。
【0067】
【表5】
【0068】1N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾ
ールスルフェンアミド
【0069】実施例V 本実施例では、チオ硫酸塩の他の水和塩が硬化活性化能
について評価される。本実施例では、ゴム組成物は表6
の試料Z、AB、AC及びADと名付けられるものであ
り、ここで試料Zはチオ硫酸塩の水和塩を含有しない対
照コンパウンドとしての役割を果たすものであり、試料
ABは4.0ミリモルのチオ硫酸カリウム水和物(水
1.5モル)を含有するものであり、試料ACは4.0
ミリモルのチオ硫酸マグネシウム・6水和物を含有する
ものであり、そして試料ADは4.0ミリモルのチオ硫
酸ナトリウム・5水和物を含有するものである。各試料
で、対照例と比較するとき硬化時間の短縮が観察され、
そしてチオ硫酸ナトリウム・5水和物が硬化時間に最大
の短縮を与える。
【0070】
【表6】
【0071】1223・1.5H2
【0072】実施例VI 各種成分を混合することにより、次の表7に示される材
料を含んで成るゴムコンパウンドを調製した。試料1及
び2については、表7に示される工程1の組成物が用い
られた。
【0073】
【表7】
【0074】1N−オキシジエチレン−2−ベンゾチア
ゾールスルフェンアミドが90重量%であり、ベンゾチ
アジルジスルフィドが10重量%であるアマックス(A
MAX)No.1
【0075】ゴムコンパウンドはバンバリーミキサー中
で2工程で混合された。第一工程では、混合が約171
℃までの温度で行われ、その後そのコンパウンドはシー
トに伸ばされ、冷却された。このシート状ストックは、
次に、第二工程で約104℃までの温度において混合さ
れ、次いでシートに伸ばされ、そして冷却された。この
2工程混合プロセス中及びその後に、それら配合ゴムに
スコーチは観察されなかった。試料1及び2で示される
配合ゴムの試料は、ASTM No.D1646により
可塑性の評価がなされた。配合ゴムの可塑性は、100
℃で1分の予熱とそれに続く同温度における1.5分の
ラン(run)の後にムーニー・スモール(Moone
y Small)(ローター)で測定することによって
与えられるもので、結果を表8に示す。
【0076】試料1及び2の配合ゴム混合物を、その硬
化性についてASTM D2084により振動板レオメ
ーターで試験した。結果を表8に示す。更に、試料1及
び2の硬化物の物理的性質も測定し、これらも表8に示
す。
【0077】
【表8】
【0078】最後に、これらコンパウンドを各々USM
射出成形機に入れた。これらのゴムコンパウンドを加圧
条件下で強制流動させて適当な金型、即ち金型の外周が
トレッドデザインを含む、タイヤトレッドの形状となっ
ているリング形状の金型に流し込んだ。このようにして
形成されたトレッドは、サイズ11R22.5、硬化後
の重量約34ポンドのタイヤにトレッドを再配置する
(retread)のに適している。金型中のゴムを約
182℃の金型温度を用い、硬化時間を段々短くして硬
化させ、その後その金型を開け、トレッドリングを取り
出した。これらのトレッドリングを次いでトロイド形の
タイヤカーカスに取り付けてトレッド再配置タイヤを形
成した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 3/10 C09K 3/10 C F16F 1/36 F16F 1/36 C F16L 11/04 F16L 11/04 // B65G 15/32 B65G 15/32 (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 テディー・ベン・カウリング アメリカ合衆国オハイオ州44313,アクロ ン,ガーネット・ロード 655

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の: (a)硫黄加硫性ゴム; (b)0.5から5phrの、一般式: 【化1】 (式中、XはOまたはCH2 である。)を有するスルフ
    ェンアミド化合物;および (c)0.05から10phrの、BaS23・H
    2O、K223・1.5H2O、CaS23・6H2O、
    MgS23・6H2O、NiS23・6H2O、CoS2
    3・6H2O、SrS23・5H2O、Na223・5
    20、MnS23・5H23、Li223・3H2
    及びCdS23・5H2Oより成る群から選ばれる水和
    チオ硫酸塩を含んで成る硫黄加硫性組成物を100から
    200℃までの範囲の温度に加熱することによる、硫黄
    加硫性ゴム組成物の加硫速度を高める方法。
  2. 【請求項2】 次の: (a)硫黄加硫性ゴム; (b)0.5から5phrの、一般式: 【化2】 (式中、XはOまたはCH2 である。)を有するスルフ
    ェンアミド化合物;および (c)0.05から10phrの、BaS23・H
    2O、K223・1.5H2O、CaS23・6H2O、
    MgS23・6H2O、NiS23・6H2O、CoS2
    3・6H2O、SrS23・5H2O、Na223・5
    20、MnS23・5H23、Li223・3H2
    及びCdS23・5H2Oより成る群から選ばれる水和
    チオ硫酸塩を含んで成る硫黄加硫性ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の硫黄加硫性ゴム組成物
    を100から200℃までの範囲の温度に加熱すること
    により調製された硫黄加硫ゴム組成物。
  4. 【請求項4】 タイヤ、ベルト、ホース、モーター取付
    台、ガスケット及び空気ばねの形態を取っている、請求
    項3に記載の硫黄加硫ゴム組成物。
JP9245313A 1996-09-16 1997-09-10 水和チオ硫酸塩を含有する硫黄加硫性ゴム Pending JPH10120832A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/714,477 US5744552A (en) 1996-09-16 1996-09-16 Sulfur vulcanizable rubber contining sodium thiosulfate pentahydrate
US714477 2000-11-16

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