JPH10116149A - X−y方向入力装置 - Google Patents

X−y方向入力装置

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JPH10116149A
JPH10116149A JP8287641A JP28764196A JPH10116149A JP H10116149 A JPH10116149 A JP H10116149A JP 8287641 A JP8287641 A JP 8287641A JP 28764196 A JP28764196 A JP 28764196A JP H10116149 A JPH10116149 A JP H10116149A
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JP
Japan
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roller
coil spring
sphere
driven roller
input device
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Pending
Application number
JP8287641A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Oura
信洋 大浦
Tetsunao Ito
哲尚 伊藤
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/0354Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor with detection of 2D relative movements between the device, or an operating part thereof, and a plane or surface, e.g. 2D mice, trackballs, pens or pucks
    • G06F3/03543Mice or pucks

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦力付与手段は、合成樹脂性の転接ローラ
57’と、この転接ローラ57’を支承するローラ支持
部材58’と、ローラ支持部材58’を支承する前記収
納体17’と、コイルばね59’との独立した四つの構
成部品で構成されていて、部品点数が多く、コストが高
くなる。さらに、前記ローラ支持部材58’は、複雑な
形状であることから加工コストが、かかるという問題点
があった。 【解決手段】 摩擦力付与手段が、被回転球体に転接す
る転接ローラと、該転接ローラの軸芯の貫通孔に挿通さ
れた弾性部材と、該弾性部材の両端部を係止する支持部
材とからなることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X−Y方向入力装
置に係わり、詳しくは、いわゆるマウス(商品名)と呼
ばれるX−Y方向入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ装置は、基本的にはディス
プレイ・スクリーン、ディスプレイ・コントローラ、デ
ータならびに各種入力装置などから構成されている。こ
の入力装置としては、従来から種々の形態のものが知ら
れているが、その中の一つに、ケースをベース上で任意
の方向に移動することによって、その移動方向と移動量
を検出する「マウス」(商品名)と称呼されるX−Y方
向入力装置が開発されている。
【0003】このX−Y方向入力装置は、回転自在に配
置された、例えば鋼球などからなる被回転球体(以下、
球体と略称する)と、その球体と接して球体の回転力に
よって回転する第1の従動ローラと、球体と接して球体
の回転力によって回転するとともに軸方向が前記第1の
従動ローラの軸方向とほぼ直交する第2の従動ローラ
と、前記第1および第2の従動ローラの回転量をそれぞ
れ個別に検出する可変抵抗器やエンコーダなどの回転型
電気部品からなる第1および第2の回転量検出手段と、
これら球体、第1および第2の従動ローラならびに第1
および第2の回転量検出手段などを収容するケースとか
ら基本的に構成されている。
【0004】そして、前記ケースの下面に開口が設けら
れ、その開口を通して球体の一部が下方に突出してお
り、ケースを手に持って球体を所定のベース上で任意の
方向に転動することにより、第1および第2の従動ロー
ラがそれぞれ所定方向に回転する。これら従動ローラの
回転方向と回転量を第1および第2の回転量検出手段
で、それぞれX軸方向とY軸方向の各成分の電圧あるい
はデイジタル信号として取りだし、それらの信号をデイ
スプレイ装置に入力するシステムになっている。ところ
で、このように構成されたX−Y方向入力装置にあって
は、前記球体を第1の従動ローラおよび第2の従動ロー
ラ側に均等な力で弾性付勢して、球体の両従動ローラと
の間に摩擦力を付与するための摩擦力付与手段が必要に
なる。
【0005】かかる摩擦力付与手段としての、従来例
を、図13と、図14とを用いて説明する。従来の摩擦
力付与手段は、合成樹脂性の転接ローラ57’と、この
転接ローラ57’を支承するローラ支持部材58’と、
ローラ支持部材58’を支承する前記収納体17’と、
コイルばね59’とで構成されている。合成樹脂の成形
品からなるローラ支持部材58’は、上部側壁に一対の
回転支軸58’aを有し、下部背面にばね受け突部5
8’b(図14参照)を有し、さらに、これら回転支軸
58’aとばね受け突部58’bの間の中央位置には軸
受部58’cが前方に向けて開口するように形成されて
いる。この軸受部58’cには転接ローラ57’に挿通
された支軸60’の両端が圧入されており、これにより
転接ローラ57’は、支軸60’を回転軸としてローラ
支持部材58’に回転自在に支承される。
【0006】かかるローラ支持部材58’は、ばね受け
突部58’bにコイルばね59’の一端を係止した状態
で収納体17’の空室17’a内に挿入される。する
と、図14に示すように、ローラ支持部材58’の両回
転支軸58’aが収納体17’の両切欠部17’b内に
入り込み、コイルばね59’はローラ支持部材58’と
収納体17’の内壁との間で圧縮状態で保持され、それ
の弾発力により、ローラ支持部材58’は回転支軸5
8’aを支点として図中時計回り方向へ付勢される。こ
の付勢力により、ローラ支持部材58’に支承された転
接ローラ57’は、その一部を収納体17’より前記開
口部11に向けて若干突出するとともに、ローラ支持部
材58’の外壁が収納体17’の内壁に当接し、これに
よりローラ支持部材58’ならびに転接ローラ57’の
抜け止めがなされる。
【0007】この従来の構造によれば、転接ローラおよ
びコイルばねを、第1、第2の従動ローラのそれぞれの
軸線が交わる点と、球体の中心とを結ぶ直線上に配置す
ることによって、球体を両従動ローラに対して均等な力
で押圧することが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この摩
擦力付与手段は、合成樹脂性の転接ローラ57’と、こ
の転接ローラ57’を支承するローラ支持部材58’
と、ローラ支持部材58’を支承する前記収納体17’
と、コイルばね59’との独立した四つの構成部品で構
成されていて、部品点数が多く、コストが高くなる。さ
らに、前記ローラ支持部材58’は、複雑な形状である
ことから製造・加工コストが、かかるという問題点があ
った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のX−Y方向入力
装置は、回転自在に配置された被回転球体と、該被回転
球体と接して被回転球体の回転力によって回転する第1
の従動ローラと、該被回転球体と接して被回転球体の回
転力によって回転するとともに軸方向が前記第1の従動
ローラの軸方向とほぼ直交する第2の従動ローラと、前
記第1の従動ローラの回転量を検出する第1の回転量検
出手段と、前記第2の従動ローラの回転量を検出する第
2の回転量検出手段と、前記被回転球体を第1の従動ロ
ーラおよび第2の従動ローラ側に弾性付勢して、被回転
球体と両従動ローラとの間に摩擦力を付与する摩擦力付
与手段とを備え、前記摩擦力付与手段が、被回転球体に
転接する転接ローラと、該転接ローラの軸芯の貫通孔に
挿通された弾性部材と、該弾性部材の両端部を係止する
支持部材とからなることである。
【0010】更に本発明のX−Y方向入力装置は、前記
弾性部材がコイルばねからなり、該コイルばねの両端部
を前記転接ローラの軸芯より前記被回転球体の方向に設
けられた支持部材に取り付けられていることである。
【0011】更に本発明のX−Y方向入力装置は、前記
コイルばねのコイルの巻き方が、中央部が密に巻かれ、
両端部が疎に巻かれていることである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のX−
Y方向入力装置を、図面を用いて説明する。図2は、X
−Y方向入力装置を含むコンピュータ装置全体の斜視図
である。図において、テーブル1上には、スクリーン、
コントローラならびにデータ・チャンネルなどを備えた
ディスプレイ装置2と、ファンクション・キーなどを有
する入力装置3と、X−Y方向にカーソルを移動・入力
するための入力装置4とが置かれている。なお、入力装
置4は、テーブル1上に敷設された専用のシート5上で
操作され、この操作によって、例えばディスプレイ装置
2のスクリーン6に表示されているカーソル7を任意の
位置に移動させることができるようになっている。
【0013】図3は、前記入力装置4の構成部品を示す
分解斜視図、図4〜図6は、その入力装置4の主要部品
を説明する図で、図4は、上ケースの底面図、図5は、
下ケースの平面図、図6は、検出部の平面図である。こ
れらの図に示すように、入力装置4の外殻を形成するケ
ース8は、例えばABS樹脂などで形成された下ケース
9と、上ケース10とからなり、該下・上ケース9、1
0は、図示せぬネジによって接合され、一体化されるよ
うになっている。下ケース9の後方(図5中左方)中央
には、大径の開口部11が穿設されており、該開口部1
1の周縁には、周壁12が立設されている。また、開口
部11の周囲には、凹溝13a、14aを有する2個の
軸受保持体13、14と、両軸受保持体13、14より
幾分大きめな2個のホルダ保持体15、16とが立設さ
れている。該軸受保持体13、14と、ホルダ保持体1
5、16とは、後述する従動ローラと回転量検出手段を
保持位置決めするためのもので、そのうち一方の軸受保
持体13とホルダ保持体15ならびに他方の軸受保持体
14とホルダ保持体16はそれぞれついをなし、これら
各対のそれぞれの中心線は、互いに直交するように配設
されている。球体63は、前記下ケース9の開口部11
に収納され、前記球体63は、蓋体64によって前記開
口部11から抜け出すことのないように保持される。
【0014】前記周壁12の近傍には、空室17aを有
する収納体17が下ケース9と一体に形成されている。
該収納体17は、後述する摩擦力付与手段を収納保持す
るためのものである。そして、前記収納体17の近傍に
は、一対の支柱60、60が一体に形成されている。ま
た、下ケース9には、前記ホルダ保持体15および収納
体17に近接して一対の弾性突起18、18が立設さ
れ、さらに、両弾性突起18、18の近傍には、3本の
支持突起19、・・立設されている。該弾性突起18、
18は、後述するスイッチ基板を下ケース9に対して位
置決めするためのもので、各支持突起19は、そのスイ
ッチ基板を支持するためのものである。さらに、下ケー
ス9の前方2ケ所と後方2ケ所には、ネジ挿入孔20、
21、22、23がそれぞれ穿設されている。
【0015】上ケース10は、オペレータが片手で持っ
て操作できる大きさに設計され、その湾曲した上壁部の
前方位置には一対の嵌入孔24が形成されている。図4
から明らかなように、上ケース10の上壁部の内面には
複数本の溶着ピン25が立設されており、これら溶着ピ
ン25によって互いに連結された2本のスイツチレバー
26の一端が、上ケース1に固着されている。この固着
は、スイツチレバー26の小孔を各溶着ピン25に貫通
した後、溶着ピン25の先端を溶かしてカシメ部を支点
として自身の弾性により回転可能となる。なお、スイツ
チレバー26の操作端は、この固着により、前記嵌入孔
24から若干外方へ突出した状態になる。
【0016】また、上ケース10の上壁部内面には、前
記下ケース9のネジ挿入孔20、21、22、23と対
応する位置にネジ挿入穴27、28、29、30が、開
口部11と対応する位置に環状リブ31が、収納体17
と対応する位置に押圧突起32が、両弾性突起18と対
応する位置に筒状突起33が、この筒状突起33の近傍
に一対の押圧リブ34がそれぞれ形成されている。さら
に上ケース10の上壁部内面には、前記軸受保持体1
3、14とホルダ保持体15、16とに対応して、一方
の軸受保持体13とホルダ保持体15を結ぶ中心線、な
らびに他方の軸受保持体14とホルダ保持体16を結ぶ
中心線に沿うようにL字型の押圧壁35が形成されてい
る。
【0017】これら下ケース9と上ケース10との間に
は、図6に示す検出部の主要構成部品が収納される。同
図において、フエノール樹脂などの比較的硬質な絶縁材
料からなるスイツチ基板36には、前記下ケース9の弾
性突起18に対応して2個の位置決め孔36aが穿設さ
れており、このスイツチ基板36上には2個のプツシユ
スイツチ37とコネクタ38が半田固定され、これらは
スイツチ基板36の裏面に形成されたパターン配線(図
示せず)によって結線されている。前記プツシユスイツ
チ37は、入力装置4自体のスイツチで、例えばデイス
プレイ装置2においてカーソル7のすぐ上にある表示パ
ターンの一部を削除したり、あるいは他の表示位置にコ
ピーさせたり、その他の切換、制御などの各種信号処理
に用いられる。そして、デイスプレイ装置2と入力装置
4は、図2に示すようにコード39および差込みプラグ
40によって接続されている。
【0018】また、前記スイツチ基板36と回転量検出
手段である第1のエンコーダ41ならびに第2のエンコ
ーダ42とには、所望のパターン配線して、且つ一部折
り曲げて形成したフレキシブルなフイルム基板43がそ
れぞれ半田付けされており、さらに、第1および第2の
エンコーダ41、42に第1および第2の従動ローラ4
4、45がそれぞれ連結されている。また、前記第1お
よび第2の従動ローラ44、45のそれぞれの一方の端
部にはメタル軸受61、62が固着されている。従っ
て、以上の説明から明らかなように、第1および第2の
従動ローラ44、45ならびに、これらに連結された第
1および第2のエンコーダ41、42と、プツシユスイ
ツチ37やコネクタ38などを搭載したスイツチ基板3
6とは、フレキシブルなフイルム基板43を介して予め
一体化されるとともに、電気的にも導通状態に連結され
ている。
【0019】図7および図8は、前記第1のエンコーダ
41の内部構造の説明図で、図7は、分解斜視図、図8
は、組立状態の断面図を示している。これらの図に示す
ように、第1のエンコーダ41は、エンコーダの外殻を
形成するホルダ46と、3本の摺動子47a、47b、
47cと、中央に共通パターン48aを有し、その周囲
に内側周辺パターン48bと外側周辺パターン48cを
有するコード板48と、筒伏のスペーサ49と、係止ナ
ット50とによって構成されている。
【0020】ホルダ46は、平坦部51を有し、その平
坦部51の一面側には環状の周壁52が、他面側には円
筒伏の軸受部53がそれぞれ形成されており、この軸受
部53の周面の上下位置には一部を突出させた突部53
aと位置決め突部53bが形成されている。この軸受部
53は、前記周壁52の中心位置に形成され、軸受部5
3には、後述する挿入軸部44bが挿通される段部を有
する挿入孔54が穿設されている。また、前記平坦部5
1には、周壁52から外れた部位に複数本の溶着ピン5
1aが立設されており、これら溶着ピン51aによって
各摺動子47a、47b、47cの一端が平坦部51に
固着されている。そして、このように溶着ピン51aに
一端を固着された各摺動子47a、47b、47cの自
由端は、周壁52の一部に形成された切欠きを通って周
壁52の内部に延出している。
【0021】一方、前記第1の従動ローラ44の一端に
は、主軸部分より幾分小径な係合軸部44aと、この係
合軸部44aよりさらに小径な挿入軸部44bとが形成
されており、これら係合軸部44aと挿入軸部44b
は、前記挿入孔54に軸受部53側から挿入される。こ
のように挿入孔54に挿入されて周壁52内に達した第
1の従動ローラ44の挿入軸部44bには、前記スペー
サ49およびコード板48が順次嵌挿され、しかる後、
係止ナット50を挿入軸部44bの一端に係止すること
により、コード板48が、第1の従動ローラ44に固着
される。この時、第1の従動ローラ44の主軸部分と係
合軸部44a間の段部が挿入孔54の周縁部に当接し、
一方、スペーサ49の一端が挿入孔54内の段部に当接
するため、第1の従動ローラ44は、その軸線方向への
移動が規制された状態で第1のエンコーダ41に連結さ
れる。また、コード板48は、スペーサ49によって平
担部51からの距離が規制された状態で第1の従動ロー
ラ44に固着される。
【0022】このようにしてホルダ46に第1の従動ロ
ーラ44およびコード板48を組込むことにより、第1
の摺動子47aが共通パターン48aに、第2の摺動子
47bが内側周辺パターン48bに、第3の摺動子47
cが外側周辺パターン48cにそれぞれ弾接されるが、
各摺動子47a、47b、47cは、前述したようにコ
ード板48から外れた部位にその支点を有するため、コ
ード板48の弾性部分から支点までのスパンを長く設定
でき、安定した摺動トルクを得ることができる。
【0023】第1のエンコーダ41は、以上説明したよ
うな構造になっているが、第2のエンコーダ42もこれ
と同一の構造になっている。すなわち、第2のエンコー
ダ42は、エンコーダの外殻を形成するホルダ55(図
3および図6参照)と、このホルダ55に支持された3
本の摺動子と、これら摺動子と接触するコード板とで基
本的に構成され、コード板は第2の従動ローラ45の一
端に固着されている。また、ホルダ55の一面側には軸
受部56が突設され、この軸受部56の上部には突部5
6aが、下部には図示せぬ位置決め突起が形成されてい
る。なお、回転量検出手段として、第1、2のエンコー
ダ41、42と摺動子との接触方式を説明しているが、
これに限定されるものでなく、フォトダイオードとエン
コーダとによる光学式の回転量検出手段でも良い。
【0024】次に、摩擦力付与手段について、図1を主
に用いて説明する。図1に示すように、摩擦力付与手段
は、合成樹脂性の転接ローラ57と、この転接ローラ5
7の一部を収納する前記収納体17と、弾性部材として
のコイルばね59と、このコイルばね59の両端部を係
止するための係止部材としての一対の前記支柱60、6
0とで構成されている。前記転接ローラ57の軸芯に
は、貫通孔57aが形成されている。この貫通孔57a
には、前記コイルばね59が挿通され、このコイルばね
59の両端部59a、59aは、一対の円柱状の支柱6
0、60の上方端部に係止され、それによって、前記転
接ローラ57はコイルばね59により回転可能に保持さ
れる。前記収納体17は、下ケース9と一体であって上
方に突出してコの字状の側壁17bが形成され、このコ
の字状の側壁17bの内側に空室17aが設けられてい
る。
【0025】コイルばね59が挿通された転接ローラ5
7の一部は、前記収納体17の空室17a内に浮いた状
態に収納され、前記転接ローラ57は前記側壁17bに
て左右方向の位置規制を受け、コイルばね59の略中央
に位置する。前記支柱60は、下ケース9と一体であっ
て上方に突出して形成されており、その位置は、前記転
接ローラ57の軸芯より球体63の側に設けられてい
る。従って、前記支柱60に係止されたコイルばね59
により、前記転接ローラ57は、球体63側に付勢さ
れ、転接ローラ57の一部が円壁12の切り溝から円壁
12内に突出する。また、円柱状の支柱60の回りに十
字状に補助支柱60aが、中央部の支柱60に比べて短
く一体に形成されている。前記コイルばね59は、コイ
ルの間隔が全体に密に巻かれたばねを用いる。この密に
巻かれたコイルばねは、製造が容易である。しかしなが
ら、コイルばね59の形状は、これに限定されることは
なく、例えばコイル間隔全体が密なばねではなくて、転
接ローラ57の貫通孔57aに挿通される中央部分が密
なばねで、その両端部は、疎なばねであっても、またさ
らに全体が疎なコイルばねであってもよい。前記の中央
部分が密なばねで、その両端部は、疎なばねであるコイ
ルばねは、該コイルばねによる転接ローラの球体に対す
る弾性付勢力を所望な値に容易に選定することができ
る。前記コイルばね59の両端部59a、59aは、前
記十字状に形成された補助支柱60aの上端面60a’
に当接されており、さらに前記両端部59a、59a
は、図示していない支柱60に設けられた溝に係止され
て外れないように配置されている。この構造によれば、
転接ローラを、第1、第2の従動ローラのそれぞれの軸
線が交わる点と、球体の中心とを結ぶ直線上に配置する
ことによって、球体を両従動ローラに対して均等な力で
押圧することが可能である。
【0026】次に、このように構成された入力装置4の
組立方法について図9ないし図11を主に用いて説明す
る。なお、図9は、上ケース10を取り除いた状態の平
面図、図10は、ケース8の長手方向に沿う断面図、図
11は、ケース8の短手方向に浴う断面図である。
【0027】まず、図9に示すように、下ケース9に立
設された軸受保持体13、14のそれぞれの凹溝13
a、14aに第1および第2の従動ローラ44、45に
設けたメタル軸受61、62を、また、ホルダ保持体1
5、16に第1および第2のエンコーダ41、42の軸
受部53、56を係合させる。このときフイルム基板4
3を介してスイツチ基板36(図6参照)が同時に下ケ
ース9に載置・保持される。なお、第1および第2のエ
ンコーダ41、42は、それぞれの位置決め突起53b
がホルダ保持体15、16内に位置することによって回
動しないように係止されている。これにより、第1およ
び第2の従動ローラ44、45は、それぞれの軸方向が
直交するように下ケース9の所定位置に配設される。
【0028】一方、スイツチ基板36は、2個の位置決
め孔36aを下ケース9に立設した弾接突起18に嵌挿
することで、下ケース9の所定位置に位置決めされると
ともに、3本の支持突起19上に載置される。この時、
前記弾性突起18の中央には軸線方向に沿つて割り溝1
8aが形成されているため、スイツチ基板36の両位置
決め孔36a間の寸法が、温度変化や孔あけ時の加工誤
差などにより多少ばらついたとしても、スイツチ基板3
6を弾性突起18に容易に嵌挿することができる。
【0029】以上説明した第1および第2の従動ローラ
44、45ならびに第1および第2のエンコーダ41、
42、スイツチ基板36の下ケース9側への組込み作業
は、フレキシブルなフイルム基板43を介して一体化し
た状態で行うことができるため、各部が分離することな
く、しかも組込後の煩雑な半田付け作業も不要であつ
て、極めて簡単に行うことができる。次に、転接ローラ
57の軸芯の貫通孔57aにコイルばね59を挿通した
状態で、これらを収納体17の空室17a内に挿入し、
前記コイルばね59の両端部59a、59aを一対の支
柱60、60にそれぞれ係止する。かかる組込作業は、
上述した第1および第2の従動ローラ44、45などの
組込作業の前に行うことも可能である。
【0030】このようにして、下ケース9の所定位置に
検出部の主要構成部品を組込んだ後、図10および図1
1に示すように、下ケース9に上ケース10を被せ、前
記ネジ挿入孔20、21、22、23とネジ挿入穴2
7、28、29、30とを図示せぬネジで連結すること
により、下ケース9と上ケース10とは一体的に接合さ
れる。この下ケース9と上ケース10との一体化によ
り、下ケース9の所定位置に位置決めされた前記検出部
の構成部品のうち、両メタル軸受61、62と第1およ
び第2のエンコーダ41、42の各突部53a、56a
ならびにホルダ46、55の上壁とが上ケース10側の
押圧壁35によって押圧され、第1および第2の従動ロ
ーラ44、45ならびに第1および第2のエンコーダ4
1、42は両ケース9、10間に挟持固定される。さら
に、スイツチ基板36の上面には、弾性突起18に外嵌
される筒伏突起33と押圧リブ34のそれぞれの下瑞が
当接され、これら筒状突起33と押圧リブ34ならびに
下ケース9に立設した3本の支持突起19とにより、ス
イツチ基板36は挟持固定される。
【0031】このスイツチ基板36の上面には、前述の
通り2個のプッシユスイツチ37が半田固定されてお
り、一方、上ケース10の上壁には2本のスイツチレバ
ー26の一端が固着され、両スイツチレバー26の下面
には操作部26aが垂設されている。これら操作部26
aの下面は、下ケース9と上ケース10とを一体化した
際に前記プツシユスイツチ37の上方と対向し、これに
より、オペレータが上ケース10の上壁から突出するス
イツチレバー26を押し込むと、操作部26aがプツシ
ユスイツチ37に当接して所望のスイツチ動作が行われ
る。以上のようにして下ケース9と上ケース10とを一
体化した後、下ケース9の開口部11からケース8の内
部に鋼球からなる被回転球体63を挿入し、その後、開
ロ64aを有する蓋体64を下ケース9の開口部11周
縁に係止する。これにより、被回転球体63は、上ケー
ス10の環状リブ31と蓋体64の環状保持部64bと
でケース8内に転動自在に保持され、その下端が蓋体6
4の開口64aから下方に露出する。
【0032】次に、上記実施例の回転量検出原理を図1
2を基に説明する。第1の従動ローラ44と第2の従動
ローラ45上には、転接ローラ57によって被回転球体
63が圧接されている。第1の従動ローラ44と第2の
従動ローラ45の軸方向は直交し、これらは被回転球体
63に対しては互いに直角な方向から接触する。転接ロ
ーラ57は、第1および第2の従動ローラ44、45の
軸線が交わる点Qと、被回転球体63の中心Oとを結ぶ
直線上に配置され、コイルばね59の弾性付勢力を受け
て被回転球体63を第1および第2の従動ローラ44、
45に対し均等な力で押圧する。
【0033】さらに、前記第1、第2の従動ローラ4
4、45の一端にはこれらを回転軸として第1、第2の
エンコーダ41、42が連結されている。これら第1、
第2のエンコーダ41、42は、第1、第2の従動ロー
ラ44、45の回転量を検出するもので、被回転球体6
3の回転量をX方向、Y方向の各々の成分に分けて検出
することにより、被回転球体63の回転状態を知ること
ができる。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、本発明では、摩擦力付与手
段が、被回転球体に転接する転接ローラと、該転接ロー
ラを回転可能に支持した弾性部材と、該弾性部材のすく
なくとも一端部を係止する支持部材とからなり、よって
従来のローラ支持部材に相当する部品を必要とせず、部
品点数が少なく、且つ個々の部品の形状も単純であるこ
とから製造・加工コストが安価なX−Y方向入力装置を
提供することができる。
【0035】また、本発明では、前記弾性部材がコイル
ばねからなり、該コイルばねが前記転接ローラの軸芯の
貫通孔に挿通されるとともに、このコイルばねの両端部
を前記転接ローラの軸芯より前記被回転球体の側に設け
られた支持部材に取り付けられていることから、コイル
ばねの弾性付勢力によって転接ローラを被回転球体に無
理なく転接させることができ、よって、被回転球体を第
1および第2の従動ローラ側に均等な力で弾性付勢する
ことができる。
【0036】更に、本発明では、前記コイルばねのコイ
ルの巻き方が、中央部が密に巻かれ、両端部が疎に巻か
れていることから、転接ローラの軸芯に挿通されるコイ
ルばねの中央部が密に巻かれているため転接ローラが滑
らかに転動できるとともに、両端部が疎に巻かれている
ために、コイルばねによる転接ローラの球体に対する弾
性付勢力を所望な適当な値に容易に選定することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の摩擦力付与手段である転
接ローラ、支柱、収納体ならびにコイルばねの斜視図で
ある
【図2】本発明の実施の形態のXーY方向入力装置を含
むグラフィック・ディスプレィ装置の斜視図である。
【図3】本発明の入力装置の分解斜視図である。
【図4】本発明の上ケースの底面図である。
【図5】本発明の下ケースの平面図である。
【図6】本発明の検出部の主要部品の平面図である。
【図7】本発明の従動ローラとエンコーダの分解斜視図
である。
【図8】本発明の従動ローラとエンコーダの組立断面図
である。
【図9】本発明の上ケースを取り除いた入力装置の平面
図である。
【図10】本発明の入力装置全体の組立断面図である。
【図11】本発明の入力装置全体の組立断面図である。
【図12】入力装置の回転量検出原理を示す説明図であ
る。
【図13】従来の摩擦力付与手段である転接ローラ、支
軸、ローラ支持部材、収納体ならびにコイルばねの分解
斜視図である。
【図14】従来の組立状態を示す断面図である。
【符号の説明】 4 入力装置 8 ケース 9 下ケース 10 上ケース 11 開口部 13、14 軸受保持体 15、16 ホルダ保持体 17 収納体 17a 空室 18 弾性突起 18a 割り溝 19 支持突起 26 スイツチレバー 26a 操作部 32 押圧突起 33 筒伏突起 34 押圧リブ 35 押圧壁 36 スイツチ基板 37 プツシユスイツチ 41 第1のエンコーダ 42 第2のエンコーダ 43 フイルム基板 44 第1の従動ローラ 45 第2の従動ローラ 46、55 ホルダ 47 摺動子 48 コード板 49 スペーサ 50 係止ナット 51 平垣部 52 周壁 53、56 軸受部 54 挿入孔 57 転接ローラ 58 ローラ支持部材 59 コイルばね(ばね) 60 支軸 61、62 メタル軸受 63 被回転球体 64 蓋体 64a 開口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に配置された被回転球体と、該
    被回転球体と接して被回転球体の回転力によって回転す
    る第1の従動ローラと、該被回転球体と接して被回転球
    体の回転力によって回転するとともに軸方向が前記第1
    の従動ローラの軸方向とほぼ直交する第2の従動ローラ
    と、前記第1の従動ローラの回転量を検出する第1の回
    転量検出手段と、前記第2の従動ローラの回転量を検出
    する第2の回転量検出手段と、前記被回転球体を第1の
    従動ローラおよび第2の従動ローラ側に弾性付勢して、
    被回転球体と両従動ローラとの間に摩擦力を付与する摩
    擦力付与手段とを備え、前記摩擦力付与手段が、被回転
    球体に転接する転接ローラと、該転接ローラを回転可能
    に支持した弾性部材と、該弾性部材の少なくとも一端部
    を係止する支持部材とからなることを特徴とするX−Y
    方向入力装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材がコイルばねからなり、該
    コイルばねが前記転接ローラの軸芯の貫通孔に挿通され
    るとともに、該コイルばねの両端部が前記転接ローラの
    軸芯より前記被回転球体の側に設けられた支持部材に取
    り付けられていることを特徴とする請求項1記載のX−
    Y方向入力装置。
  3. 【請求項3】 前記コイルばねのコイルの巻き方が、中
    央部が密に巻かれ、両端部が疎に巻かれていることを特
    徴とする請求項2記載のX−Y方向入力装置。
JP8287641A 1996-10-09 1996-10-09 X−y方向入力装置 Pending JPH10116149A (ja)

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JP8287641A JPH10116149A (ja) 1996-10-09 1996-10-09 X−y方向入力装置
TW086113922A TW402705B (en) 1996-10-09 1997-09-24 X-Y directional input device
US08/942,600 US6097370A (en) 1996-10-09 1997-10-02 X-Y direction input device

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JP8287641A JPH10116149A (ja) 1996-10-09 1996-10-09 X−y方向入力装置

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