JPH10115644A - 光集積化電圧センサ - Google Patents

光集積化電圧センサ

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JPH10115644A
JPH10115644A JP8289304A JP28930496A JPH10115644A JP H10115644 A JPH10115644 A JP H10115644A JP 8289304 A JP8289304 A JP 8289304A JP 28930496 A JP28930496 A JP 28930496A JP H10115644 A JPH10115644 A JP H10115644A
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JP
Japan
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voltage
light
measurement
sensor
optical integrated
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JP8289304A
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Hiroshi Ito
伊藤  博
Tadashi Ichikawa
正 市川
Satoru Kato
覚 加藤
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Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/06Measuring leads; Measuring probes
    • G01R1/067Measuring probes
    • G01R1/07Non contact-making probes
    • G01R1/071Non contact-making probes containing electro-optic elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R13/00Arrangements for displaying electric variables or waveforms
    • G01R13/20Cathode-ray oscilloscopes
    • G01R13/22Circuits therefor
    • G01R13/34Circuits for representing a single waveform by sampling, e.g. for very high frequencies
    • G01R13/347Circuits for representing a single waveform by sampling, e.g. for very high frequencies using electro-optic elements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でかつ安定な特性を有し、さらに高電圧
入力による絶縁破壊からセンサ部を保護する機能を有す
る電圧センサを提供する。 【解決手段】 光ファイバ28から入射される測定光
を、前記光集積回路32内の分岐合波部19において第
1,第2変調用導波路15a,15bに分岐させ、変調
用電極34a,34bにおいて、それぞれ正負が逆にな
るように電圧が印加されることにより、第1,第2変調
導波路15a,15b内を伝搬する各々の位相変化の符
号を逆とし、両者の間に位相差を生じさせる。そして、
測定光は、反射面40で反射され、前記第1および第2
変調導波路15a,15b内を逆方向に伝搬し、光強度
変調部を再度通過し、位相変調を受けることにより、前
記第1および第2変調導波路15a,15b内を逆方向
に進む測定光の位相差を、反射面40により反射される
直前の測定光の位相差のほぼ2倍とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に電圧の大
きさを測定する光集積化電圧センサに関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】今日のような高度情報化時代において電磁
波は、放送や通信のための情報伝達媒体としてますます
その重要度を増し、その強度、周波数は共に、より高ま
る傾向にある。
【0003】一方その電磁波によって引き起こされる電
子機器の機能障害の問題も増えている。特に人命の維持
に不可欠な医療機器や、大量の情報を高速に処理するO
A機器、自動車エレクトロニクスの分野では、それらの
機能障害が甚大な被害を引き起こすおそれもある。この
ことから、電磁波障害対策は極めて重要な課題となって
いる。
【0004】各種電子機器の電磁波障害耐性の評価をし
ようとする場合、あるいは電磁波障害を受けた結果、機
能障害を起こした時その対策を施そうとする場合には、
その状況を再現した電磁界環境下に電子機器を配置し、
電子機器内部の電気回路から出力される電圧信号波形を
測定し、異常信号の発生源を特定する必要がある。そこ
で、このような電圧信号波形を観察する手段としては、
オシロスコープがよく知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、電気回路内の測定部位からオシロスコープ入力端子
まで出力信号を伝送するのに、金属導体のケーブルを使
用するため、電磁界によりこの金属ケーブルに雑音が誘
起され、正確な測定ができないという問題点があった。
【0006】このような問題点を解決するため、従来、
電圧検出部にLiNbO3等の電気光学結晶を基板とし
た光集積回路を使用した、電圧センサの開発も行われて
いる。
【0007】図2に、このような電圧センサの一例を示
す。
【0008】この装置は、導波型の分岐干渉型光変調器
として機能する光集積回路32で構成されるセンサ部2
1と、光源10および光検出器12を含み、それぞれ測
定光入力用光ファイバ11および測定光出力光ファイバ
13が光学的に接続されている。光集積回路32は光フ
ァイバ11を介して入射される測定光を伝搬する導波路
17を有し、この導波路17は分岐部23において第1
および第2の変調用導波路15a,15bに分岐され、
合波部25において再度合流されるよう形成されてい
る。そして、前記第1および第2変調用導波路15a,
15b上には変調用電極34a,34bが構成されてい
る。そして、ここから引き出された金属細線27a,2
7bを電気回路内電圧測定部位としての被電圧測定部1
8に接触させると、変調用電極34a,34bをそれぞ
れ介して、正負が逆の電圧信号として前記第1および第
2変調用導波路15a,15bに印加される。
【0009】以上のように構成されたセンサ部21に向
け、光源10から光ファイバ11を介し測定光を入力す
ると、この測定光は光集積回路32内の導波路17を介
し光変調部内に伝搬されることになる。
【0010】そして、変調用電極34a,34bを介し
て、前記第1および第2変調用導波路15a,15bに
印加される電圧信号は、正負が逆の電圧信号となるた
め、両導波路15a,15b内を通過する光波に位相差
が生じる。このことによって、この両導波路15a,1
5bを通過する光波を、合波部25で合波干渉させ、位
相差の度合いが光の強弱に変調されて、光ファイバ13
を介し光検出器12に入力されることになる。このと
き、光集積回路32においてはサイズを小さく形成する
ことができるので、半波長電圧と称される、光量が最大
から最小に変化するのに要する電圧は、たかだか数Vに
過ぎない。このため、小さな電圧が印加された場合でも
大きな光量変化が得られるので、その測定感度は非常に
高いものとなる。従って、前記光検出器12を用いて光
集積回路32から出力される変調された測定光の強弱を
測定し、これを信号処理部20に入力することにより、
この信号処理部20は、変調された測定光の強弱から位
相差の度合い、ひいては電圧の大きさを演算することが
できるようになる。
【0011】このような従来装置においては、前記セン
サ部21、光ファイバ11,13等が主として誘電体に
て構成されている。このため、電磁界の影響をほとんど
受けることなく、正確に、しかも高感度に電圧測定を行
うことができる。
【0012】しかし、この従来装置では、上述したよう
に、光集積回路32に測定光の入力用と出力用の2本の
光ファイバ11,13を接続しているため、センサ部2
1を実用上十分な程度まで小型化することができず、狭
い場所での測定が困難であるという問題があった。
【0013】すなわち、このような装置に用いられるセ
ンサ部は、片持ち構造にすることが望ましく、このため
図2に示す2本の光ファイバ11,17のうち一方を折
曲げて、センサ部を接続する必要がある。しかし、光フ
ァイバは、屈曲性に富むとはいえ、その最小折曲げ半径
は数cmのオーダーである。よって、片持ち構造のセン
サを形成する場合には、実用上要求される20〜30m
m以下に小型化することが難しいという問題点があっ
た。
【0014】また、光ファイバと導波路との接続は、最
も精密な調整を必要とする部位であり、温度、振動等の
影響による機械的なずれのために、特性の変化が発生し
やすい。このため、従来のように、2本の光ファイバを
必要とするものでは、接続を2カ所行わなければなら
ず、その作業は、極めてやっかいなものとなり、これ
が、安定して動作する装置を、安価に作製する上での妨
げとなっていた。
【0015】さらに、従来装置では、変調用電極に印加
される電圧が、光集積回路基板および変調用電極が有す
る絶縁破壊電圧値を、不用意にも上回ってしまった場合
には、光集積回路基板および変調用電極が、絶縁破壊に
よって破損し、使用不能になるという問題点があった。
【0016】本発明は、上述したような問題点を解決
し、小型でかつ安定な特性を有し、さらに高電圧入力に
よる絶縁破壊からセンサ部を保護する機能を有するセン
サ手段を備えた電圧センサを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本第1の発明の光集積化
電圧センサは、測定光を出力する測定光発生手段と、前
記測定光を測定電圧部位に導く光ファイバと、前記測定
電圧部位に設置され、前記光ファイバから測定光が入射
され、この入射測定光の強度を測定電圧に応じて変調
し、再度前記光ファイバに向け出力するセンサ手段と、
前記測定光発生手段と前記光ファイバとの間に設けら
れ、前記測定光発生手段からの測定光を通過させ、前記
センサ手段によって変調された測定光を所定の方向に分
岐する分岐手段と、前記分岐手段により分岐された測定
光の強度に基づき、前記測定電圧を演算する信号処理手
段と、とを含み、前記センサ手段は、一端を測定光入射
部とし、他端を測定光反射部とする導波路が形成された
光集積回路を含み、前記光集積回路は、前記測定電圧に
応じて、前記導波路内を伝搬する測定光の強度を変調し
て出力する光強度変調部を含んで形成されるものである
ことを特徴とする。
【0018】したがって、第1の発明の光集積化電圧セ
ンサによれば、前記光ファイバを折り曲げることなくセ
ンサ手段を片持ち構造とし、しかも測定光は前記光強度
変調部を往復2回通過し約2倍の光強度変調を受けるた
め、前記センサ手段を大幅に小型化し、狭い場所での高
感度の電圧測定を行なうことを可能とする。
【0019】第2の発明の光集積化電圧センサは、上述
した第1の発明の特徴点に加え、前記導波路は、分岐合
波部で分岐された第1の変調用導波路および第2の変調
用導波路を含み、前記測定光反射部は、前記第1変調用
導波路および第2変調用導波路の他端にそれぞれ形成さ
れ、前記光強度変調部は、前記第1変調用導波路および
第2変調用導波路に対し、正負が逆の電圧としてそれぞ
れ印加する一対の電極を備え、前記各変調用導波路内を
伝搬する測定光の位相を変化させた後、前記分岐合波部
で合波干渉させることにより、測定電圧に応じてその強
度が変調された測定光を出力することを特徴とする。
【0020】したがって、第2の発明の光集積化電圧セ
ンサによれば、前記センサ手段と前記導波路と前記光フ
ァイバとの接続が1カ所で済むため、長時間にわたり安
定した測定が可能となる。すなわち、前記光ファイバと
前記導波路との接続はもっとも精密な調整を必要とする
部分であり、しかも長期的には機械的ずれのため特性変
化を引き起こしやすいものであるが、このことにより、
光ファイバを入出力用の2本用いることなく1本の光フ
ァイバで測定光の入出力を行なうことができる。このた
め、前記光ファイバと前記導波路との接続部位が1カ所
になり、この面から長期間にわたり安定した高精度な測
定を行なう光集積化電圧センサを安価に製作できる。
【0021】第3の発明の光集積化電圧センサは、上述
した第2の発明の特徴点に加え、前記光強度変調部は、
電圧信号を分圧するための分圧回路を備え、その分圧比
に応じた電圧が、前記電極に印加されるものであること
を特徴とする。
【0022】したがって、第3の発明の光集積化電圧セ
ンサによれば、前記一対の電極には、前記分圧回路によ
り分圧された電圧しか印加されないことから絶縁破壊を
起こすことがなくなり、不用意に高い電圧が前記センサ
手段に印加されてしまった場合でも、破損しにくい光集
積化電圧センサを提供できる。
【0023】第4の発明の光集積化電圧センサは、上述
した第3の発明の特徴点に加え、前記分圧回路は、前記
電極間に設けられた第1の抵抗と、該第1の抵抗と直列
に接続された第2の抵抗と、前記第1の抵抗の両端に前
記光集積回路の構成から得られる第1のキャパシタが並
列接続されることによって構成されることを特徴とす
る。
【0024】したがって、第4の発明の光集積化電圧セ
ンサによれば、前記分圧回路を簡単に構成することがで
きる。
【0025】第5の発明の光集積化電圧センサによれ
ば、第4の発明の特徴点に加え、前記分圧回路は、前記
第2の抵抗と並列に接続されたキャパシタを備えたもの
であることを特徴とする。
【0026】したがって、第5の発明の光集積化電圧セ
ンサによれば、高周波の電圧が前記光集積化電圧センサ
に印加された場合でも、前記第2のキャパシタにて周波
数を補償することができ、前記高周波の電圧を前記第1
および第2の抵抗にて分圧した後に、前記電極に印加さ
れるので、周波数の影響を低減して、良好な分圧出力を
得ることができる。
【0027】第6の発明の光集積化電圧センサによれ
ば、第4または第5の発明の特徴点に加え、前記第1の
キャパシタの容量値と第1の抵抗の抵抗値との積は、前
記第2のキャパシタの容量値と第2の抵抗の抵抗値との
積と略同等であることを特徴とする。
【0028】したがって、第6の発明の光集積化電圧セ
ンサによれば、前記光集積化電圧センサにおいて前記分
圧回路を使用しても、広範囲の周波数にて電圧を測定す
ることができる。
【0029】第7の発明の光集積化電圧センサは、上述
した第1乃至第6の発明のいずれかの特徴点に加え、前
記光集積化電圧センサは、前記光集積回路の他端面側に
電圧測定用の端子部を設け、前記端子部を測定対象物に
接続することを特徴とする。
【0030】したがって、第7の発明の光集積化電圧セ
ンサによれば、前記光集積化電圧センサが小型であリ、
片持ち構造であるために、前記光集積回路の他端面側の
空き空間を利用して前記電圧測定用端子を設けることが
できる。これにより、さらに使い勝手の良い光集積化電
圧センサを得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づき詳細に説明する。
【0032】図1には、本発明にかかる光集積化電圧セ
ンサの概略図が示される。以下に、この光集積化電圧セ
ンサの構成について説明する。
【0033】本実施の形態の光集積化電圧センサは、セ
ンサ部21と測定光発生部22、信号処理部20を含む
ものである。
【0034】前記測定光発生部22とセンサ部21と
は、ビームスプリッタ24、レンズ26および光ファイ
バ28等から構成される光学系を介して光学的に接続さ
れている。
【0035】前記測定光発生部22は、測定光を出力す
るものであって、具体的には、図示しないが、光源と、
その出力光を平行光化し、ビームスプリッタ24へ向け
出力する光学系とから構成されている。
【0036】前記光源は、例えばレーザ、発光ダイオー
ド、スーパールミネッセントダイオード等、任意のもの
が使用可能であるが、本実施の形態では、光ファイバと
の整合性から、レーザを用いている。
【0037】さらに前記レーザは、HeNeレーザ、Y
AGレーザ、半導体レーザ等、任意のものを使用するこ
とが可能であるが、本実施の形態では、小型である点か
ら、半導体レーザを用いている。
【0038】前記ビームスプリッタ24は、前記測定光
発生部22より出力される測定光を、透過方向と、それ
と直角方向とに光強度を二分するように形成されてい
る。つまり、本実施の形態では、測定光発生部22より
出力される測定光を、図1のビームスプリッタ24を透
過する方向αと、それと直角方向とに光強度を二分し、
その内のビームスプリッタ24を透過する測定光のみを
光ファイバ28に向け出力する。また、センサ部21か
ら光ファイバ28を介して戻ってくる測定光において
は、図1のセンサ部21からビームスプリッタ24を透
過する方向βと、それと直角方向とに光強度を二分し、
その内の直角方向に分岐した測定光のみを信号処理回路
20へ向け出力するように構成されている。
【0039】このようにしてこのビームスプリッタ24
を通過した測定光は、レンズ26により絞られ、光ファ
イバ28に入射される。このような光ファイバ28とし
ては、必要に応じて種々のものが使用可能であるが、本
実施の形態では、偏波面保存光ファイバが用いられてい
る。そして、この光ファイバ28に入射された測定光
は、センサ部21に向け伝搬される。
【0040】このセンサ部21は、光ファイバ28から
測定光が入射されると、この測定光を電圧の大きさに応
じて変調し、変調された測定光を再度光ファイバ28へ
向け出力させるものである。具体的には、このセンサ部
21は、測定光の強度を外部電圧により変化させる光強
度変調部が設けられた光集積回路32と、外部電圧を分
圧して変調用電極34a,34bに印加するための分圧
回路35とを含む。この分圧回路35は、分圧抵抗3
6,38とを含む。
【0041】前記光集積回路32は、その内部に光ファ
イバ28を介して伝搬されてくる測定光が入射される導
波路17が形成されており、この導波路17は、分岐合
波部19において第1変調用導波路15aおよび第2変
調用導波路15bに分岐するように構成されている。
【0042】光集積回路化された導波型の光強度変調部
の方式としては、例えば分岐干渉計型、方向性結合器
型、交差型等種々の形態のものがあり、必要に応じて任
意のものを使用できる。本実施の形態では、分岐干渉計
型をいくぶん変形した方式のものを用いているものであ
る。
【0043】前記分圧回路35には、変調用電極34
a,34bから引き出された金属細線27a,27bを
被電圧測定部18の電圧Einが印加される。
【0044】前記分圧回路35は、この被電圧測定部1
8の電圧Einを分圧回路を構成する抵抗値の比で決めら
れる分圧比に応じて分圧し、その分圧された電圧Eout
を変調用電極34a,34bに印加するよう構成されて
いる。このような分圧回路を構成するための抵抗として
は、被覆抵抗、チップ抵抗、抵抗材を蒸着した薄膜抵抗
等、必要に応じて各種のものを採用可能であるが、本実
施の形態では、センサ部21を小さく構成するため、チ
ップ抵抗が使用されている。また、この分圧回路の分圧
比は、任意の抵抗値の抵抗を使用することにより、自由
に設定することができる。ここでは、分圧抵抗として抵
抗36は1メガオームに、抵抗38は9メガオームに設
定される。
【0045】図3には、本実施の形態の分圧回路35の
等価回路が示される。たとえば、この分圧回路35は、
図1に示すように、変調用電極34a,34b間に分圧
抵抗36が形成され、この分圧抵抗36と直列に分圧抵
抗38が接続されている。このとき、前記変調用電極3
4a,34b間には、前記分圧抵抗36と並列に、光変
調器自身が形成するキャパシタ37が接続される。つま
り、前記変調用電極34a,34b間の材質、すなわ
ち、前記光集積回路32の材料としては、LiNb
3,LiTaO3等の強誘電体、GaAlAs,Si等
の半導体、SiO2,Si34等の非晶質等の材料が使
用可能であって、本実施の形態では、たとえば、電気光
学効果の大きいLiNb03が使用されているものであ
る。このために、前記変調用電極34a,34b間に
は、自ずとキャパシタ37が構成されることになる。本
実施の形態においては、このキャパシタ37の容量値
は、2.5PFとなる。また、この分圧回路において
は、変調用電極34a,34b間の抵抗36の抵抗値は
1メガオームであり、これと並列に前記2.5PFを有
するキャパシタ37が接続されることになる。
【0046】この回路においては、周波数に対し電圧が
減衰するものであり、前記分圧抵抗36と前記キャパシ
タ37からなる回路は、分圧抵抗36とキャパシタ37
とから決まる周波数をカットオフ周波数とするローパス
フィルタとして機能することになる。つまり、上述した
分圧回路35を本発明の光集積化電圧センサに使用する
ことは可能であるが、カットオフ周波数を超える高周波
数の電圧が本発明の光集積化電圧センサに印加された場
合には、その電圧は減衰してしまい正確な電圧測定がで
きなくなる。
【0047】これに対し、本実施の形態においては、図
3の等価回路に示すように、高周波電圧下の測定対象物
の電圧測定をより正確に行うため、分圧回路35中にキ
ャパシタ37を補償する補償用コンデンサ39が前記抵
抗38と並列に付加されている。このとき、使用する補
償用コンデンサ39としては、チップコンデンサ、ある
いは本実施の形態において使用している変調用電極34
aの一部分にわずかに間隙dを設けた微少キャパシタを
用いている。この場合、前記間隔dを設けて、一部空間
を有する変調用電極34aを形成した後に、前記電極の
幅をカットすることにより、所望の補償用コンデンサの
容量を設定することができる。これにより、何らかの原
因で高周波の高電圧が、本発明の光集積化電圧センサに
印加された場合でも、前記分圧回路は、この入力電圧を
確実に分圧し、光集積化電圧センサ自体の破壊を防止
し、しかもこの入力電圧を減衰させることなく確実に分
圧することができる。
【0048】この補償用コンデンサ39の容量値の設定
方法について以下に示す。この時、前記補償用コンデン
サ39の容量値をCp、これと並列に接続された抵抗の
抵抗値をRp、キャパシタの容量値をC0、これと並列
に接続された抵抗の抵抗値をR0、高周波電源による入
力電圧をEin,出力電圧をEoutとして説明する。
【0049】この分圧回路において、入力電圧Einは、
式1のようになる。
【0050】
【数1】 ここで、RpCp=R0C0となるようにCpを調整する
と、式2のようになる。
【0051】
【数2】 この式からも分かるように、前記入力電圧Einは、周波
数依存を受けなくなる。
【0052】本実施の形態の分圧回路においては、R0
=1メガオーム,C0=2.5PFであり、Rpが9メガ
オームとして構成されているため、Cpは略0.278
PFとなる。
【0053】このように、本実施の形態の分圧回路は、
入力電圧Einの周波数が増大しても、これに影響を受け
ることなく動作するものであることが分かる。すなわ
ち、この分圧回路は、高周波の高電圧が印加された場合
にも有効であり、特に、自動車エレクトロニクス分野等
の高周波電圧を使用した装置の測定に用いられる光集積
化電圧センサにおいて効果を奏する。
【0054】そして、この分圧回路から出力される電圧
信号Eoutは、前記変調用電極34a,34bを介し
て、変調部内の第1変調用導波路15aおよび第2変調
用導波路15bに、正負が逆の電圧となるように印加さ
れる。つまり、たとえば、前記光集積回路において変調
部内の第1変調用導波路15aにプラスの電位,第2変
調用導波路15bに、マイナスの電位を印加し、それぞ
れの前記導波路の屈折率を変化させる。
【0055】ところで、前記第1変調用導波路15aお
よび第2変調用導波路15bを伝搬した測定光を反射
し、前記第1および第2変調用導波路15a,15b内
を逆向きに伝搬させる反射面40が構成される。これに
より、前記第1および第2変調用導波路15a,15b
内を伝搬する測定光は、再度光強度変調部内を通過し位
相変調を受け、その位相差は反射面40で反射される前
のほぼ2倍になる。また、前記反射面40は、光集積回
路32の研磨端面に、例えばAl、Au等の金属また
は、誘電体等の薄膜を蒸着、スパッタリング等の手法で
堆積させて製造することができる。
【0056】そして前記第1および第2変調用導波路1
5a,15b内を反射伝搬されてくる測定光は、分岐合
波部19で合波干渉され、位相差の度合が光の強弱に変
換される。このようにして電圧の大きさに応じて光の強
度が変調された測定光は、導波路17の入射端から再度
光ファイバ28へ向け出力される。また、前記導波路1
7は、その周囲の材料に比べその屈折率を高くすること
により光波をその内部に閉じこめて導波するよう構成さ
れている。
【0057】そして、光ファイバ28内を伝搬する変調
された測定光は、次にレンズ26を介し、ビームスプリ
ッタ24に入射される。
【0058】このようにビームスプリッタ24に入射さ
れた測定光は、再びビームスプリッタ24を透過する方
向と、それと直角の方向に分岐され、その内の直角方向
に分岐された測定光は、信号処理部20へ入力される。
前記信号処理部20は、このようにして入力される測定
光の強度に基づき、被電圧測定部18の電圧を演算する
ように構成されている。本実施の形態においては、この
信号処理回路20は、入力される測定光を電気信号に変
換する光検出器12と、変換された電気信号を増幅する
増幅器14から構成されている。そして光検出器12か
ら出力される電圧信号は増幅器14に入力され、電圧信
号の強度が増幅される。
【0059】そして、その増幅結果は、コネクタ30に
出力させることも、表示器に直接表示させることも可能
であるが、本実施の形態では、電圧計、オシロスコー
プ、スペクトラムアナライザ等の一般的な電圧測定器で
測定できるように、コネクタ30に出力するよう構成さ
れている。
【0060】また、前記コネクタ30は、例えば、BN
Cコネクタ、SMCコネクタ等が使用可能であるが、本
実施の形態では、BNCコネクタが用いられている。
【0061】次に、本発明の光集積化電圧センサの動作
について説明する。
【0062】測定光発生部22から測定光が出力される
と、この測定光はビームスプリッタ24で2分され、そ
の内の透過した測定光のみが、レンズ26を介し偏波面
保存光ファイバ28に入射される。
【0063】このようにして光ファイバ28に入射した
測定光は、その内部をセンサ部21に向け伝搬してい
き、測定光がセンサ部21に到達すると、入射端から導
波路17内に入射される。そして、入射された測定光は
導波路17内を伝搬していき、光強度変調部に達し分岐
合波部19で分岐され、第1および第2変調導波路内1
5a,15bにて伝搬される。また、たとえば、このと
きの分岐比は50:50に設定される。
【0064】この測定光が前記第1および第2変調導波
路15a,15b内を伝搬する途中で、測定光は変調用
電極34a,34bに印加された電圧Eoutの大きさ、
すなわち被電圧測定部18の電圧Einが、光強度変調部
の変調用電極34a,34b上に設置された分圧回路に
よって分圧され、変調用電極34a,34bに印加され
た電圧Einの大きさに応じた位相変調を受ける。
【0065】このとき、前記変調用電極34a,34b
において、前記第1および第2変調導波路15a,15
bにそれぞれ正負が逆になるように電圧が印加される。
このため、前記第1変調導波路15a内を伝搬する測定
光と、第2変調導波路15b内を伝搬する位相変化の符
号が逆となり、両者の間に位相差が生じる。
【0066】このように位相変調されながら前記第1お
よび第2変調導波路15a,15b内を伝搬する測定光
は、その他端面に形成された反射面40で反射され、前
記第1および第2変調導波路15a,15b内を逆方向
に伝搬する。そして、この測定光は光強度変調部を再度
通過し、位相変調を受ける。このため、これら第1およ
び第2変調導波路15a,15b内を逆方向に進む測定
光の位相差は、反射面40により反射される直前の測定
光の位相差のほぼ2倍となる。
【0067】これにより、本発明のセンサ部21は、非
反射型のセンサに比べ、同じ大きさでは約2倍の測定感
度が得られ、また同じ測定感度を得ようとする場合に
は、その大きさをほぼ1/2に小型化できる。
【0068】そして、このようにして第1および第2変
調導波路内15a,15bを逆方向に伝搬されてくる測
定光は、分岐合波部19にて合波干渉され、これにより
位相差の度合いが光の強弱に変換されることになる。
【0069】すなわち、被電圧測定部18の電圧が0の
とき位相差は0となり、このとき最大光量となる。ま
た、ある値の電圧の発生があり、位相差が180゜とな
るときは0または最小光量となる。
【0070】また、より微弱な電圧を測定する場合に
は、第1および第2変調導波路15a,15bの長さに
差を付けること、または屈折率に差を付けることのうち
の少なくとも一方を行うことで、電圧が0のときの位相
差を90°にあらかじめ設定しておくことも可能で、こ
れにより、微弱な電圧でも、その出力光の強度は大きな
ものを得ることができる。
【0071】従って、このような変調光の光量の強弱を
測定することにより、位相差の度合い、ひいては電圧を
測定することができる。
【0072】このようにして、変調部から出力される変
調された測定光は、導波路17の入射端から、光ファイ
バ28に入射され、レンズ26を通過した後、ビームス
プリッタ24に入射される。そして、このビームスプリ
ッタ24で測定光は2分され、その内のに分岐された光
のみが光検出器12に入射される。
【0073】この光検出器12は、このようにして入力
される変調された測定光を電気信号に変換し、増幅器1
4へ向け出力する。
【0074】この増幅器14は、このようにして入力さ
れる電気信号の強度を増幅させ、その増幅結果は、BN
Cコネクタ30に出力される。
【0075】以上説明したように、本発明の電圧センサ
によれば、センサ部21を基本的に非金属物質で構成す
ることができる。従って、本発明のセンサ部を用いるこ
とにより、従来不可能であった高電磁界中での電圧の測
定が可能となる。
【0076】さらに、本発明によれば、光集積回路32
に導かれた測定光が、光強度変調部内を2度通過するこ
とにより2倍の位相変調を受けるため、その電圧検出感
度もほぼ2倍となる。従って、センサ部21を非反射型
の光集積化電圧センサとして形成したものに比べ、同一
の検出感度ならばその大きさをほぼ1/2まで小型化す
ることができる。
【0077】さらに、本発明によれば、光集積回路32
に対する測定光の入出力を1本の光ファイバ28で行う
ことができる。このため、従来のように入出力用に2本
用意した光ファイバ28のいずれか一方を折り曲げるこ
とがなく、片持ち式のセンサ部を容易に構成することが
できる。従って、従来のように、光ファイバの折り曲げ
半径の制約を受けずにセンサ部21を小型化することが
でき、必要ならその直径を1mm以下とし、従来品に比
べ1/10以下に小型化することが可能となる。従って、
本発明のセンサ部を用いることにより、従来不可能であ
った狭い場所での電圧の測定も可能となる。
【0078】さらに、本発明においては、光集積回路3
2の導波路17に対し、1本の光ファイバ28を接続す
ればよい。すなわち、光ファイバ28と導波路の接続は
最も精密な調整を必要とする部位であり、また長期的に
は機械的なずれのため、特性変化を受けやすい。しか
し、本発明は、このような接続部位が従来品の半分にな
るため、長期間安定してしかも高精度で動作するセンサ
部を安価に製作できることが可能となる。
【0079】さらに、本発明の光集積化電圧センサで
は、光集積回路32の変調用電極34a,34bに印加
される電圧が、分圧回路で分圧された後印加されるた
め、高い電圧が印加されてもセンサ部21が破壊される
ことがない。従って、不用意な光集積化電圧センサの取
り扱いに対しても、壊れにくく、丈夫なセンサ部21を
提供できる。すなわち、被電圧測定部18の電圧が、セ
ンサ部21が有する絶縁破壊電圧を大きく越えるような
電圧である場合でも、変調用電極34a,34bには、
分圧回路により分圧された電圧しか印加されないことか
ら絶縁破壊を起こすことがないものである。特に、本実
施の形態においては、補償用コンデンサ39が設けられ
ているため、カットオフ周波数を超えるような高い周波
数の電圧がセンサ部21に印加されてしまった場合で
も、その電圧が減衰することなく確実に分圧できるの
で、測定電圧の周波数に影響されず、しかも破損しにく
い光集積化電圧センサを提供できる。
【0080】このように、本発明によれば、従来技術の
問題点、すなわち電磁界中での測定の困難性や、狭い場
所での測定の困難性等という問題を解決し、小型で高感
度なセンサ部を用い、電磁界の影響をほとんど受けるこ
となく、電圧の測定を高周波数帯域にわたり行うことが
可能となる。
【0081】ところで、本発明の光集積化電圧センサに
よれば、図1に示すように、光集積回路32の片側32
aにのみ光ファイバー28を接続すれば良い、所謂片持
ち梁の構造が採用されている。従って、光集積回路32
における反射面40が設けられた側の端面32bには、
基本的に何も設けられないことになる。
【0082】そこで、本実施の形態の光集積化電圧セン
サは、この空間を積極的に利用し、図4に示されるよう
に、反射面40が設けられた側の端面32aに電圧測定
用の端子が設けられる。そして、この電圧測定用端子を
測定対象物と接続することにより、本発明の光集積化電
圧センサにより電圧を測定することができる。
【0083】図4(a),(b),(c)に、前記電圧
測定用端子を、ワニ口クリップ,オシロスコープ用プロ
ーブ,コンタクトプローブの各々の形態として形成した
場合についてそれぞれ示す。
【0084】たとえば、図4(c)に示される本発明の
光集積化電圧センサは、図1にも示されるように光集積
回路32の端面32a側に配線27a,27bを介して
コンタクトプローブ50が、ケース58に一体的に取り
付けられることにより構成されている。このコンタクト
プローブ50は、測定対象物、たとえば、トランジスタ
のピンに接触させ、このピンに発生する電圧を測定する
ためのものである。ここで、このコンタクトプローブ5
0は、同軸型であって、その中心を信号ライン部,周囲
をGNDライン部として構成しているものである。さら
に、このコンタクトプローブ50は、変調用電極34
a,34bに直接、通電タイプの接着剤で接続させるこ
とにより構成することもできる。
【0085】この時、前記コンタクトプローブ50と光
集積回路32との間隔は極めて短くすることができるた
め、仮にトランジスタが強い電磁界中に設置されている
場合でも、この電磁界に影響されることなく、前記測定
対象物の端子に発生する電圧を正確に測定することがで
きる。
【0086】たとえば、前記測定対象物が、自動車のエ
ンジンルーム等に設けられている場合を想定すると、一
般に、この測定対象物の端子における電圧を他の電圧測
定装置、たとえば、オシロスコープ等で測定しようとし
ても、ノイズとしての電磁界が強過ぎ、その電圧を正確
に測定することは困難である。ところが、図4に示され
るような本発明の光集積化電圧センサでは、端子電圧を
正確に測定することができる。すなわち、たとえば、図
4(c)に示される本発明の光集積化電圧センサによれ
ば、最も測定用端子と光集積回路との距離が短いため、
数百MHz程度までの周波数域で使用することが可能で
ある。このため、図4(c)に示される光集積化電圧セ
ンサにおいては、ほとんどの電磁界的環境において、周
波数に依存せず、測定物の電圧を測ることができる。
【0087】さらに、このタイプの光集積化電圧センサ
は、片持ち構造にて小型にて形成されている。従って、
測定対象物の電圧を測定するときに、図4(c)に示す
ように、光集積化電圧センサの先端面に一体的にコンタ
クトプローブ50を取り付けることにより、測定対象物
の端子とコンタクトプローブ50とを物理的に接触させ
るだけで簡単かつ効率的に測定を行なうことができる。
【0088】また、このようなコンタクトプローブに代
えて、図4(a)に示すような測定リード、あるいは、
図4(b)に示すような同軸リードを設けることも可能
である。たとえば、図4(a)に示すような測定リー
ド、たとえば、ワニ口クリップ54a,54bをコネク
タ30を介して接続した場合には、数MHz程度までの
周波数下での電圧測定に使用でき、図4(b)に示すよ
うな同軸リード、たとえば、オシロスコープ用プローブ
55a,55bをコネクタ30を介して接続した場合に
は、数十MHzまでの周波数下での電圧測定に適用する
ことができる。
【0089】次に、本実施の形態の光集積化電圧センサ
を用いた測定対象物の電圧測定実験について説明する。
この実験は、図5に示されるような装置を使用して行わ
れた。ここで、図5には、図4に示される光集積化電圧
センサによる測定装置について示す。図5の(b)は図
5(a)における測定対象物18と、光集積化電圧セン
サの測定端子との拡大図を示すものであリ、光集積化電
圧センサとしては図4(c)に示すタイプのものを使用
した例を示す。以下にこの装置について説明する。
【0090】この装置においては、前記EMI評価電波
暗室内にアンテナ46を配置し、100〜200V/
m,1〜1000MHzの妨害電磁界を発生させた環境
で、測定対象物としてのトランジスタ47のピンにおけ
る電圧をオシロスコープ48で測定するものである。こ
の場合、電子機器45において構成されたトランジスタ
47のピンにおける電圧を測定するために、本発明の光
集積化電圧センサ51を使用して、コンタクトプローブ
50を前記トランジスタ47のピンに接続する。このこ
とにより、測定電圧を変調用電極34a,34bに印加
し、測定光を変調できる。そして、変調された測定光
は、測定光入出力回路43に入力され、ここでの信号処
理結果が出力波形としてオシロスコープ48に表示され
る。
【0091】ここで、本実験例においては、本発明の光
集積化電圧センサ51として、光ファイバ28を100
cm,コンタクトプローブ50を3cmにて構成し、電
磁界を100V/mとして、測定対象物としてのトラン
ジスタ47のピンにおける電圧をオシロスコープ48で
測定したものである。また、さらに、通常のオシロスコ
ープの測定方法にて、本発明の光集積化電圧センサの実
験と同様の条件下でこれに対する比較実験を行なった。
【0092】これらの測定結果を図6のグラフに示す。
この図において、縦軸を出力電圧(dB)、横軸を周波
数(MHz)とし、上述したように電磁界を100V/
mにて持続的に発生させた場合について、上述した従来
のオシロスコープによる測定方法と、図4(c)に示す
光集積化電圧センサとをそれぞれ使用してそれぞれトラ
ンジスタ47のピンにおける電圧を測定したものとして
説明する。ここで、本実験においては、測定電圧、すな
わち、トランジスタ47のピンにおける電圧は、0であ
った。このとき、図6によれば、光集積化電圧センサ5
1を適用した場合には、コンタクトプローブ50によ
り、電磁界の強度により若干の変動があるものの、前記
トランジスタ47のピンにおける測定電圧はどのような
電磁界強度においてもほぼ0に近いものであった。これ
に対し、従来装置による比較実験結果によれば、前記ト
ランジスタ47のピンにおける測定電圧は、どのような
電磁界強度においても40dBを越えるものとなり、出
力電圧にノイズが乗ってしまったので、前記ピンにおけ
る電圧を正確に測定できることができなかった。つま
り、本実験においては、図6に示されるように、本発明
の光集積化電圧センサ51によれば、従来のオシロスコ
ープによる測定方法と比べ、出力ノイズを1/100〜
1/1000に減少することができた。このように、本
実験結果によれば、本発明の光集積化電圧センサは、周
波数に依存されずに動作させることができるだけでな
く、出力電圧にノイズがのることがないものであるとい
うことが確認できた。
【0093】以上説明したように、電圧測定用の端子
を、本実施の形態の光集積化電圧センサに適用すること
によって、高電磁界中に設置された測定対象物の端子電
圧を正確に測定することが可能となる。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の光集積化電圧センサを示す図で
ある。
【図2】従来の光集積化電圧センサを示す図である。
【図3】本実施の形態の光集積化電圧センサにおける分
圧回路の回路構成を示す図である。
【図4】本実施の形態の電圧測定用の端子を設けた本実
施の形態の光集積化電圧センサのバリエーションを示す
図である。
【図5】コンタクトプローブを測定用端子とした本実施
の形態の光集積化電圧センサの測定実験装置を示す図で
ある。
【図6】本実施の形態の光集積化電圧センサを使用して
測定実験を行なった場合と、従来の光集積化電圧センサ
を使用した場合との比較実験結果を示す図である。
【符号の説明】
10 光源 11 測定光入力光ファイバ 12 光検出器 13 測定光出力光ファイバ 15a 第1変調用導波路 15b 第2変調用導波路 17 導波部 18 被電圧測定部 19 分岐合波部 20 信号処理回路 21 センサ部 22 測定光発生部 23 分岐部 24 ビームスプリッタ 25 合波部 26 レンズ 28 光ファイバ 32 光集積回路 34a,34b 変調用電極 35 分圧回路 36 分圧回路用抵抗 37 キャパシタ 38 分圧回路用抵抗抵抗 39 補償用コンデンサ 40 反射面 43 測定光入出力回路 50 コンタクトプローブ 51 光集積化電圧センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光を出力する測定光発生手段と、 前記測定光を測定電圧部位に導く光ファイバと、 前記測定電圧部位に設置され、前記光ファイバから測定
    光が入射され、この入射測定光の強度を測定電圧に応じ
    て変調し、再度前記光ファイバに向け出力するセンサ手
    段と、 前記測定光発生手段と前記光ファイバとの間に設けら
    れ、前記測定光発生手段からの測定光を通過させ、前記
    センサ手段によって変調された測定光を所定の方向に分
    岐する分岐手段と、 前記分岐手段により分岐された測定光の強度に基づき、
    前記測定電圧を演算する信号処理手段と、 とを含み、前記センサ手段は、 一端を測定光入射部とし、他端を測定光反射部とする導
    波路が形成された光集積回路を含み、 前記光集積回路は、前記測定電圧に応じて、前記導波路
    内を伝搬する測定光の強度を変調して出力する光強度変
    調部を含んで形成されるものであることを特徴とする光
    集積化電圧センサ。
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