JPH101146A - 紙 袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本紙袋は、内容物の漏れ、外部からの侵入
が無く、衛生的であり、開封が容易で、袋開封時に袋の
開封面に内容物が付着せず、又紙切り屑も飛散せず、形
状上保管、運搬に優れた袋の提供をする。 【構成】 外層紙、内層紙で構成された１の両襞付筒
状袋に２の開封用プラスチック製テープを付けた３の紙
製テープを糊貼りし、１８の両余尺部を折畳み貼付る。
紙製テープの表部分にホットメルト接着剤を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本発明は、工業用又は食品用等
の重包装多層紙袋関するもので、特に粒体又は粉体に関
するものであり、主に砂糖用として利用されるものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】 従来の工業用又は食品用の粒体又は粉
体等に使用する重包装多層紙袋はミシン縫い袋が古くか
ら利用されているが、開封の簡易性、又内容物の衛生面
から一部は糊貼り袋に変わりつつある。以下、図面を参
照により説明する。 （イ）図７はミシン縫い袋の斜視図を示し、５は外層紙
と、内層紙で構成された両襞付筒状袋であり、６はクレ
ープ紙、７はクラフト紙、８はミシン縫い部であり、内
容物充填後は９の上部開放部も下部と同じようミシン縫
いをする。 （ロ）図８は一部で利用されている糊貼り袋の斜視図を
示し、１０は外層紙と、内層紙で構成された両襞付筒状
袋であり、１１は両襞付筒状袋を三重に折畳み、１２は
クラフト紙を折畳み部に接着、１３は開封用プラスチッ
クテープ、１４は開封用摘み口、内容物充填後は１５の
開放部も下部と同じよう三重に折畳みクラフト紙で糊貼
りする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これらの従来の袋に
は、次のような欠点があった。 （イ）図７より、ミシン縫い袋では、ミシン縫い目より
異物侵入の可能性があり、開封時にはミシン糸を解かな
いと開封出来ないため手間がかかり糸を解く際に失敗を
する可能性がある。又袋に内容物を充填した状態で人手
で持ち運ぶ時１６の余尺部を持つことがあり、このため
ミシン縫い部から裂けやすい。 （ロ）図８より、糊貼り袋では、１３の開封用プラスチ
ックテープで１２のクラフト紙を破り開封するが、クラ
フト紙は強度を保つよう厚手を使用しているため、開封
の際に紙の切り屑が飛散したり、紙の切断面の繊維に、
内容物の粒体あるいは粉体が付着する。 又袋本体を三
重に折畳んでいるため、この部分だけ厚みが非常に増し
空袋をパレットに積み上げて保管、運搬する際荷崩れし
易く、ある程度の枚数で交互に積み替える必要があるた
め手間がかかり作業効率が悪い。更に袋本体に使用して
いる原料紙も三重に折畳むため、この部分の原料紙が袋
寸法より余分に必要となり袋一枚当たりの原料紙費が増
すという問題点があった。そこで本発明は、上記従来の
問題点を解決すべく、内容物の漏れ、外部からの異物の
侵入を完全に防ぎ衛生的であり、開封が容易で、保管、
運搬際作業効率の良い袋の提供をその課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の斜視図を
示し、１の外層紙と、内層紙で構成された両襞付筒状袋
に、２の開封用プラスチックテープと１７の補強用プラ
スチックテープを付けた図５の３の紙製テープ（厚手の
クラフト紙）を糊貼りし、図３のように紙製テープの１
８の余尺部を内側に折畳み糊貼りをする。更に紙製テー
プに開封用プラスチックテープを張り付けた表側の部分
には、図６の４の斜線部分に示すようにホットメルト接
着剤を薄く塗布する。本発明は以上のように構成され
る。

【０００５】

【作用】図１のように両襞付筒状袋に紙製テープを糊貼
りし、２３の部分を糊貼りするため、内容物は完全に外
部より遮断され内容物の漏れ、外部からの異物の侵入は
防がれる。袋を開封する時は、２１の開封用プラスチッ
クテープの摘み口を、手で持ち引っ張れば容易に開封で
き、開封の際の紙の切り屑の飛散、紙の切断面に内容物
の付着は、紙テープ上にホットメルト接着剤を塗布して
いるため防ぐことができる。又本袋に、内容物を充填し
た状態での運搬は、前述のミシン縫い袋のような余尺部
が本袋には無いため、人手による持ち運びの際に余尺部
を持つことが無く袋を破ることがない。更に空袋で運
搬、保管の際の段積み、梱包は袋の開封部が薄いため１
００枚位は袋の向きを変えること無く一度に重ねられ、
手間が省け一梱包の枚数も増やせられ、コストの削減に
なる。

【０００６】

【実施例】図１、及び図２において１の外層紙と、内層
紙で構成された両襞付筒状袋に、図５の紙製テープ（ク
ラフト紙１５０ｇ／ｍ^２程度）を下部に糊貼り（酢酸ビ
ニル系）し、両余尺部を折畳み、糊貼り（酢酸ビニル
系、又はホットメルト系）する。内容物充填後は、図４
で示すよう、２２の上部開放部も同じように糊貼りす
る。 尚両余尺長さは、襞幅と同じ長さに揃えると見た
目がよい。図５は紙製テープの展開図であり、２は開封
用プラスチックテープ、１７は補強用プラスチックテー
プで補強用プラスチックテープの位置は紙製テープを折
畳んだ時に外側に位置するように付ける。 補強用プラ
スチックテープは、内容物を充填した時の図１の２３の
襞糊付け部の広がりを防ぐためのものである。 尚補強
用プラスチックテープの位置は紙製テープの破れを防ぐ
ため、紙製テープの端数ミリに付けるのが好ましい。
２１は開封用プラスチックテープの摘み口で、手で摘め
るよう開封用プラスチックテープに沿って切れ目を入
れ、この部分には糊貼りはしない。図６はＡ−Ａの断面
図であり、１７の補強用プラスチックテープと、２の開
封用プラスチックテープは、紙製テープを袋に貼付けた
状態で内側になる位置で紙製テープ表側に４のホットメ
ルト接着剤を数ミクロンの厚みで、開封用プラスチック
テープ幅の約三倍幅で帯状に塗布する。図１の２３の部
分への糊貼り（酢酸ビニル系、又はホットメルト系）
は、紙製テープより出ない位置で且つ襞が広がらないよ
うにする。又図６の１９の糊貼り部分は、内容物の外層
紙、内層紙間への回り込みを防ぐもので、襞の部分を含
む全周を糊貼り（酢酸ビニル系）する。以上、本発明を
襞付き袋で説明したが、本発明はこの実施例に限定され
るものでなく、襞なし袋でもよい。

【０００７】

【発明の効果】本発明は、袋の開封が簡易であり、開封
の際に紙の切り屑が飛散せず、又切断面の紙繊維面に内
容物が付着せず、密封性に優れ衛生的であるから、食品
用の粉体、粒体に効果がある。内容物を充填した状態で
人手で持ち運ぶ時、本発明の袋には、余尺部が無いため
この部分を持つことが無く、袋の裂け、破れが発生しな
い。更に空袋で運搬、保管は袋の厚みが平坦であるため
段積みの時の向きを変える手間が省け、又ある程度積み
重ねても袋に皺が入らず、充填機の給袋機へセットして
も皺による給袋ミスが発生しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の斜視図

【図２】 本発明の正面図

【図３】 余尺部を折畳む部分の拡大図

【図４】 本発明の内容物を充填し上部を封鎖した斜視
図

【図５】 紙製テープの展開図

【図６】 図２のＡ−Ａの断面図

【図７】 従来のミシン縫い袋の斜視図

【図８】 従来の糊貼り袋の斜視図

【符号の説明】

１・両襞付筒状袋 ２・開封用プラスチック製テープ ３・紙製テープ ４・ホットメルト接着剤塗布部 ５・両襞付筒状袋 ６・クレープ紙テープ ７・クラフト紙テープ ８・ミシン縫い部 ９・上
部開放部 １０・両襞付筒状袋 １１・三重折畳み部 １２・クラフト紙テープ １３・開封用プラスチック
製テープ １４・開封用摘み口 １５・上部開放部 １６・余
尺部 １７・補強用プラスチックテープ １８・余尺部 １９・接着部 ２０・接着部 ２１・開封用摘み口 ２２・上部閉鎖部 ２３・襞糊貼り部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外層紙と、内層紙で構成された両襞付筒
   状袋において両開放部に紙製テープを糊貼りし、両余尺
   部を折畳み糊貼りした袋。
2. 【請求項２】 上記糊貼りした紙製テープに、開封用プ
   ラスチックテープを付け、表面にはホットメルト接着剤
   を薄く塗布した袋。