JPH10119550A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

Info

Publication number
JPH10119550A
JPH10119550A JP9212307A JP21230797A JPH10119550A JP H10119550 A JPH10119550 A JP H10119550A JP 9212307 A JP9212307 A JP 9212307A JP 21230797 A JP21230797 A JP 21230797A JP H10119550 A JPH10119550 A JP H10119550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
heating device
viscous fluid
vehicle
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9212307A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kodama
久 児玉
Keisuke Nagakane
啓亮 永金
Makoto Shirai
白井  誠
Kanetomo Nakai
謙友 中井
Takayuki Hotta
貴之 堀田
Masaki Nakajo
雅樹 中條
Shizuo Shimanuki
静雄 島貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP9212307A priority Critical patent/JPH10119550A/ja
Priority to DE69719262T priority patent/DE69719262T2/de
Priority to EP97306581A priority patent/EP0826530B1/en
Publication of JPH10119550A publication Critical patent/JPH10119550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/02Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant
    • B60H1/03Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant and from a source other than the propulsion plant
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2060/00Cooling circuits using auxiliaries
    • F01P2060/18Heater

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン等の駆動源によって回転駆動されて
作動する車両用暖房装置において駆動源の動力損失を低
減すること。 【解決手段】 駆動源により回転駆動されるシャフト1
1と一体的に回転するロータ12とこれを収容するハウ
ジング30間に形成される作動室R1に充填される粘性
流体を、給排手段40により貯溜室R2間にて給排可能
とし、またロータ12が粘性流体を剪断することにより
生じる剪断熱を暖房用温水通路中の冷却水に加熱手段
(ウォータージャケット35,36)にて伝える車両用
暖房装置Aにおいて、シャフト11上に回転機械Bを配
設し、シャフト11によって暖房装置Aと回転機械Bを
駆動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用暖房装置に
係り、特に、粘性流体を剪断することにより生じる剪断
熱を車両の暖房用温水通路中の冷却水に伝えるようにし
た車両用暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用暖房装置の一つとして、
エンジン等の駆動源により回転駆動されるシャフトに一
体回転可能に組付けられて同シャフトと一体的に回転す
るロータと、このロータを収容する回転不能なハウジン
グと、このハウジングと前記ロータ間に形成される作動
室に充填される粘性流体と、この粘性流体を前記作動室
から貯溜室に排出可能かつ前記貯溜室から前記作動室に
供給可能な給排手段と、前記ロータが前記粘性流体を剪
断することにより生じる剪断熱を車両の暖房用温水通路
中の冷却水に伝える加熱手段とを備えたものがあり、例
えば実公平7−22326号公報に示されている。
【0003】上記した公報の車両用暖房装置において
は、シャフトとして暖房装置専用のシャフトが採用され
ており、また、粘性流体の給排手段として、スプリング
とこれに抗して作用するエンジンのマニホールド負圧と
によって第1の位置と第2の位置を往復動されるダイア
フラムが採用されていて、暖房装置の使用時には、ダイ
アフラムがスプリングによって第2の位置から第1の位
置に移動されて粘性流体が貯溜室(回収部)から作動室
(ロータとハウジング間の隙間)に供給されるように、
また暖房装置の非使用時には、ダイアフラムがスプリン
グに抗して作用するエンジンのマニホールド負圧によっ
て第1の位置から第2の位置に移動されて粘性流体が作
動室から貯溜室に排出されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報の車両用
暖房装置においては、シャフトとして暖房装置専用のシ
ャフトが採用されているため、他の補機類を駆動するエ
ンジン等の駆動源の機械的な動力損失が増大する。
【0005】また、暖房装置にて使用される粘性流体は
流動抵抗の大きいものであるため、上記した公報の車両
用暖房装置においてダイアフラムの作動応答性を高める
ためには、ダイアフラムを第2の位置から第1の位置に
移動させるスプリングのばね力を大きくする必要がある
とともに、かかるスプリングに抗してダイアフラムを第
1の位置から第2の位置に移動させるエンジンのマニホ
ールド負圧を受けるダイアフラムの受圧面積を大きくす
る必要があって、暖房装置における粘性流体の給排手段
が非常に大きくなるおそれがある。なお、エンジンのマ
ニホールド負圧を受けるダイアフラムの受圧面積を十分
に大きくすることができない場合には、ダイアフラムが
第1の位置から第2の位置に的確に移動されなくて、粘
性流体が作動室から貯溜室に的確に排出されず、動力損
失が多くなることとなる。
【0006】また、上記した公報の車両用暖房装置にお
いては、ダイアフラムの往復動が暖房用温水通路中の冷
却水の温度に応じて制御される構成ではないため、冷却
水の温度が十分に高くなった状態でも引き続きロータが
ハウジング間にて粘性流体を剪断して剪断熱を生じさせ
ることがあり、これによって動力損失が多くなることが
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、シャフトとして暖房
装置専用のシャフトが採用されていることによる課題を
解消すべく、エンジン等の駆動源により回転駆動される
シャフトに一体回転可能に組付けられて同シャフトと一
体的に回転するロータと、このロータを収容する回転不
能なハウジングと、このハウジングと前記ロータ間に形
成される作動室に充填される粘性流体と、この粘性流体
を前記作動室から貯溜室に排出可能かつ前記貯溜室から
前記作動室に供給可能な給排手段と、前記ロータが前記
粘性流体を剪断することにより生じる剪断熱を車両の暖
房用温水通路中の冷却水に伝える加熱手段とを備えた車
両用暖房装置において、前記シャフト上に同シャフトに
よって回転駆動される回転機械を配設した。この回転機
械は、前記シャフトによって常時駆動される回転式油圧
ポンプであってもウォーターポンプであってもよい。
【0008】また、暖房装置における粘性流体の給排手
段を小型化すべく、前記給排手段を、一端にて前記作動
室に連通するシリンダと、このシリンダに摺動可能に組
付けられて前記シリンダとにより前記貯溜室を形成する
ピストンと、このピストンを前記シリンダの軸方向に付
勢するスプリングと、このスプリングに抗して前記ピス
トンに加圧流体の押圧力(回転機械が回転式油圧ポンプ
である場合には油圧ポンプの吐出油圧であり、また回転
機械がウォーターポンプである場合にはウォーターポン
プの吐出圧であることが望ましい)を選択的に付与する
加圧切換手段を備える構成とした。
【0009】また、加圧切換手段が暖房用温水通路中の
冷却水の温度に応じて制御されないことによる課題を解
決すべく、前記加圧切換手段が前記冷却水の温度に応じ
て切換作動するように構成して、前記冷却水の温度が設
定値以上のとき前記貯溜室に前記粘性流体が収容される
ように構成した。
【0010】
【発明の作用・効果】本発明による車両用暖房装置にお
いては、シャフト上に同シャフトによって回転駆動され
る回転機械が配設されているため、暖房装置を駆動する
シャフトと回転機械を駆動するシャフトを共用すること
ができて、駆動系の小型化を図るとともに駆動系での機
械的な動力損失の低減を図ることができる。
【0011】また、本発明において、給排手段がシリン
ダ、ピストン、スプリング及び加圧切換手段を備える構
成として、加圧流体の押圧力がスプリングに抗してピス
トンに付与される構成とした場合には、スプリングのば
ね力を大きくしてピストンの復動応答性を高めた状態で
も、ピストンの大型化を招くことなく、加圧流体の押圧
力によりピストンをスプリングに抗して応答性よく往動
させることが可能であり、暖房装置における給排手段の
良好な作動応答性を確保しつつ小型軽量化を図ることが
できる。
【0012】また、本発明において、加圧切換手段が冷
却水の温度に応じて切換作動するように構成して、冷却
水の温度が設定値以上のとき貯溜室に粘性流体が収容さ
れるように構成した場合には、冷却水の温度が設定値以
上のとき作動室に粘性流体がなくてロータに加わる負荷
を低減することができ、暖房装置の無用な作動による動
力損失をなくすことができる。
【0013】また、本発明において、シャフトによって
回転駆動される回転機械をパワーステアリング用や油圧
モーターファン用等の回転式油圧ポンプとし、この油圧
ポンプの吐出油圧が加圧切換手段によってピストンに選
択的に付与されるように構成した場合、或いはシャフト
によって回転駆動される回転機械をウォーターポンプと
し、このウォーターポンプの吐出圧が加圧切換手段によ
ってピストンに選択的に付与されるように構成した場合
には、回転式油圧ポンプ或いはウォーターポンプを暖房
装置にも有効に利用することができて、暖房装置の給排
手段を安価に構成することができるとともに、給排手段
の構成をシンプルとすることができて、これによっても
暖房装置の小型軽量化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明の第1実施
形態を示していて、図1に示した車両用暖房装置Aはシ
ャフト11を駆動軸とするものであり、シャフト11上
には同シャフト11によって常時駆動されるパワーステ
アリング用回転式油圧ポンプ(公知のベーンポンプ)B
が配設されている。シャフト11は、ベアリング12を
介してボディ13に回転自在に支持されていて、一端に
一体回転可能に組付けたプーリ14にてエンジンのクラ
ンクプーリにベルト(共に図示省略)を介してトルク伝
達可能に連結されており、クランクプーリの回転によっ
て回転駆動されるようになっている。
【0015】車両用暖房装置Aは、シャフト11に一体
回転可能に組付けられて同シャフト11と一体的に回転
するロータ21を備えている。ロータ21は、その両側
にそれぞれ同心円状の回転フィン21aを5個有してい
て、回転不能なハウジング30に収容されており、ハウ
ジング30との間に粘性流体(例えばシリコンオイル)
が所定量の空気とともに密封充填される作動室R1を形
成している。
【0016】ハウジング30は、ロータ21の両側に配
置される円形プレート31及び環状プレート32と、こ
れら両プレート31,32を覆うシェル33,34によ
って構成されていて、シェル34にてボディ13に連結
されており、円形プレート31とシェル33間及び環状
プレート32とシェル34間にはウォータージャケット
35,36がそれぞれ形成されている。円形プレート3
1及び環状プレート32は、ロータ21に設けた回転フ
ィン21aとによりラビリンスを形成する同心円状の固
定フィン31a,32aを5個有している。ウォーター
ジャケット35,36は、内部を流れる冷却水にロータ
21がハウジング30内にて粘性流体を剪断することに
より生じる剪断熱を伝える加熱手段であり、周知のエン
ジン冷却水通路から分岐されて車室内に配設したヒータ
コア(図示省略)に導かれる暖房用温水通路中の冷却水
が内部を流れるようになっている。
【0017】また、ハウジング30には、粘性流体を作
動室R1から貯溜室R2に排出可能かつ貯溜室R2から
作動室R1に供給可能な給排装置40が組付けられてい
る。給排装置40は、一端にて作動室R1に連通するシ
リンダ41と、このシリンダ41にシールリングを介し
て摺動可能に組付けられてシリンダ41の一端部に貯溜
室R2を形成するピストン42と、このピストン42を
シリンダ41の一端に向けて付勢するスプリング43
と、このスプリング43に抗してピストン42に油圧ポ
ンプBの吐出油圧による押圧力を選択的に付与する加圧
切換手段としてのプランジャ44及び切換弁Vを備えて
いる。
【0018】プランジャ44は、シリンダ41と同軸的
に設けたシリンダ45にシールリングを介して摺動可能
に組付けられてシリンダ45の一端部に油室R3を形成
するとともに他端部にドレン室R4を形成するものであ
り、油室R3には切換弁Vの給排作動に伴って油圧ポン
プBの吐出油圧が給排されるようになっている。なお、
ドレン室R4は油圧ポンプBのリザーバTにドレン通路
を通して連通していて、ドレン室R4に漏れた作動油は
リザーバTに流れるようになっている。
【0019】切換弁Vは、図1,図2及び図3に示した
ように、ウォータージャケット36内の冷却水の温度に
応じて切換作動するものであり、サーモアクチュエータ
46とスプールバルブ47とスプリング48によって構
成されている。サーモアクチュエータ46は、感温部4
6aにて感知する温度の上昇に応じてスプールバルブ4
7をスプリング48に抗して押動するものであり、感温
部46aをウォータージャケット36内の冷却水中に露
出させていて、冷却水の温度Twが設定値α未満のとき
には図2に例示したように油室R3に連通する通路P1
が油圧ポンプBの吸込側に連通する通路P2に連通する
ようにスプールバルブ47を移動させ、また冷却水の温
度Twが設定値α以上のときには図3に例示したように
油室R3に連通する通路P1が油圧ポンプBの吐出側に
連通する通路P3に連通するようにスプールバルブ47
を移動させるようになっている。
【0020】上記のように構成した第1実施形態におい
ては、ウォータージャケット36内の冷却水の温度Tw
が設定値α未満のとき、切換弁Vが図1及び図2に示し
たように油室R3に連通する通路P1を油圧ポンプBの
吸込側に連通する通路P2に連通させていて、油室R3
内の作動油は油圧ポンプBに吸込側に流出しているた
め、給排装置40のピストン42及びプランジャ44は
スプリング43によって図1に示した実線位置に押動さ
れており、粘性流体は作動室R1に所定量の空気(この
ときには圧縮されて正圧となっており小容積とされてい
る)とともに充填されている。
【0021】したがって、この状態にてエンジンにより
シャフト11が回転駆動されると、シャフト11と一体
的に回転するロータ12によって作動室R1内の粘性流
体(遠心力によってロータ12の外周部周囲にあり、フ
ィン21a,31a,32a間に充填されている)が剪
断され、この剪断によって生じる剪断熱が主として両プ
レート31,32を通して両ウォータージャケット3
5,36内の冷却水に伝わって、冷却水が加熱され、こ
の加熱された冷却水が暖房用温水通路を通して車室内に
配設したヒータコアに導かれる。
【0022】また、上記した作動により、ウォータージ
ャケット36内の冷却水の温度Twが設定値α以上に上
昇すると、切換弁Vが図3に示したように作動して油室
R3に連通する通路P1を油圧ポンプBの吐出側に連通
する通路P3に連通させるため、油圧ポンプBから吐出
される圧油の一部が切換弁Vを介して油室R3に流入し
てプランジャ44をピストン42に向けて押動する。し
たがって、ピストン42には油圧ポンプBの吐出油圧に
よる押圧力が付与され、ピストン42がスプリング43
に抗して図1の仮想線に示したように移動し、作動室R
1内に所定量の空気とともに充填されていた粘性流体が
貯溜室R2に排出されて収容される。このため、作動室
R1内は所定量の空気(このときには吸引膨張していて
負圧となっており大容積とされている)のみとなってシ
ャフト11と一体的に回転するロータ12は粘性流体を
剪断することなく無負荷で回転し、動力損失を抑えるこ
とができるとともに、ウォータージャケット35,36
内の冷却水が無用に加熱されることが防止される。
【0023】ところで、上記第1実施形態においては、
ロータ12を回転させるシャフト11上に同シャフト1
1によって回転駆動されるパワーステアリング用回転式
油圧ポンプBが配設されているため、暖房装置Aを駆動
するシャフトとパワーステアリング用回転式油圧ポンプ
Bを駆動するシャフトを共用することができて、駆動系
の小型化を図るとともに駆動系での機械的な動力損失の
低減を図ることができる。
【0024】また、上記第1実施形態においては、油圧
ポンプBから吐出される圧油が油室R3に導かれて、こ
の圧油の押圧力によりピストン42がスプリング43に
抗して移動するようにしたものであるため、スプリング
43のばね力を大きくしてシリンダ41の一端に向けた
ピストン42の復動応答性を高めた状態でも、ピストン
42の大型化を招くことなく、圧油の押圧力によりピス
トン42をスプリング43に抗して応答性よく往動させ
ることが可能であり、暖房装置Aにおける給排装置40
の良好な作動応答性を確保しつつ小型軽量化を図ること
ができる。
【0025】また、上記第1実施形態においては、ロー
タ12を回転させるシャフト11によって常時駆動され
るパワーステアリング用回転式油圧ポンプBの吐出油圧
が切換弁Vを介して油室R3に付与されてピストン42
に選択的に付与されるように構成したため、パワーステ
アリング用回転式油圧ポンプBを暖房装置Aにも有効に
利用することができて、暖房装置Aの給排装置40を安
価に構成することができるとともに、給排装置40の構
成をシンプルとすることができて、これによっても暖房
装置Aの小型軽量化を図ることができる。
【0026】上記第1実施形態においては、図1に示し
たように、ピストン42が油室R3に導かれる圧油の押
圧力によってスプリング43に抗して押動されて作動室
R1から貯溜室R2に粘性流体が排出されるとともに、
ピストン42がスプリング43によって押動されること
により貯溜室R2から作動室R1に粘性流体が供給され
るようにして本発明を実施したが、本発明は、図1の貯
溜室R2を作動室R1に連通しないように構成して油室
とし、またスプリング43が収容されている室を作動室
R1に連通するようにして貯溜室として、油室(R2)
に切換弁(ウォータージャケット36内の冷却水の温度
Twが設定値α未満のときに油圧ポンプBから油室に圧
油を供給し、設定値α以上のときに油室から油圧ポンプ
Bに圧油を排出する)を介して圧油が給排されるように
して実施することも可能である。この場合には、プラン
ジャ44が不要となって給排装置40がコンパクトにな
るとともに、エンジンの停止時において粘性流体を貯溜
室に収容することができて、エンジンの始動時における
負荷を軽減することができる。
【0027】また、上記第1実施形態においては、シャ
フト11上に同シャフト11によって回転駆動されるパ
ワーステアリング用回転式油圧ポンプBが配設されるよ
うに構成して本発明を実施したが、この油圧ポンプBに
代えてシャフト11によって回転駆動される例えば、油
圧モーターファン用回転式油圧ポンプやエアコン用コン
プレッサ等の回転機械が配設されるように構成して本発
明を実施してもよく、また図4及び図5に示した第2実
施形態及びその変形実施形態のように、暖房装置Aのシ
ャフト111上に同シャフト111によって回転駆動さ
れるウォーターポンプC(エンジンの冷却水を循環させ
るウォーターポンプ)が配設されるように構成して本発
明を実施してもよい。
【0028】図4に示した第2実施形態においては、ウ
ォーターポンプCがポンプインペラ151とポンプハウ
ジング152を備える構成となっていて、ポンプインペ
ラ151はシャフト111の左端に一体回転可能に組付
けられており、またポンプハウジング152は暖房装置
Aにおけるハウジング130の左端に液密的に組付けら
れている。
【0029】シャフト111は、ハウジング130に一
対のベアリング112a,112bを介して回転自在に
支持されていて、右端に一体回転可能に組付けたプーリ
114にてエンジンのクランクプーリにベルト(共に図
示省略)を介してトルク伝達可能に連結されており、ク
ランクプーリの回転によって回転駆動されるようになっ
ている。また、シャフト111には、暖房装置Aのロー
タ121が一体回転可能に組付けられるとともに、ロー
タ121の左右両側にてシャフト111とハウジング1
30間をシールする一対のオイルシール161,162
と、ポンプインペラ151の右側にてシャフト111と
ハウジング130間をシールするメカニカルシール16
3が組付けられている。
【0030】ロータ121は、その両側にそれぞれ同心
円状の回転フィン121aを4個有していて、回転不能
なハウジング130に収容されており、ハウジング13
0との間に粘性流体(例えばシリコンオイル)が所定量
の空気とともに密封充填される作動室R1を形成してい
る。
【0031】ハウジング130は、液密的に接合されて
ロータ121の外周部を収容する一対のケース131,
132と、これら各ケース131,132の端部にそれ
ぞれ液密的に組付けられた一対のプレート133,13
4によって構成されていて、各ケース131,132と
各プレート133,134間にはウォータージャケット
135,136がそれぞれ形成されている。また、各ケ
ース131,132は、ロータ121に設けた回転フィ
ン121aとによりラビリンスを形成する同心円状の固
定フィン131a,132aを4個有している。ウォー
タージャケット135,136は、内部を流れる冷却水
にロータ121がハウジング130内にて粘性流体を剪
断することにより生じる剪断熱を伝える加熱手段であ
り、周知のエンジン冷却水通路から分岐されて車室内に
配設したヒータコア(図示省略)に導かれる暖房用温水
通路中の冷却水が内部を流れるようになっている。
【0032】また、ハウジング130には、上記第1実
施形態と同様に、作動室R1から貯溜室R2に粘性流体
を排出可能かつ貯溜室R2から作動室R1に粘性流体を
供給可能な給排装置140が組付けられている。なお、
給排装置140の構成(シリンダ141,ピストン14
2,スプリング143,プランジャ144及び切換弁
V)は、上記第1実施形態の給排装置40の構成と実質
的に同じであるため、同一または100番台の同一符号
を付してその説明は省略する。
【0033】なお、この第2実施形態においては、通路
P2がウォーターポンプCの吸込側に連通するととも
に、通路P3がウォーターポンプCの吐出側に連通して
おり、またシリンダ145の一端部に形成されたウォー
ターチャンバR3が通路P1に連通するとともに、シリ
ンダ145の他端部に形成されたドレン室R4が図示省
略の通路を通してウォーターポンプCの吸込側に連通し
ている。ドレン室R4は大気開放として実施することも
可能である。
【0034】上記のように構成した第2実施形態におい
ては、ウォーターポンプCから吐出されるエンジン冷却
水の吐出圧が給排装置40のプランジャ144及び切換
弁Vによってピストン142に選択的に付与される構成
を除いて、上記第1実施形態の構成と実質的に同じであ
り、上記第1実施形態にて得られる作動及び作用効果と
実質的に同じ作動及び作用効果が得られること明らかで
あるため、その作動及び作用効果についての説明は省略
する。
【0035】一方、図5に示した変形実施形態において
は、ハウジング130が、液密的に接合されてロータ1
21の外周部を収容する一対のケース131,132
と、ケース131の端部に液密的に組付けられたプレー
ト134によって構成されていて、ケース132とプレ
ート134間にはウォータージャケット136が形成さ
れており、このウォータージャケット136に対応して
切換弁Vが設けられている。なお、その他の構成は図4
に示した上記第2実施形態の構成と同じであるため、同
一符号を付してその説明は省略する。また、この変形実
施形態の作動及び作用効果は上記第2実施形態と実質的
に同じであるため、その説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両用暖房装置の第1実施形態
を示す縦断側面図である。
【図2】 図1に示した切換弁の拡大断面図である。
【図3】 図2に示した切換弁の作動説明図である。
【図4】 本発明による車両用暖房装置の第2実施形態
を示す縦断側面図である。
【図5】 図4に示した第2実施形態の変形実施形態を
示す縦断側面図である。
【符号の説明】
11…シャフト、21…ロータ、30…ハウジング、3
5,36…ウォータージャケット(加熱手段)、40…
給排装置、41…シリンダ、42…ピストン、43…ス
プリング、44…プランジャ、46…サーモアクチュエ
ータ、46a…感温部、47…スプールバルブ、48…
スプリング、V…切換弁、R1…作動室、R2…貯溜
室、R3…油室、A…車両用暖房装置、B…パワーステ
アリング用回転式油圧ポンプ(回転機械)、C…ウォー
ターポンプ(回転機械)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 謙友 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 堀田 貴之 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 中條 雅樹 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 島貫 静雄 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン等の駆動源により回転駆動され
    るシャフトに一体回転可能に組付けられて同シャフトと
    一体的に回転するロータと、このロータを収容する回転
    不能なハウジングと、このハウジングと前記ロータ間に
    形成される作動室に充填される粘性流体と、この粘性流
    体を前記作動室から貯溜室に排出可能かつ前記貯溜室か
    ら前記作動室に供給可能な給排手段と、前記ロータが前
    記粘性流体を剪断することにより生じる剪断熱を車両の
    暖房用温水通路中の冷却水に伝える加熱手段とを備えた
    車両用暖房装置において、前記シャフト上に同シャフト
    によって回転駆動される回転機械を配設したことを特徴
    とする車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記給排手段を、一端にて前記作動室に
    連通するシリンダと、このシリンダに摺動可能に組付け
    られて前記シリンダとにより前記貯溜室を形成するピス
    トンと、このピストンを前記シリンダの軸方向に付勢す
    るスプリングと、このスプリングに抗して前記ピストン
    に加圧流体の押圧力を選択的に付与する加圧切換手段を
    備える構成としたことを特徴とする請求項1記載の車両
    用暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧切換手段が前記冷却水の温度に
    応じて切換作動するように構成して、前記冷却水の温度
    が設定値以上のとき前記貯溜室に前記粘性流体が収容さ
    れるように構成したことを特徴とする請求項2記載の車
    両用暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記回転機械を前記シャフトによって常
    時駆動される回転式油圧ポンプとし、この油圧ポンプの
    吐出油圧が前記加圧切換手段によって前記ピストンに選
    択的に付与されるように構成したことを特徴とする請求
    項1,2または3記載の車両用暖房装置。
  5. 【請求項5】 前記回転機械を前記シャフトによって常
    時駆動されるウォーターポンプとし、このウォーターポ
    ンプの吐出圧が前記加圧切換手段によって前記ピストン
    に選択的に付与されるように構成したことを特徴とする
    請求項1,2または3記載の車両用暖房装置。
JP9212307A 1996-08-30 1997-08-06 車両用暖房装置 Pending JPH10119550A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9212307A JPH10119550A (ja) 1996-08-30 1997-08-06 車両用暖房装置
DE69719262T DE69719262T2 (de) 1996-08-30 1997-08-28 Kraftfahrzeug- Heizanlage
EP97306581A EP0826530B1 (en) 1996-08-30 1997-08-28 Heating apparatus for automotive vehicle

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23076296 1996-08-30
JP8-230762 1996-08-30
JP9212307A JPH10119550A (ja) 1996-08-30 1997-08-06 車両用暖房装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10119550A true JPH10119550A (ja) 1998-05-12

Family

ID=26519139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9212307A Pending JPH10119550A (ja) 1996-08-30 1997-08-06 車両用暖房装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0826530B1 (ja)
JP (1) JPH10119550A (ja)
DE (1) DE69719262T2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1411307B1 (de) 2002-10-16 2006-04-19 BorgWarner Inc. Heizvorrichtung
WO2005082653A1 (en) 2004-02-26 2005-09-09 Ventech, Llc Vehicle supplemental heating system
US8480006B2 (en) 2006-09-08 2013-07-09 Ventech, Llc Vehicle supplemental heating system
CA2733000C (en) 2008-07-29 2017-09-05 Ventech, Llc Supplemental heating system including integral heat exchanger

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3832966A1 (de) * 1988-09-29 1990-04-05 Bosch Gmbh Robert Heizvorrichtung fuer den fahrgastraum eines eine fluessigkeitsgekuehlte brennkraftmaschine aufweisenden kraftfahrzeuges
JPH0655928A (ja) * 1992-08-06 1994-03-01 Toyota Autom Loom Works Ltd 車両用空調装置
JP2594903Y2 (ja) 1993-09-28 1999-05-24 タバイエスペック株式会社 加湿器の強制サイフォン式排水装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0826530B1 (en) 2003-02-26
DE69719262T2 (de) 2003-11-06
EP0826530A3 (en) 2000-08-16
EP0826530A2 (en) 1998-03-04
DE69719262D1 (de) 2003-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4231457A (en) Thermostatically controlled fan clutch
CN108779865A (zh) 流量控制阀以及冷却***
US5743467A (en) Automobile heating system
JP3567643B2 (ja) ビスカスヒータ
JPH1071833A (ja) 車両用暖房装置
JPH0357877A (ja) 車両用暖房装置
JPH10119550A (ja) 車両用暖房装置
US5727510A (en) Viscous fluid type heat generator with means for maintaining optimum lubricating condition of a bearing
JP3567655B2 (ja) ビスカスヒータ
JP3637363B2 (ja) ビスカスヒータ
US6896191B2 (en) Heating device suitable for motor vehicles
JP2000289446A (ja) マグネット式ファンクラッチ・ヒーター装置
JPS6354919B2 (ja)
JP3574876B2 (ja) オイルパルスインパクト工具
US2808817A (en) Thermostatically controlled fan and coupling assembly
JP3588968B2 (ja) ビスカスヒータ
JPH11208252A (ja) 車輌用熱発生器
GB2153980A (en) Fan coupling unit
JPH1044750A (ja) 暖房装置
US6042017A (en) Heat generator for vehicles and its operating method
JP3017462B2 (ja) メカニカルシールの冷却装置
JP2966361B2 (ja) ピストン型油圧モータ又は油圧ポンプの作動流体分配装置
KR0155228B1 (ko) 유압식 발전기 구동장치
JP3351257B2 (ja) ビスカスヒータ及び暖房装置
JPH10151936A (ja) 流体摩擦熱利用ヒータ