JPH10114871A - 硬化性塗料組成物 - Google Patents
硬化性塗料組成物Info
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Abstract
および外観を維持しながら、高粘度でスプレー塗布でき
る塗料組成物の提供。 【解決手段】(A)(1)複数の水酸基を含んでなり、
該水酸基の少なくとも1個がエポキシ基および有機酸基
の間の開環反応により得られる化合物、および(2)シ
アン酸、またはカルバメート基を含んでなる化合物の反
応生成物であるカルバメート官能性成分、および (B)成分(A)上のカルバメート官能性基と反応し得
る複数の基を含んでなる成分 を含んでなる硬化性塗料組成物。
Description
てカルバメート官能性化合物を使用する硬化性組成物、
に関するものである。
で広く使用されている。これらの組成物は、自動車用お
よび工業用塗料業界でトップコートに使用されることが
多い。カラー−プラス−クリア複合材料塗膜は、著しい
光沢、色の深み、鮮映性、あるいは特別なメタリック効
果が望ましいトップコートとして特に有用である。自動
車業界では車体パネルにこれらの塗料を広く使用してい
る。しかし、カラー−プラス−クリア複合材料塗膜は、
所望の視覚的効果を達成するためには、クリアコートに
極めて高度の透明性を必要とする。また、高光沢性塗膜
には、所望の視覚的効果、例えば高度の鮮映性(DO
I)、を達成するには、塗膜表面における視覚的収差の
程度が低いことも必要である。
に特に敏感である。環境腐食は、塗料仕上げ塗膜の上ま
たは中に、擦っても簡単に消せない場合が多い点または
マークとして現れる。
き、傷、溶剤、および酸に対する耐性の様な良好な特性
の組合せを有する塗料を得るためには、様々な種類のカ
ルバメート官能性材料を取捨選択することが望ましい場
合が多い。
性成分を基剤とする硬化性塗料組成物は、この分野で例
えば米国特許第5,356,669号およびWO94/
10211各明細書に耐腐食性塗料として記載されてい
る。塗料組成物用の非重合体カルバメート官能性化合物
は米国特許第5,336,566号およびヨーロッパ特
許第636,660号各明細書に記載されている。
仕上げ塗膜を得るためには、塗料組成物は本来流体であ
り、良好な流動性を示すのが好ましい。塗料組成物を基
剤に塗布した後の、硬質の被膜に硬化する前のある時点
で、塗膜の表面が平滑な外観を得る様に十分に流動でき
る場合に、良好な流動性があるといわれる。塗布直後に
良好な流動性を示す塗料もあれば、加熱した時に良好な
流動性を示す塗料もある。塗料組成物に流体特性および
良好な流動性を与えるための一方法は、組成物中に揮発
性の有機溶剤を配合することである。これらの溶剤は、
塗装工程中に所望の流動性を与え、塗布した後は蒸発
し、後に塗料組成物だけを残す。しかし、その様な溶剤
を使用することにより、塗料組成物の揮発性有機成分含
有量(VOC)も増加する。VOCは環境に対して悪影
響を及ぼすために、多くの国が使用可能な溶剤量の限度
を規定している。そのため、大量の溶剤を必要とせず
に、塗料組成物に良好な流動性を与える塗料組成物成分
を使用するのが望ましい。
有利な特性があるために、大量の溶剤を必要としない塗
料組成物に使用するためのカルバメート官能性化合物を
提供することも望まれている。
化性塗料組成物が提供される。 (A)下記(1)および(2)の反応生成物であるカル
バメート官能性成分、(1)複数の水酸基を含んでな
り、該水酸基の少なくとも1個がエポキシ基と有機酸基
との間の開環反応により得られる化合物、および(2)
シアン酸、またはカルバメート基を含んでなる化合物お
よび (B)成分(A)上のカルバメート官能性基と反応し得
る複数の基を含んでなる成分。
を低減し、良好な流動性および外観を維持しながら、高
粘度でスプレー塗布する能力を塗料組成物に与えること
ができる。
き、傷、溶剤、および酸に対する耐性の様な良好な特性
の組合せを有する塗膜を提供するものである。本発明の
塗料組成物は、比較的大量の溶剤を含む塗料組成物に見
られることが多い他の有利な特性、例えば良好な耐流れ
性、レベリング性、低オレンジピール、光沢、DOI、
基材の濡れ性、および顔料の分散性および充填性、およ
び均一な硬化性、を維持しながら、VOC水準を低くす
ることもできるものである。
を含んでなり、該水酸基の少なくとも1個は、エポキシ
基と有機酸基との間の開環反応により得られる。この反
応はカルボン酸基を利用することが多いが、他の有機
酸、例えばフェノール系化合物、も使用することができ
る。酸/エポキシ反応は、化学の分野では良く知られて
おり、溶剤中、または溶剤なしに、通常の条件下で自然
に進行させることもできるが、加熱により促進するのが
有利である。
えばモノエポキシドをヒドロキシ酸と反応させる、モノ
エポキシドをポリ酸と反応させる、ポリエポキシドをモ
ノ酸と反応させる、ポリエポキシドをヒドロキシ酸と反
応させる、またはポリエポキシドをポリ酸と反応させる
ことにより、製造することができる。
キシドを使用することができる。エポキシドは、この分
野では良く知られており、下記一般式を有するのが特徴
である。
してH(ただし、R1 〜R4 の少なくとも1個はH以外
である)、または、例えば重合体状または非重合体状で
あり、例えば不飽和および/またはヘテロ原子を含む有
機基であり、あるいはR1 またはR2 の一方が、R3 ま
たはR4 の一方と共に、例えば不飽和および/またはヘ
テロ原子を含む環を形成することができる。
ブタノールおよびトリメチロールプロパン、とエピハロ
ヒドリン(例えばエピクロロヒドリン)との反応によ
り、またはアリル基と過酸化物の反応により製造するこ
とができる。エポキシドは単官能性でも多官能性でもよ
く、それは出発物質の選択により調整することができ
る。例えば、モノエポキシドは、モノアルコールまたは
モノ酸をエピハロヒドリンと、またはモノ不飽和を過酸
化物と反応させることにより製造することができ、ポリ
エポキシドは、ポリオール(ジオール、トリオール、お
よび官能性がより高いポリオールを包含する)をエピハ
ロヒドリンと、あるいはポリ不飽和化合物を過酸化物と
反応させることにより製造することができる。オリゴマ
ー状または重合体状のポリエポキシド、例えばメタクリ
ル酸グリシジルを含むアクリル系重合体またはオリゴマ
ー、あるいはエポキシ末端を有するポリグリシジルエー
テル、例えばビスフェノールAのジグリシジルエーテル
(DGEBPA)、も使用できる。エポキシド化された
ポリウレタン樹脂またはポリエステル樹脂は、この分野
で公知の様に、OH基を含むポリウレタンまたはポリエ
ステルをエピハロヒドリンと反応させることにより、製
造することができる。エポキシドは、イソシアネート末
端を有する成分、例えばポリイソシアネート(イソシア
ヌレート、例えばイソホロンジイソシアネートのイソシ
アヌレート、を包含する)、または重合体またはオリゴ
マーをグリシドールと反応させることにより製造するこ
とができる。他の公知のポリエポキシド、例えばエポキ
シ−ノボラック樹脂、も使用できる。
エポキシド、好ましくはグリシジルエステルとして知ら
れるエポキシエステル、である。グリシジルエステル
は、単官能性カルボン酸(例えばオクタン酸、安息香
酸、ベンジル酸(benzylic acid)シクロヘキサンカルボ
ン酸)をエピハロヒドリン(例えばエピクロロヒドリ
ン)と、この分野で良く知られている条件下で反応させ
ることにより、製造することができる。グリシジルエス
テルは市販されており、例えばShell Oil Company から
市販のCardura R E 、Exxon から市販のGlydexx R N-10
またはCiba-Geigyから市販のAralditeR PT910 がある。
グリシジルエステルは、下式で表すことができる。
0、最も好ましくは炭素数1〜12の、炭化水素基であ
る。この炭化水素基は、この分野で公知の様に、置換さ
れていてよい。ポリグリシジルエステルも使用でき、多
官能性カルボン酸(例えばフタル酸、チオグリコール
酸、アジピン酸)をエピハロヒドリンと反応させること
により製造することができる。ポリグリシジルエステル
も上記の式で表すことができるが、その際、Rは他のグ
リシジルエステル基で置換されている。
ジルエーテルである。グリシジルエーテルは単官能性ア
ルコール(例えばn−ブタノール、プロパノール、2−
エチルヘキサノール、ドデカノール、フェノール、クレ
ゾール、シクロヘキサノールおよびベンジルアルコー
ル)とエピハロヒドリン(例えばエピクロロヒドリン)
の反応により製造することができる。効果的なグリシジ
ルエーテルには、2−エチルヘキサノールのグリシジル
エーテル、ドデカノールのグリシジルエーテル、フェノ
ールのグリシジルエーテル、等がある。これらの化合物
は、CVC Specialties からErisysR 製品群として市販さ
れている。ポリグリシジルエーテルも使用でき、多官能
性アルコール(例えばビスフェノールA、1,6−ヘキ
サンジオール)とエピハロヒドリンの反応により製造す
ることができる。
重結合を含む化合物を過酸化物または過酢酸と、この分
野では良く知られている条件下で反応させることによ
り、製造することができる。事実上、あらゆる二重結合
含有化合物を使用することができる。有用な種類の二重
結合含有化合物は、環状脂肪族モノ不飽和化合物、例え
ば
として市販されている。本発明の実施に使用できる他の
二重結合含有化合物としては、エチレン、プロピレン、
スチレン、スチレンオキシド、シクロヘキセン、ポリブ
タジエン、等がある。
はメタクリル酸グリシジルモノマー、アクリル酸グリシ
ジル、アリルグリシジルエーテル、シクロヘキシルモノ
エポキシメタクリレート、シクロペンタジエンメタクリ
レートの二量体のエポキシド、またはエポキシド化され
たブタジエン、より好ましくはメタクリル酸グリシジル
から誘導されるアクリル含有重合体またはオリゴマーで
もよい。
物と反応して、エポキシド上のオキシラン環を開く。好
ましくは、モノエポキシドは、ヒドロキシ酸またはポリ
酸と反応させて、カルバメート化合物(A)(2)との
エステル交換反応に複数の水酸基を使用できる様にすべ
きである。あるいは、水酸基およびエポキシ基を含む化
合物(例えばグリシドール)をモノ酸(またはポリ酸)
と反応させ、カルバメート化合物(A)(2)とのエス
テル交換反応に使用できる複数の水酸基を有する化合物
を形成させることができる。有用なヒドロキシ酸には、
ジメチロールプロピオン酸、ヒドロキシピバル酸、リン
ゴ酸、酒石酸、およびクエン酸がある。ヒドロキシ酸を
使用する場合、水酸基とエポキシ基の好ましくない反応
が最小に抑えられる様に、反応は触媒なしに行なうのが
好ましい。有用なポリ酸には、トリカルバリル酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、無水トリメリト酸、クエン酸、
リンゴ酸、酒石酸、ビスフェノールFおよびビスフェノ
ールAがある。ポリエポキシドをヒドロキシ酸またはポ
リ酸と反応させることもできるが、ポリ酸/ポリエポキ
シド反応の場合、VOCを増加させる、またはゲル化を
引き起こす可能性がある高分子量化合物を生じ得る好ま
しくない連鎖延長または分枝鎖形成を避けるために、反
応条件を調整すべきである。ポリエポキシドは、単官能
性酸、例えば安息香酸、ピバル酸、オクタン酸、Versat
icR 酸、酪酸、ドデカン酸、またはベンゾフェノール、
と反応させることもできる。
(2)と反応して、カルバメート官能性化合物(A)を
形成する。一実施態様では、(A)(2)はシアン酸で
あるが、これは、良く知られている尿素の熱分解反応に
より、または米国特許第4,389,386号または第
4,364,913号各明細書に記載されている様な、
他の方法により形成させることができる。別の実施態様
では、(A)(2)はカルバメート基を含んでなる化合
物である。この実施態様では、(A)(1)と(A)
(2)の反応は、(A)(1)上のOH基と化合物
(A)(2)上のカルバミン酸エステルのエステル交換
反応であると考えられる。カルバメート化合物(A)
(2)は、成分(A)(1)上の水酸基とエステル交換
反応を行なうことができるカルバメート基を有するな
ら、どの様な化合物でもよい。これらの化合物には、例
えばカルバミン酸メチル、カルバミン酸ブチル、カルバ
ミン酸プロピル、カルバミン酸2−エチルヘキシル、カ
ルバミン酸シクロヘキシル、カルバミン酸フェニル、カ
ルバミン酸ヒドロキシプロピル、カルバミン酸ヒドロキ
シエチル、およびその他がある。有用なカルバメート化
合物は、下式で表すことができる。 R’−O−(C=O)−NHR” 式中、R’は置換または非置換アルキル(好ましくは炭
素数が1〜8)であり、R”はH、置換または非置換ア
ルキル(好ましくは炭素数が1〜8)、置換または非置
換シクロアルキル(好ましくは炭素数が6〜10)、あ
るいは置換または非置換アリール(好ましくは炭素数が
6〜10)である。好ましくは、R”はHである。
エステル交換反応は、代表的なエステル交換反応条件下
で、例えば室温〜150℃の温度で、エステル交換反応
触媒、例えばオクタン酸カルシウム、金属水酸化物(例
えばKOH)、IまたはII族金属(例えばNa、L
i)、金属炭酸塩(例えばK2 CO3 )、と共に、行な
うことができ、この反応はクラウンエーテル、金属酸化
物(例えば酸化ジブチルスズ)、金属アルコキシド(例
えばNaOCH3 、Al(OC3 H7 )3 )、金属エス
テル(例えばオクタン酸第一スズ、オクタン酸カルシウ
ム)、またはプロトン性酸(例えばH2 SO4 )、Mg
CO3 、またはPh4 SbIとの組合せで強化すること
ができる。反応は、ここに参考として含めるR. Anand,
Synthetic Co mmunications, 24(19), 2743-47(1994)に
記載されている様に、室温で重合体に担持された触媒、
例えばAmberlyst-15R (Rohm & Haas) を使用して行なう
こともできる。
ン酸で開環させることにより、ヒドロキシエステル構造
が得られる。その後に続く、この構造上にある水酸基を
カルバメート化合物(A)(2)のエステル交換反応に
より、下記の構造のいずれか、またはそれらの組合せで
表されるカルバメート官能性成分が得られる。
H、アルキルまたはシクロアルキルを表し、R2 はアル
キル、アリールまたはシクロアルキルを表し、Xはエポ
キシド化合物の残基である有機基を表す) ここで、これらのアルキル、アリールまたはシクロアル
キル基は置換されていてもよい。例えば、モノエポキシ
ドをポリ酸と反応させる場合、上記構造中のR2は、ポ
リ酸の残基を表し、モノエポキシドと反応し、続いてカ
ルバメート化合物(A)(2)とエステル交換反応する
ポリ酸上の他の酸基から誘導される他のカルバメート基
で置換される。
合物(A)と、成分(A)上のカルバメート基と反応し
得る複数の官能基を有する化合物である成分(B)の反
応により硬化する。その様な反応性の基には、アミノプ
ラスト架橋剤上の、または他の化合物、例えばフェノー
ル/ホルムアルデヒド付加物、の上の活性メチロールま
たはメチルアルコキシ基、シロキサンまたはシラン基、
および酸無水物基がある。(B)化合物の例としては、
メラミンホルムアルデヒド樹脂(単量体または重合体状
メラミン樹脂および部分的に、または完全にアルキル化
されたメラミン樹脂を含む)、尿素樹脂(例えばメチロ
ール尿素、例えば尿素ホルムアルデヒド樹脂、アルコキ
シ尿素、例えばブチル化尿素ホルムアルデヒド樹脂)、
N−メチロールアクリルアミドエマルション、イソブト
キシメチルアクリルアミドエマルション、ポリ無水物
(例えばポリ無水コハク酸)およびシロキサンまたはシ
ラン(例えばジメチルジメトキシシラン)がある。アミ
ノプラスト樹脂、例えばメラミンホルムアルデヒド樹脂
または尿素ホルムアルデヒド樹脂、が特に好ましい。ま
た、米国特許第5,300,328号明細書に記載され
ている様な、硬化温度が150℃未満である製法に使用
するための、1個またはそれより多いアミノ窒素がカル
バメート基で置換されたアミノプラスト樹脂も効果的で
ある。
必要に応じて溶剤を使用することができる。本発明の塗
料組成物は、特に成分(A)に対する連鎖延長程度が限
られている場合には、溶剤を使用せずに塗布することが
できる。しかし、多くの場合、塗料組成物に溶剤を使用
するのが望ましい。この溶剤は、カルバメート官能性化
合物(A)ならびに成分(B)の両方に対して溶剤とし
て作用すべきである。一般的に、成分(A)および
(B)の溶解性に応じて、溶剤はどの様な有機溶剤およ
び/または水でもよい。好ましい実施態様では、溶剤は
極性有機溶剤である。より好ましくは、溶剤は極性の脂
肪族溶剤または極性の芳香族溶剤である。さらに好まし
くは、溶剤はケトン、エステル、酢酸エステル、非プロ
トン性アミド、非プロトン性スルホキシド、または非プ
ロトン性アミンである。有用な溶剤の例としては、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸アミ
ル、エチレングリコールブチルエーテルアセテート、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、キ
シレン、N−メチルピロリドン、または芳香族炭化水素
の混合物がある。別の実施態様では、溶剤は水または水
と少量の共溶剤の混合物でよい。
えば硬化反応を強化するための触媒を含む。例えば、成
分(B)としてアミノプラスト化合物、特に単量体メラ
ミンを使用する場合、例えば硬化反応を強化するために
強酸触媒を使用する。その様な触媒は、この分野では良
く知られており、例えばp−トルエンスルホン酸、ジノ
ニルナフタレンジスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、フェニル酸リン酸エステル、マレイン酸モノブチ
ル、リン酸ブチル、およびヒドロキシリン酸エステルで
ある。本発明の組成物に有用な他の触媒には、ルイス
酸、亜鉛塩、およびスズ塩がある。
約99重量%の量で存在できるが、好ましくは30%未
満、より好ましくは20%未満、最も好ましくは10%
未満の量で存在する。塗料組成物は好ましくはVOC
(VOCはASTM D3960により決定される)が
3.8lbs/gal 未満、より好ましくは3.0lbs/gal 未
満、さらに好ましくは2.0lbs/gal 未満、最も好まし
くは1.0lbs/gal 、未満である。
る多くの方法により物品上に塗布することができる。そ
の例としては、スプレーコーティング、ディップコーテ
ィング、ロールコーティング、カーテンコーティング、
およびその他がある。自動車の車体パネルには、スプレ
ーコーティングが好ましい。本発明の塗料組成物により
達成できる利点の一つは、高度の柔軟性を有する塗膜を
製造できることである。そこで、好ましい実施態様で
は、塗料を塗布する基材は、プラスチック、皮革、また
は織物の様な柔軟性のある基材である。
界面活性剤、充填材、安定剤、湿潤剤、分散剤、接着促
進剤、UV吸収剤、HALS、およびその他、を配合す
ることができる。これらの添加剤は先行技術で良く知ら
れているが、塗料特性に対する悪影響を避けるために、
使用量は調整しなければならない。
物は、好ましくは高光沢塗膜に、および/またはカラー
−プラス−クリア複合材料塗膜のクリアコートとして使
用する。高光沢塗膜とは、ここでは、20°グロス(A
STM D523−89)または少なくとも80のDO
I(ASTM E430−91)を有する塗膜である。
別の好ましい実施態様では、この塗料組成物を使用して
高光沢性または低光沢性のプライマーまたはエナメル塗
料を製造することができる。
て使用する場合、顔料はどの様な有機または無機化合
物、または有色材料、充填材、メタリックまたは他の無
機フレーク材料、例えばマイカまたはアルミニウムフレ
ーク、およびこの分野で通常顔料と呼ばれる種類の他の
材料でもよい。顔料は一般的に組成物中に、成分Aおよ
びBの総重量(溶剤は含まない)に対して2%〜350
%の量(すなわちP:B比0.02〜3.5)で使用さ
れる。
クリア複合材料塗膜のクリアコートとして使用される場
合、有色ベースコート組成物は、この分野では良く知ら
れている多くの種類のいずれかでよく、ここで詳細に説
明する必要はない。ベースコート組成物に有用であるこ
とが分かっている重合体には、アクリル樹脂、ビニル樹
脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリエステル、
アルキド樹脂、およびシロキサン樹脂がある。好ましい
重合体はアクリル樹脂およびポリウレタンである。本発
明の好ましい実施態様では、ベースコート組成物はカル
バメート官能性アクリル重合体も使用する。ベースコー
ト重合体は、好ましくは架橋性であり、1種またはそれ
より多い架橋性官能基を含んでなる。その様な基には、
例えば水酸基、イソシアネート基、アミン基、エポキシ
基、アクリレート基、ビニル基、シラン基、およびアセ
ト酢酸エステル基がある。これらの基は、マスクまたは
ブロックしておき、望ましい硬化条件下、一般的に昇温
された温度下、でブロックを外し、架橋可能にすること
ができる。有用な架橋性官能基には、ヒドロキシ基、エ
ポキシ基、酸基、無水物基、シラン基、およびアセト酢
酸エステル基がある。好ましい架橋性官能基はヒドロキ
シ官能基およびアミノ官能基である。
か、または重合体の官能基と反応し得る別の架橋剤を必
要とすることがある。重合体がヒドロキシ官能基を含ん
でなる場合、例えば、架橋剤はアミノプラスト樹脂、イ
ソシアネートおよびブロックドイソシアネート(イソシ
アヌレートを含む)、および酸または無水物官能性架橋
剤でよい。
を硬化させる条件下に付される。様々な硬化方法を使用
できるが、熱硬化が好ましい。一般的に、熱硬化は、塗
装した物体を、主として放射熱源により与えられる高温
にさらすことにより行なう。硬化温度は、架橋剤に使用
する特定のブロッキング基により異なるが、一般的に9
3℃〜177℃である。本発明の塗料組成物は、比較的
低い硬化温度でも硬化し得る。例えば、好ましい実施態
様では、ブロックされた酸触媒系では、硬化温度は好ま
しくは115℃〜150℃、より好ましくは115℃〜
138℃、である。ブロックされていない酸触媒系で
は、硬化温度は好ましくは82℃〜99℃である。硬化
時間は、使用する特定の成分、および物理的パラメー
タ、例えば層の厚さ、により異なるが、一般的な硬化時
間は、ブロックされた酸触媒系では15〜60分間、好
ましくは15〜25分間、であり、ブロックされていな
い酸触媒系では10〜20分間である。
成物は、硬化した時、脆化することなく、驚く程高度の
架橋密度を示す。ここで使用する架橋密度は、“Paint
andCoatings Testing Manual ”、Gardner-Sward Handb
ook、第14版、46章、534頁、ASTM、199
5に記載されている様にして測定する。例えば、本発明
の一実施態様は、上記の硬化性塗料組成物から得られ
る、架橋密度が少なくとも3、好ましくは少なくとも1
0、を有する硬化した塗膜に関する。
のものである。
ジメチロールプロピオン酸(DMPA)をGlydexx R N-
10ネオデカン酸グリシジル943部と共に反応容器に入
れた。この混合物を温度128℃に加熱した。僅かな発
熱の後、さらに25%に相当するDMPA 120部を
3回、4時間の間に加え、温度を130℃に維持した。
反応を酸価により、その値が<3になり、残留エポキシ
基は含まれなくなるまで監視した。
メチル1211部を、酸化ジブチルスズ触媒10部およ
びトルエン950部と共に加えた。メタノールを除去し
ながら、還流温度109〜117℃を32時間維持し
た。反応の進行をヒドロキシル価により、少なくとも9
5%完了になるまで監視した。過剰のカルバミン酸メチ
ルおよび溶剤をストリッピングして除去し、酢酸アミル
450部を加え、不揮発性成分含有量80%に希釈し
た。
ン酸をGlydexx R N-10ネオデカン酸グリシジル1470
部と共に反応容器に入れた。この混合物を温度128℃
に加熱した。僅かな発熱の後、さらに25%に相当する
クエン酸89部を3回、4時間の間に加え、温度を13
0℃に維持した。反応を酸価により、その値が<3にな
り、残留エポキシ基は含まれなくなるまで監視した。
メチル840部を、酸化ジブチルスズ触媒12.8部お
よびトルエン1200部と共に加えた。メタノールを除
去しながら、還流温度109〜117℃を32時間維持
した。反応の進行をヒドロキシル価により、少なくとも
95%完了になるまで監視した。過剰のカルバミン酸メ
チルおよび溶剤をストリッピングして除去し、酢酸アミ
ル425部を加え、不揮発性成分含有量80%に希釈し
た。
ルメラミン樹脂27部と混合することにより、塗料組成
物を製造した。これにブロックされたドデシルベンゼン
スルホン酸触媒4部を酢酸アミル22部と共に加え、不
揮発成分61重量%の塗料組成物を形成させた。この塗
料組成物をパネル上の通常の、ヒドロキシ官能性アクリ
ル重合体およびメラミン樹脂硬化剤を含有するハイソリ
ッドベースコートの上にスプレーし、金属温度132℃
で20分間硬化させた。得られた塗膜は、耐湿性、耐溶
剤性、硬度、耐腐食性、グラベロメーターおよび耐候性
により評価したところ、良好な被膜特性を示した。
ルメラミン樹脂19部と混合することにより、塗料組成
物を製造した。これにブロックドドデシルベンゼンスル
ホン酸触媒4部を酢酸アミル20部と共に加え、不揮発
成分64重量%の塗料組成物を形成させた。この塗料組
成物をパネル上の通常の、ヒドロキシ官能性アクリル重
合体およびメラミン樹脂硬化剤を含有するハイソリッド
ベースコートの上にスプレーし、金属温度132℃で2
0分間硬化させた。得られた塗膜は、耐湿性、耐溶剤
性、硬度、耐腐食性、グラベロメーターおよび耐候性に
より評価したところ、良好な被膜特性を示した。
説明したが、本発明の精神および範囲内で変形および修
正が可能である。
Claims (11)
- 【請求項1】下記の(A)および(B)を含んでなるこ
とを特徴とする硬化性塗料組成物。 (A)下記の(1)および(2)の反応生成物であるカ
ルバメート官能性成分、(1)複数の水酸基を含んでな
り、前記水酸基の少なくとも1個がエポキシ基と有機酸
基との間の開環反応により得られる化合物、および
(2)シアン酸、またはカルバメート基を含んでなる化
合物および (B)成分(A)上のカルバメート官能性基と反応し得
る複数の基を含んでなる成分。 - 【請求項2】前記化合物(A)(1)が、エポキシ基と
カルボキシル基との間の開環反応により得られる複数の
水酸基を含んでなる、請求項1に記載の硬化性塗料組成
物。 - 【請求項3】前記カルバメート官能性成分が、下記構造
のいずれか、またはそれらの組合せで表される、請求項
1に記載の硬化性塗料組成物。 【化1】 または 【化2】 (式中、nは少なくとも1の正の整数であり、R1 は
H、アルキルまたはシクロアルキルを表し、R2 はアル
キル、アリールまたはシクロアルキルを表し、Xは有機
基を表す) - 【請求項4】nが2〜6の正の整数である、請求項3に
記載の硬化性塗料組成物。 - 【請求項5】VOCが2.0lbs/ft3 (32kg/m3 )未
満である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬化性
塗料組成物。 - 【請求項6】成分(B)がアミノプラスト樹脂である、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の硬化性塗料組成
物。 - 【請求項7】前記アミノプラスト樹脂がメラミン樹脂で
ある、請求項6に記載の硬化性塗料組成物。 - 【請求項8】前記有機基がカルボキシル基である、請求
項1〜7のいずれか1項に記載の硬化性塗料組成物。 - 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載の塗料
組成物の反応生成物を含んでなることを特徴とする硬化
した塗膜。 - 【請求項10】架橋密度が少なくとも10である、請求
項9に記載の硬化した塗膜。 - 【請求項11】透明塗料が、請求項1〜8のいずれか1
項に記載の塗料組成物に由来することを特徴とする複合
材料カラー−プラス−クリア塗膜。
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