JPH10119204A - 積層フィルム - Google Patents

積層フィルム

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JPH10119204A
JPH10119204A JP28378496A JP28378496A JPH10119204A JP H10119204 A JPH10119204 A JP H10119204A JP 28378496 A JP28378496 A JP 28378496A JP 28378496 A JP28378496 A JP 28378496A JP H10119204 A JPH10119204 A JP H10119204A
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layer
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cyclic olefin
resin
adhesive
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JP28378496A
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English (en)
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Kenji Mitsuharu
春 憲 治 三
Masaru Kokuryo
領 勝 国
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TOUSERO KK
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TOUSERO KK
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ポリアミド樹脂(A)層と環状オレフィン系
樹脂(c)層とが接着剤(B)層を介して積層されてなる積層
フィルムおよび包装材。該フィルムは、(A)層が2層で
あり、(c)層が1層であり、最外層が何れも(A)層である
ことが好ましい。また、(A)層および/または(c)層が2
軸延伸フィルムからなることが好ましい。 【効果】手で容易に引き裂くことができ、防湿性に優
れ、食品、医薬品等の包装用として好適に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、積層フィルムに関し、さ
らに詳しくは、手で容易に引き裂くことができ、防湿性
に優れ、食品、医薬品等の包装用として好適に使用でき
るような積層フィルムに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、食品、医薬品等の包装用と
して用いられる包装用フィルムは、通常、少なくともヒ
ートシール層と外層とを有し、2層以上の多層構成とな
っており、ヒートシール層は、該フィルムにて包装され
る被包装物を密閉包装する役割を果たし、ポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)等からなっている。
外層は、ヒートシール時の熱に耐える耐熱性及び包装後
外部からの物理的衝撃から包装体(包装用フィルム)お
よび被包装物(内容物)を保護するために必要な耐衝撃
性を兼ね備えており、この外層用材料としては、ポリエ
ステル、ポリアミド(Ny)、ポリプロピレン(P
P)、セロファン等が単独であるいは2種以上組み合わ
せて(複合的に)使用されている。
【0003】これら外層用材料のポリエステル、ナイロ
ン(Ny)、ポリプロピレン(PP)等のフィルムとし
ては、一般的には、2軸延伸加工処理を施すことによ
り、耐熱性、耐衝撃性をさらに向上させたものが用いら
れてる。
【0004】また、セロファンは、そのままでは吸湿性
が過大で吸湿後の物性変化も大きいため、その片面ある
いは両面を塩化ビニリデン樹脂製薄膜などで吸防湿コー
ト処理した「防湿セロファン」が、外層用材料として使
用されることが多い。
【0005】ところで、上述のように包装用フィルムの
外層用材料(外層材)としては、耐熱性、耐衝撃性に優
れることが求められるが、該フィルムにて被包装物を密
封包装した後、被包装物の保存・流通時には、この外層
材には、外部湿気と被包装物との接触を遮断し、被包装
物が吸湿しないような水蒸気バリアー性を有することが
求められ、また被包装物の摂取・使用時などには、被包
装物を包んでいる包装体(フィルム)を、手で簡単に引
き裂いて被包装物を取り出すことができる「易開封性」
も包装体用外層材料(包装用フィルム外層材料)に求め
られる重要な機能である。
【0006】しかしながら、従来の多層フィルムでは、
以下に詳説するように、耐熱性、耐衝撃性を有し、しか
も、水蒸気バリアー性、易開封性を備えたものは見出さ
れていない。
【0007】すなわち、外層フィルム材としてセロファ
ンを用いた積層フィルムとしては、例えば、外層:セロ
ファン/ヒートシール層:PE、防湿セロファン/P
E、防湿セロファン/紙/PE、防湿セロファン/紙/
アルミ箔/PE等が挙げられる。
【0008】このようなセロファン系積層フィルムで
は、一般的に、セロファン自身の特性に基づく易開封性
(易手裂き開封性)を有する。しかしながら、これらの
セロファン系積層フィルムの内では、セロファン/PE
積層フィルムは、水蒸気バリアー性に著しく劣る。その
ため、これらのセロファン系積層フィルムの内では、比
較的水蒸気バリアーの良い上記防湿タイプのセロファン
(防湿セロファン)を用いたものが多用される。しかし
ながら、この防湿セロファンを用いた積層フィルムで
は、製造時にセロファンの塩化ビニリデンコート処理に
かなり(複雑で多数の工程が必要で)手間とコストが掛
かるとの問題点があり、また塩化ビニリデン分子中には
塩素原子が含有されており、このようなセロファンを用
いた多層フィルムには、環境保護の面で問題がある。
【0009】これに対して、外層フィルム材として、前
記ポリエステル、ナイロン(Ny)、ポリプロピレン
(PP)等を使用した、外層:2軸延伸ポリエステル/
ヒートシール層:PP、2軸延伸Ny/PE、2軸延伸
PP/PPなどの積層フィルムが挙げられる。
【0010】これらの積層フィルムでは、上記セロファ
ン系積層フィルムよりは水蒸気バリアー性は良好である
が、このポリエステルなどを外層材に使用した積層フィ
ルムにおいても、水蒸気バリアー性が充分でなく、しか
も外層(例:ポリエステル)の引裂強度が過大であり、
上記セロファンを用いた積層フィルムに比して易開封性
(手裂き開封性)に著しく劣る。
【0011】このため従来ではこのようなポリエステル
製あるいはポリアミド製等の外層を有する積層フィルム
からなる包装体の易開封性を向上させるために、包装体
自身に切り口(「ノッチ」ともいう)を入れて易開封性
を確保する方法や積層フィルム外層に微細孔を開けて、
包装体の開封強度を低減させる方法や、積層フィルムの
開封部に開封用テープを装着するようにした方法等が採
用されている。しかしながら、このような包装体では、
その製造工程が複雑化し製造に手間が掛かるとの問題点
がある。
【0012】このため、吸湿を嫌う被包装物用の積層フ
ィルムとしては、例えば、前記セロファンと同様に、そ
の表面を塩化ビニリデンコート処理して水蒸気バリアー
性を高めた、外層:塩化ビニリデンコート2軸延伸ポリ
エステル/ヒートシール層:PP、塩化ビニリデンコー
ト2軸延伸PP/PP;あるいは、アルミ、シリカ等が
極薄膜状に蒸着処理され、あるいはアルミ箔が積層フィ
ルム中に配置された、外層:2軸延伸PP/アルミ箔/
ヒートシール層:PE、2軸延伸PP/アルミ蒸着ポリ
エステル/PE、2軸延伸ポリエステル/アルミ箔/P
E等の積層フィルムが用いられている。
【0013】しかしながら、このように塩化ビニリデン
処理、アルミ蒸着処理、アルミ箔積層配置等の方法を採
用すると、何れの場合も積層フィルムの製造工程が複雑
(煩雑)化し、コストアップになるとの問題点がある。
【0014】このように、従来の多層フィルムでは、耐
熱性、耐衝撃性を有し、しかも、水蒸気バリアー性、易
開封性にも優れ、簡単かつ安価に製造し得るようなもの
は見出されていない。
【0015】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、耐熱性、耐衝
撃性に優れ、しかも、水蒸気バリアー性(防湿性)、易
開封性(易手裂き性)にも優れ、簡単かつ安価に製造で
きる積層フィルムを提供することを目的としている。
【0016】
【発明の概要】本発明に係る積層フィルムは、ポリアミ
ド樹脂(A)層と環状オレフィン系樹脂(c)層とが接着剤
(B)層を介して積層されてなっている。
【0017】本発明の好ましい態様においては、この積
層フィルムは、ポリアミド樹脂(A)層:1層と、環状オ
レフィン系樹脂(c)層:1層を有しており、具体的に
は、ポリアミド樹脂(A)層と接着剤(B)層と環状オレフィ
ン系樹脂(c)層とがこの順序で積層されてなっている。
【0018】本発明の好ましい態様においては、この積
層フィルムは、ポリアミド樹脂(A)層:2層と、環状オ
レフィン系樹脂(c)層:1層とを有しており、最外層が
何れもポリアミド樹脂(A)層であり、このような積層フ
ィルムとしては、具体的には、ポリアミド樹脂(A)層と
接着剤(B)層と環状オレフィン系樹脂(c)層と接着剤(B)
層とポリアミド樹脂(A)層とがこの順序で積層されてな
るものが挙げられる。
【0019】上記ポリアミド樹脂(A)層および/または
環状オレフィン系樹脂(c)層は、2軸延伸フィルムから
なることが好ましい。本発明では、上記ポリアミド樹脂
(A)層が、脂肪族ポリアミドおよび/またはメタキシリ
レン基含有ポリアミド(例:MXD−6)からなり、こ
のポリアミド樹脂(含む組成物)の相対粘度ηrel
1.6〜4.0dl/gであることが好ましい。
【0020】本発明では、上記接着剤(B)が、不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体にてグラフト変性されたグラ
フト変性エチレン・α-オレフィンランダム共重合体を
含有するものであることが好ましい。
【0021】本発明では、上記環状オレフィン系樹脂
(c)が、エチレンと、環状オレフィンとを共重合させて
得られるエチレン・環状オレフィンランダム共重合体、
環状オレフィンの開環(共)重合体、上記開環(共)重
合体の水素化物、およびこれらの(共)重合体のグラフ
ト変性物の何れか1種または2種以上からなることが好
ましい。
【0022】本発明の好ましい態様においては、上記ポ
リアミド樹脂(A)層の厚さ(合計)は0.5〜50μm
であり、接着剤(B)層の厚さ(合計)は0.5〜20μ
mであり、環状オレフィン系樹脂(c)層の厚さ(合計)
は5〜150μmであることが望ましい。
【0023】このような本発明に係る積層フィルムは、
耐熱性、耐衝撃性に優れ、しかも易開封性(手裂き
性)、水蒸気バリアー性(防湿性)にも優れている。こ
のような積層フィルムは、そのままで、あるいは必要に
よりさらにその上下両面にPE、PP、アルミ箔、紙な
どを積層・付着させて、例えば、食品、医薬品等の包装
用多層フィルム材料(包装材)として好適に用いられ
る。
【0024】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る積層フィルム
について具体的に説明する。 [積層フィルム]本発明に係る積層フィルムは、ポリア
ミド樹脂(A)層と環状オレフィン系樹脂(c)層とが、接着
剤(B)層を介して積層されてなっている。このような積
層フィルムとしては、具体的には、例えば、:(A)層
が1層であり、(C)層が1層である積層フィルム、:
(A)層が2層であり、(C)層が1層である積層フィルム、
:(A)層が1層であり、(C)層が2層である積層フィル
ム、(A)層が2層であり、(C)層が2層である積層フィ
ルムなどが挙げられる。
【0025】このような積層フィルムのうちで、上記
の積層フィルム(第1の積層フィルム)は、ポリアミド
樹脂(A)層と接着剤(B)層と環状オレフィン系樹脂(c)層
とがこの順序で積層されてなっている。
【0026】また、上記の積層フィルムには、(A)/
(B)/(C)/(B)/(A)層からなる積層フィルム、(A)/(B)
/(A)/(B)/(C)層からなる積層フィルムが挙げられる
が、これらの積層フィルムのうちで、最外層が何れも
(A)樹脂からなる積層フィルム(第2の積層フィル
ム)、すなわち、ポリアミド樹脂(A)層と接着剤(B)層と
環状オレフィン系樹脂(c)層と接着剤(B)層とポリアミド
樹脂(A)層とがこの順序で積層されてなっている第2の
積層フィルムが好ましい。
【0027】このような積層フィルムでは、各層の厚さ
は、特に限定されないが、耐熱性、耐衝撃性、易開封性
(手で容易に引き裂くことができること)、防湿性等を
考慮すると、積層フィルムの全体の厚さは、通常5〜2
50μm、好ましくは10〜100μm、より好ましく
は15〜70μmであることが望ましい。
【0028】また、該積層フィルム中のポリアミド樹脂
(A)層は、通常、厚さ0.5μm〜50μm、好ましく
は1〜15μmであることが望ましい。接着剤(B)層
は、通常、厚さ0.5〜20μm、好ましくは1〜10
μmであり、環状オレフィン系樹脂(c)層は、通常、厚
さ5〜150μm、好ましくは5〜50μmであること
が望ましい。
【0029】上記のポリアミド樹脂(A)層の厚さが0.
5μm未満では耐熱性及び耐衝撃性が著しく低下する傾
向があり、また50μmを超えると易開封性(手裂き
性)が著しく低下する傾向がある。この場合、ポリアミ
ド樹脂(A)層は、耐熱性、耐衝撃性を得られる積層フィ
ルムに付与できればできるだけ薄い方が手裂き性向上の
点で好ましい。
【0030】接着剤(B)層の厚さが0.5μm未満で
は、接着力が不充分となる傾向があり、20μmを超え
ると易手裂き性が低下する傾向がある。環状オレフィン
系樹脂(c)層の厚さが5μm未満では易開封性及び防湿
性が不充分になる傾向があり、また150μmを超える
と得られる積層フィルムの柔軟性が乏しくなり、例えば
包装フィルム用等としての実用性が低下する傾向があ
る。
【0031】このような本発明に係る積層フィルムで
は、ポリアミド樹脂(A)層および/または環状オレフィ
ン系樹脂(c)層は、2軸延伸フィルムから形成されてい
ることが好ましく、その延伸倍率は、(A)層、(C)層何れ
も、縦横両方向共に、1.0〜5.0倍、好ましくは
1.3〜4.0倍であり、面積延伸倍率では、1.5〜
20倍、好ましくは3.0〜18倍の2軸延伸フィルム
からなることが望ましい。このような量で二軸延伸され
た各フィルムからなる積層フィルムでは、耐衝撃性及び
耐熱性が格段に向上する傾向がある。
【0032】なお、これらの積層フィルムにおいて、上
記各層((A)、(B)、(C))が複数存在する場合には、上
記(A)層、(B)層、(C)層の厚さは、それぞれの層の合計
厚で示す。
【0033】例えば、本発明に係る上記第2の積層フィ
ルムは、ポリアミド樹脂(A)層と接着剤(B)層と環状オレ
フィン系樹脂(c)層と接着剤(B)層とポリアミド樹脂(A)
層とがこの順序で積層されてなっているが、このような
第2の積層フィルムでは、各層の厚さは特に限定されな
いが、易開封性、防湿性、耐衝撃性、包装用フィルムと
しての実用性等を考慮すると、2つのポリアミド樹脂
(A)層の厚さが合計で上記範囲、すなわち通常、0.5
μm〜50μm、好ましくは1〜15μmであり、かつ
2つの環状オレフィン系樹脂(c)層の厚さが合計で上記
範囲、すなわち通常、5〜150μm、好ましくは5〜
50μmであることが望ましい。また接着剤(B)層の厚
さは、合計で上記範囲、すなわち、通常、0.5〜20
μm、好ましくは1〜10μmであることが望ましい。
【0034】なお、このような第2の積層フィルムで
は、2つの接着剤(B)層あるいは2つの環状オレフィン
系樹脂(c)層の厚さは、それぞれの合計厚さがそれぞれ
上記範囲内にある限り、2つの接着剤(B)層同士、2つ
の環状オレフィン系樹脂(c)層同士は互いに同一の厚さ
であってもよく、異なっていてもよい。
【0035】このような第2の積層フィルムにおいて
も、2層ずつある(A)層(A1,A2)、(C)層(C1,C2)のう
ちの何れか1層、好ましくは2層、さらに好ましくは3
層、特に好ましくは4層すべて(A1,A2,C1,C2)が、第
1の積層フィルムと同様の二軸延伸フィルムから形成さ
れていることが望ましい。
【0036】このような本発明に係る積層フィルムは、
耐熱性、耐衝撃性に優れ、しかも易開封性(手裂き
性)、水蒸気バリアー性(防湿性)にも優れている。例
えば、本発明の積層フィルムは、フィルムの縦(加工方
向)及び横(加工直角方向)の両方向について手で容易
に引裂くことができ[評価方法/後述する実施例に記載
の易手裂き性評価方法参照]、透湿度(JIS Z02
08)は、通常、0.5〜18g/m2・24hr、好
ましくは2〜8g/m2・24hrの範囲にある。
【0037】このような積層フィルムは、そのままで、
あるいは必要によりさらにその上下両面にPE、PP、
アルミ箔、紙などを積層・付着させて、例えば、食品、
医薬品等の包装用多層フィルム材料(包装材)として好
適に用いられる。
【0038】以下、このような積層フィルムを構成する
ポリアミド樹脂(A)層、環状オレフィン系樹脂(c)層、接
着剤(B)層、積層フィルムの製法の順に、順次説明す
る。
【0039】[ポリアミド樹脂(A)層]ポリアミド樹脂
(A)層を構成するポリアミド樹脂(A)としては、相対粘度
ηrelが通常、1.6〜4.0dl/g、好ましくは
2.0〜3.8dl/gのものが用いられる。この相対
粘度ηrelが1.6dl/g未満では、ポリアミド樹脂
(A)のチップ(固体粒)の溶融押出時の溶融粘度が不足
しまた、4.0dl/gを越えると溶融押出時の流動性
が低下してしまい、いずれの場合も均一なフィルム膜面
が得られなくなる傾向がある。
【0040】このようなポリアミド樹脂(A)の相対粘度
ηrelは次の方法によって測定される。すなわち該ポリ
アミド樹脂(A)を、96%濃度の硫酸を使用してポリマ
ー濃度1g/100ml硫酸溶液を調製し、このポリア
ミド樹脂(A)の硫酸溶液の温度25℃におけるオストワ
ルド粘度計による落下時間を測定し溶剤の96%硫酸の
みの場合との比[ポリアミド樹脂(A)の硫酸溶液の落下
時間/96%硫酸の落下時間]をもって、相対粘度η
relとして表す。
【0041】本発明で用いられるポリアミド樹脂(A)と
しては、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、半芳香
族ポリアミド、これらのポリアミドの混合物が挙げられ
る。 <脂肪族ポリアミド>本発明で使用される脂肪族ポリア
ミドとしては、1種類の脂肪族ジアミン類と1種類の脂
肪族ジカルボン酸との単独重合体であってもよく、2種
以上の脂肪族ジカルボン酸と2種以上のジカルボン酸と
の共重合体であってもよく、1種または2種以上のラク
タム類の開環重合物であってもよい。
【0042】単独重合タイプの脂肪族ポリアミドとして
は、具体的には、例えば、ナイロン6,6、ナイロン
6,10などのポリアミド樹脂が挙げられ、共重合タイ
プの脂肪族ポリアミドとしては、具体的には、例えば、
ナイロン6/ナイロン6,6共重合体、ナイロン6/ナ
イロン6,10共重合体、ナイロン6,6/ナイロン
6,10共重合体が挙げられる。
【0043】この他に、ラクタム系のポリアミドとして
は、ε−カプロラクタムの開環重合体(ナイロン6)、
ω-アミノウンデカン酸の縮重合体(ナイロン11)、
ラウリンラクタムの開環重合体(ナイロン12)などが
挙げられる。
【0044】<芳香族ポリアミド>芳香族ポリアミドと
しては、芳香族ジアミン類と芳香族ジカルボン酸との縮
重合物であって、具体的には、例えば、m−フェニレン
ジアミンとイソフタル酸クロリドとの縮重合物、ヘキサ
メチレンジアミンとテレフタル酸クロリドとの縮重合物
(6Tナイロン)、p−フェニレンジアミンとテレフタ
ル酸クロリドとの縮重合物、等が挙げられる。
【0045】<半芳香族ポリアミド>半芳香族ポリアミ
ドとしては、ジアミン成分、ジカルボン酸成分の何れか
一方またはこれら成分の少なくとも一部が脂肪族で他方
(残部)が芳香族のものであり、必要によりラクタム
類、脂環族化合物(例:ビスp−アミノシクロヘキシル
メタン)を含んでいてもよい。このような半芳香族ポリ
アミドとして具体的には、例えば、ε−カプロラクタム
を主成分とし、このε−カプロラクタムにヘキサメチレ
ンジアミンとイソフタル酸とのナイロン塩やメタキシリ
レンジアミンとアジピン酸とのナイロン塩等を共重合さ
せたコポリマータイプのポリアミド、メタキシレンジア
ミンとアジピン酸との縮重合反応で得られる結晶性ポリ
アミド(例:MXD−6)、ヘキサメチレンジアミンと
イソフタル酸、テレフタル酸などとの縮重合物等が挙げ
られる。これらの半芳香族ポリアミドのうちでは、メタ
キシリレン基を有するものが好ましい。
【0046】本発明では、これらのポリアミドを1種単
独で用いてもよく、2種以上組み合わせて(混合)用い
てもよい。本発明の好ましい態様においては、ポリアミ
ド樹脂(A)は、脂肪族ポリアミド、メタキシリレン基含
有ポリアミド、または脂肪族ポリアミドとメタキシリレ
ン基含有ポリアミドとの混合物であり、さらに好ましく
は、メタキシレンジアミンとアジピン酸との縮重合反応
で得られる結晶性ポリアミド(MXD−6)、または上
記脂肪族ポリアミドとメタキシリレン基含有ポリアミド
(MXD−6)との混合物であることが望ましい。
【0047】また(A)層用のポリアミド樹脂には、上記
重合体の他に、他の重合体や滑剤、アンチブロック材、
帯電防止剤、安定剤、防曇剤等の各種添加剤を配合(含
有)しても良い。
【0048】なお、このようなポリアミド樹脂(A)は、
従来公知の製造方法によって製造することができる。 [環状オレフィン系樹脂(c)層]環状オレフィン系樹脂
(c)層用の樹脂としては、下記のエチレンと、環状オレ
フィンとを共重合させて得られるエチレン・環状オレフ
ィンランダム共重合体[I-1]、環状オレフィンの開環
(共)重合体[I-2]、上記開環(共)重合体の水素化
物[I-3]、これらの(共)重合体のグラフト変性物[I
-4]のいずれかを単独で用いることができ、またこれら
を組み合わせて用いることもできる。
【0049】これらのうち、エチレン・環状オレフィン
ランダム共重合体[I-1]が好ましく用いられる。
【0050】[I-1] エチレンと、下記式[I]または
[II]で表される環状オレフィンとを、好ましくはエ
チレン/環状オレフィン(モル比)で20〜95/80
〜5で共重合させて得られるエチレン・環状オレフィン
ランダム共重合体:
【0051】
【化1】
【0052】(式[I]中、nは0または1であり、m
は0または正の整数であり、qは0または1であり、R
1〜R18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に水素
原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていても
よい炭化水素基であり、R15〜R18は互いに結合して単
環または多環を形成していてもよく、かつ該単環または
多環は二重結合を有していてもよく、またR15とR16
で、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成してい
てもよい。)、
【0053】
【化2】
【0054】(式[II]中、pおよびqは0または正
の整数であり、mおよびnは0、1または2であり、R
1〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ハ
ロゲンで置換されていてもよい炭化水素基またはアルコ
キシ基であり、R9またはR10が結合している炭素原子
と、R13が結合している炭素原子またはR11が結合して
いる炭素原子とは直接あるいは炭素数1〜3のアルキレ
ン基を介して結合していてもよく、またn=m=0のと
きR15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環
または多環の芳香族環を形成していてもよい。)、[I-
2]上記式[I]または[II]で表される環状オレフ
ィンの開環重合体または共重合体、[I-3]上記開環重
合体または共重合体[I-2]の水素化物、および[I-4]
上記[I-1]、[I-2]または[I-3]のグラフト変性
物。
【0055】該環状オレフィン系樹脂(c)のサーマル・
メカニカルアナライザーで測定した軟化温度(TMA)
は60℃以上、好ましくは70℃以上であり、ガラス転
移点(Tg)は、30℃以上、好ましくは60℃以上、
さらに好ましくは70〜200℃であることが望まし
い。
【0056】また、この環状オレフィン系樹脂(c)の2
60℃におけるメルトフローレート(MFR:ASTM
D 1238)は、1〜100g/10分、好ましくは
5〜50g/10分であことが望ましい。
【0057】このような環状オレフィン系樹脂として
は、具体的には、例えば、エチレンとビシクロ[2.2.
1]-2-ヘプテン(=ノルボルネン)、その誘導体(例:
シクロペンタジエン-アセナフチレン付加物)などとの
共重合体が挙げられる。
【0058】これらの環状オレフィン系樹脂は、単独で
あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。な
おこのような環状オレフィン系樹脂は、特開昭60-16870
8号、同61-120816号、同61-115912号、同61-115916号、
同61-271308号、同61-272216号、同62-252406号および
同62-252407号などに記載の方法に準じて製造すること
ができる。
【0059】なお、上記グラフト変性物[I-4]の調製
の際には、変性剤としては、不飽和カルボン酸、その誘
導体などが用いられる。
【0060】本発明においては、この環状オレフィン系
樹脂に下記のような種々の重合体(樹脂成分)をブレン
ドして用いてもよい。
【0061】すなわちこの環状オレフィン系樹脂(c)層
には、本発明の目的を損なわない範囲で、「他の重合
体」が含有されていてもよく、このような「他の重合
体」としては、例えば、後述する接着剤(B)層用にも好
ましく用いられるα−オレフィン(共)重合体(例:高
密度ポリエチレン(HDPE)、低密度直鎖状ポリエチレン(L
LDPE))、ポリアミド、ポリエステル、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデンなどが挙げられる。
【0062】本発明では、またこの環状オレフィン系樹
脂(c)層には、EPR、EPDM、SBS、SEBS、
SIS、SEPSなどの衝撃強度を向上させるエラスト
マーが含有されていてもよい。
【0063】上記「他の重合体」のうちでは、透明性に
優れたα−オレフィン(共)重合体が好ましく、このよ
うなα-オレフィン(共)重合体のうちでは、具体的に
は、特に、後述する接着剤(B)層にも用いられる高密度
ポリエチレン(HDPE)、低密度直鎖状ポリエチレン
(LLDPE)などが好ましく用いられる。
【0064】また環状オレフィン系樹脂(c)層には、本
発明の目的を損なわない範囲で、紫外線吸収剤、耐熱安
定剤、耐候安定剤、耐光安定剤、帯電防止剤、スリップ
剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、核剤、滑剤、特定
波長の光だけを吸収する染料、顔料、天然油、合成油、
ワックスまたは可透光性の充填剤などの添加剤が含有さ
れていてもよい。
【0065】環状オレフィン系樹脂(c)層に、上記のよ
うな「他の成分」、エラストマー、充填剤などが含有さ
れる場合には、環状オレフィン系樹脂(c)層を形成する
際に、環状オレフィン系樹脂(c)に他の成分などをドラ
イブレンドしてもよく、あるいは予め環状オレフィン系
樹脂(c)と他の成分などとを溶融混練してペレタイズし
てこれを成形機に供給してもよい。また環状オレフィン
系樹脂(c)と他の成分などとを、別々にまたは一括して
溶剤で溶解して混合し、溶剤を除去した後に成形機に供
給してもよい。
【0066】[接着剤(B)層]本発明において、(B)層用
の接着剤としては、積層フィルムの製法に応じて、換言
すれば(A)層用のポリアミド樹脂(A)と、(C)層用の環状
オレフィン系樹脂(c)との積層加工方法に応じて、それ
ぞれ異なるものが用いられる。
【0067】これら各層あるいはフィルム(シート)の
積層加工方法としては、共押出Tダイ法、共押出インフ
レーション法、共押出コーティング法、ドライラミネー
ト法等種々の方法が挙げられるが、これらの加工方法自
体については後述する。
【0068】まず、共押出Tダイ法、共押出インフレー
ション法、共押出コーティング法の場合には、接着剤
(B)としては、ポリアミド樹脂接着用の公知の接着性樹
脂を広く用いることができ、好ましくは、不飽和カルボ
ン酸変性ポリオレフィン樹脂、不飽和ポリオレフィン等
の低(非)結晶性軟質共重合体、エチレン・アクリル酸
エステル・無水マレイン酸3元共重合体またはこれらを
含む接着性樹脂組成物等を用いることができる。
【0069】この内で、好ましく用いられる不飽和カル
ボン酸変性ポリオレフィン樹脂について、詳細に以下に
説明する。 [不飽和カルボン酸変性ポリオレフィン樹脂]不飽和カ
ルボン酸変性ポリオレフィン樹脂(変性ランダム共重合
体とも言う)としては、不飽和カルボン酸またはその誘
導体のグラフト量が0.01〜10重量%、好ましくは
0.1〜5重量%であり、メルトフローレート(MFR
2:ASTM D1238,F)が、0.1〜50g/1
0分、好ましくは0.2〜20g/10分であり、密度
が0.850〜0.905g/cm3、好ましくは0.
860〜0.900g/cm3であり、エチレン含量が
75〜95モル%、好ましくは77〜93モル%であ
り、しかも、X線による結晶化度が30%未満、好まし
くは10%未満、さらに好ましくは7%未満である変性
ランダム共重合体が用いられる。
【0070】不飽和カルボン酸またはその誘導体のグラ
フト量が0.01重量%未満では、ポリアミド樹脂(A)
及び環状オレフィン系樹脂(c)との接着性が充分に良好
とならない場合があり、一方10重量%を超えると、一
部架橋を起こし、成形性が低下し、透明性、接着強度も
低下する傾向がある。
【0071】MFR2が上記範囲内では、成形性、接着
性の両方に優れるが、上記範囲以外では、何れにしても
溶融粘度が高すぎるかまたは低すぎるため、成形性、接
着強度に劣ることがある。密度、X線結晶化度が上記範
囲内では熱処理後の接着強度等に優れるが、密度が0.
905g/cm3を超えるもの及び、X線による結晶化
度が30%以上であるものは、熱処理後の接着強度が低
下することがある。
【0072】このような不飽和カルボン酸変性ポリオレ
フィン樹脂を形成する際に用いられるα-オレフィンと
しては、通常、炭素数が3〜20程度のα-オレフィン
が用いられ、具体的には、例えば、プロピレン、1-ブ
テン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オク
テン、1-デセン、1-テトラデセン、1-オクタデセン
等が挙げられる。本発明では、これらのα-オレフィン
を1種または2種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0073】本発明で用いられる不飽和カルボン酸変性
ポリオレフィン樹脂(変性ランダム共重合体)の基体
(ベース)となるエチレン・α-オレフィンランダム共
重合体は、通常、MFR2が0.1〜50g/10分、
密度が0.850〜0.905g/cm3、エチレン含
量が75〜95モル%及びX線による結晶化度が30%
未満のものである。
【0074】前記エチレン・α-オレフィンランダム共
重合体にグラフトする不飽和カルボン酸またはその誘導
体としては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テ
トラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、ナジック酸TM(エンドシス-
ビシクロ[2,2,1]ヘプト-5-エン-2,3-ジカル
ボン酸)等の不飽和カルボン酸、またはその誘導体
(例:酸ハライド、アミド、イミド、無水物、エステル
など)が挙げられ、該不飽和カルボン酸の誘導体として
は、具体的には、例えば、塩化マレニル、マレイミド、
無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメ
チル、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエートなど
が挙げられる。
【0075】これらの中では、不飽和ジカルボン酸また
はその酸無水物が好適であり、とくに、マレイン酸、ナ
ジック酸TMまたはこれらの酸無水物が好適である。該不
飽和カルボン酸またはその誘導体から選ばれるグラフト
モノマーを前記エチレン・α-オレフィンランダム共重
合体にグラフト共重合して変性物を製造するには、従来
公知の種々の方法を適宜利用することができる。このよ
うな変性物は、例えば、上記エチレン・α-オレフィン
ランダム共重合体を溶融させ、上記グラフトモノマーを
添加してグラフト共重合させる方法、あるいは上記エチ
レン・α-オレフィンランダム共重合体を溶媒に溶解さ
せ上記グラフトモノマーを添加してグラフト共重合させ
る方法などがある。
【0076】何れの場合にも、前記グラフトモノマーを
効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル反応
開始剤(ラジカル開始剤)の存在下に反応を実施するこ
とが好ましい。
【0077】グラフト反応は、通常、60〜350℃の
温度で行われる。ラジカル開始剤は、エチレン・α-オ
レフィンランダム共重合体100重量部に対して、通
常、0.001〜1重量部の量で用いられる。
【0078】このようなラジカル開始剤としては、有機
ペルオキシド、有機ペルエステル、その他アゾ化合物が
挙げられる。これらのラジカル開始剤の中でも、ジクミ
ルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシド、
2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキ
シ)ヘキシン-3、2,5-ジメチル-2,5-ジ(ter
t-ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4-ビス(ter
t-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン等のジア
ルキルオキシドが好ましい。
【0079】本発明で用いられる不飽和カルボン酸変性
ポリオレフィン樹脂(変性ランダム共重合体)は、前記
未変性のエチレン・α-オレフィンランダム共重合体に
より一部が希釈されていてもよいが、その場合は、不飽
和カルボン酸等のグラフト量は、全体で前記範囲内であ
ることが必要である。
【0080】また、本発明において用いられる変性ラン
ダム共重合体は、一部に結晶化度が前記範囲以外の量の
変性もしくは未変性ランダム共重合体を用いてもよい
が、その場合は、結晶化度が全体で前記範囲内であるこ
とが必要である。
【0081】上述したような接着剤(B)として、具体的
には、例えば、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂
(例えば、商品名「アドマー」:三井石油化学工業
(株)製、「モディック」:三菱化学(株)製など)、
不飽和ポリオレフィン等の低(非)結晶性軟質共重合
体、エチレン・アクリル酸エステル・無水マレイン酸3
元共重合体(「ボンダイン」:住化シーディエフ化学
(有)製)またはこれらを含む接着性樹脂組成物等を用
いることができる。
【0082】上記接着剤(B)を用いて、上記共押出Tダ
イ法、共押出インフレーション法あるいは共押出コーテ
ィング法にて、積層フィルムを製造する場合には、用い
られる接着剤(B)のMFR(JIS K 6760,19
0℃)は、通常、0.01〜100g/10分、好まし
くは0.1〜50g/10分、より好ましくは1.0〜
20g/10分であることが望ましい。
【0083】またドライラミネート法の場合は、市販の
接着剤(ウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテル
系、アクリル系、酢酸ビニル系等)を広く用いることが
できる。
【0084】ウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテ
ル系、アクリル系、酢酸ビニル系接着剤(B)として、よ
り具体的には下記のようなものが挙げられ、好ましくは
二液溶剤型脂肪族ポリエステル系のものが用いられる。
【0085】具体例としては、「LX-704」(大日
本インキ化学工業(株)製、脂肪族ポリエステル)、
「E-263」(大日精化工業(株)製、脂肪族ポリエ
ステル)、「AD502」(東洋モートン(株)製、脂
肪族ポリエステル)などが挙げられる。
【0086】[積層フィルムの製造]本発明の積層フィ
ルムは、例えば、共押出によるフィルム成形法にて製造
してもよく、フィルムラミネーション成形法にて製造し
てもよい。共押出によるフィルム成形法としては、さら
に具体的には、共押出Tダイ法、共押出インフレーショ
ン法、共押出ラミネーション法等が挙げられ、フィルム
ラミネーション成形法としては、さらに具体的にはドラ
イラミネーション法が挙げられる。
【0087】これらの成形法(積層加工方法)のうちで
は、共押出によるフィルム成形法が好ましい。この共押
出成形法では、フィルムラミネーション法のように、加
工時に使用される接着剤中の溶媒(例:ドライラミネー
ション用の接着剤中の有機溶媒)を乾燥・飛散させる必
要がなく、溶媒乾燥工程が不要であり、フィルムラミネ
ーション法と比較してより生産性に優れる。
【0088】このドライラミネーション法では、各層用
のフィルム(A)−(C)の何れかの内面好ましくはポリアミ
ド樹脂(A)フィルム面に接着剤(B)を塗布し、例えば(A)
/(B)/(C)の順に(あるいは(A)/(B)/(C)/(B)/(A)
などの順に)積層した後、熱風炉中で例えば、80〜1
20℃程度の温度で加熱し、接着剤(B)層中の溶媒を飛
散させ、次いで、60〜80℃で熱ロールにより圧着
(圧力:1〜10kg/cm2)して巻き取り、巻き取
られた積層フィルムを35〜45℃程度の温度で24時
間以上保持してエージングを行い、積層フィルム中の接
着剤(B)の硬化を促進させることが好ましい。
【0089】また、本発明においては、このような積層
フィルムの製造の際には、積層フィルムあるいは積層フ
ィルム形成用の各フィルムに2軸延伸加工を施すことが
好ましく、このように2軸延伸加工を施すと、いっそう
耐熱性及び耐衝撃性に優れた積層フィルムが得られる。
【0090】2軸延伸加工を行う場合は、共押出Tダイ
法でのテンター逐次2軸延伸、テンター同時2軸延伸、
または共押出インフレーション法でのチューブラー2軸
延伸なるインライン延伸加工方法などが挙げられ、好ま
しくは共押出Tダイ法でのテンター逐次2軸延伸加工法
を採用することが生産性の点でより望ましい。
【0091】この共押出逐次2軸延伸法では、各層用の
樹脂を押出機から溶融積層化してTダイから押出したシ
ートをまず縦方向に50〜120℃の温度で加熱された
熱ロールにて延伸し、次いで、加熱炉中、80〜140
℃で「テンター」と称するクリップによりフィルム両端
部をつまんで横方向に延伸し、最終的に140〜210
℃程度の温度でヒートセットして延伸フィルムを熱安定
化(熱固定)させることが好ましい。
【0092】本発明では、各層用フィルム(A)、(C)の延
伸倍率は、縦横方向に、それぞれ通常1.0〜5.0
倍、好ましくは1.3〜4.0倍であることが望まし
い。また、該フィルムの面積延伸倍率では、通常1.5
〜20倍、好ましくは3.0〜18倍であることが望ま
しい。
【0093】以下、本発明に係る積層フィルムの層構成
と該積層フィルムの成型方法を例示する。本発明に係る
積層フィルムが、例えば、ポリアミド樹脂(A)層/接着
剤(B)層/環状オレフィン樹脂(c)層からなる3層フィル
ムである場合には、3層共押出キャスト法、3層共押出
インフレーション法、層(A)用のポリアミド樹脂フィル
ムへの接着剤(B)および環状オレフィン系樹脂(C)の共押
出ラミネーション法、ポリアミド樹脂(A)の2軸延伸フ
ィルムと環状オレフィン系樹脂(C)フィルムとの接着剤
(B)層を介したドライラミネーション法にて製造するこ
とが好適である。
【0094】また、本発明に係る積層フィルムが、上記
層(A)、(B)、(C)の3層構成であり、しかも2軸延伸さ
れたフィルムである場合は、3層共押出テンター2軸延
伸法あるいは3層共押出チューブラー2軸延伸法にて製
造することが好適である。
【0095】本発明に係る積層フィルムが、例えばポリ
アミド樹脂(A)層/接着剤(B)層/環状オレフィン系樹脂
(c)層/接着剤(B)層/ポリアミド樹脂(A)層からなる積
層フィルムである場合には、5層共押出Tダイ法、5層
共押出インフレーション法、ポリアミド樹脂(A)層用ポ
リアミドフィルムへの接着剤(B)/環状オレフィン系樹
脂(C)/接着剤(B)の共押出ラミネーションが好適であ
る。
【0096】また、本発明の積層フィルムが、上記5層
構成で、しかも2軸延伸フィルムである場合には、5層
共押出テンター2軸延伸法あるいは5層共押出チューブ
ラー2軸延伸法にて製造することが好適である。
【0097】このようにして得られた積層フィルムの全
体の厚さは、通常5〜250μm、好ましくは10〜1
00μm、より好ましくは15〜70μmであることが
望ましい。
【0098】以上、積層フィルムの層構成と該積層フィ
ルムの成型方法を例示したが、本発明においては、この
ような積層フィルムには、さらにその上下両面あるいは
何れか一方面に、紙、アルミ箔、PE層[特に、高密度
ポリエチレン(HDPE)層、低密度直鎖状ポリエチレ
ン(LLDPE)層]、PP層等の「別の層」が必要に
より、1層あるいは数層適宜組み合わせて積層されてい
てもよい。
【0099】このように「別の層」を有する積層フィル
ムを製造するには、例えば、層(A)と層(B)と層(C)との
積層時に、同時にこれらの「別の層」を積層・形成して
もよく、また層(A)と層(B)と層(C)とを積層して得られ
た積層フィルムに、さらに「別の層」を1層、2層と逐
次的に積層形成してもよく、これらの「別の層」の積層
・形成方法は、特に限定されない。PE層やPP層は袋
にするときのヒートシール層として好適に用いられる。
【0100】このような「別の層」を有する本発明に係
る積層フィルムの具体的例を示す。なお、この積層フィ
ルムは、ポリアミド樹脂(A)層/接着剤(B)層/環状オレ
フィン系樹脂(c)層/接着剤(B)層/ポリアミド樹脂(A)
層からなる5層積層フィルムであることが好ましいが、
ポリアミド樹脂(A)層/接着剤(B)層/環状オレフィン系
樹脂(c)層からなる3層積層フィルムであってもよい。
【0101】(イ)上記3層好ましくは5層の積層フィル
ム/PE層、(ロ)上記3層好ましくは5層の積層フィル
ム/PP層、(ハ)上記3層好ましくは5層の積層フィル
ム/アルミ箔/PE層、(ニ)紙/PE層/上記3層好ま
しくは5層の積層フィルム/アルミ箔/PE層、(ホ)上
記3層好ましくは5層の積層フィルム/PE層/紙/P
E層。
【0102】上記の(イ)〜(ホ)に記載の各積層フィ
ルムは、包装用フィルムとして必要な優れた耐熱性と耐
衝撃性とを有するとともに、易開封性(易手引き裂き
性)及び高防湿性の両機能を兼ね備えており、特に食
品、医薬品等の包装用フィルムとして好適に利用でき
る。
【0103】以下、本発明に係る積層フィルムあるいは
包装材(包材)のさらに具体的な使用例を示す。 (a)上記3層または5層の積層フィルム:キャンディ
ー、チョコレート等の捻り包装材。
【0104】(b)上記3層または5層の積層フィルム/
PE:スナック菓子、漬物、水産練り製品、各種真空包
装品等の包材。 (c)化粧紙/上記3層または5層の積層フィルム/P
E:米菓包材。
【0105】(d)上記3層または5層の積層フィルム/
紙/アルミ箔/PE:粉末スープ等の包材。 (e)上記3層または5層の積層フィルム/PP:緑茶等
の包材。
【0106】(f)上記3層または5層の積層フィルム/
アルミ箔/PE,PP:保香食品の包材。 以上、種々の使用例を示したが、本発明に係る積層フィ
ルムは、包装材に易開封性及び高防湿性の両機能を付与
し、実用性に富む包装体(包装材)となっている。
【0107】なお、包装用フィルムに、被包装物に対す
る隠蔽性が求められる場合には、基材フィルムとして、
隠蔽性のあるもの、例えば、内部紙化法で作られた合成
紙や上記アルミ蒸着フィルムなどを用い、この基材フィ
ルム上に本発明の積層フィルム層を積層形成すればよ
い。
【0108】
【発明の効果】本発明の積層フィルムは、特に食品、薬
品等の包装用フィルムとして必要な耐熱性、耐衝撃性を
保持しつつ、従来品に比して格段に優れた易開封性(手
裂き性)及び水蒸気バリアー性(防湿性)を示す。本発
明の積層フィルムを、従来の包装フィルムの外層とする
ことで、従来例にない易開封性(易手裂き性)及び高防
湿性機能を有する、食品、薬品等の包装用フィルムを提
供することができる。
【0109】しかもこのような本発明に係る積層フィル
ムは、比較的簡単かつ安価に製造できる。
【0110】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例により何等限定され
るものではない。
【0111】下記の実施例、比較例で用いたフィルム物
性等の測定、評価法は以下の通り。 (1)易手裂き性(易開封性) フィルムの縦方向及び横方向に、直接手で容易に裂ける
か否かについて評価した。評価基準は、抵抗なく容易に
裂けるものを「○」、やや抵抗があるが裂けるものを
「△」、全く裂けないものを「×」とした。 (2)防湿性 透湿度測定方法:JIS Z 0208 に準拠してフィ
ルムの透湿度(g/m2・24時間)を測定した。 (3)耐熱性 15mm短冊状のフィルムに、10cm長の標線を記入
し、このフィルムを所定の温度(120℃または140
℃)に設定された加熱オーブン中に5分間放置した後、
標線長さL(cm)を測定した。このときの加熱収縮
率:[(10−L)/10]×100(%)を以て、耐
熱性を評価した。 (4)耐衝撃性 フィルムインパクトテスター(東洋精機(株)製、先端
半径1/2インチ球)を使用して、フィルム突き破り強
度を以て、耐衝撃性を評価した。
【0112】
【実施例1】合流方式が、フィードブロック3種5層型
の押出機(スクリュー直径90mm、65mm、65m
m)を用い、コートハンガー型のT−ダイ(ダイ開口幅
460mm、ダイスリット幅1.5mm)から、T−ダ
イ部における温度280℃で、下記各押出樹脂を溶融積
層化しながら、下記260μm厚み、下記構成の3種5
層型積層シートを押出し、冷却ロールに巻き付けて冷却
固化せしめ、引き取りを行った。その後、直ちにその押
出シートを逐次2軸延伸方式の装置に導き、2軸延伸加
工を行った。
【0113】その2軸延伸加工の方法は、まず縦ロール
延伸を行い、その後、横テンター延伸を逐次的に行う一
般的な方法を採用した。このようにして得られた積層フ
ィルムの各種物性を評価した。
【0114】結果を表1に示す。以下に本発明の実施例
での樹脂の種類、延伸加工条件等を示す。 押出シート:ポリアミド樹脂(A) : (A-i)商品名「UBEナイロン 1023FD」 (宇部興産(株)製、ナイロン6、相対粘度ηrel3.
6、密度1.13g/cm3、融点225℃)、 (A-ii)商品名「MXナイロン6007」 (三菱ガス化学(株)製、メタキシリレン基含有ポリア
ミド、相対粘度ηrel2.7g/dl、密度1.22g
/cm3、融点240℃) 上記2種類のポリアミド樹脂を前者のナイロン6が80
重量%、後者のメタキシリレン基含有ポリアミドが20
重量%(合計100重量%)となるように、両者チップ
を押出前にタンブラーミキサーにより固体状態で混合し
たものを使用した。接着剤(B) : (B-i)商品名「アドマー:QF551」 (三井石油化学工業(株)製、ASTM 1238に準
じて230℃で測定したMFR:5.7g/10分) (B-ii)商品名「アペル :APL8008」 (三井石油化学工業(株)、エチレン−環状オレフィン
ランダム共重合体、ASTM 1238に準じて260
℃で測定したMFR:17g/10分、ガラス転移温
度:70℃)環状オレフィン系樹脂(c) : (c-i)商品名「アペル:APL6509T」 (三井石油化学工業(株)、エチレン−環状オレフィン
ランダム共重合体、ASTM 1238に準じて260
℃で測定したMFR:40g/10分、ガラス転移温
度:80℃) 構成: ポリアミド樹脂(A)(UBEナイロン1023FD):
27μm 接着剤(B)(QF551):14μm 環状オレフィン系樹脂(c)(APL8008):177
μm 接着剤(B)(QF551):14μm ポリアミド樹脂(A)(UBEナイロン1023FD):
27μm(A)+(B)+(C)+(B)+(A)の合計厚み:
260μm。
【0115】引取速度:6m/分 2軸延伸加工: 延伸倍率:縦3.5倍×横3.5倍 延伸温度:縦延伸ロール 70℃、横延伸テンター 1
00℃、熱固定温度200℃延伸後フィルム総厚み:21μm 結果を表1に示す。
【0116】
【比較例1】フィルムとして、市販の防湿セロファン
「MST#300(東セロ(株)製、両面塩化ビニリデ
ンコートセロファン、21μm厚み」を用い、実施例1
と同様にしてフィルム物性評価を行った。
【0117】結果を表1に示す。
【0118】
【比較例2】フィルムとして、市販の2軸延伸熱可塑性
ポリエステルフィルム「エンブレットPET#12」
(ユニチカ(株)社製、12μm厚み)を用い、実施例
1と同様にしてフィルムの物性を評価した。
【0119】結果を表1に示す。
【0120】
【比較例3】フィルムとして、市販の2軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム「OPU1#20」(東セロ(株)製、
20μm厚み)を用い、実施例1と同様にしてフィルム
物性評価を行った。
【0121】結果を表1に示す。
【0122】
【表1】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド樹脂(A)層と環状オレフィン系
    樹脂(c)層とが接着剤(B)層を介して積層されてなる積層
    フィルム。
  2. 【請求項2】ポリアミド樹脂(A)層が1層であり、環状
    オレフィン系樹脂(c)層が1層である請求項1に記載の
    積層フィルム。
  3. 【請求項3】ポリアミド樹脂(A)層が2層であり、環状
    オレフィン系樹脂(c)層が1層であり、最外層が何れも
    ポリアミド樹脂(A)層である請求項1に記載の積層フィ
    ルム。
  4. 【請求項4】ポリアミド樹脂(A)層および/または環状
    オレフィン系樹脂(c)層が2軸延伸フィルムからなるこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の積層フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】ポリアミド樹脂(A)が、脂肪族ポリアミド
    および/またはメタキシリレン基含有ポリアミドからな
    り、相対粘度ηrelが1.6〜4.0dl/gであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の積層フィ
    ルム。
  6. 【請求項6】接着剤(B)が、不飽和カルボン酸またはそ
    の誘導体にてグラフト変性されたグラフト変性エチレン
    ・α-オレフィンランダム共重合体を含有することを特
    徴とする請求項1〜5の何れかに記載の積層フィルム。
  7. 【請求項7】環状オレフィン系樹脂(c)が、エチレン
    と、環状オレフィンとを共重合させて得られるエチレン
    ・環状オレフィンランダム共重合体、環状オレフィンの
    開環(共)重合体、上記開環(共)重合体の水素化物、
    およびこれらの(共)重合体のグラフト変性物の何れか
    1種または2種以上からなることを特徴とする請求項1
    〜6の何れかに記載の積層フィルム。
  8. 【請求項8】ポリアミド樹脂(A)層の厚さ(合計)が
    0.5〜50μmであり、接着剤(B)層の厚さ(合計)
    が0.5〜20μmであり、環状オレフィン系樹脂(c)
    層の厚さ(合計)が5〜150μmである請求項1〜7
    の何れかに記載の積層フィルム。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の何れかに記載の積層フィル
    ムからなる層を有する包装材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003086751A3 (de) * 2002-04-12 2004-05-06 Ticona Gmbh Mehrschichtige, schlauchförmige verpackungshülle
JP2014221666A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 スタープラスチック工業株式会社 フィルムロール包装体
WO2020022334A1 (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 日本製紙株式会社 ハードコートフィルム及びその製造方法
US11970593B2 (en) 2018-07-27 2024-04-30 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Hard coat film and method for producing same

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