JPH10117179A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JPH10117179A
JPH10117179A JP8268371A JP26837196A JPH10117179A JP H10117179 A JPH10117179 A JP H10117179A JP 8268371 A JP8268371 A JP 8268371A JP 26837196 A JP26837196 A JP 26837196A JP H10117179 A JPH10117179 A JP H10117179A
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JP
Japan
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station
signal
interference
wave
receiving
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Withdrawn
Application number
JP8268371A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Kawahashi
明世志 川橋
Ikuo Kawasumi
育男 川澄
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10117179A publication Critical patent/JPH10117179A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号分割多元接続方式の通信システムにおい
て、他局からの干渉信号の影響及びマルチパスの影響を
抑えて誤り率の低い復調データを得る。 【解決手段】 同期信号検出部30で同期信号を検出す
ると共に、この同期信号から主波と遅延波の振幅情報A
ma,Ambと位相情報θma,θmbを生成する。同
期信号除去部40は、再生同期信号S30を用いて無線
復調部20の信号S20から同期信号を除去した受信デ
ータS40を干渉除去部50−1へ与える。干渉除去部
50−1〜50−Kは、振幅情報Ama,Ambと位相
情報θma,θmbを使用して受信データS40から局
間の干渉を除去しながら自局の信号S50aK ,S50
K を推定する。信号S50aK ,S50bK に対して
相関検波復調部70で相関検波を行い、自局の復調信号
S70が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパーソナル
通信システム(PCS)等のような移動通信システムに
用いられる符号分割多元接続(Code Devision Multiple
Access 、以下、CDMAという)方式の通信システム
における他局からの干渉除去機能を有する受信装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;米国特許5,228,056 号明細書 前記文献に記載されたCDMA方式の通信システムで
は、送信側から送信データを拡散符号で拡散して送信す
ると共に、同期信号としての拡散符号も送信している。
この時、地形や建物等の影響によって電波が反射、回
折、散乱等を受けて伝搬路がマルチパス伝搬路となる。
そして、この同期信号を受信側で検出することにより、
マルチパス伝搬路における主波及び遅延波の位相を検出
している。この位相を用いてマルチパス波を合成して復
調することにより、遅延波の影響を受け難い受信装置を
実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記文
献に記載されたCDMA方式の通信システムでは、次の
ような課題があった。即ち、前記文献に記載されたCD
MA方式の通信システムでは、全ての送信局が同じ周波
数帯域を同時に使用しているので、或る一つの受信局が
データを復調する場合、他の局からの信号が干渉波とな
り、復調したときに例えば位相反転等の誤りが発生する
ことがある。更に、同期信号を送信データとは別に送信
するので、該同期信号と該送信データとの間で干渉が発
生して干渉量が増加し、送信局から受信局に対する同時
通話数の減少を招いていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、CDMA方式に基づく移動通信システム
の受信局での受信装置において、次のような手段を設け
ている。即ち、同一基地局に存在する同期した複数の送
信局から異なる拡散符号で拡散変調された送信データと
該各拡散符号とは異なる各同期信号とで構成された複数
の信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した
各信号から前記各同期信号を検出する同期信号検出手段
と、前記検出された各同期信号から前記各送信局と当該
受信局との間の伝送路の状態を表す各伝送路情報を推定
する伝送路推定手段と、前記受信手段が受信した各信号
から前記同期信号検出手段が検出した前記各同期信号を
差し引いた各受信データをそれぞれ抽出する同期信号除
去手段とを、設けている。
【0005】更に、前記受信装置には、前記各送信局に
それぞれ割り当てられている各拡散符号に対応した各逆
拡散符号と前記各送信局と当該受信局との間の前記各伝
送路情報とを用いて自局と他局間における前記各拡散符
号間の干渉又は前記各逆拡散符号間の干渉及び前記伝送
路状態による干渉に基づいた各干渉量をそれぞれ推定
し、該各干渉量を前記各受信データからそれぞれ除去す
ることによって前記自局及び前記他局に対応した各局間
干渉除去後信号をそれぞれ出力する局間干渉除去手段
と、前記各局間干渉除去後信号に対して前記各送信局に
対応した前記各逆拡散符号と前記各伝送路情報とを用い
て相関検波をそれぞれ行い、前記受信手段が受信した信
号に対する復調データを得る相関検波手段とが、設けら
れている。
【0006】本発明によれば、以上のように受信装置を
構成したので、受信手段において、同一基地局に存在す
る同期した複数の送信局から異なる拡散符号で拡散変調
された送信データと該各拡散符号とは異なる各同期信号
とで構成された複数の信号が受信される。次に、同期信
号検出手段において、前記受信手段が受信した信号から
前記各同期信号が検出される。又、伝送路推定手段にお
いて、前記検出された同期信号から前記各送信局と当該
受信局との間の伝送路の状態を表す各伝送路情報が推定
される。更に、同期信号除去手段において、前記受信手
段が受信した信号から前記同期信号検出手段が検出した
前記各同期信号を差し引くことによって各受信データが
抽出される。
【0007】次に、局間干渉除去手段において、前記各
送信局にそれぞれ割り当てられている各拡散符号に対応
した各逆拡散符号と前記各送信局と当該受信局との間の
前記各伝送路情報とを用い、自局と他局間における前記
各拡散符号間の干渉又は前記各逆拡散符号間の干渉及び
前記伝送路状態による干渉に基づいた干渉量が推定さ
れ、該干渉量が前記各受信データから除去されて前記自
局及び前記他局に対応した各局間干渉除去後信号がそれ
ぞれ出力される。そのため、自局と他局の間の拡散符号
間又は逆拡散符号間の干渉と伝送路状態(例えばマルチ
パス)による干渉の影響が抑えられた局間干渉除去後信
号が得られる。そして、相関検波手段において、前記各
送信局に対応した前記各逆拡散符号と前記各伝送路情報
とを用い、前記各局間干渉除去後信号に対して相関検波
がそれぞれ行われ、前記受信手段が受信した信号に対す
る復調データが得られる。このとき得られる復調データ
は、従来に比べて誤り率の少ないものになる。従って、
前記課題を解決できるのである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
CDMA方式に基づく移動通信システムの受信局での受
信装置の構成ブロック図である。この受信装置は、受信
手段である受信アンテナ10を有している。受信アンテ
ナ10は、受信手段である無線復調部20の入力側に接
続されている。無線復調部20は、受信アンテナ10か
らの捕捉信号S10を検波して同相信号(Inphase 、以
下、I信号という)と直交信号(Quadrature、以下、Q
信号という)とを生成する機能を有している。無線復調
部20の出力側は、同期信号検出手段及び伝送路推定手
段である同期信号検出部30の入力側に接続されると共
に、同期信号除去部40の第1の入力端子に接続されて
いる。同期信号検出部30は、無線復調部20からべー
スバンド復調信号(即ち、I信号及びQ信号)S20が
与えられると、該べースバンド復調信号S20中の同期
信号を主波及び遅延波として検出し、該主波の振幅情報
Ama、該遅延波の振幅情報Amb、該主波の位相情報
θma、及び該遅延波の位相情報θmbを生成する(但
し、m;局、a;主波、b;遅延波)機能を有してい
る。又、同期信号検出部30は、再生同期信号S30を
生成する機能を有している。同期信号検出部30の第1
の出力端子は、同期信号除去部40の第2の入力端子に
接続されている。
【0009】同期信号除去部40は、ベースバンド復調
信号S20に含まれている同期信号を再生同期信号S3
0を用いて除去し、受信データS40を抽出する機能を
有している。同期信号除去部40の出力端子は、局間干
渉除去手段である第1段干渉除去部50−1中の相関検
波器51a,51b,51c,51dの各入力端子に共
通に接続されている。相関検波器51aは自局主波用、
相関検波器51bは自局遅延波用、相関検波器51cは
他局主波用、及び相関検波器51dは他局遅延波用であ
る。相関検波器51a,51b,51c,51dの各出
力端子は、位相補正器52a,52b,52c,52d
の各入力端子にそれぞれ接続されている。位相補正器5
2aは自局主波用、位相補正器52bは自局遅延波用、
位相補正器52cは他局主波用、及び位相補正器52d
は他局遅延波用である。位相補正器52a,52b,5
2c,52dの各出力端子は、振幅補正器53a,53
b,53c,53dの各入力端子にそれぞれ接続されて
いる。振幅補正器53aは自局主波用、振幅補正器53
bは自局遅延波用、振幅補正器53cは他局主波用、及
び振幅補正器53dは他局遅延波用である。振幅補正器
53a,53bの各出力端子は、2入力加算器54aの
各入力端子に接続されている。振幅補正器53c,53
dの各出力端子は、2入力加算器54bの各入力端子に
接続されている。加算器54a,54bの各出力端子
は、判定器55a,55bの各入力端子にそれぞれ接続
されている。
【0010】判定器55aは加算結果信号S54aに対
する符号判定を行い、判定結果信号S55aを生成する
機能を有している。判定器55bは、加算結果信号S5
4bに対する閾値判定を行い、判定結果信号S55bを
生成する機能を有している。判定器55a,55bの各
出力端子は、拡散器56a,56bの各入力端子にそれ
ぞれ接続されている。拡散器56aの出力端子は、遅延
器57a,57bの各入力端子に共通に接続されてい
る。遅延器57aは自局主波用であり、遅延器57bは
自局遅延波用である。拡散器56bの出力端子は、遅延
器57c,57dの各入力端子に共通に接続されてい
る。遅延器57cは他局主波用であり、遅延器57dは
他局遅延波用である。遅延器57a,57b,57c,
57dの各出力端子は、位相補正器58a,58b,5
8c,58dの各入力端子にそれぞれ接続されている。
位相補正器58aは自局主波用、位相補正器58bは自
局遅延波用、位相補正器58cは他局主波用、及び位相
補正器58dは他局遅延波用である。位相補正器58
a,58b,58c,58dの各出力端子は、振幅補正
器59a,59b,59c,59dの各入力端子にそれ
ぞれ接続されている。
【0011】振幅補正器59aは自局主波用、振幅補正
器59bは自局遅延波用、振幅補正器59cは他局主波
用、及び振幅補正器59dは他局遅延波用である。振幅
補正器59aの出力端子は、4入力加算器60b,60
c,60dの各入力端子2に共通に接続されている。振
幅補正器59bの出力端子は、4入力加算器60aの入
力端子2、及び加算器60c,60dの各入力端子3に
共通に接続されている。振幅補正器59cの出力端子
は、加算器60a,60bの各入力端子3、及び加算器
60dの入力端子4に共通に接続されている。振幅補正
器59dの出力端子は、加算器60a,60b,60c
の各入力端子4に共通に接続されている。又、前記同期
信号除去部40の出力端子は、遅延回路61を介して加
算器60a,60b,60c,60dの各入力端子1に
共通に接続されている。更に、加算器60a,60b,
60c,60d及び遅延回路61の各出力端子には、第
1段干渉除去部50−1と同様の構成の干渉除去部50
−2〜50−K(K;正の整数)が縦続接続されてい
る。第K段干渉除去部50−Kの自局主波及び自局遅延
波の各出力端子は、相関検波手段である相関検波復調部
70の各入力端子にそれぞれ接続されている。
【0012】一方、前記同期信号検出部30からは、各
干渉除去部50−1〜50−K中の位相補正器52a,
52b,52c,52dに、自局主波の位相情報、自局
遅延波の位相情報、他局主波の位相情報、及び他局遅延
波の位相情報がそれぞれ入力されるようになっている。
又、同期信号検出部30から、振幅補正器53a,53
b,53c,53dに、自局主波の振幅情報、自局遅延
波の振幅情報、他局主波の振幅情報、及び他局遅延波の
振幅情報がそれぞれ入力されるようになっている。同様
に、位相補正器58a,58b,58c,58dに、自
局主波の位相情報、自局遅延波の位相情報、他局主波の
位相情報、及び他局遅延波の位相情報がそれぞれ入力さ
れるようになっている。又、振幅補正器59a,59
b,59c,59dに、自局主波の振幅情報、自局遅延
波の振幅情報、他局主波の振幅情報、及び他局遅延波の
振幅情報がそれぞれ入力されるようになっている。更
に、相関検波復調部70には、自局主波の位相情報、自
局遅延波の位相情報、自局主波の振幅情報、及び自局遅
延波の振幅情報が入力されるようになっている。
【0013】図2は、図1中の同期信号検出部30の構
成ブロック図である。この図では、拡散符号発生部30
aは拡散符号S30aを送信側の同期信号に同期して発
生し、遅延素子30bを介して遅延した拡散符号S30
bを生成するようになっている。拡散符号S30aは相
関演算部30c,30dへ入力されるようになってい
る。そして、相関演算部30c,30dでI相べースバ
ンド信号S20a及びQ相べースバンド信号S20bと
の各相関演算がそれぞれ行われ、主波に対応したI相と
Q相の同期信号の復調が行われるようになっている。振
幅計算部30eでは、復調したI相とQ相の同期信号の
合成電力から主波の振幅Amaを計算して出力する。位
相計算部30fは、前記復調したI相とQ相の同期信号
から主波の位相θmaを計算して出力するようになって
いる。
【0014】同様に、拡散符号S30bに対しても、相
関演算部30g,30h、振幅計算部30i及び位相計
算部30jによりベースバンド信号との演算が行われ、
遅延波の振幅Ambと位相θmbが計算されて出力され
るようになっている。又、この同期信号検出部30は、
図示しない拡散器、位相補正器及び振幅補正器を備え、
受信信号S20の相関検波後、該受信信号S20に含ま
れている同期信号と同じタイミングで送信側と同一の拡
散符号を用いて拡散し、位相及び振幅を伝搬路情報に基
づいて補正して再生同期信号S30を生成する機能を有
している。但し、同一基地局からの自局及び他局(即
ち、注目局以外の全ての局)の伝搬路情報は同じである
ので、図2における計算は自局のみ行い、この自局から
生成された伝搬路情報は、他局の伝搬路情報としても用
いる。
【0015】図3は、基地局の送信部の構成ブロック図
である。この送信部では、送信用データINは乗算器8
1の第1の入力端子へ入力される。一方、拡散符号発生
部82はデータ用拡散符号S82aと同期用拡散符号S
82bとを発生し、該データ用拡散符号S82aを乗算
器81の第2の入力端子ヘ入力し、同期用拡散符号S8
2bを同期信号レベル設定部83へ入力する。これらの
データ用拡散符号S82aと同期用拡散符号S82b
は、異なる系列の拡散符号である。乗算器81は、送信
用データINに対してデータ用拡散符号S82aで乗算
して該送信用データINに対するスペクトル拡散を行
い、加算器84の第1の入力端子へ入力する。又、同期
信号レベル設定部83は同期用拡散符号S82bのレベ
ル設定を行い、加算器84の第2の入力端子に入力す
る。加算器84は、拡散された送信用データS81とレ
ベル設定された同期用拡散符号S83とを加算して無線
変調部85に出力する。無線変調部85は、拡散された
送信用データS81とレベル設定された同期用拡散符号
S83とを変調して送信アンテナ86から電波幅射させ
る。この場合、全ての局のデータは、基準クロックによ
って同期しているものとする。
【0016】次に、図1の動作を説明する。受信アンテ
ナ10は基地局内の送信局の送信部から幅射出力された
電波を捕捉し、この捕捉信号S10は無線復調部20で
復調される。この復調では、捕捉信号S10が検波され
てI信号とQ信号とが出力される。これらのI信号及び
Q信号は、共に同期信号検出部30と同期信号除去部4
0とに与えられる。同期信号検出部30は、無線復調部
20からべースバンド復調信号(即ち、I信号及びQ信
号)S20が与えられると、該べースバンド復調信号S
20中の同期信号を主波及び遅延波として検出し、更に
該主波の振幅情報Ama、該遅延波の振幅情報Amb、
該主波の位相情報θma及び該遅延波の位相情報θmb
を生成する(但し、m;局、a;主波、b;遅延波)。
そして、振幅情報Ama,Ambと位相情報θma,θ
mbは、他局干渉除去部50−1〜50−K及び相関検
波復調部70に与えられる。更に、同期信号検出部30
は、振幅情報Ama,Ambと位相情報θma,θmb
とから再生同期信号S30を生成して同期信号除去部4
0に出力する。即ち、相関演算部30c,30d、30
g,30hにおいて相関演算した時と同様に、主波及び
遅延波に対応したタイミングで拡散符号発生部30aで
発生した拡散符号S30aに対して、前記主波及び遅延
波の振幅Ama,Ambと位相θma,θmbを乗積し
て同期信号除去部40に出力する。
【0017】同期信号除去部40は、ベースバンド復調
信号(即ち、I信号及びQ信号)S20に含まれている
同期信号を再生同期信号S30を用いて除去し、この除
去後の信号即ち受信データS40を干渉除去部50−1
に出力すると共に、遅延回路61にも出力する。但し、
他局(即ち、注目局以外の全ての局)における再生同期
信号S30は、他局に生成した同期信号と同一コードと
を全て掛け合わせたものを用いる。干渉除去部50−1
は、受信データS40から主波の振幅情報Amaと遅延
波の振幅情報Amb、及び主波の位相情報θmaと遅延
波の位相情報θmbを用いて、局間の干渉除去を行いな
がら自局及び他局の信号50a1 ,S50b1 ,S50
1 ,S50d1 を推定し、干渉除去部50−2ヘ出力
する。即ち、干渉除去部50−1には受信データS40
が入力され、該受信データS40は相関検波器51a,
51b,51c,51dに共通に与えられる。
【0018】相関検波器51a,51b,51c,51
dは、相関検波して得られた各信号S51a(I1a,
Q1a),S51b(I1b,Q1b),S51c(I
2a,Q2a),S51d(I2b,Q2b)を位相補
正器52a,52b,52c,52dにそれぞれ与え
る。位相補正器52aは、信号S51a(I1a,Q1
a)を自局主波の位相情報θ1aで補正して得られた信
号S52aを振幅補正器53aに与える。位相補正器5
2bは、信号S51b(I1b,Q1b)を自局遅延波
の位相情報θ1bで補正して得られた信号S52bを振
幅補正器53bに与える。同様に、位相補正器52c
は、信号S51c(I2a,Q2a)を他局主波の位相
情報θ2aで補正して得られた信号S52cを振幅補正
器53cに与える。位相補正器52dは、信号S51d
(I2b,Q2b)を他局遅延波の位相情報θ2bで補
正して得られた信号S52dを振幅補正器53dに与え
る。これらの位相補正では、次式(1)に示すように、
Ixy,Qxy(xy;1a,1b,2a,2b)に対
して回転項を乗算する補正を行う。
【0019】
【数1】 この補正により、伝搬路によって歪められた位相が補正
される。振幅補正器53aは、位相補正器52aの出力
信号S52aを自局主波の振幅情報A1aで乗算するこ
とによって振幅補正して得られた信号S53a(I1a
#,Q1a#)を加算器54aに与える。振幅補正器5
3bは、位相補正器52bの出力信号S52bを自局遅
延波の振幅情報A1bで乗算して振幅補正して得られた
信号S53b(I1b#,Q1b#)を加算器54aに
与える。振幅補正器53cは、位相補正器52cの出力
信号S52cを他局主波の振幅情報A2aで乗算して振
幅補正して得られた信号S53c(I2a#,Q2a
#)を加算器54bに与える。振幅補正器53dは、位
相補正器52dの出力信号S52dを他局遅延波の振幅
情報A2bで乗算して振幅補正して得られた信号S53
d(I2b#,Q2b#)を加算器54bに与える。そ
して、加算器54aは、信号S53a(I1a#,Q1
a#)と信号S53b(I1b#,Q1b#)とを加算
し、加算結果信号S54a S54a=(I1a#+Q1a#+I1b#+Q1b
#) を判定器55aに与える。
【0020】更に、加算器54bは、信号S53c(I
2a#,Q2a#)と信号S53d(I2b#,Q2b
#)とを加算し、加算結果信号S54b S54b=(I2a#+Q2a#+I2b#+Q2b
#) を判定器55bに与える。判定器55aは加算結果信号
S54aに対する符号判定を行い、判定結果信号S55
aを拡散器56aに与える。この符号判定では、例えば
加算結果信号S54aが正のときには+1が出力され、
該加算結果信号S54aが負のときには−1が出力され
る。一方、判定器55bは加算結果信号S54bに対す
る閾値判定を行い、判定結果信号S55bを拡散器56
bに与える。この閾値判定では、例えば1局当たりの信
号を、主波と遅延波の同期信号を最大比合成した値と
し、他局の局数分の正負の数と零レベルだけの閾値を設
け、それらの閾値に一番近いものが選択されて出力され
る。
【0021】拡散器56aは図2中の拡散符号発生器3
0aで自局に生成したものと同一のコードを用い、判定
結果信号S55aに対して再拡散を行って再拡散信号S
56aを遅延器57a,57bに与える。又、拡散器5
6bは図2中の拡散符号発生器30aで他局に生成した
ものと同一のコードを全て掛け合わせたものを用い、判
定結果信号S55bに対して再拡散を行って再拡散信号
S56bを遅延器57c,57dに与える。遅延器57
aは、再拡散信号S56aを所定時間遅延して得られた
遅延信号S57a(I1a#1,Q1a#1)を位相補
正器58aに与える。同様に、遅延器57bも再拡散信
号S56aを所定時間遅延して得られた遅延信号S57
b(I1b#1,Q1b#1)を位相補正器58bに与
える。更に、遅延器57cは、再拡散信号S56bを所
定時間遅延して得られた遅延信号S57c(I2a#
1,Q2a#1)を位相補正器58cに与える。同様
に、遅延器57dも再拡散信号S56bを所定時間遅延
して得られた遅延信号S57d(I2b#1,Q2b#
1)を位相補正器58dに与える。
【0022】位相補正器58aは、遅延信号S57aを
自局主波の位相情報θ1aで補正して得られた信号S5
8aを振幅補正器59aに与える。位相補正器58b
は、遅延信号S57bを自局遅延波の位相情報θ1bで
補正して得られた信号S58bを振幅補正器59bに与
える。更に、位相補正器58cは、遅延信号S57cを
他局主波の位相情報θ2aで補正して得られた信号S5
8cを振幅補正器59cに与える。位相補正器58d
は、遅延信号S57dを他局遅延波の位相情報θ2bで
補正して得られた信号S58dを振幅補正器59dに与
える。これらの位相補正では、次式(2)に示すよう
に、Ixy#1,Qxy#1(xy;1a,1b,2
a,2b)に対して回転項を乗算する補正を行う。
【0023】
【数2】 振幅補正器59aは、信号S58aを自局主波の振幅情
報A1aで乗算して振幅補正して得られた信号S59a
(I1a#1,Q1a#1)を加算器60b,60c,
60dに与える。振幅補正器59bは、信号S58bを
自局遅延波の振幅情報A1bで乗算して振幅補正して得
られた信号S59b(I1b#1,Q1b#1)を加算
器60a,60c,60dに与える。又、振幅補正器5
9cは、信号S58cを自局主波の振幅情報A2aで乗
算して振幅補正して得られた信号S59c(I2a#
1,Q2a#1)を加算器60a,60b,60dに与
える。振幅補正器59dは、信号S58dを他局遅延波
の振幅情報A2bで乗算して振幅補正して得られた信号
S59d(I2b#1,Q2b#1)を加算器60a,
60b,60cに与える。
【0024】加算器60aは、自局遅延波の補正後信号
S59b(I1b#1,Q1b#1)、他局主波の補正
後信号S59c(I2a#1,Q2a#1)及び他局遅
延波の補正後信号S59d(I2b#1,Q2b#1)
を加算し、これらの加算結果信号A A=(I1b#1+I2a#1+I2b#1,Q1b#
1+Q2a#1+Q2b#1) を遅延回路61の出力信号S61(即ち、受信データS
40を補正後信号S59a,S59b,S59c,S5
9dの位相に合わせて遅延させた信号)から差し引いて
干渉除去後信号50a1 を干渉除去部50−2に与え
る。同様に、加算器60bは、自局主波の補正後信号S
59a(I1a#1,Q1a#1)、他局主波の補正後
信号S59c(I2a#1,Q2a#1)及び他局遅延
波の補正後信号S59d(I2b#1,Q2b#1)を
加算し、これらの加算結果信号B B=(I1a#1+I2a#1+I2b#1,Q1a#
1+Q2a#1+Q2b#1) を遅延回路61の出力信号S61から差し引いて干渉除
去後信号50b1 を干渉除去部50−2に与える。
【0025】更に、加算器60cは、自局主波の補正後
信号S59a(I1a#1,Q1a#1)、自局遅延波
の補正後信号S59b(I1b#1,Q1b#1)及び
他局遅延波の補正後信号S59d(I2b#1,Q2b
#1)を加算し、これらの加算結果信号C C=(I1a#1+I1b#1+I2b#1,Q1a#
1+Q1b#1+Q2b#1) を遅延回路61の出力信号S61から差し引いて干渉除
去後信号50c1 を干渉除去部50−2に与える。加算
器60dは、自局主波の補正後信号S59a(I1a#
1,Q1a#1)、自局遅延波の補正後信号S59b
(I1b#1,Q1b#1)及び他局主波の補正後信号
S59c(I2a#1,Q2a#1)を加算し、これら
の加算結果信号D D=(I1a#1+I1b#1+I2a#1,Q1a#
1+Q1b#1+Q2a#1) を遅延回路61の出力信号S61から差し引いて干渉除
去後信号50d1 を干渉除去部50−2に与える。
【0026】前記各加算結果信号A,B,C,Dは、送
信局と該送信局からの信号を相関検波している受信局と
の間のマルチパス伝搬によって発生する干渉の干渉量を
表すものである。干渉除去では、他局からの信号を受信
波から推定して除去するので、推定誤差が生じ、一度の
干渉除去では正確に他局からの干渉を完全に除去するこ
とは困難である。そこで、縦続接続された複数の干渉除
去部によってこの問題を解決する。即ち、干渉除去部5
0−2〜50−Kにおいて同様の干渉除去が繰り返さ
れ、該干渉除去部50−Kが自局の信号S50aK ,S
50bK を推定して相関検波復調部70に与える。相関
検波復調部70は、自局の信号S50aK ,S50bK
から主波と遅延波の振幅情報A1a,A1bと位相情報
θ1a,θ1bとを用いて相関検波を行い、自局の復調
信号S70を得る。つまり、1段目の干渉除去部50−
1で或る程度干渉除去された信号を干渉除去部50−2
で再び復調することにより、該1段目より誤差の少ない
復調信号が得られる。この復調信号をもう一度拡散する
ことによって1段目より推定誤差の少ない干渉信号を得
て再び受信信号から除去する。更に、次段以降も同様で
ある。そして、最終段の干渉除去部50−Kでの干渉除
去が終わった受信信号は相関検波によって復調され、復
調データS70として出力される。そして、他局からの
干渉信号は、主波及び遅延波が除去されているので、干
渉除去を用いない従来の方式よりも誤り率の少ない復調
データが得られる。
【0027】以上のように、この実施形態では、干渉除
去部50−1〜50−Kにより、他局からの干渉波が遅
延波を含めて正確に推定されて受信データS40から除
去される。そのため、マルチパスの存在する伝搬路にお
いても、特性の劣化を起こすことなく干渉を除去するこ
とができるので、従来に比べて非常に誤り率の少ない復
調データが得られる。更に、従来に比べてCDMA通信
システムにおける多元接続数を増加することができ、通
信ネットワークの伝送容量や加入者容量も増加すること
ができる。尚、実施形態では、PCSシステムの下り回
線(基地局から移動局)に適用した場合の例として各局
ごとに同期信号を挿入して説明したが、受信側で推定す
る伝搬路は一対一の通信であり、全ての局は同一の伝搬
路であるので、1つの同期信号で代用することも可能で
ある。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、局間干渉除去手段によって他局からの干渉波が遅
延波を含めて正確に推定されて各受信データから除去さ
れる。そのため、マルチパスの存在する伝搬路において
も、特性の劣化を起こすことなく干渉を除去することが
できるので、従来に比べて誤り率の少ない復調データを
得ることができる。更に、本発明の受信装置により、C
DMA通信システムの受信性能が改善され、加入者容量
(即ち、加入者数)を増加させることができ、更に通信
の信頼性も改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す受信装置の構成ブロッ
ク図である。
【図2】図1中の同期信号検出部の構成ブロック図であ
る。
【図3】基地局の送信部の構成ブロック図である。
【符号の説明】
10 受信アンテナ(受
信手段) 20 無線復調部(受信
手段) 30 同期信号検出手段
及び伝送路推定手段 40 同期信号除去手段 50−1〜50−K 局間干渉除去手段 70 相関検波手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号分割多元接続方式に基づく移動通信
    システムの受信局での受信装置において、 同一基地局に存在する同期した複数の送信局から異なる
    拡散符号で拡散変調された送信データと該各拡散符号と
    は異なる各同期信号とで構成された複数の信号を受信す
    る受信手段と、 前記受信手段が受信した各信号から前記各同期信号を検
    出する同期信号検出手段と、 前記検出された各同期信号から前記各送信局と当該受信
    局との間の伝送路の状態を表す各伝送路情報を推定する
    伝送路推定手段と、 前記受信手段が受信した各信号から前記同期信号検出手
    段が検出した前記各同期信号を差し引いた各受信データ
    をそれぞれ抽出する同期信号除去手段と、 前記各送信局にそれぞれ割り当てられている各拡散符号
    に対応した各逆拡散符号と前記各送信局と当該受信局と
    の間の前記各伝送路情報とを用いて自局と他局間におけ
    る前記各拡散符号間の干渉又は前記各逆拡散符号間の干
    渉及び前記伝送路状態による干渉に基づいた各干渉量を
    それぞれ推定し、該各干渉量を前記各受信データからそ
    れぞれ除去することによって前記自局及び前記他局に対
    応した各局間干渉除去後信号をそれぞれ出力する局間干
    渉除去手段と、 前記各局間干渉除去後信号に対して前記各送信局に対応
    した前記各逆拡散符号と前記各伝送路情報とを用いて相
    関検波をそれぞれ行い、前記受信手段が受信した信号に
    対する復調データを得る相関検波手段とを、 備えたことを特徴とする受信装置。
JP8268371A 1996-10-09 1996-10-09 受信装置 Withdrawn JPH10117179A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2369018A (en) * 2000-11-10 2002-05-15 Ubinetics Ltd Control channel interference cancellation for a CDMA receiver

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2369018A (en) * 2000-11-10 2002-05-15 Ubinetics Ltd Control channel interference cancellation for a CDMA receiver

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