JPH10119031A - ワイヤソーのワイヤ走行制御装置 - Google Patents

ワイヤソーのワイヤ走行制御装置

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JPH10119031A
JPH10119031A JP27963696A JP27963696A JPH10119031A JP H10119031 A JPH10119031 A JP H10119031A JP 27963696 A JP27963696 A JP 27963696A JP 27963696 A JP27963696 A JP 27963696A JP H10119031 A JPH10119031 A JP H10119031A
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wire
reel
wire reel
dancer roller
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JP27963696A
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Shinji Shibaoka
伸治 芝岡
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0069Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of devices for tensioning saw wires

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】応答性の高いワイヤ走行制御を行うことができ
るワイヤソーのワイヤ走行制御装置の提供。 【解決手段】走行するワイヤ14に所定の張力を付与す
るダンサローラ24A、24Bにロードセル42A、4
2Bを設け、該ダンサローラ24A、24Bにかかる荷
重を検出する。そして、その検出値に応じて両ワイヤリ
ール12A、12Bから繰り出すワイヤ14の繰出量又
は巻取量を調整する。これにより、例えば、ワイヤ14
が瞬時的に撓んだような場合であっても、瞬時にワイヤ
14の走行を安定させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤソーのワイヤ
走行制御装置に係り、特にシリコン、ガラス、セラミッ
クス等の脆性材料を切断するワイヤソーのワイヤ走行制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のワイヤソーにおいて、一
対のワイヤリール間を走行するワイヤの走行制御は、一
定荷重が付与されたダンサローラの変位を検出し、その
変位がゼロになるように両ワイヤリールの繰出量と巻取
量を調整することにより行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の走行制御方法では、ワイヤが撓んでから実際に
ダンサローラが動きだすまでには時間がかかるため、応
答性が悪いという欠点がある。また、通常、ダンサロー
ラは、リニアガイド等でスライド自在に支持されている
が、そのガイド部が汚れたり、磨耗したりすると、動作
抵抗が増し、安定した走行制御ができないという欠点が
ある。
【0004】一方、このような問題を解決する手段とし
て、特開平7−276217号公報に両ワイヤリールを
差動装置に連結して、ワイヤの走行を制御する方法も開
示されているが、構造が複雑となるという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、応
答性の高いワイヤ走行制御を行うことができるワイヤソ
ーのワイヤ走行制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
るために、繰出側のワイヤリールと巻取側のワイヤリー
ルとの間を走行するワイヤを複数の溝付ローラに巻きか
けてワイヤ列を形成し、該ワイヤ列に砥粒を含む加工液
を供給しながら被加工物を押し当てることにより、該被
加工物を多数のウェーハに切断するワイヤソーにおい
て、前記ワイヤリールと前記複数の溝付ローラとの間に
設置され、前記ワイヤリールと前記複数の溝付ローラと
の間を走行するワイヤに所定の張力を与えるダンサロー
ラと、前記ダンサローラに設けられ、該ダンサローラに
かかる荷重を検出する荷重検出器と、前記荷重検出器の
検出値に応じて前記ワイヤリールのワイヤ繰出量又は巻
取量を可変するように前記ワイヤリールを制御する制御
装置と、からなることを特徴とする。
【0006】本発明は、ダンサローラにかかる荷重を検
出し、その検出結果に応じて両ワイヤリールのワイヤ繰
出量又は巻取量を調整する。具体的には、ダンサローラ
にかかる荷重が増加した場合は、繰出側のワイヤリール
では繰出量を増加し、巻取側のワイヤリールでは巻取量
を減少させる。逆に、ダンサローラにかかる荷重が減少
した場合は、繰出側のワイヤリールでは繰出量を減少さ
せ、巻取側のワイヤリールでは巻取量を増加させる。こ
れにより、例えば、ワイヤが瞬時的に撓んだような場合
であっても、瞬時にワイヤの走行を安定させることがで
きる。
【0007】また、本発明は前記目的を達成するため
に、繰出側のワイヤリールと巻取側のワイヤリールとの
間を走行するワイヤを複数の溝付ローラに巻きかけてワ
イヤ列を形成し、該ワイヤ列に砥粒を含む加工液を供給
しながら被加工物を押し当てることにより、該被加工物
を多数のウェーハに切断するワイヤソーにおいて、前記
ワイヤリールと前記複数の溝付ローラとの間に設置さ
れ、前記ワイヤリールと前記複数の溝付ローラとの間を
走行するワイヤをガイドするガイドローラと、前記ガイ
ドローラに設けられ、該ガイドローラにかかる荷重を検
出する荷重検出器と、前記荷重検出器の検出値に応じて
前記ワイヤリールのワイヤ繰出量又は巻取量を可変する
ように前記ワイヤリールを制御する制御装置と、からな
ることを特徴とする。
【0008】本発明は、ワイヤをガイドするガイドロー
ラにかかる荷重を検出し、その検出値に応じて両ワイヤ
リールのワイヤ繰出量又は巻取量を調整する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るワイヤソーのワイヤ走行制御装置の好ましい実施の形
態について詳説する。まず、ワイヤソー10の全体構成
について説明する。図1に示すように、一方のワイヤリ
ール12A(以下、第1のワイヤリール12Aとい
う。)から繰り出されたワイヤ14は、ガイドローラ1
6、16、…で形成されるワイヤ走行路を通って3本の
溝付きローラ18、18、18に巻き掛けられる。この
3本の溝付ローラ18、18、18の外周部には、それ
ぞれ多数の溝が一定ピッチで形成されており、前記ワイ
ヤ14は、この溝付ローラ18の溝に順次巻き掛けられ
て水平なワイヤ列20を形成する。そして、ワイヤ列2
0を形成したワイヤ14は、前記3本の溝付ローラ1
8、18、18を挟んで左右対称に形成された他方側の
ワイヤ走行路を通って他方側のワイヤリール12B(以
下、第2のワイヤリール12Bという。)に巻き取られ
る。
【0010】ここで、前記第1、第2のワイヤリール1
2A、12Bには、それぞれモータ22A、22Bが連
結されており(以下、第1のワイヤリール12Aに連結
されたモータ22Aを第1のモータ22Aといい、第2
のワイヤリール12Bに連結されたモータ22Bを第2
のモータ22Bという。)、この第1、第2のモータ2
2A、22Bを同期させて駆動することにより、前記ワ
イヤ14は前記第1、第2のワイヤリール12A、12
B間を高速で往復走行する。
【0011】前記ワイヤ列20の両側に形成されたワイ
ヤ走行路には、それぞれダンサローラ24A、24Bが
配設されており(以下、第1のワイヤリール12A側に
配設されたダンサローラ12Aを第1のダンサローラ2
4Aといい、第2のワイヤリール12B側に配設された
ダンサローラ12Bを第2のダンサローラ24Bとい
う。)、該第1、第2のダンサローラ24A、24B
は、それぞれ所定重量のデッドウェイト26A、26B
が吊設されて、走行するワイヤ14に所定の張力を付与
している。
【0012】以上ように構成されたワイヤソー10にお
いて、被加工物であるインゴット28の切断は、高速走
行するワイヤ列20にインゴット28を押し当てること
により行う。この際、前記ワイヤ列20には、図示しな
いスラリ噴射ノズルを介してスラリが供給され、インゴ
ット28は、このスラリ中に含有される砥粒のラッピン
グ作用でウェーハに切断される。
【0013】次に、本発明に係るワイヤソーのワイヤ走
行制御装置について説明する。図2に示すように、前記
第1のダンサローラ24Aは、ワイヤソー10の装置本
体に設けられたリニアガイド30A上をスライダ32A
にガイドされてスライド自在に支持されている。この第
1のダンサローラ24Aには、第1のダンサローラ24
Aの変位量を検出する第1の変位検出装置34Aが設け
られており、該第1の変位検出装置34Aは、次のよう
に構成される。
【0014】図2に示すように、前記第1のダンサロー
ラ24Aには、カウンターウェイト35Aが設けられて
おり、該カウンターウェイト35Aは前記リニアガイド
30Aの上方に設けられたプーリ36Aによって吊設さ
れている。このプーリ36Aにはエンコーダ38Aが接
続されており、該エンコーダ38Aは前記プーリ36A
の回転数を検出し、その検出値を制御装置40に出力す
る。制御装置40は、そのプーリ36Aの回転数から、
前記第1のダンサローラ24Aの基準点からの変位量を
算出する。
【0015】また、前記第1のダンサローラ24Aに
は、前記スライダ32Aとの連結部24aに第1のロー
ドセル42Aが設けられている。この第1のロードセル
42Aは前記第1のダンサローラ24Aにかかる荷重を
検出し、その検出結果を前記制御装置40に出力する。
前記第2のダンサローラ24Bにも、前記第1のダンサ
ローラ24Aに設けられた第1の変位検出器34Aと同
様の構成の第2の変位検出装置34Bと、第2のロード
セル42Bが設けられており、前記第2のダンサローラ
24Bの基準点からの変位量と、前記第2のダンサロー
ラ24Bにかかる荷重が検出される。そして、その検出
結果は、それぞれ前記制御装置40に出力される。
【0016】図1に示すように、前記制御装置40は、
前記第1の変位検出装置34Aの検出結果(第1のダン
サローラ24Aの基準点からの変位量)と、前記第1の
ロードセル42Aの検出結果(第1のダンサローラ24
Aにかかる荷重)とから、前記第1のワイヤリール12
Aのワイヤ繰出量又は巻取量を調整する。これと同時
に、前記制御装置40は、前記第2の変位検出装置34
Bの検出結果(第2のダンサローラ24Bの基準点から
の変位量)と、前記第2のロードセル42Bの検出結果
(第1のダンサローラ24Bにかかる荷重)とから、前
記第2のワイヤリール12Bのワイヤ繰出量又は巻取量
を調整する。
【0017】前記のごとく構成された本発明に係るワイ
ヤソーのワイヤ走行制御装置の実施の形態の作用は次の
通りである。まず、ワイヤソー10における一般的なワ
イヤ走行方式について説明する。ワイヤソーのワイヤ走
行方式には、ワイヤ14を一方向のみに走行させる一方
向送り方式と、ワイヤ14を往復走行させる双方向送り
方式の2通り走行方式がある。
【0018】一方向送り方式の場合は、たとえば、図1
において、第1のワイヤリール12Aを繰出側とし、当
該第1のワイヤリール12Aから繰り出したワイヤ14
を第2のワイヤリール12Bで巻き取るという方式であ
る。一方、双方向送り方式の場合は、基本的にワイヤ1
4を一対のワイヤリール12A、12B間で往復走行さ
せるが、このとき、第1のワイヤリール12Aから第2
のワイヤリール12Bに向かう方向(往方向)のワイヤ
送り量を、第2のワイヤリール12Bから第1のワイヤ
リール12Aに向かう方向(復方向)のワイヤ送り量よ
りも多くすることにより、結果的に、第1のワイヤリー
ル12Aから第2のワイヤリール12Bに向かう方向
(往方向)にワイヤ14を供給するようにしている。
【0019】そして、一方向送り方式、双方向送り方式
のいずれの場合であっても、ワイヤ14は、あらかじめ
制御装置40に設定された走行プログラムに従って走行
する。すなわち、制御装置40は、あらかじめ設定され
た走行プログラムに従って第1、第2のモータ22A、
22Bを駆動制御し、前記第1、第2のワイヤリール1
2A、12B間を走行するワイヤ14の走行制御を行
う。
【0020】たとえば、通常、ワイヤ14は、インゴッ
ト28の下端部(上端部)を切断する時よりも、インゴ
ット28の中央部を切断する時の方が、ワイヤ14の磨
耗量が多い(インゴット28との接触部の面積が、イン
ゴット28の下端部を切断する時よりも、インゴット2
8の中央部を切断する時の方が多いので、磨耗量も多く
なる。)。このため、ワイヤ14の磨耗量を均一にする
ために、一方送り方式の場合では、インゴット28の中
央部を切断する時のワイヤ14の走行速度を、インゴッ
ト28の下端部を切断する時のワイヤ14の走行速度よ
りも速く設定している。また、双方向送り方式の場合
は、往方向のワイヤ送り量と復方向のワイヤ送り量との
差(新線供給量)を、インゴット28の下端部を切断す
る時よりも、インゴット28の中央部を切断する時の方
が多くなるように設定している。
【0021】そして、前記一対のワイヤリール12A、
12B間を走行するワイヤ14が、前記走行プログラム
通りに走行している場合、すなわち、両ワイヤリール1
2A、12Bを駆動する第1、第2のモータ22A、2
2Bが完全に同期し、両ワイヤリール12A、12Bの
ワイヤ繰出量又は巻取量が適正な場合、各ワイヤ走行路
に設置されたダンサローラ24A、24Bは所定の位置
(基準位置)から変位することはない。
【0022】しかしながら、両ワイヤリール12A、1
2Bのワイヤ繰出量又は巻取量が適正でない場合、ダン
サローラ24A、24Bは基準位置から変位する。たと
えば、第1のワイヤリール12Aの繰出量が正規の値よ
りも多すぎる場合は、第1のダンサローラ24Aは下方
に変位し、少なすぎる場合は上方に変位する。このよう
に、両ワイヤリール12A、12Bのワイヤ繰出量又は
巻取量に狂いが生じた場合は、直ちに補正し、ワイヤ1
4の走行を安定させる必要がある。この両ワイヤリール
12A、12Bのワイヤ繰出量又は巻取量の補正を、本
実施の形態のワイヤ走行制御装置で以下のように行う。
【0023】なお、本実施の形態のワイヤ走行制御装置
は、一方向送り方式、双方向送り方式のいずれのワイヤ
走行方式に適用した場合であっても基本動作は同一なの
で、以下、一方向送り方式の場合に適用した例で説明す
る。この場合、ワイヤ14は、第1のワイヤリール12
Aから繰り出され、第2のワイヤリール12Bに巻き取
られる。
【0024】たとえば、前記第1のワイヤリール12A
から繰り出すワイヤ14の繰出量が、何らかの原因によ
り瞬時的に多くなったとする。この場合、ワイヤ14の
供給量が瞬時的に多くなるので、前記第1のワイヤリー
ル12Aと前記溝付ローラ18との間を走行するワイヤ
14は瞬時的に撓むこととなる。前記第1のワイヤリー
ル12Aと溝付ローラ18との間を走行するワイヤ14
が撓むと、前記第1のダンサローラ24Aにかかる荷重
は減少し、その結果、第1のダンサローラ24Aは下方
に変位する。
【0025】このように、前記第1のダンサローラ24
Aが変位するには、まず、ワイヤ14が撓み(ワイヤ1
4にかかる張力が減少し)、前記第1のダンサローラ2
4Aにかかる荷重が減少して、ダンサローラが変位する
という過程を経る。本実施の形態のワイヤ走行制御装置
では、この第1のダンサローラ24Aにかかる荷重を第
1のロードセル42Aで検出しているので、この第1の
ロードセル42Aの検出値に基づき、前記第1のワイヤ
リール12Aから繰り出すワイヤ14の繰出量を調整す
る。
【0026】すなわち、前記第1のダンサローラ24A
は、該第1のダンサローラ24Aにかかる荷重変動に応
じて上下動するので、この第1のダンサローラ24Aに
かかる荷重変動に応じて、前記第1のワイヤリール12
Aから繰り出すワイヤ14の繰出量を増減させる。この
結果、本実施の形態のワイヤ走行制御装置によるワイヤ
14の走行制御は、次のようになる。
【0027】まず、前記第1のダンサローラ24Aにか
かる荷重が第1のロードセル42Aによって検出され
る。この第1のロードセル42Aの検出値は、制御装置
40に出力される。制御装置40は、その検出値を基準
値、すなわち、ワイヤ14の走行が定常状態にあるとき
における第1のダンサローラ24Aにかかる荷重と比較
する。そして、その比較の結果、前記第1のロードセル
42Aによる検出値の方が小さかった場合、この場合
は、前記第1のワイヤリール12Aから繰り出すワイヤ
14の繰出量が多すぎる場合なので、前記基準値からの
減少分(基準値と検出値との差分)に応じて前記第1の
ワイヤリール12Aから繰り出すワイヤ14の繰出量を
減少させる。すなわち、前記第1のモータ22Aの回転
速度を遅くする。
【0028】一方、前記比較の結果、前記第1のロード
セル42Aによる検出値の方が大きかった場合、この場
合は、前記第1のワイヤリール12Aから繰り出すワイ
ヤ14の繰出量が少なすぎる場合なので、前記基準値か
らの増加分に応じて前記第1のワイヤリール12Aから
繰り出すワイヤ14の繰出量を増加させる。すなわち、
前記第1のモータ22Aの回転速度を速くする。
【0029】このように、第1のダンサローラ24Aに
係る荷重変動に応じて前記第1のワイヤリール12Aか
ら繰り出すワイヤ14の繰出量を増減することにより、
第1のダンサローラ24Aが動きだす前にワイヤ14の
走行安定化が図れ、極めて応答性の高いワイヤ走行制御
が可能になる。なお、この方法でワイヤ14の走行制御
を行った場合、第1のダンサローラ24Aの荷重変動に
対する第1のワイヤリール12Aからのワイヤ繰出量が
適正でないと、結果として、第1のワイヤリール24A
が動きだすこととなるが、この場合は、従来通り、第1
のダンサローラ24Aの基準点からの変位量に基づいて
第1のワイヤリール12Aからのワイヤ繰出量を調整す
る。
【0030】第2のワイヤリール12Bにおけるワイヤ
14の巻取量の調整も、上述した第1のワイヤリール1
2Aの場合と同様の操作で行う。すなわち、第2のダン
サローラ24Bにかかる荷重の変動に応じて、前記第2
のワイヤリール12Bで巻き取るワイヤ14の巻取量を
増減させる。このように、本実施の形態のワイヤ走行制
御装置によれば、瞬時的にワイヤ14が撓んだような場
合であっても、迅速にワイヤ14の走行安定化を図るこ
とができる。また、その構成もきわめてシンプルであ
る。
【0031】なお、本実施の形態では、ダンサローラに
かかる荷重変動からワイヤリールのワイヤ繰出量又は巻
取量を調整するようにしたが、ガイドローラ16にかか
る荷重の変動からワイヤリールのワイヤ繰出量又は巻取
量を調整するようにしても同様の制御を行なうことがで
きる。この場合、ロードセルはワイヤ列20の両側に形
成されている各ワイヤ走行路中の1つのガイドローラに
設置する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ダンサローラ又はガイドローラにかかる荷重を検出し、
その検出値に応じてワイヤリールのワイヤ繰出量又は巻
取量を調整しているので応答性の高いワイヤ走行制御を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤ走行制御装置が適用された
ワイヤソーの全体構成図
【図2】図1の要部拡大図
【符号の説明】
10…ワイヤソー 12A…第1のワイヤリール 12B…第2のワイヤリール 14…ワイヤ 16…ガイドローラ 18…溝付ローラ 20…ワイヤ列 22A…第1のモータ 22B…第2のモータ 24A…第1のダンサローラ 24B…第2のダンサローラ 26A…第1のデッドウェイト 26B…第2のデッドウェイト 28…インゴット 34A…第1の変位検出装置 34B…第2の変位検出装置 40…制御装置 42A…第1のロードセル 42B…第2のロードセル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰出側のワイヤリールと巻取側のワイヤ
    リールとの間を走行するワイヤを複数の溝付ローラに巻
    きかけてワイヤ列を形成し、該ワイヤ列に砥粒を含む加
    工液を供給しながら被加工物を押し当てることにより、
    該被加工物を多数のウェーハに切断するワイヤソーにお
    いて、 前記ワイヤリールと前記複数の溝付ローラとの間に設置
    され、前記ワイヤリールと前記複数の溝付ローラとの間
    を走行するワイヤに所定の張力を与えるダンサローラ
    と、 前記ダンサローラに設けられ、該ダンサローラにかかる
    荷重を検出する荷重検出器と、 前記荷重検出器の検出値に応じて前記ワイヤリールのワ
    イヤ繰出量又は巻取量を可変するように前記ワイヤリー
    ルを制御する制御装置と、からなることを特徴とするワ
    イヤソーのワイヤ走行制御装置。
  2. 【請求項2】 繰出側のワイヤリールと巻取側のワイヤ
    リールとの間を走行するワイヤを複数の溝付ローラに巻
    きかけてワイヤ列を形成し、該ワイヤ列に砥粒を含む加
    工液を供給しながら被加工物を押し当てることにより、
    該被加工物を多数のウェーハに切断するワイヤソーにお
    いて、 前記ワイヤリールと前記複数の溝付ローラとの間に設置
    され、前記ワイヤリールと前記複数の溝付ローラとの間
    を走行するワイヤをガイドするガイドローラと、 前記ガイドローラに設けられ、該ガイドローラにかかる
    荷重を検出する荷重検出器と、 前記荷重検出器の検出値に応じて前記ワイヤリールのワ
    イヤ繰出量又は巻取量を可変するように前記ワイヤリー
    ルを制御する制御装置と、からなることを特徴とするワ
    イヤソーのワイヤ走行制御装置。
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Cited By (7)

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