JPH10115033A - 壁材およびその取付方法 - Google Patents

壁材およびその取付方法

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JPH10115033A
JPH10115033A JP8272657A JP27265796A JPH10115033A JP H10115033 A JPH10115033 A JP H10115033A JP 8272657 A JP8272657 A JP 8272657A JP 27265796 A JP27265796 A JP 27265796A JP H10115033 A JPH10115033 A JP H10115033A
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JP
Japan
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wall
cut
wall material
bent
wall panel
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JP8272657A
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Hiroshi Hirai
洋 平井
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HIRAI ROOF KOGYO KK
Original Assignee
HIRAI ROOF KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外壁パネル1・1の接合部において、目地部
を目立たせることなく、且つ、工事を容易にすることが
できる壁材の取付構造を提供する。 【解決手段】 外壁パネル1の端部に、外皮材5を折り
曲げる事により固定部を形成する。上記外壁パネル1・
1の対向する固定部の取付部5bを重ね合わせて、ビス
止めすることにより外壁パネル1を鉄骨柱2へ取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁材およ
び壁材の取付構造に関するものであり、特に、金属サン
ドイッチパネルの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属サンドイッチパネルは、
強度/比重の比が高く、熱や音の絶縁性能も良いため、
工場や倉庫等に用いられることが多い。上記金属サンド
イッチパネルは、例えば、図7および図8に示すよう
に、外壁101を形成する外壁パネル102として用い
られる。隣合う外壁パネル102・102は、側縁部を
対向させた状態で、端部を鉛直方向に配された鉄骨柱1
03にネジ止めされて取り付けられる。
【0003】上記外壁パネル102は、硬質ポリウレタ
ンフォーム等からなる芯材としての断熱材104の両面
を金属の被覆材で覆っている。上記被覆材は、内壁面と
なる被覆材としての内皮材105および外壁面となる被
覆材としての外皮材106からなる。また、上記鉄骨柱
103は、外壁パネル102の支持部材であり、外壁パ
ネル102・102の所望の取付位置に立設することが
できる。
【0004】図7では、隣合う外壁パネル102・10
2の接合部は、上記外壁パネル102・102の端面同
士の隙間を少し開けた状態でベースプレート107とカ
バープレート108とで挟み込まれる。上記ベースプレ
ート107およびカバープレート108は平板であり、
ベースプレート107は外壁パネル102・102の内
皮材105・105と鉄骨柱103との間に挟み込まれ
る。ベースプレート107、外壁パネル102・10
2、およびカバープレート108は、カバープレート1
08の上からタッピングネジ109により鉄骨柱103
に固定される。
【0005】さらに、上記カバープレート108の上に
は、ジョイントプレート110が取り付けられる。上記
ジョイントプレート110は平面部110a・110a
と凸部110bとからなり、凸部の頂面を上記カバープ
レート108と接した状態でビス111によりビス止め
される。
【0006】凸部110bの隙間と、カバープレート1
08および平面部110a・110aの隙間とには、バ
ックアップ材112とコーキング材113とが充填され
る。
【0007】続いて、外壁パネル102・102の他の
接合構造を図8を用いて説明する。隣合う外壁パネル1
02・102は、ベースプレート114およびジョイン
トプレート115を用いて接合される。また、ベースプ
レート114とジョイントプレート115とは、結合部
材としてのビス111により結合される。
【0008】上記ベースプレート114は、2つの被挟
装部114a・114aを有しており、該被挟装部11
4a・114aの間に凸部114bが形成されている。
上記被挟装部114a・114aは、内皮材105と鉄
骨柱103との間に挟み込まれ、上記凸部114bは、
外壁パネル102・102の間に挿入されている。外壁
パネル102・102は、タッピングネジ109・10
9により上記ベースプレート114と共に鉄骨柱103
に固定される。
【0009】一方、外壁パネル102・102の接合部
における外皮材106・106側は、ジョイントプレー
ト115によって覆われる。上記ジョイントプレート1
15は、2つのカバー部115a・115aを有してお
り、該カバー部115a・115aの間に凸形状の固定
部115bが形成されている。上記固定部115bは、
外壁パネル102・102の間に挿入され、凸部の頂面
を上記ベースプレート114の凸部114bの頂面と接
触した状態でビス111により結合される。
【0010】外壁パネル102・102の端部をカバー
するためのカバー部115a・115aには、外皮材1
06・106と対面する側の端部に、外壁パネル102
とジョイントプレート115の隙間をシールするためシ
ーリングテープ116が長手方向の全長にわたって貼着
されている。したがって、ジョイントプレート115が
外壁パネル102・102に取り付けられた状態では、
カバー部115a・115aの端部が外皮材106・1
06に密着して、カバー部115a・115aと外皮材
106・106との隙間がシーリングテープ116によ
りシールされる。
【0011】固定部115bの隙間にはバックアップ材
112とコーキング材113とが充填される。
【0012】続いて、コーナー部における壁材の接合例
を示す。
【0013】先ず、出隅部では、図9に示すように、出
隅プレート117を用いて接続される。上記出隅プレー
ト117は、2つの被挟装部117a・117aを有し
ており、該被挟装部117a・117aの間に出隅部1
17bが形成されている。被挟装部117a・117a
は、内皮材105と鉄骨柱103との間に挟み込まれて
おり、タッピングネジ109・109により貫かれて外
壁パネル102・102とともに鉄骨柱103に固定さ
れている。出隅部117bはコーナー部に設置された鉄
骨柱103にそった形状をしており、出隅コーナー部の
外面となる。
【0014】上記出隅プレート117と外壁パネル10
2との接合部には、ジョイントプレート118が配置さ
れる。上記ジョイントプレート118はカバー部118
aと固定部118bとからなり、カバー部118aは外
壁パネル102の外皮材106を覆っている。固定部1
18bは、略L字形状をしており、出隅部117bと外
壁パネル102との間に設けられた隙間に挿入される。
そして、ビス111により鉄骨柱103に固定される。
【0015】カバー部118aには、外皮材106と対
面する側の端部に、外壁パネル102とジョイントプレ
ート118の隙間をシールするためシーリングテープ1
16が長手方向の全長にわたって貼着されている。した
がって、ジョイントプレート118が外壁パネル102
・102に取り付けられた状態では、カバー部118a
の端部が外皮材106に密着して、カバー部118aと
外皮材106との隙間がシーリングテープ116により
シールされる。
【0016】出隅プレート117とジョイントプレート
118との隙間にはバックアップ材112とコーキング
材113とが充填される。
【0017】続いて、入隅部では、図10に示すよう
に、2本の鉄骨柱103・103に略L字形状のベース
プレート119を介して、先ず、1枚の外壁パネル10
2が上記ベースプレート119の角と端面を接近させる
ように設置され、タッピングネジ109により片方の鉄
骨柱103に固定される。
【0018】続いて、もう1枚の外壁パネル102が、
その端面を先に取り付けられた外壁パネル102の外皮
材106に向けた状態で、タッピングネジ109により
他方の鉄骨柱103に固定される。
【0019】上記外壁パネル102・102の接合部に
は、隙間が設けられ、その隙間にジョイントプレート1
18が固定部118bを挿入するように配置される。上
記ジョイントプレート118は、固定部118bの底面
をビス111にて締め付けることにより鉄骨柱103に
固定される。
【0020】外壁パネル102とジョイントプレート1
18との隙間にはバックアップ材112とコーキング材
113とが充填される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上記従
来の構成では、外壁パネル102・102間にジョイン
トプレート110・115・118を配しているので、
外壁パネル102の目地部が目立ってしまい、美観を損
なうという問題が生ずる。また、外壁パネル102の接
続部において、上述の各種プレートのような多くの補助
部材を用いることは工事の複雑化につながるといった問
題も生じる。
【0022】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、外壁パネル102の接合
部において、目地部を目立たせることなく、且つ、外壁
パネル102の取付工事を容易にすることができる壁材
の取付構造を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の壁材は、平板
状の芯材の少なくとも一方の外面を被覆材で覆ってなる
ものであり、上記の課題を解決するために、2つの壁材
の端部同士を重ね合わせて接合するための固定部が壁材
の端部に一体的に形成されており、上記固定部は、上記
被覆材を芯材の端部よりも突出するように延設してなる
部分を、接合相手の壁材の端部と重ね合わせることが出
来るように折り曲げ加工したものであることを特徴とし
ている。
【0024】上記の構成により、上記壁材は、金属等、
折り曲げ可能な材料からなる被覆材を折り曲げることに
よって形成された固定部を有している。したがって、壁
材の接合部において、余分な補助部材を必要としないの
で、接合が容易になるうえに、接合箇所の目地部を目立
たせることなく接合することができる。
【0025】請求項2の壁材の取付方法は、上記の課題
を解決するために、平板状の芯材の少なくとも一方の外
面が被覆材で覆われた壁材同士を同一壁面上で接合しな
がら壁材支持部材に取り付けるものであり、上記の課題
を解決するために、被覆材で覆われている面とは反対側
の面側から、上記芯材を切り取って、上記被覆材に芯材
の端部よりも突出してなる突出部を形成すると共に、上
記突出部を折り曲げて壁材の端部に固定部を形成し、隣
合う壁材の固定部同士を重ね合わせて壁材支持部材に固
定手段によって固定することを特徴としている。
【0026】上記の構成により、上記壁材は、金属等、
折り曲げ可能な材料からなる被覆材を折り曲げることに
よって壁材の端部に成形された固定部により壁材支持部
材に取り付けられる。したがって、壁材の接合部におい
て、余分な補助部材を必要としないので、接合箇所の目
地部を目立たせることなく接合することができ、加え
て、上記壁材の取付工事が容易となる。
【0027】請求項3の壁材の取付方法は、平板状の芯
材の少なくとも一方の外面が被覆材で覆われた壁材をコ
ーナー部に取り付けるものであり、上記の課題を解決す
るために、被覆材で覆われている第1の面とは反対側の
第2の面側から上記被覆材の手前まで、コーナー形成方
向に芯材に切込みを入れ、この切込みに沿って第1の面
をなす被覆材を折り曲げることによって1枚の壁材上に
コーナー部を形成し、当該壁材の端部をコーナー付近に
設けられた壁材支持部材に固定することを特徴としてい
る。
【0028】上記の構成により、上記芯材に、コーナー
形成方向に切込みを形成し、当該切込みに沿って、金属
等、折り曲げ可能な材料からなる被覆材を折り曲げるこ
とができる。これにより、1枚の壁材のみでコーナー部
を形成することができる。したがって、コーナー部にお
いて、壁材を接合する必要がなくなるので、コーナー部
における目地部をなくすことができる。さらに、コーナ
ー部における余分な補助部材を必要としないので、上記
壁材の取付工事が容易になる。
【0029】請求項4の壁材の取付方法は、請求項3の
構成に加えて、上記切込みは、第1の面を頂点とする断
面略V字型の溝形状となっていると共に、上記壁材は上
記切込みのV字溝が狭まる向きに略L字状に折り曲げら
れることを特徴としている。
【0030】上記の構成により、例えば、上記壁材の取
付け構造を出隅部において用いた場合、上記壁材は切込
みのV字溝が狭まる向きに略L字状に折り曲げられるの
で、切込みのできる第2の面が内側となり、被覆材で覆
われた第1の面が外側となる。これにより、折り曲げ部
分の外側には切込みが表れず、美しい外観を得ることが
できる。
【0031】請求項5の壁材の取付方法は、請求項3の
構成に加えて、上記壁材は上記切込みが広がる向きに略
L字状に折り曲げられることを特徴としている。
【0032】上記の構成により、例えば、上記壁材の取
付け構造を入隅部において用いた場合、上記壁材は切込
みが広がる向きに略L字状に折り曲げられるので、切込
みのできる第2の面が内側となり、被覆材で覆われた第
1の面が外側となる。これにより、折り曲げ部分の外側
には切込みが表れず、美しい外観を得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の実施の一形態について図1な
いし図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0034】図1および図2に示すように、本実施の形
態に係る壁材の取付構造は、同一壁面上における壁材と
しての2枚の外壁パネル1・1を壁材支持部材としての
鉄骨柱2に取り付けて接合する構造である。尚、上記鉄
骨柱2は、外壁パネル1・1の所望の取付位置に立設す
ることができる。
【0035】上記外壁パネル1は、硬質ポリウレタンフ
ォーム等からなる芯材としての断熱材3の両面を金属の
被覆材で覆っている。上記被覆材は、内壁面となる被覆
材としての内皮材4および外壁面となる被覆材としての
外皮材5からなる。上記外壁パネル1の端部には、外皮
材5の延長部を折曲することにより固定部として支持部
5aと取付部5bとが形成されている。
【0036】ここで、上記固定部の作成方法を図3を用
いて説明する。
【0037】先ず、図3(a)に示すように、外壁パネ
ル1の端部より、内皮材4を所定の長さ分切り取る。こ
の内皮材4の切り取り長さは、少なくとも、後述する支
持部5aの長さL1 と、固定部の取付部5bの幅L2
を加えた長さ以上となる。
【0038】次に、図3(b)に示すように、断熱材3
を上記内皮材4の切断面より、斜めに切り取り、外皮材
5を残して断熱材3を取り除く。これにより、外皮材5
の先端部は断熱材3に接合せず外皮材5のみの部分がで
きる。このとき、上記断熱材3の切断面の外皮材5側の
端部から当該外皮材5の端部までの長さは、支持部5a
の長さL1 と、固定部の取付部5bの幅L2 とを加えた
長さとなる。
【0039】上記外皮材5の先端部は、先ず、図3
(c)に示すように、先端の一部を外皮材5の表面側に
90°折曲する。この折曲された部分は、固定部の取付
部5bとなり、その長さL2 は15〜20mmである。
この時、断熱材3の外皮材5側の端部から上記折曲部ま
での部分は、固定部の支持部5aとなるところであり、
支持部5aの長さL1 は、外壁パネル1の厚さと等しく
なる。
【0040】続いて、図3(d)に示すように、断熱材
3の外皮材5側の端部で、外皮材5を断熱材側に90°
折曲する。こうして、外壁パネル1の端部に、支持部5
aと取付部5bとからなる断面略L字形状の固定部が形
成される。
【0041】尚、上述の図3(b)の工程において、断
熱材3を斜めに切り取るのは、図3(c)および(d)
に示した外皮材5の曲げ工程において使用される曲げ加
工機が、外壁パネル1を固定する際に、断熱材3を斜め
に切り取ったことにより生じる隙間に、外壁パネル1を
締めつけ固定するための押圧部を挿入できるようにする
ためである。したがって、断熱材3を斜めに切らなくて
も外皮材5を曲げられるならば、断熱材3の切断面が外
皮材5に対してほぼ垂直になるように切り取ってもよ
い。この場合は、上記図3(a)で示した内皮材4の切
取り工程と、図3(b)で示した断熱材3の切取り工程
とを同時に行うことができる。
【0042】また、上記図3(c)および(d)の工程
は、図11に示すように、曲げ加工機11を用いて行わ
れる。
【0043】上記曲げ加工機11は、固定台12、押圧
部13および折曲部14を備えており、図11(a)に
示すように、内皮材4および断熱材3を切り取られた外
壁パネル1(図3(b)の形状)は、外皮材5の張られ
た面を下にして固定台12の上に置かれ、外皮材5の断
熱材3の切断面との交差線上を押圧部13に押圧されて
固定される。次に、図11(b)に示すように、外皮材
5の先端部が折曲部14に沿って曲げられ、取付部5b
が形成される。最後に、図11(c)に示すように、折
曲部14を固定台12との接点を支点として回転させる
ことにより、外皮材5が折曲され支持部5aが形成され
る。
【0044】続いて、上記外壁パネル1の接合部の取付
構造を図1および図2を用いて説明する。
【0045】外壁パネル1・1は内皮材4がベースプレ
ート6を介して鉄骨柱2と面するように配置される。上
記外壁パネル1・1同士は、固定部の取付部5b・5b
をお互いに重ね合わせるようにして設置され、該取付部
5b・5bを固定手段としてのタッピングネジ7によっ
て上記ベースプレート6ごと鉄骨柱2に固定される。
【0046】このとき、外壁パネル1・1の間には、取
付部5b・5bの重畳部の隙間が生じる。上記隙間に
は、ウレタン等の樹脂からなるバックアップ材8がある
程度充填された後、コーキング材9が充填される。
【0047】このように、本実施の形態に係る壁材の取
付構造では、上記バックアップ材8およびコーキング材
9を、外皮材5の色と同じにすれば、外壁パネル1で外
壁を構築した場合、継ぎ目がより目立たないものとする
ことができる。尚、逆にバックアップ材8およびコーキ
ング材9の色を外壁パネル1と異なるようにして外壁の
模様としても良く、バックアップ材8およびコーキング
材9の色と外壁パネル1の外皮材5の色の組み合わせは
自由である。
【0048】以上のように、本実施の形態では、同一壁
面上における2枚の外壁パネル1・1の接合部の取付構
造について説明したが、コーナー部における外壁パネル
1の取付構造について、以下の実施の形態2および3で
説明する。
【0049】(実施の形態2)本発明の他の実施の形態
について、図4および図5に基づいて説明すれば以下の
とおりである。
【0050】本実施の形態では、コーナー部において用
いる外壁パネル1は1枚のみであり、当該外壁パネル1
を曲げ加工したものを用いる。先ず、上記曲げ加工の手
順について図4を用いて説明する。
【0051】先ず、上記外壁パネル1の曲げ位置を任意
に設定する。続いて、図4(b)に示すように、外壁パ
ネル1の内皮材4を上記曲げ位置を中心とする位置で一
部を切り取る。
【0052】次に、図4(c)に示すように、断熱材3
から、内皮材4を切り取って表れた部分を底面とし、頂
点が外皮材5上となる断面二等辺三角形となる領域を切
り取り、断熱材3に切欠部3aを形成する。ただし、上
記二等辺三角形の頂角は、外壁パネル1の曲げ角度以上
とする。
【0053】続いて、図4(d)に示すように、上記二
等辺三角形の頂点部分で、上記切欠部の隙間をなくすよ
うに外皮材5を折曲する。
【0054】尚、ここで、切り取る内皮材4の長さは外
壁パネル1の曲げ角度により決定され、内皮材4の切り
取り量を変化させて、上記切欠部の大きさを変えれば、
外壁パネル1の曲げ角度を任意に設定することができ
る。また、上記切欠部の断面形状は二等辺三角形が望ま
しいが、これに限定されるものでなく、少なくとも、谷
部の角度が外壁パネル1の曲げ角度以上のV字形状であ
ればよい。
【0055】こうして、曲げられた外壁パネル1は、図
5に示すように、その両端を鉄骨柱2・2に固定され、
曲げ部は鉄骨柱2に固定されない。両端における他の外
壁パネル1との接合は、実施の形態1で述べた方法でも
よいし、従来からの方法でもよい。また、外壁パネル1
の曲げ部に生じる隙間には、バックアップ材8およびコ
ーキング材9を充填してもよい。
【0056】以上のように、本実施の形態では、出隅部
における外壁パネル1の取付構造について説明したが、
入隅部における外壁パネル1の取付構造について、以下
の実施の形態3で説明する。
【0057】(実施の形態3)本発明の他の実施の形態
について、図6および図12に基づいて説明すれば以下
のとおりである。
【0058】先ず、入隅部における外壁パネル1を鉄骨
柱2に取り付けて接合する構造を図6および図12を用
いて説明する。
【0059】本実施の形態では、コーナー部において用
いる外壁パネル1は1枚のみであり、当該外壁パネル1
を曲げ加工したものを用いる。上記曲げ加工の手順につ
いては、実施の形態2と同様であるが、内皮材4と外皮
材5との間に区別があれば、ここでは、外皮材5を切取
り、内皮材4を曲げるものとする。
【0060】曲げられた外壁パネル1は、図6に示すよ
うに、その両端を鉄骨柱2・2に固定され、曲げ部は鉄
骨柱2に固定されない。両端における他の外壁パネル1
との接合は、実施の形態1で述べた方法でもよいし、従
来からの方法でもよい。
【0061】上記曲げ部に生じる隙間には、ウレタン等
の樹脂からなるバックアップ材8とコーキング材9が充
填される。
【0062】また、入隅部における他の構造としては、
図12に示すような構造も考えられる。この構造で用い
られる外壁パネル1は、外壁パネル1の内皮材4および
断熱材3に、内皮材4の張られている面より外皮材5の
手前まで切込みを入れられ、外皮材5が内側となるよう
に、上記切込みに沿って外壁パネル1を略L字状に折り
曲げられる。こうして曲げられた外壁パネル1は、その
両端を鉄骨柱2・2に固定され、曲げ部は鉄骨柱2に固
定されない。両端における他の外壁パネル1との接合
は、実施の形態1で述べた方法でもよいし、従来からの
方法でもよい。
【0063】上記曲げ部に生じる隙間には、ウレタン等
の樹脂からなるバックアップ材8が充填される。
【0064】このように、本実施の形態に係る壁材の取
付構造では、前半に述べた構造の場合は、上記バックア
ップ材8およびコーキング材9を、外皮材5の色と同じ
にすれば、外壁パネル1で外壁を構築した場合、曲げ部
の切込みをより目立たないものとすることができる。
尚、逆にバックアップ材8およびコーキング材9の色を
外壁パネル1と異なるようにして外壁の模様としても良
く、バックアップ材8およびコーキング材9の色と外壁
パネル1の外皮材5の色の組み合わせは自由である。ま
た、後半に述べた構造の場合には、曲げ部の切込みが外
側に表れないため、より美しい外観を得ることができ
る。
【0065】また、各実施の形態で示したような外壁パ
ネル1の取付構造では、外壁パネル1・1間の外側面に
従来のように目地を覆うカバープレートが設けられてい
ないので、外壁パネル1・1間の継ぎ目部分が目立ちに
くくなり、外壁の美観を損なうようなことがなくなる。
【0066】さらに、各実施の形態における壁材の取付
構造では、従来に比べ、余分な補助部材を必要としない
ため、極めて簡単な構造となっている。したがって、工
事が容易になると共に、コスト削減にもつながる。
【0067】尚、実施の形態1および2では、加工する
壁材として、芯材である平板状の断熱材3の両面を内皮
材4と外皮材5とで覆われた外壁パネル1を使用してい
るが、これに限定されるものではなく、芯材の少なくと
も一面が、外皮材5で覆われていれば良く、内皮材4を
設けないものを使用することも可能である。この場合、
外壁パネル1の内皮材4の切断処理を行う必要がなくな
るので、さらに加工工程数を低減することができる。
【0068】また、実施の形態1における、外壁パネル
1の固定部作成および実施の形態2・3における外壁パ
ネル1の曲げ加工は、現場で移動式曲げ加工機を用いて
行う事もできるが、予め工場で加工すれば、現場での作
業を軽減できる。
【0069】
【発明の効果】請求項1の発明の壁材は、以上のよう
に、2つの壁材の端部同士を重ね合わせて接合するため
の固定部が壁材の端部に一体的に形成されており、上記
固定部は、被覆材を芯材の端部よりも突出するように延
設してなる部分を、接合相手の壁材の端部と重ね合わせ
ることが出来るように折り曲げ加工したものである構成
である。
【0070】それゆえ、上記壁材を補助部材を用いずに
接合できるので、目地部を目立たせなくして、美観を損
ねないようにすることができるという効果を奏する。
【0071】請求項2の発明の壁材の取付方法は、以上
のように、被覆材で覆われている面とは反対側の面側か
ら、上記芯材を切り取って、上記被覆材に芯材の端部よ
りも突出してなる突出部を形成すると共に、上記突出部
を折り曲げて壁材の端部に固定部を形成し、隣合う壁材
の固定部同士を重ね合わせて壁材支持部材に固定手段に
よって固定する構成である。
【0072】それゆえ、上記壁材を補助部材を用いずに
壁材支持部材に接合できるので、目地部を目立たせるこ
となく、壁材を接合できる。これにより、美観を損ねな
いようにすることができるという効果を奏する。さら
に、取付部の構造が簡単であるため、工事を簡略化でき
るという効果を併せて奏する。
【0073】請求項3の発明の壁材の取付方法は、以上
のように、被覆材で覆われている第1の面とは反対側の
第2の面側から上記被覆材の手前まで、コーナー形成方
向に芯材に切込みを入れ、この切込みに沿って第1の面
をなす被覆材を折り曲げることによって1枚の壁材上に
コーナー部を形成し、当該壁材の端部をコーナー付近に
設けられた壁材支持部材に固定する構成である。
【0074】それゆえ、1枚の壁材でコーナー部を形成
できるので、コーナー部における目地部が生じず、美観
を損ねないようにすることができるという効果を奏す
る。さらに、構造が簡単であるので、工事を簡略化でき
るという効果を併せて奏する。
【0075】請求項4の発明の壁材の取付方法は、以上
のように、請求項3の構成に加えて、上記切込みは、第
1の面を頂点とする断面略V字型の溝形状となっている
と共に、上記壁材は上記切込みのV字溝が狭まる向きに
略L字状に折り曲げられる構成である。
【0076】それゆえ、請求項3の構成による効果に加
えて、上記壁材の取付け構造を出隅部において用いた場
合、切込みのできる第2の面は内側となるので、折り曲
げ部分の外側には切込みが表れず、美しい外観を得るこ
とができるという効果を奏する。
【0077】請求項5の発明の壁材の取付方法は、以上
のように、請求項3の構成に加えて、上記壁材は上記切
込みが広がる向きに略L字状に折り曲げられる構成であ
る。
【0078】それゆえ、請求項3の構成による効果に加
えて、上記壁材の取付け構造を出隅部において用いた場
合、切込みのできる第2の面は内側となるので、折り曲
げ部分の外側には切込みが表れず、美しい外観を得るこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、外壁パ
ネルの鉄骨柱への取付部分の構造を示す平面図である。
【図2】上記外壁パネルの鉄骨柱への取付部分の構造を
示す斜視図である。
【図3】上記外壁パネルの固定部の作成手順を示す平面
図である。
【図4】上記外壁パネルの曲げ手順を示す平面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施形態を示すものであり、上記
外壁パネルを用いた出隅部の取付構造を示す平面図であ
る。
【図6】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、上記外壁パネルを用いた入隅部の取付構造を示す平
面図である。
【図7】従来の外壁パネルの鉄骨柱への取付部分の構造
を示す平面図である。
【図8】従来の外壁パネルの鉄骨柱への取付部分の他の
構造を示す平面図である。
【図9】従来の外壁パネルの出隅部の取付構造を示す平
面図である。
【図10】従来の外壁パネルの入隅部の取付構造を示す
平面図である。
【図11】曲げ加工機を用いた図3中の(c)および
(d)の工程を示す平面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、図6とは別の入隅部の他の取付構造を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 外壁パネル(壁材) 2 鉄骨柱(壁材支持部材) 3 断熱材(芯材) 3a 切欠部(切込み) 4 内皮材(被覆材) 5 外皮材(被覆材) 5a 支持部(固定部) 5b 取付部(固定部) 7 タッピングネジ(固定手段) 9 コーキング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 622 E04B 2/56 622C 622H 644 644B 645 645B 645C E04C 2/30 E04C 2/30 F E04B 2/00 2/46 J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状の芯材の少なくとも一方の外面を被
    覆材で覆ってなる壁材において、 2つの壁材の端部同士を重ね合わせて接合するための固
    定部が壁材の端部に一体的に形成されており、 上記固定部は、上記被覆材を芯材の端部よりも突出する
    ように延設してなる部分を、接合相手の壁材の端部と重
    ね合わせることが出来るように折り曲げ加工したもので
    あることを特徴とする壁材。
  2. 【請求項2】平板状の芯材の少なくとも一方の外面が被
    覆材で覆われた壁材同士を同一壁面上で接合しながら壁
    材支持部材に取り付ける壁材の取付方法において、 被覆材で覆われている面とは反対側の面側から、上記芯
    材を切り取って、上記被覆材に芯材の端部よりも突出し
    てなる突出部を形成すると共に、上記突出部を折り曲げ
    て壁材の端部に固定部を形成し、隣合う壁材の固定部同
    士を重ね合わせて壁材支持部材に固定手段によって固定
    することを特徴とする壁材の取付方法。
  3. 【請求項3】平板状の芯材の少なくとも一方の外面が被
    覆材で覆われた壁材をコーナー部に取り付ける壁材の取
    付方法において、 被覆材で覆われている第1の面とは反対側の第2の面側
    から上記被覆材の手前まで、コーナー形成方向に芯材に
    切込みを入れ、この切込みに沿って第1の面をなす被覆
    材を折り曲げることによって1枚の壁材上にコーナー部
    を形成し、当該壁材の端部をコーナー付近に設けられた
    壁材支持部材に固定することを特徴とする壁材の取付方
    法。
  4. 【請求項4】上記切込みは、第1の面を頂点とする断面
    略V字型の溝形状となっていると共に、上記壁材は上記
    切込みのV字溝が狭まる向きに略L字状に折り曲げられ
    ることを特徴とする請求項3記載の壁材の取付方法。
  5. 【請求項5】上記壁材は上記切込みが広がる向きに略L
    字状に折り曲げられることを特徴とする請求項3記載の
    壁材の取付方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002981A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Sasakura Engineering Co Ltd 無響室
KR101389568B1 (ko) * 2012-10-23 2014-05-21 임홍빈 지하구조물 설치용 패널

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JP2008002981A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Sasakura Engineering Co Ltd 無響室
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